JP2015037972A - 青果物鮮度保持包装袋、これを用いた青果物入り包装体および青果物の鮮度保持方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】青果物の鮮度を保持しつつ、保存した青果物にカビが発生することを抑制する技術を提供する。【解決手段】有孔合成樹脂フィルム2からなる青果物鮮度保持包装袋であって、前記有孔合成樹脂フィルムには貫通孔14が設けられており、前記有孔合成樹脂フィルムの35℃、90%RHにおける酸素透過量が、100000mL/100g・m2・day・atm以上800000mL/100g・m2・day・atm以下である青果物鮮度保持包装袋。【選択図】図2
Description
本発明は、青果物鮮度保持包装袋、これを用いた青果物入り包装体および青果物の鮮度保持方法に関する。
青果物は、収穫後も呼吸し続けている。このため収穫した青果物の劣化は、呼吸が活発であるほど進みやすい。青果物の呼吸は、大気よりも適度な低酸素、高二酸化炭素環境下である場合に抑制される。このような条件下で、青果物を保存した際、青果物の劣化や追熟は抑制される。
近年、青果物の包装方法として、青果物の鮮度を保持する方法が用いられている。これは、MA(Modified Atmosphere)包装と呼ばれる技術であって、包装材料によって包装した青果物の呼吸速度と、包装材料のガス透過速度のバランスを調節することにより、青果物の保存に適した大気よりも適度な低酸素、高二酸化炭素条件を実現するものである。しかしながら、MA包装において、ポリプロピレンやポリエチレンといった材料で構成されたフィルムを用いて青果物を包装した場合においてもなお、たとえば、酸素等のガス透過量が不足することがある。こうした場合、包装体内における酸素量不足が原因となって、青果物は異常呼吸を行い、劣化が促進されるという問題への対策が必要になる(特許文献1−3)。
近年、青果物の包装方法として、青果物の鮮度を保持する方法が用いられている。これは、MA(Modified Atmosphere)包装と呼ばれる技術であって、包装材料によって包装した青果物の呼吸速度と、包装材料のガス透過速度のバランスを調節することにより、青果物の保存に適した大気よりも適度な低酸素、高二酸化炭素条件を実現するものである。しかしながら、MA包装において、ポリプロピレンやポリエチレンといった材料で構成されたフィルムを用いて青果物を包装した場合においてもなお、たとえば、酸素等のガス透過量が不足することがある。こうした場合、包装体内における酸素量不足が原因となって、青果物は異常呼吸を行い、劣化が促進されるという問題への対策が必要になる(特許文献1−3)。
特許文献1−3には、こうした問題を解決するため、青果物による呼吸速度を制御し、鮮度を保つ方法として、有孔フィルムを用いる方法が提案されている。
特許文献1には、枝豆入り包装袋におけるフィルムの開孔面積比率が、1.1×10-4〜1×10-3%であり、枝豆100gあたりの袋内面積が200〜600cm2であることがよいと記載されている。
特許文献2および3には、枝豆入り包装袋におけるフィルムの開孔面積比率が、1×10-6〜1×10-4%であり、枝豆100gあたりの袋内面積が200〜600cm2であることがよいと記載されている。
ところが、上記特許文献1−3に記載のフィルムを用いて青果物を包装した場合、包装した青果物にカビが発生してしまう場合があった。また、青果物の保存に用いる技術として、青果物の鮮度を保持する技術はあったものの、カビの発生を抑制する技術は、これまでに報告されていなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、青果物の鮮度を保持しつつ、保存した青果物にカビが発生することを抑制する技術を提供する。
本発明者らは、MA包装した青果物にカビが生じる原因について鋭意検討した。その結果、MA包装した青果物にカビが発生することを抑制するためには、当該鮮度保持包装袋の35℃、90%RHでの酸素透過度を制御することが有効であることを見出し、本発明に至った。
本発明によれば、有孔合成樹脂フィルムからなる青果物鮮度保持包装袋であって、
前記有孔合成樹脂フィルムには貫通孔が設けられており、
前記有孔合成樹脂フィルムの35℃、90%RHにおける酸素透過量が、100000mL/100g・m2・day・atm以上800000mL/100g・m2・day・atm以下である青果物鮮度保持包装袋が提供される。
前記有孔合成樹脂フィルムには貫通孔が設けられており、
前記有孔合成樹脂フィルムの35℃、90%RHにおける酸素透過量が、100000mL/100g・m2・day・atm以上800000mL/100g・m2・day・atm以下である青果物鮮度保持包装袋が提供される。
また、本発明によれば、上記青果物鮮度保持包装袋により青果物を密封してなる青果物入り包装体が提供される。
また、本発明によれば、上記青果物鮮度保持包装袋を用いて青果物を包装する青果物の鮮度保持方法が提供される。
本発明によれば、青果物の鮮度を保持しつつ、保存した青果物にカビが発生することを抑制する技術を提供することができる。
本実施形態における青果物鮮度保持包装袋は、貫通孔が設けられた有孔合成樹脂フィルムから構成される。
この有孔合成樹脂フィルムは、35℃、90%RHにおける酸素透過量が、100000mL/100g・m2・day・atm以上800000mL/100g・m2・day・atm以下となる構成となっている。青果物鮮度保持包装袋を構成する有孔合成樹脂フィルムの35℃、90%RHにおける酸素透過量が、上記特定の範囲にあることで、当該青果物鮮度保持包装袋に保存した青果物にカビが発生することを抑制し、優れた鮮度保持効果を安定的に得ることができる。なお、有孔合成樹脂フィルムに設けられる貫通孔の数は、1つであってもよく、複数であってもよい。
この有孔合成樹脂フィルムは、35℃、90%RHにおける酸素透過量が、100000mL/100g・m2・day・atm以上800000mL/100g・m2・day・atm以下となる構成となっている。青果物鮮度保持包装袋を構成する有孔合成樹脂フィルムの35℃、90%RHにおける酸素透過量が、上記特定の範囲にあることで、当該青果物鮮度保持包装袋に保存した青果物にカビが発生することを抑制し、優れた鮮度保持効果を安定的に得ることができる。なお、有孔合成樹脂フィルムに設けられる貫通孔の数は、1つであってもよく、複数であってもよい。
青果物にカビが発生する原理について説明する。
青果物に発生するカビは、次に説明する原理で増殖することが知られている。まず、青果物の表面にカビの胞子が付着する。その後、青果物の表面に付着したカビの胞子が、発芽・生育することによって、コロニーを形成する。形成したコロニーは、時間の経過に伴って大きくなり、肉眼で確認できる程度の大きさになる。このようにして、青果物表面にカビは発生する。
青果物に発生するカビは、次に説明する原理で増殖することが知られている。まず、青果物の表面にカビの胞子が付着する。その後、青果物の表面に付着したカビの胞子が、発芽・生育することによって、コロニーを形成する。形成したコロニーは、時間の経過に伴って大きくなり、肉眼で確認できる程度の大きさになる。このようにして、青果物表面にカビは発生する。
次に、カビが生育しやすい条件について説明する。
カビが生育するためには、温度、湿度、酸素量およびpH等の生育環境の条件が整うことが前提である。なお、一般的にカビの生育は、低温や低湿度であるほど遅く、高温や高湿度であるほど速いとされている。ただし、青果物の表面にカビの胞子が付着したとしても、生育条件が整わなかった場合には、カビが発生しないことがある。
カビが生育するためには、温度、湿度、酸素量およびpH等の生育環境の条件が整うことが前提である。なお、一般的にカビの生育は、低温や低湿度であるほど遅く、高温や高湿度であるほど速いとされている。ただし、青果物の表面にカビの胞子が付着したとしても、生育条件が整わなかった場合には、カビが発生しないことがある。
従来の鮮度保持包装袋を用いて青果物を保存した場合、青果物の表面にカビが発生する原因は、必ずしも明らかではないが、鮮度保持包装袋に保存した青果物の呼吸により、当該鮮度保持包装袋内の温度、湿度、酸素量およびpH等の条件が、カビの発生に適した条件に変化しやすかったためと考えられる。
また、従来のMA包装において酸素透過量を制御することは、しばしば行われていた。ただし、従来のMA包装は、通常、常温(25℃程度)での酸素透過量を制御していた。
これに対し、本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋は、35℃、90%RHという条件下における酸素透過量を制御することに着目している。具体的に、本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋は、上述のとおり、35℃、90%RHにおける酸素透過量が、100000mL/100g・m2・day・atm以上800000mL/100g・m2・day・atm以下となる構成を採用するものである。上記構成を採用することにより、当該鮮度保持包装袋に保存した青果物の鮮度を保持しつつ、青果物にカビが発生することを抑制できる理由は、必ずしも明らかではないが、35℃、90%RHというカビが比較的発生しやすい条件における酸素透過量が特定の量となるように制御したことにより、当該鮮度保持包装袋内の環境がカビの生育に適さない条件になったためと考えられる。
また、本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋によれば、35℃、90%RHにおける酸素透過量が上記特定の条件を満たした場合、青果物の鮮度を保持しつつ、保存した青果物にカビが発生することを抑制することが可能であるため、より長い期間青果物の鮮度を安定的に保持できる。この点については、後述の実施例において詳細に説明する。
本実施形態において、青果物鮮度保持包装袋を構成する有孔合成樹脂フィルムの35℃、90%RHにおける酸素透過量は、100000mL/100g・m2・day・atm以上であり、好ましくは200000mL/100g・m2・day・atm以上、さらに好ましくは300000mL/100g・m2・day・atm以上である。こうすることで、青果物の鮮度を保持しつつ、青果物にカビが発生することを安定的に抑制することができる。また、青果物鮮度保持包装袋を構成する有孔合成樹脂フィルムの35℃、90%RHにおける酸素透過量は、800000mL/100g・m2・day・atm以下であり、好ましくは700000mL/100g・m2・day・atm以下、さらに好ましくは600000mL/100g・m2・day・atm以下である。こうすることにより、青果物の鮮度を保持しつつ、青果物にカビが発生することを抑制できるとともに、保存した青果物の退色まで抑制することができる。
次に、有孔合成樹脂フィルムに設けられた貫通孔について説明する。
当該青果物鮮度保持包装袋の外表面における貫通孔の平面形状、および当該青果物鮮度保持包装袋の内表面における貫通孔の平面形状は、特に限定されないが、例えば、円形、多角形およびスリットなどの形状がある。また、本実施形態に係る貫通孔は、フィルムに設けた切れ込みであってもよい。ここで、「円形」とは、真円形に限定されず、ほぼ円形であればよい。また、円形以外にも、半円形や三日月形状であってもよい。「多角形」とは、三角形、四角形、および五角形等の三つ以上の線分によって囲まれた形状であればよい。また、当該青果物鮮度保持包装袋において、外表面における貫通孔の平面形状と、内表面における貫通孔の平面形状とが、略同一形状であることが好ましい。
当該青果物鮮度保持包装袋の外表面における貫通孔の平面形状、および当該青果物鮮度保持包装袋の内表面における貫通孔の平面形状は、特に限定されないが、例えば、円形、多角形およびスリットなどの形状がある。また、本実施形態に係る貫通孔は、フィルムに設けた切れ込みであってもよい。ここで、「円形」とは、真円形に限定されず、ほぼ円形であればよい。また、円形以外にも、半円形や三日月形状であってもよい。「多角形」とは、三角形、四角形、および五角形等の三つ以上の線分によって囲まれた形状であればよい。また、当該青果物鮮度保持包装袋において、外表面における貫通孔の平面形状と、内表面における貫通孔の平面形状とが、略同一形状であることが好ましい。
また、スリット形状の貫通孔とする場合、青果物の呼吸速度と、包装材料のガス透過速度のバランスを調節することができる必要がある。なお、円形の貫通孔が開孔作業等の面より望ましい。
当該青果物鮮度保持包装袋の外表面および内表面における貫通孔の平均孔径(直径)は、出来るだけ小さいことが望ましく、それぞれ20μm以上2000μm以下であることが好ましく、より好ましくは30μm以上800μm以下である。貫通孔の平均孔径が、上記範囲にあることによって、当該青果物鮮度保持包装袋を使用する環境の条件が変化した場合においても、青果物の鮮度を保持しつつ、青果物にカビが発生することをより一層安定的に抑制することができる。なお、貫通孔の平均孔径が20μm以上である場合、有孔合成樹脂フィルムの生産性という観点から、優れた青果物鮮度保持包装袋を得ることができる。貫通孔の平均孔径が2000μm以下である場合、鮮度保持の品質精度という観点から、優れた青果物鮮度保持包装袋を得ることができる。
また、貫通孔の形状をスリット形状とする場合、長径方向の径が、たとえば2000μm以下であれば何等差し支えはない。なお、貫通孔の形状がいびつな形状である場合、貫通孔の開孔面積は、例えば、形状を計算し易い幾つかの形状に分けて面積を算出し、その後各面積の合計を算出することにより求めることができる。
また、有孔合成樹脂フィルムに設けられた貫通孔は、液体を滲みだせる構成としてもよい。このとき、見かけ上、孔がふさがっているものであっても、水等の液体が滲みだしてくるようであればよい。また、たとえば、孔径をコントロールして、常圧では水がほとんど滲み出さず、真空予冷中にのみ水が滲み出し放出されるように設計してもかまわない。
有孔合成樹脂フィルムに設けられた貫通孔が切れ込みである場合、フィルムに設けられる切れ込みの形状は、特に限定されない。切れ込みは一本の直線でもかまわないし、複数の直線が連結したものであってもよく、楕円形や円形等の孔の端部から直線状の亀裂が進展した形状であってもよいし、S字型、U字型、半円形、波型のような曲線部を有する形状、V字型、L字型、H字型、T字型、W字型、コ字型、×印のように角を有する形状でもよい。切れ込みの形状は、ここに示したものに限らない。切れ込みの形状は、複数種組み合わせて使用してもよい。
フィルムへの切れ込みの加工は、カッターのような鋭利な刃物で切っても良いし、所望の形状の切れ込みができるようにした型で打ち抜いても良い。また、レーザーによる加工も可能である。
切れ込みの加工時期は、特に限定されない。フィルムの製作時に行っても良いし、製袋時、或は製袋後に行っても良い。ロールの状態で加工する場合は、印刷やスリットなどと同時並行して加工することもでき、横ピロー機や縦ピロー機などの自動包装機で青果物を包装する際に加工することもできる。また、切れ込みの加工は、手作業でも可能であり袋1枚でも容易に作製可能である。
切れ込みの加工時期は、特に限定されない。フィルムの製作時に行っても良いし、製袋時、或は製袋後に行っても良い。ロールの状態で加工する場合は、印刷やスリットなどと同時並行して加工することもでき、横ピロー機や縦ピロー機などの自動包装機で青果物を包装する際に加工することもできる。また、切れ込みの加工は、手作業でも可能であり袋1枚でも容易に作製可能である。
次に、孔の開孔面積比率について説明する。
本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の内表面における有孔合成樹脂フィルムの40℃における開孔面積比率R1は、青果物の種類に応じて適宜選択される。40℃における開孔面積比率R1は、たとえば1.0×10−6%以上5.0×10-2%以下であることが好ましく、1.0×10−5%以上5.0×10−3%以下であるとさらに好ましい。開孔面積比率R1が、上記範囲にあることによって、青果物の鮮度を保持しつつ、青果物の表面にカビが発生することをより一層抑制することができる。
本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の内表面における有孔合成樹脂フィルムの40℃における開孔面積比率R1は、青果物の種類に応じて適宜選択される。40℃における開孔面積比率R1は、たとえば1.0×10−6%以上5.0×10-2%以下であることが好ましく、1.0×10−5%以上5.0×10−3%以下であるとさらに好ましい。開孔面積比率R1が、上記範囲にあることによって、青果物の鮮度を保持しつつ、青果物の表面にカビが発生することをより一層抑制することができる。
また、本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の内表面における有孔合成樹脂フィルムの5℃における開孔面積比率R2は、青果物の種類に応じて適宜選択される。5℃における開孔面積比率R2は、たとえば5.0×10−7%以上2.5×10-2%以下であることが好ましく、5.0×10−6%以上2.5×10−3%以下であるとさらに好ましい。開孔面積比率R2が、上記範囲にあることによって、青果物の鮮度を保持しつつ、青果物の表面にカビが発生することをより一層抑制することができる。
また、本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の内表面における上記開孔面積比率R1とR2から以下の式(1)で算出される開孔変化率の値は、たとえば、5以上50以下であることが好ましく、8以上30以下であるとさらに好ましい。こうすることで、青果物の鮮度を保持しつつ、青果物の表面にカビが発生することをより一層抑制することができる。
開孔変化率= {(R1−R2)/R2}×100 (1)
また、本実施形態において、青果物鮮度保持包装袋の外表面における貫通孔の外周から外側へ10mm以内の領域(以下、「孔周辺領域」ともいう。)において、有孔合成樹脂フィルムの最大厚みをTmax、最小厚みをTminとした時、有孔合成樹脂フィルムの最大厚みと最小厚みとの比Tmax/Tminは、好ましくは1.05以上であり、さらに好ましくは1.50以上である。こうすることにより、温度が変化した場合においても、貫通孔の大きさが安定するため、青果物の鮮度を保持しつつ、青果物の表面にカビが発生することをより一層抑制することができる。また、青果物鮮度保持包装袋の外表面における孔周辺領域において有孔合成樹脂フィルムの最大厚みと最小厚みの比Tmax/Tminは、好ましくは8.00以下であり、さらに好ましくは6.00以下である。こうすることにより、温度が変化した場合においても、貫通孔の大きさが安定するため、青果物の鮮度を保持しつつ、青果物の表面にカビが発生することをより一層抑制することができる。ここで、青果物鮮度保持包装袋の外表面における貫通孔の外周から外側へ10mm以内の領域(孔周辺領域)とは、貫通孔の中心点から貫通孔の周縁部(外周)を通るように直線を引いたとき、直線上において、当該直線と貫通孔の周縁部との交点から貫通孔の中心点とは逆方向に10mm離れた箇所までの範囲を指す。
本実施形態において、青果物鮮度保持包装袋の外表面における孔周辺領域において有孔合成樹脂フィルムの最大厚みTmaxは、青果物の種類に応じて適宜選択される。有孔合成樹脂フィルムの最大厚みTmaxは、たとえば16μm以上400μm以下であることが好ましく、20μm以上300μm以下であるとさらに好ましい。
また、青果物鮮度保持包装袋の外表面における孔周辺領域において有孔合成樹脂フィルムの最小厚みTminは、青果物の種類に応じて適宜選択される。有孔合成樹脂フィルムの最小厚みTminは、たとえば15μm以上60μm以下であることが好ましく、20μm以上50μm以下である。
次に、有孔合成樹脂フィルムの水蒸気透過率について説明する。
有孔合成樹脂フィルムの40℃、90%RHにおける水蒸気透過率は、高温下における青果物の鮮度保持効果をさらに向上させる観点から、たとえば4g/m2・day以上であり、20g/m2・day以上であることが好ましい。また、40℃、90%RHにおける水蒸気透過率の上限値は、特に制限はないが、青果物の萎れを抑制するという観点から、たとえば400g/m2・day以下である。
有孔合成樹脂フィルムの40℃、90%RHにおける水蒸気透過率は、高温下における青果物の鮮度保持効果をさらに向上させる観点から、たとえば4g/m2・day以上であり、20g/m2・day以上であることが好ましい。また、40℃、90%RHにおける水蒸気透過率の上限値は、特に制限はないが、青果物の萎れを抑制するという観点から、たとえば400g/m2・day以下である。
次に、有孔合成樹脂フィルムの材料について説明する。
有孔合成樹脂フィルムを構成する合成樹脂は、青果物の包装に用いることのできるものであれば特に限定されないが、たとえば、各種ポリエチレンおよびエチレン共重合体、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリ乳酸などのポリエステル系樹脂、6ナイロンなどのポリアミド系樹脂などが挙げられる。これらはホモポリマーであってもかまわないし、2種類以上のコポリマーであってもよく、これらホモポリマーやコポリマーを2種類以上含むブレンド物であってもよい。
上記各種ポリエチレンおよびエチレン共重合体として、さらに具体的には、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、メタロセン−直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニルコポリマーやエチレン−アクリル酸コポリマー、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン−α−オレフィンコポリマーなどのコポリマーあるいはアイオノマーなどが挙げられ、これらあるいはこれらと他の樹脂との2種類以上のブレンド物でもよい。
有孔合成樹脂フィルムを構成する合成樹脂は、青果物の包装に用いることのできるものであれば特に限定されないが、たとえば、各種ポリエチレンおよびエチレン共重合体、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリ乳酸などのポリエステル系樹脂、6ナイロンなどのポリアミド系樹脂などが挙げられる。これらはホモポリマーであってもかまわないし、2種類以上のコポリマーであってもよく、これらホモポリマーやコポリマーを2種類以上含むブレンド物であってもよい。
上記各種ポリエチレンおよびエチレン共重合体として、さらに具体的には、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、メタロセン−直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニルコポリマーやエチレン−アクリル酸コポリマー、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン−α−オレフィンコポリマーなどのコポリマーあるいはアイオノマーなどが挙げられ、これらあるいはこれらと他の樹脂との2種類以上のブレンド物でもよい。
さらに、前述で例示した合成樹脂を成型して得られるフィルムを単層フィルムとして用いてもよいし、2層以上の多層フィルムの形で用いてもよい。
フィルムの成型方法は、特に限定されないが、押出、インフレーション、カレンダーリング等の方法が用いられる。フィルムを成型する際、必要に応じて防曇剤等の添加物を混練してもかまわないし、2種類以上の樹脂をブレンドしてもかまわない。また、フィルムに延伸処理やアニーリングなどを施してもかまわない。これらのフィルム表面にシーラント層を設けたものでも、何らかの機能を付与するためにコーティングしたフィルムであってもよい。さらに、これらのフィルムは透明であっても、不透明であってもよく、また印刷されたものであってもよい。
特に、合成樹脂フィルムとしてヒートシール可能な防曇延伸ポリプロピレンフィルムや低密度ポリエチレンフィルム、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム、メタロセン触媒ポリエチレンを用いることが、価格、物性の観点から好ましい。
また、青果物鮮度保持包装袋に包装される内容物が重量物である場合、合成樹脂フィルムとして、無延伸ポリプロピレン、延伸ポリプロピレン、無延伸ナイロン、延伸ナイロン、延伸ポリエステルなどのフィルムにポリエチレンをドライラミネーション、押し出しラミネーション、共押し出しにより多層フィルムとしたものを用いてもよい。
本実施形態における青果物鮮度保持包装袋に用いられるフィルムの厚さは、特に限定されないが、たとえば15μm以上400μm以下とすればよい。フィルムが薄すぎると、強度が不足する懸念がある。一方、フィルムが厚すぎると、製造コストが高くなるため実用性が低下する。さらに、これらのフィルムは透明であっても、不透明であっても良く、また表面に印刷を付したものであっても何等差し支えはない。
次に、本実施形態における青果物鮮度保持包装袋の製造方法を説明する。
本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋を得るためには、フィルムまたは袋状に加工されたフィルムの所定の位置に孔を設ける必要がある。しかしながら、本実施形態に係る35℃、90%RHにおける酸素透過量が、前述した特定の条件を満たす青果物鮮度保持包装袋を、背景技術の項で前述した従来の有孔フィルムを製造する方法により得ることは困難である。具体的に、本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋は、穿孔対象物であるフィルムを搭載させる支持台の形状や、レーザーのエネルギー、レーザーの照射距離等の各因子を高度に制御して組み合わせることで初めて製造することができる。このように、青果物の鮮度を保持しつつ、青果物にカビが発生することをより一層抑制することができる本実施形態の青果物鮮度保持包装袋を得るためには、上記各因子を高度に制御することが特に重要となる。
本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋を得るためには、フィルムまたは袋状に加工されたフィルムの所定の位置に孔を設ける必要がある。しかしながら、本実施形態に係る35℃、90%RHにおける酸素透過量が、前述した特定の条件を満たす青果物鮮度保持包装袋を、背景技術の項で前述した従来の有孔フィルムを製造する方法により得ることは困難である。具体的に、本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋は、穿孔対象物であるフィルムを搭載させる支持台の形状や、レーザーのエネルギー、レーザーの照射距離等の各因子を高度に制御して組み合わせることで初めて製造することができる。このように、青果物の鮮度を保持しつつ、青果物にカビが発生することをより一層抑制することができる本実施形態の青果物鮮度保持包装袋を得るためには、上記各因子を高度に制御することが特に重要となる。
従来の有孔フィルムを用いて製造した青果物鮮度保持包装袋の35℃、90%RHにおける酸素透過量は、100000mL/100g・m2・day・atmを下回る場合もあれば、800000mL/100g・m2・day・atmを上回る場合もあった。一方、本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の製造方法によれば、青果物の鮮度を保持しつつ、カビの発生を安定的に抑制できる青果物鮮度保持包装袋が得られる。かかる青果物鮮度保持包装袋は、35℃、90%RHにおける酸素透過量が100000mL/100g・m2・day・atm以上800000mL/100g・m2・day・atm以下という特定の条件を確実に満たすものである。すなわち、本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の酸素透過量は、青果物保存時にカビの生育には適さない条件となるよう変化する。
この理由は、必ずしも明らかではないが、フィルムに貫通孔を設ける際に上記各因子を高度に制御することによって、ひずみのない開孔部が得られるためだと考えられる。すなわち、フィルムに貫通孔を設ける際に上記各因子を高度に制御することで、ひずみのない貫通孔を設けることができる。これにより、開孔部の外周には、周縁補強効果を奏することができるため、25℃等の常温時と比べて、空気が膨張しやすい35℃、90%RHという条件下においても、開孔部の形状は変化しにくいものと考えられる。このため、35℃、90%RHというカビが比較的発生しやすい条件であっても、フィルムの酸素透過量を適切に制御できるものと考えられる。
この理由は、必ずしも明らかではないが、フィルムに貫通孔を設ける際に上記各因子を高度に制御することによって、ひずみのない開孔部が得られるためだと考えられる。すなわち、フィルムに貫通孔を設ける際に上記各因子を高度に制御することで、ひずみのない貫通孔を設けることができる。これにより、開孔部の外周には、周縁補強効果を奏することができるため、25℃等の常温時と比べて、空気が膨張しやすい35℃、90%RHという条件下においても、開孔部の形状は変化しにくいものと考えられる。このため、35℃、90%RHというカビが比較的発生しやすい条件であっても、フィルムの酸素透過量を適切に制御できるものと考えられる。
以下、本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の製造方法の一例を示す。ただし、本実施形態の青果物鮮度保持包装袋の製造方法は、以下の例に限定されない。
以下に説明する青果物鮮度保持包装袋の製造方法は、溝付きローラーを用いたレーザー加工技術を用いるものである。
さらに具体的には、例えば、以下の方法を用いてフィルムに孔を穿孔するものである。
まず、図1および図2は、本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の製造方法を説明するための、製造装置の断面図であり、図3は、要部斜視図である。以下、本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の製造方法について、図1−3を用いて一例を説明する。
図1の製造装置によれば、巻き出しロール1より巻き出された合成樹脂フィルム2がレーザー照射装置3と回転支持ロール4の間を通過する際、レーザー照射装置3によりパルスレーザーのビームを合成樹脂フィルム2に対して照射することができる。こうすることにより、合成樹脂フィルム2に、照射したビームの形状に等しい形状の孔を設けることができる。
上記方法により孔が設けられた合成樹脂フィルム2は、巻き取りロール5により巻き取られる。なお、回転支持ロール4の前後には、2本のガイドロール6が設けられている。
また、回転支持ロール4の上端は、2本のガイドロール6の上端を結ぶ線よりも上側に位置する。このため、合成樹脂フィルム2を回転支持ロール4に密着するように押し付けることができ、レーザー照射位置の位置決めを行うことができるとともに縦ジワの発生を防ぐことができる。
また、図1の製造装置には、回転支持ロール4を介して、巻き出しロール1と巻き取りロール5とが設けられている。この図1の製造装置において、ガイドロール6は、回転支持ロール4と巻き出しロール1の間、及び回転支持ロール4と巻き取りロール5の間に、それぞれ設けられている。また、浮きロール7は、巻き出しロール1とガイドロール6の間、及びガイドロール6と巻き取りロール5の間に、それぞれ設けられている。こうすることで、浮きロール7により合成樹脂フィルム2に対して適当な張力を与えることができる。
また、レーザー照射装置3には、圧縮気体導入路8が設けられており、レーザーの照射中に、合成樹脂フィルム2に対して圧縮気体をノズル先端9(図2参照)よりレーザービームに沿って吹き付けることができる。
図2は、図1に示す製造装置におけるレーザー照射装置3の要部拡大断面図である。
本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の製造方法によれば、図2に示すように、レーザー照射装置3のノズル先端9の下方に合成樹脂フィルム2を走行させることができる。
本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の製造方法によれば、図2に示すように、レーザー照射装置3のノズル先端9の下方に合成樹脂フィルム2を走行させることができる。
また、パルスレーザー10は、導光路11を通り、出射光学部(レンズ)12によって集束されるため、円錐形ビーム13となってノズル先端9より合成樹脂フィルム2に照射することができる。このときノズル先端9の内径は、通過するパルスレーザー10のビーム径より大きくする。また、出射光学部(レンズ)12によって集束されたパルスレーザー10の焦点位置は、合成樹脂フィルム2のレーザー入射面の反対側の面よりわずかにフィルム外に出た位置としたほうがよい。
上記で説明したように、円錐形ビーム13を照射することによって、合成樹脂フィルム2における当該ビーム照射箇所が溶融、分解、揮散することにより、孔14が形成される。
また、合成樹脂フィルム2に穿孔される孔14のピッチは、合成樹脂フィルム2の走行速度とパルスレーザー10のパルス周波数を同期させることにより、調整することができる。1基のレーザー照射装置により、1秒間に通常は20〜1,000個の孔14を開けることができるので、合成樹脂フィルム2の走行速度を速め、高い生産性を達成することもできる。
合成樹脂フィルム2に穿孔される孔14の形状は、合成樹脂フィルム2を通過する円錐形ビーム13とほぼ同じ形状となり、常に一定した形状の孔を開けることができる。なお、円錐台形状の孔は、出射光学部(レンズ)12の焦点距離を長くすることにより、円筒形に近づけることができる。
また、レーザー照射装置3における導光路11のノズル先端9の近傍には、上記で述べたように圧縮気体導入路8が設けられている。こうすることで、レーザーの照射中に、合成樹脂フィルム2に対して圧縮気体をレーザービームに沿って吹き付けることができる。
また、圧縮気体の流量は、穿孔により発生する分解物が、ノズル先端9より侵入して出射光学部(レンズ)12を汚染しないよう、ノズル先端9の風速を2〜10m/sに設定することが好ましく、3〜6m/sに設定することがより好ましい。
また、圧縮気体は、特に制限されないが、例えば、圧縮空気のほか、窒素ガス、二酸化炭素ガスなどの不活性ガスを使用することができる。圧縮空気は、取り扱い上の危険がなく、コスト面でも有利である。不活性ガスは、プラスチックフィルムの分解物の酸化を抑え、煤、焦げ、黒化物などを減少することができる。
本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の製造方法では、合成樹脂フィルム2のレーザー入射面とは反対側の面を回転支持ロール4に接触させ、回転支持ロール4により合成樹脂フィルム2を支持している。また、合成樹脂フィルム2の分解物を、合成樹脂フィルム2のレーザー入射面とは反対側からも揮散させることができるように、回転支持ロール4には、例えば、図3に示すように、レーザー照射位置に対応する溝15を設けた方がよい。
図3に示す回転支持ロール4は、5条の溝15を有している。このような回転支持ロール4とともに、5基のレーザー照射装置を使用した場合、合成樹脂フィルム2に5列の孔を設けることができる。
なお、本実施形態に係るレーザーとしては、特に限定されないが、例えば、ルビーレーザー、ネオジミウムYAGレーザー、ネオジミウムガラスレーザー、炭酸ガスレーザーなどを挙げることができる。これらの中で、炭酸ガスレーザーは、エネルギー効率が高く、高出力で、熱の除去が容易であるため、特に好適に使用することができる。
本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の製造方法によれば、合成樹脂フィルムに高速で、生産性よく孔を設けることができる。孔の形状は、パルスレーザーのビームの形状により決まるため、常に一定の形状の孔を開けることができる。
また、レーザーによって穿孔された部分の合成樹脂フィルムの材料は、大部分が分解、揮散し、圧縮気体により吹き飛ばされる。このため、レーザー照射装置の出射光学部(レンズ)が、分解物により汚染されることもない。
また、レーザーによって穿孔された部分の合成樹脂フィルムの材料は、大部分が分解、揮散し、圧縮気体により吹き飛ばされる。このため、レーザー照射装置の出射光学部(レンズ)が、分解物により汚染されることもない。
また、レーザー照射装置の基数を選定し、パルスレーザーの周期と合成樹脂フィルムの走行速度を調整することにより、孔の存在密度が疎なものから密なものまで、任意の孔密度を有する有孔合成樹脂フィルムを製造することができる。
こうすることによって、孔径と孔の位置を高度に制御された有孔合成樹脂フィルムとすることができ、本実施形態に係る酸素透過量が特定の条件を満たす青果物鮮度保持包装袋をはじめて得ることができる。なお、本実施形態における青果物鮮度保持包装袋を作製する際のフィルム材料の選別およびレーザー加工条件の選択については、後述する実施例において、従来の製法と比較してさらに詳細に説明する。
なお、本実施形態に係る青果物鮮度保持包装袋の製造方法は、上記レーザーを用いた加工方法に限定されず、例えば、打ち抜き加工であっても、熱針加工であってもよい。ただし、これらの加工方法を採用する際であっても、熱針の温度や形状等の各種因子を高度に制御して組み合わせる必要がある。
本実施形態における青果物鮮度保持包装袋において、孔を設ける箇所は、特に限定されないが、たとえば、包装した青果物を輸送する際、または店頭で陳列する際に、水がたまりやすい箇所であることが好ましい。こうすれば、水が徐々に染み出すことによる青果物の品質の劣化や、包装袋の内部が結露したり内部に水がたまることを防ぐことができる。このため、消費者からみて市場に陳列されたときの見栄えがよい青果物を提供することができる。
また、本実施形態における製造方法により得られる青果物鮮度保持包装袋の1袋あたりの総開孔面積は、5℃において、たとえば袋内の内容物100gあたり1×10−5〜2mm2程度である。
本実施形態における青果物鮮度保持包装袋には、青果物が包装され、さらに具体的には、収穫後から包装されるまでの過程において水洗された青果物が包装される。
青果物は全般的に水分が多く含まれており、それらが呼吸により蒸散することで包装内に結露することが多く、本実施形態における青果物鮮度保持包装袋を用いた保存が好適である。青果物の具体例としては、オオバ、ホウレンソウ、コマツナ、ミズナ、ミブナ、アスパラガス、クウシンサイ、レタス、タイム、セージ、パセリ、イタリアンパセリ、ローズマリー、オレガノ、レモンバーム、チャイブ、ラベンダー、サラダバーネット、ラムズイヤー、ロケット、ダンディライオン、ナスタチューム、バジル、ルッコラ、クレソン、モロヘイヤ、セロリ、ケール、ネギ、キャベツ、ハクサイ、シュンギク、サラダナ、サンチュ、フキ、ナバナ、チンゲンサイ、ミツバ、セリ、メキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ミョウガ、ダイコン、ニンジン、ゴボウ、ラディッシュ、カブ、サツマイモ、ジャガイモ、ナガイモ、ヤマイモ、サトイモ、ジネンジョ、ヤマトイモ、ピーマン、パプリカ、シシトウ、キュウリ、ナス、トマト、ミニトマト、カボチャ、ゴーヤ、オクラ、スィートコーン、エダマメ、サヤエンドウ、サヤインゲン、ソラマメ、菌茸類、などがあげられる。また、柑橘、りんご、ナシ、ブドウ、ブルーベリー、柿、イチゴなどの果実類や切花などでも有効である。これらは、カットした状態、いわゆるカット野菜、カットフルーツでも有効である。
本実施形態においては、水洗した青果物や、雨あるいは露に濡れた青果物などを水切りすることなく包装することができるため、作業性が向上する。また、青果物の鮮度保持のため青果物を低温にしたい、または青果物への水分による影響をできるだけ早く取り除くため水分を少なくしたいという理由などで、青果物の水分のすべて、または一部を素早く蒸散させることもできる。このような場合、当該青果物を本実施形態における青果物鮮度保持包装袋に入れて密封し、真空予冷してもよい。
本実施形態における包装体は、本実施形態における青果物鮮度保持包装袋により青果物を密閉してなる。
また、本実施形態における鮮度保持方法は、本実施形態における青果物鮮度保持包装袋を用いて青果物を包装する工程を含む。青果物鮮度保持包装袋に青果物を包装した後は、密封する必要がある。
また、本実施形態における鮮度保持方法は、本実施形態における青果物鮮度保持包装袋を用いて青果物を包装する工程を含む。青果物鮮度保持包装袋に青果物を包装した後は、密封する必要がある。
青果物鮮度保持包装袋の包装体内面積は、包装される青果物の形状、大きさ、密度等に応じて設定することができる。そして、青果物100gあたりの青果物鮮度保持包装袋の包装体内面積は、たとえば100cm2以上5000cm2以下、好ましくは200cm2以上3000cm2以下である。
また、青果物の劣化の進行をさらに安定的に抑制する観点から、青果物入り包装体内の酸素濃度が、当該包装体を開封する前の状態で、たとえば0.1%以上19%未満であり、好ましくは1%以上17%以下である。
また、青果物の鮮度をさらに安定的に維持する観点から、青果物入り包装体全体の重量減少率は、1日あたり0.05重量%以上1重量%未満であり、好ましくは0.08重量%以上0.9重量以下である。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
以下、本発明を実施例および比較例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
防曇2軸延伸ポリプロピレンフィルム(以下、「防曇OPP」ともいう。)(グンゼ社製、商品名:シルファンMV2、厚み40μm、袋サイズ140mm×180mm)の袋の底部に、25℃条件下で、直径180μm(袋の外表面および内表面における平均孔径)であり、かつ40℃での内表面における開孔面積が0.026mm2の孔を9個設けた。なお、40℃での総開孔面積は、0.24mm2であった。このようにして、青果物鮮度保持包装袋を得た。また、得られた青果物鮮度保持包装袋の外表面における貫通孔の平面形状、および青果物鮮度保持包装袋の内表面における貫通孔の平面形状は、ともに円形であり、略同一形状であった。
防曇2軸延伸ポリプロピレンフィルム(以下、「防曇OPP」ともいう。)(グンゼ社製、商品名:シルファンMV2、厚み40μm、袋サイズ140mm×180mm)の袋の底部に、25℃条件下で、直径180μm(袋の外表面および内表面における平均孔径)であり、かつ40℃での内表面における開孔面積が0.026mm2の孔を9個設けた。なお、40℃での総開孔面積は、0.24mm2であった。このようにして、青果物鮮度保持包装袋を得た。また、得られた青果物鮮度保持包装袋の外表面における貫通孔の平面形状、および青果物鮮度保持包装袋の内表面における貫通孔の平面形状は、ともに円形であり、略同一形状であった。
本実施例において穿孔は、以下の方法で行った。
まず、直径318mm、幅725mmのロールに、両端より150mmの位置から100mm間隔で、幅5mm、深さ5mmの溝を図3に示す形状となるように5条有する回転支持ロールを準備した。一方、レーザー照射装置としては、出力150ワットの炭酸ガスレーザーを準備した。このレーザー照射装置5基をそれぞれ、レーザー照射させる位置が、回転支持ロールの溝の位置に対応するように設置した。なお、レーザー照射装置は、フィルムとの距離が10〜15mmとなるように設置した。
まず、直径318mm、幅725mmのロールに、両端より150mmの位置から100mm間隔で、幅5mm、深さ5mmの溝を図3に示す形状となるように5条有する回転支持ロールを準備した。一方、レーザー照射装置としては、出力150ワットの炭酸ガスレーザーを準備した。このレーザー照射装置5基をそれぞれ、レーザー照射させる位置が、回転支持ロールの溝の位置に対応するように設置した。なお、レーザー照射装置は、フィルムとの距離が10〜15mmとなるように設置した。
次に、図1−2に示す装置を用い、回転支持ロールを周速60m/分で回転させることで、回転支持ロールの上に、フィルムを走行速度60m/分で走行させ、各レーザー照射装置から毎秒10回パルスレーザーを照射した。このとき、圧縮気体導入路に、圧力1.0kg/cm2(ゲージ圧)の窒素ガス圧をかけ、レーザーの照射中に、窒素ガスをノズル先端からレーザービームに沿って吹き付けた。
(実施例2)
防曇OPP(東洋紡社製、商品名:パイレンフィルム-FG:P5562、厚み25μm、袋サイズ160mm×190mm)の袋の底部に、10mm間隔で、25℃条件下で直径600μm(袋の外表面および内表面における平均孔径)であり、かつ40℃での内表面における開孔面積が0.287mm2の孔を4個設けた。なお、40℃での総開孔面積は、1.15mm2であった。このようにして、青果物鮮度保持包装袋を得た。なお、穿孔は、実施例1と同様の方法を用いて行った。
防曇OPP(東洋紡社製、商品名:パイレンフィルム-FG:P5562、厚み25μm、袋サイズ160mm×190mm)の袋の底部に、10mm間隔で、25℃条件下で直径600μm(袋の外表面および内表面における平均孔径)であり、かつ40℃での内表面における開孔面積が0.287mm2の孔を4個設けた。なお、40℃での総開孔面積は、1.15mm2であった。このようにして、青果物鮮度保持包装袋を得た。なお、穿孔は、実施例1と同様の方法を用いて行った。
(実施例3)
防曇OPP(東洋紡社製、商品名:パイレンフィルム-FG:P5562、厚み25μm、袋サイズ160mm×190mm)の袋の底部に、10mm間隔で、25℃条件下で直径520μm(袋の外表面および内表面における平均孔径)であり、かつ40℃での内表面における開孔面積が0.224mm2の孔を4個設けた。なお、40℃での総開孔面積は、0.90mm2であった。このようにして、青果物鮮度保持包装袋を得た。なお、穿孔は、実施例1と同様の方法を用いて行った。
防曇OPP(東洋紡社製、商品名:パイレンフィルム-FG:P5562、厚み25μm、袋サイズ160mm×190mm)の袋の底部に、10mm間隔で、25℃条件下で直径520μm(袋の外表面および内表面における平均孔径)であり、かつ40℃での内表面における開孔面積が0.224mm2の孔を4個設けた。なお、40℃での総開孔面積は、0.90mm2であった。このようにして、青果物鮮度保持包装袋を得た。なお、穿孔は、実施例1と同様の方法を用いて行った。
(実施例4)
防曇OPP(東洋紡社製、商品名:パイレンフィルム-FG:P5562、厚み25μm、袋サイズ160mm×190mm)の袋の底部に、10mm間隔で、25℃条件下で直径400μm(袋の外表面および内表面における平均孔径)であり、かつ40℃での内表面における開孔面積が0.129mm2の孔を5個設けた。なお、40℃での総開孔面積は、0.64mm2であった。このようにして、青果物鮮度保持包装袋を得た。なお、穿孔は、実施例1と同様の方法を用いて行った。
防曇OPP(東洋紡社製、商品名:パイレンフィルム-FG:P5562、厚み25μm、袋サイズ160mm×190mm)の袋の底部に、10mm間隔で、25℃条件下で直径400μm(袋の外表面および内表面における平均孔径)であり、かつ40℃での内表面における開孔面積が0.129mm2の孔を5個設けた。なお、40℃での総開孔面積は、0.64mm2であった。このようにして、青果物鮮度保持包装袋を得た。なお、穿孔は、実施例1と同様の方法を用いて行った。
(実施例5)
防曇OPP(東洋紡社製、商品名:パイレンフィルム-FG:P5562、厚み25μm、袋サイズ160mm×190mm)の袋の底部に、10mm間隔で、25℃条件下で直径250μm(袋の外表面および内表面における平均孔径)であり、かつ40℃での内表面における開孔面積が0.051mm2の孔を10個設けた。なお、40℃での総開孔面積は、0.51mm2であった。このようにして、青果物鮮度保持包装袋を得た。なお、穿孔は、実施例1と同様の方法を用いて行った。
防曇OPP(東洋紡社製、商品名:パイレンフィルム-FG:P5562、厚み25μm、袋サイズ160mm×190mm)の袋の底部に、10mm間隔で、25℃条件下で直径250μm(袋の外表面および内表面における平均孔径)であり、かつ40℃での内表面における開孔面積が0.051mm2の孔を10個設けた。なお、40℃での総開孔面積は、0.51mm2であった。このようにして、青果物鮮度保持包装袋を得た。なお、穿孔は、実施例1と同様の方法を用いて行った。
(比較例1)
防曇OPP(東洋紡社製、商品名:パイレンフィルム-FG:P5562、厚み25μm、袋サイズ160mm×190mm)の袋の底部に、10mm間隔で、25℃条件下で直径6000μm(袋の外表面および内表面における平均孔径)であり、かつ40℃での内表面における開孔面積が27.792mm2の孔を4個設けた。なお、40℃での総開孔面積は111.17mm2であった。穿孔は、パンチ穴加工を行った。このようにして、青果物鮮度保持包装袋を得た。
防曇OPP(東洋紡社製、商品名:パイレンフィルム-FG:P5562、厚み25μm、袋サイズ160mm×190mm)の袋の底部に、10mm間隔で、25℃条件下で直径6000μm(袋の外表面および内表面における平均孔径)であり、かつ40℃での内表面における開孔面積が27.792mm2の孔を4個設けた。なお、40℃での総開孔面積は111.17mm2であった。穿孔は、パンチ穴加工を行った。このようにして、青果物鮮度保持包装袋を得た。
(比較例2)
レーザー照射装置として、回転支持ロールに溝が設けられていないレーザー照射装置を用いたという点以外は、実施例5と同様の方法で青果物鮮度保持包装袋を得た。
レーザー照射装置として、回転支持ロールに溝が設けられていないレーザー照射装置を用いたという点以外は、実施例5と同様の方法で青果物鮮度保持包装袋を得た。
得られた青果物鮮度保持包装袋について、下記に示す測定及び評価を行った。
また、各測定及び評価には、以下に説明するように枝豆を包装した包装体を使用した。
実施例1〜5、比較例1および2の青果物鮮度保持包装袋に、水洗したままの状態の枝豆を、平均180gずつ入れ、ヒートシーラで密封した包装体を20パック作製した。パックした包装体は、段ボール箱に袋底部が下に向くように詰めた。なお、当該枝豆入り包装体の包装体内面積は、それぞれ、以下のとおりであった。実施例1の枝豆100gあたりの包装体内面積は、280cm2、実施例2〜5および比較例1および2の枝豆100gあたりの包装体内面積は、337cm2であった。
実施例1〜5、比較例1および2の青果物鮮度保持包装袋に、水洗したままの状態の枝豆を、平均180gずつ入れ、ヒートシーラで密封した包装体を20パック作製した。パックした包装体は、段ボール箱に袋底部が下に向くように詰めた。なお、当該枝豆入り包装体の包装体内面積は、それぞれ、以下のとおりであった。実施例1の枝豆100gあたりの包装体内面積は、280cm2、実施例2〜5および比較例1および2の枝豆100gあたりの包装体内面積は、337cm2であった。
また、上記包装体は、5℃にて5日間保存した後、40℃にて2日間保存し、枝豆の外観、臭い、食味など品質変化を追跡した。
(実施例6)
実施例1の青果物鮮度保持包装袋に、水洗したままの状態のブロッコリーを、平均180gずつ入れ、ヒートシーラで密封したブロッコリー入り包装体を20パック作製した。なお、当該ブロッコリー100gあたりの包装体内面積は、280cm2であった。上記ブロッコリー入り包装体についても、5℃にて5日間保存した後、40℃にて2日間保存し、ブロッコリーの外観、臭いなど品質変化を追跡した。
実施例1の青果物鮮度保持包装袋に、水洗したままの状態のブロッコリーを、平均180gずつ入れ、ヒートシーラで密封したブロッコリー入り包装体を20パック作製した。なお、当該ブロッコリー100gあたりの包装体内面積は、280cm2であった。上記ブロッコリー入り包装体についても、5℃にて5日間保存した後、40℃にて2日間保存し、ブロッコリーの外観、臭いなど品質変化を追跡した。
(評価項目)
開孔面積比率:マイクロスコープ(キーエンス社製、VH−6300)を用いて40℃および5℃の青果物鮮度保持包装袋における内表面開孔面積を測定した。青果物鮮度保持包装袋の袋表面積は、袋サイズの2倍量として算出した。次に、得られた総開孔面積および表面積の値から、以下の計算式(1)により算出される値を、開孔面積比率とした。なお、単位は、%とした。
開孔面積比率=総開孔面積/袋表面積×100 (1)
開孔変化率:上記式(1)から算出された40℃における開孔面積比率R1(%)と、5℃における開孔面積比率R2(%)と、から下記式(A)で算出した。
開孔変化率= {(R1−R2)/R2}×100 (A)
開孔面積比率:マイクロスコープ(キーエンス社製、VH−6300)を用いて40℃および5℃の青果物鮮度保持包装袋における内表面開孔面積を測定した。青果物鮮度保持包装袋の袋表面積は、袋サイズの2倍量として算出した。次に、得られた総開孔面積および表面積の値から、以下の計算式(1)により算出される値を、開孔面積比率とした。なお、単位は、%とした。
開孔面積比率=総開孔面積/袋表面積×100 (1)
開孔変化率:上記式(1)から算出された40℃における開孔面積比率R1(%)と、5℃における開孔面積比率R2(%)と、から下記式(A)で算出した。
開孔変化率= {(R1−R2)/R2}×100 (A)
酸素透過量:樹脂フィルムの35℃、90%RHにおける酸素透過量は、以下の(1)〜(5)に説明する方法により測定した。なお、単位は、mL/100g・m2・day・atmとした。
(1)袋の準備
酸素透過量を測定するフィルムで青果物鮮度保持包装袋を作製した。この際、フィルムの貫通孔以外から酸素が漏れ出さないように、ヒートシールで袋を密封した。測定する袋のサイズは、袋の内表面積を0.06m2以上とした。なお、以下の全ての作業は、大気中で行った。
(2)窒素ガスの封入
ヒートシール等で袋を密封した後、アスピレーター等を用いて袋を脱気した。脱気は、袋の両面が貼りつくまで行った。次に、この袋に白硬注射筒を用いて窒素ガス(純度99.9%以上)を充填した。ガスの注入量は、袋サイズによるが、フィルムにテンションがかからない範囲で極力多く入れ、注射筒の目盛りを用いて測定した。なお、脱気および窒素ガスの注入は、注射針を袋に突き刺して行った。針を刺す際、フィルムに両面テープを貼り、この上からポリプロピレンフィルム製の粘着テープ(以下「PPテープ」という)を貼り付けた。また、針を抜いた後、速やかにPPテープで針孔を塞いだ。袋に貼るテープは、4.5cm2以下の面積に収まるようにした。また、微細孔フィルムの場合、微細孔を塞がないように注意した。
(3)初期酸素濃度測定
窒素ガス充填直後(t=0)の袋内の初期酸素濃度(C0)を測定した。袋内のガスをサンプリングし、ガスクロマトグラフィー(TCD)で袋内の初期酸素濃度(C0)を求めた。C0は0.2%以下であり、これを超える場合は、作業をやり直す。酸素濃度測定のためのサンプリングガスは、10cc以下とした。ガスクロマトグラフィーに注入する場合は、1cc程度のサンプリングガスを注入した。
(4)袋の保存
初期酸素濃度を測定した袋は、23℃、60%RH(恒温恒湿庫)で保存する。このとき、袋の上に物が載ったり、恒温恒湿庫のファンの風が直撃したりしないように静置した。
(5)保存中の袋内酸素濃度の測定及び酸素透過量の計算
袋内酸素濃度は、窒素ガス充填直後と、充填から3時間以上経過後の酸素濃度が1%以上7%以下の範囲内で2点以上の合計3点以上測定した。経過時間t(hr)と袋内酸素濃度(Ct)間に比例関係(相関係数が0.98以上)が成り立つ必要があるため、相関係数が成り立たない場合は再試験を行った。
フィルムの酸素透過量が大きすぎて袋内酸素濃度の上昇が速すぎ、この条件をクリアできない場合は、フィルムの一部を、酸素透過量が既知であり、かつ当該フィルムよりサイズの小さな同じ材質のフィルムと貼り合わせて袋を作成して同様に行った。この際、袋の表面積は既知である別のフィルムと貼り合わせた部分を除き、求められた酸素透過量から既知のフィルム部分の酸素透過量を差し引いたものを測定フィルムの酸素透過量とした。酸素透過量は、経過時間が長いほうの値を用い、以下の計算式(2)により算出した。
F=1.143×(Ct−C0)×V/t/s (2)
ただし、
F : 酸素透過量(mL/100g・m2・day・atm)
Ct : 窒素ガス充填後からt時間後における袋内酸素濃度(%)
C0 : 窒素ガス充填直後の袋内酸素濃度(%)
V : 充填した窒素ガスの量(cc)
t : ガス充填時からの経過時間(hr)
s : 袋の表面積(m2)
(1)袋の準備
酸素透過量を測定するフィルムで青果物鮮度保持包装袋を作製した。この際、フィルムの貫通孔以外から酸素が漏れ出さないように、ヒートシールで袋を密封した。測定する袋のサイズは、袋の内表面積を0.06m2以上とした。なお、以下の全ての作業は、大気中で行った。
(2)窒素ガスの封入
ヒートシール等で袋を密封した後、アスピレーター等を用いて袋を脱気した。脱気は、袋の両面が貼りつくまで行った。次に、この袋に白硬注射筒を用いて窒素ガス(純度99.9%以上)を充填した。ガスの注入量は、袋サイズによるが、フィルムにテンションがかからない範囲で極力多く入れ、注射筒の目盛りを用いて測定した。なお、脱気および窒素ガスの注入は、注射針を袋に突き刺して行った。針を刺す際、フィルムに両面テープを貼り、この上からポリプロピレンフィルム製の粘着テープ(以下「PPテープ」という)を貼り付けた。また、針を抜いた後、速やかにPPテープで針孔を塞いだ。袋に貼るテープは、4.5cm2以下の面積に収まるようにした。また、微細孔フィルムの場合、微細孔を塞がないように注意した。
(3)初期酸素濃度測定
窒素ガス充填直後(t=0)の袋内の初期酸素濃度(C0)を測定した。袋内のガスをサンプリングし、ガスクロマトグラフィー(TCD)で袋内の初期酸素濃度(C0)を求めた。C0は0.2%以下であり、これを超える場合は、作業をやり直す。酸素濃度測定のためのサンプリングガスは、10cc以下とした。ガスクロマトグラフィーに注入する場合は、1cc程度のサンプリングガスを注入した。
(4)袋の保存
初期酸素濃度を測定した袋は、23℃、60%RH(恒温恒湿庫)で保存する。このとき、袋の上に物が載ったり、恒温恒湿庫のファンの風が直撃したりしないように静置した。
(5)保存中の袋内酸素濃度の測定及び酸素透過量の計算
袋内酸素濃度は、窒素ガス充填直後と、充填から3時間以上経過後の酸素濃度が1%以上7%以下の範囲内で2点以上の合計3点以上測定した。経過時間t(hr)と袋内酸素濃度(Ct)間に比例関係(相関係数が0.98以上)が成り立つ必要があるため、相関係数が成り立たない場合は再試験を行った。
フィルムの酸素透過量が大きすぎて袋内酸素濃度の上昇が速すぎ、この条件をクリアできない場合は、フィルムの一部を、酸素透過量が既知であり、かつ当該フィルムよりサイズの小さな同じ材質のフィルムと貼り合わせて袋を作成して同様に行った。この際、袋の表面積は既知である別のフィルムと貼り合わせた部分を除き、求められた酸素透過量から既知のフィルム部分の酸素透過量を差し引いたものを測定フィルムの酸素透過量とした。酸素透過量は、経過時間が長いほうの値を用い、以下の計算式(2)により算出した。
F=1.143×(Ct−C0)×V/t/s (2)
ただし、
F : 酸素透過量(mL/100g・m2・day・atm)
Ct : 窒素ガス充填後からt時間後における袋内酸素濃度(%)
C0 : 窒素ガス充填直後の袋内酸素濃度(%)
V : 充填した窒素ガスの量(cc)
t : ガス充填時からの経過時間(hr)
s : 袋の表面積(m2)
孔周辺領域におけるフィルムの最大厚みTmaxと最小厚みTmin:孔周辺領域におけるフィルムの厚みは、JIS K7130に準じて測定を行った。具体的には、孔周辺領域において任意に選択した複数点のフィルムの厚みを、JIS K7130に準じて測定を行った。そして、得られたフィルムの厚みに関する複数の測定結果の内、最大値をTmax、最小値をTminとした。なお、単位は、μmとした。ここで、孔周辺領域とは、青果物鮮度保持包装袋の外表面における貫通孔の外周から10mm以内の領域を指し、貫通孔の中心点から貫通孔の周縁部(外周)を通るように直線を引いたとき、直線上において、当該直線と貫通孔の周縁部との交点から貫通孔の中心点とは逆方向に10mm離れた箇所までの範囲を指す。
水蒸気透過率:40℃、90%RHにおける水蒸気透過率は、JIS K7129:2008に準じて測定を行った。なお、単位は、g/m2・dayとした。
酸素濃度:40℃および5℃における包装体内の酸素濃度は、包装体を開封する前の状態で、包装体内の空気を採取し、ガスクロマトグラフ(ジーエルサイエンス社製、GC323)を用いて測定した。なお、単位は、%とした。
重量減少率:40℃および5℃における重量減少率は、以下の手順で測定した。まず、枝豆100gを包装した袋の重量について、試験初日の重量(W0)と試験開始後7日目の重量(W7)を電子天秤で測定した。次に、得られた袋の重量から、以下の計算式(3)により算出される値を、重量減少率とした。なお、単位は、重量%とした。
重量減少率=(W0−W7)/W0×100 (3)
重量減少率=(W0−W7)/W0×100 (3)
上記評価項目に関する評価結果を、以下の表1に示す。
実施例1〜6および比較例2の青果物鮮度保持包装袋は、いずれもレーザー照射装置を用いて穿孔したものである。実施例1〜6の青果物鮮度保持包装袋では、貫通孔の孔径にバラツキがほとんど生じなかった。これに対し、比較例2の青果物鮮度保持包装袋に設けた各貫通孔の孔径は、最大孔径と最小孔径との間に、25μmものバラつき(差)が生じていた。このように比較例2の青果物鮮度保持包装袋において各貫通孔の孔径にバラつきが生じた原因としては、回転支持ロールに溝が設けられていない、通常のレーザー照射装置を用いたことにより、レーザーの輻射熱が発生し、回転支持ロールに熱が蓄積したことが挙げられる。これにより、貫通孔周辺の熱拡散が遅くなり、各貫通孔の孔径を制御できなくなったものと考えられる。
比較例2の青果物鮮度保持包装袋について、有孔合成樹脂フィルムの35℃、90%RHにおける酸素透過量は、800000mL/100g・m2・day・atmを超えるものであった。そして、比較例2と同様の方法で青果物鮮度保持包装袋を複数個連続で製造した場合、レーザーの輻射熱により、得られた包装袋において、各貫通孔の孔径にバラつきが発生した。これにより、比較例2と同様の方法では、商業生産に耐えうる袋を得ることはできなかった。
実施例1〜5の青果物鮮度保持包装袋は、枝豆を包装した包装体を5℃にて5日間保存した後、40℃にて2日間保存し、枝豆の外観、臭い、食味など品質変化を追跡したところ、トータル7日間良好な状態が保たれた。一方、比較例1および2の青果物鮮度保持包装袋を用いて保存した枝豆は、萎れが進み、甘みがないものとなっていた。
実施例6の包装体は、実施例1の青果物鮮度保持包装袋にエダマメではなくブロッコリーを包装したものである。実施例6のブロッコリー入り包装体についても、5℃にて5日間保存した後、40℃にて2日間保存し、ブロッコリーの外観、臭いなど品質変化を追跡したところ、エダマメを包装した場合と同様に、トータル7日間良好な状態が保たれた。
実施例1〜6の青果物鮮度保持包装袋を用いて枝豆またはブロッコリーを7日間上記条件で保存した後、枝豆またはブロッコリーの表面に付着したカビの胞子を顕微鏡にて観察したところ、カビの胞子は発芽していなかった。一方、比較例1および2の青果物鮮度保持包装袋を用いて保存した枝豆には、肉眼では見えないもののカビのコロニーが複数付着していた。
1 巻き出しロール
2 合成樹脂フィルム
3 レーザー照射装置
4 回転支持ロール
5 巻き取りロール
6 ガイドロール
7 浮きロール
8 圧縮気体導入路
9 ノズル先端
10 パルスレーザー
11 導光路
12 出射光学部(レンズ)
13 円錐形ビーム
14 孔
15 溝
2 合成樹脂フィルム
3 レーザー照射装置
4 回転支持ロール
5 巻き取りロール
6 ガイドロール
7 浮きロール
8 圧縮気体導入路
9 ノズル先端
10 パルスレーザー
11 導光路
12 出射光学部(レンズ)
13 円錐形ビーム
14 孔
15 溝
Claims (15)
- 有孔合成樹脂フィルムからなる青果物鮮度保持包装袋であって、
前記有孔合成樹脂フィルムには貫通孔が設けられており、
前記有孔合成樹脂フィルムの35℃、90%RHにおける酸素透過量が、100000mL/100g・m2・day・atm以上800000mL/100g・m2・day・atm以下である青果物鮮度保持包装袋。 - 当該青果物鮮度保持包装袋の外表面における前記貫通孔の平面形状、および当該青果物鮮度保持包装袋の内表面における前記貫通孔の平面形状が、略同一形状である請求項1に記載の青果物鮮度保持包装袋。
- 当該青果物鮮度保持包装袋の外表面および内表面における前記貫通孔の平均孔径が、それぞれ20μm以上2000μm以下である請求項1または2に記載の青果物鮮度保持包装袋。
- 当該青果物鮮度保持包装袋の内表面における前記有孔合成樹脂フィルムの40℃における開孔面積比率R1(%)が、1.0×10−6%以上5.0×10−2%以下である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の青果物鮮度保持包装袋。
- 当該青果物鮮度保持包装袋の内表面における前記有孔合成樹脂フィルムの5℃における開孔面積比率R2(%)が、5.0×10−7%以上2.5×10-2%以下である請求項4に記載の青果物鮮度保持包装袋。
- 当該青果物鮮度保持包装袋の内表面における前記有孔合成樹脂フィルムの40℃における前記開孔面積比率R1(%)と前記有孔合成樹脂フィルムの5℃における前記開孔面積比率R2(%)とから下記式(1)で算出される開孔変化率の値が、5以上50以下である請求項5に記載の青果物鮮度保持包装袋。
開孔変化率= {(R1−R2)/R2}×100 (1) - 当該青果物鮮度保持包装袋の外表面において、前記貫通孔の外周から外側へ10mm以内の領域における前記有孔合成樹脂フィルムの最大厚みをTmax、最小厚みをTminとした時、前記最大厚みと前記最小厚みとの比Tmax/Tminが、1.05以上8.00以下である請求項1乃至6のいずれか一項に記載の青果物鮮度保持包装袋。
- 前記有孔合成樹脂フィルムの40℃、90%RHにおける水蒸気透過率が、4g/m2・day以上400g/m2・day以下である、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の青果物鮮度保持包装袋。
- 当該青果物鮮度保持包装袋に複数の前記貫通孔が設けられている、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の青果物鮮度保持包装袋。
- 収穫後から包装されるまでの過程において水洗された青果物が包装される、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の青果物鮮度保持包装袋。
- 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の青果物鮮度保持包装袋により青果物を密封してなる青果物入り包装体。
- 当該青果物入り包装体の、前記青果物100gあたりの前記青果物鮮度保持包装袋の包装体内面積が100cm2以上5000cm2以下である、請求項11に記載の青果物入り包装体。
- 当該青果物入り包装体内の酸素濃度が、当該青果物入り包装体を開封する前の状態で、0.1%以上19%未満である、請求項11または12に記載の青果物入り包装体。
- 当該青果物入り包装体全体の重量減少率が、1日あたり0.05重量%以上1質量%未満である、請求項11乃至13のいずれか一項に記載の青果物入り包装体。
- 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の青果物鮮度保持包装袋を用いて青果物を包装する青果物の鮮度保持方法。
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