JP2008173012A - イチゴ入り包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 イチゴの包装体において、イチゴを長期間保存しても異臭が発生せず、変色も見られず、イチゴの鮮度を長期間保つことができるイチゴの包装体を提供する。
【解決手段】 微細孔及び/又はキズを有する高分子フィルム製の包装袋を用いてイチゴを包装したイチゴ入り包装体において、イチゴ100g当たりの前記包装袋の内面積が200〜1200cm2であり、イチゴ100g当たりの前記包装袋の水蒸気透過量が0.1〜50g/dayであり、イチゴ100g当たりの前記包装袋の酸素透過量が80〜6000cc/atm・dayであるイチゴ入り包装体である。
【選択図】 なし
Description
萎れや果皮が黒く変色し、食べたときの酸味も抜けてしまう。逆に、密封包装されたイチゴは、無酸素状態の雰囲気中にさらされ、嫌気呼吸せざるをえない状態に置かれてしまい、袋を開けたときにはほとんどの包装体で異臭がする。
更に好ましい態様としては、高分子フィルム1m2当たりの微細孔の開孔面積比率が3×10−6〜6×10−4%であり、高分子フィルムの微細孔1個当たりの開孔面積が4×10−4mm2以上0.3mm2以下であり、イチゴ100g当たりの包装袋の酸素透過量とイチゴ入り包装体が保存される際の温度との比、酸素透過量/温度が3〜2000であるイチゴ入り包装体である。
水蒸気透過量の測定方法は、JIS Z0208のカップ法に準じて、40℃、90%RHの条件で実施した。
また、イチゴの販売店においても、常温での保存が長くなるので、売り場での品質確認の頻度を減らせる、不良品にならないため仕入れる回数が減るというメリットがある。
上記の包装袋にイチゴを入れ、包装袋の口を閉じてイチゴ入りの包装体とする。包装袋の口を閉じる方法は特に規定されず、公知の方法を用いることができ、イチゴの包装体となる。
また、イチゴは、トレーに収納した方が、転がらずに安定するので用いても良い。さらにはイチゴへの輸送中の衝撃を和らげるために、イチゴとトレーの間にスポンジなどのクッションを敷いても構わない。
平均気温は、産地からトラックにて市場に輸送し、市場にて常温で保管し、その後販売店で売られる流通経路を想定して条件を決定した。
流通条件Aは、トラックの温度が5℃で10時間輸送し、市場にて20℃、で10時間保管し、その後販売店にて10℃で4時間経過した。このときの平均気温は12.1℃である。
流通条件Bは、トラックの温度が15℃で8時間輸送し、市場にて25℃、で10時間保管し、その後販売店にて20℃で6時間経過した。このときの平均気温は20.4℃である。
内寸が200mm×300mmであり、厚さ30μmの二軸延伸ポリプロピレンからなる包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が1.6×10−5%となるように、1袋当り平均孔径50μm(孔面積2.0×10−3mm2)の孔を10個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、Lサイズ)350gをトレーに載せて密封包装した(袋内表面積は200×300×2=120000mm2であり、イチゴ100gあたりの袋内表面積は34300mm2すなわち343cm2、酸素透過量は244cc/atm・day、水蒸気透過量は0.14g/day)。流通条件Aを経て、10℃で保存し、24時間後、3、5日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
《実施例2》
内寸が200mm×300mmであり、厚さ30μmの二軸延伸ポリプロピレンからなる包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が8.8×10−5%となるように、1袋当り平均孔径80μm(孔面積5.0×10−3mm2)の孔を21個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:越後姫、Sサイズ)350gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は343cm2、酸素透過量は1201cc/atm・day、水蒸気透過量は0.14g/day)。流通条件Bを経て、20℃で保存し、24時間後、3、5日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
《実施例3》
内寸が200mm×300mmであり、厚さ30μmの低密度ポリエチレンからなる包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が1.8×10−4%となるように、1袋当り平均孔径80μm(孔面積5.0×10−3mm2)の孔を42個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、Lサイズ)350gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は343cm2、酸素透過量は2453cc/atm・day、水蒸気透過量は0.51g/day)。流通条件Bを経て、20℃で保存し、24時間後、3、5日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
《実施例4》
内寸が200mm×300mmであり、厚さ25μmのポリ乳酸フィルム(商品名:エコロージュSG)からなる包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が3.9×10−5%となるように、1袋当り平均孔径70μm(孔面積3.8×10−3mm2)の孔を12個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、Lサイズ)350gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は343cm2、酸素透過量は631cc/atm・day、水蒸気透過量は24.0g/day)。流通条件Bを経て、15℃で保存し、24時間後、3、5日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
《実施例5》
内寸が230mm×340mmであり、厚さ40μmの二軸延伸ポリプロピレンからなる包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が9.0×10−6%となるように、1袋当り平均孔径60μm(孔面積2.8×10−3mm2)の孔を5個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:ペチカ、Sサイズ)400gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は391cm2、酸素透過量は125cc/atm・day、水蒸気透過量は0.12g/day)。流通条件Aを経て、20℃で保存し、24時間後、3、5日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
内寸が190mm×180mmであり、厚さ40μmの延伸ポリスチレンとエチレンー酢酸ビニル共重合体の積層フィルムからなる包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が5.1×10−5%となるように、1袋当り平均孔径90μm(孔面積6.4×10−3mm2)の孔を9個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:とよのか、Mサイズ)70gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は977cm2、酸素透過量は1636cc/atm・day、水蒸気透過量は6.11g/day)。流通条件Aを経て、20℃で保存し、24時間後、3、5日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
《実施例7》
内寸が200mm×280mmであり、厚さ25μmの延伸ナイロンからなる包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が4.5×10−5%となるように、1袋当り平均孔径90μm(孔面積6.4×10−3mm2)の孔を8個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:とちおとめ、Mサイズ)280gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は400cm2、酸素透過量は837cc/atm・day、水蒸気透過量は10g/day)。流通条件Bを経て、20℃で保存し、24時間後、3、5日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
《実施例8》
内寸が200mm×300mmであり、厚さ25μmのポリ乳酸フィルム(商品名:エコロージュSG)からなる包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が2.1×10−5%となるように、1袋当り平均孔径180μm(孔面積2.5×10−2mm2)の孔を1個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、Lサイズ)300gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は413cm2、酸素透過量は413cc/atm・day、水蒸気透過量は28.0g/day)。流通条件Bを経て、20℃で保存し、24時間後、3、5日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
《実施例9》
内寸が200mm×300mmであり、鉱物で厚さ30μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムを削って透過量を調整した三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、Lサイズ)350gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は343cm2、酸素透過量は1429cc/atm・day、水蒸気透過量は0.14g/day)。流通条件Aを経て、20℃で保存し、24時間後、3、5日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
実施例2と同様の包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が8.4×10−4%となるように、1袋当り平均孔径800μm(面積0.502mm2)の孔を2個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、Lサイズ)350gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は343cm2、酸素透過量は11217cc/atm・day、水蒸気透過量は0.14g/day)。流通条件Bを経て、20℃で保存し、24時間後、3、5日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
《比較例2》
内寸が200mm×300mmであり、厚さ40μmの二軸延伸ポリプロピレンからなる包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が1.1×10−6%となるように、1袋当り平均孔径40μm(面積1.3×10−3mm2)の孔を1個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、Lサイズ)350gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は343cm2、酸素透過量は23cc/atm・day、水蒸気透過量は0.11g/day)。流通条件Bを経て、15℃で保存し、24時間後、3、5日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
《比較例3》
内寸が400mm×500mmであり、厚さ25μmの二軸延伸ポリプロピレンからなる包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が5.4×10−6%となるように、1袋当り平均孔径50μm(孔面積2.0×10−3mm2)の孔を11個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、L:サイズ)350gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は1143cm2、酸素透過量は391cc/atm・day、水蒸気透過量は0.57g/day)。流通条件Aを経て、15℃で保存し、24時間後、3、5日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
《比較例4》
内寸が200mm×300mmであり、厚さ52μmのポリエチレンテレフタレートとポリエチレンのラミネートしたフィルムからなる包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が2.8×10−5%となるように、1袋当り平均孔径65μm(孔面積3.3×10−3mm2)の孔を10個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、Lサイズ)350gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は343cm2、酸素透過量は215cc/atm・day、水蒸気透過量は0.03g/day)。流通条件Bを経て、20℃で保存し、24時間後、3、5日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
《比較例5》
内寸が200mm×300mmであり、厚さ25μmのポリエーテルブロックアミド共重合体(商品名:PebaxMV1041)からなる包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が3.9×10−5%となるように、1袋当り平均孔径70μm(孔面積3.8×10−3mm2)の孔を12個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、Lサイズ)350gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は343cm2、酸素透過量は864cc/atm・day、水蒸気透過量は92.57g/day)。流通条件Bを経て、15℃で保存し、24時間後、3、5日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
内寸が200mm×300mmであり、厚さ50μmのポリエーテルブロックアミド共重合体(商品名:PebaxMV1041)からなる包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が3.9×10−5%となるように、1袋当り平均孔径70μm(孔面積3.8×10−3mm2)の孔を12個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、Lサイズ)350gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は343cm2、酸素透過量は432cc/atm・day、水蒸気透過量は61.71g/day)。流通条件Bを経て、15℃で保存し、24時間後、3、5日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
平均気温は、産地からトラックにて市場に輸送し、市場にて冷蔵で保管し、その後ケーキ店で保管される流通経路を想定して条件を決定した。
流通条件Cは、トラックの温度が3℃で10時間輸送し、市場にて5℃で10時間保管し、その後ケーキ店への輸送を5℃で4時間経過した。このときの平均気温は4.2℃である。
内寸が200mm×300mmであり、厚さ25μmの二軸延伸ポリプロピレンからなる包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が7.1×10−6%となるように、1袋当り平均孔径60μm(孔面積2.8×10−3mm2)の孔を3個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、Lサイズ)350gをトレーに載せて密封包装した(袋内表面積は343cm2、酸素透過量は144cc/atm・day、水蒸気透過量は0.17g/day)。流通条件Cを経て、5℃で保存し、24時間後、3、5、14日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
《実施例11》
内寸が200mm×300mmであり、厚さ30μmの二軸延伸ポリプロピレンからなる包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が3.3×10−4%となるように、1袋当り平均孔径500μm(孔面積0.196mm2)の孔を2個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、Lサイズ)350gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は、343cm2、酸素透過量は4397cc/atm・day、水蒸気透過量は0.14g/day)。 流通条件Cを経て、5℃で保存し、24時間後、3、5、14日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
《実施例12》
内寸が200mm×300mmであり、厚さ25μmのポリ乳酸フィルム(商品名:エコロージュSG)からなる包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が5.5×10−6%となるように、1袋当り平均孔径65μm(孔面積3.3×10−3mm2)の孔を2個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、Lサイズ)350gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は343cm2、酸素透過量は102cc/atm・day、水蒸気透過量は24.0g/day)。流通条件Cを経て、5℃で保存し、24時間後、3、5、14日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
内寸が400mm×600mmであり、厚さ25μmの二軸延伸ポリプロピレンからなる包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が9.4×10−6%となるように、1袋当り平均孔径60μm(孔面積2.8×10−3mm2)の孔を16個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、Lサイズ)350gを2トレー分(700g)横並びに置いて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は686cm2、酸素透過量は303cc/atm・day、水蒸気透過量は0.29g/day)。流通条件Cを経て、5℃で保存し、24時間後、3、5、14日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
《実施例14》
内寸が200mm×300mmであり、厚さ25μmのポリ乳酸フィルム(商品名:エコロージュSG)からなる包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が1.4×10−5%となるように、1袋当り平均孔径60μm(孔面積2.8×10−3mm2)の孔を6個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、Lサイズ)350gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は343cm2、酸素透過量は243cc/atm・day、水蒸気透過量は24.0g/day)。流通条件Cを経て、5℃で保存し、24時間後、3、5、14日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
《実施例15》
内寸が200mm×280mmであり、厚さ25μmの延伸ナイロンからなる包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が9.4×10−6%となるように、1袋当り平均孔径90μm(孔面積6.4×10−3mm2)の孔を8個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、Lサイズ)280gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は400cm2、酸素透過量は851cc/atm・day、水蒸気透過量は10.0g/day)。流通条件Cを経て、5℃で保存し、24時間後、3、5、14日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
《実施例16》
内寸が200mm×300mmであり、鉱物で30μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムを削って透過量を調整した三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、Lサイズ)350gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は343cm2、酸素透過量は1286cc/atm・day、水蒸気透過量は0.14g/day)。流通条件Cを経て、5℃で保存し、24時間後、3、5、14日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
実施例2と同様の包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が8.4×10−4%となるように、1袋当り平均孔径800μm(面積0.502mm2)の孔を2個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、Lサイズ)350gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は343cm2、酸素透過量は11217cc/atm・day、水蒸気透過量は0.14g/day)。流通条件Cを経て、5℃で保存し、24時間後、3、5、14日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
《比較例8》
内寸が400mm×500mmであり、厚さ25μmの二軸延伸ポリプロピレンからなる包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が1.3×10−5%となるように、1袋当り平均孔径50μm(孔面積2.0×10−3mm2)の孔を11個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、L:サイズ)350gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は1143cm2、酸素透過量は391cc/atm・day、水蒸気透過量は0.57g/day)。流通条件Cを経て、5℃で保存し、24時間後、3日および5日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
《比較例9》
内寸が200mm×300mmであり、厚さ52μmのポリエチレンテレフタレートとポリエチレンのラミネートしたフィルムからなる包装袋に孔を設けずに三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、Lサイズ)350gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は343cm2、酸素透過量は0cc/atm・day、水蒸気透過量は0.03g/day)。流通条件Cを経て、5℃で保存し、24時間後、3、5、14日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
《比較例10》
内寸が200mm×300mmであり、厚さ25μmのポリエーテルブロックアミド共重合
体(商品名:PebaxMV1041)からなる包装袋に、包装袋1m2当たりの開孔面積比率が3.9×10−5%となるように、1袋当り平均孔径70μm(孔面積3.8×10−3mm2)の孔を12個均一にあけた三方シール袋を作成し、イチゴ(品種:あまおう、Lサイズ)350gをトレーに載せて密封包装した(100g当たりの袋内表面積は343cm2、酸素透過量は864cc/atm・day、水蒸気透過量は411.4g/day)。流通条件Cを経て、5℃で保存し、24時間後、3、5、14日後の鮮度を臭気、変色、軟腐発生状況、ビタミンC含量などを評価した。
臭気は所定期間保存直後、包装袋を開封してチェックし、変色、軟腐は、所定期間保存直後のイチゴの外観をチェックした。
透過量/温度 :酸素透過量/温度の略称
臭気 :○ アルコール臭なし、 □ わずかにアルコール臭がする、
▲ アルコール臭がする、 × 強いアルコール臭がする
変色(過熟) :○ なし、 □ わずかに発生、 ▲ 一部発生、 × 著しく発生
軟腐 :○ なし、 □ わずかに発生、 ▲ 一部発生、 × 著しく発生
萎れ :○ なし、 □ わずかに発生、 ▲ 一部発生、 × 著しく発生
カビ :○ なし、 □ わずかに発生、 ▲ 一部発生、 × 著しく発生
商品性 :▲または×と評価された時点で商品性無し
残存ビタミンC :残存ビタミンC含量の略称、単位 mg/100g
*軟腐により、ビタミンC低下、**乾燥により、ビタミンC濃縮
Claims (4)
- 微細孔及び/又はキズを有する高分子フィルム製の包装袋を用いてイチゴを包装したイチゴ入り包装体において、イチゴ100g当たりの前記包装袋の内面積が200〜1200cm2であり、イチゴ100g当たりの前記包装袋の水蒸気透過量が0.1〜50g/dayであり、イチゴ100g当たりの前記包装袋の酸素透過量が80〜6000cc/atm・dayであることを特徴とするイチゴ入り包装体。
- 高分子フィルム1m2当たりの微細孔の開孔面積比率が3×10−6〜6×10−4%である請求項1に記載のイチゴ入り包装体。
- 高分子フィルムの微細孔1個当たりの開孔面積が4×10−4mm2以上0.3mm2以下である請求項1又は2に記載の青果物の鮮度保持包装体。
- イチゴ100g当たりの包装袋の酸素透過量とイチゴ入り包装体が保存される際の温度との比、酸素透過量/温度が3〜2000である請求項1、2又は3に記載のイチゴ入り包装体。
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