JP2018172146A - 根菜類の鮮度保持方法、根菜類の緑化防止方法および根菜類の発芽防止方法 - Google Patents
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Abstract
Description
具体的には、地中に埋まった状態で育つ根菜は、果実等の光に照らされて成長する青果物と異なり、収穫後の貯蔵、流通または保存中に光が照射されることにより、呼吸量が増大し、結果として劣化が生じやすくなる傾向にある。特に、ジャガイモ等では、不適切な保存環境下では発芽や緑化が進行し、有害物質のソラニンが産生されるため、食中毒等の問題も生じうる。
根菜類を内容物として収容するための鮮度保持包装袋を用いた根菜類の鮮度保持方法であって、
前記鮮度保持包装袋は、無孔合成樹脂フィルムにより構成され、かつ一辺に前記内容物を収容するための開口部を有した袋体であり、
前記鮮度保持包装袋に対して前記開口部から根菜類を内容物として収容する工程と、
前記開口部の周縁領域に袋密封用シール部材を配する工程と、
前記袋密封用シール部材を結束させて前記開口部を塞ぐことにより根菜類入り包装体を作製する工程と、
を含み、
前記無孔合成樹脂フィルムの23℃、50%RHにおける厚み10μmあたりの酸素透過量が、20[cc/m2・day・atm]以上2000[cc/m2・day・atm]以下であり、
前記無孔合成樹脂フィルムの40℃、90%RHにおける厚み10μmあたりの水蒸気透過量が、100[g/m2・day]以上1000[g/m2・day]以下である、根菜類の鮮度保持方法
が提供される。
根菜類を内容物として収容するための鮮度保持包装袋を用いた根菜類の緑化防止方法であって、
前記鮮度保持包装袋は、無孔合成樹脂フィルムにより構成され、かつ一辺に前記内容物を収容するための開口部を有した袋体であり、
前記鮮度保持包装袋に対して前記開口部から根菜類を内容物として収容する工程と、
前記開口部の周縁領域に袋密封用シール部材を配する工程と、
前記袋密封用シール部材を結束させて前記開口部を塞ぐことにより根菜類入り包装体を作製する工程と、
を含み、
前記無孔合成樹脂フィルムの23℃、50%RHにおける厚み10μmあたりの酸素透過量が、20[cc/m2・day・atm]以上2000[cc/m2・day・atm]以下となり、
前記無孔合成樹脂フィルムの40℃、90%RHにおける厚み10μmあたりの水蒸気透過量が、100[g/m2・day]以上1000[g/m2・day]以下となるように制御する、根菜類の緑化防止方法
が提供される。
根菜類を内容物として収容するための鮮度保持包装袋を用いた根菜類の発芽防止方法であって、
前記鮮度保持包装袋は、無孔合成樹脂フィルムにより構成され、かつ一辺に前記内容物を収容するための開口部を有した袋体であり、
前記鮮度保持包装袋に対して前記開口部から根菜類を内容物として収容する工程と、
前記開口部の周縁領域に袋密封用シール部材を配する工程と、
前記袋密封用シール部材を結束させて前記開口部を塞ぐことにより根菜類入り包装体を作製する工程と、
を含み、
前記無孔合成樹脂フィルムの23℃、50%RHにおける厚み10μmあたりの酸素透過量が、20[cc/m2・day・atm]以上2000[cc/m2・day・atm]以下となり、
前記無孔合成樹脂フィルムの40℃、90%RHにおける厚み10μmあたりの水蒸気透過量が、100[g/m2・day]以上1000[g/m2・day]以下となるように制御する、根菜類の発芽防止方法
が提供される。
明細書中、「略」という用語は、特に明示的な説明の無い限りは、製造上の公差やばらつき等を考慮した範囲を含むことを表す。
本実施形態の根菜類の鮮度保持方法(以下、単に「本鮮度保持方法」ともいう)は、
根菜類を内容物として収容するための鮮度保持包装袋を用いた根菜類の鮮度保持方法であって、
鮮度保持包装袋は、無孔合成樹脂フィルムにより構成され、かつ一辺に内容物を収容するための開口部を有した袋体であり、
鮮度保持包装袋に対して開口部から根菜類を内容物として収容する工程と、
開口部の周縁領域に袋密封用シール部材を配する工程と、
袋密封用シール部材を結束させて開口部を塞ぐことにより根菜類入り包装体を作製する工程と、
を含み、
無孔合成樹脂フィルムの23℃、50%RHにおける厚み10μmあたりの酸素透過量が、20[cc/m2・day・atm]以上2000[cc/m2・day・atm]以下であり、
無孔合成樹脂フィルムの40℃、90%RHにおける厚み10μmあたりの水蒸気透過量が、100[g/m2・day]以上1000[g/m2・day]以下である、根菜類の鮮度保持方法である。
また、水蒸気透過量が適切である結果、結露が低減され、これによる菌やカビの繁殖、および、その繁殖を原因とする腐敗を抑えられることも、鮮度保持に寄与していると考えられる。
本鮮度保持方法は、鮮度保持包装袋(以下、単に「包装袋」ともいう)に対して、その開口部から根菜類を内容物として収容する工程を含む。
包装袋の形状は、一態様として、内容物を収容する前において略長方形状である。また包装袋の内寸は、例えば、200mm×300mm程度である。
なお、包装袋の素材、鮮度保持包装袋が有するべき物性等については、後述する。
本鮮度保持方法は、包装袋の開口部の周縁領域に袋密封用シール部材を配する工程を含む。
袋密封用シール部材は、包装袋の開口部を結束させることが可能であり、かつ保存時に開口部から包装袋内に入り込んでくるガス量を制御できるものであればよい。使用可能な袋密封用シール部材は特に限定されず、バックシーリングテープ、コニクリップ、金属かしめ等が使用可能である。これらの中でも、バックシーリングテープであることが好ましい。これにより、簡便に包装袋を密封できるとともに、必要十分な密封性を確保することができる。
バックシーリングテープは、例えば、ニチバン株式会社製のNo.430、No.520、No.540、積水化学工業株式会社製のバックシーラーテープEタイプなどが挙げられる。
本鮮度保持方法は、袋密封用シール部材を結束させて開口部を塞ぐことにより根菜類入り包装体を作製する工程を含む。この方法としては、公知の方法を適宜適用することができる。本鮮度保持方法の効果を最大限に得る観点から、袋密封用シール部材を十分に強く結束させて開口部を塞ぐことが好ましい。
本鮮度保持方法は、上記の根菜類入り包装体を作製する工程の後、根菜類入り包装体内の酸素濃度が、根菜類入り包装体を開封する前の状態で0.5%未満となるように調整する工程を有することが好ましい。
この酸素濃度は、根菜類入り包装体を開封する前の状態で、0.5%未満となるよう調整することが好ましく、0.45%未満となるように調整することがさらに好ましい。酸素濃度の下限値は特にないが、典型的には0.01%以上、好ましくは0.05%以上、より好ましくは0.1%以上である。このような酸素濃度にすることで、包装体の内部に収容した根菜類をより休眠状態に誘導しやすくなるものと考えられる。
また、別の方法として、作製した根菜類入り包装体を、低酸素環境下、脱気環境下に置くなどする方法も考えられる。
本鮮度保持方法は、上記の根菜入り包装体を作製する工程の後、根菜類入り包装体内の二酸化炭素濃度が、根菜類入り包装体を開封する前の状態で45%未満となるように調整する工程を有することが好ましい。
二酸化炭素濃度は、当該根菜類入り包装体を開封する前の状態で、45%未満となるよう調整することが好ましく、30%未満となるように調整することがさらに好ましい。二酸化炭素濃度の下限値は特にないが、典型的には10%以上、好ましくは12%以上、より好ましくは15%以上である。このような二酸化炭素濃度とすることで、包装体の内部に収容した根菜類をより休眠状態に誘導しやすくなると考えられる。
本鮮度保持方法の効果を最大限得るためには、根菜類入り包装体は、10℃以上30℃以下の条件下で保管されることが好ましい。また、緑化を最小限とする観点から、根菜が密封された包装袋は暗所に静置されることが好ましい。なお、根菜類の実際の流通や販売の場においては、完全な暗所に根菜類を静置することは不可能であるが、そのような場合であっても、本鮮度保持方法であれば、十分に発芽防止および/または緑化防止の効果を得ることができる。
本鮮度保持方法に好ましく用いられる鮮度保持包装袋(包装袋)について説明する。
包装袋を構成する無孔合成樹脂フィルムの、23℃、50%RHにおける厚み10μmあたりの酸素透過量は、20[cc/m2・day・atm]以上2000[cc/m2・day・atm]以下であり、好ましくは100[cc/m2・day・atm]以上1900[cc/m2・day・atm]以下であり、より好ましくは500[cc/m2・day・atm]以上1800[cc/m2・day・atm]以下、さらに好ましくは50[cc/m2・day・atm]以上1000[cc/m2・day・atm]以下、特に好ましくは50[cc/m2・day・atm]以上100[cc/m2・day・atm]以下である。
A=a×(W/10)
包装袋を構成する無孔合成樹脂フィルムの、40℃、90%RHにおける厚み10μmあたりの水蒸気透過量は、100[g/m2・day]以上1000[g/m2・day]以下であり、好ましくは120[g/m2・day]以上500[g/m2・day]以下であり、より好ましくは150[g/m2・day]以上300[g/m2・day]以下である。このような比較的大きな水蒸気透過量とすることで、結露を防止し、結果、根菜類の劣化を効果的に抑えることができると考えられる。
B=b×(W/10)
(1)無孔合成樹脂フィルムを形成するために用いる樹脂材料の組み合わせ
(2)無孔合成樹脂フィルムの層構成と、合成樹脂フィルムを構成する各層の厚みとのバランス
無孔合成樹脂フィルムを構成する合成樹脂は、得られる無孔合成樹脂フィルムが、上述の厚み10μmあたりの酸素透過率や水蒸気透過量を充足する限り、特に限定されない。たとえば、各種ポリエチレンおよびエチレン共重合体、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリ乳酸などのポリエステル系樹脂、6ナイロンなどのポリアミド系樹脂などが挙げられる。これらはホモポリマーであってもかまわないし、2種類以上のコポリマーであってもよく、これらホモポリマーやコポリマーを2種類以上含むものであってもよい。
上記各種ポリエチレンおよびエチレン共重合体として、さらに具体的には、エチレン・ビニルアルコール共重合体、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、メタロセン−直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニルコポリマーやエチレン−アクリル酸コポリマー、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン−α−オレフィンコポリマーなどのコポリマーあるいはアイオノマーなどが挙げられる。これらは1種で用いてもよいし、これら樹脂同士またはこれら樹脂と他の樹脂との2種類以上を併用して用いてもよい。
更に、樹脂外層の厚み(例えば、上記の、ポリアミド樹脂を含む樹脂材料により包装袋の外表面を形成する場合の、その厚み)は、好ましくは10μm以上50μm以下、より好ましくは20μm以上40μm以下である。
本実施形態における根菜類の発芽防止方法は、無孔合成樹脂フィルムにより構成され、かつ一辺に内容物を収容するための開口部を有した袋体に対して、その開口部から根菜類を内容物として収容する工程と、その開口部の周縁領域に袋密封用シール部材を配する工程と、その密封用シール部材を結束させて開口部を塞ぐことにより根菜類入り包装体を作製する工程とを含み、無孔合成樹脂フィルムの23℃、50%RHにおける厚み10μmあたりの酸素透過量が、20[cc/m2・day・atm]以上2000[cc/m2・day・atm]以下となり、無孔合成樹脂フィルムの40℃、90%RHにおける厚み10μmあたりの水蒸気透過量が、100[g/m2・day]以上1000[g/m2・day]以下となるように制御する方法である。
本実施形態の根菜類の緑化防止方法は、無孔合成樹脂フィルムにより構成され、かつ一辺に内容物を収容するための開口部を有した袋体に対して、その開口部から根菜類を内容物として収容する工程と、その開口部の周縁領域に袋密封用シール部材を配する工程と、その密封用シール部材を結束させて開口部を塞ぐことにより根菜類入り包装体を作製する工程とを含み、無孔合成樹脂フィルムの23℃、50%RHにおける厚み10μmあたりの酸素透過量が、20[cc/m2・day・atm]以上2000[cc/m2・day・atm]以下となり、無孔合成樹脂フィルムの40℃、90%RHにおける厚み10μmあたりの水蒸気透過量が、100[g/m2・day]以上1000[g/m2・day]以下となるように制御する方法である。
包装袋の外表面を構成する樹脂外層を形成する材料として、ナイロン6(宇部興産社製、UBEナイロン(登録商標)1022B)を準備した。
また、包装袋の内表面を構成する樹脂内層を形成する材料として、グリセリンラウレートとデカグリセリンラウレートとを97重量部:3重量部の割合で配合した防曇剤を、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂全量に対して2.5重量%となるように添加したものを準備した。
これら材料を、Tダイ押出機に投入し、共押出Tダイ法にて、2層構造の合成樹脂フィルムを作製した。本実施例においては、押出条件等を変更して、各層の厚みやフィルム全体の厚みが異なる3種の合成樹脂フィルム(表1、実施例1〜3)を得た。
なお、実施例1のフィルムと、実施例3のフィルムは、同一のフィルムである。
実施例1〜3および比較例1〜3の合成樹脂フィルムの酸素透過率Toは、モコン(MOCON)社製の酸素透過率測定装置(オキシトラン(登録商標)OX−TRAN 1/50)を使用して、JIS K7126−2における付属書Bに準拠した方法で測定した。測定条件は、23℃、50%RHに設定した。なお、単位は、cc/m2・day・atmである。
・合成樹脂フィルムの水蒸気透過率は、JIS Z0208(カップ法)に準拠した方法で測定した。測定条件は、40℃、90%RHに設定した。また、秤量は、23℃、50%RHの条件下で実施した。なお、単位は、g/m2・dayである。
また、合成樹脂フィルムの水蒸気透過率が大きすぎることによりJIS Z0208(カップ法)に準拠した方法を使用できない場合には、カップの代わりに50mm×100mm(内寸)の袋に塩化カルシウムをヒートシールで密封包装して、この袋の重さの経時変化より水蒸気透過率を算出した。この場合、袋の保管期間は、塩化カルシウムが吸湿しきらない範囲内とした。
実施例1〜3および比較例1〜3の包装袋を用いて、具体的には、以下の方法で、包装袋の内部空間にジャガイモを密封してなる根菜入り包装体を作製した。
その後、包装袋の周縁領域に、表1に示す密封用シール部材を配した(密着用シール部材は市場で入手可能なものを用いた)。そして、包装袋の開口部を密封用シール部材で結束して、包装袋の開口部を塞ぐことで、実施例1〜3および比較例1〜3のジャガイモ入り包装体を作製した。
作製した各根菜入り包装体を、18℃、8日間、湿度30〜90%の環境下に置いた。その後、以下の評価を行った。
18℃にて8日間保存した包装体内の気体を、外気が混じらないように注意深く採取し、ガスクロマトグラフ(ジーエルサイエンス社製、GC323)を用いて、酸素濃度および二酸化炭素濃度を測定した。
18℃にて8日間保存した包装体内に収容した根菜の発芽状態を目視にて観察し、以下の基準で評価した。
○:根菜が発芽または発根していることを目視にて確認できなかった。
×:根菜が発芽または発根していることを目視にて確認できた。
18℃にて8日間保存した包装体内に収容した根菜の緑化の程度を目視にて観察し、以下の基準で評価した。
○:根菜が変色していることを目視にて確認できなかった。
×:根菜が変色していることを目視にて確認できた。
18℃にて8日間保存した包装体内に収容した根菜の腐敗の程度を、目視や手で触れる等により観察し、以下の基準で評価した。
○:根菜が腐敗していることを確認できなかった。
×:根菜が腐敗していることを確認できた。
Claims (9)
- 根菜類を内容物として収容するための鮮度保持包装袋を用いた根菜類の鮮度保持方法であって、
前記鮮度保持包装袋は、無孔合成樹脂フィルムにより構成され、かつ一辺に前記内容物を収容するための開口部を有した袋体であり、
前記鮮度保持包装袋に対して前記開口部から根菜類を内容物として収容する工程と、
前記開口部の周縁領域に袋密封用シール部材を配する工程と、
前記袋密封用シール部材を結束させて前記開口部を塞ぐことにより根菜類入り包装体を作製する工程と、
を含み、
前記無孔合成樹脂フィルムの23℃、50%RHにおける厚み10μmあたりの酸素透過量が、20[cc/m2・day・atm]以上2000[cc/m2・day・atm]以下であり、
前記無孔合成樹脂フィルムの40℃、90%RHにおける厚み10μmあたりの水蒸気透過量が、100[g/m2・day]以上1000[g/m2・day]以下である、根菜類の鮮度保持方法。 - 前記鮮度保持包装袋の内表面にエチレン・ビニルアルコール共重合体を含む樹脂内層を有する、請求項1に記載の根菜類の鮮度保持方法。
- 前記鮮度保持包装袋の外表面にポリアミド樹脂材料を含む樹脂外層を有する、請求項1または2に記載の根菜類の鮮度保持方法。
- 前記無孔合成樹脂フィルムの厚みが20μm以上50μm以下である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の根菜類の鮮度保持方法。
- 前記袋密封用シール部材がバックシーリングテープである、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の根菜類の鮮度保持方法。
- 前記根菜類入り包装体を作製する工程の後、前記根菜類入り包装体内の酸素濃度が、前記根菜類入り包装体を開封する前の状態で0.5%未満となるように調整する工程を有する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の根菜類の鮮度保持方法。
- 前記根菜類入り包装体を作製する工程の後、前記根菜類入り包装体内の二酸化炭素濃度が、前記根菜類入り包装体を開封する前の状態で45%未満となるように調整する工程を有する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の根菜類の鮮度保持方法。
- 根菜類を内容物として収容するための鮮度保持包装袋を用いた根菜類の緑化防止方法であって、
前記鮮度保持包装袋は、無孔合成樹脂フィルムにより構成され、かつ一辺に前記内容物を収容するための開口部を有した袋体であり、
前記鮮度保持包装袋に対して前記開口部から根菜類を内容物として収容する工程と、
前記開口部の周縁領域に袋密封用シール部材を配する工程と、
前記袋密封用シール部材を結束させて前記開口部を塞ぐことにより根菜類入り包装体を作製する工程と、
を含み、
前記無孔合成樹脂フィルムの23℃、50%RHにおける厚み10μmあたりの酸素透過量が、20[cc/m2・day・atm]以上2000[cc/m2・day・atm]以下となり、
前記無孔合成樹脂フィルムの40℃、90%RHにおける厚み10μmあたりの水蒸気透過量が、100[g/m2・day]以上1000[g/m2・day]以下となるように制御する、根菜類の緑化防止方法。 - 根菜類を内容物として収容するための鮮度保持包装袋を用いた根菜類の発芽防止方法であって、
前記鮮度保持包装袋は、無孔合成樹脂フィルムにより構成され、かつ一辺に前記内容物を収容するための開口部を有した袋体であり、
前記鮮度保持包装袋に対して前記開口部から根菜類を内容物として収容する工程と、
前記開口部の周縁領域に袋密封用シール部材を配する工程と、
前記袋密封用シール部材を結束させて前記開口部を塞ぐことにより根菜類入り包装体を作製する工程と、
を含み、
前記無孔合成樹脂フィルムの23℃、50%RHにおける厚み10μmあたりの酸素透過量が、20[cc/m2・day・atm]以上2000[cc/m2・day・atm]以下となり、
前記無孔合成樹脂フィルムの40℃、90%RHにおける厚み10μmあたりの水蒸気透過量が、100[g/m2・day]以上1000[g/m2・day]以下となるように制御する、根菜類の発芽防止方法。
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