JP2013193759A - 青果物用包装袋及び青果物包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 青果物を内包する青果物用の包装袋において、従来困難であった、水蒸気透過率のコントロールが可能であり。青果物がしおれることがなく、包装体内に結露が生じず、使用しやすく、青果物包装体の見栄えがよい青果物用包装袋を提供することにある。
【解決手段】 青果物の包装用の包装袋であり、該包装袋はエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムから成り、該フィルムが単層或いは異なるエチレンコンテントのエチレン−ビニルアルコール共重合体を積層したフィルムであり、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂のエチレンコンテントが25~49mol%であり、該エチレンビニルアルコール共重合体は界面活性剤を含む青果物用包装袋。
【選択図】 なし

Description

本発明は、青果物を内包する包装体内において、結露が生じにくく青果物の鮮度保持効果に優れた青果物用包装袋及び青果物包装体に関するものである。
青果物の劣化で最も顕著なのは、水分ロスによるしおれである。このため、青果物を貯蔵、輸送或いは販売する際には、水蒸気を吹きかけたり、冷蔵庫内を高湿度に維持したり、切り口を水につけたりしてしおれを軽減している。しかし、水蒸気や冷蔵庫では特殊な設備が必要であり、水は輸送中にこぼれるといった問題があった。また、合成樹脂フィルム製の袋で青果物を包装する方法が一般的に用いられているが、この方法では以下のような問題があった。
従来の青果物の包装では、防曇加工を施した二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)が多く用いられている。これは、OPPフィルムが安価で透明性やヒートシール性に優れているため使いやすく青果物を包装した際の見栄えが良いといった特徴によるものである。しかし、包装袋内に青果物が密封されていると、青果物は含水率がおよそ80%以上であるため、包装袋内に青果物から出た水分がこもってしまい、防曇加工を施してもフィルム表面や青果物の表面に水滴が付着してしまい、徐々に袋内に水が溜まってしまうという欠点があった。このような状態だと見栄えが悪くて市場、量販店或いは消費者に敬遠されたり、青果物表面がぬめりやすくなるという欠点があった。
このため、袋内に水分がこもらないように袋開口部が開いたままのオープンの状態にしたり、直径5mm程度の穴をあけた袋を用いたりして貯蔵、輸送しているが、これらの方法では水分が蒸発して、結露が生じないが青果物がしおれてしまうという問題があった。
また、ポリスチレン、ポリアミドなどの水蒸気透過率の高いフィルムで青果物を包装することで結露をなくすことも検討されているが、水蒸気透過率が高すぎて青果物がしおれやすいので鮮度保持が難しい、フィルムの強度が低くかったり、ヒートシール性が悪いので製袋し難いなどの問題点があるためほとんど実用化にいたっていない。
特開2001−146291号公報(特許文献1)では、水蒸気透過率が20g/m・24hr(at40℃・90%RH)以上である単層または多層の高分子フィルムを用いた袋状包装体に青果物を入れて密封包装する青果物鮮度保持包装体が開示されている。該高分子フィルムがポリエステル型樹脂フィルム、ポリアミド型樹脂フィルム、ポリビニルアルコール系樹脂フィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体系樹脂フィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合系樹脂フィルムの少なくともいずれか1種を含む単層または多層の高分子フィルムであり、内容物である青果物自身の呼吸により包装体内の炭酸ガス濃度が大気中に比べて高濃度でかつ包装体内の酸素濃度が大気中に比べて低濃度となり、かつ包装体全体での重量減少が1日あたり1重量%未満であることを特徴とする青果物鮮度保持包装体が開示されている。
しかし、特許文献1では、青果物を保管中にフィルムが吸湿してシワになり、包装体の見栄えが悪かったり、水蒸気透過率が高すぎて青果物がしおれやすかったり、フィルムの粘性が高いため青果物に貼りつきやすいといった欠点がある。また、多層の高分子フィルムを用いる場合は、フィルムを多層にする工程が必要となるため、単層の高分子フィルムを用いる場合よりもコストが高くなるという問題がある。
特開2003−284487号公報(特許文献2)では、通気性、水蒸気透過性を有する高分子フィルムに果実類、野菜類、果菜類、または菌茸類の青果物を入れて保存する包装体において、密封した包装体内のエタノール濃度が0.001〜3%であることを特徴とする青果物の鮮度保持包装体が開示されている。特許文献2では高分子フィルムが開孔面積0.06mm2以下の微細孔及び/又はキズが設けられた高分子フィルムであり、包装体に1個以上の微細孔及び/又はキズを有することが好ましいとされている。かつ包装全体の重量減少が0.5〜3%である包装体である。また、通気性及び水蒸気透過性を有する高分子フィルムが、ナイロン単層フィルム、ナイロンとその他素材との多層フィルムである。
特許文献2では、青果物の鮮度保持包装体の素材に関する詳細については、実施例を含めナイロンの単層フィルム、ナイロンと他の樹脂との多層フィルムについてのみ記載されている。ナイロンフィルム自身の水蒸気透過性が大きいことは知られており、水蒸気透過性が必要な包装体には用いられるケースもあったが、ナイロンフィルム自身は吸湿しやすいためしわになり易くかつ腰がないため、青果物を内包して店頭で陳列した場合、しわのため包装体の見栄えが悪く青果物用の包装袋として採用に至らないケースが多い。また、ナイロンフィルム単層だけでは袋加工の面でも問題があった。
以上ように、これまでは、使い勝手や青果物包装体の見栄えが良く、水蒸気透過率を自在にコントロールできる青果物用の包装袋は存在しなかった。
特開2001−146291号 特開2003−284487号
青果物を内包する青果物用の包装袋及び青果物包装体において、従来困難であった、
包装体内の水分を過不足なく適度に保つことができ、青果物の結露による腐敗等の劣化が無く、青果物がしおれることがなく、結露が生じず、使用しやすく、しわの発生がなく、かつ見栄えが良い青果物用包装袋及び青果物包装体を提供することにある。
青果物の包装用の包装袋であり、該包装袋はエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムを含み、前記エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムのエチレンコンテントが25~49mol%であり、前記エチレンビニルアルコール共重合体樹脂フィルムは界面活性剤を含む青果物用包装袋である。
更に好ましい形態としては、前記エチレンビニルアルコール共重合体樹脂フィルムに含まれる界面活性剤の量が0.3〜3.5重量%であり、前記エチレンビニルアルコール共重合体樹脂フィルムに含まれる界面活性剤の量をA重量%、前記エチレンビニルアルコール共重合体樹脂フィルムのエチレンコンテントをBmol%とした時、A/Bの値が0.012以上0.12以下であり、前記エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムに異なるエチレンコンテントのエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムが1層以上積層され、最内層にはエチレンコンテントが最も高いエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムが配され、前記包装袋のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムの内側の表面の水の接触角が0°より大きく60°以下であり、前記青果物が、シイタケ、エリンギ、マイタケ、シメジ、オクラ、ナス、ピーマン、パプリカ、バナナ、ブドウ、イチゴである青果物用包装袋である。
また、上記の青果物用包装袋を用いて青果物を包装した青果物包装体である。
本発明者は、上記の課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、特定の合成樹脂フィルムにおいて当該フィルムの内容を更に規定し、界面活性剤を併用するという特定の構成にした包装袋を提供することで、従来問題となっていた青果物がしおれることなく青果物包装体内の結露を解消できる青果物用包装袋を見出し、本発明を完成させるに至った。また、上記の青果物用包装袋を用い、青果物用包装袋に青果物を内包した青果物包装体を完成させるに至った。
本発明の青果物用包装袋は、界面活性剤を含むエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムから製作される。
本発明の青果物用包装袋に用いられるエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムは、異なるエチレンコンテントのエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂からなるフィルムを積層して多層フィルムとしても良い。
青果物用包装袋にエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムを用いることにより、包装袋の透明性が高く、青果物が腐りにくく、しおれにくく、袋に結露が発生しにくく、包装袋内に水分が溜まることを防止でき、袋内の青果物が結露によって水にぬれることを防止でき、包装袋の外観にシワが発生しないことを見出した。エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムは、異なるエチレンコンテントのエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂を複数混合したものを用いてフィルム化してもよく、その特性を損なわない程度にポリエチレンなど他の樹脂が混合されていても良い。
更に、本発明の青果物用包装袋は、本発明として使用されるエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムの特性を損なわない範囲で他の高分子フィルムが積層されていても良い。この場合、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムが青果物用包装袋の内側になるよう製袋される。
本発明の青果物用包装袋に用いられるエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムのエチレンコンテントは、25〜49mol%である。この範囲にすることにより、包装袋の透明性がより高く、青果物がより腐りにくく、よりしおれにくく、袋に結露がより発生しにくく、包装袋内に水分が溜まることをより防止でき、袋内の青果物が結露によって水にぬれることを防止でき、包装袋の外観にシワが発生しない。
エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムのエチレンコンテントが25mol%未満では、青果物がしおれやすくなる可能性があり、49mol%を超えると、袋内に水が溜まりやすく、結露を防止しにくくなる。エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムのエチレンコンテントは、好ましくは32〜45mol%である。
エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムを製作する方法は、特に限定されず、通常の方法により製作することができる。異なるエチレンコンテントのエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムを複数積層する際は、内層の方にエチレンコンテントが高いエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムを用いることが好ましい。このような構成にすることで、製袋やヒートシールでの袋開口部の密封がより容易になり易い。
本発明の包装袋の袋内面側の表面の水の接触角は0℃より大きく60°以下であることが好ましい。水の接触角が0℃より大きいとは0°を含まない。水の接触角が0℃では界面活性剤が無駄に多く必要であり、フィルムの透明性低下、べたつきの原因となる可能性があり、60°を超えると結露防止が悪くなる可能性がある。水の接触角は、接触角計で測定した(協和界面科学株式会社製 DM−SAを使用、水1.5μLをフィルムに着滴して6秒後の値)。
本発明の包装袋に用いられる界面活性剤は、食品に接触しても使用が可能なものでエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムに練りこみ可能なものであればどのようなものでも差し支えない。
界面活性剤としては、例えば、多価アルコールの脂肪酸エステル類、高級脂肪酸のアミン類、高級脂肪酸のアマイド類、高級脂肪酸のアミンやアマイドのエチレンオキサイド付加物などが挙げられるがこれらに限定されるものではない。例えば、多価アルコールの脂肪酸エステル類としては、ジグリセリンラウレート、グリセリンモノステアレートなどがあるがこれらに限定されるものではない。界面活性剤は、直接エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂に添加しても良く、また、他の樹脂(ベース樹脂)と混合したもの(マスターバッチ)を製作し、そのマスターバッチをエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂と混合しても良い。ベース樹脂は、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂とブレンド可能なものであればどのようなものでもよいが、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂などが挙げられる。
本発明に用いる界面活性剤の量は、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルム中に0.3〜3.5重量%であることが好ましい。0.3重量%未満では防曇性が不十分である可能性があり、3.5重量%を超えると、フィルム表面がべとつきやすく、透明性が損なわれる可能性がある。好ましくは0.4〜2.5重量%、より好ましくは、0.5〜2.2重量%である。
本発明に用いるエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムに含まれる界面活性剤の量がA重量%、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムのエチレンコンテントがBmol%であるとき、
A/Bの値が0.012以上0.12以下であることが好ましい。
A/Bが0.012未満では十分な結露防止効果が得られず、0.12を超えると防曇剤が多すぎるためにフィルムの透明性の低下やフィルムがブロッキングしやすくなることがある。
本発明の青果物包装用袋に用いるエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムは、酸素透過速度が1,000〜500,000cc/m・日・atmであることが好ましい。青果物は、収穫後も呼吸し続けており、呼吸するほど劣化してしまう特性がある。青果物の呼吸は、大気中よりも程よい低酸素濃度、高二酸化炭素環境下で抑制されるので鮮度保持が可能となる。
酸素透過速度の測定方法は、密閉可能な容器に穴をあけて、この部分にフィルムを張り付け、容器内を窒素置換して23℃で保管して、この容器内の酸素濃度変化をガスクロマトグラフィーで測定し、時間あたりの酸素容器への流入量(g)を求め、これをフィルム1m、1日あたりの値に換算した。なお、酸素濃度は経過時間と反比例の関係を有する範囲の数値を使用する。
本発明の青果物包装用袋には、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムの酸素透過速度をコントロールするために、孔1個の開口面積が3.0×10−4〜7.5×10−2mmの微細孔を1個以上設けてもよい。また、同じ目的で長さ0.1〜5mmの切れ込み、フィルム表面に傷を設けてもよい。
本発明のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムの厚みは、10〜80μmであることが好ましい。フィルムの厚みが10μm未満ではフィルムが破れやすく、80μmを超えると価格が高くなるだけでメリットが得られない。さらに好ましくは、20〜40μmである。
本発明の包装袋で包装される青果物としては、特に限定されず、例えば、ブロッコリー、ホウレンソウ、コマツナ、ナバナ、シュンギク、チンゲンサイ、レタス、アスパラガスなど葉茎菜類、
ピーマン、パプリカ、ニガウリ、エダマメ、スイートコーン、キュウリ、オクラ、ナス、トマト、ミニトマト、アオウメ、イチゴなど果菜類、
バナナ、ブドウ、和梨、西洋梨、イチジク、ビワ、リンゴ、イチゴ、温州ミカン、中晩柑(甘夏、デコポン、イヨカン、河内晩柑、清見など)、レモン、カボス、スダチ、ライムなど果実類、
ナガイモ、ゴボウなどの根菜類、
シイタケ、シメジ、エリンギ、マイタケ、マツタケなど菌茸類、
或いは菊、ユリなどの切り花である。これらのうち、包装袋内の結露が目立ちやすい、オクラ、ナス、ピーマン、パプリカ、ニガウリ、トマト、ミニトマト、シイタケ、エリンギ、シメジ、マイタケ、マツタケ、バナナ、ブドウ、イチゴ、温州ミカン、中晩柑、レモン、カボス、和梨、西洋梨、イチジク、ビワ、切り花などに使用されることが好ましく、更にオクラ、ナス、ピーマン、パプリカ、バナナ、ブドウ、シイタケ、エリンギ、マイタケ、シメジ、イチゴ、温州ミカン、中晩柑、レモン、カボスに用いられることがより好ましく、特にキノコ類に用いるのが最適である。
本発明の青果物用包装体は、0℃以上、35℃以下で用いるのが良い。0℃未満では、青果物が凍結する恐れがあり、冷蔵庫の温度の振れ幅を考慮すると、2℃以上が好ましい。35℃を超えると青果物の劣化が著しく進みやすくなる。好ましくは、30℃以下である。より好ましくは5℃以上、25℃以下である。
本発明の包装袋は、コンシューマー包装(個包装)でもバルク包装(集合包装)のどちらでも使用可能であるし、輸送、店頭での陳列、低温庫内での貯蔵用としても使用可能である。
次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、これは単に例示であって、本発明を制限するものではない。
<実施例1>
界面活性剤(ジグリセリンラウレート)を1.5重量%添加したエチレンコンテント38mol%のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂で厚み35μmのフィルムを製膜した。
このフィルムで内寸130×230mmの袋を作成した。この袋にシイタケ100gを入れて開口部を束ヒートシールで密封した。このシイタケ包装体を10℃で5日間保管した。このときの袋内の結露等の評価結果を表1に示す。
包装袋のシワは、包装袋に青果物を入れた後、保管5日後の包装袋表面のシワの有無を観察した。
<実施例2〜実施例13>
表1に記載した構成の青果物包装用袋を実施例1と同様に製作した。更に実施例1と同様にして青果物包装用袋の評価を行った。このときの袋内の結露等の評価結果を表1に示す。
実施例7は、共押出ラミネーションにより外層29mol%、内層44mol%の複層フィルムを製作した。
なお、実施例におけるEVOH樹脂は、下記のものを使用した。
エチレンコンテント29mol%:ソアノール DT2904RB(日本合成化学工業株式会社)
エチレンコンテント32mol%:ソアノール DC3203RB(日本合成化学工業株式会社)
エチレンコンテント38mol%:ソアノール ET3803RB(日本合成化学工業株式会社)
エチレンコンテント44mol%:エバール E105B(株式会社クラレ)
エチレンコンテント48mol%:G156B(株式会社クラレ)
<比較例1>
界面活性剤(ジグリセリンラウレート)を0.5重量%添加したエチレンコンテント20mol%のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂で厚み35μmのフィルムを製膜した。
このフィルムで内寸130×230mmの袋を作成した。この袋にシイタケ100gを入れて開口部を束ヒートシールで密封した。このシイタケ包装体を10℃で5日間保管した。このときの袋内の結露等の評価結果を表2に示す。包装袋のシワは、包装袋に青果物を入れた後、保管5日後の包装袋表面のシワの有無を観察した。
<比較例2〜比較例8>
表2に記載した構成の青果物包装用袋を比較例1と同様に製作した。更に比較例1と同様にして青果物包装用袋の評価を行った。このときの袋内の結露等の評価結果を表2に示す。
比較例5及び比較例6のナイロン単層には、ナイロン6(UBEナイロン 1030B 宇部興産株式会社)を用い、比較例6は、ナイロン6にジグリセリンラウレートが1wt%となるように添加してフィルムを作製した。
表中の評価結果は次のとおりである。
○:良い、□:やや良い、△:悪い、×:著しく悪い、
□までの評価結果が使用できる範囲
表中の評価結果は次のとおりである。
○:良い、□:やや良い、△:悪い、×:著しく悪い、
□までの評価結果が使用できる範囲
本発明の青果物用包装袋は、青果物を収穫後、青果物を保存したり、消費地に輸送したり、店頭で販売したりする際の青果物の鮮度保持に効果があり、当該青果物用包装袋を用いることにより鮮度の良い青果物を消費地に提供できると同時に結露を生じずに見栄え良く維持することができる。

Claims (5)

  1. 青果物の包装用の包装袋であり、該包装袋はエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムを含み、前記エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムのエチレンコンテントが25~49mol%であり、前記エチレンビニルアルコール共重合体樹脂フィルムは界面活性剤を含み、前記界面活性剤の量が前記エチレンビニルアルコール共重合体樹脂フィルムの0.3〜3.5重量%であることを特徴とする青果物用包装袋。
  2. 前記エチレンビニルアルコール共重合体樹脂フィルムに含まれる界面活性剤の量をA重量%、前記エチレンビニルアルコール共重合体樹脂フィルムのエチレンコンテントをBmol%とした時、
    A/Bの値が0.012以上0.12以下である請求項1に記載の青果物用包装袋。
  3. 前記包装袋のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フィルムの内側の表面の水の接触角が0°より大きく60°以下である請求項1又は2に記載の青果物用包装袋。
  4. 前記青果物が、シイタケ、エリンギ、マイタケ、シメジ、オクラ、ナス、ピーマン、パプリカ、バナナ、ブドウ、イチゴ、温州ミカン、中晩柑、レモン、カボスである請求項1、2又は3に記載の青果物用包装袋。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の青果物用包装袋を用いて青果物を包装したことを特徴とする青果物包装体。
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