JP6993120B2 - 青果物の保存装置及び保存方法 - Google Patents

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Description

本発明は、青果物の保存装置及び保存方法に関する。
青果物は収穫後、流通過程にのり、食卓へ届けられる。一般的に青果物は熟したものほど美味しく、栄養価も高い傾向にある。そこで、特許文献1には、従来から行われている青果物の流通過程における追熟処理を省略し、収穫後の新鮮な青果物をできるだけ早く購入者・消費者の手元に到達させるとともに、購入者・消費者が自らの嗜好などに合わせて簡便に熟成を行って、適宜食べ頃の青果物を入手することを可能にすることを目的として、所定のガス雰囲気下において、雰囲気温度を変化させることによって農産物を熟成させる熟成方法が開示されている。
一方で、青果物は熟期が短いものが少なくなく、保存方法が確立されている青果物であれば、通年に亘り入手することができるが、傷みやすい青果物は保存方法が充分に確立されているとはいえない。特に青果物は、肉や魚と比較して水分率が高く、また、細胞膜の水透過係数が動物より低いため、凍結をすると細胞が破壊されやすく、肉や魚に用いるような凍結保存に適さない。また、保冷庫を用意したとしても、その鮮度を長期間保持することは容易ではなく、収穫から消費されるまでの期間が長い場合には、鮮度を保持することが困難である。
そこで、包装袋により青果物鮮度を保持する技術が知られている(特許文献2)。
特開2004-159519号公報 特開2015-037972号公報
青果物の鮮度をより長期間保持することができる青果物の保存方法が確立されれば、新たな価値を創出することができる。例えば、数日間しか鮮度保持ができない青果物を、保存技術により十数日間鮮度保持ができるとすれば、青果物をより新鮮な状態で消費者に届けることが可能となるし、鮮度低下により廃棄せざるを得ない青果物の量を減少させることも想定される。また、保存技術が確立されれば、輸送に日数がかかる地域へ青果物を供給することも可能となり、比較的に美味しいとされる日本の青果物の輸出量も増大すると考えられる。さらに、従来入手が困難な時期にも青果物が入手できるとすれば、新たな需要創出も期待できる。
ところで、一般的に青果物は、収穫後も呼吸をつづけており、その呼吸が活発に行われる条件下に置かれることにより劣化し、鮮度が低下しやすいとされる。青果物の呼吸は、大気よりも適度な低酸素、高二酸化炭素環境下である場合に抑制されることが知られている。しかし、特許文献2のように、貫通孔を設けたフィルムからなる青果物鮮度保持包装袋では、貫通孔を介して酸素及び二酸化炭素が自由に(非選択的に)通過し得るため、酸素濃度を低下させ、かつ二酸化炭素濃度を増加させるという制御が十分に行われるとは言い難い状況にある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、青果物の鮮度を制御しつつ、より長期間保存することのできる青果物の保存装置及び保存方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討をした。その結果、青果物の鮮度を検出、記録し、記録された青果物の鮮度に基づいて、青果物が収容される保存部内の環境を経時的に制御することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕
包装体に収容された青果物を収容する保存部と、
該保存部に二酸化炭素ガスを含むガスを供給するガス供給部と、
前記保存部からガスを排出するガス排出部と、
前記ガス供給部により供給した供給ガス量と前記ガス排出部により排出した排出ガス量に基づいて前記青果物が吸収又は放出したガス量を経時的に記録することにより、前記青果物の鮮度を経時的に記録する記録部と、
前記記録部により記録された前記青果物の前記鮮度に基づいて、前記保存部内の気体組成及び/又は温度を経時的に制御する制御部と、を備え、
前記包装体の少なくとも一部に、23℃における酸素透過度が、2×103~7×105cc/m2・day・atmであり、
23℃における二酸化炭素透過度が、4×103~7×105cc/m2・day・atmであり、
23℃における水蒸気透過度が、20~200g/day・m2であり、
前記酸素透過度に対する前記二酸化炭素透過度の比が、10以下であるガス透過制御フィルムを備える、
青果物の保存装置。
〔2〕
前記記録部が、前記包装体内の気体組成の経時的な変化に基づいて、前記青果物の前記鮮度を経時的に記録するものである、
前項〔1〕に記載の青果物の保存装置。
〔3〕
前記制御部が、前記保存部内の気体組成及び/又は温度を経時的に制御することにより、前記包装体内の気体組成及び/又は温度を経時的に制御するものである、
前項〔1〕又は〔2〕に記載の青果物の保存装置。
〔4〕
前記ガスが、空気、酸素ガス、二酸化炭素ガス、炭酸ガス、窒素ガス、エチレンガス、エタノールガス、及び酢酸エチルガスからなる群より選ばれる少なくとも1種以上を含む、
前項〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載に記載の青果物の保存装置。
〔5〕
前記記録部は、前記保存部内及び/又は前記包装体内の温度も経時的に記録するもので
ある、
前項〔1〕~〔4〕のいずれか1項に記載の青果物の保存装置。
〔6〕
保存部に供給した二酸化炭素ガスを含む供給ガス量と前記保存部から排出した排出ガス量に基づいて果物が吸収又は放出したガス量を経時的に記録することにより、包装体内に収容された状態で保存部に収容された前記青果物の鮮度を経時的に記録する記録工程と、
記録された前記青果物の前記鮮度に基づいて、前記保存部内の気体組成及び/又は温度を経時的に制御する制御工程と、を有する、
青果物の保存方法。
〔7〕
前記制御工程が、前記保存部内の前記気体組成及び/又は前記温度を経時的に制御することにより、前記包装体内の気体組成及び/又は温度を経時的に制御するものである、
前項〔6〕に記載の青果物の保存方法。




本発明によれば、青果物の鮮度を制御しつつ、より長期間保存することのできる青果物の保存装置及び保存方法を提供することができる。
本実施形態による青果物の保存装置の概略構成を示す模式図である。 保存状態における包装体内の気体組成の経時変化を模式的に示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右などの位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
なお、本明細書における用語の定義を以下に示す。
「青果物」とは、野菜と果物の総称である。
「保存」とは、青果物を収穫してから青果物が小売店において顧客に提供されるまで、又は、青果物を収穫してから青果物が飲食店において顧客に提供されるまでの間において、青果物が所定の容器内に収容されている状態をいい、流通過程も保存に含まれる。
「呼吸」とは、青果物が、気孔等から酸素を取り入れ、二酸化炭素を放出することをいう。呼吸の際には、青果物が保持する水分も放出され得る。
〔青果物の保存装置〕
本実施形態の青果物の保存装置は、包装体に収容された青果物を収容する保存部と、該保存部にガスを供給するガス供給部と、前記保存部からガスを排出するガス排出部と、前記青果物の鮮度を経時的に記録する記録部と、前記記録部により記録された前記青果物の前記鮮度に基づいて、前記保存部内の気体組成及び/又は温度を経時的に制御する制御部と、を備える。
図1に、本実施形態による青果物の保存装置の概略構成を示す模式図を示す。青果物の保存装置100は、青果物を収容する包装体101と、該包装体を収容する保存部102と、を有する。保存部102には、外部のガスを供給するガス供給部103と、保存部102からガスを排出するガス排出部104とが設けられている。また、本実施形態の青果物の保存装置100は、青果物の鮮度を経時的に記録する記録部105と、記録部105により記録された青果物の鮮度に基づいて、保存部102内の気体組成及び/又は温度を経時的に制御する制御部106と、を備える。包装体の気体透過性能に応じて、包装体101内の気体は、包装体101外と保存部102内の間の空間(以下、「バッファー空間107」ともいう)内の気体と交換可能である。これにより、目的とする青果物の種類に応じて、青果物の呼吸量を間接的に制御することができる。例えば、青果物の呼吸量が低い状態で保存することにより、鮮度の上昇が遅くなり、青果物の保存期間を調整することができる。青果物の呼吸量は、保存雰囲気(青果物が吸収又は放出するガスの制御)及び/又は保存温度により制御することができる。なお、本実施形態において、「ガス」とは、気体一般をさす。以下、具体的な装置構成についてさらに説明する。
〔包装体〕
包装体101としては、特に制限されず公知のものを用いてもよいが、所定の気体透過性能を有するガス透過制御フィルムを少なくとも一部に備えてもよい。なお、包装体101は、ガス透過制御フィルムを一部に含むものであっても、全体をガス透過制御フィルムで構成したものであってもよい。また、ガス透過制御フィルムを一部に含む場合には、その他の部分は気体透過性が低いものが好ましい。さらに、包装体101を構成する部材として、温度計、酸素濃度計、及び/又は二酸化炭素濃度計が設けられていてもよいし、包装体101内に、これら計器が設置される態様としてもよい。
所定のガス透過制御フィルムを備えることにより包装体内の酸素や二酸化炭素等の濃度調整が図られる。より具体的には、図2に模式的に示すとおり、時間の経過とともに消費された酸素が包装体の酸素透過度の値に応じて一定の平衡値に達し、また、時間の経過とともに排出された二酸化炭素も包装体の二酸化炭素透過度の値に応じて一定の平衡値に達し、これにより青果物を酸欠状態にせず、かつ低呼吸状態(冬眠状態)とすることができる。
(酸素透過度)
ガス透過制御フィルムの23℃における酸素透過度は、2×103~7×105cc/m2・day・atmであり、好ましくは2.5×103~4×105cc/m2・day・atmであり、より好ましくは3×103~2×105cc/m2・day・atmである。23℃における酸素透過度が、2×103cc/m2・day・atm以上であることにより、包装体内の酸欠状態を防止することができ、最低限の酸素をバッファー空間より包装体内に供給できる。また、23℃における酸素透過度が、7×105cc/m2・day・atm以下であることにより、包装体内の酸素濃度を、呼吸抑制が可能となる、青果物毎に適切な酸素濃度とすることができる。23℃における酸素透過度は、用いる樹脂の種類及び組成、構造により調整することができる。また、23℃における酸素透過度は、JIS K 7126に記載の方法により測定することができる。
(二酸化炭素透過度)
ガス透過制御フィルムの23℃における二酸化炭素透過度は、4×103~7×105cc/m2・day・atmであり、好ましくは5×103~4×105cc/m2・day・atmであり、より好ましくは6×103~2×105cc/m2・day・atmである。23℃における二酸化炭素透過度が、4×103cc/m2・day・atm以上であることにより、包装体より二酸化炭素がバッファー空間へ透過し、二酸化炭素濃度を低減させ、ガス障害を抑制することができる。また、23℃における二酸化炭素透過度が、7×105cc/m2・day・atm以下であることにより、包装体内の二酸化炭素をより高濃度で保持でき、呼吸を抑制し、青果物の鮮度を保持することができる。23℃における二酸化炭素透過度は、用いる樹脂の種類及び組成、構造により調整することができる。また、23℃における二酸化炭素透過度は、JIS K 7126に記載の方法により測定することができる。
酸素透過度に対する二酸化炭素透過度の比は、10以下であり、好ましくは1.0~9.0であり、より好ましくは1.5~5.0である。酸素透過度に対する二酸化炭素透過度の比が、10以下であることにより、包装体内を低酸素濃度に維持し、適宜、二酸化炭素を排出することができる。また、酸素透過度に対する二酸化炭素透過度の比が、1.0以上であることにより、酸素濃度を適宜維持し、酸欠によるガス障害を防止する事ができる。なお、ガス透過制御フィルムが孔を有する場合には、見かけの酸素透過度T(O2)と見かけの二酸化炭素透過度T(CO2)の比として、上記比を算出することができる。
さらに、前述の酸素透過度に対する二酸化炭素透過度の比は、包装体101と保存部102の組み合わせで、考えることができる(以下、「酸素透過度に対する二酸化炭素透過度の比」を単に「比率」ともいう)。例えば、包装体101の比率が1.0~4.0の場合、保存部102の比率を4.0~10と組み合わせて、バッファー空間の酸素濃度低めに制御し、結果として、包装体内の酸素濃度を低濃度で制御することができる。
逆に、包装体101の比率が4.0~10.0の場合、保存部102の比率に1.0~4.0を用いる事で、包装体101内の二酸化炭素を排出し、高濃度二酸化による障害を抑制ならびに適切な二酸化炭素濃度を維持することができる。
さらに、青果物の最適保存ガス濃度と呼吸速度、仕込み量、容積の関係から、包装体101が1.0~3.0、保存部102が1.1~5.0の組み合わせや、その逆の組み合わせ用いることもできる。
(水蒸気透過度)
ガス透過制御フィルムの23℃における水蒸気透過度は、好ましくは2~200/day・m2であり、より好ましくは3~50/day・m2であり、さらに好ましくは4~30/day・m2である。23℃における水蒸気透過度が2/day・m2以上であることにより、包装体内に結露水が溜まりにくく、結果として、とろけ等の青果物変質を抑制することができる。また、23℃における水蒸気透過度が200/day・m2以下であることにより、青果物からの過剰な蒸散を抑制し、その結果、乾燥を防止することができる。23℃における水蒸気透過度は、用いる樹脂の種類及び組成、構造により調整することができる。また、23℃における水蒸気透過度は、JIS K 7129により測定することができる。
(構成)
ガス透過制御フィルムは、単層フィルム、内側層と外側層とを有する2層フィルム、内側層と中間層と外側層とを有する3層フィルムなどの積層フィルムであってもよい。ガス透過制御フィルムが単層フィルムである場合に当該層を構成する樹脂としては、特に制限されないが、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂等が挙げられる。このような樹脂を用いることにより、酸素透過性、二酸化炭素透過性、及び水蒸気透過性を調整することができる。このなかでも、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂が好ましい。なお、樹脂としては、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
ポリオレフィン系樹脂のうち、ポリプロピレン系フィルムは、例えば、酸素透過度2×103~7×103cc/m2・day・atm、二酸化炭素透過度7×103~4×104cc/m2・day・atmを有し、ポリエチレン系フィルムは、例えば、酸素透過度3×103~3×104cc/m2・day・atm、二酸化炭素透過度1×104~8×104cc/m2・day・atmを有する。また、ポリスチレン系フィルムは、例えば、酸素透過度2×104~1×105cc/m2・day・atm、二酸化炭素透過度4×104~5×105cc/m2・day・atmを有する。上記は一例であり、各樹脂からなるフィルムの酸素透過度及び二酸化炭素透過度は上記に限定されるものではなく、樹脂の分子量若しくはモノマー比率、又は、フィルムの厚さ層の構成などにより酸素透過度及び二酸化炭素透過度は適宜調整することができる。
また、ポリエステル系フィルムは、例えば、水蒸気透過度20~40g/day・m2を有し、ポリアミド系フィルムは、例えば、水蒸気透過度100~200g/day・m2を有する。
また、レーザー加工や針孔加工等による微孔や開孔加工によるパンチ穴を設けることによって(まとめて、「孔」ともいう。)、ガス透過制御フィルムの酸素透過度及び二酸化炭素透過度を制御してもよい。微孔の孔径は、好ましくは0.5~100μmであり、より好ましくは1~10μm又は15~80μmである。この微孔の孔径は、単独であっても、大小の孔径の微孔を組み合わせて用いてもよい。また、パンチ穴の孔径は、好ましくは1~10mmである。このような孔を設けることにより、ポリエステル系フィルムやポリアミド系フィルムも酸素透過度2×103cc/m2・day・atm以上、二酸化炭素透過度4×103cc/m2・day・atm以上として用いることができる。
さらに、ガス透過制御フィルムは、単層フィルム又は積層フィルムに紙や不織布等の繊維構造体を部分的に貼りあわせたものであってもよいし、繊維構造体をガス透過制御フィルムとして用いたものであってもよい。
繊維構造体を用いたガス透過制御フィルムのフラジール通気度は、好ましくは0.1~800cm3/cm2・secであり、より好ましくは0.3~500cm3/cm2・secであり、さらに好ましくは1~30cm3/cm2・secである。フラジール通気度が0.1cm3/cm2・sec以上であることにより、包装体内とのガス透過を促進させ、ガス障害を抑制できる傾向にある。また、フラジール通気度が800cm3/cm2・sec以下であることにより、包装体内の青果物の乾燥抑制や鮮度保持がより向上する傾向にある。フラジール通気度は、繊維径や繊維の密度で調整することができる。また、フラジール通気度は、JIS L 1096のA法に準じ、圧力差125Paで測定することができる。
上記繊維構造体として用い得る不織布としては、短繊維不織布と長繊維不織布を用いることができる。短繊維不織布としては、特に制限されないが、例えば、ケミカルボンド不織布(CB)、サーマルボンド不織布(TB)、ニードルパンチ不織布(NP)、スパンレース不織布(SL)などが挙げられる。また、長繊維不織布としては、特に制限されないが、例えば、スパンボンド不織布(SB)、メルトブロー不織布(MB)などが挙げられる。不織布を構成する繊維としては、特に制限されないが、例えば、ポリエチレン系樹脂繊維、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂などを原材料とする繊維が挙げられる。
また、ガス透過制御フィルムが積層フィルムである場合には、少なくとも一つの層が上記単層フィルムである場合と同様の構成を有することが好ましい。以下、単層フィルム又は積層フィルムの各層を構成する樹脂種について説明する。
(ポリオレフィン系樹脂)
ポリオレフィン系樹脂としては、特に限定されないが、例えば、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、極低密度ポリエチレン等のポリエチレン;ホモポリプロピレン、及びランダムポリプロピレン等のポリプロピレン;エチレン-アクリル酸エチル共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-ビニルアルコール共重合体等のオレフィン系共重合体が挙げられる。
ポリエチレンを用いたフィルムとしては、特に限定されないが、例えば、上記ポリエチレンからなるフィルムのほか、シュリンクフィルムなどに用いられる架橋または非架橋ポリエチレンフィルムが挙げられる。
また、ポリプロピレンを用いたフィルムとしては、特に限定されないが、例えば、上記ポリプロピレンからなるフィルムのほか、延伸ポリプロピレンフィルム、無延伸ポリプロピレンフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルムが挙げられる。
(ポリエステル系樹脂)
ポリエステル系樹脂としては、特に制限されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ(1,4-シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)、ポリエチレン-2,6-ナフタレートが挙げられる。
(ポリアミド系樹脂)
ポリアミド系樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリドデカンアミド(ナイロン12)、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイロン46)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリウンデカメチレンアジパミド(ナイロン116)、ポリメタキシリレンアジパミド(ナイロンMXD6)、ポリパラキシリレンアジパミド(ナイロンPXD6)、ポリテトラメチレンセバカミド(ナイロン410)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン610)、ポリデカメチレンアジパミド(ナイロン106)、ポリデカメチレンセバカミド(ナイロン1010)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイロン612)、ポリデカメチレンドデカミド(ナイロン1012)、ポリヘキサメチレンイソフタルアミド(ナイロン6I)、ポリテトラメチレンテレフタルアミド(ナイロン4T)、ポリペンタメチレンテレフタルアミド(ナイロン5T)、ポリ-2-メチルペンタメチレンテレフタルアミド(ナイロンM-5T)、ポリヘキサメチレンヘキサヒドロテレフタルアミド(ナイロン6T(H))ポリノナメチレンテレフタルアミド(ナイロン9T)、ポリデカメチレンテレフタルアミド(ナイロン10T)、ポリウンデカメチレンテレフタルアミド(ナイロン11T)、ポリドデカメチレンテレフタルアミド(ナイロン12T)、ポリビス(3-メチル-4-アミノヘキシル)メタンテレフタルアミド(ナイロンPACMT)、ポリビス(3-メチル-4-アミノヘキシル)メタンイソフタルアミド(ナイロンPACMI)、ポリビス(3-メチル-4-アミノヘキシル)メタンドデカミド(ナイロンPACM12)、ポリビス(3-メチル-4-アミノヘキシル)メタンテトラデカミド(ナイロンPACM14)等が挙げられる。
(ポリスチレン系樹脂)
ポリスチレン系樹脂としては、特に制限されないが、例えば、ポリスチレン単独重合体、アクリロニトリル・アクリルゴム・スチレン共重合樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、アクリロニトリル・塩素化ポリエチレン・スチレン共重合体、アクリロニトリル・エチレンプロピレンゴム・スチレン共重合体、アクリロニトリル・スチレン共重合体、シンジオタクチックポリスチレン(結晶性ポリスチレン)が挙げられる。
(引張弾性率)
ガス透過制御フィルムの引張弾性率は、好ましくは1GPa以上であり、より好ましくは1.5~5GPaであり、さらに好ましくは2.0~4GPaである。引張弾性率が1GPa以上であることにより、青果物を包装した場合、直接接触する部分が少なくなり、特に、にらやホウレンソウ等の葉物野菜やブロッコリーやアスパラガス等の呼吸速度が早く蒸散量が多い青果物の保存において、結露水によるとろけの発生を抑制することができる。なお、引張弾性率は、JIS K 7127に準拠し、速度200mm/minで、2%歪み時の値として測定することができる。このような引張弾性率を有するフィルムとしては、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、二軸延伸ポリアミドフィルムの単層フィルム、又は、これらフィルムを少なくとも一層含む積層フィルムが好適に用いられる。
(その他の添加剤)
ガス透過制御フィルムを構成する層は、必要に応じて、公知の可塑剤、熱安定剤、着色剤、有機系滑剤、無機系滑剤、界面活性剤、加工助剤等その他の添加剤を含んでいてもよい。また、結露水対応として、防曇剤を含有してもよい。
ガス透過制御フィルムの製造方法としては、公知のフィルム成形方法を用いることができる。例えば、樹脂組成物を、押出機などを用いて、溶融混練によって押し出し、単層もしくは多層の円環状ダイまたはスリット状の吐出口部をもつTダイなどを用いてシート状に押し出し、インフレ―ション法やキャスト法で、ガス透過制御フィルムを成形することができる。また、この後、バブル法、ロール延伸法、テンター法により延伸をしたフィルムをガス透過制御フィルムとして用いてもよい。さらに、未延伸又は延伸フィルムをドライラミ法やウェットラミ法など公知の方法で多層化してもよいし、これらフィルムに対して、部分的に不織布を貼りあわせたり、孔を設けたりしたものをガス透過制御フィルムとして用いてもよい。
〔保存部〕
保存部102は、1又は複数の包装体101を収容するためのものであり、青果物は包装体101の中で鮮度が制御された状態で保存される。保存部102は、包装体101を収容するのに適した構成とすることができ、例えば、保存部102の中には、包装体101と共に包装体101に収容された青果物を保護する目的で公知の緩衝材が収容されていてもよい。また、保存部10は、包装体101を出し入れするための蓋部や、保存部10内の温度を測定するための温度計、保存部10内の気体を冷却可能なクーラー及び/又は加温可能なヒーターを有していてもよい。
また、保存部102は気体組成が重要であることから、バリア機能を有している方がより好ましい。以下、好ましいバリア特性の指標について記載する。
保存部102の23℃における酸素透過度は、好ましくは2×103~7×105cc/m2・day・atmであり、より好ましくは、包装体との組み合わせに応じて、2×103~1×104、1×104~1×105、1×105~7×105cc/m2・day・atmであり、さらに好ましくは3×103~8×103、2×104~8×104、2×105~5×105cc/m2・day・atmである。23℃における酸素透過度が、2×103cc/m2・day・atm以上であることにより、バッファー空間に必要最低限の酸素を透過させ、包装体内の酸欠を間接的に抑制することができる。また、23℃における酸素透過度が、7×105cc/m2・day・atm以下であることにより、青果物の呼吸抑制に適した酸素濃度への制御をより適切に行うことができる。23℃における酸素透過度は、用いる材質、厚み、構造により調製することができる。また、23℃における酸素透過度は、JIS K 7126に記載の方法により測定することができる。
保存部102の23℃における二酸化炭素透過度は、好ましくは4×103~7×105cc/m2・day・atmである、より好ましくは包装体との組み合わせに応じて、5×103~2×104、2×104~1×105、1×105~5×105cc/m2・day・atmであり、さらに好ましくは6×103~1×104、4×104~8×104、2×105~4×105cc/m2・day・atmである。23℃における二酸化炭素透過度が、4×103cc/m2・day・atm以上であることにより、バッファー空間の二酸化炭素を外気に透過させ、包装体内の高濃度二酸化炭素によるガス障害を抑制することができる。また、23℃における二酸化炭素透過度が、7×105cc/m2・day・atm以下であることにより、バッファー空間の二酸化炭素濃度を保持することで間接的に包装体内の二酸化炭素濃度を保持し、青果物の呼吸を抑制することができる。23℃における二酸化炭素透過度は、用いる材質、構造により調製することができる。また、23℃における二酸化炭素透過度は、JIS K 7126に記載の方法により測定することができる。
以下、保存部102の酸素透過度と二酸化炭素透過度の組み合わせを例示する。保存部102の酸素透過度と二酸化炭素透過度は、上述した包装体101で用いる樹脂の特性により調整してもよいし、また、保存部102に孔を設けたり、織布、不織布、紙材などの比較的に透過性の良い素材を適宜組み合わせることにより調整してもよい。
Figure 0006993120000001
このような保存部102を前述した包装体101とを組み合わせることで、多様な青果物の鮮度保持に対応することが可能となる。例えば、本実施形態の保存装置は一般的に呼吸速度が早いとされる、茎類(アスパラガス、タケノコ等)、つぼみ類(ブロッコリー、カリフラワー、みょうが等)、実類(各種果実、イチゴ、スイートコーン、トマト、枝豆、ピーマン、なす、きゅうり、さやいんげん、オクラ等)、葉類(にら、ほうれんそう、こまつな、青梗菜、レタス、ねぎ、たまねぎ等)に好適に用いられる。また、保存中の湿度の影響でカビが生えやすい、根菜類(イモ類、れんこん、等)においても防カビの観点から好適に用いられる。
保存部102には、保存部102内にガスを供給するガス供給部103と、保存部102からガスを排出するガス排出部104が接続されており、保存部102の中の雰囲気は、ガス供給部103及びガス排出部104により制御される。その種類により異なるが、青果物は所定の気体を吸収したり排出したりする。そのため、青果物の保存時に保存部102内の雰囲気を調製したとしても、包装体101内及び保存部102の雰囲気は経時的に変化し得る。ここにおいて、ガス供給部103及びガス排出部104を用いて、継続的又は断続的に保存部102内の雰囲気を循環させることにより、保存部102内の雰囲気を所望の範囲に制御することができる。保存部102の気体組成は、包装体102の気体透過特性に応じて間接的に包装体102内の気体組成にも影響する。なお、保存部102におけるガス供給部103及びガス排出部104の設置位置は特に制限されないが、保存部102内の雰囲気を制御するという観点からは、ガス供給部103及びガス排出部104が共に近接する位置にないほうが好ましい。例えば、直方体の保存部102においては、ガス供給部103及びガス排出部104の一方を底面に設け、もう一方を頂面に設けてもよいし、ガス供給部103及びガス排出部104の一方を側面に設け、もう一方を別の側面に設けてもよいし、ガス供給部103及びガス排出部104の一方を頂面又は底面に設け、もう一方を側面に設けてもよいし、ガス供給部103及びガス排出部104の両方を頂面、底面、又は側面に設けてもよい。
なお、バッファー空間には、バッファー空間及び包装体内の酸素及び二酸化炭素の比率をより恣意的に調整するために、酸素吸収剤又は二酸化炭素発生剤を備えてもよい。
酸素吸収剤としては、酸化反応または吸着などにより空気中の酸素を除去する機能を有している物質を用いたものであれば特に制限されない。このような物質としては、例えば、鉄粉、亜鉛、錫粉等の還元性金属粉;活性酸化鉄、酸化第一鉄、四三酸化鉄、酸化セリウム、酸化チタン等の金属低位酸化物;炭化鉄、ケイ素鉄、鉄カルボニル、水酸化第一鉄等の還元性金属化合物;アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、亜硫酸塩、炭酸塩などの無機系化合物、アスコルビン酸、エリソルビン酸、エルカ酸、及びこれらの塩類;没食子酸;トコフェロールと電子供与物質との組み合わせ;多価フェノールを骨格内に有する高分子化合物、例えば多価フェノール含有フェノール・アルデヒド樹脂;グルコース、フラクトース、ガラクトース、マルトーズ、セロビオース等の糖類と電子供与物質、特に塩基性物質或いはグルコースオキシターゼ等の糖類酸化酵素との組み合わせなどの有機系化合物で例示される従来公知の任意の酸素吸収物質を用いることができる。また、本実施形態においては、酸素吸収剤として、青果物が挙げられる。ここで、酸素吸収剤として青果物を用いる場合には、保存部内には包装体に収容される青果物と、バッファー空間に収容される青果物の2種を用いることとなる。このようにして、呼吸性能の異なる青果物を酸素吸収剤として用いることにより、同時に2種類の青果物の保存が可能となる。これらの酸素吸収剤を小袋等の形状に製袋した通気性のある袋に充填して用いる事や、包装体に直接練り込むとかコーティングすることもできる。
二酸化炭素発生剤としては、反応などにより空気中に二酸化炭素を放出する機能を有している物質を用いたものであれば特に制限されない。このような物質としては、例えば、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の炭酸塩または重炭酸塩の他、炭酸アンモニウムおよび重炭酸アンモニウムが挙げられる。また、本実施形態においては、二酸化炭素発生剤として、青果物が挙げられる。ここで、二酸化炭素発生剤として青果物を用いる場合には、保存部内には包装体に収容される青果物と、バッファー空間に収容される青果物の2種を用いることとなる。このようにして、呼吸性能の異なる青果物を二酸化炭素発生剤として用いることにより、同時に2種類の青果物の保存が可能となる。これらの二酸化炭素発生剤を小袋等の形状に製袋した通気性のある袋に充填して用いる事や、包装体に直接練り込むとかコーティングすることもできる。なお、青果物は、酸素吸収剤及び二酸化炭素発生剤の両方を兼ねるものとして捉えることもできる。
なお、青果物の冬眠状態に関する酸素及び二酸化炭素のバランスは、青果物の種類に応じて異なり、この範囲においては本実施形態の包装体を適宜調整することができる。
〔ガス供給部及びガス排出部〕
ガス供給部103及び/又はガス排出部104には、供給ガス量及び排出ガス量を調整するためのバルブが設けられていてもよい。供給ガス量及び排出ガス量の調整は、バルブのようにガス供給部103及びガス排出部104の外気供給路の径を制御して行ってもよいし、ガス供給部103の上流に設けられる送風機や、ガス排出部104の下流に設けられる俳風機の風量を制御することにより行ってもよい。また、ガス供給部103及び/又はガス排出部104は、供給する外気及び/又は排出する内気の組成(ガス種及びその割合)を検出するための検出器を有していてもよい。
ガス供給部103は、ガス供給部103の上流に設けられた、供給外気を貯留するタンクに接続されていてもよいし、単に保存部外の気体を外気として取り込むことができるように構成されていてもよい。ガス供給部103が保存部102とタンクを接続するように構成されている場合には、タンクは供給する外気の供給元となる。また、ガス排出部104は、ガス排出部104の下流に設けられた、排出する内気を貯留するタンクに接続されていてもよいし、排出内気を外気に放出することができるように構成されていてもよい。なお、供給する外気を貯留するタンク及び/又は排出内気を貯留するタンク内には、供給外気及び/又は排出内気の組成(ガス種及びその割合)を検出するための検出器が設けられていてもよい。
また、ガス供給部103が単に保存部外の気体を外気として取り込むことができるように構成されている場合、すなわち、ガスが空気である場合には、ガス供給部103は、開閉可能な開口であってもよい。例えば、青果物の呼吸により保存部内の酸素濃度が低くなりすぎた場合には、ガス供給部103を開いて保存部102外部の空気を取り入れるとともに二酸化炭素を排出することができる。この場合には、開閉可能な開口は、ガス供給部103及びガス排出部104の両方の機能を有するものとなる。
さらに、ガス供給部103内には、保存部102に供給される前の供給外気を冷却可能なクーラー及び/又は加温可能なヒーターが設けられていてもよい。このような温度調節手段を有することにより、保存部102に供給される供給外気の温度を調整することができ、結果として、保存部102内の温度を制御することが可能となる。さらに、ガス供給部103の上流側に、例えばガスボンベのような各種ガスの供給源、各組成に応じた流量制御器、ガス混合器を用いることもできる。この際、ガス混合精度を高めるために、上流側を部分的に、温度調整をすることができる。
ガス供給部103から供給される外気としては、特に限定されないが、例えば、空気、酸素ガス、二酸化炭素ガス、炭酸ガス、窒素ガス、エチレンガス、エタノールガス、及び酢酸エチルガスからなる群より選ばれる少なくとも1種以上が挙げられる。ガスは1種単独のガスであっても、2種以上の混合ガスであってもよい。ガス供給部103から供給される外気は、保存する青果物の種類に応じて適宜変更することができる。また、青果物を保存するため、供給部20から水蒸気も供給することができる。
〔記録部〕
記録部105は、青果物の鮮度を経時的に記録する。青果物の鮮度は、包装体内の気体組成の経時的な変化を経時的に記録する方法A;ガス供給部により供給した供給ガス量とガス排出部により排出した排出ガス量に基づいて青果物が吸収又は放出したガス量を経時的に記録する方法B;青果物が放出する特定のガスと反応する指示薬を用いて青果物が放出するガス種及び/又はガス量を検出し、それを経時的に記録する方法C;赤外光を青果物に照射して、赤外光吸収スペクトルを経時的に記録することにより、青果物の糖度を検出し、それを経時的に記録する方法D;青果物の可視光透過光量で鮮度を検出し、それを経時的に記録する方法E;青果物の外観上の色の変化を色差計やカメラを用いて検出し、それを経時的に記録する方法Fなどにより、検出し、記録することができる。青果物の鮮度を検出する検出部、及び青果物の鮮度を記録する記録部は、上記各方法によりそれぞれ異なる。なお、記録部105が記録するガスの種類は、空気、酸素ガス、二酸化炭素ガス、炭酸ガス、窒素ガス、及びエチレンガスからなる群より選ばれる少なくとも1種以上が挙げられる。
例えば、方法Aにおいては、包装体内に設置された酸素濃度計や二酸化炭素濃度計等の検出部と、包装体内の気体組成を経時的に記録することにより、青果物の鮮度を経時的に記録する記録部とが用いられる。
また、方法Bにおいては、ガス供給部により供給した供給ガス量とガス排出部により排出した排出ガス量の両方を検出する検出部と、ガス供給部により供給した供給ガス量とガス排出部により排出した排出ガス量に基づいて青果物が吸収又は放出したガス量を経時的に記録することにより、青果物の鮮度を経時的に記録する記録部とが用いられる。方法Bにおいては、青果物が吸収又は放出したガス量をガスの種類毎に経時的に記録することが好ましい。記録部105に記録されるデータは、特に限定されないが、例えば、青果物が吸収又は放出したガスの経時的な量、青果物が吸収又は放出したガスの総量、青果物が吸収又は放出したガスの種類毎の経時的な量、青果物が吸収又は放出したガスの種類ごとの総量である。
また、方法Cにおいては、指示薬を用いて青果物が放出するガス種及び/又はガス量を検出する検出部と、これらを記録する記録部とが用いられる。
さらに、方法Dにおいては、赤外光を青果物に照射し、その赤外光吸収スペクトルを検出する検出部と、赤外光を青果物に照射して得られる赤外光吸収スペクトルを経時的に記録することにより、青果物の鮮度を経時的に記録する記録部とが用いられる。
また、方法Eにおいては、可視光を青果物に照射し、その透過光量を検出する検出部と、可視光を青果物に照射して得られる透過光量を経時的に記録することにより、青果物の鮮度を経時的に記録する記録部とが用いられる。
さらに、方法Fにおいては、青果物の外観上の色の変化を検出する色差計やカメラ等の検出部と、それを経時的に記録する記録部が用いられる。
また、記録部105は、保存部102内及び/又は包装体101内の温度を経時的に記録することもできる。具体的には、記録部105は、ガス供給部103及び/又はガス排出部104に設けられた検出器や、ガス供給部103の上流に設けられた供給外気を貯留するタンク内に設けられた検出器により検出された、供給外気及び/又は排出内気の組成(ガス種及びその割合)及びガス量を記録するように構成することができる。また、記録部105は、保存部102内に設けられた温度計により測定された温度を記録するように構成することもできる。
〔制御部〕
制御部106は、記録部105により記録された青果物の鮮度に基づいて、保存部102内の気体組成及び/又は温度を経時的に制御する。制御部106が行う制御は、青果物の鮮度を制御しつつ保存するために行うものである。また、制御部106は、保存部102内の気体組成及び/又は温度を経時的に制御することにより、包装体101内の気体組成及び/又は温度を経時的に制御するものであってもよい。
青果物の鮮度は、包装体101及び/又は保存部102内の温度の調整や、青果物が保存される雰囲気、青果物が吸収・排出するガス量を調整することにより制御することができる。例えば、低温で、かつ、青果物が低呼吸状態(冬眠状態)になるような状態で、青果物を保存することにより、青果物の保存期間を長期化させることができる。青果物の鮮度に関する温度及び雰囲気は、青果物の種類に応じて異なり、適宜調整することができる。
青果物の鮮度の具体的な制御方法の例として、制御部106は、消費者に届けられるまでの間に、青果物の低呼吸状態(冬眠状態)がより長期となるように、保存部102内の気体組成及び/又は温度を経時的に制御することができる。また、消費者に届けられるまでの間に、青果物が吸収又は放出したガス量が所定量となるよう(成熟が進みすぎることによる鮮度低下を抑制するよう)、保存部102内の気体組成及び/又は温度を経時的に制御することができる。
〔青果物の前処理方法〕
本実施形態を用いて保存する青果物は、保存処理を行う前に、殺菌等の前処理を行うことができる。殺菌方法としては、液体、気体、または、光や熱を用いて殺菌することができる。
前処理においては、殺菌剤、防カビ剤、天然系抽出物、合成保存料等を用いてもよい。殺菌剤としては、特に限定されないが、例えば、次亜塩素酸水、次亜塩素酸Na、次亜塩素酸Ca、電解次亜水、二酸化塩素、O3等を用いることができる。また、防カビ剤としては、特に限定されないが、例えば、アゾキシストロビン、イマサザル、オルトフェニルフェノール、オルトフェニルフェノールナトリウム、ジフェニル、チアベンダゾール、フルジオキソニル等を用いることができる。さらに、天然系抽出物としては、特に限定されないが、例えば、カワラヨモギ抽出物(カピリン)、カラシ抽出物(イソチオシアヌレート)、ヒノキチオール抽出物(β―ツヤプリシン)等を用いることができる。また、合成保存料としては、特に限定されないが、例えば、パラオキシ安息香酸エステル類、亜硫酸Na、次亜硫酸Na、二酸化硫黄、ピロ亜硫酸K、ピロ亜硫酸Na等を用いることができる。
光を用いる殺菌方法として、赤外線や紫外線を用いる方法、特に、UV-C波長帯と言われる、波長200-300nmの紫外線、好ましくは、250-280nmの紫外線によって、殺菌処理を行うことができる。この際、光源としては水銀灯や放電光源、LEDを用いることができ、さらに、必要に応じて、パルス照射や連続照射を行うことができる。上記添加剤による殺菌よりも、照射による上記殺菌方法の方が好ましく、殺菌効果の点からUV-C波長帯を有する紫外線による殺菌がより好ましい。具体的には、青果物をトレーに載せ、照射しながら、殺菌することができる。なお、青果物を保存するために用いられる箱を保存部102が、光を用いる殺菌を備えていてもよい。
〔青果物の保存方法〕
本実施形態の青果物の保存方法は、包装体内に収容された状態で保存部に収容された青果物の鮮度を経時的に記録する記録工程と、記録された前記青果物の前記鮮度に基づいて、前記保存部内の気体組成及び/又は温度を経時的に制御する制御工程と、を有する。
この際、上記、殺菌、防カビ剤を一緒に供給することもできる。さらに、青果物の褐変を抑制する、抗酸化剤や水素等の気体を供給することもできる。
記録工程は、青果物の鮮度を経時的に記録する工程であり、上記方法A~Fを利用するものであってもよい。例えば、記録工程は、青果物の包装体内の気体組成の経時的な変化に基づいて、青果物の鮮度を経時的に記録する工程とすることができる。
また、記録工程が、保存部に供給した供給ガス量と保存部から排出した排出ガス量に基づいて青果物が吸収又は放出したガス量を経時的に記録することにより、前記青果物の前記鮮度を経時的に記録する工程である場合、青果物が吸収又は放出したガスとしては、特に限定されないが、例えば、炭酸ガス、酸素ガス、窒素ガス、エチレンガス、エタノールガス、酢酸エチルガス、水蒸気からなる群より選ばれる少なくとも1種以上が挙げられる。ガスは1種単独のガスであっても、2種以上の混合ガスであってもよい。記録工程においては、ガスの種類毎に、青果物が吸収又は放出したガス量を経時的に記録してもよい。また、記録工程において、保存部内の温度も経時的に記録してもよい。
制御工程においては、青果物の鮮度に基づいて、保存部内の気体組成及び/又は温度を経時的に制御する。この際に、保存部内の気体組成及び/又は温度を経時的に制御することにより、包装体内の気体組成及び/又は温度を経時的に制御してもよい。
なお、上述したとおり、本発明は、上記の実施の形態、及び、既に述べた変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において様々な変形が可能である。すなわち、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。
例えば、記録部105は、ガス供給部により供給した供給ガス量とガス排出部により排出した排出ガス量に基づいて青果物が吸収又は放出したガス量を経時的に記録するものの他、指示薬を用いて検出された青果物が放出するガス種及び/又はガス量を記録する記録部であってもよいし、赤外光を青果物に照射して得られる赤外光吸収スペクトルを経時的に記録することにより、青果物の鮮度を経時的に記録する記録部であってもよいし、可視光を青果物に照射して得られる透過光量を経時的に記録することにより、青果物の鮮度を経時的に記録する記録部であってもよいし、色差計やカメラ等により検出された青果物の外観上の色の変化を記録することにより、青果物の鮮度を経時的に記録する記録部であってもよい。
さらに、検出器は、ガス供給部により供給した供給ガス量とガス排出部により排出した排出ガス量の両方を検出する検出器の他、指示薬を用いて青果物が放出するガス種及び/又はガス量を検出する検出器であってもよいし、赤外光を青果物に照射し、その赤外光吸収スペクトルを検出する検出器であってもよいし、可視光を青果物に照射し、その透過光量を検出する検出器であってもよいし、青果物の外観上の色の変化を検出する色差計やカメラ等の検出器であってもよい。
これら検出器の設置位置は、特に制限されず、各検出器の検出方法に適するように設けることができ、各検出器の検出方法に応じて保存部102に保存された青果物の鮮度を検出できるように設けられていればよい。具体的には、指示薬を用いて青果物が放出するガス種及び/又はガス量を検出する検出器は、保存部102及び/又はガス排出部104に設置することができ、赤外光を青果物に照射しその赤外光吸収スペクトルを検出する検出器、可視光を青果物に照射しその透過光量を検出する検出器、及び青果物の外観上の色の変化を検出する色差計やカメラ等の検出器は、保存部102に設置することができる。
各種検出器の構成は、特に制限されず、各検出器の検出方法に適するように構成することができる。具体的には、指示薬を用いて青果物が放出するガス種及び/又はガス量を検出する検出器は、指示薬を保持する指示薬保持部と、当該指示薬の変化を検知する検知部を有することができる。また、赤外光を青果物に照射しその赤外光吸収スペクトルを検出する検出器は、赤外光照射部と、赤外光検出部とを有することができる。さらに、可視光を青果物に照射しその透過光量を検出する検出器は、可視光照射部と、可視光検出部とを有することができる。また、青果物の外観上の色の変化を検出する検出器は、色差計やカメラ等を備えることができる。
各種検出器は、それぞれ検出した青果物の鮮度に関するデータを記録部105に記録できるよう記録部と接続されており、また、青果物の鮮度に関するデータを記録する記録部105は、供給ガス量及び/又は保存部102内の温度を経時的に制御する制御部106と接続される。制御部106においては、青果物の鮮度に関するデータに基づいて、供給ガス量及び/又は保存部102内の温度を経時的に制御し、これにより、青果物の鮮度を制御しつつ、保存することが可能となる。
各種検出器が検出するデータは、青果物の鮮度に関するデータという点で共通しており、本実施形態においては、1種の検出器及びそれに相応する記録部を有していてもよいし、2種以上の検出器及びそれに相応する記録部を有していてもよい。
本発明の青果物の保存装置及び保存方法は、青果物の鮮度を制御しつつ、保存する技術として産業上の利用可能性を有する。
100…青果物の保存装置、101…包装体、102…保存部、103…ガス供給部、104…ガス排出部、105…記録部、106…制御部、107…バッファー空間

Claims (7)

  1. 包装体に収容された青果物を収容する保存部と、
    該保存部に二酸化炭素ガスを含むガスを供給するガス供給部と、
    前記保存部からガスを排出するガス排出部と、
    前記ガス供給部により供給した供給ガス量と前記ガス排出部により排出した排出ガス量に基づいて前記青果物が吸収又は放出したガス量を経時的に記録することにより、前記青果物の鮮度を経時的に記録する記録部と、
    前記記録部により記録された前記青果物の前記鮮度に基づいて、前記保存部内の気体組成及び/又は温度を経時的に制御する制御部と、を備え、
    前記記録部が、前記ガス供給部により供給した供給ガス量と前記ガス排出部により排出した排出ガス量に基づいて前記青果物が吸収又は放出したガス量を経時的に記録することにより、前記青果物の前記鮮度を経時的に記録するものであり、
    前記包装体の少なくとも一部に、23℃における酸素透過度が、2×103~7×105cc/m2・day・atmであり、
    23℃における二酸化炭素透過度が、4×103~7×105cc/m2・day・atmであり、
    23℃における水蒸気透過度が、20~200g/day・m2であり、
    前記酸素透過度に対する前記二酸化炭素透過度の比が、10以下であるガス透過制御フィルムを備える、
    青果物の保存装置。
  2. 前記記録部が、前記包装体内の気体組成の経時的な変化に基づいて、前記青果物の前記鮮度を経時的に記録するものである、
    請求項1に記載の青果物の保存装置。
  3. 前記制御部が、前記保存部内の気体組成及び/又は温度を経時的に制御することにより、前記包装体内の気体組成及び/又は温度を経時的に制御するものである、
    請求項1又は2に記載の青果物の保存装置。
  4. 前記ガスが、空気、酸素ガス、二酸化炭素ガス、炭酸ガス、窒素ガス、エチレンガス、エタノールガス、及び酢酸エチルガスからなる群より選ばれる少なくとも1種以上を含む、
    請求項1~3のいずれか1項に記載に記載の青果物の保存装置。
  5. 前記記録部は、前記保存部内及び/又は前記包装体内の温度も経時的に記録するものである、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の青果物の保存装置。
  6. 保存部に供給した二酸化炭素ガスを含む供給ガス量と前記保存部から排出した排出ガス量に基づいて果物が吸収又は放出したガス量を経時的に記録することにより、包装体内に収容された状態で保存部に収容された前記青果物の鮮度を経時的に記録する記録工程と、
    記録された前記青果物の前記鮮度に基づいて、前記保存部内の気体組成及び/又は温度を経時的に制御する制御工程と、を有する、
    青果物の保存方法。
  7. 前記制御工程が、前記保存部内の前記気体組成及び/又は前記温度を経時的に制御することにより、前記包装体内の気体組成及び/又は温度を経時的に制御するものである、
    請求項に記載の青果物の保存方法。
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