JP2019006425A - 青果物の包装体、保存装置及び保存方法 - Google Patents
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Abstract
Description
〔1〕
外側に配置される外層フィルムと、内側に配置されて前記外層フィルムよりも層厚の厚い内層フィルムと、を備え、V字状の切込みにより形成された切込片を有する温度応答性自己開閉フィルムを備え、
前記温度応答性自己開閉フィルムの閉鎖状態の25℃における水蒸気透過度が、0.1〜500g/day・m2であり、該温度応答性自己開閉フィルムの解放状態の水蒸気透過度が、閉鎖状態の水蒸気透過度に対して、1.5倍以上である、
青果物の包装体。
〔2〕
前記切込みの角度が150°以下である、
前項〔1〕に記載の青果物の包装体。
〔3〕
前記切込片が2以上形成されている、
前項〔1〕又は〔2〕に記載の青果物の包装体。
〔4〕
前記外層フィルムの素材と前記内層フィルムの素材とが異なる、
前項〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載の青果物の包装体。
〔5〕
青果物を収容する内装体と、
該内装体を収容する外装体と、を有し、
前記内装体の少なくとも一部に、前記温度応答性自己開閉フィルムを備える、
前項〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の青果物の包装体。
〔6〕
前記外装体の少なくとも一部に、前記温度応答性自己開閉フィルムを備える、
前項〔5〕に記載の青果物の包装体。
〔7〕
前記内装体と前記外装体の間の空間に、酸素吸収材を備える、
前項〔5〕又は〔6〕に記載の青果物の包装体。
〔8〕
前記内装体と前記外装体の間の空間に、二酸化炭素発生剤を備える、
前項〔5〕〜〔7〕のいずれか1項に記載の青果物の包装体。
〔9〕
前記酸素吸収材として、青果物を備える、
前項〔7〕に記載の青果物の包装体。
〔10〕
前記二酸化炭素発生剤として、青果物を備える、
前項〔8〕に記載の青果物の包装体。
〔11〕
前項〔1〕〜〔10〕のいずれか1項に記載の青果物の包装体内の空間の気体組成の経時的な変化に基づいて、前記包装体内に収容された青果物の鮮度を経時的に記録する記録部と、
前記記録部により記録された前記青果物の前記鮮度に基づいて、前記包装体内の温度及び/又は包装体外の気体組成を経時的に制御する制御部と、を備える、
青果物の保存装置。
〔12〕
前項〔1〕〜〔10〕のいずれか1項に記載の青果物の包装体内の空間の気体組成の経時的な変化に基づいて、前記包装体内に収容された青果物の鮮度を経時的に記録する記録工程と、
記録された前記青果物の前記鮮度に基づいて、前記包装体内の温度及び/又は前記包装体外の気体組成を経時的に制御する制御工程と、を有する、
青果物の保存方法。
「青果物」とは、野菜と果物の総称である。
「保存」とは、青果物を収穫してから青果物が小売店において顧客に提供されるまで、又は、青果物を収穫してから青果物が飲食店において顧客に提供されるまでの間において、青果物が所定の容器内に収容されている状態をいい、流通過程も保存に含まれる。
「呼吸」とは、青果物が、気孔等から酸素を取り入れ、二酸化炭素を放出することをいう。
「蒸散」とは、青果物が保持している水分が気孔等より蒸発することをいう。
「市場病害」とは、栽培中ではなく,収穫後の貯蔵,流通過程で発生する病害・生理障害をいう。
本実施形態の青果物の包装体は、外側に配置される外層フィルムと、内側に配置されて前記外層フィルムよりも層厚の厚い内層フィルムと、を備え、V字状の切込みにより形成された切込片を有する温度応答性自己開閉フィルムを備え、該温度応答性自己開閉フィルムの閉鎖状態の25℃における水蒸気透過度が、0.1〜500g/day・m2であり、該温度応答性自己開閉フィルムの解放状態の水蒸気透過度が、閉鎖状態の水蒸気透過度に対して、1.5倍以上である。
温度応答性自己開閉フィルムは、外側に配置される外層フィルムと、内側に配置されて外層フィルムよりも層厚の厚い内層フィルムと、を備え、V字状の切込みにより形成された切込片を有する。温度応答性自己開閉フィルムは、外層フィルムと内層フィルムとの層厚を異ならせることで、温度に応じて切込片を開閉できるとともに、切込片の開閉方向を制御することができる。しかも、切込片をV字状の切込みにより形成することで、切込片の基端部の幅を広くすることができるため、切込片を開閉させても切込片の基端部に折目が付きにくくなり、継続的に切込片を良好に開閉させることができる。
外層フィルム2を形成する樹脂の種類としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸またはメタクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS系樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS系樹脂)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、フッ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ニトロセルロース、その他等の公知の樹脂が挙げられる。また、その他にもセロハン、合成紙、金属箔等も使用可能である。
内層フィルム3を形成する樹脂の種類としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、その他等の樹脂が挙げられる。なお、青果物と直接接触する内層フィルムには、必要に応じて、結露水対応として、防曇剤を含有したり、又は、内装フィルムの表面に防曇剤をコーティングしたりしてもよい。
接着層4としては、特に制限されないが、例えば、ポリ酢酸ビニル系接着剤;アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、2−エチルヘキシルエステル等のホモポリマー、あるいは、これらとメタクリル酸メチル、アクリロニトリル、スチレン等との共重合体等からなるポリアクリル酸エステル系接着剤;シアノアクリレート系接着剤;エチレンと酢酸ビニル、アクリル酸エチル、アクリル酸、メタクリル酸等のモノマーとの共重合体等からなるエチレン共重合体系接着剤;セルロース系接着剤;ポリエステル系接着剤;ポリアミド系接着剤;ポリイミド系接着剤;尿素樹脂またはメラミン樹脂等からなるアミノ樹脂系接着剤;フェノール樹脂系接着剤;エポキシ系接着剤;ポリウレタン系接着剤;反応型(メタ)アクリル系接着剤;クロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレン−ブタジエンゴム等からなるゴム系接着剤;シリコーン系接着剤;アルカリ金属シリケート、低融点ガラス等からなる無機系接着剤等が挙げられる。
外層フィルム2と内層フィルム3との層厚の関係は、内層フィルム3が外層フィルム2よりも厚ければ特に制限されない。外層フィルム2及び内層フィルム3の製造容易性の観点から、外層フィルム2の層厚aに対する内層フィルム3の層厚bは、好ましくは1倍超過であり、より好ましくは1.5倍以上であり、さらに好ましくは2倍以上である。また、外層フィルム2の層厚aに対する内層フィルム3の層厚bの上限は特に制限されないが、好ましくは30倍以下であり、より好ましくは20倍以下であり、さらに好ましくは10倍以下である。
図3は、温度応答性自己開閉フィルムの平面図である。図3に示すように、温度応答性自己開閉フィルム1Aには、一又は複数の切込片10が形成されている。切込片10は、温度に応じて開閉する開閉弁として機能するものであり、温度応答性自己開閉フィルム1Aを貫通するV字状の切込み11により形成されている。つまり、切込片10は、三角形に形成されており、その基端部13から、温度応答性自己開閉フィルム1Aに対して開閉することが可能となっている。
温度応答性自己開閉フィルムの閉鎖状態の25℃における水蒸気透過度は、0.1〜500g/day・m2であり、好ましくは2〜200g/day・m2であり、より好ましくは3〜50g/day・m2である。閉鎖状態の25℃における水蒸気透過度が0.1g/day・m2以上であることにより、包装内の水蒸気を適度に透過させ、結露水の発生を抑制する傾向にある。また、閉鎖状態の25℃における水蒸気透過度が500g/day・m2以下であることにより、包装内の湿度を保ち、蒸散による青果物の乾燥を抑制する傾向にある。閉鎖状態の25℃における水蒸気透過度は、用いる樹脂の種類及び組成、切り込み長さ、切り込み数(単位面積あたりの切り込み数)により調整することができる。また、閉鎖状態の25℃における水蒸気透過度は、JIS Z 0208の方法により測定することができる。さらに、温度応答性自己開閉フィルムが25℃において解放状態となるものである場合には、切込片をテープ等で開かないように固定してから「閉鎖状態の25℃における水蒸気透過度」を測定する。反対に、25℃において閉鎖状態となるものである場合には、一度加熱して「解放状態」とし、その状態をテープ等で固定してから。「解放状態の25℃における水蒸気透過度」を測定する
温度応答性自己開閉フィルムの閉鎖状態の23℃における酸素透過度は、好ましくは2×103〜7×105cc/m2・day・atmであり、より好ましくは2.5×103〜4×105cc/m2・day・atmであり、さらに好ましくは3×103〜2×105cc/m2・day・atmである。閉鎖状態の23℃における酸素透過度が、2×103cc/m2・day・atm以上であることにより、包装体内の低酸素による酸欠を抑制し、市場病害の発生を抑制する。また、閉鎖状態の23℃における酸素透過度が、7×105cc/m2・day・atm以下であることにより、包装体内の青果物の呼吸抑制が可能となり、青果物毎に適切な酸素濃度とすることができる。23℃における酸素透過度は、用いる樹脂の種類及び組成、構造により調整することができる。また、23℃における酸素透過度は、JIS K 7126に記載の方法により測定することができる。
温度応答性自己開閉フィルムの閉鎖状態の23℃における二酸化炭素透過度は、好ましくは4×103〜7×105cc/m2・day・atmであり、より好ましくは5×103〜4×105cc/m2・day・atmであり、さらに好ましくは6×103〜2×105cc/m2・day・atmである。閉鎖状態の23℃における二酸化炭素透過度が、4×103cc/m2・day・atm以上であることにより、包装体内より二酸化炭素が透過し、青果物の二酸化炭素による市場病害の発生を抑制する。また、閉鎖状態の23℃における二酸化炭素透過度が、7×105cc/m2・day・atm以下であることにより、包装体内の二酸化炭素をより高濃度で保持でき、その結果、青果物の呼吸を抑制し、青果物の鮮度を保持することができる。23℃における二酸化炭素透過度は、用いる樹脂の種類及び組成、構造により調整することができる。また、23℃における二酸化炭素透過度は、JIS K 7126に記載の方法により測定することができる。
温度応答性自己開閉フィルムの引張弾性率は、好ましくは1GPa以上であり、より好ましくは1.5〜5GPaであり、さらに好ましくは2.0〜4GPaである。引張弾性率が1GPa以上であることにより、青果物を包装した場合、直接接触する部分が少なくなり、特に、にらやホウレンソウ等の葉物野菜やブロッコリーやアスパラガス等の呼吸速度が早く、蒸散量が多い青果物の保存において、結露水によるとろけの発生を抑制することができる。また、この引張弾性率は、JIS K 7127に準拠し、速度200mm/minで、2%歪み時の値として測定することができる。
本実施形態の青果物の包装体は、青果物を収容する内装体と、該内装体を収容する外装体と、を有し、前記内装体の少なくとも一部に、温度応答性自己開閉フィルムを備えるものとしてもよい。
内装体は、1又は複数の青果物を収容するためのものであり、青果物は内装体の中で鮮度を保持された状態で保存される。内装体は、温度応答性自己開閉フィルムを一部に含むものであっても、全体を温度応答性自己開閉フィルムで構成したものであってもよい。また、温度応答性自己開閉フィルムを一部に含む場合には、その他の部分は気体透過性が低いものが好ましい。さらに、内装体を構成する部材として、温度計、酸素濃度計、及び/又は二酸化炭素濃度計が設けられていてもよいし、内装体内に、これら計器が設置される態様としてもよい。
外装体としては、酸素及び二酸化炭素が一定とみなせる外気と、バッファー空間の気体の交換が容易に生じない程度に構成されたものであり、少なくとも包装体の使用状態において、外気の二酸化炭素濃度よりもバッファー空間の二酸化炭素濃度を高く維持できるものであれば、その気体透過性については特に制限されない。外装体は温度応答性自己開閉フィルムを一部に含むものであってもよい。
内装体内の気体と内装体と外装体により囲われる空間(以下、「バッファー空間」ともいう)には、バッファー空間及び内層体内の酸素及び二酸化炭素の比率をより恣意的に調整するために、酸素吸収剤又は二酸化炭素発生剤を備えてもよい。
本実施形態の青果物の保存装置は、包装体内の空間の気体組成の経時的な変化に基づいて、包装体内に収容された青果物の鮮度を経時的に記録する記録部と、記録部により記録された、青果物の鮮度に基づいて、包装体内の温度及び/又は包装体外の気体組成を経時的に制御する制御部と、を備える。
本実施形態を用いて保存する青果物は、保存処理を行う前に、殺菌等の前処理を行うことができる。殺菌方法としては、液体、気体、または、光や熱を用いて殺菌することができる。
本実施形態の青果物の保存方法は、青果物の包装体内の空間の気体組成の経時的な変化に基づいて、包装体内に収容された青果物の鮮度を経時的に記録する記録工程と、記録された青果物の鮮度に基づいて、包装体内の温度及び/又は包装体外の気体組成を経時的に制御する制御工程と、を有する。
JIS A 1324に準拠し、解放状態での測定は、解放状態となった切り込みを固定し、25℃で透過度を測定。
目視にて、にら100g保存時のとろけ発生本数をカウントし、全体の本数のうち、とろけが発生した本数の割合を算出して、発生率を求めた。
ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)とエチレン酢酸ビニル共重合体フィルム(厚さ45μm)をドライラミネートで貼りあわせ、図7のように長さが1mmの×型切り込みを一つ設けた温度応答性自己開閉フィルムを作製した。当該温度応答性自己開閉フィルムの水蒸気透過度を測定すると、×型切りこみを設けない場合のフィルムの水蒸気透過度が2g/m2・dayであったのに対して、閉鎖状態の水蒸気透過度は3g/m2・dayであり、解放状態の水蒸気透過度は9g/m2・dayであった。
二軸延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ20μm、水蒸気透過度4g/m2・day)でにらを包装し、実施例1と同様の条件でにらを保存した。その結果、とろけの発生率は70%であった。
Claims (12)
- 外側に配置される外層フィルムと、内側に配置されて前記外層フィルムよりも層厚の厚い内層フィルムと、を備え、V字状の切込みにより形成された切込片を有する温度応答性自己開閉フィルムを備え、
前記温度応答性自己開閉フィルムの閉鎖状態の25℃における水蒸気透過度が、0.1〜500g/day・m2であり、該温度応答性自己開閉フィルムの解放状態の水蒸気透過度が、閉鎖状態の水蒸気透過度に対して、1.5倍以上である、
青果物の包装体。 - 前記切込みの角度が150°以下である、
請求項1に記載の青果物の包装体。 - 前記切込片が2以上形成されている、
請求項1又は2に記載の青果物の包装体。 - 前記外層フィルムの素材と前記内層フィルムの素材とが異なる、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の青果物の包装体。 - 青果物を収容する内装体と、
該内装体を収容する外装体と、を有し、
前記内装体の少なくとも一部に、前記温度応答性自己開閉フィルムを備える、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の青果物の包装体。 - 前記外装体の少なくとも一部に、前記温度応答性自己開閉フィルムを備える、
請求項5に記載の青果物の包装体。 - 前記内装体と前記外装体の間の空間に、酸素吸収材を備える、
請求項5又は6に記載の青果物の包装体。 - 前記内装体と前記外装体の間の空間に、二酸化炭素発生剤を備える、
請求項5〜7のいずれか1項に記載の青果物の包装体。 - 前記酸素吸収材として、青果物を備える、
請求項7に記載の青果物の包装体。 - 前記二酸化炭素発生剤として、青果物を備える、
請求項8に記載の青果物の包装体。 - 請求項1〜10のいずれか1項に記載の青果物の包装体内の空間の気体組成の経時的な変化に基づいて、前記包装体内に収容された青果物の鮮度を経時的に記録する記録部と、
前記記録部により記録された前記青果物の前記鮮度に基づいて、前記包装体内の温度及び/又は包装体外の気体組成を経時的に制御する制御部と、を備える、
青果物の保存装置。 - 請求項1〜10のいずれか1項に記載の青果物の包装体内の空間の気体組成の経時的な変化に基づいて、前記包装体内に収容された青果物の鮮度を経時的に記録する記録工程と、
記録された前記青果物の前記鮮度に基づいて、前記包装体内の温度及び/又は前記包装体外の気体組成を経時的に制御する制御工程と、を有する、
青果物の保存方法。
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