JP2019006425A - 青果物の包装体、保存装置及び保存方法 - Google Patents

青果物の包装体、保存装置及び保存方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019006425A
JP2019006425A JP2017121668A JP2017121668A JP2019006425A JP 2019006425 A JP2019006425 A JP 2019006425A JP 2017121668 A JP2017121668 A JP 2017121668A JP 2017121668 A JP2017121668 A JP 2017121668A JP 2019006425 A JP2019006425 A JP 2019006425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fruits
vegetables
package
temperature
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017121668A
Other languages
English (en)
Inventor
博治 板谷
Hiroji Itaya
博治 板谷
尚生 小池
Hisao Koike
尚生 小池
英毅 渡辺
Hideki Watanabe
英毅 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2017121668A priority Critical patent/JP2019006425A/ja
Publication of JP2019006425A publication Critical patent/JP2019006425A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

【課題】包装された状態で高温下に置かれた場合であっても青果物の鮮度を保持しつつ、より長期間保存することのできる青果物の包装体、保存装置、及び保存方法を提供する。【解決手段】外側に配置される外層フィルムと、内側に配置されて前記外層フィルムよりも層厚の厚い内層フィルムと、を備え、V字状の切込みにより形成された切込片を有する温度応答性自己開閉フィルム101を備え、温度応答性自己開閉フィルムの閉鎖状態の25℃における水蒸気透過度が、0.1〜500g/day・m2であり、該温度応答性自己開閉フィルムの解放状態の水蒸気透過度が、閉鎖状態の水蒸気透過度に対して、1.5倍以上である。【選択図】図1

Description

本発明は、青果物の包装体、保存装置及び保存方法に関する。
青果物は収穫後、流通過程にのり、食卓へ届けられる。一般的に青果物は熟したものほど美味しく、栄養価も高い傾向にある。そこで、特許文献1には、従来から行われている青果物の流通過程における追熟処理を省略し、収穫後の新鮮な青果物をできるだけ早く購入者・消費者の手元に到達させるとともに、購入者・消費者が自らの嗜好などに合わせて簡便に熟成を行って、適宜食べ頃の青果物を入手することを可能にすることを目的として、所定のガス雰囲気下において、雰囲気温度を変化させることによって農産物を熟成させる熟成方法が開示されている。
一方で、青果物は熟期が短いものが少なくなく、保存方法が確立されている青果物であれば、通年に亘り入手することができるが、傷みやすい青果物は保存方法が充分に確立されているとはいえない。特に青果物は、肉や魚と比較して水分率が高く、また、細胞膜の水透過係数が動物より低いため、凍結をすると細胞が破壊されやすく、肉や魚に用いるような凍結保存に適さない。また、保冷庫を用意したとしても、その鮮度を長期間保持することは容易ではなく、収穫から消費されるまでの期間が長い場合には、鮮度を保持することが困難である。
そこで、包装袋により青果物鮮度を保持する技術が知られている(特許文献2)。
特開2004−159519号公報 特開2015−037972号公報
青果物の鮮度をより長期間保持することができる青果物の保存方法が確立されれば、新たな価値を創出することができる。例えば、数日間しか鮮度保持ができない青果物を、保存技術により十数日間鮮度保持ができるとすれば、青果物をより新鮮な状態で消費者に届けることが可能となるし、鮮度低下により廃棄せざるを得ない青果物の量を減少させることも想定される。また、保存技術が確立されれば、輸送に日数がかかる地域へ青果物を供給することも可能となり、比較的に美味しいとされる日本の青果物の輸出量も増大すると考えられる。さらに、従来入手が困難な時期にも青果物が入手できるとすれば、新たな需要創出も期待できる。
ところで、一般的に青果物は、収穫後も呼吸をつづけており、その呼吸が活発に行われる条件下に置かれることにより劣化し、鮮度が低下しやすいとされる。青果物の呼吸は、大気よりも適度な低酸素、高二酸化炭素環境下である場合に抑制されることが知られている。しかし、特許文献2のように、貫通孔を設けたフィルムからなる青果物鮮度保持包装袋では、貫通孔を介して酸素及び二酸化炭素が自由に(非選択的に)通過し得るため、酸素濃度を低下させ、かつ二酸化炭素濃度を増加させるという制御が十分に行われるとは言い難い状況にある。
さらに、流通条件によっては一時的に高温下に青果物が置かれることがある。このような場合には、青果物が包装されていることによりかえって、高湿度下保存による「とろけ」の発生や、かつ酸欠や高二酸化炭素によるガス障害の発生等により、鮮度が急激に減少するという問題もある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、包装された状態で高温下に置かれた場合であっても青果物の鮮度を保持しつつ、より長期間保存することのできる青果物の包装体、保存装置、及び保存方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討をした結果、温度に応じて開閉することにより、一時的に通気性が向上する温度応答性自己開閉フィルムを用いることにより、上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕
外側に配置される外層フィルムと、内側に配置されて前記外層フィルムよりも層厚の厚い内層フィルムと、を備え、V字状の切込みにより形成された切込片を有する温度応答性自己開閉フィルムを備え、
前記温度応答性自己開閉フィルムの閉鎖状態の25℃における水蒸気透過度が、0.1〜500g/day・m2であり、該温度応答性自己開閉フィルムの解放状態の水蒸気透過度が、閉鎖状態の水蒸気透過度に対して、1.5倍以上である、
青果物の包装体。
〔2〕
前記切込みの角度が150°以下である、
前項〔1〕に記載の青果物の包装体。
〔3〕
前記切込片が2以上形成されている、
前項〔1〕又は〔2〕に記載の青果物の包装体。
〔4〕
前記外層フィルムの素材と前記内層フィルムの素材とが異なる、
前項〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載の青果物の包装体。
〔5〕
青果物を収容する内装体と、
該内装体を収容する外装体と、を有し、
前記内装体の少なくとも一部に、前記温度応答性自己開閉フィルムを備える、
前項〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の青果物の包装体。
〔6〕
前記外装体の少なくとも一部に、前記温度応答性自己開閉フィルムを備える、
前項〔5〕に記載の青果物の包装体。
〔7〕
前記内装体と前記外装体の間の空間に、酸素吸収材を備える、
前項〔5〕又は〔6〕に記載の青果物の包装体。
〔8〕
前記内装体と前記外装体の間の空間に、二酸化炭素発生剤を備える、
前項〔5〕〜〔7〕のいずれか1項に記載の青果物の包装体。
〔9〕
前記酸素吸収材として、青果物を備える、
前項〔7〕に記載の青果物の包装体。
〔10〕
前記二酸化炭素発生剤として、青果物を備える、
前項〔8〕に記載の青果物の包装体。
〔11〕
前項〔1〕〜〔10〕のいずれか1項に記載の青果物の包装体内の空間の気体組成の経時的な変化に基づいて、前記包装体内に収容された青果物の鮮度を経時的に記録する記録部と、
前記記録部により記録された前記青果物の前記鮮度に基づいて、前記包装体内の温度及び/又は包装体外の気体組成を経時的に制御する制御部と、を備える、
青果物の保存装置。
〔12〕
前項〔1〕〜〔10〕のいずれか1項に記載の青果物の包装体内の空間の気体組成の経時的な変化に基づいて、前記包装体内に収容された青果物の鮮度を経時的に記録する記録工程と、
記録された前記青果物の前記鮮度に基づいて、前記包装体内の温度及び/又は前記包装体外の気体組成を経時的に制御する制御工程と、を有する、
青果物の保存方法。
本発明によれば、包装された状態で高温下に置かれた場合であっても青果物の鮮度を保持しつつ、より長期間保存することのできる青果物の包装体、保存装置、及び保存方法を提供することができる。
本実施形態の青果物の包装体の概略図である。 温度応答性自己開閉フィルムの積層構造を示す断面図である。 温度応答性自己開閉フィルムの平面図である。 切込片の形成例を示す温度応答性自己開閉フィルムの平面図である。 切込片の形成例を示す温度応答性自己開閉フィルムの平面図である。 切込片の形成例を示す温度応答性自己開閉フィルムの平面図である。 切込片の形成例を示す温度応答性自己開閉フィルムの平面図である。
以下、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右などの位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
なお、本明細書における用語の定義を以下に示す。
「青果物」とは、野菜と果物の総称である。
「保存」とは、青果物を収穫してから青果物が小売店において顧客に提供されるまで、又は、青果物を収穫してから青果物が飲食店において顧客に提供されるまでの間において、青果物が所定の容器内に収容されている状態をいい、流通過程も保存に含まれる。
「呼吸」とは、青果物が、気孔等から酸素を取り入れ、二酸化炭素を放出することをいう。
「蒸散」とは、青果物が保持している水分が気孔等より蒸発することをいう。
「市場病害」とは、栽培中ではなく,収穫後の貯蔵,流通過程で発生する病害・生理障害をいう。
〔青果物の包装体〕
本実施形態の青果物の包装体は、外側に配置される外層フィルムと、内側に配置されて前記外層フィルムよりも層厚の厚い内層フィルムと、を備え、V字状の切込みにより形成された切込片を有する温度応答性自己開閉フィルムを備え、該温度応答性自己開閉フィルムの閉鎖状態の25℃における水蒸気透過度が、0.1〜500g/day・m2であり、該温度応答性自己開閉フィルムの解放状態の水蒸気透過度が、閉鎖状態の水蒸気透過度に対して、1.5倍以上である。
青果物は温度変化により呼吸速度が変化する。温度上昇により呼吸速度が上昇して蒸散が促進されると、包装体内の湿度が上昇する。湿度上昇はとろけ症等の市場病害の原因となる。また、温度が上昇した場合には青果物の呼吸速度が上昇することで、包装体内の酸素が急激に減少し、二酸化炭素が過多となることにより酸欠状態となり、鮮度低下が進行する。これに対して、本実施形態の青果物の包装体では、温度によって開口部面積が変化する温度応答性自己開閉フィルムを用いることにより、温度が上昇した場合であっても湿度上昇や酸欠状態を抑えることができる。さらに、包装体内の酸素濃度及び二酸化炭素濃度が包装体外の気体組成により影響を受けにくく、青果物の呼吸の制御によるより長期の保存を達成することができる。
図1に、本実施形態の青果物の包装体の概略図を示す。本実施形態の青果物の包装体100は、所定温度以下においては温度応答性自己開閉フィルム101が閉鎖状態であり、所定温度以上において温度応答性自己開閉フィルム101が開閉状態となる。これにより、温度上昇をした場合において、包装体100内の気体と包装体100外の気体の気体とが平衡を保つ方向に交換し得る。
〔温度応答性自己開閉フィルム〕
温度応答性自己開閉フィルムは、外側に配置される外層フィルムと、内側に配置されて外層フィルムよりも層厚の厚い内層フィルムと、を備え、V字状の切込みにより形成された切込片を有する。温度応答性自己開閉フィルムは、外層フィルムと内層フィルムとの層厚を異ならせることで、温度に応じて切込片を開閉できるとともに、切込片の開閉方向を制御することができる。しかも、切込片をV字状の切込みにより形成することで、切込片の基端部の幅を広くすることができるため、切込片を開閉させても切込片の基端部に折目が付きにくくなり、継続的に切込片を良好に開閉させることができる。
図2に、温度応答性自己開閉フィルムの積層構造を示す断面図を示す。図1に示すように、本実施形態に係る温度応答性自己開閉フィルム1Aは、温度に応じて開閉するフィルムであり、例えば、ガスを抜くための膜やガス透過量を制御するための膜等として利用することができる。この温度応答性自己開閉フィルム1Aは、複数のフィルムが積層された積層構造を構成しており、外側に配置された樹脂製の外層フィルム2と、内側に配置されて外層フィルム2よりも層厚の厚い樹脂製の内層フィルム3と、外層フィルム2と内層フィルム3とを接着する接着層4と、を備えている。
(外層フィルム)
外層フィルム2を形成する樹脂の種類としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸またはメタクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS系樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS系樹脂)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、フッ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ニトロセルロース、その他等の公知の樹脂が挙げられる。また、その他にもセロハン、合成紙、金属箔等も使用可能である。
(内層フィルム)
内層フィルム3を形成する樹脂の種類としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、その他等の樹脂が挙げられる。なお、青果物と直接接触する内層フィルムには、必要に応じて、結露水対応として、防曇剤を含有したり、又は、内装フィルムの表面に防曇剤をコーティングしたりしてもよい。
この場合、外層フィルム2と内層フィルム3とは、異なる種類の樹脂により形成することが好ましい。例えば、外層フィルム2に、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いる場合は、内層フィルム3に、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを用いることができる。このように外層フィルムの素材と内層フィルムの素材とを異ならせることで、切込片の開閉応答性を適切に制御することができる。
(接着層)
接着層4としては、特に制限されないが、例えば、ポリ酢酸ビニル系接着剤;アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、2−エチルヘキシルエステル等のホモポリマー、あるいは、これらとメタクリル酸メチル、アクリロニトリル、スチレン等との共重合体等からなるポリアクリル酸エステル系接着剤;シアノアクリレート系接着剤;エチレンと酢酸ビニル、アクリル酸エチル、アクリル酸、メタクリル酸等のモノマーとの共重合体等からなるエチレン共重合体系接着剤;セルロース系接着剤;ポリエステル系接着剤;ポリアミド系接着剤;ポリイミド系接着剤;尿素樹脂またはメラミン樹脂等からなるアミノ樹脂系接着剤;フェノール樹脂系接着剤;エポキシ系接着剤;ポリウレタン系接着剤;反応型(メタ)アクリル系接着剤;クロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレン−ブタジエンゴム等からなるゴム系接着剤;シリコーン系接着剤;アルカリ金属シリケート、低融点ガラス等からなる無機系接着剤等が挙げられる。
上記の接着剤は、水性型、溶液型、エマルジョン型、分散型等のいずれの組成物形態でもよく、また、その性状は、フィルム・シート状、粉末状、固形状等のいずれの形態でもよい。さらに接着機構については、化学反応型、溶剤揮発型、熱溶融型、熱圧型等のいずれの形態でもよいものである。
接着層4としては、他にも接着性をもつ樹脂を溶融させて使用することができ、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリエチレン若しくはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、その他等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、その他等の樹脂の1種ないしそれ以上からなる樹脂が挙げられる。
更に、接着層4としては、押出ラミネートに使用されるアンカーコート剤を使用することができ、公知の有機チタン系AC剤、ポリエチレンイミン系AC剤、イソシアネート系AC剤(ウレタン系)、ポリブタジエン系AC剤のほか、ポリオレフィン共重合体を水に分散した水性ポリオレフィン共重合体系AC剤等が挙げられる。
(層厚)
外層フィルム2と内層フィルム3との層厚の関係は、内層フィルム3が外層フィルム2よりも厚ければ特に制限されない。外層フィルム2及び内層フィルム3の製造容易性の観点から、外層フィルム2の層厚aに対する内層フィルム3の層厚bは、好ましくは1倍超過であり、より好ましくは1.5倍以上であり、さらに好ましくは2倍以上である。また、外層フィルム2の層厚aに対する内層フィルム3の層厚bの上限は特に制限されないが、好ましくは30倍以下であり、より好ましくは20倍以下であり、さらに好ましくは10倍以下である。
外層フィルム2の層厚aは、好ましくは1μm以上100μm以下であり、より好ましくは3μm以上75μm以下であり、さらに好ましくは5μm以上50μm以下である。
内層フィルム3の層厚bは、好ましくは10μm以上200μm以下であり、より好ましくは10μm以上150μm以下であり、さらに好ましくは10μm以上130μm以下である。
(切込片)
図3は、温度応答性自己開閉フィルムの平面図である。図3に示すように、温度応答性自己開閉フィルム1Aには、一又は複数の切込片10が形成されている。切込片10は、温度に応じて開閉する開閉弁として機能するものであり、温度応答性自己開閉フィルム1Aを貫通するV字状の切込み11により形成されている。つまり、切込片10は、三角形に形成されており、その基端部13から、温度応答性自己開閉フィルム1Aに対して開閉することが可能となっている。
切込み11は、直線状に延びる切込直線部11aと、直線状に延びる切込直線部11bと、により形成されている。切込直線部11aと切込直線部11bとは、一端が接続されており、他端が互いに離間している。
切込直線部11aと切込直線部11bとの切込みの角度αは、0°より大きく180°より小さければ、特に制限されない。但し、切込片10の開閉応答性の観点から、角度αは、好ましくは160°以下であり、より好ましくは155°以下であり、さらに好ましくは150°以下である。また、同様に、切込片10の開閉応答性の観点から、角度αは、好ましくは20°以上であり、より好ましくは25°以上であり、さらに好ましくは30°以上である。
切込直線部11a及び切込直線部11bの長さは、特に制限されるものではないが、切込片10の開閉応答性の観点から、好ましくは0.01mm以上200mm以下であり、より好ましくは0.1mm以上100mm以下であり、さらに好ましくは0.5mm以上50mm以下である。
切込片の数は、2以上形成されているものとすることができる。開閉面積を大きくしたい場合、切込片を大きくすることも考えられるが、切込片が大きくなると、切込片の開閉応答性が低下する。そこで、このように切込片を2以上形成することで、切込片の開閉応答性の低下を抑制しつつ、開閉面積を大きくすることができる。温度応答性自己開閉フィルム1Aに複数の切込片10を形成する場合は、例えば、図4〜図7に示すようにすることができる。図4〜図7は、切込片の形成例を示す温度応答性自己開閉フィルムの平面図である。
すなわち、図4に示すように、温度応答性自己開閉フィルム1Aの2個所に互いに独立したV字状の貫通する切込み11を形成することで、温度応答性自己開閉フィルム1Aに2つの切込片10a及び切込片10bを形成することができる。
また、図5に示すように、温度応答性自己開閉フィルム1Aに、Z字状の貫通する切込みを形成することで、温度応答性自己開閉フィルム1Aに2つの隣接した切込片10c及び切込片10dを形成することができる。この場合、切込片10cを形成する切込み11の切込直線部11bと切込み10dを形成する切込み11の切込直線部11aとが共通する。
また、図6に示すように、温度応答性自己開閉フィルム1Aに、T字状又はY字状の貫通する切込みを形成することで、温度応答性自己開閉フィルム1Aに3つの隣接した切込片10e、切込片10f及び切込片10gを形成することができる。この場合、切込片10eを形成する切込み11の切込直線部11bと切込み10fを形成する切込み11の切込直線部11aとが共通し、切込片10fを形成する切込み11の切込直線部11bと切込み10gを形成する切込み11の切込直線部11aとが共通し、切込片10gを形成する切込み11の切込直線部11bと切込み10eを形成する切込み11の切込直線部11aとが共通する。なお、図6では、Y字状の切込みを形成した場合を示している。
また、図7に示すように、温度応答性自己開閉フィルム1Aに、X字状の貫通する切込みを形成することで、温度応答性自己開閉フィルム1Aに4つの隣接した切込片10h、切込片10i、切込片10j及び切込片10kを形成することができる。この場合、切込片10hを形成する切込み11の切込直線部11bと切込み10iを形成する切込み11の切込直線部11aとが共通し、切込片10iを形成する切込み11の切込直線部11bと切込み10jを形成する切込み11の切込直線部11aとが共通し、切込片10jを形成する切込み11の切込直線部11bと切込み10kを形成する切込み11の切込直線部11aとが共通し、切込片10kを形成する切込み11の切込直線部11bと切込み10hを形成する切込み11の切込直線部11aとが共通する。
なお、切込片10の数や配置などは、これらに限定されるものではなく、任意に選択することができる。
次に、温度に応じた切込片10の開閉動作について説明する。
まず、温度応答性自己開閉フィルム1Aを加熱すると、樹脂製の外層フィルム2及び内層フィルム3が熱収縮する。すると、外層フィルム2は、内層フィルム3よりも層厚が薄いため、内層フィルム3よりも収縮率が高くなる。このとき、切込片10は、温度応答性自己開閉フィルム1A全体に対して面積が小さいため、外層フィルム2と内層フィルム3との熱収縮差の影響を大きく受ける。このため、切込片10は、温度応答性自己開閉フィルム1Aに対して、外層フィルム2側に湾曲する。これにより、切込片10が開いた状態となる。熱収縮を利用することにより解放状態になる温度は、25℃以上40℃以下とすることができる。なお、上記解放状態になる温度は、外層フィルム2及び内層フィルム3の種類、並びに、各層の延伸倍率及び延伸後のキュアリング温度により調整することができる。
その後、温度応答性自己開閉フィルム1Aを冷却すると、熱収縮された樹脂が元の形状に戻ることで、切込片10が真っ直ぐに伸びる。これにより、切込片10が閉じた状態となる。熱収縮の緩和を利用することにより閉鎖状態になる温度は、0℃以上20℃以下とすることができる。なお、上記閉鎖状態になる温度は、外層フィルム2及び内層フィルム3の種類、並びに、各層の延伸倍率及び延伸後のキュアリング温度により調整することができる。
なお、ここで閉鎖状態とは、切込片が孔をふさいでいる状態であり、解放状態とは、切込片が外層フィルム2側に湾曲して開き、それ以上気体の透過性がほぼ変化しない状態をいう。そして、閉鎖状態になる温度から解放状態になる温度までの遷移状態においては、切込片が開きつつある状態または閉じつつある状態となる。
このように、本実施形態に係る温度応答性自己開閉フィルム1Aによれば、外層フィルム2と内層フィルム3との層厚を異ならせることで、温度に応じて切込片10を開閉できるとともに、切込片10の開閉方向を制御することができる。しかも、切込片10をV字状の切込み11により形成することで、切込片10の基端部13の幅を広くすることができるため、切込片10を開閉させても切込片10の基端部13に折目が付きにくくなり、継続的に切込片10を良好に開閉させることができる。
上記解放状態になる温度及び閉鎖状態になる温度は、各層の収縮率を調整することにより制御することができる。そのため、各層厚みや各層を構成する材質等の選択により、上記解放状態になる温度及び閉鎖状態になる温度を制御することが可能である。例えば、各層の厚みは、外層1に対して、内層が2〜8の比率で制御することができる。上記の温度範囲に、Tgや融点を有する材質を各層に含む事により、開閉の温度範囲を制御することができる。また、温度応答性自己開閉フィルムの延伸倍率等の延伸条件や、延伸後のフィルムのキュアリング温度によっても、開閉の温度範囲を制御することができる。
温度応答性自己開閉フィルムの延伸倍率は、好ましくは2〜50倍であり、より好ましくは4〜25倍であり、さらに好ましくは9〜20倍である。温度応答性自己開閉フィルムの延伸倍率を上記範囲内とすることにより、解放状態になる温度及び閉鎖状態になる温度が上記範囲となるよう適切に調整することができる。延伸は一軸延伸であっても二軸延伸であってもよい。
温度応答性自己開閉フィルムのキュアリング温度は、好ましくは20〜50℃であり、より好ましくは25〜45℃であり、さらに好ましくは30〜40℃である。温度応答性自己開閉フィルムのキュアリング温度を上記範囲内とすることにより、解放状態になる温度及び閉鎖状態になる温度が上記範囲となるよう適切に調整することができる。
(水蒸気透過度)
温度応答性自己開閉フィルムの閉鎖状態の25℃における水蒸気透過度は、0.1〜500g/day・m2であり、好ましくは2〜200g/day・m2であり、より好ましくは3〜50g/day・m2である。閉鎖状態の25℃における水蒸気透過度が0.1g/day・m2以上であることにより、包装内の水蒸気を適度に透過させ、結露水の発生を抑制する傾向にある。また、閉鎖状態の25℃における水蒸気透過度が500g/day・m2以下であることにより、包装内の湿度を保ち、蒸散による青果物の乾燥を抑制する傾向にある。閉鎖状態の25℃における水蒸気透過度は、用いる樹脂の種類及び組成、切り込み長さ、切り込み数(単位面積あたりの切り込み数)により調整することができる。また、閉鎖状態の25℃における水蒸気透過度は、JIS Z 0208の方法により測定することができる。さらに、温度応答性自己開閉フィルムが25℃において解放状態となるものである場合には、切込片をテープ等で開かないように固定してから「閉鎖状態の25℃における水蒸気透過度」を測定する。反対に、25℃において閉鎖状態となるものである場合には、一度加熱して「解放状態」とし、その状態をテープ等で固定してから。「解放状態の25℃における水蒸気透過度」を測定する
温度応答性自己開閉フィルムの解放状態の水蒸気透過度は、好ましくは5g/day・m2以上であり、より好ましくは10g/day・m2以上であり、さらに好ましくは50g/day・m2以上である。また、温度応答性自己開閉フィルムの解放状態の水蒸気透過度の上限は、特に制限されないが、750g/day・m2以下とすることができる。温度応答性自己開閉フィルムの解放状態の水蒸気透過度が上記範囲内であることにより、湿度上昇や酸欠状態を早急に解消することができる。
温度応答性自己開閉フィルムの解放状態の水蒸気透過度は、上記閉鎖状態の水蒸気透過度に対して、1.5倍以上であり、好ましくは2倍以上であり、より好ましくは3倍以上である。また、閉鎖状態の水蒸気透過度に対する解放状態の水蒸気透過度の比率の上限は、好ましくは100倍以下であり、より好ましくは100倍以下であり、さらに好ましくは15倍以下である。閉鎖状態の水蒸気透過度に対する解放状態の水蒸気透過度の比率が1.5倍以上であることにより、保存環境温度が一時的に高くなった場合、水蒸気を透過させ、とろけ等の市場病害の発生を抑制することができる。また、閉鎖状態の水蒸気透過度に対する解放状態の水蒸気透過度の比率が100倍以下であることにより、急激な保存環境変化を抑制し、青果物の保存性を向上させることができる。
(酸素透過度)
温度応答性自己開閉フィルムの閉鎖状態の23℃における酸素透過度は、好ましくは2×103〜7×105cc/m2・day・atmであり、より好ましくは2.5×103〜4×105cc/m2・day・atmであり、さらに好ましくは3×103〜2×105cc/m2・day・atmである。閉鎖状態の23℃における酸素透過度が、2×103cc/m2・day・atm以上であることにより、包装体内の低酸素による酸欠を抑制し、市場病害の発生を抑制する。また、閉鎖状態の23℃における酸素透過度が、7×105cc/m2・day・atm以下であることにより、包装体内の青果物の呼吸抑制が可能となり、青果物毎に適切な酸素濃度とすることができる。23℃における酸素透過度は、用いる樹脂の種類及び組成、構造により調整することができる。また、23℃における酸素透過度は、JIS K 7126に記載の方法により測定することができる。
(二酸化炭素透過度)
温度応答性自己開閉フィルムの閉鎖状態の23℃における二酸化炭素透過度は、好ましくは4×103〜7×105cc/m2・day・atmであり、より好ましくは5×103〜4×105cc/m2・day・atmであり、さらに好ましくは6×103〜2×105cc/m2・day・atmである。閉鎖状態の23℃における二酸化炭素透過度が、4×103cc/m2・day・atm以上であることにより、包装体内より二酸化炭素が透過し、青果物の二酸化炭素による市場病害の発生を抑制する。また、閉鎖状態の23℃における二酸化炭素透過度が、7×105cc/m2・day・atm以下であることにより、包装体内の二酸化炭素をより高濃度で保持でき、その結果、青果物の呼吸を抑制し、青果物の鮮度を保持することができる。23℃における二酸化炭素透過度は、用いる樹脂の種類及び組成、構造により調整することができる。また、23℃における二酸化炭素透過度は、JIS K 7126に記載の方法により測定することができる。
酸素透過度及びに二酸化炭素透過度も、閉鎖状態から開放状態となることで必然的に変化する。その結果として、酸欠や高二酸化炭素による市場病害の発生を抑制することができる。
(引張弾性率)
温度応答性自己開閉フィルムの引張弾性率は、好ましくは1GPa以上であり、より好ましくは1.5〜5GPaであり、さらに好ましくは2.0〜4GPaである。引張弾性率が1GPa以上であることにより、青果物を包装した場合、直接接触する部分が少なくなり、特に、にらやホウレンソウ等の葉物野菜やブロッコリーやアスパラガス等の呼吸速度が早く、蒸散量が多い青果物の保存において、結露水によるとろけの発生を抑制することができる。また、この引張弾性率は、JIS K 7127に準拠し、速度200mm/minで、2%歪み時の値として測定することができる。
〔二重包装〕
本実施形態の青果物の包装体は、青果物を収容する内装体と、該内装体を収容する外装体と、を有し、前記内装体の少なくとも一部に、温度応答性自己開閉フィルムを備えるものとしてもよい。
〔内装体〕
内装体は、1又は複数の青果物を収容するためのものであり、青果物は内装体の中で鮮度を保持された状態で保存される。内装体は、温度応答性自己開閉フィルムを一部に含むものであっても、全体を温度応答性自己開閉フィルムで構成したものであってもよい。また、温度応答性自己開閉フィルムを一部に含む場合には、その他の部分は気体透過性が低いものが好ましい。さらに、内装体を構成する部材として、温度計、酸素濃度計、及び/又は二酸化炭素濃度計が設けられていてもよいし、内装体内に、これら計器が設置される態様としてもよい。
〔外装体〕
外装体としては、酸素及び二酸化炭素が一定とみなせる外気と、バッファー空間の気体の交換が容易に生じない程度に構成されたものであり、少なくとも包装体の使用状態において、外気の二酸化炭素濃度よりもバッファー空間の二酸化炭素濃度を高く維持できるものであれば、その気体透過性については特に制限されない。外装体は温度応答性自己開閉フィルムを一部に含むものであってもよい。
外装体としては、特に制限されないが、例えば、樹脂フィルムや樹脂製の箱などの樹脂材や、木材、ボール紙などの紙材が挙げられる。
外装体の23℃における酸素透過度は、好ましくは2×103〜7×105cc/m2・day・atmであり、より好ましくは、内装体との組み合わせに応じて、2×103〜1×104、1×104〜1×105、1×105〜7×105〜cc/m2・day・atmであり、さらに好ましくは3×103〜8×103、2×104〜8×104、2×105〜5×105cc/m2・day・atmである。23℃における酸素透過度が、2×103cc/m2・day・atm以上であることにより、バッファー空間に必要最低限の酸素を透過させ、内装体内の酸欠を間接的に抑制することができる。また、23℃における酸素透過度が、7×105cc/m2・day・atm以下であることにより、青果物の呼吸抑制に適した酸素濃度への制御をより適切に行うことができる。23℃における酸素透過度は、用いる材質、厚み、構造により調製することができる。また、23℃における酸素透過度は、JIS K 7126に記載の方法により測定することができる。
外装体の23℃における二酸化炭素透過度は、好ましくは4×103〜7×105cc/m2・day・atmである、より好ましくは内装体との組み合わせに応じて、5×103〜2×104、2×104〜1×105、1×105〜5×105cc/m2・day・atmであり、さらに好ましくは6×103〜1×104、4×104〜8×104、2×105〜4×105cc/m2・day・atmである。23℃における二酸化炭素透過度が、4×103cc/m2・day・atm以上であることにより、バッファー空間の二酸化炭素を外気に透過させ、内装体内の高濃度二酸化炭素によるガス障害を抑制することができる。また、23℃における二酸化炭素透過度が、7×105cc/m2・day・atm以下であることにより、バッファー空間の二酸化炭素濃度を保持することで間接的に内装体内の二酸化炭素濃度を保持し、青果物の呼吸を抑制することができる。23℃における二酸化炭素透過度は、用いる材質、構造により調製することができる。また、23℃における二酸化炭素透過度は、JIS K 7126に記載の方法により測定することができる。
前述した内装体と外装体を組み合わせることで、多様な青果物の鮮度保持に対応することが可能となる。例えば、本実施形態の包装体は一般的に呼吸速度が早いとされる、茎類(アスパラガス、タケノコ等)、つぼみ類(ブロッコリー、カリフラワー、みょうが等)、実類(各種果実、イチゴ、スイートコーン、トマト、枝豆、ピーマン、なす、きゅうり、さやいんげん、オクラ等)、葉類(にら、ほうれんそう、こまつな、青梗菜、レタス、ねぎ、たまねぎ等)に好適に用いられる。また、保存中の湿度の影響でカビが生えやすい、根菜類(イモ類、れんこん、等)においても防カビの観点から好適に用いられる。
〔バッファー空間〕
内装体内の気体と内装体と外装体により囲われる空間(以下、「バッファー空間」ともいう)には、バッファー空間及び内層体内の酸素及び二酸化炭素の比率をより恣意的に調整するために、酸素吸収剤又は二酸化炭素発生剤を備えてもよい。
酸素吸収剤としては、酸化反応または吸着などにより空気中の酸素を除去する機能を有している物質を用いたものであれば特に制限されない。このような物質としては、例えば、鉄粉、亜鉛、錫粉等の還元性金属粉;活性酸化鉄、酸化第一鉄、四三酸化鉄、酸化セリウム、酸化チタン等の金属低位酸化物;炭化鉄、ケイ素鉄、鉄カルボニル、水酸化第一鉄等の還元性金属化合物;アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、亜硫酸塩、炭酸塩などの無機系化合物、アスコルビン酸、エリソルビン酸、エルカ酸、及びこれらの塩類;没食子酸;トコフェロールと電子供与物質との組み合わせ;多価フェノールを骨格内に有する高分子化合物、例えば多価フェノール含有フェノール・アルデヒド樹脂;グルコース、フラクトース、ガラクトース、マルトーズ、セロビオース等の糖類と電子供与物質、特に塩基性物質或いはグルコースオキシターゼ等の糖類酸化酵素との組み合わせなどの有機系化合物で例示される従来公知の任意の酸素吸収物質を用いることができる。また、本実施形態においては、酸素吸収剤として、青果物が挙げられる。ここで、酸素吸収剤として青果物を用いる場合には、包装体内には内装体に収容される青果物と、バッファー空間に収容される青果物の2種を用いることとなる。このようにして、呼吸性能の異なる青果物を酸素吸収剤として用いることにより、同時に2種類の青果物の保存が可能となる。これらの酸素吸収剤を小袋等の形状に製袋した通気性のある袋に充填して用いる事や、内装体や外装体の温度応答性自己開閉フィルムに直接練り込むとかコーティングすることもできる。
二酸化炭素発生剤としては、反応などにより空気中に二酸化炭素を放出する機能を有している物質を用いたものであれば特に制限されない。このような物質としては、例えば、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の炭酸塩または重炭酸塩の他、炭酸アンモニウムおよび重炭酸アンモニウムが挙げられる。また、本実施形態においては、二酸化炭素発生剤として、青果物が挙げられる。ここで、二酸化炭素発生剤として青果物を用いる場合には、包装体内には内装体に収容される青果物と、バッファー空間に収容される青果物の2種を用いることとなる。このようにして、呼吸性能の異なる青果物を二酸化炭素発生剤として用いることにより、同時に2種類の青果物の保存が可能となる。これらの二酸化炭素発生剤を小袋等の形状に製袋した通気性のある袋に充填して用いる事や、内装体や外装体の温度応答性自己開閉フィルムに直接練り込むとかコーティングすることもできる。なお、青果物は、酸素吸収剤及び二酸化炭素発生剤の両方を兼ねるものとして捉えることもできる。
なお、青果物の冬眠状態に関する酸素及び二酸化炭素のバランスは、青果物の種類に応じて異なり、この範囲においては本実施形態の包装体を適宜調整することができる。
〔青果物の保存装置〕
本実施形態の青果物の保存装置は、包装体内の空間の気体組成の経時的な変化に基づいて、包装体内に収容された青果物の鮮度を経時的に記録する記録部と、記録部により記録された、青果物の鮮度に基づいて、包装体内の温度及び/又は包装体外の気体組成を経時的に制御する制御部と、を備える。
記録部は、包装体内の空間の気体組成の経時的な変化に基づいて、包装体内に収容された青果物の鮮度を経時的に記録するものである。記録部が記録する気体種としては、特に制限されないが、例えば、酸素ガス、二酸化炭素ガス、水蒸気ガス、炭酸ガス、窒素ガス、及びエチレンガスからなる群より選ばれる少なくとも1種以上が挙げられる。これら気体は、青果物の呼吸、代謝、蒸散により保存期間中に変化し得る。その変化量や所定の気体組成下に青果物が置かれた時間(例えば、低酸素濃度、高二酸化炭素濃度下に置かれた時間)から、青果物の鮮度を推定することができる。なお、包装体内の気体組成は、一般的な酸素濃度計及び二酸化炭素濃度計等の計器により測定することができる。
またこのほかにも、記録部は、青果物の呼吸をより正確に把握する観点から、内装体内の温度も経時的に記録することが好ましい。さらに、記録部は、赤外光を青果物に照射して、赤外光吸収スペクトルを経時的に記録することにより、青果物の糖度を検出し、それに基づき青果物の鮮度を経時的に記録するものであってもよいし、果物の可視光透過光量で鮮度を検出し、それを経時的に記録するものであってもよいし、青果物の外観上の色の変化を色差計やカメラを用いて検出し、それを経時的に記録するものであってもよいし、指示薬を用いて青果物が放出するガス種及び/又はガス量を検出するものであってもよい。
同じ低酸素濃度、高二酸化炭素濃度下であっても、青果物の鮮度の低下度合いは青果物の種類によって異なる。そのため、青果物の鮮度の推定は、いくつかの条件下で保存した場合の青果物の鮮度の変化データを予め用意し、そのデータとの相対比較により行うことができる。
また、包装体として二重包装を用いる場合において、記録部は、青果物の鮮度をより正確に把握する観点から、バッファー空間内の空間の気体組成の経時的な変化をも記録し、内装体内に収容された青果物の鮮度を経時的に記録するものであってもよい。
制御部は、記録部により記録された青果物の鮮度に基づいて、包装体内の温度及び/又は包装体外の気体組成を経時的に制御すものである。制御部が行う制御は、青果物の鮮度をより保持した状態で保存するために行うものであり、例えば、青果物の呼吸が少なくなるような状態、即ち低酸素及び高二酸化炭素の雰囲気下で、かつ低温にすることにより、青果物の鮮度低下を遅らせることができる。
制御部が包装体内の温度及び/又は包装体外の気体組成を経時的に制御する方法としては、特に制限されないが、例えば、包装体を収容する保存部を用いる場合には、制御部が保存部内の温度及び/又は気体組成を経時的に制御してもよい。保存部には、保存部に対して所定の気体種を供給する吸気機構と、保存部から内部の空気を排出する排気機構が接続されていてもよい。この場合、保存部10の中の雰囲気は、吸気機構及び排気機構により制御される。また、保存部は、保存部内の温度を調整するための冷却装置及び/又は加熱装置を有していてもよい。
また、包装体として二重包装を用いる場合において、制御部は、青果物の鮮度をより正確に保持する観点から、記録部により記録された、青果物の鮮度に基づいて、バッファー空間内の温度及び/又は気体組成を経時的に制御するものであってもよい。
なお、記録部に記録されるデータを検出するための各種検出器の構成は、特に制限されず、各検出器の検出方法に適するように構成することができる。具体的には、赤外光を青果物に照射しその赤外光吸収スペクトルを検出する検出器は、赤外光照射部と、赤外光検出部とを有することができる。また、可視光を青果物に照射しその透過光量を検出する検出器は、可視光照射部と、可視光検出部とを有することができる。さらに、青果物の外観上の色の変化を検出する検出器は、色差計やカメラ等を備えることができる。また、指示薬を用いて青果物が放出するガス種及び/又はガス量を検出する検出器は、指示薬を保持する指示薬保持部と、当該指示薬の変化を検知する検知部を有することができる。
各種検出器は、それぞれ検出した青果物の鮮度に関するデータを記録部に記録できるよう記録部と接続されており、また、青果物の鮮度に関するデータを記録する記録部は、保存部内の温度を経時的に制御する制御部と接続される。各種検出器が検出するデータは、青果物の鮮度に関するデータという点で共通しており、本実施形態においては、1種の検出器及びそれに相応する記録部を有していてもよいし、2種以上の検出器及びそれに相応する記録部を有していてもよい。
〔青果物の前処理方法〕
本実施形態を用いて保存する青果物は、保存処理を行う前に、殺菌等の前処理を行うことができる。殺菌方法としては、液体、気体、または、光や熱を用いて殺菌することができる。
前処理においては、殺菌剤、防カビ剤、天然系抽出物、合成保存料等を用いてもよい。殺菌剤としては、特に限定されないが、例えば、次亜塩素酸水、次亜塩素酸Na、次亜塩素酸Ca、電解次亜水、二酸化塩素、O3等を用いることができる。また、防カビ剤としては、特に限定されないが、例えば、アゾキシストロビン、イマサザル、オルトフェニルフェノール、オルトフェニルフェノールナトリウム、ジフェニル、チアベンダゾール、フルジオキソニル等を用いることができる。さらに、天然系抽出物としては、特に限定されないが、例えば、カワラヨモギ抽出物(カピリン)、カラシ抽出物(イソチオシアヌレート)、ヒノキチオール抽出物(β―ツヤプリシン)等を用いることができる。また、合成保存料としては、特に限定されないが、例えば、パラオキシ安息香酸エステル類、亜硫酸Na、次亜硫酸Na、二酸化硫黄、ピロ亜硫酸K、ピロ亜硫酸Na等を用いることができる。
光を用いる殺菌方法として、赤外線や紫外線を用いる方法、特に、UV−C波長帯と言われる、波長200−300nmの紫外線、好ましくは、250−280nmの紫外線によって、殺菌処理を行うことができる。この際、光源としては水銀灯や放電光源、LEDを用いることができ、さらに、必要に応じて、パルス照射や連続照射を行うことができる。上記添加剤による殺菌よりも、照射による上記殺菌方法の方が好ましく、殺菌効果の点からUV−C波長帯を有する紫外線による殺菌がより好ましい。具体的には、青果物をトレーに載せ、照射しながら、殺菌することができる。
〔青果物の保存方法〕
本実施形態の青果物の保存方法は、青果物の包装体内の空間の気体組成の経時的な変化に基づいて、包装体内に収容された青果物の鮮度を経時的に記録する記録工程と、記録された青果物の鮮度に基づいて、包装体内の温度及び/又は包装体外の気体組成を経時的に制御する制御工程と、を有する。
記録工程は、包装体内の空間の気体組成の経時的な変化に基づいて、包装体内に収容された青果物の鮮度を経時的に記録する工程である。またこのほかにも、記録工程においては、青果物の呼吸をより正確に把握する観点から、内装体内の温度も経時的に記録することが好ましい。さらに、記録工程では、赤外光を青果物に照射して、赤外光吸収スペクトルを経時的に記録することにより、青果物の糖度を検出し、それに基づき青果物の鮮度を経時的に記録してもよいし、果物の可視光透過光量で鮮度を検出し、それを経時的に記録してもよいし、青果物の外観上の色の変化を色差計やカメラを用いて検出し、それを経時的に記録してもよい。
制御工程は、記録工程により記録された青果物の鮮度に基づいて、包装体内の温度及び/又は包装体外の気体組成を経時的に制御すものである。制御工程において行う制御は、青果物の鮮度をより保持した状態で保存するために行うものであり、例えば、青果物の呼吸が少なくなるような状態、即ち低酸素及び高二酸化炭素の雰囲気下で、かつ低温にすることにより、青果物の鮮度低下を遅らせることができる。
なお、上述したとおり、本発明は、上記の実施の形態、及び、既に述べた変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において様々な変形が可能である。すなわち、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いてより具体的に説明する。本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
水蒸気透過度の測定方法:
JIS A 1324に準拠し、解放状態での測定は、解放状態となった切り込みを固定し、25℃で透過度を測定。
とろけの評価方法:
目視にて、にら100g保存時のとろけ発生本数をカウントし、全体の本数のうち、とろけが発生した本数の割合を算出して、発生率を求めた。
〔実施例1〕
ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)とエチレン酢酸ビニル共重合体フィルム(厚さ45μm)をドライラミネートで貼りあわせ、図7のように長さが1mmの×型切り込みを一つ設けた温度応答性自己開閉フィルムを作製した。当該温度応答性自己開閉フィルムの水蒸気透過度を測定すると、×型切りこみを設けない場合のフィルムの水蒸気透過度が2g/m2・dayであったのに対して、閉鎖状態の水蒸気透過度は3g/m2・dayであり、解放状態の水蒸気透過度は9g/m2・dayであった。
この温度応答性自己開閉フィルムでにらを包装し、15℃で24時間保存した後、30℃で5時間保存し、最後に、15℃で24時間で保存した。その結果、にらのとろけ発生率は10%であった。
〔比較例1〕
二軸延伸ポリプロピレンフィルム(厚さ20μm、水蒸気透過度4g/m2・day)でにらを包装し、実施例1と同様の条件でにらを保存した。その結果、とろけの発生率は70%であった。
本発明の青果物の包装体、保存装置及び保存方法は、青果物の鮮度を制御しつつ、保存する技術として産業上の利用可能性を有する。
100…包装体、100…温度応答性自己開閉フィルム、1A…温度応答性自己開閉フィルム、2…外層フィルム、3…内層フィルム、4…接着層、10(10a〜10k)…切込片、11…切込み、11a…切込直線部、11b…切込直線部、13…基端部。

Claims (12)

  1. 外側に配置される外層フィルムと、内側に配置されて前記外層フィルムよりも層厚の厚い内層フィルムと、を備え、V字状の切込みにより形成された切込片を有する温度応答性自己開閉フィルムを備え、
    前記温度応答性自己開閉フィルムの閉鎖状態の25℃における水蒸気透過度が、0.1〜500g/day・m2であり、該温度応答性自己開閉フィルムの解放状態の水蒸気透過度が、閉鎖状態の水蒸気透過度に対して、1.5倍以上である、
    青果物の包装体。
  2. 前記切込みの角度が150°以下である、
    請求項1に記載の青果物の包装体。
  3. 前記切込片が2以上形成されている、
    請求項1又は2に記載の青果物の包装体。
  4. 前記外層フィルムの素材と前記内層フィルムの素材とが異なる、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の青果物の包装体。
  5. 青果物を収容する内装体と、
    該内装体を収容する外装体と、を有し、
    前記内装体の少なくとも一部に、前記温度応答性自己開閉フィルムを備える、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の青果物の包装体。
  6. 前記外装体の少なくとも一部に、前記温度応答性自己開閉フィルムを備える、
    請求項5に記載の青果物の包装体。
  7. 前記内装体と前記外装体の間の空間に、酸素吸収材を備える、
    請求項5又は6に記載の青果物の包装体。
  8. 前記内装体と前記外装体の間の空間に、二酸化炭素発生剤を備える、
    請求項5〜7のいずれか1項に記載の青果物の包装体。
  9. 前記酸素吸収材として、青果物を備える、
    請求項7に記載の青果物の包装体。
  10. 前記二酸化炭素発生剤として、青果物を備える、
    請求項8に記載の青果物の包装体。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の青果物の包装体内の空間の気体組成の経時的な変化に基づいて、前記包装体内に収容された青果物の鮮度を経時的に記録する記録部と、
    前記記録部により記録された前記青果物の前記鮮度に基づいて、前記包装体内の温度及び/又は包装体外の気体組成を経時的に制御する制御部と、を備える、
    青果物の保存装置。
  12. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の青果物の包装体内の空間の気体組成の経時的な変化に基づいて、前記包装体内に収容された青果物の鮮度を経時的に記録する記録工程と、
    記録された前記青果物の前記鮮度に基づいて、前記包装体内の温度及び/又は前記包装体外の気体組成を経時的に制御する制御工程と、を有する、
    青果物の保存方法。
JP2017121668A 2017-06-21 2017-06-21 青果物の包装体、保存装置及び保存方法 Pending JP2019006425A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017121668A JP2019006425A (ja) 2017-06-21 2017-06-21 青果物の包装体、保存装置及び保存方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017121668A JP2019006425A (ja) 2017-06-21 2017-06-21 青果物の包装体、保存装置及び保存方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019006425A true JP2019006425A (ja) 2019-01-17

Family

ID=65025676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017121668A Pending JP2019006425A (ja) 2017-06-21 2017-06-21 青果物の包装体、保存装置及び保存方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019006425A (ja)

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05168400A (ja) * 1991-12-26 1993-07-02 Sumitomo Bakelite Co Ltd 青果物入り包装体
US5254354A (en) * 1990-12-07 1993-10-19 Landec Corporation Food package comprised of polymer with thermally responsive permeability
JPH06505218A (ja) * 1991-03-01 1994-06-16 コモンウェルス・サイエンティフィック・アンド・インダストリアル・リサーチ・オーガナイゼーション フィルムで包装された物品用の温度/化学感受性バルブ
JPH06506172A (ja) * 1991-03-25 1994-07-14 ビーティージー・インターナショナル・リミテッド 貫通通路を有する材料
JPH0733171A (ja) * 1993-07-13 1995-02-03 Nippon Soda Co Ltd 機器類の保存用包装袋
JPH08313147A (ja) * 1995-05-22 1996-11-29 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫
JP2002332073A (ja) * 2001-05-08 2002-11-22 Rootarii Kk 微小穿孔シート
JP2008050027A (ja) * 2006-08-24 2008-03-06 Rengo Co Ltd 青果物輸送用コンテナ及びそれを用いた青果物の保存輸送方法
US20080166458A1 (en) * 2007-01-09 2008-07-10 Michael Weber Adjustable aperture for plant tissue packaging
JP2011025977A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Asahi Kasei Home Products Kk 包装材、及び、その使用方法
JP2014014929A (ja) * 2012-07-05 2014-01-30 Asahi Kasei Pax Corp 温度応答性自己開閉フィルム
JP2014112007A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Panasonic Corp 保存装置および冷蔵庫
US20140223866A1 (en) * 2011-09-30 2014-08-14 Dole Food Company, Inc. Method of controlling shelf life of packaged produce
JP2017100740A (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 ポリプラスチックス株式会社 青果物用包装体

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5254354A (en) * 1990-12-07 1993-10-19 Landec Corporation Food package comprised of polymer with thermally responsive permeability
JPH06505218A (ja) * 1991-03-01 1994-06-16 コモンウェルス・サイエンティフィック・アンド・インダストリアル・リサーチ・オーガナイゼーション フィルムで包装された物品用の温度/化学感受性バルブ
JPH06506172A (ja) * 1991-03-25 1994-07-14 ビーティージー・インターナショナル・リミテッド 貫通通路を有する材料
JPH05168400A (ja) * 1991-12-26 1993-07-02 Sumitomo Bakelite Co Ltd 青果物入り包装体
JPH0733171A (ja) * 1993-07-13 1995-02-03 Nippon Soda Co Ltd 機器類の保存用包装袋
JPH08313147A (ja) * 1995-05-22 1996-11-29 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫
JP2002332073A (ja) * 2001-05-08 2002-11-22 Rootarii Kk 微小穿孔シート
JP2008050027A (ja) * 2006-08-24 2008-03-06 Rengo Co Ltd 青果物輸送用コンテナ及びそれを用いた青果物の保存輸送方法
US20080166458A1 (en) * 2007-01-09 2008-07-10 Michael Weber Adjustable aperture for plant tissue packaging
JP2011025977A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Asahi Kasei Home Products Kk 包装材、及び、その使用方法
US20140223866A1 (en) * 2011-09-30 2014-08-14 Dole Food Company, Inc. Method of controlling shelf life of packaged produce
JP2014014929A (ja) * 2012-07-05 2014-01-30 Asahi Kasei Pax Corp 温度応答性自己開閉フィルム
JP2014112007A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Panasonic Corp 保存装置および冷蔵庫
JP2017100740A (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 ポリプラスチックス株式会社 青果物用包装体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Goswami et al. Advances in polymeric materials for modified atmosphere packaging (MAP)
JP3190336B2 (ja) 貫通通路を有する材料
US5747082A (en) Package for perishable food and horticultural products
US20180049447A1 (en) Freshness preservation method
JP6993120B2 (ja) 青果物の保存装置及び保存方法
JP2023109949A (ja) 青果物の包装体、保存装置及び保存方法
JP2018079985A (ja) 包装フィルムの製造方法、包装袋の製造方法、包装容器の製造方法、蓋材の製造方法、包装体の製造方法
JP5428228B2 (ja) マンゴー類の鮮度保持用包装袋及びマンゴー類の保存方法
JP6826681B1 (ja) カット野菜の鮮度保持方法
JP2008173012A (ja) イチゴ入り包装体
JPH02175140A (ja) 青果物の鮮度保持フィルム
Kumar et al. Active and Passive Modified Atmosphere Packaging: Recent Advances
JP3346002B2 (ja) 青果物の鮮度保持方法
Almenar Recent developments in fresh-cut produce packaging
KR102366347B1 (ko) 청과물의 포장체, 보존 장치 및 보존 방법
JP2019006425A (ja) 青果物の包装体、保存装置及び保存方法
Tripathi et al. Recent Trends in Films and Gases for Modified Atmosphere Packaging of Fresh Produce
JP5056249B2 (ja) 柑橘類入り包装体及び柑橘類の保存方法
JP2017108680A (ja) 青果物の保存装置及び保存方法
JP3216401U (ja) 野菜の包装体
CN107856982B (zh) 一种韭菜保鲜包装膜
JP5321008B2 (ja) 菊の切り花の鮮度保持用包装袋及び菊の切り花の鮮度保持保存方法
JP5116944B2 (ja) リンゴの包装体及びリンゴの包装体の保存方法
HOBSON et al. The application of plastic film technology to the preservation of fresh horticultural produce
JP2002027907A (ja) 青果物の保存方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211007

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20211102