JP3064152B2 - 鮮度保持設備 - Google Patents

鮮度保持設備

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JP3064152B2
JP3064152B2 JP10249393A JP10249393A JP3064152B2 JP 3064152 B2 JP3064152 B2 JP 3064152B2 JP 10249393 A JP10249393 A JP 10249393A JP 10249393 A JP10249393 A JP 10249393A JP 3064152 B2 JP3064152 B2 JP 3064152B2
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亨 原田
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  • Storage Of Harvested Produce (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は植物の鮮度保持貯蔵用の
鮮度保持設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】果物,野菜,茸,花き等の植物類のポス
トハーベスト分野では、鮮度を維持するために温度を低
く保つ冷蔵庫や、貯蔵雰囲気のガス組成を一定に維持す
るCA貯蔵庫が普及している。
【0003】従来の一例を図4に示す。冷蔵庫60の一
側壁に沿って差圧壁14が設けられている。差圧壁14
には複数の孔aが設けられ、孔a部に隣接して青果物7
が貯蔵されている。青果物7の上方の差圧壁14には差
圧ファン13が取付けられている。
【0004】また冷蔵庫60内のエバポレータ63には
冷凍機62がつながれている。さらに冷蔵庫60内には
温度計20が設けられ、その出力は制御盤66へ送られ
る。制御盤66の温度操作信号(A)は冷凍機62へ送
られる。
【0005】以上において、冷凍機62の作動により、
冷蔵庫60内の青果物7が温度低下し、呼吸が抑制さ
れ、品質低下が抑えられる。温度低下は、水分の蒸散、
腐敗菌の活動をも、ある程度抑制し、品質維持の延長を
ることができる。
【0006】また差圧ファン13の作動により、青果物
7の内部に風65を通して青果物7の冷却時間が短縮さ
れる。これによって品質低下が阻止される。
【0007】その他の例を図5に示す。冷蔵庫60に
は、上記の他,吸気ポンプ16,CO2 除去装置55,
窒素発生機18がそれぞれつながれている。また酸素濃
度計22,CO2 濃度計23が設けられ、その出力が制
御盤66aへ送られる。さらに制御盤66aからの酸素
操作信号(C)は吸気ポンプ16へ、二酸化炭素操作信
号(D)はCO2 除去装置55へ送られる。
【0008】以上において、各機器の作動により、低温
維持と同時に、酸素濃度を減少、及び二酸化炭素を増加
する。このことにより、青果物7の呼吸作用が抑制さ
れ、長期間の品質維持が達成される。
【0009】すなわち、温度計20,酸素濃度計21及
びCO2 濃度計22からの計測信号は制御盤66aで制
御信号に変換されて、冷凍機62,吸気ポンプ16及び
CO 2 除去装置55が制御され、それぞれ所定の濃度条
件に維持される。
【0010】一方、植物から排出されるエチレンが成熟
ホルモンであることが判り、最近はエチレン吸着剤や、
エチレンや酸素を選択的に透過する機能製フィルムを利
用したり、貯蔵庫全体を減圧して、鮮度保持をろうと
されている。
【0011】更に、オゾンや過マンガン酸カリ等で酸化
分解させる方法も試みられている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の冷蔵庫に
おいてはエチレンを除去できない。またエチレン吸着剤
を適用しても、植物周辺の水分が優先的に吸着されるた
め、一度吸着されたエチレンが再放出されるなどしてエ
チレン除去効果は極めて少ない。
【0013】機能製フィルムはエチレンの透過性能をそ
の厚みで制御しようとするものであるが、植物から発生
する有害物質には、アルデヒド,アルコール等もあっ
て、エチレンだけではないため、品質維持効果に限度が
ある。
【0014】貯蔵庫全体を減圧にする方法は貯蔵庫を耐
圧構造にする必要があり、コスト高となるため実現は困
難である。
【0015】オゾンや過マンガン酸カリ等で酸化させる
方法は、エチレンを構造的に変化させて除去しようとす
る点では、注目されるが反応率が低い欠点があり、コス
ト高である。
【0016】更に、通常冷蔵庫にとってカビの発生,倉
庫臭の発生は防止することのできない懸案であり、その
抑制は長年の夢であった。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため次の手段を講ずる。 (1) 貯蔵空間を有するとともに同貯蔵空間内の空気
を冷却する冷凍手段および同貯蔵空間内へ大気を導入す
る手段を有する鮮度保持貯蔵庫と、循環ブロア,波長 1
84.9nmの第1紫外線照射器,波長 253.7nmの第2紫外線
照射器酸化エチレン除去およびオゾン除去用の触媒
および同触媒の後流側に設けられた水シャワー装置が順
次つながれたエチレン除去装置とを備え、上記鮮度保持
貯蔵庫に上記エチレン除去装置がつながれ、同エチレン
除去装置の上記第2紫外線照射装置の出口と上記鮮度保
持貯蔵庫への入口との間にバイパス手段を設けた鮮度保
持設備。 (2 ) 上記の鮮度保持設備において、鮮度保持貯蔵
庫への加湿手段を設けた鮮度保持設備。 () 上記1の鮮度保持設備において、鮮度保持貯蔵
庫内に対象貯蔵物への空気の循環をる差圧室手段を設
けた鮮度保持設備。 () 上記1の鮮度保持設備において、鮮度保持貯蔵
庫に接続される窒素導入手段と、上記鮮度保持貯蔵庫に
設けられる酸素濃度計,二酸化炭素濃度計,および庫内
圧力計と、上記酸素濃度計,二酸化炭素濃度計,および
庫内圧力計の各出力を受け、エチレン除去装置の第1紫
外線照射器,第2紫外線照射器,大気導入手段,および
上記窒素導入手段へそれぞれ操作信号を送る制御手段と
を設けた鮮度保持設備。 () 上記1の鮮度保持設備において、エチレン除去
装置の第1紫外線照射器の上流側に接続されるオゾン発
生手段を設けた鮮度保持設備。 () 上記1の鮮度保持設備において、大気導入手段
の出口側に接続されるエチレン導入手段を設けた鮮度保
持設備。
【0018】
【作用】
(1) 発明1において、鮮度保持貯蔵庫の貯蔵空間
に、例えば青果物が貯蔵される。そして冷凍手段により
貯蔵空間内の保鮮環境気体は所定温度に維持される。ま
た大気を導入する手段の作動により保鮮環境気体のO2
濃度は所定値に維持される。さらに保鮮環境気体はエチ
レン除去装置を経て循環される間に次の作用が行われエ
チレンが除去される。
【0019】すなわち、第1紫外線照射器および第2紫
外線照射器からの紫外線により、保鮮環境気体中の微生
物が殺菌される。同時に波長 184.9nmの紫外線で発生し
たO 3 はエチレンと反応し酸化エチレンとなり、それで
も残存するエチレンは、波長253.7 nmの紫外線にて生成
した発生期の酸素と反応し、完全に分解され、酸化エチ
レンとなる。これは酸化エチレン除去用の触媒により除
去され、エチレンを含有しない保鮮環境気体となり再度
貯蔵空間に戻される。
【0020】従って、青果物の呼吸で発生するエチレン
は常に除去され、青果物は所定の温度、所定の低いO2
濃度、およびエチレンを含有しない保鮮環境気体中で貯
蔵される。このため、鮮度がより長時間維持される。
た、発明において、エチレン除去装置の触媒により
酸化エチレンとオゾンが除去されて貯蔵空間に戻され
る。
【0021】従って、エチレンおよびオゾンを含有しな
い保鮮環境気体中で青果物は貯蔵される。またさらに
水シャワー装置が作動すると、紫外線照射器で上昇した
循環空気の温度が冷却され、かつ青果物の呼吸によって
生ずる二酸化炭素が除去され、更に触媒で捕捉しきれな
かった酸化エチレン,オゾン,アルコール,アルデヒド
等も溶解、除去される。そして貯蔵空間に戻される。
【0022】従って、二酸化炭素,エチレン,オゾン,
アルコール,アルデヒド等を含有しない保鮮環境気体中
で青果物は貯蔵される。そして、バイパス手段が作動す
ると、紫外線照射器で発生した希薄オゾンが直接貯蔵空
間に注入される。この作動が青果物に障害が生じない範
囲で定期的に行われる。
【0023】従って、青果物だけでなく鮮度保持貯蔵庫
の壁面や配管のカビが著しく抑制される。 () 発明において、加湿器が作動すると、貯蔵空
間内は相対湿度がほぼ100%まで加湿される。 () 発明において、差圧室手段の作動により、空
気の循環がられるので、空気の流れにより青果物の間
に滞留するエチレンが貯蔵空間に掃き出される。そして
エチレン除去装置で除去される。
【0024】従って、青果物の周りの保鮮環境気体中の
エチレンは常に除去された状態に維持される。 () 発明において、鮮度保持貯蔵庫内の保鮮環境
気体の酸素,および二酸化炭素の濃度が酸素濃度計およ
び二酸化炭素濃度計で計測され制御手段へ送られる。ま
た庫内の圧力が庫内圧力計で計測され制御手段へ送られ
る。制御手段はこれらの信号および予め設定された設定
値にもとずき、エチレン除去装置の第1紫外線照射器,
第2紫外線照射器,大気導入手段,および窒素導入手段
へそれぞれ操作信号を送り、酸素濃度,二酸化炭素濃
度,オゾン濃度,エチレン濃度,および庫内圧力を所定
値に維持する。 () 発明において、青果物を低酸素濃度で貯蔵す
る場合、オゾン発生手段が作動すると、オゾンが発生さ
れ、第1紫外線照射器の上流側に導入される。そしてエ
チレンと反応して酸化エチレンとなり、第1紫外線照射
器のエチレンの除去性能の低下をバックアップする。 () 発明において、貯蔵後の出荷前に青果物の追
熟が必要な場合、エチレン導入手段が作動する。そして
所定濃度のエチレンが貯蔵空間内に導入される。
【0025】これにより、青果物が急速に追熟される。
【0026】
【実施例】
(1) 本発明の第1実施例を図1により説明する。鮮
度保持貯蔵庫1の一側壁に沿い差圧壁14が設けられ
る。差圧壁14に隣接して青果物7が貯蔵される。差圧
壁14の青果物7に隣接する部分には複数の孔aがあけ
られている。また青果物7の上方には差圧ファン13が
取付けられている。さらに青果物7の下方には冷凍機2
7に接続されたエバポレータ38が設けられている。青
果物7の上方には加湿器12が設けられている。
【0027】また青果物7の上方には吸気ポンプ16を
持つ大気導入ライン39と、放出弁19を持つ空気放出
ライン40が接続されている。さらに青果物7の下方に
は窒素発生機18がつながれている。
【0028】エチレン除去装置2は特願昭63−282
552に示したように循環ブロア8,第1紫外線照射器
4,第2紫外線照射器5,弁41,触媒3を順次循環ラ
イン9でつないだものである。この循環ライン9の吐出
側が水シャワー装置6を介して鮮度保持貯蔵庫1の上部
に、吸入側が下部に接続される。また第2紫外線照射器
5の出口から水シャワー装置6の出口につながる、バイ
パス弁10を持つバイパスライン11が設けられる。
【0029】鮮度保持貯蔵庫1内には温度計20,湿度
計21,酸素濃度計22,二酸化炭素濃度計23,オゾ
ン濃度計24,エチレン濃度計25,および庫内圧力計
26が設けられ、それぞれ制御盤46につながれてい
る。
【0030】また制御盤46の温度操作信号(A)は冷
凍機27へ,湿度操作信号(B)は加湿器12へ,酸素
操作信号(C)は吸気ポンプ16へ,二酸化炭素操作信
号(D)は窒素発生機18へ,オゾン操作信号(E)は
第1紫外線照射器4へ,エチレン操作信号(F)は第1
紫外線照射器4と第2紫外線照射器5へ,圧力操作信号
(G)は吸気ポンプ16,放出弁19,窒素発生機18
へそれぞれ送られる。
【0031】以上において、鮮度保持貯蔵庫1の貯蔵空
間bに、青果物7が貯蔵される。そして冷凍機27によ
り貯蔵空間b内の保鮮環境気体は所定温度に維持され
る。保鮮環境気体はエチレン除去装置2を経て循環され
る間に次の作用が行われエチレンが除去される。
【0032】すなわち、第1紫外線照射器4および第2
紫外線照射器5からの紫外線により、保鮮環境気体中の
微生物が殺菌される。同時に波長 184.9nmの紫外線で発
生したO3 はエチレンと反応し酸化エチレンとなり、そ
れでも残存するエチレンは波長 253.7nmの紫外線にて生
成した発生期の酸素と反応し完全に分解され、酸化エチ
レンとなる。これは酸化エチレン除去用の触媒により除
去され、エチレンを含有しない保鮮環境気体となり再度
貯蔵空間に戻される。
【0033】従って、青果物7の呼吸で発生するエチレ
ンは常に除去され、青果物7は所定の温度,所定の低い
2 濃度計,およびエチレンを含有しない保鮮環境気体
中で貯蔵される。このため、鮮度がより長時間維持され
る。
【0034】触媒3にエチレンおよびオゾン除去用の触
媒(酸化マンガン)を用いて、オゾン分解反応( 254nm
の紫外線照射器5)が不十分で、後流側に余剰オゾンが
通過した場合に於いても、触媒3で完全にオゾンを分解
できるようにした。そのため鮮度保持貯蔵庫1にオゾン
を送り込むことはない。すなわち紫外線照射器5と触媒
3とで2重の安全装置を構成している。尚、触媒3はオ
ゾンだけでなく、酸化エチレンをも捕捉,分離できる。
【0035】水シャワー装置6を触媒3の後流側に設置
することは、紫外線照射器4及び5で上昇した循環空気
の温度を冷却すると同時に、青果物7の呼吸によって生
ずる二酸化炭素(CO2 )を除去する効果がある。更に
触媒3で捕捉しきれなかった酸化エチレン,アルコール
等も溶解,除去できる。
【0036】循環空気配管ライン9において、弁41を
閉、バイパス弁10を開にし、触媒3及び水シャワー6
を経由することなく、鮮度保持貯蔵庫1に循環空気を戻
す。このことによって、紫外線照射器4で発生させた希
薄オゾンを直接鮮度保持貯蔵庫1に注入することができ
る。これを青果物7に障害が生じない範囲で定期的に行
うと、青果物7だけでなく鮮度保持貯蔵庫1の壁面や配
管のカビを著しく抑制できる。これをエチレン除去と同
時に行うと、従来殺菌効果がないと言われていた希薄オ
ゾン濃度で殺菌効果が現れる。
【0037】上記のようにカビの抑制が達成されたこと
によって、鮮度保持貯蔵庫1内に加湿器12を設置し、
相対湿度をほぼ100%まで加湿することが出来るよう
になった。
【0038】青果物7から発生するエチレンはそのまま
では青果物の間に滞留する。これを防止するために、鮮
度保持貯蔵庫1内に差圧ファン13及び差圧壁14を設
置することによって、空気の流れ15を作って青果物7
の間に滞留するエチレンを鮮度保持貯蔵庫1の空間に取
り出し、循環ライン9に導入する。
【0039】尚、循環ライン9の取入れ口を差圧壁14
で囲まれた差圧室28から取ると、循環ブロア8の風量
の分だけ差圧ファン13の容量を小さくできる。
【0040】制御盤16では鮮度保持貯蔵庫1内の下記
貯蔵条件を維持、調整する。 ・温度 所定条件に成るように冷凍機27を運転する。 ・湿度 所定条件に成るように加湿器12を運転する。 ・酸素 青果物7の呼吸作用で鮮度保持貯蔵庫1内の酸素濃度が
下がった場合は、吸気ポンプ16で大気17を導入し、
酸素濃度を所期の濃度に調整する。 ・二酸化炭素(CO2 ) 青果物7の呼吸作用で鮮度保持貯蔵庫1内のCO2 濃度
が上がった場合は、窒素発生機18で窒素を注入し、窒
素濃度を所期の濃度に調整する。 ・オゾン オゾン濃度計24を設置する場合は、紫外線照射器4を
所定濃度になるまで照射する。オゾン濃度計24を設置
しない場合は、タイマーで運転時間を設定する。 ・エチレン エチレン濃度計25を設置する場合は、紫外線照射器4
および5を所定濃度になるまで照射する。エチレン濃度
計25を設置しない場合は、タイマーで運転時間を設定
する。
【0041】尚、意識的にエチレン除去運転及び、その
他の制御を停止して、エチレン濃度の上昇速度を計測す
ると、青果物7の貯蔵量と鮮度保持貯蔵庫1の空間量か
ら、青果物のエチレン発生量が制御盤16内で計算でき
る。この結果を貯蔵期間中記録することによって、青果
物の熟度を判定できる他、貯蔵による障害発生の検知も
可能となる。 ・庫内圧力 (減圧状態に成った場合)鮮度保持貯蔵庫1のガス濃度
条件によって操作方法が異なる。 酸素濃度が低い場合 吸気ポンプ16を作動し、大気17を導入して、圧力を
正常に戻す。 酸素濃度が高い場合 窒素発生機18を作動し、窒素を注入して、圧力を正常
に戻す。 (加圧状態に成った場合)放出弁19から鮮度保持貯蔵
庫1内の空気を放出する。 (2) 本発明の第2実施例を図2により説明する。
【0042】本実施例は前記実施例において、オゾン発
生機29をエチレン除去装置2の循環ブロア8と第1紫
外線照射器4との間につないだものである。
【0043】鮮度保持貯蔵庫1内の青果物7によっては
酸素濃度を1%以下の低濃度で貯蔵する場合がある。
【0044】エチレン除去装置2の第1紫外線照射器4
は貯蔵庫1内の酸素をオゾンに変えているため、その濃
度が著しく低くなるとオゾン発生量が不足する場合があ
る。その場合、オゾン発生機29が作動し、そこで発生
したオゾンを第1紫外線照射器4の上流側に注入して、
エチレン除去性能維持をったものである。 (3) 本発明の第3実施例を図3により説明する。
【0045】本実施例は第1実施例において、エチレン
ガスボンベ30を流量調整弁42を介して吸気ポンプ1
6の出口側につないだものである。また制御盤16のエ
チレン操作信号(F)が流量調整弁42へ送られる。
【0046】貯蔵後期の出荷前にはバナナ,キウイフル
ーツ,温州ミカン等のように、追熟が必要な青果物があ
る。その場合には、制御盤16からのエチレン操作信号
(F)で流量調整弁42が開閉され、必要な濃度までガ
スボンベ30からエチレンが注入される。
【0047】上記各実施例において、次のような作用効
果がえられる。 (a) 高湿度雰囲気に於いても、植物に有害なエチレ
ン,アルデヒド,アルコール等が効率よく除去される。 (b) 鮮度保持貯蔵庫内に紫外線を直接照射しないの
で、紫外線に弱い青果物に悪影響を与えることがない。
またオゾンはエチレン除去装置内部で完全に消去される
ので、鮮度保持貯蔵庫内のオゾンに弱い青果物に害を与
えない。 (c) 青果物に害を与えない範囲で、オゾンを鮮度保
持貯蔵庫内に注入することもでるため、カビの発生を防
ぎ、貯蔵庫特有の異臭や悪臭が除去される。 (d) カビの発生が防止されるので、従来不可能であ
った、相対湿度100%迄の加湿が可能となり、植物に
取って理想的な貯蔵環境を提供できる。 (e) 植物のエチレン発生量を計測できるので、貯蔵
中の青果物の熟度や障害発生の様子を検知できる。 (f) フィルム包装のように個別包装の必要がないの
で、包装の手間と資材コストを大幅に低減できる。更
に、大量貯蔵に適している。 (g) エチレンに対する感受性が異なる様々な青果物
を混合貯蔵,混合輸送することが可能となり、鮮度保持
貯蔵庫の利用効率や、輸送効率が上がる。 (h) 鮮度保持貯蔵庫から出荷直前にエチレンを注入
して、追熟することも可能となる。
【0048】
【発明の効果】以上に説明したように本発明は次の効果
を奏する。 (a) 貯蔵される青果物に有害なエチレン,アルデヒ
ド,アルコール等が効率よく除去され、かつ、温度,湿
度,酸素濃度,二酸化炭素濃度,オゾン濃度,庫内圧力
が最適値に維持される。従ってよりよい長期保鮮ができ
る。 (b) 鮮度保持貯蔵庫内に紫外線を直接照射しないの
で、紫外線に弱い青果物に悪影響を与えることがない。
またオゾンはエチレン除去装置内部で完全に消去される
ので、鮮度保持貯蔵庫内のオゾンに弱い青果物に害を与
えない。 (c) 青果物に害を与えない範囲でオゾンを鮮度保持
貯蔵庫内に注入することもできるため、カビの発生を防
ぎ、貯蔵庫特有の異臭や悪臭を除去する。 (d) カビの発生を防止するので、従来不可能であっ
た、相対湿度100%迄の加湿が可能となり、植物に取
って理想的な貯蔵環境を提供できる。 (e) 鮮度保持貯蔵庫から出荷直前にエチレンを注入
して、追熟することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成系統図である。
【図2】本発明の第2実施例の構成系統図である。
【図3】本発明の第3実施例の構成系統図である。
【図4】従来の一例の構成系統図である。
【図5】従来の他例の構成系統図である。
【符号の説明】
1 鮮度保持貯蔵庫 2 エチレン除去装置 3 触媒 4 第1紫外線照射器 5 第2紫外線照射器 6 水シャワー装置 7 青果物 8 循環ブロア 9 循環ライン 11 バイパスライン 12 加湿器 13 差圧ファン 14 差圧壁 16 吸気ポンプ 17 大気 18 窒素発生機 19 放出弁 20 温度計 21 湿度計 22 酸素濃度計 23 CO2 濃度計 24 オゾン濃度計 25 エチレン濃度計 26 庫内圧力計 27 冷凍機 29 オゾン発生機 30 エチレンボンベ 46 制御盤

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯蔵空間を有するとともに同貯蔵空間内
    の空気を冷却する冷凍手段および同貯蔵空間内へ大気を
    導入する手段を有する鮮度保持貯蔵庫と、循環ブロア,
    波長 184.9nmの第1紫外線照射器,波長 253.7nmの第2
    紫外線照射器酸化エチレン除去およびオゾン除去用の
    触媒、および同触媒の後流側に設けられた水シャワー装
    が順次つながれたエチレン除去装置とを備え、上記鮮
    度保持貯蔵庫に上記エチレン除去装置がつながれ、同エ
    チレン除去装置の上記第2紫外線照射装置の出口と上記
    鮮度保持貯蔵庫への入口との間にバイパス手段を設け
    ことを特徴とする鮮度保持設備。
  2. 【請求項2】 請求項記載の鮮度保持設備において、
    鮮度保持貯蔵庫への加湿手段を設けたことを特徴とする
    鮮度保持設備。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の鮮度保持設備において、
    鮮度保持貯蔵庫内に対象貯蔵物への空気の循環をる差
    圧室手段を設けたことを特徴とする鮮度保持設備。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の鮮度保持設備において、
    鮮度保持貯蔵庫に接続される窒素導入手段と、上記鮮度
    保持貯蔵庫に設けられる酸素濃度計,二酸化炭素濃度
    計,および庫内圧力計と、上記酸素濃度計,二酸化炭素
    濃度計,および庫内圧力計の各出力を受け、エチレン除
    去装置の第1紫外線照射器,第2紫外線照射器,大気導
    入手段,および上記窒素導入手段へそれぞれ操作信号を
    送る制御手段とを設けたことを特徴とする鮮度保持設
    備。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の鮮度保持設備において、
    エチレン除去装置の第1紫外線照射器の上流側に接続さ
    れるオゾン発生手段を設けたことを特徴とする鮮度保持
    設備。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の鮮度保持設備において、
    大気導入手段の出口側に接続されるエチレン導入手段を
    設けたことを特徴とする鮮度保持設備。
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