JPH0759511A - 貯蔵庫 - Google Patents

貯蔵庫

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JPH0759511A
JPH0759511A JP20765493A JP20765493A JPH0759511A JP H0759511 A JPH0759511 A JP H0759511A JP 20765493 A JP20765493 A JP 20765493A JP 20765493 A JP20765493 A JP 20765493A JP H0759511 A JPH0759511 A JP H0759511A
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nitrogen
air
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JP20765493A
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English (en)
Inventor
Noriko Shinohara
紀子 篠原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、野菜・果物を保存する容器を備え
た貯蔵庫に関し、容器内雰囲気および圧力の調整によ
り、野菜・果物の長期保鮮することを目的とする。 【構成】 貯蔵庫に収納される開閉可能な密閉室1に装
着された酸素富化膜2と、酸素富化空気取出口4により
連結した密閉室外周に設けられた導気管8中と、これに
連結させ密閉室1内の雰囲気を吸引する減圧ポンプ3
と、吸引した酸素富化空気を、減圧ポンプ3の排気口9
から排出される酸素富化空気より窒素を選択的に透過さ
せる導気管8に連結した窒素富化膜5と、透過された窒
素富化空気を密閉室1内へ循環させる閉回路導気管と、
減圧ポンプ3が停止し排出口9の弁が閉じると、開口し
導気管8中に残存している酸素富化空気を庫外へ排出す
る排気口7とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器内の酸素量を低濃
度に保持し、収納される青果物の生理活性を低下させる
か、より良好に長期間保存するための条件を備えた貯蔵
庫に関するものであり、特に前記貯蔵庫を冷蔵庫内に配
して家庭用において簡易に長期に鮮度保持することので
きるものである。
【0002】
【従来の技術】青果物の保鮮においては代謝抑制、蒸散
抑制、腐敗防止、老化防止が主体となる。代謝、蒸散、
腐敗、老化などの現象は密接に関与しており、特に呼吸
などの代謝は蒸散、腐敗、老化へと連鎖することから、
代謝抑制の効果は特に大きい。
【0003】代謝抑制を目的とした保鮮手段としては、
減圧貯蔵が挙げられる。減圧貯蔵は低温・低圧の環境下
で農産物を貯蔵する方法で、CA貯蔵やフィルム包装貯
蔵などと同様の気体調節貯蔵法の一つとして、生鮮食品
の収穫後の流通分野での品質保持に関わる技術として、
利用されている。
【0004】減圧貯蔵システムは青果物等の置かれてい
る貯蔵環境の空気組成を人為的に変えて生理作用を強く
抑制しようとする貯蔵法である。その一般的な効果とし
ては、減圧に伴い酸素分圧も低下し容易に低酸素濃度の
環境が得られ、次いで酸素濃度の低下に伴い、青果物等
では呼吸作用が抑制され、微生物や酵素等の活性を抑制
でき、食肉等では酸化抑制も期待できる。特に青果物で
は同時に、貯蔵品から発生するエチレンを積極的に除去
でき、さらに減圧条件での酸素分圧低下に伴うエチレン
生成の抑制が成される。
【0005】このような従来技術については、例えば特
開平3−285668号公報に示されており、その一例
を図6に示す。以下、図面を参照しながら説明を行う。
15は冷蔵庫本体で、外箱16、内箱17およびこれら
両箱16、17間に充填された断熱材18によって構成
されている。19は区画壁で、上部に冷凍室20、下部
に冷蔵室21を区画形成している。22は冷蔵室21の
下部に設けた野菜室で仕切り板23によって冷蔵室21
と仕切られて密閉されている。24は野菜室22に対向
して設けられた扉である。25は前記扉24に着脱自在
に保持される上面を開口した野菜容器であり、前記扉2
4を引き出すことによって同時に庫外へ引き出され野菜
の出し入れを行わせるものである。
【0006】26は野菜容器25の開口部の上部に設置
された機能性膜で、野菜室内に固定されている。前記仕
切り板23は機能性膜26の上部に位置し、冷気吐出口
27より吹き出された冷気により仕切り板23が冷却さ
れ、上記野菜容器25を含む空間25aが間接的に冷却
されるように構成されている。
【0007】前記機能性膜26はセルロースアセテート
等で構成され、酸素やエチレンガス等を選択的に通過さ
せる作用を成す。機能性膜26に連通孔28を介して真
空ポンプ29に連通している。真空ポンプ29は、機能
性膜26を介して前記野菜容器25内空気を吸引する
際、酸素やエチレンガスを選択的に透過、排出し、所定
負圧にする作用をなし、圧力センサ30によって検出さ
れる前記野菜容器25内の圧力値に基づいて制御ボック
ス31により制御される。容器中から真空ポンプ29へ
と吸引透過された気体は排気マフラー32から排出され
る。33は扉24を開放し易くするための弁機構であ
り、取手部34に設置されている。
【0008】かかる構成において、冷気吐出口27より
吹き出された冷気により仕切り板23が冷却され、上記
野菜容器25を含む空間25aが間接的に冷却されるよ
うに構成されて直接冷気が流入することはない。
【0009】すなわち、間接的に冷却されるように構成
された野菜容器25に食品を収納し、扉24を閉じる
と、真空ポンプ29が作動し、野菜容器内25の酸素や
エチレンガスが機能性膜26の作用により選択的に分離
吸収され、庫外へ排出される。野菜容器25内の圧力が
所定の負圧になれば、圧力センサ30より検知され真空
ポンプ29は停止する。この状態で真空ポンプ29内の
排出バルブおよび機能性膜の隙間を通して外気が容器内
へ進入し圧力が徐々に上昇し、所定最小負圧になると前
記圧力センサ30が検知し真空ポンプ29が作動する。
【0010】機能性膜26を通して気体を吸引すること
で所定の酸素濃度を得るのに、機能性膜26なしの場合
より高い真空度で済む。このように野菜容器25内が所
定の負圧の状態で繰り返し制御され、酸素やエチレンガ
スが機能性膜26の作用により選択的に分離吸収され、
庫外へ排出されると共に、野菜容器25内が仕切板23
を通して間接冷却されるため、食品への酸化の影響を低
減し、青果物の呼吸、老化を抑制し、新鮮な保存状態を
保持できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成は機能性膜26を介して主として酸素を選択的
に吸引する構成にあり、保鮮効果の望める酸素濃度に至
るには120mmHg以上の負圧が必要となり、野菜容
器25内の湿度および食品の水分が排出され食品が乾燥
しやすいという欠点があった。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、機能性膜を用いて、密室貯蔵室内を少量の減圧で酸
素量を低下させると同時に、高濃度の窒素を供給するこ
とができる貯蔵庫を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の貯蔵庫は、機能性膜を介して食品収納容器
を内蔵する密閉室内の酸素を選択的に排出する第1の減
圧手段と、排出された酸素富化空気中の窒素をさらに機
能性膜を介して分離する第2の減圧手段と、上記密閉室
内に窒素富化空気を返却する手段と第2の減圧装置内に
蓄積された酸素富化空気が庫外へ排出される手段から構
成されている。
【0014】また,さらに密閉室内の酸素を選択的に排
出する第1の減圧手段と酸素富化空気中より窒素を取り
出す第2の減圧手段と、密閉室に窒素富化空気を返却す
る手段を冷却システム内に備えた構成となっている。
【0015】また、さらに密閉室と室内雰囲気の選択的
排出により圧力を減圧させる減圧手段と、酸素富化空気
中より窒素富化空気を返却する手段と、密閉室内の雰囲
気温度を0〜5℃に冷却する冷却システムとを備えた構
成となっている。
【0016】また、さらに密閉室内の結露発生しやすい
箇所に設けた吸湿材と、結露水を吸収した吸湿材中に設
置した窒素富化空気の戻り口を備えた構成となってい
る。
【0017】また、ポンプが作動し酸素富化膜を介して
酸素透過中には開口し窒素富化膜へ通じる第1の弁と、
ポンプ停止後、窒素透過終了時には窒素透過後残存して
いる酸素を庫外へ排気する第2の弁を備えた構成となっ
ている。
【0018】また、密閉室と、密閉室に設置され密閉室
内の気密性を保持できる開閉可能な扉と、扉に連結され
メッシュ状で通気性の良い収納容器とから構成されてい
る。
【0019】また、本発明で述べている密閉室とは機能
性膜を介した減圧手段によって密閉室内の空気を排除し
た時に密閉室内が大気圧以下になっている容器である。
また、冷蔵庫全体が密閉貯蔵室になっている場合も同様
である。
【0020】
【作用】本発明の貯蔵庫の密閉室は上記構成により、機
能性膜を介した減圧システムにより酸素を優先的に排出
させ、少量の減圧で低酸素濃度に到達するため、青果物
の乾燥や呼吸抑制、好気性微生物の生育、繁殖の抑制が
なされ食品の長期保存が可能となる。
【0021】また、一旦取り出した酸素富化空気を機能
性膜を通過させて、窒素富化空気を上記密閉室内に導入
することで短時間に最小の減圧で高N2 、低O2 状態を
獲得でき、運転効率が高く、また、減圧量が少ないこと
より圧力差による蒸散が抑制される。
【0022】また、さらに、上記酸素富化空気の取り出
しから窒素富化空気の導入に至る一連のシステムを冷却
システム内に設置することにより、冷却された窒素富化
空気が密閉室内へ導入され冷却速度の短縮化される。
【0023】また、貯蔵庫を冷却システム内に設置し密
閉室内の雰囲気温度を0〜5℃とし、容器内雰囲気の選
択的排出により容器内圧力を減圧させることにより、青
果物の呼吸抑制、酵素活性の抑制、微生物の生育、繁殖
の抑制がなされる。
【0024】また、密閉室内の結露発生しやすい位置に
吸湿材を設置し、吸湿材中に窒素富化空気戻り口を設け
ることにより、発生した結露は吸湿材に吸収され、窒素
富化空気が密閉室内へ排出される際に微細な水蒸気とし
て放出される。
【0025】また、密閉室内の食品収納容器の側面はメ
ッシュ状の形状を有し、酸素排出時および窒素導入時の
密閉室内および収納容器内の気体変換がムラなく行われ
食品が均一な雰囲気下に置かれる。
【0026】
【実施例】以下、本発明による貯蔵庫の第1の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。尚、従来と同一
構成は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0027】図1は本発明の第1の実施例による貯蔵庫
の模式図である。図1において1は開閉可能な扉を有し
た密閉室である。図1において2は酸素を選択的に透過
させる酸素富化膜で密閉室1本体に固定されている。3
は密閉室外へ設置された減圧ポンプである。4は酸素富
化空気取出口で、酸素富化膜2から密閉室1外へ通じ、
減圧ポンプ3に連結している。5は窒素富化膜で前記減
圧ポンプ3から前記密閉室1に設けられた窒素富化空気
戻り口6へ連通し閉回路をなしている。
【0028】以上のように構成された貯蔵庫において、
減圧ポンプ3が作動し密閉室1内の空気は酸素富化膜2
を介して選択的に酸素を通過させ、酸素富化空気取出口
4より密閉室1外へ酸素富化空気が取り出される。取り
出された酸素富化空気は減圧ポンプ3より導気管8を通
り、窒素富化膜5に送出され膜を通過し、窒素富化空気
が得られる。窒素富化空気は窒素富化空気戻り口6より
密閉室1へと送出され、密閉室1内は低酸素,高窒素状
態を提供される。
【0029】また、図1において減圧ポンプ3には開放
された排気口7と前記窒素富化膜5に導気管8を介して
通じる排気口9の2つの排気口がある。減圧ポンプ3稼
働時には排気口7側の弁が閉じ、密閉室1より取り出さ
れた酸素富化空気は減圧ポンプ3内に吸引され導気管8
に通じる排気口9に排出される。密閉室1内が所定酸素
濃度あるいは所定圧に到達すると、減圧ポンプ3は停止
し、排気口9は閉鎖し、排気口7が開口し、通気管中に
残存した酸素を中心とした気体が排出され、排気終了
後、ポンプ停止中は排気口7および9は共に閉鎖してい
る。
【0030】次に本発明による貯蔵庫の第2の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図2において、
図1と同一符号を付した部分は同一の部品を示し、同様
の作用を行うものである。図1の貯蔵庫の導気管8を冷
却システム内に組み込み、密閉室1より酸素富化膜2を
介して取り出された庫内大気は、実施例1で述した様
に、窒素富化膜5へ送られ密閉室1に窒素富化空気をと
して循環されるまでの間に導気管8内で低温化される。
【0031】以上のように本実施例は、貯蔵庫を酸素濃
度を低下させると同時に、冷却システム内に組み込み冷
却された導気管中の窒素富化空気を密閉室内へ還元し、
密閉室を直接、効率的に冷却させることができる。
【0032】次に本発明による貯蔵庫の第3の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図3において図
1および図2と同一符号を付した部分は同一の部品を示
し、同様の作用を行うものである。10は冷却器で、1
1は10で冷却された冷気が流される対流風路であり、
本発明の貯蔵庫はこの冷却器10および対流風路11を
有する冷却システム内に組み込まれている。冷却器10
より送られた冷気により密閉室1の外壁は冷却され、次
いで伝熱作用により内側まで冷却されると、同時に、導
気管8も冷却され酸素富化膜2を介して取り出された密
閉室内大気が窒素富化膜5へ送られ、窒素富化空気とし
て透過し密閉室1へ循環されるまでの間に導気管8内で
低温化され、密閉室内の雰囲気温度を0〜5℃に冷却す
る。
【0033】以上のように本実施例は、密閉室と室内雰
囲気の選択的排出により密閉室内を減圧させる手段と、
酸素富化空気中より窒素富化空気を返却する手段と、貯
蔵庫を冷却する冷却システムとを備えた構成となってい
るので、密閉室内を効率的に冷却すると同時に一定の低
温に保持することができる。
【0034】次に本発明による貯蔵庫の第4の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図4において図
3と同一符号を付した部分は同一の部品を示し、同様の
作用を行うものである。12は密閉室1内に設置された
吸湿材であり、吸湿材12の中には窒素戻り口6が設置
されている。
【0035】図4以下、本実施例の各部の動作を示す。
冷却器10より送られた冷気により密閉室1の外壁は冷
却され、次いで伝熱作用により内側まで冷却されるが、
冷気が当たり易い箇所では局部的に冷却され、密閉室内
に食品等水分を多く含有するもの、例えば、野菜などを
密閉室1内に収納し、扉13を閉じると、密閉室内は9
5%RH以上の高湿状態となり、密閉室内壁のうち局部
的に冷却された箇所では過飽和状態となり露点温度に到
達し結露を発生する。吸湿材12は結露発生または結露
の溜まり易い位置に設置されていて、結露水を吸収し自
由水の状態で保持される。さらに先の実施例1および2
に記述した動作により、循環されてきた窒素富化空気が
吸湿材中の窒素戻り口6より密閉室1内に吐出され、吸
湿材中の自由水は微細な水蒸気状態で密閉室内へ放出さ
れる。また、窒素富化空気は酸素富化空気取出口4より
取り出された酸素富化空気中に含有される窒素の一部を
取り出したものであり、窒素富化膜を透過しながら循環
されてくるため、吐出の際に急激な吐出圧が生じること
はなく、さらに吸湿材12中へ放出されるので、収納し
ている食品へ気流が直接吹きつけ水分を蒸散させること
もない。
【0036】以上のように本実施例は冷却システム内に
組み込まれた貯蔵庫において、密閉室と酸素富化膜と減
圧ポンプ、窒素富化膜、吸湿材と窒素富化空気戻り口と
から構成され、生鮮食品の保存に適した均一な低温高
湿、低酸素,高窒素、かつ微減圧状態を提供することが
可能である。
【0037】次に本発明による貯蔵庫の第5の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図3において図
1ならび図2を同一符号を付した部分は同一の部品を示
し、同様の作用を行うものである。まず、密閉室1内に
食品を収納し、扉13を閉じると実施例1および実施例
2に記された動作が行われる。すなわち、減圧ポンプ3
が作動し、密閉室1内の空気は酸素富化膜2を介して選
択的に酸素を通過させ始める。酸素透過中には窒素富化
膜5へ通じる減圧ポンプ3内の弁が開口し、排気口9よ
り酸素富化空気が窒素富化膜5に送出され膜を通過し、
窒素富化空気が得られる。窒素富化空気は窒素富化空気
戻り口6より密閉室1へと返却され、窒素富化膜5を透
過されなかった酸素は導気管中に残存する。密閉室内が
一定酸素濃度、一定圧に到達すると減圧ポンプ3が停止
し、酸素透過および窒素透過が終了する。減圧ポンプ3
が停止すると排気口7に通じる減圧ポンプ3内の弁が開
口し導気管8中に残存している酸素を庫外へ排気する構
成となっている。
【0038】以上のように本実施例は冷却システム内に
組み込まれた貯蔵庫において、密閉室と酸素富化膜と減
圧ポンプ、窒素富化膜、吸湿材と窒素富化空気戻り口と
から構成され、生鮮食品の保存に適した低酸素,高窒
素、かつ微減圧状態を提供することが可能である。
【0039】次に本発明による貯蔵庫の第6の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図5において図
4と同一符号を付した部分は同一の部品を示し、同様の
作用を行うものである。14は冷却システム内に組み込
まれた密閉室1に設置された内箱で扉13に連結し、扉
13の開閉に連動して庫外へ収納容器を取り出し、食品
等を収納することが可能な収納容器である。収納容器1
4の側面あるいは底面はメッシュ状の形状を有する。か
かる構成において、この実施例の貯蔵庫は前記図4にか
かる貯蔵庫の効果に加えて、収納容器14がメッシュ状
の構成を有することから、密閉室内において収納容器外
の空間と収納容器内の通気性が良く、食品収納した場合
にも、積み重ねにより収納場所によって雰囲気組成のム
ラが発生することなく、酸素排出時および窒素導入時の
密閉室内および容器内の気体置換がムラなく行われ、食
品は均一な雰囲気下に置かれる。
【0040】かかる構成において14が通気性のない素
材にて構成されている場合では、密閉室内の気体組成を
センサーにて検知制御する際、収納容器内と容器外およ
び膜近辺とで濃度ムラが発生し、適正な制御が困難とな
るが、メッシュ状の構成を有することで気体循環が円滑
になされ、密閉室内において均一な雰囲気状態となり、
検知場所を限定するが事なく、装置構成が簡略となる。
【0041】また、この収納容器14は樹脂製あるいは
金属製のいずれでも良いが、メッシュ状で通気性の良い
構造を持つことを特徴とする。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1番目
は密閉可能な箱体で酸素富化膜と窒素富化膜の2つの機
能性膜を備え、これらをポンプと導気管で連結させ、貯
蔵庫内からの閉回路を形成することで、貯蔵庫内の酸素
を優先的に庫外へ取り出し、さらに取り出された酸素富
化空気中より窒素を取り出し、窒素富化空気は庫内へ還
元し、酸素は庫外へ排気することで、低酸素状態、高窒
素、微減圧状態を提供することができ、生鮮食品特に青
果物において代謝抑制効果があり、長期の鮮度保持が実
現できる。
【0043】第2番目は、貯蔵庫の導気管を冷却システ
ム内に組み込み、庫内取り出した大気を導気管中で低温
化してから庫内へ還元する構成をとることで、貯蔵庫内
の冷却スピードを向上させる。
【0044】第3番目は貯蔵庫を冷却システム内に組み
込むことで、貯蔵庫の密閉室内を雰囲気温度0〜5℃に
低温化させる。
【0045】第4番目は貯蔵庫内の結露発生または結露
の溜まり易い位置に吸湿材を設置し、その中に窒素戻り
口を設置することで、結露水は吸湿材に吸水され、窒素
富化空気が戻り口より還元する際に微細な水蒸気として
放散されるため、収納食品に結露水が直接接触すること
なく、庫内に高湿状態を提供でき、食品の水腐れも防止
できる。また、吸湿材中に窒素富化空気戻り口を設ける
ことで、窒素富化空気が収納食品に直接吹き付けること
がないため、風による乾燥が防止できる。
【0046】第5番目は、ポンプに2つの弁と排気口を
設け、ポンプ作動し酸素透過中には窒素富化膜に通じる
弁が開き、閉回路となり窒素透過が実施されるが、ポン
プOFFとなり窒素透過が終了したら前記の弁が閉じ、
第2の弁が開き導気管中の酸素を庫外へ排気すること
で、貯蔵庫内からの閉回路を形成し、貯蔵庫内の酸素を
優先的に庫外へ取り出し、さらに取り出された酸素富化
空気中より窒素を取り出し、窒素富化空気は庫内へ還元
し、酸素は庫外へ排気することで、低酸素状態、高窒
素、微減圧状態を提供することが簡略な回路で実施でき
る。
【0047】第6番目は貯蔵庫の扉に収納容器を連結
し、扉開閉にともない収納容器を庫外へ引き出し、収納
しやすくかつ、収納容器の側面あるいは底面をメッシュ
形状に構成することで通気性の良い構造を持ち、箱内の
気体循環をムラなく円滑にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における貯蔵庫内の貯蔵方法
の構成を示す模式図
【図2】本発明の実施例2における貯蔵庫内の貯蔵方法
の構成を示す模式図
【図3】本発明の実施例3および5における貯蔵庫内の
貯蔵方法の構成を示す模式図
【図4】本発明の実施例4における貯蔵庫内の貯蔵方法
の構成を示す模式図
【図5】本発明の実施例6における貯蔵庫内の貯蔵方法
の構成を示す模式図
【図6】従来例を示す冷蔵庫の要部断面図
【符号の説明】
1 密閉室 2 酸素富化膜 3 減圧ポンプ 4 酸素富化空気取出口 5 窒素富化膜 6 窒素富化空気戻り口 7 排気口 8 導気管 9 排気口 10 冷却器 12 吸湿材 13 扉 14 収納容器 15 箱体 24 扉 25 野菜容器 26 機能性膜 27 冷気吐出口 28 連通孔 29 真空ポンプ 30 圧力センサ 31 制御ボックス 32 排気マフラー 33 弁機構 34 取手部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉可能な箱体で酸素富化膜と窒素富化
    膜の2つの機能性膜を備え、これらをポンプと導気管で
    連結させ、貯蔵庫内からの閉回路を形成する貯蔵庫。
  2. 【請求項2】 貯蔵庫の導気管を冷却システム内に組み
    込み、取り出した庫内大気を低温化してから庫内へ還元
    してなる請求項1記載の貯蔵庫。
  3. 【請求項3】 請求項1の貯蔵庫中の雰囲気温度を0〜
    5℃とし、容器内雰囲気の選択的排出により容器内圧力
    を減圧させたことを特徴とする請求項1記載の貯蔵庫。
  4. 【請求項4】 貯蔵庫内の結露発生または結露の溜まり
    易い位置に吸湿材を設置し、その中に窒素富化空気戻り
    口を設けた請求項2記載の貯蔵庫。
  5. 【請求項5】 貯蔵庫のポンプに2つの弁と排気口を設
    け、ポンプ作動し酸素透過中には窒素富化膜に通じる弁
    が開き、閉回路となり窒素透過が実施されるが、ポンプ
    OFFとなり窒素透過が終了したら前記の弁が閉じ、第
    2の弁が開き導気管中の酸素を庫外へ排気してなる請求
    項1記載の貯蔵庫。
  6. 【請求項6】 密閉可能な箱体内に設置された内箱を扉
    に連結し、内箱はメッシュ状で通気性の良い構造を持っ
    た請求項1記載の貯蔵庫。
JP20765493A 1993-08-23 1993-08-23 貯蔵庫 Pending JPH0759511A (ja)

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