JPH05288463A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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Publication number
JPH05288463A
JPH05288463A JP8355592A JP8355592A JPH05288463A JP H05288463 A JPH05288463 A JP H05288463A JP 8355592 A JP8355592 A JP 8355592A JP 8355592 A JP8355592 A JP 8355592A JP H05288463 A JPH05288463 A JP H05288463A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vegetable compartment
oxygen
cooling chamber
lid
vegetable
Prior art date
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Pending
Application number
JP8355592A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Ohashi
祥記 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP8355592A priority Critical patent/JPH05288463A/ja
Publication of JPH05288463A publication Critical patent/JPH05288463A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、野菜、果物を独立して収納する野
菜室を備えた冷蔵庫に関し、野菜、果物を長期保存する
ことを目的とする。 【構成】 野菜室18の上面開口部に、周縁部に柔軟部
材20を装着した密閉蓋19を設けるとともに、野菜室
18の一画に室外に設けた減圧ポンプ28と連通させた
酸素富化膜26を備えたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜、果物を保存する
ための独立した野菜室を備えた冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の家庭用冷蔵庫では、野菜や果物は
専用の野菜室に保存され、その環境条件は、概ね温度5
℃〜7℃・湿度80〜95%R.H.に設定されてい
る。この条件は、温度に関しては、低温障害を起こす一
部の野菜・果物の保存を配慮してやや高めに、また湿度
に関しては、大部分の野菜・果物は高湿条件にすること
により蒸散作用が押さえられて良好に保存できることか
ら設定されている。
【0003】このような従来技術については、例えば特
開昭62−264168号公報に示されており、その一
例を図5に示す。以下、図面を参照しながら説明を行
う。
【0004】1は冷蔵庫本体で、区画壁2により、上部
に冷凍室3、下部に冷蔵室4を区画形成している。5は
冷凍サイクルの冷却器、6は冷却器5で冷却された冷気
を冷凍室3、冷蔵室4に強制通風させるための送風機で
ある。また7は冷蔵室の入口に設けて冷気流入量を調節
するダンパ装置である。
【0005】8は冷蔵室4の下部に設けた野菜室で、仕
切り板9によって冷蔵室4と仕切られている。10は野
菜室8に対向して設けられた引き出し式の扉である。1
1は扉10に着脱自在に保持される上面を開口した野菜
容器であり、扉10を引き出すことによって同時に庫外
へ引き出され、野菜の出し入れを行わせるものである。
12は野菜容器11の開口部に密接して配設された蓋で
あり、多数の貫通孔を有する樹脂製の平板13と、平板
13の片面に溶着された透湿膜14と、平板13の外周
辺に配設された塩化ビニルなどのパッキン15により構
成されている。
【0006】ここで、透湿膜14は、例えば膜厚10〜
50μmのシリコン薄膜と親水性ナイロン繊維を積層し
たもので、シリコン薄膜により液体の通過を防止し、か
つ適度な気体透過性を持たせ、親水性ナイロン繊維によ
り結露を防止するよう構成したものである。
【0007】また16は、仕切り板9と蓋12との間隙
で形成した冷気通風路である。かかる構成において、冷
蔵室4の下部に降下した冷気は、冷気通風路16に取り
入れられ、野菜容器11内に直接流入する事なく、蓋1
2を介して野菜容器11の内部を間接的に冷却する。ま
た、野菜容器11内に貯蔵した野菜から蒸散した水分に
より野菜容器11内が高湿状態になるが飽和湿度以上の
水分は蓋12の透湿膜14を介して容器外へ徐々に透湿
され、野菜容器11内は湿度80〜95%R.H.に保
たれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、透湿膜
14を利用し野菜容器11を高湿に保持することは野菜
の蒸散・乾燥抑制上効果がある反面、高湿度供給源とし
て野菜自体からの蒸散水分に依存しているため、野菜容
器11内の収納量により湿度が変動し、常に安定した高
湿度環境を提供することが困難であった。
【0009】また、野菜・果物の一部にはエチレンを発
生するものがあり、上記の構成では発生したエチレンが
野菜容器11内に蓄積し、自身および回りの野菜・果物
の老化・成熟を促進し、結果として安定して野菜、果物
を長期保存することが実用上難しいという課題を抱えて
いた。
【0010】本発明は上記課題に鑑み、野菜、果物を安
定して長期保存するための野菜室を有する冷蔵庫を提供
することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の冷蔵庫は、野菜室の上面部に、周縁部に柔軟
部材を装着した密閉蓋を設けるとともに、前記野菜室壁
面の一画に酸素富化膜を設けて、前記酸素富化膜と前記
野菜室外に設けた減圧ポンプを連通して構成するもので
ある。また、密閉蓋を金属板で形成し、周縁部に柔軟部
材を装着するとともに、前記密閉蓋の上部に冷気通風路
を構成するものである。
【0012】
【作用】本発明の冷蔵庫は上記した構成により、野菜室
外に設置した減圧ポンプを作動させて野菜・果物を収納
した野菜容器内のガスを酸素富化膜を通じて吸引するこ
とにより、前記野菜室内の酸素は選択的に室外に排出さ
れると同時に、密閉蓋が柔軟部材を介して下方に吸引さ
れ、室内は酸素分圧が低下した微減圧状態が維持され
る。この微減圧状態と密閉蓋を介しての間接冷却によ
り、野菜の呼吸作用が抑制される。
【0013】また、密閉蓋の金属板が冷気通風路を流れ
る冷気によって冷却されて、野菜室内がより低温に放射
冷却される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例の冷蔵庫について図
1、図2に従い、図面を参照しながら説明する。なお、
従来と同一構成については同一符号を付し、その詳細な
説明を略し、異なる部分についてのみ述べる。
【0015】17は冷蔵庫本体であり、下部に野菜室1
8を備えている。19は周縁部に軟質塩化ビニル製のガ
スケットなどの柔軟部材20を取りつけた合成樹脂製の
密閉蓋であり、本体17の内箱21の段付き部と前面仕
切り体22に周縁部を載置されて、冷蔵室4と野菜室1
8を上下に区画している。23はガスケット24を周縁
部に備えた引き出し式の扉、25は扉23に保持された
野菜容器である。26は酸素富化膜であり、富化空気取
り出し口27を介して野菜室18の室外に備えた減圧ポ
ンプ28に連通するよう構成されている。
【0016】ここで、酸素富化膜26の原理は、高分子
材料よりなる薄膜の両側に圧力差を付けると、気体分子
が高圧側の膜表面に溶解した後、膜内を拡散し低圧側の
膜表面より脱離するというものであり、透過速度の違い
により低圧側では透過性の高い気体を濃縮して取り出せ
る。空気の主要気体成分は窒素と酸素であるが、窒素に
比べて酸素の透過性が高いため、空気中で操作すると酸
素が選択的に取り出せるものである。
【0017】かかる構成において、野菜室18の扉23
が閉じられているとき、例えばドアスイッチ(図示せ
ず)などで検知して減圧ポンプ28が一定時間作動し、
野菜室18内の空気は酸素富化膜26に吸引される。こ
の際、酸素が溶解、拡散、脱離しやすい酸素富化膜の特
性より、雰囲気成分中の酸素が選択的に富化空気取り出
し口27より取り出され、野菜室18の外部に排気され
る。
【0018】このため、野菜室18内の雰囲気は酸素分
圧が低下した微減圧状態となり、上面に設けた密閉蓋1
9が吸引され、柔軟部材20の柔軟性によって周縁部が
シールされる。これにより、前面開口部は扉23ガスケ
ット24によってシールされることと合わせて、野菜室
18内は他の空間と密閉された減酸素雰囲気に維持され
る。
【0019】一方、密閉蓋19は冷蔵室4内を降下して
対流する冷気により冷却され、これにより野菜室18は
直接の冷気流入なしに適度の温度に放射冷却される。こ
のようにして、野菜室18内に収納された野菜や果物
が、適度に冷却された減酸素雰囲気のもとで保存される
ことにより、呼吸作用が抑制されて代謝活動が抑えられ
るほか、微生物、酵素の活性抑制、酸化抑制などが行わ
れて品質劣化が抑えられ、長期間新鮮に保存することが
可能となる。
【0020】次に、本発明の他の実施例の冷蔵庫につい
て図3、図4に従い、図面を参照しながら説明する。
【0021】29は密閉蓋であり、合成樹脂枠30にア
ルミニウム製などの金属板31をインサート成型し、合
成樹脂枠30に柔軟部材32を装着している。33は密
閉蓋29の上方に所定の間隔をおいて設けた冷蔵室4と
の仕切り板であり、密閉蓋29との間に冷気通風路34
を構成している。
【0022】かかる構成において、密閉蓋29の金属板
31が冷気通風路34を流れる冷気によって効率よく冷
却され、その放射冷却作用で野菜室18内がより低温に
維持されることから、一層呼吸作用が抑制されて保存品
質も高まる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明の冷蔵庫によると、
比較的簡素な構成で、野菜室内を適度な低温に維持しな
がら酸素富化膜による減酸素雰囲気とすることができ、
呼吸作用が抑制されて野菜、果物を長期間保存すること
が可能となる。
【0024】また、密閉蓋を金属板で構成し、冷気通風
路を設けて冷却することによって、より呼吸作用が抑制
されて野菜、果物を一層長期間保存できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す冷蔵庫の縦断面図
【図2】図1の冷蔵庫の密閉蓋の要部拡大断面図
【図3】本発明の他の実施例を示す冷蔵庫の縦断面図
【図4】図3の冷蔵庫の密閉蓋の要部拡大断面図
【図5】従来例を示す冷蔵庫の縦断面図
【符号の説明】
4 冷蔵室(冷却室) 5 冷却器 6 送風機 18 野菜室 19 密閉蓋 20 柔軟部材 26 酸素富化膜 28 減圧ポンプ 29 密閉蓋 31 金属板 32 柔軟部材 34 冷気通風路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却室と、冷却器と、前記冷却器で冷却
    した冷気を前記冷却室に強制通風させる送風機と、周縁
    部に柔軟部材を備えて前記冷却室下部を上下に密閉区画
    する密閉蓋と、前記密閉蓋により独立して区画構成した
    野菜室と、前記野菜室の壁面の一画に設けた酸素富化膜
    と、前記酸素富化膜と連通するように前記野菜室外に配
    置した減圧ポンプとよりなる冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 冷却室と、冷却器と、前記冷却器で冷却
    した冷気を前記冷却室に強制通風させる送風機と、金属
    板により構成され周縁部に柔軟部材を備えて前記冷却室
    下部を上下に密閉区画する密閉蓋と、前記密閉蓋により
    独立して区画構成した野菜室と、前記密閉蓋の上面に構
    成した冷気通風路と、前記野菜室の壁面の一画に設けた
    酸素富化膜と、前記酸素富化膜と連通するように前記野
    菜室外に配置した減圧ポンプとよりなる冷蔵庫。
JP8355592A 1992-04-06 1992-04-06 冷蔵庫 Pending JPH05288463A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001355956A (ja) * 2000-06-15 2001-12-26 Sanyo Electric Co Ltd 冷蔵庫
WO2007020581A1 (en) * 2005-08-12 2007-02-22 Arcelik Anonim Sirketi A cooling device
JP2018096661A (ja) * 2016-12-16 2018-06-21 東芝ライフスタイル株式会社 貯蔵庫
CN112629152A (zh) * 2020-11-16 2021-04-09 江山市艺康化学有限公司 一种节能环保的五氧化二磷冷却装置

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