JP2858130B2 - 空気組成調整可能な冷却収納体 - Google Patents

空気組成調整可能な冷却収納体

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Description

【発明の詳細な説明】 《発明の目的》 〈産業上の利用分野〉 本発明は、適宜環境で冷却保存することが望ましい食
品等の物品を保蔵する冷蔵庫等の冷却収納体に関するも
のである。
〈発明の背景〉 冷却は腐敗細菌の活動を不活発化し、また自己消化酵
素の働きを鈍らせて自己消化を遅らせるため、食品を保
蔵する方法として従来から行われている。特に最近では
食品の種類によりそれに合った温度帯を設定し、その食
品のおいしさを保持するため、複数の収納室を有する冷
蔵庫が提供されている。しかしこのような冷蔵庫であっ
てもその保存手段は温度管理によってなされるものにと
どまっているが、実際には食品の腐敗等に関係する腐敗
細菌や自己消化酵素は温度以外にも回りのガス成分が大
きく影響することが知られている。そこで本出願人はす
でに特開昭63−207973号において、ガス分離膜を用いて
冷却装置内に酵素貧化ガスを供給し、食品を保存する方
法を提案している。しかしながら食品のすべてが一律に
酸素貧化状態で保存性が上がるとは言えず、例えば食品
によっては、酸素貧化よりも加湿や糖分熟成がその食品
のおいしさ保存のため必要な場合もあり、そのためには
水分や二酸化炭素を富化状態にすることが好ましいこと
がある。
〈開発を試みた技術的事項〉 本発明はこのような背景に鑑みなされたものであっ
て、一つのガス分離膜がそれにかかるガス圧によって分
離するガスが異なることに着目し、これにより種々のガ
スについて富化空気を作り出し、このようにして得られ
る各種の富化空気を、その性質に応じて各種食品が収納
された収納室に供給することによって、食品の種類に応
じて適切な保存状態が得られるようにした複数の収納室
を有する冷却収納体の開発を試みたものである。
《発明の構成》 〈目的達成の手段〉 本出願に係る第一の発明たる複数の収納室を有する冷
却収納体は、複数の収納室と、この収納室内を冷却する
冷却装置と、空気組成調整装置とを具えて成り、前記空
気組成調整機構は膜を挟んだガスに圧力差を設けること
により、特定の圧力差によって特定のガスを選択的に透
過する、透過速度がH2O>CO2>O2>CO≧N2の特性を有す
るガス分離膜と、このガス分離膜に対して空気を供給す
るポンプとを具えて成り、前記ポンプには、前記ガス分
離膜に対して供給する空気の圧力を調整できる圧力調節
機構を有する収納体において、前記各収納室に対して個
別的に空気組成を調整可能とすることを特徴として成る
ものである。
また本出願に係る第二の発明たる複数の収納室を有す
る冷却収納体は前記要件に加え、一つの空気組成調整装
置から前記各収納室にガス供給管を設けるとともに、収
納室に設けたセンサの出力に応動してこのガス供給管に
設けた弁が開閉し、一方このセンサに応動して前記圧力
調節機構が働き、適宜圧力の空気をガス分離膜に供給で
きることを特徴として成るものである。
更にまた本出願に係る第三の発明たる複数の収納室を
有する冷却収納体前記センサは、前記収納室内の特定ガ
ス濃度を検知するものであることを特徴として成るもの
である。
更にまた本出願に係る第四の発明たる複数の収納室を
有する冷却収納体は前記要件に加え、前記センサは、前
記収納室に設けたドアの開閉を検知するものであること
を特徴として成るものである。
更にまた本出願に係る第五の発明たる複数の収納室を
有する冷却収納体は前記要件に加え、前記センサは、制
御すべき一定の時間を検知するものであることを特徴と
して成るものである。
これら発明により前記目的を達成しようとするもので
ある。
〈発明の作用〉 本発明にあっては、冷却収納体内に設けた空気組成調
整装置が膜近傍のガスを加圧することにより、特定の圧
力によって特定のガスを選択的に透過するガス分離膜
と、このガス分離膜に対して空気を供給するポンプとを
具えて成るから、ポンプでガス分離膜近傍の空気を加圧
あるいは減圧することにより、その圧力に応じた特定の
ガスが選択的にガス分離膜を透過して冷却収納体内へ供
給され、またポンプには、ガス分離膜に対して供給する
空気の圧力を調節できる圧力調節機構を有するから、ガ
ス分離膜近傍の空気の圧力を変えることにより、種々の
ガスを収納体内へ供給することができ、更に収納室を複
数設けるとともに、各収納室に対して個別的に空気組成
を調整可能としたため、各収納室に収納された食品の種
類に応じた適宜の雰囲気を作り出すことができる。
更にまた一つの空気組成調整装置から各収納室にガス
供給管を設けるとともに、収納室に設けたセンサの出力
に応動してこのガス供給管に設けた弁が開閉し、一方こ
のセンサに応動して圧力調節機構が働き、適宜圧力の空
気をガス分離膜に供給できるようにすれば、センサが働
くことによりガス分離膜近傍の空気が適宜圧力に調節さ
れて、その収納室内に収納した食品に適したガスを分離
して、その収納室を供給することができる。
更にまたセンサを収納室内の特定ガス濃度を検知する
ものとすれば、収納室内の特定のガス濃度が一定以下に
なるとセンサが働いて、ガス供給管に設けた弁の開閉及
びガス分離膜周辺の圧力調節を行う。
更にまたセンサを収納室に設けたドアの開閉を検知す
るものとすれば、ドアの開閉操作によりセンサが働いて
ガス供給管に設けた弁の開閉及びガス分離膜周辺の圧力
調節を行う。
更にまたセンサを制御すべき一定の時間を検知するも
のとすれば、一定時間の経過によりセンサが働いてガス
供給管に設けた弁の開閉及びガス分離膜周辺の圧力調節
を行う。
〈実施例〉 以下本発明を図示の実施例に基づいて具体的に説明す
る。符号1は本発明たる複数の収納室を有する冷却収納
体である冷蔵庫であって、このものは庫内を仕切ること
により形成された複数の収納室2と、冷蔵庫1内を冷却
するための冷却装置3と、各収納室2内の空気組成を調
整するための空気組成調整装置4と、各収納室2と空気
組成調整装置4との間のガスの流通を担うガス引込管5
及びガス供給管6とを具えて成る。収納室2は、一例と
して氷を作り保存する製氷室21、魚介類を凍結保存して
おくための魚介類収納室22、冷蔵食品を保存しておくた
めの保冷室23、果物類を保存しておくための果物収納室
24及び生野菜を保存しておくための野菜収納室25の五つ
が設けられる。また各収納室2にはセンサ26a〜26eを設
ける。このセンサ26a〜26eはそれぞれ各収納室2内の一
種または二種以上の特定ガスの濃度が一定濃度以下もし
くは一定濃度以上になったときに、これを検知して後述
する中央制御装置43へその信号を発信する。即ち製氷室
21に設けたセンサ26a及び魚介類収納室22に設けたセン
サ26bは、それぞれ水蒸気濃度が一定以下になったこと
を検知する。因みにセンサ26a及びセンサ26bにより水蒸
気濃度を検知して収納室2内の水蒸気濃度を制御するこ
とにより、例えば製氷室21の氷が昇華して氷が小さくな
ったり、魚介類収納室22内の魚が乾燥したりするのを防
止する。また保冷室23に設けたセンサ26c及び野菜収納
室25に設けたセンサ26eは酸素濃度が一定濃度以上にな
ったことを検知する。因みにセンサ26c及びセンサ26eに
より酸素濃度を検知するのは、収納室2内の酸素を貧化
状態に保つことにより好気性細菌の繁殖を抑制して食品
の保存性を高めるためである。更に果物収納室24に設け
たセンサ26dは、水蒸気濃度と炭酸ガス濃度とをそれぞ
れ検知できるように二つの素子を有し、水蒸気濃度また
は炭酸ガス濃度のいずれか一方が一定濃度以下になった
ことを検知する。因みにセンサ26dにより水蒸気濃度及
び炭酸ガス濃度を検知するのは、果物収納室24内の水蒸
気濃度及び炭酸ガス濃度を高めた状態に維持することに
より、果物に対する加湿保持と果物の糖分熟成の促進を
行うためである。またこのようなセンサ26a〜26eが働く
ことにより、後述するガス引込管5及びガス供給管6に
設けた各弁の開閉及びガス分離膜周辺の圧力調節を行
う。尚、センサ26a〜26eは以上のような特定ガス濃度を
検知するもののほか、各収納室2に設けたドア27の開閉
を検知するものでもよいし、制御すべき一定時間の経過
を検知するいわゆるタイマー式のものでもよい。次に冷
却装置3は圧縮器31、冷却器(図示省略)、凝縮器33等
を具えて成るものであって、このものは圧縮器31により
圧縮されたフロン等の冷媒を膨張させ、その際各収納室
2内から気化熱を奪うことにより各収納室2内を冷却す
る。次に本発明の特徴的構成要素たる空気組成調整装置
4について説明する。このものはガス分離膜41とポンプ
42と中央制御装置43とを具えて成る。ガス分離膜41は膜
を挟んだガスに圧力差を設けることによって、ガスの種
類により膜透過速度が異なることを利用して特定ガスの
分離が可能な性質を有する膜であって、このものは一般
的には空気中の酸素分子を富化させるための酸素富化膜
として知られている。本実施例に使用したガス分離膜41
は透過速度がH2O>CO2>O2>CO≧N2の特性を有するもの
であり、このような性質を有するものとしては、一例と
して旭硝子株式会社製造の「ハイセップ」(登録商標)
がある。因みにこのような特性を有するガス分離膜41は
第3図に示すように、このものに比較的高い圧力をかけ
た場合には空気を酸素と窒素とに分離することが可能で
ある。また中程度の圧力では空気を水蒸気及び二酸化炭
素と、酸素及び窒素とに分離し、低圧力では空気を水蒸
気と他のガス成分とに分離できる。またこのガス分離膜
41はガス分離器44に収納されていて、このガス分離器44
の入力側には配管を介してポンプ42が取り付けられる。
このポンプ42はいわるゆコンプレッサ式のものであっ
て、ガス分離膜41に加圧状態の空気を送るためのもので
ある。またこのようなポンプ42の近傍には圧力調節機構
45を具える。因みにこの圧力調節機構45によりガス分離
膜41の送る空気の圧力を調節することによって、ガス分
離膜41によるガスの分離状態をコントロールする。また
ポンプ42の近傍には中央制御装置43が設けられ、この中
央制御装置43から各収納室2内に設けたセンサ26a〜26e
とポンプ42に対して配線がなされる。因みにこの中央制
御装置43は、センサ26a〜26eのいずれかが各収納室2内
のガス濃度の低下あるいは上昇を検知した信号を受信
し、この信号を適宜の信号に変換してポンプ42に伝達す
る。そしてこの信号を受けてポンプ42が作動するととも
に、この信号の種類に応じて、圧力調節機構45が収納室
2に応じたガスが分離できるような適宜の圧力に調節す
るようになっている。尚、センサ26a〜26eのうち二つ以
上のセンサが同時に働く場合には、中央制御装置43によ
りいずれかの信号による作動が優先的に行われるように
なっている。また本実施例では、ポンプ42をコンプレッ
サ式として空気の流れる方向に対してポンプ42をガス分
離膜41の上流側に配置したが、ポンプ42を真空ポンプ式
として空気の流れる方向に対してガス分離膜41の下流側
に配置してガス分離膜41に空気を引き込むようにしても
よい。次にこのような空気組成調整装置4にはガス引込
管5及びガス供給管6が設けられる。ガス引込管5はそ
の一端がポンプ42に設けられるとともに、途中から各収
納室2に対応するように五つに分岐して、その各端部に
は収納室2内の空気を吸入するためのフード状のガス吸
入口51が形成され、このガス吸入口51が各収納室2内に
設けられる。因みにこのようにガス吸入口51を各収納室
2内に設けることにより、すでに特定のガスが富化ある
いは貧化傾向にある空気を循環することになるから、収
納室2内の空気組成の調整を効率的に行うことができる
とともに、冷却効率も良くなる。またガス引込管5の分
岐した各管には各々吸入弁52が設けられる。因みに各吸
入弁52は、対応する収納室2内のセンサ26a〜26eがガス
濃度の低下あるいは上昇を検知したときに、中央制御装
置43を介してその開閉を行うようになっている。またガ
ス供給管6はその一端がガス分離器44に設けられるとと
もに、途中から各収納室2に対応するように五つに分岐
して、その各端部には収納室2内へ組成が調整された空
気を吹き出すためのフード状のガス吹出口53が形成さ
れ、各ガス吹出口53が各収納室2内に設けられる。そし
てガス供給管6の分岐した各管には吹出弁54が設けられ
る。因みに各吹出弁54は対応する収納室2内のセンサ26
a〜26eがガス濃度の低下あるいは上昇を検知したとき
に、中央制御装置43を介してその開閉を行うようになっ
ている。またガス供給管6からは排気管55が設けられる
とともに、ガス分離器44の空気の流れに対する上流側か
らは、ガス供給管6が五つに分岐する前の部分にバイパ
ス管56が設けられる。更にバイパス管56からは前記排気
管55に接続するように排気管57が設けられる。因みに各
排気管55、57は、ガス分離膜41により分離されたガスの
うち不用のガスを排気するためのものである。またバイ
パス管56はガス分離膜41に対するガス透過速度が遅く、
ガス分離膜41の上流側に残ったガスをガス供給管6へ導
くためのものである。そしてガス供給管6には排気管55
との接続部より下流側に制御弁58が設けられ、バイパス
管56には排気管57との接続部より下流側に制御弁59が設
けられ、更に各排気管55、57にはそれぞれ排気弁60、61
が設けられる。因みに第4図に示すように制御弁58及び
排気弁61は、ガス分離膜41によって分離されたガスのう
ちガス分離膜41の下流側のガスを収納室2へ供給すると
きは開弁状態となり、ガス分離膜41の上流側のガスを収
納室2へ供給するときは閉弁状態となる。また制御弁59
及び排気弁60は、ガス分離膜41によって分離されたガス
のうちガス分離膜41の下流側のガスを収納室2へ供給す
るときは閉弁状態となり、ガス分離膜41の上流側のガス
を収納室2へ供給するときは開弁状態となる。尚、各制
御弁58、59及び各排気弁60、61の開閉操作は中央制御装
置43から送られる適宜の信号により行われる。また本実
施例では以上述べたように各収納室2内の空気を循環す
るようにしているが、ガス吸入口51を冷蔵庫1の外側に
設けて庫外の空気を取り入れるようにしてもよい。特に
収納室2内の水蒸気を富化状態にするときには、空気中
の水蒸気量それ自体が非常に限られた量しかないから、
積極的に水蒸気圧の高い空気を庫外に設けたガス吸入口
51から取り入れるようにしてもよい。またガス吸入口51
を収納庫2内と庫外との両方に設けて、これら両方のガ
ス吸入口51から適宜交互に空気を取り入れるようにする
こともできる。
本発明たる複数の収納室を有する冷却収納体である冷
蔵庫1は以上のような構造を有するものであって、以下
このものの作動状態について果物収納室24を例にとって
説明する。まず果物収納室24内の水蒸気濃度または二酸
化炭素濃度が低くなり、一定濃度以下になると、センサ
26dがこれを検知してその信号を中央制御装置43へ伝え
る。中央制御装置43はセンサ26dからの信号をキャッチ
すると、ポンプ42及び各種の弁に対して、それぞれ作動
するような信号を送る。この信号を受けて対応する吸入
弁52及び吹出弁54、または制御弁58、排気弁61が開弁状
態となる。また制御弁59は、排気弁60は閉弁状態とな
る。一方この信号を受けてポンプ42が作動してガス分離
器44へ加圧された空気が供給されるとともに、その際、
信号の種類に応じて圧力調節機構45により中程度の圧力
に調節される。このようにしてガス分離膜41の入力側の
空気圧が中程度になると、分離速度の違いから空気中の
水蒸気と二酸化炭素がガス分離膜41を透過してガス供給
管6を通って果物収納室24内へ送られる。このようにし
て果物収納室24内の水蒸気と二酸化炭素の濃度が一定濃
度以上に保たれる。尚、製氷室21に設けたセンサ26a、
魚介類収納室22に設けたセンサ26bが、それぞれ特定の
ガスが一定濃度以下あるいは一定濃度以上になってそれ
を検知したときも、同様な弁操作により各収納室2内の
特定ガスの濃度を調整する。また保冷室23に設けたセン
サ26cまたは野菜収納室25に設けたセンサ26eが、それぞ
れ特定のガスが一定濃度以下あるいは一定濃度以上にな
ってそれを検知したときは、中央制御装置43からの適宜
の信号に応じてそれぞれ対応する吸入弁52及び吹出弁54
が開弁状態になるとともに、前記果物収納室24の場合と
は逆に、制御弁58及び排気弁61が閉弁状態、また制御弁
59及び排気弁60が開弁状態となって、ガス分離膜41によ
り分離されたガスのうちガス分離膜41の上流側にある窒
素ガスをバイパス管56を介してガス供給管6に導いて保
冷室23または野菜収納室25に供給する。
また本発明たる複数の収納室を有する冷却収納体は、
上記実施例として挙げた冷蔵庫以外にも第5図に示すよ
うなスーパーマーケット等で使用している野菜陳列用の
冷却棚等の開放型の冷却収納体にも適用することができ
る。
《発明の効果》 本発明たる複数の収納室を有する冷却収納体は、ガス
分離膜41周辺の空気を加圧して、その圧力の程度により
異なるガスを分離して収納室2内へ供給できるから、食
品の種類に応じて収納室2内の空気組成を調整すること
ができ、食品の種類に応じて保存性とおいしさの向上を
図ることができる。
また一つの空気組成調整装置4から各収納室2にガス
供給管を設けるとともに、収納室2に設けたセンサの出
力に応動してこのガス供給管6に設けた弁が開閉し、一
方このセンサに応動して圧力調節機構45が働き、適宜圧
力の空気をガス分離膜41に供給できるようにすれば、一
つのガス分離膜41により複数の収納室2の空気組成を調
整することができ、より経済的で且つコンパクトな複数
の収納室を有する冷却収納体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の複数の収納室を有する冷却収納体たる
冷蔵庫を示す分解斜視図、第2図は同上空気の流れ並び
に諸機材の接続状態を示すブロック図、第3図は供給さ
れる空気の圧力の大きさに応じてのガスの分解態様を示
す説明図、第4図は制御弁、排気弁の開閉とガスの流れ
る方向との関係を示す説明図、第5図は本発明の冷却収
納体を冷却棚に適用した実施例を示す一部破断斜視図で
ある。 1;冷蔵庫 2;収納室 3;冷却装置 4;空気組成調整装置 5;ガス引込管 6;ガス供給管 21;製氷室 22;魚介類収納室 23;保冷室 24;果物収納室 25;野菜収納室 26a〜26e;センサ 27;ドア 31;圧縮器 33;凝縮器 41;ガス分離膜 42;ポンプ 43;中央制御装置 44;ガス分離器 45;圧力調節機構 51;ガス吸入口 52;吸入弁 53;ガス吹出口 54;吹出弁 55;排気管 56;バイパス管 57;排気管 58;制御弁 59;制御弁 60;排気弁 61;排気弁

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の収納室と、この収納室内を冷却する
    冷却装置と、空気組成調整装置とを具えて成り、前記空
    気組成調整装置は膜を挟んだガスに圧力差を設けること
    により、特定の圧力差によって特定のガスを選択的に透
    過する、透過速度がH2O>CO2>O2>CO≧N2の特性を有す
    るガス分離膜と、このガス分離膜に対して空気を供給す
    るポンプとを具えて成り、前記ポンプには、前記ガス分
    離膜に対して供給する空気の圧力を調節できる圧力調節
    機構を有する収納体において、前記各収納室に対して個
    別的に空気組成を調整可能とすることを特徴とする複数
    の収納室を有する冷却収容体。
  2. 【請求項2】一つの空気組成調整装置から前記各収納室
    にガス供給管を設けるとともに、収納室に設けたセンサ
    の出力に応動してこのガス供給管に設けた弁が開閉し、
    一方このセンサに応動して前記圧力調節機構が働き、適
    宜圧力の空気をガス分離膜に供給できることを特徴とす
    る請求項1記載の複数の収納室を有する冷却収納体。
  3. 【請求項3】前記センサは、前記収納室内の特定ガス濃
    度を検知するものであることを特徴とする請求項2記載
    の複数の収納室を有する冷却収納体。
  4. 【請求項4】前記センサは、前記収納室に設けたドアの
    開閉を検知するものであることを特徴とする請求項2記
    載の複数の収納室を有する冷却収納体。
  5. 【請求項5】前記センサは、制御すべき一定の時間を検
    知するものであることを特徴とする請求項2記載の複数
    の収納室を有する冷却収納体。
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