JP2865549B2 - みかん類の貯蔵方法 - Google Patents

みかん類の貯蔵方法

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JP2865549B2 JP3741694A JP3741694A JP2865549B2 JP 2865549 B2 JP2865549 B2 JP 2865549B2 JP 3741694 A JP3741694 A JP 3741694A JP 3741694 A JP3741694 A JP 3741694A JP 2865549 B2 JP2865549 B2 JP 2865549B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温州みかん等のみかん
類を鮮度を保ちながら長期保存するための貯蔵方法に関
する。
【0002】
【従来技術とその課題】収穫したみかん類を長期的に保
存する場合、従来では一般的に、採果後の果実を予措室
内で放置して水分を減じたのち、貯蔵室内に移して付属
の冷凍機により温度を2〜3℃に設定して貯蔵してい
る。そして、この貯蔵中においては、貯蔵室内に外気を
導入して果実の呼吸に必要な酸素を取り入れると共に、
この呼吸作用によって発生する炭酸ガス,エチレンガ
ス,水分等による果実の鮮度低下を遅らせるために、貯
蔵室を1日に2回程度開放して換気するのが普通であ
り、また冷凍機の稼働によって貯蔵室内の湿度が低下す
るので加湿器を用いて湿度調整を行っている。
【0003】しかしながら、上記従来の貯蔵方法では、
貯蔵中の温度及び湿度を一定に維持できないため、長期
にわたって腐敗やかび類の発生を抑えることが困難であ
り、貯蔵期間はせいぜい2〜3ヵ月が限度であった。こ
れは、特に低温・加湿条件下において一回15〜30分
程度を要する冷凍機の冷却部の霜取りを一日当たり4〜
6回も行う必要があり、その度に貯蔵室の温度が5〜7
℃上昇し、これに伴って湿度は貯蔵条件より10〜15
%程度も増加して100%近くなり、この高湿度下で収
穫時に果実に付着している雑菌が急速に繁殖すると共
に、一日に何回も温度・湿度の変化を繰り返すことによ
る鮮度の低下が大きくなること、また貯蔵期間の経過に
したがって果皮の水分が減少して呼吸量は少なくなる
が、加湿によって与えられた水分の吸収により果皮が膨
張して浮き皮状態となり易く、これによって腐りが急激
に増加すること等が原因である。
【0004】また従来の貯蔵方法においては、予措処理
においても温度・湿度が管理されないことから、保存期
間が短くなる傾向があることに加え、発色増進処理を行
わないために未発色果実に虎斑症が発生し易い上、予措
室と貯蔵室を必要とするため、それぞれの設置スペース
及び処理施設を必要とし、それだけ貯蔵コストが高く付
くと共に、予措室での処理を終えた果実を貯蔵室へ移し
替えるために多大な労力及び時間を費やするという難点
もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の状況に
鑑み、みかん類の貯蔵方法として、貯蔵中の腐敗やかび
類の発生が効果的に抑えられると共に、鮮度の低下が極
めて緩慢となり、もって従来に比較して格段に長期間の
保存を可能とする方法を提供することを第一の目的と
し、また低温貯蔵の前に貯蔵室内で発色予措処理を施す
ことにより、未発色果実の虎斑症発生を防止して且つ鮮
度低下をより抑制し得ると共に、貯蔵のコスト及び労力
を低減し得る方法を提供することを第二の目的としてい
る。
【0006】上記第一の目的を達成するために、本発明
の請求項1に係るみかん類の貯蔵方法は、みかん類を収
容した貯蔵室内に、予め第一調整室で組成された窒素8
2〜95%の窒素ガスと5〜18%の酸素ガスを含む組
成ガスを連続供給し、且つこの供給に伴う貯蔵室内の余
剰ガスを外部へ連続排出すると共に、貯蔵室内を前記の
連続供給する組成ガス又は該組成ガスと他の冷却手段に
より間接冷却して、低温貯蔵中の貯蔵室内の温度を1〜
5℃、同湿度を80〜90%に設定して、該貯蔵室内の
みかん類を低温貯蔵すると共に、低温貯蔵中の貯蔵室内
のガスの一部を第二調整室である湿度調整室内に取り込
んで低湿度に調整して保持しておき、貯蔵室の湿度が
設定値を越えた際に、該湿度調整室内の低湿ガスを貯
蔵室へ導入することにより、貯蔵室内を一定湿度範囲に
保つことを特徴とする構成を採用したものである。
【0007】同目的において、本発明の請求項2は、上
記請求項1の貯蔵方法における組成ガスの連続供給によ
る長期間の低温貯蔵の前に、貯蔵室内に低温・低湿の空
気を連続供給して、低温貯蔵中の貯蔵室内の温度を1〜
5℃、同湿度を80〜90%に設定すると共に貯蔵室内
の余剰空気を外部へ連続排出して短期間の低温貯蔵を行
う構成を採用したものである。
【0008】同目的において、本発明の請求項3は、上
記請求項1または2の貯蔵方法における貯蔵室へ連続供
給する組成ガスの温度を冷凍機と電気ヒーターとによっ
て調整すると共に、該組成ガスの湿度を加湿手段によっ
て設定することを特徴とする構成を採用したものであ
る。
【0009】同目的において、本発明の請求項4は、上
記請求項1〜3のいずれかの貯蔵方法における低温貯蔵
中の貯蔵室内のガスを断続的に取り出してオゾンにより
殺菌処理し、この処理したガスをオゾン濃度の低下後に
貯蔵室内へ戻すことを特徴とする構成を採用したもので
ある。
【0010】また上記第二の目的を達成するために、本
発明の請求項5は、上記請求項1〜4のいずれかの貯蔵
方法における低温貯蔵の前に、貯蔵室内に温度及び湿度
を調整した空気を連続供給すると共に余剰空気を外部へ
連続排出することにより、貯蔵室内の温度を8〜15
℃、同湿度を50〜70%に設定して発色予措処理を施
すことを特徴とする構成を採用したものである。
【0011】
【発明の細部構成と作用】本発明の貯蔵方法では、低温
貯蔵中において、みかん類を収容した貯蔵室内に、予め
第一調整室で組成された酸素濃度の低い組成ガスを連続
供給すると共に、この供給による貯蔵室内の余剰ガスを
外部へ連続的に排出するから、貯蔵室内の雰囲気は常に
一定の割合で新鮮な組成ガスと置換して更新され、果実
の呼吸によって発生する炭酸ガス,エチレンガス,水分
等が貯蔵室内に蓄積されず、且つ酸素濃度の低い組成ガ
スにより果実の呼吸が少なくなり、それだけ呼吸に伴う
鮮度低下が抑えられ、しかも貯蔵室内は間接冷却によっ
て低温状態に保持されるから、従来のような冷却部の霜
取り操作が不要となり、この霜取りに伴う貯蔵室内の温
度・湿度の大きな変化を回避でき、もって高湿度に起因
した雑菌の急速な繁殖が防止されると共に、温度・湿度
の変化に起因した果実の鮮度低下も抑制され、非常に長
期にわたる貯蔵が可能となる。
【0012】また、一般的に貯蔵室内の空気が停滞する
場所にはかび類、黒軸病、黒腐病等が発生し易く、特に
ヘタ部分の緑色が黒く変色して商品価値の低下に繋がり
易いが、この貯蔵方法では、組成ガスの連続的な供給と
外部への排出により、貯蔵庫内の空間全体に安定した気
流が維持されるため、上記のような空気の停滞によるか
び類や病症の発生、ヘタ部分の変色等も殆ど生じない。
【0013】上記組成ガスは、窒素82〜95%の窒素
ガスと5〜18%の酸素ガスを含むものであり、大気中
から窒素ガスを取り出す既存の窒素ガス製造装置を用い
て得られる窒素ガスと空気とを混合して上記酸素濃度に
設定すればよい。この酸素ガス濃度は、高過ぎては果実
の呼吸を充分に低下できず、逆に低過ぎても酸素不足で
組織の壊死を招くことになるから、上記濃度範囲、特に
好ましくは8〜12%に設定するのがよい。
【0014】低温貯蔵中の貯蔵室内の温度は、高過ぎて
は果実の呼吸の増大によって鮮度の低下が早くなり、逆
に低過ぎても組織の壊死によって腐り易くなるため、1
〜5℃の範囲、特に2〜3℃の範囲とするのがよい。ま
た低温貯蔵中の貯蔵室内の湿度は、高過ぎては上述した
過湿度下での問題があると共に、低過ぎては果実及び果
皮からの水分の喪失が早くなって鮮度低下に繋がるた
め、80〜90%、特に82〜85%の範囲とするのが
よい。
【0015】しかして、連続供給する組成ガスは、貯蔵
室内の温度及び湿度を上記のように設定する上で、温度
1〜5℃程度、特に好適には2〜3℃、湿度60〜80
%、特に好適には65〜75%程度とするのがよく、温
度設定には第一調整室で冷凍機と電気ヒーターを利用す
ると共に、湿度設定には水中バブリング等による加湿手
段を採用すればよい。また組成ガスの供給量は、果実1
トン当たり0.05〜0.15m3 /hr程度に設定す
るのがよい。
【0016】なお、貯蔵室内は上記の連続供給する組成
ガスによって間接冷却すればよいが、貯蔵室の容量が大
きい場合等、該組成ガスのみでは冷却力が不足する場合
には、貯蔵室自体の冷却補助手段を設けてもよい。この
ような冷却補助手段は、間接冷却を行うために、その冷
却部が貯蔵室内の雰囲気に対して遮断された形とし、こ
の遮断部において上記冷却部によって冷却された空気と
貯蔵室内の気体との間で熱交換を行うように設定すれば
よい。
【0017】一方、貯蔵期間中の果実の呼吸量は一定で
はないから、貯蔵室内の湿度は、連続供給する組成ガス
又はこれと冷却補助手段によって前記のように設定して
いても、呼吸に伴って果実から放出される水分量の変化
により変動することになる。そこで、貯蔵室外に第2調
整室である適当な湿度調整室を設け、この湿度調整室内
に低温貯蔵中の貯蔵室内のガスの一部を取り込んで低湿
度に調整して保持しておき、貯蔵室の湿度が設定値を越
えた際に、該湿度調整室内の低湿ガスを貯蔵室へ導入す
るように構成すれば、貯蔵室内が常に一定範囲の湿度に
維持され、過湿度による雑菌の繁殖増大が回避されると
共に、貯蔵期間が長くなって果皮の水分が減少してきて
も浮き皮状態になりにくくなり、もって腐りを生じるこ
となく高い鮮度を保ったまま、採果後6ヵ月以上という
非常に長期間の貯蔵が可能となる。
【0018】この低温貯蔵中の貯蔵室内の湿度測定には
通常の湿度センサーを用い、その測定値に基づいて自動
的に湿度調整室内の低湿ガスを供給するように設定すれ
ばよい。この低湿ガスの湿度は60〜70%程度、温度
は1〜5℃、特に好ましくは2〜3℃とするのがよい。
【0019】また本発明の貯蔵方法では、低温貯蔵の全
期間を通して前述のような酸素濃度の低い組成ガスを連
続供給してもよいが、低温貯蔵を二段階として、第一段
階では外気から取り入れた空気を低温・低湿に調整して
連続供給し、短期間の低温貯蔵を行うと共に、第二段階
で前述の組成ガスの連続供給による長期間の低温貯蔵を
行うことが推奨される。これは、低温貯蔵を行う前の果
実が呼吸の盛んな状態にあるため、いきなり酸素濃度の
低い組成ガスによって呼吸を抑えるよりも、まず酸素濃
度の高い空気を供給しつつ低温にして徐々に呼吸を低下
させた上で、更に酸素濃度の低い組成ガスによって呼吸
を低下させる方が生理的により望ましいことによる。
【0020】この空気による第一段階の低温貯蔵は5〜
10日程度とすればよい。また貯蔵室へ連続供給する空
気の温度、湿度及び供給量は前記の組成ガスと同様とす
ればよい。空気の湿度及び温度の調整手段としては、特
に制約はないが、最も簡易な手段として除湿機能付き冷
凍機と電気ヒーターとによる方法がある。すなわち、除
湿機能付き冷凍機は冷却部での熱交換に伴って空気中の
水分が結露して除去される最も一般的な冷凍機であり、
これと電気ヒーターを発停させるによって温度及び湿度
を容易に確実に調整できる。例えば外気が低温・高湿で
ある場合でも、冷凍機を一定温度以上で作動するように
設定しておけば、電気ヒーターを作動して温度を上げる
ことよって自動的に冷凍機を働かせ、その除湿作用によ
り低湿度に調整できる。なお、外気の湿度が低過ぎる場
合には水中バブリング等による加湿手段を採用すればよ
い。
【0021】なお、このような二段階の低温貯蔵を行う
場合、第一段階の空気を連続供給する場合においても、
貯蔵室内を常に一定範囲の湿度に維持して過湿度による
雑菌の繁殖を抑えるために、前記の湿度調整室内に低湿
空気を保持しておき、貯蔵室の湿度が設定値を越えた際
に、該湿度調整室内の低湿空気を貯蔵室へ導入すること
が望ましい。この低湿空気は、外気から湿度調整室内に
取り入れるか、又は低温貯蔵中の貯蔵室内の空気の一部
を湿度調整室内に取り入れ、前記の低湿ガスと同様の湿
度及び温度に設定すればよい。この湿度調整室における
湿度及び温度の設定は、低湿ガス及び低湿空気共に、前
記の第一段階において連続供給する空気の湿度及び温度
の調整と同様に除湿機能付き冷凍機と電気ヒーターを利
用して行えばよい。
【0022】更に低温貯蔵中において、貯蔵室内のガス
又は空気を断続的に取り出してオゾンにより殺菌処理
し、この処理したガス又は空気を貯蔵室内へ戻すように
構成すれば、貯蔵中のかび類や各種病症の発生をより効
果的に防止することができる。しかして、このオゾン処
理を貯蔵室内で直接施した場合は、果実にオゾン障害を
発生する恐れがあるが、上述のように貯蔵室内のガス又
は空気を取り出して殺菌処理後に貯蔵室内へ戻す方法に
よれば、例えば2〜3PPM程度の高濃度オゾンによっ
て殺菌処理を施したのち、例えばオゾン濃度が0.01
PPM程度と低下してから貯蔵室内へ戻せばよいから、
オゾン障害を招くことなく高い殺菌効果をあげることが
できる。
【0023】一方、本発明の貯蔵方法においては、未発
色果実の多いものを貯蔵対象とする場合等で、必要に応
じて上記の低温貯蔵の前に発色予措処理を施すことがで
きる。この処理は、低温貯蔵時と同様に貯蔵室内に温度
及び湿度を調整した空気を連続供給すると共に余剰空気
を外部へ連続排出して行うが、貯蔵室内の温度を8〜1
5℃、特に好適には10〜12℃程度、同湿度を80〜
87%、特に好適には83〜85%に設定することによ
り、果皮の発色増進と共に予措としての果実の水分減量
を行うものである。しかして、この温度は、低過ぎては
発色増進効果が不充分となり、逆に高過ぎては果実の呼
吸増進によって鮮度低下が早くなる。また湿度は、低過
ぎては果実の水分減量が過度になり、逆に高過ぎては水
分減量が不充分になる。
【0024】この発色予措処理では、低温貯蔵時と同様
に、貯蔵室内の空気は常に一定の割合で供給空気と置換
して更新され、果実の呼吸によって発生する炭酸ガス,
エチレンガス,水分等が貯蔵室内に蓄積されず、且つ貯
蔵室内には果実の呼吸に必要な酸素が常に一定の割合で
存在することになるから、果実の鮮度低下が抑えられ、
従来のような予措室による処理を行う場合に比較して全
体としての貯蔵期間が長くなると共に、未発色果実の発
色によって虎斑症を防止できる。また、温度及び湿度の
設定を変えるだけで、発色予措処理と次の低温貯蔵とを
同じ貯蔵室内で且つ同じ付帯設備を利用して続けて行え
るので、従来のような予措室から貯蔵室への移し替えの
ための労力及び時間が不要となる上、これら両室を設け
る場合に比べて設置場所を取らず設備コストも安く付
く。
【0025】しかして、発色予措処理において貯蔵室へ
連続供給する空気は、温度8〜15℃程度、特に好適に
は10〜12℃、湿度45〜75%程度、特に好適には
50〜70%、供給空気量を果実1トン当たり0.3〜
0.8m3 /hr程度に設定するのがよい。また発色予
措処理の期間は8〜15日程度、特に10〜12日程度
が望ましい。
【0026】この発色予措処理においても、低温貯蔵時
と同様に、貯蔵室内の湿度が設定値より上昇した際に、
前記の連続供給する空気及び組成ガスとは別途に低湿空
気を貯蔵室内に導入して湿度調節すると共に、貯蔵室内
の空気を断続的に取り出してオゾン処理で殺菌し、この
殺菌処理したガスをオゾン濃度の低下後に貯蔵室内へ戻
す手段を採用することが推奨される。上記の別途に供給
する低湿空気は湿度60〜70%程度に設定するのがよ
い。
【0027】なお、貯蔵対象とする果実は、貯蔵中の共
腐れを防ぐために収穫前に消毒剤散布処理を施しておく
ことが望ましく、また商品価値の点からは浮き皮状態の
ものを排除することが推奨される。ただし、本発明の貯
蔵方法によれば、収穫段階で浮き皮を生じている果実で
も、その浮き皮の度合を進行させずに貯蔵できるという
いう利点がある。
【0028】図1及び図2は、本発明の貯蔵方法を適用
する貯蔵装置の一構成例を示す。この貯蔵装置は一棟の
貯蔵庫1内が、みかん類の果実Fをコンテナー等に入れ
た状態で収納するスペースの大きい貯蔵室10と、その
搬出入口10aとは反対側に併設されたスペースの小さ
い第一〜第三調整室11〜13とに区画されている。し
かして、貯蔵室10と第一及び第二調整室11,12の
それぞれ天井部には、一般的な除湿機能及び温度設定機
能付きの冷凍機2A〜2Cが設置されている。また、第
一調整室11には電気ヒーター3Aと加湿用水中バブリ
ング装置4、第二調整室12には電気ヒーター3B、第
三調整室13にはオゾン発生器5がそれぞれ設置されて
いる。更に貯蔵庫1の外側に、大気から窒素ガスを分離
して取り出す窒素ガス製造装置7と、これによって取り
出された窒素ガスと空気とを所定割合で混合するガス混
合器8とが設置され、ガス混合器8より混合された組成
ガスを配管8aより第一調整室11へ導入するようにな
っている。
【0029】貯蔵室10は、天井近くには合成樹脂シー
ト6が水平に張設されており、このシート6によって冷
凍機2Aの冷却部2aが貯蔵空間Sから遮断されてお
り、また天井部には前記シート6を貫通して貯蔵空間S
と外部とを連通する空気排出口10bが設けられる共
に、該貯蔵室10の内奥側には、上部に複数基の送風機
9A…を備えた偏平な縦箱型の空気循環ボックス14が
設置されている。15Aは貯蔵室10の内壁面に設置さ
れた湿度センサーである。
【0030】第一調整室11は、発色予措処理と空気の
連続供給による低温貯蔵時には空気導入口11aから取
り入れた外気を、また組成ガスの連続供給による低温貯
蔵時にはガス混合器8より導入される酸素濃度の低い組
成ガスを、それぞれ所定の温度及び湿度に調整して風量
調整用インバーター付き送風機9Bを介して給気口11
bより貯蔵室10内に連続供給するようになされてい
る。しかして、外気及び組成ガスの温度及び湿度を温湿
度センサー15Bにて測定し、この測定値に基づき、温
度については冷凍機2Bと電気ヒーター3Aの発停によ
って自動調整する。また空気の湿度は、冷凍機2Bの除
湿能力によって調整するが、外気湿度が低過ぎる場合に
は水中バブリング装置4によって自動的に加湿し、逆に
外気湿度が高過ぎる場合には、電気ヒーター3Aが自動
的に作動して室内温度を上昇させることにより、冷凍機
2Bが作動して除湿するように設定されている。一方、
組成ガスの湿度は、水中バブリング装置4の加湿により
設定される。
【0031】第二調整室12は、発色予措処理と空気の
連続供給による低温貯蔵時には空気導入口12aより外
気を取り入れ、また組成ガスの連続供給による低温貯蔵
時には空気導入口12bより貯蔵室10内のガスの一部
を取り入れ、それぞれ60〜70%程度の低湿度に調整
した状態で保持しておき、湿度センサー15Aにて検出
される貯蔵室10内の湿度が設定値(通常85%)以上
に上昇した際に、自動的に風量調整用インバーター付き
送風機9Cを介して給気口12cより貯蔵室10内に供
給するようになされている。この第二調整室12内での
温度及び湿度の調整は、温湿度センサー15Cによる測
定値に基づき、温度については冷凍機2Cと電気ヒータ
ー3Bの発停によって貯蔵室10内の設定温度に対応す
る温度に自動調整し、湿度については冷凍機2Cの除湿
能力によって自動調整する。ただし、外気を取り入れる
場合、外気湿度が低いときにはそのままで保持し、外気
湿度が高過ぎる場合には第一調整室11と同様に電気ヒ
ーター3Bにより室内温度を上昇させることによって冷
凍機2Cを作動させて自動的に除湿するようになってい
る。
【0032】第3調整室13は、空気取入口13aより
定期的に貯蔵室10内のガス又は空気を取り入れ、この
ガスをオゾン発生器5から放出される濃度2〜3PPM
程度のオゾンによって殺菌したのち、オゾン濃度が0.
01PPM程度まで減少したのちに送風機9Dを介して
給気口13bより貯蔵室10内へ戻すように設定されて
いる。
【0033】
【実施例】以下に本発明を実施例によって具体的に説明
する。なお、実施例では、図1及び図2に示す構成にお
いて、貯蔵室10の容積11,664m3 、第一調整室
11の容積3,888m3 、第二調整室12の容積5,
184m3 、第三調整室13の容積1,944m3 、オ
ゾン発生器5のオゾン発生能力50mg/hrである貯
蔵装置を使用した。
【0034】1992年12月2日〜6日に収穫した和
歌山県産の普通温州みかんを10Kgずつコンテナーに
収容し、このコンテナー120ケース(みかん総量1,
200Kg)を貯蔵室10に収納し、外気から第一調整
室11に取り入れた空気を温度12℃、湿度60%に調
整して0.48m3 の割合で貯蔵室10内に連続供給
し、貯蔵室10内を温度10〜12℃、湿度82〜85
%に維持して12日間の発色予措処理を施した。かくし
て発色予措処理を終えたみかんは、全てオレンジ色に発
色し、水分が1〜2%減少したものとなった。
【0035】なお、この処理期間中、貯蔵室10内の空
気を第三調整室13に取込み、オゾン発生器5を10分
間作動させて殺菌処理(オゾン濃度2〜3PPM)し、
8時間経過後(オゾン濃度は0.01PPM程度まで低
下)に貯蔵室10内へ戻す操作を一日2回の割合で行っ
た。また、第二調整室11では取り込んだ外気を湿度6
0〜70%に調整して常時保持しておき、この保持した
空気を貯蔵室10内の湿度が85%よりも高くなった際
に自動的に貯蔵室10内に供給するように設定した。
【0036】次に、貯蔵室10と第一及び第二調整室1
1,12の温度をいずれも2〜3℃に調整した上で、外
気から第一調整室11に取り入れた空気を温度2〜3
℃、湿度70%として0.096m3 /hrの割合で貯
蔵室10内に連続供給し、貯蔵室10内を温度2〜3
℃、湿度82〜85%に維持して第一段階の低温貯蔵を
7日間行った。続いて第一調整室11からの空気の連続
供給を停止し、窒素ガス製造装置7及びガス混合器8を
作動させて窒素ガス90±0.5%、酸素ガス10±
0.5%の組成ガスを調製し、この組成ガスを第一調整
室11に導入して温度2〜3℃、湿度70%として0.
096m3 /hrの割合で貯蔵室10内に連続供給し、
貯蔵室10内を温度2〜3℃、湿度82〜85%に維持
して第二段階の低温貯蔵を5月20日まで158日間行
った。
【0037】なお、低温貯蔵中、発色予措処理時と同様
に、貯蔵室10内の空気及びガスを第三調整室13に取
込み、オゾン発生器5を10分間作動させて殺菌処理
し、8時間経過後に貯蔵室10内へ戻す操作を一日2回
の割合で行った。また第二調整室12では、空気による
低温貯蔵中には取り込んだ外気を、組成ガスによる低温
貯蔵中には貯蔵室10より取り込んだガスを、それぞれ
温度2〜3℃、湿度60〜70%に調整して常時保持し
ておき、この保持した低湿空気又は低湿ガスを貯蔵室1
0内の湿度が85%よりも高くなった際に自動的に貯蔵
室10内に供給するように設定した。
【0038】上記の低温貯蔵中の各段階で、腐敗果実の
歩合とその症病種を調べると共に、コンテナー単位の果
実重量の減量歩合を測定したところ、次の表1の結果が
得られた。
【0039】
【表1】
【0040】上表の結果から、本発明の貯蔵方法によれ
ば、貯蔵期間中の症病の発生が極めて少なく、しかも果
実重量の減量も非常に僅かであって高い鮮度が長期にわ
たって保たれ、6ヵ月以上もの長期保存か可能であるこ
とが判る。なお、上記低温貯蔵を終えたみかんを5人で
試食したところ、各人共に、糖の減量はなく、むしろ甘
味が増加しており、且つこの貯蔵と平行して第一段階の
空気による低温貯蔵を165日間行ったみかん(他の条
件は全て同じ)と比較して酸味の低下がなく美味である
との評価であった。また、貯蔵中の浮き皮の発生はな
く、収穫時に浮き皮状態であった果実の浮き皮の度合は
貯蔵後でも増大していなかった。
【0041】なお、上記実施例は、本発明の構成をより
具体的に説明するための例示であるから、本発明はこの
実施例の内容に限定されるものではない。例えば、貯蔵
室10の冷却補助手段として冷凍機2Aを用いている
が、該貯蔵室10の容量、外気温度、第一調整室11の
冷凍機2Bの冷却能力等によっては、冷凍機2Aを省略
できる。また、低温貯蔵を酸素濃度の低い組成ガスの連
続供給のみの一段階で行うことも可能である。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、みかん類の貯
蔵方法として、貯蔵室内の雰囲気が常に一定の割合で新
鮮な低温・低湿の組成ガスと置換して更新され、貯蔵室
内が低温で安定した低湿度に保たれると共に、酸素濃度
のの低い組成ガスにより果実の呼吸が抑えられることか
ら、果実の鮮度低下が効果的に抑制され、しかも貯蔵室
内が間接冷却によって低温状態に保持されるので、従来
のような冷却部の霜取りに伴う貯蔵室内の温度・湿度の
大きな変化がなく、霜取り時の過湿度に起因した雑菌の
急速な繁殖が回避され、また貯蔵庫内の空間全体に安定
した気流が維持されるため、空気の停滞によるかび類や
病症の発生、ヘタ部分の変色等も殆ど生じず、高い鮮度
を保ったままで非常に長期間の貯蔵が可能となる方法が
提供される。
【0043】また本発明によれば、上記のみかん類の低
温貯蔵中において貯蔵室内の湿度が設定値を越えた際に
低湿ガスを貯蔵室に供給して湿度調整することから、貯
蔵室内が常に一定範囲の湿度に維持され、過湿度による
雑菌の繁殖増大が回避されると共に、貯蔵期間が長くな
って果皮の水分が減少してきても浮き皮状態になりにく
くなり、もって浮き皮に起因した腐りを生じることなく
高い鮮度を保ったまま、より長期間の貯蔵を行えるとい
う利点がある。
【0044】また本発明によれば、上記のみかん類の貯
蔵方法において、低温貯蔵中の貯蔵室内の温度と湿度を
特定範囲に設定することから、果実の鮮度維持と症病防
止がより効果的となり、より長期間の貯蔵が行えるとい
う利点がある。
【0045】請求項2の発明によれば、上記のみかん類
の貯蔵方法において、低温貯蔵の第一段階で貯蔵室内に
低温・低湿の空気を連続供給して、低温貯蔵中の貯蔵室
内の温度と湿度を特定範囲に設定し、この過程で果実の
呼吸を徐々に低下させた上で、第二段階の酸素濃度の低
い組成ガスの連続供給による長期間の低温貯蔵を行うの
で、果実の急激な呼吸低下による弊害を回避できるとい
う利点がある。
【0046】請求項3の発明によれば、上記のみかん類
の貯蔵方法において、貯蔵室へ連続供給する空気の湿度
及び温度の調整を容易に確実に行えるという利点があ
る。
【0047】請求項4の発明によれば、上記のみかん類
の貯蔵方法において、貯蔵室内のガスを断続的に取り出
してオゾンにより殺菌処理し、この処理したガスをオゾ
ン濃度の低下後に貯蔵室内へ戻すことから、果実にオゾ
ン障害を生じることなく症病の発生をより確実に抑制で
きるという利点がある。
【0048】請求項5の発明によれば、上記のみかん類
の貯蔵方法における低温貯蔵の前に、貯蔵室内に温度及
び湿度を調整した空気を連続供給して貯蔵室内の空気を
置換しつつ、該貯蔵室の温度及び湿度を特定範囲に設定
して発色予措処理を施すため、予措としての水分減量と
共に未発色果実の発色によって虎斑症を防止でき、且つ
果実の鮮度低下が抑えられ、従来のような予措室による
処理を行う場合に比較して全体としての貯蔵期間も長く
なり、また発色予措処理と次の低温貯蔵とを同じ貯蔵室
内で続けて行えるので、従来のような予措室から貯蔵室
への移し替えのための労力及び時間が不要となる上、こ
れら両室を設ける場合に比べて設置場所を取らず設備コ
ストも安く付くという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に用いた貯蔵装置を模式的
に示す横断平面図。
【図2】 図1のII−II線の断面図。
【符号の説明】
1 貯蔵庫 2A〜2C 冷凍機 2a 冷却部 3A,3B 電気ヒーター 4 加湿用水中バブリング装置 5 オゾン発生器 6 合成樹脂シート 7 窒素ガス製造装置 8 ガス混合器 8a 配管 9A〜9D 送風機 10 貯蔵室 10a 搬出入口 11 第一調整室 12 第二調整室(湿度調整室) 13 第三調整室 14 空気循環ボックス 15A 湿度センサー 15B 温湿度センサー 15C 温湿度センサー F みかん類 S 内部空間

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 みかん類を収容した貯蔵室内に、予め第
    一調整室で組成された82〜95%の窒素ガスと5〜1
    8%の酸素ガスを含む組成ガスを連続供給し、且つこの
    供給に伴う貯蔵室内の余剰ガスを外部へ連続排出すると
    共に、貯蔵室内を前記の連続供給する組成ガス又は該組
    成ガスと他の冷却手段により間接冷却して、低温貯蔵中
    の貯蔵室内の温度を1〜5℃、同湿度を80〜90%に
    設定して、該貯蔵室内のみかん類を低温貯蔵すると共
    に、低温貯蔵中の貯蔵室内のガスの一部を第二調整室で
    ある湿度調整室内に取り込んで低湿度に調整して保持し
    ておき、貯蔵室の湿度が上記設定値を越えた際に、該湿
    度調整室内の低湿ガスを貯蔵室へ導入することにより、
    貯蔵室内を一定湿度範囲に保つことを特徴とするみかん
    類の貯蔵方法。
  2. 【請求項2】 組成ガスの連続供給による長期間の低温
    貯蔵の前に、貯蔵室内に低温・低湿の空気を連続供給
    て、低温貯蔵中の貯蔵室内の温度を1〜5℃、同湿度を
    80〜90%に設定すると共に貯蔵室内の余剰空気を外
    部へ連続排出して低温貯蔵を行う請求項1記載のみかん
    類の貯蔵方法。
  3. 【請求項3】 貯蔵室へ連続供給する組成ガスの温度を
    冷凍機と電気ヒーターとによって調整すると共に、該組
    成ガスの湿度を加湿手段によって設定することを特徴と
    する請求項1または2に記載のみかん類の貯蔵方法。
  4. 【請求項4】 低温貯蔵中の貯蔵室内のガスを断続的に
    取り出してオゾンにより殺菌処理し、この処理したガス
    をオゾン濃度の低下後に貯蔵室内へ戻すことを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載のみかん類の貯蔵方
    法。
  5. 【請求項5】 低温貯蔵の前に、貯蔵室内に温度及び湿
    度を調整した空気を連続供給すると共に余剰空気を外部
    へ連続排出することにより、貯蔵室内の温度を8〜15
    ℃、同湿度を50〜70%に設定して果皮の発色増進処
    理を施すことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載のみかん類の貯蔵方法。
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