JP5873722B2 - 柱状標示体 - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、道路上に設置可能な道路標識具であって、外力に対して揺動可能で尚且つ弾性復元力により起立状態が保持される標示部と、前記標示部を前記道路上に支持する接地部とを備える道路標識具、が開示されている。
すなわち本発明に係る柱状標示体は、ベースと、該ベースより上方へ立設された可撓性を有する柱体とを備えた柱状標示体であって、前記柱体は、左右の幅の大きさが前後の厚みよりも大きくなされた扁平筒状の標示部と、該標示部の下端より延設され下方へ至るほど円筒形状となる中間部と、該中間部の下端より下方へ延設されて前記ベースに固定される円筒形状の基部が設けられると共に、前記標示部と前記中間部と前記基部とが一体的に形成され、前記標示部の前後の厚みの大きさは、幅方向の中央部分が側部より大きくなされており、前記柱体には、該柱体の筒壁を貫通する貫通穴が形成され、該貫通穴は前記柱体の左右方向側である側方の筒壁に形成されており、
前記貫通穴は、左右の幅の大きさが前後の厚みよりも大きくなされた扁平筒状の前記標示部の左右の幅方向である側方の筒壁に形成されていることを特徴としている。
また、ベースと、該ベースより上方へ立設された可撓性を有する柱体とを備えた柱状標示体であって、前記柱体は、左右の幅の大きさが前後の厚みよりも大きくなされた扁平筒状の標示部と、該標示部の下端より延設され下方へ至るほど円筒形状となる中間部と、該中間部の下端より下方へ延設されて前記ベースに固定される円筒形状の基部が設けられると共に、前記標示部と前記中間部と前記基部とが一体的に形成され、前記標示部の前後の厚みの大きさは、幅方向の中央部分が側部より大きくなされており、前記柱体の内側の中空内には車両の踏みつけに対する復元性を備える補強筒が内装されると共に、該補強筒は扁平筒状の前記標示部の筒壁との間に間隔をあけて配置されており、
前記補強筒は円筒形状に形成され、該補強筒の外径が前記標示部の前後方向の筒壁の内面間の大きさよりも大きく形成されていることを特徴としている。
また、ベースと、該ベースより上方へ立設された可撓性を有する柱体とを備えた柱状標示体であって、前記柱体は、左右の幅の大きさが前後の厚みよりも大きくなされた扁平筒状の標示部と、該標示部の下端より延設され下方へ至るほど円筒形状となる中間部と、該中間部の下端より下方へ延設されて前記ベースに固定される円筒形状の基部が設けられると共に、前記標示部と前記中間部と前記基部とが一体的に形成され、前記標示部の前後の厚みの大きさは、幅方向の中央部分が側部より大きくなされており、扁平筒状の前記標示部及び前記中間部を備える前記柱体の下端が円形の環状溝に挿入されて固定された状態で前記ベースに立設されており、
前記柱体の下端には前記環状溝が形成された台部が固定され、
該台部が前記ベースへ着脱自在に取り付けられており、
設置させた前記ベースから前記台部を取り外し、該台部を前記ベースへ再度取り付けるときに、前記柱体の標示部が取り外し前と異なる方向へ向けられることがなく、一定の方向へ向けられるようになされていることを特徴としている。
また、左右の幅の大きさが前後の厚みよりも大きな扁平筒状の標示部を設けるので、この標示部の扁平面上に標示を形成させて、面方向からの視認性がよい標示を行うことができる。
また、前記柱体に、前記標示部の下端より延設させ下方へ至るほど円筒形状となり前記基部へ延設させる中間部を設けると共に、前記標示部と前記中間部と前記基部とを一体的に形成させるので、前記板部に車両が接触する等して外力がかかったときに、前記標示部と前記基部との間に力が集中しやすい箇所が生じにくくなされ、前記柱体の損傷が抑制される。
また、前記標示部の前後の厚みの大きさを、幅方向の中央部分が側部より大きくするので、幅方向の中央部分が膨らむような断面形状に形成されて標示部で折れ曲がるような変形が起こったときに復元しやすくなされ、標示部の標示が維持されやすくなされる。
また、パイプ体を押圧して扁平な前記標示部を形成するので、標示を設ける前記標示部を前記パイプ体の直径よりも幅広に形成でき、より大きな面積の標示を形成させて良好に視認できるように設けることができるので好ましい。
図面において、Fは柱状標示体であり、1は柱体であり、2はベースである。本実施形態の柱状標示体Fは、柱体1が、ベース2の上方に突出するように立設されて形成されている。本実施形態の柱体1は、ベース2の上方から着脱自在に取り付けられている。
前記標示部11は、扁平円形状の断面に形成されており、左右の幅の大きさが前後の厚みよりも大きな扁平円に形成されている。
この標示部11の前面及び後面は標示面となされ、標示部11の側部や、前記基部13よりも曲率半径が大きく形成されているため、文字や数字、図形などの標示を行う場合に、その内容をより認識しやすく標示させることができる。
本実施形態の柱体1は標示部11の前面側の標示面に標示シートS1を貼着して標示を設けている。
標示部11への標示の形成方法は、上記のような標示シートS1の貼着のみならず、塗装や印刷などの方法により行ってもよい。
また、夜間の視認性を向上させるために再帰反射性を有する部材を用いるのが好ましく、標示シートS1に光の再帰反射性を有するシートを用いる方法が挙げられる。例えば、再帰反射性の標示シートS1を標示の外形に切り出して前記標示部11に貼着させる方法や、再帰反射性の標示シートS1の表面に標示を印刷させて前記標示部11に貼着させる方法や、その他の方法を用いて設けることができる。
柱体1の下端には、略円筒形状に形成された台部4が固定されている。
具体的には、円筒形状に形成された柱体1の下端が、台部4の上面に同心円状に形成された環状溝41に挿入され、融着されて固定されている。
具体的には、補強筒3の下端が、台部4の上面の環状溝41の内側に同心円状に形成された環状溝42に挿入され、融着されて固定されている。
補強筒3の材質は、車両等の踏みつけに対する復元性、耐久性等を考慮すると、ブタジエンスチレンゴム、ネオプレン、ブタジエンアクリロニトリルゴム、クロロプレン重合体、ブチルゴム、エチレンプロピレンターポリマー、ポリイソブチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、シリコン樹脂、スチレン−ブタジエン系やポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリアミド系等のエラストマーなどの各種合成ゴムや合成樹脂等を用いることができ、本実施形態の補強筒3は熱可塑性ポリウレタンを用いて形成されている。
補強筒3を柱体1の内部に内装させて設けることで、柱状標示柱Fの上を車両が通過するなどして柱体1が折れ曲がるなど変形するときに、柱体1にかかる応力を補強筒3に分散させることができ、柱体1の疲労による損傷を低減させることができる。
また、折れ曲がった柱体1が復元する際に、補強筒3が柱体1を内側から支え、元の状態へより強力に復元するようになされる。
尚、折れ曲がりなどの変形に対して、柱体1のみで十分な復元がなされる場合は、補強筒3を設けなくても良い。
支持凹部21の内周側面は、挿入された台部4の外周側面を支持可能な支持面21aに形成されており、ベース2の支持凹部21に台部4を挿入させた柱体1は、ベース2の支持面21aにその下端を支持されて立設される。
また、本実施形態において、柱体1とベース2とは、差込部材6を用いて固定されるようになされている。
図5は図1の柱体1を形成させる状況を示す図であり、(イ)は熱プレス加工前を示す図であり、(ロ)は熱プレス加工後を示す図であり、(ハ)は柱体の上端を固定させた状況を示す図であり、図6は図3の柱体1の基部13の断面を示すA−A断面図であり、図7は図3の柱体1の標示部11の断面を示すB−B断面図であり、図8は柱体の上端の縦断面を示す図であり、(イ)は図3のC−C断面図であり、(ロ)は他の実施の一形態を示す図である。
尚、図5、図6及び図7は、図面の簡略化のために補強筒3や台部4の図示を省略し、柱体1の断面のみを図示している。
パイプ体Pは、矢印で示されるように、その上部分が押しつぶされるように前後両方向から熱プレス加工により押圧されて、図5(ロ)に示すように、円筒形状の筒壁が上端に至るまで扁平円形状の断面に成型されて、標示部11が形成されている。
そして、前記の熱プレス加工が施されていないパイプ体Pの下部分は円筒形状の基部13となされ、この基部13と板部11との間に、扁平形状から円筒形状へ形状が変化する中間部12が形成されるように設けている。
また、扁平形状の外形の標示部11と円筒形状の基部13との間に、扁平形状から円筒形状へ徐々に形状が変化する中間部12を設けることで、これらの間の柱体1の筒壁に力が集中する箇所が生じにくくなされ、柱体1の損傷が抑制できる。
また、本実施形態の柱体1は、1本のパイプ体Pを熱プレス等により前後両方向から押圧することで、前記の標示部11、中間部12、基部13を容易に形成させることができる。また前記の方法は、射出成型など他の成型方法と比較して、その筒壁の肉厚を柱体1の上端から下端に至るまで容易に等しく形成させることができるので、柱体1へ外力がかかったときに筒壁の薄い部分に力が集中することがなく、柱体1の損傷を抑制できる。1本のパイプ体Pから柱体1を形成させる方法は、熱プレスに限るものではなく、ブロー成形などの方法を用いてもよい。
例えば、前後方向に対向する筒壁にボルトなどの固定部材を貫通させてその形状を扁平に保たせてもよく、筒壁に保形部材を当接、固定させて、その形状を扁平に保たせてもよく、他の方法を用いてもよい。
例えば、図8(ロ)は、柱体1の他の実施の一形態を示す上端部分の縦断面図であり、本実施形態の柱体1は、上端に挿入させた保形部材8に筒壁を接着固定させて、その形状を扁平形状に保たせている。
本実施形態の保形部材8は、断面T字状の板形状に形成されており、その下方へ向けて延設された板部分を柱体1へ上端から挿入させ、柱体1上端の前方側の筒壁と、後方側の筒壁とを、それぞれこの保形部材8へ接着固定させた状態を表している。
本実施形態のシートS2は、帯状に形成されて、一方の縁が柱体1の前面側に貼着され、柱体1の上端から後方へ折り返されて、他方の縁が柱体1の後面側に貼着されるように取り付けられている。
シートS2がこのように取り付けられることで、柱体1上端の前後に対向する筒壁の接着が剥がれにくくなされ、柱体1上端の扁平形状がより強く保持されるようになされる。
柱体1に車両などが接触して、柱体1が折れ曲がるなどして変形したときに、柱体1の中空部分と外部とを連通させる貫通穴17を設けることで、変形した柱体1内部の空気が貫通穴17を通り道として外部へ排出されるので、内部の空気の圧力増大による柱体1の破裂などの損傷を防止できる。
また、貫通穴17を柱体1の上端付近に形成するので、柱体1が根本付近の基部13で折れ曲がるように変形したときでも、内部の空気を効率的に外部へ排出できるので、好ましい。
また、幅方向の中央部分が側部より膨らむような断面形状にすることで、扁平板形状の断面と比較して折れ曲がりに対する強い復元力を備えるので、柱体1に車両などが接触して標示部11の部分で折れ曲がるような変形が生じた場合でも、元の形状に復帰しやすくなされる。
尚、本実施形態の柱体1は標示部11の断面を扁平円形状に形成させているが、標示部11の断面形状はこの形状に限るものではなく、幅方向の中央部分が側部より大きな厚みとなされた種々の断面形状に形成させてよい。
図17は本発明に係る柱状標示体の標示部11の他の実施の形態を示す横断面図である。
標示部11は断面形状を、例えば、図17(イ)に示すように扁平な六角形に形成させてもよく、図17(ロ)に示すように扁平な菱形形状に形成させてもよく、他の扁平な多角形形状に形成させてもよい。また図17(ハ)に示すように、標示部11の幅方向の中央部分が扁平円形状で、その左右の側部がそれぞれ中央部分より小さな厚みの扁平板形状となるように形成させてもよい。また、中央部分を扁平円形状ではなく、円形状や、多角形形状に設け、その左右の側部がそれぞれ中央部分より小さな厚みの扁平板形状となるように形成させてもよい。
柱体1下端の台部4には、径の外側方向へ突出する矩形形状の突部45が、台部4の下端に形成されている。
本実施形態の台部4には、全周に亘って周方向へ等間隔に3個の突部45が形成されている。
本実施形態の蓋部44は、台部4に2個形成されており、横方向の大きさが前記突部45と同じに形成されており、外側方向への突出の大きさが前記突部45より大きく形成されている。
また、各蓋部44は、平面視において前記3個の突部45の中の2個の突部45bにそれぞれ近接して形成されている。具体的には、本実施形態の各蓋部44は、前記各突部45bより、台部4の周方向における左回り方向へずれた位置にそれぞれ形成されており、詳細には、前記蓋部44の右回り方向側の側端が、前記突部45bの左回り方向側の側端の真上に位置するように形成されている。
尚、3個の突部45の中の残りの突部45a付近には、蓋部44は形成されていない。
各第一凹部25は、その溝幅の大きさが前記柱体1下端の台部4の突部45の横方向の大きさに対応して形成され、その溝の窪みの大きさが、前記突部45の突出の大きさに対応して形成されている。
具体的には、各第一凹部25は前記突部45を上下方向に挿通可能な大きさに設けられており、前記柱体1の台部4を支持凹部21へ挿入させたときに、台部4の下端に形成された各突部45が前記各第一凹部25内を通るように設けられている。
各第二凹部26は、平面視において各第一凹部25から右周り方向へ伸びるように形成されており、図13に示すように、上下方向に伸びる第一凹部25と、この下端から周方向へ伸びる第二凹部26とが組み合わされてL字形状の溝部が支持面21aに形成されるように設けられている。
詳細には、第二凹部26は、その溝の窪みの大きさが前記突部45の突出の大きさと同じ、即ち前記第一凹部25と同じに形成され、上下方向の溝幅の大きさが前記突部45の上下方向の大きさに対応して形成され、その横方向の溝の大きさが前記突部45の横方向の大きさに対応して形成されている。
即ち、前記柱体1の台部4を支持凹部21へ挿入させた後、柱体1を平面視右回り方向へ回転させたときに、前記各突部45が前記各第一凹部25内から各第二凹部26内へ進入して収納されるように、前記各第二凹部26は形成されている。
図14に示すように、各突部45を各第一凹部25へそれぞれ挿入させて、前記柱体1の台部4を支持凹部21へ差し込んだ後、柱体1を平面視の右回り方向へ回転させれば、図15に示すように各突部45は各第二凹部26内へ進入する。
詳細には、前記第二凹部26の横方向の大きさは、前記突部45の横方向の大きさに対応して形成されているので、前記各突部45がその横方向の大きさ分だけ移動するように柱体1を回転させれば、前記各突部45はそれぞれ第二凹部26内に進入してその内側に収納される。
このように各突部45をそれぞれ第二凹部26内に収納させることで、台部4が支持凹部21から上方向へ抜けることがなくなり、柱体1がベース2へ取り付けられる。
また逆に、図15の柱体1を平面視の左方向へ回転させれば、各突部45が逆戻ってそれぞれ第一凹部25へ進入するので、柱体1を上方向へ引き抜き、ベース2から取り外すことができる。
このようにベース2と台部4との間に開口Kが露出されると、当該開口Kには柱状標示体Fの使用過程で砂やゴミなどが侵入して、第一凹部25や台部4の側面などを損傷させたり、ベース2から柱体1を取り外す際の障害となる恐れがある。
本実施形態の台部4には、2個の突部45bに近接して、蓋部44がそれぞれ形成されている。
各蓋部44は、前記各突部45bの真上より平面視の左回り方向へずれた位置にそれぞれ形成されており、図14に示すように各突部45bをそれぞれ第一凹部25へ差し込んだ後、柱体1を平面視の右回り方向へ回転させれば、図15に示すように各蓋部44が移動して第一凹部25の真上に位置するように設けられている。
そして、各蓋部44は、横方向の大きさが前記突部45と同じに形成され、外側方向への突出の大きさが前記突部45より大きく形成されているため、前記突部45に対応する横幅と窪みの大きさに形成された第一凹部25の開口Kが、真上に位置する各蓋部44に覆われるようになされ、開口Kからの砂やゴミなどの侵入を抑制できる。
差込部材6は、上下に長い略長方形状に形成されたピン本体61と、このピン本体61の前面61aの上端から前方へ突出する板形状の係止突部62が形成されている。
尚、係止突部62の横幅の大きさは、ピン本体61の横幅の大きさと同じ大きさに形成されている。
即ち、本実施形態のピン本体61は、第一凹部25内の内部に収納可能な大きさに形成されている。
また、ピン本体61の後面61bは、ベース2の支持面21aに対応する曲面形状に形成されており、ピン本体61が第一凹部25内に収納されたときに、ピン本体61の後面61bが円形に窪む支持凹部21内へ突出しないように設けられている。
柱体1の下端をベース2へ挿入させ、回転操作させたとき、突部45bを挿入させた第一凹部25の開口Kは、近接して設けられた蓋部44により塞がれるが、突部45aを挿入させた第一凹部25は、蓋部44が設けられていないため、開口Kが露出された状態となる。
また、第一凹部25内の内部に収納された差込部材6によって前記開口Kが塞がれるので、第一凹部25内への砂やゴミなどの侵入が防止できる。
そして、差込部材6を第一凹部25から取り外せば、柱体1を逆方向へ回転させることができる状態となり、突部45a、45bをそれぞれ第二凹部26から第一凹部25へ進入させて、柱体1をベース2から取り外すことができる。
ベース2に取り付けた差込部材6を取り外す際には、係止突部62とベース2との間に工具などを差し入れて、差込部材6を上方へ容易に抜き取ることができる。
貫通孔23は、前記差込部材6のねじ孔63に対応する位置に形成されており、係止突部62をベース2上面に当接させて取り付けられた差込部材6のねじ孔63と、前記貫通孔23とが同じ位置となるように設けられている。
差込部材6が第一凹部25内に収納されてビス止めされることで、柱体1の回転が規制されてベース2から抜けて外れることが防止され、ベース2へ安定的に取り付けられる。
また、ビスBをねじ孔63から螺脱させて貫通孔23から取り外せば、差込部材6をベース2から取り外して、柱体1をベース2から取り外すことができる。
また、この凹溝48は台部4に設けられた3個の突部45のうち、2個設けられた突部45bにそれぞれ形成され、残りの突部45aには形成されていない。
また、3個形成された第一凹部25のうち、台部4の突部45aを挿入させるために形成させた第一凹部25には前記凸部28は形成されていない。突部45aを挿入させるために形成させた第一凹部25の内周面には、差込部材6を固定するビスBを挿通させるための貫通孔23が形成されている。
即ち、ベース2の支持凹部21へ柱体1の台部4を挿入させるために、前記第一凹部25へ突部45bを挿入させるとき、凸部28が凹溝48の内側を通るように形成されている。
各凸部28と各凹溝48とを上記のように形成させることで、凸部28を形成させた第一凹部25へ突部45aを挿入させようとしても、突部45aに凸部28が当接して、ベース2へ台部4が挿入できないようになされる。
このため、ベース2へ柱体1を取り付ける作業の際に、貫通孔23が形成された第一凹部25へ突部45bが挿入される間違いが生じない。そして、貫通孔23が形成された第一凹部25の開口Kが突部45bに近接して形成された蓋部44に塞がれることがないので、第一凹部25へ挿入させた差込部材6を貫通孔23へ挿入させたビスBによってベース2へ確実に固定できるようになされる。
このため、設置させたベース2から柱体1を取り外し、再びベース2へ再び取り付けるときに、柱体1の標示部11が取り外し前と異なる方向へ向けられることがなく、常に一定の方向へ向けられるようになされる。
本実施形態の柱状標示体Fは、図2に示すように、ベース2に柱体1を立設させたとき、柱体1の標示部11の前方側の標示面が、ベース2の貫通孔23が設けられた方向へ向けられるように設けられている。そして、他の柱体1に取り替えた場合でも標示部11の向きが変化しないように、標示面11と台部4の向きを一定に定めて柱体1を形成させている。
標示面11の向きと、台部4との向きとを一定に定めるために、図5に示す柱体1の形成においては、最初にパイプ体Pを台部4へ固定させ、台部4の向きに合わせて熱プレス加工を行っている。これにより、設置させたベース2へ柱体1を取り付けるとき、異なる柱体1を取り付けたときでも、標示部11の向きが同じ方向へ向けられるようになされている。
例えば、凸部28と凹溝48の形成とは異なる方法で、前記突部45aと、突部45bとを異なる形状に形成させてもよい。
また、標示部11の前後方向の大きさが小さすぎると、標示部11の左右の幅の大きさが小さくなされて、標示部11に標示を大きく形成できない。このため、標示部11の前後方向の厚みの大きさを基部13の外径の70%以下に形成するのが好ましい。
11 標示部
12 中間部
13 基部
17 貫通穴
2 ベース
21 支持凹部
23 貫通孔
25 第一凹部
26 第二凹部
28 凸部
3 補強筒
4 台部
41 環状溝
42 環状溝
44 蓋部
45 突部
48 凹溝
6 差込部材
61 ピン本体
62 係止突部
63 ねじ孔
B ビス
F 柱状標示体
K 開口
S1 標示シート
S2 シート
P パイプ体
Claims (3)
- ベースと、該ベースより上方へ立設された可撓性を有する柱体とを備えた柱状標示体であって、
前記柱体は、左右の幅の大きさが前後の厚みよりも大きくなされた扁平筒状の標示部と、該標示部の下端より延設され下方へ至るほど円筒形状となる中間部と、該中間部の下端より下方へ延設されて前記ベースに固定される円筒形状の基部が設けられると共に、
前記標示部と前記中間部と前記基部とが一体的に形成され、
前記標示部の前後の厚みの大きさは、幅方向の中央部分が側部より大きくなされており、
前記柱体には、該柱体の筒壁を貫通する貫通穴が形成され、該貫通穴は前記柱体の左右方向側である側方の筒壁に形成されており、
前記貫通穴は、左右の幅の大きさが前後の厚みよりも大きくなされた扁平筒状の前記標示部の左右の幅方向である側方の筒壁に形成されていることを特徴とする柱状標示体。 - ベースと、該ベースより上方へ立設された可撓性を有する柱体とを備えた柱状標示体であって、
前記柱体は、左右の幅の大きさが前後の厚みよりも大きくなされた扁平筒状の標示部と、該標示部の下端より延設され下方へ至るほど円筒形状となる中間部と、該中間部の下端より下方へ延設されて前記ベースに固定される円筒形状の基部が設けられると共に、
前記標示部と前記中間部と前記基部とが一体的に形成され、
前記標示部の前後の厚みの大きさは、幅方向の中央部分が側部より大きくなされており、
前記柱体の内側の中空内には車両の踏みつけに対する復元性を備える補強筒が内装されると共に、該補強筒は扁平筒状の前記標示部の筒壁との間に間隔をあけて配置されており、
前記補強筒は円筒形状に形成され、該補強筒の外径が前記標示部の前後方向の筒壁の内面間の大きさよりも大きく形成されていることを特徴とする柱状標示体。 - ベースと、該ベースより上方へ立設された可撓性を有する柱体とを備えた柱状標示体であって、
前記柱体は、左右の幅の大きさが前後の厚みよりも大きくなされた扁平筒状の標示部と、該標示部の下端より延設され下方へ至るほど円筒形状となる中間部と、該中間部の下端より下方へ延設されて前記ベースに固定される円筒形状の基部が設けられると共に、
前記標示部と前記中間部と前記基部とが一体的に形成され、
前記標示部の前後の厚みの大きさは、幅方向の中央部分が側部より大きくなされており、
扁平筒状の前記標示部及び前記中間部を備える前記柱体の下端が円形の環状溝に挿入されて固定された状態で前記ベースに立設されており、
前記柱体の下端には前記環状溝が形成された台部が固定され、
該台部が前記ベースへ着脱自在に取り付けられており、
設置させた前記ベースから前記台部を取り外し、該台部を前記ベースへ再度取り付けるときに、前記柱体の標示部が取り外し前と異なる方向へ向けられることがなく、一定の方向へ向けられるようになされていることを特徴とする柱状標示体。
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