JP6376548B2 - 標識柱 - Google Patents
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Description
すなわち本発明に係る標識柱は、ベースと、該ベースから上方へ突出する可撓性を有する本体柱とを備えた標識柱であって、
前記本体柱は円筒状の外柱と、該外柱の内側に収納される円筒状の内柱及び円筒状の補強筒を備え、
前記外柱及び前記内柱は同心円状に配置されて前記ベースに着脱不能に設けられ、
前記補強筒は、下端の筒壁を前記内柱と外柱との間に挿入させると共に、該内柱及び外柱及びベースのいずれにも固定されない状態で設けられており、
前記補強筒は、前記内柱に圧嵌されていることを特徴とするものである。
また、ベースと、該ベースから上方へ突出する可撓性を有する本体柱とを備えた標識柱であって、
前記本体柱は円筒状の外柱と、該外柱の内側に収納される円筒状の内柱及び円筒状の補強筒を備え、
前記外柱及び前記内柱は同心円状に配置されて前記ベースに着脱不能に設けられ、
前記補強筒は、下端の筒壁を前記内柱と外柱との間に挿入させると共に、該内柱及び外柱及びベースのいずれにも固定されない状態で設けられており、
前記外柱は、取り付けられたキャップによって上端が閉塞されており、
前記補強筒は、該補強筒の筒壁上端から上方に位置する前記キャップまでの上下方向の間隔が、前記補強筒の下端から前記内柱の上端までの上下方向の間隔よりも小さくなるように形成されていることを特徴とするものである。
また、前記外柱の内側に円筒状の補強筒を収納させ、その下端の筒壁を前記内柱と外柱との間に挿入させるので、本体柱の剛性が高まる。また、前記内柱及び外柱及びベースのいずれにも固定されない状態で前記補強筒を設けているので、車両などが前記外柱に接触して本体柱が折れ曲がるときに、前記外柱の内面と補強筒の外面との接触部分において、本体柱の変形にともない前記外柱の内面と補強筒の外面とが滑るように位置ずれし、補強筒や外柱の一部への力の集中が抑制され、本体柱の損傷が低減する。また、前記内柱の外面と補強筒の内面との接触部分において、本体柱の変形にともない前記内柱の外面と補強筒の内面とが滑るように位置ずれし、補強筒や内柱の一部への力の集中が抑制され、本体柱の損傷が低減する。
図面において、1は標識柱である。本実施形態の標識柱1には、短円柱状に形成されたベース2と、その上面から上方へ突出する本体柱10を設けている。
本実施形態の標識柱1は、ベース2の下面から下方へ雄ねじを突出させるアンカーボルト部21を形成させており、このアンカーボルト部21の雄ねじを、道路等の設置面に埋設させたアンカーナットへ螺結させて、設置面に設置させるように設けている。
また、前記外柱11は、車両などが接触したときに弾性的に曲がり、その後に元の状態に復元する可撓性を備えている。
本実施形態の外柱11は、ウレタン樹脂によって形成させているが、これに限るものではなく、外柱11を弾性的に変形可能とする種々の材料で形成させてよい。例えば、天然ゴムやブタジエンスチレンゴム、ネオプレン、ブタジエンアクリロニトリルゴム、クロロプレン重合体、ブチルゴムなどの合成ゴム類、ポリウレタン樹脂、ポリイソブチレン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、シリコン樹脂、オレフィン系やウレタン系等エラストマーといった合成樹脂を選択または組み合わせて形成させてもよい。
前記キャップ3は、略円板状の天板部31と、この天板部の縁から下方へ延設される円筒状の筒部32を形成させている。
具体的には、前記キャップ3は、その差込部33の外周面が前記外柱11に当接するように形成させており、この差込部33の外周面に塗布した接着剤によって、前記外柱11へ接着固定させている。
尚、キャップ3の外柱11への固定方法は、接着固定に限るものではなく、接着や、融着や、ネジやリベットなどによる固定などを選択又は組み合わせて用いてよい。
本実施形態のベース2は短円柱形状に形成させており、その上面に円形の環状溝22をベース2と同心円状に形成させている。
前記本体柱10の外柱11は、その下端を前記環状溝22に挿入させ、ベース2へ融着させて固定させている。
外柱11のベース2への固定方法は、融着に限るものではなく、接着剤による接着や、ネジやリベットなどによる固定などを選択又は組みあわせて用いてもよい。また、外柱11をベース2と別体に形成させるのではなく、ベース2の成形時に外柱11を一体的に形成させてもよい。
前記内柱25は、前記環状溝21の内側に同心円状に配置させて設けており、この環状溝21に固定させた前記外柱11の内面と内柱25の外面との間に隙間Sが形成されるように配置させている。
尚、前記ベース2の材料はウレタン樹脂に限るものではなく、天然ゴムやブタジエンスチレンゴム、ネオプレン、ブタジエンアクリロニトリルゴム、クロロプレン重合体、ブチルゴムなどの合成ゴム類、ポリウレタン樹脂、ポリイソブチレン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、シリコン樹脂、オレフィン系やウレタン系等エラストマーといった合成樹脂を選択または組み合わせて形成させてもよい。
また、前記内柱25は、前記ベース2の成形時に一体的に形成させているが、これに限るものではなく、内柱25をベース2と別体に形成させ、接着や、融着や、ネジやリベットなどによる固定を選択または組み合わせて、前記内柱25をベース2へ固定させてよい。
前記補強材6は円筒状に形成させて前記内柱25の内側に挿入させており、その上端を前記外柱11の上下方向中程に位置させ、その下端をベース2へ融着させて固定させている。
内柱25は、外力を受けたときに弾性的に曲がり、その後に元の状態に復元する可撓性を備えるように形成させており、補強材6を設けることで本体柱10の復元力が増大し、本体柱10を折れ曲がった状態から元の状態へより確実に復帰させることができるようになされる。
尚、前記補強材6の材料はウレタン樹脂に限るものではなく、天然ゴムやブタジエンスチレンゴム、ネオプレン、ブタジエンアクリロニトリルゴム、クロロプレン重合体、ブチルゴムなどの合成ゴム類、ポリウレタン樹脂、ポリイソブチレン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、シリコン樹脂、オレフィン系やウレタン系等エラストマーといった合成樹脂を選択または組み合わせて形成させてもよい。
また、前記補強材6はベース2へ融着させて固定させているが、これに限るものではなく、接着や、融着や、ネジやリベットなどによる固定を選択または組み合わせて、前記補強材6をベース2へ固定させてよい。
前記補強筒4は円筒状に形成させ、その筒壁を前記外柱11の内面と前記内柱25の外面との間に形成させた前記隙間Sに挿入させて設けられている。
また、前記補強筒4は、硬質の合成樹脂で形成させており、具体的には、ポリエチレン樹脂で形成させている。この補強筒4を設けることで、本体筒10の剛性を高めることができ、本体柱10へ車両などが接触したときには弾性的に折れ曲がり変形するが、人などが触った程度の小さな力が加えられたときには容易に折れ曲がり変形しないように設けることができる。
前記補強筒4の材料はポリエチレン樹脂に限るものではなく、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ASA樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂などの硬質な合成樹脂を選択又は組みあわせて用いることができる。
このように差込部33の下端に当接させて補強筒4を設けることで、前記本体柱10に外力が加えられたときに、補強筒4の上端より上方で前記外柱11が折れ曲がり変形しにくくなされるので、人などが触った程度の小さな力で前記本体柱10が容易に折れ曲がり変形しないように設けることができる。
また、前記本体柱10へ車両などが接触したときに、補強筒4が衝撃で浮き上がるような状況が防止でき、安定して設けることができる。
尚、前記補強筒4は、その上端をキャップ3の差込部33の下端に当接させているが、これに限るものではなく、天板31の下面に当接させるように設けてもよい。
このようにキャップ3との間に隙間を設ける場合には、補強筒4の筒壁上端から上方に位置する前記キャップ3までの上下方向の間隔が、前記補強筒4の下端から前記内柱25の上端までの上下方向の間隔よりも小さくなるように形成せることで、車両などが本体柱10へ接触した際の衝撃などによって、前記補強筒4が上方へ浮き上がり前記内柱25の上端へ乗り上げてしまうような問題が抑制でき、本体柱10の良好な剛性が維持されるので好ましい。
ここでの固定とは、接着剤による接着固定、補強筒4を母材とする融着、ビスやリベットやピンなどによる固定、補強筒4に設けた係合部や係止部を介しての係合、のいずれかを意味する。
このように前記外柱11へ圧入させて補強筒4を設けることにより、外柱11の内面と補強筒4の外面との接触部分で両者が滑りにくくなされる。このため、前記本体柱10へ人が触るなどして小さな力が加えられたときには、前記外柱11の内面と補強筒4の外面との接触部分での位置ずれが生じにくくなされて、本体柱10が変形しにくくなされるので、より折れ曲がりにくい高い剛性を前記本体柱10に備えさせることができる。
また、前記本体柱10へ車両が接触するなどして大きな力が加えられたときには、前記外柱11の内面と補強筒4の外面とが接触部分で滑って位置ずれし、力の集中による損傷を抑制できる。
このように前記内柱25へ圧嵌させて補強筒4を取り付けることにより、内柱25の外面と補強筒4の内面との接触部分で両者が滑りにくくなされる。このため、前記本体柱10へ人が触るなどして小さな力が加えられたときには、前記内柱25の外面と補強筒4の内面との接触部分での位置ずれが生じにくくなされて、本体柱10が変形しにくくなされるので、より折れ曲がりにくい高い剛性を前記本体柱10に備えさせることができる。
また、前記本体柱10へ車両が接触するなどして大きな力が加えられたときには、前記内柱25の外面と補強筒4の内面とが接触部分で滑って位置ずれし、力の集中による損傷を抑制できる。
また、図1〜4に示す実施形態の標識柱1は、補強筒4を内柱25へ圧嵌させて設けられているが、補強筒4の内面と内柱25の外面との間に隙間が生じるように設けても良い。
11 外柱
2 ベース
21 アンカーボルト部
22 環状溝
25 内柱
3 キャップ
31 天板部
32 筒部
33 差込部
4 補強筒
6 補強材
S 隙間
Claims (3)
- ベースと、該ベースから上方へ突出する可撓性を有する本体柱とを備えた標識柱であって、
前記本体柱は円筒状の外柱と、該外柱の内側に収納される円筒状の内柱及び円筒状の補強筒を備え、
前記外柱及び前記内柱は同心円状に配置されて前記ベースに着脱不能に設けられ、
前記補強筒は、下端の筒壁を前記内柱と外柱との間に挿入させると共に、該内柱及び外柱及びベースのいずれにも固定されない状態で設けられており、
前記補強筒は、前記内柱に圧嵌されていることを特徴とする標識柱。 - ベースと、該ベースから上方へ突出する可撓性を有する本体柱とを備えた標識柱であって、
前記本体柱は円筒状の外柱と、該外柱の内側に収納される円筒状の内柱及び円筒状の補強筒を備え、
前記外柱及び前記内柱は同心円状に配置されて前記ベースに着脱不能に設けられ、
前記補強筒は、下端の筒壁を前記内柱と外柱との間に挿入させると共に、該内柱及び外柱及びベースのいずれにも固定されない状態で設けられており、
前記外柱は、取り付けられたキャップによって上端が閉塞されており、
前記補強筒は、該補強筒の筒壁上端から上方に位置する前記キャップまでの上下方向の間隔が、前記補強筒の下端から前記内柱の上端までの上下方向の間隔よりも小さくなるように形成されていることを特徴とする標識柱。 - 前記補強筒は、前記外柱に圧入されていることを特徴とする請求項1または2に記載の標識柱。
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