JP5520001B2 - 道路用標示体 - Google Patents
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Description
すなわち本発明に係る道路用標示体は、車両の接触によって弾性的に曲がる可撓性を有するポールを有する柱状の標識部が少なくとも2個並設され、
前記各ポールには標識取付具が着脱不能にそれぞれ固定されており、
該標識取付具は前記ポールの側面に内面が取り付けられる側部を備え、該側部は前記ポールの側面の周方向全周を囲うように筒状に構成されるとともに、該側部の外面には標識板を取り付けるための取付面が形成されており、
少なくとも文字又は記号のいずれか一方を用いた情報表示がなされている標識板が、前記各ポールに固定された各標識取付具の取付面に着脱自在に取り付けられて、前記柱状の標識部間に架設されていることを特徴としている。
また、柱状の標識部間に標識板を架設させるので、並設させた柱状の標識部の間を車両や歩行者などが通過することを防止できる。
また、前記標識取付具に取り付けた前記標識板によって情報表示を行うので、標識板の大きさや色調を適宜選択して、誘目性の高い情報表示を行うことができる。
また、前記標識板を前記標識取付具に着脱自在に取り付けるので、標識板の情報表示の変更や、破損、劣化の際に、標識板を交換して容易に対応できる。
前記各ポールの上端には水平結合部を有するジョイントの下方結合部が着脱不能にそれぞれ固定されており、
前記ジョイントの水平結合部には固定部材が固定され、
該固定部材には標識取付具が着脱不能に複数固定されており、
該標識取付具は前記固定部材の側面に内面が取り付けられる側部を備え、該側部は前記固定部材の側面の周方向全周を囲うように筒状に構成されるとともに、該側部の外面には標識板を取り付けるための取付面が形成されており、
少なくとも文字又は記号のいずれか一方を用いた情報表示がなされている標識板が、前記各標識取付具の取付面に着脱自在に取り付けられて、前記柱状の標識部間に架設されていることを特徴としている。
また、前記標識取付具に取り付けた前記標識板によって情報表示を行うので、標識板の大きさや色調を適宜選択して、誘目性の高い情報表示を行うことができる。
また、前記固定部材と前記標識取付具とを介して、前記柱状の標識部間に標識板を架設させるので、並設させた柱状の標識部の間を車両や歩行者などが通過することを防止できる。
また、前記標識板を前記標識取付具の取付面に着脱自在に取り付けるので、標識板の情報表示の変更や、破損、劣化の際に、標識板を交換して容易に対応できる。
まず最初に、図1および図2によって、道路用標示体の参考例の全体的な構成について説明する。
図面において、1は道路用標示体の柱部分を構成する柱状の標識部である。
柱状の標識部1は、ベース2の上方にポール11を突設させて構成されている
本参考例の柱状の標識部1は、ポール11をベース2の上方から着脱自在に立設できるように構成させている。
このようなベース2は、例えば射出成型により形成され、その材質としては合成樹脂、例えば、HDPE、ABS、ASA、PP、PS、PC、PET、硬質PVCなどの硬質な合成樹脂を使用することができ、本参考例ではASA樹脂を用いて形成させているが、熱可塑性ポリウレタンや軟質ポリオレフィン、エラストマーなどの軟質な合成樹脂を用いてもよい。
本参考例の道路用標示体は、上記のようにビーム51を架け渡した2個1組の柱状の標識部1を、車の通過を防止したい場所に単体で設置させて車止めとして利用してもよい。また走行車線と対向車線との間に本参考例の道路用標示体を複数組並設させて車線を分離するとともに、設置した道路を歩行者が横断することを防止するように用いることもできる。この場合、並設された異なる組の柱状の標識部1間の隙間を、人が通過不能な大きさに設置させて、この間を歩行者が横断することを防止する。
本参考例の情報表示部54は上記の方法によって形成されているが、情報表示部54の形成は上記の方法に限るものではなく、必要な情報をビーム51の外周面に表示できる方法を適宜用いてよく、一例として、情報を表示させたシートをビーム51の外周面に巻回させて貼着させてもよく、ビーム51の外周面に塗装や印刷によって情報表示を形成してもよく、その他の方法を用いてもよい。
ビーム状の標識部5は、ビーム51に情報表示部54が設けられて構成されている。
本参考例の反射部53は、情報表示部54を挟み込むようにその両側の側方にそれぞれ設けられており、情報表示部54への誘目性を高めるように形成されている。
柱状の標識部1のポール11は円筒形の中空柱状体に形成されており、その上端にジョイント4が融着によって固定され、ポール部11の下端に補強用部材12が固定されている。
柱状の標識部1は、車両などに踏み倒された後に元の状態に復元する可撓性を有するように、ポール11を熱可塑性ポリウレタン樹脂で形成しているが、これに限らず、軟質ポリオレフィン、エラストマー、などを好適に用いることができる。
ポール11の外側面には反射シートが巻回されて全周に亘って貼り付けられた反射部13が設けられており、正面や側方からの視認性を高いものとすることができる。
ポール11とベース2との固定方法は上記の方法に限るものではなく、ポール11の下端とベース2のくぼみ21とにそれぞれ係合可能な係合部と係止部とを設け、これらの係合によって着脱可能に固定させてもよいし、ポール11とベース2とは別に形成させた固定部材をポール11とベース2とに架け渡して取り付けることでこれらを固定させてもよいし、他の方法を用いて固定させても良い。
下方結合部41は、下方に向いたジョイント4の外周面が縮径して突出するように形成されており、円筒形のポール11の中空部分に上方から挿入可能に形成されている。下方結合部41の外周面はポール11の内周面に当接するように形成され、下方結合部41とポール11とは融着によって強固に固着されている。
ジョイント4は、車両などが接触する等して変形しても元の状態に復元するように弾性を有する材料で形成するのが好ましく、本参考例では熱可塑性ポリウレタン樹脂で形成しているが、これに限らず、軟質ポリオレフィン、エラストマー、などを好適に用いることができ、他の材料を用いてもよい。
本参考例において、ジョイント4に設けられた水平結合部42の内壁部44は、側面視からの断面形状が略正八角形の筒状に形成されており、それぞれ対向する4面をジョイント4の向きに対して真上、真下、水平横方向へ向けるように形成されている。そして、前記の面の間に形成された斜め方向に向かう4面において、ビーム挿入溝部46から内壁部44の内部へ至るように内壁部44を貫通する雄ねじ挿通孔44aが設けられている。
また、ジョイント4に設けられた水平結合部42の壁部43において、前記の雄ねじ挿通孔44aに対応する位置に、壁部43の外周面から内周面に至るねじ頭部挿通孔43aが設けられている。
本参考例では、ジョイント4とビーム状の標識部5とを固定ねじ9によって固定するように設けており、前記の雄ねじ挿通孔44aは固定ねじ9の雄ねじ部91が挿通可能な大きさに形成され、前記のねじ頭部挿通孔43aは固定ねじ9のねじ頭部92が挿通可能な大きさに形成されている。
本参考例のジョイント4は固定ねじ9の雄ねじ部91と螺結可能なナット82を備えたクリップナット8を内壁部44に取り付けることで、固定ねじ9によるビーム状の標識部5の着脱可能な固定を可能に形成されている。
クリップナット8は、コの字形状に形成されたクリップ部81で、ジョイント4の水平結合部42の内壁部44を挟み込み、ジョイント4内に内装されて取り付けられる。このとき、ナット82がジョイント4の内壁部44の内側に収納されるように、クリップナット8は取り付けられる。また本参考例では、クリップナット8は、ねじ頭挿通孔43aから挿通させた固定ねじ9の雄ねじ部91を、雄ねじ挿通孔44aを挿通させてナット82に螺結可能な位置に取り付けられており、略正八角形の筒形状に形成された内壁部44の8つの面の中で、雄ねじ挿通孔44aが形成された4面にそれぞれ1個づつ合計4個取り付けられている。本参考例では上記のようにクリップナット8を合計4個取り付けているが、これに限るものではなく、ジョイント4の大きさや形状に応じて個数を調整して取り付けて良い。
また上記のように、ジョイント4とビーム51との固定にクリップナット8を用いることで、固定ねじ9を螺結させる雌ねじ部を容易にジョイント4に設けることができると共に、柱状の標識部1が破損などして交換する場合には、クリップナット8を容易にジョイント4から取り外して分別し、再利用や再生利用などを行うことができる。
また、前記ビーム51は固定ねじ9を取り外すことで柱状の標識部1から容易に着脱可能であるので、情報表示部54の情報表示の変更や、ビーム51の破損、劣化の際に、ビーム状の標識部5を交換して容易に対応できる。
本実施形態の道路用標示体は、ベース2の上方にポール11を突設させて構成された柱状の標識部1の上端に、ジョイント4ではなく、キャップ14と標識取付具6とを取り付け、並設させた各柱状の標識部1の標識取付具6を介して、情報表示部71を備えた標識板7が架設されている点が、図1に示す参考例と異なる事項である。
本実施形態において、柱状の標識部1のベース2、ポール11、補強用部材12の構成は、図1に示す参考例と同じである。
本実施形態において、ポール11の上端には、キャップ14が固定されている。
キャップ14は円筒形状に形成されたポール11の上端の開口部分を塞ぐように取り付けられており、その上端には空気抜き孔15がその上面から下面に貫通させて形成されている。空気抜き孔15を設けることで、ポール11が車両等に踏みつけられて潰れる際に、ポール11の内部の空気が空気抜き孔15から排出されるので、ポール11が内部の空気の圧力の上昇によって破裂することが防止される。
本実施形態ではキャップ部15はポール11に融着によって固定されており、その材質はポール11と同じ熱可塑性ポリウレタン樹脂で形成している。キャップ15とポール11とはこれに限らず接着などの方法でも固定でき、その材質も適宜選択可能である。
図9は図6の標識取付具を示す斜視図であり、(イ)は天部の分離前の状態を示し、(ロ)は天部の分離後の状態を示す図である。
標識取付具6は、標識板7が取り付けられる取付面62を具備する側部61と、この側部61の上面63に接続される天部64とを備えてなり、弾性を有する合成樹脂、例えばポリウレタン系合成樹脂にて構成されている。
尚、本実施形態では、前記接続部67は、天部64の周縁全周に亘って形成されており、前記の薄肉部分は、接続部67の周方向全周に亘って連続して形成されている。
尚、取付面62は、天部64の周縁よりも径方向外側に位置している。
具体的には、側部61の内面と天部64の下面とにそれぞれ接着剤を塗布し、この標識取付具6をポール11の上端のキャップ14に被せる。より具体的には、側部61の挿通孔部65にポール11の上端を嵌め込む。そうすると、側部61の内面及び天部64の下面が、ポール11及びキャップ14の外面に接着される。この状態で、取付面62はポール11の長手方向に平行となり、しかも、ポール11の側面よりも外側に位置する。標識取付具6をポール11に接着固定する際には、取付面62がポール11の正面方向側に位置するように固定させている。
柱状の標識部1に標識板7を架設させることで、並設させた柱状の標識部1の間を車両や歩行者などが通過することを防止できる。
また、標識板7はネジ止めしているネジを取り外すことで柱状の標識部1から容易に着脱可能であるので、情報表示部71の情報表示の変更や、標識板7の破損、劣化の際に、標識板7を交換して容易に対応できる。
本実施形態の道路用標示体は、ベース2の上方にポール11を突設させて構成された柱状の標識部1の上端に、エルボ状のL字型に形成されたジョイント4を固定させ、水平方向を向いたジョイント4の端部に固定部材3と標識取付具6とを取り付け、並設させた前記各柱状の標識部1の標識取付具6を介して、情報表示部71を備えた標識板7が架設されている点が、前記に示す実施形態と異なる事項である。
本実施形態において、柱状の標識部1のジョイント4の水平結合部42には、固定部材3が固定されている。固定部材3は中空の円筒形状に形成され、その一方の端部に挿通部32が設けられており、図1に示す参考例のビーム状の標識部5のビーム51と同様に、水平結合部42に備えられたクリップナット8と固定ねじ9によって、ジョイント4に着脱自在に固定されている。
本実施形態における標識取付具6は、図9(イ)に示す実施形態と同じ形状である。
標識取付具6の固定部材3への取り付けは、標識取付部6の側部61の内面に接着剤を塗布し、この標識取付具6を固定部材3のジョイント4からの突出部分に被せて、側部61の内面を、固定部材3の外面に接着させる。このとき、標識取付具6の取付面62が、柱状の標識部1の正面方向側に位置するように接着固定させる。
以上のような構成の標識取付具6が固定部材3を介してジョイント4に取り付けられ、この標識取付具6の取付面62のネジ穴66に標識板7をネジ止めして取り付けることによって、標識板7は柱状の標識部1に取り付けられる。
本実施形態の標識板7は、その大きさと標識取付具6へネジ止めするためのネジを挿通させるための穴の配置以外は図6に示した実施形態と同様の構成である。
また、標識取付具6に取り付けた標識板7によって情報表示を行うので、標識板7の大きさや色調を適宜選択して、誘目性の高い情報表示を行うことができる。
また、標識板7を標識取付具6の取付面62に着脱自在に取り付けるので、情報表示部71の情報表示の変更や、標識板7の破損、劣化の際に、標識板7を交換して容易に対応できる。
本実施形態の道路用標示体は、並設させた前記各柱状の標識部1のジョイント4に、固定部材3ではなくビーム51を架設させて取り付け、このビーム51の両端付近にそれぞれ固定させた標識取付具6を介して、情報表示部71を備えた標識板7を取り付けている点が、図10に示す実施形態と異なる事項である。
標識板7を取り付ける標識取付具6が、並設された各柱状の標識部1に架設されたビーム51にそれぞれ固定されるので、道路用標示体に車両などが接触したときに、標識板7にかかる力がビーム51によって分散されて弱められるので、標識板7の耐久性が向上し、情報表示部71による情報表示をより継続して行うことができる。
本実施形態における柱状の標識部1及びビーム51は図1に示す参考例と同じであり、標識取付具6は図9に示す実施形態において接続部67を破断して、天部64を取り除いたものであり、標識板7は図11に示す実施形態と同じである。
11 ポール
12 補強用部材
13 反射部
14 キャップ
15 空気抜き孔
2 ベース
21 くぼみ
3 固定部材
32 挿通部
4 ジョイント
41 下方結合部
42 水平結合部
43 壁部
43a ねじ頭挿通孔
44 内壁部
44a 雄ねじ挿通孔
46 ビーム挿入溝部
5 ビーム状の標示部
51 ビーム
52 挿通部
53 反射部
54 情報表示部
6 標識取付具
61 側部
62 取付面
63 上面
64 天部
65 挿通孔部
66 ネジ孔
7 標識板
71 情報表示部
8 クリップナット
81 クリップ部
82 ナット
83 クリップ部貫通孔
84 雌ねじ部
9 固定ねじ
91 雄ねじ部
92 ねじ頭部
N ポール固定ねじ
Claims (2)
- 車両の接触によって弾性的に曲がる可撓性を有するポールを有する柱状の標識部が少なくとも2個並設され、
前記各ポールには標識取付具が着脱不能にそれぞれ固定されており、
該標識取付具は前記ポールの側面に内面が取り付けられる側部を備え、該側部は前記ポールの側面の周方向全周を囲うように筒状に構成されるとともに、該側部の外面には標識板を取り付けるための取付面が形成されており、
少なくとも文字又は記号のいずれか一方を用いた情報表示がなされている標識板が、前記各ポールに固定された各標識取付具の取付面に着脱自在に取り付けられて、前記柱状の標識部間に架設されていることを特徴とする道路用標示体。 - 車両の接触によって弾性的に曲がる可撓性を有するポールを有する柱状の標識部が少なくとも2個並設され、
前記各ポールの上端には水平結合部を有するジョイントの下方結合部が着脱不能にそれぞれ固定されており、
前記ジョイントの水平結合部には固定部材が固定され、
該固定部材には標識取付具が着脱不能に複数固定されており、
該標識取付具は前記固定部材の側面に内面が取り付けられる側部を備え、該側部は前記固定部材の側面の周方向全周を囲うように筒状に構成されるとともに、該側部の外面には標識板を取り付けるための取付面が形成されており、
少なくとも文字又は記号のいずれか一方を用いた情報表示がなされている標識板が、前記各標識取付具の取付面に着脱自在に取り付けられて、前記柱状の標識部間に架設されていることを特徴とする道路用標示体。
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