JP5341675B2 - 道路用標示体 - Google Patents
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Description
すなわち本発明に係る道路用標示体は、車両の接触によって弾性的に曲がる可撓性を有し外側面に反射部を備えたポールを有する柱状の標識部が少なくとも2個並設され、該柱状の標識部のポールの上端間にビーム状の標識部が架設され、
前記ポールの上端にはL字型のジョイントが固定されており、
該ジョイントの両端には水平結合部と下方結合部とがそれぞれ設けられ、
前記下方結合部は前記ポールの上端に結合されており、
互いのジョイントの水平結合部が相対するように並設された2個の柱状の標識部の各々の水平結合部に結合されて前記ビーム状の標識部が架設され、
前記ビーム状の標識部はパイプ形状に形成されており、
前記ジョイントの水平結合部は、前記ビーム状の標識部の端部外側を覆う壁部と、該壁部の内側に設けられたリング状のビーム挿入溝部と、該ビーム挿入溝部の内側に設けられビーム状の標識部の端部内側に挿入される内壁部とを備えていることを特徴としている。
また、前記の柱状の標識部が少なくとも2個並設され、これらのポールの上端間にビーム状の標識部が架設されるので、この間を歩行者などの人や車両などが横切ることを防止でき、高い交通規制効果を得ることができる。
また、柱状の標識部のポールは車両の接触によって弾性的に曲がる可撓性を有しているので、道路用標示体が外力を受けたときにはポール全体が撓んでこの外力を逃がし、道路用標示体が破壊されにくいものとなされる。
また、上記の道路用標示体を道路に沿って列状に並設させた場合には、並設された各道路用標示体のビーム状の標識部が線状に配置され、これに設けられた反射部によって道路の形状が車両の運転手などからより把握しやすいものとなされ、好ましい。
また、前記ジョイントとビーム状の標識部とが着脱自在に結合されてもよく、ビーム状の標識部が破損や汚損した場合に、これを取り外して交換することができるので、より長期に道路用標示体を利用することができ、好ましい。
また、前記ジョイントの下方結合部と前記ポールの上端とが着脱不能に結合されてもよく、前記ジョイントとポールとを強固に固定でき、道路用標示体の強度が向上するので、好ましい。
また、前記内壁部に前記クリップナットを固定させてナットを備えさせれば、前記柱状の標識部を廃棄などする場合に、ジョイントからクリップナットを簡単に取り外せるので、クリップナットの再利用や再生利用を容易に行うことができ、好ましい。
また、前記ジョイントの内壁部に内方へへこむ凹部を形成し、該凹部に前記クリップナットのクリップ部を挟ませて前記内壁部にクリップナットを固定させれば、ビーム状の標識部の内部に前記内壁部を挿入させたときに、前記クリップナットのクリップ部がビーム状の標識部に接触しないので、前記クリップ部とビーム状の標識部との接触によってクリップナットが位置ずれを起こしたり、ビーム状の標識部が損傷したりする問題が生じないので、好ましい。
まず最初に、図1および図2によって、本発明に係る道路用標示体の全体的な構成について説明する。
図面において、1は道路用標示体の柱部分を構成する柱状の標識部である。
柱状の標識部1は、ベース2の上方にポール11を突設させて構成されている
本実施形態の柱状の標識部1は、ポール11をベース2の上方から着脱自在に立設できるように構成させている。
本実施形態の道路用標示体は、上記のようにビーム状の標識部5を架け渡した2体1組の柱状の標識部1を、車の通過を防止したい場所に単体で設置させて車止めとして利用してもよい。また走行車線と対向車線との間に本実施形態の道路用標示体を複数組並設させて車線を分離するとともに、設置した道路を歩行者が横断することを防止するように用いることもできる。この場合、並設された異なる組の柱状の標識部1間の隙間を、人が通過不能な大きさに設置させて、この間を歩行者が横断することを防止する。
ビーム状の標識部5の外側面には、光の再帰反射性を備えた反射シートが巻旋されて全周に亘って貼り付けられた反射部53が設けられており、これによって正面からの視認性を向上させるとともに、トラックのように車高の高い車両の運転手によって斜め上方から視認される場合でも、視認性を高いものとすることができる。
柱状の標識部1のポール11は円筒形の中空柱状体に形成されており、その上端を塞ぐようにジョイント4が融着によって固定され、ポール部11の下端を塞ぐように補強用部材12が固定されている。
ポール11とベース2との固定方法は上記の方法に限るものではなく、ポール11の下端とベース2のくぼみとにそれぞれ係合可能な係合部と係止部とを設け、これらの係合によって着脱可能に固定させてもよいし、ポール11とベース2とは別に形成させた固定部材をポール11とベース2とに架け渡して取り付けることでこれらを固定させてもよいし、他の方法を用いて固定させても良い。
ポール11の外側面には、光の再帰反射性を備えた反射シートが巻旋されて全周に亘って貼り付けられた反射部13が設けられており、正面や側方からの視認性を高いものとすることができる。
下方結合部41は、下方に向いたジョイント4の外周面が縮径して突出するように形成されており、円筒形のポール11の中空部分に上方から挿入可能に形成されている。下方結合部41の外周面はポール11の内周面に当接するように形成され、下方結合部41とポール11とは融着によって強固に固着されている。
本実施形態において、ジョイント4に設けられた水平結合部42の内壁部44は、側面視からの断面形状が略正八角形の筒状に形成されており、それぞれ対向する4面をジョイント4の向きに対して真上、真下、水平横方向へ向けるように形成されている。そして、前記の面の間に形成された斜め方向に向かう4面において、ビーム挿入溝部46から内壁部44の内部へ至るように内壁部44を貫通する雄ねじ挿通孔44aが設けられている。
また、ジョイント4に設けられた水平結合部42の壁部43において、前記の雄ねじ挿通孔44aに対応する位置に、壁部43の外周面から内周面に至るボルト挿通孔43aが設けられている。
本実施形態では、ジョイント4とビーム状の標識部5とを固定ボルト9によって固定するように設けており、前記の雄ねじ挿通孔44aは固定ボルト9の雄ねじ部91が挿通可能な大きさに形成され、前記のボルト挿通孔43aは固定ボルト9のボルト頭部92が挿通可能な大きさに形成されている。
クリップナット8は、平板状のバネを、上板部81a、中板部81b、下板部81cを備えるようにコの字形状に曲げて形成されたクリップ部81と、クリップ部81の下板部81cの下面に固定されたナット82から構成されている。ナット82はその雌ねじ部84に固定ボルト9の雄ねじを螺入可能な大きさのものを用いている。また、クリップ部81の上板部81aおよび下板部81cには、ナット82の雌ねじ部分に対応する位置に、ナット82に螺入される雄ねじが挿通可能な大きさのクリップ部貫通孔84がそれぞれ形成されており、このクリップ部貫通孔84を挿通させてクリップ部81の上板部81aの上方からナット82に固定ボルト9の雄ねじを螺入可能に形成されている。
クリップナット8は、コの字形状に形成されたクリップ部81の上板部81aと下板部81cとで、ジョイント4の水平結合部42の内壁部44を挟み込んで、ジョイント4内に内装される。このとき、クリップ部81の上板部81aをジョイント4のビーム挿入溝部46に挿入させ、ナット82がジョイント4の内壁部44の内側に収納されるように、クリップナット8を取り付ける。またクリップナット8は、正八角形の筒形状に形成された内壁部44の8つの面の中で、雄ねじ挿通孔44aが形成された4面にそれぞれ1個づつ取り付け、クリップナット8の上板部81aおよび下板部81cにそれぞれ形成された前記のクリップ部貫通孔84が内壁部44の雄ねじ挿通孔44に位置するように取り付ける。
また上記のように、ジョイント4とビーム状の標識部5との固定にクリップナット8を用いることで、固定ボルト9を螺結させる雌ねじ部を容易にジョイント4に設けることができると共に、柱状の標識部1が破損などして交換する場合には、クリップナット8を容易にジョイント4から取り外して分別し、再利用や再生利用などを行うことができる。
内壁部44の角部44cと、これに対応する位置の壁部43の突部43bとの隙間は、ビーム状の標識部5の壁の厚みに対応する大きさに形成されており、ジョイント4のビーム挿入溝部46にビーム状の標識部5を挿入させた際に、ビーム状の標識部5が角部44bと突部43bとに挟まれて安定的に保持される。また、内壁部44の面に凹部44bを設けることで、凹部44cに取り付けたクリップナット8の上板部81aの上面が隣りあう角部44bより内側に位置するように配置され、ビーム挿入溝部46にビーム状の標識部5を挿入させる際に、ビーム状の標識部5の内側面がクリップナット8の上板部81aに接触せず、クリップナット8の取付位置が接触によって位置ずれを起こしたり、クリップナット8によってビーム状の標識部5の内部が損傷する、等の問題の発生が抑制される。
11 ポール
12 補強用部材
13 反射部
2 ベース
4 ジョイント
41 下方結合部
42 水平結合部
43 壁部
43a ボルト挿通孔
43b 突部
44 内壁部
44a 雄ねじ挿通孔
44b 凹部
44c 角部
45 曲部
46 ビーム挿入溝部
5 ビーム状の標示部
52 ビーム貫通孔
53 反射部
8 クリップナット
81 クリップ部
82 ナット
83 クリップ部貫通孔
84 雌ねじ部
9 固定ボルト
91 雄ねじ部
92 ボルト頭部
Claims (6)
- 車両の接触によって弾性的に曲がる可撓性を有し外側面に反射部を備えたポールを有する柱状の標識部が少なくとも2個並設され、該柱状の標識部のポールの上端間にビーム状の標識部が架設され、
前記ポールの上端にはL字型のジョイントが固定されており、
該ジョイントの両端には水平結合部と下方結合部とがそれぞれ設けられ、
前記下方結合部は前記ポールの上端に結合されており、
互いのジョイントの水平結合部が相対するように並設された2個の柱状の標識部の各々の水平結合部に結合されて前記ビーム状の標識部が架設され、
前記ビーム状の標識部はパイプ形状に形成されており、
前記ジョイントの水平結合部は、前記ビーム状の標識部の端部外側を覆う壁部と、該壁部の内側に設けられたリング状のビーム挿入溝部と、該ビーム挿入溝部の内側に設けられビーム状の標識部の端部内側に挿入される内壁部とを備えていることを特徴とする道路用標示体。 - 前記ビーム挿入溝部に挿入された前記ビーム状の標識部の端部を貫通させて前記ジョイントの水平結合部の壁部の外側から挿通させた固定ボルトの雄ねじ部を前記内壁部に備えたナットに螺結させて前記ジョイントと前記ビーム状の標識部とを結合させたことを特徴とする請求項1に記載の道路用標示体。
- 前記内壁部に備えたナットはクリップナットであり、
前記ジョイントの内壁部には内方へへこむ凹部が形成され、
該凹部に前記クリップナットのクリップ部を挟ませて前記内壁部にクリップナットを固定させたことを特徴とする請求項2に記載の道路用標示体。 - 前記壁部の外側から挿通させた固定ボルトの頭部が、前記ジョイントの水平結合部の壁部の外面より内側に内装可能に前記ジョイントの水平結合部が形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の道路用標示体。
- 車両の接触によって弾性的に曲がる可撓性を有し外側面に反射部を備えたポールを有する柱状の標識部が少なくとも2個並設され、該柱状の標識部のポールの上端間にビーム状の標識部が架設され、
前記ポールの上端にはジョイントが固定されており、該ジョイントには水平結合部が設けられ、互いのジョイントの水平結合部が相対するように並設された2個の柱状の標識部の各々の水平結合部に結合されて前記ビーム状の標識部が架設されており、
前記ビーム状の標識部はパイプ形状に形成されており、
前記ジョイントの水平結合部は、前記ビーム状の標識部の端部外側を覆う壁部と、該壁部の内側に設けられたリング状のビーム挿入溝部と、該ビーム挿入溝部の内側に設けられビーム状の標識部の端部内側に挿入される内壁部とを備えていることを特徴とする道路用標示体。 - 車両の接触によって弾性的に曲がる可撓性を有し外側面に反射部を備えたポールを有する柱状の標識部が少なくとも2個並設され、該柱状の標識部のポールの上端間にビーム状の標識部が架設され、
前記ポールの上端にはジョイントが固定されており、該ジョイントには水平結合部が設けられ、互いのジョイントの水平結合部が相対するように並設された2個の柱状の標識部の各々の水平結合部に結合されて前記ビーム状の標識部が架設されており、
前記ビーム状の標識部はパイプ形状に形成されており、
前記ジョイントの水平結合部は、前記ビーム状の標識部の端部外側を覆う壁部を備えて、
前記壁部の内側に前記ビーム状の標識部の端部が挿入されると共に、前記ジョイントの水平結合部の壁部の外側から前記ビーム状の標識部の内側に雄ねじ部を貫通させた固定ボルトによって、前記ジョイントと前記ビーム状の標識部とを結合させ、
且つ、前記壁部の外側から挿通させた固定ボルトの頭部が、前記ジョイントの水平結合部の壁部の外面より内側に内装可能に前記ジョイントの水平結合部が形成されていることを特徴とする道路用標示体。
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