JP5341805B2 - 道路用標示体 - Google Patents
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Description
すなわち本発明に係る道路用標示体は、車両の接触によって弾性的に曲がる可撓性を有する柱状の標識部が2本立設され、該柱状の標識部間に弾性的に曲がる可撓性を有するビーム状の標識部が架設されている道路用標示体であって、
可撓性を有するポール部を上方向に突出させた内柱が2本施工面に立設固定され、
該内柱の下部外面には係止部が形成されており、
前記各柱状の標識部は中空部を有し下方に開口する筒形状にそれぞれ形成され、
該各柱状の標識部は下部内面に前記係止部に係止可能な係合部がそれぞれ形成されており、
前記各柱状の標識部の中空部に前記内柱のポール部が収納され、
前記内柱の係止部に前記各柱状の標識部の係合部が着脱自在に係止されて、
前記各柱状の標識部が施工面に立設固定されるようになされていることを特徴としている。
また、可撓性を有するポール部を上方向に突出させた内柱を施工面に2本立設固定させ、前記各柱状の標識部を下方に開口し中空部を有する筒形状にそれぞれ形成させ、前記各柱状の標識部の中空部に前記内柱のポール部を収納させて、前記各柱状の標識部を施工面に立設固定させるので、道路用標示体が外力を受け前記柱状の標識部が折れ曲がっても、中空部内の内柱のポール部が内側から支持して変形した柱状の標識部をより強力に復元させる。
また、内柱の下部外面に係止部を形成させ、前記各柱状の標識部を下方に開口する中空部を有する筒形状にそれぞれ形成させ、この各柱状の標識部の下部内面に前記係止部に係止可能な係合部をそれぞれ形成させて、前記各柱状の標識部の中空部に前記内柱のポール部が収納され、
前記内柱の係止部に前記各柱状の標識部の係合部を着脱自在に係止させるので、前記柱状の標識部やビーム状の標識部が汚損、破損する等した場合には、内柱を施工面から取り外すことなく、前記係止部と係合部との係止を外して容易に交換を行うことができる。
また、前記係止部と係合部とを係止させた前記各柱状の標識部の内周面と前記内柱のポール部の外周面との間に隙間を形成すれば、柱状の標識部の折れ曲がり等の変形後の復元の際に、柱状の標識部と内柱のポール部との摩擦によってこの復元が抑制されることがなく、より強力に変形が復元され、好ましい。
まず最初に、図1および図2によって、本発明に係る道路用標示体の全体的な構成について説明する。
図面において、1は道路用標示体であり、2はその標識部である。
標識部2は、立設された2本の柱状の標識部21の上端間に架け渡されるようにしてビーム状の標識部22が設けられた、逆Uの字形状に形成されており、本実施形態の標識部2は1本の円筒形のパイプを2カ所の曲部23で曲げ加工して、各柱状の標識部21とビーム状の標識部22と形成させている。
本実施形態の標識部2は、車両などに踏み倒された後に元の状態に復元する可撓性を有するように熱可塑性ポリウレタン樹脂で形成しているが、これに限らず、軟質ポリオレフィン、エラストマー、などを好適に用いることができる。
内柱3は、短円柱形状に形成されたベース部32の上面に、ベース部32より若干小径の円柱形状の外形に形成されたポール部31を上方に突設させて構成されている。
内柱3のポール部31は円筒形の中空柱状体に形成されており、ベース部32の上面に融着されて固定されている。また、ポール部31の上部には、その上端を塞ぐようにキャップ33が融着によって固定されている。
本実施形態のポール部31は、標識部2と同様に、車両などに踏み倒された後に元の状態に復元する可撓性を有するように、熱可塑性ポリウレタン樹脂で形成させているが、これに限らず、軟質ポリオレフィン、エラストマー、などを好適に用いることができる。また、ベース部32とキャップ33も、これらの材料を用いて好適に形成させることができる。
また、ベース部32の下面中央には、アンカーボルト4の雄ねじが下方に突出して設けられている。
具体的には、アンカーボルト4は、ベース部32の成形時にその頭部をベース部32に埋設させて、ベース部32と一体的に形成されている。
本実施形態のベース部32は、前記のアンカーボルト4の雄ねじを、路面に埋設固定させたアンカーナットの雌ねじに螺結させて内柱3を立設固定させるようになされているが、内柱3の設置方法はこれに限るものではなく、アンカーナット4を設けずに、ベース2の下面に接着剤を塗布して路面へ接着固定させてもよく、他の固定方法を用いてもよい。
本実施形態の各柱状の標識部21とビーム状の標識部22とは、前記に記したように、1本のパイプを曲げ加工して逆Uの字形状に形成させた標識部2で構成されており、道路用標示体に外力がかかった場合に、前記各柱状の標識部21とビーム状の標識部22との間で外れるようなことがない。
係合部材6は、その内径が柱状の標識部21の外径に対応した大きさの円筒形状に形成されており、係合部材6はその内側に柱状の標識部21の下端を収納させて固定されている。また、係合部材6は、その内径が前記内柱3のベース部32の外径より若干大きく形成されている。
また、係合部61は、その下端から係合部上面62までの長さが、前記内柱3のベース部32の係止部34の上下方向の幅より若干短く形成されており、係合部61の上端における内側方向への突出の長さが、前記係止部34の内側方向への窪み長さより若干短く形成されている。
上記のように係合部材6に係合部61を形成させることで、係合部61と係止部34とを、柱状の標識部21を内柱3のベース部32に係止、固定させることができる。
次に、前記の標識部2を下方に降ろして、各柱状の標識部21の下部の係合部材6を、各内柱3のベース部32の上端に当接させる。
そして、上方向から各係合部材6をベース部32に押しつけると、係合部61の傾斜面63がベース部32の上部の角に当接されて係合部61が外方に押し広げられ、係合部材6の下端部分が拡径される。
更に、上方向から各係合部材6をベース部32に押しつけることで、係合部61が下方に降ってベース部32の係止部34の位置に至り、係合部61が係止部34の内部に収納されて拡径された係合部材6の下端が元の状態に戻る。
係止部34の内部に収納された係合部61は、その係合部上面62を係止部34の内面に当接させて係止部34に係止される。
図5は図2の内柱と、図4の柱状の標識部とが係止された状態を示す要部の断面図である。
突状61が係止部34に収納されてそれぞれ係止された内柱3と標識部2とは、柱状の標識部21を強い力で上方に引っ張り上げることで、上記の係止を外して、標識部2を内柱3から取り外すことができる。
2 標識部
21 柱状の標識部
22 ビーム状の標識部
23 曲部
26 中空部
29 反射部
3 内柱
31 ポール部
32 ベース部
33 キャップ
34 係止部
4 アンカーボルト
6 係合部材
61 係合部
62 係合部上面
63 傾斜面
Claims (3)
- 車両の接触によって弾性的に曲がる可撓性を有する柱状の標識部が2本立設され、該柱状の標識部間に弾性的に曲がる可撓性を有するビーム状の標識部が架設されている道路用標示体であって、
可撓性を有するポール部を上方向に突出させた内柱が2本施工面に立設固定され、
該内柱の下部外面には係止部が形成されており、
前記各柱状の標識部は中空部を有し下方に開口する筒形状にそれぞれ形成され、
該各柱状の標識部は下部内面に前記係止部に係止可能な係合部がそれぞれ形成されており、
前記各柱状の標識部の中空部に前記内柱のポール部が収納され、
前記内柱の係止部に前記各柱状の標識部の係合部が着脱自在に係止されて、
前記各柱状の標識部が施工面に立設固定されるようになされていることを特徴とする道路用標示体。 - 前記内柱が円柱形状に形成され、前記係止部が前記内柱の外周面の全周に亘る凹溝形状に形成され、
前記柱状の標識部が円筒形状に形成され、前記係合部が前記柱状の標識部の内周面の全周に亘る突条形状に形成されると共に、
前記係止部が係合部に係止された前記各柱状の標識部の内周面と前記内柱のポール部の外周面との間には隙間が形成されるようになされたことを特徴とする請求項1に記載の道路用標示体。 - 前記ビーム状の標識部と各柱状の標識部とが1本の筒体から形成され、該筒体の中央側が前記ビーム状の標識部となされ、該ビーム状の標識部の両側に曲部が設けられ、前記筒体の両端側が前記曲部で下方に曲げられて前記各柱状の標識部がそれぞれ延設されていること特徴とする請求項1又は2に記載の道路用標示体。
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2010
- 2010-03-23 JP JP2010065394A patent/JP5341805B2/ja active Active
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