JP2011052469A - 道路用標示体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポールを有する柱状の標識部を2個並設させ、これらのポールの上端間にビーム状の標識部を着脱自在に架設させる。ポールの下端部には突部を設け、ポールの外周側面を支持して立設させるベースには、その支持面に前記の突部を上方から挿入される第一凹部と、これから周方向に伸びて進入可能な第二凹部とを形成させる。
これにより、ポールを上方からベースに装着するという作業とポールを所定角度回転させるという作業によって容易にポールの上方への移動が規制できるとともに、ポールとビームを個別に取り外して交換などができる。
【選択図】 図2
Description
すなわち本発明に係る道路用標示体は、ポールを有する柱状の標識部が少なくとも2個並設され、該柱状の標識部のポールの上端間にビーム状の標識部が架設され、
前記柱状の標識部は円筒状のポールと、該ポールが上方から装着されて該ポールを着脱自在に立設支持可能な路面に設置されるベースとを備え、
前記ポールの下端部には径方向外方に突出する突部が設けられ、
前記ベースは前記ポールの下端部の外周側面を支持する支持面を有し、該支持面には前記ポールの突部が上方から挿入される第一凹部と該第一凹部から周方向に伸びて突部が進入可能な第二凹部とが形成されるとともに、
該第二凹部の範囲で前記突部を回転調整可能にしたことを特徴としている。
また、ベースの上方からポールを装着させて着脱自在に立設支持可能であり、ポールの上端とビーム状の標識部とを着脱自在に固定するので、ポールやビーム状の標識部が個別に破損などしたときに、破損した部材のみを交換することができる。
また、前記ポールの下端部に径方向外方に突出する突部を設け、前記ベースに前記ポールの下端部の外周側面を支持する支持面を設け、この支持面に前記ポールの突部が上方から挿入される第一凹部と、この第一凹部から周方向に伸びて突部が進入可能な第二凹部とを形成すれば、前記ポールを前記ベースに装着するときに、その突部をベースの第一凹部に挿入させ、ベースに装着したポールをその軸線周りに所定角度回転させてポールの突部を第二凹部に進入させることで、ポールの突部が第二凹部に位置することにより突部がベースに係止されるのでポールの上方への移動が阻止される。このようにポールを上方からベースに装着するという作業とポールを所定角度回転させるという作業によって容易にポールの上方への移動が規制できる。
また、前記第二凹部の範囲で前記突部を回転調整可能にするので、この回転調整可能な範囲でポールを回転させてその上端に固定させたビーム状の標識部の向きを調整させることができ、設置したベースの向きのずれ等によってビーム状の標識部が柱状の標識部間に架設できなくなるなどの問題の発生を抑制することができる。
このジョイントの両端にそれぞれ設けた水平結合部と下方結合部において、
前記下方結合部を前記ポールの上端に着脱不能に結合させれば、前記ポールと前記ジョイントとが強固に固定されるので、道路用標示体に車両などが接触してもポールとジョイントとの固定が容易に外れなないので、好ましい。
また、前記ジョイントの水平結合部を互いに相対するように並設させた2個の柱状の標識部の各々の水平結合部に前記ビーム状の標識部を着脱自在に結合させて架設させれば、施工場所や目的に応じて2本のポールの間隔を変化させて柱状の標識体を設置させても、長さを調整させたビーム状の標識体を用いれば、これを各々のジョイントの水平結合部に固定させて架設させ、道路用標示体を設置できるので、あらゆる道路に容易に道路用標示体の施工が可能となり、好ましい。
また、ポール上端に取り付けるビーム状の標識部の方向が調整でき、設置したベースの向きがずれたときでもビーム状の標識部の向きを調整して架設させることができる。
まず最初に、図1および図2によって、本発明に係る道路用標示体の全体的な構成について説明する。
図面において、1は道路用標示体の柱部分を構成する柱状の標識部である。
柱状の標識部1は、ベース2の上方にポール11を突設させて構成されている
本実施形態の柱状の標識部1は、ポール11をベース2の上方から着脱自在に立設できるように構成させている。
本実施形態の道路用標示体は、上記のようにビーム状の標識部5を架け渡した2個1組の柱状の標識部1を、車の通過を防止したい場所に単体で設置させて車止めとして利用してもよい。また走行車線と対向車線との間に本実施形態の道路用標示体を複数組並設させて車線を分離するとともに、設置した道路を歩行者が横断することを防止するように用いることもできる。この場合、並設された異なる組の柱状の標識部1間の隙間を、人が通過不能な大きさに設置させて、この間を歩行者が横断することを防止する。
ビーム状の標識部5の外側面には、反射シートが巻旋されて全周に亘って貼り付けられた反射部53が設けられており、これによって正面からの視認性を向上させるとともに、トラックのように車高の高い車両の運転手によって斜め上方から視認される場合でも、視認性を高いものとすることができる。
柱状の標識部1のポール11は円筒形の中空柱状体に形成されており、その上端を塞ぐようにジョイント4が融着によって固定され、ポール部11の下端を塞ぐように補強用部材12が固定されている。
柱状の標識部1は、車両などに踏み倒された後に元の状態に復元する可撓性を有するように、ポール11を熱可塑性ポリウレタン樹脂で形成しているが、これに限らず、軟質ポリオレフィン、エラストマー、などを好適に用いることができる。
ポール11の外側面には反射シートが巻旋されて全周に亘って貼り付けられた反射部13が設けられており、正面や側方からの視認性を高いものとすることができる。
下方結合部41は、下方に向いたジョイント4の外周面が縮径して突出するように形成されており、円筒形のポール11の中空部分に上方から挿入可能に形成されている。下方結合部41の外周面はポール11の内周面に当接するように形成され、下方結合部41とポール11とは融着によって強固に固着されている。
本実施形態において、ジョイント4に設けられた水平結合部42の内壁部44は、側面視からの断面形状が略正八角形の筒状に形成されており、それぞれ対向する4面をジョイント4の向きに対して真上、真下、水平横方向へ向けるように形成されている。そして、前記の面の間に形成された斜め方向に向かう4面において、ビーム挿入溝部46から内壁部44の内部へ至るように内壁部44を貫通する雄ねじ挿通孔44aが設けられている。
また、ジョイント4に設けられた水平結合部42の壁部43において、前記の雄ねじ挿通孔44aに対応する位置に、壁部43の外周面から内周面に至るボルト挿通孔43aが設けられている。
本実施形態では、ジョイント4とビーム状の標識部5とを固定ボルト9によって固定するように設けており、前記の雄ねじ挿通孔44aは固定ボルト9の雄ねじ部91が挿通可能な大きさに形成され、前記のボルト挿通孔43aは固定ボルト9のボルト頭部92が挿通可能な大きさに形成されている。
本実施形態のジョイント4は固定ボルト9の雄ねじ部91と螺結可能なナット82を備えたクリップナット8を内壁部44に取り付けることで、固定ボルト9によるビーム状の標識部5の着脱可能な固定を可能に形成されている。
クリップナット8は、コの字形状に形成されたクリップ部81で、ジョイント4の水平結合部42の内壁部44を挟み込み、ジョイント4内に内装されて取り付けられる。このとき、ナット82がジョイント4の内壁部44の内側に収納されるように、クリップナット8は取り付けられる。また本実施形態では、クリップナット8は、ボルト挿通孔43aから挿通させた固定ボルト9の雄ねじ部91を、雄ねじ挿通孔44aを挿通させてナット82に螺結可能な位置に取り付けられており、正八角形の筒形状に形成された内壁部44の8つの面の中で、雄ねじ挿通孔44aが形成された4面にそれぞれ1個づつ合計4個取り付けられている。本実施形態では上記のようにクリップナット8を合計4個取り付けているが、これに限るものではなく、ジョイント4の大きさや形状に応じて個数を調整して取り付けて良い。
また上記のように、ジョイント4とビーム状の標識部5との固定にクリップナット8を用いることで、固定ボルト9を螺結させる雌ねじ部を容易にジョイント4に設けることができると共に、柱状の標識部1が破損などして交換する場合には、クリップナット8を容易にジョイント4から取り外して分別し、再利用や再生利用などを行うことができる。
円筒形のポール11の下端には、補強用部材12が固定されている。
補強用部材12はその外周側面がポール11の内周側面に接する程度の大きさの円筒形に形成されており、補強用部材12の下端にはその外周側面が全周に亘って外方に突出するように下突出部12aが形成されている。補強用部材12はポール11の下方からその内部に挿入され、下突出部12aをポール11の下端面に当接させて固定されている。
前記の補強用部材12の下突出部12aの外方への突出の大きさは、ポール11の肉厚より小さく形成されており、補強用部材12をポール11に取り付けたときに、前記の下突出部12aがポール11の外周側面より外方へ突出しない大きさに形成されている。
また、前記の縮径部12bによって下部分より肉厚に形成された補強用部材12の上端面において、下方にくぼむ環状の補強筒挿入溝12cが形成されている。
補強筒14は、ポール11と同様に可撓性を有するように、熱可塑性ポリウレタン樹脂や、軟質ポリオレフィン、エラストマー、などで形成されている。補強筒14をポール11内に内装させることで、道路用標示体に車両が接触するなどしてポール11が折れ曲がる場合に、ポール1にかかる応力を補強筒14に分散させることができ、ポール11を破損しにくいものとしている。
本実施形態では、4本の固定ねじNがそれぞれ90゜間隔となるように配置させて、ポール11の外周側面から中央に向けて螺入させている。
本実施形態では、螺入させた固定ねじNの頭部がポール11の外周側面から外方へ突出するように固定ねじNを固定させており、前記の固定ねじNの頭部は後述するベース2との固定において突部15として機能する。
ベース2は平面視円形であって、正面図に示すように上方ほど小径に形成されている。そして、その上面には、ポール11が差し込まれる円形の凹部21が形成されており、凹部21の内周側面はポール11の外周側面に対応した径の大きさに形成され、差し込まれるポール11の外周側面を支持可能な支持面21aとして機能する。
支持面21aには、凹部21の上端から底面まで上下方向に伸びる第一凹部23が形成されている。この第一凹部23には、前記ポール11の突部15が上方から挿入され係合するので、突部15の個数、配置態様に合わせて形成されており、本実施形態では90゜間隔で合計4箇所に形成されている。
図8に示すように、各第一凹部23の下端側には、そこから周方向に伸びる第二凹部24が形成されている。この第二凹部24はいずれも第一凹部23から同一の方向に伸びており、本実施形態では平面視において時計回りの方向に形成させている。
上記のように形成されたベース2に、ポール11の下端部を上方から差し込み、その際に図9(イ)に示すように第一凹部23にポール11の突部15が挿入されるようにする。
そして図9(ロ)に示すように、そのポール11を平面視において時計回りに回転させると、突部15が第一凹部23から第二凹部24へと進入し、それによってポール11が上方へ抜けることがなくなる。図10は図8(ロ)のベースの断面においてポール11がベースに固定された状態を示す断面図である。
この状態で、突部15は、ポール11内部に固定された補強用部材12によって内側からも支持される。しかる後、二箇所のネジ止め用穴27を利用して、ポール11をベース2にネジ止めして、ポール11はベース2に立設支持されて固定される。
また、ポール11が破損するなどして、その交換が必要となった場合には、二箇所のネジを外して、ポール11を反時計回りに回転させ、突部15を第二凹部24から第一凹部23に移行させれば、ポール11を凹部21から上方に抜くことができる。
11 ポール
12 補強用部材
12a 下突出部
13 反射部
14 補強筒
15 突部
2 ベース
21 凹部
21a 支持面
23 第一凹部
24 第二凹部
26 横穴
27 ネジ止め用穴
28 アンカーボルト挿通部
29 反射部材
4 ジョイント
41 下方結合部
42 水平結合部
43 壁部
43a ボルト挿通孔
44 内壁部
44a 雄ねじ挿通孔
46 ビーム挿入溝部
5 ビーム状の標示部
52 ビーム貫通孔
53 反射部
8 クリップナット
81 クリップ部
82 ナット
83 クリップ部貫通孔
84 雌ねじ部
9 固定ボルト
91 雄ねじ部
92 ボルト頭部
N 固定ねじ
Claims (2)
- ポールを有する柱状の標識部が少なくとも2個並設され、該柱状の標識部のポールの上端間にビーム状の標識部が架設され、
前記柱状の標識部は円筒状のポールと、該ポールが上方から装着されて該ポールを着脱自在に立設支持可能な路面に設置されるベースとを備え、
前記ポールの下端部には径方向外方に突出する突部が設けられ、
前記ベースは前記ポールの下端部の外周側面を支持する支持面を有し、該支持面には前記ポールの突部が上方から挿入される第一凹部と該第一凹部から周方向に伸びて突部が進入可能な第二凹部とが形成されるとともに、
該第二凹部の範囲で前記突部を回転調整可能にしたことを特徴とする道路用標示体。 - 前記ポールの上端にはL字型のジョイントが固定されており、
該ジョイントの両端には水平結合部と下方結合部とがそれぞれ設けられ、
前記下方結合部は前記ポールの上端に着脱不能に結合され、
互いのジョイントの水平結合部が相対するように並設された2個の柱状の標識部の各々の水平結合部に着脱自在に結合されて前記ビーム状の標識部が架設されていることを特徴とする請求項1に記載の道路用標示体。
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2009
- 2009-09-02 JP JP2009202968A patent/JP2011052469A/ja active Pending
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