JP2011052469A - 道路用標示体 - Google Patents

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Kazumasa Takagi
一誠 高木
Takeshi Osada
猛 長田
Masaaki Sakakibara
雅晃 榊原
Kazutoshi Takamuro
和俊 高室
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Abstract

【課題】ポールやビームを個別に着脱させて交換などが可能な道路用標示体を提供する。
【解決手段】ポールを有する柱状の標識部を2個並設させ、これらのポールの上端間にビーム状の標識部を着脱自在に架設させる。ポールの下端部には突部を設け、ポールの外周側面を支持して立設させるベースには、その支持面に前記の突部を上方から挿入される第一凹部と、これから周方向に伸びて進入可能な第二凹部とを形成させる。
これにより、ポールを上方からベースに装着するという作業とポールを所定角度回転させるという作業によって容易にポールの上方への移動が規制できるとともに、ポールとビームを個別に取り外して交換などができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、歩道沿い、或いは公園や公共施設,駐車場,商業施設の入口などに設けられ、また走行車線と対向車線との間に道路方向に沿って設置させて車線分離体としても利用可能な道路用標示体に関するものである。
公園や公共施設,その他人々が往来する商業施設の入口や駐車場などにおいて車両の進入を阻止,誘導するため、あるいは歩道沿いに設置して歩道への車両の乗り入れや駐停車を防ぐ目的で設置される道路用標示体製品については、種々の発明が開示されている。
例えば特許文献1には、中央が上方に向けて帽状に膨出し、その中心に透孔を有し周辺に取付孔を有する固定ベースと、基端部を上記固定ベースの膨出部分内に保持され、上記透孔より上方へ伸延する弾性ゴム柱と、このゴム柱の上部外周に下端が嵌合した柱または柵よりなる車止め標識、が開示されている。
実願平5−29185号公報
しかしながら、特許文献1の如き車止め標識はパイプと継手を組み立てたコ字状柵を用いているが、これが破損などした場合には、コ字状柵全体を交換する必要があるという問題があった。
そこで本発明は、ポールやビームを個別に着脱させて交換などが可能な道路用標示体を提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。
すなわち本発明に係る道路用標示体は、ポールを有する柱状の標識部が少なくとも2個並設され、該柱状の標識部のポールの上端間にビーム状の標識部が架設され、
前記柱状の標識部は円筒状のポールと、該ポールが上方から装着されて該ポールを着脱自在に立設支持可能な路面に設置されるベースとを備え、
前記ポールの下端部には径方向外方に突出する突部が設けられ、
前記ベースは前記ポールの下端部の外周側面を支持する支持面を有し、該支持面には前記ポールの突部が上方から挿入される第一凹部と該第一凹部から周方向に伸びて突部が進入可能な第二凹部とが形成されるとともに、
該第二凹部の範囲で前記突部を回転調整可能にしたことを特徴としている。
本発明に係る道路用標示体によれば、ベースの上方からポールを装着させて着脱自在に立設支持可能なので、施工時やメンテナンスなどの際にベースを路面に固定させた状態でポールを着脱させる作業を行えるので、作業性がよい。
また、ベースの上方からポールを装着させて着脱自在に立設支持可能であり、ポールの上端とビーム状の標識部とを着脱自在に固定するので、ポールやビーム状の標識部が個別に破損などしたときに、破損した部材のみを交換することができる。
また、前記ポールの下端部に径方向外方に突出する突部を設け、前記ベースに前記ポールの下端部の外周側面を支持する支持面を設け、この支持面に前記ポールの突部が上方から挿入される第一凹部と、この第一凹部から周方向に伸びて突部が進入可能な第二凹部とを形成すれば、前記ポールを前記ベースに装着するときに、その突部をベースの第一凹部に挿入させ、ベースに装着したポールをその軸線周りに所定角度回転させてポールの突部を第二凹部に進入させることで、ポールの突部が第二凹部に位置することにより突部がベースに係止されるのでポールの上方への移動が阻止される。このようにポールを上方からベースに装着するという作業とポールを所定角度回転させるという作業によって容易にポールの上方への移動が規制できる。
また、前記第二凹部の範囲で前記突部を回転調整可能にするので、この回転調整可能な範囲でポールを回転させてその上端に固定させたビーム状の標識部の向きを調整させることができ、設置したベースの向きのずれ等によってビーム状の標識部が柱状の標識部間に架設できなくなるなどの問題の発生を抑制することができる。
また、前記ポールの上端にL字型のジョイントを固定させ、
このジョイントの両端にそれぞれ設けた水平結合部と下方結合部において、
前記下方結合部を前記ポールの上端に着脱不能に結合させれば、前記ポールと前記ジョイントとが強固に固定されるので、道路用標示体に車両などが接触してもポールとジョイントとの固定が容易に外れなないので、好ましい。
また、前記ジョイントの水平結合部を互いに相対するように並設させた2個の柱状の標識部の各々の水平結合部に前記ビーム状の標識部を着脱自在に結合させて架設させれば、施工場所や目的に応じて2本のポールの間隔を変化させて柱状の標識体を設置させても、長さを調整させたビーム状の標識体を用いれば、これを各々のジョイントの水平結合部に固定させて架設させ、道路用標示体を設置できるので、あらゆる道路に容易に道路用標示体の施工が可能となり、好ましい。
本発明の道路用標示体によれば、ポールやビーム状の標識部を個別に着脱させて交換などが可能である。
また、ポール上端に取り付けるビーム状の標識部の方向が調整でき、設置したベースの向きがずれたときでもビーム状の標識部の向きを調整して架設させることができる。
本発明に係る道路用標示体の実施の一形態を示す(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図であり、(ハ)は側面図である。 図1の道路用標示体を構成する各部材に分解した状態を示す正面図である。 図1の道路用標示体の柱状の標示部付近の断面図である。 図1の柱状の標識部のジョイント付近を示す、(イ)は正面図であり、(ロ)は(イ)のA−A断面図である。 図4の柱状の標識部にビーム状の標識部を固定させた状態を示すボルト挿通孔付近の断面図であり、(イ)はビーム状の標識部の挿入前の状態を示し、(ロ)はビーム状の標識部を挿入して固定ボルトを螺入した状況を示す図である。 図1の柱状の標示部のポールの下端部分付近を拡大した断面図である。 図1の柱状の標示部のベースを示す、(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図である。 図7のベースの断面図であり、(イ)はA−A断面であり、(ロ)はB−B断面であり、(ハ)はC−C断面である。 図7(イ)のD矢視図である。 図8(ロ)ベースの断面においてポール11がベースに固定された状態を示す断面図である。
本発明の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。
まず最初に、図1および図2によって、本発明に係る道路用標示体の全体的な構成について説明する。
図面において、1は道路用標示体の柱部分を構成する柱状の標識部である。
柱状の標識部1は、ベース2の上方にポール11を突設させて構成されている
本実施形態の柱状の標識部1は、ポール11をベース2の上方から着脱自在に立設できるように構成させている。
5は道路用標示体のビーム状の標識部である。ビーム状の標識部5は中空の円筒形状に形成されており、その端部をポール11の上端に取り付けられたジョイント4に取り付けられて柱状の標識部1に固定される。ビーム状の標識部5は、その両端をそれぞれ並設して設置された2体の柱状の標識部1に架け渡されて固定され、各柱状の標識部1の間を人が通過することを防止している。
本実施形態の道路用標示体は、上記のようにビーム状の標識部5を架け渡した2個1組の柱状の標識部1を、車の通過を防止したい場所に単体で設置させて車止めとして利用してもよい。また走行車線と対向車線との間に本実施形態の道路用標示体を複数組並設させて車線を分離するとともに、設置した道路を歩行者が横断することを防止するように用いることもできる。この場合、並設された異なる組の柱状の標識部1間の隙間を、人が通過不能な大きさに設置させて、この間を歩行者が横断することを防止する。
ビーム状の標識部5の外側面には、反射シートが巻旋されて全周に亘って貼り付けられた反射部53が設けられており、これによって正面からの視認性を向上させるとともに、トラックのように車高の高い車両の運転手によって斜め上方から視認される場合でも、視認性を高いものとすることができる。
図3は図1の道路用標示体の柱状の標識部1の断面図である。
柱状の標識部1のポール11は円筒形の中空柱状体に形成されており、その上端を塞ぐようにジョイント4が融着によって固定され、ポール部11の下端を塞ぐように補強用部材12が固定されている。
柱状の標識部1は、車両などに踏み倒された後に元の状態に復元する可撓性を有するように、ポール11を熱可塑性ポリウレタン樹脂で形成しているが、これに限らず、軟質ポリオレフィン、エラストマー、などを好適に用いることができる。
ポール11の外側面には反射シートが巻旋されて全周に亘って貼り付けられた反射部13が設けられており、正面や側方からの視認性を高いものとすることができる。
ジョイント4は、円筒形をアールを付けて90度の角度に曲げたようなエルボ状のL字型に形成されており、その両端において、下方向を向いた端部に下方結合部41を、水平方向を向いた端部に水平結合部42をそれぞれ形成されている。
下方結合部41は、下方に向いたジョイント4の外周面が縮径して突出するように形成されており、円筒形のポール11の中空部分に上方から挿入可能に形成されている。下方結合部41の外周面はポール11の内周面に当接するように形成され、下方結合部41とポール11とは融着によって強固に固着されている。
ジョイント4の水平方向を向いた端部には、ジョイント4の外周面を形成する円筒形状の壁部43の内側に、壁部43より小さな筒形に形成された内壁部44が形成されている。具体的には、壁部43と内壁部44とはそれぞれの断面形状の中心が同じ位置となるように設けられており、ジョイント4が90度の角度に曲がる曲部45の付近において、壁部43の内周面の一部が径の内側へ縮径するように変形するとともに水平方向に突出して内壁部44が形成されている。
それぞれ筒状に形成された壁部43と内壁部44とは、その間に環状のビーム挿入溝部46が形成されるようにそれぞれの筒の径の大きさを異ならせて設けられている。本実施形態では、ビーム状の標識部5は円筒のパイプ形状に形成されており、その端部を前記のビーム挿入溝部46に挿入させて固定されるように形成されている。すなわち、ジョイント4の水平方向に向く端部に形成された壁部43、内壁部44、ビーム挿入溝部46がビーム状の標識部5を固定するための水平結合部42として機能するように、壁部43はその内側にビーム状の標識部5の端部を挿入して収納可能に形成され、内壁部44はパイプ形状のビーム状の標識部5の内部に挿入可能な大きさに形成されている。
図4は図1の柱状の標識部1のジョイント4付近を示す、(イ)は正面図であり、(ロ)は(イ)のA−A断面図である。
本実施形態において、ジョイント4に設けられた水平結合部42の内壁部44は、側面視からの断面形状が略正八角形の筒状に形成されており、それぞれ対向する4面をジョイント4の向きに対して真上、真下、水平横方向へ向けるように形成されている。そして、前記の面の間に形成された斜め方向に向かう4面において、ビーム挿入溝部46から内壁部44の内部へ至るように内壁部44を貫通する雄ねじ挿通孔44aが設けられている。
また、ジョイント4に設けられた水平結合部42の壁部43において、前記の雄ねじ挿通孔44aに対応する位置に、壁部43の外周面から内周面に至るボルト挿通孔43aが設けられている。
本実施形態では、ジョイント4とビーム状の標識部5とを固定ボルト9によって固定するように設けており、前記の雄ねじ挿通孔44aは固定ボルト9の雄ねじ部91が挿通可能な大きさに形成され、前記のボルト挿通孔43aは固定ボルト9のボルト頭部92が挿通可能な大きさに形成されている。
図5は図4の柱状の標識部1にビーム状の標識部5を固定させた状態を示すボルト挿通孔43a付近の断面図であり、(イ)はビーム状の標識部5の挿入前の状態を示し、(ロ)はビーム状の標識部5を挿入して固定ボルト9を螺入した状況を示す図である。
本実施形態のジョイント4は固定ボルト9の雄ねじ部91と螺結可能なナット82を備えたクリップナット8を内壁部44に取り付けることで、固定ボルト9によるビーム状の標識部5の着脱可能な固定を可能に形成されている。
前記のクリップナット8は、平板状のバネを、コの字形状に曲げて形成されたクリップ部81と、このクリップ部81に固定されたナット82から構成されている。
クリップナット8は、コの字形状に形成されたクリップ部81で、ジョイント4の水平結合部42の内壁部44を挟み込み、ジョイント4内に内装されて取り付けられる。このとき、ナット82がジョイント4の内壁部44の内側に収納されるように、クリップナット8は取り付けられる。また本実施形態では、クリップナット8は、ボルト挿通孔43aから挿通させた固定ボルト9の雄ねじ部91を、雄ねじ挿通孔44aを挿通させてナット82に螺結可能な位置に取り付けられており、正八角形の筒形状に形成された内壁部44の8つの面の中で、雄ねじ挿通孔44aが形成された4面にそれぞれ1個づつ合計4個取り付けられている。本実施形態では上記のようにクリップナット8を合計4個取り付けているが、これに限るものではなく、ジョイント4の大きさや形状に応じて個数を調整して取り付けて良い。
上記のようにクリップナット8をジョイント4に取り付けることにより、ジョイント4のビーム挿入溝部46にビーム状の標識部5の端部を挿入させた後、ジョイント4の壁部43の外側からボルト挿通孔43aに固定ボルト9を挿通させ、前記の固定ボルト9の雄ねじ部91をビーム状の標識部5に貫通させ、ジョイント4の内壁部44の雄ねじ挿通孔44aを挿通させて、クリップナット8のナット82に螺結させ、ジョイント4とビーム状の標識部5とを固定させる。ビーム状の標識部5には固定ボルト9の雄ねじ部91が貫通する位置に、あらかじめビーム貫通孔52が設けてある。また、ジョイント4の水平結合部を構成する壁部43、内壁部44,ビーム挿入溝部46は、ビーム状の標識部5を固定する固定ボルト9がクリップナット8に螺結されたときに、固定ボルト9のボルト頭部92の上端が、ジョイント4のボルト挿通孔43aから突出させずに、ジョイント4の壁部43の外周面より内側に位置するように、固定ボルト9をジョイント4の内部に収納可能に形成されている。上記のようにジョイント4を形成させることで、道路用標示体に車両などが接触した際に、固定ボルト9のボルト頭部91が車両に接触して傷つけるなどの問題の発生を防止することができる。
また上記のように、クリップナット8のナット82と固定ボルト9との螺結によって、ジョイント4とビーム状の標識部5とを固定することで、ジョイント4とビーム状の標識部5との固定を着脱自在で、強固なものとできる。
また上記のように、ジョイント4とビーム状の標識部5との固定にクリップナット8を用いることで、固定ボルト9を螺結させる雌ねじ部を容易にジョイント4に設けることができると共に、柱状の標識部1が破損などして交換する場合には、クリップナット8を容易にジョイント4から取り外して分別し、再利用や再生利用などを行うことができる。
本実施形態では、固定ボルト9とジョイント4に取り付けたクリップナット8との螺結によって、ビーム状の標識部5とジョイント4の水平結合部47とを固定させているが、固定方法はこれに限るものではなく、ビーム状の標識部5と水平結合部47とを着脱自在に結合できればなんでもよく、雄ねじ91と螺結可能な雌ねじ部分を有する固定部材をジョイント4に内装固定させる、ビーム状の標識部5と水平結合部47とにそれぞれ係合可能な係合部と係止部を設けてこれらの係合によって固定させる、固定のための専用のピンなどを用いてジョイント4とビーム状の標識部5とを貫通させて固定させる、などの方法を用いてもよく、これら以外の方法を用いてもよい。
図6は図1の柱状の標示部1のポール11の下端部分付近を拡大した断面図である。
円筒形のポール11の下端には、補強用部材12が固定されている。
補強用部材12はその外周側面がポール11の内周側面に接する程度の大きさの円筒形に形成されており、補強用部材12の下端にはその外周側面が全周に亘って外方に突出するように下突出部12aが形成されている。補強用部材12はポール11の下方からその内部に挿入され、下突出部12aをポール11の下端面に当接させて固定されている。
前記の補強用部材12の下突出部12aの外方への突出の大きさは、ポール11の肉厚より小さく形成されており、補強用部材12をポール11に取り付けたときに、前記の下突出部12aがポール11の外周側面より外方へ突出しない大きさに形成されている。
長手方向を上下に向けた円筒形に形成された補強用部材12は、その内周側面において、長手方向の中央付近から上部分が下部分より内側に縮径するように縮径部12bが形成されている。
また、前記の縮径部12bによって下部分より肉厚に形成された補強用部材12の上端面において、下方にくぼむ環状の補強筒挿入溝12cが形成されている。
ポール11の内部には、ポール11の内径より小さな外径を有する円筒形状に形成された補強筒14が内装されており、補強筒14はその下端を補強用部材12の補強筒挿入溝12cに挿入されて、融着され、補強用部材12に固定されている。
補強筒14は、ポール11と同様に可撓性を有するように、熱可塑性ポリウレタン樹脂や、軟質ポリオレフィン、エラストマー、などで形成されている。補強筒14をポール11内に内装させることで、道路用標示体に車両が接触するなどしてポール11が折れ曲がる場合に、ポール1にかかる応力を補強筒14に分散させることができ、ポール11を破損しにくいものとしている。
補強筒14を融着させて固定させた補強用部材12は、下突出部12aをポール11の下端に当接させてポール11の内部に挿入された後、固定ねじNをポール11の外周側面から挿入させて、補強用部材12の縮径部12bと補強筒14とをそれぞれ貫通させて螺入させ、補強用部材12とポール11とを固定させている。
本実施形態では、4本の固定ねじNがそれぞれ90゜間隔となるように配置させて、ポール11の外周側面から中央に向けて螺入させている。
本実施形態では、螺入させた固定ねじNの頭部がポール11の外周側面から外方へ突出するように固定ねじNを固定させており、前記の固定ねじNの頭部は後述するベース2との固定において突部15として機能する。
補強用部材12は、硬質の合成樹脂を好適に用いて形成させることができ、本実施形態ではASA樹脂を用いて形成しているが、これに限るものではなく、HDPE、ABS、PP、PS、PC、PET、硬質PVCなどを使用することもでき、アルミニウムなどの金属を用いてもよい。
前記のように補強筒14を硬質な材料を用いて形成させることで、螺入させた固定ねじNを強固に固定できるとともに、ポール11の下端部分が補強されて外力を受けたときにその変形が抑制されるので、道路用標示体に車両が接触した場合でも、ベース2へ固定されたポール11の下端部分の変形が抑えられ、ベース2からのポール11の脱抜が防止される。
図7は図1の柱状の標示部のベースを示す、(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図である。
ベース2は平面視円形であって、正面図に示すように上方ほど小径に形成されている。そして、その上面には、ポール11が差し込まれる円形の凹部21が形成されており、凹部21の内周側面はポール11の外周側面に対応した径の大きさに形成され、差し込まれるポール11の外周側面を支持可能な支持面21aとして機能する。
支持面21aには、凹部21の上端から底面まで上下方向に伸びる第一凹部23が形成されている。この第一凹部23には、前記ポール11の突部15が上方から挿入され係合するので、突部15の個数、配置態様に合わせて形成されており、本実施形態では90゜間隔で合計4箇所に形成されている。
図8は図7のベースの断面図であり、(イ)はA−A断面であり、(ロ)はB−B断面であり、(ハ)はC−C断面である。
図8に示すように、各第一凹部23の下端側には、そこから周方向に伸びる第二凹部24が形成されている。この第二凹部24はいずれも第一凹部23から同一の方向に伸びており、本実施形態では平面視において時計回りの方向に形成させている。
ベース2には、その外周側面から凹部21へ至るように貫通したネジ止め用穴27が形成されている。このネジ止め用穴27は、その中程でベース2の外方の部分が拡径するように形成されており、ベース2において180゜対向して二箇所形成されている。
また、ベース2の凹部21の底面には、その中央部において下方にくぼむ円形のアンカーボルト挿通部28が形成されており、アンカーボルト挿通部28の底面とベース2の下面との肉厚が薄肉となるように形成されている。このように形成させることで、アンカーボルト挿通部28の底面を破壊してベース2の下面に至るように貫通させることが容易となり、ベース2の上方からアンカーボルトを挿入させ、その頭部を凹部21の底面に当接させて雄ねじ部分を底面が破壊されたアンカーボルト挿通部28を挿通させてベース2の下面に突出させて設けることができる。このように設けたアンカーボルトを道路に埋設固定させたアンカーナットに螺結させて、ベース2を道路に設置固定させることができる。また、前記のアンカーボルト挿通部の28を破壊せずに、ベース2の下面に接着剤を塗布させ、これを道路の表面に接着させてベース2を設置固定させることも可能であり、ベース2の固定方法を目的や施工場所の条件に応じて好適なものを選択可能とできる。
このようなベース2は、例えば射出成型により形成され、その材質としてはポール11よりも硬質の合成樹脂、例えば、HDPE、ABS、ASA、PP、PS、PC、PET、硬質PVCなどを使用することができ、本実施形態ではASA樹脂を用いて形成させている。
また、ベース2の外周側面には、反射部材29が4箇所に取り付けられている。反射部材29は円盤形状に形成された基材29bにガラスビーズ製の反射器29aが配設されている。反射器29aは入射光に対して平行に光を反射する再帰反射性が高く、かつ汚れにくく、劣化しにくいガラスビーズ製のものを用いるのが好ましいが、基材29bの表面に反射テープなどを貼着してもよい。基材29bの材質は、鉄鋼、ステンレス、アルミニウムなどの金属などを用いてもよいが、反射器29aを埋め込み形成することを容易にするためにゴム、ウレタン系樹脂、エラストマーなどの弾性の高い合成樹脂を用いるのが好ましく、反射器29aが外れにくくなるように、ポリエチレンやポリプロピレン等、ある程度高い硬度を有する熱可塑性合成樹脂を用いるのがより好ましい。
図9は図7(イ)のD矢視図である。
上記のように形成されたベース2に、ポール11の下端部を上方から差し込み、その際に図9(イ)に示すように第一凹部23にポール11の突部15が挿入されるようにする。
そして図9(ロ)に示すように、そのポール11を平面視において時計回りに回転させると、突部15が第一凹部23から第二凹部24へと進入し、それによってポール11が上方へ抜けることがなくなる。図10は図8(ロ)のベースの断面においてポール11がベースに固定された状態を示す断面図である。
この状態で、突部15は、ポール11内部に固定された補強用部材12によって内側からも支持される。しかる後、二箇所のネジ止め用穴27を利用して、ポール11をベース2にネジ止めして、ポール11はベース2に立設支持されて固定される。
また、ポール11が破損するなどして、その交換が必要となった場合には、二箇所のネジを外して、ポール11を反時計回りに回転させ、突部15を第二凹部24から第一凹部23に移行させれば、ポール11を凹部21から上方に抜くことができる。
このように、ポール11の上方からの差し込み作業と回転作業という簡単な作業でポール11をベース2に取り付けることができてポール11の上方への抜けが防止できるので、現場で容易に組み立てることができる。しかも、ポール11をベース2に取り付けたうえで更にネジ止め用孔27を使用してネジ止めすることによって確実にポール11をベース2に固定することができる。更にポール交換の際には、ネジを外してポール11を逆側に回転させて上方に抜くことで容易に交換することができる。
また、図8(ハ)に示すように、突部15は第二凹部24の範囲内での移動が可能に形成されている。これによって、この範囲でポール11を周方向へ回転させることができるので、ポール11の上端に固定させたジョイント4の向きを調整させることができる。このため、道路に固定させたベース2の向きが予定よりずれた場合でも、ポール11を回転させて調整することが可能であり、ビーム状の標識部5が2個の柱状の標識部1間に架設できなくなるなどの問題の発生を抑制することができる。
また、ベース2には、その外周側面から凹部21に至る横方向の貫通穴が、凹部21の底面に接するように形成されている。これによって、凹部21に水などが侵入した場合でも横穴26からベース2の外方へ排出されるように構成されている。
また、ポール11に設ける突部15を本実施形態のようにネジの頭部などを用いずに、ポール11に一体に形成してもよいが、ネジやピンなどを用いて別体に構成することにより、既存のポールの製造設備がそのまま利用でき、後加工によって突部15をポール11に形成させることができる。
尚、ベース2の支持面21aがポール11の外周側面を支持するので、ポール11の下端部を硬質の材料からなる補強用部材12を装着して補強させることで、通常時におけるポール11の下端部分の不要な変形を抑制できてその起立状態を確実なものにすることができる。更には、組み立て時にポール11を所定角度回転させる際においても、ポール11の下端部分が補強用部材12によって補強されてその剛性が高められているので容易にポール11を回転させてその突部15を第二凹部24へと進入させることができるのである。そして組立後においては、ポール11の下端部分がベース2の支持面21aによって外側から支持されると共に補強用部材12によって内側からも支持される結果、ポール11の立設状態が確実なものとなる。
特に、補強用部材12は筒状であってポール11の下端部分の内側に重ね合わせられるように装着されていることが好ましく、ポール11の下端部分が全周に亘って補強されるため組立時の回転作業が確実なものとなる。
1 柱状の標示部
11 ポール
12 補強用部材
12a 下突出部
13 反射部
14 補強筒
15 突部
2 ベース
21 凹部
21a 支持面
23 第一凹部
24 第二凹部
26 横穴
27 ネジ止め用穴
28 アンカーボルト挿通部
29 反射部材
4 ジョイント
41 下方結合部
42 水平結合部
43 壁部
43a ボルト挿通孔
44 内壁部
44a 雄ねじ挿通孔
46 ビーム挿入溝部
5 ビーム状の標示部
52 ビーム貫通孔
53 反射部
8 クリップナット
81 クリップ部
82 ナット
83 クリップ部貫通孔
84 雌ねじ部
9 固定ボルト
91 雄ねじ部
92 ボルト頭部
N 固定ねじ

Claims (2)

  1. ポールを有する柱状の標識部が少なくとも2個並設され、該柱状の標識部のポールの上端間にビーム状の標識部が架設され、
    前記柱状の標識部は円筒状のポールと、該ポールが上方から装着されて該ポールを着脱自在に立設支持可能な路面に設置されるベースとを備え、
    前記ポールの下端部には径方向外方に突出する突部が設けられ、
    前記ベースは前記ポールの下端部の外周側面を支持する支持面を有し、該支持面には前記ポールの突部が上方から挿入される第一凹部と該第一凹部から周方向に伸びて突部が進入可能な第二凹部とが形成されるとともに、
    該第二凹部の範囲で前記突部を回転調整可能にしたことを特徴とする道路用標示体。
  2. 前記ポールの上端にはL字型のジョイントが固定されており、
    該ジョイントの両端には水平結合部と下方結合部とがそれぞれ設けられ、
    前記下方結合部は前記ポールの上端に着脱不能に結合され、
    互いのジョイントの水平結合部が相対するように並設された2個の柱状の標識部の各々の水平結合部に着脱自在に結合されて前記ビーム状の標識部が架設されていることを特徴とする請求項1に記載の道路用標示体。

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