JP5851220B2 - 細胞培養容器、その開放器具、及び開放方法 - Google Patents
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Description
図7は、本実施例の細胞培養容器が適用される細胞培養装置の一実施例を示す図である。同図は、送液管や廃液管であるチューブが接続可能な突起構造を具備する、細胞培養容器の枠体1が内部に配置された細胞培養装置15の全体の構成を模式的に示す図である。
細胞培養終了後、細胞培養装置15と細胞培養容器の接続を解除するためには、細胞培養容器のポート5の突起構造部に接続されている、送液管18や廃液管19のチューブの途中に、図示を省略したクレンメ等のチューブを閉鎖する部材で、送液管18や廃液管19であるチューブの途中を遮断する。当該遮断した先を滅菌済のハサミ等で切断することで、細胞培養装置15から細胞培養容器の枠体1を取り出すことができる。
次に、細胞培養装置15から接続を解除した細胞培養容器からの培養液の排出は、培養液を排出させたい側のポート5の突起構造が下になるように細胞培養容器を傾けることで、培養液を簡単に排出することができる。培養液の排出は、再生組織の乾燥を防ぐために、作製した再生組織が必要となる時の直前でよい。
しかしながら、このようなこれまでの取出し方法では、先に説明した課題が残されており、これまで無菌的に培養してきた細胞等が汚染もしくはダメージを受ける可能性がある。
図3は、培養容器のガス透過膜2を無菌的に切り出すための切断部を有する細胞培養容器開放器具の一実施例を示す図である。図3の(a)は細胞容器開放器具の下面図、図3の(b)はその側面図、図3の(c)は細胞培養容器側のガイド、或いはガイド部である溝8に、細胞容器開放器具側の突起で構成されるガイド10を合わせたときの側断面図である。この細胞培養容器開放器具30は、持ち手9とガイド10と針状の切断部11から構成されている。
このとき、本実施例の培養容器の枠体1の溝8が円部101近傍に設けられていることで、上述したガイドとしての機能の他に、あふれ出た培地の逆流を防ぎ、細胞培養容器内部の汚染を抑制することも可能となる。
図5は、培養終了後に上部ガス透過膜2を二重に有する細胞培養容器の一構成例の断面、及び開放する際の細胞培養容器の開放手順を示す図である。図5の(a)は培養終了直後の細胞培養容器側断面図、図5の(b)は(a)に二重フィルムを接着させたときの細胞培養容器側断面図、図5の(c)は、(b)の二重フィルム上層を剥離したときの細胞培養容器側断面図である。細胞12は培地保持部4の物質透過膜7上で培養される。同図の(a)に示す細胞培養容器の場合、培養終了後の上部ガス透過膜2の表面は無菌状態ではないため、このまま上部のガス透過膜2を破壊した場合には細胞培養容器内部にガス透過膜2の表面部分が入り、汚染が起こる可能性がある。
当該構成によれば、メスにより膜を切り出す手法に比べて、切りくずが出にくいことから、切りくずによる容器内の汚染を抑止することが可能となる。
当該構成によれば、不意にガス透過膜が容器内に脱落することによる汚染を防ぐことが可能となり、清浄性を維持した容器開放が可能となる。
当該構成によれば、切断したガス透過膜2が培養容器内に脱落することなく、切断部11に巻き込まれるように保持されるため、脱落したガス透過膜を排除する際の培養細胞の汚染および破損リスクがなく容器開放が可能となる。
2、51 上部ガス透過膜
3 下部ガス透過膜
4 培地保持部
5 ポート
6 培地流路
7 物質透過膜
8 溝
9 持ち手
10 ガイド
11 切断部
12 培養細胞
13 二重フィルム下層
14 二重フィルム上層
16 シール部材
30 細胞培養容器の開放器具
50 接着部
Claims (15)
- 細胞を培養する閉鎖系の細胞培養容器であって、
容器枠体と、
前記容器枠体の内部に形成された培地保持部と、
前記培地保持部の少なくとも片面に形成されるガス透過膜とを備え、
前記ガス透過膜が形成される周囲近傍の前記容器枠体の表面に、前記ガス透過膜を切り取る器具をガイドするガイド部が形成されている
ことを特徴とする細胞培養容器。 - 請求項1に記載の細胞培養容器であって、
前記ガス透過膜上に貼付された、二枚のフィルムからなる二重フィルムを備え、前記二重フィルムの前記二枚のフィルム間は無菌空間であり、上部の前記フィルムは、下部の前記フィルムから剥離可能である
ことを特徴とする細胞培養容器。 - 請求項1に記載の細胞培養容器であって、
前記ガイド部は、前記容器枠体の表面に形成された溝であり、
前記容器枠体は前記溝の内側よりも外側が高い
ことを特徴とする細胞培養容器。 - 請求項1に記載の細胞培養容器であって、
前記ガス透過膜は二重構造で形成され、当該二重構造をなす二枚のガス透過膜同士は接着しておらず、前記ガイド部の内側に、前記容器枠体に接着された前記ガス透過膜の表面を含む、二枚の前記ガス透過膜間が無菌状態である
ことを特徴とする細胞培養容器。 - 請求項1に記載の細胞培養容器において、
前記培地保持部は物質透過膜を挟んだ2層構造を有し、2層構造の前記培地保持部各々は、一対の培養液流路と、当該培養液流路にそれぞれ接続する一対の突起構造部とを備える
ことを特徴とする細胞培養容器。 - 細胞培養容器の開放器具であって、
容器枠体の内部に形成された培地保持部の少なくとも片面にガス透過膜を備える細胞培養容器の、前記ガス透過膜の周囲近傍の容器枠体部分に形成された容器側ガイドに合致する開放器具側ガイドと、
前記ガス透過膜を押し切る切断部と、
当該開放器具を操作するための持ち手を備える
ことを特徴とする細胞培養容器の開放器具。 - 請求項6に記載の細胞培養容器の開放器具であって、
前記切断部の長さは、前記開放器具側ガイドを前記容器側ガイドに合致させたときに前記切断部の先端が前記容器の培養表面まで到達しない長さである
ことを特徴とする細胞培養容器の開放器具。 - 請求項6に記載の細胞培養容器の開放器具であって、
前記容器側ガイドが、前記容器枠体の表面に形成された溝であり、
前記開放器具側ガイドが、前記溝に合致する突起である
ことを特徴とする細胞培養容器の開放器具。 - 請求項6に記載の細胞培養容器の開放器具であって、
前記持ち手の周りに同心円状に配置された複数個の前記切断部を備える
ことを特徴とする細胞培養容器の開放器具。 - 請求項9に記載の細胞培養容器の開放器具であって、
複数の前記切断部が当該開放器具本体に対し周の横方向および容器中心方向へ傾斜している
ことを特徴とする細胞培養容器の開放器具。 - 細胞培養容器の開放方法であって、
容器内部に設けられた培地保持部と、当該培地保持部の少なくとも片面に形成されるガス透過膜と、当該ガス透過膜の周囲近傍の容器枠体に形成された容器側ガイドとを備える細胞培養容器の前記ガス透過膜を、
前記容器側ガイドに合致する開放器具側ガイドと、前記ガス透過膜を押し切る切断部と、
当該開放器具を操作するための持ち手を備える開放器具を用い、前記容器側ガイドと前記器具側ガイドを合致させて切り取る
ことを特徴とする細胞培養容器の開放方法。 - 請求項11記載の細胞培養容器の開放方法であって、
前記容器側ガイドが、前記容器枠体の表面に形成された溝であり、前記開放器具側ガイドが、前記溝に合致する突起であり、前記溝に前記突起を合致させて前記ガス透過膜を切り取る
ことを特徴とする細胞培養容器の開放方法。 - 請求項12記載の細胞培養容器の開放方法であって、
前記切断部の長さは、前記突起を前記溝に合致させたときに、前記切断部の先端が前記細胞培養容器の培養表面まで到達しない長さである
ことを特徴とする細胞培養容器の開放方法。 - 請求項11記載の細胞培養容器の開放方法であって、
前記ガス透過膜に、剥離可能な二枚のフィルムからなる二重フィルムを前記ガス透過膜の表面に貼付けし、
前記二重フィルムの前記ガス透過膜に貼付されていないフィルムを剥離し、
その後、前記開放器具を用いて前記ガス透過膜を貼付された前記フィルムと共に切り取ることを特徴とする細胞培養容器の開放方法。 - 請求項11記載の細胞培養容器の開放方法であって、
前記ガス透過膜は、前記培地保持部側とは反対側の表面に接着された、剥離可能な二枚のフィルムからなる二重フィルムを備え、
当該二重フィルムの前記ガス透過膜に接着されていないフィルムを剥離した後、前記開放器具を用いて前記ガス透過膜を貼付された前記フィルムと共に切り取る
ことを特徴とする細胞培養容器の開放方法。
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