JP2015084686A - 細胞培養用ジグおよび自動培地交換システム - Google Patents

細胞培養用ジグおよび自動培地交換システム Download PDF

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Michio Takayama
美知雄 高山
隆弘 大野
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Abstract

【課題】小型で簡便な構成のみを用いて培地交換作業を自動化する。
【解決手段】複数の培養容器を略同一向きで整列させて保持する保持部3と、該保持部3に保持された培養容器の各々の開口部に着脱可能な複数の蓋5を有するプレート部材3aと、該プレート部材3aに設けられ、保持部3に保持された各培養容器の内部に挿入されて培養容器の底面近傍に開口が配置される複数の配管6とを備え、開口が、互いに略同一の側の培養容器の側壁近傍に配置される細胞培養用ジグ1を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、細胞培養用ジグおよび自動培地交換システムに関するものである。
近年、体外で培養した細胞を生体に移植して組織を再構築する再生医療技術の開発が進められている。再生医療においては培養によって多量の細胞を用意する必要があり、一般な接着性細胞においては数百cmの培養面積を有する培養容器を5〜10個程度必要とする。細胞培養工程では、培養容器に細胞を播種してから回収するまでの数週間、数日置きに培地を無菌環境下で交換する必要がある。この培地交換作業を人に代わって行う自動細胞培養装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。培地交換作業は細心の注意を要する煩雑な作業であり、この作業の自動化によって効果的にコストダウンを図ることができる。
特開2009−291103号公報
しかしながら、特許文献1の記載の自動細胞培養装置は、人による繊細な培地交換作業をロボットによりそのまま再現している。そのために、培養ディッシュの位置やシリンジおよび吸引ピペットの上下動作を制御するための各種センサや複雑な信号処理系統等が必要となる。その結果、装置全体が複雑になるとともに大型化し、製造コストが高くなるという問題がある。さらに、細胞の無菌性を担保するためにロボット全体を無菌的な環境に設置しなければならず、大掛かりな設備が必要になるという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、小型で簡便な構成のみを用いて培地交換作業を自動化することができる細胞培養用ジグおよび自動培地交換システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、複数の培養容器を略同一向きで整列させて保持する保持部と、該保持部に保持された前記培養容器の各々の開口部に着脱可能な複数の蓋を有するプレート部材と、該プレート部材に設けられ、前記保持部に保持された各前記培養容器の内部に挿入されて前記培養容器の底面近傍に開口が配置される複数の配管とを備え、前記開口が、互いに略同一の側の前記培養容器の側壁近傍に配置される細胞培養用ジグを提供する。
本発明によれば、細胞が播種された複数の培養容器を保持部に保持させるとともに、各培養容器の開口部にプレート部材の蓋を取り付けることによって、複数の培養容器が同一姿勢で一体的に保持部およびプレート部材によって保持される。この状態において、各培養容器の底面が水平となるように保持部をインキュベータ内に静置することによって、各培養容器の底面上で細胞を培養することができる。
この場合に、全ての配管の開口が培養容器内において同一側に位置しているので、保持部を傾けることによって、開口が低い位置に位置するように複数の培養容器を同時に傾斜させることができ、この状態で培養容器から培地を排出することによって、全ての培養容器から培地を同時にかつ十分に排出することができる。また、培養容器の内部は蓋によって閉塞されており、培養容器内の培地を交換する作業を非無菌的な環境で行うことができるので、大掛かりな無菌室等の設備が不要である。これにより、小型で簡便な構成のみを用いて培地交換作業を自動化することができる。
上記発明においては、前記配管に接続され、前記培養容器の内部を他の容器の内部と無菌的に接続可能である無菌接続部を備えていてもよい。
このようにすることで、培養容器と、培地タンクのような他の容器とを、培養容器の内部の無菌性を担保しながら容易に接続することができる。
また、上記発明においては、前記保持部を、前記開口が配置される側を下側にして傾斜させる傾斜機構を備えていてもよい。
このようにすることで、培地の排出時に、培養容器内において開口が位置する側に培地が移動するように、保持部を傾斜させることができる。
また、上記発明においては、前記傾斜機構が、前記保持部の、前記開口が配置される側と、該側と対向する側との相対的高さを変更してもよい。
このようにすることで、簡易な構成で保持部を傾斜させることができる。
また、上記発明においては、前記傾斜機構が、前記保持部に設けられ、前記保持部の下端と同一の高さ位置と、前記下端よりも下方に突出した高さ位置との間で高さ方向に移動可能な可動体と、前記傾斜機構が、回転運動を前記可動体の高さ方向の直線運動に変換する運動変換手段とを備えていてもよい。
このようにすることで、培地を送液するための送液ポンプの回転運動を運動変換手段によって可動体の直線運動に変換し、傾斜機構を培地の送液動作と連動させて作動させることができる。
また、本発明は、上記いずれかに記載の細胞培養用ジグと、該細胞培養用ジグに保持された前記複数の培養容器の前記配管を、培地を収容する培地タンクおよび排液タンクに並列に接続する流路と、該流路を介して、前記複数の培養容器と前記培地タンクおよび前記排液タンクとの間で培地を送る送液ポンプと、前記送液ポンプによる前記培地の搬送経路を、前記複数の培養容器と前記培地タンクとを接続する第1の経路と、前記複数の培養容器と前記排液タンクとを接続する第2の経路との間で択一的に切り替える経路切替部と、前記送液ポンプおよび前記経路切替部を制御する制御部とを備える自動培地交換システムを提供する。
本発明によれば、小型で簡便な構成のみを用いて培地交換作業を自動化することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る細胞培養用ジグの(a)側方から見た断面図および(b)正面図である。 図1の細胞培養用ジグに培養容器を設置した状態を示す断面図である。 図1の細胞培養用ジグが備えるチューブの構成を示す図である。 傾斜機構の作動によって傾斜したラックを示す側方から見た断面図である。 傾斜機構の構成を示す細胞培養用ジグの背面図である。 本発明の一実施形態に係る培地交換システムの全体構成図である。 培養容器から培地を排出するときの培養容器と培地との関係を説明する図である。 図1の細胞培養用ジグの変形例を示す部分的な構成を示す側方から見た断面図である。 チューブが設置されたアタッチメントプレートを示す正面図である。 (a)制御装置の変形例と、(b)(a)の制御装置にアタッチメントプレートを取り付けた状態を示す図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る細胞培養用ジグ1およびこれを備える培地交換システム100について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る細胞培養用ジグ1は、図1(a),(b)に示されるように、複数の培養容器2を保持するラック(保持部)3と、該ラック3を傾ける傾斜機構4とを備えている。
本実施形態において、培養容器2は、側面に開口部2aを有する角型フラスコを想定している。ただし、他の種類の培養容器2を使用してもよく、使用する培養容器2の種類に応じて、後述するラック3やキャップ5の形状等を適宜変更してもよい。
ラック3は、全体として略直方体の箱型であり、その内部に複数の(図示する例では5個の)培養容器2を同一向きで該培養容器2の高さ方向に整列させて保持可能に構成されている。具体的には、ラック3は、互いに対向配置された前面パネル3aおよび背面パネル3bと、これらパネル3a,3bの内側の面に略垂直に設けられた仕切り板3cとを備えている。ラック3の内部の空間は、間隔を空けて互いに平行に配列された複数の仕切り板3cによって複数の部屋3dに分けられており、各部屋3dに配置された培養容器2の底面を各仕切り板3cが支持するようになっている。
前面パネル3aは、仕切り板3cの配列方向(以下、この方向をラック3の「高さ方向」と定義する。)と同じ方向に間隔を空けて配列され、培養容器2の開口部2aを塞ぐ5個のキャップ(蓋)5が設けられている。キャップ5は、各部屋3dに配置された培養容器2の開口部2aと対応する位置に設けられ、開口部2aに着脱可能である。
キャップ5は、例えば、開口部2aに嵌合する円筒状または円柱状の図示しない弾性部材を有し、キャップ5を開口部2aに取り付けたときに弾性部材によって開口部2aとの隙間が密閉されるようになっている。キャップ5には、培養容器2の内部と外部との間の通気性を確保するために、バクテリアやウィルス等の通過を禁止するエアフィルタが設けられていてもよい。
各キャップ5には、前面パネル3aの外側から内側に延びる配管6が貫通しており、キャップ5を開口部2aに取り付けたときに、図2に示されるように、配管6の先端部分が培養容器2内に挿入される。このときに、培養容器2内に配置された配管6の先端開口(開口)6aが、前面パネル3a側の培養容器2の側壁近傍において底面近傍に位置するように、配管6の先端部分の長さや角度が設計されている。
各配管6の、前面パネル3aの外側の端部には、送液用のチューブ(流路)7が接続されている。5本のチューブ7は、図3に示されるように、合流継手8によって1つに合流し、さらに分岐継手9によって2つに分岐している。分岐した2つのチューブ7の基端には中空の穿刺針10が接続されている。各穿刺針10は、弾性の保護部材11によって覆われており、保護部材11内において無菌状態に維持されている。なお、穿刺針10および保護部材11に代えて、その他の無菌接続コネクタ(例えば、日本ポール社製の「クリーンパックコネクタ」や、コールダー・プロダクツ・カンパニー社製の「エイセプティ・クイック」等)を用いてもよい。
傾斜機構4は、図5に示されるように、背面パネル3bに、該背面パネル3bに平行に設けられた可動プレート(可動体)4aと、該可動プレート4aを背面パネル3bに沿って高さ方向に直動させる駆動部4bとを備えている。符号4cは、ラック3の背面パネル3bに固定され、可動プレート4aを高さ方向に案内するガイドレールである。駆動部4bは、可動プレート4aの下端の高さ方向の位置がラック3の下端と一致する水平位置と、可動プレート4aの下端がラック3の下端よりも下方に所定量だけ突出した傾斜位置との間で可動プレート4aを移動可能である。
これにより、ラック3を水平なベース上に載置した状態において、可動プレート4aが水平位置に配置されているときには、図1(a)に示されるように、ラック3全体が水平になる。一方、可動プレート4aが傾斜位置に配置されているときには、図4に示されるように、ラック3全体が、キャップ5側が低くなるように水平に対して所定の角度で傾斜する。なお、可動プレート4aの下端の、ラック3の下端からの突出量が所定量よりも大きくならないように、可動プレート4aの下方への可動範囲は図示しないストッパによって制限されている。
駆動部4bは、後述する送液ポンプ17が有するロータの回転運動に連動して可動プレート4aを移動させるようになっている。具体的には、駆動部4bは、ピニオン(運動変換手段)4dと、可動プレート4aに設けられピニオン4dと噛み合うラック(運動変換手段)4eとを備えている。ピニオン4dの回転軸は、ロータの回転運動に連動して回転する回転体12の軸と、トルク伝達ワイヤ4fによって接続されている。これにより、送液ポンプ17が作動してロータが回転すると、ロータの回転運動が回転体12およびトルク伝達ワイヤ4fを介してピニオン4dに伝達され、ピニオン4dの回転運動によってラック4eが高さ方向に直線運動し、可動プレート4aが高さ方向に移動する。
ここで、送液ポンプ17が正転して培養容器2内へ給液動作を行っているときには可動プレート4aの移動方向が上向きとなり、送液ポンプ17が反転して培養容器2内から排液動作を行っているときには可動プレート4aの移動方向が下向きとなるように、駆動部4bは設計されている。
なお、トルク伝達ワイヤ4fとピニオン4dとの接続部には、所定の大きさ以上のトルクが作用したときに空転する機構が設けられている。これによって、可動プレート4aがストッパに突き当たってそれ以上の下方への移動が制限されている状態においても、送液ポンプ17のロータは影響を受けることなく回転し続けるようになっている。
次に、このように構成された細胞培養用ジグ1を備える培地交換システム100について説明する。
本実施形態に係る培地交換システム100は、図6に示されるように、細胞培養用ジグ1と、培地を収容する培地タンク13と、排液タンク14と、細胞培養用ジグ1に保持された培養容器2と培地タンク13および排液タンク14との間で培地の送液を制御する制御装置15とを備えている。
培地タンク13および排液タンク14の開口部は、ゴム栓等の弾性体からなる蓋体によって塞がれている。チューブ7に接続された穿刺針10を、弾性部材および弾性体に貫通させることによって、2つのチューブ7の一方が培地タンク13に、他方が排液タンク14に、それぞれ無菌的に接続される。蓋体には、タンク13,14の内圧を大気圧に開放するための図示しないエアベントフィルタが設けられている。
培地タンク13は、温度調整可能な保管庫16内に保管されている。不使用時に培地タンク13を冷蔵保存する場合には、培地タンク13と培養容器2との間のチューブ7を加温するヒータが設けられていてもよい。
制御装置15は、送液ポンプ17と、該送液ポンプ17による培地の送液経路を切り替える経路切替部18と、送液量を調整する送液量調整部19とを備えている。
経路切替部18は、例えば、チューブ7を半径方向に押し潰すことによって流路を閉じるピンチバルブであり、培養容器2を培地タンク13に接続する供給経路(第1の経路)と、培養容器2を排液タンク14に接続する排液経路(第2の経路)との間で送液経路を切り替える。
送液量調整部19は、チューブ7に設けられた流量センサの検出値に基づいて送液ポンプ17を制御することによって、培地タンク13から培養容器2への培地の供給量を調整し、また、培養容器2から排液タンク14への培地の排液量を調整する。流量センサに代えて、各タンク13,14の下にロードセルを設け、送液量調整部19が、ロードセルによって測定された各タンク13,14の重量変化に基づいて送液ポンプ17を制御してもよい。
次に、このように構成された細胞培養用ジグ1およびこれを備える培地交換システム100の作用について説明する。
本実施形態に係る培地交換システム100を用いて細胞培養を行うには、まず、安全キャビネット内で培養容器2内に細胞を播種する。次に、ラック3の各部屋3dに培養容器2を配置し、各培養容器2の開口部2aにキャップ5を取り付ける。このときに、開口部2aへのキャップ5の取り付けと、培養容器2の部屋3dへの配置が容易になるように、前面パネル3aが、背面パネル3bに対して分離および連結可能に構成されていてもよい。
次に、安全キャビネットから培養容器2を保持したラック3を取り出し、チューブ7の途中位置を送液ポンプ17に設置し、2つの穿刺針10を培地タンク13および排液タンク14に接続する。これにより、各培養容器2の内部と培地タンク13および排液タンク14の内部とがチューブ7を介して無菌的に接続される。次に、ラック3をインキュベータ21内に配置し、細胞培養を開始する。培養容器2内において、細胞は、培養容器2の底面に接着し、底面上で培養される。
次に、制御装置15の作動を開始する。制御装置15は、予め登録されたプログラムに従って所定の日時に以下の手順を実行することによって、培養容器2の培地交換を定期的に実行する。
まず、経路切替部18によって排液経路を選択し、送液ポンプ17を逆転させることによって、5個の培養容器2から排液タンク14へ培地を同時に排出する。このときに、送液ポンプ17の作動に連動して傾斜機構4も作動し、前面パネル3a側が低くなるようにラック3全体が傾く。ラック3が傾斜した姿勢において、図7に示されるように、培養容器2内の培地Aは配管6の先端開口6aが位置するキャップ5側の領域に溜まるので、培養容器2内の培地Aを残らずに排出することができる。培養容器2から排液タンク14への培地の排液量が所定量に達したときに、送液量調整部19によって送液ポンプ17の作動が停止される。
次に、経路切替部18によって供給経路を選択し、送液ポンプ17を正転させることによって、培地タンク13から5個の培養容器2へ新鮮な培地を同時に供給する。このときに、送液ポンプ17の作動に連動して傾斜機構4も作動し、ラック3全体が水平に戻る。培地タンク13から培養容器2への培地の供給量が所定量に達したときに、送液量調整部19によって送液ポンプ17の作動が停止される。以上により、5個全ての培養容器2の培地交換が完了する。制御装置15は、以上の培地交換を数日置きに繰り返す。
培養期間が所定の日数(例えば数週間)に達した後、ユーザは、チューブクランプやチューブシーラ等によってチューブ7の途中位置を閉じ、制御装置15からチューブ7を取り外し、インキュベータ21からラック3を取り出す。そして、安全キャビネット内でラック3から培養容器2を取り外し、通常の操作によって培養容器2から細胞を回収する。
このように、本実施形態によれば、複数の培養容器2を、培地タンク13および排液タンク14に対して無菌的に並列にチューブ7で接続することによって、各培養容器2内の無菌性を担保しながら複数の培養容器2の培地交換が同時に行われる。さらに、配管6の先端開口6aを各培養容器2内の同じ側に配置し、培地の排出時においては、先端開口6aの位置が低くなるように複数の培養容器2を一体的に傾斜させることによって、いずれの培養容器2内の古い培地も残さずに排出される。このように、複雑な信号処理や高精度の制御等を必要とせず、人による手作業と同等の作業培地交換作業を小型で簡便な構成のみを用いてを自動化することができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、配管6が排液用および給液用の両方を兼ねており、キャップ5を介して培養容器2内へ挿入されることとしたが、これに代えて、排液用の配管6と吸液用の配管6とが別々に設けられていてもよい。この場合、図8に示されるように、培養容器2が、底面近傍に排液口2bを有し、該排液口2bに排液用の配管6’が接続されるように構成されていてもよい。
このようにすることで、培養容器2毎に排液口2bの位置がばらつくことがないので、全ての培養容器2からさらに均一に培地を排出し、培地の排出残りをさらに確実に防ぐことができる。
また、本実施形態においては、図9に示されるように、チューブ7の途中位置が共通して固定されるアタッチメントプレート20をさらに備えていてもよい。
アタッチメントプレート20は、図10(a),(b)に示されるように、穴20aにピン15aが嵌まるようにアタッチメントプレート20を制御装置15の所定位置に取り付けたときに、チューブ7が、送液ポンプ17、経路切替部18および送液量調整部19に対して適切に設置されるようになっている。このようにすることで、チューブ7を制御装置15に対して簡単にかつ正確に設置することができる。
また、本実施形態においては、傾斜機構4を背面パネル3bに設けることとしたが、これに代えて、傾斜機構4を前面パネル3aに設けてもよい。この場合には、送液ポンプ17の回転方向と、可動プレート4aの移動方向との関係が反対になるようにすればよい。
また、本実施形態においては、傾斜機構4をラック3に一体的に設けることとしたが、これに代えて、傾斜機構4をラック3とは別体に設けてもよい。例えば、傾斜機構4が、高さを調節可能な昇降台を備え、この昇降台の上にラック3の背面側の底部を載置してもよい。
また、本実施形態においては、傾斜機構4専用のモータを制御装置15内に備え、送液ポンプ17の動作とは独立して傾斜機構4が動作可能に構成してもよい。
1 細胞培養用ジグ
2 培養容器
2a 開口部
3 ラック
3a 前面パネル
3b 背面パネル
3c 仕切り板
3d 部屋
4 傾斜機構
4a 可動プレート(可動体)
4b 駆動部
4c ガイドレール
4d ピニオン(運動変換手段)
4e ラック(運動変換手段)
4f トルク伝達ワイヤ
5 キャップ(蓋)
6,6’ 配管
7 チューブ(流路)
8 合流継手
9 分岐継手
10 穿刺針(無菌接続部)
11 保護部材(無菌接続部)
12 回転体
13 培地タンク
14 排液タンク
15 制御装置(制御部)
16 保管庫
17 送液ポンプ
18 経路切替部
19 送液量調整部
20 アタッチメントプレート
21 インキュベータ
100 培地交換システム

Claims (6)

  1. 複数の培養容器を略同一向きで整列させて保持する保持部と、
    該保持部に保持された前記培養容器の各々の開口部に着脱可能な複数の蓋を有するプレート部材と、
    該プレート部材に設けられ、前記保持部に保持された各前記培養容器の内部に挿入されて前記培養容器の底面近傍に開口が配置される複数の配管とを備え、
    前記開口が、互いに略同一の側の前記培養容器の側壁近傍に配置される細胞培養用ジグ。
  2. 前記配管に接続され、前記培養容器の内部を他の容器の内部と無菌的に接続可能である無菌接続部を備える請求項1に記載の細胞培養用ジグ。
  3. 前記保持部を、前記開口が配置される側を下側にして傾斜させる傾斜機構を備える請求項1または請求項2に細胞培養用ジグ。
  4. 前記傾斜機構が、前記保持部の、前記開口が配置される側と、該側と対向する側との相対的高さを変更する請求項3に記載の細胞培養用ジグ。
  5. 前記傾斜機構が、
    前記保持部に設けられ、前記保持部の下端と同一の高さ位置と、前記下端よりも下方に突出した高さ位置との間で高さ方向に移動可能な可動体と、
    回転運動を前記可動体の高さ方向の直線運動に変換する運動変換手段とを備える請求項4に記載の細胞培養用ジグ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の細胞培養用ジグと、
    該細胞培養用ジグに保持された前記複数の培養容器の前記配管を、培地を収容する培地タンクおよび排液タンクに並列に接続する流路と、
    該流路を介して、前記複数の培養容器と前記培地タンクおよび前記排液タンクとの間で培地を送る送液ポンプと、
    前記送液ポンプによる前記培地の搬送経路を、前記複数の培養容器と前記培地タンクとを接続する第1の経路と、前記複数の培養容器と前記排液タンクとを接続する第2の経路との間で択一的に切り替える経路切替部と、
    前記送液ポンプおよび前記経路切替部を制御する制御部とを備える自動培地交換システム。
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