JP5799237B2 - プリント配線板 - Google Patents
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Description
本発明は、各種電子機器の製造に用いられるプリント配線板に関するものである。
プリプレグは、縦糸と横糸を織って形成したクロスにエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸・乾燥することによって作製されるものであり、このプリプレグを1枚又は複数枚重ね、加熱加圧成形することによって積層板を作製することができる。そしてこの積層板の表面に回路を形成することによって、プリント配線板を得ることができる。
ここで、上記クロスは、多数本の平行な縦糸と、多数本の平行な横糸とを直交させて織ることによって形成されるものであり、縦糸の長手方向に長い長尺シートとして形成されている。そしてこのクロスを基材として熱硬化性樹脂を含浸・乾燥して作製されるプリプレグは、クロスと同形状の長尺シートとして形成されるものであり、図6Aのように、縦糸110がプリプレグ180の長手方向の側端縁eに対して平行に配置されると共に、横糸120がプリプレグ180の長手方向の側端縁eに対して垂直に配置されるようになっている。なお、クロス130はプリプレグ180内に埋入されているが、図6Aではクロス130の縦糸110や横糸120を実線で示している。
また積層板190は、このプリプレグ180を1枚又は複数枚重ね、加熱加圧成形して、クロス130に含浸した熱硬化性樹脂等の樹脂140を硬化させることによって作製されるものであり、さらにプリント配線板200は、この積層板190の表面に回路150のパターンを形成することによって製造されるものである。
図6Bは積層板190と、この積層板190の表面に回路150を形成して製造したプリント配線板200とを示すものであり、1枚の積層板190の複数箇所に回路150を形成し、その周囲を二点鎖線のように切断することによって、多数個取りでプリント配線板200を製造するようにしている。
ここで、プリント配線板200の回路150は、線長を最小にするために、一般的には直線を基本的なパターンとして形成されている。そして回路150の配置密度を上げるために、回路150の直線部は矩形のプリント配線板200の外形と平行となるように形成されることが多く、その結果、回路150の直線部151はクロス130の縦糸110と平行に、回路150の直線部152はクロス130の横糸120と平行になることが多い(図6B及び図6Cに縦糸110の方向をX矢印で、横糸120の方向をY矢印で示す)。そしてプリント配線板200に基材として埋入されているクロス130の縦糸110や横糸120に対して回路150の直線部151,152が平行に形成されていると、次のような問題が生じやすい。
図7は積層板190の表面に回路150を設けて形成されるプリント配線板200の拡大断面図を示すものであり、積層板190は樹脂140中にクロス130が埋入された形態で形成されている。またこの図7は縦糸110の長手方向と垂直な面で切断した図であり、縦糸110と平行な回路150を複数本形成したものを示している。そしてこのように縦糸110と平行に形成される複数本の回路150のうち、一部の回路150の直線部は縦糸110の真上に対応した位置に配置されることになり、また他の一部の回路150の直線部は隣り合う縦糸110,110同士の間に配置されることになる。
ここで、クロス130としては一般的にはガラスクロスが用いられるが、無機物であるガラス繊維は誘電率が高く、有機物である樹脂は誘電率が低いものであり、クロス130に樹脂140を含浸・硬化して形成された積層板190において、ガラス繊維の縦糸110や横糸120が存在する部分は誘電率が高く、縦糸110,110間や横糸120,120間の樹脂140が多く存在する部分は誘電率が低いというように、積層板190内で部分的に誘電率が大きく異なる。そして上記のように縦糸110の真上に配置される回路150の直線部は全長に亘って、この縦糸110に近い位置で平行に沿うことになるので、この回路150を信号線として使用するにあたって伝送速度は、縦糸110の高い誘電率の影響を強く受ける。一方、隣り合う縦糸110,110同士の間に配置される回路150の直線部は全長に亘って、縦糸110から離れた位置にあって周囲の樹脂140の存在の影響が大きくなり、この回路150を信号線として使用するにあたって伝送速度は、樹脂140の低い誘電率の影響を強く受ける。
このように、回路150が縦糸110と平行に形成されていると、縦糸110の真上に沿って走るように配置された回路150と、縦糸110,110間に沿って走るように配置された回路150とで、信号伝送速度差が発生するという問題が生じるものである。このことは横糸120と平行に形成されている回路150においても同様であり、回路150が横糸120と平行に形成されていると、横糸120の真上に沿って走るように配置された回路150と、横糸120,120間に沿って走るように配置された回路150とで、信号伝送速度差が発生するという問題が生じるものである。
特に差動伝送は、シングルエンド伝送に比べて、信号振幅を小さくできる分、データ伝送速度の高速化を図ることができるものであるが、1対の信号線を使ってデータを伝送する方式であるため、伝送速度の差を小さくすることが重要である。
そこで、特許文献1では、ガラス繊維の束で縦糸と横糸を形成したクロスを用いるにあたって、縦糸や横糸の繊維の束を開繊処理して扁平にし、これによって縦糸間の隙間や横糸間の隙間が小さくなるようにしている。このように縦糸間の隙間や横糸間の隙間が小さいと、この隙間に存在する樹脂が少なくなるものであって、縦糸や横糸と樹脂との偏在が小さくなる。このため、回路が縦糸又は横糸と平行に形成されていて、縦糸又は横糸の直上に沿って配置される回路と、縦糸の間又は横糸の間に沿って配置される回路とがあっても、これらの回路の信号伝送速度に影響を与える誘電率の差を小さくすることができるものである。
しかし、この場合も、縦糸や横糸と樹脂との偏在を十分に小さくすることはできず、回路の信号伝送速度に影響を与える誘電率の差を小さくするという効果は期待するほど得られないものであった。また特許文献1では、開繊処理をするために高圧ウォータージェット噴射などを行う必要があって、生産設備が必要になる等の問題もある。
そこで、このような開繊処理を行うことなく、回路150がクロス130の縦糸110又は横糸120と平行に形成されていることによる上記の問題を解消するため、図6Cに示すように、積層板190に傾斜させた配置でプリント配線板200を製造することが提案されている。すなわち、回路150の直線部151を積層板190の長手方向の側端縁eに対して平行でなく10°程度傾斜させると共に、回路150の直線部152を積層板190の長手方向の側端縁eに対して垂直でなく10°程度傾斜させて、積層板190の表面に回路150を形成することによって、積層板190に対して傾けた配置でプリント配線板200を製造するようにしている。
このように、回路150の直線部151,152を傾斜させて形成すると、クロス130の縦糸110に対して回路150の直線部151は平行でなくなり、回路150のこの直線部151は縦糸110の上と、隣り合う縦糸110,110同士の間の上とを交互に横切って走ることになる。また同様に、クロス130の横糸120に対して回路150の直線部152は平行でなくなり、回路150のこの直線部152は横糸120の上と、隣り合う横糸120,120同士の間の上とを交互に横切って走ることになる。従って、回路150の直線部151,152は、縦糸110や横糸120の高い誘電率と、樹脂140の低い誘電率との両方の影響を同じように受けるものであり、回路150のうち、一部の回路150は縦糸110や横糸120の高い誘電率の影響を、他の一部の回路150は樹脂140の低い誘電率の影響を受ける、というようなことがなくなって、誘電率の差の影響は小さくなり、回路150に信号伝送速度差が発生するのを防止することができるものである。
しかし、図6Cのように、積層板190の表面に回路150を傾けて形成する場合には、回路150のパターン配線の自由度が小さくなって、配線密度を高めることが難しくなるという問題があり、またプリント配線板200は積層板190に傾斜した配置で製造されるため、積層板190にプリント配線板200を多数個取りで製造するにあたって、余白の発生面積が大きくなるなど、多数個取りの効率が悪くなるという問題を有するものであった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、基材を構成する縦糸又は横糸に対して複数本の信号線を傾斜させて設ける必要がない上に、これら複数本の信号線の伝送速度の差を小さくすることができるプリント配線板を提供することを目的とするものである。
本発明に係るプリント配線板は、少なくとも2本以上の信号線からなる信号層を絶縁層の片側の面に設けて形成されたプリント配線板であって、前記絶縁層の厚み方向の中心より前記信号層から離れた位置に偏在するように基材が前記絶縁層に埋設されていると共に、前記絶縁層が、前記信号層を設ける側の厚層部と、前記基材と、前記信号層を設ける側と反対側の薄層部とが積層された構造を有し、(前記厚層部の厚み)/(前記薄層部の厚み)が5を超えていることを特徴とするものである。
本発明に係るプリント配線板は、少なくとも2本以上の信号線からなる信号層を第一絶縁層及び第二絶縁層で挟み込んで形成されたプリント配線板であって、前記第一絶縁層の厚み方向の中心より前記信号層から離れた位置に偏在するように第一基材が前記第一絶縁層に埋設されていると共に、前記第二絶縁層の厚み方向の中心より前記信号層から離れた位置に偏在するように第二基材が前記第二絶縁層に埋設されていることを特徴とするものである。
前記プリント配線板において、前記第一絶縁層に第三絶縁層が積層され、前記第三絶縁層の厚み方向の中心より前記信号層に近い位置に偏在するように第三基材が前記第三絶縁層に埋設されていると共に、前記第二絶縁層に第四絶縁層が積層され、前記第四絶縁層の厚み方向の中心より前記信号層に近い位置に偏在するように第四基材が前記第四絶縁層に埋設されていることが好ましい。
前記プリント配線板において、前記信号層が差動伝送に用いられる一対の信号線を含むことが好ましい。
本発明に係るプリント配線板は、第一絶縁層と、少なくとも2本以上の信号線からなる第一信号層と、第二絶縁層と、第三絶縁層と、少なくとも2本以上の信号線からなる第二信号層と、第四絶縁層とをこの順に積層して形成されたプリント配線板であって、前記第一絶縁層の厚み方向の中心より前記第一信号層から離れた位置に偏在するように第一基材が前記第一絶縁層に埋設され、前記第二絶縁層の厚み方向の中心より前記第一信号層から離れた位置に偏在するように第二基材が前記第二絶縁層に埋設され、前記第三絶縁層の厚み方向の中心より前記第二信号層から離れた位置に偏在するように第三基材が前記第三絶縁層に埋設され、前記第四絶縁層の厚み方向の中心より前記第二信号層から離れた位置に偏在するように第四基材が前記第四絶縁層に埋設されていることを特徴とするものである。
前記プリント配線板において、前記第一信号層及び前記第二信号層の少なくともいずれかが差動伝送に用いられる一対の信号線を含むことが好ましい。
本発明によれば、基材から信号層が離れて位置することとなり、基材の高い誘電率の影響を信号層が受けにくくなると共に、樹脂の低い誘電率の影響を各信号線が同じように受けることによって、基材を構成する縦糸又は横糸に対して複数本の信号線を傾斜させて設ける必要がない上に、これら複数本の信号線の伝送速度の差を極めて小さくすることができるものである。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(実施形態1)
図1は本発明に係るプリント配線板の一例を示すものであるが、このプリント配線板は、少なくとも2本以上の信号線1からなる信号層2を絶縁層10の片側に設けて形成されており、具体的には次のようにして製造することができる。
図1は本発明に係るプリント配線板の一例を示すものであるが、このプリント配線板は、少なくとも2本以上の信号線1からなる信号層2を絶縁層10の片側に設けて形成されており、具体的には次のようにして製造することができる。
まず、基材13が片側の面に偏在したプリプレグ14を作製する。ここで、基材13としては、ガラス繊維の縦糸と横糸を織って形成されたガラスクロスを用いることができる。ガラスクロスの誘電率は高くてもよい。そして、基材13に熱硬化性樹脂等(例えばエポキシ樹脂等)の樹脂140を含浸させた後、これを2本の絞りバー(図示省略)の間に通して基材13の両側の樹脂140の量を調整する。このとき基材13を一方の絞りバーに片寄せすることによって基材13の片側の樹脂140を削ぎ落とす。その後、この基材13を加熱乾燥してBステージ状態(半硬化状態)とすることによって、基材13が片側の面に偏在したプリプレグ14を作製することができる。また、基材13が厚み方向の中心に位置するプリプレグ14を一旦作製し、このプリプレグ14の片側の面に追加的に樹脂140を塗布して厚付けすることによって、基材13が片側の面に偏在したプリプレグ14を作製してもよい。また、樹脂140を含浸させた基材13を水平に配置して加熱乾燥すると、重力により、基材13の上側の樹脂層の厚みが薄くなり、下側の樹脂層の厚みが厚くなるので、このような方法を採用しても、基材13が片側の面に偏在したプリプレグ14を作製することができる。
次に、プリプレグ14の基材13が偏在した側の面と反対側の面に、信号層2を形成するための銅箔等の金属箔を重ね、これを加熱加圧して積層成形することによって、片面金属張積層板を作製する。このとき、プリプレグ14の両面に金属箔を重ねて、両面金属張積層板を作製するようにしてもよい。図1に示すプリント配線板は、この両面金属張積層板を用いて製造されている。このようにして得られた片面又は両面金属張積層板において、プリプレグ14は、Cステージ状態(完全硬化状態)となり、絶縁層10を形成することになる。この絶縁層10は、信号層2を設ける側の厚層部11と、基材13と、信号層2を設ける側と反対側の薄層部12とが積層された構造を有している。厚層部11の厚みA1は10〜90μm、基材13の厚みt1は10〜250μm、薄層部12の厚みB1は0〜10μmであることが好ましく、絶縁層10全体の厚み(A1+t1+B1)は20〜350μmであることが好ましい。また、樹脂140を有効に活用する上で、A1/B1は5を超えている。このように、厚層部11の厚みA1の比率を十分に大きくすることで、信号層2に対して、基材13が有する高い誘電率の影響を十分に小さくすることができる。なお、基材13は縦糸と横糸を織って形成されているので、基材13自体の表面は微視的に見れば縦糸や横糸の網の目で凹凸状に形成されているが、本明細書では基材13自体の表面は縦糸又は横糸の凸部の頂点を結んで形成される平面と定義して、上記各厚みを設定している。
次に、サブトラクティブ法等を使用し、厚みの厚い厚層部11に接着されている金属箔の不要部分をエッチングで除去して、少なくとも2本以上の信号線1からなる信号層2を形成することによって、図1に示すようなプリント配線板を得ることができる。このプリント配線板においては、基材13は、絶縁層10の厚み方向の中心より信号層2から離れた位置に偏在するように絶縁層10に埋設されている。また信号層2は、差動伝送方式によってデータを伝送するために用いられる一対の線路(差動伝送線路)を含めて信号線を形成することができる。なお、図1のように厚みの薄い薄層部12に金属箔70が接着されている場合には、この金属箔70は、伝送速度には関係のないグラウンド層(接地層)や電源層として使用することができる。
上記のようにして得られたプリント配線板にあっては、基材13から信号層2が離れて位置することとなり、基材13の高い誘電率の影響を信号層2が受けにくくなると共に、樹脂140の低い誘電率の影響を各信号線1が同じように受けることによって、複数本の信号線1の伝送速度の差を極めて小さくすることができるものである。例えば、差動伝送方式は、位相が180°異なる信号を一対の信号線1で送る方式であるが、上記のように伝送速度の差が極めて小さくなると、位相のずれも抑制することができるものである。よって、従来の図6Cのように基材13を構成する縦糸又は横糸に対して複数本の信号線1を傾斜させて設ける必要がなくなるものであり、むしろ図6Bのように基材13を構成する縦糸又は横糸に対して複数本の信号線1を平行に設けることによって、余白の発生面積を小さくして、プリント配線板の多数個取りの効率を向上させることができるものである。
(実施形態2)
図2は本発明に係るプリント配線板の他の一例を示すものであり、このプリント配線板は、図1に示すプリント配線板の信号層2に上記のプリプレグ14と同様に作製されたプリプレグ24を重ね、これを加熱加圧して積層成形することによって製造することができる。ここで、説明の都合上、以下では、図1に示すプリント配線板の製造に用いたプリプレグ14を第一プリプレグ14(絶縁層10を第一絶縁層10、厚層部11を第一厚層部11、薄層部12を第一薄層部12)といい、図2に示すプリント配線板の製造に用いるプリプレグ24を第二プリプレグ24という。第二プリプレグ24で形成される第二絶縁層20は、厚みの厚い第二厚層部21と、第二基材23と、厚みの薄い薄層部22とが積層された構造を有している。そして、図1に示すプリント配線板の信号層2に第二プリプレグ24を重ねるにあたっては、第二厚層部21を信号層2に対向させて重ねるものである。またこのとき、図2に示すように第二プリプレグ24の厚みの薄い第二薄層部22に金属箔70を重ねて積層成形するようにしてもよい。
図2は本発明に係るプリント配線板の他の一例を示すものであり、このプリント配線板は、図1に示すプリント配線板の信号層2に上記のプリプレグ14と同様に作製されたプリプレグ24を重ね、これを加熱加圧して積層成形することによって製造することができる。ここで、説明の都合上、以下では、図1に示すプリント配線板の製造に用いたプリプレグ14を第一プリプレグ14(絶縁層10を第一絶縁層10、厚層部11を第一厚層部11、薄層部12を第一薄層部12)といい、図2に示すプリント配線板の製造に用いるプリプレグ24を第二プリプレグ24という。第二プリプレグ24で形成される第二絶縁層20は、厚みの厚い第二厚層部21と、第二基材23と、厚みの薄い薄層部22とが積層された構造を有している。そして、図1に示すプリント配線板の信号層2に第二プリプレグ24を重ねるにあたっては、第二厚層部21を信号層2に対向させて重ねるものである。またこのとき、図2に示すように第二プリプレグ24の厚みの薄い第二薄層部22に金属箔70を重ねて積層成形するようにしてもよい。
このようにして得られたプリント配線板において、第二プリプレグ24は、Cステージ状態(完全硬化状態)となり、第二絶縁層20を形成することになる。第二厚層部21の厚みA2(第二基材23の信号層2側の面と、信号層2の第二基材23側の面との距離)は10〜90μm、第二基材23の厚みt2は10〜250μm、第二薄層部22の厚みB2は0〜10μmであることが好ましく、第二絶縁層20全体の厚み(A2+t2+B2)は20〜350μmであることが好ましい。また、樹脂140を有効に活用する上で、A2/B2が5以上であることが好ましく、5を超えることがより好ましい。
そして、このプリント配線板においては、信号層2を第一絶縁層10及び第二絶縁層20で挟み込んでいる。また、第二絶縁層20の厚み方向の中心より信号層2から離れた位置に偏在するように第二基材23が第二絶縁層20に埋設されている。この場合も信号層2は、差動伝送方式によってデータを伝送するために用いられる線路(差動伝送線路)を形成することができる。なお、図2のように厚みの薄い第二薄層部22に金属箔70が接着されている場合には、この金属箔70は、伝送速度には関係のないグラウンド層(接地層)や電源層として使用することができる。
上記のようにして得られたプリント配線板にあっては、図1に示すプリント配線板と同様の効果を得ることができる上に、信号層2を第一絶縁層10及び第二絶縁層20で挟み込んで保護することができると共に、多層化を図ることができるものである。また、図1に示すプリント配線板に比べて、図2に示すプリント配線板の方が反りを低減することができるものである。
(実施形態3)
図3は本発明に係るプリント配線板の他の一例を示すものであり、図3Bに示すプリント配線板は、図3Aに示すプリント配線板を用いて製造することができる。図3A及び図3Bに示すプリント配線板は、第一プリプレグ14と同様に作製された第二プリプレグ24、第三プリプレグ34及び第四プリプレグ44を用いて製造することができる。
図3は本発明に係るプリント配線板の他の一例を示すものであり、図3Bに示すプリント配線板は、図3Aに示すプリント配線板を用いて製造することができる。図3A及び図3Bに示すプリント配線板は、第一プリプレグ14と同様に作製された第二プリプレグ24、第三プリプレグ34及び第四プリプレグ44を用いて製造することができる。
まず、第一プリプレグ14の第一基材13が偏在した側の面と反対側の面(つまり第一厚層部11)に、信号層2を形成するための銅箔等の金属箔を重ねると共に、第一プリプレグ14の第一基材13が偏在した側の面(つまり第一薄層部12)に、第三プリプレグ34の第三基材33が偏在した側の面(つまり第三薄層部32)を重ね、これを加熱加圧して積層成形することによって、片面金属張積層板を作製する。このとき、第三プリプレグ34の第三厚層部31に金属箔を重ねて、両面金属張積層板を作製するようにしてもよい。図3Aに示すプリント配線板は、この両面金属張積層板を用いて製造されている。このようにして得られた片面又は両面金属張積層板において、第一プリプレグ14及び第三プリプレグ34は、Cステージ状態(完全硬化状態)となり、第一絶縁層10及び第三絶縁層30を形成することになる。このとき第一厚層部11の厚みA1及び第三厚層部31の厚みA3は10〜90μm、第一基材13の厚みt1及び第三基材33の厚みt3は10〜250μm、第一薄層部12の厚みB1及び第三薄層部32の厚みB3は0〜10μmであることが好ましく、第一絶縁層10全体の厚み(A1+t1+B1)及び第三絶縁層30全体の厚み(A3+t3+B3)は20〜350μmであることが好ましい。また、樹脂140を有効に活用する上で、A1/B1及びA3/B3が5以上であることが好ましく、5を超えることがより好ましい。
次に、サブトラクティブ法等を使用し、厚みの厚い第一厚層部11に接着されている金属箔の不要部分をエッチングで除去して、少なくとも2本以上の信号線1からなる信号層2を形成することによって、図3Aに示すようなプリント配線板を得ることができる。このプリント配線板においては、第一絶縁層10に第三絶縁層30が積層されている。第一基材13は、第一絶縁層10の厚み方向の中心より信号層2から離れた位置に偏在するように第一絶縁層10に埋設されている。また第三基材33は、第三絶縁層30の厚み方向の中心より信号層2に近い位置に偏在するように第三絶縁層30に埋設されている。
そして、図3Bに示すプリント配線板は、図3Aに示すプリント配線板の信号層2に第二プリプレグ24及び第四プリプレグ44をこの順に重ね、これを加熱加圧して積層成形することによって製造することができる。このとき、図3Bに示すように第四プリプレグ44の厚みの厚い第四厚層部41に金属箔70を重ねて積層成形するようにしてもよい。
このようにして得られたプリント配線板において、第二プリプレグ24及び第四プリプレグ44は、Cステージ状態(完全硬化状態)となり、第二絶縁層20及び第四絶縁層40を形成することになる。第二厚層部21の厚みA2(第二基材23の信号層2側の面と、信号層2の第二基材23側の面との距離)及び第四厚層部41の厚みA4は10〜90μm、第二基材23の厚みt2及び第四基材43の厚みt4は10〜250μm、第二薄層部22の厚みB2及び第四薄層部42の厚みB4は0〜10μmであることが好ましく、第二絶縁層20全体の厚み(A2+t2+B2)及び第四絶縁層40全体の厚み(A4+t4+B4)は20〜350μmであることが好ましい。また、樹脂140を有効に活用する上で、A2/B2及びA4/B4が5以上であることが好ましく、5を超えることがより好ましい。
そして、図3Bに示すプリント配線板においては、第二絶縁層20に第四絶縁層40が積層されている。第二基材23は、第二絶縁層20の厚み方向の中心より信号層2から離れた位置に偏在するように第二絶縁層20に埋設されている。また第四基材43は、第四絶縁層40の厚み方向の中心より信号層2に近い位置に偏在するように第四絶縁層40に埋設されている。この場合も信号層2は、差動伝送方式によってデータを伝送するために用いられる線路(差動伝送線路)を形成することができる。なお、図3Bのように第三厚層部31及び第四厚層部41に金属箔70が接着されている場合には、この金属箔70は、伝送速度には関係のないグラウンド層(接地層)や電源層として使用することができる。
上記のようにして得られたプリント配線板にあっては、図2に示すプリント配線板と同様の効果を得ることができるものである。また、図1及び図2に示すプリント配線板に比べて、図3Bに示すプリント配線板の方が反りを低減することができるものである。
(実施形態4)
図4は本発明に係るプリント配線板の他の一例を示すものであり、図4Bに示すプリント配線板は、図4Aに示すプリント配線板を用いて製造することができる。そして、図4Bに示すプリント配線板は、図3Bに示すプリント配線板において、第三プリプレグ34及び第四プリプレグ44の表裏を逆にして製造することができる。すなわち、図4Bに示すプリント配線板は、図3Bに示すプリント配線板において、第三絶縁層30の第三厚層部31及び第三薄層部32が逆であり、第四絶縁層40の第四厚層部41及び第四薄層部42が逆である。
図4は本発明に係るプリント配線板の他の一例を示すものであり、図4Bに示すプリント配線板は、図4Aに示すプリント配線板を用いて製造することができる。そして、図4Bに示すプリント配線板は、図3Bに示すプリント配線板において、第三プリプレグ34及び第四プリプレグ44の表裏を逆にして製造することができる。すなわち、図4Bに示すプリント配線板は、図3Bに示すプリント配線板において、第三絶縁層30の第三厚層部31及び第三薄層部32が逆であり、第四絶縁層40の第四厚層部41及び第四薄層部42が逆である。
上記のようにして得られたプリント配線板にあっては、図2に示すプリント配線板と同様の効果を得ることができるものである。また、図1及び図2に示すプリント配線板に比べて、図4Bに示すプリント配線板では反りを低減することができるものである。なお、図3Bに示すプリント配線板と図4Bに示すプリント配線板とを比べると、図3Bに示すプリント配線板の方がさらに反りを低減することができるものである。
(実施形態5)
図5は本発明に係るプリント配線板の他の一例を示すものである。図5Bに示すプリント配線板は、第一絶縁層10と、少なくとも2本以上の信号線1からなる第一信号層3と、第二絶縁層20と、第三絶縁層30と、少なくとも2本以上の信号線1からなる第二信号層4と、第四絶縁層40とをこの順に積層して形成されており、図5Aに示すプリント配線板を用いて製造することができる。図5A及び図5Bに示すプリント配線板は、第一プリプレグ14、第二プリプレグ24、第三プリプレグ34及び第四プリプレグ44を用いて製造することができる。
図5は本発明に係るプリント配線板の他の一例を示すものである。図5Bに示すプリント配線板は、第一絶縁層10と、少なくとも2本以上の信号線1からなる第一信号層3と、第二絶縁層20と、第三絶縁層30と、少なくとも2本以上の信号線1からなる第二信号層4と、第四絶縁層40とをこの順に積層して形成されており、図5Aに示すプリント配線板を用いて製造することができる。図5A及び図5Bに示すプリント配線板は、第一プリプレグ14、第二プリプレグ24、第三プリプレグ34及び第四プリプレグ44を用いて製造することができる。
まず、第二プリプレグ24の第二基材23が偏在した側の面と反対側の面(つまり第二厚層部21)に、第一信号層3を形成するための銅箔等の金属箔を重ね、第二プリプレグ24の第二基材23が偏在した側の面(つまり第二薄層部22)に、第三プリプレグ34の第三基材33が偏在した側の面(つまり第三薄層部32)を重ね、第三プリプレグ34の第三基材33が偏在した側と反対側の面(つまり第三厚層部31)に、第二信号層4を形成するための銅箔等の金属箔を重ね、これを加熱加圧して積層成形することによって、両面金属張積層板を作製する。このようにして得られた両面金属張積層板において、第二プリプレグ24及び第三プリプレグ34は、Cステージ状態(完全硬化状態)となり、第二絶縁層20及び第三絶縁層30を形成することになる。このとき第二厚層部21の厚みA2及び第三厚層部31の厚みA3は10〜90μm、第二基材23の厚みt2及び第三基材33の厚みt3は10〜250μm、第二薄層部22の厚みB2及び第三薄層部32の厚みB3は0〜10μmであることが好ましく、第二絶縁層20全体の厚み(A2+t2+B2)及び第三絶縁層30全体の厚み(A3+t3+B3)は20〜350μmであることが好ましい。また、樹脂140を有効に活用する上で、A2/B2及びA3/B3が5以上であることが好ましく、5を超えることがより好ましい。
次に、サブトラクティブ法等を使用し、厚みの厚い第二厚層部21に接着されている金属箔の不要部分をエッチングで除去して、少なくとも2本以上の信号線1からなる第一信号層3を形成すると共に、厚みの厚い第三厚層部31に接着されている金属箔の不要部分をエッチングで除去して、少なくとも2本以上の信号線1からなる第二信号層4を形成することによって、図5Aに示すようなプリント配線板を得ることができる。このプリント配線板においては、第二絶縁層20及び第三絶縁層30が積層されている。第二基材23は、第二絶縁層20の厚み方向の中心より第一信号層3から離れた位置に偏在するように第二絶縁層20に埋設されている。また第三基材33は、第三絶縁層30の厚み方向の中心より第二信号層4から離れた位置に偏在するように第三絶縁層30に埋設されている。また第一信号層3及び第二信号層4の少なくともいずれかは、差動伝送方式によってデータを伝送するために用いられる線路(差動伝送線路)を形成することができる。
そして、図5Bに示すプリント配線板は、図5Aに示すプリント配線板の第一信号層3に第一プリプレグ14を重ね、第二信号層4に第四プリプレグ44を重ね、これを加熱加圧して積層成形することによって製造することができる。このとき、図5Bに示すように第一プリプレグ14の厚みの薄い第一薄層部12及び第四プリプレグ44の厚みの薄い第四薄層部42にそれぞれ金属箔70を重ねて積層成形するようにしてもよい。
このようにして得られたプリント配線板において、第一プリプレグ14及び第四プリプレグ44は、Cステージ状態(完全硬化状態)となり、第一絶縁層10及び第四絶縁層40を形成することになる。第一厚層部11の厚みA1(第一基材13の第一信号層3側の面と、第一信号層3の第一基材13側の面との距離)及び第四厚層部41の厚みA4(第四基材43の第二信号層4側の面と、第二信号層4の第四基材43側の面との距離)は10〜90μm、第一基材13の厚みt1及び第四基材43の厚みt4は10〜250μm、第一薄層部12の厚みB1及び第四薄層部42の厚みB4は0〜10μmであることが好ましく、第一絶縁層10全体の厚み(A1+t1+B1)及び第四絶縁層40全体の厚み(A4+t4+B4)は20〜350μmであることが好ましい。また、樹脂140を有効に活用する上で、A1/B1及びA4/B4が5以上であることが好ましく、5を超えることがより好ましい。
そして、図5Bに示すプリント配線板においては、第二絶縁層20に第一絶縁層10が積層され、第三絶縁層30に第四絶縁層40が積層されている。第一基材13は、第一絶縁層10の厚み方向の中心より第一信号層3から離れた位置に偏在するように第一絶縁層10に埋設されている。また第四基材43は、第四絶縁層40の厚み方向の中心より第二信号層4から離れた位置に偏在するように第四絶縁層40に埋設されている。この場合も第一信号層3及び第二信号層4の少なくともいずれかは、差動伝送方式によってデータを伝送するために用いられる線路(差動伝送線路)を形成することができる。なお、図5Bのように第一薄層部12及び第四薄層部42に金属箔70が接着されている場合には、この金属箔70は、伝送速度には関係のないグラウンド層(接地層)や電源層として使用することができる。
上記のようにして得られたプリント配線板にあっては、図2に示すプリント配線板と同様の効果を得ることができるものである。すなわち、第一信号層3が第一基材13及び第二基材23の両方から離れて位置し、第二信号層4が第三基材33及び第四基材43の両方から離れて位置することとなる。そのため、第一信号層3が、第一基材13及び第二基材23の高い誘電率の影響を受けにくくなり、第二信号層4が、第三基材33及び第四基材43の高い誘電率の影響を受けにくくなると共に、各信号線1が、樹脂140の低い誘電率の影響を同じように受けることによって、複数本の信号線1の伝送速度の差を極めて小さくすることができるものである。また、図1及び図2に示すプリント配線板に比べて、図5Bに示すプリント配線板の方が反りを低減することができるものである。
以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。
(実施例1、比較例1、2)
第一基材13としてガラスクロス(日東紡績(株)製「♯2116」、厚み94μm)を用い、第一基材13に樹脂140(エポキシ樹脂)を含浸させ、次にこれを2本の絞りバーの間に通しながら、第一基材13を一方の絞りバーに片寄せした後、これを加熱乾燥してBステージ状態(半硬化状態)とすることによって、第一基材13が片側の面に偏在した第一プリプレグ14(樹脂量52質量%)を作製した。
第一基材13としてガラスクロス(日東紡績(株)製「♯2116」、厚み94μm)を用い、第一基材13に樹脂140(エポキシ樹脂)を含浸させ、次にこれを2本の絞りバーの間に通しながら、第一基材13を一方の絞りバーに片寄せした後、これを加熱乾燥してBステージ状態(半硬化状態)とすることによって、第一基材13が片側の面に偏在した第一プリプレグ14(樹脂量52質量%)を作製した。
次に、第一プリプレグ14の両面に銅箔(厚み12μm)を重ね、これを加熱加圧して積層成形することによって、両面銅張積層板を作製した。このようにして得られた両面金属張積層板において、第一プリプレグ14は第一絶縁層10を形成し、第一絶縁層10は、第一厚層部11と、第一基材13と、第一薄層部12とが積層された構造を有している。第一厚層部11の厚みA1、第一基材13の厚みt1、第一薄層部12の厚みB1を表1に示す。なお、通常、厚層部といえば厚い層を意味し、薄層部といえば薄い層を意味するが、例えば比較例2では、第一厚層部11の厚みA1が1μmと薄く、第一薄層部12の厚みB1が19μmと厚いため、以下では、厚層部といえば、必ずしも厚い層ではなく、単に信号層を設ける側の層を意味し、薄層部といえば、必ずしも薄い層ではなく、単に信号層を設ける側と反対側の層を意味するものとする。
そして、サブトラクティブ法を使用し、第一厚層部11に接着されている銅箔の不要部分をエッチングで除去して、10本の信号線1(幅140μm、長さ10cm、信号線間の間隔30mm)からなる信号層2を形成することによって、図1に示すようなプリント配線板(2層回路板)を得た。
(実施例2、3、比較例3)
第二基材23としてガラスクロス(日東紡績(株)製「♯2116」、厚み94μm)を用い、第二基材23に樹脂140(エポキシ樹脂)を含浸させ、次にこれを2本の絞りバーの間に通しながら、第二基材23を一方の絞りバーに片寄せした後、これを加熱乾燥してBステージ状態(半硬化状態)とすることによって、第二基材23が片側の面に偏在した第二プリプレグ24(樹脂量56質量%)を作製した。
第二基材23としてガラスクロス(日東紡績(株)製「♯2116」、厚み94μm)を用い、第二基材23に樹脂140(エポキシ樹脂)を含浸させ、次にこれを2本の絞りバーの間に通しながら、第二基材23を一方の絞りバーに片寄せした後、これを加熱乾燥してBステージ状態(半硬化状態)とすることによって、第二基材23が片側の面に偏在した第二プリプレグ24(樹脂量56質量%)を作製した。
次に、図1に示すプリント配線板(2層回路板)の信号層2に第二プリプレグ24及び銅箔(厚み12μm)をこの順に重ね、これを加熱加圧して積層成形することによって、図2に示すようなプリント配線板(3層回路板)を得た。
このようにして得られたプリント配線板(3層回路板)において、第二プリプレグ24は第二絶縁層20を形成し、第二絶縁層20は、第二厚層部21と、第二基材23と、第二薄層部22とが積層された構造を有している。第二厚層部21の厚みA2、第二基材23の厚みt2、第二薄層部22の厚みB2を表1に示す。
(比較例4)
第一基材13が厚み方向の中心に位置する第一プリプレグ14(樹脂量52質量%)を作製するようにした以外は、実施例1と同様にして、図1に示すようなプリント配線板(2層回路板)を得た。
第一基材13が厚み方向の中心に位置する第一プリプレグ14(樹脂量52質量%)を作製するようにした以外は、実施例1と同様にして、図1に示すようなプリント配線板(2層回路板)を得た。
(実施例4)
第一基材13としてガラスクロス(日東紡績(株)製「♯1035」、厚み28μm)を用い、第一基材13に樹脂140(エポキシ樹脂)を含浸させ、次にこれを2本の絞りバーの間に通しながら、第一基材13を一方の絞りバーに片寄せした後、これを加熱乾燥してBステージ状態(半硬化状態)とすることによって、第一基材13が片側の面に偏在した第一プリプレグ14(樹脂量71質量%)を作製した。第一プリプレグ14と同様にして第二プリプレグ24、第三プリプレグ34及び第四プリプレグ44を作製した。
第一基材13としてガラスクロス(日東紡績(株)製「♯1035」、厚み28μm)を用い、第一基材13に樹脂140(エポキシ樹脂)を含浸させ、次にこれを2本の絞りバーの間に通しながら、第一基材13を一方の絞りバーに片寄せした後、これを加熱乾燥してBステージ状態(半硬化状態)とすることによって、第一基材13が片側の面に偏在した第一プリプレグ14(樹脂量71質量%)を作製した。第一プリプレグ14と同様にして第二プリプレグ24、第三プリプレグ34及び第四プリプレグ44を作製した。
次に、第一プリプレグ14の第一厚層部11に銅箔(厚み12μm)を重ね、第一プリプレグ14の第一薄層部12に第三プリプレグ34の第三薄層部32を重ね、第三プリプレグ34の第三厚層部31に銅箔(厚み12μm)を重ね、これを加熱加圧して積層成形することによって、両面銅張積層板を作製した。このようにして得られた両面金属張積層板において、第一プリプレグ14は第一絶縁層10を形成し、第一絶縁層10は、第一厚層部11と、第一基材13と、第一薄層部12とが積層された構造を有し、第三プリプレグ34は第三絶縁層30を形成し、第三絶縁層30は、第三厚層部31と、第三基材33と、第三薄層部32とが積層された構造を有している。第一厚層部11の厚みA1、第一基材13の厚みt1、第一薄層部12の厚みB1、第三厚層部31の厚みA3、第三基材33の厚みt3、第三薄層部32の厚みB3を表1に示す。
そして、サブトラクティブ法を使用し、第一厚層部11に接着されている銅箔の不要部分をエッチングで除去して、10本の信号線1(幅140μm、長さ10cm、信号線間の間隔30mm)からなる信号層2を形成することによって、図3Aに示すようなプリント配線板(2層回路板)を得た。
次に、図3Aに示すプリント配線板(2層回路板)の信号層2に第二プリプレグ24、第四プリプレグ44及び銅箔(厚み12μm)をこの順に重ね、これを加熱加圧して積層成形することによって、図3Bに示すようなプリント配線板(3層回路板)を得た。
このようにして得られたプリント配線板(3層回路板)において、第二プリプレグ24は第二絶縁層20を形成し、第二絶縁層20は、第二厚層部21と、第二基材23と、第二薄層部22とが積層された構造を有し、第四プリプレグ44は第四絶縁層40を形成し、第四絶縁層40は、第四厚層部41と、第四基材43と、第四薄層部42とが積層された構造を有している。第二厚層部21の厚みA2、第二基材23の厚みt2、第二薄層部22の厚みB2、第四厚層部41の厚みA4、第四基材43の厚みt4、第四薄層部42の厚みB4を表1に示す。
(比較例5)
第一基材13が厚み方向の中心に位置する第一プリプレグ14(樹脂量71質量%)、第二基材23が厚み方向の中心に位置する第二プリプレグ24(樹脂量71質量%)、第三基材33が厚み方向の中心に位置する第三プリプレグ34(樹脂量71質量%)、第四基材43が厚み方向の中心に位置する第四プリプレグ44(樹脂量71質量%)を作製するようにした以外は、実施例4と同様にして、図1に示すようなプリント配線板(2層回路板)を得た。
第一基材13が厚み方向の中心に位置する第一プリプレグ14(樹脂量71質量%)、第二基材23が厚み方向の中心に位置する第二プリプレグ24(樹脂量71質量%)、第三基材33が厚み方向の中心に位置する第三プリプレグ34(樹脂量71質量%)、第四基材43が厚み方向の中心に位置する第四プリプレグ44(樹脂量71質量%)を作製するようにした以外は、実施例4と同様にして、図1に示すようなプリント配線板(2層回路板)を得た。
(実施例5)
第三プリプレグ34及び第四プリプレグ44の表裏を逆にするようにした以外は、実施例4と同様にして、図4Aに示すようなプリント配線板(2層回路板)を得た後、図4Bに示すようなプリント配線板(3層回路板)を得た。
第三プリプレグ34及び第四プリプレグ44の表裏を逆にするようにした以外は、実施例4と同様にして、図4Aに示すようなプリント配線板(2層回路板)を得た後、図4Bに示すようなプリント配線板(3層回路板)を得た。
(実施例6)
第一基材13としてガラスクロス(日東紡績(株)製「♯2116」、厚み94μm)を用い、第一基材13に樹脂140(エポキシ樹脂)を含浸させ、次にこれを2本の絞りバーの間に通しながら、第一基材13を一方の絞りバーに片寄せした後、これを加熱乾燥してBステージ状態(半硬化状態)とすることによって、第一基材13が片側の面に偏在した第一プリプレグ14(樹脂量52質量%)を作製した。第一プリプレグ14と同様にして第二プリプレグ24、第三プリプレグ34及び第四プリプレグ44を作製した。
第一基材13としてガラスクロス(日東紡績(株)製「♯2116」、厚み94μm)を用い、第一基材13に樹脂140(エポキシ樹脂)を含浸させ、次にこれを2本の絞りバーの間に通しながら、第一基材13を一方の絞りバーに片寄せした後、これを加熱乾燥してBステージ状態(半硬化状態)とすることによって、第一基材13が片側の面に偏在した第一プリプレグ14(樹脂量52質量%)を作製した。第一プリプレグ14と同様にして第二プリプレグ24、第三プリプレグ34及び第四プリプレグ44を作製した。
次に、第二プリプレグ24の第一厚層部21に銅箔(厚み12μm)を重ね、第二プリプレグ24の第二薄層部22に第三プリプレグ34の第三薄層部32を重ね、第三プリプレグ34の第三厚層部31に銅箔(厚み12μm)を重ね、これを加熱加圧して積層成形することによって、両面銅張積層板を作製した。このようにして得られた両面金属張積層板において、第二プリプレグ24は第二絶縁層20を形成し、第二絶縁層20は、第二厚層部21と、第二基材23と、第二薄層部22とが積層された構造を有し、第三プリプレグ34は第三絶縁層30を形成し、第三絶縁層30は、第三厚層部31と、第三基材33と、第三薄層部32とが積層された構造を有している。第二厚層部21の厚みA2、第二基材23の厚みt2、第二薄層部22の厚みB2、第三厚層部31の厚みA3、第三基材33の厚みt3、第三薄層部32の厚みB3を表1に示す。
そして、サブトラクティブ法を使用し、第二厚層部21及び第三厚層部31に接着されている銅箔の不要部分をエッチングで除去して、10本の信号線1(幅140μm、長さ10cm、信号線間の間隔30mm)からなる第一信号層3及び第二信号層4をそれぞれ形成することによって、図5Aに示すようなプリント配線板(2層回路板)を得た。
次に、図5Aに示すプリント配線板(2層回路板)の第一信号層3に第一プリプレグ14及び銅箔(厚み12μm)をこの順に重ね、第二信号層4に第四プリプレグ44及び銅箔(厚み12μm)をこの順に重ね、これを加熱加圧して積層成形することによって、図5Bに示すようなプリント配線板(4層回路板)を得た。
このようにして得られたプリント配線板(4層回路板)において、第一プリプレグ14は第一絶縁層10を形成し、第一絶縁層10は、第一厚層部11と、第一基材13と、第一薄層部12とが積層された構造を有し、第四プリプレグ44は第四絶縁層40を形成し、第四絶縁層40は、第四厚層部41と、第四基材43と、第四薄層部42とが積層された構造を有している。第一厚層部11の厚みA1、第一基材13の厚みt1、第一薄層部12の厚みB1、第四厚層部41の厚みA4、第四基材43の厚みt4、第四薄層部42の厚みB4を表1に示す。
(信号線の伝送速度差)
実施例1〜6及び比較例1〜5のプリント配線板について、10本の信号線1の伝送速度を測定し、この測定値の最大値と最小値の差を求めた。その結果を表1に示す。なお、実施例6については第一信号層3及び第二信号層4の平均である。
実施例1〜6及び比較例1〜5のプリント配線板について、10本の信号線1の伝送速度を測定し、この測定値の最大値と最小値の差を求めた。その結果を表1に示す。なお、実施例6については第一信号層3及び第二信号層4の平均である。
(反り)
各プリント配線板(2層回路板、3層回路板及び4層回路板)について、次のように反りを評価した。2層回路板については、反りに起因する設備トラブルが発生しなかったものを「○」、反りに起因する設備トラブルの発生を治具により抑制できたものを「△」、反りに起因して搬送が困難になるなど設備トラブルが発生したものを「×」と判定した。3層回路板及び4層回路板については、目視により反りが確認されなかったものを「○」、目視により反りが確認されたものを「×」と判定した。その結果を表1に示す。
各プリント配線板(2層回路板、3層回路板及び4層回路板)について、次のように反りを評価した。2層回路板については、反りに起因する設備トラブルが発生しなかったものを「○」、反りに起因する設備トラブルの発生を治具により抑制できたものを「△」、反りに起因して搬送が困難になるなど設備トラブルが発生したものを「×」と判定した。3層回路板及び4層回路板については、目視により反りが確認されなかったものを「○」、目視により反りが確認されたものを「×」と判定した。その結果を表1に示す。
表1から明らかなように、実施例1〜6のプリント配線板では、比較例1〜5のプリント配線板に比べて、複数本の信号線1の伝送速度の差を極めて小さくすることができることが確認された。
1 信号線
2 信号層
3 第一信号層
4 第二信号層
10 第一絶縁層(絶縁層)
13 第一基材(基材)
20 第二絶縁層
23 第二基材
30 第三絶縁層
33 第三基材
40 第四絶縁層
43 第四基材
2 信号層
3 第一信号層
4 第二信号層
10 第一絶縁層(絶縁層)
13 第一基材(基材)
20 第二絶縁層
23 第二基材
30 第三絶縁層
33 第三基材
40 第四絶縁層
43 第四基材
Claims (6)
- 少なくとも2本以上の信号線からなる信号層を絶縁層の片側の面に設けて形成されたプリント配線板であって、前記絶縁層の厚み方向の中心より前記信号層から離れた位置に偏在するように基材が前記絶縁層に埋設されていると共に、前記絶縁層が、前記信号層を設ける側の厚層部と、前記基材と、前記信号層を設ける側と反対側の薄層部とが積層された構造を有し、(前記厚層部の厚み)/(前記薄層部の厚み)が5を超えていることを特徴とするプリント配線板。
- 少なくとも2本以上の信号線からなる信号層を第一絶縁層及び第二絶縁層で挟み込んで形成されたプリント配線板であって、前記第一絶縁層の厚み方向の中心より前記信号層から離れた位置に偏在するように第一基材が前記第一絶縁層に埋設されていると共に、前記第二絶縁層の厚み方向の中心より前記信号層から離れた位置に偏在するように第二基材が前記第二絶縁層に埋設されていることを特徴とするプリント配線板。
- 前記第一絶縁層に第三絶縁層が積層され、前記第三絶縁層の厚み方向の中心より前記信号層に近い位置に偏在するように第三基材が前記第三絶縁層に埋設されていると共に、前記第二絶縁層に第四絶縁層が積層され、前記第四絶縁層の厚み方向の中心より前記信号層に近い位置に偏在するように第四基材が前記第四絶縁層に埋設されていることを特徴とする請求項2に記載のプリント配線板。
- 前記信号層が差動伝送に用いられる一対の信号線を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のプリント配線板。
- 第一絶縁層と、少なくとも2本以上の信号線からなる第一信号層と、第二絶縁層と、第三絶縁層と、少なくとも2本以上の信号線からなる第二信号層と、第四絶縁層とをこの順に積層して形成されたプリント配線板であって、前記第一絶縁層の厚み方向の中心より前記第一信号層から離れた位置に偏在するように第一基材が前記第一絶縁層に埋設され、前記第二絶縁層の厚み方向の中心より前記第一信号層から離れた位置に偏在するように第二基材が前記第二絶縁層に埋設され、前記第三絶縁層の厚み方向の中心より前記第二信号層から離れた位置に偏在するように第三基材が前記第三絶縁層に埋設され、前記第四絶縁層の厚み方向の中心より前記第二信号層から離れた位置に偏在するように第四基材が前記第四絶縁層に埋設されていることを特徴とするプリント配線板。
- 前記第一信号層及び前記第二信号層の少なくともいずれかが差動伝送に用いられる一対の信号線を含むことを特徴とする請求項5に記載のプリント配線板。
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