JP2011108826A - 多層プリント配線板の製造方法および該製造方法により製造された多層プリント配線板 - Google Patents

多層プリント配線板の製造方法および該製造方法により製造された多層プリント配線板 Download PDF

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Abstract

【課題】帯状のダム印刷パターンを印刷するなどの特別の工程を必要とせずに、外層部の外層部接着剤層の接着剤が可撓部の内層部樹脂層の表面に流出するのを阻止することが可能な多層プリント配線板の製造方法を提供する。
【解決手段】表裏両面が絶縁性の基層部10を面方向で区分する硬質部1と可撓部2とを備えた多層プリント配線板の製造方法を、基層部10に内部導体層43aを積層する内層部積層工程と、硬質部1の内部導体層43aをパターニングして内部導体パターン43bを形成し、可撓部2の内部導体層43aをパターニングしてダミーパターン43cを形成するパターン形成工程と、硬質部1の内部導体パターン43bに外層部5aを積層接着する外層部積層工程と、可撓部2のダミーパターン43cを除去するダミーパターン除去工程とを備えて構成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、硬質部と可撓部とで構成される多層プリント配線板の製造方法、および、該製造方法により製造された多層プリント配線板に関する。
電子部品が装着される硬質部と、フレキシブルで屈曲可能な可撓部とで構成される多層プリント配線板は、多くの電子機器で使用されている。このような多層プリント配線板は、内側の層に対して外側の層が順に積層接着されて製造される。
図32〜図39は、このような多層プリント配線板の例として、可撓部2を間に挟んで両側に硬質部1が境界9を介して形成された多層プリント配線板の製造過程における断面を示した断面図である。
この多層プリント配線板の例では、可撓部2には2層の導体パターン(2層のコア部導体パターン32)が形成され、硬質部1には6層の導体パターン(2層のコア部導体パターン32、2層の内部導体パターン43b、および、2層の外部導体パターン53b)が形成されている(図39)。
多層プリント配線板の製造には、種々の材料を使用した種々の製造方法が用いられるが、図39に示す多層プリント配線板の製造では、材料として、両面フレキシブル配線板材料と、金属箔付カバーレイとが用いられている。
両面フレキシブル配線板材料11は、絶縁性を有するフレキシブルな樹脂フィルム11aと、樹脂フィルム11aの両面に積層された導体層11bとを備えている(図32)。また、金属箔付カバーレイ12は、樹脂フィルム12a、接着剤層12bおよび銅箔12cを備えている(図34)。
以下、この両面フレキシブル配線板材料と金属箔付カバーレイとを用いた多層プリント配線板の従来例の製造方法について説明する。なお、図40、図41は、多層プリント配線板の従来例の製造方法の製造過程において、不具合が発生した多層プリント配線板の断面を示した断面図である。また、図42、図43は、多層プリント配線板の従来例の他の例の製造方法における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。
まず、両面フレキシブル配線板材料11の導体層11bをパターニングしてコア部導体パターン32を形成することにより、コア層部3を形成する(従来例第1工程、図32、図33)。
コア層部3は、硬質部1および可撓部2に共通であり、コア部樹脂層31の両面にコア部導体パターン32が形成された構造をしている。なお、必要に応じて、コア層部3の表裏のコア部導体パターン32相互間にスルーホールが形成される。
次に、金属箔付カバーレイ12を、接着剤層12bがコア層部3に向くようにして、図34の矢印で示す方向に、コア層部3の外側に重ねて接着して、コア層部3の外側に、内部接着剤層41、内部樹脂層42および内部導体層43aで構成される内層部4aを積層する(従来例第2工程、図34、図35)。
なお、金属箔付カバーレイ12は、以降の積層工程においても、同様に適用される。したがって、以下においては、同一符号を適用して、金属箔付カバーレイ12を示す。
内層部4aの積層における接着は、金属箔付カバーレイ12をコア層部3の外側に重ねて加熱および加圧することにより行われる。このようにして積層された内層部4aは、硬質部1および可撓部2に共通であり、内部樹脂層42の内側に内部接着剤層41が、内部樹脂層42の外側に内部導体層43aが積層された構造をしている。
次に、内層部4aにおける内部導体層43aをパターニングして、内部導体パターン43bを形成することにより、内層部4aを内層部4bへ変化させる(従来例第3工程、図35、図36)。
パターニングの際には、スルーホール穴を形成するためのバイアホール穴の形成や、デスミア加工、パターンメッキ、エッチング等が行われる。なお、スルーホールが必要なければ、バイアホール穴の形成やパターンメッキは不要である。また、必要に応じて、コア層部3のコア部導体パターン32と、内層部4bの内部導体パターン43bとの間にスルーホール6が形成される。
内層部4aの内部導体層43aのパターニングでは、硬質部1における内層部4aの内部導体層43aには、内部導体パターン43bが形成され、可撓部2における内層部4aの内部導体層43aは、除去される(図36)。これは、可撓部2に可撓性を保持させるために、可撓部2を、コア層部3と、コア層部3の表裏の表面を保護する保護層の役割を果たす内部樹脂層42および内部接着剤層41により構成するためである。
すなわち、可撓部2における内層部4aを構成している内部導体層43a(図35)を除去することにより、可撓部2における内部樹脂層42が露出し(図36)、内部樹脂層42がコア層部3の表裏の表面を保護する保護層として用いられる。
次に、樹脂フィルム12a、接着剤層12bおよび銅箔12cを備えた金属箔付カバーレイ12を、図37の矢印で示す方向に、硬質部1における内層部4bの内部導体パターン43bの外側に重ねて接着して、硬質部1における内層部4bの内部導体パターン43bの外側に、硬質部1における外部接着剤層51、外部樹脂層52および外部導体層53aで構成される外層部5aを積層する(従来例第4工程、図37、図38)。
硬質部1の外層部5aは、外部樹脂層52の内側に外部接着剤層51が、外部樹脂層52の外側に外部導体層53aが、積層された構造をしている。
硬質部1の外層部5aの積層における接着は、金属箔付カバーレイ12を硬質部1の内層部4bに重ねて加熱および加圧することにより行われる。
硬質部1における外層部5aの外部導体層53aをパターニングして、外部導体パターン53bを形成することにより、外層部5aを、外層部5bへ変化させる(従来例第5工程、図38、図39)。
パターニングの際には、スルーホール穴を形成するためのバイアホール穴の形成や、デスミア加工、パターンメッキ、エッチング等が行われる。なお、スルーホールが必要なければ、バイアホール穴の形成やパターンメッキは不要である。また、必要に応じて、内層部4bの内部導体パターン43bと、外層部5bの外部導体パターン53bとの間にスルーホール6が形成される。
多層プリント配線板の従来例の製造方法は上記のとおりであるが、従来例の製造方法では、次のような問題がある。多層プリント配線板の内層部4aの内部導体層43a(図35)をパターニングする際、可撓部2の可撓性を保持させるために、可撓部2における内層部4aの内部導体層43aは、除去される(図36)。
そのため、金属箔付カバーレイ12(図37)を、内層部4bの外側に接着して、硬質部1における内層部4bの内部導体パターン43bの外側に外層部5aを積層する際に(図38)、硬質部1における外層部5aの外部接着剤層51の接着剤が、可撓部2における内層部4bの内部樹脂層42の表面に流出して、可撓部2の表面に、接着剤の流出塊7が形成される(図40)。
流出塊7は、従来例第5工程(図38、図39)終了後も、可撓部2の表面に形成されたままとなる。そのため、この接着剤の流出塊7により、可撓部2の可撓性が阻害されるおそれがある(図41)。
そこで、流出塊7の形成を防止するために、可撓部2における内層部4aの内部導体層43aが除去される従来例第3工程(図35、図36)の終了後に、可撓部2における内層部4bの内部樹脂層42の表面で、硬質部1と可撓部2との境界9から可撓部2の側で境界9に沿って帯状のダム印刷パターン8を印刷する方法がある(図42)。
このダム印刷パターンを印刷する方法は、他の多層プリント配線板の製造方法で用いられている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
このダム印刷パターンを印刷する方法を用いると、硬質部1における外層部5aの外部接着剤層51の接着剤が、帯状のダム印刷パターン8によって、可撓部2における内層部4bの内部樹脂層42の表面に流出するのを阻止することができる(図43)。そのため、可撓部2の可撓性が阻害されるのを防止することができる。
特開2001−185854号公報 特開2005−311054号公報
しかし、硬質部1と可撓部2との境界9に沿って可撓部2における内層部4bの内部樹脂層42の表面に帯状のダム印刷パターン8を印刷する方法(図42)は、ダム印刷パターン8を印刷するという新たな工程が必要になるので、製造時間が長くなり、また、製造コストが増大する要因となる。
さらに、ダム印刷パターン8の印刷は、硬質部1と可撓部2との境界9に沿って行う必要がある。しかし、ダム印刷パターン8の印刷が、硬質部1における内層部4bの内部樹脂層42の表面に少しでも及ぶと、硬質部1における内層部4bの内部樹脂層42の表面に形成されている内部導体パターン43bが損なわれる恐れがあるので、これを避ける必要がある。
そのため、ダム印刷パターン8の印刷を、硬質部1と可撓部2との境界9よりも可撓部2側にずらして行う必要があり、この分、硬質部1における外層部5aの外部接着剤層51の接着剤が、可撓部2における内層部4bの内部樹脂層42の表面に流出することになり、可撓部2の可撓性が阻害される要因となる。
また、ダム印刷パターン8の印刷の際に、印刷インクにより、製造途中の配線板を汚しやすく、そのため、多層プリント配線板の不良率が増大する要因となる。
また、多層プリント配線板の製造方法として、金属箔付カバーレイに代えて、銅箔と、繊維状の樹脂に接着剤を含浸させたプリプレグを用いる方法もある。しかし、この方法においても、銅箔の内側に重ねられたプリプレグを、硬質部の内層部の外側に重ねて接着して外層部を積層する際に、加熱および加圧により、金属箔付カバーレイを使用する場合と同様に、溶融したプリプレグが可撓部の表面に流出して、可撓部の表面に、プリプレグの流出塊が形成される。したがって、金属箔付カバーレイを使用する場合と同様の対策が必要になる。
また、多層プリント配線板の製造過程において、スルーホール6の形成が必要な場合には、スルーホール穴を形成するためのバイアホール穴の形成や、デスミア加工などが行われるが、このデスミア加工は、バイアホール穴の形成の際、穴内に残る加工残渣や、穴壁面の凹凸や劣化層の除去のために行われるもので、具体的に、このデスミア加工は、強アルカリ溶液等で、樹脂を溶かすものである。
例えば、従来例第5工程(図38、図39)において、硬質部1における外層部5aの外部導体層53aをパターニングして、外部導体パターン53bを形成する際に、スルーホール6が必要な場合には、スルーホール穴を形成するためのバイアホール穴の形成や、デスミア加工などが行われる。
ところが、可撓部2の表裏表面は、内部樹脂層42が露出しており、可撓部2の表面が、デスミア加工の強アルカリ溶液等により劣化する可能性がある。可撓部2の表面がデスミア加工の強アルカリ溶液等により劣化すると、可撓部2の屈曲性能が著しく低下する。
そこで、従来例の多層プリント配線板の製造方法では、デスミア加工時に、可撓部2の表面を別の樹脂や金属層等で被覆するなどの処理が行われており、この処理のための資材や作業工程が必要になり、多層プリント配線板の製造におけるコストアップの要因となっていた。また、可撓部2の表面を別の樹脂や金属層等で被覆した場合に、この被覆材を残渣なく除去できないなどの問題も生じていた。
この発明は、これらの問題を解決するためになされたものであって、帯状のダム印刷パターンを印刷するなどの特別の工程を必要とせずに、外層部の外部接着剤層の接着剤が可撓部の内部樹脂層の表面に流出するのを阻止することが可能で、さらに、デスミア加工時に可撓部の表面が劣化するのを防止することが可能な多層プリント配線板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の多層プリント配線板の製造方法は、表裏両面が絶縁性の基層部を面方向で区分する硬質部と可撓部とを備えた多層プリント配線板の製造方法であって、前記基層部に内部導体層を積層する内層部積層工程と、前記硬質部の内部導体層をパターニングして内部導体パターンを形成し、且つ、前記可撓部の内部導体層をパターニングしてダミーパターンを形成するパターン形成工程と、前記硬質部の内部導体パターンに外層部を積層接着する外層部積層工程と、前記可撓部のダミーパターンを除去するダミーパターン除去工程と、を備えることを特徴とする。
この製造方法によれば、可撓部のダミーパターンを設けることにより、外層部積層工程において、内部導体パターンに外層部を積層接着するときに使用する硬質部の接着剤層の接着剤が、可撓部へはみ出すのを防止できる。したがって、多層プリント配線板の可撓部の可撓性を、高い精度で確保することができる。
また、可撓部のダミーパターンは、硬質部の内部導体層をパターニングして内部導体パターンを形成するのと同じ方法で形成することができるので、ダム印刷パターンを印刷するなどの余分な工程を必要とせず、生産性を向上することができる。
また、可撓部のダミーパターンを、硬質部の内部導体層をパターニングして内部導体パターンを形成するのと同じ方法で形成することにより、ダミーパターンを可撓部表面に高精度で位置決めして形成することができるので、硬質部の接着剤層の接着剤が、可撓部へはみ出すのを完全に防止することができる。
また、本発明の多層プリント配線板の製造方法では、前記パターン形成工程において、前記ダミーパターンは、前記硬質部と前記可撓部との境界から前記可撓部の側で全面に形成されることを特徴とする。
この製造方法によれば、可撓部のダミーパターンを容易に形成することができる。また、ダミーパターンが可撓部の全面に形成されるので、このダミーパターンが、可撓部の表面に対する保護層の役割を果たすことになり、硬質部の外層部が積層後に、可撓部の表裏表面がデスミア加工における強アルカリ溶液等により劣化するのを防止することができる。
また、本発明の多層プリント配線板の製造方法では、前記パターン形成工程において、前記ダミーパターンは、前記硬質部と前記可撓部との境界から前記可撓部の側で前記境界に沿って帯状に形成されることを特徴とする。
この製造方法によれば、ダミーパターンを硬質部と可撓部との境界に沿って帯状に形成することにより、ダミーパターンの面積を少なくして、ダミーパターン除去工程におけるダミーパターンの除去を容易に行うことができる。
また、本発明の多層プリント配線板の製造方法では、前記パターン形成工程において、前記ダミーパターンは、前記硬質部と前記可撓部との境界から前記可撓部の側に間隙を介して形成されることを特徴とする。
この製造方法によれば、硬質部と可撓部との境界と、可撓部の前記ダミーパターンとの間に間隙が形成される。そして、この間隙部分の可撓部の表面に、内部導体パターンに外層部を積層接着するときに使用する硬質部の接着剤層の接着剤が僅かにはみ出すので、これにより、可撓部の硬質部との境界部分の強度を強化することができる。したがって、可撓部の硬質部との境界部分の屈曲ストレスを緩和することができる。
また、可撓部のダミーパターンを、硬質部の内部導体層をパターニングして内部導体パターンを形成するのと同じ方法で形成することができるので、間隙を可撓部表面に高精度で位置決めして形成することができ、硬質部の接着剤層の接着剤が可撓部へはみ出す量を、正確に制御することができる。
また、本発明の多層プリント配線板の製造方法では、前記外層部は外部導体層を有し、該外部導体層をパターニングして外部導体パターンを形成する外部導体パターン形成工程を備え、前記ダミーパターン除去工程および前記外部導体パターン形成工程は、同じ工程で行われることを特徴とする。
この製造方法によれば、ダミーパターン除去工程と外部導体パターン形成工程とを同時に同じ工程で行うことができ、多層プリント配線板の製造効率を向上することができる。
また、本発明の多層プリント配線板の製造方法では、前記内層部積層工程において、前記内部導体層は、パネルメッキで形成されることを特徴とする。
パネルメッキは、一般的に使用される方法であるので、この製造方法によれば、一般的に使用される方法を用いることで、コストを抑制することができる。
また、本発明の多層プリント配線板の製造方法では、前記基層部は、該基層部の表裏両面に前記内部導体層の下地を構成する絶縁層を有し、前記内層部積層工程において、前記絶縁層および前記内部導体層の積層は、金属箔付カバーレイを用いて行われることを特徴とする。
金属箔付カバーレイは、一般的に使用される材料であるので、この製造方法によれば、一般的に使用される材料を用いることで、コストを抑制することができる。
また、本発明の多層プリント配線板の製造方法では、前記基層部は、該基層部の表裏両面に前記内部導体層の下地を構成する絶縁層を有し、前記内層部積層工程において、前記絶縁層および前記内部導体層の積層は、プリプレグおよび該プリプレグに重ねられた金属箔を用いて行われることを特徴とする。
この製造方法によれば、プリプレグを用いることにより、基層部の表裏両面に前記内部導体層の下地を構成する絶縁層と、通常、この絶縁層を接着するのに用いられるこの絶縁層の内側に設けられている接着剤層とを、プリプレグの層のみで実現することができる。したがって、プリプレグを用いることにより、基層部を薄くすることができる。
また、本発明の多層プリント配線板の製造方法では、前記外層部積層工程において、前記外層部の積層は、金属箔付カバーレイを用いて行われることを特徴とする。
金属箔付カバーレイは、一般的に使用される材料であるので、この製造方法によれば、一般的に使用される材料を用いることで、コストを抑制することができる。
また、本発明の多層プリント配線板の製造方法では、前記外層部積層工程において、前記外層部の積層は、プリプレグおよび該プリプレグに重ねられた金属箔を用いて行われることを特徴とする。
この製造方法によれば、外層部を構成する導体層、絶縁層および接着剤層の内、絶縁層および接着剤層の2層を、プリプレグ層の1層のみで実現することができる。したがって、プリプレグを用いることにより、外層部を薄くすることができる。
また、本発明の多層プリント配線板の製造方法では、前記基層部は、可撓性を有する高分子フィルムで構成された絶縁層を有することを特徴とする。
多層プリント配線板の製造には、高分子フィルムは一般的に使用される。したがって、この製造方法によれば、一般的に使用される材料を用いることで、多層プリント配線板の製造コストを抑制することができる。
また、本発明の多層プリント配線板の製造方法では、前記内部導体層は金属であることを特徴とする。
この製造方法によれば、可撓部の内部導体層に金属を使用することにより、ダミーパターンの形成にエッチングを用いることができ、可撓部の内部導体層を導電性のペーストを用いた印刷などで形成する場合に比べて、ダミーパターンを可撓部表面に高精度で位置決めして形成することができる。したがって、硬質部の接着剤層の接着剤が、可撓部へはみ出すのを完全に防止することができる。
本発明の多層プリント配線板は、本発明の多層プリント配線板の製造方法により製造されたことを特徴とする。
本発明の多層プリント配線板は、その製造過程において、本発明の多層プリント配線板の製造方法が備える作用、効果を奏する。したがって、本発明の多層プリント配線板は、可撓部に硬質部の外層部の外部接着剤層からの接着剤のはみ出しがないので、多層プリント配線板の可撓部の可撓性が、高い精度で確保されている。
本発明の多層プリント配線板の製造方法は、表裏両面が絶縁性の基層部を面方向で区分する硬質部と可撓部とを備えた多層プリント配線板の製造方法であって、前記基層部に内部導体層を積層する内層部積層工程と、前記硬質部の内部導体層をパターニングして内部導体パターンを形成し、且つ、前記可撓部の内部導体層をパターニングしてダミーパターンを形成するパターン形成工程と、前記硬質部の内部導体パターンに外層部を積層接着する外層部積層工程と、前記可撓部のダミーパターンを除去するダミーパターン除去工程と、を備えるので、次のような作用、効果を奏する。
すなわち、本発明の多層プリント配線板の製造方法によれば、可撓部のダミーパターンを設けることにより、外層部積層工程において、内部導体パターンに外層部を積層接着するときに使用する硬質部の接着剤層の接着剤が、可撓部へはみ出すのを防止できる。したがって、多層プリント配線板の可撓部の可撓性を、高い精度で確保することができる。
また、本発明の多層プリント配線板は、その製造過程において、本発明の多層プリント配線板の製造方法が備える作用、効果を奏する。したがって、本発明の多層プリント配線板は、可撓部に硬質部の外層部の外部接着剤層からの接着剤のはみ出しがないので、多層プリント配線板の可撓部の可撓性が、高い精度で確保される。
実施の形態1における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態1における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態1における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態1における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態1における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態1における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態1における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態1における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態2における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態2における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態2における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態3における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態3における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態3における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態3における他の例の多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態3における他の例の多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態3における他の例の多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態4における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態4における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態4における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態4における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態4における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態4における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態4における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態4における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態5における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態5における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態5における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態5における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態5における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 実施の形態5における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 多層プリント配線板の従来例の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 多層プリント配線板の従来例の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 多層プリント配線板の従来例の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 多層プリント配線板の従来例の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 多層プリント配線板の従来例の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 多層プリント配線板の従来例の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 多層プリント配線板の従来例の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 多層プリント配線板の従来例の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 多層プリント配線板の従来例の製造方法の製造過程における不具合が発生している多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 多層プリント配線板の従来例の製造方法の製造過程における不具合が発生している多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 多層プリント配線板の従来例の他の例の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。 多層プリント配線板の従来例の他の例の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。
次に、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
<実施の形態1>
最初に、本発明の実施の形態1における多層プリント配線板の製造方法について図1〜図8を用いて詳細に説明する。実施の形態1における多層プリント配線板の製造方法では、両面フレキシブル配線板材料と、金属箔付カバーレイとを使用する。
両面フレキシブル配線板材料は、可撓性および絶縁性を有するフレキシブルな高分子の樹脂フィルムと、この樹脂フィルムの両面に積層された導体層とを備えている。樹脂フィルムとしては、例えば、ポリイミドフイルムが用いられ、導体層としては、例えば、銅箔が用いられる。
また、金属箔付カバーレイは、樹脂フィルムと、この樹脂フィルムの一方の面に積層された接着剤層と、この樹脂フィルムの他方の面に積層された金属箔とを備えている。樹脂フィルムとしては、例えば、ポリイミドフイルムが用いられ、金属箔としては、例えば、銅箔が用いられる。
図1〜図8は、実施の形態1における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。この多層プリント配線板には、可撓部2を間に挟んで両側に硬質部1が境界9を介して形成される。
実施の形態1では、絶縁性を有するフレキシブルな樹脂フィルム11aと、樹脂フィルム11aの両面に積層された導体層11bとを備えた両面フレキシブル配線板材料11の導体層11bをパターニングしてコア部導体パターン32を形成することにより、多層プリント配線板のコア層部3を形成する(図1、図2)。
コア層部3は、硬質部1および可撓部2に共通であり、コア部樹脂層31の両面にコア部導体パターン32が形成された構造をしている。なお、必要に応じて、コア層部3の表裏のコア部導体パターン32相互間にスルーホールが形成される。
次に、樹脂フィルム12a、接着剤層12bおよび銅箔12cを備えた金属箔付カバーレイ12を、接着剤層12bがコア層部3に向くようにして、図3の矢印で示す方向にコア層部3の外側に重ねて接着して、コア層部3の外側に、内部接着剤層41、内部樹脂層42および内部導体層43aで構成される内層部4aを積層する(図3、図4)。
なお、金属箔付カバーレイ12は、以降の積層工程においても、同様に適用される。したがって、以下においては、同一符号を適用して、金属箔付カバーレイ12を示す。
図4において、コア層部3と、コア層部3の外側に積層された内部接着剤層41、および、内部接着剤層41の外側に積層された内部樹脂層42とで構成される部分が基層部10である。
内層部4aの積層における接着は、金属箔付カバーレイ12をコア層部3に重ねて加熱および加圧することにより行われる。このようにして積層された内層部4aは、硬質部1および可撓部2に共通であり、内部樹脂層42の内側に内部接着剤層41が、内部樹脂層42の外側に内部導体層43aが積層された状態となる。(内層部積層工程、図3、図4)
次に、内層部4aの内部導体層43aをパターニングして、内部導体パターン43bを形成することにより(パターン形成工程)、内層部4aを、内層部4bへ変化させる(図4、図5)。
パターニングの際には、スルーホール穴を形成するためのバイアホール穴の形成や、デスミア加工、パターンメッキ、エッチング等が行われる。なお、スルーホールが必要なければ、バイアホール穴の形成やパターンメッキは不要である。また、必要に応じて、コア層部3のコア部導体パターン32と、内層部4bの内部導体パターン43bとの間にスルーホール6が形成される。
パターン形成工程(図4、図5)では、硬質部1における内層部4aの内部導体層43aには、内部導体パターン43bが形成されるが、可撓部2における内層部4aの内部導体層43aには、従来例の製造方法と異なり、ダミーパターン43cが形成される。ダミーパターン43cは、硬質部1と可撓部2との境界9から可撓部2の側で全面に形成される。
次に、樹脂フィルム12a、接着剤層12bおよび銅箔12cを備えた金属箔付カバーレイ12を、図6の矢印で示す方向に、硬質部1における内層部4bの内部導体パターン43bの外側に重ねて接着して、硬質部1における内層部4bの内部導体パターン43bの外側に、硬質部1の外層部5aを積層する(外層部積層工程、図6、図7)。
硬質部1の外層部5aは、外部樹脂層52の内側に外部接着剤層51が、外部樹脂層52の外側に外部導体層53aが、積層された構造をしている。また、硬質部1の外層部5aの積層接着は、金属箔付カバーレイ12を硬質部1の内層部4bに重ねて加熱および加圧することにより行われる。
外層部積層工程に相当する従来例の製造方法における工程では、図40、図41に示すように、硬質部1における外層部5aの外部接着剤層51の接着剤が可撓部2の内部樹脂層42の表面に流出して、可撓部2の表面に、接着剤の流出塊7が形成された。
これに対して、実施の形態1では、可撓部2における内層部4aの当初の内部導体層43aは、ダミーパターン43cとされている。そのため、ダミーパターン43cが、ダムの役割を果たして、外層部5aにおける外部接着剤層51の接着剤が可撓部2側へ流出するのを防止している(図7)。
次に、硬質部1における外層部5aの外部導体層53aをパターニングして、外部導体パターン53bを形成することにより、硬質部1の外層部5aを、硬質部1の外層部5bへ変化させる(外部導体パターン形成工程、図7、図8)。
パターニングの際には、スルーホール穴を形成するためのバイアホール穴の形成や、デスミア加工、パターンメッキ、エッチング等が行われる。なお、スルーホールが必要なければ、バイアホール穴の形成やパターンメッキは不要である。また、必要に応じて、内層部4bの内部導体パターン43bと、外層部5bの外部導体パターン53bとの間にスルーホール6が形成される。
また、可撓部2に、ダミーパターン43cが形成されているが(図7)、ダミーパターン43cは除去する必要がある。これは、ダミーパターン43cを除去することにより、可撓部2の表面に、樹脂製の内部樹脂層42を露出させて、可撓部2をコア層部3とコア層部3の外側の内部接着剤層41および内部樹脂層42との構成とすることにより、可撓部2の可撓性を保持するためである(図8)。
可撓部2のダミーパターン43cの除去(ダミーパターン除去工程)は、硬質部1における外層部5aの外部導体層53aを、パターニングして外部導体パターン53bを形成する(外部導体パターン形成工程)のと同時に行われる(図7、図8)。
すなわち、可撓部2のダミーパターン43cの除去(ダミーパターン除去工程)は、エッチングにより行われるが、硬質部1における外層部5aの外部導体層53aのパターニング(外部導体パターン形成工程)もエッチングが用いられるので、双方のエッチングを同時に行うのである。
また、外部導体パターン形成工程(図7、図8)において、硬質部1における外層部5aの外部導体層53aをパターニングして、外部導体パターン53bを形成する際に、スルーホール6が必要な場合には、スルーホール穴を形成するためのバイアホール穴の形成や、デスミア加工などが行われる。
このデスミア加工は、バイアホール穴の形成の際、穴内に残る加工残渣や、穴壁面の凹凸や劣化層の除去のために行われるもので、具体的に、このデスミア加工は、強アルカリ溶液等で、樹脂を溶かすものであるが、実施の形態1では、パターン形成工程(図4、図5)でダミーパターン43cが形成されるので、外部導体パターン形成工程(図7、図8)の段階では、ダミーパターン43cが、可撓部2の表面に対する保護層の役割を果たすことになり、可撓部2の表裏表面がデスミア加工の強アルカリ溶液等により劣化するのを防止することができる。
実施の形態1における多層プリント配線板の製造方法によれば、次のような、作用、効果を奏する。まず、第1に、可撓部2のダミーパターン43cを設けることにより、内部導体パターン43bの外側に金属箔付カバーレイ12を重ねて接着して、硬質部1の外層部5aを積層する外層部積層工程(図6、図7)において、硬質部1における外部接着剤層51の接着剤が、可撓部2へはみ出すのを防止できる。したがって、多層プリント配線板の可撓部2の可撓性を、高い精度で確保することができる。
第2に、パターン形成工程(図4、図5)において、可撓部2のダミーパターン43cは、硬質部1の内部導体層43aをパターニングして内部導体パターン43bを形成するのと同じエッチングを用いた方法で形成することができる。したがって、ダム印刷パターンを印刷するなどの余分な工程を必要とせず、生産性を向上することができる。
第3に、パターン形成工程(図4、図5)により、可撓部2のダミーパターン43cは、硬質部1の内部導体層43aをパターニングして内部導体パターン43bを形成するのと同じエッチングを用いた方法で形成される。したがって、ダミーパターン43cを可撓部2の表面に高精度で位置決めして形成することができる。つまり、硬質部1における外部接着剤層51の接着剤が、可撓部2へはみ出すのを完全に防止することができる。
第4に、図8において、内部樹脂層42は、硬質部1における内層部4bの絶縁層となり、且つ、可撓部2における表面保護層となるので、硬質部1と可撓部2との共通の層であることから、硬質部における内層部の絶縁層と可撓部における表面保護層とが異なる層として形成される他の多層プリント配線板の製造方法と比べて、多層プリント配線板の厚さを薄くすることができる。
第5に、図5において、ダミーパターン43cは、硬質部1と可撓部2との境界9から可撓部2の側で全面に形成されるので、可撓部2のダミーパターン43cを容易に形成することができる。
第6に、ダミーパターン43cが可撓部2の全面に形成されることにより、図7において、多層プリント配線板の製造過程における硬質部1と可撓部2の厚さの差が、ダミーパターン43cが形成されない従来例の製造時におけるよりも少なくなる。したがって、多層プリント配線板の製造過程で、多層プリント配線板の支持材として使用されるクッション材にかかる硬質部1と可撓部2との厚さの差異による圧力差が少なくなり、この圧力差に起因するクッション材の劣化を、軽減することができる。
第7に、ダミーパターン43cが可撓部2の全面に形成されることにより、図7において、多層プリント配線板の製造時に、硬質部1と可撓部2の厚さの差異により生じる硬質部1と可撓部2にかかる積層圧力差が、ダミーパターン43cが形成されない従来例の製造時におけるよりも少なくなるので、硬質部1と可撓部2にかかる積層圧力差に起因する可撓部2に対する劣化を緩和することができ、可撓部2の屈曲性能を従来例の場合に比べて改善することができる。
第8に、ダミーパターン43cを可撓部2の全面に高精度で位置決めして形成することができるので、硬質部1と可撓部2との境界9を高精度で位置決めして形成することができる。そのため、可撓部2が硬質部1側にはみ出るのを防止することができ、硬質部1と可撓部2との境界9付近の硬質部1の厚さが薄くなるのを防ぐことができるので、硬質部1の寸法精度を向上することができる。
第9に、パターン形成工程(図4、図5)でダミーパターン43cが可撓部2の全面に形成されるので、外部導体パターン形成工程(図7、図8)の段階では、このダミーパターン43cが、可撓部2の表面に対する保護層の役割を果たすことになる。そのため、硬質部1における外層部5aの外部導体層53aのパターニングの際に、デスミア加工が行われても、可撓部2の表裏表面がデスミア加工における強アルカリ溶液等により劣化するのを防止することができる。
第10に、図7に示す可撓部2の表面に形成されているダミーパターン43cが除去されるのは、外部導体パターン形成工程(図7、図8)である。そのため、製造工程の最終段階にいたるまで、可撓部2の表面にダミーパターン43cが形成されている状態が維持されるので、製造中における可撓部2の剛性が高く、多層プリント配線板の製造作業におけるハンドリング性が向上する。
第11に、ダミーパターン43cを除去するダミーパターン除去工程と、硬質部1における外層部5aの外部導体層53aをパターニングして外部導体パターン53bを形成する外部導体パターン形成工程は、同時に行うことができるので(図7、図8)、多層プリント配線板の製造効率を向上することができる。
第12に、内層部積層工程(図3、図4)で積層される内層部4a、或いは、外層部積層工程(図6、図7)で積層される外層部5aは、金属箔付カバーレイ12を用いて行われるが、金属箔付カバーレイ12は、一般的に使用される材料であるので、製造におけるコストを抑制することができる。
第13に、図7に示すコア部樹脂層31、内部樹脂層42、或いは、外部樹脂層52は、可撓性を有する高分子フィルムで構成されるが、高分子フィルムは一般的に使用される材料であるので、製造におけるコストを抑制することができる。
第14に、可撓部2における内層部4aの内部導体層43aは金属である。したがって、硬質部1の内部導体パターン43bの形成と同様に、可撓部2のダミーパターン43cの形成にエッチングを用いることができ、可撓部2の内部導体層43aを導電性のペーストを用いた印刷などで形成する場合に比べて、ダミーパターン43cを可撓部2の表面に高精度で位置決めして形成することができる。したがって、硬質部1の外部接着剤層51の接着剤が、可撓部2へはみ出すのを完全に防止することができる。
なお、実施の形態1における多層プリント配線板の製造方法では、金属箔付カバーレイ12を用いている。金属箔付カバーレイには、フレキシブルな樹脂フィルムと銅箔との間に、接着剤を使用するものとしないものがあり、実施の形態1における多層プリント配線板の製造方法では、接着剤を使用しないものを用いているが、接着剤を使用したものを用いてもよい。この場合においても、実施の形態1におけるのと同様の作用、効果を奏する。
また、実施の形態1における多層プリント配線板の製造方法において、金属箔付カバーレイに代えて、樹脂フィルムと、金属箔、および、接着剤を用いて、多層プリント配線板の製造を行うこともできる。この場合においても、実施の形態1におけるのと同様の作用、効果を奏する。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2における多層プリント配線板の製造方法について、図1〜図4、および、図9〜図11を用いて説明する。実施の形態2における多層プリント配線板の製造方法では、実施の形態1と同様、両面フレキシブル配線板材料と、金属箔付カバーレイとを使用する。
図1〜図4、および、図9〜図11は、実施の形態2における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。この多層プリント配線板には、可撓部2を間に挟んで両側に硬質部1が境界9を介して形成される。
実施の形態2で製造される多層プリント配線板は、可撓部2のダミーパターン43cが、図9に示すように、硬質部1と可撓部2との境界9から可撓部2の側で境界9に沿って帯状に形成される多層プリント配線板である。
実施の形態2では、多層プリント配線板のコア層部3を形成した後に(図1、図2)、続けて、内層部積層工程を行い(図3、図4)、次に、硬質部1および可撓部2に共通の内層部4aの内部導体層43aをパターニングして(パターン形成工程)、内部導体パターン43bを形成することにより、内層部4aを、内層部4bへ変化させる(図4、図9)。
パターン形成工程(図4、図9)では、硬質部1における内層部4aの内部導体層43aには、内部導体パターン43bが形成されるが、可撓部2における内層部4aの内部導体層43aには、ダミーパターン43cが形成される。ダミーパターン43cは、実施の形態1と異なり、硬質部1と可撓部2との境界9から可撓部2の側で境界9に沿って帯状に形成される(図9)。
次に、樹脂フィルム12a、接着剤層12bおよび銅箔12cを備えた金属箔付カバーレイ12を、硬質部1における内層部4bの内部導体パターン43bの外側に重ねて接着して、硬質部1における内層部4bの内部導体パターン43bの外側に、硬質部1の外層部5aを積層する(外層部積層工程、図10)。
次に、硬質部1における外層部5aの外部導体層53aをパターニングして、外部導体パターン53bを形成することにより、硬質部1の外層部5aを、硬質部1の外層部5bへ変化させる(外部導体パターン形成工程、図10、図11)。
可撓部2のダミーパターン43cの除去(ダミーパターン除去工程)は、硬質部1における外層部5aの外部導体層53aを、パターニングして外部導体パターン53bを形成する(外部導体パターン形成工程)のと同時に行われる。
すなわち、可撓部2のダミーパターン43cの除去(ダミーパターン除去工程)は、エッチングにより行われるが、硬質部1における外層部5aの外部導体層53aのパターニング(外部導体パターン形成工程)においてもエッチングが用いられるので、この双方のエッチングを同時に行うのである。
なお、図9、図10において、帯状に形成されているダミーパターン43cの幅wは、例えば、0.1mm〜数mm程度とする。
実施の形態2における多層プリント配線板の製造方法によれば、実施の形態1における作用、効果と略同様の作用、効果を奏するほか、次の作用、効果を奏する。すなわち、図9に示すように、ダミーパターン43cを硬質部1と可撓部2との境界に沿って帯状に形成することにより、ダミーパターン43cの面積が少なくなるので、ダミーパターン43cの除去(ダミーパターン除去工程)を容易に行うことができる。
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の形態3における多層プリント配線板の製造方法について、図1〜図4、および、図12〜図14を用いて説明する説明する。実施の形態3における多層プリント配線板の製造方法では、実施の形態1と同様、両面フレキシブル配線板材料と、金属箔付カバーレイとを使用する。
図1〜図4、および、図12〜図14は、実施の形態3における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。この多層プリント配線板には、可撓部2を間に挟んで両側に硬質部1が境界9を介して形成される。
実施の形態3で製造される多層プリント配線板は、可撓部2のダミーパターン43cが、図12に示すように、硬質部1と可撓部2との境界9から可撓部2の側に間隙21を介して形成される多層プリント配線板である。
実施の形態3では、多層プリント配線板のコア層部3を形成した後に(図1、図2)、続けて、内層部積層工程を行い(図3、図4)、次に、硬質部1および可撓部2に共通の内層部4aの内部導体層43aをパターニングして(パターン形成工程)、内部導体パターン43bを形成することにより、内層部4aを、内層部4bへ変化させる(図4、図12)。
パターン形成工程(図4、図12)では、硬質部1における内層部4aの内部導体層43aには、内部導体パターン43bが形成されるが、可撓部2における内層部4aの内部導体層43aには、ダミーパターン43cが形成される。ダミーパターン43cは、実施の形態1と異なり、硬質部1と可撓部2との境界9から可撓部2の側に間隙21を介して形成される(図12)。
次に、樹脂フィルム12a、接着剤層12bおよび銅箔12cを備えた金属箔付カバーレイ12を、硬質部1における内層部4bの内部導体パターン43bの外側に重ねて接着して、硬質部1における内層部4bの内部導体パターン43bの外側に、硬質部1の外層部5aを積層する(外層部積層工程、図13)。
実施の形態3では、硬質部1と可撓部2との境界9と可撓部2のダミーパターン43cとの間に形成されている間隙21(図12)に、はみ出し部22が形成される(図13)。はみ出し部22は、外層部積層工程において、硬質部1における外層部5aの外部接着剤層51の接着剤が、間隙21に、はみ出すことにより形成される(図13)。
なお、図12〜図14において、硬質部1と可撓部2との境界9と、可撓部2のダミーパターン43cとの間に形成されている間隙21の距離dは、例えば、1mm以内とする。
次に、硬質部1における外層部5aの外部導体層53aをパターニングして、外部導体パターン53bを形成することにより、硬質部1の外層部5aを、硬質部1の外層部5bへ変化させる(外部導体パターン形成工程、図13、図14)。
可撓部2のダミーパターン43cの除去(ダミーパターン除去工程)は、硬質部1における外層部5aの外部導体層53aを、パターニングして外部導体パターン53bを形成する(外部導体パターン形成工程)のと同時に行われる。
すなわち、可撓部2のダミーパターン43cの除去(ダミーパターン除去工程)は、エッチングにより行われるが、硬質部1における外層部5aの外部導体層53aのパターニング(外部導体パターン形成工程)においてもエッチングが用いられるので、この双方のエッチングを同時に行うのである。
実施の形態3における多層プリント配線板の製造方法によれば、実施の形態1における作用、効果と略同様の作用、効果を奏するほか、次の作用、効果を奏する。
すなわち、示す硬質部1と可撓部2との境界9と可撓部2のダミーパターン43cとの間に形成されている間隙21(図12)に、硬質部1における外層部5aの外部接着剤層51の接着剤がはみ出て、はみ出し部22が形成される(図13)。
そのため、はみ出し部22により、可撓部2において、可撓部2の硬質部1との境界部分の強度を強化することができる。したがって、可撓部2における可撓部2の硬質部1との境界部分の屈曲ストレスを、緩和することができる。
また、可撓部2のダミーパターン43c(ダミーパターン形成工程)は、硬質部1の内部導体層43aをパターニングして内部導体パターン43bを形成する(外部導体パターン形成工程)のと同じ方法で形成することができる。したがって、間隙21(図12)を可撓部2の表面に高精度で位置決めして形成することができ、間隙21の距離dの精度を高めることができるので、はみ出し部22(図13)を形成するときに、硬質部1における外層部5aの外部接着剤層51の接着剤が可撓部2へはみ出す量を、正確に制御することができる。
また、実施の形態3において、実施の形態2と同様にして、可撓部2のダミーパターン43cを帯状に形成することもできる。この場合は、実施の形態2における作用、効果も奏することができる。
実施の形態3において、可撓部2のダミーパターン43cを帯状に形成する場合、多層プリント配線板の断面を示した断面図としては、実施の形態3における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図の図12〜図14に代えて、図15〜図17を用いる。
この場合の工程としては、多層プリント配線板のコア層部3を形成した後に(図1、図2)、続けて、内層部積層工程を行い(図3、図4)、次に、硬質部1および可撓部2に共通の内層部4aの内部導体層43aをパターニングして(パターン形成工程)、内部導体パターン43bを形成することにより、内層部4aを、内層部4bへ変化させる(図4、図15)。
パターン形成工程では、硬質部1における内層部4aの内部導体層43aには、内部導体パターン43bが形成されるが、可撓部2における内層部4aの内部導体層43aには、ダミーパターン43cが形成される。ダミーパターン43cは、実施の形態1の製造方法と異なり、硬質部1と可撓部2との境界9から可撓部2の側に間隙21を介して形成される(図15)。
次に、樹脂フィルム12a、接着剤層12bおよび銅箔12cを備えた金属箔付カバーレイ12を、硬質部1における内層部4bの内部導体パターン43bの外側に重ねて接着して、硬質部1における内層部4bの内部導体パターン43bの外側に、硬質部1の外層部5aを積層する(外層部積層工程、図16)。
硬質部1の外層部5aを積層する際に、硬質部1と可撓部2との境界9と可撓部2のダミーパターン43cとの間に形成されている間隙21(図15)に、硬質部1における外層部5aの外部接着剤層51の接着剤がはみ出て、はみ出し部22が形成される(図16)。
なお、図15〜図17において、硬質部1と可撓部2との境界9と、可撓部2のダミーパターン43cとの間に形成されている間隙21の距離dは、例えば、1mm以内とする。また、帯状に形成されているダミーパターン43cの幅wは、例えば、0.1mm〜数mm程度とする。
次に、硬質部1における外層部5aの外部導体層53aをパターニングして、外部導体パターン53bを形成することにより、硬質部1の外層部5aを、硬質部1の外層部5bへ変化させる(外部導体パターン形成工程、図16、図17)。
可撓部2のダミーパターン43cの除去(ダミーパターン除去工程)は、硬質部1における外層部5aの外部導体層53aを、パターニングして外部導体パターン53bを形成する(外部導体パターン形成工程)のと同時に行われる。
すなわち、可撓部2のダミーパターン43cの除去(ダミーパターン除去工程)は、エッチングにより行われるが、硬質部1における外層部5aの外部導体層53aのパターニング(外部導体パターン形成工程)においてもエッチングが用いられるので、この双方のエッチングを同時に行うのである。
<実施の形態4>
次に、本発明の実施の形態4における多層プリント配線板の製造方法について、図1、図2、および、図18〜図25を用いて説明する。実施の形態4における多層プリント配線板の製造方法では、実施の形態1で用いられている両面フレキシブル配線板材料を使用するほか、実施の形態1で用いられている金属箔付カバーレイ12に代えて、金属箔無しカバーレイを使用する。
金属箔無しカバーレイは、絶縁性を有するフレキシブルな樹脂フィルムの一方の面に接着剤層のみが形成されているものであり、金属箔無しカバーレイには導体層は形成されていない。そのため、実施の形態で4は、製造工程において、パネルメッキが使用される。
図1、図2、および、図18〜図25は、実施の形態4における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。この多層プリント配線板には、可撓部2を間に挟んで両側に硬質部1が境界9を介して形成される。
実施の形態4では、両面フレキシブル配線板材料11の導体層11bをパターニングしてコア部導体パターン32を形成することにより、コア層部3を形成する(図1、図2)。コア層部3は、硬質部1および可撓部2に共通であり、コア部樹脂層31の両面にコア部導体パターン32が形成された構造をしている。なお、必要に応じて、コア層部3の表裏のコア部導体パターン32相互間にスルーホールが形成される。
次に、金属箔無しカバーレイ13を、接着剤層13bがコア層部3に向くようにして、図18の矢印で示す方向にコア層部3の外側に重ねて接着して、コア層部3の外側に、内部接着剤層41および内部樹脂層42を積層する(図18、図19)。
なお、金属箔無しカバーレイ13は、以降の積層工程においても、同様に適用される。したがって、以下においては、同一符号を適用して、金属箔無しカバーレイ13を示す。
図19において、コア層部3と、コア層部3の外側に積層された内部接着剤層41、および、内部接着剤層41の外側に積層された内部樹脂層42とで構成される部分が基層部10である。
内部接着剤層41および内部樹脂層42の積層における接着は、金属箔無しカバーレイ13をコア層部3に重ねて加熱および加圧することにより行われる。このようにして積層された内部接着剤層41および内部樹脂層42は、硬質部1および可撓部2に共通であり、内部樹脂層42の内側に内部接着剤層41が積層された構造をしている。
次に、内部樹脂層42の外側にパネルメッキを行う。パネルメッキは、配線板の表面に導体層を形成するために、配線板の表面全体に行う金属メッキである。このパネルメッキにより、内部樹脂層42の外側に内部メッキ層44を形成する(内層部積層工程、図20)。
内部メッキ層44の形成により、内部接着剤層41、内部樹脂層42、および、内部メッキ層44で構成された内層部4aが、コア層部3の外側に積層された状態となる。内層部4aは、硬質部1および可撓部2に共通である。
次に、内層部4aの内部メッキ層44をパターニングして、内部導体パターン43bを形成することにより(パターン形成工程)、内層部4aを、内層部4bへ変化させる(図20、図21)。
パターニングの際には、スルーホール穴を形成するためのバイアホール穴の形成や、デスミア加工、パターンメッキ、エッチング等が行われる。なお、スルーホールが必要なければ、バイアホール穴の形成やパターンメッキは不要である。また、必要に応じて、コア層部3のコア部導体パターン32と、内層部4bの内部導体パターン43bとの間にスルーホール6が形成される。
パターン形成工程では、硬質部1の内部メッキ層44には内部導体パターン43bが形成されるが、可撓部2の内部メッキ層44にはダミーパターン43cが形成される。ダミーパターン43cは、硬質部1と可撓部2との境界9から可撓部2の側で全面に形成される(図20、図21)。
次に、樹脂フィルム12aおよび接着剤層12bを備えた金属箔無しカバーレイ13を、図22の矢印で示す方向に硬質部1における内層部4bの内部導体パターン43bの外側に重ねて接着して、硬質部1における内層部4bの内部導体パターン43bの外側に、硬質部1の外部接着剤層51および外部樹脂層52を積層する(図22、図23)。なお、金属箔無しカバーレイ13は、繰り返し使用される。
硬質部1の外部接着剤層51および外部樹脂層52を積層する工程に相当する従来例の製造方法における工程では、図40、図41に示すように、硬質部1における外層部5aの外部接着剤層51の接着剤が可撓部2の内部樹脂層42の表面に流出して、可撓部2の表面に、接着剤の流出塊7が形成された。
これに対して、実施の形態4では、可撓部2に、ダミーパターン43cが形成されている。そのため、ダミーパターン43cが、ダムの役割を果たして外部接着剤層51の接着剤が可撓部2側へ流出するのを防止している(図23)。
次に、外部樹脂層52の外側にパネルメッキを行う(図24)。このパネルメッキにより、外部樹脂層52の外側に外部メッキ層54を形成する。外部導体層としての外部メッキ層54の形成により、硬質部1に、外部接着剤層51、外部樹脂層52、および、外部メッキ層54で構成された外層部5aが内層部4bの外側に積層された状態となる(外層部積層工程、図22〜図24)。
次に、硬質部1における外層部5aの外部メッキ層54をパターニングして、外部導体パターン53bを形成することにより、硬質部1の外層部5aを、硬質部1の外層部5bへ変化させる(外部導体パターン形成工程、図24、図25)。
パターニングの際には、スルーホール穴を形成するためのバイアホール穴の形成や、デスミア加工、パターンメッキ、エッチング等が行われる。なお、スルーホールが必要なければ、バイアホール穴の形成やパターンメッキは不要である。また、必要に応じて、内層部4bの内部導体パターン43bと、外層部5bの外部導体パターン53bとの間にスルーホール6が形成される。
また、可撓部2に、ダミーパターン43cが形成されているが(図24)、ダミーパターン43cは除去する必要がある。これは、ダミーパターン43cを除去することにより、可撓部2の表面に、樹脂製の内部樹脂層42を露出させて、可撓部2をコア層部3とこのコア層部3の外側の内部接着剤層41および内部樹脂層42との構成とすることにより、可撓部2の可撓性を保持するためである(図25)。
可撓部2のダミーパターン43cの除去(ダミーパターン除去工程)は、硬質部1における外層部5aの外部メッキ層54(外部導体層)をパターニングして外部導体パターン53bを形成する(外部導体パターン形成工程)のと同時に行われる(図24、図25)。
すなわち、可撓部2のダミーパターン43cの除去(ダミーパターン除去工程)は、エッチングにより行われるが、硬質部1における外層部5aの外部メッキ層54のパターニング(外部導体パターン形成工程)もエッチングが用いられるので、双方のエッチングを同時に行うのである。
また、外部導体パターン形成工程(図24、図25)において、硬質部1における外層部5aの外部メッキ層54をパターニングして、外部導体パターン53bを形成する際に、スルーホール6が必要な場合、スルーホール穴を形成するためのバイアホール穴の形成や、デスミア加工などが行われる。
実施の形態4においても、パターン形成工程(図20、図21)で実施例1と同様のダミーパターン43cが形成されるので、外部導体パターン形成工程(図24、図25)の段階では、ダミーパターン43cが、可撓部2の表面に対する保護層の役割を果たすことになり、可撓部2の表裏表面がデスミア加工の強アルカリ溶液等により劣化するのを防止することができる。
実施の形態4における多層プリント配線板の製造方法は、金属箔付カバーレイ12を用いる実施の形態1に対して、金属箔無しカバーレイ13とパネルメッキを用いる多層プリント配線板の製造方法であり、略共通の特質を備えているので、実施の形態1における作用、効果と略同じ作用、効果を奏する。
なお、実施の形態4においても、実施の形態2の特徴であるダミーパターン43cを、図9に示すように、硬質部1と可撓部2との境界9から可撓部2の側で境界9に沿って帯状に形成することや、実施の形態3の特徴であるダミーパターン43cを、図12に示すように、硬質部1と可撓部2との境界から可撓部2の側に間隙21を介して形成することを、採用することもできる。この場合は、実施の形態2や実施の形態3における作用、効果と同じ作用、効果を奏する。
<実施の形態5>
次に、本発明の実施の形態5における多層プリント配線板の製造方法について、図1、図2、および、図26〜図31を用いて説明する。実施の形態5における多層プリント配線板の製造方法では、実施の形態1で用いられている両面フレキシブル配線板材料を使用するほか、実施の形態1で用いられている金属箔付カバーレイ12に代えて、金属箔と、プリプレグとを使用する。金属箔としては銅箔を用いる。また、プリプレグは、繊維性の樹脂に接着剤を含浸させたもので、樹脂フィルムと接着剤の両方の機能を備えている。
図1、図2、および、図26〜図31は、実施の形態5における多層プリント配線板の製造方法の製造過程における多層プリント配線板の断面を示した断面図である。この多層プリント配線板には、可撓部2を間に挟んで両側に硬質部1が境界9を介して形成される。
実施の形態5では、両面フレキシブル配線板材料11の導体層11bをパターニングしてコア部導体パターン32を形成することにより、コア層部3を形成する(図1、図2)。コア層部3は、硬質部1および可撓部2に共通であり、コア部樹脂層31の両面にコア部導体パターン32が形成された構造をしている。なお、必要に応じて、コア層部3の表裏のコア部導体パターン32相互間にスルーホールが形成される。
次に、銅箔15とプリプレグ16とを重ねて、プリプレグ16を内側にして、図26の矢印で示す方向にコア層部3の外側に重ねて接着して、コア層部3の外側に内部プリプレグ層45と内部導体層43aで構成される内層部4aを積層する(図26、図27)。なお、銅箔15とプリプレグ16は、別工程でも同等品を積層するので同一の符号を付して説明する。
図27において、コア層部3と、コア層部3の外側に積層された内部プリプレグ層45、および、内部プリプレグ層45の外側に積層された内部導体層43aとで構成される部分が基層部10である。
内層部4aの積層における接着は、銅箔15およびプリプレグ16をコア層部3に重ねて加熱および加圧することにより行われる(内層部積層工程、図26、図27)。このようにして積層された内層部4aは、硬質部1および可撓部2に共通であり、内部プリプレグ層45の外側に内部導体層43aが積層された構造をしている。
次に、内層部4aの内部導体層43aをパターニングして、内部導体パターン43bを形成することにより(パターン形成工程)、内層部4aを、内層部4bへ変化させる(図27、図28)。
パターニングの際には、スルーホール穴を形成するためのバイアホール穴の形成や、デスミア加工、パターンメッキ、エッチング等が行われる。なお、スルーホールが必要なければ、バイアホール穴の形成やパターンメッキは不要である。また、必要に応じて、コア層部3のコア部導体パターン32と、内層部4bの内部導体パターン43bとの間にスルーホール6が形成される。
パターン形成工程(図27、図28)では、硬質部1における内層部4aの内部導体層43aには、内部導体パターン43bが形成されるが、可撓部2における内層部4aの内部導体層43aには、ダミーパターン43cが形成される。ダミーパターン43cは、硬質部1と可撓部2との境界9から可撓部2の側で全面に形成される。
次に、銅箔15とプリプレグ16とを重ねて、プリプレグ16を内側にして、図29の矢印で示す方向に、硬質部1における内層部4bの内部導体パターン43bの外側に重ねて接着して、硬質部1における内層部4bの内部導体パターン43bの外側に、硬質部1の外層部5aを積層する(外層部積層工程、図29、図30)。硬質部1の外層部5aは、外部プリプレグ層55の外側に外部導体層53aが積層された構造をしている。
外層部積層工程における接着は、銅箔15およびプリプレグ16を硬質部1における内層部4bの内部導体パターン43bに重ねて加熱および加圧することにより行われる。
外層部積層工程に相当する従来例の製造方法における工程では、図40、図41に示すように、硬質部1における外層部5aの外部接着剤層51の接着剤が可撓部2の内部樹脂層42の表面に流出して、可撓部2の表面に、接着剤の流出塊7が形成された。
これに対して、実施の形態5では、可撓部2に、ダミーパターン43cが形成されている。そのため、ダミーパターン43cが、ダムの役割を果たして外部プリプレグ層55の接着剤が可撓部2側へ流出するのを防止している(図30)。
次に、硬質部1における外層部5aの外部導体層53aをパターニングして、外部導体パターン53bを形成することにより、硬質部1の外層部5aを、硬質部1の外層部5bへ変化させる(外部導体パターン形成工程、図30、図31)。
パターニングの際には、スルーホール穴を形成するためのバイアホール穴の形成や、デスミア加工、パターンメッキ、エッチング等が行われる。なお、スルーホールが必要なければ、バイアホール穴の形成やパターンメッキは不要である。また、必要に応じて、内層部4bの内部導体パターン43bと、外層部5bの外部導体パターン53bとの間にスルーホール6が形成される。
また、可撓部2に、ダミーパターン43cが形成されているが(図30)、ダミーパターン43cは除去する必要がある。これは、ダミーパターン43cを除去することにより、可撓部2の表面に、樹脂製の内部プリプレグ層45を露出させて、可撓部2をコア層部3とこのコア層部3の外側の内部プリプレグ層45との構成とすることにより、可撓部2の可撓性を保持するためである(図31)。
可撓部2のダミーパターン43cの除去(ダミーパターン除去工程)は、硬質部1における外層部5aの外部導体層53aを、パターニングして外部導体パターン53bを形成する(外部導体パターン形成工程)のと同時に行われる(図30、図31)。
すなわち、可撓部2のダミーパターン43cの除去(ダミーパターン除去工程)は、エッチングにより行われるが、硬質部1における外層部5aの外部導体層53aのパターニング(外部導体パターン形成工程)もエッチングが用いられるので、双方のエッチングを同時に行うのである。
また、外部導体パターン形成工程(図30、図31)において、硬質部1における外層部5aの外部導体層53aをパターニングして、外部導体パターン53bを形成する際に、スルーホール6が必要な場合、スルーホール穴を形成するためのバイアホール穴の形成や、デスミア加工などが行われる。
実施の形態5においても、パターン形成工程(図27、図28)で実施例1と同様のダミーパターン43cが形成されるので、外部導体パターン形成工程(図30、図31)の段階では、ダミーパターン43cが、可撓部2の表面に対する保護層の役割を果たすことになり、可撓部2の表裏表面がデスミア加工の強アルカリ溶液等により劣化するのを防止することができる。
実施の形態5における多層プリント配線板の製造方法は、金属箔付カバーレイ12を用いる実施の形態1に対して、金属箔とプリプレグを用いる多層プリント配線板の製造方法であり、略共通の特質を備えているので、実施の形態1における作用、効果と略同じ作用、効果を奏する。
なお、実施の形態5においても、実施の形態4と同様に、実施の形態2の特徴であるダミーパターン43cを、図9に示すように、硬質部1と可撓部2との境界9から可撓部2の側で境界9に沿って帯状に形成することや、実施の形態3の特徴であるダミーパターン43cを、図12に示すように、硬質部1と可撓部2との境界から可撓部2の側に間隙21を介して形成することを、採用することもできる。この場合は、実施の形態2や実施の形態3における作用、効果と同じ作用、効果を奏する。
1 硬質部
2 可撓部
3 コア層部
4a 内層部
4b 内層部
5a 外層部
5b 外層部
6 スルホール
7 流出塊
8 ダム印刷パターン
9 境界
10 基層部
11 両面フレキシブル配線板材料
11a 樹脂フィルム
11b 導体層
12 金属箔付カバーレイ
12a 樹脂フィルム
12b 接着剤層
12c 銅箔
13 金属箔無しカバーレイ
13a 樹脂フィルム
13b 接着剤層
15 銅箔
16 プリプレグ
21 間隙
22 はみ出し部
31 コア部樹脂層
32 コア部導体パターン
41 内部接着剤層
42 内部樹脂層
43a 内部導体層
43b 内部導体パターン
43c ダミーパターン
44 内部メッキ層
45 内部プリプレグ層
51 外部接着剤層
52 外部樹脂層
53a 外部導体層
53b 外部導体パターン
54 外部メッキ層
55 外部プリプレグ層

Claims (13)

  1. 表裏両面が絶縁性の基層部を面方向で区分する硬質部と可撓部とを備えた多層プリント配線板の製造方法であって、
    前記基層部に内部導体層を積層する内層部積層工程と、
    前記硬質部の内部導体層をパターニングして内部導体パターンを形成し、前記可撓部の内部導体層をパターニングしてダミーパターンを形成するパターン形成工程と、
    前記硬質部の内部導体パターンに外層部を積層接着する外層部積層工程と、
    前記可撓部のダミーパターンを除去するダミーパターン除去工程と、を備えることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
  2. 請求項1に記載の多層プリント配線板の製造方法であって、
    前記パターン形成工程において、前記ダミーパターンは、前記硬質部と前記可撓部との境界から前記可撓部の側で全面に形成されることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
  3. 請求項1に記載の多層プリント配線板の製造方法であって、
    前記パターン形成工程において、前記ダミーパターンは、前記硬質部と前記可撓部との境界から前記可撓部の側で前記境界に沿って帯状に形成されることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
  4. 請求項1または請求項3に記載の多層プリント配線板の製造方法であって、
    前記パターン形成工程において、前記ダミーパターンは、前記硬質部と前記可撓部との境界から前記可撓部の側に間隙を介して形成されることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の多層プリント配線板の製造方法であって、
    前記外層部は外部導体層を有し、
    該外部導体層をパターニングして外部導体パターンを形成する外部導体パターン形成工程を備え、
    前記ダミーパターン除去工程および前記外部導体パターン形成工程は、同時に行われることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の多層プリント配線板の製造方法であって、
    前記内層部積層工程において、前記内部導体層は、パネルメッキで形成されることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
  7. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の多層プリント配線板の製造方法であって、
    前記基層部は、該基層部の表裏両面に前記内部導体層の下地を構成する絶縁層を有し、
    前記内層部積層工程において、前記絶縁層および前記内部導体層の積層は、金属箔付カバーレイを用いて行われることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
  8. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の多層プリント配線板の製造方法であって、
    前記基層部は、該基層部の表裏両面に前記内部導体層の下地を構成する絶縁層を有し、
    前記内層部積層工程において、前記絶縁層および前記内部導体層の積層は、プリプレグおよび該プリプレグに重ねられた金属箔を用いて行われることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の多層プリント配線板の製造方法であって、
    前記外層部積層工程において、前記外層部の積層は、金属箔付カバーレイを用いて行われることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
  10. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の多層プリント配線板の製造方法であって、
    前記外層部積層工程において、前記外層部の積層は、プリプレグおよび該プリプレグに重ねられた金属箔を用いて行われることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の多層プリント配線板の製造方法であって、
    前記基層部は、可撓性を有する高分子フィルムで構成された絶縁層を有することを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の多層プリント配線板の製造方法であって、
    前記内部導体層は、金属であることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
  13. 請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の多層プリント配線板の製造方法で製造されたことを特徴とする多層プリント配線板。
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