JP5793755B2 - 海生生物付着防止効果の持続化方法 - Google Patents

海生生物付着防止効果の持続化方法 Download PDF

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Description

この発明は、脂肪族第1〜3級アミン、脂肪族ジアミンまたは脂肪族第4級アンモニウム塩の海生生物付着防止剤を海水冷却水系に添加する際に有効な海生生物付着防止効果の持続化方法に関する。
近年、発電所、製鉄所、石油化学プラントおよび船舶におけるボイラー用復水器などの工業用冷却水やLNGの気化促進のための加熱用水として、大量の海水が使用されている。しかし、海水中にはムラサキイガイなどの二枚貝やフジツボ、コケムシ、ヒドロムシなどの海生生物が生息し、これらが海水の流通経路に付着して種々の障害を引き起こす。
そこで、このような障害を防止するために、脂肪族第1〜3級アミン、脂肪族ジアミンまたは脂肪族第4級アンモニウム塩の海生生物付着防止剤を海水冷却水系に添加する方法が提案され、実施されている(例えば、特開昭49−81535号公報(特許文献1)および特開平4−230603号公報(特許文献2)参照)。これらの薬剤はリンス剤などにも使用され、安全性が高いという利点を有する。
しかしながら、海水冷却水系に添加されたこれらの薬剤は比較的速やかに濃度低下を起こし、海生生物の付着を防止し得る有効濃度を維持できず、その効果を持続できないという問題がある。
そこで、このような濃度の低下を見越して予め高濃度の薬剤を添加する方法、経時的な濃度低下を把握して薬剤を添加する方法(例えば、特開平9−59107号公報(特許文献3)参照)が提案されている。
しかしながら、これらの薬剤は比較的高価であり、高濃度や多量の薬剤の添加は経済的に好ましくなく、安価な方法が望まれている。
そして、上記の先行技術には、添加した薬剤の濃度低下を防止して薬剤の効果を持続させるという技術思想はない。
他方、特開平6−182352号公報(特許文献4)には、海湾泥水の脱水処理において、凝集剤として特定のポリ塩化アルミニウムとポリジメチルジアリルアンモニウムクロリドとの混合物を海湾泥水に添加する凝集処理方法が記載されている。
しかしながら、この先行技術にも、添加した薬剤(ポリジメチルジアリルアンモニウムクロリド)の濃度低下を防止して薬剤の効果を持続させるという技術思想はない。
特開昭49−81535号公報 特開平4−230603号公報 特開平9−59107号公報 特開平6−182352号公報
この発明は、海水冷却水系に添加した脂肪族第1〜3級アミン、脂肪族ジアミンまたは脂肪族第4級アンモニウム塩の海生生物付着防止剤の濃度を長期間維持し、その効果を持続させると共に、その添加量を削減することを課題とする。
この発明の発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、脂肪族第1〜3級アミン、脂肪族ジアミンまたは脂肪族第4級アンモニウム塩の海生生物付着防止剤を添加する海水冷却水系に、海水冷却水系に存在する浮遊懸濁物質を凝集し得る凝集剤および/または金属イオンを存在させることにより、海生生物付着防止剤の浮遊懸濁物質への吸着による海生生物付着防止剤の濃度低下が防止され、添加した海生生物付着防止剤の濃度が長期間維持され、その海生生物付着防止効果が持続されることを見出し、この発明を完成するに到った。
かくして、この発明によれば、海水冷却水系に存在する浮遊懸濁物質を凝集し得る凝集剤および/または金属イオンの存在下に、脂肪族第1〜3級アミン、脂肪族ジアミンまたは脂肪族第4級アンモニウム塩の海生生物付着防止剤を海水冷却水系に添加して、海生生物付着防止剤の浮遊懸濁物質への吸着による海生生物付着防止剤の濃度低下を防止することにより、海生生物付着防止効果を持続させることからなり、
前記凝集剤が、ポリ塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、塩化第二鉄および塩化亜鉛の無機凝集剤ならびにポリエチレンイミンおよびポリアクリルアミドの有機凝集剤から選択され、
前記金属イオンが、アルミニウムイオン、鉄イオンまたは亜鉛イオンであり、
前記凝集剤を、前記海水冷却水系中、前記海生生物付着防止剤の添加場所よりも上流側に前記凝集剤を添加することによって存在させ、
前記金属イオンを、前記海水冷却水系中、前記海生生物付着防止剤の添加場所よりも上流側で金属の電気分解により金属イオンを発生させるか、または前記海生生物付着防止剤の添加場所よりも上流側に金属イオンを含有する水を添加することによって存在させる
ことを特徴とする海生生物付着防止効果の持続化方法が提供される。
この発明によれば、海水冷却水系に添加した脂肪族第1〜3級アミン、脂肪族ジアミンまたは脂肪族第4級アンモニウム塩の海生生物付着防止剤の濃度を長期間維持し、その効果を持続させると共に、その添加量を削減することができる。
この発明の方法は、発電所、製鉄所、石油化学プラントおよび船舶におけるボイラー用復水器などの工業用海水冷却水系やLNGの気化促進のための加熱水系に適用でき、産業上極めて有用である。
この発明の海生生物付着防止効果の持続化方法は、海水冷却水系に存在する浮遊懸濁物質を凝集し得る凝集剤および/または金属イオンの存在下に、脂肪族第1〜3級アミン、脂肪族ジアミンまたは脂肪族第4級アンモニウム塩の海生生物付着防止剤を海水冷却水系に添加して、海生生物付着防止剤の浮遊懸濁物質への吸着による海生生物付着防止剤の濃度低下を防止することにより、海生生物付着防止効果を持続させることを特徴とする。
海水冷却水系に添加した脂肪族第1〜3級アミン、脂肪族ジアミンまたは脂肪族第4級アンモニウム塩の海生生物付着防止剤は比較的速やかに濃度低下を起こす。その理由は、カチオン電荷を有する海生生物付着防止剤がアニオン電荷を有する海水中の浮遊懸濁物質に吸着されるためである。
この発明の方法では、海生生物付着防止剤が海水冷却水系に存在する浮遊懸濁物質に吸着される前に、凝集剤および/または金属イオンと浮遊懸濁物質とを凝集させて、海生生物付着防止剤の濃度低下を防止する。
この発明の方法で用いられる凝集剤は、海水冷却水系に存在する浮遊懸濁物質を凝集し得る凝集剤であれば特に限定されない。例えば、ポリ塩化アルミニウム(「PAC」ともいう)、硫酸アルミニウム、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、塩化第二鉄および塩化亜鉛の無機凝集剤ならびにポリエチレンイミンおよびポリアクリルアミドの有機凝集剤が挙げられ、これらの凝集剤の1種以上を選択して用いることができる。
これらの凝集剤の中でも、海生生物付着防止剤の濃度の維持効果の点で、硫酸アルミニウム、硫酸第一鉄および硫酸第二鉄の無機凝集剤;ポリアクリルアミドの有機凝集剤が特に好ましい。
これらの凝集剤は、公知の化合物であり、市販品を用いることができる。
海水冷却水系に対する凝集剤の濃度は、浮遊懸濁物質の種類や含有量、水温などの海水の状態にもよるが、0.005〜100mg/リットルが好ましく、0.01〜50mg/リットルが特に好ましい。なお、この濃度は2種以上の凝集剤を併用する場合には、それらの合計濃度を意味する。
凝集剤の濃度が上記の範囲であれば、添加される海生生物付着防止剤の濃度を長期間、効率よく維持できる。
海水冷却水系に凝集剤を存在させるには、海水冷却水系に凝集剤を添加すればよい。
この添加にあたっては、所望の濃度になるように凝集剤を海水または淡水で適宜希釈または溶解してもよい。
凝集剤の添加場所は、海生生物付着防止剤の添加場所よりも上流側であれば特に限定されず、例えば、海水の取水口付近が挙げられる。
また、凝集剤と海水とをよく混合させるために、これらを物理的に勢いよく添加してもよく、乱流が生じる環境に添加してもよい。
この発明の方法で用いられる金属イオンは、海水冷却水系に存在する浮遊懸濁物質を凝集し得る金属イオンであれば特に限定されない。例えば、アルミニウムイオン、鉄イオンおよび亜鉛イオンが挙げられる。これらの金属イオンは、例えば、金属の電気分解により得ることができる。
海水冷却水系に金属イオンを存在させるには、海水冷却水系内で金属の電気分解により金属イオンを発生させるか、金属の電気分解により発生させた金属イオンを含有する水を海水冷却水系に添加すればよい。
金属の電気分解は、例えば、アルミニウム、鉄(例えば、鋳鉄)または亜鉛からなる陽極と、白金からなる陰極をそれぞれ海水冷却水系内または水中に設置(挿入)し、これらに直流電流を通じて、海水冷却水中または水中に金属イオンを発生させればよい。
海水冷却水系に対する金属イオンの濃度は、浮遊懸濁物質の種類や含有量、水温などの海水の状態にもよるが、0.001〜50mg/リットルが好ましく、0.002〜25mg/リットルが特に好ましい。なお、この濃度は2種以上の金属イオンを併用する場合には、それらの合計濃度を意味する。
金属イオンの濃度が上記の範囲であれば、添加される海生生物付着防止剤の濃度を長期間、効率よく維持できる。
金属イオンを発生させる場所または金属イオンを含有する水を添加する場所は、海生生物付着防止剤の添加場所よりも上流側であれば特に限定されず、例えば、海水の取水口付近が挙げられる。
また、金属イオンと海水とをよく混合させるために、これらを物理的に勢いよく攪拌してもよい。
この発明の方法では、海水冷却水系の設置状況、海水の状態などにより、上記の範囲内で条件を適宜設定すればよい。
また、この発明の方法では、この発明の効果を阻害しない範囲で、海水冷却水系に凝集剤および金属イオンを共存させてもよい。
この発明の方法は、海水冷却水系が一過式および循環式のいずれにも適用できる。
この発明において海水冷却水系に添加される脂肪族第1〜3級アミンおよび脂肪族ジアミンの海生生物付着防止剤の主成分は、例えば、一般式(I):
Figure 0005793755
[式中、R1は炭素数12〜20の飽和もしくは不飽和の直鎖状脂肪族炭化水素基、牛脂アルキル基、硬化牛脂アルキル基、ヤシアルキル基、R4−[NH(CH2)3]n(式中、R4は炭素数12〜20の飽和もしくは不飽和の直鎖状脂肪族炭化水素基、牛脂アルキル基、硬化牛脂アルキル基またはヤシアルキル基であり、nは2〜4の整数である)で表される基またはR5−CH(OH)CH2(式中、R5は炭素数10〜12の飽和もしくは不飽和の直鎖状脂肪族炭化水素基である)で表される基であり、R2は水素原子またはメチル基であり、R3は水素原子、メチル基、−(CH2)2−NH2または−(CH2)3−NH2で表される基であり、但しR1がR4−[NH(CH2)3]nで表される基であるとき、R3は水素原子またはメチル基であり、R2がメチル基であるとき、R3はメチル基である]
で表される。
「牛脂アルキル基」、「硬化牛脂アルキル基」および「ヤシアルキル基」は、炭素数12〜20の範囲の飽和または不飽和の直鎖状脂肪族炭化水素基を意味する。この「牛脂アルキル基」、「硬化牛脂アルキル基」または「ヤシアルキル基」を有する化合物は、公知の手段により牛脂またはヤシ油もしくはヤシ脂肪から製造される混合アミンである。
一般式(I)で表される脂肪族第1〜3級アミンとしては、例えば、
ドデシルアミン、テトラデシルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデシルアミン、牛脂アルキルアミン、ヤシアルキルアミン、β−ヒドロキシヘキサデシルアミン、β−ヒドロキシオクタデシルアミンなどの第1級アミン;
ジドデシルアミン、ジオクタデシルアミン、ジ牛脂アルキルアミン、ジヤシアルキルアミン、ドデシルメチルアミン、ヘキサデシルメチルアミン、ヘキサデシルブチルアミン、ジ(β−ヒドロキシヘキサデシル)アミン、ジ(β−ヒドロキシオクタデシル)アミンなどの第2級アミン;
ドデシルジメチルアミン、ヘキサデシルジメチルアミン、オクタデシルジメチルアミン、ヤシアルキルジメチルアミン、牛脂アルキルジメチルアミン、硬化牛脂アルキルジメチルアミン、β−ヒドロキシドデシルジメチルアミン、β−ヒドロキシドデシルジエチルアミン、β−ヒドロキシヘキサデシルジメチルアミン、β−ヒドロキシヘキサデシルジエチルアミン、β−ヒドロキシオクタデシルジメチルアミン、β−ヒドロキシオクタデシルジエチルアミンなどの第3級アミンが挙げられる。
一般式(I)で表される脂肪族ジアミンとしては、例えば、N−牛脂アルキルエチレンジアミン、N−牛脂アルキルプロピレンジアミンなどのN−モノ置換エチレンジアミン;N−硬化牛脂アルキルトリメチレンジアミンなどのN−モノ置換トリメチレンジアミンが挙げられる。
また、これらの脂肪族第1〜3級アミンおよび脂肪族ジアミンはそれらの酸付加塩であってもよい。その酸としては、塩酸、臭化水素酸などの無機酸;蟻酸、酢酸、乳酸、メタクリル酸、アミノ酸などの有機酸が挙げられる。アミノ酸としては、例えば、L−アスパラギン酸、L−グルタミン酸などが挙げられる。
これらの中でも、海生生物の付着防止効果の点で、オクタデシルアミン酢酸塩、牛脂アルキルアミン酢酸塩、N−牛脂アルキルプロピレンジアミン酢酸塩、N−牛脂アルキルジメチルアミン酢酸塩が好ましく、N−牛脂アルキルプロピレンジアミン酢酸塩が特に好ましい。
脂肪族第1〜3級アミンおよび脂肪族ジアミンのアミンの市販品としては、例えば、ライオン・アクゾ株式会社製のN−アルキル−1,3−ジアミノプロパン(商品名:デュオミン T)、N−アルキルアミン(商品名:アーミン TD)、N−オクタデシルアミン(商品名:アーミン 18D)などが挙げられる。
この発明において海水冷却水系に添加される脂肪族第4級アンモニウム塩の海生生物付着防止剤の主成分は、例えば、一般式(II):
Figure 0005793755
(式中、R6は炭素数12〜20の飽和もしくは不飽和の直鎖状脂肪族炭化水素基、牛脂アルキル基、硬化牛脂アルキル基またはヤシアルキル基であり、XはCl、BrまたはIである)
で表される。
「牛脂アルキル基」、「硬化牛脂アルキル基」および「ヤシアルキル基」は、炭素数12〜20の範囲の飽和または不飽和の直鎖状脂肪族炭化水素基を意味する。この「牛脂アルキル基」、「硬化牛脂アルキル基」または「ヤシアルキル基」を有する化合物は、公知の手段により牛脂またはヤシ油もしくはヤシ脂肪から製造される混合脂肪族4級アンモニウム塩である。
一般式(II)で表される脂肪族第4級アンモニウム塩としては、例えば、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロリド、牛脂アルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ヤシアルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミドなどが挙げられる。
これらの中でも、海生生物の付着防止効果の点で、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリドが特に好ましい。
脂肪族第4級アンモニウム塩の市販品としては、例えば、ライオン・アクゾ株式会社製のヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド(商品名:アーカード 16−29およびアーカード 16−50)、アルキル(C14〜C18)トリメチルアンモニウムクロリド(商品名:アーカード T−28およびアーカード T−50)などが挙げられる。
海水冷却水系に対する脂肪族第1〜3級アミン、脂肪族ジアミンまたは脂肪族第4級アンモニウム塩の海生生物付着防止剤の添加濃度は、海生生物の生息数や水温などの海水の状態にもよるが、0.0001〜2mg/リットルが好ましく、0.005〜1mg/リットルが特に好ましい。
この発明の方法では、添加される脂肪族第1〜3級アミン、脂肪族ジアミンまたは脂肪族第4級アンモニウム塩の海生生物付着防止剤の濃度が長期間維持されるので、これらの添加濃度が上記の範囲であっても、海生生物付着防止効果を長期間持続できると共に、海生生物付着防止剤の添加量を削減できる。
この発明を以下の試験例により具体的に説明するが、これらがこの発明の範囲を限定するものではない。
試験例1(海生生物付着防止剤の濃度維持効果確認試験)
瀬戸内海某所の沿岸で採取した海水(pH:8.1、温度:20℃、塩分濃度:3.2%)を0.45μmのメンブランフィルターでろ過した。得られた海水1リットルを容量1リットルの2個のビーカーにそれぞれ入れた。各海水をスターラーで攪拌しながら、模擬の浮遊懸濁物質としてカオリンを濃度5mg/リットルになるように添加した。
次いで、一方のビーカーにのみ予めポリ塩化アルミニウム(「PAC」ともいう)を濃度5mg/リットルになるように添加し、両方のビーカーに海生生物付着防止剤としてヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド(「化合物A」という)を濃度0.05mg/リットルになるように添加した。添加直後とその10分後の化合物Aの濃度を測定し、その維持率を算出した(No.1および3)。
また、海生生物付着防止剤として化合物Aの代わりにそれぞれ牛脂アルキルアミン酢酸塩(「化合物B」という)、オクタデシルアミン酢酸塩(「化合物C」という)およびN−牛脂アルキルジメチルアミン酢酸塩(「化合物D」という)を濃度0.05mg/リットルになるように添加したこと以外は、上記と同様にして添加直後とその10分後の化合物B、CおよびDの濃度を測定し、その維持率を算出した(No.2〜4および7〜9)。
なお、化合物A、B、CおよびDの濃度測定は、JIS K0101−1998の「陽イオン界面活性剤の濃度分析方法」に準拠して行った。すなわち、化合物A、B、CおよびDがそれぞれ陰イオン性のオレンジII[4-(2-ヒドロキシ-1-ナフタレニル)アゾベンゼンスルホン酸ナトリウム]と反応して生じるイオン対をクロロホルムに抽出し、吸光度を測定し、予め測定しておいた検量線と対照して化合物A、B、CおよびDの濃度を測定した。検量線は、所定の濃度になるように化合物A、B、CおよびDをそれぞれ純水に溶解させ、その溶液中の化合物A、B、CおよびDがそれぞれオレンジIIと反応して生じるイオン対をクロロホルムに抽出し、吸光度を測定することにより求めた。
また、海生生物付着防止剤として化合物Aの代わりにN−牛脂アルキルプロピレンジアミン酢酸塩(「化合物E」という)を濃度0.05mg/リットルになるように添加したこと以外は、上記と同様にして添加直後とその10分後の化合物Bの濃度を測定し、その維持率を算出した(No.5および10)。
なお、化合物Eの濃度測定は、化合物Eが陰イオン性のブリリアントブルー[FCF(C37342Na293)]と反応して生じるイオン対をクロロホルムに抽出し、吸光度を測定すること以外は化合物Aと同様に、JIS K0101−1998の「陽イオン界面活性剤の濃度分析方法」に準拠して行った。検量線は、所定の濃度になるように化合物Eを純水に溶解させ、その溶液中の化合物Eがブリリアントブルーと反応して生じるイオン対をクロロホルムに抽出し、吸光度を測定することにより求めた。
得られた結果を表1に示す。
Figure 0005793755
表1の結果から、海生生物付着防止剤としてのヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド、牛脂アルキルアミン酢酸塩、オクタデシルアミン酢酸塩、N−牛脂アルキルジメチルアミン酢酸塩またはN−牛脂アルキルプロピレンジアミン酢酸塩と、PACとを併用した場合には、海生生物付着防止剤が高濃度に維持されることがわかる。
試験例2(海生生物付着防止剤の濃度維持効果確認試験)
PACの代わりにポリアクリルアミドを濃度0.2mg/リットルになるように添加したこと以外は、試験例1と同様にして、添加直後とその10分後の化合物Aおよび化合物Eの濃度を測定し、それらの維持率を算出した(No.1および3)。
また、模擬の浮遊懸濁物質としてカオリンを添加しない海水についても、上記と同様にして添加直後とその10分後の化合物Aおよび化合物Eの濃度を測定した(No.2および4)。
さらに、ブランクとして、PACを添加しない系(No.13および15、それぞれ試験例1のNo.6および10に相当)、カオリンおよびPACを添加しない系(No.14および16)についても同様に試験した。
得られた結果を表2に示す。
試験例3(海生生物付着防止剤の濃度維持効果確認試験)
PACの代わりに、直流安定化電源(株式会社高砂製作所製、型式:LX035−3.5A)、陽極として鋳鉄および陰極として白金からなる電解装置を用いてビーカー内の海水中で鋳鉄を電気分解させ、2価の鉄イオンを濃度0.01mg/リットルになるように発生させたこと以外は、試験例1と同様にして、添加直後とその10分後の化合物Aおよび化合物Eの濃度を測定した(No.5および7)。
また、模擬の浮遊懸濁物質としてカオリンを添加しない海水についても、上記と同様にして添加直後とその10分後の化合物Aおよび化合物Eの濃度を測定し、それらの維持率を算出した(No.6および8)。
得られた結果を表2に示す。
試験例4(海生生物付着防止剤の濃度維持効果確認試験)
PACの代わりに、直流安定化電源(株式会社高砂製作所製、型式:LX035−3.5A)、陽極として亜鉛および陰極として白金からなる電解装置を用いてビーカー内の海水中で亜鉛を電気分解させ、2価の亜鉛イオンを濃度0.01mg/リットルになるように発生させたこと以外は、試験例1と同様にして、添加直後とその10分後の化合物Aおよび化合物Eの濃度を測定した(No.9および11)。
また、模擬の浮遊懸濁物質としてカオリンを添加しない海水についても、上記と同様にして添加直後とその10分後の化合物Aおよび化合物Eの濃度を測定し、それらの維持率を算出した(No.10および12)。
得られた結果を表2に示す。
Figure 0005793755
表2の結果から、海生生物付着防止剤としてのヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリドまたはN−牛脂アルキルプロピレンジアミン酢酸塩と、ポリアクリルアミド、2価の鉄イオンまたは2価の亜鉛イオンとを併用した場合には、浮遊懸濁物質としてのカオリンの有無にかかわらず、海生生物付着防止剤が90%以上の濃度に維持されることがわかる。
試験例5(海生生物付着防止剤の濃度維持および海生生物付着防止効果確認試験)
瀬戸内海に面した某所の臨海工場内に、試験装置として、流速1m3/hで海水を一過式に通水するパイプ(内径65mm、全長1m、塩化ビニル製)を設けた。
このパイプに、化合物E、PACおよびカオリンを表3に示す濃度になるように添加した海水を90日間通水した。
通水中、1週間毎にパイプ出口の海水を採取して、試験例1と同様に化合物Eの濃度を測定し、その維持率を算出し、それらの平均値を求めた。
また、通水終了後にパイプ内に付着したムラサキイガイの個数を計数した。
得られた結果を表3に示す。
Figure 0005793755
表3の結果から、海生生物付着防止剤としてのN−牛脂アルキルプロピレンジアミン酢酸塩と、PACを併用した場合には、浮遊懸濁物質としてのカオリンの有無にかかわらず、海生生物付着防止剤の濃度低下が抑制され、ムラサキイガイの付着が抑制されることがわかる。
この発明は、上記のように説明されるが、同様に多くの手段により自明に変形され得る。そのような変形例は、この発明の趣旨および範囲から離れるものではなく、そのような当業者に自明である全ての変形例は、請求の範囲の範囲内に含まれることを意図されている。

Claims (6)

  1. 海水冷却水系に存在する浮遊懸濁物質を凝集し得る凝集剤および/または金属イオンの存在下に、脂肪族第1〜3級アミン、脂肪族ジアミンまたは脂肪族第4級アンモニウム塩の海生生物付着防止剤を海水冷却水系に添加して、海生生物付着防止剤の浮遊懸濁物質への吸着による海生生物付着防止剤の濃度低下を防止することにより、海生生物付着防止効果を持続させることからなり
    前記凝集剤が、ポリ塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、塩化第二鉄および塩化亜鉛の無機凝集剤ならびにポリエチレンイミンおよびポリアクリルアミドの有機凝集剤から選択され、
    前記金属イオンが、アルミニウムイオン、鉄イオンまたは亜鉛イオンであり、
    前記凝集剤を、前記海水冷却水系中、前記海生生物付着防止剤の添加場所よりも上流側に前記凝集剤を添加することによって存在させ、
    前記金属イオンを、前記海水冷却水系中、前記海生生物付着防止剤の添加場所よりも上流側で金属の電気分解により金属イオンを発生させるか、または前記海生生物付着防止剤の添加場所よりも上流側に金属イオンを含有する水を添加することによって存在させる
    ことを特徴とする海生生物付着防止効果の持続化方法。
  2. 前記海水冷却水系に対する前記凝集剤の濃度が、0.005〜100mg/リットルである請求項1に記載の海生生物付着防止効果の持続化方法。
  3. 前記海水冷却水系に対する前記金属イオンの濃度が、0.001〜50mg/リットルである請求項1または2に記載の海生生物付着防止効果の持続化方法。
  4. 前記脂肪族ジアミンの海生生物付着防止剤が主成分としてN−牛脂アルキルプロピレンジアミン酢酸塩を含み、かつ前記海水冷却水系に対する前記海生生物付着防止剤の添加濃度が0.0001〜2mg/リットルである請求項1〜3のいずれか1つに記載の海生生物付着防止効果の持続化方法。
  5. 前記脂肪族第4級アンモニウム塩の海生生物付着防止剤が主成分としてヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリドを含み、かつ前記海水冷却水系に対する前記海生生物付着防止剤の添加濃度が0.0001〜2mg/リットルである請求項1〜4のいずれか1つに記載の海生生物付着防止効果の持続化方法。
  6. 前記海水冷却水系が、一過式または循環式である請求項1〜5のいずれか1つに記載の海生生物付着防止効果の持続化方法。
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