JP5778379B2 - 押出し成形及び型成形用ゴム組成物及びその用途 - Google Patents
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Description
(1)エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンと非共役ポリエンとからなるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)100重量部に対して、少なくとも、カーボンブラック(B)30〜300重量部、及び次式(I):
で示されるアルコキシシラン化合物(C)1.0×10-5〜5.0×10-3mol が配合されている押出し成形用ゴム組成物。
(4)カーボンブラック(B)の配合量が、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)100重量部に対して、61〜200重量部である前記(1)に記載の押出し成形用ゴム組成物。
(6)見かけの活性化エネルギーが20〜300kJ/molであって、いかなるゴム加工工程を経ても、見かけの活性化エネルギーの変化率が40%以下である前記(1)〜(5)のいずれかに記載の押出し成形用ゴム組成物。
(8)前記(1)〜(7)のいずれかに記載のゴム組成物からなることを特徴とするウエザーストリップスポンジ製品、高発泡シール製品、グラスランチャネル製品、窓枠製品又は自動車用水系ホース製品。
(10)エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンと非共役ポリエンとからなるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)100重量部に対して、少なくとも、カーボンブラック(B)30〜300重量部、及び次式(I):
で示されるアルコキシシラン化合物(C)1.0×10-5〜5.0×10-3mol が配合されている型成形用ゴム組成物。
(13)カーボンブラック(B)の配合量が、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)100重量部に対して、61〜200重量部である前記(10)に記載の型成形用ゴム組成物。
(15)見かけの活性化エネルギーが20〜200kJ/molであって、いかなるゴム加工工程を経ても、見かけの活性化エネルギーの変化率が20%以下である前記(10)〜(14)のいずれかに記載の型成形用ゴム組成物。
(17)前記(10)〜(16)のいずれかに記載のゴム組成物からなることを特徴とする防振ゴム、注入スポンジ、グロメット、Oリング、パッキン、ブーツ、窓枠、ブレーキピストンカップ又はOAロール製品。
(18)前記(10)〜(16)のいずれかに記載のゴム組成物を型物用成形機にあった形状とし、加硫することを含む加硫ゴム成形体の製造方法。
本発明に用いられるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)における炭素数3〜20のα−オレフィンとしては、具体的には、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、1−ノナデセン、1−エイコセン、9−メチル−1−デセン、11−メチル−1−ドデセン、12−エチル−1−テトラデセン等が挙げられる。これらのα−オレフィンは、単独で、又は2種以上組み合わせて用いることができる。これらのα−オレフィンのうち、炭素数3〜8のα−オレフィン、例えばプロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテンが特に好ましい。
エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)のヨウ素価は、架橋効率の高いゴム組成物が得られ、耐圧縮永久歪性に優れる加硫ゴム成形体を提供できるゴム組成物が得られ、かつ、コスト的に有利である点で、1〜40であることが好ましく、1〜30であることが更に好ましい。
本発明の押出し成形用ゴム組成物においては、カーボンブラック(B)は、十分な機械的強度を有する押出し成形加硫ゴム成形体を提供できるゴム組成物を得るために、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)100重量部に対して、30〜300重量部、好ましくは50〜200重量部、更に好ましくは61〜200重量部、最も好ましくは70〜200重量部の割合で用いられる。本発明の型成形用ゴム組成物においては、カーボンブラック(B)は、十分な機械的強度を有する加硫ゴム成形体を提供できるゴム組成物を得るために、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)100重量部に対して、30〜300重量部、好ましくは50〜200重量部、更に好ましくは61〜200重量部、最も好ましくは80〜200重量部の割合で用いられる。
本発明においては、コンパウンドの活性化エネルギーの変化率を小さくし、混練中にコンパウンド中で発生するカーボンブラック/ポリマー界面を基点として発生する物理的ネットワークの形成を抑制するため、前記式(I)で示されるアルコキシシラン化合物(C)を配合する。アルコキシシラン化合物(C)の配合量は、十分な効果を発揮し、かつ加硫速度、ゴム弾性を低下させない点で、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)100重量部に対して、1.0×10-5〜5.0×10-3mol であることが必要であり、好ましくは1.0×10-4〜4.0×10-3mol 、更に好ましくは1.0×10-4〜2.1×10-3mol である。
本発明の押出し成形用ゴム組成物及び型成形用ゴム組成物は、意図する加硫物の用途等に応じて、カーボンブラック(B)以外のゴム補強剤、無機充填剤、軟化剤、老化防止剤、加工助剤、発泡剤、発泡助剤、加硫促進剤、有機過酸化物、加硫助剤、着色剤、分散剤、難燃剤等の従来公知の添加剤を、本発明の目的を損なわない範囲で配合することができる。
本発明のゴム組成物は、バンバリーミキサー、ニーダー、インターミックスのようなインターナルミキサー(密閉式混合機)類により、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)、カーボンブラック(B)、アルコキシシラン化合物(C)、ゴム補強剤、無機充填剤、軟化剤等の添加剤を80〜170℃の温度で2〜20分間混練した後、イオウをオープンロールのようなロール類、あるいはニーダーを使用して、必要に応じて加硫促進剤、加硫助剤、発泡剤、発泡助剤を追加混合し、ロール温度40〜80℃で5〜30分間混練した後、分出しすることにより調製することができる。
[1−(コンパウンド(2)の見かけの活性化エネルギー/
コンパウンド(1)の見かけの活性化エネルギー)]×100
で表される活性化エネルギー変化率(%)が通常40%以下、好ましくは30%以下、更に好ましくは20%以下となるように、カーボンブラック(B)とアルコキシシラン化合物(C)(シランカップリング剤)が反応した状態を得るように混練することが好ましい。
[1−(コンパウンド(2)の見かけの活性化エネルギー/
コンパウンド(1)の見かけの活性化エネルギー)]×100
で表される活性化エネルギー変化率(%)が通常20%以下、好ましくは15%以下、更に好ましくは10%以下となるように、カーボンブラック(B)とアルコキシシラン化合物(C)(シランカップリング剤)が反応した状態を得るように混練することが好ましい。
なお、実施例及び比較例における各種物性及びその試験方法は、以下のとおりである。
1)レオメトリックス社製RDS−IIを用いて測定した。
2)試料の作成:50tプレス機にて、コンパウンド(加硫剤、加硫促進剤なし)を190℃−5分間の条件で2mmシートを作成した。
3)測定条件:測定温度を170℃、190℃、210℃の3条件で、各温度にて、周波数0.1〜15Hzで複素粘性率を測定した。(歪み:1%、各温度で安定するまでの時間:3分間)
4)活性化エネルギー算出
170℃、190℃、210℃での複素粘性率の周波数依存性を測定し、190℃における見かけの活性化エネルギーを求めるべく、以下の関係式より活性化エネルギーを算出した。
ηT =aT ηT0
aT :シフトファクター
A:頻度因子
Ea:見かけの活性化エネルギー
R:気体定数
T:温度
(押出し成形用ゴム組成物)
活性化エネルギーの変化率(%)=[1−((2)/(1))]×100
(1):基準値=8インチオープンロールにて21分間混練することによって得られたコンパウンドの見かけの活性化エネルギー
(2):次工程における押出機による押出直後のコンパウンドの見かけの活性化エネルギー
活性化エネルギーの変化率(%)=[1−((2)/(1))]×100
(1):基準値=8インチオープンロールにて、JIS K6395に従って混練することによって得られたコンパウンドの見かけの活性化エネルギー
(2):次工程における型成形用に調製されたシート状コンパウンド又はインジェクション用に成形されたリボン状コンパウンドの見かけの活性化エネルギー
加硫剤、加硫促進剤を配合する前のコンパウンドを用いて、ロール間隙を5mmとした8インチオープンロールに巻き付け2分間回転させた後、リボン状に成形し、50mm押出機に通した後の材料をSCER(島津製作所(株)製)で、L/D=60mm/2mmのノズルを用いて、剪断速度102sec-1 で押し出した後の試料断面(A)(mm)を測定し、ダイスウエル比=A(試料断面;直径(mm))/2(ノズル直径(mm))を評価した。
リボン状コンパウンドを長さ30cmに切断し、これを半分に折り曲げて端部を固定し、40℃オーブン中に24時間放置後、折り曲げ面を観察して、亀裂の有無と切断しているかどうかを評価した。
8インチロールにより、厚み5mm、幅40mm、長さ300mm のリボンを作成し、このリボンを40℃のオーブン中で1時間放置した後、長さを350mmとしたときに、このリボンがちぎれる(切れる)かどうかを評価する。
熱風加硫したチューブ状スポンジゴムを30mmの長さに切断し、上から60Wの電球で照らし、表面の光沢が現れる角度から目視にて以下の5点満点評価を行った。
3点:光沢はあるものの平面がやや凸凹している
1点:光沢がなく、平面が凸凹している。
(4点、2点は、それぞれ、5点と3点、3点と1点の中間の状態)
JIS K6300に基づき140℃で未加硫ゴムのムーニー粘度(Vm)を、125℃でムーニー・スコーチ時間(t5 )を測定した。
[M100(100%モジュラス)]
JIS K6251に従って測定した。
JIS K6251に従って測定した。
[引張試験](押出し成形用ゴム組成物)
JIS K6251に従って、測定温度23℃、引張速度500mm/分の条件で引張試験を行い、コンパウンドを150トンプレス機で170℃×10分の条件により加硫ゴムシートを得た。破断時の強度TB と伸びEB を測定した。
JIS K6253に従って測定した。得られた加硫ゴムシート(2mm)を重ねて12mmとし、デュロメーターAで製品硬さを求めた。
JIS K6251に従って、測定温度23℃、引張速度500mm/分の条件で引張試験を行い、コンパウンドを150トンプレス機で170℃×10分の条件により加硫ゴムシートを得た。破断時の強度TB 、伸びEB 及び硬さHA を測定した。
(1)自動車用グラスランチャネル・窓枠用ゴム組成物及びその製品
JIS K6262(1993年)に従い、圧縮永久歪試験を行った。本試験片は、170℃×15分で得たものを用い、評価条件は70℃−22hrsである。
熱風加硫したチューブ状スポンジゴムを30mmの長さに切断し、圧縮永久歪測定用治具に取り付けた。試験片の高さが荷重をかける前の高さの1/2になるように圧縮し、治具ごと70℃のギヤーオーブン中に入れ、200時間熱処理した。試験片を圧縮装置から取り出し、30分放冷後、試験片の高さを測定し以下の計算式により圧縮永久歪を算出した。
t0 :試験片の試験前の高さ
t1 :試験片を熱処理し、30分後放冷した後の高さ
t2 :試験片を測定用治具に取り付けた状態の高さ
JIS K6262(1993年)に従い、圧縮永久歪試験を行った。本試験片は、170℃×12分で得たものを用い、評価条件は120℃−22hrsである。
動的粘弾性試験は、サイエンティフィック・ファー・イースト(株)製RSA−2を用いて、測定温度25℃、周波数1Hz/100Hz及び歪率0.1%の条件で、1mmシートについて行い、複素弾性率E*(×107dyne/cm2)を求めた。また、動倍率(車内騒音の指標)及び損失正接(tanδ)(乗り心地の指標)を下式により求めた。
(E* :複素弾性率、E’:動的弾性率、E”:動的損失弾性率)
動倍率=100HzのE* /1HzのE*
tanδ=E”/E’
リボン状コンパウンドを60mm押出機で、押出し、マイクロ波加硫槽(UHF)(200℃−3kw)と熱空気加硫槽(HAV)(230℃)が直列につながれた成形ラインを用いて、引き取り速度7m/分で、平板製品を得、1m 当たりの表面異物(0.03mm以上の異物)の個数を評価した。
(a)試験片:JIS1号ダンベルで打ち抜く。
(b)測定方法:引張速度50mm/minで25%伸長時の応力を求める。
[比重]
熱風加硫したチューブ状スポンジゴムから、20mm×20mmの試験片を打ち抜き、表面の汚れをアルコールで拭き取った。この試験片を、25℃雰囲気下で自動比重計(東洋精機製作所製:M−1型)を用いて、空気中と純水中の質量差から比重測定を行い、スポンジの比重SGを算出した。
熱風加硫したチューブ状スポンジゴムから、20mm×20mmの試験片を打ち抜き、表面の汚れをアルコールで拭き取った。この試験片を水面下50mmの位置で125mmHgまで減圧し、3分間保持した。続いて大気圧に戻し3分間経過後、吸水した試験片の重量を測定し、以下の式から吸水率(Wa)を算出した。
W1 :浸漬前重量(g)
W2 :浸漬後重量(g)
熱風加硫したチューブ状スポンジゴムを2mmの長さに切断し、拡大鏡を用いて、縦a、横bの寸法を測定し(図2参照)、以下の式より算出した。
トランスファー成形機を用い、金型内に配合ゴム10gを10秒で注入し、型温度180℃で3.5分間加硫発泡を行った。このようにして得られた図3の加硫ゴム発泡成形体を型から取り出し、成形体の長さ(図中のL)を測定した。
エチレン・プロピレン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−1)[エチレン/プロピレンのモル比=68/32、135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]=3.0dl/g、ヨウ素価=12、ムーニー粘度(油展後)=110、油展量=10phr(parts per hundred rubber); 三井化学(株)製]100重量部(製品重量110重量部)、FEFカーボンブラック[旭カーボン(株)製、商品名:旭#60G]175重量部、重質炭酸カルシウム[白石カルシウム(株)製、商品名:ホワイトンSB]20重量部、軟化剤[出光興産(株)製、商品名:ダイアナプロセスPW−380]85重量部、亜鉛華[堺化学工業(株)製、商品名:1号]5重量部、ステアリン酸1重量部及びジメチルジステアリルアンモニウムクロリド[ライオンアクゾ(株)製、商品名:アーカード2HT−F]を容量16リットルのバンバリーミキサー[(株)神戸製鋼所製]で混練した。この混練は充填率75%で行った。
各組成物の配合を表1に、混練条件及び結果を表2及び表3に示す。
ビス−3−(トリエトキシシリル)プロピルテトラスルファンの配合量を変える以外は、実施例1〜5と同様にして、混練及び8インチロール混練を行った。混練は170℃、4分で行い、排出後のコンパウンド温度は175℃であった。
各組成物の配合を表4に、混練条件及び結果を表5に示す。
ビス−3−(トリエトキシシリル)プロピルテトラスルファンの代わりに表6に示す配合剤Aを等モル、又はイオウを0.03重量部もしくは0.3重量部配合する以外は、実施例3と同様にして実験を行った(混練条件:170℃、4分)。
結果を表6に示す。
オルガノシラン1:ジメトキシメチルフェニルシラン(SiC9H14O2) (信越化学工業(株)製)
オルガノシラン2:テトラキス(2−メトキシエトキシ)シラン
((CH3OCH2CH2O)4Si)(信越化学工業(株)製)
ビニルシラン:ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン
((CH3OCH2CH2O)3SiCH=CH2)(信越化学工業(株)製)
加硫促進剤TRA:ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド(商品名:サンセラーTRA、三新化学工業(株)製)
エチレン・プロピレン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−2)[エチレン/プロピレンのモル比=68/32、135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]=2.7dl/g、ヨウ素価=25、ムーニー粘度(ML(1+4) 125℃)=45、油展量=20phr(parts per hundred rubber); 三井化学(株)製]100重量部(製品重量120重量部)、活性亜鉛華[井上石灰工業(株)製、商品名:メタZ102]5重量部、SRF−Hカーボンブラック[旭カーボン(株)製、商品名:旭#50HG]90重量部、ビス−3−(トリエトキシシリル)プロピルテトラスルファン[デグサ・ヒュルス社製、商品名:Si−69]所定量、パラフィン系プロセスオイル[出光興産(株)製、商品名:ダイアナプロセスPW−380]70重量部及び活性剤[ポリエチレングリコール;日本油脂(株)製、商品名:PEG#4000]所定量を容量16リットルのバンバリーミキサー[(株)神戸製鋼所製]にて、充填率75%で6分間混練し、排出後のコンパウンド温度は、165℃であった。混練は一括投入法で行った。ビス−3−(トリエトキシシリル)プロピルテトラスルファンは、秤量したカーボンブラックの上に所定量吹きかけ、混練機内にカーボンブラックと一緒に投入した。
各組成物の配合及び結果を表7に示す。
エチレン・プロピレン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−2)[エチレン/プロピレンのモル比=68/32、135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]=2.7dl/g、ヨウ素価=25、ムーニー粘度(ML(1+4) 125℃)=45、油展量=20phr(parts per hundred rubber); 三井化学(株)製]100重量部(製品重量120重量部)及びプロピレンホモポリマー(融点:160℃、MFR(ASTM D1238、190℃、2.16kg)20g/10分、結晶化度85%)20重量部を予め容量4.3リットルのバンバリーミキサーで175℃、5分の条件でブレンドし、これを50mm押出機で260℃(N2シール中)で押出し、水冷してEPDM/PPアロイを得た。このEPDM/PPアロイを用いて、表7に示す配合で実施例9〜11と同様に処理した。結果を表7に示す。
エチレン・プロピレン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−4)[エチレン/プロピレンのモル比=68/32、135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]=4.0dl/g、ヨウ素価=22、ムーニー粘度(油展後)=110、油展量=50phr(parts per hundred rubber); 三井化学(株)製]100重量部(製品重量150重量部)、FEFカーボンブラック[旭カーボン(株)製、商品名:旭#60G]60重量部、亜鉛華[堺化学工業(株)製、商品名:1号]5重量部及びステアリン酸1重量部を容量16リットルのバンバリーミキサー[(株)神戸製鋼所製]で混練した。
各組成物の配合を表8に、混練条件及び結果を表9及び表10に示す。
エチレン・プロピレン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−4)[エチレン/プロピレンのモル比=68/32、135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]=4.0dl/g、ヨウ素価=22、ムーニー粘度(油展後)=110、油展量=50phr(parts per hundred rubber); 三井化学(株)製]100重量部(製品重量150重量部)又はエチレン・プロピレン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−5)[エチレン/プロピレンのモル比=68/32、135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]=2.7dl/g、ヨウ素価=20、ムーニー粘度(油展後)(ML(1+4) 100℃)=90、油展量=10phr(parts per hundred rubber); 三井化学(株)製]100重量部(製品重量110重量部)、FEFカーボンブラック[旭カーボン(株)製、商品名:旭#60G]60重量部、軟化剤[出光興産(株)製、商品名:ダイアナプロセスPW−380]40重量部(実施例20のみ)、亜鉛華[堺化学工業(株)製、商品名:1号]5重量部及びステアリン酸1重量部を容量16リットルのバンバリーミキサー[(株)神戸製鋼所製]で混練した。
各組成物の配合を表11に、混練条件及び結果を表12に示す。
サンセラーBZ:商品名、三新化学工業(株)製、ジ−n−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛
サンセラーM:商品名、三新化学工業(株)製、2−メルカプトベンゾチアゾール
サンセラーTT:商品名、三新化学工業(株)製、テトラメチルチウラムジスルフィド
エチレン・プロピレン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−6)[エチレン/プロピレンのモル比=68/32、135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]=2.1dl/g、ヨウ素価=25、ムーニー粘度(ML(1+4) 125℃)=30; 三井化学(株)製]100重量部、活性亜鉛華[井上石灰工業(株)製、商品名:メタZ102]5重量部、ステアリン酸2重量部、SRF−Hカーボンブラック[旭カーボン(株)製、商品名:旭#50HG]100重量部、ビス−3−(トリエトキシシリル)プロピルテトラスルファン[デグサ・ヒュルス社製、商品名:Si−69]又は他のオルガノシラン所定量及びパラフィン系プロセスオイル[出光興産(株)製、商品名:ダイアナプロセスPW−380]40重量部を容量16リットルのバンバリーミキサー[(株)神戸製鋼所製]にて、充填率75%で6分間混練した。混練は一括投入法で行った。ビス−3−(トリエトキシシリル)プロピルテトラスルファン及び他のオルガノシランは、秤量したカーボンブラックの上に所定量吹きかけ、混練機内にカーボンブラックと一緒に投入した。
各組成物の配合、混練条件及び結果を表13に示す。
エチレン・プロピレン・5−ビニル−2−ノルボルネン共重合体ゴム(A−6)[エチレン/プロピレンのモル比=68/32、135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]=2.1dl/g、ヨウ素価=25、ムーニー粘度(ML(1+4) 125℃)=30; 三井化学(株)製]100重量部及びプロピレンホモポリマー(融点:160℃、MFR(ASTM D1238、190℃、2.16kg)20g/10分、結晶化度85%)20重量部を予め容量4.3リットルのバンバリーミキサーで175℃、5分の条件でブレンドし、これを50mm押出機で260℃(N2シール中)で押出し、水冷してEPDM/PPアロイを得た。このEPDM/PPアロイを用いて、表13に示す配合で実施例21と同様に処理した。結果を表13に示す。
オルガノシラン2:テトラキス(2−メトキシエトキシ)シラン((CH3OCH2CH2O)4Si)(信越化学工業(株)製)
オルガノシラン3:ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン((CH3OCH2CH2O)3SiCH=CH2)(信越化学工業(株)製)
b 横
1 チューブ状スポンジ
2 成形体
Claims (11)
- エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンと非共役ポリエンとからなり、(i)(a)エチレンから導かれる単位と(b)炭素数3〜20のα−オレフィンから導かれる単位とを50/50〜90/10[(a)/(b)]のモル比で含有し、(ii)ヨウ素価が1〜40であり、(iii) 135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が2.0〜4.5dl/gであるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)100重量部に対して、カーボンブラック(B)(但し、シリカを表面に付着又は沈積させたカーボンブラックを除く。)70〜200重量部、及び前記エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(A)100gに対して、次式(I):
[式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基であり、R1 は炭素数1〜4のアルキル基又はフェニル基であり、nは0、1又は2であり、R2 は炭素数1〜6の2価の直鎖状又は分岐状の炭化水素基であり、R3 は炭素数6〜12のアリーレン基であり、m及びpは、それぞれ0又は1であり、かつ、mとpとが同時に0となることはなく、qは2であり、Bは−Sx−(式中、xは2〜8の整数である。)である。]
で示されるアルコキシシラン化合物(C)1.0×10-5〜5.0×10-3mol が配合されており、重合度100以上のフェニル基含有オルガノポリシロキサン、及びシリカを表面に付着又は沈積させたカーボンブラックを含有しない押出し成形用ゴム組成物。 - 比表面積50m2/g以上のシリカ微粉末を含有しない請求項1記載の押出し成形用ゴム組成物。
- アルコキシシランを有する基、水酸基、アミノ基及びエポキシ基の中から選ばれる少なくとも1種を含有する化合物及び/又は重合体の群から選ばれる少なくとも1種を熱可塑性ポリオレフィン樹脂に配合した樹脂組成物との複合体として用いられるものでない請求項1又は2に記載の押出し成形用ゴム組成物。
- 酸化カルシウムを含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の押出し成形用ゴム組成物。
- 軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルク及びクレーから選ばれる無機充填剤を含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の押出し成形用ゴム組成物。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のゴム組成物からなることを特徴とするウエザーストリップスポンジ製品。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のゴム組成物からなることを特徴とする高発泡シール製品。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のゴム組成物からなることを特徴とするグラスランチャネル製品。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のゴム組成物からなることを特徴とする窓枠製品。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のゴム組成物からなることを特徴とする自動車用水系ホース製品。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のゴム組成物を押出成形機により意図する形状とし、加硫することを含む加硫ゴム成形体の製造方法。
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