JP5776018B2 - レンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ鏡筒および撮像装置に関し、特に、レンズ鏡筒内部に配置されるレンズ枠の移動機構に関する。
近年、レンズからの入射光をCCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complimente Metal Oxide Semiconductor)などの固体撮像素子を用いて撮像し、電気信号に変換後、画像として取り出せるようにした撮像装置が広く用いられている。また、レンズ交換式DSC(Digital Still Camera)や固定レンズ式DSC、ムービーなどの携帯用機器の小型化、高性能化の要求に伴い、撮像装置の主要部品であるレンズ鏡筒の小型化、軽量化、薄型化が一層求められている。一般に、レンズ鏡筒は、ズーム機能、フォーカス機能などそれぞれの機能単位を一群とした複数のレンズ群から構成されている。
このようなレンズ鏡筒において、ズームレンズ群やフォーカスレンズ群は、光軸方向に移動可能に設けられている。例えば、ズームレンズ群はレンズ保持枠に保持される。さらに、レンズ保持枠を光軸方向へ案内するガイド軸を備え、そのガイド軸がレンズ鏡筒に支持固定されている。さらに、レンズ保持枠を移動させるためのモータなどのアクチュエータが撮像装置に設けられている。被写体からの光がズームレンズ群を通過し、被写体の光学像が撮像素子に結像される。
レンズ保持枠の移動機構として、例えばリードスクリューとラックギアが用いられる。すなわちレンズ保持枠に固定されたラックギアが、ラックバネなどでリードスクリューに付勢される。これによって、ラックギアがリードスクリューと噛合う。さらに、リードスクリューをモータで回転させることによって、ラックギアが移動する。ラックギアの移動と連動してレンズ保持枠が移動する。
例えば、特許文献1のレンズ鏡筒では、ズームレンズ保持枠用とフォーカスレンズ保持枠用の2本のリードスクリューを一つのモータで回転させ、各リードスクリューに噛合ったラックギアを所定のタイミングでリードスクリューから離して噛合いを解除している。
また、特許文献2のレンズ鏡筒では、1本のリードスクリューと切替板とを備え、ズームレンズ保持枠とフォーカスレンズ保持枠のいずれか一方を選択的にリードスクリューに噛合わせ、光軸方向に移動させる。
また、特許文献3は、レンズ保持枠が軸方向に移動するときの挙動を安定させるために、ガイド軸とレンズ保持部材の間に付勢部材を設けることを開示している。
特開2002−162555号公報 特開2009−69269号公報 特開2007−232889号公報
従来のレンズ鏡筒において、レンズ保持枠には、円形のガイド穴、若しくはガイド溝が設けられていた。さらに、ガイド軸がガイド穴を貫通することにより、若しくはガイド軸がガイド溝に嵌め入れられることによりレンズ保持枠が光軸方向に移動可能とされていた。
しかし、従来のレンズ鏡筒では、ガイド穴、若しくはガイド溝とガイド軸との間にガタが発生し、光学性能が劣化するといった問題点があった。これは、ガイド穴の形状は円形であり、ガイド穴の仕上がり精度が不十分な場合は、主軸とガイド穴のクリアランスが大きい部分が発生することによる。特許文献3には、上述したような挙動を安定させるための機構が開示されているが、ガイド軸とレンズ保持枠の間に付勢部材を設けるので、構造が複雑になるとともにコストが上昇するという課題がある。また、小型化が困難であるという課題がある。
また、ラックギアは複数の歯を有し、全ての歯がリードスクリューに噛合わされていた。このため、ラックギアのリードスクリューへの荷重点が変動し、レンズ保持枠の移動精度の向上が困難であるといった問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、ガイド軸に案内されて光軸方向に移動可能なレンズ保持枠のガタを低減することにより、光学性能の劣化を低減可能なレンズ鏡筒を低コストで提供する。また、本発明は、ラックギアのリードスクリューへの荷重点を安定させ、レンズ保持枠の移動精度および落下強度が向上したレンズ鏡筒を提供する。また、このようなレンズ鏡筒を搭載し、小型化および低コスト化を実現した撮像装置を提供する。
本発明のレンズ鏡筒は、光軸方向に沿って移動するレンズ群と、前記レンズ群を保持するレンズ保持枠とを備え、前記レンズ保持枠には、断面が円形状の主軸が貫通するガイド穴が形成されており、前記ガイド穴の前記主軸の長手方向に直交する断面は、少なくとも2箇所の直線部を含み、前記主軸は、2箇所の前記直線部と接していることを特徴とする。
ある実施形態によれば、前記2箇所の直線部に対応した前記ガイド穴の角部分は、前記ガイド穴に作用する力の方向を向いている。
ある実施形態によれば、前記2箇所の直線部に対応した前記ガイド穴の角部分は、曲面で形成されている。
ある実施形態によれば、前記レンズ保持枠には複数の前記ガイド穴が形成されており、前記複数のガイド穴のそれぞれは、前記少なくとも2箇所の直線部を含み、前記複数のガイド穴のそれぞれの前記2箇所の直線部は、前記主軸と接し、前記複数のガイド穴のそれぞれは、前記2箇所の直線部に対応した角部分を含み、前記複数のガイド穴のそれぞれの角部分は、互いに異なる方向を向いている。
ある実施形態によれば、前記レンズ保持枠には2つの前記ガイド穴が形成されており、前記2つのガイド穴のそれぞれの前記角部分は、互いに45°異なる方向を向いている。
ある実施形態によれば、前記ガイド穴の前記断面は、三角形または四角形である。
ある実施形態によれば、前記レンズ保持枠に設けられ、リードスクリューの回転により前記主軸の長手方向に沿って移動されるラックギアと、前記レンズ保持枠に設けられ、前記ラックギアを前記リードスクリューに付勢するラックバネとを備え、前記レンズ保持枠には、前記主軸が貫通する第1のガイド穴および第2のガイド穴が前記主軸の長手方向に沿って配置されており、前記レンズ保持枠には、副軸が貫通する第3のガイド穴が形成されており、前記主軸の長手方向に直交する断面において、前記ラックギアと前記リードスクリューの当接点、前記主軸、前記副軸がこの順に配置されている。
ある実施形態によれば、前記ラックバネにより前記ラックギアと前記リードスクリューとの間に発生する力の方向と直交し、且つ、前記主軸の長手方向に直交する方向において、前記ラックギアと前記リードスクリューの前記当接点、前記主軸、前記副軸がこの順に配置されている。
ある実施形態によれば、前記第1および第2のガイド穴のうちの、前記ラックバネが前記ラックギアを前記リードスクリューに付勢することにより前記レンズ保持枠に発生する反力を受ける位置に前記2箇所の直線部が設けられている。
ある実施形態によれば、前記反力により、前記第1および第2のガイド穴の前記2箇所の直線部は前記主軸に付勢される。
ある実施形態によれば、前記第1および第2のガイド穴のそれぞれは、前記2箇所の直線部に対応した角部分を含み、前記第1および第2のガイド穴のそれぞれの角部分は、前記ラックギアが前記リードスクリューに加える力の方向を向いている。
ある実施形態によれば、前記ラックギアは、前記リードスクリューの溝に当接する第1の歯と、前記第1の歯に隣接するとともに前記リードスクリューの溝ピッチの間隔で配置され、且つ、前記リードスクリューの溝に当接しない第2の歯とを有する。
ある実施形態によれば、前記主軸の長手方向を高さ方向としたとき、前記第1の歯は、前記第1のガイド穴と前記第2のガイド穴の間の中央部近傍の高さに位置し、前記第2の歯は、前記第1の歯よりも端側に位置している。
ある実施形態によれば、前記ラックギアは、前記リードスクリューの少なくとも1つの歯の先端に当接する当接部をさらに有する。
また、本発明の撮像装置は、上述したレンズ鏡筒を備える。
また、本発明のレンズ鏡筒は、光軸方向に沿って移動するレンズ群と、前記レンズ群を保持するレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠に設けられ、リードスクリューの回転により主軸の長手方向に沿って移動されるラックギアと、前記レンズ保持枠に設けられ、前記ラックギアを前記リードスクリューに付勢するラックバネとを備え、前記レンズ保持枠には、前記主軸が貫通するガイド穴が形成されており、前記ラックギアは、前記リードスクリューの溝に当接する第1の歯と、前記第1の歯に隣接するとともに前記リードスクリューの溝ピッチの間隔で配置され、且つ、前記リードスクリューの溝に当接しない第2の歯とを有することを特徴とする。
また、本発明の撮像装置は、上述したレンズ鏡筒を備える。
本発明によれば、レンズ保持枠のガイド穴の断面は、少なくとも2箇所の直線部を含み、主軸は、少なくともその2箇所の直線部と接する。これにより、ガイド穴とガイド軸との間のガタを低減させることができる。すなわち、レンズ保持枠のガタを低減させることができ、光学性能の劣化を低減可能なレンズ鏡筒を提供できる。
また、レンズ保持枠のガイド穴の形状は略四角形であってもよい。ガイド穴の形状を円形とすると、仕上がり精度は真円度で管理しなければならない。一方、ガイド穴の形状が略四角形であれば、対向する辺の間隔で容易に仕上がり精度を管理することができる。したがって、レンズ保持枠が軸方向に移動するときの挙動が安定する。また、特許文献3に記載のレンズ鏡筒のように付勢部材を設ける必要がない。したがって、小型かつ低コストでレンズ保持枠が主軸方向に移動するときの挙動を安定させることができる。
また、ガイド穴の形状を円形とすると、ガイド軸とガイド穴が面で接するので、レンズ保持枠のガイド軸方向の移動に対して摺動抵抗が大きい。一方、ガイド穴の形状が略四角形であれば、ガイド軸とガイド穴が点で接するので、レンズ保持枠のガイド軸方向の移動に対して摺動抵抗が小さいという効果を奏する。
さらに、ガイド軸とガイド穴の間には潤滑のためにグリスを塗布することが通常であるが、ガイド穴の形状を円形とすると、ガイド穴の内側面全体にグリスがなじむので、レンズ保持枠のガイド軸方向の移動に対して摺動抵抗が大きい。一方、ガイド穴の形状が略四角形であれば、ガイド穴の四隅がグリス溜まりの役割を果たし、ガイド軸とガイド穴が接する部分に必要以上のグリスが供給されない。したがって、レンズ保持枠のガイド軸方向の移動に対して摺動抵抗が小さいという効果を奏する。
また、レンズ保持枠のラックギアは、リードスクリューの溝に当接する第1の歯と、第1の歯に隣接するとともにリードスクリューの溝ピッチの間隔で配置され、且つ、リードスクリューの溝に当接しない第2の歯とを有してもよい。この構成によれば、通常使用時は、第1の歯によってのみラックギアがリードスクリューに荷重されるので、荷重点が安定する。また、落下などの異常時は、落下による衝撃力によってラックギアが滑っても第2の歯がリードスクリューに噛合うので、レンズ保持枠の移動動作が保たれる。
本発明によれば、レンズ保持枠の移動精度の向上が可能であり、かつ、落下強度の向上が可能なレンズ鏡筒を提供できる。
本発明の実施形態に係るレンズユニットを光軸側から見た正面図である。 本発明の実施形態に係るレンズ保持枠が図中左端まで移動した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るレンズ保持枠が図中右端まで移動した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るレンズユニットの斜視図である。 レンズユニットを光軸と垂直な方向から見た側面図である。 レンズユニットを光軸と垂直な方向から見た側面図である。 レンズ保持枠に設けられた主軸穴の近傍を拡大した図である。 レンズ保持枠に設けられた主軸穴の仕上がり精度の一例を示す図である。 図8に示す仕上がり精度の主軸穴が設けられたレンズ保持枠を示す図である。 本発明の実施形態に係るレンズ保持枠に設けられた主軸穴の近傍を拡大した図である。 本発明の実施形態に係るレンズユニットを光軸側から見た正面図である。 本発明の実施形態に係るデジタルスチルカメラの外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るデジタルスチルカメラの内部に収納されたレンズ鏡筒の外観を示す斜視図である。 図13におけるA−A線に対応した本発明の実施形態に係るレンズ鏡筒の断面図である。 図13におけるB−B線に対応した本発明の実施形態に係るレンズ鏡筒の断面図である。 図13におけるC−C線に対応した本発明の実施形態に係るレンズ鏡筒の断面図である。 本発明の実施形態に係るレンズ保持枠の構成を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るレンズ保持枠のガイド穴を示す平面図である。 (a)および(b)は、本発明の実施形態に係るラックギアとリードスクリューの噛合いを示す図である。 本発明の実施形態に係るラックギアとリードスクリューの噛合いを示す要部拡大図である。
(実施形態1)
(1.構成)
本発明の実施形態1に係るレンズユニットについて図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態1に係るレンズユニット1を光軸側から見た正面図である。図2、図3は、レンズユニット1を光軸と垂直な方向から見た側面図である。
レンズ保持枠11は、レンズ10を保持している。レンズ10は、ズームレンズやフォーカスレンズなど、レンズユニット内にあって光軸方向に進退することが必要なレンズである。レンズ保持枠11は、レンズ移動枠とも称される。レンズ保持枠11は、主軸21を挿通する主軸穴37と補助軸22を挿通する補助軸穴38を有する。主軸21と補助軸22はガイド軸とも称される。主軸21と補助軸22の断面形状は円形である。また、主軸穴37と補助軸穴38はガイド穴とも称される。
レンズ保持枠11は、主軸21を挿通しさらにラック12を形成したガイド部13を有している。ラック12は、モータ24のスクリューシャフト23に係合している。したがって、モータ24の回転によってスクリューシャフト23が回転すると、ラック12はガイド軸方向に移動する。このようにして、レンズ保持枠11は、ガイド軸方向に移動することができる。
図2は、レンズ保持枠11が図中左端まで移動した状態を示している。また、図3は、レンズ保持枠11が図中右端まで移動した状態を示している。図4は、レンズユニット1の斜視図である。
(2.動作)
まず、主軸穴34が円形である場合のレンズユニットの動作を説明する。図5、図6は、レンズユニットを光軸と垂直な方向から見た側面図である。
図5は、モータ24の正転によってスクリューシャフト23が回転し、ラック12が矢印A向きに移動している状態を示している。レンズ保持枠11も矢印A向きに移動しているが、レンズ10の光軸31は、僅かながら図中時計回りに回転している。これは、レンズ保持枠11に設けられた主軸穴34が円形であるために仕上がり精度が低いことによる。
図6は、モータ24の逆回転によってスクリューシャフト23が回転し、ラック12が矢印B向きに移動している状態を示している。レンズ保持枠11も矢印B向きに移動しているが、レンズ10の光軸31は、僅かながら図中反時計回りに回転している。これも、レンズ保持枠11に設けられた主軸穴34が円形であるために仕上がり精度が低いことによる。
すなわち、主軸穴34を円形としたレンズユニットでは、主軸穴34が円形であるために仕上がり精度が低く、レンズ保持枠11のガイド軸方向の移動にガタツキが生じている。
図7は、レンズ保持枠11に設けられた主軸穴34の近傍を拡大した図である。レンズユニットのレンズ保持枠11に設けられた主軸穴34は、円形である。
図8は、レンズ保持枠11に設けられた主軸穴34の仕上がり精度の一例を示す図である。真円32は、設計目標を示す。図形33は、実際に製造されたレンズユニットのレンズ保持枠11に設けられた主軸穴34の仕上がり精度を示す。
図9は、図8に示す仕上がり精度の主軸穴34が設けられたレンズ保持枠11の一部を示す。図9に示す状態では、主軸穴34に対して主軸21が図中左下方向にがたつくことになる。
このように、円形の主軸穴34では仕上がり精度が低くなってしまい、主軸穴34の内部で主軸21ががたついてしまう。
図10は、本発明の実施形態1に係るレンズユニット1のレンズ保持枠11に設けられた主軸穴37の近傍を拡大した図である。本発明の実施形態に係るレンズユニット1のレンズ保持枠11に設けられた主軸穴37は、略四角形である。すなわち、主軸穴37の断面形状(主軸の長手方向に直交する平面上の形状)は、4箇所の直線部分を含む略四角形である。
主軸穴37が略四角形であるので、仕上がり精度は、図中C及びDのみを管理すればよい。断面形状が正方形の場合は、C=Dである。図5のレンズユニットのレンズ保持枠11に設けられた主軸穴34は、円形であるため、真円に近い主軸穴34を得るためには、多大な時間と試作回数が必要であった。主軸穴37(図10)を略四角形とすることで、対辺間の寸法である図中C及びDのみを管理すればよいので、開発工数を大幅に削減することができる。また、図5、図6を参照して説明したレンズ保持枠11のガイド軸方向の移動の際のガタツキを解消することができる。なお、主軸穴37と主軸21のクリアランスは、摺動抵抗が過大とならず、かつガタツキを許容範囲に抑えることができる値に設計すればよい。
次に、主軸穴37の角部分37a(図10)の向きについて説明する。図11は、本発明の実施形態1に係るレンズユニット1を光軸側から見た正面図である。モータ24の回転によってスクリューシャフト23が回転すると、ラック12はガイド軸方向に移動する。このようにして、レンズ保持枠11は、ガイド軸方向に移動することができる。このとき、主軸穴37には、例えば、矢印36で示す方向に力が働く。実際には、この力は、図中紙面の手前側または奥側に傾いている。主軸21の長手方向に垂直な平面において、主軸21から主軸穴37へ働く力の方向に、角部分37aの方向を向けることで、主軸21を主軸穴37の隣接する二辺で支持することができる。すなわち、主軸21は、主軸穴37に作用する力の方向を向く角部分37aに対応した辺である2箇所の直線部に接して支持される。このような構成により、主軸21が主軸穴37の角部分37a側に納まって、2箇所の直線部と確実に接触するため、レンズ保持枠11のガイド軸方向の移動の際のガタツキをさらに抑えることができる。なお、主軸21は四角形の三辺以上と接していてもよい。
なお、2箇所の直線部(2辺)に対応した角部分37aは、2箇所の直線部でできる角部分と表現されてもよいし、2箇所の直線部の間の角部分と表現されてもよい。また、角部分37aは丸みをおびていてもよい。
なお、矢印36で示す方向の力は、一例である。レンズ保持枠11をガイド軸方向に移動させるための構成によって、主軸穴37に働く力の向きと大きさは異なってくる。また、レンズユニットを搭載した撮像装置が通常の撮影姿勢にあるときのレンズ保持枠11の自重も考慮すべきである。このように、主軸穴37の角をどちらに向けるかは、主軸穴37に働く力の方向に基づくべきであるが、具体的な方向は、レンズ保持枠11をガイド軸方向に移動させるための構成と、レンズユニット1を搭載した撮像装置が通常の撮影姿勢にあるときのレンズ保持枠11の自重を考慮して設計すべきである。
次に、主軸穴37を複数個備えたレンズユニット1を説明する。レンズ保持枠11は、主軸21を挿通しさらにラック12を形成したガイド部13を有している。すなわち、ガイド部13は二つ目の主軸穴(図示せず)を有している。ガイド部13に設けられた二つ目の主軸穴の断面形状も略四角形とする(すなわち、その断面形状は、少なくとも2箇所の直線部を含む)。さらに、レンズ保持枠11に設けられた主軸穴37の角部分の向きと、ガイド部13に設けられた二つ目の主軸穴の角部分の向きとを互いに45°異ならせる。こうすることで、レンズ保持枠11に設けられた主軸穴37によって主軸21を四点で支持するとともに、ガイド部13に設けられた二つ目の主軸穴によってレンズ保持枠11に設けられた主軸穴37とは異なる四点で主軸21を支持することができる。すなわち、レンズ保持枠11のガイド軸方向の移動の際のガタツキを八方向から抑えることができる。
なお、主軸穴37の角部分は、図10に示すように曲面であってもよい。また、図10中の紙面手前側と奥側にC面取りを施している。このようにすることで、グリスが主軸穴37の角に停滞するのを防止し、主軸穴37と主軸21の接点に必要な量のグリスを供給することができる。主軸穴37の角の曲面について、Rの大きさは、使用するグリスの粘性やレンズ保持枠11の動きの速さに応じて設計する。
なお、本実施形態では、主軸穴37の断面形状を略四角形とした。しかし、その他の多角形としてもよく、例えば三角形であってもよい。また、例えば、八角形とすれば、グリスの供給がより安定することとなる。
また、本実施形態では説明しなかったが、図1などに示すように補助軸穴38も四角形としている。これにより、仕上がり精度の管理がより容易となる。
また、本実施形態のレンズユニット1を搭載したビデオカメラやデジタルスチルカメラでは、レンズ保持枠11がガイド軸方向に移動するときの挙動が安定するので、動画撮影中にズーム動作やオートフォーカス動作が行なわれても安定した動画撮影が可能となる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2に係る撮像装置として、デジタルスチルカメラを例として説明する。本実施形態のデジタルスチルカメラは、後述するレンズ鏡筒111を備える。なお、デジタルスチルカメラは、上述した実施形態1のレンズユニット1を備えてもよい。
(1.デジタルスチルカメラの構成)
図12は、本実施形態のデジタルスチルカメラ100の外観を示す斜視図である。図12に示すように、デジタルスチルカメラ100の筐体となる6面を以下のように定義する。すなわち、デジタルスチルカメラ100による撮影時に被写体側を向く面を前面部101、その反対側の面を背面部102とする。また、被写体の鉛直方向上下とデジタルスチルカメラ100で撮像されるアスペクト比(長辺対短辺の比)が3:2,4:3,16:9などの短辺方向上下とが一致するように撮影を行う場合に、鉛直方向上側に向く面を上面部103、その反対面を底面部104とする。さらに、被写体側から見て左側に来る面を左側面部105、その反対側の面を右側面部106とする。なお、これらの面の定義は、デジタルスチルカメラ100に配置された状態の各構成部材に対しても適用される。
また、図12に示すように、デジタルスチルカメラ100の前面部101に直交するY軸を有する3次元直交座標系を定義する。すなわち、背面部102から前面部101に向かう方向がY軸正方向、右側面部106から左側面部105に向かう方向がX軸正方向、さらに、X軸およびY軸に直交し、底面部104から上面部103に向かう方向がZ軸正方向となる。以下、それぞれの図においては、このXYZ座標系を基準として説明を行う。
デジタルスチルカメラ100の前面部101には、被写体に対しての対物レンズである第1レンズ211が設けられている。また、上面部103には、撮影者が撮影操作などの操作を行えるように、撮影モード切替ボタン107、レリーズボタン108、電源スイッチ109、ズーム調節レバー110などが設けられている。レリーズボタン108は撮影者が露出のタイミングを入力するためのボタンである。撮影モード切替ボタン107は、撮影者が撮影操作に関する設定切替を行うためのボタンである。電源スイッチ109は撮影者がデジタルスチルカメラ100の電源ONおよびOFFを操作するためのスイッチである。ズーム調節レバー110は、撮影者がズーム倍率を調整するためのレバーであり、レリーズボタン108を中心として所定の角度の範囲内で回転可能なように構成されている。また、背面部102には、撮影画像を表示する液晶モニタ(図示せず)が設けられている。さらに、デジタルスチルカメラ100の内部には被写体の光学像を形成するレンズ群が収納されたレンズ鏡筒111が配置されている。
(2.レンズ鏡筒の構成)
図13は、デジタルスチルカメラ100内部に収納されたレンズ鏡筒111の外観を示す斜視図である。図14は、図13におけるA−A線断面図である。
図13および図14に示すように、レンズ鏡筒111には、第1レンズ群210、第2レンズ群220、第3レンズ群230、第4レンズ群240、第5レンズ群250、第6レンズ群260が配置されている。さらに、第3レンズ群230と第4レンズ群240との間にはシャッターユニット270が配置されている。第6レンズ群260はマスターフランジ280に支持され、マスターフランジ280には撮像素子290が配置されている。撮像素子290としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−oxide Semiconductor)センサなどが用いられる。
第1レンズ群210は、対物レンズとなる第1レンズ211、第2レンズである反射プリズム212、第3レンズ213により構成され、これらが接着固定されてレンズ鏡筒111を構成する筐体214に固定されている。
第2レンズ群220は、ズームレンズ群であり、第4レンズ221と第5レンズ222と第6レンズ223とが接着固定されて、第2レンズ群保持枠224に装着されている。第2レンズ群保持枠224は、レンズ鏡筒111の外部に配置した第2レンズ群駆動手段225(図15)によって、レンズ鏡筒111の筐体226(図14)内を移動する。
第3レンズ群230は、単一の第7レンズ231によって構成され、筐体232に支持固定されている。
第4レンズ群240は、フォーカスレンズ群であり、第8レンズ241と第9レンズ242とにより構成されて、第4レンズ群保持枠243に装着されている。第4レンズ群保持枠243は、レンズ鏡筒111の外部に配置した第4レンズ群駆動手段244(図13)によって、レンズ鏡筒111の筐体245内を移動する。
第5レンズ群250は、単一の第10レンズ251によって構成され、筐体252に支持固定されている。
第6レンズ群260は、手振れ補正レンズ群であり、第11レンズ261を含んでおり、第11レンズ261は第6レンズ群保持枠262に装着されている。第6レンズ群保持枠262は、第6レンズ群駆動手段(図示せず)によってレンズ鏡筒111の筐体263内を移動する。
ここで、レンズ鏡筒111を構成するそれぞれの筐体214、筐体226、筐体232、筐体245、筐体252、筐体263、およびマスターフランジ280は、図14に示すZ軸方向の光軸300と平行となるように組み立てられている。なお、これらの筐体を一体で構成してもよい。また、図14に示す光軸310は対物レンズとなる第1レンズ211から入射するY軸方向の光軸であり、光軸310と光軸300とは同一面上で直角に交差している。
したがって、第1レンズ211から入射した光は、第1レンズ群210、第2レンズ群220、第3レンズ群230、シャッターユニット270、第4レンズ群240、第5レンズ群250、さらには第6レンズ群260を通過して、撮像素子290に結像する。このとき、第2レンズ群220は光軸300に沿って移動してズーム調整を行う。第4レンズ群240は光軸300に沿って移動してフォーカス調整を行う。第6レンズ群260は光軸300に沿って移動して手振れ補正の調整を行う。
(3.第2レンズ群220の移動機構の構成)
図14に示すように、第2レンズ群220は第2レンズ群保持枠224に支持固定され、不要光の遮光を目的とした遮光シート(図示せず)で覆われている。第2レンズ群保持枠224には第2レンズ群移動軸受部420(図15)とズームラック部430(図16)とが一体的に設けられている。第2レンズ群移動軸受部420には円柱状のガイド軸440が挿入されている。第2レンズ群移動軸受部420は、その長手方向の上部と下部に設けられた第1軸受420aと第2軸受420bとによりガイド軸440に軸支され、ガイド軸440に沿ってスライド可能である。
すなわち、ガイド軸440が貫通する第1軸受420aのガイド穴および第2軸受420bのガイド穴が、ガイド軸440の長手方向に沿って配置されている。そして、ステッピングモータなどの第2レンズ群駆動手段225によって、ズームラック部430(図16)と係合したリードスクリュー500が駆動され、ズームラック部430がZ軸方向に上下移動する。この移動によって、第2レンズ群保持枠224が、ガイド軸440(図15)によって位置規制されながら光軸300に沿ってZ軸方向に上下移動してズーム調整をすることができる。
また、第2レンズ群保持枠224の第2レンズ群移動軸受部420(図15)と反対側の側面には、第3軸受450が設けられている。第3軸受450のガイド穴には、第3レンズ群230(図14)の筐体232に一体で立設させたズームガイド副軸460(図15)が貫通している。第2レンズ群保持枠224の第3軸受450は、ズームガイド副軸460に沿って上下移動する。
図17は、本実施形態に係る第2レンズ群220とその周辺の構成を示す平面図である。
第2レンズ群保持枠224には、リードスクリュー500の回転によりガイド軸440(主軸)の長手方向に沿って移動されるラックギア504が設けられている。また、第2レンズ群保持枠224には、ラックギア504をリードスクリュー500に付勢するラックバネ506が設けられている。
図17に示すように、ガイド軸440(主軸)の長手方向に直交する断面において、ラックギア504とリードスクリュー500の当接点504a、ガイド軸440、副軸460がこの順に配置されている。より具体的には、ラックバネ506によりラックギア504とリードスクリュー500との間に発生する力の方向(Y軸方向)と直交し、且つ、ガイド軸440の長手方向(Z軸方向)に直交する方向(X軸方向)において、ラックギア504とリードスクリュー500の当接点504a、ガイド軸440、副軸460がこの順に配置されている。
図17に示すように、ズームラック部430は、ラックバネ506によってリードスクリュー500に押圧され、ズームラック部430とリードスクリュー500とが噛合うようにしている。具体的には、ラックギア504がリードスクリュー500の歯と噛合っている。ここで、ラックバネ506のトルクにより、ズームラック部430のリードスクリュー500と噛合っている部分は、Y軸正方向に反力P1が生じている。また、第3軸受450もY軸正方向に反力P2が生じている。これらの反力P1およびP2と釣り合うように、第1軸受420aと第2軸受420b(図15)には、Y軸負方向に反力P3(図17)が生じている。
ここで図17および図18に示すように、第1軸受420aのガイド穴406は、ガイド軸440の長手方向(光軸300に沿った方向)に直交する断面が少なくとも2箇所の直線部406aを含み、ガイド軸440は、そのうちの2箇所の直線部406aと接している。これは、前述のように、ラックバネ506のトルクによって、第1軸受420aにはY軸負方向に反力P3が生じているためである。このように、2箇所の直線部は、第1軸受420aのガイド穴406のうちの、ラックバネ506がラックギア504をリードスクリュー500に付勢することにより第2レンズ群保持枠224に発生する反力を受ける位置にある。第2レンズ群保持枠224に生じたY軸正方向の力(反力P1およびP2)により、2箇所の直線部406aが、ガイド軸440に付勢されている。2箇所の直線部(あるいはそれらの延長線)が交わるガイド穴の角部分(図10の角部分37aに対応)は、ラックギア504がリードスクリュー500に加える力の方向(Y軸の負方向)を向いている。このような構成により、第2レンズ群保持枠224のガタを低減することができる。
なお、本明細書中において、「ガイド軸が2箇所の直線部と接する」とは、2箇所の直線部のみと接することに限定されず、少なくとも2箇所の直線部と接することも意味する。すなわち、ガイド軸は2箇所以上の直線部406aと接していてもよい。
また、第2軸受420b(図15)にも、第1軸受420aと同様のガイド穴406が形成されていてもよい。この場合は、第1軸受420aのガイド穴406と同様に、第2軸受420bのガイド穴406も、光軸300に直交する断面が少なくとも2箇所の直線部を含み、ガイド軸440が、それら2箇所の直線部406aと接する。この構成によれば、第2レンズ群保持枠224とガイド軸440の間において力の釣り合いがさらに安定するので、第2レンズ群保持枠224のガタをさらに低減することができる。
また、図15に示すように、ガイド軸440の端部440aは、第3レンズ群230の筐体232に支持固定されている。また、ガイド軸440の他方の端部(図示せず)は、第1レンズ群210を固定した筐体214(図14)を貫通して、筐体214の上部に設けた保持部材(図示せず)に支持固定されている。すなわち、ズームレンズとなる第2レンズ群220は、レンズ鏡筒111を構成する第3レンズ群230の筐体232と第1レンズ群210の筐体214とに支持固定されたガイド軸440に沿って移動する。
(4.ズームラック部430の構成)
次に、ズームラック部430の構成をより詳細に説明する。図19(a)は、ラックギア504を有するズームラック部430を示す図であり、図19(b)は、ラックギア504とリードスクリュー500の噛合いを示す図である。図20は、ラックギア504とリードスクリュー500の噛合い部分を拡大して示した図である。図19および図20に示すように、ズームラック部430は、複数の歯が形成されたラックギア504を有する。ラックギア504は、リードスクリュー500の溝500aの中間部500bに当接する第1の歯600を有する。また、ラックギア504は、第1の歯600に隣接するとともにリードスクリュー500の溝ピッチの間隔で配置され、かつ、溝500aに当接しない第2の歯602を有する。すなわち、第1の歯600と、第2の歯602は相似形であり、第2の歯602の方が小さくなるように形成されている。ラックギア504は、さらに、リードスクリューの少なくとも一つの歯の先端に当接する平坦な当接部604を有する。ガイド軸440(主軸)の長手方向(Z軸方向)を高さ方向としたとき、第1の歯600は、第1軸受420aのガイド穴と第2軸受420bのガイド穴の間の中央部近傍の高さに位置している。また、第2の歯602は、第1の歯600が位置するその中央部近傍よりも端側に位置している。
このような構成によれば、通常使用時は、第1の歯600によってのみラックギア504がリードスクリュー500に荷重されるので、荷重点が安定する。また、落下などの異常時は、落下による衝撃力によってラックギア504が滑っても第2の歯602がリードスクリュー500に噛合うので、レンズ保持枠の移動動作が保たれる。
さらに、当接部604を有することで、ラックギア504の荷重点がさらに安定する。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係るレンズ鏡筒111は、光軸300に沿った方向に移動する第2レンズ群220と、第2レンズ群220を保持する第2レンズ群保持枠224と、光軸300に沿って配置されたリードスクリュー500とを備える。また、レンズ鏡筒111は、第2レンズ群保持枠224に固定され、かつ、リードスクリュー500の回転により光軸300に沿った方向に移動されるラックギア504と、ラックギア504をリードスクリュー500に付勢するラックバネ506と、光軸300に沿って配置され、かつ、第2レンズ群保持枠224に設けられたガイド穴406を貫通する円柱状のガイド軸440とを備える。ガイド穴406は、光軸300に直交する断面が少なくとも2箇所の直線部406aを含む。ガイド軸440は、少なくともそれら2箇所の直線部406aと接する。
このような構成によれば、第2レンズ群保持枠224とガイド軸440の間において力の釣り合いが安定するので、第2レンズ群保持枠224のガタを低減することができる。よって、ガイド軸440に案内されて光軸300に沿った方向に移動可能な第2レンズ群保持枠224のガタを低減することが可能なレンズ鏡筒を提供できる。
本発明の実施形態に係るラックギア504は、リードスクリュー500の溝500aに当接する第1の歯602と、第1の歯602に隣接するとともにリードスクリュー500の溝ピッチの間隔で配置され、かつ、リードスクリュー500の溝500aに当接しない第2の歯602とを有する。
このような構成によれば、通常使用時は、第1の歯600によってのみラックギア504がリードスクリュー500に荷重されるので、荷重点が安定する。また、落下などの異常時は、落下による衝撃力によってラックギア504が滑っても、第2の歯602がリードスクリュー500に噛合うので、第2レンズ群保持枠224の移動動作が保たれる。
なお、本発明の実施形態の説明においては、ズーム機能を有する第2レンズ群220に本発明を適用した例が示された。しかし本発明は、これには限られない。例えば、フォーカス機能を有する第4レンズ群240に対しても本発明を適用することができる。また、本発明の実施形態のような屈曲光学系に替えて、直進光学系を採用した場合についても本発明の適用が可能である。
以上のように、本発明の実施形態が例示された。しかし、本発明は、これらには限定されず、適宜修正された他の実施形態に対しても適用可能である。
本発明によれば、ガイド軸に案内されて光軸方向に移動可能なレンズ保持枠のガタを低減することにより、光学性能の劣化を低減可能である。そのため、本発明は、例えば、レンズ交換式DSC(Digital Still Camera)や固定レンズ式DSC、ムービーなどの携帯用機器のレンズ鏡筒、あるいはテレビカメラ、監視カメラなどのレンズ鏡筒として広く有用である。
1 レンズユニット
10 レンズ
11 レンズ保持枠
12 ラック
13 ガイド部
21 主軸
22 補助軸
23 スクリューシャフト
24 モータ
31 光軸
37 主軸穴
38 補助軸穴
100 デジタルスチルカメラ
101 前面部
102 背面部
103 上面部
104 底面部
105 左側面部
106 右側面部
107 撮影モード切替ボタン
108 レリーズボタン
109 電源スイッチ
110 ズーム調節レバー
111 レンズ鏡筒
210 第1レンズ群
211 第1レンズ
212 反射プリズム
213 第3レンズ
214,226,232,245,252,263 筐体
220 第2レンズ群
221 第4レンズ
222 第5レンズ
223 第6レンズ
224 第2レンズ群保持枠
225 第2レンズ群駆動手段
230 第3レンズ群
231 第7レンズ
240 第4レンズ群
241 第8レンズ
242 第9レンズ
243 第4レンズ群保持枠
244 第4レンズ群移動軸受部
244a 第1軸受
244b 第2軸受
244c 第3軸受
250 第5レンズ群
251 第10レンズ
260 第6レンズ群
261 第11レンズ
262 第6レンズ群保持枠
270 シャッターユニット
280 マスターフランジ
290 撮像素子
300,310 光軸
406 ガイド穴
406a 直線部
420 第2レンズ群移動軸受部
420a 第1軸受
420b 第2軸受
430 ズームラック部
440 ガイド軸
440a,440b 端部
450 第3軸受
500 リードスクリュー
500a 溝
500b 中間部
504 ラックギア
506 ラックバネ
600 第1の歯
602 第2の歯
604 当接部

Claims (15)

  1. レンズ群を保持するレンズ保持枠と、
    前記レンズ保持枠に設けられ、リードスクリューの回転により主軸の長手方向に沿って移動されるラックギアと、
    を備え、
    前記ラックギアは、
    前記リードスクリューの溝に当接する第1の歯と、
    前記第1の歯に隣接するとともに前記リードスクリューの溝ピッチの間隔で配置され、且つ、前記リードスクリューの溝および当該溝間における前記リードスクリューの歯の先端に当接しない第2の歯と、
    前記リードスクリューの少なくとも1つの歯の先端に当接する平坦な当接部と、
    を有する、レンズ鏡筒。
  2. 前記主軸の長手方向に沿って、前記第1の歯、前記第2の歯、前記当接部がこの順に配置されている、請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記ラックギアは、前記第1の歯を1つだけ有する、請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記レンズ保持枠には、前記主軸が貫通し、前記主軸の長手方向に沿って配置される複数のガイド穴が形成されており、
    前記主軸の長手方向を高さ方向としたとき、前記第1の歯は、前記複数のガイド穴のうちの、第1のガイド穴と第2のガイド穴の間の中央部近傍の高さに位置し、
    前記第2の歯は、前記第1の歯よりも端側に位置している、請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記レンズ保持枠には、前記主軸が貫通するガイド穴が形成されており、
    前記レンズ保持枠には、副軸が貫通する第1のガイド穴が形成されており、
    前記主軸の長手方向に直交する断面において、前記ラックギアと前記リードスクリューの当接点、前記主軸、前記副軸がこの順に配置されている、請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記レンズ保持枠に設けられ、前記ラックギアを前記リードスクリューに付勢するラックバネを、さらに備え、
    前記主軸の長手方向に直交する方向であって、前記ラックバネにより前記ラックギアと前記リードスクリューとの間に発生する力の方向と直交する方向において、前記ラックギアと前記リードスクリューの前記当接点、前記主軸、前記副軸がこの順に配置されている、請求項5に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記レンズ保持枠には、前記主軸が貫通するガイド穴が形成されており、
    前記主軸は、その断面が円形状であり、
    前記ガイド穴の前記主軸の長手方向に直交する断面は、少なくとも2箇所の直線部を含み、
    前記主軸は、2箇所の前記直線部と接する、請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記レンズ保持枠には複数の前記ガイド穴が形成されており、
    前記複数のガイド穴のそれぞれは、前記少なくとも2箇所の直線部を含み、
    前記複数のガイド穴のそれぞれの前記2箇所の直線部は、前記主軸と接し、
    前記複数のガイド穴のそれぞれは、前記2箇所の直線部に対応した角部分を含み、
    前記複数のガイド穴のそれぞれの角部分は、互いに異なる方向を向いている、請求項7に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記2箇所の直線部に対応した前記ガイド穴の角部分は、前記ガイド穴に作用する力の方向を向く、請求項7に記載のレンズ鏡筒。
  10. 前記レンズ保持枠には2つの前記ガイド穴が形成されており、
    前記2つのガイド穴のそれぞれの前記角部分は、互いに45°異なる方向を向いている、請求項9に記載のレンズ鏡筒。
  11. 前記ガイド穴の前記断面は、三角形または四角形である、請求項7に記載のレンズ鏡筒。
  12. 前記主軸が貫通するガイド穴のうちの、前記ラックバネが前記ラックギアを前記リードスクリューに付勢することにより前記レンズ保持枠に発生する反力を受ける位置に2箇所の直線部が設けられている、請求項6に記載のレンズ鏡筒。
  13. 前記反力により、前記2箇所の直線部は前記主軸に付勢される、請求項12に記載のレンズ鏡筒。
  14. 前記レンズ保持枠には複数の前記ガイド穴が形成されており、
    前記複数のガイド穴のそれぞれは、前記2箇所の直線部に対応した角部分を含み、
    前記複数のガイド穴のそれぞれの角部分は、前記ラックギアが前記リードスクリューに加える力の方向を向いている、請求項9に記載のレンズ鏡筒。
  15. 請求項1に記載のレンズ鏡筒を備えた撮像装置。
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