JP2010174962A - 減速機構およびズーム駆動機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウォームホイール支持軸に作用する付加を軽減するとともに、減速機構系全体でスラスト力を軽減できる、小型で伝達効率の良い減速機構を提供する。
【解決手段】ズームモータ52からの駆動力を伝達するモータ出力軸に形成されたウォーム55と、回転中心が上記出力軸と垂直な中間軸56cに形成され、ウォーム55に噛合するウォームホイール56aと、ウォームホイール56aと回転中心が同じとなるように中間軸56cに形成されていて、ウォーム55と歯のねじれ方向が同一であるウォーム56bと、回転中心が上記出力軸と平行でかつ中間軸56cと垂直な位置関係にあるカム支持軸42に形成され、ウォーム56bと噛合して、該ウォームからの駆動力が伝達されるウォームホイール57とを具備している。
【選択図】図12

Description

本発明は、ウォームギヤを適用した減速機構およびズーム光学系の進退駆動を行うためのズーム駆動機構に関する。
従来、ウォームギヤを適用した減速機構として、カメラに組み込まれ、ズーム光学系を進退駆動するためのズーム駆動機構がある。図14は、従来のデジタルカメラのズーム駆動機構の一例を示す斜視図であり、図15は、上記ズーム駆動機構の分解斜視図である。
この従来のデジタルカメラに適用されるズーム機構101は、鏡枠に固定配置されるギヤボックス102に組み込まれ、ズーム駆動モータ103と、ズームカム109を駆動するための二重ウォームギヤが組み込まれ、上記ズームカム109およびズームカムストッパ110を支持するカム軸108が上記二重ウォームギヤを介して回転駆動される。ズームカム109の回転によって図示しないズーム光学系の進退駆動が行われる。なお、上記二重ウォームギヤは、二組のウォームギヤと互いに噛合する一組のスパーギヤからなる。
詳しくは、ズーム機構101は、図15に示すようにPI用羽根車111付きモータ出力軸側ウォーム104と、ウォーム104に噛合し、スパギヤ105aを備え、軸105bをもつ上記二重ウォームを構成するウォームホイール105と、上記スパギヤに噛合するスパギヤ106aを備え、軸106bをもつ上記二重ウォームを構成するウォーム106と、該ウォームに噛合し、カム軸108に嵌合固着されるウォームホイール107とを備えている。
ズーム駆動モータ103の回転が上記二重ウォームを介して減速されてカム軸108に伝達され、ズームカム109を減速駆動する。ズームカム109の回転によりズーム光学系のズーミングが実行される。
また、特許文献1に開示された減速機構付き電動モータは、モータ軸にねじれが逆方向のウォームを備え、上記ウォームに噛合し、2つの軸に支持される一対のウォームホイールにより駆動出力軸を回転駆動する構成を有する減速機構を電動モータに装着したものである。上記減速機構は上記一対のウォームホイールに作用するスラスト力が打ち消され、動力損失が少なく、騒音も少ないといった特徴を有する。
ところが、上述した図14,15に示した従来のズーム駆動機構においては、二組のウォームギヤに加えて、一組のスパギヤが必要で、ウォームギヤ部に二本の支持軸が必要である。従って、配設スペースが大きく、鏡枠のコンパクト化に不利である。更に、上記二本の支持軸にはそれぞれのウォームギヤのスラスト荷重が作用することになり、駆動トルクの損失からも好ましくない。
また、上記特許文献1に開示された減速機構では、一対の独立したウォームホイール支持軸が必要であり、減速機構の占有スペースが大きくなるばかりでなく、ウォームホイール支持軸から各ウォームホイールへ直接駆動力が伝達されるため、当該ウォームホイール支持軸の負荷が大きい。。
本発明は、上述の不具合を解決するためになされたものであり、ウォームホイール支持軸に作用する付加を軽減するとともに、減速機構系全体でスラスト力を軽減できる、小型で伝達効率の良い減速機構およびズーム駆動機構を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の減速機構は、駆動源からの駆動力を伝達する第一の駆動軸に形成された第一のウォームと、回転中心が上記第一の駆動軸と垂直な位置関係にある第二の駆動軸に形成され、上記第一のウォームに噛合する第一のウォームホイールと、上記第一のウォームホイールと回転中心が同じとなるように上記第二の駆動軸に形成されていて、上記第一のウォームと歯のねじれ方向が同一である第二のウォームと、回転中心が上記第一の駆動軸と平行でかつ上記第二の駆動軸と垂直な位置関係にある第三の駆動軸に形成され、上記第二のウォームと噛合して、当該第二のウォームからの駆動力が伝達される第二のウォームホイールと、を具備し、上記第一及び第二のウォームからの互いに反対方向のスラスト力を上記第二の駆動軸で受けるとともに、その差分を当該第二の駆動軸を支持する平面状の軸受け面で受ける。
また、本発明のズーム駆動機構は、ズームモータからの駆動力を伝達する第一の駆動軸に形成された第一のウォームと、回転中心が上記第一の駆動軸と垂直な位置関係にある第二の駆動軸に形成され、上記第一のウォームに噛合する第一のウォームホイールと、上記第一のウォームホイールと回転中心が同じとなるように上記第二の駆動軸に形成されていて、上記第一のウォームと歯のねじれ方向が同一である第二のウォームと、回転中心が上記第一の駆動軸と平行でかつ上記第二の駆動軸と垂直な位置関係にある第三の駆動軸に形成され、上記第二のウォームと噛合して、当該第二のウォームギヤからの駆動力が伝達される第二のウォームホイールと、上記第二のウォームホイールからの駆動力によって回動する上記第三の駆動軸に形成され、ズーム光学系を進退させてズーミングを行うためのズームカムとを具備し、上記第一及び第二のウォームギヤからの互いに反対方向のスラスト力を上記第二の駆動軸で受けるとともに、その差分を当該第二の駆動軸を支持する平面状の軸受け面で受ける。
本発明によれば、ウォームホイール支持軸に作用する付加を軽減するとともに、減速機構系全体でスラスト力を軽減できる、小型で伝達効率の良い減速機構およびズーム駆動機構を提供することができる。
本発明の一実施形態である撮像装置としてのデジタルカメラの外観を前面側からみた斜視図である。 図1のデジタルカメラの外観を背面側からみた斜視図である。 図1のデジタルカメラの後カバーを外し、内部配置を示した背面図である。 図3のデジタルカメラにて、前カバーと鏡枠ユニットと緩衝ユニットとを分解した状態を示した斜視図である。 図4の鏡枠ユニットを前面側下方からみた斜視図である。 図5のVI−VI断面図であって、図5の鏡枠ユニットの光軸に沿った断面を示す。 図4の鏡枠ユニットを背面側からみた斜視図であって、背面カバー板を外した状態を示している。 図7の鏡枠ユニットの分解斜視図であって、第二、三群枠まわりを分解した状態を示す。 図7の鏡枠ユニットの分解斜視図であって、第四群枠まわりを分解した状態を示す。 図10は、図7の鏡枠ユニットの分解斜視図であって、ズーム駆動機構部の装着状態を示す。 図10のズーム駆動機構部の斜視図である。 図10のズーム駆動機構部のギヤボックス蓋を外した状態を示す分解斜視図である。 図10のズーム駆動機構部における回転駆動時のスラスト力の作用状態を示す図であって、図13(A)は、ズームモータが時計回りに回転した場合を示し、図13(B)は、ズームモータが反時計回りに回転した場合を示す。 従来のデジタルカメラのズーム駆動機構の一例を示す斜視図である。 図14のズーム駆動機構の分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1,2は、本発明の一実施形態である撮像装置としてのデジタルカメラの外観を示す斜視図であって、図1が前面側からみた斜視図であり、図2が背面側からみた斜視図である。図3は、上記デジタルカメラの後カバーを外した状態の背面図である。図4は、上記デジタルカメラの前カバー、鏡枠ユニットおよび緩衝ユニットの分解斜視図である。図5は、上記鏡枠ユニットを前面側下方からみた斜視図である。図6は、図5のVI−VI断面図であって、上記鏡枠ユニットの光軸に沿った断面を示す。
本発明の一実施形態であるデジタルカメラ1は、被写体像を撮像するための折り曲げ光学系を備えた鏡枠ユニット20を内蔵し、撮像手段である撮像素子を手ブレに応じて移動させる手ブレ補正機能を有するコンパクトタイプのデジタルカメラであり、さらに、落下等の衝撃から鏡枠を保護する緩衝構造が適用されている。
上記折り曲げ光学系は、第一の光軸(以下、光軸O1とする)に沿って入射してきた被写体光束を光軸O1と直交する第二の光軸方向(以下、光軸O2とする)へ折り曲げ、光軸O2上に配置される撮像素子の受光面に光学像を結像するように構成された撮像光学系である。
なお、以下の説明において、デジタルカメラ1にて光軸O1方向の被写体側を前方側とする。また、光軸O2と平行な方向をZ方向とする。光軸O2に対して直交する面に沿った方向であって、光軸O1の方向と平行な方向をY方向とし、Y方向に直交する方向をX方向とする。X方向の左右は特に指定しない限り背面側からみた左右で示す。
本実施形態のデジタルカメラ1は、図1〜4に示すように箱形状の外装体として、互いに対向した状態で結合される前カバー2および後カバー3と、前カバー2,後カバー3内に収容される鏡枠ユニット20と、カメラ制御基板18とからなる。
前カバー2には前面部に撮影開口窓部2d、閃光発光装置の発光用窓2e等が配され、上面部に電源スイッチ釦15およびレリーズ釦14が配されている。
後カバー3には背面部に撮影モード設定等の操作スイッチ釦群13と、LCDモニタ16が配されている。
カメラ制御基板18は、カメラの全制御を司るCPU、撮影モード制御部、ストロボ発光制御部、撮像素子による撮影画像データの処理を行う画像処理部、カメラ挿入された画像記録媒体であるメモリカードに撮影画像データを書き込む記録制御部、手ブレ検出センサ等が実装されたプリント基板からなり、前カバー2の内部右側に組み込まれる。
鏡枠ユニット20は、扁平な外形形状をもつ鏡枠としての鏡枠本体4と、該鏡枠本体4内に組み込まれる撮像のための折り曲げ光学系と、鏡枠本体4のZ方向の下部に配されるブレ補正装置として、撮像素子であるCCD96を組み込んだ撮像ユニット88およびCCD駆動機構部71と備えている。
鏡枠本体4内に組み込まれる上記折り曲げ光学系は、第一群レンズ系として光軸O1上に配される第一群レンズ(前)35a、および、被写体光束を光軸O2に向けて屈折するプリズム35b、さらに、プリズム35bの下部に配される第一群レンズ(後)35bと、光軸O2に沿って配され、ズームレンズを構成する第二群レンズ36および第三群レンズ38と、第二群レンズ36と第三群レンズ38の間に配されるシャッタ/絞り37と、フォーカスレンズを構成する第四群レンズ39からなる(図6)。
上記各レンズ群を保持するレンズ枠部材として光軸O1上に配され、第一群レンズ35a、35c、プリズム35bを保持する第一群枠31と、光軸O2上に配され、第二群レンズ36を保持する第二群枠32と、第三群レンズ38を保持する第三群枠33と、第四群レンズ39を保持する第四群枠34とが配されている。また、シャッタ/絞り37は、鏡枠本体4の絞り開口部にて開閉可能な状態で支持されている(図6)。
上記折り曲げ光学系が組み込まれた鏡枠ユニット20は、鏡枠本体4の前面側にて緩衝ユニット21を介在した状態で前カバー2の収納部2sに装着される(図4,5)。
緩衝ユニット21は、薄板状部材22,23と、薄板状部材22,23の間に接着、挟持されるゴム部材等からなる衝撃吸収部材24と、薄板状部材23の前面に接着固定され、スポンジ等からなる弾性シート25とで構成される。
薄板状部材22は、鏡枠本体4の前面に固着される。薄板状部材23は、鏡枠本体4が前カバー2の収納部2sに収納されたとき、弾性シート25を圧縮した状態で収納面に当接してに位置決め固定される。
鏡枠ユニット20が収納されたデジタルカメラ1が特に光軸O2方向の衝撃力を受けた場合、緩衝ユニット21の衝撃吸収部材24の剪断弾性変形により上記衝撃力が吸収され、鏡枠ユニット20内に組み込まれた構成部材、特に第二、三、四群枠32,33,34が保護される。
また、弾性シート25を適用することにより鏡枠本体4の前カバー2に対するがたつきがなくなり、より正しい手ブレ補正動作が行われる。
ここで、鏡枠ユニット20の鏡枠本体4内に組み込まれ、上記折り曲げ光学系を保持するレンズ枠部の詳細について、図7〜9を用いて説明する。
図7は、図4の鏡枠ユニットを背面側からみた斜視図であって、背面カバー板29を外した状態を示している。図8は、図7の鏡枠ユニットの分解斜視図であって、第二、三群枠まわりを分解した状態を示す。図9は、図7の鏡枠ユニットの分解斜視図であって、第四群枠まわりを分解した状態を示す。
鏡枠としての鏡枠本体4の背面側には、図7に示すように該本体内部を遮蔽するための背面カバー板29が取り付けられている。この背面カバー板29は、鏡枠本体4の係止突起に係止穴29a,29bを係止することによって鏡枠本体4に固着される。
第一群枠31は、図7に示すように鏡枠本体4の上部にビスにより固着されている。
第二群枠32および第三群枠33は、図8に示すようにそれぞれの軸受ケ部32a,33aをガイド軸41に摺動可能に嵌入させた状態で鏡枠本体4に支持される。ガイド軸41は、鏡枠本体4の右方のZ方向に沿った軸穴4a,4bに嵌入し、固着される。第二群枠32は、鏡枠本体4のZ方向ガイド部4tによってガイド軸まわりの回転が規制され、第三群枠33は、鏡枠本体4のZ方向ガイド部4uによってガイド軸まわりの回転が規制されている。そして、第二群枠32と第三群枠33には引張バネ43が懸架されており、互いに接近する方向に付勢されている。
また、第二群枠32および第三群枠33のそれぞれの軸穴近傍に突出して設けられた従動爪32b,33bは、ズームカム57に係合当接している。
ズームカム57は、鏡枠本体4の右方にZ方向に沿って配され、直流モータからなる駆動源であるズームモータ52によりズーム駆動機構部51を介して回転駆動される。なお、上記ズーム駆動機構部51の詳細は、後で説明する。
スムーズ駆動時にズームモータ52が回転駆動されると、ズームカム57が回転し、第二群枠32および第三群枠33が光軸O2に沿って進退駆動され、それぞれのズーミング位置に移動する。
カム支持軸42は、ズームカム57と不図示のギヤ列に連結されていて、ズームカム57の回転により回転駆動される。また、カム支持軸42の上端部には、第一群レンズ35aの前面部を開閉するバリア(図示せず)を駆動するためのバリア駆動機構部63(図4)が嵌入する。
シャッタ/絞り37は、前述したように第二群枠32と第三群枠33の間に位置しており、鏡枠本体の上部左側に配されるシャッタ/絞り駆動アクチュエータ(図示せず)により開閉駆動される。
第四群枠34は、図9に示すように軸受ケ部34aをガイド軸45に摺動可能に嵌入させた状態で支持される。ガイド軸45は、鏡枠本体4の左側のZ方向に沿った軸穴4c,4dに嵌入し、固着される。第四群枠34には引張バネ48が懸架されており、Z方向上方に付勢されて支持される。
また、ガイド軸45の近傍には、ステッピングモータからなるフォーカスモータ49が配されており、フォーカスモータ49の出力軸にはZ方向に沿った送りネジ軸46が固着されている。送りネジ軸46にはナット47が螺合している。ナット47は、送りネジ軸46を跨いだ状態の第四群枠34のU字状部34cの上面側に当接し、さらに、ナット47の突起47aが第四群枠34の切り欠き部34bに係合しているので、ナット47は、回転が規制された状態で第四群枠34を引張バネ48の付勢力に抗した状態でZ方向に移動可能に支持される。
従って、フォーカシング駆動時にフォーカスモータ49が回転駆動されると、送りネジ軸46の回転に伴って第四群枠34が光軸O2に沿って進退駆動され、フォーカシング位置に移動する。
なお、第四群枠34は、電源オフ時にZ方向下方の撮像ユニット88側に向けて駆動され、撮像ユニット88のCCD枠91の開口部に極接近した位置に移動する。電源オンにともなって上方に向けて駆動され、撮像ユニット88から離間した撮像可能なフォーカス位置に移動する。
鏡枠本体4の下部に配置され、ブレ補正装置を構成する撮像ユニット88とCCD枠駆動ユニット71について、図5〜7を用いて説明する。
撮像ユニット88と撮像ユニット88を変位駆動するCCD枠駆動ユニット71とは、図5〜7に示すように鏡枠本体4の下部であって、上記折り曲げ光学系の下方に配される。
撮像ユニット88は、Xスライダ89と、Xスライダ89に連結され、光学ローパスフィルタ(光学LPF)95cおよび撮像素子であるCCD96が装着されるCCD枠91とからなる。
Xスライダ89は、鏡枠本体4に対してXガイド軸を介してX方向にスライド変位可能に支持される。CCD枠91は、Xスライダ89に対してYガイド軸により連結され、X方向にはXスライダ89とともに移動し、かつ、Y方向に相対的にスライド変位可能に支持されている。従って、CCD枠91は、鏡枠本体4に対してXY平面上を二次元的に変位可能である。
CCD96は、CCD接続フレキシブル基板(以下、CCD接続FPCと記載する)65に実装された状態でCCD枠91の開口部に光学ローパスフィルタ(以下、光学LPFと記載する)とともに固定保持されている。
CCD枠駆動部71は、鏡枠本体4の下部右方突出部(図5では、左方側)に配され、X駆動モータ72と、Y駆動モータ79と、ギヤ部と送リネジを含む駆動機構とを備えており、Xスライダ89およびCCD枠91をXY平面上を変位駆動する。
カメラが手ブレ補正モードにあるとき、CCD96の露光を行う場合、CCD枠駆動部71を介して撮像ユニット88のXスライダ89およびCCD枠91が手ブレ検出信号に応じてXY平面上を変位駆動され、手ブレ補正された撮像信号が得られる。
ここで、減速機構としてのズーム駆動機構部51の詳細について、図10〜13を用いて説明する。
図10は、図7の鏡枠ユニットの分解斜視図であって、ズーム駆動機構部の装着状態を示す。図11は、図10のズーム駆動機構部の斜視図である。図12は、図10のズーム駆動機構部のギヤボックス蓋を外した状態を示す分解斜視図である。図13は、図10のズーム駆動機構部における回転駆動時のスラスト力の作用状態を示す図であって、図13(A)は、ズームモータが時計回り(モータ正面から見て)に回転した場合を示し、図13(B)は、ズームモータが反時計回り(モータ正面から見て)に回転した場合を示す。
ズーム駆動機構部51は、上述したようにズーム光学系となる第二群レンズ36、第三群レンズ38をそれぞれ保持する第二群枠32および第三群枠33を進退駆動するための機構部であって、図10〜12に示すように鏡枠である鏡枠本体4に固着されるギヤボックス蓋53と、ズームモータ52と、減速ギヤ系としてのウォームギヤユニットと、第三の駆動軸であるカム支持軸42に固着され、回転駆動されるズームカム57とからなる。
ズームモータ52は、DCモータからなり、第一の駆動軸であるモータ出力軸をZ方向に沿わせた状態で組み込まれ、一方の出力軸端に第一のウォームであるウォーム55が固着され、他方の出力軸端にPIセンサ用羽根車60が固着されている。このズームモータ52は、鏡枠本体4に固着されるモータ取り付け板54にビスにより取り付けられている。
上記ウォームギヤユニットは、ズームモータ52の出力軸に固着されるウォーム55と、中間ギヤ56と、カム支持軸42の先端部にに固着される第二のウォームホイールであるウォームホイール57とからなる。
中間ギヤ56は、ウォーム55と噛合する第一のウォームホイールであるウォームホイール56aと第二のウォームであるウォーム56bとが一体で形成されたギヤであり、Y方向に沿った第二の駆動軸である中間軸56cに固着される。ウォーム56bは、カム支持軸42側のウォームホイール57に噛合する。なお、ウォーム55とウォーム56bのねじれ方向は、同一方向とする。
中間軸56cの鏡枠本体4側は、モータ取り付け板54の軸受穴54aに回転可能に嵌入して貫通して装着される。該中間軸の貫通した先端部56dは、球面突部形状を有しており、鏡枠本体4の側面部4xに当接している。この側面部4xで中間ギヤ56に作用する鏡枠本体方向のスラスト力を受ける。中間軸56cの反鏡枠本体4側は、ギヤボックスカバー53の軸受穴53aに回転可能に嵌入する。中間ギヤ56に作用する反鏡枠本体方向のスラスト力は、ギヤボックスカバー53の軸受穴53a周辺で受ける(図13)。
カム支持軸42にはズームカムストッパ59、ズームカム58が嵌入固定され、下端部にウォームホイール57が嵌入固定される。該カム支持軸42は、その上、下端部が鏡枠本体4の上方軸受穴4w、下方軸受穴(図示せず)に回転可能に嵌入し、光軸O2に平行な状態で支持される。なお、カム支持軸42の上方軸受穴4wを貫通した先端部には、バリア駆動ユニット63を駆動するバリア駆動ギヤ62が取り付けられる。
ズームカム58に設けられるカム面は、第二群枠32および第三群枠33のそれぞれの従動爪32b,33bに当接しており、カム支持軸42を介してズームカム58が回転駆動されると、第二群枠32および第三群枠33がそれぞれ光軸O2に沿って進退駆動される。
上述した構成を有するズーム駆動機構部51によるズーミング動作は、カメラ制御部の制御のもとでズームモータ52がいずれかの方向に回転駆動されると、中間ギヤ56、ウォームホイール57を介してズームカム58が回転駆動され、ズームカム58の回転にともない上述したように第二群枠32および第三群枠33が光軸O2方向に進退駆動され、ズーミングが行われる。
上述したズーミング動作において、ズームモータ52がいずれかの方向に回転したとき、中間ギヤ56に作用するスラスト荷重について、図13(A),(B)を用いて説明する。ウォーム55およびウォーム56bのねじれ方向は、ともに右ねじれとする。
まず、図13(A)に示すようにズームモータ52が時計回りに回転した場合、中間ギヤ56の中間軸56cには、ウォーム55による上向きのスラスト力Faと、ウォームギヤ57から受ける下向きのスラスト力Fbが作用する。従って、中間軸56cに作用するスラスト力は、FaとFbとの差の値となる。また、この駆動状態では、スラスト力を中間軸56の下方の球面からなる先端部56dで受けるので回転駆動力の損失が少ない。
また、図13(B)に示すようにズームモータ52が反時計回りに回転した場合、中間ギヤ56の中間軸56cには、反時計回りに回転するウォーム55による下向きのスラスト力Fa′と、ウォームホイール57から受ける上向きのスラスト力Fb′が作用する。従って、中間軸56cに作用するスラスト力は、Fa′とFb′との差の値となる。
上述のように中間軸56cに作用するスラスト力は、ズームモータ52のいずれの回転方向についても中間軸56cに作用するスラスト力は、駆動側ウォーム55と従動側ウォームホイール57とから受けるスラスト力の差の値となり、スラスト力が減じられる。なお、図14,15に示した従来のズーム駆動機構の場合、中間軸に作用する力が減算されることがない。加えて、上記従来のズーム駆動機構では、本実施形態の中間軸56cが1本であるのに対して2本を必要とし、スラスト力による駆動力の損失が大きい。
上述したように本実施形態の減速機構であるズーム駆動機構部51を適用したデジタルカメラによれば、ズームカム58を回転駆動するための減速ギヤ系として中間ギヤ56を含む上記ウォームギヤユニットを適用したことにより、モータ出力軸とカム軸との間にスパギヤを介在することなく、単一の中間軸56cに支持される中間ギヤを配するだけでよい。従って、ズーム駆動機構部51の占有スペースが少なく、鏡枠ユニット20の小型化が実現できる。
また、上記ウォームギヤユニットに適用する2つのウォームのねじれ方向を同一方向としたことで中間軸56cに作用するスラスト力が減少する。また、中間軸56cの鏡枠本体4側に配される球面状の先端56dでスラスト力による駆動力の損失が減少し、消費電力低減が可能になり、また、ズームモータ52の小型化も実現できる。また、球面状の先端56dをが鏡枠本体4側側面に当て付けることができるので中間軸方向の必要スペースが減る。
この発明は、上記各実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記各実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
本発明の減速機構およびズーム駆動機構は、ウォームホイール支持軸に作用する付加を軽減するとともに、減速機構系全体でスラスト力を軽減できる、小型で伝達効率の良い減速機構、または、ズーム駆動機構として利用が可能である。
42 …カム支持軸(第三の駆動軸)
52 …ズームモータ(駆動源)
55 …ウォーム(第一のウォーム)
56 …中間ギヤ
56a…ウォームホイール
(第一のウォームホイール)
56b…ウォーム(第二のウォーム)
56c…中間軸(第二の駆動軸)
56d…中間軸の端部(第二の駆動軸の端部)
57 …ウォームホイール
(第二のウォームホイール)
58 …ズームカム
特開2008−131706号公報

Claims (4)

  1. 駆動源からの駆動力を伝達する第一の駆動軸に形成された第一のウォームと、
    回転中心が上記第一の駆動軸と垂直な位置関係にある第二の駆動軸に形成され、上記第一のウォームに噛合する第一のウォームホイールと、
    上記第一のウォームホイールと回転中心が同じとなるように上記第二の駆動軸に形成されていて、上記第一のウォームと歯のねじれ方向が同一である第二のウォームと、
    回転中心が上記第一の駆動軸と平行でかつ上記第二の駆動軸と垂直な位置関係にある第三の駆動軸に形成され、上記第二のウォームと噛合して、当該第二のウォームからの駆動力が伝達される第二のウォームホイールと、
    を具備し、上記第一及び第二のウォームからの互いに反対方向のスラスト力を上記第二の駆動軸で受けるとともに、その差分を当該第二の駆動軸を支持する平面状の軸受け面で受けるようにしたことを特徴とする減速機構。
  2. 上記平面状の軸受け面と接する上記第二の駆動軸の端部は、球状面に形成されていることを特徴とする減速機構。
  3. ズームモータからの駆動力を伝達する第一の駆動軸に形成された第一のウォームと、
    回転中心が上記第一の駆動軸と垂直な位置関係にある第二の駆動軸に形成され、上記第一のウォームに噛合する第一のウォームホイールと、
    上記第一のウォームホイールと回転中心が同じとなるように上記第二の駆動軸に形成されていて、上記第一のウォームと歯のねじれ方向が同一である第二のウォームと、
    回転中心が上記第一の駆動軸と平行でかつ上記第二の駆動軸と垂直な位置関係にある第三の駆動軸に形成され、上記第二のウォームと噛合して、当該第二のウォームギヤからの駆動力が伝達される第二のウォームホイールと、
    上記第二のウォームホイールからの駆動力によって回動する上記第三の駆動軸に形成され、ズーム光学系を進退させてズーミングを行うためのズームカムと、
    を具備し、上記第一及び第二のウォームギヤからの互いに反対方向のスラスト力を上記第二の駆動軸で受けるとともに、その差分を当該第二の駆動軸を支持する平面状の軸受け面で受けるようにしたことを特徴とするズーム駆動機構。
  4. 上記平面状の軸受け面と接する上記第二の駆動軸の端部は、球状面に形成されていることを特徴とするズーム駆動機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102384298A (zh) * 2011-10-20 2012-03-21 无锡皓月汽车安全系统有限公司 一种电动执行器
JP2013050643A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Nidec Copal Corp レンズ駆動装置
JP2018054872A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 株式会社タムロン レンズ駆動機構、及びそれを備えたレンズユニット、カメラ

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