JP5766369B2 - ダイバーシチ受信装置及びダイバーシチ受信方法 - Google Patents

ダイバーシチ受信装置及びダイバーシチ受信方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の受信信号を合成するダイバーシチ受信技術に関し、特に、複数の受信信号に含まれる非希望信号を効率良く抑圧し得るダイバーシチ受信技術に関するものである。
ダイバーシチ受信技術は、複数の受信系統でそれぞれ受信された複数の受信信号の合成(combining)を行うことで通信品質を向上させる技術である。ダイバーシチ受信技術により、時間選択性、空間選択性もしくは周波数選択性のフェージング(波形歪み)を補償することができる。
ダイバーシチ受信技術の合成方法としては、たとえば、複数の受信信号の中から信号レベルまたはSNR(信号対雑音比)が最も高い受信信号を選択する選択合成法、複数の受信信号の位相がすべて同位相となるように位相調整した後に当該受信信号の総和を出力する等利得合成法、並びに、複数の受信信号の位相及び振幅を調整した後に当該受信信号の総和を出力する最大比合成法が知られている。最大比合成法では、合成出力のSNRが最大となるように受信信号にウエイトを重み付けすることで振幅調整が実行される。このような合成方法は、たとえば、下記の非特許文献1に開示されている。非特許文献1は、異なる受信アンテナ系での熱雑音が互いに無相関である性質を利用して、信号合成で得られるダイバーシチ効果により熱雑音を低減する技術を開示している。また、非特許文献1には、ダイバーシチ効果が定量的に示されている。
ところで、世界各国で放送のデジタル化が広く展開されており、これと並行して、家庭用テレビ受像機、車載用放送受信機及び携帯情報端末をはじめとする様々な受信機がデジタル放送受信機能を持つことも一般的となっている。このような受信形態の多様化に伴い、テレビジョン放送及びラジオ放送だけでなく、これらの双方の特長を組み合わせた新しい放送サービスの運用が本格化している。これに伴い、デジタル放送のチャネル数は今後急速に増加することが予想される。
また、近年では放送受信技術の高度化が進展し、高機能なデジタル放送受信機が本格的に普及しつつある。たとえば、視聴者の嗜好に合わせた放送プログラムの自動選択機能、複数チャネルの同時受信機能及びその録画機能などが既に実用化されている。一方、車載用放送受信機についても、受信地域のシームレスな自動切換技術や、難受信環境での安定した放送受信のための技術が採用され始めている。今後、このようなデジタル放送受信機の高機能化は、受信形態を問わず進化していくと予想される。
特に、複数チャネルの同時受信機能は、放送形態と受信形態の双方の多様化に追随して受信機能の高性能化を実現するための必須技術の一つである。このため、複数チャネルの同時受信機能に関しては近年様々な受信方式が検討されている。
複数チャネルの同時受信は、同時受信に必要なチャネル数と同数のチューナをデジタル放送受信機に組み込むことによって容易に実現することが可能である。各チューナは、局部発振器で生成された発振信号を用いて高周波数帯域のRF(Radio Frequency)信号を、より低い周波数帯域の低周波信号(たとえば、中間周波数帯域のIF信号)に変換するアナログフロントエンド部を備えている。それら複数のチューナは、複数チャネルにそれぞれ対応する複数の低周波信号を同時並行に出力する。しかしながら、複数チャネルの同時受信のために複数のチューナをデジタル放送受信機に組み込むことは、チャネル数が増えるほど、アナログフロントエンド部に要するアナログ部品の点数が多くなるので、非経済的である。
そこで、同時受信に必要なチャネル数と同数の複数の周波数変換部と信号加算器とを1つのチューナに組み込むことが提案されている。このようなチューナは、たとえば、特開2001−007780号公報(特許文献1)に開示されている。
特許文献1に開示されているチューナでは、複数の周波数変換部は、互いに異なる発振周波数を有する複数の発振信号を用いて、RF信号を複数チャネルにそれぞれ対応する複数のIF(Intermediate Frequency)信号に変換する。そして、信号加算器は、それら複数のIF号を互いに加算して出力する。ここで、信号加算器の出力の周波数スペクトルにおいてIF信号成分のチャネル(周波数帯域)が互いに重複しないように発振周波数が調整される。これにより、チューナは、周波数変換で得られた複数のIF信号を単一チャネルの信号とみなして処理することができるので、アナログ部品点数を少なくすることができる。たとえば、1つのA/D変換器を用いて信号加算器のアナログ出力をデジタル信号に変換することができるため、コストメリットを獲得できる。
特開2001−007780号公報(段落0019及び図1など) 特許第3956828号公報(段落0010及び図1など)
Simon R.Saunders、「Antennas and propagation for wireless communication systems」、John Wiley & Sons,Ltd、1999年、pp.332−339。
特許文献1に開示される従来技術では、受信信号に重畳された非希望信号に起因して信号品質低下が発生する場合がある。非希望信号としては、たとえば、受信機の内部で発生する熱雑音、もしくは、受信機に外部から到来した干渉信号が挙げられる。熱雑音については、ダイバーシチ受信機を用いて複数系統の受信信号を合成することで熱雑音を簡易に且つ効率良く低減させることが可能である。
しかしながら、外部から到来した干渉信号は、ダイバーシチ受信機の複数の受信系統間で強い相関を持つ場合がある。このような場合、従来のダイバーシチ受信機では、受信信号に重畳された干渉信号を効率良く抑圧することが難しいという問題がある。
図1(A)〜(D)は、この問題を説明するための周波数スペクトルを概略的に示す図である。図1(A)は、RF信号の周波数スペクトルの一例を示す図である。上記特許文献1に開示されている従来技術を使用すれば、図1(A)の周波数スペクトルを持つRF信号を2つのIF信号にそれぞれ周波数変換し、これら2つのIF信号を互いに加算して加算信号を生成することができる。図1(B)は、IF帯に変換された一方のIF信号の周波数スペクトルを概略的に示す図であり、図1(C)は、IF帯に変換された他方のIF信号の周波数スペクトルを概略的に示す図であり、図1(D)は、図1(B),(C)のIF信号を互いに加算して得られる加算信号の周波数スペクトルを概略的に示す図である。
図1(A)に示されるように、RF信号は、周波数軸上で互いに離れたチャネル成分(希望信号成分)CHA,CHBを含み、一方のチャネル成分CHAの両側近傍に非希望信号成分NA1,NA2,PA1,PA2が存在し、他方のチャネル成分CHBの両側近傍にも非希望信号成分NB1,NB2,PB1,PB2が存在する。図1(B)のIF帯のチャネル成分CHa及び非希望信号成分Na1,Na2,Pa1,Pa2は、図1(A)のRF帯のチャネル成分CHA及び非希望信号成分NA1,NA2,PA1,PA2を周波数変換したものである。また、図1(C)のIF帯のチャネル成分CHb及び非希望信号成分Nb1,Nb2,Pb1,Pb2は、図1(A)のRF帯のチャネル成分CHB及び非希望信号成分NB1,NB2,PB1,PB2を周波数変換したものである。図1(D)に示されるように、加算信号においては、チャネル成分CHaに非希望信号成分Nb1が干渉し、チャネル成分CHbに非希望信号成分Pa1が干渉している。これにより、信号品質が低下して受信性能が損なわれるという問題がある。
干渉信号の抑圧方法としては、受信信号に含まれるパイロットキャリアなどの受信既知信号を用いて受信信号から干渉信号成分(妨害波成分)を除去する等化方法が提案されている(たとえば、特許第3956828号公報:特許文献2)。
しかしながら、上述の通り、様々な機能及びアプリケーションが次世代のデジタル放送受信機に導入されることを想定した場合、同時受信の対象となる複数チャネルの組合せ及び希望信号と非希望信号との組合せは、非常に複雑なものとなることが容易に推測される。また、デジタル放送は種々な放送規格に従って運用されているので、既知信号の有無、送信信号への既知信号の挿入形式、及び、復調方法などが放送規格によって大きく異なる場合がある。上述の受信既知信号を用いた等化方法は、放送規格で定められた信号形式(伝送信号フォーマット)に依存する。このため、複数種の信号形式に対応しつつ受信性能を向上させる等化方法を実現するには、極めて複雑なアルゴリズムが必要である。
上記に鑑みて本発明の目的は、放送規格で定められた信号形式に依存せずに非希望信号を効果的に抑圧することができるダイバーシチ受信装置及びダイバーシチ受信方法を提供することである。
本発明の一態様によるダイバーシチ受信装置は、互いに異なる第1乃至第Kの中心周波数(Kは2以上の整数)をそれぞれ有する第1乃至第Kの高周波チャネル成分を含む送信信号を第1受信系統と第2受信系統とで受信するダイバーシチ受信装置であって、前記第1受信系統で得られた第1受信信号を入力とする第1の受信回路と、前記第2受信系統で得られた第2受信信号を入力とする第2の受信回路と、前記第1の受信回路の出力と前記第2の受信回路の出力とを同一周波数成分毎に互いに合成するダイバーシチ合成部と、発振制御部とを備え、
前記第1の受信回路は、前記第1乃至第Kの中心周波数からそれぞれ低域側にずれた第1乃至第Kの下側発振周波数をそれぞれ有する第1乃至第Kの下側発振周波数信号を供給する第1の局部発振器と、前記第1乃至第Kの下側発振周波数信号を用いて前記第1受信信号を周波数変換することによって、前記第1乃至第Kの下側発振周波数にそれぞれ対応する第1乃至第Kの下側低周波信号を生成する第1の周波数変換部と、前記第1乃至第Kの下側低周波信号を互いに加算して第1の加算信号を生成する第1の信号加算部と、前記第1の加算信号から、前記第1乃至第Kの高周波チャネル成分にそれぞれ対応する第1乃至第Kの下側低周波チャネル成分を抽出する第1のチャネル成分抽出部と、前記第1乃至第Kの下側低周波チャネル成分に信号処理を施して当該第1乃至第Kの下側低周波チャネル成分にそれぞれ対応する第1乃至第Kの下側低周波チャネル処理信号を生成し、前記ダイバーシチ合成部に出力する第1のチャネル信号処理部とを含み、
前記第2の受信回路は、前記第1乃至第Kの中心周波数からそれぞれ高域側にずれた第1乃至第Kの上側発振周波数をそれぞれ有する第1乃至第Kの上側発振周波数信号を供給する第2の局部発振器と、前記第1乃至第Kの上側発振周波数信号を用いて前記第2受信信号を周波数変換することによって、前記第1乃至第Kの上側発振周波数にそれぞれ対応する第1乃至第Kの上側低周波信号を生成する第2の周波数変換部と、前記第1乃至第Kの上側低周波信号を互いに加算して第2の加算信号を生成する第2の信号加算部と、前記第2の加算信号から、前記第1乃至第Kの高周波チャネル成分にそれぞれ対応する第1乃至第Kの上側低周波チャネル成分を抽出する第2のチャネル成分抽出部と、前記第1乃至第Kの上側低周波チャネル成分に信号処理を施して当該第1乃至第Kの上側低周波チャネル成分にそれぞれ対応する第1乃至第Kの上側低周波チャネル処理信号を生成し、前記ダイバーシチ合成部に出力する第2のチャネル信号処理部とを含み、
前記発振制御部は、前記第1乃至第Kの下側低周波信号の周波数帯域が互いに隣接するように前記第1乃至第Kの下側発振周波数を制御し、前記第1乃至第Kの上側低周波信号の周波数帯域が互いに隣接するように前記第1乃至第Kの上側発振周波数を制御することを特徴とする。
本発明の他の一態様によるダイバーシチ受信方法は、互いに異なる第1乃至第Kの中心周波数(Kは2以上の整数)をそれぞれ有する第1乃至第Kの高周波チャネル成分を含む送信信号を第1受信系統と第2受信系統とで受信するダイバーシチ受信方法であって、前記第受信系統及び前記第受信系統から第1受信信号及び第2受信信号をそれぞれ得るステップと、前記第1乃至第Kの中心周波数からそれぞれ低域側にずれた第1乃至第Kの下側発振周波数をそれぞれ有する第1乃至第Kの下側発振周波数信号を用いて前記第1受信信号を周波数変換することによって、前記第1乃至第Kの下側発振周波数にそれぞれ対応する第1乃至第Kの下側低周波信号を生成するステップと、前記第1乃至第Kの下側低周波信号を互いに加算して第1の加算信号を生成するステップと、前記第1の加算信号から、前記第1乃至第Kの高周波チャネル成分にそれぞれ対応する第1乃至第Kの下側低周波チャネル成分を抽出するステップと、前記第1乃至第Kの下側低周波チャネル成分に信号処理を施して当該第1乃至第Kの下側低周波チャネル成分にそれぞれ対応する第1乃至第Kの下側低周波チャネル処理信号を生成するステップと、前記第1乃至第Kの中心周波数からそれぞれ高域側にずれた第1乃至第Kの上側発振周波数をそれぞれ有する第1乃至第Kの上側発振周波数信号を用いて前記第2受信信号を周波数変換することによって、前記第1乃至第Kの上側発振周波数にそれぞれ対応する第1乃至第Kの上側低周波信号を生成するステップと、前記第1乃至第Kの上側低周波信号を互いに加算して第2の加算信号を生成するステップと、前記第2の加算信号から、前記第1乃至第Kの高周波チャネル成分にそれぞれ対応する第1乃至第Kの上側低周波チャネル成分を抽出するステップと、前記第1乃至第Kの上側低周波チャネル成分に信号処理を施して当該第1乃至第Kの上側低周波チャネル成分にそれぞれ対応する第1乃至第Kの上側低周波チャネル処理信号を生成するステップと、前記第1乃至第Kの下側低周波チャネル処理信号と前記第1乃至第Kの上側低周波チャネル処理信号とを同一周波数成分毎に互いに合成するステップとを備え、前記第1乃至第Kの下側低周波信号の周波数帯域が互いに隣接するように前記第1乃至第Kの下側発振周波数が制御され、前記第1乃至第Kの上側低周波信号の周波数帯域が互いに隣接するように前記第1乃至第Kの上側発振周波数が制御されることを特徴とする。
本発明によれば、第1の加算信号を構成する第1乃至第Kの上側低周波信号は、第1乃至第Kの高周波チャネル成分の中心周波数からそれぞれ高域側にずれた第1乃至第Kの上側発振周波数を用いた周波数変換により生成され、第2の加算信号を構成する第1乃至第Kの下側低周波信号は、第1乃至第Kの高周波チャネル成分の中心周波数からそれぞれ低域側にずれた第1乃至第Kの下側発振周波数を用いた周波数変換により生成される。このため、第1受信系統と第2受信系統とに混入した互いに強く相関する非希望信号成分の周波数位置(周波数領域での位置)を、互いに異なる位置にずらすことができる。これは、希望信号成分の周波数位置を変えることなく実行することが可能である。このため、第1乃至第Kの上側低周波チャネル処理信号と第1乃至第Kの下側低周波チャネル処理信号とを同一周波数成分毎に互いに合成することで、非希望信号成分を互いにキャンセルさせることができる。したがって、放送規格で定められた信号形式に依存せずに非希望信号成分を効果的に抑圧することができる。
(A)は、RF信号の周波数スペクトルを概略的に示す図であり、(B)〜(D)は、IF信号の周波数スペクトルを概略的に示す図である。 本発明に係る実施の形態1のダイバーシチ受信装置の構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態1のダイバーシチ受信装置を構成する受信回路の構成を示す機能ブロック図である。 アナログRF信号の周波数スペクトルの一例を概略的に示す図である。 実施の形態1のミキサ回路の構成例を概略的に示す図である。 実施の形態1のミキサ回路の他の構成例を概略的に示す図である。 実施の形態1のチャネル成分抽出部の概略構成を示すブロック図である。 (A)〜(C)は、下側発振周波数を用いて高周波チャネル成分を周波数変換した場合に得られる低周波信号の周波数スペクトルを概略的に示す図である。 デジタル加算信号の周波数スペクトルを概略的に示す図である。 (A)〜(C)は、図9のデジタル加算信号から抽出された低周波チャネル成分の周波数スペクトルを概略的に示す図である。 (A)〜(C)は、上側発振周波数を用いて高周波チャネル成分を周波数変換した場合に得られる低周波信号の周波数スペクトルを概略的に示す図である。 デジタル加算信号の周波数スペクトルを概略的に示す図である。 (A)〜(C)は、図12のデジタル加算信号から抽出された低周波チャネル成分の周波数スペクトルを概略的に示す図である。 信号処理部の構成例を概略的に示すブロック図である。 時間領域処理部の構成例を概略的に示すブロック図である。 直交復調部の構成例を概略的に示すブロック図である。 時間領域処理部の他の構成例を示す図である。 図14の周波数領域処理部の構成例を概略的に示すブロック図である。 信号処理部の他の構成例を概略的に示すブロック図である。 図19の時間領域処理部の概略構成を示すブロック図である。 図19の周波数領域処理部の概略構成を示すブロック図である。 等利得合成法を実現する信号合成部の構成例を示すブロック図である。 最大比合成法を実現する信号合成部の他の構成例を示すブロック図である。 図23のチャネル積和演算部の構成を示すブロック図である。 本発明に係る実施の形態2のダイバーシチ受信装置の概略構成を示すブロック図である。 実施の形態2の受信回路の概略構成を示すブロック図である。 実施の形態2のチャネル成分抽出部の概略構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係るダイバーシチ受信方法を実現するための種々の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
実施の形態1.
図2は、実施の形態1のダイバーシチ受信装置1の概略構成を示すブロック図である。ダイバーシチ受信装置1は、図2に示されるように、2×N個の独立した受信系統(Nは2以上の整数)を構成する受信アンテナ素子R,…,R2Nと、これら受信アンテナ素子R,…,R2Nを介して送信信号をそれぞれ受信する受信回路10,…,102Nと、これら受信回路10〜102Nで使用される発振信号の発振周波数を個別に制御する発振制御部11と、受信回路10〜102Nの出力P(1,1)〜P(2N,K)(Kは2以上の整数)を同一周波数成分毎に互いに合成するダイバーシチ合成部12と、このダイバーシチ合成部12の合成出力C,…,Cの信号点を判定する判定部13とを備えている。
発振制御部11は、受信回路10〜102Nで使用される発振信号の発振周波数を制御するための周波数制御信号FC,…,FC2Nを受信回路10,…,102Nにそれぞれ供給する。
受信回路10〜102Nは同一の基本構成を有する。図3は、n番目の受信回路10の概略構成を示すブロック図である。この受信回路10は、受信アンテナ素子Rを介して送信信号を受信するRF処理部21と、RF処理部21の出力(アナログ受信信号)を周波数変換する周波数変換部22と、局部発振器23と、信号加算部24と、チャネル成分抽出部25と、チャネル信号処理部26とを有する。
RF処理部21は、帯域通過フィルタ及び信号増幅器などのRF信号処理を行うアナログ素子群を有する。RF処理部21は、受信信号から、同時受信されるべき全ての周波数帯域の高周波チャネル成分を含むアナログRF信号Srfを出力することができる。本実施の形態では、RF処理部21は、M個の高周波チャネル成分(Mは2以上の整数)を含むアナログRF信号Srfを出力する。
図4は、アナログRF信号Srfの周波数スペクトルの一例を概略的に示す図である。図4に示されるように、アナログRF信号Srfは、RF帯において、互いに異なる中心周波数F,F,…,Fを有するM個の高周波チャネル成分CH,CH,…,CHを含む。図4の例では、高周波チャネル成分CHの近傍に非希望信号成分Pa,Pb,Na,Nbが存在し、高周波チャネル成分CHの近傍に非希望信号成分Pa,Pb,Na,Nbが存在し、高周波チャネル成分CHの近傍には非希望信号成分Pa,Pb,Na,Nbが存在する。
局部発振器23は、周波数制御信号FCで指定された発振周波数を有する局部発振信号群OSを周波数変換部22に供給する。局部発振信号群OSは、M個の局部発振信号OS〜OSからなる。2×N系統の受信回路10〜102NのうちN系統の受信回路10〜10では、局部発振信号OS,OS,…,OSの周波数は、図4に示されるように、高周波チャネル成分CH,CH,…,CHの中心周波数F,F,…,Fからそれぞれ低域側にずれた下側発振周波数F1L,F2L,…,FMLに設定される。一方、残るN系統の受信回路10N+1〜102Nでは、局部発振信号OS,OS,…,OSの周波数は、図4に示されるように、高周波チャネル成分CH,CH,…,CHの中心周波数F,F,…,Fからそれぞれ高域側にずれた上側発振周波数F1H,F2H,…,FMHに設定される。
ここで、k番目の高周波チャネル成分CHについて、その中心周波数Fと下側発振周波数FkLとの間の差分絶対値f(=|F−FkL|)と、その中心周波数Fと上側発振周波数FkHとの間の差分絶対値f(=|F−FkH|)とは常に等しい。
周波数変換部22は、図3に示されるようにM系統のミキサ回路22〜22を有している。局部発振器23は、最大2×M個の周波数の中から周波数制御信号FCで指定されたM個の発振周波数、すなわち、下側発振周波数F1L〜FMLまたは上側発振周波数F1H〜FMHのいずれか一方を発生させる。
ミキサ回路22〜22は、アナログRF信号Srfに局部発振信号OS〜OSを混合させて、中心周波数f,…,fをそれぞれ有するM個の低周波信号SL,…,SLを生成する機能を有する。
図5は、m番目のミキサ回路22の構成例を概略的に示す図である。図5に示されるミキサ回路22は、アナログ乗算器31と増幅器32とを有しており、アナログ乗算器31は、局部発振器23から供給された局部発振信号OSをアナログRF信号Srfに乗算(混合)する。アナログ乗算器31の出力は、局部発振信号OSの発振周波数fOSとアナログRF信号Srfの周波数Frfとの差(=Frf−fOS)及び和(=Frf+fOS)の周波数を有する信号を出力するが、増幅器32は、当該和の周波数を有する信号成分を減衰させるので、実質的に当該差の周波数を中心周波数とする低周波信号SLを出力する。
たとえば、アナログRF信号Srfが中心周波数F=400MHz及びF=500MHzをそれぞれ有する高周波チャネル成分CH,CHを含む場合に、下側発振周波数F1Lを390MHzとし、上側発振周波数F1Hを410MHzとし、下側発振周波数F2Lを480MHzとし、上側発振周波数F2Hを520MHzとする周波数制御信号を生成すれば、周波数変換後の低周波信号SLの中心周波数fの絶対値は10MHzとなり、低周波信号SLの中心周波数fの絶対値は20MHzとなる。
図6は、ミキサ回路22の他の構成例を概略的に示す図である。図6に示されるミキサ回路22は、所謂、イメージ抑圧ミキサである。図5のミキサ回路22の構成では、アナログRF信号Srfが、局部発振信号OSの周波数fOSに対して希望信号成分の周波数と対称な点の影像周波数(イメージ周波数)を持つイメージ信号成分を含む場合に、混合処理により、イメージ信号成分の周波数と希望信号成分の周波数とが同じ周波数に変換される。イメージ抑圧ミキサは、そのようなイメージ信号成分を効率良く抑圧することができる。
図6のイメージ抑圧ミキサ22は、移相器33,34、周波数シフト部35、前段乗算器41,42、フィルタ部43,44、増幅器45,46、後段乗算器47,48及び抑圧部49で構成されている。局部発振信号OSは、3系統に分岐されて、前段乗算器41、移相器33及び周波数シフト部35に供給される。移相器33は、入力された局部発振信号OSを90°だけ移相し、当該移相後の局部発振信号OSを前段乗算器42に供給する。一方、周波数シフト部35は、局部発振信号OSの発振周波数をシフトして、当該シフトされた周波数を有する信号を後段乗算器47と移相器34とに供給する。移相器34は、入力された信号を90°だけ移相し、当該移相後の信号を後段乗算器48に供給する。
前段乗算器41は、アナログRF信号Srfに局部発振信号OSを乗算(混合)する。フィルタ部43は、前段乗算器41の出力をフィルタリングする。増幅器45は、このフィルタ部43の出力を増幅する。一方、前段乗算器42は、アナログRF信号Srfに移相後の局部発振信号OSを乗算(混合)する。フィルタ部43は、前段乗算器42の出力をフィルタリングする。そして、増幅器46は、このフィルタ部44の出力を増幅する。
後段においては、後段乗算器47は、増幅器45の出力に周波数シフト部35の出力を乗算(混合)する。一方、後段乗算器48は、増幅器46の出力に移相器34の出力を乗算(混合)する。そして、抑圧部49は、後段乗算器47,48の出力の一方から他方を減算し、その演算結果を低周波信号SLとして出力する。
信号加算部24は、ミキサ回路22〜22から出力された低周波信号SL〜SLを互いに加算してアナログ加算信号ADaを生成する。チャネル成分抽出部25は、アナログ加算信号ADaから、上記したM個の高周波チャネル成分CH〜CHの中のK個の高周波チャネル成分(K≦M)にそれぞれ対応するK個の低周波チャネル成分CT,…,CTを希望信号成分として抽出することができる。
図7は、チャネル成分抽出部25の概略構成を示すブロック図である。図7に示されるチャネル成分抽出部25は、アナログ加算信号ADaをデジタル加算信号ADdに変換するA/D変換器(ADC)51と、デジタル加算信号ADdからK個の低周波チャネル成分CT,…,CTを抽出する信号抽出部52とを有する。ADC51は、アナログ加算信号ADaをサンプリング(標本化)し、当該サンプリングされた値を量子化し、さらに量子化値を符号化して出力する。信号抽出部52は、K系統のフィルタ部52,…,52からなり、これらフィルタ部52,…,52は、入力されたデジタル加算信号ADdから低周波チャネル成分CT,…,CTをそれぞれ抽出する。フィルタ部52,…,52としては、たとえば、FIR(Finite Impulse Response)型またはIIR(Infinite Impulse Response)型のデジタル帯域通過フィルタを使用すればよい。
図8(A)〜(C)は、周波数変換部22が下側発振周波数F1L〜FMLを用いて高周波チャネル成分CH〜CHを周波数変換した場合に得られる低周波信号SL,SL,SLの周波数スペクトルを概略的に示す図である。図8(A)は、低周波信号SLの周波数スペクトルを示している。図8(A)に示されるように、低周波信号SLは、正周波数+fを中心周波数とする正周波数成分Chp1Lと、負周波数−fを中心周波数とする負周波数成分Chn1Lとの合成信号である。同様に、図8(B)は、正周波数+fを中心周波数とする正周波数成分Chp2Lと負周波数−fを中心周波数とする負周波数成分Chn2Lとからなる低周波信号SLの周波数スペクトルを示し、図8(C)は、正周波数+fを中心周波数とする正周波数成分ChpMLと負周波数−fを中心周波数とする負周波数成分ChnMLとからなる低周波信号SLの周波数スペクトルを示している。
図9は、周波数変換部22が下側発振周波数F1L〜FMLを用いて高周波チャネル成分CH〜CHを周波数変換した場合に得られるデジタル加算信号ADdの周波数スペクトルを概略的に示す図である。さらに、図10(A)〜(C)は、図9のデジタル加算信号ADdから抽出された低周波チャネル成分CT,CT,CT(ただし、K=M)の周波数スペクトルを概略的に示す図である。
一方、図11(A)〜(C)は、周波数変換部22が上側発振周波数F1H〜FMHを用いて高周波チャネル成分CH〜CHを周波数変換した場合に得られる低周波信号SL,SL,SLの周波数スペクトルを概略的に示す図である。図11(A)は、低周波信号SLの周波数スペクトルを示している。図11(A)に示されるように、低周波信号SLは、正周波数+fを中心周波数とする正周波数成分Chp1Hと、負周波数−fを中心周波数とする負周波数成分Chn1Hとの合成信号である。同様に、図11(B)は、正周波数+fを中心周波数とする正周波数成分Chp2Hと負周波数−fを中心周波数とする負周波数成分Chn2Hとからなる低周波信号SLの周波数スペクトルを示し、図8(C)は、正周波数+fを中心周波数とする正周波数成分ChpMHと負周波数−fを中心周波数とする負周波数成分ChnMHとからなる低周波信号SLの周波数スペクトルを示している。
図12は、周波数変換部22が上側発振周波数F1H〜FMHを用いて高周波チャネル成分CH〜CHを周波数変換した場合に得られるデジタル加算信号ADdの周波数スペクトルを概略的に示す図である。さらに、図13(A)〜(C)は、図12のデジタル加算信号ADdから抽出された低周波チャネル成分CT,CT,CT(ただし、K=M)の周波数スペクトルを概略的に示す図である。
図10(A),(B)に示される正周波数成分Chp1L,Chp2Lと負周波数成分Chn1L,Chn2Lには、点線で示される非希望信号成分(干渉信号成分)が重畳している。一方、図13(A),(B)に示される正周波数成分Chp1H,Chp2Hと負周波数成分Chn1H,Chn2Hにも、点線で示される非希望信号成分(干渉信号成分)が重畳している。図13(A),(B)に示される非希望信号成分は、図10(A),(B)に示される非希望信号成分とは、互いに低い相関を有する異なるものであることが分かる。
次に、チャネル信号処理部26の構成について説明する。
図3に示されるように、チャネル信号処理部26は、K系統の信号処理部26,…,26を有している。これら信号処理部26,…,26は、低周波チャネル成分CT,…,CTに信号処理(検波処理)を施して低周波チャネル処理信号(検波信号)P(n,1),…,P(n,K)を出力する。
図14は、k番目の信号処理部26の構成例を概略的に示すブロック図である。図14の信号処理部26は、時間領域の低周波チャネル成分CTに信号処理を施す時間領域処理部61と、時間領域処理部61の出力PTにフーリエ変換などの直交変換を施して周波数領域信号PFを生成する直交変換部(領域変換部)62と、周波数領域信号PFに信号処理を施す周波数領域処理部63とを有している。
図15は、時間領域処理部61の構成例を概略的に示すブロック図である。時間領域処理部61は、局部発振器66、直交復調部64、信号分離部65及び偏差補償部67を有する。局部発振器66は、たとえば、数値制御発振器(NCO:Numerically Controlled Oscillator)を用いて構成すればよい。
局部発振器66は、局部発振信号LOを直交復調部64に供給する。直交復調部64は、局部発振信号LOを用いて低周波チャネル成分CTを直交復調して同相成分Ichと直交成分Qchとからなる複素ベースバンド信号BBを生成する。ここで、受信回路10の周波数変換部22が下側発振周波数F1L〜FMLを用いて周波数変換を実行する場合には、直交復調部64は、正の発振周波数を用いて直交復調を実行する。一方、受信回路10の周波数変換部22が上側発振周波数F1H〜FMHを用いて周波数変換を実行する場合には、直交復調部64は、負の発振周波数を用いて直交復調を実行する。
図16は、直交復調部64の構成例を概略的に示すブロック図である。直交復調部64は、図16に示されるように、移相器69、乗算器70,71及びローパスフィルタ(LPF)72,73からなる。局部発振器66は、低周波チャネル成分CTの中心周波数±fに対応する周波数ω/2πを有する局部発振信号LOを乗算器70と移相器69とに供給する。移相器69は、局部発振信号LOを90°(=π/2ラジアン)だけ移相して乗算器71に供給する。一方の乗算器70は、低周波チャネル成分CTに局部発振信号LOを乗算(混合)し、他方の乗算器71は、低周波チャネル成分CTに移相後の局部発振信号LOを乗算(混合)する。LPF72は、乗算器70の出力の高調波成分を減衰させて同相成分Ichを出力し、LPF73は、乗算器70の出力の高調波成分を減衰させて直交成分Qchを出力する。そして、同相成分Ichと直交成分Qchとからなる複素ベースバンド信号BBが出力される。
ここで、周波数変換部22が下側発振周波数F1L〜FMLを用いて周波数変換を実行する場合には、局部発振器66は、局部発振信号LOとして正周波数を有するcos波を直交復調部64に供給することができる。一方、周波数変換部22が上側発振周波数F1H〜FMHを用いて周波数変換を実行する場合には、局部発振器66は、局部発振信号LOとして負周波数を有するcos波を直交復調部64に供給することができる。
信号分離部65は、複素ベースバンド信号BBから時間領域の情報信号PTを抽出し、当該抽出された情報信号PTを直交変換部62に供給する。一方、信号分離部65は、複素ベースバンド信号BBの系列から非情報信号(情報信号として使用されない信号)を抽出し、当該抽出された非情報信号を偏差補償部67に供給する。たとえば、複素ベースバンド信号BBの系列がヘッダ部もしくはガードインターバル部(サイクリック・プレフィクス)を含む場合には、そのヘッダ部もしくはガードインターバル部の信号を抽出して偏差補償部67に供給すればよい。偏差補償部67は、供給された非情報信号に基づき、キャリア周波数誤差及び/またはクロック周波数誤差などの偏差を補償するための補償信号Er1を生成し、この補償信号Er1を局部発振器66に出力する。局部発振器66は、補償信号Er1に応じて、当該偏差を低減させるように局部発振信号LOの発振周波数を制御する。
なお、直交復調部64と同じ構成の直交復調部を上記チャネル成分抽出部25に組み込むこともできる。この場合、時間領域処理部61は、直交復調部64を有する必要は無い。図17は、この場合の時間領域処理部61の概略構成を示す図である。図17に示されるように、時間領域処理部61は、信号分離部68のみを有する。信号分離部68は、前段から入力された複素ベースバンド信号の系列から情報信号PTを抽出し、当該抽出された情報信号PTを直交変換部62に供給する。
図18は、図14の周波数領域処理部63の構成例を概略的に示すブロック図である。図18に示されるように、周波数領域処理部63は、信号分離部76、等化部78及び伝送路推定部77を有する。信号分離部76は、周波数領域信号PFの系列からパイロット信号などの受信既知信号PLTとデータ信号DATとを抽出し、受信既知信号PLTを伝送路推定部77に供給し、データ信号DATを等化部78に供給する。伝送路推定部77は、受信既知信号PLTを参照して伝送路応答を推定し、その推定値を表す推定信号ESTを等化部78に供給する。等化部78は、たとえば、公知のゼロフォーシング(Zero−Forcing)基準により推定信号ESTを用いてデータ信号DATの歪みを補正し、補正後のデータ信号を低周波チャネル処理信号(検波信号)P(n,k)として出力することができる。伝送路応答の推定方法としては、特に限定されるものではなく、たとえば非特許文献2(生岩量久著「ディジタル通信・放送の変復調技術」コロナ社、2009年1月5日、pp.132−134)に開示されている推定方法を使用すればよい。
図19は、信号処理部26の他の構成例を概略的に示すブロック図である。図19の信号処理部26は、時間領域の低周波チャネル成分CTに信号処理を施す時間領域処理部81と、時間領域処理部81の出力PTにフーリエ変換などの直交変換を施して周波数領域信号PFを生成する直交変換部(領域変換部)62と、周波数領域信号PFに信号処理を施す周波数領域処理部83とを有している。
図20は、図19の時間領域処理部81の概略構成を示すブロック図である。この時間領域処理部81の構成は、局部発振器66に代えて局部発振器82を有する点以外は、図15の時間領域処理部61の構成と同じである。また、図21は、図19の周波数領域処理部83の概略構成を示すブロック図である。この周波数領域処理部83の構成は、偏差補償部84を有する点以外は、図18の周波数領域処理部63の構成と同じである。
図21に示される偏差補償部84は、受信既知信号PLTに基づいてキャリア周波数誤差及び/またはクロック周波数誤差などの偏差を補償するための周波数軸補償信号Er2を生成し、この周波数軸補償信号Er2を図20の局部発振器82に出力する。局部発振器82は、周波数軸補償信号Er2に応じて、当該偏差を低減させるように局部発振信号LOの発振周波数を制御することができる。
次に、図2に示したダイバーシチ合成部12について説明する。
図2に示されるように、ダイバーシチ合成部12は、K系統の信号合成部12〜12を有する。k番目の信号合成部12には、同一周波数を有する検波信号P(1,k)〜P(N,k),P(N+1,k)〜P(2N,k)が入力されている。信号合成部12は、これら検波信号P(1,k)〜P(N,k),P(N+1,k)〜P(2N,k)を互いに合成して合成信号Cを出力する。合成方法としては、全ての入力検波信号P(1,k)〜P(N,k),P(N+1,k)〜P(2N,k)の総和を出力する等利得合成法を採用してもよいし、あるいは、入力検波信号P(1,k)〜P(N,k),P(N+1,k)〜P(2N,k)の振幅を個別に調整した後に当該検波信号の総和を出力する最大比合成法を採用してもよい。
図22は、等利得合成法を実現する信号合成部12の構成例を示すブロック図である。図22の信号合成部12は、全ての入力検波信号P(1,k)〜P(N,k),P(N+1,k)〜P(2N,k)の総和を出力するチャネル加算部90を有する。なお、チャネル加算部90は、入力検波信号P(1,k)〜P(N,k),P(N+1,k)〜P(2N,k)の総和に代えて、入力検波信号P(1,k)〜P(N,k),P(N+1,k)〜P(2N,k)の期待値を示す信号を合成信号Cとして出力してもよい。
図23は、最大比合成法を実現する信号合成部12の他の構成例を示すブロック図である。図23の信号合成部12は、積和演算を実行するチャネル積和演算部91と、レベル演算部92〜922Nと、加重制御部93とを有する。図24は、図23のチャネル積和演算部91の構成を示すブロック図である。
レベル演算部92〜922Nは、入力検波信号P(1,k)〜P(2N,k)の振幅もしくは振幅の時間平均値、または入力検波信号P(1,k)〜P(2N,k)の電力もしくは電力の時間平均値を表すレベル信号を加重制御部93に供給する。加重制御部93は、これらレベル信号に応じて加重係数β〜β2Nを決定し、これら加重係数β〜β2Nをチャネル積和演算部91に供給する。加重制御部93は、たとえば、レベル演算部92〜922Nから供給された2×N個のレベル信号の値の比を計算し、その計算結果を加重係数β〜β2Nとしてチャネル積和演算部91に供給することができる。
図24に示されるように、チャネル積和演算部91は、乗算部94〜942Nと、加算部95とを有している。乗算部94〜942Nは、検波信号P(1,k)〜P(2N,k)に加重係数β〜β2Nをそれぞれ重み付け(乗算)する。加算部95は、乗算部94〜942Nの全ての出力の総和を合成信号Cとして出力する。
図2に示される判定部13は、K系統の信号判定部13〜13を有する。これら信号判定部13〜13は、信号合成部12〜12からそれぞれ入力された合成信号C〜Cの信号点をデマッピング処理(軟判定処理)と硬判定処理とで判定することができる。信号判定部13〜13は、その結果得た信号点を表す復調信号D〜Dを並列に出力する。したがって、本実施の形態のダイバーシチ受信装置1は、K個のチャネルを同時並行に受信することができる。
以上に説明したように、N系統の受信回路10〜10の各々では、局部発振信号OS,OS,…,OSの周波数は、図4に示したように、高周波チャネル成分CH,CH,…,CHの中心周波数F,F,…,Fからそれぞれ低域側にずれた下側発振周波数F1L,F2L,…,FMLに設定される。次に、受信回路10〜10の各々は、下側発振周波数F1L,F2L,…,FMLを用いた周波数変換を実行することによって、図8(A)〜(C)に示したような周波数スペクトルを持つ低周波信号SL,SL,…,SLを生成し、これら低周波信号SL,SL,…,SLを加算して図9に示したようなアナログ加算信号ADaを生成する。
一方、残るN系統の受信回路10N+1〜102Nの各々では、局部発振信号OS,OS,…,OSの周波数は、図4に示したように、高周波チャネル成分CH,CH,…,CHの中心周波数F,F,…,Fからそれぞれ高域側にずれた上側発振周波数F1H,F2H,…,FMHに設定される。次に、受信回路10N+1〜102Nの各々は、上側発振周波数F1H,F2H,…,FMHを用いた周波数変換を実行することによって、図11(A)〜(C)に示したような周波数スペクトルを持つ低周波信号SL,SL,…,SLを生成し、これら低周波信号SL,SL,…,SLを加算して図12に示したようなアナログ加算信号ADaを生成する。
図9に示したアナログ加算信号ADaの周波数スペクトルと、図12に示したアナログ加算信号ADaの周波数スペクトルとは、図4に示した略同じ周波数スペクトルを持つアナログRF信号から得られたものである。両者の周波数スペクトル中の希望信号成分の中心周波数±f,±f,…,±fは互いに一致しているのに対し、両者の周波数スペクトル中の点線で示された非希望信号成分(干渉信号成分)の周波数位置は、互いに異なることが分かる。たとえば、図9の希望信号成分Chn1L,Chp1Lに重畳している干渉信号成分は、図4の非希望信号成分Na1,Na2,Nb2から得られたものであるのに対し、図12の希望信号成分Chn1H,Chp1Hに重畳している干渉信号成分は、図4の非希望信号成分Pa1,Pa2,Pb2から得られたものである。
それ故、本実施の形態のダイバーシチ受信装置1は、異なる受信系統に混入した互いに強く相関する非希望信号成分(干渉信号成分)の周波数位置(周波数領域での位置)を、互いに異なる位置にずらすことができる。このため、たとえば、図10(A),(B)に示される希望信号成分Chp1L,Chp2L,Chn1L,Chn2Lに重畳された非希望信号成分と、図13(A),(B)に示される希望信号成分Chp1H,Chp2H,Chn1H,Chn2Hに重畳された非希望信号成分(干渉信号成分)とは、互いに相関の低い信号成分となる。よって、同一周波数を有する検波信号P(1,k)〜P(N,k),P(N+1,k)〜P(2N,k)を合成することで、これら検波信号P(1,k)〜P(N,k),P(N+1,k)〜P(2N,k)に含まれる非希望信号成分を互いにキャンセルさせることが可能となる。したがって、放送規格で定められた信号形式に一切依存することなく非希望信号成分を効果的に抑圧することができる。また、ダイバーシチ合成により、希望信号の品質を維持しつつ非希望信号を効率よく低減することができる。
実施の形態2.
次に、本発明に係る実施の形態2について説明する。図25は、実施の形態2のダイバーシチ受信装置1Bの概略構成を示すブロック図である。
図25に示されるように、ダイバーシチ受信装置1Bは、2×N個の独立した受信系統(Nは2以上の整数)を構成する受信アンテナ素子R,…,R2Nと、これら受信アンテナ素子R,…,R2Nを介して送信信号をそれぞれ受信する受信回路10B,…,10B2Nと、これら受信回路10B〜10B2Nで使用される発振信号の発振周波数を個別に制御する発振制御部11Bと、受信回路10B〜10B2Nの出力P(1,1)〜P(2N,K)(Kは2以上の整数)を同一周波数成分毎に互いに合成するダイバーシチ合成部12と、このダイバーシチ合成部12の合成出力C,…,Cの信号点を判定する判定部13とを備えている。
発振制御部11Bは、上記発振制御部11と同様に周波数制御信号FC,…,FC2Nを供給する。本実施の形態の発振制御部11Bは、さらに、受信回路10B〜10B2Nからそれぞれ出力された隣接レベル信号SU〜SU2Nに基づいて周波数制御を行う機能を有している。
図26は、n番目の受信回路10Bの概略構成を示すブロック図である。この受信回路10Bの構成は、チャネル成分抽出部25に代えてチャネル成分抽出部25Bを有する点を除いて、図3の受信回路10の構成と同じである。
図27は、チャネル成分抽出部25Bの概略構成を示すブロック図である。図27に示されるように、チャネル成分抽出部25Bの信号抽出部52Bは、上記実施の形態1の信号抽出部52と同様に、アナログ加算信号ADaから、K個の低周波チャネル成分CT,…,CTを希望信号成分として抽出するフィルタ部52〜52を有する。本実施の形態のチャネル成分抽出部25Bは、さらに、デジタル加算信号ADdから、低周波チャネル成分CT〜CTの周波数帯域と隣接する周波数帯域の信号を非希望信号成分として抽出する非希望信号抽出部53〜53を有することを特徴とする。非希望信号抽出部53〜53は、抽出された非希望信号成分su〜suの信号レベル情報を表す信号を隣接レベル信号SUとして出力することができる。ここで、信号レベル情報としては、たとえば、信号振幅やその時間平均値、若しくは電力やその時間平均値が挙げられる。
以上に説明したように実施の形態2では、発振制御部11Bは、隣接レベル信号SU〜SU2Nに基づいて、希望信号全てに重畳される非希望信号が最小となるよう、事前に制御することが可能となるため、希望信号の品質を維持しつつ非希望信号を効率よく低減することができる。
以上、図面を参照して本発明に係る種々の実施の形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な形態を採用することもできる。たとえば、上記実施の形態1,2のダイバーシチ受信装置1,1Bは、それぞれ、4個以上の受信系統にそれぞれ対応する4個以上の受信回路10〜102Nを有していたが、これに限定されるものではない。2個の受信系統にそれぞれ対応する2個の受信回路10,10を有するように実施の形態1,2の構成を変更してもよい。
また、上記実施の形態1,2の機能の一部(特に、デジタル信号処理を実行する機能)は、ハードウェア構成で実現されてもよいし、あるいは、CPUを含むマイクロプロセッサにより実行されるコンピュータプログラムで実現されてもよい。当該機能の一部がコンピュータプログラムで実現される場合には、マイクロプロセッサは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(たとえば、光ディスク、磁気記録媒体またはフラッシュメモリ)から当該コンピュータプログラムをロードし実行することによって当該機能の一部を実現することができる。
また、上記実施の形態1,2の構成の一部は、FPGA(Field−Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのLSI(Large scale integrated circuit)により実現されてもよい。
また、たとえば、地上波ディジタル放送受信装置、無線LAN機器、あるいは、移動体通信システムの受信端末といった通信装置に上記実施の形態1,2のダイバーシチ受信装置1,1Bを組み込むことが可能である。
1,1B ダイバーシチ受信装置、 R〜R2N 受信アンテナ素子、 10〜102N,10B〜10B2N 受信回路、 11,11B 発振制御部、 12 ダイバーシチ合成部、 12〜12 信号合成部、 13 判定部、 13〜13 信号判定部、 21 RF処理部、 22 周波数変換部、 22〜22 ミキサ回路、 23 局部発振器、 24 信号加算部、 25,25B チャネル成分抽出部、 26 チャネル信号処理部、 26〜26 信号処理部、 51 A/D変換器(ADC)、 52,52B 信号抽出部、 52〜52 フィルタ部、 53〜53 非希望信号抽出部、 61 時間領域処理部、 62 直交変換部、 63 周波数領域処理部、 64 直交復調部、 65,68,76 信号分離部、 66 局部発振器、 67 偏差補償部、 69 移相器、 70,71 乗算器、 72,73 ローパスフィルタ(LPF)、 77 伝送路推定部、 78 等化部、 81 時間領域処理部、 82 局部発振器、 83 周波数領域処理部、 84 偏差補償部、 90 チャネル加算部、 91 チャネル積和演算部、 92〜922N レベル演算部、 92 レベル演算部、 93 加重制御部、 94〜942N 乗算部、 95 加算部。

Claims (10)

  1. 互いに異なる第1乃至第Kの中心周波数(Kは2以上の整数)をそれぞれ有する第1乃至第Kの高周波チャネル成分を含む送信信号を第1受信系統と第2受信系統とで受信するダイバーシチ受信装置であって、
    前記第1受信系統で得られた第1受信信号を入力とする第1の受信回路と、
    前記第2受信系統で得られた第2受信信号を入力とする第2の受信回路と、
    前記第1の受信回路の出力と前記第2の受信回路の出力とを同一周波数成分毎に互いに合成するダイバーシチ合成部と、
    発振制御部と
    を備え、
    前記第1の受信回路は、
    前記第1乃至第Kの中心周波数からそれぞれ低域側にずれた第1乃至第Kの下側発振周波数をそれぞれ有する第1乃至第Kの下側発振周波数信号を供給する第1の局部発振器と、
    前記第1乃至第Kの下側発振周波数信号を用いて前記第1受信信号を周波数変換することによって、前記第1乃至第Kの下側発振周波数にそれぞれ対応する第1乃至第Kの下側低周波信号を生成する第1の周波数変換部と、
    前記第1乃至第Kの下側低周波信号を互いに加算して第1の加算信号を生成する第1の信号加算部と、
    前記第1の加算信号から、前記第1乃至第Kの高周波チャネル成分にそれぞれ対応する第1乃至第Kの下側低周波チャネル成分を抽出する第1のチャネル成分抽出部と、
    前記第1乃至第Kの下側低周波チャネル成分に信号処理を施して当該第1乃至第Kの下側低周波チャネル成分にそれぞれ対応する第1乃至第Kの下側低周波チャネル処理信号を生成し、前記ダイバーシチ合成部に出力する第1のチャネル信号処理部と
    を含み、
    前記第2の受信回路は、
    前記第1乃至第Kの中心周波数からそれぞれ高域側にずれた第1乃至第Kの上側発振周波数をそれぞれ有する第1乃至第Kの上側発振周波数信号を供給する第2の局部発振器と、
    前記第1乃至第Kの上側発振周波数信号を用いて前記第2受信信号を周波数変換することによって、前記第1乃至第Kの上側発振周波数にそれぞれ対応する第1乃至第Kの上側低周波信号を生成する第2の周波数変換部と、
    前記第1乃至第Kの上側低周波信号を互いに加算して第2の加算信号を生成する第2の信号加算部と、
    前記第2の加算信号から、前記第1乃至第Kの高周波チャネル成分にそれぞれ対応する第1乃至第Kの上側低周波チャネル成分を抽出する第2のチャネル成分抽出部と、
    前記第1乃至第Kの上側低周波チャネル成分に信号処理を施して当該第1乃至第Kの上側低周波チャネル成分にそれぞれ対応する第1乃至第Kの上側低周波チャネル処理信号を生成し、前記ダイバーシチ合成部に出力する第2のチャネル信号処理部と
    を含み、
    前記発振制御部は、前記第1乃至第Kの下側低周波信号の周波数帯域が互いに隣接するように前記第1乃至第Kの下側発振周波数を制御し、前記第1乃至第Kの上側低周波信号の周波数帯域が互いに隣接するように前記第1乃至第Kの上側発振周波数を制御する
    ことを特徴とするダイバーシチ受信装置。
  2. 請求項1に記載のダイバーシチ受信装置であって、
    前記第1乃至第Kの下側発振周波数のうちの第kの下側発振周波数(kは任意の整数)と前記第1乃至第Kの中心周波数のうちの第kの中心周波数との間の差分絶対値は、当該第kの中心周波数と前記第1乃至第Kの上側発振周波数のうちの第kの上側発振周波数との間の差分絶対値と等しく、
    前記第kの下側低周波信号及び前記第kの上側低周波信号の各々は、当該差分絶対値の周波数を共に有する正周波数成分と負周波数成分とを含む
    ことを特徴とするダイバーシチ受信装置。
  3. 請求項1または2に記載のダイバーシチ受信装置であって、
    前記第1のチャネル成分抽出部は、
    前記第1の加算信号を第1のデジタル加算信号に変換するA/D変換器と、
    前記第1のデジタル加算信号から前記第1乃至第Kの下側低周波チャネル成分を抽出するフィルタ部と
    を含み、
    前記第2のチャネル成分抽出部は、
    前記第2の加算信号を第2のデジタル加算信号に変換するA/D変換器と、
    前記第2のデジタル加算信号から前記第1乃至第Kの上側低周波チャネル成分を抽出するフィルタ部と
    を含むことを特徴とするダイバーシチ受信装置。
  4. 請求項1から3のうちのいずれか1項に記載のダイバーシチ受信装置であって、
    前記第1の受信回路は、前記第1の加算信号から、前記第1乃至第Kの下側低周波チャネル成分の周波数帯域と隣接する周波数帯域の信号を第1の非希望信号として抽出する第1の非希望信号抽出部をさらに有し、
    前記第2の受信回路は、前記第2の加算信号から、前記第1乃至第Kの上側低周波チャネル成分の周波数帯域と隣接する周波数帯域の信号を第2の非希望信号として抽出する第2の非希望信号抽出部をさらに有し、
    前記発振制御部は、前記第1及び第2の非希望信号の振幅を低減させるように前記第1乃至第Kの下側発振周波数及び前記第1乃至第Kの上側発振周波数を制御する
    ことを特徴とするダイバーシチ受信装置。
  5. 請求項4に記載のダイバーシチ受信装置であって、
    前記第1の非希望信号抽出部は、前記第1の非希望信号の信号レベルを検出し、
    前記第2の非希望信号抽出部は、前記第2の非希望信号の信号レベルを検出し、
    前記発振制御部は、前記第1及び第2の非希望信号抽出部で検出された信号レベルに基づいて前記第1乃至第Kの下側発振周波数及び前記第1乃至第Kの上側発振周波数を制御する
    ことを特徴とするダイバーシチ受信装置。
  6. 請求項1から5のうちのいずれか1項に記載のダイバーシチ受信装置であって、
    前記第1の周波数変換部は、前記第1受信信号が希望信号成分と該希望信号成分に対応するイメージ信号成分とを含むときに、前記第1受信信号に含まれる当該イメージ信号成分を抑圧する機能を有し、
    前記第2の周波数変換部は、前記第2受信信号が希望信号成分と該希望信号成分に対応するイメージ信号成分とを含むときに、前記第2受信信号に含まれる当該イメージ信号成分を抑圧する機能を有する
    ことを特徴とするダイバーシチ受信装置。
  7. 請求項1から6のうちのいずれか1項に記載のダイバーシチ受信装置であって、
    前記第1のチャネル信号処理部は、負の周波数を有する第1の局部発振信号を用いて前記第1乃至第Kの下側低周波チャネル成分の各々を直交復調して同相成分及び直交成分を生成し、
    前記第2のチャネル信号処理部は、正の周波数を有する第2の局部発振信号を用いて前記第1乃至第Kの上側低周波チャネル成分の各々を直交復調して同相成分及び直交成分を生成する
    ことを特徴とするダイバーシチ受信装置。
  8. 互いに異なる第1乃至第Kの中心周波数(Kは2以上の整数)をそれぞれ有する第1乃至第Kの高周波チャネル成分を含む送信信号を第1受信系統と第2受信系統とで受信するダイバーシチ受信方法であって、
    前記第受信系統及び前記第受信系統から第1受信信号及び第2受信信号をそれぞれ得るステップと、
    前記第1乃至第Kの中心周波数からそれぞれ低域側にずれた第1乃至第Kの下側発振周波数をそれぞれ有する第1乃至第Kの下側発振周波数信号を用いて前記第1受信信号を周波数変換することによって、前記第1乃至第Kの下側発振周波数にそれぞれ対応する第1乃至第Kの下側低周波信号を生成するステップと、
    前記第1乃至第Kの下側低周波信号を互いに加算して第1の加算信号を生成するステップと、
    前記第1の加算信号から、前記第1乃至第Kの高周波チャネル成分にそれぞれ対応する第1乃至第Kの下側低周波チャネル成分を抽出するステップと、
    前記第1乃至第Kの下側低周波チャネル成分に信号処理を施して当該第1乃至第Kの下側低周波チャネル成分にそれぞれ対応する第1乃至第Kの下側低周波チャネル処理信号を生成するステップと、
    前記第1乃至第Kの中心周波数からそれぞれ高域側にずれた第1乃至第Kの上側発振周波数をそれぞれ有する第1乃至第Kの上側発振周波数信号を用いて前記第2受信信号を周波数変換することによって、前記第1乃至第Kの上側発振周波数にそれぞれ対応する第1乃至第Kの上側低周波信号を生成するステップと、
    前記第1乃至第Kの上側低周波信号を互いに加算して第2の加算信号を生成するステップと、
    前記第2の加算信号から、前記第1乃至第Kの高周波チャネル成分にそれぞれ対応する第1乃至第Kの上側低周波チャネル成分を抽出するステップと、
    前記第1乃至第Kの上側低周波チャネル成分に信号処理を施して当該第1乃至第Kの上側低周波チャネル成分にそれぞれ対応する第1乃至第Kの上側低周波チャネル処理信号を生成するステップと、
    前記第1乃至第Kの下側低周波チャネル処理信号と前記第1乃至第Kの上側低周波チャネル処理信号とを同一周波数成分毎に互いに合成するステップと
    を備え、
    前記第1乃至第Kの下側低周波信号の周波数帯域が互いに隣接するように前記第1乃至第Kの下側発振周波数が制御され、
    前記第1乃至第Kの上側低周波信号の周波数帯域が互いに隣接するように前記第1乃至第Kの上側発振周波数が制御される
    ことを特徴とするダイバーシチ受信方法。
  9. 請求項8に記載のダイバーシチ受信方法であって、
    前記第1乃至第Kの下側発振周波数のうちの第kの下側発振周波数(kは任意の整数)と前記第1乃至第Kの中心周波数のうちの第kの中心周波数との間の差分絶対値は、当該第kの中心周波数と前記第1乃至第Kの上側発振周波数のうちの第kの上側発振周波数との間の差分絶対値と等しく、
    前記第kの下側低周波信号及び前記第kの上側低周波信号の各々は、当該差分絶対値の周波数を共に有する正周波数成分と負周波数成分とを含む
    ことを特徴とするダイバーシチ受信方法。
  10. 請求項8または9に記載のダイバーシチ受信方法であって、
    前記第1の加算信号から、前記第1乃至第Kの下側低周波チャネル成分の周波数帯域と隣接する周波数帯域の信号を第1の非希望信号として抽出するステップと、
    前記第2の加算信号から、前記第1乃至第Kの上側低周波チャネル成分の周波数帯域と隣接する周波数帯域の信号を第2の非希望信号として抽出するステップと、
    前記第1及び第2の非希望信号の振幅を低減させるように前記第1乃至第Kの下側発振周波数及び前記第1乃至第Kの上側発振周波数を制御するステップと
    をさらに備えることを特徴とするダイバーシチ受信方法。
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