JP2010183257A - デジタル放送用受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2系統の選局回路を有し、各乗算回路間で局部発振信号が干渉することによる相互変調歪みの発生を抑えるデジタル放送用受信装置を提供すること。
【解決手段】第1、第2の選局回路2a,2bは、入力した第1、第2の高周波信号を、それぞれ、第1、第2の局部発振信号を用いて第1、第2の中間周波数信号に変換する。その際、第1の局部発振信号の周波数fL1を受信チャネルの周波数よりも中間周波数fIFだけ高い値に、また第2の局部発振信号の周波数fL2を受信チャネルの周波数よりも中間周波数fIFだけ低い値に設定する。その結果、第1、第2の中間周波数信号の中心周波数は互いに等しくなる。さらに、一方の中間周波数信号に対して、その中心周波数を反転の軸として周波数反転処理を行なう。
【選択図】図2

Description

本発明は地上デジタル放送などのデジタル放送を受信する装置に関し、特に選局回路と復調回路を2系統備え、出力される2系統の信号をダイバーシチ合成するデジタル放送用受信装置に関する。
国内における地上デジタル放送は2003年に開始され、家庭用テレビジョン受信装置だけでなく、車載用や携帯電話などの移動体受信装置向けのサービスが開始されている。これは、移動体受信に優れたOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式を採用していることと、移動体向けにチャネル帯域の一部分のみを用いる1セグメント放送を採用し、受信機の低消費電力化を可能としているからである。
移動体用受信装置では、受信信号の信号強度が一定ではないため、アンテナと選局回路と復調回路を2系統または複数系統備えるダイバーシチ受信方式が知られている。ダイバーシチ受信では、最も受信状態の良いアンテナからの受信信号を選択したり、各系統の受信信号を用いて最大比合成などの処理を行ない受信感度の向上を図るものである。
ダイバーシチ受信技術に関し、例えば特許文献1には、低廉なダイバーシチ受信装置を提供するために、構成部品の中でコスト比率の高いPLL回路と電圧制御発振回路(VCO)とを1つのチューナ(受信回路)にのみ設けて他のチューナ(受信回路)とで共有する構成が開示されている。
特開2005−130279号公報
ダイバーシチ受信方式では、複数の選局回路においてそれぞれ乗算回路(ミキサ)を有し、それぞれのアンテナからの高周波受信信号を中間周波数に変換している。乗算回路では、電圧制御発振回路(VCO)などから供給される局部発振信号を用いて周波数変換を行なう。その際、乗算回路で使用する局部発振信号の電力は強大であるため、電力の一部は他の乗算回路にまで漏洩して干渉しやすい。通常、各乗算回路で使用する局部発振信号の周波数は等しく設定されるが、2つの局部発振信号の周波数がずれると相互変調により多数のビート成分が発生し、乗算回路から出力される信号の品質が劣化することになる。
特許文献1に記載されるようにVCOを共有する構成では、2つの乗算回路で使用する局部発振信号には周波数のずれがないことが期待される。しかし実際の回路では、温度変動や経年劣化が原因で2つの乗算回路に入力される局部発振信号には微小な周波数差が発生し、乗算回路の出力信号に相互変調歪みが生じる場合がある。
また従来の構成では、2つの乗算回路に対する局部発振器(VCOなど)を共有せずに個別に設ける場合がある。この場合、各乗算回路間の距離を大きく配置すれば、各局部発振信号の相互干渉を低減することができる。しかしながらこの場合も各局部発振器の発振周波数を完全に等しくすることは困難であり、また受信装置の小型化を困難にするものである。
また、移動体用受信装置に限らず、2系統の選局回路を備えた受信装置が実用化されている。これにより、画面上に2つの番組を同時に表示する機能や、ハードディスクなどの記録装置を内蔵して2つの番組の視聴と記録を同時に行なう機能が実現できる。この場合にも、2つの乗算回路で使用する局部発振信号に微小な周波数差が存在すると、出力信号に相互変調歪みが生じることになる。
本発明の目的は、2系統の選局回路を有し、各乗算回路間で局部発振信号が干渉することによる相互変調歪みの発生を抑えるデジタル放送用受信装置を提供することである。
本発明は、2系統のデジタル放送信号を受信可能なデジタル放送用受信装置であって、第1の高周波信号を入力して第1の中間周波数信号に変換して出力する第1の選局回路と、第2の高周波信号を入力して第2の中間周波数信号に変換して出力する第2の選局回路と、上記第1の中間周波数信号を復調処理する第1の復調回路と、上記第2の中間周波数信号を復調処理する第2の復調回路と、上記第1、第2の選局回路と上記第1、第2の選局回路を制御する制御回路とを備える。上記第1、第2の選局回路は、それぞれ、第1、第2の局部発振信号を生成する第1、第2の局部発振回路と、入力した第1、第2の高周波信号と第1、第2の局部発振信号との乗算を行ない両者の周波数の差分周波数の信号から上記第1、第2の中間周波数信号を生成する第1、第2の乗算回路とを有し、上記制御回路は、上記第1、第2の局部発振信号の周波数を互いに異なる値に設定するとともに、上記第1、第2の中間周波数信号の中心周波数を互いに等しい値に設定する。
好ましくは、前記制御回路は、前記第1の局部発振信号の周波数を受信チャネルの周波数よりも前記第1の中間周波数信号の中心周波数だけ高い値に設定し、前記第2の局部発振信号の周波数を受信チャネルの周波数よりも前記第2の中間周波数信号の中心周波数だけ低い値に設定する。
また前記第1、第2の復調回路の一方は、前記第1または第2の中間周波数信号に対して、該中間周波数信号の中心周波数を反転の軸として周波数反転処理を行ない、その後復調処理を行なう。さらに、前記第1、第2の復調回路が出力する第1、第2の復調信号をダイバーシチ合成し、1系統の復調信号を出力するダイバーシチ合成回路を備える。
本発明のデジタル放送用受信装置によれば、2系統の選局回路における相互変調歪みの発生を抑え、受信信号の品質の劣化を防止できる。
本発明によるデジタル放送用受信装置の第1の実施例を示すブロック図。 第1、第2の選局回路2a,2bの内部構成を示す図。 本実施例における中間周波数への変換動作を説明する図。 本実施例におけるイメージ周波数に対する動作を説明する図。 本発明によるデジタル放送用受信装置の第2の実施例を示すブロック図。 第1、第2の局部発振周波数が等しくなる一例とその回避方法を説明する図。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明によるデジタル放送用受信装置の第1の実施例を示すブロック図である。デジタル放送用受信装置10は、第1、第2の受信回路を備え、これらの信号をダイバーシチ合成して1つの信号を得る構成である。
第1の受信回路は、第1の高周波信号入力端子1a、第1の選局回路2a、第1の復調回路3aを有し、第2の受信回路は、第2の高周波信号入力端子1b、第2の選局回路2b、第2の復調回路3bを有する。第1の選局回路2aは第1の局部発振回路23aを、第2の選局回路2bは第2の局部発振回路23bを含む。第1、第2の選局回路2a、2bでは、受信したデジタル放送信号から同一のチャンネルを選局して第1、第2の中間周波数信号に変換して出力する。第1の復調回路3aは、第1のAD(Analog to Digital)コンバータ31a、第1のデジタル復調回路32aを含み、第2の復調回路3bは、第2のADコンバータ31b、第2のデジタル復調回路32b、及び周波数反転回路33を含む。第1、第2の復調回路3a,3bでは、第1、第2の選局回路2a,2bから出力された第1、第2の中間周波数をデジタル復調処理するが、第2の復調回路3bでは、さらに周波数反転回路33により中間周波数の周波数反転処理を行なう。
ダイバーシチ合成回路4は、第1の復調回路3aからの復調信号と第2の復調回路3bからの復調信号をダイバーシチ合成し1つの信号とする。合成後の信号は、誤り訂正回路5、バックエンド(B/E)処理回路6、映像音声(A/V)処理回路7を経て、映像音声出力端子8から出力される。中央演算処理部(CPU)9は、第1、第2の選局回路2a,2bの選局動作をはじめ、各部の動作の制御を行なう。
以下、本実施例の動作について説明する。まず、第1の受信回路について説明する。
放送局から送信された放送信号は図示しない第1のアンテナで受信され、第1の高周波信号入力端子1aを介し第1の選局回路2aに供給される。デジタル放送システムは周波数分割された複数の放送チャネルがあり、アンテナは通常全ての放送チャネルの信号を受信する。日本における地上デジタル放送はUHF帯の470MHzから770MHzの周波数の信号が用いられ、1つのチャネルは6MHzの帯域があり、合計50本の周波数チャネルが存在する。第1の選局回路2aは、入力する複数のチャネルの中からユーザが視聴を所望するチャネルを選局し、後段の第1の復調回路3aの動作に適した所定の周波数(中間周波数)の信号(第1の中間周波数信号)に変換する。周波数変換のために、第1の局部発振回路23aから供給される第1の局部発振信号を用いる。視聴チャネル以外の周波数はテレビ視聴の障害となる可能性があるため、選局回路2aにおいて周波数変換動作と合わせてフィルタ回路などにより除去する。第1の選局回路2aにおける周波数変換動作については後述する。
第1の復調回路3aは、第1の選局回路2aから出力される第1の中間周波数信号にデジタル復調を施す。ADコンバータ31aは、第1の選局回路2aからの第1の中間周波数信号をデジタル信号に変換する。デジタル復調回路32aはデジタル信号処理をもって復調する。なお、アンテナで受信する放送信号の電力が変動しても、第1の復調回路3aに入力する信号電力が一定になるように、図示しない自動利得制御(AGC)機能を備える。具体的には、第1の復調回路3aに入力する中間周波数信号の電力を検波回路で計測し、計測した電力が一定値になるように第1の選局回路2a内の増幅回路の利得を制御するものである。
一方、第2の受信回路について説明する。第2の高周波信号入力端子1bには、図示しない第2のアンテナで受信した放送信号が入力される。第2の選局回路2bは前記第1の選局回路2aと同様に、ユーザが視聴を所望する同一のチャネルの選局と、中間周波数への変換を行なう(第2の中間周波数信号)。周波数変換のために第2の局部発振回路23bから供給される第2の局部発振信号を用いるが、第2の局部発振信号の周波数は、前記第1の局部発振回路23aの供給する局部発振信号の周波数と異なるように設定している。第2の選局回路2bにおける周波数変換動作については後述する。
また第2の復調回路3bは、前記第1の復調回路3aと同様にデジタル復調の処理を行なう。ただし、第2のADコンバータ31bの後段に周波数反転回路33を設けている。この周波数反転回路33は、第2のADコンバータ31bが出力するデジタル化された第2の中間周波数信号に対して、その中間周波数信号の中心周波数を反転の軸としてデジタル変調されている中間周波数信号の周波数スペクトルを反転する。その後、第2のデジタル復調回路32bにおいて、周波数反転された信号に対してデジタル復調処理を行なう。
第1、第2の選局回路2a,2bと第1、第2の復調回路3a,3bは、CPU9により制御され、電源投入後の初期化設定と動作状態安定化などの処理を受ける。そしてユーザがリモコンなどにより視聴したいチャンネル番号を入力すると、CPU9はこの操作信号を受けて、第1、第2の選局回路2a,2bを制御し所望の周波数チャネルを選局させ、第1、第2の復調回路3a,3bで復調させる。
ここでCPU9からの制御信号は、制御バスを介して各選局回路2a,2bや各復調回路3a,3bに送られる。ただし選局回路2a,2bは高周波回路を含むため、制御バスからのノイズを避ける必要がある。そのような場合、選局回路は制御バスに直接接続せず、復調回路3a,3bを介して制御バスに接続するのが良い。そして復調回路は、選局回路が選局動作を行なうときのみ、制御バスをスイッチングして選局回路と接続させ、選局動作が終了すると制御バスを選局回路から切り離すようにする。
第1の復調回路3aと第2の復調回路3bから出力される第1、第2の復調信号は、ダイバーシチ合成回路4に入力する。ダイバーシチ合成回路4では、最も受信状態の良い復調信号を選択したり、2つの復調信号を用いて最大比合成などの処理を行ない受信信号の品質を向上させる。誤り訂正回路5では、合成後の信号に誤り訂正等の処理を行なう。バックエンド処理回路6では、多重化されたトランスポートストリーム信号を映像信号と音声信号に分離し、伸張処理を行なう。さらに映像音声処理回路7は画質・音質・字幕処理を行ない、映像音声出力端子8から図示しないモニタやスピーカへ出力する。
ここで、ダイバーシチ合成について説明する。アナログ放送では受信信号の品質が劣化するに従い映像や音声が徐々に劣化していくが、デジタル放送は受信信号の品質が一定の値以上であれば、信号品質の劣化を受けずにノイズのない映像と音声をユーザに提供できる。一方で、デジタル放送の受信信号の品質が一定の値を下回ると、映像と音声が突然再生されなくなる性質がある。選局回路と復調回路は1系統だけでも通常の映像音声の再生には問題ないが、車載用受信装置のように移動しながらデジタル放送を視聴する場合、受信信号の品質が安定せず、映像と音声が視聴中に途切れてしまうことにある。ダイバーシチ合成は、このような1系統のみの受信回路での受信信号の不安定性を改善するものである。ダイバーシチ合成回路5により、第1の復調回路3aと第2の復調回路3bからの信号を合成(最大比合成処理)することで、1系統のみの受信回路に比較して受信信号の品質を向上させ、映像音声が視聴中に途切れることを防止できる。
次に、第1、第2の選局回路2a,2bの選局動作について説明する。
図2は、第1、第2の選局回路2a,2bの内部構成を示す図である。(a)は第1の選局回路2aについて、(b)は第2の選局回路2bについて示す。各選局回路2a,2bは、フィルタ回路21a,21b、乗算回路(ミキサ)22a,22b、局部発振回路23a,23b、PLL(Phase Locked Loop)回路24a,24b、基準発振回路25a,25b、LPF(Low Pass Filter)26a,26bを有する。
選局回路2a,2bには、高周波信号入力端子1a,1bを介し受信した高周波信号が入力し、ユーザが視聴を所望するチャネルの周波数をfRFとする。初段のフィルタ回路21a,21bでは、高周波信号入力端子に入力した信号のうちユーザが視聴を所望するチャネル以外の周波数成分を除去する。
乗算回路(ミキサ)22a,22bは、高周波信号入力端子1a,1bから供給された高周波信号と局部発振回路23a,23bが生成する局部発振信号との乗算を行なう。局部発振信号の周波数をfLOとすると、乗算の結果、乗算回路22a,22bからはfRFとfLOの差成分の周波数の信号が出力される。この信号が中間周波数信号fIFであり、fIF=|fLO−fRF|の関係が成り立つ。なお、2信号の乗算の結果では周波数の和成分であるfLO+fRFの周波数の信号も生成されるが、この周波数成分はLPF26a,26bで除去し、選局回路2a,2bからは差成分のみが出力される。局部発振信号の周波数fLOを変えることで、任意の周波数fRFを所定の周波数fIFに周波数変換することができる。つまり、局部発振周波数fLOを選択して設定することで、ユーザが視聴を所望するチャネルの信号をfIFに周波数変換することができる。
局部発振回路23a,23bは一般には電圧制御発振回路(VCO)で構成され、PLL回路24a,24bの制御により発振周波数が安定化される。ユーザがリモコンなどにより視聴チャネルを選択すると、CPU9は局部発振回路23a,23bの局部発振周波数fLOを切り替えて設定する。具体的には、CPU9はPLL回路24a,24bを制御し、PLL回路24a,24bは局部発振回路23a,23bの局部発振周波数を制御する。PLL回路24a,24bの制御動作に必要な基準発振信号は、基準発振回路25a,25bから供給される。基準発振回路25a,25bは水晶振動子などにより構成される。
本実施例では、第1の選局回路2aの局部発振周波数fLO(=fL1)と、第2の選局回路2bの局部発振周波数fLO(=fL2)とを異なる周波数に設定する。すなわち、第1の局部発振周波数fL1は視聴チャネルの周波数fRFよりも中間周波数fIFだけ高い周波数(上側周波数)に設定し、第2の局部発振周波数fL2は視聴チャネルの周波数fRFよりも中間周波数fIFだけ低い周波数(下側周波数)に設定する。すなわち、第1、第2の局部発振周波数fL1、fL2には、選局回路が出力する中間周波数fIFの2倍の差を持たせる。
L1=fRF+fIF
L2=fRF−fIF
L1−fL2=2×fIF
その結果、第1の選局回路2aから出力される第1の中間周波数信号fIF1と、第2の選局回路2bから出力される第2の中間周波数信号fIF2は次のようになる。
IF1=fL1−fRF=fIF
IF2=fRF−fL2=fIF
すなわち、周波数変換後の中間周波数信号fIF1とfIF2はその中心周波数が一致する。ただし、fIF1とfIF2ではfRFが逆極性で加算されるので、周波数軸上での大小関係(周波数スペクトル)が逆になる。これについては、後段の復調回路にて一方の中間周波数信号(ここでは第2の中間周波数信号fIF2)について反転処理を施すことで、周波数軸上での大小関係を一致させる。
このように本実施例では、2つの局部発振周波数fL1,fL2を中間周波数fIFの2倍だけ離れた値に設定したので、両者が干渉して中間周波数信号に相互変調歪みが発生することがなくなる。また、反転処理により2つの中間周波数信号の周波数成分が同一となるので、後段のダイバーシチ合成を支障なく行なうことができる。
なお、第1、第2の選局回路2a,2bはそれぞれ基準発振回路25a,25bを有しているが、これらを1つの基準発振回路で共用することもできる。その際、基準発振回路の出力信号を一方の選局回路に供給し、その選局回路内の分配回路とバッファ回路を経由して他方の選局回路に基準信号を供給する構成としてもよい。これにより回路構成が簡素化し、第1の局部発振信号と第2の局部発振信号とを同期して動作させることができる。
図3は、本実施例における中間周波数への変換動作を説明する図である。横軸は周波数を表し、縦軸が各信号の電力を表す。
(a1)(a2)は、第1の選局回路2aにおける周波数変換を示す。
(a1)は変換前の状態で、高周波信号fRFと第1の局部発振周波数fL1の関係を示す。符号101は受信した高周波信号である。地上デジタル放送は1つのチャネルが6MHzの帯域幅を持つ変調された信号であるため、中心周波数をfRFとした台形の形で示している。符号102は局部発振信号である。局部発振信号は変調がかけられていない単一周波数の信号であり、周波数fL1に上向きの矢印で示している。ここでは、第1の局部発振周波数fL1を、視聴チャネルの周波数fRFより中間周波数fIFだけ高い上側周波数に設定している。具体例として、fRF=557MHz、fIF=57MHzの場合、fL1=557+57=614MHzに設定する。符号103の短い矢印は、受信した高周波信号101に含まれる1つの周波数成分の信号を示す。これは、後述の周波数反転動作の説明に用いるもので、ここでは中心周波数fRFの右側(fRF+Δf)の成分を示す。
(a2)は変換後の状態で、第1の選局回路2aから出力する第1の中間周波数信号fIF1を示す。符号104は第1の中間周波数信号を示す。乗算回路22aでは、高周波信号101と局部発振信号102との乗算を実行する。乗算処理では両者の周波数の差成分を生成し、fL1>fRFであるので、fIF1=fL1−fRF=fIFとなる中間周波数信号を出力する。この場合、中間周波数信号104の中心周波数はfIF=57MHzとなる。
ここで変換後の周波数成分の位置に注目する。(a1)の符号103で示した周波数成分は、(a2)の変換後では、符号105で示すように中心周波数fIFの左側に周波数変換されている。すなわち、受信した高周波信号の周波数成分(fRF+Δf)は、乗算回路22aにおける乗算の結果、中間周波数信号の周波数成分(fIF−Δf)に変換される。
次に(b1)(b2)(b3)は、第2の選局回路2bと第2の復調回路3bにおける周波数変換を示す。
(b1)は変換前の状態で、高周波信号fRFと第2の局部発振周波数fL2の関係を示す。符号201は受信した高周波信号で、上記(a1)の符号101の高周波信号と同一である。符号202は局部発振信号である。第2の局部発振信号の周波数fL2は、視聴チャネルの周波数fRFより中間周波数fIFだけ低い下側周波数に設定している。具体例として、fRF=557MHz、fIF=57MHzの場合、fL1=557−57=500MHzに設定する。符号203の短い矢印は、上記(a1)の符号103と同様に、高周波信号201に含まれる中心周波数fRFの右側(fRF+Δf)の成分である。
(b2)は変換後の状態で、第2の選局回路2bから出力する第2の中間周波数信号fIF2を示す。符号204は第2の中間周波数信号を示す。乗算回路22bでは、高周波信号201と局部発振信号202との乗算を実行する。乗算処理では、両者の周波数の差成分を生成し、fL2<fRFであるので、fIF2=fRF−fL2=fIFとなる中間周波数信号を出力する。この場合も、中間周波数信号204の中心周波数はfIF=57MHzとなる。
ここで変換後の周波数成分の位置に注目する。(b1)の符号203で示した周波数成分は、(b2)の変換後では、符号205で示すように中心周波数fIFの右側に周波数変換されている。すなわち、受信した高周波信号の周波数成分(fRF+Δf)は、乗算回路22bにおける乗算の結果、中間周波数信号の周波数成分(fIF+Δf)に変換される。
このように、(a2)で示した第1の中間周波数信号104と(b2)で示した第2の中間周波数信号204は、いずれもその中心周波数はfIFに等しいが、それぞれの周波数成分105,205を比較すると、中心周波数fIFを対象軸として、周波数の大小関係が逆転した位置(+Δf、−Δf)に移動している。
(b3)は、(b2)の第2の中間周波数信号204に対する周波数反転処理を示す。符号206は、反転処理後の中間周波数信号を示す。第2の選局回路2bから出力される第2の中間周波数信号204は、第2の復調回路3bのADコンバータ31bでデジタル信号に変換された後、周波数反転回路33にて周波数スペクトルの反転処理を行なう。周波数反転処理は、周波数fIFを反転の軸として周波数の大小関係(周波数スペクトルの左右関係)を反転するもので、デジタル信号処理による。この結果、反転前の中間周波数信号204に含まれる符号205で示す周波数成分(fIF+Δf)は、反転後の中間周波数信号206に含まれる符号207で示す周波数成分(fIF−Δf)に移動する。この操作により、(a2)で示した第1の中間周波数信号104と(b3)で示す第2の中間周波数信号206との周波数軸上での大小関係を一致させることができる。
以上説明したように本実施例では、2系統の選局回路の局部発振周波数として、視聴チャネル周波数よりも中間周波数だけ高い上側周波数fL1と、中間周波数だけ低い下側周波数fL2とを組合わせて使用することで、2つの局部発振信号の干渉による相互変調歪みを抑えることができる。このとき得られる2系統の中間周波数信号の周波数スペクトルは逆転することになる。これに対して、中心周波数を反転の軸とした周波数反転処理により周波数スペクトルを揃えることで、2系統の信号は同一の復調動作が行なわれ正常な受信動作が可能となる。
本実施例によれば、2つの異なる局部発振周波数を用いることでイメージ周波数による妨害回避性能も向上する。以下、この効果について説明する。
選局回路の乗算回路において、局部発振周波数を軸として視聴チャネルの周波数と軸対称の位置の周波数もまた、同じ中間周波数信号に周波数変換されてしまう。この周波数をイメージ周波数といい、イメージ周波数に妨害信号が存在した場合にイメージ妨害を受ける。妨害となるイメージ周波数の信号は、選局回路の初段に設けられるフィルタ回路(図2の21a,21b)で除去されるが、その信号が強い場合には残存して受信動作に影響を与えることになる。
図4は、本実施例におけるイメージ周波数に対する動作を説明する図である。横軸が周波数を表し、縦軸が各信号の電力を表している。
(a1)(a2)は第1の選局回路2aにおけるイメージ妨害発生を示す。
(a1)は周波数変換前の状態で、イメージ周波数との関係を示す。受信を所望するチャネルの周波数をfRF(符号301)とし、第1の局部発振信号の周波数をfL1(符号302)とする。ここではfL1をfRFの上側周波数、すなわちfL1=fRF+fIFに設定している。このとき、fL1+fIFの周波数位置にあるfIM(符号303)がイメージ周波数となる。ここでは、この周波数位置に信号が存在し、その信号が中間周波数に変換されて妨害信号になるものとする。
(a2)は周波数変換後の状態で、イメージ妨害発生を示す。受信所望周波数301は周波数変換(fL1−fRF=fIF)により、符号304で示す中間周波数に、またイメージ周波数303は周波数変換(fIM−fL1=fIF)により、符号305で示す中間周波数に変換される。変換後のこれらの周波数は同一周波数fIFであり重複する。符号305の信号は符号304の信号に対するイメージ妨害信号であり、通常のフィルタ回路では分離して除去することはできない。
(b1)(b2)は第2の選局回路2bにおけるイメージ妨害の回避動作を示す。
(b1)は周波数変換前の状態で、イメージ周波数との関係を示す。受信所望周波数をfRF(符号401)とし、第2の局部発振信号の周波数をfL2(符号402)とする。ここではfL2をfRFの下側周波数、すなわちfL2=fRF−fIFに設定している。また符号403は、上記(a1)におけるイメージ周波数fIMの位置に存在する妨害信号303と同一である。ただし、イメージ妨害信号403の周波数fIMと局部発振周波数fL2との周波数差は3×fIFであり、十分離れたものとなる。
(b2)は周波数変換後の状態で、イメージ妨害回避を示す。受信所望周波数401は周波数変換(fRF−fL2=fIF)により、符号404で示す中間周波数に、またイメージ周波数403は周波数変換(fIM−fL2=fIF’)により、符号405で示す中間周波数に変換される。ここで変換後のイメージ周波数fIF’は3fIFであるから、変換後の受信所望周波数fIFとは重複せず離れた位置に存在する。よって、通常のフィルタ回路で周波数的にこれを分離することで、受信特性へのイメージ妨害を回避できる。
なお、第2の選局回路2bに対するイメージ周波数は第2の局部発振周波数fL2の下側周波数(fL2−fIF)である。この周波数位置に妨害信号が存在する場合は、同様に第1の選局回路において妨害を回避できることは言うまでもない。このようにして、異なる局部発振周波数を用いる第1、第2の選局回路のいずれかを選択、または2つの出力信号を合成することで、イメージ妨害に対しても耐性を向上させる効果がある。
上記実施例では、第1の選局回路2aにおける第1の局部発振信号の周波数fL1を受信所望周波数fRFよりも上側の周波数に、第2の選局回路2bにおける第2の局部発振信号の周波数fL2を受信所望周波数fRFよりも下側の周波数に設定したが、これらを逆に設定しても良いことは言うまでもない。すなわち、第1の局部発振周波数を受信所望周波数よりも下側の周波数に、第2の局部発振周波数を受信所望周波数よりも上側の周波数に設定する。そして、第1の復調回路3aに周波数反転回路33を設けて反転処理を行えば、得られる信号は全く同様の結果となる。
さらには、周波数反転回路33は第1、第2の復調回路3a,3bのいずれに設けても良い。すなわち、第1の中間周波数信号fIF1または第2の中間周波数信号fIF2のいずれか一方を周波数反転することで、両者の周波数スペクトルを合わせることができる。あるいは、周波数反転回路33を第1、第2の復調回路3a,3bの両方に設けて、一方のみで周波数反転動作を行なうよう制御しても良い。
図5は、本発明によるデジタル放送用受信装置の第2の実施例を示すブロック図である。本実施例でも2系統の受信回路を備えるが、2つのチャネル(番組)を受信して2系統の番組信号を得ることを前提とする。装置構成は実施例1(図1)を基本としており、同一の要素については同一の符号を記することによりその説明を省略する。本実施例では、前記図1におけるダイバーシチ合成回路4を削除し、誤り訂正回路5を第1、第2の誤り訂正回路5a,5bに分離した構成とする。また、第1、第2の高周波信号入力端子1a,1bには、同一のアンテナにて受信した高周波信号が分配して供給されるものとする(なお、異なるアンテナから供給しても良い)。
以下、本実施例の動作について説明するが、基本的な動作は前記図1の動作と同一である。本実施例においても、第1の選局回路2aでは、第1の視聴チャネル周波数よりも中間周波数だけ高い局部発振周波数fL1を、第2の選局回路2bでは、第2の視聴チャネル周波数よりも中間周波数だけ低い局部発振周波数fL2を使用する。また、このとき得られる第1、第2の中間周波数信号の周波数スペクトルは逆転することになるが、第2の復調回路3bの周波数反転回路33にて周波数反転処理を行なうことで、両者の周波数スペクトルを合わせることができる。
その後、第1の復調回路3aが出力する信号と第2の復調回路3bが出力する信号を合成することはなく、第1、第2の誤り訂正回路5a,5bにおいてそれぞれ個別に誤り訂正を行なう。誤り訂正後の信号は第1、第2のトランスポートストリーム信号として出力される。バックエンド処理回路6は多重化された第1、第2のトランスポートストリーム信号を映像信号と音声信号に分離し、伸張処理を行なう。映像音声処理回路7は画質・音質・字幕処理を行ない、映像音声出力端子8から図示しないモニタやスピーカへ出力する。本実施例では第1、第2のトランスポートストリーム信号をもとに、2番組を同時に扱うことができる。例えば、1つのモニタ上に2番組を同時に表示したり、一方の番組を視聴しつつ他方の番組を図示しないハードディスクなどの記録装置に記録することが可能である。
通常、異なる番組は異なる周波数チャネルで放送される。よって、従来の局部発振周波数の設定方法でも、異なる2つの番組を受信する際に第1の局部発振信号と第2の局部発振信号が同じ周波数になることはない。しかし、同じ番組を1つのモニタ上に2番組として同時に表示する場合や、ある番組を視聴しつつ同一番組を記録する場合などには、従来の設定方法では第1の局部発振信号と第2の局部発振信号とが同じ周波数となり、干渉による相互変調歪みの問題が生じてしまう。また、デジタル放送においては1つの周波数チャネルに複数の番組を多重化することが可能であるため、ユーザが視聴を所望する番組が同時に2つあり、それらが同一の周波数チャネルに含まれる場合は第1の選局回路2aと第2の選局回路2bとで同一の周波数チャネルが選局されることが起こりうる。
このように第1の選局回路2aと第2の選局回路2bが同一の周波数チャネルを選局する場合には、本実施例の局部発振周波数の設定方法が有効となる。すなわち、第1の局部発振周波数fL1は受信希望周波数に対して上側の周波数に、第2の局部発振周波数fL2は下側の周波数に設定する。第1、第2の局部発振信号を異なる周波数とすることで、局部発振信号同士の干渉による相互変調歪みの発生を抑えることができる。また、異なる局部発振周波数を使用することでイメージ周波数が同一になることもなくなり、イメージ周波数による妨害回避性能も向上する。このとき得られる2系統の中間周波数信号の周波数スペクトルは逆転するが、周波数反転回路33により周波数スペクトルの反転処理を行なうことで、2系統の復調部での動作が同一となり正常な受信動作を実現する。
ここで、第1の選局回路2aと第2の選局回路2bが異なる周波数チャネルを選局する場合に、本実施例の局部発振周波数の設定方法の有効性を説明する。第1、第2の受信希望周波数fRF1,fRF2に対し、第1、第2の局部発振周波数fL1,fL2を次のように設定する。
L1=fRF1+fIF
L2=fRF2−fIF
通常の場合、fRF1とfRF2が異なることに伴い、fL1とfL2も異なる値となるので問題になることはない。しかしながら、特殊な条件ではfL1とfL2が等しくなる場合がある。この条件は、第1、第2の受信希望周波数の差が、次のように中間周波数fIFの2倍になるときである。
|fRF1−fRF2|=2fIF
本実施例では、CPU9は第1、第2の局部発振周波数fL1,fL2の設定を制御する。そしてCPU9は、fL1,fL2が等しくなる場合には一方の値、あるいは両方の値を変更して、互いに異なる値に設定する。
以下、この特殊条件が発生する一例と、これに対する対策を述べる。
図6は、第1、第2の局部発振周波数が等しくなる一例とその回避方法を説明する図である。
(a)は、第1の選局回路2aでの周波数関係を示す。符号601はユーザが視聴を所望する第1チャネルでその中心周波数fRF1は557MHzとする。符号602は第1の局部発振信号で、その周波数fL1は受信信号より中間周波数fIF(=57MHz)だけ上側の614MHzを選んでいる。
(b1)は、第2の選局回路2bでの周波数関係を示す。符号603はユーザが視聴を所望する第2チャネルでその中心周波数fRF2は671MHzとする。この第2チャネルは地上デジタル放送において、前記第1チャネルと19チャネル(19×6=114MHz)だけ離れた位置である。符号604は第2の局部発振信号で、その周波数fL2は受信信号より中間周波数fIF(=57MHz)だけ下側の614MHzを選んでいる。
これらの結果、第1、第2の局部発振周波数fL1,fL2が等しい値となる。これは、第1、第2の受信希望周波数の差(671−557=114MHz)が中間周波数の2倍(57×2=114MHz)となるときに生じる。既に説明したように、第1、第2の局部発振周波数に微小な周波数差がある場合、2つの発振信号が乗算回路に入力されて相互変調歪みが発生してしまう。
(b2)は、第2の選局回路2bでの相互変調歪みの回避方法を示す。ここでは、第2の局部発振信号を、符号605で示す周波数fL2’に変更して受信信号より中間周波数fIF(=57MHz)だけ上側の728MHzを選ぶ。すなわち、第1の局部発振周波数fL1と同様に受信信号周波数の上側周波数を選んでいる。この結果、第1、第2の局部発振周波数fL1,fL2’は離れた値となり、乗算回路での相互変調歪み発生を回避することができる。
この場合、第2の局部発振信号は(b1)で設定したfL2=614MHzを用いて、(a)の符号602で示す第1の局部発振周波数fL1を受信信号周波数の下側、すなわちfL1’=557−57=500MHzに変更しても同様に回避できる。
なお、これらの場合には第1の中間周波数信号と第2の中間周波数信号において、中心周波数に対する周波数スペクトルは互いに等しい関係となるため、復調部における周波数反転回路33は不要となる。
あるいは他の方法として、受信周波数に対して第1の局部発振周波数は上側に、第2の局部発振周波数は下側に設定すると言う基本ルールを維持しながら、中間周波数fIFを57MHz以外の値に変更することでも回避できる。
いずれの場合でも、CPU9は第1、第2の局部発振周波数fL1,fL2を監視し、両者の値が等しくなる場合には一方の値あるいは両方の値を変更して、互いに異なる値に設定するよう制御する。これにより、異なる2つのチャネル(番組)を受信する場合でも、2つの局部発振信号の干渉による相互変調歪みを抑えることができ、安定した品質の信号が得られる。
以上のように本発明による受信装置は、ダイバーシチ機能を備えた携帯端末用デジタル放送用受信装置や車載用デジタル放送用受信装置のほか、2画面を同時に表示できるデジタル放送用受信装置や記録装置を内蔵し2番組の同時受信録画を行なうデジタル放送用受信装置に適用できる。
1a,1b…高周波信号入力端子
2a,2b…選局回路
3a,3b…復調回路
4…ダイバーシチ合成回路
5…誤り訂正回路
6…バックエンド処理回路
7…映像音声処理回路
9…CPU
10…デジタル放送用受信装置
22a,22b…乗算回路
23a,23b…局部発振回路
24a,24b…PLL回路
25a,25b…基準発振回路
26a,26b…LPF
31a,31b…ADコンバータ
32a,32b…デジタル復調回路
33…周波数反転回路。

Claims (5)

  1. 2系統のデジタル放送信号を受信可能なデジタル放送用受信装置において、
    第1の高周波信号を入力して第1の中間周波数信号に変換して出力する第1の選局回路と、
    第2の高周波信号を入力して第2の中間周波数信号に変換して出力する第2の選局回路と、
    上記第1の中間周波数信号を復調処理する第1の復調回路と、
    上記第2の中間周波数信号を復調処理する第2の復調回路と、
    上記第1、第2の選局回路と上記第1、第2の選局回路を制御する制御回路とを備え、
    上記第1、第2の選局回路は、それぞれ、第1、第2の局部発振信号を生成する第1、第2の局部発振回路と、入力した第1、第2の高周波信号と第1、第2の局部発振信号との乗算を行ない両者の周波数の差分周波数の信号から上記第1、第2の中間周波数信号を生成する第1、第2の乗算回路とを有し、
    上記制御回路は、上記第1、第2の局部発振信号の周波数を互いに異なる値に設定するとともに、上記第1、第2の中間周波数信号の中心周波数を互いに等しい値に設定することを特徴とするデジタル放送用受信装置。
  2. 請求項1に記載のデジタル放送用受信装置において、
    前記制御回路は、前記第1の局部発振信号の周波数を受信チャネルの周波数よりも前記第1の中間周波数信号の中心周波数だけ高い値に設定し、前記第2の局部発振信号の周波数を受信チャネルの周波数よりも前記第2の中間周波数信号の中心周波数だけ低い値に設定することを特徴とするデジタル放送用受信装置。
  3. 請求項2に記載のデジタル放送用受信装置において、
    前記第1、第2の復調回路の一方は、前記第1または第2の中間周波数信号に対して、該中間周波数信号の中心周波数を反転の軸として周波数反転処理を行ない、その後復調処理を行なうことを特徴とするデジタル放送用受信装置。
  4. 請求項3に記載のデジタル放送用受信装置において、
    前記第1、第2の復調回路が出力する第1、第2の復調信号をダイバーシチ合成し、1系統の復調信号を出力するダイバーシチ合成回路を備えたことを特徴とするデジタル放送用受信装置。
  5. 請求項2に記載のデジタル放送用受信装置において、
    前記制御回路は、設定した前記第1、第2の局部発振信号の周波数の値を監視し、両者の値が等しいとき、該第1および第2の局部発振信号の周波数を各受信チャネルの周波数よりも前記第1および第2の中間周波数信号の中心周波数だけ両方とも高い値、または両方とも低い値に再度設定することを特徴とするデジタル放送用受信装置。
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