JP2002247461A - デジタル放送受信用チューナ - Google Patents

デジタル放送受信用チューナ

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JP2002247461A JP2001037477A JP2001037477A JP2002247461A JP 2002247461 A JP2002247461 A JP 2002247461A JP 2001037477 A JP2001037477 A JP 2001037477A JP 2001037477 A JP2001037477 A JP 2001037477A JP 2002247461 A JP2002247461 A JP 2002247461A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる2つのデジタル放送の受信と1つのデ
ジタル放送の受信及び分配とを行なう受信システムの簡
略化、小型化、コスト低減を図る。各デジタル放送信号
間の干渉を防止し得るデジタル放送受信用チューナを提
供する。 【解決手段】 チューナ部10の第1のRF増幅器13
と第1の復調手段に含まれるRFAGC回路14との間
にY形電力分配器21が設けられる。分配された一方の
RF信号が第1の復調手段に入力される。チューナ部3
0の第2のRF増幅器33と第2の復調手段に含まれる
RFAGC回路34との間には、第2のRF増幅器33
からの出力信号とY形電力分配器21にて分配された他
方のRF信号の出力信号とを切り替えて第2の復調手段
に出力する切り替え部2が設けられる。切り替え部2に
は、各出力信号の切り替えと第2のRF増幅器33の電
源のON/OFFとを連動して行なわせるスイッチ制御
回路5が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる2つのデジ
タル放送の受信と1つのデジタル放送の受信及び分配と
を行なうデジタル放送受信用チューナに関する。
【0002】
【従来の技術】BS(Broadcasting Statellite) 放送、
CS(Communication Statellite)放送及びデジタルBS
放送等の各デジタル放送の受信においては、入力された
RF(Radio Frequency) 信号を、互いに90度の位相差
を有するI信号とQ信号との二つのベースバンド信号
に、ダイレクトコンバートするI/Q復調回路を1系統
備えたものが主流である。すなわち、このダイレクトコ
ンバート方式では、入力された高周波のRF(Radio Fre
quency) 信号はI/Q直交検波器に入力され、このI/
Q直交検波器において、位相同期ループ回路(以下、
「PLL(Phase LockLoop)回路」という)にて制御さ
れることにより該RF信号周波数と同一の周波数で発振
する局部発振器の発振信号と混合され、これによって、
互いに90度の位相差を有するI信号とQ信号との二つ
の低周波のベースバンド信号に変換される。
【0003】なお、このように、現在は、回路の簡略
化、部品点数の低減及びコスト低下の面から上記ダイレ
クトコンバージョン方式が主流であるが、それまでは、
入力されたRF(Radio Frequency) 信号を、第一の局部
発振回路から与えられる局部発振信号と混合し、一旦、
中間周波数信号に変換し、その後、その中間周波数信号
と同一の周波数で発振する第二の局部発振回路から与え
られる発振信号とをI/Q直交検波器において混合し、
互いに90度の位相差を有するI信号とQ信号との二つ
のベースバンド信号に変換するという二段階で変換する
ダブルコンバージョン方式も使用されていた。
【0004】ところで、衛星放送やCATV(Community
Antena Television又はCable Television) 等の分野に
おいては、デジタル放送が普及しており、また、欧州で
は2001年9月から異なる2つの衛星を一つのデジタ
ル放送受信用セットトップボックス(以後、「STB(S
et Top Box) 」という。)にて受信するといったサービ
スが開始される予定である。そして、国内においても、
HDD(Hard Disk Drive: ハード磁気ディスク装置)を
搭載し、受信しているデジタル放送をこのHDDに記録
保存したり、また、裏番組を録画したりするといったア
プリケーションも登場しつつある。
【0005】その場合、上記STBには、入力されたR
F信号を例えばダイレクトコンバージョン方式によりI
信号とQ信号との二つのべ一スバンド信号に変換すると
いったアプリケーションが2系統必要となる。なお、本
説明においては、上記アプリケーションとは、入力信号
を直交検波器にて局部発信周波数と混合し、ベースバン
ド信号を取り出すといった一連のシステムとして使用し
ている。
【0006】すなわち、入力されたRF信号を、I/Q
直交検波器において、PLL回路にて制御されることに
より該RF信号周波数と同一の周波数で発振する局部発
振器の発振信号と混合し、このI/Q直交検波器におい
て、互いに90度の位相差を有するI信号とQ信号との
二つのベースバンド信号にダイレクトコンバートするI
Q復調回路を備えたチューナ部が2個必要となる。
【0007】このようなIQ復調回路を備えた2個のチ
ューナ部を使用して、デジタル衛星放送をダイレクトコ
ンバージョン方式によって受信する動作を、図7及び図
8に基づいて説明する。
【0008】先ず、図7に示すように、従来のデジタル
放送受信用チューナ100は、2つの異なる衛星からの
電波を受信するために、チューナ部110及びチューナ
部130を有している。これらチューナ部110及びチ
ューナ部130の構成はいずれも同じであるので、ここ
ではチューナ部110について説明する。
【0009】先ず、入力端子111から入力Aとして入
力されたRF信号は、ハイパスフィルタ112を介して
第1のRF増幅器113にて増幅され、RFアッテネー
タ114を介した後、第2のRF増幅器115にて増幅
され、I/Q直交検波器116に入力される。I/Q直
交検波器116においては、PLL回路117にて制御
されることにより該RF信号周波数と同一の周波数で発
振する局部発振器118の発振信号と混合され、次い
で、互いに90度の位相差を有するI信号119とQ信
号120との二つのベースバンド信号にダイレクトコン
バートされる。なお、上記I/Q直交検波器116、P
LL回路117及び局部発振器118は、IQ復調回路
を構成する。
【0010】上記チューナ部110とこのチューナ部1
10と同様の構成のチューナ部130とによって、各衛
星からのRF信号はそれぞれ、チューナ部110とチュ
ーナ部130とに入力A及び入力Bとして入力され、こ
れによって、I信号119・131とQ信号120・1
32との二つのベースバンド信号とが出力される。この
結果、各衛星放送をこのデジタル放送受信用チューナ1
00にて受信することが可能となる。
【0011】一方、2系統の同一構成のチューナ部を有
する場合に、図8に示すように、チューナ部210にR
F分配回路201を備えることにより、分配されたRF
信号をチューナ部230に入力するデジタル放送受信用
チューナ200とすることも可能である。
【0012】このデジタル放送受信用チューナ200で
は、チューナ部210のRF分配回路201にて分配さ
れたRF信号を分配出力端子202を介して入力端子2
31に入力することにより、I/Q直交検波器232か
らI信号233とQ信号234との二つのベースバンド
信号が出力される。
【0013】このような構成においては、一つの衛星か
らの受信信号は、一方では、チューナ部210にてI信
号202とQ信号203との二つのベースバンド信号と
して出力される。また、他方では、一つの衛星からの受
信信号は、チューナ部230に送られて、I信号233
とQ信号234との二つのべ一スバンド信号として出力
される。さらに、異なる二つのデジタル放送を同時受信
する場合には、分配出力端子202と入力端子231と
の接続を切り離し、入力端子231から他のデジタル放
送のRF信号を入力することによって、入力端子111
と入力端子231とによって行なうことができる。
【0014】したがって、これにより、一つの衛星から
放送される同一番組を受信したり、あるいは裏番組を受
信したりすることが可能となるとともに、異なる二つの
デジタル放送を受信することができる。
【0015】なお、この種の切り替え手段を開示する公
報としては、例えば、特開平9−83421号公報に記
載されたスペクトラム拡散信号受信用アナログモジュー
ルや、特開平6−30346号公報に記載されたBSチ
ューナがある。上記特開平9−83421号公報に記載
されたスペクトラム拡散信号受信用アナログモジュール
は、図9に示すように、各チューナ部の前段にて信号の
切り替えを行なうものである。また、特開平6−303
46号公報に記載されたBSチューナでは、各々ハイパ
スフィルタとRF増幅器との高周波増幅部を2台有して
いるが、中間周波復調手段以降の構成は1台となってい
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のデジタル放送受信用チューナでは、異なる二つのデ
ジタル放送を受信したり、一つのデジタル放送を受信し
ながら同一の番組を録画したりあるいは裏番組を受信し
たりする場合には、同一構成の2系統のデジタル放送受
信チューナ部が必要であり、その結果、システム全体が
複雑となり、比較的大きなスペースを必要とすることに
加えて、コストアップにつながるという問題があった。
【0017】また、各チューナ部が同一構成の2系統で
あるため、異なる二つのデジタル放送を受信する場合と
一つのデジタル放送を受信及び分配する場合とでは、上
述したように、図7に示すデジタル放送受信用チューナ
100、及び図8に示すデジタル放送受信用チューナ2
00のようにアプリケーションが異なる。このため、図
8に示すデジタル放送受信用チューナ200において
も、異なる二つのデジタル放送を受信する場合と、一つ
のデジタル放送を受信しながら同一の番組を録画したり
あるいは裏番組を受信したりするためには、チューナ部
230の入力端子231の接続を切り替える必要があ
り、両方のアプリケーションを共用することが困難であ
った。
【0018】また、図9に示す特開平9−83421号
公報に開示された切り替え手段を用いたのでは、異なる
二つのデジタル放送のRF信号に入力レベルに強弱の差
が有る場合に、強入力レベルのRF信号が、切り替えス
イッチを超えて弱入力レベルのRF信号に干渉して影響
を及ぼすので、弱入力レベルのRF信号の品質が低下す
るという問題点を有している。
【0019】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、異なる2つのデジタル放
送の受信と1つのデジタル放送の受信及び分配とを行な
う受信システムの簡略化及び小型化を図ってコスト低減
を図るとともに、各デジタル放送信号間の干渉を防止し
得るデジタル放送受信用チューナを提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明のデジタル放送受
信用チューナは、上記課題を解決するために、第1の入
力端子に受信入力されたデジタル放送RF信号を第1の
RF増幅器にて高周波増幅した後、この高周波増幅され
たデジタル放送RF信号を第1の復調手段にて互いに位
相の異なる2つのベースバンド信号に復調する第1チュ
ーナ部と、第2の入力端子に受信入力されたデジタル放
送RF信号を第2のRF増幅器にて高周波増幅した後、
この高周波増幅されたデジタル放送RF信号を第2の復
調手段にて互いに位相の異なる2つのベースバンド信号
に復調する第2チューナ部とを備えたデジタル放送受信
用チューナにおいて、上記第1チューナ部の第1のRF
増幅器と第1の復調手段との間に分配手段が設けられ、
上記分配手段にて分配された一方のデジタル放送RF信
号が第1の復調手段に入力される一方、上記第2チュー
ナ部の第2のRF増幅器と第2の復調手段との間には、
この第2のRF増幅器からの出力信号と上記分配手段に
て分配された他方のデジタル放送RF信号の出力信号と
を切り替えて第2の復調手段に出力する切り替え手段が
設けられ、上記切り替え手段には、上記各出力信号の切
り替えと上記第2のRF増幅器における電源のON/O
FFとを連動して行なわせる連動切り替え制御手段が設
けられていることを特徴としている。
【0021】上記の発明によれば、異なる2つのデジタ
ル放送の受信を行なうときには、各第1チューナ部及び
第2チューナ部にて各デジタル放送RF信号の処理を行
なう。
【0022】具体的には、例えば、第1チューナ部にお
いてBSデジタル放送からなるデジタル放送RF信号を
第1の入力端子に受信入力したときには、先ず、デジタ
ル放送RF信号を第1のRF増幅器にて高周波増幅した
後、この高周波増幅されたデジタル放送RF信号を分配
手段を介して第1の復調手段に導き復調を行なう。
【0023】また、そのときに、第2チューナ部におい
てCSデジタル放送からなるデジタル放送RF信号を第
2の入力端子に受信入力し、このデジタル放送RF信号
を第2のRF増幅器にて高周波増幅した後、切り替え手
段を介して第2の復調手段に導き復調を行なう。
【0024】次に、1つのデジタル放送を受信して、モ
ニターするとともに録画等をする場合には、第1チュー
ナ部の受信信号を第2チューナ部の第2の復調手段に分
配する。具体的には、例えば、第1チューナ部において
BSデジタル放送からなるデジタル放送RF信号を第1
の入力端子に受信入力して、第1のRF増幅器にて高周
波増幅した後、この高周波増幅されたデジタル放送RF
信号を分配手段を介して一方は第1の復調手段に導き復
調を行なってモニター用信号を取り出す。
【0025】そして、分配手段にて分配された他方のデ
ジタル放送RF信号を、切り替え手段に導き、切り替え
手段をその分配経路側に切り替えることにより、第2の
復調手段に導いて復調を行ない録画用信号を取り出す。
【0026】これによって、異なる2つのデジタル放送
の受信と1つのデジタル放送の受信及び分配とを行なう
ことができる。また、この受信システムは、内部に切り
替え手段を設けて2台の第1チューナ部及び第2チュー
ナ部を接合しているので、従来のように、独立したチュ
ーナ部を単に2台寄せ集めただけではない。このため、
システム全体を最初から小さく設計してコンパクトに収
めることが可能であるので小型化を図ることができる。
また、このデジタル放送受信用チューナは、2台のチュ
ーナ部に分配手段と切り替え手段とを付加しただけであ
るので、構成も簡単である。
【0027】ところで、上記の1つのデジタル放送を受
信して、モニターするとともに録画等をする場合に、単
に切り替え手段をその分配経路側に切り替えだけでは、
第2チューナ部の第2の入力端子からもデジタル放送R
F信号が入力されているので、分配経路を流れるデジタ
ル放送RF信号が、この第2の入力端子から入力されて
第2のRF増幅器にて高周波増幅された該デジタル放送
RF信号の影響を受けるおそれがある。
【0028】しかしながら、本発明では、切り替え手段
には、各出力信号の切り替えと第2のRF増幅器におけ
る電源のON/OFFとを連動して行なわせる連動切り
替え制御手段が設けられている。このため、各出力信号
の切り替えに際しては、連動切り替え制御手段による第
2のRF増幅器の電源のON/OFFが連動して行なわ
れる。
【0029】具体的には、分配経路側に信号を通す場合
には連動切り替え制御手段によって第2のRF増幅器の
電源がOFFされる。これによって、第2チューナ部の
第2の入力端子から入力されたデジタル放送RF信号
は、分配経路側のデジタル放送RF信号と完全に絶縁さ
れるので、双方のデジタル放送RF信号が干渉し合うこ
とがない。
【0030】この結果、異なる2つのデジタル放送の受
信と1つのデジタル放送の受信及び分配とを行なう受信
システムの簡略化及び小型化を図ってコスト低減を図る
とともに、各デジタル放送信号間の干渉を防止し得るデ
ジタル放送受信用チューナを提供することができる。
【0031】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、第1チューナ部の第1の復調手段及び第2チューナ
部の第2の復調手段には、位相同期ループ回路により制
御されてデジタル放送RF信号周波数と同一の周波数を
発振する局部発振器からの発振信号と該入力されたデジ
タル放送RF信号とを混合して互いに90度の位相差を
有するI信号とQ信号との2つのベースバンド信号にダ
イレクトコンバートするI/Q直交検波器がそれぞれ備
えられていることを特徴としている。
【0032】上記の発明によれば、各第1チューナ部の
第1の復調手段及び第2チューナ部の第2の復調手段で
は、I/Q直交検波器、局部発振器及び位相同期ループ
回路がそれぞれ設けられているので、I/Q直交検波器
によって、位相同期ループ回路により制御されてデジタ
ル放送RF信号周波数と同一の周波数を発振する局部発
振器からの発振信号と該入力されたデジタル放送RF信
号とを混合して互いに90度の位相差を有するI信号と
Q信号との2つのベースバンド信号にダイレクトコンバ
ートされる。
【0033】したがって、ダイレクトコンバート方式に
おいて、I/Q直交検波器によって互いに90度の位相
差を有するI信号とQ信号との2つのベースバンド信号
を取り出すことができる。この結果、ダブルコンバージ
ョン方式に比較して、回路の簡略化、部品点数の低減及
びコスト低下を図ることができる。
【0034】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、切り替え手段は、第2のRF増幅器からの出力信号
と分配手段にて分配されたデジタル放送RF信号の出力
信号とを切り替える切り替え回路を備え、連動切り替え
制御手段は、第2の復調手段におけるI/Q直交検波器
の出力に基づいて、上記切り替え回路による各出力信号
の切り替えと第2のRF増幅器における電源のON/O
FFとを連動して行なわせることを特徴としている。
【0035】上記の発明によれば、連動切り替え制御手
段は、第1の復調手段又は第2の復調手段におけるI/
Q直交検波器の出力に基づいて切り替え制御する。
【0036】すなわち、異なる2つのデジタル放送の受
信と1つのデジタル放送の受信及び分配とを行なう受信
システムの変更の際には、第2の復調手段におけるI/
Q直交検波器の設定を変える必要がある。したがって、
本発明では、この設定変更の信号をI/Q直交検波器か
ら連動切り替え制御手段に出力することにより、外部か
ら新たな制御信号を持ってくる必要がなくなる。
【0037】この結果、さらに、受信システムの簡略化
及び小型化を図ってコスト低減を図るデジタル放送受信
用チューナを提供することができる。
【0038】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、切り替え手段は、分配手段から出力されたデジタル
放送RF信号を増幅する第3のRF増幅器を備えている
ことを特徴としている。
【0039】上記の発明によれば、第2チューナ部側か
ら第1チューナ部の分配手段側へ信号が流れるために
は、切り替え手段の第3のRF増幅器を超えなければな
らない。ところが、第3のRF増幅器を逆流すること
は、第3のRF増幅器が存在しない場合に比べて困難な
ものとなる。
【0040】したがって、第2チューナ部を流れている
デジタル放送RF信号が第3のRF増幅器を介して第1
チューナ部に漏れることを防止することができる。な
お、勿論、分配手段から分配されるデジタル放送RF信
号を増幅することはいうまでもない。
【0041】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、連動切り替え制御手段は、第3のRF増幅器におけ
る電源のON/OFFをも、各出力信号の切り替えに連
動して行なわせることを特徴としている。
【0042】上記の発明によれば、連動切り替え制御手
段は、第3のRF増幅器における電源のON/OFFを
も、各出力信号の切り替えに連動して行なわせるので、
分配手段から切り替え手段への分配経路を遮断するとき
には、第3のRF増幅器の電源もOFFにすることがで
きる。この結果、第3のRF増幅器の増幅作用がなくな
るので、第1チューナ部から分配されたデジタル放送R
F信号が第2チューナ部に影響するのを防止することが
できるとともに、第2チューナ部を流れるデジタル放送
RF信号が第1チューナ部に影響するのを防止すること
ができる。
【0043】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、切り替え手段は、第3のRF増幅器と切り替え回路
との間に接続されるPINダイオード又はスイッチング
ダイオードを備えるとともに、連動切り替え制御手段
は、さらに、上記PINダイオード又はスイッチングダ
イオードのON/OFFをも、各出力信号の切り替えに
連動して行なわせることを特徴としている。
【0044】上記の発明によれば、連動切り替え制御手
段は、第3のRF増幅器に追加して設けられたPINダ
イオード又はスイッチングダイオードのON/OFFを
も、各出力信号の切り替えに連動して行なわせる。
【0045】この結果、さらに、第1チューナ部から分
配されたデジタル放送RF信号が第2チューナ部に影響
するのを防止することができるとともに、第2チューナ
部を流れるデジタル放送RF信号が第1チューナ部に影
響するのを防止することができる。
【0046】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、第1チューナ部及び第2チューナ部には、第1の復
調手段及び第2の復調手段の各I/Q直交検波器からそ
れぞれ出力されたI信号とQ信号との2つのべ一スバン
ド信号をQPSK(Quadri Phase Shift Keying: 4相P
SK)復調してデジタル信号に変換するQPSK復調手
段がそれぞれ備えられていることを特徴としている。
【0047】上記の発明によれば、第1チューナ部及び
第2チューナ部には、第1の復調手段及び第2の復調手
段の各I/Q直交検波器からそれぞれ出力されたI信号
とQ信号との2つのべ一スバンド信号をQPSK復調し
てデジタル信号に変換するQPSK復調手段がそれぞれ
備えられているので、QPSK復調されたデジタル信号
を出力することができる。
【0048】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、切り替え手段の連動切り替え制御手段に対して切り
替えの制御信号を送るとともに、各QPSK復調手段を
制御する例えばCPU(Central Processing Unit)等の
制御手段を備えていることを特徴としている。
【0049】上記の発明によれば、CPU等の制御手段
によって、効率良く全体を制御することができる。
【0050】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、第1の入力端子及び第2の入力端子に入力されるデ
ジタル放送RF信号は、デジタルCATV(Community A
ntena Television又はCable Television) 放送用のRF
(Radio Frequency) 信号又はデジタル地上波放送用のR
F信号であることを特徴としている。
【0051】上記の発明によれば、本発明のデジタル放
送受信用チューナにてデジタルCATV放送用のRF信
号又はデジタル地上波放送用のRF信号について、異な
る2つのデジタル放送の受信と1つのデジタル放送の受
信及び分配とを行なう受信システムの簡略化及び小型化
を図ってコスト低減を図るとともに、各デジタル放送信
号間の干渉を防止し得るデジタル放送受信用チューナを
提供することができる。
【0052】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、各QPSK復調手段の両方とも又はいずれか一方
は、QAM復調部又は8PSK復調部からなっているこ
とを特徴としている。
【0053】上記の発明によれば、各QPSK復調手段
の両方とも又はいずれか一方は、QAM復調部又は8P
SK復調部からなっているので、QAM復調信号又は8
PSK復調信号を出力することができる。
【0054】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、第1チューナ部と第2チューナ部とは、接地パター
ンが分離されていることを特徴としている。
【0055】すなわち、第1チューナ部と第2チューナ
部との接地パターンが共通していると、この接地を通し
て、第1チューナ部と第2チューナ部とが干渉し合うお
それがある。
【0056】この点、本発明では、第1チューナ部と第
2チューナ部とは、接地パターンが分離されているの
で、第1チューナ部と第2チューナ部とが接地から干渉
し合うということがない。
【0057】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、第1チューナ部及び第2チューナ部は、同一のシャ
ーシにて収容されていることを特徴としている。
【0058】上記の発明によれば、第1チューナ部及び
第2チューナ部は、同一のシャーシにて収容されている
ので、デジタル放送受信用チューナの小型化を図ること
ができる。
【0059】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1ないし図3に基づいて説明すれば、
以下の通りである。なお、本発明のデジタル放送受信用
チューナは、ダイレクトコンバート方式及びダブルコン
バージョン方式の両方で適用が可能であるが、本実施の
形態ではダイレクトコンバート方式について説明する。
また、ダブルコンバージョン方式については、実施の形
態3で述べる。さらに、本説明では、デジタル放送受信
用チューナにおけるデジタル衛星放送受信時を例示して
述べる。
【0060】本実施の形態のデジタル放送受信用チュー
ナ1は、図1に示すように、2つの異なる衛星を受信す
ることができるように、第1チューナ部としてのチュー
ナ部10及び第2チューナ部としてのチューナ部30を
有している。
【0061】上記チューナ部10は、デジタル放送RF
信号(以下、単に「RF信号」という)が入力Aとして
入力される第1の入力端子としての入力端子11と、ハ
イパスフィルタ12と、第1のRF増幅器13と、アッ
テネータ(Attenuator: 減衰器) からなるRFAGC(R
F Automatic Gain Contorol:自動利得制御)回路14
と、第4のRF増幅器15と、互いに90度の位相差を
有するI信号19とQ信号20との二つのベースバンド
信号にダイレクトコンバートするI/Q直交検波器16
と、位相同期ループ回路(以下、「PLL(Phase Lock
Loop)回路」という)と、水晶発振器からなりRF信号
周波数と同一の周波数で発振する局部発振器18とを有
している。
【0062】また、チューナ部30についても、チュー
ナ部10と同様の構成を有しており、RF信号が入力B
として入力される第2の入力端子としての入力端子31
と、ハイパスフィルタ32と、第2のRF増幅器33
と、アッテネータからなるRFAGC回路34と、第5
のRF増幅器35と、互いに90度の位相差を有するI
信号39とQ信号40との二つのベースバンド信号にダ
イレクトコンバートするI/Q直交検波器36と、PL
L回路37と、水晶発振器からなりRF信号周波数と同
一の周波数で発振する局部発振器38とを有している。
【0063】なお、上記のチューナ部10におけるRF
AGC回路14、第4のRF増幅器15、I/Q直交検
波器16、PLL回路17及び局部発振器18は、本発
明の第1の復調手段としての機能を有しているととも
に、上記のチューナ部30におけるRFAGC回路3
4、第5のRF増幅器35、I/Q直交検波器36、P
LL回路37及び局部発振器38は、本発明の第2の復
調手段としての機能を有している。
【0064】そして、本実施の形態では、チューナ部1
0における第1のRF増幅器13とRFAGC回路14
との間には、分配手段としてのY形電力分配器21が設
けられており、第1のRF増幅器13から出力されたR
F信号は2つに分配可能となっている。そして、分配さ
れた一方はチューナ部10のRFAGC回路14に入力
されるととも、分配された他方は切り替え手段としての
切り替え部2を介してチューナ部30のRFAGC回路
34に入力されている。
【0065】上記の切り替え部2は、同図に示すよう
に、第3のRF増幅器3と、この第3のRF増幅器3か
らの信号と前記第2のRF増幅器33からの信号とを切
り替える切り替え回路4と、この切り替え回路4の切り
替えを制御するための連動切り替え制御手段としてのス
イッチ制御回路5とからなっている。なお、第3のRF
増幅器3は、本発明においては必ずしも必要ではない
が、存在する方が好ましい。
【0066】上記チューナ部10におけるY形電力分配
器21にて分配された他方の信号は、第3のRF増幅器
3を介して切り替え回路4の切り替え入力端子4aに入
力され、切り替え回路4の切り替え出力端子4cからR
FAGC回路34に出力されるようになっている。
【0067】一方、チューナ部30における入力端子3
1から入力されたRF信号はハイパスフィルタ32を介
して第2のRF増幅器33に入力され、この第2のRF
増幅器33にて高周波増幅される。そして、第2のRF
増幅器33の出力は、切り替え回路4の切り替え入力端
子4bに入力され、切り替え回路4の切り替え出力端子
4cを介してRFAGC回路34に出力されるようにな
っている。すなわち、切り替え回路4では、チューナ部
10におけるY形電力分配器21から分配されたRF信
号と、チューナ部30における第2のRF増幅器33か
らのRF信号とが切り替えられるようになっている。
【0068】この切り替え回路4の切り替えを制御する
スイッチ制御回路5は、例えば、42に示すように、ト
ランジスタ5aと、抵抗R1・R2と、スイッチ制御回
路5を切り替えるための制御電圧が印加される制御電圧
入力端子6とからなっている。
【0069】このスイッチ制御回路5では、制御電圧入
力端子6が第2のRF増幅器33及び切り替え回路4に
接続されるとともに、トランジスタ5aのエミッタEが
第3のRF増幅器3に接続されている。すなわち、本実
施の形態では、このスイッチ制御回路5は、切り替え回
路4の切り替えに連動して第2のRF増幅器33及び第
3のRF増幅器3における電源ON/OFFを行なうよ
うになっている。なお、これらの第2のRF増幅器33
及び第3のRF増幅器3は、例えば、トランジスタを使
用した簡易な増幅器からなっている。したがって、例え
ば、この電源をOFFにすれば、増幅器の逆方向のアイ
ソレーション(Isolation:絶縁)が一般的に30dB程
度取れるため、切り替え回路4とY形電力分配器21と
の間や切り替え回路4とハイパスフィルタ32との間の
アイソレーションがとれることになる。
【0070】上記構成のデジタル放送受信用チューナ1
における受信時の動作について説明する。最初に、一つ
の衛星からのデジタル放送信号を受信して、それを分配
して使用する場合に関して説明する。
【0071】図1に示すように、先ず、デジタル衛星放
送受信時には、図示しないパラボラアンテナから同軸ケ
ーブルを介して入力Aとして入力されたRF信号は、入
力端子11からハイパスフィルタ12を介して第1のR
F増幅器13に入力されて増幅された後、Y形電力分配
器21に入力される。そして、Y形電力分配器21に入
力されたRF信号は、このY形電力分配器21にて2つ
に分配され、一方のRF信号は、RFAGC回路14を
通過した後、第4のRF増幅器15で増幅され、I/Q
直交検波器16に入力される。
【0072】上記I/Q直交検波器16に入力されたR
F信号は、PLL回路17により制御される、上記RF
信号周波数と同一の周波数で発振する局部発振器18の
発振信号と混合され、互いに90度の位相差を有するI
信号19とQ信号20との二つのベースバンド信号にダ
イレクトコンバートされて出力される。以上の受信経路
を第1の受信経路とする。
【0073】一方、Y形電力分配器21にて分配された
他方のRF信号は、切り替え部2における第3のRF増
幅器3を介して切り替え回路4の切り替え入力端子4a
に入力され、切り替え出力端子4cからRFAGC回路
34を介して第5のRF増幅器35に入力され、この第
5のRF増幅器35にて増幅されてI/Q直交検波器3
6に入力される。このI/Q直交検波器36での動作に
関しては先に説明したものと同様であるため、ここでは
説明を省略する。以上を、第2の受信経路とする。
【0074】ここで、このように、上記の第2の受信経
路が導通されるように切り替え回路4を切り替える場合
の動作について説明する。
【0075】切り替え回路4の切り替えに際しては、図
2に示すように、スイッチ制御回路5において制御電圧
入力端子6に入力電圧として例えば5Vを印加すれば、
トランジスタ5aのコレクタCには5Vが最初から印加
されているので、エミッタEからの出力電圧としては0
Vとなる一方、逆に制御電圧入力端子6からの入力電圧
が0Vであれば、エミッタEの出力電圧は5Vとなる。
このため、制御電圧入力端子6の入力電圧を0Vに設定
した場合、エミッタEからの出力電圧が5Vとなり第3
のRF増幅器3の電源がONされる。
【0076】一方、このとき、切り替え回路4は、スイ
ッチ制御回路5によって、Y形電力分配器21で分配さ
れたRF信号を通過させるように動作する。すなわち、
切り替え入力端子4aと切り替え出力端子4cとが短絡
されるように切り替えられる。これにより、Y形電力分
配器21から分配されたRF信号が通過することとな
り、第2の受信経路が繋がることになる。
【0077】一方、このときには、切り替え入力端子4
bと切り替え出力端子4cとは切り替えにより第3の受
信経路が遮断されるとともに、この切り替えに伴う後述
する第3の受信経路の遮断に連動して第2のRF増幅器
33の電源がOFFされるようになっている。なお、上
記第3のRF増幅器3は、切り替え回路4からY形電力
分配器21へのアイソレーションを取ることを主な目的
としており、RF信号の増幅に関しては、各アプリケー
ションでの総利得の調整を行う程度で使用しても問題が
無い。
【0078】次に、異なる衛星からのデジタル放送信号
を受信する場合に関して説明する。
【0079】図1に示すように、先ず、入力端子11に
入力されるRF信号は、上述したように、ハイパスフィ
ルタ12を介して第1のRF増幅器13にて増幅され、
Y形電力分配器21にて分配された後、上記第1の受信
経路の通り動作する。
【0080】このとき、Y形電力分配器21にて分配さ
れた他方のRF信号は、第2の受信経路においてスイッ
チ制御回路5により第3のRF増幅器3の電源がOFF
され、かつ切り替え回路4では経路が切断されるため、
I/Q直交検波器36へは接続されない状態となる。
【0081】この場合、スイッチ制御回路5において
は、図2に示す制御電圧入力端子6への入力電圧は5V
に設定され、トランジスタ5aのエミッタEの出力電圧
が0Vとなる。このため、第3のRF増幅器3の電源が
OFFとなっている。
【0082】一方、このとき、切り替え回路4は切り替
え入力端子4bと切り替え出力端子4cとが接続される
ように切り替えられるので、Y形電力分配器21から分
配されたRF信号は遮断されるとともに、図1に示す入
力端子31から入力されたRF信号は、通過して第3の
受信経路が繋がる。
【0083】したがって、入力端子31に入力されたR
F信号は、ハイパスフィルタ32を介して第2のRF増
幅器33にて増幅され、切り替え回路4を通過し、RF
AGC回路34を介して第5のRF増幅器35に入力さ
れ、この第5のRF増幅器35にて増幅され、I/Q直
交検波器36に入力される。そして、I/Q直交検波器
36から互いに90度の位相差を有するI信号39とQ
信号40との二つのベースバンド信号がダイレクトコン
バートされて出力される。以上を上述の第3の受信経路
という。
【0084】以上のような回路構成によれば、第1の受
信経路及び第2の受信経路を使用した場合には、スイッ
チ制御回路5により第3の受信経路においては第2のR
F増幅器33の電源がOFFとなり、切り替え回路4に
おいても第3の受信経路が遮断するように切り替えられ
ている。このため、第3の受信経路では、十分なアイソ
レーションを取ることができ、第2の受信経路では第3
の受信経路と干渉することなく、良好な動作を行うこと
ができる。
【0085】また、各第1の受信経路、第2の受信経路
及び第3の受信経路におけるI/Q直交検波器16及び
I/Q直交検波器36の入力部から漏洩する局部発振周
波数についても、上記I/Q直交検波器16及びI/Q
直交検波器36の前段に設けられた第4のRF増幅器1
5及び第5のRF増幅器35により減衰させることがで
き、各局部発振器18・38からの各局部発振周波数が
信号ラインを経由して各I/Q直交検波器16・36の
入力に漏洩することを防ぐことができる。すなわち、I
/Q直交検波器16の前段に設けられた第4のRF増幅
器15は、局部発振器18からの局部発振周波数が信号
ラインを経由して、I/Q直交検波器36の入力に漏洩
することを防止し、逆に、I/Q直交検波器36の前段
に設けられた第5のRF増幅器35は、局部発振器38
からの局部発振周波数が信号ラインを経由して、I/Q
直交検波器16の入力に漏洩することを防止する。
【0086】また、第1の受信経路及び第3の受信経路
を使用した場合には、第2の受信経路における第3のR
F増幅器3の電源がOFFとなり、切り替え回路4にお
いても第2の受信経路の信号経路が遮断されるため、第
1の受信経路と第3の受信経路とのアイソレーションを
十分取ることができ、それぞれ良好な動作を行うことが
できる。
【0087】なお、本実施の形態においては、必ずしも
これに限らず、図3に示すように、上記第3のRF増幅
器3の後ろにPINダイオードやスイッチングダイオー
ドを使用したアッテネータ7を組み合わせて配置し、第
3のRF増幅器3と同様、スイッチ制御回路5により、
切り替え回路4の切り替えと連動して制御することにが
可能である。これによって、さらにアイソレーションを
取ることができ、入力端子11及び入力端子31に入力
レベルの異なるデジタル放送信号が入力された場合でも
良好な動作を行うことができる。
【0088】すなわち、一般的に、ダイオード素子での
OFF時の逆方向のアイソレーションは15dB程度で
ある。したがって、ダイオード素子を2個使用すること
によって、上記の第3のRF増幅器3や第2のRF増幅
器33におけるトランジスタ使用時と同様の効果が得ら
れる。
【0089】ただし、このように、PINダイオードと
スイッチングダイオードとを使用した場合、それぞれの
ON時の直列抵抗成分やOFF時の端子間容量が異なる
ため、第3のRF増幅器3や第2のRF増幅器33にお
けるトランジスタ使用時と全く同じではなく、また、使
用方法も若干異なる。しかし、本発明においては、使用
の目的は同じであるので、このPINダイオードやスイ
ッチングダイオードを使用したアッテネータ7を使用こ
とがができる。
【0090】また、本実施の形態では、同図に示すよう
に、制御電圧入力端子6からの入力をI/Q直交検波器
36から与えるとすることが可能である。
【0091】すなわち、第1の受信経路と第2の受信経
路とを使用するか、又は第1の受信経路と第3の受信経
路とを使用するかによって、I/Q直交検波器36の設
定を変える必要がある。したがって、このときの設定を
変えるための制御信号を出力するポートをI/Q直交検
波器36に設けることによって、I/Q直交検波器36
の設定変更に伴って、スイッチ制御回路5における制御
電圧入力端子6に切り替え回路4の切り替えを行なうた
めの制御電圧を印加することができる。
【0092】また、同図においては、チューナ部10の
アース22とチューナ部30のアース41とはそれぞれ
別個に切り離した状態で取っている。このように、チュ
ーナ部10及びチューナ部30の各GNDパターンを完
全に分離することにより、チューナ部10とチューナ部
30との相互間の干渉を軽減することが可能である。
【0093】さらに、局部発振器18・38において
は、各I/Q直交検波器16・36に備えられた各PL
L回路17・37の基準発振器として図示しない水晶を
共用することが好ましい。これにより、一つの衛星から
のデジタル放送を分配し、出力する場合に、上記I/Q
直交検波器16・36において、入力されたRF信号周
波数と混合するPLL回路17・37により制御される
上記RF信号と同一の周波数で発振する局部発振器18
・38の発振信号の位相誤差が無くなるため、同じ番組
を受信する場合においても良好な受信状態を保つことが
できる。
【0094】また、本実施の形態では、上記チューナ部
10及びチューナ部30は、図示しない一つのシャーシ
に設けられている。このため、小型化と簡略化を図るこ
とができる。
【0095】上記の構成のデジタル放送受信用チューナ
とすることによって、異なる2つのデジタル放送を受信
することと、ある一つのデジタル放送を分配して出力す
るといった2つのアプリケーションとを備えることがで
きる。また、それに加えて、各入力間のアイソレーショ
ンを取ることが可能となるため、回路構成を簡略化で
き、従来のように2系統のデジタル放送受信用チューナ
入力部の接続を切り替える必要が無くなり、小型で安価
な1つのデジタル放送受信用チューナで対応できる。ま
た、十分なアイソレーションを取ることができ、互いの
受信経路への干渉を抑えることができるため、同一シャ
ーシ内に全ての回路を収納することができ、更なる小型
化と簡略化を図ることができる。
【0096】このように、本実施の形態のデジタル放送
受信用チューナ1では、チューナ部10の第1のRF増
幅器13と第1の復調手段のRFAGC回路14との間
にY形電力分配器21が設けられ、Y形電力分配器21
にて分配された一方のRF信号が第1の復調手段に入力
される。一方、チューナ部30の第2のRF増幅器33
と第2の復調手段のRFAGC回路34との間には、こ
の第2のRF増幅器33からの出力信号とY形電力分配
器21にて分配された他方のRF信号の出力信号とを切
り替えて第2の復調手段のRFAGC回路34に出力す
る切り替え部2が設けられている。そして、切り替え部
2には、各出力信号の切り替えと第2のRF増幅器33
における電源のON/OFFとを連動して行なわせるス
イッチ制御回路5が設けられている。
【0097】したがって、例えば、BS放送とCS放送
との異なる2つのデジタル放送の受信を行なうときに
は、各チューナ部10及びチューナ部30にてそれぞれ
のRF信号を処理して行なう。
【0098】具体的には、例えば、チューナ部10にお
いてBSデジタル放送からなるRF信号を入力端子11
に受信入力したときには、先ず、BSRF信号を第1の
RF増幅器13にて高周波増幅した後、この高周波増幅
されたRF信号をY形電力分配器21を介して第1の復
調手段に導き復調を行なう。
【0099】また、そのときに、チューナ部30におい
てCSデジタル放送からなるRF信号を入力端子31に
受信入力し、このCSRF信号を第2のRF増幅器33
にて高周波増幅した後、切り替え部2を介して第2の復
調手段に導き復調を行なう。
【0100】次に、1つのデジタル放送を受信して、モ
ニターするとともに録画等をする場合には、チューナ部
10の受信信号をチューナ部30の第2の復調手段に分
配する。具体的には、例えば、チューナ部10において
BSデジタル放送からなるRF信号を入力端子11に受
信入力して、第1のRF増幅器13にて高周波増幅した
後、この高周波増幅されたRF信号をY形電力分配器2
1を介して一方は第1の復調手段に導き復調を行なって
モニター用信号を取り出す。
【0101】そして、Y形電力分配器21にて分配され
た他方のRF信号を、切り替え部2に導き、切り替え部
2をその分配経路側に切り替えることにより、第2の復
調手段に導いて復調を行ない録画用信号を取り出す。
【0102】これによって、異なる2つのデジタル放送
の受信と1つのデジタル放送の受信及び分配とを行なう
ことができる。また、この受信システムは、内部に切り
替え部2を設けて2台のチューナ部10・30を接合し
ているので、従来のように、独立したチューナ部を単に
2台寄せ集めただけではない。このため、システム全体
を最初から小さく設計してコンパクトに収めることが可
能であるので小型化を図ることができる。また、このデ
ジタル放送受信用チューナ1は、2台のチューナ部10
・30に、Y形電力分配器21と切り替え部2とを付加
しただけであるので、構成も簡単である。
【0103】ところで、上記の1つのデジタル放送を受
信して、モニターするとともに録画等をする場合に、単
に切り替え部2をその分配経路側に切り替えだけでは、
チューナ部30の入力端子31からもRF信号が入力さ
れているので、第2の受信経路を流れるRF信号が、こ
の入力端子31から入力されて第2のRF増幅器33に
て高周波増幅された該RF信号の影響を受けるおそれが
ある。
【0104】すなわち、具体的には、各入力端子11・
31から入力されるデジタル放送RF信号の入力レベル
は、約−25dBm(dB milliwatt) 〜−65dBm
程度である。したがって、例えば、入力端子11から入
力レベル−65dBmの弱電波が入力され、入力端子3
1から入力レベル−25dBmの強電波が入力された場
合には、その差が40dBであり、切り替え回路4の切
り替え入力端子4bと切り替え出力端子4cとが離れて
いても、第2の受信経路に影響を及ぼすおそれがある。
【0105】しかしながら、本実施の形態では、切り替
え部2には、各出力信号の切り替えと第2のRF増幅器
33における電源のON/OFFとを連動して行なわせ
るスイッチ制御回路5が設けられている。このため、各
出力信号の切り替えに際しては、スイッチ制御回路5に
よる第2のRF増幅器33の電源のON/OFFが連動
して行なわれる。
【0106】具体的には、第2の受信経路に信号を通す
場合にはスイッチ制御回路5によって第2のRF増幅器
33の電源がOFFされる。これによって、チューナ部
30の入力端子31から入力されたRF信号は、第2の
受信経路のRF信号と完全に絶縁されるので、入力端子
11から入力されたRF信号と入力端子31から入力さ
れたRF信号との双方のRF信号が干渉し合うことがな
い。
【0107】この結果、異なる2つのデジタル放送の受
信と1つのデジタル放送の受信及び分配とを行なう受信
システムの簡略化及び小型化を図ってコスト低減を図る
とともに、各デジタル放送信号間の干渉を防止し得るデ
ジタル放送受信用チューナ1を提供することができる。
【0108】また、本実施の形態のデジタル放送受信用
チューナ1では、チューナ部10の第1の復調手段及び
チューナ部30の第2の復調手段では、I/Q直交検波
器16・36、局部発振器18・38及びPLL回路1
7・37がそれぞれ設けられているので、I/Q直交検
波器16・36によって、PLL回路17・37により
制御されてRF信号周波数と同一の周波数を発振する局
部発振器18・38からの発振信号と該入力されたRF
信号とを混合して互いに90度の位相差を有するI信号
19・39とQ信号20・40との2つのベースバンド
信号にダイレクトコンバートされる。
【0109】したがって、ダイレクトコンバート方式に
おいて、I/Q直交検波器16・36によって互いに9
0度の位相差を有するI信号19・39とQ信号20・
40との2つのベースバンド信号を取り出すことができ
る。この結果、ダブルコンバージョン方式に比較して、
回路の簡略化、部品点数の低減及びコスト低下を図るこ
とができる。
【0110】また、本実施の形態のデジタル放送受信用
チューナ1では、スイッチ制御回路5は、第2の復調手
段におけるI/Q直交検波器36の出力に基づいて切り
替え制御する。
【0111】すなわち、異なる2つのデジタル放送の受
信と1つのデジタル放送の受信及び分配とを行なう受信
システムの変更の際には、第2の復調手段におけるI/
Q直交検波器36の設定を変える必要がある。したがっ
て、本実施の形態では、この設定変更の信号をI/Q直
交検波器36からスイッチ制御回路5に出力することに
より、外部から新たな制御信号を持ってくる必要がなく
なる。
【0112】この結果、さらに、受信システムの簡略化
及び小型化を図ってコスト低減を図るデジタル放送受信
用チューナ1を提供することができる。
【0113】また、本実施の形態のデジタル放送受信用
チューナ1では、切り替え部2は、Y形電力分配器21
から出力されたRF信号を増幅する第3のRF増幅器3
を備えている。
【0114】したがって、本実施の形態では、チューナ
部30側からチューナ部10のY形電力分配器21へ信
号が流れるためには、切り替え部2の第3のRF増幅器
3を超えなければならない。ところが、第3のRF増幅
器3を逆流することは、第3のRF増幅器3が存在しな
い場合に比べて困難である。つまり、第3のRF増幅器
3を設けることによって、信号が流れ難くなる。
【0115】この結果、チューナ部30を流れているR
F信号が第3のRF増幅器3を介してチューナ部10に
漏れることを防止することができる。なお、勿論、Y形
電力分配器21から分配されるRF信号を増幅すること
はいうまでもない。
【0116】また、本実施の形態のデジタル放送受信用
チューナ1では、スイッチ制御回路5は、第3のRF増
幅器3における電源のON/OFFをも、各出力信号の
切り替えに連動して行なわせるので、Y形電力分配器2
1から切り替え部2への第2の受信経路を遮断するとき
には、第3のRF増幅器3の電源もOFFにすることが
できる。この結果、第3のRF増幅器3の増幅作用がな
くなるので、チューナ部10から分配されたRF信号が
チューナ部30に影響するのを防止することができると
ともに、チューナ部30を流れるRF信号がチューナ部
10に影響するのを防止することができる。
【0117】また、本実施の形態のデジタル放送受信用
チューナ1では、切り替え部2は、第3のRF増幅器3
と切り替え回路4との間に接続されるPINダイオード
又はスイッチングダイオードからなるアッテネータ7を
備えるとともに、スイッチ制御回路5は、このアッテネ
ータ7のON/OFFをも、各出力信号の切り替えに連
動して行なわせる。
【0118】このため、さらに、チューナ部10から分
配されたRF信号がチューナ部30に影響するのを防止
することができるとともに、チューナ部30を流れるR
F信号がチューナ部10に影響するのを防止することが
できる。
【0119】また、本実施の形態のデジタル放送受信用
チューナ1では、チューナ部10とチューナ部30と
は、接地パターンが分離されている。
【0120】すなわち、チューナ部10とチューナ部3
0との接地パターンが共通していると、この接地を通し
て、チューナ部10とチューナ部30とが干渉し合うお
それがある。
【0121】この点、本実施の形態では、チューナ部1
0とチューナ部30とは、アース22・41として、接
地パターンが分離されているので、チューナ部10とチ
ューナ部30とが接地部分から干渉し合うということが
ない。
【0122】また、本実施の形態のデジタル放送受信用
チューナ1では、チューナ部10とチューナ部30とは
同一のシャーシにて収容されている。この結果、デジタ
ル放送受信用チューナ1の小型化を図ることができる。
【0123】また、本実施の形態のデジタル放送受信用
チューナ1では、局部発振器18・38は、基準発振器
として水晶を使用している。これにより、I/Q直交検
波器16・36において、入力されたRF信号周波数と
混合するPLL回路17・37により制御される上記R
F信号と同一の周波数で発振する局部発振器18・38
の発振信号の位相誤差が無くなるため、同じ番組を受信
する場合においても良好な受信状態を保つことができ
る。
【0124】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図4及び図5に基づいて説明すれば、以下の通
りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1の
図面に示した部材と同一の機能を有する部材について
は、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0125】本実施の形態のデジタル放送受信用チュー
ナ50は、図4に示すように、前記図1に示すデジタル
放送受信用チューナ1に対して、チューナ部10には、
I/Q直交検波器16から出力されるI信号19及びQ
信号20が入力されるQPSK復調手段としてのQPS
K(Quadri Phase Shift Keying: 4相PSK)復調器2
5が備えられており、このQPSK復調器25からデジ
タルデータ26…が出力されるようになっている。
【0126】一方、チューナ部30においては、同様
に、I/Q直交検波器36から出力されるI信号39及
びQ信号40が入力されるQPSK復調手段としてのQ
PSK復調器45が備えられており、このQPSK復調
器45からデジタルデータ46…が出力されるようにな
っている。
【0127】また、チューナ部30には、制御手段とし
てのCPU(Central Processing Unit)47が設けられ
ており、このCPU47は、チューナ部10の上記QP
SK復調器25、並びにチューナ部30のQPSK復調
器45及びスイッチ制御回路5にそれぞれ制御信号を出
力している。
【0128】上記デジタル放送受信用チューナ50にお
ける動作について説明する。なお、各入力端子11・3
1から入力されたRF信号が、第1の受信経路及び第3
の受信経路によって各I信号19・39及びQ信号20
・40の二つのベースバンド信号として出力されるまで
は、先に説明した通りであるので省略する。
【0129】本実施の形態においては、各I/Q直交検
波器16・36の後段にて各I信号19・39及びQ信
号20・40の二つのベースバンド信号を、QPSK復
調器25・45にてそれぞれQPSK復調した後、デジ
タル信号に変換する。
【0130】また、これらQPSK復調器25・45
は、内蔵されたCPU47により制御され、上記各I信
号19・39及びQ信号20・40のベースバンド信号
によりQPSK復調を行った後、ビタビ復号化、デイン
タリーブ及びRS復号化等の信号処理を行うことによっ
てデジタルデータ26…・46…を生成し、出力する。
【0131】また、上記CPU47は、各QPSK復調
器25・45を制御するとともに、スイッチ制御回路5
の制御も行い、外部からスイッチ制御回路5の制御を行
う必要もなく、回路を簡略化でき、本実施の形態のデジ
タル放送受信用チューナ50を使用するユーザーにおい
て設計がし易くなる。
【0132】なお、本実施形態においては、デジタル放
送RF信号として例えばBSやCS等のデジタル放送R
F信号が入力端子11・31から入力されるとして説明
しているが、必ずしもこれに限らず、例えば、デジタル
放送RF信号としてデジタルCATV(Community Anten
a Television又はCable Television) 放送やデジタル地
上波放送を入力することも可能である。ただし、その場
合には、QPSK復調器25・45の代わりとして図示
しないQAM復調器や8PSK復調器を接続すればよ
い。
【0133】また、上記の図4に示すデジタル放送受信
用チューナでは、CPU47は、スイッチ制御回路5を
も制御するようになっていたが、必ずしもこれに限ら
ず、例えば、図5に示すように、CPU47の制御はQ
PSK復調器25・45に止める一方、スイッチ制御回
路5の制御として、QPSK復調器45の出力ポート4
5aから得ることも可能である。
【0134】これにより、CPU47が各QPSK復調
器25・45を制御し、この出力ポート45aから出力
される制御電圧によりスイッチ制御回路5が制御でき
る。この結果、CPU47はQPSK復調器25・45
のみを制御するだけでよいので、回路の簡略化を図るこ
とができる。なお、上記の出力ポート45aはQPSK
復調器45のものを使用しているが、必ずしもこれに限
らず、他方のQPSK復調器25の図示しない出力ポー
トを使用することが可能である。
【0135】このように、本実施の形態のデジタル放送
受信用チューナ50では、チューナ部10及びチューナ
部30には、第1の復調手段及び第2の復調手段の各I
/Q直交検波器16・36からそれぞれ出力されたI信
号19・39とQ信号20・40との2つのべ一スバン
ド信号をQPSK復調してデジタル信号に変換するQP
SK復調器25・45がそれぞれ備えられている。この
ため、QPSK復調されたデジタル信号を出力すること
ができる。
【0136】また、本実施の形態のデジタル放送受信用
チューナ50では、切り替え部2のスイッチ制御回路5
に対して切り替えの制御信号を送るとともに、各QPS
K復調器25・45を制御するCPU47を備えてい
る。
【0137】この結果、CPU47によって、効率良く
全体を制御することができる。
【0138】また、本実施の形態のデジタル放送受信用
チューナ50では、入力端子11及び入力端子31に入
力されるRF信号は、デジタルCATV放送用のRF信
号又はデジタル地上波放送用のRF信号である。
【0139】したがって、デジタルCATV放送用のR
F信号又はデジタル地上波放送用のRF信号について、
異なる2つのデジタル放送の受信と1つのデジタル放送
の受信及び分配とを行なう受信システムの簡略化及び小
型化を図ってコスト低減を図るとともに、各デジタル放
送信号間の干渉を防止し得るデジタル放送受信用チュー
ナ50を提供することができる。
【0140】また、本実施の形態のデジタル放送受信用
チューナ50では、各QPSK復調器25・45の両方
とも又はいずれか一方は、図示しないQAM復調部又は
8PSK復調部を採用することが可能となっている。こ
の結果、QAM復調信号又は8PSK復調信号を出力す
ることができる。
【0141】〔実施の形態3〕本発明の他の実施の形態
について図6に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1及び実施
の形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材
については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0142】本実施の形態では、ダブルコンバージョン
方式によるデジタル放送受信用チューナについて説明す
る。
【0143】本実施の形態のデジタル放送受信用チュー
ナ60は、図6に示すように、チューナ部60aとチュ
ーナ部60bとを備えている。なお、チューナ部60a
とチューナ部60bの前段部分は、前記図1に示すチュ
ーナ部10及びチューナ部30の前段部分と同一である
ので、その説明を省略する。すなわち、入力端子11か
らY形電力分配器21まで、及び入力端子31から切り
替え部2までが同一である。
【0144】上記のデジタル放送受信用チューナ60の
チューナ部60aでは、Y形電力分配器21にて分配さ
れたRF信号は、RFAGC回路61、RF増幅回路6
2を介してPLL回路66により選局された局部発振周
波数に連動して通過帯域が変化するトラッキングバンド
パスフィルタ63により不要周波数成分が濾過された
後、第一ミキサ64に入力される。上記のRFAGC回
路61では、入力端子11の入力レベルに応じて、端子
71から外部電圧を印加することにより、後段のI/Q
直交検波器77への入力レベルを一定のレベルになるよ
うに制御される。
【0145】また、AGC回路70は、端子71から印
加される外部電圧に対してAGCリダクション量がリニ
アに変化するように、上記RFAGC回路61と後述す
るIFAGC増幅器69とを制御するものである。
【0146】第一ミキサ64からは、第一局部発振器6
5から出力されるチャンネルデータに基づいて、PLL
回路66により選局された局部発信周波数と上記RF信
号との差の周波数を有する第一中間周波数信号が出力さ
れる。
【0147】出力された第1中間周波数信号は、IFA
GC増幅器67にて増幅された後に、SAWフィルタ6
8によって帯域制限され、IFAGC増幅器69に送ら
れる。
【0148】その後、IFAGC増幅器69にて増幅さ
れた第一中間周波数信号は、2配分されてI/Q直交検
波器77の二つの第二ミキサ72・73に入力される。
このとき、固定発信器である第二局部発振回路74によ
り第一中間周波数信号と略等しい周波数で発信する。こ
れにより、第二局部発振回路74の出力は位相器で互い
に90°の位相差を有する2つのローカル信号に分配さ
れた後、上記第二ミキサ72・73に入力され、上記第
一中間周波数信号と混合され、増幅器75・76にて増
幅された状態でベースバンド信号に変換される。
【0149】I/Q直交検波器77から出力された各ベ
ースバンド信号は、それぞれLPF78・79及び増幅
器80・81を介してI出力端子82及びQ出力端子8
3からそれぞれ出力される。
【0150】一方、Y形電力分配器21にて分配された
他方のRF信号は、第3のRF増幅器3を介して切り替
え回路4を通過した後、RFAGC回路91に入力され
る。
【0151】なお、以降の動作に関しては、上述した説
明と同じであるので、その説明を省略する。
【0152】以上のように、本実施の形態においては、
ダブルコンバージョン方式によるデジタル放送受信用チ
ューナ60においても切り替え部2を設けることが可能
となっている。
【0153】なお、ここで、ダブルコンバージョン方式
とダイレクトコンバージョン方式とについて、比較して
説明しておく。
【0154】すなわち、実施の形態1及び実施の形態2
で述べたダイレクトコンバージョン方式では、前記I/
Q直交検波器16・36において入力されたRF信号周
波数と混合されるのは、RF信号と同一の周波数である
局部発振周波数である。一般的には、局部発振器18・
38から出力される局部発振周波数は、RF信号周波数
と同一の周波数であったり、又は発信信号を逓倍器によ
り逓倍してRF信号と同一の信号にしたりする。そのた
め、例えば、同一の周波数である場合では、RF信号に
対して互いに妨害信号となり、影響を与えることが考え
られる。また、逓倍する場合でも、逓倍器で発生するス
プリアス成分がRF信号に影響を与えることが考えられ
る。加えて、これらの悪影響を軽減するための対策を9
00MHz〜2200MHzという広帯域に渡って実施
する必要がある。
【0155】一方、ダブルコンバージョン方式では、従
来例にも記載している通り、RF信号を中間周波数に変
換する際、一般的には、RF信号よりも中間周波数だけ
高い第一の局部発信信号(アッパーヘテロダイン方式と
いう)と混合するため、互いに妨害信号となり難い。ま
た、中間周波数をベースバンド信号に変換する際に、中
間周波数と同一の周波数である第二の局部発信信号と混
合するが、互いに悪影響を与えたとしても、第二の局部
発信信号が固定であるため、その対策も簡略化できる。
【0156】ただし、現在では、回路の簡略化、部品点
数の低減、コスト低下等の面からダイレクトコンバージ
ョン方式が主流である。
【0157】このように、本実施の形態のデジタル放送
受信用チューナ60では、ダイレクトコンバージョン方
式において、切り替え部2には、各出力信号の切り替え
と第2のRF増幅器33における電源のON/OFFと
を連動して行なわせるスイッチ制御回路5が設けられて
いる。
【0158】したがって、ダイレクトコンバージョン方
式において、異なる2つのデジタル放送の受信と1つの
デジタル放送の受信及び分配とを行なう受信システムの
簡略化及び小型化を図ってコスト低減を図るとともに、
各デジタル放送信号間の干渉を防止し得るデジタル放送
受信用チューナ60を提供することができる。
【0159】
【発明の効果】本発明のデジタル放送受信用チューナ
は、以上のように、第1チューナ部の第1のRF増幅器
と第1の復調手段との間に分配手段が設けられ、上記分
配手段にて分配された一方のデジタル放送RF信号が第
1の復調手段に入力される一方、上記第2チューナ部の
第2のRF増幅器と第2の復調手段との間には、この第
2のRF増幅器からの出力信号と上記分配手段にて分配
された他方のデジタル放送RF信号の出力信号とを切り
替えて第2の復調手段に出力する切り替え手段が設けら
れ、上記切り替え手段には、上記各出力信号の切り替え
と上記第2のRF増幅器における電源のON/OFFと
を連動して行なわせる連動切り替え制御手段が設けられ
ているものである。
【0160】それゆえ、切り替え手段により、異なる2
つのデジタル放送の受信と1つのデジタル放送の受信及
び分配とを行なうことができる。また、この受信システ
ムは、内部に切り替え手段を設けて2台の第1チューナ
部及び第2チューナ部を接合しているので、従来のよう
に、独立したチューナ部を単に2台寄せ集めただけでは
ない。このため、システム全体を最初から小さく設計し
てコンパクトに収めることが可能であるので小型化を図
ることができる。また、このデジタル放送受信用チュー
ナは、2台のチューナ部に分配手段と切り替え手段とを
付加しただけであるので、構成も簡単である。
【0161】また、切り替え手段には、各出力信号の切
り替えと第2のRF増幅器における電源のON/OFF
とを連動して行なわせる連動切り替え制御手段が設けら
れている。このため、第2チューナ部の第2の入力端子
から入力されたデジタル放送RF信号は、分配経路側の
デジタル放送RF信号と完全に絶縁されるので、双方の
デジタル放送RF信号が干渉し合うことがない。
【0162】この結果、異なる2つのデジタル放送の受
信と1つのデジタル放送の受信及び分配とを行なう受信
システムの簡略化及び小型化を図ってコスト低減を図る
とともに、各デジタル放送信号間の干渉を防止し得るデ
ジタル放送受信用チューナを提供することができるとい
う効果を奏する。
【0163】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、第1チューナ部の第1の復調手段及び第2チューナ
部の第2の復調手段には、位相同期ループ回路により制
御されてデジタル放送RF信号周波数と同一の周波数を
発振する局部発振器からの発振信号と該入力されたデジ
タル放送RF信号とを混合して互いに90度の位相差を
有するI信号とQ信号との2つのベースバンド信号にダ
イレクトコンバートするI/Q直交検波器がそれぞれ備
えられているものである。
【0164】それゆえ、ダイレクトコンバート方式にお
いて、I/Q直交検波器によって互いに90度の位相差
を有するI信号とQ信号との2つのベースバンド信号を
取り出すことができる。この結果、ダブルコンバージョ
ン方式に比較して、回路の簡略化、部品点数の低減及び
コスト低下を図ることができるという効果を奏する。
【0165】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、切り替え手段は、第2のRF増幅器からの出力信号
と分配手段にて分配されたデジタル放送RF信号の出力
信号とを切り替える切り替え回路を備え、連動切り替え
制御手段は、第2の復調手段におけるI/Q直交検波器
の出力に基づいて、上記切り替え回路による各出力信号
の切り替えと第2のRF増幅器における電源のON/O
FFとを連動して行なわせるものである。
【0166】それゆえ、第2の復調手段におけるI/Q
直交検波器の設定変更の信号をI/Q直交検波器から連
動切り替え制御手段に出力することにより、外部から新
たな制御信号を持ってくる必要がなくなる。
【0167】この結果、さらに、受信システムの簡略化
及び小型化を図ってコスト低減を図るデジタル放送受信
用チューナを提供することができるという効果を奏す
る。
【0168】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、切り替え手段は、分配手段から出力されたデジタル
放送RF信号を増幅する第3のRF増幅器を備えている
ものである。
【0169】それゆえ、第3のRF増幅器を逆流するこ
とは、第3のRF増幅器が存在しない場合に比べて困難
であるので、第2チューナ部を流れているデジタル放送
RF信号が第3のRF増幅器を介して第1チューナ部に
漏れることを防止することができるという効果を奏す
る。
【0170】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、連動切り替え制御手段は、第3のRF増幅器におけ
る電源のON/OFFをも、各出力信号の切り替えに連
動して行なわせるものである。
【0171】それゆえ、分配手段から切り替え手段への
分配経路を遮断するときには、第3のRF増幅器の電源
もOFFにすることができる。この結果、第3のRF増
幅器の増幅作用がなくなるので、第1チューナ部から分
配されたデジタル放送RF信号が第2チューナ部に影響
するのを防止することができるとともに、第2チューナ
部を流れるデジタル放送RF信号が第1チューナ部に影
響するのを防止することができるという効果を奏する。
【0172】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、切り替え手段は、第3のRF増幅器と切り替え回路
との間に接続されるPINダイオード又はスイッチング
ダイオードを備えるとともに、連動切り替え制御手段
は、さらに、上記PINダイオード又はスイッチングダ
イオードのON/OFFをも、各出力信号の切り替えに
連動して行なわせるものである。
【0173】それゆえ、さらに、第1チューナ部から分
配されたデジタル放送RF信号が第2チューナ部に影響
するのを防止することができるとともに、第2チューナ
部を流れるデジタル放送RF信号が第1チューナ部に影
響するのを防止することができるという効果を奏する。
【0174】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、第1チューナ部及び第2チューナ部には、第1の復
調手段及び第2の復調手段の各I/Q直交検波器からそ
れぞれ出力されたI信号とQ信号との2つのべ一スバン
ド信号をQPSK復調してデジタル信号に変換するQP
SK復調手段がそれぞれ備えられているものである。
【0175】それゆえ、QPSK復調されたデジタル信
号を出力することができるという効果を奏する。
【0176】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、切り替え手段の連動切り替え制御手段に対して切り
替えの制御信号を送るとともに、各QPSK復調手段を
制御する制御手段を備えているものである。
【0177】それゆえ、制御手段によって、効率良く全
体を制御することができるという効果を奏する。
【0178】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、第1の入力端子及び第2の入力端子に入力されるデ
ジタル放送RF信号は、デジタルCATV放送用のRF
信号又はデジタル地上波放送用のRF信号である。
【0179】それゆえ、デジタルCATV放送用のRF
信号又はデジタル地上波放送用のRF信号について、異
なる2つのデジタル放送の受信と1つのデジタル放送の
受信及び分配とを行なう受信システムの簡略化及び小型
化を図ってコスト低減を図るとともに、各デジタル放送
信号間の干渉を防止し得るデジタル放送受信用チューナ
を提供することができるという効果を奏する。
【0180】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、各QPSK復調手段の両方とも又はいずれか一方
は、QAM復調部又は8PSK復調部からなっているも
のである。
【0181】それゆえ、QAM復調信号又は8PSK復
調信号を出力することができるという効果を奏する。
【0182】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、第1チューナ部と第2チューナ部とは、接地パター
ンが分離されているものである。
【0183】それゆえ、第1チューナ部と第2チューナ
部とは、接地パターンが分離されているので、第1チュ
ーナ部と第2チューナ部とが接地から干渉し合うという
ことがないという効果を奏する。
【0184】また、本発明のデジタル放送受信用チュー
ナは、上記記載のデジタル放送受信用チューナにおい
て、第1チューナ部及び第2チューナ部は、同一のシャ
ーシにて収容されているものである。
【0185】それゆえ、デジタル放送受信用チューナの
小型化を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるデジタル放送受信用チューナの
実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】上記デジタル放送受信用チューナにおける切り
替え部の構造を示すブロック図である。
【図3】上記切り替え部にアッテネータを付加した状態
のデジタル放送受信用チューナの構造を示すブロック図
である。
【図4】本発明におけるデジタル放送受信用チューナの
他の実施の形態を示すブロック図である。
【図5】QPSK復調器を付加したデジタル放送受信用
チューナの構造を示すブロック図である。
【図6】本発明におけるデジタル放送受信用チューナの
さらに他の実施の形態を示すものであり、ダブルコンバ
ージョン方式のデジタル放送受信用チューナの構造を示
すブロック図である。
【図7】従来のデジタル放送受信用チューナの構造を示
すブロック図である。
【図8】従来の他のデジタル放送受信用チューナの構造
を示すブロック図である。
【図9】従来のさらに他のデジタル放送受信用チューナ
の要部の構造を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 デジタル放送受信用チューナ 2 切り替え部(切り替え手段) 3 第3のRF増幅器 4 切り替え回路 5 スイッチ制御回路(連動切り替え制御手段) 10 チューナ部(第1チューナ部) 11 入力端子(第1の入力端子) 13 第1のRF増幅器 14 RFAGC回路(第1の復調手段) 15 第4のRF増幅器(第1の復調手段) 16 I/Q直交検波器(第1の復調手段) 17 PLL回路(第1の復調手段、位相同期ループ回
路) 18 局部発振器(第1の復調手段) 19 I信号 20 Q信号 21 Y形電力分配器(分配手段) 22 アース(接地パターン) 25 QPSK復調器(QPSK復調手段) 30 チューナ部(第2チューナ部) 31 入力端子(第2の入力端子) 33 第2のRF増幅器 34 RFAGC回路(第2の復調手段) 35 第5のRF増幅器(第2の復調手段) 36 I/Q直交検波器(第2の復調手段) 37 PLL回路(第2の復調手段、位相同期ループ回
路) 38 局部発振器(第2の復調手段) 39 I信号 40 Q信号 41 アース(接地パターン) 45 QPSK復調器(QPSK復調手段) 47 CPU(制御手段)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の入力端子に受信入力されたデジタル
    放送RF信号を第1のRF増幅器にて高周波増幅した
    後、この高周波増幅されたデジタル放送RF信号を第1
    の復調手段にて互いに位相の異なる2つのベースバンド
    信号に復調する第1チューナ部と、 第2の入力端子に受信入力されたデジタル放送RF信号
    を第2のRF増幅器にて高周波増幅した後、この高周波
    増幅されたデジタル放送RF信号を第2の復調手段にて
    互いに位相の異なる2つのベースバンド信号に復調する
    第2チューナ部とを備えたデジタル放送受信用チューナ
    において、 上記第1チューナ部の第1のRF増幅器と第1の復調手
    段との間に分配手段が設けられ、上記分配手段にて分配
    された一方のデジタル放送RF信号が第1の復調手段に
    入力される一方、 上記第2チューナ部の第2のRF増幅器と第2の復調手
    段との間には、この第2のRF増幅器からの出力信号と
    上記分配手段にて分配された他方のデジタル放送RF信
    号の出力信号とを切り替えて第2の復調手段に出力する
    切り替え手段が設けられ、 上記切り替え手段には、上記各出力信号の切り替えと上
    記第2のRF増幅器における電源のON/OFFとを連
    動して行なわせる連動切り替え制御手段が設けられてい
    ることを特徴とするデジタル放送受信用チューナ。
  2. 【請求項2】第1チューナ部の第1の復調手段及び第2
    チューナ部の第2の復調手段には、位相同期ループ回路
    により制御されてデジタル放送RF信号周波数と同一の
    周波数を発振する局部発振器からの発振信号と該入力さ
    れたデジタル放送RF信号とを混合して互いに90度の
    位相差を有するI信号とQ信号との2つのベースバンド
    信号にダイレクトコンバートするI/Q直交検波器がそ
    れぞれ備えられていることを特徴とする請求項1記載の
    デジタル放送受信用チューナ。
  3. 【請求項3】切り替え手段は、第2のRF増幅器からの
    出力信号と分配手段にて分配されたデジタル放送RF信
    号の出力信号とを切り替える切り替え回路を備え、 連動切り替え制御手段は、第2の復調手段におけるI/
    Q直交検波器の出力に基づいて、上記切り替え回路によ
    る各出力信号の切り替えと第2のRF増幅器における電
    源のON/OFFとを連動して行なわせることを特徴と
    する請求項2記載のデジタル放送受信用チューナ。
  4. 【請求項4】切り替え手段は、分配手段から出力された
    デジタル放送RF信号を増幅する第3のRF増幅器を備
    えていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のデ
    ジタル放送受信用チューナ。
  5. 【請求項5】連動切り替え制御手段は、第3のRF増幅
    器における電源のON/OFFをも、各出力信号の切り
    替えに連動して行なわせることを特徴とする請求項4記
    載のデジタル放送受信用チューナ。
  6. 【請求項6】切り替え手段は、第3のRF増幅器と切り
    替え回路との間に接続されるPINダイオード又はスイ
    ッチングダイオードを備えるとともに、 連動切り替え制御手段は、さらに、上記PINダイオー
    ド又はスイッチングダイオードのON/OFFをも、各
    出力信号の切り替えに連動して行なわせることを特徴と
    する請求項5記載のデジタル放送受信用チューナ。
  7. 【請求項7】第1チューナ部及び第2チューナ部には、
    第1の復調手段及び第2の復調手段の各I/Q直交検波
    器からそれぞれ出力されたI信号とQ信号との2つのべ
    一スバンド信号をQPSK復調してデジタル信号に変換
    するQPSK復調手段がそれぞれ備えられていることを
    特徴とする請求項3、4又は5記載のデジタル放送受信
    用チューナ。
  8. 【請求項8】切り替え手段の連動切り替え制御手段に対
    して切り替えの制御信号を送るとともに、各QPSK復
    調手段を制御する制御手段を備えていることを特徴とす
    る請求項7記載のデジタル放送受信用チューナ。
  9. 【請求項9】第1の入力端子及び第2の入力端子に入力
    されるデジタル放送RF信号は、デジタルCATV放送
    用のRF信号又はデジタル地上波放送用のRF信号であ
    ることを特徴とする請求項7又は8記載のデジタル放送
    受信用チューナ。
  10. 【請求項10】各QPSK復調手段の両方とも又はいず
    れか一方は、QAM復調部又は8PSK復調部からなっ
    ていることを特徴とする請求項7又は8記載のデジタル
    放送受信用チューナ。
  11. 【請求項11】第1チューナ部と第2チューナ部とは、
    接地パターンが分離されていることを特徴とする請求項
    9又は10記載のデジタル放送受信用チューナ。
  12. 【請求項12】第1チューナ部及び第2チューナ部は、
    同一のシャーシにて収容されていることを特徴とする請
    求項1、2、7又は10記載のデジタル放送受信用チュ
    ーナ。
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