JP3502263B2 - デジタル放送受信用チューナ - Google Patents

デジタル放送受信用チューナ

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JP3502263B2 JP15009798A JP15009798A JP3502263B2 JP 3502263 B2 JP3502263 B2 JP 3502263B2 JP 15009798 A JP15009798 A JP 15009798A JP 15009798 A JP15009798 A JP 15009798A JP 3502263 B2 JP3502263 B2 JP 3502263B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛星(BS)放
送、ケーブルテレビ(CATV)放送、地上波放送な
ど、各デジタル放送の受信用チューナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、BS放送、CATV放送、地上波
放送の各デジタル放送を受信する場合は、それぞれの放
送を受信する専用のチューナを準備して、受信したいデ
ジタル放送の専用のチューナを選択し切換えて受信して
いた。この場合の各デジタル放送専用の受信用チューナ
の構成を図3〜図5を用いて説明する。
【0003】図3は、従来のデジタル衛星放送専用の受
信用チューナの回路構成を示すものである。まず、パラ
ボラアンテナ(図示しない)を介して入力端子1に受信
入力されたデジタル衛星放送の高周波信号(以下、「R
F信号」という)は、ハイパスフィルタ2を介しRF増
幅器3で増幅され、RF−自動利得制御回路(以下、
「AGC回路」という)4を介して、位相同期ループ回
路(以下、「PLL回路」という)8により選局された
局部発振周波数に連動して通過帯域が変化するトラッキ
ングバンドパスフィルタ5で不要周波数成分が濾過され
た後、第1の混合器6に入力される。この間に、前記R
F−AGC回路4では、前記入力端子1に受信入力され
た前記RF信号レベルがAGC回路12の制御出力信号
により後段のI/Q直交検波器25への入力信号レベル
を所定のレベルになるように制御されている。なお、前
記AGC回路12は、制御入力端子13より印加される
制御電圧に応じてAGCリダクションがリニアに変化す
るように前記RF−AGC回路4と後述する中間周波数
(IF)−AGC増幅器11とを制御するものである。
【0004】第1の混合器6においては、PLL回路8
によって予めマイクロコンピュータ(図示しない)に記
憶保持されているチャンネルデータに基づいて選局され
た第1の局部発振器7の局部発振信号と前記RF信号と
が混合され、前記選局された局部発振信号周波数と前記
RF信号周波数との差の周波数を有する第1の中間周波
数(以下、「IF」という)信号が出力される。第1の
混合器6から出力された第1のIF信号は、IF増幅器
9で増幅された後に表面弾性波(SAW)フィルタ10
によって帯域制限され、IF−AGC増幅器11を介し
てI/Q直交検波器25へ入力される。I/Q直交検波
器25へ入力された第1のIF信号は、2分配されて二
つの第2の混合器14,19に入力される。第2の混合
器14においては、前記第1のIF信号とほぼ等しい周
波数で発振する第2の局部発振器24の発振信号と前記
第1のIF信号とが混合され、その局部発振信号周波数
とIF信号周波数との差の周波数を有するベースバンド
信号に変換される。一方、第2の混合器19において
は、前記第2の局部発振器24の発振信号を90度移相
した発振信号と前記第1のIF信号とが混合され、90
度移相された発振信号周波数とIF信号周波数との差の
周波数を有するベースバンド信号に変換される。そし
て、ベースバンド信号に変換された互いに90度の位相
差を有するI,Q信号のそれぞれは、増幅器15,20
を介してローパスフィルタ16,21で帯域制限され、
ベースバンド増幅器17,22で増幅された後、I信号
出力端子18及びQ信号端子23から出力され、(図示
しない)QPSK復調回路に入力される。
【0005】また、図4は、従来のデジタル地上波放送
専用の受信用チューナの回路構成を示すものである。ま
ず、アンテナ(図示しない)を介して入力端子101か
ら入力されるVHF/UHF帯のRF信号は、ハイパス
フィルタ102を介したUHF帯のRF信号と、VHF
帯のRF信号とに分配される。そして、VHF帯のRF
信号は、入力同調回路103,RF−AGC回路10
4,RF増幅器105,出力同調回路106を介して第
1の混合器111に入力され、一方、UHF帯のRF信
号は、VHF帯のRF信号と同様に、入力同調回路10
7,RF−AGC回路108,RF増幅器109,出力
同調回路110を介して第1の混合器113に入力され
る。この間に、前記入力同調回路103,107及び出
力同調回路106,110においては、予めマイクロコ
ンピュータ(図示しない)に記憶保持されているチャン
ネルデータに基づいて希望のチャンネルを選局するPL
L回路115の同調信号よって、RF信号周波数に同調
して希望のチャンネル周波数を得ることができる。ま
た、AGC回路119による前記RF−AGC回路10
4、108及び後述するIF−AGC増幅器118の制
御は、前述のデジタル衛星放送専用の受信用チューナ
(図3)の制御と同様に行われる。こうして、希望チャ
ンネル周波数に同調したVHF/UHF帯のRF信号が
入力される第1の混合器111/113において、第1
の局部発振器112/114から出力されるPLL回路
115により選局された周波数の局部発振信号と前記R
F信号とが混合され、選局された局部発振信号周波数と
前記RF信号周波数との差の周波数を有する第1のIF
信号が出力される。第1の混合器111/113から出
力された第1のIF信号は、VHF/UHF帯共用の第
1のIF増幅器116で増幅された後、バンドパスフィ
ルタ117によって帯域制限され、IF−AGC増幅器
118で増幅された後に第2の混合器121に入力され
る。
【0006】なお、VHF帯受信時あるいはUHF帯受
信時においては、VHF帯とUHF帯との相互間の干渉
を防ぐため、VHF帯のRF信号を受信している時は、
UHF帯の回路部(回路107〜110,113,11
4)の動作を停止し、UHF帯のRF信号を受信してい
る時は、VHF帯の回路部(回路103〜106,11
1,112)の動作を停止するようになっている。
【0007】第2の混合器121に入力された第1のI
F信号は、該第2の混合器121において、第1のIF
信号と第2の局部発振器122の第2局部発振信号とが
混合され、前記第1のIF信号周波数と第2の局部発振
信号周波数の差の周波数を有する第2の中間周波数(I
F)信号に変換される。第2の混合器121で変換され
た第2のIF信号は、第2のIF増幅器123で増幅さ
れ、バンドパスフィルタ124で不要な高調波成分が取
り除かれた後、前述のデジタル衛星放送受信用チューナ
(図3)と同様に、I/Q直交検波器125に入力さ
れ、互いに、90度の位相差を有するI,Q信号のベー
スバンド信号に変換されてI信号端子126及びQ信号
端子127から出力され、(図示しない)QPSK復調
回路に入力される。
【0008】さらに、図5は、従来のデジタルCATV
放送専用の受信用チューナの回路構成を示すものであ
る。まず、デジタルCATV放送のRF信号がケーブル
(図示しない)を介して入力端子201から入力され
る。入力されたRF信号は、入力同調回路202,RF
−AGC回路203,RF増幅器204,出力同調回路
205を介して、第1の混合器206に入力される。こ
の間に、入力同調回路202及び出力同調回路205に
おいては、予めマイクロコンピュータ(図示しない)に
記憶保持されているチャンネルデータに基づいて希望の
チャンネルを選局する第1のPLL回路208の同調信
号よって、RF信号周波数に同調して希望のチャンネル
周波数を得ることができる。また、AGC回路217に
よる前記RF−AGC回路203、及び後述するIF−
AGC増幅器216の制御は、前述のデジタル衛星放送
専用の受信用チューナ(図3)の制御と同様に行われ
る。
【0009】こうして、希望チャンネル周波数に同調さ
れたRF信号が入力される第1の混合器206におい
て、第1の局部発振器207から出力される第1のPL
L回路208により選局された局部発振信号と前記RF
信号とが混合され、選局された局部発振信号周波数と前
記RF信号周波数との差の周波数を有する第1のIF信
号が出力される。第1の混合器206から出力された第
1のIF信号は、バンドパスフィルタ209で帯域制限
され、第1のIF増幅器210で増幅された後、さら
に、第2混合器211に入力して、予めマイクロコンピ
ュータ(図示しない)に記憶保持されているチャンネル
データに基づいて希望のチャンネルを選局するための第
2のPLL回路213により選局された第2の局部発振
器212の局部発振信号と前記第1のIF信号とが混合
され、第2の局部発振周波数と第1のIF信号周波数と
の差の周波数を有する第2のIF信号に変換される。第
2の混合器211で変換された第2のIF信号は、第2
のIF増幅器214で増幅され、バンドパスフィルタ2
15にて不要な高周波成分が取り除かれた後、RF−A
GC回路216でレベル調節され、第3の混合器219
に入力される。以降、前述のデジタル地上波放送専用の
受信用チューナ(図4)と同様に、第3の混合器219
で変換された第3のIF信号は、IF増幅器221で増
幅された後にバンドパスフィルタ222で不要な高調波
成分が取り除かれた後、I/Q直交検波器223に入力
して、互いに90度の位相差を有するI,Q信号のベー
スバンド信号に変換され、I信号端子224及びQ信号
端子225から出力され、(図示しない)QPSK復調
回路に入力される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、BS/
CATV/地上波の各デジタル放送を受信する場合は、
各デジタル放送を受信するための各専用の受信用チュー
ナを必要とするため、受信システム全体が複雑かつ大型
になり、比較的大きなスペースを必要とすることに加え
てコストアップになるという問題点がある。また、デジ
タル衛星放送は950〜2150MHz、デジタルCA
TV放送及びデジタル地上波放送は50〜860MHz
であるように、各デジタル放送の受信周波数が広範囲で
あるため、一つの局部発振器で共用しようとしても、5
0〜2150MHzの可変範囲を有する局部発振器が必
要となり、このような局部発振器を簡単化、小型化して
安価に供給することは非常に困難であるという問題もあ
る。そこで、本発明は、各デジタル放送の受信システム
におけるフロントエンド部を簡単化し小型化して、コス
トの低減を図るとともに、BS/CATV/地上波の各
デジタル放送を1台で受信処理ができるデジタル放送受
信用チューナを提供することを課題(目的)とするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、デジ
タル衛星放送受信用入力端子に受信入力されるデジタル
衛星放送RF信号を、該RF信号周波数と同一の周波数
で発振する第1の局部発振器の発振信号により制御され
るI/Q直交検波器によって、互いに90度の位相差を
有するI信号とQ信号の二つのベースバンド信号にダイ
レクトコンバートするとともに、デジタルCATV放送
及びデジタル地上波放送受信用の共通入力端子に受信入
力されるデジタルCATV放送RF信号及びデジタル地
上波放送のRF信号を、混合器に入力し、該混合器に与
える前記第1の局部発振器の発振周波数を変化させるこ
とによりアップコンバートして中間周波数信号に変換
し、該中間周波数信号を、中間周波数と同一の固定され
周波数で発振する第2の局部発振器の発振信号により
制御されるI/Q直交検波器によって、互いに90度の
位相差を有するI信号とQ信号の二つのベースバンド信
号にダイレクトコンバートするデジタル放送受信用チュ
ーナであって、デジタル衛星放送受信時には、前記デジ
タル衛星放送RF信号を前記I/Q直交検波器に入力さ
せ、デジタルCATV放送及びデジタル地上波放送受信
時には、前記中間周波数信号を前記I/Q直交検波器に
入力させる第1の切換回路と、デジタル衛星放送受信時
には、前記第1の局部発振器の局部発振周波数信号を前
記I/Q直交検波器に入力させ、デジタルCATV放送
及びデジタル地上波放送受信時には、前記第2の局部発
振器の局部発振周波数信号を前記I/Q直交検波器に入
力させる第2の切換回路と、デジタルCATV放送及び
デジタル地上波放送受信時には、前記第1の局部発振器
の局部発振周波数信号を前記混合器に入力させる第3の
切換回路とを備え、前記第1の局部発振器は、デジタル
衛星放送受信時には、前記デジタル放送RF信号をダイ
レクトコンバートするための発振器となり、デジタルC
ATV放送及びデジタル地上波放送受信時には、前記デ
ジタルCATV放送RF信号及びデジタル地上波放送の
RF信号を前記中間周波数信号にアップコンバートする
ための発振器となることを特徴としたデジタル放送受信
用チューナを構成するものである。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記デジタル衛星放送受信用入力端子と、デジタル
CATV放送及びデジタル地上波放送受信用共通入力端
子とを共用化する共用入力端子を設けるとともに、該共
用入力端子に受信入力した高周波信号を、デジタル衛星
放送高周波信号と、デジタルCATV放送及びデジタル
地上波放送高周波信号とに分配する切換回路を設けるこ
とを特徴としたものである。
【0013】請求項3の発明において、請求項1もしく
は請求項2の発明において、デジタル衛星放送受信時に
おいては、前記第2の局部発振器の発振動作を停止させ
ることを特徴としたものである。
【0014】請求項4の発明において、請求項3の発明
において、デジタル衛星放送受信用と、デジタルCAT
V放送及びデジタル地上波放送受信用の各フロントエン
ド部、及び前記I/Q直交検波器を同一のシャーシ内に
収納することを特徴としたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るデジタル放送
受信用チューナの実施の形態を、図1及び図2を用いて
詳細に説明をする。図1は、本発明に係るデジタル放送
受信用チューナの第1の実施の形態を示したものであ
る。まず、デジタル衛星放送受信時において、パラボラ
アンテナ(図示しない)から同軸ケーブルを介してデジ
タル衛星放送受信用入力端子1に受信入力されたRF信
号(周波数範囲950〜2150MHz)は、ハイパス
フィルタ2を介しRF増幅器3で増幅され、RF−AG
C回路4を通過し、PLL回路317により選局された
局部発振信号周波数に連動して通過帯域が変化するトラ
ッキングバンドパスフィルタ5で不要周波数成分が濾過
された後、切換回路301を介してI/Q直交検波器3
00に入力される。この間にRF−AGC回路4は後述
するAGC増幅器とともに制御入力端子322に印加さ
れる制御電圧により制御されるAGC回路321によっ
て後述する混合器304/309への入力レベルを所定
のレベルになるように制御される。
【0016】そして、I/Q直交検波器300に入力さ
れたRF信号は、増幅器302及びAGC増幅器303
で増幅された後に分配されてそれぞれ混合器304/3
09に入力され、この混合器304/309において、
予めマイクロコンピュータ(図示しない)に記憶保持さ
れているチャンネルデータに基づいてPLL回路317
により選局された第1の局部発振器316の局部発振信
号(RF信号周波数とほぼ同じ周波数を有する)と、該
局部発振信号を90度移相させた局部発振信号との互い
に90度の位相差を持つ二つのローカル信号と混合され
る。すなわち、混合器304において、第1の局部発振
器316の局部発振信号と前記RF信号とが混合され、
前記局部発振信号周波数と前記RF信号周波数との差の
周波数を有する第1のベースバンド信号にダイレクトコ
ンバートされ、また、混合器309において、前記局部
発振信号を90度移相された局部発振信号と前記RF信
号とが混合され、90度移相された局部発振信号周波数
と前記RF信号周波数との差の周波数を有する第2のベ
ースバンド信号にダイレクトコンバートされる。前記第
1,2のベースバンド信号にダイレクトコンバートされ
た互いに90度の位相差を有するI,Q信号のそれぞれ
は、増幅器305,310で増幅した後、I/Q直交検
波器300から出力し、ローパスフィルタ306,31
1で帯域制限され、ベースバンド増幅器307,312
で増幅された後、I信号出力端子308及びQ信号端子
313から出力され、(図示しない)QPSK復調回路
に入力される。なお、ローパスフィルタ306,311
は、前記第1の局部発振器316及び後述する第2の局
部発振器315から出力されるローカル信号の外部への
漏洩と、前記I信号出力端子308及びQ信号端子31
3の後段に接続される(図示しない)QPSK復調回路
からのサンプリング基準信号の漏洩とを防止するために
挿入されるものである。
【0017】次に、デジタルCATV/地上波放送受信
時においては、アンテナ及びケーブルを介してデジタル
CATV/地上波放送受信用入力端子201に入力され
たRF信号(周波数範囲50〜860MHz)は、入力
同調回路202,RF−AGC回路203,RF増幅器
204,出力同調回路205を介して混合器206に入
力され、第1の局部発振器316から与えられる局部発
振信号と混合されて、前記RF信号周波数と前記局部発
振信号周波数との差の周波数を有するIF信号が出力さ
れる。この間に、入力同調回路202及び出力同調回路
205においては、予めマイクロコンピュータ(図示し
ない)に記憶保持されているチャンネルデータに基づい
て希望のチャンネルを選局する第1のPLL回路317
の同調信号よって、RF信号周波数に同調して希望のチ
ャンネル周波数を得ることができる。また、RF−AG
C回路203は前述のデジタル衛星放送受信時と同様に
AGC回路321によって制御される。
【0018】前記第1の局部発振器316は、前述のデ
ジタル衛星放送受信時には、PLL回路317からの同
調信号により、同調されたデジタル衛星放送のRF信号
とほぼ等しい周波数で発振するように制御され、該RF
信号をベースバンド信号にダイレクトコンバートするた
めに使用されるが、デジタルCATV/地上波放送受信
時には、混合器206に入力されたデジタルCATV/
地上波放送のRF信号を中間周波(IF)信号にアップ
コンバートするために使用される。すなわち、デジタル
衛星放送のRF信号の受信周波数範囲が、通常、950
〜2150MHzであり、デジタルCATV/地上波放
送のRF信号の受信周波数範囲が、通常、50〜860
MHzであるから、前記第1の局部発振器316は、デ
ジタル衛星放送受信時には、PLL回路317の同調信
号によりデジタル衛星放送のRF信号周波数(950〜
2150MHz)とほぼ等しい周波数で発振するように
制御されるが、デジタルCATV/地上波放送受信時に
は、PLL回路317の同調回路により1000〜18
10MHzで発振するように制御されるようになる。そ
して、以上のように制御された周波数(1000〜18
10MHz)の局部発振信号を切換回路318,局部発
振増幅器319を介して混合器206に入力し、デジタ
ルCATV/地上波放送のRF信号と混合することによ
り、該RF信号がアップコンバートされ、前記局部発振
信号周波数とRF信号周波数との差の周波数(950M
Hz)を有する中間周波(IF)信号が得られる。
【0019】このようにして、変換されたIF信号はバ
ンドパスフィルタ209を通過した後、中間周波数増幅
器210で増幅され、切換回路301を介して前記I/
Q直交検波器300に入力される。I/Q直交検波器3
00に入力されたIF信号は、増幅器302及びAGC
増幅器303で増幅された後に分配されて二つの混合器
304/309に入力される。そして、混合器304に
おいて、固定された発振周波数(IF信号周波数とほぼ
同じ周波数(950MHz))で発振する第2の局部発
振器(固定発振器)315の局部発振信号と前記IF信
号とが混合され、前記局部発振信号周波数と前記IF信
号周波数との差の周波数を有する第1のベースバンド信
号にダイレクトコンバートされ、また、混合器309に
おいて、前記局部発振信号を90度移相された局部発振
信号と前記IF信号とが混合され、90度移相された局
部発振信号周波数と前記IF信号周波数との差の周波数
を有する第2のベースバンド信号にダイレクトコンバー
トされる。前記第1,2のベースバンド信号に変換され
た互いに90度の位相差を有するI,Q信号のそれぞれ
は、増幅器305,310で増幅した後、I/Q直交検
波器300から出力し、ローパスフィルタ306,31
1で帯域制限され、ベースバンド増幅器307,312
で増幅された後、I信号出力端子308及びQ信号端子
313から出力され、(図示しない)QPSK復調回路
に入力される。
【0020】以上のようすれば、デジタルCATV/地
上波放送受信時に、I/Q直交検波器300に入力され
るIF信号の周波数が、デジタル衛星放送受信時におけ
るRF信号周波数と同一(950MHz)になるので、
I/Q直交検波器300は、デジタル衛星放送受信時と
デジタルCATV/地上波放送受信時とに共通して使用
することができるものになる。なお、この実施の形態に
おいては、第1の局部発振器316の発振周波数を10
00〜1810MHzに制御して中間周波数(IF)を
950MHzとしているが、中間周波数(IF)はRF
信号と第1の局部発振器316の発振周波数との差の周
波数であるから、第1の局部発振器316の可変周波数
範囲内で自由に設定できるものである。また、その場
合、設定した中間周波数(IF)に応じて第2の局部発
振器315の発振周波数も設定する必要がある。
【0021】次に、デジタル衛星放送あるいはデジタル
CATV/地上波放送を受信する場合の切換について説
明する。図1において、301,314,及び318
は、切換制御端子320に与えられる切換制御信号によ
り、それぞれデジタル衛星放送あるいはデジタルCAT
V/地上波放送を受信する時に切り換られる切換回路で
ある。すなわち、切換回路301は、デジタル衛星放送
受信時には、デジタル衛星放送受信用入力端子1に入力
されるデジタル衛星放送のRF信号をI/Q直交検波器
300に入力させ、デジタルCATV/地上波放送受信
時には、デジタルCATV/地上波放送のRF信号をア
ップコンバートした中間周波数(IF)信号をI/Q直
交検波器300に入力させるための切換回路である。ま
た、切換回路314は、デジタル衛星放送受信時には、
第1の局部発振器316の局部発振周波数信号をI/Q
直交検波器300に入力させ、デジタルCATV/地上
波放送受信時には、第2の局部発振器315の局部発振
周波数信号をI/Q直交検波器300に入力させるため
の切換回路である。さらに、切換回路318は、デジタ
ルCATV/地上波放送受信時に、デジタルCATV/
地上波放送のRF信号をアップコンバートして中間周波
数(IF)信号に変換する混合器206に、第1の局部
発振器316の局部発振周波数信号を入力させるための
切換回路である。
【0022】以上のような回路構成によれば、第1の局
部発振器316は、デジタル衛星放送受信時には、デジ
タル衛星放送のRF信号をダイレクトコンバートするた
めの発振周波数(950〜2150MHz)で発振する
発振器として使用し、デジタルCATV/地上波放送受
信時には、そのRF信号をアップコンバートするための
発振周波数(1000〜1810MHz)で発振する発
振器として使用することができ、デジタル衛星放送受信
時とデジタルCATV/地上波放送受信時の局部発振器
として共用できるものである。また、第1の局部発振器
316は、その発振周波数としても、950〜2150
MHzの範囲でよいものであるから、比較的設計し易
く、かつ安価に供給することができるものである。
【0023】図2は、本発明に係るデジタル放送受信チ
ューナの第2の実施の形態を示すものである。本実施の
形態においては、デジタル衛星放送受信用入力端子とデ
ジタルCATV/地上波放送受信用入力端子とを共用化
して一つの入力端子323とし、切換回路324の切換
によりチューナ内部にてデジタル衛星放送のRF信号と
デジタルCATV/地上波放送のRF信号とに分配する
ようにしたものである。また、前記切換回路324は、
他の切換回路301,314,及び318と連動し、切
換制御端子320に印加される切換制御信号によって制
御されるものである。そして、前記切換回路324によ
って切り換えられたデジタル衛星放送のRF信号あるい
はデジタルCATV/地上波放送のRF信号は、前述し
た図1に示す回路動作と同様に変換処理され、互いに9
0度の位相差を有するI,Q信号として、I信号出力端
子308及びQ信号端子313から出力され(図示しな
い)QPSK復調回路に入力される。
【0024】以上のような第2の実施の形態によれば、
デジタル衛星放送及びデジタルCATV/地上波放送の
RF信号を、RF増幅器3,204の前段で切換え分配
されるので、RF増幅器3,204で発生するハーモニ
ックスプリアスなどによる各デジタル放送のRF信号間
での干渉が生じ難くなる。また、一つの入力端子323
にすることで、マンションなどの共同受信システムによ
り、各デジタル放送が周波数の並べ替えが行われて一本
のケーブルなどにより送信される場合においても、接続
が容易であり、設置作業がし易いデジタル放送受信用チ
ューナを実現することができる。
【0025】ところで、図1,図2に示す本発明の第
1,2の実施の形態において、第1の局部発振器316
は、デジタル衛星放送受信時においてはI/Q直交検波
器300に入力されたRF信号をベースバンド信号に変
換するために使用され、デジタルCATV/地上波放送
受信時においてはRF信号をアップコンバートするため
に使用されるものであり、第2の局部発振器315は、
デジタルCATV/地上波放送受信時にのみ使用され、
I/Q直交検波器300に入力されたRF信号をベース
バンド信号に変換するために使用されるものであるか
ら、デジタル衛星放送受信時においては前記第2の局部
発振器315を停止させることができるので、デジタル
衛星放送受信時における、第1の局部発振器316の発
振信号と第2の局部発振器315の発振信号との相互干
渉によるI/Q検波動作への影響を無くし正常な動作を
行うことができ、両局部発振器の十分なシールドを施し
電気的に分離する必要もなくなる。また、デジタルCA
TV/地上波放送受信時における第1の局部発振器31
6の発振周波数の可変範囲は1000〜1810MHz
であり、第2の局部発振器315の固定された発振周波
数950MHzの2倍の高調波1900MHzの範囲外
となるため、第2の局部発振器(固定発振器)315の
発振周波数の高調波成分の影響を受けることはない。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るデジタル放
送受信用チューナによれば、デジタル衛星放送受信時に
はダイレクトコンバージョン方式を使用し、デジタルC
ATV/地上波放送受信時にはアップダウンコンバート
方式を使用することにより、一つの局部発振器をダイレ
クトコンバート用とアップコンバート用として共用で
き、I/Q直交検波器も共用できるので、回路構成を簡
単にすることができ、部品点数の低減と小型化が可能な
デジタル放送受信用チューナを得ることができる。ま
た、電気的性能においても、局部発振器及びI/Q直交
検波器が共用であるにもかかわらず、ハーモニックスプ
リアスなどによる各デジタル放送のRF信号間の干渉が
ほとんどなく、正常に動作をすることができるデジタル
放送受信用チューナを得ることができる。さらに、デジ
タル衛星放送受信時には、固定発振器である第2の局部
発振器をを停止させることができるから、第1の局部発
振器信号と第2の局部発振器信号とが互いに干渉してI
/Q動作に悪影響を与えることがないので、同一シャー
シ内に総ての回路を収納することができ、更なる小型化
と簡略化を図ることができるデジタル放送受信用チュー
ナを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタル放送受信用チューナの第
1の実施の形態を示す回路構成図である。
【図2】本発明に係るデジタル放送受信用チューナの第
2の実施の形態を示す回路構成図である。
【図3】従来のデジタル衛星放送専用の受信用チューナ
の回路構成である。
【図4】従来のデジタル地上波放送専用の受信用チュー
ナの回路構成である。
【図5】従来のデジタルCATV放送専用の受信用チュ
ーナの回路構成図である。
【符号の説明】
2…ハイパスフィルタ 3,204…RF増幅器 4,203…RF-AGC回路 5…トラッキングバンドパスフィルタ 202…入力同調回路 205…出力同調回路 206…混合器 209…バンドパスフィルタ 210…IF増幅器 300…I/Q直交検波器 304,309…混合器 305,310…増幅器 315…第2の局部発振器(固定発振器) 316…第1の局部発振器 317…位相同期ループ(PLL)回路 301,314,318,324…切換回路 320…切換信号端子 321…AGC回路 322…AGC制御端子
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−79624(JP,A) 特開 平7−193779(JP,A) 特開 平5−260483(JP,A) 特開 昭57−171888(JP,A) 特表 平8−511135(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/38 - 5/46 H04N 7/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル衛星放送受信用入力端子に受信
    入力されるデジタル衛星放送RF信号を、該RF信号周
    波数と同一の周波数で発振する第1の局部発振器の発振
    信号により制御されるI/Q直交検波器によって、互い
    に90度の位相差を有するI信号とQ信号の二つのベー
    スバンド信号にダイレクトコンバートするとともに、デ
    ジタルCATV放送及びデジタル地上波放送受信用の共
    通入力端子に受信入力されるデジタルCATV放送RF
    信号及びデジタル地上波放送のRF信号を、混合器に入
    力し、該混合器に与える前記第1の局部発振器の発振周
    波数を変化させることによりアップコンバートして中間
    周波数信号に変換し、該中間周波数信号を、中間周波数
    と同一の固定された周波数で発振する第2の局部発振器
    の発振信号により制御されるI/Q直交検波器によっ
    、互いに90度の位相差を有するI信号とQ信号の二
    つのベースバンド信号にダイレクトコンバートするデジ
    タル放送受信用チューナであって、デジタル衛星放送受
    信時には、前記デジタル衛星放送RF信号を前記I/Q
    直交検波器に入力させ、デジタルCATV放送及びデジ
    タル地上波放送受信時には、前記中間周波数信号を前記
    I/Q直交検波器に入力させる第1の切換回路と、デジ
    タル衛星放送受信時には、前記第1の局部発振器の局部
    発振周波数信号を前記I/Q直交検波器に入力させ、デ
    ジタルCATV放送及びデジタル地上波放送受信時に
    は、前記第2の局部発振器の局部発振周波数信号を前記
    I/Q直交検波器に入力させる第2の切換回路と、デジ
    タルCATV放送及びデジタル地上波放送受信時には、
    前記第1の局部発振器の局部発振周波数信号を前記混合
    器に入力させる第3の切換回路とを備え、前記第1の局
    部発振器は、デジタル衛星放送受信時には、前記デジタ
    ル放送RF信号をダイレクトコンバートするための発振
    器となり、デジタルCATV放送及びデジタル地上波放
    送受信時には、前記デジタルCATV放送RF信号及び
    デジタル地上波放送のRF信号を前記中間周波数信号に
    アップコンバートするための発振器となることを特徴と
    したデジタル放送受信用チューナ。
  2. 【請求項2】 前記デジタル衛星放送受信用入力端子
    と、デジタルCATV放送及びデジタル地上波放送受信
    用共通入力端子とを共用化する共用入力端子を設けると
    ともに、該共用入力端子に受信入力した高周波信号を、
    デジタル衛星放送高周波信号と、デジタルCATV放送
    及びデジタル地上波放送高周波信号とに分配する切換回
    路を設けることを特徴とした請求項1記載のデジタル放
    送受信用チューナ。
  3. 【請求項3】 デジタル衛星放送受信時においては、前
    記第2の局部発振器の発振動作を停止させることを特徴
    とした請求項1もしくは請求項2記載のデジタル放送受
    信用チューナ。
  4. 【請求項4】 デジタル衛星放送受信用と、デジタルC
    ATV放送及びデジタル地上波放送受信用の各フロント
    エンド部、及び前記I/Q直交検波器を同一のシャーシ
    内に収納することを特徴とした請求項3記載のデジタル
    放送受信用チューナ。
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