JP4701972B2 - テレビ受信機 - Google Patents

テレビ受信機 Download PDF

Info

Publication number
JP4701972B2
JP4701972B2 JP2005287830A JP2005287830A JP4701972B2 JP 4701972 B2 JP4701972 B2 JP 4701972B2 JP 2005287830 A JP2005287830 A JP 2005287830A JP 2005287830 A JP2005287830 A JP 2005287830A JP 4701972 B2 JP4701972 B2 JP 4701972B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
terrestrial
broadcast signal
satellite
broadcast
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005287830A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007104031A (ja
Inventor
幸祐 藤田
宏幸 三田
勝 嶋貫
昌朋 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2005287830A priority Critical patent/JP4701972B2/ja
Publication of JP2007104031A publication Critical patent/JP2007104031A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4701972B2 publication Critical patent/JP4701972B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、多入力放送信号たとえば、VHF波やUHF波を用いたアナログ地上放送またはUHF波の地上ディジタルテレビ放送とマイクロ波を用いたBSやCSのディジタル衛星放送の複数の信号を、テレビ受像機内に設けた高周波信号処理装置(RF分配処理装置)で信号入力モードに応じて切り替え、入力信号を分離、増幅、混合し再度分配出力するテレビ受像機に関する。
最近のTV(テレビ受信機)の電波事情としては、最初に始まったBS(Broadcasting Satellite;放送衛星)、CS(Communication Satellite;通信衛星)のディジタル化に加え、地上放送もディジタル化が進み、その両方が視聴できる共聴システムを有する集合住宅が増え、両方を視聴する世帯が増えつつある。
現存するディジタル放送対応のTV受信セット(テレビ受信機)では、アンテナ端子接続が衛星と地上の2本、場合によっては衛星/地上ディジタル/地上アナログ放送用の3本を有するものがあり、TV受信セット背面の配線を煩雑にしている。
また、最近の集合住宅の壁面端子には多くは衛星と地上の両信号を混合して1本のケーブルで送られてきており、従来のTVセットではその様な信号環境であるにも係わらずケーブルを2本接続している。
また、集合住宅の中では上述した、地上/衛星の両信号の混合された出力端子が壁面に一つしかない場合もあり、この場合、従来のTV受信セットでは別途地上/衛星放送信号を2本に分ける分波器が必要となり、費用負担が別に発生する場合があった。
さらに、JEITA(Japan Electronics and Information Technology Industries Association)に、望ましいホーム受信システムの例が開示されている。
特許文献1(特開平5−129977号公報)には、屋外にテレビ信号混合再送ユニットを設け、衛星放送(CS)と衛星放送(BS)は別々の入力端子を介してフィルタ(HPF,BPF)を介して双方向分配器に供給され、また地上放送のUHFとVHF信号は混合器で混合され1本のケーブルでV/U入力端子に供給され、フィルタ(LPF)を介して上述の双方向分配器に供給される。
そしてこの双方向分配器で分配された混合信号はBSチューナ(衛星放送対応型受信機)と受信機(衛星放送非対応型)の夫々に供給される。
特開平5−129977号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたように、屋外に設けられたテレビ信号混合再送ユニットの出力端子から、混合された衛星/地上放送が出力されている。これを従来のTV受信セットで地上/衛星放送の2端子入力や、あるいは地上アナログ、地上ディジタル/衛星ディジタル用の3入力端子に接続する場合は、分配器を用いてテレビ信号混合再送ユニットの出力端子からの出力信号を2分配または3分配して出力する必要がある。屋外ユニット以外に新たに分配器を設けることは費用負担の増加にもなる。
分配器出力の2本あるいは3本の配線は同軸ケーブル、フィーダ線などを用いているため、TVセット背面の複数の入力端子と接続することが煩雑になり、また接続ミスが起こり確認作業なども必要となり配線作業に時間がかかったりする。
またこのように分配器を用いることにより、信号レベルが減衰するので、後段のTV受信機のチューナのNF(雑音指数)に悪影響を及ぼし、特に電界強度が低い場合、画質が劣化する問題を生じる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、屋内配線が地上/衛星放送信号が混合された一本のケーブルで送られて来る場合、その一本のケーブルをTVセットに繋ぐだけで各放送を視聴することができ、かつ従来の衛星/地上放送信号が別々の2系統で入力される場合でも切替スイッチにて対応できるようにして、煩雑化しやすいTV受信機の背面端子接続を最小限にまとめ、視聴者の利便性に寄与する、テレビ受信機を提供することにある。
本発明の第1の観点のテレビ受信機は、テレビ受信機に内蔵され、入力される地上放送信号を入力可能な地上放送信号の入力端子、および衛星放送信号を入力可能な衛星放送信号の入力端子を有し、前記地上放送信号および前記衛星放送信号を混合する高周波信号処理装置と、前記高周波信号処理装置に接続され、前記高周波信号処理装置により混合された混合信号から、前記地上放送信号または前記衛星放送信号を受信するチューナと、前記チューナにより受信された信号に基づく画像またはデータを表示する表示装置と、前記表示装置にメニューを表示させ、当該メニューに対する選択に基づいて前記高周波信号処理装置を制御する制御装置とを有し、前記高周波信号処理装置は、前記衛星放送信号の入力端子に接続され、前記衛星放送信号の入力端子に入力された信号に地上放送信号が混合されている場合には当該入力信号を地上放送信号と衛星放送信号とに分離する分波器と、前記地上放送信号の入力端子および前記分波器に接続され、前記制御装置の制御信号に基づいて一方の地上放送信号を選択するスイッチと、前記スイッチに接続され、前記スイッチにより選択された地上放送信号の利得を制御する地上放送信号の増幅器と、前記分波器に接続され、前記分波器から出力される衛星放送信号の利得を制御する衛星放送信号の増幅器と、前記地上放送信号の増幅器および前記衛星放送信号の増幅器に接続され、これらから入力される地上放送信号と衛星放送信号とを混合する混合器とを有し、前記チューナは、前記高周波信号処理装置により混合された混合信号から、地上波アナログ放送信号、地上波デジタル放送信号および衛星デジタル放送信号を受信可能な3放送チューナであり、前記制御装置は、地上波アナログ放送信号、地上波デジタル放送信号および衛星デジタル放送信号についての、前記3放送チューナによる受信結果を、信号毎に分けて前記表示装置に表示させる。
本発明におけるテレビ受像機は、表示装置に表示されたメニューを選択して、高周波信号処理装置の信号経路を切り替えて、1つのアンテナ入力端子で地上、衛星放送の両信号を入力し、信号を劣化させず後段回路に出力することにより、地上/衛星両放送の混合された屋内配線システムが主流になりつつある屋内配線システムに対応してTVセット背面の接続の煩雑を避け、まとまった配線を実現でき、かつ切替スイッチによって従来の接続系統にも矛盾を来たさない配線システムを実現できる。
また、高周波信号処理装置は地上放送用の入力端子と、地上放送と衛星放送を混合した信号(混合放送)が入力される入力端子の2つの入力端子を有し、地上放送(信号)と、混合放送(信号)とを分離して入力し、または混合放送のみを入力する2つのモードを備え、スイッチにて2つのモードから1つを選択し、高周波信号処理した後、分配器で等分配して後段の2つのチューナに供給できるようにした。
また、高周波信号処理装置にアッテネータスイッチ機能や利得制御機能を備えることにより、この様な複雑化したTV受信機内のRF(Radio Frequency)段の高周波信号処理において、弱電界性能、強電界性能をバランスよく従来どおりに保つことができる。
図1に本発明の実施形態例である高周波信号処理装置10のブロック構成を示す。
高周波信号処理装置(RF分配処理装置)10は、回路ブロックやスイッチなどの素子を含むRFユニット本体20と、このRFユニット本体20の入力と出力側に設けられた2個の(アンテナ)入力端子11,12と2個の出力端子13,14で構成されている。
入力、出力端子11,12,13,14は、例えばF型接栓コネクタなどで構成されていて、高周波特性を満足するようにされている。RFユニット本体20には衛星アンプ22や地上アンプ29を制御するための制御信号を供給し、また電源を供給するためのハーネスコネクタ15も備えてある。
RFユニット本体20は、地上/衛星(放送信号)分波器21、衛星アンプ(増幅器)22、地上/衛星(放送信号)混合器23、等分配器24、スイッチ25、地上アンプ(増幅器)29などで構成されている。
ハーネスコネクタ15は、TV受信機本体のシステムコントローラ(制御部)からの制御信号を受けるインターフェースの役割と電源供給を受けるためのコネクタである。
また、このハーネスコネクタ15を介して、RFユニット本体20に電源を供給する以外に、内蔵された衛星アンプ22や地上アンプ29のゲインを制御するための制御信号を供給し入力信号のレベルに応じて、衛星アンプ22、地上アンプ29を自動的に利得制御する。
地上/衛星分波器21は、LPF(ローパスフィルタ)やHPF(ハイパスフィルタ)などで構成され、たとえばLPFのカットオフ周波数を770MHz、HPFのカットオフ周波数は900MHzとし、(アンテナ)入力端子12から入力される混合入力信号を2系統の地上波信号と衛星放送信号に分離出力する。
たとえば、LPFで地上波のアナログVHF信号とアナログUHF信号(90MHz〜770MHz)と地上ディジタル信号(UHF信号)が抽出され、スイッチ25の端子26に出力される。LPFで衛星放送信号の中間周波数(1から2GHz)はカットオフ周波数以上であるので減衰し、LPF出力端子には出力されない。
一方、衛星放送信号の中間周波数(約1から2GHz)はHPFにより抽出され、後段の衛星アンプ22に出力される。HPFのカットオフ周波数はたとえば900MHzであるので、地上波のVHFアナログ信号、UHFアナログ、ディジタル信号は減衰され、地上/衛星分波器21の衛星アンプの出力端子には出力されない。
衛星アンプ22は、衛星放送の第1中間周波数たとえば約1から2GHzの信号を増幅するアンプであり、NF(Noise Figure;雑音指数)の良い高周波用半導体デバイスが用いられている。このデバイスとして、GaAsFETなどがあるが、またこれ以外にSiGe構成のシリコンへテロバイポーラトランジスタが用いられ、地上/衛星分波器21で分波された信号を、低雑音指数(NF)の増幅動作を行う。
また、衛星アンプ22はAGC(Automatic Gain Control;自動利得制御)の増幅器で構成し、制御電圧でその利得を制御し所定の出力レベルの衛星信号を出力する。これ以外に、アンプと並列にスイッチでバイパス回路を設け、強電界のとき、入力信号が衛星アンプの増幅素子を介さないで、スルーで出力される構成にしている。
地上/衛星混合器23は、地上アンプ29で増幅された地上放送信号と衛星アンプで増幅された衛星放送信号を混合する。
等分配器24は、地上/衛星混合器23で混合された地上/衛星放送信号を、たとえば2系統に等分配する。この等分配された2つの混合された信号は出力端子13,14から出力され、例えば後段の2個のTVチューナに供給される。
スイッチ25は、地上放送専用の(アンテナ)入力端子11に接続された端子27と、混合入力信号が入力端子12から供給され、地上/衛星分波器21で分波されて抽出された地上放送信号が供給される端子26が、出力端子28に択一的に接続される構成となっている。その結果、地上専用波である地上放送信号とTV受信機外で衛星放送信号と地上放送信号が混合された混合信号から抽出した地上放送信号を、スイッチ25を切り替えて地上アンプ29へ出力するようにしている。
地上アンプ(増幅器)29は、スイッチ25から出力された地上放送信号、VHF、UHF信号を増幅する。この地上アンプ29は、衛星アンプ22と同様に、GaAs電界効果トランジスタまたはSiGeヘテロバイポーラトランジスタなどで構成され、NFの良い増幅器が用いられている。
また、地上アンプはAGC(Automatic Gain Control;自動利得制御)増幅器で構成し、制御電圧でその利得を制御し所定の出力レベルの地上放送信号を出力する。これ以外に、アンプと並列にスイッチでバイパス回路を設け、強電界のとき、入力信号が衛星アンプの増幅素子を介さないで、スルーで出力される構成となっている。
地上/衛星混合器23は、地上アンプ29の出力と衛星アンプ22の出力に接続され、両信号が混合された後、その出力信号が後段の等分配器24に出力される。
この地上/衛星混合器23は、2入力端子と出力端子間で、インピーダンスマッチング(整合)がとられ、挿入損出が少ない構成とされている。この状態で、VHF帯,UHF帯の地上アナログ放送信号、地上ディジタル放送信号と衛星ディジタル放送信号が混合されて出力される。
等分配器24は、例えば抵抗が接続されたT型またはY型の分配器で構成される。この場合、出力信号レベルは入力信号レベルに対して6dB減衰する。ここでは、2分配の例を示したが、これに限定されるものではない。また、衛星アンプ22、地上アンプ29で入力信号は増幅されているので、この等分配器24で分配損失があっても、この損出はNFには影響しない。
そして、等分配器24で分配された2系統の混合信号は、出力端子13と出力端子14からそれぞれ出力される。等分配器24の場合、上述した2系統の混合信号の出力レベルは同じである。
次に、高周波信号処理装置10の動作について、図1と図2を用いて説明する。
図1は、地上波(放送信号)/衛星波(放送信号)を1本で入力するモード(混合モード)のときの高周波信号処理装置10の動作を説明する図である。入力端子11には地上波(放送信号)が入力されていない状態で、入力端子12には、屋外のVHF、UHFアンテナから入力された地上アナログ放送信号、地上ディジタル放送信号が混合器で混合され、またBS、CSの衛星放送信号が屋外ユニットで第1のIF信号に変換されて混合され、地上放送波とさらに混合された信号(混合モード)が入力される。
“混合モード”のとき、ハーネスコネクタ15を介してシステムコントローラ(制御部)から送出された制御信号がスイッチ25に供給され、スイッチ25が動作し切り替えられて端子26と端子28が接続される。その結果、地上/衛星分波器21の出力端子が地上アンプ29の入力端子に接続される。
システムコントローラへの指示は、リモコンまたはキーボードなどの操作により、不図示のディスプレイ(表示装置)上に表示されたメニュー(混合モード、分離モード)を選択してコマンドを送ることによって行う。コマンドが入力されたシステムコントローラは、入力モードに対応してスイッチ25の切り替え制御信号を発生し、ハーネスコネクタ15に出力する。
入力端子12に入力された混合信号は、地上/衛星分波器21に供給される。この地上/衛星分波器21で地上放送信号は衛星放送信号と分離され、スイッチ25の端子26に出力される。一方、衛星放送信号は衛星アンプ22に出力される。
この地上/衛星放送信号を1本で入力する混合モードの例では、衛星アンプ22では衛星放送信号のみが増幅され、また地上アンプ29では地上放送信号のみが増幅される。
またこのとき、地上アンプ29や衛星アンプ22に入力された信号レベルに応じて、ハーネスコネクタ15から供給された制御信号によりこれらのアンプの利得を制御する。
入力信号レベルが所定のレベルより小さい時は、フルゲイン動作をするように利得制御し、所定レベルより大きい時は制御信号によりアンプの利得を下げ、アンプの歪みを防いだり、後段へ供給する信号レベルを抑え後段での歪みを防いだりしている。
さらに、アンプを構成する増幅素子の入出力間に並列にスイッチと、このスイッチ間に側路用配線を接続しバイパス回路を構成し、入力信号のレベルが所定値よりさらに大きいとき、入力信号をスルーとし、増幅素子で歪みが発生しないようにしている。
地上アンプ29と衛星アンプ22で増幅されたそれぞれの信号(a,b)は、地上/衛星混合器23で再度混合される。
ここで1本化されたRF信号(地上放送信号と衛星放送信号)は、等分配器24で等分配され、出力端子13と出力端子14から等レベルのRF(混合)信号が出力され、後段の複数のチューナ部で復調される。
図2は、地上波(放送信号)、衛星波(放送信号)を別々に入力するモード(分離モード)のときの高周波信号処理装置10の動作を説明する図である。ここで、図2の各ブロックの番号は図1のブロックと同じ番号とする。
入力端子11にはVHF帯やUHF帯の地上アナログ放送信号やUHF帯の地上ディジタル放送信号が入力される。一方入力端子12には、衛星放送のみを受信する場合、入力端子2には、CS、BSの衛星放送信号のみの混合信号が入力され、またこれ以外の場合、屋外のVHF、UHFアンテナから入力された地上アナログ放送信号、地上ディジタル放送信号が混合器で混合され、またBS、CSの衛星放送信号が屋外ユニットで第1のIF信号に変換されて混合され、両混合された放送信号がさらに混合されて1本のケーブルを介して入力される。
上述した“分離モード”のとき、ハーネスコネクタ15を介してシステムコントローラから送出された制御信号がスイッチ25に供給され、スイッチ25が動作し切り替えられて端子27と端子28が接続される。その結果、地上放送信号のみが地上アンプ29の入力端子に供給される。
またこのとき、上述したように、システムコントローラへの指示は、リモコンなどの操作により行い、不図示のディスプレイ上に表示されたメニュー(モード)を選択してコマンドを送り、このコマンド命令に応じてシステムコントローラから入力モードに対するスイッチ25の切り替え制御信号を発生し、ハーネスコネクタ15に出力する。またコマンドにより地上アンプ29や衛星アンプ22のアンプの利得制御などができる。
入力端子12に入力された混合信号は、地上/衛星分波器21に供給される。この地上/衛星分波器21で地上放送信号は衛星放送信号と分離され、衛星放送信号のみが衛星アンプ22に出力される。これは、上述したように、衛星アンプ(22)に出力する信号に対して地上/衛星分波器21にはHPFを設けているので、周波数の低い地上放送信号は減衰し、周波数の高い衛星放送信号(第1中間周波数)のみが抽出されることによる。
この地上/衛星放送信号を2本で入力する分離モードの例では、衛星アンプ22では衛星放送信号のみが増幅され、また地上アンプ29では地上放送信号のみが増幅される。
またこのとき、地上アンプ29と衛星アンプ22の利得を制御する動作は“混合モード”のときと同じである。即ち、地上アンプ29や衛星アンプ22に入力された信号レベルに応じて、ハーネスコネクタ15から供給された制御信号によりこれらのアンプの利得を制御する。
入力信号レベルが所定のレベルより小さい時は、フルゲイン動作をするように利得制御し、所定レベルより大きい時は制御信号によりアンプの利得を下げ、アンプの歪みを防いだり、後段へ供給する信号レベルを抑え後段での歪みを防いだりしている。
さらに、アンプを構成する増幅素子の入出力間に並列にスイッチを設け、このスイッチ間にバイパス回路を備え、入力信号が所定レベルよりさらに大きいとき、このスイッチによりバイパス回路が導通し信号をスルーとし、増幅素子で歪みが発生しないようにしている。
地上アンプ29と衛星アンプ22で増幅されたたそれぞれの信号(a',b')は、地上/衛星混合器23で再度混合される。
ここで1本化されたRF信号(地上放送信号と衛星放送信号の混合信号)は、等分配器24で等分配され、出力端子13と出力端子14から等レベルのRF(混合)信号が出力され、後段の複数のチューナ部に出力される。
次に、上述した高周波信号処理装置10を用いたテレビ受信機100を図3に示す。
図3のテレビ受信機100は、RF分配処理装置(高周波信号処理装置;またはスプリッタとも称す)101、3放送チューナ(地上アナログ放送用チューナ、地上ディジタル放送用チューナ、衛星ディジタル放送用チューナで構成される)(メイン)102、3放送チュ−ナ(地上アナログ放送用チューナ、地上ディジタル放送用チューナ、衛星ディジタル放送用チューナで構成される)(サブ)103、フロントエンドデコーダ(復号回路)104、映像信号処理回路(メイン)105、映像信号処理回路(サブ)106、画像表示処理回路107、システムコントローラ(制御部)120、キーボード(装置)121、リモコン123などで構成されている。
RF分配処理装置(高周波信号処理装置)101は、図1と図2に示されたブロックで構成されていて、3放送入力(信号)を構成する地上放送信号と衛星放送信号が、分離または混合されて2種類のモード(分離モードと混合モード)の信号として入力される。システムコントローラ120から出力された制御信号によりスイッチが切り替えられる。地上放送信号と衛星放送信号が分離されて入力された場合(分離モード)、前述した入力端子11から地上放送信号が入力され、入力端子12から混合信号(衛星放送信号のみまたはこれと地上放送信号の混合された信号)が入力される。
また混合モードのとき、地上放送信号と衛星放送信号が混合された信号がRF分配処理装置101の入力端子12に入力される。
そして地上放送信号と衛星放送信号は夫々異なる増幅器で利得制御されさらに混合され、この混合された信号は分配器で例えば等分されて出力される。
3放送チューナ(メイン)102と3放送チューナ(サブ)103において、たとえば衛星放送受信系は、不図示のディジタルチューナ部や衛星ディジタル復調・復号部などで構成され、また地上放送受信系は、不図示の地上アナログ放送用チューナとこれに対応するIF増幅器、地上ディジタル放送用のチューナ部とディジタル復調・復号部などで構成される。
3放送チューナ(メイン,サブ)102,103からの出力信号はフロントエンドデコーダ104に接続され、地上ディジタル放送のメインTS(トランスポートストリーム)信号と衛星ディジタル放送のメインTSと地上アナログ放送ベースバンド信号が供給される。
フロントエンドデコーダ104は、ディジタル信号入力に対して送信側の多重装置(MUX)において映像や音声などの複数のST(ストリーム)が多重されたTS(トランスポートストリーム)から、必要なSTを取り出す処理を行う。
TSデコーダにより取り出された映像、音声、データ信号の復号処理を行う。映像・音声信号については、MPEG規格によりエンコードされた信号を、MPEG規格に従って復号化(デコード)する。これにより画像、音声信号が形成される。
一方アナログ信号入力に対して、地上アナログ(放送用)チューナでIF(中間周波数)信号が検波されたベースバンドから、映像信号、音声信号を分離し、また水平、垂直同期信号を抽出して同期信号を発生する。
衛星ディジタル(放送用)チューナ部は、高周波信号処理装置(RF分配処理装置)101から衛星放送帯域の信号が供給され、衛星ディジタル放送のチャンネルの選局、すなわち周波数選択を行う。ここで選択された信号は、次段の衛星ディジタル復調・復号部に出力される。
衛星ディジタル復調・復号部は、衛星ディジタルチューナ部から供給された信号に対して、8PSK(Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)などの復調・復号、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Cnotrol)復号、デインターリーブ、フレーム分離、誤り訂正などの処理を行い、衛星ディジタル放送のTSを復号する。
地上アナログ、ディジタルチューナ部は、高周波信号処理装置(RF分配処理装置)101から地上放送の帯域信号が供給される。地上放送の帯域信号が地上アナログ放送信号の場合、地上アナログチューナ部で地上アナログ放送のチャンネルの選択、たとえばVHFまたはUHF信号の中から希望のチャンネルを選択する。この地上アナログチューナ部に入力された信号は、従来の局部発振器、ミキサ、PLL(Phase Locked Loop)回路でIF信号に変換さされ、さらにIF(検波)回路でベースバンド信号に変換される。
地上ディジタルチューナ部は、高周波信号処理装置(RF分配処理装置)101から地上ディジタル放送帯域(UHF帯域)の信号が供給され、地上ディジタル放送のチャンネルの選局、すなわち周波数選択を行う。ここで選択された信号は、次段の地上ディジタル復調・復号部に出力される。
地上ディジタル復調・復号部は、地上ディジタルチューナ部から供給された信号に対して、64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、16QAMの復調・復号、TMCC復号、デインターリーブ、階層処理、エネルギー逆拡散の処理を行い、地上ディジタルテレビ放送のTSを復号する。
映像信号処理回路(メイン,サブ)105,106は、アナログまたはディジタル映像信号のホワイトバランス、ガンマ補正処理、またはその他のデータ処理などを行う。
画像表示処理回路107は、映像、音声、データの表示処理を行い、システムコントローラ120を用いてキー入力により、映像信号の上にデータ放送画面を重ねて表示したり、字幕データを受信して字幕スーパーを重ねて表示したりする。これ以外に、不図示の表示装置に種々のメニューなどを表示する。例えば、チャンネル選択表示や上述した受信モードを選択するためメニュー表示に関するディジタル処理を行う。
また、図3においては、映像信号処理回路(メイン)105と映像信号処理回路(サブ)106から2系統の映像信号が入力されているので、1表示装置に2種類以上のチャンネルが異なるマルチピクチャーの画像表示ができるようにしている。
システムコントローラ(制御部)120は、RF分配処理装置101、3放送チューナ(メイン,サブ)102,103、フロントエンドデコーダ104、映像信号処理回路105,106や画像表示処理回路107にバスを介して接続され、コマンドの授受や制御信号を出力する。
システムコントローラ120には、RF分配処理装置101を制御するため、例えば3放送チューナ(メイン,サブ)102,103から検出信号が供給される。この検出された結果を、システムコントローラ(120)内で処理してバスを介して表示装置に、分離モード、混合モードなどの受信状態をメニューとして表示する。この表示されたメニューを例えばキーボード121で選択して、RF分配処理装置101の切り替えスイッチを切り替える。
衛星ディジタル放送信号の有無を判定するための検出信号は、例えば衛星ディジタル復調・復号部から制御部のシステムコントローラ120に供給される。衛星ディジタル復調・復号部で衛星ディジタル放送信号を受信する際、フレーム同期信号と各フレームの先頭位置のTMCC(伝送制御信号)を取得し、トランスポートストリームの選択を行う。このフレーム同期信号を検出信号として用いることができる。また、検出信号は、衛星ディジタル放送を検出できるものであれば、このフレーム同期信号に限定されるものではない。
地上アナログ放送信号の有無を判定する検出信号は、例えば地上アナログチューナ部からシステムコントローラ120に供給される。アナログ(テレビ)受信機は、例えばビデオ同期信号をカウントして映像信号有無を判定しているので、この同期信号を検出信号として用いることができる。また、検出信号は、アナログ放送信号を検出できるものであれば、この同期信号に限定されない。
地上ディジタル放送信号の有無を判定する検出信号は、例えば地上ディジタル復調・復号部からシステムコントローラ120に供給される。この場合も、衛星ディジタル放送と同様に、フレーム同期信号と各フレームの先頭位置のTMCCを取得し、トランスポートストリームの選択を行う。このフレーム同期信号を検出信号として用いることができる。
また、検出信号は、衛星ディジタル放送を検出できるものであれば、このフレーム同期信号に限定されない。
リモコン(リモートコントロール装置)123により、システムコントローラ120と同様にRF分配処理装置のスイッチ切り替え動作、利得制御設定などを制御することができる。例えばリモコン123で、3放送の選択を不図示の表示装置に表示された、衛星ディジタル放送、地上ディジタル放送、地上アナログ放送の入力信号の状態に関する2つのモードを選択し、RF分配処理装置101の切り換えを行い、各放送信号を処理して後段に接続された3放送チューナ102,103に出力する。
次に、図3に示すRF分配処理装置(高周波信号処理装置)101を用いたテレビ受信機100の動作について説明する。
UHF帯またはVHF帯の地上アナログ放送信号と地上ディジタル放送信号がテレビ受信機の外部で混合され、この混合された信号と、衛星ディジタル放送(BS,CS)がさらに混合された3放送信号がRF分配処理装置101に入力される。
この地上アナログ放送信号、地上ディジタル放送信号と衛星ディジタル放送信号の3つが混合されて入力される1本のケーブルでテレビ受信機に入力される混合モードについて、図1と図3を用いて説明する。
図3のRF分配処理装置101は2個の入力端子と出力端子を有し、一方の入力端子は図1に示すように地上放送専用で、他方の入力端子は地上放送と衛星放送が混合された混合放送用に用いられる。
混合モードの場合、一方の入力端子(地上専用入力端子)には地上波(放送信号)が入力されない状態となっている。他方の入力端子(混合入力端子)には、屋外のVHF、UHFアンテナから入力された地上アナログ放送信号、地上ディジタル放送信号が混合器で混合され、この混合された信号がBS、CSの衛星ディジタル放送信号が屋外ユニットで第1のIF信号に変換された信号とさらに混合されて入力される。
テレビ受信機100で、3放送の地上アナログ放送信号、地上ディジタル放送信号、または衛星ディジタル放送信号が供給されていることが検出され、この結果がシステムコントローラ120で制御され表示装置に表示される。
テレビ受信機100の入力に供給されるケーブルが1本しか無いので、この混合モードに対応する制御信号をシステムコントローラ120から出力し、図1に示す高周波信号処理装置10のスイッチ25を制御する。
例えば、ハーネスコネクタ15を介してシステムコントローラ120から送出された制御信号がスイッチ25に供給され、スイッチ25が切り替えられて図1に示す高周波信号処理装置10の端子26と端子28が接続される。その結果、地上/衛星分波器21の出力端子(26)がスイッチ25を介して地上アンプ29の入力端子28に接続される。
前述したように、入力端子12に入力された混合信号は、地上/衛星分波器21に供給される。この地上/衛星分波器21で地上放送信号は衛星放送信号と分離され、スイッチ25の端子26に出力される。一方、衛星放送信号は衛星アンプ22に出力される。
衛星アンプ22では衛星放送信号のみが増幅され、また地上アンプ29では地上放送信号のみが増幅される。
またこのとき、地上アンプ29や衛星アンプ22に入力された信号レベルに応じて、制御信号によりこれらのアンプの利得が制御される。
これらのアンプは、入力信号レベルが所定のレベルより小さい時は、フルゲイン動作をするように利得制御され、所定レベルより大きい時は制御信号によりアンプの利得が下げられる。その結果、アンプの歪みを防いだり、後段へ供給する信号レベルを抑え後段での歪みを防いだりしている。
さらに、アンプを構成する増幅素子の入出力間にスイッチを介して並列にバイパス回路を設け、入力信号のレベルが所定値よりさらに大きいとき、入力信号をスルーとし、増幅素子で歪みが発生しないようにしている。
地上アンプ29と衛星アンプ22で増幅されたそれぞれの信号は、地上/衛星混合器23で再度混合される。
ここで1本化されたRF信号(地上放送信号と衛星放送信号)は、等分配器24で等分配され、各出力端子13,14から等レベルのRF信号が出力され、後段の2個の3放送チューナ(メイン、サブ)部102,103で復調される。
次に、上述した“分離モード”のときについて図2と図3を用いて説明する。
図3のRF分配処理装置(高周波信号処理装置)101の一方の入力端子(11)にはVHF帯やUHF帯の地上アナログ放送信号やUHF帯の地上ディジタル信号の地上波(放送信号)が入力される。他方の入力端子(12)には、CS、BSの衛星放送信号のみが入力され、あるいはこれ以外の場合、屋外のVHF、UHFアンテナから入力された地上アナログ放送信号、地上ディジタル放送信号が混合器で混合され、この混合された信号に、BS、CSの衛星放送信号が屋外ユニットで第1のIF信号に変換された信号と混合されて入力される。
分離モードのとき、3放送チューナ(メイン、サブ)102,103で検出された検出信号(地上アナログ、地上ディジタル、衛星ディジタル)はシステムコントローラ120を介して、不図示の表示装置に表示される。
システムコントローラ120から、ハーネスコネクタ15を介して送出された制御信号が図2に示す高周波信号処理装置(RF分配処理装置101)20のスイッチ25に供給され、スイッチ25が切り替えられて端子27と端子28が接続される。その結果、入力端子11から入力された地上放送信号のみが地上アンプ29の入力端子に供給される。
またこのとき、上述したように、システムコントローラへの指示は、リモコン123などの操作以外に、キーボード(装置)121により、表示装置に表示されたメニューを選択することもでき、表示されたモードを選択してシステムコントローラ120にコマンドを送り、このコマンド命令に応じて入力モードに対するスイッチ25の切り替え制御信号やアンプの利得制御を発生し、ハーネスコネクタ15に出力する。
一方、他の入力端子(12)に入力された混合信号は、図2に示す地上/衛星分波器21に供給される。この地上/衛星分波器21で地上放送信号は衛星放送信号と分離され、衛星放送信号のみが衛星アンプ22に出力される。
分離モードの例では、衛星アンプ22で衛星放送信号のみが増幅され、また地上アンプ29では地上放送信号のみが増幅される。
地上アンプ29や衛星アンプ22に入力された信号レベルに応じて、ハーネスコネクタ15から供給された制御信号によりこれらのアンプの利得を自動的に制御する。
例えば、入力信号レベルが所定のレベルより小さい時は、地上アンプ29と衛星アンプ22をフルゲイン動作するように利得制御し、所定レベルより大きい時は制御信号によりアンプの利得を下げ、アンプの歪みを防いだり、後段へ供給する信号レベルを抑え後段での歪みを防いだりしている。
さらに、アンプを構成する増幅素子の入出力間に並列にスイッチを介してバイパス回路を設け、入力信号が所定レベルよりさらに大きいとき、バイパス回路で入力信号をスルーとし、増幅素子で歪みが発生しないようにしている。
地上アンプ29と衛星アンプ22で増幅されたたそれぞれの信号は、地上/衛星混合器23で再度混合される。
ここで1本化されたRF信号(地上放送信号と衛星放送信号)は、分配器24で等分配され、出力端子13と出力端子14から等レベルのRF信号が出力され、後段の2個の3放送チューナ(メイン、サブ)102,103に供給される。明らかに、この分配数は2個に限定されるものでは無い。
上述した、混合モードと分離モードによりRF分配処理装置101から出力された混合RF信号は3放送チューナ102,103で復調される。
3放送チューナ102,103の衛星ディジタル復調・復号部で衛星ディジタル信号を受信し、周波数変換してベースバンドに変換される。そして、64QAM,16QAMなどの復調、デインターリーブ、誤り訂正などの処理が行われ、TSが復号される。
3放送チューナ102,103の地上アナログチューナ部において、VHF帯、UHF帯の放送チャンネルの中から希望のチャンネルが選択され、検波されてアナログベースバンド信号が得られる。
3放送チューナ102,103の地上ディジタル復調・復号部は、地上ディジタル放送信号を受信し、周波数変換してベースバンドまで変換される。そして、64QAM,16QAMなどの復調、デインターリーブ、誤り訂正などの処理を行い、TSを復号する。
3放送チューナ102,103から出力された地上ディジタル放送信号、衛星ディジタル放送信号と地上アナログ放送信号はフロントエンドデコーダ104に供給される。
フロントエンドデコーダ104において、ディジタル信号入力に対して送信側の多重装置(MUX)において映像や音声などの複数のST(ストリーム)が多重されたTS(トランスポートストリーム)から、必要なSTを取り出す処理を行う。
TSデコーダにより取り出された映像、音声、データ信号の復号処理を行う。映像・音声信号については、MPEG(Moving Picture Experts Group)規格によりエンコードされた信号を、MPEG規格に従って復号化(デコード)する。これにより画像、音声信号が形成される。
一方アナログ信号入力に対して、アナログ放送(用受信)チューナで検波されたベースバンドから、映像信号、音声信号の分離、信号処理や水平、垂直同期の同期分離を行う。
映像信号処理回路(メイン,サブ)105,106で、アナログまたはディジタル映像信号のホワイトバランス、ガンマ補正などの処理を行い、その信号を画像表示処理回路107に出力する。画像表示処理回路107は、映像信号処理回路105,106から出力された映像信号について、映像、音声、データの処理を行う。画像処理は、例えばキーボード121入力からコマンドを入力し、システムコントローラ120で、映像データの加工などを行い、映像信号の上にデータ放送画面を重ねて表示したり、字幕データを受信して字幕スーパーを重ねて表示したりする。
また、図3において、画像表示処理回路107に映像信号処理回路(メイン)105と映像信号処理回路(サブ)106から2系統の映像信号が入力されているので、夫々の画像処理を行い、マルチピクチャーの2種類以上のチャンネル画像を同一表示装置上に表示できる。
今まで混合信号がケーブル1本でテレビ受信機の背面の接続端子に接続する場合と、地上放送と混合放送が分離されてケーブル2本で入力される場合いについて述べてきた。これらの接続が正確に接続された場合は、テレビ受信機の表示装置に地上アナログ放送、地上ディジタル放送、衛星ディジタル放送の検出結果が表示される。
しかしながら、混合モードにおいてケーブルの接続を間違える場合が生じる。例えば、混合モードの信号がケーブル(1本)を介してテレビ受信機に内蔵されたRF分配処理装置101の地上放送専用の入力端子11に入力された場合、RF分配処理装置101のスイッチ25の端子26が地上/衛星分波器21の出力に接続されているので、地上専用の入力端子11から混合モードの信号はスイッチ25を介して地上アンプ29に入力されない。
配線接続時には入力信号は混合モードであることは既知であるので、表示装置に地上アナログ放送と地上ディジタル放送、衛星ディジタル放送全てが受信できないことを示すメニューを表示する。かつこのメニューを混合モードの場合あるいは分離モードの場合に分けて表示することにより、ケーブル接続の誤りを確認でき、接続を変更することにより正確な配線接続ができる。
一方、分離モードにおいてケーブルの接続を間違える場合が生じる。例えば、分離モードの信号がケーブル(2本)を介してテレビ受信機に内蔵されたRF分配処理装置の地上放送専用の入力端子11に混合モードの信号が入力され、かつ混合モードの入力端子12に地上アナログ放送信号と地上ディジタル放送信号が入力された場合、RF分配処理装置101のスイッチ25の端子28が端子27に接続され、地上専用の入力端子11に接続される。
地上専用の入力端子11から供給された混合モードの信号はスイッチ25を介して地上アンプ29に入力され、地上アナログ放送と地上ディジタル放送のみの信号が地上アンプ29に入力され、その後混合、分配されて3放送チューナ102,103に出力される。
しかし、混合モード用の入力端子12に入力された地上アナログ放送と地上ディジタル放送の両信号は、地上/衛星分波器21に入力されるが、この地上/衛星分波器21から衛星アンプ22に上記2放送信号は出力されない。また、スイッチ25の端子28は端子27に接続され、端子26に接続されていないので、地上/衛星分波器21で分離された地上アナログ放送と地上ディジタル放送の両信号は地上アンプ29に供給されない。
またこのとき、衛星アンプ22には信号が供給されないので、等分配器24から出力される信号は、地上アンプ29を経由して出力された地上アナログ放送と地上ディジタル放送の両信号のみとなる。
この結果、テレビ受信機の表示装置に地上アナログ放送と地上ディジタル放送のみが受信できたことを示すメニューを表示する。配線接続時には入力信号は分離モードであることは既知であるので、かつこのメニューを混合モードの場合あるいは分離モードの場合に分けて表示することにより、配線接続の誤りを訂正することができる。
リモコンやシステムコントローラの操作により表示装置に表示されたメニューを選択して、RF分配処理装置の入力端子の切替を行うことについて述べたが、これ以外に勿論スイッチ25をメカニカルスイッチとし、手動で切り替えてもよい。
このように、高周波信号処理装置およびこれを用いたテレビ受像機は、表示装置に表示されたメニューを選択して、高周波信号処理装置の信号経路を切り替えて、1つのアンテナ入力端子で地上、衛星放送の両信号を入力し、信号を劣化させず後段回路に出力することにより、地上/衛星両放送の混合された屋内配線システムが主流になりつつある屋内配線システムに対応してTVセット背面の接続の煩雑を避け、まとまった配線を実現でき、かつ切替スイッチによって従来の接続系統にも矛盾を来たさない配線システムを実現できる。
また、高周波信号処理装置は地上放送用の入力端子と、地上放送と衛星放送を混合した入力端子の2つの入力端子を有し、地上放送と、地上放送と衛星放送の混合放送を分離して入力し、または混合放送を入力する2つのモードを備え、スイッチにて2つのモードから選択し、信号処理後に分配器で等分配して後段の2つのチューナに供給できるようにした。
また、高周波信号処理装置にアッテネータスイッチ機能や利得制御機能を備えることにより、この様な複雑化したTV受信機内のRF段の高周波信号処理において、弱電界性能、強電界性能をバランスよく従来どおりに保つことができる。
高周波信号処理装置のブロック構成を示す図である。 他の高周波信号処理装置のブロック構成を示す図である。 高周波信号処理装置を用いたテレビ受信機のブロック構成を示す図である。
符号の説明
10,20…高周波信号処理装置、21…地上/衛星分波器、22…衛星アンプ(増幅器)、23…地上/衛星混合器、24…等分配器、25…スイッチ、29…地上アンプ(増幅器)、100…テレビ受信機、101…RF分配処理装置、102,103…3放送チューナ(メイン、サブ)、104…フロントエンドデコーダ(復号回路)、105,106…映像信号処理回路、107…画像表示処理回路、120…システムコントローラ(制御部)、121…キー(キーボード)、122…リモートコントロール信号検出器、123…リモートコントロール装置(リモコン)。

Claims (3)

  1. テレビ受信機に内蔵され、入力される地上放送信号を入力可能な地上放送信号の入力端子、および衛星放送信号を入力可能な衛星放送信号の入力端子を有し、前記地上放送信号および前記衛星放送信号を混合する高周波信号処理装置と、
    前記高周波信号処理装置に接続され、前記高周波信号処理装置により混合された混合信号から、前記地上放送信号または前記衛星放送信号を受信するチューナと、
    前記チューナにより受信された信号に基づく画像またはデータを表示する表示装置と
    前記表示装置にメニューを表示させ、当該メニューに対する選択に基づいて前記高周波信号処理装置を制御する制御装置と
    を有し、
    前記高周波信号処理装置は、
    前記衛星放送信号の入力端子に接続され、前記衛星放送信号の入力端子に入力された信号に地上放送信号が混合されている場合には当該入力信号を地上放送信号と衛星放送信号とに分離する分波器と、
    前記地上放送信号の入力端子および前記分波器に接続され、前記制御装置の制御信号に基づいて一方の地上放送信号を選択するスイッチと、
    前記スイッチに接続され、前記スイッチにより選択された地上放送信号の利得を制御する地上放送信号の増幅器と、
    前記分波器に接続され、前記分波器から出力される衛星放送信号の利得を制御する衛星放送信号の増幅器と、
    前記地上放送信号の増幅器および前記衛星放送信号の増幅器に接続され、これらから入力される地上放送信号と衛星放送信号とを混合する混合器と
    を有し、
    前記チューナは、
    前記高周波信号処理装置により混合された混合信号から、地上波アナログ放送信号、地上波デジタル放送信号および衛星デジタル放送信号を受信可能な3放送チューナであり、
    前記制御装置は、
    地上波アナログ放送信号、地上波デジタル放送信号および衛星デジタル放送信号についての、前記3放送チューナによる受信結果を、信号毎に分けて前記表示装置に表示させる
    テレビ受信機。
  2. 前記制御装置は、
    前記地上放送信号の入力端子と前記衛星放送信号の入力端子とにこれらの信号を分離して入力する分離モードが選択された場合には、前記地上放送信号の入力端子からの地上放送信号を選択させる制御信号を前記スイッチへ出力し、
    前記衛星放送信号の入力端子に地上放送信号と衛星放送信号とを混合して入力する混合モードが選択された場合には、前記分波器からの地上放送信号を選択させる制御信号を前記スイッチへ出力し、
    前記チューナによる信号毎の受信結果を、前記分離モードと前記混合モードとに分けて前記表示装置に表示させる
    請求項1記載のテレビ受信機。
  3. 前記高周波信号処理装置は、
    前記混合器に接続され、前記混合器により混合された信号を複数に分配する分配器を有し、
    前記テレビ受信機は、
    前記高周波信号処理装置に接続されて、前記高周波信号処理装置により分配された各混合信号が入力され、前記地上放送信号または前記衛星放送信号を受信する複数のチューナを有する
    請求項1または2記載のテレビ受信機。
JP2005287830A 2005-09-30 2005-09-30 テレビ受信機 Expired - Fee Related JP4701972B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005287830A JP4701972B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 テレビ受信機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005287830A JP4701972B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 テレビ受信機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007104031A JP2007104031A (ja) 2007-04-19
JP4701972B2 true JP4701972B2 (ja) 2011-06-15

Family

ID=38030578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005287830A Expired - Fee Related JP4701972B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 テレビ受信機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4701972B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009533950A (ja) * 2006-04-12 2009-09-17 トムソン ライセンシング ダイプレクス・フロントエンドを用いるアクティブ・スプリッタ装置および方法
JP2009105648A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Sharp Corp 分配器と、それを用いたtv放送受信機、地上波tv放送受信機、衛星tv放送受信機、および地上波tvおよび衛星tv放送受信機
JP2014171058A (ja) 2013-03-01 2014-09-18 Sony Corp 受信装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05161084A (ja) * 1991-12-09 1993-06-25 Sony Corp 入出力状態表示装置
JPH06121246A (ja) * 1992-10-08 1994-04-28 Fujitsu General Ltd 衛星放送受信機の衛星初期設定方法
JPH0733043U (ja) * 1993-11-12 1995-06-16 デイエツクスアンテナ株式会社 出力切換回路及びこれを備えた増幅器
JPH0733044U (ja) * 1993-11-30 1995-06-16 デイエツクスアンテナ株式会社 入力切換回路
JPH11341373A (ja) * 1998-05-29 1999-12-10 Sharp Corp デジタル放送受信用チューナ
JP2001285667A (ja) * 2000-03-30 2001-10-12 Hochiki Corp 分岐・分配器および分岐分配機能を備えたブースタ
JP2002112136A (ja) * 2000-09-26 2002-04-12 Hitachi Ltd デジタルav機器およびデジタルavシステムおよびシステム制御方式
JP2003218717A (ja) * 2002-01-21 2003-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd デジタル放送受信装置
JP2004140517A (ja) * 2002-10-16 2004-05-13 Lg Electronics Inc 家電製品の設定装置
JP2004236076A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Toshiba Corp 受信装置及び受信方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05161084A (ja) * 1991-12-09 1993-06-25 Sony Corp 入出力状態表示装置
JPH06121246A (ja) * 1992-10-08 1994-04-28 Fujitsu General Ltd 衛星放送受信機の衛星初期設定方法
JPH0733043U (ja) * 1993-11-12 1995-06-16 デイエツクスアンテナ株式会社 出力切換回路及びこれを備えた増幅器
JPH0733044U (ja) * 1993-11-30 1995-06-16 デイエツクスアンテナ株式会社 入力切換回路
JPH11341373A (ja) * 1998-05-29 1999-12-10 Sharp Corp デジタル放送受信用チューナ
JP2001285667A (ja) * 2000-03-30 2001-10-12 Hochiki Corp 分岐・分配器および分岐分配機能を備えたブースタ
JP2002112136A (ja) * 2000-09-26 2002-04-12 Hitachi Ltd デジタルav機器およびデジタルavシステムおよびシステム制御方式
JP2003218717A (ja) * 2002-01-21 2003-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd デジタル放送受信装置
JP2004140517A (ja) * 2002-10-16 2004-05-13 Lg Electronics Inc 家電製品の設定装置
JP2004236076A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Toshiba Corp 受信装置及び受信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007104031A (ja) 2007-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6963623B2 (en) Multi-system correspondence receiver
US7505088B2 (en) Signal selector selecting one of a ground wave digital signal and a digital cable television signal in accordance with program selection information and transmits the selected signal to a tuner
KR100396674B1 (ko) 디지털 티브이
US7538825B2 (en) Wireless redistribution system for terrestrial digital television broadcasting
EP1716702B1 (en) System and method for tv automatice gain control (agc)
KR20050113511A (ko) 양방향 오픈 케이블용 멀티입출력장치 및 튜너장치
JPH1132265A (ja) 高細精度表示装置及び高細精度表示方法
JP4701972B2 (ja) テレビ受信機
JP5676530B2 (ja) 複数のチャネルを受信するためのシステム及び方法
JPH1056391A (ja) 衛星又はマルチチャンネル多点配信システム局を介して送信されたプログラムの受信装置
US8634026B2 (en) Digital broadcast receiving apparatus
JPH04369189A (ja) テレビジョン受像機
JP3501947B2 (ja) テレビジョン放送の受信装置
KR100736492B1 (ko) 방송 신호 수신 제어장치 및 방법
JP4655856B2 (ja) 受信装置
KR100600336B1 (ko) 디지털 방송 수신기의 듀얼 튜너
US20070143822A1 (en) Receiver and tuner
US20050073610A1 (en) Receiver and video display device
US9819894B2 (en) Digital television and control method thereof
JP2002247461A (ja) デジタル放送受信用チューナ
JP2003283940A (ja) Bsデジタルチューナー
JP2006520549A (ja) デジタルチューナー
JP2007006414A (ja) 受信端末装置,及び,受信システム
JP4686503B2 (ja) 画像表示装置
JP4045204B2 (ja) テレビジョン受信機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110114

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110221

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees