JP2003218717A

JP2003218717A - デジタル放送受信装置

Info

Publication number: JP2003218717A
Application number: JP2002011346A
Authority: JP
Inventors: Katsuhiko Tokuda; 勝彦徳田; Katsuji Kubota; 勝治窪田; Eiji Suzuki; 英治鈴木; Sachiro Kajima; 幸朗鹿嶋; Tsutomu Tsuchiya; 勉土屋
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 2002-01-21
Filing date: 2002-01-21
Publication date: 2003-07-31

Abstract

(57)【要約】【課題】新たな放送サービスに対応したデジタル放送
受信装置が既存の伝送システムに対応できているかの判
断が困難である。【解決手段】受信する全ての信号周波数に対する所定
の信号レベルを同一画面上に表示することにより、伝送
システムの周波数特性を知る目安とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル放送に用
いる受信装置（国際特許分類Ｈ０４Ｎ１７／００）に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般にデジタル放送は、例えば衛星放送
の場合、静止衛星の中継器（トランスポンダ）ごとに異
なる複数の周波数帯域を有する信号から構成されてい
る。また、従来の衛星デジタル放送受信装置では、受信
アンテナの設置調整等のために、初期設定されているあ
るいはユーザーが選択した特定の受信信号周波数におけ
るＣＮ比等の信号品質を所定のレベル値として表示する
機能が設けられている。

【０００３】以上の機能を果たす従来のデジタル放送受
信装置について、受信信号レベルの表示方法について以
下に説明する。

【０００４】図７に一般的なデジタル放送受信装置の回
路ブロック図を示す。また、図８は従来の信号レベルの
表示におけるフローチャートを表す。図８より、信号レ
ベルの表示は以下のような順序で行われている。受信ア
ンテナ７１からの信号は、チューナー部７２で選局さ
れ、復調部７３で該信号のＣＮ比の検出を行った後、デ
ータとして演算部７４に送られる。演算部では予め定め
られた換算に基づき、該データを信号レベルに変換を行
い、表示装置７５に出力表示させる。また、信号レベル
は予め設定されている時間間隔でＣＮ比を再度検出し、
該値が更新されるようになっている。また、受信信号レ
ベルは受信装置に具備されているボタンあるいは付帯の
リモコン操作により、受信信号周波数を設定できる画面
（受信設定画面）が表示される。図９は受信設定画面の
例であり、９１は受信する放送サービス、９２はトラン
スポンダ番号、９３は受信信号周波数（トランスポンダ
の中心周波数）、９５は信号レベルを表す。この画面に
おいて、受信信号周波数の選択を行い、指定周波数にお
ける信号レベルを取得および表示するようになってい
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、該機能の役割が主に受信アンテナの設置調整を
目的とするため、いずれかの受信信号周波数に対するレ
ベルだけ表示すれば目的を達成できた。しかし、例えば
ＢＳと同一の静止軌道（東経１１０度）でＢＳと異なる
周波数帯域を利用して新たに放送サービスを行うＣＳ
（１１０度ＣＳ）を同時に受信する衛星受信用アンテナ
と伝送系から成る受信システムにおいては、既存の該シ
ステムがそれに対応しているか否かが未知である場合、
信号周波数間の相違を調べる必要が生じる。その際、従
来のデジタル放送受信装置では、受信信号周波数あるい
はチャンネル切換等の操作を何回も行い、各信号周波数
ごとにレベルを表示させなければならないため、時間
的、労力的にも非常に困難を来す。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のデジタル放送受信装置は、受信信号を選局す
るチューナー部と選局された信号を復調し、且つ該信号
の受信ＣＮ比を検出し、所定のデータとして出力する復
調部とチューナー部及び復調部を制御することによって
複数の異なる受信信号周波数を所定の時間間隔で選局
し、検出された該データを所定のレベル値に変換後、一
括して表示させる演算部を備えた構成を有している。

【０００７】この構成によって、受信周波数帯域内の複
数の受信信号を同一画面上に表示させることにより、チ
ャンネルを切り換えるのに要する時間及び労力を削減
し、容易に受信システムの適合性を判断する目安として
用いることができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、受信信号を選局するチューナー部と選局された信号
を復調し、且つ該信号の受信ＣＮ比を検出し、所定のデ
ータとして出力する復調部とチューナー部及び復調部を
制御することによって、複数の異なる受信信号周波数を
所定の時間間隔で選局し、検出された該データを所定の
レベル値に変換後、一括して表示させる演算部とを備え
たことを特徴としたものであり受信ＣＮ比を予め定めら
れた換算に基づいたレベル値に変換し受信周波数帯域内
の複数の受信信号周波数に対する信号レベルを同一画面
上に表示させることにより受信周波数を切り換えなくて
も該帯域内における受信信号の有無あるいは信号レベル
の相違を一度に認識することができるという作用を有す
る。

【０００９】本発明の請求項２に記載の発明は、請求項
１記載の演算部において、ユーザーが特定の受信信号周
波数を選択し、該レベルのみ取得更新するように切り換
える機能を備えたことを特徴としたものであり、例えば
特定チャンネルのみを表示させる画面に切り換えなくて
も、複数の受信信号周波数に対する信号レベルを表示さ
せる前記画面上で特定の受信信号周波数についてのみ該
レベルの取得更新を行うことができるという作用を有す
る。

【００１０】本発明の請求項３に記載の発明は、請求項
１記載の演算部において、異なる放送サービスが占有す
る受信帯域ごとに区別して表示させる機能を備えたこと
を特徴としたものであり、受信帯域内における受信信号
周波数の数が多く、レベル表示が確認困難となる場合、
各々の放送サービスごとに受信周波数帯域を区分するこ
とにより、表示値を認識し易くさせるという作用を有す
る。

【００１１】以下、本発明の実施の形態について図を用
いて説明する。

【００１２】（実施の形態１）図１は本発明の実施の形
態１におけるデジタル放送受信装置の信号レベル表示の
フローチャートを表す。以下該フローチャートに沿って
説明する。

【００１３】特定の１つのチャンネルが受信状態にある
時、信号は図７に示すデジタル放送受信装置おいて、チ
ューナー部７２で選局され、復調部７３での復調および
受信ＣＮ比の検出が演算部７４の制御により行われる。
その後、復調部の出力データを該演算部７４に取得し、
予め定められた換算式に基づき信号レベルとして変換さ
れる。この時の受信状態は受信装置の操作により、図９
のような受信設定画面で１つの受信チャンネルの状態を
確認することができる。

【００１４】この設定画面中に例えば受信状況選択セル
９４のようなボタン（セル）を設け、選択した場合、図
２に示すような受信状況画面に切り換わり、受信信号周
波数を一定の順序に従って自動的に所定の時間間隔で切
り換えを行い、受信可能なすべてのチャンネルについて
周波数走査を繰り返す制御を行う。これにより、各受信
チャンネルに対する信号レベル２１を前記演算処理によ
り、グラフ化あるいは該グラフに数値を伴って随時表示
させる。この演算処理は該受信状況画面を閉じるまで行
われ、該画面を閉じた後は、元の受信設定画面９０に戻
り、所定の信号周波数を再度選局し、信号レベルを表示
する。

【００１５】ここで、信号レベルの値は、受信設定画面
においてはチューナー部の同期確立後、一定時間で1つ
のチャンネルについてのみ随時更新されるのに対し、受
信状況画面でのレベル値は一旦取得した値を保持し、す
べてのチャンネルを一定周期で走査した後、随時更新さ
れるように演算部は予めプログラムされている。

【００１６】以上のように、複数チャンネルについての
信号レベルを同一画面上に表示することができるため、
様々な伝送機器から構成される伝送システムの周波数特
性を確認することができる。その結果、既存の伝送シス
テムが放送サービスを受信するのに適切なシステムであ
るか否かを特別な計測器を用いずに判断することがきる
という効果がある。

【００１７】（実施の形態２）本発明の実施の形態２
は、実施の形態１の機能に加えて、複数のチャンネルに
対する信号レベルの中で、ユーザーが特定チャンネルを
指定する機能を追加したものである。具体的には、既に
取得した複数のチャンネルの信号レベルは保持したまま
で、ユーザーが指定したチャンネルについてだけ一定時
間でレベル値を随時更新することができる機能である。
図3に本機能を加えた場合のフローチャートを表し、図
２に示す受信状況画面を用いて説明する。

【００１８】「自動／手動」切換セル22を選択し、手動
モードに切り換えた場合、チャンネル番号を囲むチャン
ネルマーカー23が現れ、ユーザーは特定チャンネルにカ
ーソルを移動させて指定することができる。また、再度
「自動／手動」切換セルを選択すると元のチャンネルに
自動的に切り換え、レベル値を取得更新する自動表示モ
ードに切り換えることができる。これにより、受信設定
画面に戻らなくても、1つのチャンネルに固定して、信
号レベルの確認ができるため、受信アンテナの設置調整
あるいは電波障害時の確認等に用いることができるとい
った効果がある。

【００１９】（実施の形態３）本発明の実施の形態３
は、放送サービス（ネットワーク）ごとに信号レベルを
同一画面上に区分して表示する機能である。例えば、図
9の受信設定画面の受信状況選択セル９４を選択する
と、図４に示すネットワーク選択画面が表示され、表示
させたいネットワーク選択セル４１を選択すると図５に
示すような選択されたネットワークにおける信号レベル
が表示される。

【００２０】あるいは他の手段として、図9の受信設定
画面の受信状況選択セル９４を選択すると、複数のネッ
トワークについてすべての信号レベルが表示される。図
６はその場合の受信状況画面の一例であり、この画面中
のネットワークをカーソルにより選択すると、前記と同
様に、図５のように1つのネットワークについての信号
レベルを表示する受信状況画面となる。

【００２１】これにより、複数のネットワークが受信可
能な受信システム環境下にある場合、一度に複数の信号
レベルが確認できると共に、ネットワーク選択が可能と
なるため、さらにレベル値の確認を容易にすることがで
きる効果がある。

【００２２】以上、本発明の実施の形態における機能
は、本デジタル放送受信装置に内蔵されているメモリー
に所定のプログラムが書き込まれ、演算部を介して実現
されるものである。また、画面表示あるいは選択は受信
装置のハードキーあるいは付帯のリモコンにより操作を
行うことができる。

【００２３】

【発明の効果】以上のように本発明は、受信アンテナの
設置に主に用いられていた信号レベル表示機能を単一の
周波数信号に対する表示から複数の信号レベルを表示さ
せる機能を搭載することにより、受信アンテナと受信装
置を結ぶ伝送システムの特性を確認することができ、さ
らに、同一画面上にグラフィック化して表示させること
によりユーザーが即座に認識可能とせしめるる効果を有
する。これにより、家庭、ビル内における既設の同軸ケ
ーブル、分配器、ブースター等で構成される伝送システ
ムが所望の放送サービスに対応しているか否かを特殊な
計測器を用いずに、容易に判断することができるという
優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施の形態1における信号レベル表示の
フローチャート

【図２】本発明実施の形態1における受信状況画面を示
す図

【図３】本発明実施の形態２における信号レベル表示の
フローチャート

【図４】本発明実施の形態３におけるネットワーク選択
画面を示す図

【図５】本発明実施の形態３における受信状況画面を示
す図

【図６】本発明実施の形態３における他の受信状況画面
を示す図

【図７】デジタル放送受信装置のブロック図

【図８】従来例における信号レベル表示のフローチャー
ト

【図９】従来例における信号レベルの受信設定画面を示
す図

【符号の説明】

２１信号レベル２２手動／自動切換セル２３チャンネルマーカー４１ネットワーク選択セル７１受信アンテナ７２チューナー部７３復調部７４演算部７５表示装置７６メモリー９０受信設定画面９１放送サービス（ネットワーク）９２受信チャンネル９３信号周波数９４受信状況選択セル９５信号レベル

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者鈴木英治大阪府茨木市松下町１番１号株式会社松下エーヴィシー・テクノロジー内 (72)発明者鹿嶋幸朗大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内 (72)発明者土屋勉大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内Ｆターム(参考） 5C025 AA23 AA24 CA09 CB10 DA01 DA04 5K061 BB10 DD04 JJ06

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】受信信号を選局するチューナー部と選局
された信号を復調し、且つ該信号の受信ＣＮ比を検出
し、所定のデータとして出力する復調部と前記チューナ
ー部及び前記復調部を制御することによって複数の異な
る受信信号周波数を所定の時間間隔で選局し、検出され
た該データを所定のレベル値に変換後、一括して表示さ
せる演算部を備えたことを特徴とするデジタル放送受信
装置。
【請求項２】前記演算部において、ユーザーが特定の
受信信号周波数を選択し、該レベルのみ取得更新するよ
うに切り換える機能を備えたことを特徴とする請求項１
記載のデジタル放送受信装置。
【請求項３】前記演算部において、異なる放送サービ
スが占有する受信帯域ごとに区別して表示させる機能を
備えたことを特徴とする請求項１記載のデジタル受信装
置。