JP4789871B2 - デジタル放送受信装置 - Google Patents
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Description
図1は、この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の内部構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信装置は、アンテナ1と、チューナ2と、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調部3と、デマルチプレクサ4と、オーディオデコーダ5と、ビデオデコーダ6と、制御部7と、音声出力部8と、合成部9と、グラフィックス作成部10と、映像出力部11と、GPSアンテナ12と、GPS信号受信部13と、GPS信号処理部14と、メモリ15により構成される。また、上記したデジタル放送受信装置には、入力手段としてのリモコン16が無線(赤外線)により接続される。
「地域識別値」は、各サービスのサービス識別内の地域識別値に64を加えた値になっており、各放送局の県域単位の放送対象地域に対応している。ただし、単独の都道府県の他に、関東広域のように複数の都道府県を合わせてひとつにした地域があり、北海道の場合は、札幌、函館のように、北海道を7つに分けた地域がある。「トランスポートストリーム識別」は、各放送局と一対一対応しており、この「トランスポートストリーム識別」を用いて放送局を特定することができる。
以下、図3に示すフロートャートを参照しながら、図1、図2に示すこの発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の動作について詳細に説明する。
ここで、県域が変更になっていないことが確認された場合(ステップST306“No”)、サービスエリア判定部25で、GPS信号処理部14から入力される緯度・経度情報と、メモリ15に保存されている各サービスエリアの境界データ33とが比較され、現在位置の該当するサービスエリアを判別する(ステップST309)。そして、選局対象データ作成部26では、現在地がサービスエリアに該当する放送局を選局対象に追加して選局対象データを作成し、選局対象の放送局をサービスエリアに該当するものとしないものに区別して保持する(ステップST310)。
初めて現在地の県域あるいは該当するサービスエリアを判別した場合、あるいは現在地の県域あるいは該当するサービスエリアが変化した場合、選局対象データ作成部26は、周波数リスト・変更情報を読み出し、その中から現在地の県域を放送対象地域とする放送局および現在地をサービスエリアとする放送局の情報を取得し、選局対象データを作成する。ここでは、選局方法として、不図示の表示モニタ上にチャンネル一覧を表示し、チャンネル一覧上で選択された放送局を選局する方法を想定しており、このため、選局対象データ作成部26がチャンネル一覧のデータを作成する。図5にその一例が示されている。
図6にその画面構成の一例が示されている。図6に示されるように、ここでは、A1放送、A2放送、B1放送のプレートが無地で表示されるのに対し、A3放送のプレートにはハッチングが施され、表示が異なっているのは、現在位置が、A1放送、A2放送、B1放送のサービスエリアに該当しており、A3放送のサービスエリアに該当していないことを示している。また、A1放送の枠が太く表示されているのは、ここにカーソルがあたっていることを示しており、リモコン16の上下矢印キー操作で当該カーソルが上下に移動する。リモコン16の決定キーが押されると、そのときカーソルがあたっている放送局が選局される。
また、メモリ15の各サービスエリアの関連情報34は、「各放送局の物理チャンネル毎に、実際に受信可能性の高いサービスエリアを推定し、あるいは実測したサービスエリアを予め保持する」サービスエリア情報保持手段として機能する。また、現在地県域判定部24と、サービスエリア判定部25と、選局対象データ作成部26は、「現在位置を取得し、当該現在位置の県域と現在位置が該当するサービスエリアを判定するとともに、現在位置の県域を放送対象地域とする放送局と、現在位置がサービスエリアに該当する放送局とを選局対象として出力する」制御手段として機能する。
また、サービスエリアに該当する放送局は番組を受信できる可能性が高く、サービスエリアに該当するか否かで、チャンネル一覧上での表示方法を変えることにより、ユーザは、受信できる可能性のある放送局を選択しやすくなり、使い勝手が向上する。
現在位置aにいる場合にA1放送が選局されたら、サービスエリアに該当している物理チャンネルX11とX12があるため、これらを選局対象の物理チャンネルとし、まず一方の物理チャンネル、例えば、X11を選局する。そして受信できれば、そのままX11のチャンネルを選局し続け、映像音声を出力する。X11チャンネルを選局して一定時間経過しても受信できなければ物理チャンネルX12を選局する。そして受信できれば、そのままX12チャンネルを選局し続け、受信できなければX11チャンネルを選局する、というように、受信できるまで選局対象の物理チャンネルを順に選局する。一方、現在位置bにいるときにA1放送が選局された場合、サービスエリアに該当している物理チャンネルがないため、周波数リスト・変更情報から抽出したA1放送のすべての物理チャンネルを選局対象とし、受信できるまで順に選局する。
ここで、取得した現在位置が、選局しようとする放送局の1つ、あるいは複数のサービスエリアに該当する場合は(ステップST802“Yes”)、該当するサービスエリアの物理チャンネルのみ順に選局して(ステップST803)、受信できたか否かを判定する(ステップST804)、所定時間経過しても受信できなかった場合(ステップST805“No”)、次の物理チャンネルを選局する動作を繰り返し、受信できた場合に(ステップST804“Yes”)選局切換動作を終了する。
現在位置aにいるときにA1放送が選局された場合、サービスエリアに該当している物理チャンネルX11とX12があるため、これらを選局対象の物理チャンネルとし、まず一方の物理チャンネル、例えばX11を選局する。そして弱階層が受信できれば、そのままX11チャンネルを選局し続け、映像音声を出力する。X11チャンネルを選局して一定時間経過しても弱階層が受信できなければ物理チャンネルX12を選局する。そして受信できれば、そのままX12チャンネルを選局し続け、受信できなければX11チャンネルを選局するというように、弱階層が受信できるまで選局対象の物理チャンネルを順に選局する。
次に、現在選局対象になっている各放送局の現在放送中の番組名を一覧表示する裏番組表を表示する場合について説明する。全体構成は図1に示す実施の形態と同様の構成を用いることとするが、制御部7の機能構成のみ若干異なる。
すなわち、図9に制御部7の機能構成が示されるように、デマルチプレクサ4から制御部7へ供給されるカルーセルおよびSIは、番組情報抽出部35にも供給され、ここで現在選局中の放送局の番組情報が抽出される。番組情報抽出部35の出力は裏番組表データ作成部36で各放送局の現在放送中における番組の番組名が取り出され、裏番組表を表示するためのデータとして保持される。
つまり、現在地がサービスエリアに該当している場合は、番組情報を取得できる可能性が高く、一時的に受信状態が悪くてすぐに番組情報を取得できなくても、しばらくしたら取得できる可能性が高いため、タイムアウト値を長くとることにより、番組情報を取得できる確率が大きくなる。サービスエリアに該当していない場合は、番組情報を取得できる場合もあるが、その可能性は低いため、取得できなければ早めに諦めて、次の放送局を選局したほうが早く完了する。
次に、現在位置の県域が変わって選局対象が変更になった場合、そのことを表示するデジタル放送受信装置の構成動作について説明する。全体構成および制御部7の機能構成は、図1に示す実施の形態1と同じである。
ここでは、図11に示すエリアマップを想定し、A県を放送対象地域とする放送局、A1放送、A2放送、A3放送があり、それぞれのリモコン番号が「1」、「2」、「3」であり、B県を放送対象地域とする放送局、B1放送、B2放送、B3放送があり、それぞれのリモコン番号が「2」、「4」、「6」であるとする。ここで、矢印で示したように現在位置aから現在位置bに移動した場合について説明する。
A1放送を視聴中に現在位置aから矢印の方向に移動し、現在位置bに移動すると、制御部7内の現在位置県域判定部24において、現在位置の県域がA県からB県に移ったことが検知され、選局対象データ作成部26において、選局対象がB1放送、B2放送、B3放送に変更される。それとともに、グラフィックス作成制御部28を介してグラフィックス作成部10を制御し、図12(b)のようなチャンネル一覧を表示する。このとき、県域が変わり選局対象も変わったので、チャンネル一覧を自動表示したということを知らせるため、表示モニタの片隅に、例えば「県域が変わりました」といったメッセージを表示する。
なお、上記した例では、現在位置の県域が変わって選局対象が変更になった場合、チャンネル一覧を自動表示する例について説明したが、音声合成により、「現在地が○○県に変わり、選局対象が変わりました」などと音声で読上げユーザに通知してもよい。
全体構成は、図1に示す実施の形態1と比べ、合成部37と、合成音声作成部38とを追加した構成になっている。合成部37には、オーディオデコーダ5の出力と合成音声作成部38の出力が入力され、合成した出力が音声出力部8を介して音声出力として出力される。また、図14に示す制御部7の機能構成は、図2に示す実施の形態1と比べ、合成音声作成制御部40を追加し、更に、メモリ15に合成音声データ39が格納された構成になっている。
次に、将来の周波数リパッキング等により送信所の物理チャンネルが変更された場合でも、実サービスエリアの情報を自動更新可能なデジタル放送受信装置の構成動作について説明する。
全体構成は、図1に示す実施の形態1と同じであり、図15に示されるように、制御部7の機能構成のみ若干異なる。図2に示す実施の形態1と比べ、メモリ15に保存される、各サービスエリアの関連情報34を書き換える、各サービスエリア関連情報記録部41が追加されている点が異なる。
「トランスポートストリーム識別」は放送局ごとにユニークな値であり、この「トランスポートストリーム識別」がわかれば、放送局が識別できる。「送信所識別」は送信所毎にユニークな値であり、「送信所識別」がわかれば、送信所、すなわちサービスエリアが識別できる。放送局がある送信所から送信する放送波の物理チャンネルを変更する場合、その情報が周波数リスト・変更情報に反映され、放送される。
Claims (6)
- デジタル放送波を受信し、復調してトランスポートストリームを出力する放送受信手段と、
前記トランスポートストリームから周波数リスト情報を抽出し、各県域および複数の県域を合わせた広域を放送対象地域とする放送局の、少なくとも、トランスポートストリーム識別と物理チャンネルとから成るデータを取得する周波数リスト取得手段と、
前記各放送局の物理チャンネル毎に、実際に受信可能性の高いサービスエリアを推定し、あるいは実測したサービスエリアを予め保持するサービスエリア情報保持手段と、
現在位置を取得し、当該現在位置の県域と前記現在位置が該当するサービスエリアを判定するとともに、前記現在位置の県域を放送対象地域とする放送局と、前記現在位置がサービスエリアに該当する放送局とを選局対象として出力する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記取得した現在位置が、選局しようとする放送局の1以上のサービスエリアに該当する場合は、前記該当するサービスエリアの物理チャンネルのみを選局し、当該選局しようとする放送局が、前記周波数リストの現在位置の県域、あるいは広域をサービスエリアとする放送局であるが、前記現在位置がサービスエリアに該当しない場合は、前記周波数リストにある放送局のすべての物理チャンネルを選局する
ことを特徴とするデジタル放送受信装置。 - 入力手段と、
前記入力手段を介して到来するチャンネル一覧表示要求に基づき、前記選局対象に該当する放送局の一覧表示を行うとともに、前記現在位置がサービスエリアに該当する放送局と該当しない放送局とで表示の形態を変えて表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。 - 前記制御手段は、
前記現在位置の県域が変化した場合、前記表示手段に、選局対象、および物理チャンネル番号の割り付けが変わったことを表示することを特徴とする請求項1または請求項2記載のデジタル放送受信装置。 - 前記制御手段は、
前記現在位置の県域が変化した場合、選局対象、および物理チャンネル番号の割り付けが変わったことを音声合成出力することを特徴とする請求項1または請求項2記載のデジタル放送受信装置。 - デジタル放送波を受信し、復調してトランスポートストリームを出力する放送受信手段と、
前記トランスポートストリームから周波数リスト情報を抽出し、各県域および複数の県域を合わせた広域を放送対象地域とする放送局の、少なくとも、トランスポートストリーム識別と物理チャンネルとから成るデータを取得する周波数リスト取得手段と、
前記各放送局の物理チャンネル毎に、実際に受信可能性の高いサービスエリアを推定し、あるいは実測したサービスエリアを予め保持するサービスエリア情報保持手段と、
現在位置を取得し、当該現在位置の県域と前記現在位置が該当するサービスエリアを判定するとともに、前記現在位置の県域を放送対象地域とする放送局と、前記現在位置がサービスエリアに該当する放送局とを選局対象として出力する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記選局対象になっている各放送局の現在放送中の番組を一覧表示する裏番組表を表示する場合、現在放送中の番組の番組情報を取得するにあたり、前記放送受信手段を制御して各放送局を順次選局して番組情報を取得するが、選局後、所定時間経過しても取得できない場合、次の放送局を選局するまでのタイムアウト値を、現在位置が選局しようとする放送局のサービスエリアに該当しているか否により切り換える
ことを特徴とするデジタル放送受信装置。 - 入力手段と、
前記入力手段を介して到来するチャンネル一覧表示要求に基づき、前記選局対象に該当する放送局の一覧表示を行うとともに、前記現在位置がサービスエリアに該当する放送局と該当しない放送局とで表示の形態を変えて表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする請求項5記載のデジタル放送受信装置。
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