JP2009159212A - 携帯型放送受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ナビゲーション機能などを用いることなく、現在の地域を取得し、地域情報が表示できる携帯型放送受信装置を提供する。
【解決手段】 チューナ部12と、チューナ部12により受信した電波のうち予め定められた各放送局に対応した周波数帯の電波に含まれる周波数帯の情報を抽出する解析部18と、各周波数帯の情報とこの周波数帯による電波の送信元である放送局の地域情報とを関連づけて記憶する受信地域管理テーブル172と、各地域の情報を格納する地域情報データベス175と、受信地域管理テーブル172の情報に基づき現在の地域を検出する受信地域特定部102と、ディスプレイ31と、地域情報データベス175に格納された地域情報をディスプレイ31へ与え地域情報の出力を制御する制御部10と、を備え、受信地域特定部102で特定された地域に対応する地域情報を地域情報データベス175から読み出しディスプレイ31で表示する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、携帯型放送受信装置に関し、特に、携帯端末など搭載される携帯型地上デジタル放送受信装置に好適なものである。
地上デジタル放送は、UHF(Ultra-High Frequency)帯を用い、その物理チャンネルは、13チャンネルから62チャンネルまでとなる。地上デジタル放送を放送する放送局は放送エリア毎に異なり、使用されている電波の周波数帯域及び物理チャンネルも異なる。
そこで、地上デジタル放送を受信する場合には、まず最初に地域設定するかもしくは周波数を全局スキャンする必要がある。なぜならば、初期状態の受信装置においては、現在の受信環境で受信できる放送波が不明であるからである。従って、これを知るために現在の地域を設定するか、もしくは周波数を全局スキャンして受信できる放送波のチャンネルリストを設定するためのチャンネルスキャンが行われる。地域設定あるいはチャンネルスキャンにより、該当地域で受信可能なすべてのチャンネルのリスト(以下、チャンネルリスト)を予め不揮発メモリに格納して、チャンネルリストから1つのチャンネルを選択することによって所望の放送局を受信できるようにして、利用者の操作を簡略化している。
移動体に設置される携帯型放送受信装置では、受信環境が刻々と変化するため、何度もチャンネルリストを更新する必要がある。例えば、車載式の地上デジタル放送受信装置は、車両が移動したことにより、チャンネルを選択しても映像や音声が視聴不能となった場合に使用者の操作などにより、チャンネルスキャン等のチャンネルリストの更新作業を行う必要がある。
従来の車載型の地上デジタル放送受信装置において、現在の地域やこれから進もうとする地域の情報を得て、その地域の放送局を受信するように構成したものがある(例えば、特許文献1参照。)
上記した車載型の地上デジタル放送受信装置においては、現在の地域の情報を得るために、ナビゲーション機能が用いられる。
一般に、ナビゲーションシステムは、地図情報やそのほかの付加情報をデータベースに持つためのDVD(Digital Versatile Disc)やHDD(Hard disk drive)といった大がかりな機構やGPS(Global Positioning System)用のアンテナを持つ必要があった。このため、筺体が大きく、且つコストも高くなっていた。
例えば、ナビゲーション装置においては、各地域の観光スポットや飲食店情報などの地域情報を表示し、各地域情報を提示するものが知られている。携帯型の放送受信装置においても、放送受信を行うだけではなく、携帯型の地上デジタル放送受信装置に色々な地域情報が表示できれば、使用者の更なる利用態様が広がる。
特開2007−251261号公報(Int.cl.H04N 7/173)
携帯型放送受信装置において、現在居る地域の情報を提示するためには、携帯型放送受信装置が現在居る地域を特定する必要がある。一方、ナビゲーションシステムを備えている車載型の地上デジタル受信装置においては、ナビゲーション機能を用いて現在位置の情報を得ることができる。しかしながら、単に、地上デジタル放送の視聴を主たる用途にする場合には、ナビゲーション機能を備えると装置が大型化するとともにコストが高くなり好ましくない。
そこで、この発明は、ナビゲーション機能などを用いることなく、現在の地域を取得し、地域情報が表示できる携帯型放送受信装置を提供することを目的とするものである。
この発明の携帯型放送受信装置は、放送用電波を受信する受信用チューナ手段と、この受信用チューナ手段により受信した電波のうち予め定められた各放送局に対応した周波数帯の電波に含まれる当該周波数帯の情報を抽出する抽出手段と、前記定められた各周波数帯の情報とこの周波数帯による電波の送信元である放送局の地域情報とを関連づけて記憶する受信地域記憶手段と、各地域の情報を格納する地域情報記憶手段と、前記受信地域記憶手段の情報に基づき現在の地域を検出する地域特定手段と、放送又は情報を提示する出力手段と、前記地域情報記憶手段に格納された地域情報を前記出力手段へ与え地域情報の出力を制御する出力制御手段と、を備え、前記出力制御手段は前記地域特定手段で特定された地域に対応する地域情報を前記地域情報記憶手段から読み出し前記出力手段へ与えることを特徴とする。
この発明はさらに、前記受信用チューナ手段に与えるチャンネル情報を切り替えてチャンネルスキャンし受信可能なチャンネルを検索するチャンネルスキャン手段、を備え、前記チャンネルスキャン手段により得た各周波数帯の情報とこの周波数帯による電波の送信元である放送局の地域情報とを前記受信地域記憶手段に記憶させることを特徴とする。
また、前記抽出手段は放送局のトランスポートストリーム中のPSI/SIから地域識別コードを検出するように構成すればよい。
また、前記地域特定手段は、前記受信地域記憶手段に記憶されている放送局の中で同じ地域識別情報を有する放送局数が多い地域識別情報を現在位置の地域と特定することができる。
また、前記受信地域記憶手段に各放送局の受信レベルが格納され、前記地域特定手段は、前記受信地域記憶手段に記憶されている放送局のうち受信レベルが大きい放送局の地域識別情報を現在位置の地域と特定することができる。
この発明は、さらに各県別の送信局を含んだチャンネルグループが記憶された記憶手段を備え、前記地域特定手段は、前記受信地域記憶手段に記憶されている放送局の中で同じ地域識別情報に基づき県域を特定し、特定した県域にMFN局が存在している地域ではMFN局を有する放送局の周波数帯に基づき送信局を含んだチャンネルグループから送信局を特定し、送信局のエリアを現在地域と特定するように構成できる。
また、この発明は、前記出力制御手段は、前記チャンネルスキャン手段により作成したチャンネルリストに新たな地域情報がある場合に対応する地域情報を前記地域情報記憶手段から読み出し前記出力手段へ与えるように構成できる。
以上のように、この発明のよれば、ナビゲーション機能などを用いることなく、現在の地域を取得することができる。そして、取得した現在地域に対応する地域情報を携帯型放送受信装置で表示させることができ、使用者にタイムリーな情報を提供できる。
この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、説明の重複を避けるためにその説明は繰返さない。
以下、この発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。この実施形態においては、携帯型放送受信装置として、携帯型地上デジタル受信装置を例に挙げ説明する。図1は、この実施形態おける地上デジタル放送受信装置の構成を示すブロック図、図2は、この発明の制御部10の機能を中心として示すブロック図である。
この実施形態おける地上デジタル放送受信装置は、携帯端末などの移動可能な端末に搭載されて使用するもので、視聴する地域が使用者の移動と共に変化する。
地上デジタル放送の放送局は、親局もしくは中継局の送信アンテナ60からUHF帯の電波を使用して放送コンテンツを送信している。
デジタル放送受信装置は、放送方式(伝送レート)が異なる複数の番組の信号が多重化されたデジタル放送、即ち、同時に送信される固定向けデジタル放送と移動体向けデジタル放送を受信することができる、なお、移動体向けデジタル放送だけを受信できるように構成しても良い。
デジタル放送は、1チャンネルを13個のセグメントに分割するとともに、それを最大3つの階層(A階層、B階層、C階層)にグループ化して階層毎に異なる放送パラメータを設定することが可能な方式(階層伝送方式)により送信されている。1チャンネル内に携帯受信向け放送のための帯域、例えば、A階層の1セグメントが確保され、残りの12セグメントが移動体向けのB階層、固定向けのC階層に割り当てられる。A階層、B階層、C階層の順でビットレートが高くなっており、A階層により受信される番組の映像が最も低品質となり、C階層により受信される番組の映像が最も高品質となる。
放送局60からの電波はアンテナ11により受信し、受信した電波がチューナ部12に与えられる。このチューナー部12は、制御部10から与えられる選局制御信号に応じて、アンテナ11により受信される所定のチャンネル周波数に同調して、中間周波数に変換して増幅する。チューナ部12は、例えば中間周波数の信号レベルに基づいてデジタル放送信号のレベル変化(受信電界強度)を検出することができる。また、チューナ部12は、デジタル放送信号を復調し、誤り検出及び訂正を行った後、復号したトランスポートストリーム(TS(Transport Stream))信号をTS分離部13へ出力する。
この実施形態におけるチューナ部12は、誤り訂正前後のビットエラー率(BER:Bit Error Rate)を検出することができ、現在の受信強度やBERなどを受信レベル情報として制御部10へ出力する。この実施形態では、C/N(Carrier/Noise:搬送波電力対ノイズ電力比)やBERをチェックして受信レベルを求める。
なお、受信レベル情報には、BERだけでなく増幅時のAGC(Auto Gain Control)による利得値を含めても良い。復調、誤り訂正等は、例えば、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting - Terrestrial:地上デジタル放送)デコーダにより、復調、誤り訂正等の処理を施し、TS信号として出力される。復調は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)に基づいて行われる。
また、チューナ部12は、後述するように、記憶部17に格納されたチャンネルリストに従い制御部10の指示に応じて選局が行われると共に必要に応じてチャンネルスキャンが行われる。
制御部10は、デジタル放送受信装置全体の制御を司るもので、記憶部17に格納されたプログラムを実行することで、放送受信機能を制御する。この制御部10は、内部にCPU、RAM等を有し、記憶部17に格納されたプログラムに基づき、各種機能を実行し、後述する各回路を制御する。
この制御部10は、複数階層で同一番組が放送(サイマル放送)されている場合に、一時的な受信状態の変化に影響されないようにして、最適な放送方式(伝送レート)によって送信されている番組を出力するように制御するように構成することもできる。
記憶部17のプラグラム格納領域170には、デジタル放送受信装置により提供される各機能を実現するためのプログラムなどが格納されるもので、放送受信機能を実現するためのプログラムには、後述するチャンネルスキャン、チャンネルリストの更新制御、現在位置の推定処理を実行するためのプログラムが含まれている。記憶部17は、例えば、フラッシュメモリ、ハードディスクなどの不揮発性メモリが用いられ、上記したプログラムが格納される他、番組情報(EPG)、地域別チャンネルデータ、地域情報データ等が格納される。
TS分離部13は、チューナ部12から出力されたTSを、各階層毎のTSに分離して出力する。TS分離部13では、多重されている番組を構成する映像データ及び音声データを分離抽出する他、PSI/SI(Program Specific Information/Service Information)等を分離抽出する。
PSI/SIは各放送局からの電波に含まれる情報である。このPSI/SIは物理チャンネルの情報、放送局名の情報が含まれる。物理チャンネルとは送信電波の予め定められた放送用周波数帯に固有の識別情報である。ここでは物理チャンネルとはUHF帯の第13チャンネルから第62チャンネルまでの50種類の周波数帯のいずれかの識別情報である。
さらに、PSI/SIはNIT(Network Information Table)が含まれている。NITには、地域識別情報やリモコンキーID(remote control key id)などが記述されている。地域識別情報はPSI/SIの送信元の放送局の地域を示す情報である。リモコンキーIDは入力装置16が入力する選局割当番号に対応する情報である。制御部10がチャンネルスキャン等により割当処理を行なった後で使用者が入力装置16の選局釦を操作することで選局割当番号が入力されると、この選局割当番号と同じ値のリモコンキーIDに対してチャンネルスキャン等により割り当てられた周波数の電波がチューナ部12により選局される。
TS分離部13で分離された映像データは、制御部10へ与えられ、制御部10内のRAMに格納されたのち、映像デコーダ14に供給される。この実施形態においては、符号化映像データは、H.264データとしている。映像デコーダ14は、H.264の符号化映像データを復号し、非圧縮のデジタル映像信号を出力する。この非圧縮のデジタル映像信号がビデオ(Video)出力部から出力され、ディスプレイ31に与えられる。また、符号化映像データがMPEG(Moving Picture Experts Group)データである場合には、映像デコーダ14は、MPEGの復号が実行され、非圧縮のデジタル映像信号を出力する。
また、TS分離部13で分離された音声データは、音声デコーダ15に与えられ、音声デコーダ15でACC復号処理がなされて非圧縮のデジタル音声データとしてスピーカ32に与えられる。音声データは図示しないDAC(Digital Analog Converter)でデジタル信号からアナログ信号に変換された後、所定の音量に制御されスピーカ32から出力される。 入力装置16は、キーボードや各種機能ボタン、ディスプレイ31の表示面と一体化して設けられるタッチパネルなどのポインティングデバイスが設けられる。
ディスプレイ装置31には、例えば、制御部10から供給されるGUI形式のOSD(On Screen Display)情報を重畳して表示される。制御部10からは、操作ボタン、電子プログラム画面、メニュー画面その他の文字情報等が与えられる。
また、TS分離部13で分離抽出されたNIT等の付加情報は、解析部18に与えられる。解析部18は制御部10と共に受信電波のスキャン処理を行なう。スキャン処理とはチューナ部12が受信した電波のUHF帯の第13チャンネルから第62チャンネルまでの全周波数帯を順次選局してPSI/SIの認識を試行し、この結果認識できたPSI/SIを解析して、これに含まれる各種情報を抽出する。また、解析部18はチューナ部3が受信して選局した各チャンネルの電波の受信レベルを検出する。解析部18から得られた選局情報等は制御部10を介して記憶部17の受信地域管理テーブル172に格納される。
解析部18で抽出された各種情報は、制御部10に与えられ、制御部10は、NIT等の付加情報により、チャンネル番号、物理チャンネル等のチャンネルスキャン情報、地域識別情報等を記憶部17に格納する。
記憶部17には、現在のエリアにおける受信可能な放送局情報リストとしてのチャンネルのリストがチャンネルリスト記憶領域173に格納されている。このチャンネルのリストは、格納されている地域別チャンネルデータベース171を用いたチャンネルスキャンに基づき更新される。このチャンネルリスト記憶領域173には、チャンネルスキャンにより作成された複数のチャンネルリストが格納され、更新したチャンネルリストの履歴情報はチャンネルリスト履歴として記憶部17のチャンネルリスト履歴情報領域174に格納される。
この発明の制御部10の機能を中心として示した図2に従いさらに説明する。制御部10は、地域識別取得部101、受信地域特定部102、チャンネル選局部103としての機能を備え、記憶部17に格納されたプログラム170に基づき各機能手段としての動作を行う。
チャンネル選局部103は、選局割当番号と同じ値のリモコンキーIDに対して割当処理により割り当てられた周波数の電波を選局するようにチューナ部12に選局情報を伝えると共に、チャンネルスキャン時には、スキャンする物理チャンネルを切り替えてチューナ部12に与えるように制御する。
地域識別取得部101は解析部18よりNITを取得し、NITに含まれる地域識別コードを抽出する。地域識別コードの割り当ては図3のように、0〜9の値は関東/近畿/中京など複数県にまたがる広域放送が、10〜63の値は各都道府県内で行なわれる県域放送が使用する。
記憶部17には、プログラム170以外に、上記した地域識別コードなどや図4及び図5に示すような地域別チャンネルデータを格納する地域別チャンネルデータベース171、受信地域管理テーブル172、チャンネルリスト記憶領域173、チャンネルリストの更新履歴を格納するチャンネルリスト履歴情報領域174、各地域の地域情報データベース175が格納されている。地域情報データベース175は、記憶部17の容量の使用量を少なくするためにこの実施形態においては、ナビゲーションシステムのような地図は持たず、簡単な画像やテキストベースのデータベースで構成され、地域に応じた情報を提示するために用いられる。
受信地域特定部102は、受信地域管理テーブル172に格納された情報を用いて後述する地域特定方法で現在の受信地域を特定し、特定された受信地域のチャンネルグループを地域別チャンネルデータベース171から取得し、チャンネルリスト記憶領域173に設定する。地域別チャンネルデータベース171及び地域情報データベース175は、外部との通信手段や外部メモリ(リムーバブルメモリ)などのデータ入力部が存在する場合には、不揮発性メモリを用いて地域別チャンネルデータベース171及び地域情報データベース175を構成しておくことで、将来、放送エリア拡大やチャンネルプラン変更などでチャンネルグループの追加/変更が発生した場合でも容易に対応することできる。また、地域情報データベース175は、予め各地域の地域情報を記憶しておく方法以外に、放送の中に入っている情報を記憶しても良い。さらに、携帯電話や無線LANなどの通信機能を有している場合には、データ通信を行うことにより、サーバなどから地域情報を取得して記憶するように構成しても良い。
図5は近畿6県(滋賀/京都/大阪/兵庫/奈良/和歌山)におけるチャンネルグループを示した図である。放送局は、放送免許区分として近畿広域エリアで放送を行う広域放送局(NHK教育/読売テレビ/朝日テレビ/毎日放送/関西テレビ)と、各県域エリアで放送を行う県域放送局(びわ湖放送/京都放送/テレビ大阪/サンテレビ/奈良テレビ/テレビ和歌山)とに分かれる。デジタル放送受信装置は、基本的にはこれら定められた地域内の放送受信を行うが、受信している地域によっては隣接地域の放送波を受信することが可能な場合がある。例えば大阪のある地域では、大阪の県域放送である「テレビ大阪」以外に兵庫の県域放送である「サンテレビ」や京都の県域放送である「京都放送」を受信できる。
地上デジタル放送受信装置は、このような隣接地域の放送を受信するため、利用者がチャンネルリストの追加/変更(カスタマイズ)を行うことのできる機能を備えることで、県域が異なる放送局の受信も可能にできる。
チャンネルスキャンを行って上記したチャンネルグループに従ったチャンネルリストを作成し、チャンネルリスト記憶領域173に記憶させ、このチャンネルリストを用いて選局動作を行うことで使用者が居る地域でのデジタル放送を視聴することができる。
図6ないし図8は、この発明の実施形態にしたがった地上波デジタル放送受信装置の記憶部17に記憶される受信地域管理テーブル172の構成例を表形式で示す図である。
図6は、兵庫のある地域でチャンネルスキャン処理をしたとき受信地域管理テーブル172の構成例、図7は、大阪のある地域でチャンネルスキャン処理をしたとき受信地域管理テーブル172の構成例、図8は、三重のある地域でチャンネルスキャン処理をしたとき受信地域管理テーブル172の構成例を示す。
図9ないし図11は、県別の送信局を含んだチャンネルグループを示したもので、図9は、兵庫県、図10は大阪府、図11は三重県である。地上デジタル放送においては、親局と中継局が同じ周波数で電波を出力するSFN(Single Frequency Network)と親局と中継局が異なる周波数で電波を出力するMFN(Multi Frequency Network)との両方の方式が用いられている。SFN方式であれば、兵庫県のように、送信局が異なっていっても同じ物理チャンネルで同一放送局の受信が行える。大阪府や三重県、特に三重県の場合のように、親局と中継局で異なる周波数(物理チャンネル)で同一放送しているMFNの運用エリアでは、親局と中継局の両方の電波が受信可能であり、相違する物理チャンネルに対して同一のサービスID及び同一のリモコンIDが検出される場合がある。この場合には、受信レベルの最も高いチャンネル情報をリモコンIDに基づいてチャンネルリストに登録する。
図6ないし図8に示すように、受信地域管理テーブル172では解析部13が抽出した物理チャンネル情報、放送局名、地域名、リモコンキーIDおよび受信レベルの情報が関連付けられて物理チャンネルごとに管理される。
制御部10は解析部13からの情報を受信地域管理テーブル172に反映した後、または電波の受信状態が悪いなどの理由で一定時間経過後も解析部13からのPSI/SI中の各種情報が入力されない場合には、現在選局している物理チャンネルの次のチャンネルの選局指示を行なう。以下、同様の処理をUHF帯の第62チャンネルまで繰り返す。
この結果、記憶部15内の受信チャンネル管理テーブルにはPSI/SIが得られた各チャンネルの電波に含まれる各種情報である物理チャンネル情報、放送局名、地域名、リモコンキーIDおよび受信レベルが反映される。
制御部10はスキャン処理の終了後、記憶部17内の受信地域管理テーブル172上に同一のリモコンキーIDが競合するか否かを判断する。同一のリモコンキーIDに受信地域管理テーブル上で関連付けられる物理チャンネルの情報が複数存在すると受信レベルの最も高いチャンネル情報をリモコンIDに基づいてチャンネルリスト記憶領域173に登録する。
この受信地域管理テーブル172の地域識別情報を用いることにより、大まかな現在位置を知ることができる。現在地の特定方法については後述する。
この発明は、後述するように、受信地域管理テーブル172の地域識別情報を用いた現在位置情報を特定する。そして、使用者の求めに応じて、特定した地域に関する情報を地域情報データベース175より読み出してその地域に関する情報をディスプレイ31に表示することで必要な情報を使用者に知らせることができる。
地域情報を提示するタイミングとしては、使用者が入力装置16により、地域情報の表示を要求した時や新たな地域識別情報を入手したときなどに表示を行うなど種々の態様がある。使用者の希望など応じて入力装置16から提示タイミングを指定し、記憶部17にそのタイミングとなる情報フラグを設定し、制御部10は地域情報の提示するタイミングになれば、特定した地域に関する情報を地域情報データベース175より読み出してその地域に関する情報をディスプレイ31に表示する。
ところで、新たな地域識別情報を得るためには必要に応じてチャンネルスキャンを行う必要がある。チャンネルスキャンを行うためには、大きく分けて次の2つの手法がある。1)使用者による操作、2)自動操作である。
1)の使用者による操作は、使用者が任意にチャンネルスキャン動作やシーク選局動作を入力装置16を用いて行い、制御部16は、この使用者の指示に基づき、チャンネルスキャン動作を行う。
2)の自動操作としては、次のような操作を行う。
a)視聴中の放送が受信不能となる状態が一定時間以上継続された場合に自動的に制御部10が自動的にチャンネルスキャンを行うように制御する。
b)地上デジタル放送の非視聴時(電源オフの場合も含む)にチャンネルスキャンを行う。このチャンネルスキャンは、一定時間が経過した時に行うように制御すれば、電池の消耗等を少なくできる。
c)地上デジタルチューナを複数備え、一定間隔で絶えずチャンネルスキャンを行うように制御する。
上記のa)の場合は、地域と地域との間で受信不能となることが多いので、その間にチャンネルスキャンを行えば、向かっている地域の放送が受信できる可能性がある。
b)の場合は、使用者が視聴していない場合に、チャンネルスキャンを完了しておくことができる。
c)の場合は、現在視聴しているチューナとは別にチャンネルスキャン専用のチューナを持つことにより、現時視聴中でもチャンネルスキャンが可能となる。
上記した方法のうち、どれか1つもしくは複数の方法でチャンネルスキャンを行った結果、新しい地域識別を持った放送局が見つかれば、その放送局の地域識別情報でこの先向かう地域がおおよそ判別することができる。
記憶部17に格納した地域情報データベース175から地域識別情報に対応した地域情報、例えば、宿泊施設、温泉、グルメ情報など地域独特の情報などをディスプレイ31に表示させれば、タイムリーな情報として使用者に提供することができる。なお、必要に応じて音声もスピーカ32から出力するように構成できる。この場合、地域情報データベース175には、音声の情報も格納しておく。
次に、図1に示した構成の地上デジタル放送受信装置において、地域情報を表示する動作について説明する。図12は、この発明の第1の実施形態に従った地上デジタル放送受信装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。
制御部10は、まず、既にチャンネルスキャンによるチャンネルスキャンリストが記憶部17のチャンネルスキャンリスト173に格納されているか否か判断し(ステップS1)、チャンネルリストがないと判断すると、ステップS2に進み、チューナ部12に依る受信を開始し(ステップS2)、そして、制御部10は、受信電波のチャンネルスキャン処理を行う(ステップS3)。チャンネルスキャンが開始されると、スキャン対象のチャンネルとして物理チャンネル番号「13」のチャンネルが選局される。これは、地上デジタル放送はUHF帯の13チャンネルから62チャンネルで放送されるため、物理チャンネル番号の初期値が「13」として設定される。
制御部10は、チューナ部12にチューニング要求を出し、初期値の物理チャンネル13に基づき、チューナ部12が選局を開始し、チューニング動作に入る。TS分離部13はこの選局された電波を復調して分離してPSI/SIが得られた場合、これを示す信号を解析部18に出力する。また、チューナ部12は選局した電波の受信レベルを検出し、この受信レベルを示す信号を制御部10に出力する。
解析部18はTS分離部13からのPSI/SIに含まれる物理チャンネル情報、放送局名、地域名、リモコンキーIDの抽出を試み、この結果全ての情報が抽出できた場合には、これらの情報を示す信号を制御部10に出力する。制御部10は解析部18からの信号で示される各種情報を記憶部17内の受信地域管理テーブル172に格納してゆく。また、制御部10はチューナ部12からの信号で示される受信レベルを数値化し、この数値化した情報を受信レベルの情報として、前述した情報と関連付けて受信地域管理テーブル172に格納する。
上記したように、図6ないし図8は、本発明の第1の実施形態に従った地上波デジタル放送受信装置の記憶部に記憶される受信地域管理テーブルの構成例を表形式で示す図である。
図6ないし図8に示すように、受信地域管理テーブル172では解析部13が抽出した物理チャンネル情報、放送局名、地域名、リモコンキーIDおよび受信レベルの情報が関連付けられて物理チャンネルごとに管理されて格納されている。
制御部10は解析部18からの情報を受信地域管理テーブル172に格納した後、または電波の受信状態が悪いなどの理由で一定時間経過後も解析部18からのPSI/SI中の各種情報が入力されない場合には、現在選局している物理チャンネルの次のチャンネルの選局指示を行なう。以下、同様の処理をUHF帯の第62チャンネルまで繰り返す。
この結果、記憶部17内の受信地域管理テーブルにはPSI/SIが得られた各チャンネルの電波に含まれる各種情報である物理チャンネル情報、放送局名、地域名、リモコンキーIDおよび受信レベルが格納される(ステップS4)。なお、受信地域管理テーブル172には、PSI/SIが抽出できたすべての物理チャンネルの各情報が受信レベルと共に格納されている。図6ないし図8において、同一のサービスIDおよび同値のリモコンIDが複数重なっている場合にもそのまま格納されている。そして、次のステップの現在地域検出処理に利用する。続いて、ステップS5に進み、現在地域検出処理を行う。
現在地域検出処理につき、図13のフローチャートに従い説明する。図13は、この発明の第1の実施形態にかかる現在地域検出処理の動作を示している。
現在地域検出処理を開始すると、制御部10は、受信地域管理テーブル172から県域放送局をすべて抽出する(ステップS51)。このとき広域放送だけの場合には広域放送局を抽出する。そして、抽出した県域が複数あるか否か制御部10は判断する(ステップS52)。県域が1つだけあるいは広域放送だけである場合にはステップS53に進み、抽出した放送局の地域を選択する(ステップS53)。この地域の選択は、県域の放送局があれば、その地域識別情報の県を地域として特定し、現在地域検出処理を終了し、ステップS6に戻る。また、広域放送の場合には、関東、近畿等広域の地域を特定し、現在地域検出処理を終了し、ステップS6に戻る。
一方、抽出した県域放送局が複数ある場合には、ステップS54に進み、抽出した県域放送局から同じ県域の放送局数を算出し、ステップS55に進む。
ステップS55においては、算出した放送局の数を比較し、放送局数が一致するか否か判断する。放送局数が異なる場合には、ステップS56に進み、受信できる放送局が多い県域を現在地域と推定し、その地域識別情報の県を地域として特定し、現在地域検出処理を終了し、ステップS6に戻る。
ステップS55においては、放送局数が一致した場合には、ステップS57に進み、受信できる県域放送局のなかで最も受信レベルの大きい放送局の県域を現在地域と推定し、その地域識別情報の県を地域として特定し、現在地域検出処理を終了し、ステップS6に戻る。
なお、上記した例では、複数の県域がある場合には、ステップS54で放送局数を算出しているが、複数の県域ある場合には、直ちに、各放送局の受信レベルを比較し、受信できる県域放送局のなかで最も受信レベルの大きい放送局の県域を現在地域と推定するように構成しても良い。
このように、この発明においては、受信した地域識別情報を用いて、現在の地域を特定することができる。
ステップS6において、チャンネルリストを作成し、チャンネルリストを記憶領域173に格納する。制御部10は、記憶部17内の受信地域管理テーブル172上に同一のリモコンキーIDが競合するか否かを判断する。同一のリモコンキーIDに受信地域管理テーブル172上で関連付けられる物理チャンネルの情報が複数存在すると受信レベルの最も高いチャンネル情報をリモコンIDに基づいてチャンネルリストに登録し、ステップS10に進む。
一方、ステップS1において、制御部10が既にチャンネルリストが格納されていることを判断すると、ステップS7に進み、ステップS7において、チャンネルリストのなかで県域放送局を選局し、該当する物理チャンネルの受信をチューナ部12が行う。そして、ステップS8において、該当する物理チャンネルでの受信を試み、受信が可能であれば、ステップS9に進み、該当する放送局の県域を現在地域と特定し、ステップS10に進む。一方、受信が不能な場合、ステップS3に進み、前述のチャンネルスキャン処理が行われて、前述の動作により地域が特定される。
ステップS10においては、制御部10が情報提示をするか否か判断する。この情報提示は、例えば、使用者が定期的に情報を提示するように装置に設定している場合には、所定時間を経過した場合に情報提示が行われる。また、使用者が入力装置16を用いて情報提示を行うように指示した場合には、情報提示が行われる。制御部10は、情報提示を行う指示又はタイミングがあると判断すると、ステップS11に進む。ステップS10において、情報提示を行わないと制御部10が判断すると、動作を終了する。
ステップS11においては、受信地域管理テーブル172の地域識別情報を用いた特定した現在位置情報により、制御部10は、その地域に関する情報を地域情報データベース175より読み出す(ステップS11)。そして、その地域に関する情報をディスプレイ31に表示し(ステップS12)、提示終了時間まで提示を続け(ステップS13)、提示終了時間に達すると、提示を終了し動作を終了する。
上記したように、この発明によれば、記憶部17に格納した地域情報データベース175から地域識別情報に対応した地域情報、例えば、宿泊施設、温泉、グルメ情報など地域独特の情報などをディスプレイ31に表示させることができる。この結果、タイムリーな情報として使用者に提供することができる。
次に、現在地域検出処理の他の実施形態につき、図14のフローチャートに従い説明する。
上述した図9ないし図11に示すように、各県には複数の送信局がある。図9は、兵庫県、図10は大阪府、図11は三重県である。図9の兵庫県のように、すべてSFN局であれば、物理チャンネルにより、送信局を特定することはできない。しかし、三重県や大阪府のように、親局と中継局で異なる周波数(物理チャンネル)で同一放送しているMFNの運用エリアでは、受信可能な物理チャンネルにより、より地域を限定して特定することができる。この図14に示す実施形態では、MFN局の情報を利用してさらに詳細な地域を特定することを可能としたものである。このため、地域別チャンネルデータベースには、図9ないし図11に示すような県別の送信局に対応するデータも格納している。
現在地域検出処理を開始すると、制御部10は、受信地域管理テーブル172から県域放送局をすべて抽出する(ステップS501)。このとき広域放送だけの場合には広域放送局を抽出する。そして、抽出した県域が複数あるか否か制御部10は判断する(ステップS502)。県域が1つだけあるいは広域放送だけである場合にはステップS503に進み、抽出した放送局の地域を選択する(ステップS503)。この地域の選択は、県域の放送局があれば、その地域識別情報の県を地域として特定してステップS508に進む。また、広域放送の場合には、関東、近畿等広域の地域を特定してステップS508に進む。
一方、抽出した県域放送局が複数ある場合には、ステップS504に進み、抽出した県域放送局から同じ県域の放送局数を算出し、ステップS505に進む。
ステップS505においては、算出した放送局の数を比較し、放送局数が一致するか否か判断する。放送局数が異なる場合には、ステップS506に進み、受信できる放送局が多い県域を現在地域と推定し、その放送局の地域識別情報の県を地域として特定し、ステップS508に進む。そして、さらに詳細な地域を検出するために、選択した地域の県域の放送局情報を抽出する(ステップS508)。その後、ステップS509に進む。
ステップS505においては、放送局数が一致した場合には、ステップS507に進み、受信できる県域放送局のなかで最も受信レベルの大きい放送局の県域を現在地域と推定し、その地域識別情報の県を地域として特定し、ステップS508に進み、さらに詳細な地域を検出するために、選択した地域の県域の放送局情報を抽出する。そして、ステップS509に進む。
ステップS509においては、抽出した県域の放送局情報からMFN局があるか否か制御部10は判断する。MFN局が無い場合にはこれ以上の詳細な情報が得られないので、選択した県域を現在地域としてステップS6に戻る。
一方、MFN局がある場合には、ステップS510に進み、抽出した放送局情報から最も物理チャンネルの多い放送局を選択し、該当する放送局において受信レベルが大きい物理チャンネルの送信局エリアを選出する。ここで最も多くの物理チャンネルを有する放送局は、送信局がエリア毎に別れている数が多く、より細かに送信エリアを特定できる可能性が大きいからである。例えば、図11の三重県の場合NHK総合が4つの物理チャンネルのMFN局で運用されているので、受信レベルの高い物理チャンネルにより、三重県の中で「津、鳥羽」(28CH)、「伊勢、熊野」(29CH)、「尾鷲」(32CH)、「伊賀」(42CH)の4つのグループのどれに属するかが判定できる。
続いて、ステップS511において、選出した物理チャンネルで該当する送信局が複数あるか否か判断する。上記の三重県の例において、抽出した物理チャンネルが32CHか42CHであれば、送信局は1つである「尾鷲」か「伊賀」なので、該当する物理チャンネルの送信局の送信エリアを現在地域として特定できる。ステップS511により、選出した物理チャンネルで該当する送信局が複数でない場合には、ステップS512に進み、ステップS522にて送信局の送信エリアを現在地域として特定し、県とさらにその県の中の詳細な地域を特定して、ステップS6に戻る。この結果、上記例であれば、例えば、物理チャンネルが32CHであれば、現在地が「三重県」の「尾鷲」であると判定でき、より詳細なエリアを特定でき、より細かな地域情報を提示することができる。
一方、ステップS511において、選出した物理チャンネルで該当する送信局が複数あると判断した場合、次に物理チャンネルの多い放送局を選択し、該当する放送局において受信レベルが大きい物理チャンネルの送信局エリアを選出する。これは上記の上記の三重県の例において、抽出した物理チャンネルが28CHか29CHの場合には、複数の送信局が該当し、エリアを特定できない。例えば、抽出した物理チャンネルが29CHである場合には、「伊勢」か「熊野」であるか特定できない。そこで、ステップS513にて、MFN局を有する放送局がまだあるか否か判断する。まだMFN局を有する放送局がある場合には、ステップS514に進み、次にMFN局の数が多い放送局を選ぶ。例えば、三重県の場合、NHK教育または三重テレビのどちらかが選ばれる。例えば、NHK教育が選択され、受信レベルの高い物理チャンネルを選び、前述の処理で特定された送信エリアをさらに特定し、ステップS5111に戻る。
S511において、特定した送信局が複数あるか否か判断し、複数の場合にはステップS513に進み、上述した動作を繰り返す。
例えば、NHK総合で抽出した物理チャンネルが29CHである場合「伊勢」か「熊野」であることがステップS510で抽出されている。ステップS514において、選択された物理チャンネルが13CHとすると、NHK教育では、13CHは「伊勢」または「尾鷲」であるが、NHK総合の情報から受信レベルの大きい物理チャンネルの13CHはNHK教育「伊勢」の送信局であることが判る。この場合には、「伊勢」と特定できたが、この処理においてもまだ特定できない送信複数個ある場合には、ステップS511からS514と繰り返し、送信局が特定できるまで上記の処理を繰り返す。上記の処理を行い1つの送信局が特定できないままMFN局を有する放送局が無くなると、ステップS513からステップS515に進み、県と複数の送信局の地域を現在地域と特定してステップS6に戻る。
この図14に示す現時地域検出処理を用いることで、MFNの運用エリアでは、受信可能な物理チャンネルにより、より地域を限定して特定することができる。
次に、この発明の情報提示の第2の実施形態につき図15及び図16を参照して説明する。
この情報提示の第2の実施形態は、新たな地域識別情報を入手したときに情報提示を行うものである。
制御部10は、第1の実施形態と同様に、既にチャンネルスキャンによるチャンネルリストが記憶部17のチャンネルリスト記憶領域173に格納されているか否か判断し(ステップS101)、チャンネルリストがないと判断すると、ステップS102に進み、チューナ部12に依る受信を開始し(ステップS102)、そして、制御部10は、受信電波のチャンネルスキャン処理を行う(ステップS103)。チャンネルスキャンが開始されると、前述した第1の実施形態と同様に処理が行われる。そして、記憶部17内の受信地域管理テーブルにはPSI/SIが得られた各チャンネルの電波に含まれる各種情報である物理チャンネル情報、放送局名、地域名、リモコンキーIDおよび受信レベルが格納される(ステップS104)。
続いて、ステップS105に進み、現在地域検出処理を行う。現在地域検出処理は前述した、図13又は図14の処理ルーチンに従い行われる。現在地域検出処理により、現在地域が特定されるとステップS106に進む。
ステップS106において、チャンネルリストを作成し、チャンネルリスト記憶領域173に格納する。制御部10は、記憶部17内の受信地域管理テーブル172上に同一のリモコンキーIDが競合するか否かを判断する。同一のリモコンキーIDに受信地域管理テーブル172上で関連付けられる物理チャンネルの情報が複数存在すると受信レベルの最も高いチャンネル情報をリモコンIDに基づいてチャンネルリストに登録するとももにさらに、チャンネルリスト履歴領域174に格納した順番を示す履歴情報を格納する。そして、ステップS115に進む。
一方、ステップS101において、制御部10が既にチャンネルリストが格納されていることを判断すると、ステップS107に進む。ステップS107において、チャンネルスキャンを再度行うための指示があると、チューナ部12に依る受信を開始し(ステップS107)、そして、制御部10は、受信電波の再チャンネルスキャン処理を行う(ステップS108)。チャンネルスキャンが開始されると、上記したチャンネルスキャン処理とともに制御部10は、解析部18からの信号で示される各種情報を記憶部17内の受信地域管理テーブル172に格納してゆく。
この結果、記憶部17内の受信地域管理テーブルにはPSI/SIが得られた各チャンネルの電波に含まれる各種情報である物理チャンネル情報、放送局名、地域名、リモコンキーIDおよび受信レベルが格納される(ステップS109)。
続いて、ステップS110において、チャンネルリストを作成し、チャンネルリスト記憶領域173に既に格納されているチャンネルリストとは別に記憶領域173に格納する。さらに、チャンネルリスト履歴領域174に履歴情報を格納する。そして、続いて、ステップ112に進む。
ステップS111おいて、制御部10はチャンネルリスト履歴領域174を参照し、再チャンネルスキャンして得られたチャンネルリストとこの直前のチャンネルリストを読み出し、両者を比較し、ステップS112に進む。
ステップS113においては、比較した結果新しい地域識別情報、即ち、新しい県域があるか否か判断し、新しい県域が無い場合には、ステップS114へ進み、現在の地域が変更していないので、以前の地域をそのまま特定すると共に情報提示を自動的には行わないとする情報を記憶領域17に格納し、ステップS115に進む。
一方、ステップS113で新しい地域識別情報、即ち、新しい県域があること判断すると、ステップ113に進む。ステップS113にて現在県域検出処理を行う。
図16は、現在県域検出処理の処理を示すフローチャートである。
現在県域検出処理を開始すると、比較した得られた県域が複数あるか否か制御部10は判断する(ステップS201)。県域が1つだけである場合にはステップS205に進み、抽出した放送局の地域を選択し、新しい県域情報である旨の情報と県域とを記憶領域17に格納する。そして、現在地域検出処理を終了し、ステップS115に戻る。
一方、県域放送局が複数ある場合には、ステップS202に進み、県域放送局から同じ県域の放送局数を算出し、ステップS203に進む。
ステップS203においては、算出した放送局の数を比較し、放送局数が一致するか否か判断する。放送局数が異なる場合には、ステップS206に進み、受信できる放送局が多い県域を現在地域と推定し、その地域識別情報の県を地域として特定し、新しい県域情報である旨の情報と県域とを記憶領域17に格納し、ステップS115に戻る。
一方、ステップS203において、放送局数が一致した場合には、ステップS204に進み、受信地域管理テーブル172から該当するそれぞれの県域放送局の受信レベルを読み出し、そのなかで最も受信レベルの大きい放送局の県域を現在地域と推定し、その地域識別情報の県を地域として特定し、新しい県域情報である旨の情報と県域と記憶領域17に格納する。現在地域検出処理を終了し、ステップS115に戻る。
ステップS115においては、制御部10は情報提示をするか否か判断する。この情報提示は、例えば、使用者が情報を提示するよう指示するかあるいは新しい県域に移動した時に情報提示が行われる。制御部10は、情報提示を行う指示又は新しい県域に移動したと判断すると、ステップS116に進む。一方、ステップS115において、情報提示を行わないと制御部10が判断すると、動作を終了する。
ステップS116においては、受信地域管理テーブル172の地域識別情報を用いた現在位置情報により、制御部10は、その地域に関する情報を地域情報データベース175より読み出す。そして、その地域に関する情報をディスプレイ31に表示し(ステップS17)、提示終了時間まで提示を続け(ステップS18)、提示終了時間に達すると、提示を終了し動作を終了する。
上記の実施形態においては、新しい地域に移動すると、その地域の地域情報をタイムリーに得ることができ、使用者に便利な装置が提供できる。
上記した実施形態においては、地上デジタル放送受信装置を例に挙げ説明したが、この発明は、地上デジタル放送受信装置に限らず、受信により放送局の地域が特定できるものであれば適用できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の携帯型地上放送受信装置は、特にモバイルに用いて好適である。
この発明の実施形態おけるデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施形態おけるデジタル放送受信装置の制御部の機能を中心として示すブロック図である。 各地域の広域放送局対応表の例を示す説明図である。 地域別チャンネルデータベースの構造を示す説明図である。 近畿エリアのチャンネルグループを示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に従った地上波デジタル放送受信装置の記憶部に記憶される受信地域管理テーブルの構成例を表形式で示す図であり、兵庫の県域でチャンネルスキャンした場合を示している。 本発明の第1の実施形態に従った地上波デジタル放送受信装置の記憶部に記憶される受信地域管理テーブルの構成例を表形式で示す図であり、大阪の県域でチャンネルスキャンした場合を示している。 本発明の第1の実施形態に従った地上波デジタル放送受信装置の記憶部に記憶される受信地域管理テーブルの構成例を表形式で示す図であり、三重の県域でチャンネルスキャンした場合を示している。 県別の送信局を含んだチャンネルグループを示す図であり、兵庫県のチャンネルグループを示している。 県別の送信局を含んだチャンネルグループを示す図であり、大阪府のチャンネルグループを示している。 県別の送信局を含んだチャンネルグループを示す図であり、三重県のチャンネルグループを示している。 この発明の第1の実施形態に従った地上デジタル放送受信装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 この発明の第1の実施形態にかかる現在地域検出処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。 この発明の第1の実施形態にかかる他の現在地域検出処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。 この発明の第2の実施形態に従った地上デジタル放送受信装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 この発明の第2の実施形態にかかる県域地域検出処理ルーチンの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 制御部、11 アンテナ 12 チューナ部、13 TS分離部、14 映像デコーダ、15 音声デコーダ、16 入力装置、17 記憶部、18 解析部、31 ディスプレイ、32 スピーカ。

Claims (7)

  1. 放送用電波を受信する受信用チューナ手段と、前記受信用チューナ手段により受信した電波のうち予め定められた各放送局に対応した周波数帯の電波に含まれる当該周波数帯の情報を抽出する抽出手段と、前記定められた各周波数帯の情報とこの周波数帯による電波の送信元である放送局の地域情報とを関連づけて記憶する受信地域記憶手段と、各地域の情報を格納する地域情報記憶手段と、前記受信地域記憶手段の情報に基づき現在の地域を検出する地域特定手段と、放送又は情報を提示する出力手段と、前記地域情報記憶手段に格納された地域情報を前記出力手段へ与え地域情報の出力を制御する出力制御手段と、を備え、前記出力制御手段は前記地域特定手段で特定された地域に対応する地域情報を前記地域情報記憶手段から読み出し前記出力手段へ与えることを特徴とする携帯型放送受信装置。
  2. 前記受信用チューナ手段に与えるチャンネル情報を切り替えてチャンネルスキャンし受信可能なチャンネルを検索するチャンネルスキャン手段、を備え、前記チャンネルスキャン手段により得た各周波数帯の情報とこの周波数帯による電波の送信元である放送局の地域情報とを前記受信地域記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1に記載の携帯型放送受信装置。
  3. 前記抽出手段は放送局のトランスポートストリーム中のPSI/SIから地域識別コードを検出することを特徴とする請求項1に記載の携帯型放送受信装置。
  4. 前記地域特定手段は、前記受信地域記憶手段に記憶されている放送局の中で同じ地域識別情報を有する放送局数が多い地域識別情報を現在位置の地域と特定することを特徴とする請求項3に記載の携帯型放送受信装置。
  5. 前記受信地域記憶手段に各放送局の受信レベルが格納され、前記地域特定手段は、前記受信地域記憶手段に記憶されている放送局のうち受信レベルが大きい放送局の地域識別情報を現在位置の地域と特定することを特徴とする請求項3に記載の携帯型放送受信装置。
  6. 各県別の送信局を含んだチャンネルグループが記憶された記憶手段を備え、前記地域特定手段は、前記受信地域記憶手段に記憶されている放送局の中で同じ地域識別情報に基づき県域を特定し、特定した県域にMFN局が存在している地域ではMFN局を有する放送局の周波数帯に基づき送信局を含んだチャンネルグループから送信局を特定し、送信局のエリアを現在地域と特定することを特徴とする請求項3に記載の携帯型放送受信装置。
  7. 前記出力制御手段は、前記チャンネルスキャン手段により作成したチャンネルリストに新たな地域情報がある場合に対応する地域情報を前記地域情報記憶手段から読み出し前記出力手段へ与えることを特徴とする請求項2に記載の携帯型放送受信装置。
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