JP3751949B2 - 携帯電話機及び携帯電話機の放送受信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、基地局エリアが変っても、自動的に、変更後の基地局エリアにおける同一内容の放送を継続して受信可能な、携帯電話機及び携帯電話機の放送受信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
放送受信周波数の自動切り換えシステムに関しては、特許文献1,特許文献2,特許文献3,特許文献4,特許文献5,特許文献6に記載された従来技術が、既に知られている。
これらのシステムは、放送局の受信電界強度の劣化や、受信品質の低下を検出することによって、自動的に別の受信周波数に切り換えて、放送受信を継続して行えるようにしようとするものである。
【0003】
また、別の従来技術のシステムとして、特許文献5,特許文献7,特許文献8,特許文献9,特許文献10に記載されたものがある。
これらのシステムは、放送局受信機の位置や放送塔の位置に応じて自動的に別の周波数に切り換え、又は放送受信機の位置において受信可能な受信可能局情報を用いて、自動的に別の周波数に切り換えて、放送受信を継続しようとするものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−216720号公報
【特許文献2】
特公平7−38596号公報(特開平3−188716号公報)
【特許文献3】
特開平8−125557号公報
【特許文献4】
特開平11−112294号公報
【特許文献5】
特開2000−115004号公報
【特許文献6】
特開2000−285384号公報
【特許文献7】
特許第2922901号公報(特開平1−175699号公報)
【特許文献8】
特許第3053984号公報(特開平6−188690号公報)
【特許文献9】
特許第3280530号公報(特開平8−140004号公報)
【特許文献10】
特開平11−331001号公報
【特許文献11】
特開2002−009649号公報
【特許文献12】
特開平08−162909号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の第1のグループの従来技術においては、別の周波数への切り換えを行う際に、切換え先の放送局に対する受信周波数を決定するために、複数の周波数で受信電界強度や受信品質を確認した後に、最適な受信周波数を選択する必要があるという問題がある。
これは、受信電界強度や受信品質が、別の受信周波数に切り換えるための判断材料となっているためである。
【0006】
また、上述の第2のグループの従来技術においては、別の周波数への切り換えを行う際に、切換え先の放送局の周波数を決定するためには、放送局受信機の位置を知る手段と、放送局受信機の位置と切換え先の放送局の送信周波数とを関連付けるための手段や、放送塔の位置と放送局受信機の位置とを関連付けるための手段を、受信機に備えつけておく必要があるという問題がある。
【0007】
これは、放送局受信機の位置と、放送局の送信周波数ごとに受信可能な位置や、放送塔の位置とは、それぞれ独立した情報であって、放送局受信機の位置の情報だけでは、その位置において受信可能な放送局の送信周波数が不明であるとともに、また、放送局の周波数ごとに受信可能な位置の情報だけでは、現在の放送局受信機の位置が不明なので、放送局の送信周波数の選択を行うことができず、従って、それぞれの独立した情報だけでは、放送局受信機が別の受信周波数へ切り換えを行おうとする際に、切換え先で受信可能な放送局の送信周波数の判断を行うことができないためである。
【0008】
この発明は上述の事情に鑑みてなされたものであって、最適な受信周波数の選択を行うために、複数の周波数を確認する必要がなく、携帯電話機の位置と放送局の送信周波数ごとに、受信可能な位置や放送塔の位置を関連付ける必要がない、携帯電話機及び携帯電話機の放送受信システムを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は携帯電話機に係り、放送局受信機能を有する携帯電話機において、該携帯電話機が属する基地局から受信した放送局の情報を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶されている放送局の情報から上記基地局エリアにおいて受信可能な放送局の名称と該放送局の送信周波数とを含む放送局情報を抽出する放送局情報抽出手段と、上記携帯電話機が属する基地局が変更された場合に、変更後の基地局から得られた放送局の情報に含まれている、上記記憶手段に記憶されている情報から抽出されたこれまで受信中の放送局と同一名称の放送局の送信周波数を、自携帯電話機の放送局受信手段における受信周波数として設定する制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0013】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の携帯電話機に係り、上記放送局の送信周波数に相当するものとして、論理分割された情報における特定の論理チャネルが指定され、上記放送局受信手段における受信周波数に相当するものとして、論理分割された情報における特定の論理チャネルが指定されることを特徴としている。
【0014】
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の携帯電話機に係り、上記放送局の送信周波数に相当するものとして、時分割された情報における特定の時間チャネルが指定され、上記放送局受信手段における受信周波数に相当するものとして、時分割された情報における特定の時間チャネルが指定されることを特徴としている。
【0015】
また、請求項4記載の発明は、請求項1記載の携帯電話機に係り、上記放送局の送信周波数に相当するものとして、符号分割された情報における特定の符号チャネルが指定され、上記放送局受信手段における受信周波数に相当するものとして、符号分割された情報における特定の符号チャネルが指定されることを特徴としている。
【0016】
また、請求項5記載の発明は携帯電話機の放送受信システムに係り、放送局受信機能を有する携帯電話機に対して、該携帯電話機が属する基地局から受信した放送局の情報を記憶し、該記憶されている放送局の情報から上記基地局エリアにおいて受信可能な放送局の名称と該放送局の送信周波数とを含む放送局情報を抽出することによって、上記携帯電話機が属する基地局が変更された場合に、変更後の基地局から得られた放送局の情報に含まれている、上記記憶されている情報から抽出されたこれまで受信中の放送局と同一名称の放送局の送信周波数を、自携帯電話機における放送受信周波数として設定するように制御することを特徴としている。
【0020】
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載の携帯電話機の放送受信システムに係り、上記放送局の送信周波数に相当するものとして、論理分割された情報における特定の論理チャネルが指定され、上記放送局受信手段における受信周波数に相当するものとして、論理分割された情報における特定の論理チャネルが指定されることを特徴としている。
【0021】
また、請求項7記載の発明は、請求項5記載の携帯電話機の放送受信システムに係り、上記放送局の送信周波数に相当するものとして、時分割された情報における特定の時間チャネルが指定され、上記放送局受信手段における受信周波数に相当するものとして、時分割された情報における特定の時間チャネルが指定されることを特徴としている。
【0022】
また、請求項8記載の発明は、請求項5記載の携帯電話機の放送受信システムに係り、上記放送局の送信周波数に相当するものとして、符号分割された情報における特定の符号チャネルが指定され、上記放送局受信手段における受信周波数に相当するものとして、符号分割された情報における特定の符号チャネルが指定されることを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用いて具体的に行う。なお、以下の実施例においては、放送局がラジオ放送局である場合について説明するが、この場合に限るものではなく、放送局がテレビ放送局の場合であってもよい。
【0024】
◇第1実施例
図1は、本発明の第1実施例における携帯電話機の構成を示すブロック図、図2は、本実施例における受信周波数選択動作を説明するための概念図、図3は、本実施例における基地局の放送局情報を示す図、図4は、本実施例における受信周波数選択手順を示すフローチャート、図5は、本実施例における受信周波数変更手順を示すフローチャートである。
【0025】
この例の携帯電話機は、図1に示すように、携帯電話アンテナ1と、無線部2と、ベースバンド部3と、メモリ4と、中央処理回路5と、表示器6と、操作部7と、放送局情報抽出部8と,放送局受信部9と、放送局アンテナ10とから概略構成されている。
【0026】
携帯電話アンテナ1は、空間から受信した電磁波を無線信号に変換して無線部2に入力し、無線部2から出力された無線信号を電磁波に変換して空間に送出する。無線部2は、携帯電話アンテナ1とベースバンド部3との間で、無線信号とベースバンド信号との相互の変換を行う。ベースバンド部3は、無線部2と中央処理回路5との間で、ベースバンド信号と、中央処理回路5が理解可能な符号情報との相互の変換を行う。メモリ4は、中央処理回路5の演算結果を読み書きし、放送局情報を記憶する。
【0027】
中央処理回路5は、携帯電話機の全体の動作を制御するとともに、ベースバンド部3から入力される符号情報を放送局情報抽出部8に供給して、放送局情報抽出部8から出力された放送局情報をメモリ4に保存し、メモリ4に保存された放送局情報から抽出された必要な情報を、使用者が理解可能な形式にして表示のために表示器6へ供給し、操作部7から入力された操作情報に基づいて、放送局受信部9に対して受信周波数の指示を行う。
【0028】
表示器6は、放送局選択のために必要な情報と、その他の各種の情報を使用者の理解できる形で表示する。操作部7は、ボタン部等からなり,使用者の操作に応じて、携帯電話機の動作に必要な各種操作情報の入力を行うとともに、放送局選択のために必要な情報を入力することができる。放送局情報抽出部8は、中央処理回路5より入力された基地局からの情報を基に、放送局の情報を抽出して中央処理回路5に出力する。放送局受信部9は、放送局アンテナ10から入力された放送信号から受信周波数の信号を選択し、復調して中央処理回路5に出力する。放送局アンテナ10は、放送局から送られた放送電磁波を、放送信号に変換して放送局受信部9へ入力する。
【0029】
次に、図1を参照して、この例の携帯電話機の動作を説明する。
携帯電話アンテナ1で受け取られた基地局電磁波は、無線信号として無線部2に入力され、中央処理回路5から指定された周波数の信号が選択され、増幅されたのち復調されて、ベースバンド部3に入力され、中央処理回路5で理解可能な符号情報に変換される。
中央処理回路5は、ベースバンド部3から入力された符号情報から、放送局情報抽出部8によって放送局情報を抽出して、メモリ4に保存する。さらに中央処理回路5は、メモリ4に保存された放送局情報から必要な情報を抜き出して、使用者が理解可能な形式で表示器6において表示を行う。
【0030】
使用者は、表示器6に表示された放送局情報を基に、操作部7からの操作入力によって、受信希望放送局を選択する。中央処理回路5は、操作部7から入力された、使用者が選択した放送局の情報をメモリ4に保存すると同時に、選択された放送局に応じて、放送局受信部9において受信周波数の設定を行う。放送局受信部9は、放送局アンテナ10で受信した電磁波から、中央処理回路5によって設定された周波数の無線信号を受信する。
【0031】
使用者の移動に伴って、中央処理回路5は、ベースバンド部3から得られる、基地局電磁波の受信電界強度や符号信号の信頼性を基に、携帯電話機が属する基地局の変更を行う。
そして、携帯電話機の属する基地局が変更された場合、中央処理回路5は、ベースバンド部3によって得られた、新たに属することとなった基地局の送信する符号情報から、放送局情報抽出部8によって、放送局情報を抽出して、メモリ4に保存する。
【0032】
中央処理回路5は、新たに抽出された放送局情報中に、メモリ4に保存されている、これまで受信していた放送局と同一内容の放送を行う放送局の情報が存在しているか否かを確認し、存在が確認された場合には、新たに受信した放送局の情報に従って、放送局受信部9における受信周波数の設定を更新することによって、以後受信する放送局の周波数に自動的に変更する。
【0033】
次に、図1乃至図5を参照して、この例の携帯電話機における受信周波数決定時の動作を説明する。
まず、図4に示すフローチャートを参照して、この例の携帯電話機における受信周波数選択手順を説明する。
【0034】
図2に示す携帯電話機(A)21が、基地局(A)11の電磁波が到達するエリア、すなわち基地局A範囲16に存在する場合、携帯電話機(A)21は、中央処理回路5が有するプログラムによって予め定められている手順に従って、基地局(A)11に属するための登録を行う(ステップA01)。
【0035】
基地局(A)11に登録を行った携帯電話機(A)21の中央処理回路5は、携帯電話アンテナ1,無線部2,ベースバンド部3を介して、基地局(A)11から送信されている情報の受信を開始する(ステップA02)。
携帯電話機(A)21は、中央処理回路5が基地局(A)11から送信されている情報の受信完了を判断すると、受信した情報から、放送局情報抽出部8を用いて、放送局の情報の抽出を行う(ステップA03)。
【0036】
ここで、放送局情報抽出部8を用いて抽出された情報は、基地局A範囲16周辺で受信可能な放送波の到達エリアである放送塔A範囲19を持つ、放送塔(A)14から送信されている電磁波に関する情報であって、図3に示された、基地局A放送局情報101である。
基地局A放送局情報101の内容は、103で示される放送局名「いろはラジオ」と送信周波数「80.0MHz」、及び104で示される放送局名「ほへとラジオ」と送信周波数「81.0MHz」である。
【0037】
中央処理回路5は、抽出された基地局A放送局情報101を、使用者が理解できる形で、例えば、放送局名の「いろはラジオ」及び「ほへとラジオ」によって、表示器6に表示する(ステップA04)。
使用者は、表示器6に表示された放送局名の「いろはラジオ」及び「ほへとラジオ」から、操作部7を使用して選択して、受信放送局を決定する(ステップA05)。
【0038】
いま、使用者が「いろはラジオ」を選択したとする。中央処理回路5は、選択された放送局の情報103をメモリ4に保存するとともに、放送局受信部9において、使用者が選択した放送局「いろはラジオ」の放送周波数「81.0MHz」を、受信周波数として設定する(ステップA06)。
放送局受信部9は、中央処理回路5によって受信周波数を設定されることによって、放送塔(A)14から送信されている電磁波を、放送局アンテナ10を介して受信開始する(ステップA07)。
【0039】
次に、図5に示すフローチャートを参照して、この例の携帯電話機における受信周波数変更手順を説明する。
いま、使用者が放送塔(A)14からの電磁波を受信中に、携帯電話機(B)22の位置まで移動したとする。携帯電話機(B)22の位置まで移動した場合、基地局(B)12の電磁波の到達する基地局B範囲17に存在することになるので、携帯電話機(B)22は、中央処理回路5のプログラムによって、予め決められている手順で、基地局(B) 12に属するための登録を行う(ステップB01)。
【0040】
基地局(B)12に登録を行った携帯電話機(B)22は、その後、中央処理回路5の制御に基づいて、携帯電話アンテナ1,無線部2,ベースバンド部3を介して、基地局(B)12から送信されている情報の受信を開始する(ステップB02)。
【0041】
携帯電話機(B)22において、中央処理回路5は、基地局(B)12から送信されている情報の受信が完了したことを判断すると、放送局情報抽出部8を用いて、受信した情報から放送局の情報の抽出を行う(ステップB03)。
ここで抽出された情報は、基地局B範囲17の周辺で受信可能な、放送塔B範囲20を持つ放送塔(B)15から送信されている電磁波に関する情報であって、図3に示す基地局B放送局情報102である。
【0042】
基地局B放送局情報102の内容は、105で示される放送局名「いろはラジオ」と送信周波数「82.0MHz」、及び105で示される放送局名「ほへとラジオ」と送信周波数「83.0MHz」であるとする。
中央処理回路5は、抽出した基地局B放送局情報102によって、使用者に理解できる形で、表示器6に表示されている内容を更新する(ステップB04)。
【0043】
次に、中央処理回路5は、メモリ4に保存されている、これまで受信中の放送局名が、抽出した基地局B放送局情報102における放送局の情報105と106に含まれているか否かの確認を行う(ステップB05)。
ここでは、「いろはラジオ」を受信中であったため、基地局B放送局情報102における放送局の情報105によって、「いろはラジオ」の存在を確認する。
【0044】
中央処理回路5は、放送局の情報105に、受信中の放送局と同一名称の「いろはラジオ」の存在が確認できたため、放送局受信部9の受信周波数を、新たに抽出した放送局の情報105の送信周波数に従って、「82.0MHz」に更新する(ステップB06)。
なお、基地局B放送局情報102に、これまで受信中の放送局と同一名称の放送局の情報が存在しない場合には、放送局受信部9における受信周波数の変更は行われない。
【0045】
このように、この例の携帯電話機では、携帯電話機が属する基地局が変わったことによって、新たな基地局情報を受信したときに、放送局情報抽出部8によって同一名称の放送局の情報を抽出し、これによって、中央処理回路5が放送局受信部9に新たな受信周波数を設定するので、携帯電話機が待ち受けている基地局に変化があった場合に、自動的に、放送局の受信周波数を更新して、同一内容の放送の受信を継続することができる。
従って、使用者は、一旦、放送局の受信を開始した後は、その位置が移動しても、放送局の受信周波数の変更の操作を行う必要がない。
【0046】
また、この例の携帯電話機では、携帯電話機が待ち受けている基地局から送信されている放送局情報には、当該基地局を待ち受け可能な範囲付近で受信できる受信周波数を含む放送局の情報が含まれているので、使用者は、見知らぬ地域でも、放送を受信するために、受信周波数を探索する手間を省くことができ、従って、使用者は、迷うことなく直ちに放送局の受信を開始することができる。
【0047】
◇第2実施例
図6は、本発明の第2実施例における基地局の放送局情報を示す図、図7は、本実施例における受信周波数変更手順を示すフローチャートである。
この例における携帯電話機の構成と、受信周波数選択手順とは、それぞれ図1,図4に示された第1実施例の場合と同様である。
【0048】
以下においては、図2に示す携帯電話機(A)21が、図4に示された受信周波数選択手順に従って、基地局(A)11から送信されている情報を受信して、受信した情報から放送局の情報の抽出を行い、放送塔A範囲19を持つ放送塔(A)14から送信されている放送局の電磁波に関する情報として、図6に示すような、203で示される放送局名「いろはラジオ」,系列名「系列A」,送信周波数「80.0MHz」、及び204で示される放送局名「ほへとラジオ」,系列名「系列B」,送信周波数「81.0MHz」とからなる基地局A放送局情報201を得、使用者がそのうち系列Aの「いろはラジオ」を選択し、「80.0MHz」を受信周波数として設定して受信開始した後に、使用者の移動に伴って、受信周波数の変更を行うことになったとする。
【0049】
以下、図7に示すフローチャートを参照して、この例における携帯電話機の放送局受信周波数変更手順を説明する。
いま、使用者が系列Aの「いろはラジオ」を受信中に、携帯電話(B)22の位置まで移動したとき、基地局(B)12の電磁波の到達する、基地局B範囲17に存在することによって、携帯電話(B)22は、中央処理回路5のプログラムによって、基地局(B)12に属するための登録を行い(ステップC01)、その後、中央処理回路5の制御に基づいて、携帯電話アンテナ1,無線部2,ベースバンド部3を介して、基地局(B)12から送信されている情報の受信を開始する(ステップC02)。
【0050】
基地局(B)12から送信されている情報の受信完了後、中央処理回路5は、放送局情報抽出部8を用いて、受信した情報から放送局の情報の抽出を行って(ステップC03)、基地局B範囲17の周辺で受信が可能な、放送塔B範囲20を持つ放送塔(B)15から送信されている電磁波に関する情報として、205で示される放送局名「ちりぬラジオ」,系列名「系列A」,送信周波数「82.0MHz」、及び206で示される放送局名「わがよラジオ」,系列名「系列B」,送信周波数「83.0MHz」からなる、図6に示す基地局B放送局情報202を得たとき、中央処理回路5は、この基地局B放送局情報202によって、使用者に理解できる形で、表示器6に表示されている内容を更新する(ステップC04)。以上の手続きは、図5に示された第1実施例の場合とほぼ同様である。
【0051】
次に、中央処理回路5は、基地局A放送局情報201に含まれている放送局の情報203,204における系列局情報「系列A」,「系列B」と、基地局B放送局情報202に含まれる放送局の情報205,206における系列局情報「系列A」,「系列B」との情報を用いて、同一内容の放送を行う同一系列の放送局が存在しているか否かの確認を行う(ステップC05)。
ここでは、系列Aの「いろはラジオ」をこれまて受信していたため、基地局B放送局情報202中に、205で示される「いろはラジオ」と同一系列Aの「ちりぬラジオ」の存在を確認する。
【0052】
中央処理回路5は、放送局の情報205に、受信中の放送局と同一系列の「ちりぬラジオ」の存在が確認できたため、新たに抽出された放送局の情報205の送信周波数に従って、放送局受信部9の受信周波数を、「82.0MHz」に更新する(ステップC06)。
なお、基地局B放送局情報202に、これまで受信中の放送局と同一系列の放送局の情報が存在しない場合には、放送局受信部9における受信周波数の変更は行われない。
【0053】
このように、この例の携帯電話機では、携帯電話機が属する基地局が変わったことによって、新たな基地局情報を受信したときに、放送局情報抽出部8によって同一系列に属する放送局の情報を抽出し、これによって、中央処理回路5が放送局受信部9に新たな受信周波数を設定するので、携帯電話機が待ち受けている基地局に変化があった場合に、自動的に、放送局の受信周波数を更新して、同一内容の放送を行っている同一系列の放送局の受信を継続することができる。
従って、使用者は、一旦、放送局の受信を開始した後は、その位置が移動しても、放送局の受信周波数の変更の操作を行う必要がない。
【0054】
また、この例の携帯電話機では、携帯電話機が待ち受けている基地局から送信されている放送局情報には、当該基地局を待ち受け可能な範囲付近で受信できる受信周波数を含む放送局の情報が含まれているので、使用者は、見知らぬ地域でも、放送を受信するために、受信周波数を探索する手間を省くことができ、従って、使用者は、迷うことなく直ちに放送局の受信を開始することができる。
【0055】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られたものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、本発明の携帯電話機及び携帯電話機の放送受信システムにおいて、放送局情報抽出部8によって抽出される放送局情報に含まれる、放送局の送信周波数の情報は、周波数情報以外に、例えば、論理分割された一連の情報から並べかえを行って分離された、周波数情報に相当する特定の論理情報を示す論理チャネルや、時分割された一連の情報から分離された、周波数情報に相当する特定のタイムスロットを示す時間チャネル、又は符号分割された一連の情報から抽出された、周波数情報に相当する特定の符号情報を示す符号チャネルであって、中央処理回路5が、このような情報を、放送局受信部9において受信周波数に相当するものとして設定するものとしてもよく、これによって携帯電話機の使用者は、多重化されている放送における、これまで受信していた放送局と同一内容の放送を継続して受信することができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、携帯電話機が待ち受けている基地局から送信される放送局情報には、当該基地局を待ち受け可能な範囲付近で受信できる受信周波数を含む放送局の情報が含まれているので、使用者は、見知らぬ地域でも、放送を受信するために、受信周波数を探索する手間を省くことができ、従って、使用者は、直ちに放送局の受信を開始することが可能になる。
【0057】
また、本発明によれば、基地局から送信される情報に含まれている、放送局情報を抽出して、抽出された放送局情報に含まれている放送局の受信を開始した後に、移動に伴って携帯電話機が属する基地局に変化があった場合に、新たに属することとなった基地局から送信されている情報に含まれる放送局情報を抽出して、これまで受信中の放送局に対する受信周波数の設定を自動的に更新して、移動した基地局周辺における、同一名称の放送局、又は同一内容の放送を行っている同一系列の放送局の放送周波数に受信周波数を変更するので、使用者は、移動に伴って、放送局の受信周波数の設定を変更する手間を省くことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施例における受信周波数選択動作を説明するための概念図である。
【図3】同実施例における基地局の放送局情報を示す図である。
【図4】同実施例における受信周波数選択手順を示すフローチャートである。
【図5】同実施例における受信周波数変更手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2実施例における基地局の放送局情報を示す図である。
【図7】同実施例における受信周波数変更手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話アンテナ
2 無線部
3 ベースバンド部
4 メモリ
5 中央処理回路
6 表示器
7 操作部
8 放送局情報抽出部(放送局情報抽出手段)
9 放送局受信部(放送局受信手段)
10 放送局アンテナ
Claims (8)
- 放送局受信機能を有する携帯電話機において、
該携帯電話機が属する基地局から受信した放送局の情報を記憶する記憶手段と、
該記憶手段に記憶されている放送局の情報から前記基地局エリアにおいて受信可能な放送局の名称と該放送局の送信周波数とを含む放送局情報を抽出する放送局情報抽出手段と、
前記携帯電話機が属する基地局が変更された場合に、変更後の基地局から得られた放送局の情報に含まれている、前記記憶手段に記憶されている情報から抽出されたこれまで受信中の放送局と同一名称の放送局の送信周波数を、自携帯電話機の放送局受信手段における受信周波数として設定する制御手段とを備えたことを特徴とする携帯電話機。 - 前記放送局の送信周波数に相当するものとして、論理分割された情報における特定の論理チャネルが指定され、前記放送局受信手段における受信周波数に相当するものとして、論理分割された情報における特定の論理チャネルが指定されることを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
- 前記放送局の送信周波数に相当するものとして、時分割された情報における特定の時間チャネルが指定され、前記放送局受信手段における受信周波数に相当するものとして、時分割された情報における特定の時間チャネルが指定されることを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
- 前記放送局の送信周波数に相当するものとして、符号分割された情報における特定の符号チャネルが指定され、前記放送局受信手段における受信周波数に相当するものとして、符号分割された情報における特定の符号チャネルが指定されることを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
- 放送局受信機能を有する携帯電話機に対して、該携帯電話機が属する基地局から受信した放送局の情報を記憶し、該記憶されている放送局の情報から前記基地局エリアにおいて受信可能な放送局の名称と該放送局の送信周波数とを含む放送局情報を抽出することによって、前記携帯電話機が属する基地局が変更された場合に、変更後の基地局から得られた放送局の情報に含まれている、前記記憶されている情報から抽出されたこれまで受信中の放送局と同一名称の放送局の送信周波数を、自携帯電話機における放送受信周波数として設定するように制御することを特徴とする携帯電話機の放送受信システム。
- 前記放送局の送信周波数に相当するものとして、論理分割された情報における特定の論理チャネルが指定され、前記放送局受信手段における受信周波数に相当するものとして、論理分割された情報における特定の論理チャネルが指定されることを特徴とする請求項5記載の携帯電話機の放送受信システム。
- 前記放送局の送信周波数に相当するものとして、時分割された情報における特定の時間チャネルが指定され、前記放送局受信手段における受信周波数に相当するものとして、時分割された情報における特定の時間チャネルが指定されることを特徴とする請求項5記載の携帯電話機の放送受信システム。
- 前記放送局の送信周波数に相当するものとして、符号分割された情報における特定の符号チャネルが指定され、前記放送局受信手段における受信周波数に相当するものとして、符号分割された情報における特定の符号チャネルが指定されることを特徴とする請求項5記載の携帯電話機の放送受信システム。
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