JP2003283940A - Bsデジタルチューナー - Google Patents

Bsデジタルチューナー

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JP2003283940A
JP2003283940A JP2002086626A JP2002086626A JP2003283940A JP 2003283940 A JP2003283940 A JP 2003283940A JP 2002086626 A JP2002086626 A JP 2002086626A JP 2002086626 A JP2002086626 A JP 2002086626A JP 2003283940 A JP2003283940 A JP 2003283940A
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signal
amplifier
level
gain
signals
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JP2002086626A
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Masaru Shimanuki
勝 嶋貫
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CS信号の妨害波による相互変調歪みを軽減す
ることができるBSデジタルチューナーを提供する。 【解決手段】 BSデジタル放送信号を受信する際に、
CS信号のレベルがBS信号のレベルより特段に大きい
場合、IF増幅器101の切換スイッチを28dBのア
ンプ側に切り換え、BSデジタルチューナー100の出
力が上げられる。その結果、AGC回路29では、BS
信号のレベルを下げる方向に可変減衰器23を制御し
て、通過する信号のレベルを絞り込んで次のRF増幅器
24とミキサー回路25に供給する。これにより、RF
増幅器24やミキサー回路25への入力信号レベルが低
下するので、これらの回路で発生し、妨害波の基となる
受信信号の歪みを軽減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、BSデジタルチ
ューナーに関する。詳しくは、BSデジタルチューナー
に設けられたミキサー回路から出力された中間周波信号
を増幅する増幅手段と自動利得制御手段とが設けられ、
共通のアンテナで受信したBS信号とCS信号のレベル
差が所定値以上である場合に、増幅手段のゲインを大き
くすることで、自動利得制御手段より出力される妨害波
を相対的に減衰させて、CS信号に基づく妨害波による
相互変調歪みを軽減できるようにして、ブロックノイズ
などの受信障害を改善できるようにしたBSデジタルチ
ューナーに係るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、放送衛星を利用したBS(Broadc
ast Satellite)デジタル放送、CS(Communication S
atellite)デジタル放送が開始されている。BS(デジ
タル)放送は、11.7〜12.01GHzの周波数帯
が使用され、BS受信アンテナに設けられたコンバータ
内で、受信したBS信号を高周波増幅した後、1035
〜1335MHzの周波数帯の第1の中間周波数信号B
S−IF(以下BS信号BS−IFという)に変換して
いる。その後、同軸ケーブルなどを用いて屋内のBSチ
ューナーに導くようにしている。通常、UHF/VHF
帯の放送信号と混合しした上で一本の同軸ケーブルを使
用してBSチューナーに供給している。
【0003】一方、CS(デジタル)放送は、二つの衛
星を用いて12.25〜12.75GHzの周波数帯で
放送を行っている。この二つの衛星から、それぞれ同じ
周波数を用いて垂直・水平の二つの偏波(合計で4つの
偏波)で送信している。この場合、CS受信アンテナに
設けられたコンバータ内で、受信したCS放送信号を1
050〜1550MHzの周波数帯の第1の中間周波数
信号CS−IF(以下CS信号CS−IF)に変換した
上で、屋内に設けられたCSチューナーに伝送してい
る。
【0004】ここで、BS放送とCS放送とをそれぞれ
受信できるようにするには、BSアンテナとBSチュー
ナーを1対1で連結し、CSアンテナとCSチューナー
を1対1で連結する受信システムを構成するのが基本的
であるが、マンション等の集合住宅に、このような受信
システムを採用すると、配線量が増え、配線施工も困難
を来たす。そのため、最近のマンション等の集合住宅で
は、BS放送とCS放送およびUHF・VHF放送の受
信信号を1本の同軸ケーブルで広帯域で多チャンネル伝
送できるような受信システムが採用されいる。
【0005】図5は、このような共同受信システムの例
を示している。図5に示すように、VHFアンテナ1、
UHFアンテナ2、BSアンテナ3、CSアンテナ4に
より地上波(VHF〜UHF)放送、BSデジタル放
送、BSアナログ放送、CSデジタル放送の受信を行
う。
【0006】VHFアンテナ1、UHFアンテナ2で受
信されたVHF、UHF地上波放送信号は、混合器7で
混合され、1本の同軸ケーブルで伝送できるように一軸
化される。その後BS・UVブースター8に伝送されて
増幅される。
【0007】BSアンテナ3で受信されたBS放送信号
はBSコンバーター5で高周波増幅された後、BS中間
周波数信号(BS−IF信号)に変換される。BS中間
周波数信号(BS−IF信号)はBS・UVブースター
8に伝送されて、さらに増幅される。
【0008】また上述したように、CSアンテナ4で受
信されたCS放送信号は、CSコンバーター6で高周波
増幅された後、複数のCS中間周波数信号(CS−IF
信号)に変換される。これらのCS中間周波数信号(C
S−IF信号)は4本の同軸ケーブルを使ってCSブー
スター9へ伝送され、CSブースター9で増幅された
後、さらにブロックコンバータが内蔵されている。この
例では2衛星対応衛星信号切換器10に入力される。2
衛星対応衛星信号切換器10では、CSチューナー側か
ら送られてくる偏波面切換信号と衛星切換信号により偏
波面とCS衛星の切換が制御(選択)される。
【0009】BS・UVブースター8で混合された信号
(VHF、UHF、BS)も、2衛星対応衛星信号切換
器10に入力される。この例では2衛星対応衛星信号切
換器10内に設けられたブロックコンバータで、105
0〜1550MHz帯のCS信号を周波数変換(アップ
コンバート)してBS周波数帯域よりも高域側に配置し
て、全ての信号が互いに混合しないようにした上で、1
本の同軸ケーブルで伝送できるようにしている(図6参
照)。一軸化された放送信号は集合住宅に設けられた分
配器17を介して各部屋の壁コンセント11へ配信され
る。壁コンセント11から放送信号がCSチューナー1
3に入力される。さらに放送信号は、BS・UV分波器
12でVHF信号とUHF信号に分離された上でU・V
チューナー14に入力される。なお、110°CSデジ
タル放送信号の場合には、BSアンテナ3でこの110
°CSデジタル放送信号も受信できるので、この場合に
はBS−IF信号と同じ中間周波数信号に変換された信
号(この場合もCS−IF信号として説明する。)を含
むBS中間周波数信号がBSチューナー(BSデジタル
チューナー)15に入力することになる。
【0010】BSデジタルチューナー15では、BSコ
ンバータ5から送られてきた1032〜1336MHz
帯のBS−IF信号中から希望するチャンネルを選択す
ることで、送信側で送られた映像と音声信号を受信でき
る。図7は、110°CSデジタル放送信号も受信でき
るBSデジタルチューナー15のブロック図である。
【0011】図7に示すBSデジタルチューナー15を
用いてBS放送を受信する場合、チューナー入力端子2
0に供給され受信信号(BS−IF,CS−IF)は、
初段増幅部であるRF増幅器21で増幅された後トラッ
キングフィルタ22に供給され、トラッキングフィルタ
22で選局チャネル周波数に応じてシフトする所定周波
数範囲の信号が選択される。選択された所定周波数範囲
の受信信号は、可変減衰器(可変ATT)23でAGC
(Automatic gain control:自動利得制御)回路29か
らの制御信号によりその受信信号のレベルが調整され
る。そして、レベル調整された受信信号がRF増幅器2
4で増幅した後ミキサー回路25に入力される。
【0012】ミキサー回路25は、周知のように周波数
混合用のミキサー25a、局部発振器25bおよび増幅
器25cで構成され、ここで、チャンネル選局と連動す
る局部発振器25bの発信信号とBS−IF信号とを混
合して、480MHzの第2の中間周波信号BS−IF
(以下IF信号という)に変換される。
【0013】ミキサー回路25で得られた第2の中間周
波信号IFは、SAW(Surface acoustic wave:弾性
表面波)フィルタ26に入力される。SAWフィルタ2
6ではIF信号のうちの所望のチャンネルの周波数帯の
みが通過するような狭帯域特性となされている。選局し
たチャンネルのIF信号はIF増幅器27で増幅された
後、可変減衰器(可変ATT)28に供給される。IF
信号が可変減衰器28を通過する際に、AGC回路29
からの制御信号により信号レベルが調整される。その
後、直交検波回路31で、IF信号が二つに分けられミ
キサーb,cで発振器aからの発振信号と混合され、直
交2相検波されて2軸信号(I信号とQ信号)が形成さ
れる。I信号とQ信号は直交検波回路31内部の増幅器
e,fで増幅された後出力される。直交検波回路31の
出力はローパスフィルタ(LPF)32で選局チャンネ
ル信号のみ抽出されたのち、信号復調用のPSKデコー
ダ33に入力される。PSKデコーダ33で復調された
映像および音声信号はテレビ受信機に内蔵された映像お
よび音声増幅系(図示はしない)等に供給される。
【0014】ここで、受信されたBS−IF信号のレベ
ルが低いとき、PSKデコーダ33の内部に設けられた
A/D変換器(図示はしない)より出力されたI,Q信
号のレベル変化がAGC回路29で検出されるので、チ
ューナー回路を通過するBS信号のレベルが一定レベル
となるように可変減衰器23と可変減衰器28の出力が
それぞれ制御される。これで、一定レベルのBS−IF
信号(CS−IF信号を含む)が出力されるようにAG
C制御される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近のBS
受信装置、例えばBSアンテナおよびBSチューナーな
どでは、上述したように110°CS(通信衛星の軌道
位置:東経110°)放送信号を受信できるように設計
されており、その受信周波数帯域はCS帯域も含まれて
いる。図6に示すようにBS−IF信号とCS−IF信
号の帯域の間隔は50MHzしかないため、BS−IF
信号とCS−IF信号との分離は一般に困難である。従
って、BS放送信号を受信するとき、BSチューナー1
5にBS−IF信号とCS−IF信号が分離されずに一
緒に入力されることになる。この場合、例えば、BS・
UVブースター8とCSブースター9のゲインの調整や
ゲイン傾き調整のポジションなどにより、BS−IF信
号のレベルに対してCS−IF信号のレベルが特段に高
い、例えば、図8に示すようにCS−IF信号のレベル
がBS−IF信号のレベルより15dB以上高くなる場
合も生ずることがある。そうすると、BS−IF信号を
受信しようとするときには、このCS−IF信号が妨害
波となる。つまり、BSチューナー15のAGC回路2
9は、BS−IF信号の受信レベルに対して動作するか
らこのAGC制御によって、CS−IF信号の妨害波が
強レベルでチューナー回路を通過することになる。
【0016】これによって、図9に示すような相互変調
妨害が発生する。図9は、1300MHz(BS15チ
ャンネル)のBS−IF信号を受信する場合、相互変調
妨害を受ける様子を示している。図9に示すように、1
300MHzのBS−IF信号受信するとき、その隣接
チャネル1350MHzと次隣接チャネル1400MH
zの3次歪みは,受信チャネル周波数(1300MH
z)と同一になり、希望波を妨害する。その結果、ミキ
サー回路25やその周辺回路(例えばRF増幅器24)
で歪みが発生するため、テレビ受信機の画面上にはビッ
トエラーによるブロックノイズの発生や画消えを起こす
という問題がある。
【0017】通常はアンテナ系でCS信号とBS信号の
レベル差が生じないように調整することが可能である
が、マンション等の集合住宅の場合、BS・UVブース
ター8およびCSブースター9の設置場所が調整しにく
いところにある場合が多く、したがって、簡単に受信信
号のレベルを調整することが不可能であるために起こり
得る問題である。
【0018】そこで、この発明は、受信信号レベルに格
差が発生しているような場合でもCS信号の妨害波によ
る相互変調歪みを軽減でき、ブロックノイズなどの受信
障害を改善できるBSデジタルチューナーを提供するこ
とを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係るBSデジ
タルチューナーは、BSデジタル放送信号を受信するB
Sデジタルチューナーにおいて、BSデジタルチューナ
ーから出力するBS信号のレベルを一定値に保つように
する自動利得制御手段と、BSデジタルチューナーのミ
キサー回路から出力された中間周波信号を増幅するゲイ
ン切り替え可能な増幅手段と、増幅手段の出力を調整し
て妨害波を軽減するための増幅手段のゲインを切り換え
る切換手段とを備えるものである。
【0020】この発明においては、BSデジタルチュー
ナー内のミキサー回路から出力された中間周波信号を増
幅するゲイン切り替え可能な増幅手段が設けられ、受信
したBS信号とCS信号のレベル差が所定値以上、例え
ば受信障害が発生するようなレベル差が生じている場合
に、増幅手段のゲインを大きくする。例えば20dBか
ら28dBにアンプゲインを切り換え、その後で自動利
得制御を行う。そうすると、AGC制御によって受信信
号レベルが低くなるように制御されるので、希望波以外
の信号(CS−IF信号)レベルも相対的に低下するこ
とになるから、結果として、妨害波による相互変調歪み
を軽減できる。これによって、ブロックノイズなどの受
信障害を改善することが可能となる。
【0021】したがって、受信信号中のBS信号のレベ
ルおよびCS信号のレベルを検出する検出手段と、BS
信号のレベルとCS信号のレベルとを比較する比較手段
と、BS信号のレベルとCS信号のレベル差が所定値以
上と判断されたとき、増幅手段のゲインを大きくするゲ
イン切換制御手段とをさらに備えることによって、ゲイ
ン切換を実現でき、自動的に相互変調歪みによるブロッ
クノイズなどの受信障害を改善することが可能となる。
受信したBS信号とCS信号のレベル差が所定値より小
さい場合、増幅手段のゲインが小さい方に切り換えられ
る。これにより、受信信号が低いレベルでチューナー回
路を通過することを回避し、弱入力時の特性が悪化する
副作用を抑制できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、こ
の発明の第1の実施の形態のBSデジタルチューナー1
00のブロック図である。また、この図1はその大部分
を図7に示す従来回路構成しているので、図7と対応す
る部分には同一符号を付して示している。図2は、IF
増幅器101の構成を示している。
【0023】図1に示すように、BSデジタルチューナ
ー100は、RF増幅器21と、トラッキングフィルタ
22と、可変減衰器(可変ATT)23と、RF増幅器
24と、ミキサー回路25と、SAWフィルタ26と、
IF信号を増幅する増幅手段としてのIF増幅器101
と、可変減衰器(可変ATT)28と、自動利得制御手
段としてのAGC回路29と、チャンネル選択回路30
と、直交検波回路31と、ローパスフィルタ32と、P
SKデコーダ33と、外部入力装置Pとから構成されて
いる。
【0024】RF増幅器21は初段増幅器である。入力
された受信信号(BS−IF,CS−IF)はRF増幅
器21で所定レベルに増幅される。トラッキングフィル
タ22は、通過させる周波数範囲が可変なフィルタであ
る。このトラッキングフィルタ22は、PLL(Phase
Locked Loop)回路34からの制御信号Vcにより受信
しようとするチャンネルの周波数を含む所定の周波数帯
域を選択し、この所定周波数帯域の受信信号のみ通過さ
せる。可変減衰器23は、AGC回路29の制御で通過
する受信信号のレベルを調整する。RF増幅器24は中
間(段間)増幅器である。RF増幅器24では、受信信
号のレベルがさらに増幅される。
【0025】また、ミキサー回路25は、上述したよう
にミキサー25aと、局部発振器25bと、増幅器25
cとから構成されている。ミキサー回路25では、チャ
ンネルセレクトと連動する局部発振器25bの局部発信
信号とBS−IF信号(CS−IF信号を含む。以下同
じ。)とを混合して、480MHzのIF信号に変換す
る。SAWフィルタ26は、IF信号のうちの所望のチ
ャンネルの周波数帯のIF信号のみを通過させ出力する
弾性表面波フィルタである。
【0026】IF増幅器101は、ゲインの切り換えが
可能な増幅器である。このIF増幅器101は、例え
ば、図2に示すように、20dBのアンプと、28dB
のアンプと、切り換える切換手段としての切換スイッチ
SWとから構成されている。切換スイッチSWは外部入
力装置P、例えば、外部操作パネルまたはリモートコン
トロールの操作キーによる手動で制御される。このIF
増幅器101では、SAWフィルタ26を通過する後の
IF信号が上述したゲインだけ増幅される。アンプゲイ
ンは一例であって、適宜選択し得る値である。
【0027】また、AGC回路29は、BS信号のレベ
ルを自動的に制御する回路である。このAGC回路29
の設定は弱入力時の受信限界レベルや中電界でのC/N
対BER(ビット誤り率)の性能、また強電界時の受信
限界レベルを考慮して決めている。
【0028】直交検波回路31は、480MHz信号を
発振する発振器aと、ミキサーb,cと、90°移相回
路dと、増幅器e、fとから構成されている。入力され
たIF信号が二つに分離され、一つはミキサーbで発振
器aからの発振信号と混合されI信号に変換される。一
つはミキサーcで移相回路dにより90°移相された発
振信号と混合されQ信号に変換される。移相90°に異
なる二つの信号(I信号とQ信号)は増幅器e、fでそ
れぞれ増幅された後出力される。
【0029】また、PSKデコーダ33は、この例では
いずれも図示はしないが、TC8PSK(Trellis Code
d 8 Phase Shift Keying)デコーダと、QPSK(Quad
rature Phase Shift Keying)デコーダおよびBPSK
(Binary Phase shift keying)デコーダを含み、さら
にA/D変換器等周知の回路系を含む。PSKデコーダ
33内部のA/D変換器で、I、Q信号に基づいてIF
信号のレベルが検出され、IF信号のレベルに応じた検
出信号がAGC回路29に出力されて、AGC回路29
によりBS−IF信号とIF信号のレベルを制御する。
BS放送やCS放送の選局映像および音声信号などがこ
のPSKデコーダ33から出力される。
【0030】次に、BSデジタルチューナー100の動
作について、図1および図2を参照して説明する。ここ
で、BSデジタル放送の受信システムは、上述した共同
受信システム(図5参照)と同一である。BSデジタル
放送を受信する際、受信信号(BS−IF,CS−I
F)が入力端子20に入力され、初段増幅部のRF増幅
器21で増幅される。RF増幅器21で増幅された受信
信号がトラッキングフィルタ22に供給され、トラッキ
ングフィルタ22でユーザの選局チャネル周波数を含む
所定周波数範囲の信号が選択される。選択された所定周
波数範囲の受信信号は、可変減衰器23に入力され、可
変減衰器23はAGC回路29からの制御信号により受
信信号のレベルが調整される。そして、レベルが調整さ
れた受信信号がRF増幅器24に入力され、増幅した後
ミキサー回路25に入力される。
【0031】ミキサー回路25で得られたIF信号は、
SAWフィルタ26に入力される。SAWフィルタ26
ではIF信号のうちの選局チャンネルの周波数帯のみが
通過して出力される。選局チャンネルの周波数帯を含む
IF信号はIF増幅器101に入力され、IF増幅器1
01で増幅された後、可変減衰器28へ供給される。I
F信号が可変減衰器28を通過する際に、AGC回路2
9からの制御信号によりレベルが調整され、その後直交
検波回路31に入力され、直交2相検波されてI信号と
Q信号が出力される。直交検波回路31の出力はローパ
スフィルタ(LPF)32に入力され、信号中の高周波
部分を除いた後、PSKデコーダ33に入力される。P
SKデコーダ33の出力はテレビ受信機に入力される。
【0032】上述したように、BS放送受信開始後、ユ
ーザがテレビ受信機の画面を通じて受信障害があるか否
かを判断する。例えば、CS信号のレベルがBS信号の
レベルより特段に大きく(例えば、その差は15dB以
上である場合)、画面上でブロックノイズの発生や画消
えを起こす受信障害が発生している場合、外部操作パネ
ル、またはリモートコントロールの操作キーでIF増幅
器101の切換スイッチSWを28dBのアンプAP2
側に切り換える(図2参照)。
【0033】ゲインを切り換えると、IF信号レベルが
大きくなるので、今度はAGC回路29からのAGC信
号により、可変減衰器23はIF信号のレベルを減衰さ
せる方向に働く。このように、通過する受信信号のレベ
ルを下げることで、RF増幅器24やミキサー回路25
の非直線特性部分を使用しないようにできるため、RF
増幅器24およびミキサー回路25での歪みがゲインを
切り換える前よりも大幅に抑えられる。受信障害がない
場合には、IF増幅器101の切換スイッチSWを通常
に使用する20dBのアンプAP1側に接続したままの
状態でよい(図2参照)。
【0034】このように本実施の形態においては、チュ
ーナー回路にゲインの異なる、この例では20dBのア
ンプAP1と28dBのアンプAP2とを有するIF増
幅器101が設けられ、受信したBS−IF信号とCS
−IF信号のレベル差が所定値以上(受信障害が発生す
るレベル以上)であるとき、IF増幅器101の切換ス
イッチを28dBのアンプAP2側に切り換え、AGC
回路29が、BS信号のレベルを下げる方向に可変減衰
器23を制御している。これにより、CS信号の妨害波
によるRF増幅器24とミキサー回路25での歪みを軽
減できるため、ブロックノイズなどの受信障害を改善す
ることができる。
【0035】次に、図面を参照しながら、この発明の第
2の実施の形態について説明する。図3は、第2の実施
の形態のBSデジタルチューナー200のブロック図で
ある。また、この図3において、図1および図7と対応
する部分には同一符号を付して示す。
【0036】図3に示すように、BSデジタルチューナ
ー200は、上述と同様にRF増幅器21と、トラッキ
ングフィルタ22と、可変減衰器23と、RF増幅器2
4と、ミキサー回路25と、SAWフィルタ26と、I
F信号を増幅する増幅手段としてのIF増幅器101
と、可変減衰器28と、自動利得制御手段としてのAG
C回路29と、チャンネル選択回路30と、直交検波回
路31と、ローパスフィルタ32と、PSKデコーダ3
3と、検出手段としてのBS・CS信号レベル検出部4
0と、比較手段としてのBS・CS信号レベル比較部4
1と、ゲイン切換手段としての切換制御部42とから構
成されている。
【0037】IF増幅器101は、ゲインの切り換えが
可能な増幅器である。このIF増幅器101は、例え
ば、20dBのアンプAP1と、28dBのアンプAP
2と、切換スイッチSWとから構成されている(図2参
照)。
【0038】BS・CS信号レベル検出部40では、受
信したBS信号BS−IFのレベルとCS信号CS−I
Fのレベルを検出する。検出ポイントはチューナー回路
の前段、例えばRF増幅器21の入力端またはトラッキ
ングフィルタ22の出力端である。レベル比較部41
は、受信したBS信号BS−IFとCS信号CS−IF
のレベルの差分を算出し、予め規定された所定値と比較
する。
【0039】切換制御部42は、受信したBS信号とC
S信号のレベルの差が所定値、例えば15dB以上であ
る場合、IF増幅器101の切換スイッチSWを28d
BのアンプAP2側に切り換える。したがって、受信し
たBS信号とCS信号のレベルの差が、15dBより小
さい場合、IF増幅器101の切換スイッチは20dB
のアンプAP1側に切り換えられた状態を保持する。
【0040】次に、BSデジタルチューナー200の動
作について、図3および図4を参照して説明する。図4
は、BSデジタルチューナー200の動作を示してい
る。なお、BSデジタル放送の受信システムは、上述し
た共同受信システム(図5参照)と同一である。
【0041】BSデジタル放送を受信する際、受信信号
(BS−IF,CS−IF)が入力端子20に入力さ
れ、初段増幅部のRF増幅器21で増幅される。RF増
幅器21で増幅された受信信号がトラッキングフィルタ
22に供給され、トラッキングフィルタ22でユーザの
選局チャネル周波数を含む所定周波数範囲の信号が選択
される。選択された所定周波数範囲の受信信号は、可変
減衰器23に入力され、可変減衰器23はAGC回路2
9からの制御信号により受信信号のレベルが調整され
る。そして、レベルが調整された受信信号がRF増幅器
24に入力され、増幅した後ミキサー回路25に入力さ
れる。
【0042】ミキサー回路25で得られたIF信号は、
SAWフィルタ26に入力される。SAWフィルタ26
ではIF信号のうちの選局チャンネルの周波数帯のみが
通過して出力される。選局チャンネルの周波数帯を含む
IF信号はIF増幅器101に入力され、IF増幅器1
01で増幅された後、可変減衰器28へ供給される。I
F信号が可変減衰器28を通過する際に、AGC回路2
9からの制御信号によりレベルが調整され、その後直交
検波回路31に入力され、直交2相検波されてI信号と
Q信号が出力される。直交検波回路31の出力はローパ
スフィルタ(LPF)32に入力され、信号中の高周波
部分を除いた後、PSKデコーダ33に入力される。P
SKデコーダ33の出力はテレビ受信機に入力される。
【0043】このようなBS放送を受信する場合、CS
信号の妨害波による相互変調歪みを軽減するために、B
Sデジタルチューナー200は、まず、図4に示すステ
ップS21で、放送信号を受信する。ステップS22で
は、入力された受信信号からBS信号BS−IFおよび
CS信号CS−IFのレベルを検出する。次に、ステッ
プS23で、レベル比較部41によりBSとCS信号の
レベル差分を算出する。
【0044】次の、ステップS24で、BS−IFとC
S−IF信号のレベル差が15dB以上であるか否かを
判断する。15dB以上である場合、即ち、テレビ受信
機の画面上にはブロックノイズの発生や画消えを起こす
受信障害が発生し易い状態にある場合、次のステップS
25で、切換制御部42を制御してIF増幅器101の
切換スイッチSWを28dBのアンプAP2側に切り換
える。
【0045】その後、ステップS26で、AGC回路2
9により制御を行う。アンプを切り換えた後、AGC回
路29からのAGC信号により、可変減衰器23では受
信信号のレベルを絞り込んで、次のRF増幅器24とミ
キサー回路25に供給する。このように、通過する受信
信号のレベルを下げることで、RF増幅器24およびミ
キサー回路25の非直線部分を使用しないようにするた
め、RF増幅器24およびミキサー回路25での歪みが
抑えられる。
【0046】最後のステップS27で、電源がオフされ
たか否かを判断する。電源がオフされた場合、動作が終
了する。なお、電源がオフされなかった場合、ステップ
S22に戻り、上述した動作を繰り返す。
【0047】このように本実施の形態においては、チュ
ーナー回路の後段に20dBのアンプと28dBのアン
プとを有するIF増幅器101が設けられている。BS
放送を受信する際に、受信したBS−IF信号のレベル
とCS−IF信号のレベルを検出して、その差分を算出
し、BS−IF信号とCS−IF信号のレベルの差が、
例えば15dB以上である場合、IF増幅器101の切
換スイッチSWを28dBのアンプAP2側に切り換
え、AGC回路29が、BS信号のレベルを下げる方向
に可変減衰器23を制御する。これにより、CS信号の
妨害波によるRF増幅器24とミキサー回路25での歪
みを軽減できるため、ブロックノイズなどの受信障害を
改善することができる。
【0048】受信したBS信号とCS信号のレベル差分
が15dBより小さい場合、IF増幅器101の切換ス
イッチSWを通常に使用する20dBのアンプAP1側
に接続したままの状態にする。これにより、受信信号が
低いレベルで回路を通過することを回避し、弱入力時の
特性が悪化する副作用を抑制できる。
【0049】なお、上述実施の形態では、IF増幅器1
01が20dBと28dBの二つのアンプを有するもの
を示したが、一つのアンプで二つ以上のゲイン値を有す
るものにもこの発明を同様に適用できる。例えば、IF
増幅器101が一つのアンプより構成され、このアンプ
は20dBと28dBのゲインを有し、かつこの二つゲ
インの切り換えが可能である。BS放送を受信する際
に、受信したBS−IF信号のレベルとCS−IF信号
のレベルを検出して、その差分を算出し、BS−IF信
号とCS−IF信号のレベル差が、例えば15dB以上
である場合、IF増幅器101の切換スイッチSWを2
8dBのゲイン側に切り換え、AGC回路29が、BS
信号のレベルを下げる方向に可変減衰器23を制御す
る。
【0050】受信したBS信号とCS信号のレベル差分
が15dBより小さい場合、IF増幅器101の切換ス
イッチSWを通常に使用する20dBのゲイン側に接続
したままの状態を保持する。この場合も、上述した実施
の形態と同様な効果を得ることができる。
【0051】
【発明の効果】この発明によれば、複数のゲインを有
し、BSデジタルチューナーのミキサー回路から出力さ
れた中間周波信号を増幅する増幅手段が設けられ、受信
したBS信号とCS信号のレベル差が所定値以上である
場合に増幅手段のゲインを大きくすることで、自動利得
制御手段によりミキサー回路およびその周辺回路への入
力信号のレベルを調整するものであり、これによってC
S信号の妨害波による相互変調歪みを軽減できるため、
ブロックノイズなどの受信障害を改善できる。
【0052】また、受信したBS信号とCS信号のレベ
ルの差が所定値より小さい場合、増幅手段のゲインが小
さいアンプで信号を増幅することにより、受信信号が低
いレベルで回路を通過することを回避し、弱入力時の特
性が悪化する副作用を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のBSデジタルチューナーの
構成を示す図である。
【図2】増幅器の構成を示す図である。
【図3】第2の実施の形態のBSデジタルチューナーの
構成を示す図である。
【図4】第2の実施の形態のBSデジタルチューナーの
動作を示す図である。
【図5】共同受信システムの例を示す図である。
【図6】一軸化された受信信号の周波数配列状態を示す
図である。
【図7】従来のBSデジタルチューナーの構成を示す図
である。
【図8】CS信号とBS信号のレベル差を示す図であ
る。
【図9】相互変調妨害の説明図である。
【符号の説明】
1・・・VHFアンテナ、2・・・UHFアンテナ、3
・・・BSアンテナ、4・・・CSアンテナ、5・・・
BSコンバータ、6・・・CSコンバータ、7・・・U
V混合器、8・・・BS・UVブースタ、9・・・CS
ブースタ、10・・・切換器、11・・・壁コンセン
ト、12・・・BS・UV分波器、13・・・CSチュ
ーナー、14・・・UVチューナー、15,100,2
00・・・BSチューナー、20・・・BS−IF入力
端子、21,24・・・増幅器、22・・・トラッキン
グフィルタ、23,28・・・可変減衰器、25・・・
ミキサー回路、26・・・SAWフィルタ、27・・・
IF増幅器、29・・・AGC回路、30・・・チャン
ネル選択回路、31・・・IQ検波IC、32・・・L
PF、33・・・PSKデコーダ、34・・・PLL回
路、AP1,AP2・・・アンプ、SW・・・切換スイ
ッチ、P・・・外部入力装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 BSデジタル放送信号を受信するBSデ
    ジタルチューナーにおいて、 上記BSデジタルチューナーから出力するBS信号のレ
    ベルを一定値に保つようにする自動利得制御手段と、 上記BSデジタルチューナーのミキサー回路から出力さ
    れた中間周波信号を増幅するゲイン切り替え可能な増幅
    手段と、 上記増幅手段の出力を調整して妨害波を軽減するための
    上記増幅手段のゲインを切り換える切換手段とを備える
    ことを特徴とするBSデジタルチューナー。
  2. 【請求項2】 上記増幅手段は、少なくとも二つのゲイ
    ン値を有することを特徴とする請求項1に記載のBSデ
    ジタルチューナー。
  3. 【請求項3】 上記切換手段は、外部から入力された切
    換信号により上記増幅手段のゲインを切り換えることを
    特徴とする請求項1に記載のBSデジタルチューナー。
  4. 【請求項4】 上記BSデジタルチューナーは、 受信信号中のBS信号のレベルおよびCS信号のレベル
    を検出する検出手段と、 上記BS信号のレベルと上記CS信号のレベルとを比較
    する比較手段と、 上記BS信号のレベルとCS信号のレベル差が所定値以
    上と判断されたとき、上記増幅手段のゲインを大きくす
    るゲイン切換制御手段とをさらに備えることを特徴とす
    る請求項1に記載のBSデジタルチューナー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006014241A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Mitsubishi Electric Corp 増幅装置
JP2007318601A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Sony Corp 受信装置

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