JP2009105648A - 分配器と、それを用いたtv放送受信機、地上波tv放送受信機、衛星tv放送受信機、および地上波tvおよび衛星tv放送受信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部ノイズの影響を受け難く、不要輻射を放射し難い分配器を提供する。
【解決手段】この地上波TV放送用分配器1では、増幅回路7の電源電圧VCCをRF出力端子4を介して外部から与え、増幅回路7によって高周波信号を増幅するか否かを切換えるスイッチ5,6を制御するための制御信号φCをRF出力端子3を介して外部から与える。したがって、電源電圧入力端子54と制御信号入力端子75が筐体70外に突出していた従来に比べ、外部ノイズの影響を受け難くなり、不要輻射の放射が抑制される。
【選択図】図1
【解決手段】この地上波TV放送用分配器1では、増幅回路7の電源電圧VCCをRF出力端子4を介して外部から与え、増幅回路7によって高周波信号を増幅するか否かを切換えるスイッチ5,6を制御するための制御信号φCをRF出力端子3を介して外部から与える。したがって、電源電圧入力端子54と制御信号入力端子75が筐体70外に突出していた従来に比べ、外部ノイズの影響を受け難くなり、不要輻射の放射が抑制される。
【選択図】図1
Description
この発明は分配器とそれを用いたTV放送受信機に関し、特に、アンテナまたはLNBから入力端子を介して与えられる信号を増幅する増幅回路と、増幅回路の出力信号を複数の出力端子に分配する分配回路とを備えた分配器と、それを用いたTV放送受信機、地上波TV放送受信機、衛星TV放送受信機、および地上波TVおよび衛星TV放送受信機に関する。
図11は、従来の地上波TV放送用分配器の構成を示す回路ブロック図である。図11において、この地上波TV放送用分配器では、筐体70の外部に、RF入力端子71、複数(図では2つ)のRF出力端子72,73、電源電圧入力端子74、および制御信号入力端子75が設けられ、筐体70の内部に、スイッチ76,77、増幅回路78、分配回路79、およびコンデンサ80,81が設けられる。
RF入力端子71は、75Ωの同軸ケーブルを介してアンテナに接続される。RF出力端子72,73の各々は、地上波TV放送受信機に接続される。電源電圧入力端子74には、増幅回路78を駆動するための電源電圧VCCが与えられる。制御信号入力端子75には、スイッチ76,77を切換制御するための制御信号φCが入力される。
地上波TV放送局から送信された高周波信号(電波)は、アンテナで受信されてRF入力端子71に与えられ、分配器によって複数の地上波TV放送受信機に分配される。地上波TV放送受信機において高周波信号のレベルが低い場合は、制御信号φCがたとえば「L」レベルにされる。これにより、スイッチ76の端子76b,76c間が導通するとともに、スイッチ77の端子77b,77c間が導通し、アンテナによって受信された高周波信号は、増幅回路78で増幅された後に分配回路79によって複数の地上波TV放送受信機に分配される。
地上波TV放送受信機において高周波信号のレベルが高い場合は、制御信号φCがたとえば「H」レベルにされる。これにより、スイッチ76の端子76a,76c間が導通するとともに、スイッチ77の端子77a,77c間が導通し、アンテナによって受信された高周波信号は、増幅回路78で増幅されずに分配回路79によって複数の地上波TV放送受信機に分配される。
また、衛星TV放送用分配器は、アンテナで受信されてLNB(Low Noise Block Down Converter)で周波数変換された信号を複数の衛星TV放送受信機に分配する(たとえば、特許文献1参照)。
特開平9−8586号公報
しかし、従来の分配器では、電源電圧入力端子74および制御信号入力端子75が筐体70の外部に突出していたので、外部ノイズが端子74,75を介して筐体70内に入射し、受信性能が劣化するという問題があった。また、端子74,75を介して不要輻射が外部に放射されるという問題があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、外部ノイズの影響を受け難く、不要輻射を放射し難い分配器と、それを用いたTV放送受信機、地上波TV放送受信機、衛星TV放送受信機、および地上波TVおよび衛星TV放送受信機を提供することである。
この発明に係る分配器は、アンテナから入力端子を介して与えられる高周波信号を増幅する増幅回路と、増幅回路の出力信号を複数の出力端子に分配する分配回路とを備えた分配器において、増幅回路の電源電圧および増幅回路の利得を制御するための制御信号は、複数の出力端子のうちの1または2以上の出力端子を介して外部から与えられることを特徴とする。
好ましくは、電源電圧は、複数の出力端子のうちの1つの出力端子を介して与えられ、制御信号は、複数の電圧レベルのうちのいずれかのレベルに設定される制御電圧であり、電源電圧が与えられる出力端子とは別の出力端子を介して与えられる。
また好ましくは、電源電圧は、複数の出力端子のうちの1つの出力端子を介して与えられ、制御信号は、パルス信号列であり、電源電圧が与えられる出力端子と同じ出力端子を介して電源電圧に重畳して与えられる。
また、この発明に係る他の分配器は、アンテナのLNBから入力端子を介して与えられた中間周波信号を増幅する増幅回路と、増幅回路の出力信号を複数の出力端子に分配する分配回路とを備えた分配器において、LNBおよび増幅回路の電源電圧は、複数の出力端子のうちの1または2以上の出力端子を介して外部から与えられることを特徴とする。
好ましくは、LNBは第1の電源電圧によって駆動され、増幅回路は、第1の電源電圧と異なる第2の電源電圧によって駆動される。第1の電源電圧は、複数の出力端子のうちの1つの出力端子と入力端子を介して外部からLNBに与えられ、第2の電源電圧は、複数の出力端子のうちの他の出力端子を介して外部から増幅回路に与えられる。
また好ましくは、LNBは第1の電源電圧によって駆動され、増幅回路は、第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧によって駆動される。第1の電源電圧は、複数の出力端子のうちの1つの出力端子と入力端子を介して外部からLNBに与えられ、さらに、第1の電源電圧を降圧して第2の電源電圧を生成する降圧回路を備える。
また好ましくは、増幅回路の利得はパルス信号列によって制御され、パルス信号列は、第1の電源電圧が与えられる出力端子と同じ出力端子を介して第1の電源電圧に重畳して与えられる。
また、この発明に係るTV放送受信機は、上記分配器または上記他の分配器を備えたことを特徴とする。
また、この発明に係る地上波TV放送受信機は、上記分配器を備えたことを特徴とする。
また、この発明に係る衛星TV放送受信機は、上記他の分配器を備えたことを特徴とする。
また、この発明に係る地上波TVおよび衛星TV放送受信機は、上記分配器と、上記他の分配器とを備えたことを特徴とする。
この発明に係る分配器では、増幅回路の電源電圧と増幅回路の利得を制御するための制御信号は、複数の出力端子のうちの1または2以上の出力端子を介して外部から与えられる。したがって、増幅回路用の電源電圧を入力するための入力端子と制御信号を入力するための入力端子が無いので、それらが筐体外に突出していた従来に比べ、外部ノイズの影響を受け難くなり、不要輻射の放射が抑制される。
また、この発明に係る他の分配器では、LNBおよび増幅回路の電源電圧は、複数の出力端子のうちの1または2以上の出力端子を介して外部から与えられる。したがって、増幅回路用の電源電圧を入力するための入力端子が無いので、それが筐体外に突出していた従来に比べ、外部ノイズの影響を受け難くなり、不要輻射の放射が抑制される。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による地上波TV放送用分配器の構成を示す回路ブロック図である。図1において、この地上波TV放送用分配器では、筐体1の外部に、RF入力端子2と複数(図では2つ)のRF出力端子3,4が設けられ、筐体1の内部に、スイッチ5,6、増幅回路7、分配回路8、およびコンデンサ9,10が設けられる。
図1は、この発明の実施の形態1による地上波TV放送用分配器の構成を示す回路ブロック図である。図1において、この地上波TV放送用分配器では、筐体1の外部に、RF入力端子2と複数(図では2つ)のRF出力端子3,4が設けられ、筐体1の内部に、スイッチ5,6、増幅回路7、分配回路8、およびコンデンサ9,10が設けられる。
RF入力端子2は、75Ωの同軸ケーブルを介してアンテナに接続されるとともに、スイッチ5の共通端子5cに接続される。スイッチ5の一方切換端子5aはスイッチ6の一方切換端子6aに接続され、スイッチ5の他方切換端子5bは増幅回路7を介してスイッチ6の他方切換端子6bに接続される。スイッチ6の共通端子6cは分配回路8の入力ノード8cに接続され、分配回路8の一方出力ノード8aはコンデンサ9を介してRF出力端子3に接続され、分配回路8の他方出力ノード8bはコンデンサ10を介してRF出力端子4に接続される。分配回路8としては、たとえば、減衰量が少なく、アイソレーション特性の良いY分配回路が使用される。RF出力端子3,4の各々は、地上波TV放送受信機に接続される。
増幅回路7を駆動するための電源電圧VCCは、地上波TV放送受信機からRF出力端子4を介して増幅回路7に与えられる。スイッチ5,6を切換制御するための制御信号φCは、もう1つの地上波TV放送受信機からもう1つのRF出力端子3を介してスイッチ5,6に与えられる。制御信号φCは、「H」レベル(電源電圧VCC)および「L」レベル(接地電圧GND)のうちのいずれか一方のレベルにされる電圧信号である。
次に、この地上波TV放送用分配器の動作について説明する。地上波TV放送局から送信された高周波信号(電波)は、アンテナで受信されてRF入力端子2に与えられ、分配器によって複数の地上波TV放送受信機に分配される。地上波TV放送受信機において高周波信号のレベルが低い場合は、制御信号φCが「L」レベルにされる。これにより、スイッチ5の端子5b,5c間が導通するとともに、スイッチ6の端子6b,6c間が導通し、アンテナによって受信された高周波信号は、増幅回路7で増幅された後に分配回路8によって複数の地上波TV放送受信機に分配される。
地上波TV放送受信機において高周波信号のレベルが高い場合は、制御信号φCが「H」レベルにされる。これにより、スイッチ5の端子5a,5c間が導通するとともに、スイッチ6の端子6a,6c間が導通し、アンテナによって受信された高周波信号は、増幅回路7で増幅されずに分配回路8によって複数の地上波TV放送受信機に分配される。
図2は、スイッチ5,6の具体的構成を示す図である。図2において、スイッチ5,6は、抵抗素子11〜17、ダイオード18〜21、およびコンデンサ22,23を含む。抵抗素子11,12は、RF出力端子4と接地電圧GNDのラインとの間に直列接続され、それらの間のノードN11は増幅回路7の入力ノードに接続される。抵抗素子13,14は、RF出力端子4と接地電圧GNDのラインとの間に直列接続され、それらの間のノードN13は増幅回路7の出力ノードに接続される。
ダイオード18のアノードはノードN11に接続され、そのカソードはコンデンサ22を介してRF入力端子2に接続されるとともに、抵抗素子15を介して接地される。ダイオード19のアノードはノードN13に接続され、そのカソードはコンデンサ23を介して分配回路8の入力ノード8cに接続されるとともに、抵抗素子16を介して接地される。ダイオード20,21のカソードはそれぞれダイオード18,19のカソードに接続され、ダイオード20,21のアノードは抵抗素子17を介してRF出力端子3に接続される。
制御信号φCが「L」レベルの場合は、ダイオード18,19が導通するとともにダイオード20,21が非導通になる。これにより、RF入力端子2からの高周波信号は、コンデンサ22およびダイオード18を介して増幅回路7に入力され、増幅される。増幅回路7の出力信号は、ダイオード19およびコンデンサ23を介して分配回路8の入力ノード8cに与えられる。
制御信号φCが「H」レベルの場合は、ダイオード20,21が導通するとともにダイオード18,19が非導通になる。これにより、RF入力端子2からの高周波信号は、増幅回路7で増幅されず、コンデンサ22、ダイオード20,21、およびコンデンサ23を介して分配回路8の入力ノード8cに与えられる。
この実施の形態1では、増幅回路7の電源電圧VCCはRF出力端子4を介して地上波TV放送受信機から与えられ、増幅回路7によって高周波信号を増幅するか否かを切換えるスイッチ5,6を制御するための制御信号φCはRF出力端子3を介して地上波TV放送受信機から与えられる。したがって、電源電圧入力端子74および制御信号入力端子75が無いので、それらが筐体70の外部に突出していた従来に比べ、外部ノイズの影響を受け難くなり、不要輻射の放射が抑制される。また、それらの端子74,75に配線を接続する必要が無いので、作業性が良くなる。
図3は、実施の形態1の変更例を示す回路ブロック図であって、図1と対比される図である。図3において、この変更例が図1の地上波TV放送用分配器と異なる点は、RF出力端子3を介して制御信号φ1を入力する代わりに、制御信号φ1を内部で発生する積分回路25を設けた点である。積分回路25は、地上波TV放送受信機からRF出力端子4を介して与えられるパルス信号列φPを積分して制御信号φCを生成する。パルス信号列φPは、増幅回路7の電源電圧VCCに重畳して入力される。
この変更例では、実施の形態1と同じ効果が得られる他、1つのRF出力端子4を介して増幅回路7の電源電圧VCCを与えるとともにスイッチ5,6を制御することができる。
[実施の形態2]
図4は、この発明の実施の形態2による衛星TV放送用分配器の構成を示す回路ブロック図である。図4において、この衛星TV放送用分配器では、筐体30の外部に、IF入力端子31と複数(図では2つ)のIF出力端子32,33が設けられ、筐体30の内部に、増幅回路34、分配回路35、およびコンデンサ36,37が設けられる。
図4は、この発明の実施の形態2による衛星TV放送用分配器の構成を示す回路ブロック図である。図4において、この衛星TV放送用分配器では、筐体30の外部に、IF入力端子31と複数(図では2つ)のIF出力端子32,33が設けられ、筐体30の内部に、増幅回路34、分配回路35、およびコンデンサ36,37が設けられる。
IF入力端子31は、75Ωの同軸ケーブルを介してアンテナのLNBに接続されるとともに、増幅回路34を介して分配回路35の入力ノード35cに接続される。分配回路35の一方出力ノード35aはコンデンサ36を介してIF出力端子32に接続され、分配回路35の他方出力ノード35bはコンデンサ37を介してIF出力端子33に接続される。分配回路35としては、たとえば、減衰量が少なく、アイソレーション特性の良いY分配回路が使用される。IF出力端子32,33の各々は、衛星TV放送受信機に接続される。
LNBを駆動するための電源電圧VCC1(たとえば12V)は、衛星TV放送受信機からIF出力端子32およびIF入力端子31を介してLNBに与えられる。増幅回路7を駆動するための電源電圧VCC2(たとえば3.3V)は、もう1つの衛星TV放送受信機からもう1つのIF出力端子33を介して増幅回路34に与えられる。電源電圧VCC2は、電源電圧VCC1よりも低い。衛星TV放送局から送信された高周波信号(電波)は、アンテナで受信され、LNBによって中間周波信号に変換される。中間周波信号は、IF入力端子31に与えられ、増幅回路34によって増幅され、分配回路35によって複数の衛星TV放送受信機に分配される。
なお、衛星TV放送では、地上波TV放送に比べ、地域などによる電波の強度差が小さいので、増幅回路34の利得の切換スイッチは設けられていない。
この実施の形態2では、LNBの電源電圧VCC1はIF出力端子32を介して衛星TV放送受信機から与えられ、増幅回路34の電源電圧VCC2はIF出力端子33を介して衛星TV放送受信機から与えられる。したがって、電源電圧入力端子74が無いので、それが筐体70の外部に突出していた従来に比べ、外部ノイズの影響を受け難くなり、不要輻射の放射が抑制される。また、電源電圧入力端子74に配線を接続する必要が無いので、作業性が良くなる。
図5は、実施の形態2の変更例を示す回路ブロック図であって、図4と対比される図である。図5において、この変更例が図4の衛星TV放送用分配器と異なる点は、RF出力端子33を介してLNB用の電源電圧VCC1を入力し、降圧回路37で電源電圧VCC1を降圧して増幅回路34の電源電圧VCC2を生成する点である。この変更例では、実施の形態2と同じ効果が得られる他、1つのIF出力端子33を介してLNBおよび増幅回路34を駆動させることができる。
図6は、実施の形態2の他の変更例を示す回路ブロック図であって、図5と対比される図である。図6において、この変更例が図5の衛星TV放送用分配器と異なる点は、図3で示したスイッチ5,6および積分回路25が追加されている点である。IF入力端子31はスイッチ5の共通端子5cに接続され、スイッチ5の一方切換端子5aはスイッチ6の一方切換端子6aに接続され、スイッチ5の他方切換端子5bは増幅回路7を介してスイッチ6の他方切換端子6bに接続される。スイッチ6の共通端子6cは分配回路8の入力ノード8cに接続される。
積分回路25は、衛星TV放送受信機からIF出力端子33を介して与えられるパルス信号列φPを積分して制御信号φCを生成する。パルス信号列φPは、LNBの電源電圧VCC1に重畳して入力される。スイッチ5,6の動作は、実施の形態1と同様であるので、その説明は繰り返さない。この変更例では、実施の形態2と同じ効果が得られる他、1つのIF出力端子33を介してLNBおよび増幅回路34を駆動させることができ、さらに増幅回路34の利得を制御することができる。
[実施の形態3]
図7は、この発明の実施の形態3によるTV放送受信機の構成を示すブロック図である。図7において、このTV放送受信機では、筐体40の外部に、入力端子41と複数(図では2つ)の出力端子42,43が設けられ、筐体40の内部に、分配器44と複数(図では2つ)の復調回路45,46が設けられる。分配器44としては、図1〜図6で示した5つの分配器のうちのいずれかが使用される。分配器44内の増幅回路の電源電圧VCCなどは復調回路45,46から供給される。図1〜図3で示した2つの地上波TV放送用分配器のうちのいずれかを分配器44として使用した場合は、このTV放送受信機は地上波TV放送受信機となる。図4〜図6で示した3つの衛星TV放送用分配器のうちのいずれかを分配器44として使用した場合は、このTV放送受信機は衛星TV放送受信機となる。
図7は、この発明の実施の形態3によるTV放送受信機の構成を示すブロック図である。図7において、このTV放送受信機では、筐体40の外部に、入力端子41と複数(図では2つ)の出力端子42,43が設けられ、筐体40の内部に、分配器44と複数(図では2つ)の復調回路45,46が設けられる。分配器44としては、図1〜図6で示した5つの分配器のうちのいずれかが使用される。分配器44内の増幅回路の電源電圧VCCなどは復調回路45,46から供給される。図1〜図3で示した2つの地上波TV放送用分配器のうちのいずれかを分配器44として使用した場合は、このTV放送受信機は地上波TV放送受信機となる。図4〜図6で示した3つの衛星TV放送用分配器のうちのいずれかを分配器44として使用した場合は、このTV放送受信機は衛星TV放送受信機となる。
入力端子41に与えられた受信信号は分配器44によって2つの復調回路45,46に分配される。復調回路45,46の各々は、入力された受信信号に対し、帯域制限、利得調整、周波数変換、誤り訂正を施してTS信号を生成する。復調回路45,46の出力信号はそれぞれ出力端子42,43に出力され、出力端子42,43の各々にはTVが接続される。
この実施の形態3では、実施の形態1,2の分配器を使用するので、実施の形態1,2と同じ効果が得られる。
図8は、この実施の形態3の変更例を示すブロック図であって、図7と対比される図である。図8において、このTV放送受信機が図7のTV放送受信機と異なる点は、復調回路46が除去され、分配器44の1つの出力信号がそのまま出力端子43に出力される点である。出力端子43には、たとえば、他のTV放送受信機の入力端子41が接続される。この場合は、受信信号を複数のTV放送受信機に分配することができる。
[実施の形態4]
図9は、この発明の実施の形態4による地上波TVおよび衛星TV放送受信機の構成を示すブロック図である。図9において、この地上波TVおよび衛星TV放送受信機では、筐体50の外部に、2つの入力端子51,52と複数(図では4つ)の出力端子53〜56が設けられ、筐体50の内部に、地上波TV放送用分配器57と衛星TV放送用分配器58と複数(図では4つ)の復調回路59〜62が設けられる。地上波TV放送用分配器57としては、図1〜図3で示した2つの分配器のうちのいずれかが使用される。衛星TV放送用分配器58としては、図4〜図6で示した3つの分配器のうちのいずれかが使用される。
図9は、この発明の実施の形態4による地上波TVおよび衛星TV放送受信機の構成を示すブロック図である。図9において、この地上波TVおよび衛星TV放送受信機では、筐体50の外部に、2つの入力端子51,52と複数(図では4つ)の出力端子53〜56が設けられ、筐体50の内部に、地上波TV放送用分配器57と衛星TV放送用分配器58と複数(図では4つ)の復調回路59〜62が設けられる。地上波TV放送用分配器57としては、図1〜図3で示した2つの分配器のうちのいずれかが使用される。衛星TV放送用分配器58としては、図4〜図6で示した3つの分配器のうちのいずれかが使用される。
アンテナで受信されて入力端子51に与えられた高周波信号は分配器57によって2つの復調回路59,60に分配される。復調回路59,60の各々は、入力された高周波信号に対し、帯域制限、利得調整、周波数変換、誤り訂正を施してTS信号を生成する。復調回路59,60の出力信号はそれぞれ出力端子53,54に出力され、出力端子53,54の各々にはTVが接続される。
また、LNBから入力端子52に与えられた中間周波信号は分配器58によって2つの復調回路61,62に分配される。復調回路61,62の各々は、入力された中間周波信号に対し、帯域制限、利得調整、周波数変換、誤り訂正を施してTS信号を生成する。復調回路59,60の出力信号はそれぞれ出力端子55,56に出力され、出力端子55,56の各々にはTVが接続される。
この実施の形態4では、実施の形態1,2の分配器を使用するので、実施の形態1,2と同じ効果が得られる。
図10は、この実施の形態4の変更例を示すブロック図であって、図9と対比される図である。図10において、この地上波TVおよび衛星TV放送受信機が図9の地上波TVおよび衛星TV放送受信機と異なる点は、復調回路60,62が除去され、分配器57,58の2つの出力信号がそのまま出力端子54,56に出力される点である。出力端子54,56には、たとえば、他の地上波TVおよび衛星TV放送受信機の入力端子51,52が接続される。この場合は、受信信号を複数の地上波TVおよび衛星TV放送受信機に分配することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,30,40,50,70 筐体、2,31,41,51,52,71,74,75 入力端子、3,4,32,33,42,43,53〜56,72,73 出力端子、5,6,76,77 スイッチ、7,34,78 増幅回路、8,35,79 分配回路、9,10,22,23,36,37,81,82 コンデンサ、11〜17 抵抗素子、18〜21 ダイオード、25 積分回路、37 降圧回路、44,57,58 分配器、45,46,59〜62 復調回路。
Claims (11)
- アンテナから入力端子を介して与えられる高周波信号を増幅する増幅回路と、前記増幅回路の出力信号を複数の出力端子に分配する分配回路とを備えた分配器において、
前記増幅回路の電源電圧および前記増幅回路の利得を制御するための制御信号は、前記複数の出力端子のうちの1または2以上の出力端子を介して外部から与えられることを特徴とする、分配器。 - 前記電源電圧は、前記複数の出力端子のうちの1つの出力端子を介して与えられ、
前記制御信号は、複数の電圧レベルのうちのいずれかのレベルに設定される制御電圧であり、前記電源電圧が与えられる出力端子とは別の出力端子を介して与えられることを特徴とする、請求項1に記載の分配器。 - 前記電源電圧は、前記複数の出力端子のうちの1つの出力端子を介して与えられ、
前記制御信号は、パルス信号列であり、前記電源電圧が与えられる出力端子と同じ出力端子を介して前記電源電圧に重畳して与えられることを特徴とする、請求項1に記載の分配器。 - アンテナのLNBから入力端子を介して与えられた中間周波信号を増幅する増幅回路と、前記増幅回路の出力信号を複数の出力端子に分配する分配回路とを備えた分配器において、
前記LNBおよび前記増幅回路の電源電圧は、前記複数の出力端子のうちの1または2以上の出力端子を介して外部から与えられることを特徴とする、分配器。 - 前記LNBは第1の電源電圧によって駆動され、
前記増幅回路は、前記第1の電源電圧と異なる第2の電源電圧によって駆動され、
前記第1の電源電圧は、前記複数の出力端子のうちの1つの出力端子と前記入力端子を介して外部から前記LNBに与えられ、
前記第2の電源電圧は、前記複数の出力端子のうちの他の出力端子を介して外部から前記増幅回路に与えられることを特徴とする、請求項4に記載の分配器。 - 前記LNBは第1の電源電圧によって駆動され、
前記増幅回路は、前記第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧によって駆動され、
前記第1の電源電圧は、前記複数の出力端子のうちの1つの出力端子と前記入力端子を介して外部から前記LNBに与えられ、
さらに、前記第1の電源電圧を降圧して前記第2の電源電圧を生成する降圧回路を備えることを特徴とする、請求項4に記載の分配器。 - 前記増幅回路の利得はパルス信号列によって制御され、
前記パルス信号列は、前記第1の電源電圧が与えられる出力端子と同じ出力端子を介して前記第1の電源電圧に重畳して与えられることを特徴とする、請求項6に記載の分配器。 - 請求項1から請求項7までのいずれかの分配器を備えたことを特徴とする、TV放送受信機。
- 請求項1から請求項3までのいずれかの分配器を備えたことを特徴とする、地上波TV放送受信機。
- 請求項4から請求項7までのいずれかの分配器を備えたことを特徴とする、衛星TV放送受信機。
- 請求項1から請求項3までのいずれかの分配器と、請求項4から請求項7までのいずれかの分配器とを備えたことを特徴とする、地上波TVおよび衛星TV放送受信機。
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