JP2003289260A - 電源装置、増幅装置、受信信号切換装置、及び共同受信システム - Google Patents

電源装置、増幅装置、受信信号切換装置、及び共同受信システム

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JP2003289260A
JP2003289260A JP2002092452A JP2002092452A JP2003289260A JP 2003289260 A JP2003289260 A JP 2003289260A JP 2002092452 A JP2002092452 A JP 2002092452A JP 2002092452 A JP2002092452 A JP 2002092452A JP 2003289260 A JP2003289260 A JP 2003289260A
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voltage
power supply
reception
transmission line
switching
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JP2002092452A
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Toshihiro Sugiura
敏博 杉浦
Hiroyoshi Konishi
博善 小西
Ichiro Shigetomi
一郎 重富
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Maspro Denkoh Corp
Original Assignee
Maspro Denkoh Corp
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏波面の異なる2種類の電波を受信するCS
アンテナにて得られる2種類の受信信号の一方を端末側
に伝送する共同受信システムにおいて、受信信号選択の
ために端末側から供給される直流電圧を利用して増幅器
への電源電圧を生成する電源回路の発熱を抑え、この電
源回路を内蔵した装置の小型化を図る。 【解決手段】 上記共同受信システムにて増幅器に電源
供給を行う電源回路30は、受信信号切換用の直流電圧
が高電圧(15V)であるとき、この高電圧を電源電圧
(11V)に変換するDC−DCコンバータ32と、直
流電圧が低電圧(11V)であるとき、DC−DCコン
バータ32の動作を停止して、直流電圧をそのまま電源
電圧として増幅器に供給させる電圧検出回路38と、を
備える。この結果、電源回路30での消費電力(延いて
は発熱)を抑え、放熱用のヒートシンクを不要(若しく
は小型)にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信衛星から送信
された偏波面の異なる2種類の電波を受信する受信アン
テナを備え、この受信アンテナにて得られる2種類の受
信信号の一方を選択的に端末側に伝送する共同受信シス
テムにおいて、受信信号選択のために端末側から供給さ
れる直流電圧を利用して伝送線上の増幅器に電源供給を
行うのに好適な電源装置、及び、この電源装置を備えた
増幅装置、受信信号切換装置、並びに、これらの装置を
備えた共同受信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、通信衛星(以下、単にCSと
もいう)からの送信電波を受信する受信アンテナ(以
下、CSアンテナともいう)として、CSから送信され
た偏波面が直交する2種類の電波、又は偏波面の旋回方
向が互いに異なる2種類の電波を受信可能なものが知ら
れている。
【0003】そして、この種のCSアンテナを備えた共
同受信システムでは、CSアンテナにて受信された2種
類の受信信号の一方を端末側に選択的に伝送できるよう
にするために、伝送線を介して、端末側からCSアンテ
ナ側へと、受信信号切換用の直流電圧(例えば11V又
は15V)を送るようにされている(例えば、特開平1
0−257410号公報参照)。
【0004】つまり、この種の共同受信システムでは、
CSアンテナとして、上記直流電圧に応じて2種類の受
信信号の内の一方を選択して出力する受信部を備えたC
Sアンテナを使用するか、或いは、CSアンテナ近傍の
伝送線上に、CSアンテナから出力される2種類の受信
信号の内の一方を上記直流電圧に応じて選択して出力す
る受信信号切換装置を設けることにより、CSアンテナ
にて受信された2種類の受信信号の一方を端末側に選択
的に伝送できるようにし、受信信号切換用の信号とし
て、端末側から高・低2種類の直流電圧を出力するよう
にしているのである。
【0005】また、上述の共同受信システムにおいて、
端末側から伝送線上に供給される直流電圧は、受信信号
の切換に用いられるだけでなく、CSアンテナにて受信
信号を伝送用の受信信号に周波数変換するダウンコンバ
ータを駆動したり、伝送線上に設けられた受信信号増幅
用の増幅器を駆動するのにも利用される。
【0006】そして、上記直流電圧を利用して増幅器を
駆動する際には、上記公報に記載されているように、そ
の増幅器の動作電圧を、高・低2種類の直流電圧の内の
低電圧側の電圧(11V)と同電圧に設定し、3端子レ
ギュレータからなる電源回路を用いて、端末側より供給
された直流電圧から増幅器駆動用の電源電圧(11V)
を生成するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように、3端子レギュレータからなる電源回路を用
いて増幅器駆動用の電源電圧を生成すると、端末側から
供給される受信信号切換用の直流電圧が高電圧(例えば
15V)である場合に、電源回路での消費電力が多くな
るという問題があった。
【0008】つまり、3端子レギュレータでは、入力電
圧が出力電圧よりも高い場合に、抵抗に電流を流して、
入力電圧を降圧することから、上記従来の電源回路にお
いて、端末側から供給される直流電圧が高電圧(例えば
15V)である場合には、その高電圧と増幅器に供給す
べき電源電圧との偏差(例えば4V)分だけ、降圧用の
抵抗に電流が流され、その抵抗の抵抗値と降圧される電
圧値とで決まる電力が無駄に消費されてしまうのであ
る。
【0009】そして、このように抵抗を用いて直流電圧
を降下させた場合には、抵抗が発熱して、その発熱によ
り、3端子レギュレータを構成するパワートランジスタ
等の半導体素子が劣化することがあるので、電源回路に
は、放熱用の大きなヒートシンクを設けなければなら
ず、電源回路を組み込んだ電源装置や、増幅器と一緒に
電源回路を組み込んだ増幅装置の大型化を招く、といっ
た問題があった。
【0010】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、偏波面の異なる2種類の電波を受信するCS
アンテナにて得られる2種類の受信信号の一方を端末側
に伝送する共同受信システムにおいて、受信信号選択の
ために端末側から供給される直流電圧を利用して増幅器
への電源電圧を生成する電源回路の発熱を抑え、この電
源回路を内蔵した電源装置、増幅装置、若しくは受信信
号切換装置を小型化することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】かかる目
的を達成するために、本発明では、請求項1〜3に記載
の電源装置と、請求項4、5に記載の増幅装置と、請求
項7〜9に記載の電源装置と、請求項10〜12に記載
の共同受信システムを提供する。
【0012】ここで、まず、請求項1に記載の電源装置
は、通信衛星から送信された偏波面の異なる2種類の電
波を夫々受信すると共に、その受信した2種類の受信信
号の中から、伝送線を介して端末側より供給される直流
電圧の電圧レベルに対応する受信信号を選択し、その選
択した受信信号を、端末側の伝送線に出力する第1受信
アンテナと、伝送線に流れる伝送信号を増幅する増幅装
置とを備えた共同受信システムにおいて、増幅装置に電
源供給を行うために使用されるものである。
【0013】そして、この電源装置は、電源分離フィル
タを介して伝送線から直流電圧を取り込み、駆動手段に
てスイッチング素子を所定周期でデューティ駆動するこ
とにより、電源分離フィルタを介して取り込んだ直流電
圧を増幅装置への給電経路に印加し、この電圧印加によ
って生じる給電経路の電圧変動を電圧平滑化用のフィル
タ手段で平滑化することにより、増幅装置に安定した電
源電圧を供給する。
【0014】つまり、本発明の電源装置は、上述した共
同受信システムで従来用いられている3端子レギュレー
タではなく、スイッチング素子をデューティ駆動するこ
とによって電源電圧を生成するスイッチング電源にて構
成されている。このため、本発明の電源装置によれば、
伝送線を介して端末側から供給される直流電圧が、増幅
装置に供給すべき電源電圧よりも高い場合に、抵抗に電
流を流して直流電圧を降圧する必要がなく、スイッチン
グ素子のスイッチング動作によって、直流電圧を所望の
電源電圧に効率よく変換することができる。
【0015】よって、本発明の電源装置によれば、従来
装置に比べて、端末側より供給された直流電圧よりも低
い電源電圧を生成する際に生じる電力損失、延いては発
熱量を抑えることができ、その発熱対策のために電源装
置に設けるヒートシンクを無くし(若しくは小さく
し)、電源装置の小型化を図ることができる。
【0016】次に、請求項2に記載の電源装置は、請求
項1に記載のものに、電源出力切換手段と電圧判定手段
とを設けたことを特徴とする。即ち、請求項1に記載の
電源装置では、電源分離フィルタを介して伝送線から取
り込んだ直流電圧を、スイッチング素子と、フィルタ手
段と、駆動手段とからなるスイッチング電源にて、増幅
装置に供給すべき電源電圧を生成するのであるが、請求
項2に記載の電源装置では、電圧判定手段にて、端末側
から供給された直流電圧が高電圧か低電圧かを判定し、
直流電圧が高電圧である場合には、電源出力切換手段
を、スイッチング電源からの出力を増幅装置に出力する
側に切り換え、直流電圧が低電圧である場合には、電源
出力切換手段を、直流電圧をそのまま増幅装置に出力す
る側に切り換えるようにしている。
【0017】これは、端末側から供給される直流電圧に
は、受信信号の切り換えのために高・低2種類の電圧が
設定されており、増幅装置の動作電圧を、直流電圧の低
電圧側と同電圧に設定しておけば、直流電圧が低電圧で
ある場合に、直流電圧をそのまま増幅装置に供給すれば
よいためである。
【0018】つまり、請求項2に記載の電源装置では、
端末側から供給された直流電圧が高電圧である場合にの
み、スイッチング電源により生成した電源電圧を増幅装
置に供給し、直流電圧が低電圧である場合には、その直
流電圧をそのまま増幅装置に供給するようにすること
で、スイッチング電源では、所定の直流電圧(高電圧)
を所定の電源電圧に変換すればよいようにしているので
ある。
【0019】この結果、請求項2に記載の電源装置によ
れば、スイッチング電源を、単なるDC−DCコンバー
タとして構成すればよく、装置構成を簡単にすることが
できる。つまり、スイッチング電源としては、駆動手段
を、スイッチング素子をデューティ駆動する際のデュー
ティ比を出力電圧に応じて制御するように構成すれば、
スイッチング電源にて、端末側から供給される直流電圧
が高・低2種類の何れであっても、常に所望の電源電圧
を生成できるようにすることができるが、このようにす
ると、スイッチング電源に電圧フィードバック用の回路
を組み込まなければならず、スイッチング電源(特に駆
動手段)の構成が複雑になってしまう。
【0020】しかし、請求項2に記載のように、端末側
から供給された直流電圧が高電圧である場合にのみ、ス
イッチング電源により生成した電源電圧を増幅装置に供
給するようにすれば、スイッチング電源自体は、電圧フ
ィードバックを行うことなく直流電圧を電源電圧に変換
する、単なるDC−DCコンバータにて構成できること
になり、その構成を簡素化することができるようになる
のである。
【0021】また、この場合、スイッチング電源は、端
末側から供給された直流電圧が高電圧である場合にのみ
動作させればよいので、電圧判定手段が、スイッチング
電源の動作・停止を切り換えるように構成すれば、スイ
ッチング電源の不要な動作を禁止し、その不要動作によ
って生じる発熱を防止できることになる。
【0022】次に、請求項3に記載の電源装置は、上記
請求項1又は請求項2に記載の電源装置において、フィ
ルタ手段を構成する電圧平滑化用のコンデンサとして、
固体電解コンデンサを用いることを特徴とする。これ
は、電圧平滑化用のコンデンサとしては、一般に、アル
ミ電解コンデンサが使用されるが、アルミ電解コンデン
サは、アルミ電極間に電解液を封入したものであり、温
度特性(特に低温時の温度特性)が悪く、低温時には、
電圧平滑化用として安定した特性が得られないためであ
る。
【0023】つまり、請求項3に記載の電源装置では、
電圧平滑化用のコンデンサとして、電解液を封入した単
なる電解コンデンサではなく、固体電解コンデンサ(よ
り具体的には、有機半導体固体電解コンデンサやタンタ
ル電解コンデンサ等)を用いることにより、電圧平滑化
用のコンデンサの温度特性を安定化させ、これによっ
て、低温時にも安定した電源電圧を生成できるようにし
ているのである。
【0024】尚、このようにするのは、本発明の電源装
置は共同受信システム用のものであり、屋外等、温度変
化の大きい環境化で使用されるためであり、請求項3に
記載の発明では、このような厳しい環境下でも安定して
動作できる電源装置を提供しているのである。
【0025】次に、請求項4に記載の増幅装置は、通信
衛星から送信された偏波面の異なる2種類の電波を夫々
受信すると共に、その受信した2種類の受信信号の中か
ら、伝送線を介して端末側より供給される直流電圧の電
圧レベルに対応する受信信号を選択し、その選択した受
信信号を端末側の伝送線に出力する第1受信アンテナを
備えた共同受信システムにおいて、伝送線に流れる伝送
信号を増幅するのに使用されるものである。
【0026】そして、この増幅装置には、第1受信アン
テナから出力された受信信号を増幅する第1増幅手段に
加えて、この第1増幅手段に電源供給を行う電源供給手
段として、上述した請求項1〜請求項3何れか記載の電
源装置が内蔵されている。つまり、上述した電源装置
(請求項1〜3)は、増幅装置用の電源装置として単体
でも構成することができるが、共同受信システムで使用
される増幅装置若しくは増幅機能を有する他の伝送機器
に内蔵して、その内部の増幅手段(回路)に電源供給を
行うようにすることもできる。
【0027】そこで、請求項4に記載の発明では、本発
明(請求項1〜3)の電源装置を、増幅手段に対する電
源供給手段として内蔵した増幅装置を提供することによ
り、増幅装置内部での電源供給手段の発熱を抑え、増幅
装置に設ける放熱用のヒートシンクを小さくして、増幅
装置の小型化を図るようにしているのである。
【0028】次に、請求項5に記載の増幅装置は、請求
項4に記載のものに、地上局若しくは放送衛星からの放
送電波を受信する第2受信アンテナからの受信信号を増
幅する第2増幅手段と、第2増幅手段にて増幅された受
信信号と第1増幅手段にて増幅された受信信号とを混合
して端末側の伝送線上に送出する混合手段とを設け、電
源供給手段が、第1増幅手段に加えて、第2増幅手段に
も電源供給を行うように構成したものである。
【0029】この結果、請求項5に記載の増幅装置によ
れば、通信衛星からの電波を受信する第1受信アンテナ
からの受信信号だけでなく、地上局若しくは放送衛星か
らの放送電波を受信する第2受信アンテナからの受信信
号をも増幅して、端末側に伝送できることになり、これ
らの受信アンテナを備えた共同受信システムにおいて、
有効に利用できる。
【0030】次に、請求項6に記載の受信信号切換装置
は、通信衛星から送信された偏波面の異なる2種類の電
波を夫々受信し、その受信した2種類の受信信号を夫々
出力する第1受信アンテナを備えた共同受信システムに
おいて、第1受信アンテナから出力される2種類の受信
信号の中から、伝送線を介して端末側より供給される直
流電圧の電圧レベルに対応する受信信号を選択して、前
記端末側の伝送線に出力するのに使用されるものであ
る。
【0031】この受信信号切換装置においては、一対の
第1増幅手段が、第1受信アンテナから出力された2種
類の受信信号を夫々増幅し、信号切換手段が、これら各
第1増幅手段にて増幅された2種類の受信信号の内の一
方を端末側の伝送線に選択的に出力するようにされてお
り、切換制御手段が、この信号切換手段が端末側の伝送
線に出力する受信信号を、伝送線を介して端末側から伝
送されてきた直流電圧の電圧レベルに応じて切り換え
る。そして、この受信信号切換装置には、上記一対の第
1増幅手段に電源供給を行う電源供給手段として、請求
項1〜請求項3何れか記載の電源装置が内蔵されてい
る。
【0032】よって、本発明の受信信号切換装置によれ
ば、共同受信システムで使用される第1受信アンテナ
が、通信衛星から受信した2種類の受信信号をそのまま
出力するように構成されている場合に、その2種類の受
信信号の内の1つを、端末側から供給される直流電圧に
応じて選択して、端末側に伝送できることになる。
【0033】そして、この受信信号切換装置には、2種
類の受信信号を夫々増幅する第1増幅手段に電源供給を
行う電源供給手段として、本発明(請求項1〜3)の電
源装置が内蔵されるため、受信信号切換装置内部での電
源供給手段の発熱を抑え、受信信号切換装置に設ける放
熱用のヒートシンクを小さくして、受信信号切換装置の
小型化を図ることができる。
【0034】次に、請求項7に記載の受信信号切換装置
は、請求項4に記載のものに、地上局若しくは放送衛星
からの放送電波を受信する第2受信アンテナからの受信
信号を2系統に分配して、各第1増幅手段にて増幅され
た2種類の受信信号と夫々混合する分配・混合手段を設
け、信号切換手段が、その分配・混合手段から出力され
る2種類の受信信号の内の一方を、端末側の伝送線に選
択的に出力するように構成したものである。
【0035】この結果、請求項7に記載の受信信号切換
装置によれば、通信衛星からの電波を受信する第1受信
アンテナからの2種類の受信信号の一方と、地上局若し
くは放送衛星からの放送電波を受信する第2受信アンテ
ナからの受信信号とを混合して、端末側に伝送できるこ
とになり、これらの受信アンテナを備えた共同受信シス
テムにおいて、有効に利用できる。
【0036】また、請求項8に記載の受信信号切換装置
は、請求項7に記載のものに、分配・混合手段から出力
される2種類の受信信号を、夫々、複数に分配する一対
の分配手段を設けると共に、信号切換手段及び切換制御
手段を、これら各分配手段により複数に分配される2種
の受信信号毎に複数設けたものである。
【0037】この結果、請求項8に記載の受信信号切換
装置によれば、第1受信アンテナからの2種類の受信信
号の一方と、地上局若しくは放送衛星からの放送電波を
受信する第2受信アンテナからの受信信号とを混合した
受信信号を、複数の端末側に夫々伝送できる。
【0038】また、請求項8に記載の受信信号切換装置
では、各端末側に伝送する受信信号の内、第1受信アン
テナからの受信信号については、各端末側から供給され
る直流電圧に応じて選択されることから、各端末側で
は、伝送線に供給する直流電圧を適宜切り換えることに
より、上記2種類の受信信号の中から所望の受信信号を
取得することができる。
【0039】次に、請求項9に記載の受信信号切換装置
は、請求項7或いは請求項8記載の装置において、電源
供給手段が、第2受信アンテナから分配・混合手段に至
る受信信号の入力経路に電源電圧を印加することによ
り、装置に内蔵された一対の第1増幅手段に加えて、第
2受信アンテナから受信信号切換装置に至る伝送線上に
設けられた増幅装置にも電源供給を行うように構成した
ものである。
【0040】このため、請求項9に記載の受信信号切換
装置によれば、電源供給手段を、単なる内蔵電源として
利用できるだけでなく、外部の増幅装置の電源装置とし
ても利用できることになり、電源供給手段(換言すれば
請求項1〜3に記載の電源装置)の有効利用を図ること
ができる。
【0041】次に、請求項10に記載の共同受信システ
ムは、請求項1〜請求項3の何れかに記載の電源装置を
用いて構築された共同受信システムであり、請求項11
に記載の共同受信システムは、請求項4又は請求項5に
記載の増幅装置を用いて構築された共同受信システムで
あり、請求項12に記載の共同受信システムは、請求項
6〜請求項9の何れかに記載の受信信号切換装置を用い
て構築された共同受信システムである。
【0042】そして、これら請求項10〜請求項12に
記載の共同受信システムによれば、増幅装置に電源供給
を行う電源装置、若しくはその電源装置を電源供給手段
として内蔵した増幅装置或いは受信信号切換装置を用い
て構築され、これら各装置は、従来のものに比べて小型
化できるので、共同受信システムの施工時或いはこれら
装置を交換する際の作業性を向上できる。
【0043】また特に、電源装置(若しくは、増幅装置
或いは受信信号切換装置に内蔵する電源供給手段)とし
て、請求項3に記載の電源装置が用いられている場合に
は、共同受信システムに設けられる増幅装置(若しく
は、増幅装置或いは受信信号切換装置に内蔵された増幅
手段)に対して供給される電源電圧が、温度変化によっ
て大きく変動するのを防止できることから、端末側に伝
送される受信信号の信号レベルを安定化させることがで
き、例えば、冬季等の低温時に、端末側に伝送される受
信信号の信号レベルが低くなり、各端末側で所望のテレ
ビ放送を視聴できなくなる、といった問題が発生するよ
うなことはない。
【0044】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。まず図1は本発明が適用された第1実施例
の共同受信システム全体の構成を表わす概略構成図であ
る。
【0045】図1に示す如く、本実施例の共同受信シス
テムは、一般家庭で、屋外に設置したアンテナからの受
信信号を各部屋に伝送する所謂ホーム共同受信用の受信
システムであり、テレビ放送受信用のアンテナとして、
通信衛星(CS)から送信された直交2偏波の送信電波
(周波数:12GHz帯)を受信するオフセット型のパ
ラボラアンテナ(CSアンテナ)2と、地上局から送信
されたVHF帯及びUHF帯の放送電波を夫々受信する
VHFアンテナ4及びUHFアンテナ6とを備える。
尚、本実施例では、CSアンテナ2が本発明の第1アン
テナに相当し、VHFアンテナ4及びUHFアンテナ6
が本発明の第2アンテナに相当する。
【0046】ここで、CSアンテナ2は、反射鏡2a
と、支持腕2bを介して反射鏡2aの焦点位置に配置さ
れた受信部2cとから構成されている。受信部2cは、
端末側より受信信号の出力端子に入力される受信信号切
換・電源供給兼用の直流電圧(11V又は15V)によ
って動作し、反射鏡2aにて集波されたCSからの直交
2偏波の送信電波を夫々受信すると共に、出力端子に入
力された直流電圧(11V又は15V)に応じてその受
信信号の内のいずれか一方を選択し、その選択した12
GHz帯の受信信号をUHF帯のテレビ放送よりも高い
所定周波数帯(例えば950〜1500MHz)の受信
信号に周波数変換(ダウンコンバート)して出力する。
【0047】具体的には、受信部2cは、端末側から直
流11Vが供給されると、直交2偏波の受信信号の内、
垂直偏波の受信信号をダウンコンバートして出力端子か
ら出力し、端末側から直流15Vが供給されると、水平
偏波の受信信号をダウンコンバートして出力端子から出
力する。
【0048】次に、上記各アンテナ2〜6の出力端子
は、夫々、同軸ケーブルを介して、VU・CSブースタ
20の各信号入力用の入力端子に接続されており、上記
各アンテナ2〜6からの受信信号(CS受信信号、VH
F受信信号、UHF受信信号)は、夫々、VU・CSブ
ースタ20に入力される。VU・CSブースタ20は、
本発明の増幅装置に相当するものであり、端末側から出
力端子に受ける直流電圧によって動作する。
【0049】即ち、VU・CSブースタ20において
は、各アンテナ2〜6から受信信号が入力されると、こ
れら各受信信号を第1増幅手段としてのCS増幅部2
1、第2増幅手段としてのVHF増幅部22及びUHF
増幅部23にて夫々増幅し、各増幅部21〜23にて増
幅された受信信号をミキサ(MIX)24にて混合し
て、出力端子から端末側の伝送線(同軸ケーブル)上に
出力する。
【0050】また、VU・CSブースタ20において、
出力端子とミキサ24との間の伝送経路上には、端末側
から供給される直流電圧を分離する電源分離フィルタ
(PS・F)25が設けられており、この電源分離フィ
ルタ25にて伝送経路から取り出された直流電圧(11
V又は15V)を電源回路30に入力することにより、
電源回路30にて、上記各増幅部21〜23を駆動する
ための電源電圧(本実施例では直流11V)を生成し、
各増幅部21〜23に供給するようにされている。
【0051】また、電源分離フィルタ25にて伝送経路
から取り出された直流電圧は、CSアンテナ2の受信部
2cにも供給する必要があるため、VU・CSブースタ
20には、電源分離フィルタ25により伝送経路から取
り出した直流電圧を、CS受信信号の入力端子とCS増
幅部21とを接続するCS受信信号の伝送経路に重畳す
る、チョークコイル等からなる電源重畳部26も設けら
れている。
【0052】このため、VU・CSブースタ20におい
ては、上記各増幅部21〜23が端末側から供給される
直流電圧(11V又は15V)により動作し、また、C
Sアンテナ2の受信部2cには、このVU・CSブース
タ20を介して、端末側からの直流電圧(11V又は1
5V)が供給されることになる。
【0053】次に、VU・CSブースタ20の出力端子
は、同軸ケーブルを介して分配器10の入力端子に接続
されており、上記混合された各アンテナ2〜6からの受
信信号は分配器10に入力される。そして、この受信信
号は、分配器10内で4分配され、分配器10の分配出
力端子(4個)から、伝送線である同軸ケーブルを介し
て、各部屋に設けられた図示しないテレビ端子まで伝送
される。
【0054】この結果、テレビ端子が設置された各部屋
では、例えば、分配器10から伝送されてきた受信信号
を、分波器16にて、CS受信信号とVHF及びUHF
の受信信号(VU受信信号)に分波し、VU受信信号を
テレビ受像機12に、CS受信信号をCSチューナ14
に、夫々入力することにより、地上局からのテレビ放送
やCSを利用したCS放送を視聴できることになる。
【0055】また、分配器10の4個の分配出力端子の
内の一つと、分配器10の入力端子とは、チョークコイ
ル等を介して接続されている。つまり、分配器10は、
所謂電流通過型のものであり、電流通過用の分配出力端
子に入力された直流電圧を入力端子からVU・CSブー
スタ20に出力することができるようにされている。そ
して、この分配出力端子に伝送線(同軸ケーブル)を介
して接続されるテレビ端子が設置された部屋には、CS
チューナ14から出力される受信信号切換用の直流電圧
を電力増幅するための電源装置18が設けられている。
尚、この電源装置18については、特開平10−257
410号公報に詳述されており、本発明の主要部ではな
いため、詳細な説明は省略する。
【0056】以上のように本実施例の共同受信システム
では、増幅装置であるVU・CSブースタ20が、CS
チューナ14から電源装置18を介して伝送線(同軸ケ
ーブル)に供給される受信信号切換・電源供給用の直流
電圧(11V又は15V)を受けて動作するように構成
されているのであるが、VU・CSブースタ20に設け
られる電源回路30が、従来装置のように3端子レギュ
レータにて構成されていると、直流電圧が高電圧(15
V)である場合に電源回路30で無駄に消費される電力
量が多くなって、電源回路30が過熱し易くなる。そし
て、この対策のために、VU・CSブースタ20に放熱
用の大きなヒートシンクを設けると、VU・CSブース
タ20が大型化してしまう。
【0057】そこで、本実施例では、VU・CSブース
タ20内の電源回路30を、電圧変換効率のよいスイッ
チング電源にて構成することで、VU・CSブースタ2
0内での電源回路30の発熱を抑えて、VU・CSブー
スタ20を小型化している。以下、このように構成され
た電源回路30について、図2を用いて詳しく説明す
る。尚、図2において、(a)は電源回路30の概略構
成を表すブロック図であり、(b)はその電源回路30
の主要部であるDC−DCコンバータ32の回路構成を
表す電気回路図である。
【0058】図2(a)に示す如く、電源回路30は、
電源分離フィルタ(PS・F)25から入力される直流
電圧が高電圧(15V)であるとき、この高電圧(15
V)を、直流電圧の低電圧と同電圧である各増幅部21
〜23の電源電圧(11V)に変換して、各増幅部21
〜23に出力するDC−DCコンバータ32と、このD
C−DCコンバータ32をバイパスする給電経路上に設
けられたスイッチ34と、DC−DCコンバータ32の
内部のグランドラインを電源回路30のグランドライン
に接地してDC−DCコンバータ32を動作させるため
の接地経路に設けられたスイッチ36と、電源分離フィ
ルタ(PS・F)25から入力された直流電圧が高電圧
(15V)であるか低電圧(11V)であるかを判定し
て、直流電圧が高電圧(15V)であれば、図に示すよ
うにスイッチ34をオフ状態、スイッチ36をオン状態
に設定することにより、DC−DCコンバータ32を動
作させて、DC−DCコンバータ32にて生成される電
源電圧(11V)を上記各増幅部21〜23に供給さ
せ、逆に、直流電圧が低電圧(11V)であれば、スイ
ッチ34をオン状態、スイッチ36をオフ状態に設定す
ることにより、DC−DCコンバータ32の動作を停止
させて、上記各増幅部21〜23には、電源分離フィル
タ(PS・F)25から入力された直流電圧(11V)
をそのまま電源電圧として供給させる電圧検出回路38
と、から構成されている。
【0059】尚、本実施例では、DC−DCコンバータ
32が請求項2に記載のスイッチング電源として機能
し、スイッチ34が請求項2に記載の電源出力切換手段
として機能し、電圧検出回路38が請求項2に記載の電
圧判定手段として機能する。また次に、DC−DCコン
バータ32は、図2(b)に示すように、電源分離フィ
ルタ(PS・F)25から各増幅部21〜23に至る給
電経路上に設けられたNPN型のパワートランジスタT
r0と、パワートランジスタTr0から各増幅部21〜
23に至る給電経路上に直列に設けられたコイルL1、
L2と、これら各コイルL1、L2の増幅部21〜23
側の一端を接地するコンデンサC1、C2とを備える。
【0060】ここで、コイルL1とコンデンサC1、及
び、コイルL2とコンデンサC2は、夫々、電圧平滑化
用のローパスフィルタ(換言すれば請求項1に記載の電
圧平滑化用のフィルタ手段)を構成しており、本実施例
では、このコンデンサC1、C2に、安定した温度特性
を有する有機半導体固体電解コンデンサ(所謂、OS
(Organic Semiconductor)コン)が使用されている。
【0061】また、パワートランジスタTr0は、請求
項1に記載のスイッチング素子に相当するものである
が、このパワートランジスタTr0のコレクタは、電源
分離フィルタ(PS・F)25側の給電経路に接続さ
れ、エミッタは、増幅部21〜23側の給電経路に接続
され、ベースには、エミッタが電源分離フィルタ(PS
・F)25側の給電経路に接続されたPNPトランジス
タTr1のコレクタが接続されている。
【0062】そして、このPNPトランジスタTr1の
ベースには、抵抗R1を介して、エミッタが接地された
NPNトランジスタTr2のコレクタが接続され、更
に、PNPトランジスタTr1のベース−エミッタ間に
は、抵抗R2が接続されている。
【0063】つまり、本実施例では、パワートランジス
タTr0の駆動用素子としてPNPトランジスタTr1
を設け、このPNPトランジスタTr1のベースをNP
NトランジスタTr2を介して接地するか否かを切り換
えることにより、PNPトランジスタTr1、延いては
パワートランジスタTr0のオン・オフ状態を切り換え
るようにされている。
【0064】一方、DC−DCコンバータ32には、互
いに直列接続された3個のナンドゲートNAND1、N
AND2、NAND3からなるCMOS発振器32a
と、電源分離フィルタ(PS・F)25側の給電経路か
ら抵抗R3を介して直流電圧(11V又は15V)を取
り込み、ツェナーダイオードZD1とコンデンサC3と
により直流定電圧(例えば5V)を生成して、CMOS
発振器32aに供給する内部電源32bと、電源分離フ
ィルタ(PS・F)25側の給電経路から、降伏電圧が
例えば10VのツェナーダイオードZD2と抵抗R4と
の直列回路に電流を流すことによって、ツェナーダイオ
ードZD2と抵抗R4との接続点に、端末側から供給さ
れた電源電圧が高電圧(15V)であるときにHighレベ
ル(約5V)、端末側から供給された電源電圧が低電圧
(11V)であるときにLow レベル(約1V)となる電
圧信号を発生させる電圧発生回路32cと、が備えられ
ている。
【0065】そして、この電圧発生回路32cが発生し
た電圧信号と、CMOS発振器32aからの出力とは、
夫々、内部電源32bから電源供給を受けて動作するナ
ンドゲートNAND4に入力される。この結果、ナンド
ゲートNAND4からは、端末側から供給された直流電
圧が低電圧(11V)のときには、Highレベルの信号が
出力され、端末側から供給された直流電圧が高電圧(1
5V)のときには、CMOS発振器32aからの出力を
反転した信号(信号レベルがLow レベルからHigh或いは
その逆へと周期的に反転する信号)が出力されることに
なる。
【0066】そして、このナンドゲートNAND4から
の出力は、抵抗R5を介して、NPNトランジスタTr
2に入力される。従って、パワートランジスタTr0
は、端末側から供給された直流電圧が高電圧(15V)
のときには、CMOS発振器32aからの出力に同期し
て周期的にオン・オフされて、直流電圧を増幅部21〜
23側に周期的に出力し、端末側から供給された直流電
圧が低電圧(11V)のときには、直流電圧を増幅部2
1〜23側に連続的に出力することになる。
【0067】つまり、DC−DCコンバータ32におい
ては、CMOS発振器32a、内部電源32b、電圧発
生回路32c、及び、ナンドゲートNAND4が、請求
項1に記載の駆動手段として動作し、パワートランジス
タTr0を、CMOS発振器32aからの出力に同期し
てデューティ駆動するのである。
【0068】但し、DC−DCコンバータ32は、電圧
検出回路38の動作によって、端末側から供給された直
流電圧が低電圧(11V)のときには動作を停止するこ
とから、実際には、この状態では、パワートランジスタ
Tr0は強制的にオフされる。
【0069】尚、CMOS発振器32aは、上述した3
つのナンドゲートNAND1〜NAND3と、2段目の
ナンドゲートNAND2と最終段のナンドゲートNAN
D3との間の信号経路に一端が接続されたコンデンサC
4と、このコンデンサC4の他端と、最終段のナンドゲ
ートNAND3の出力との間に夫々接続された、ダイオ
ードD1と可変抵抗VR1との直列回路、及び、ダイオ
ードD2と可変抵抗VR2との直列回路と、このコンデ
ンサC4の他端と、初段のナンドゲートNAND1の一
方の入力端との間に接続された抵抗R6とからなり、2
段目及び最終段のナンドゲートNAND2、NAND3
の2つの入力端は互いに接続され、初段のナンドゲート
NAND1の2つの入力端の内、抵抗R6に接続されな
い側には、内部電源32bから供給される直流定電圧
(5V)が入力される。また、ダイオードD1とダイオ
ードD2とは、互いに逆方向に配置されている。
【0070】このため、CMOS発振器32aは、3つ
のナンドゲートNAND1〜NAND3の反転動作時間
を遅延時間として、パルス信号を順次反転させながら周
回させるパルス周回回路となり、最終段のナンドゲート
NAND3からはパルス信号が一定周期で出力されるこ
とになる。また、このパルス信号の立上がり若しくは立
下がりタイミングは、ダイオードD1、D2に直列接続
された可変抵抗VR1、VR2の抵抗値の調整によって
任意に設定できる。
【0071】よって、本実施例のDC−DCコンバータ
32を用いれば、パワートランジスタTr0を駆動させ
る際のデューティ比も任意に設定できることになり、コ
イルL1、L2とコンデンサC1、C2とで構成される
電圧平滑化用のローパスフィルタを介して各増幅部21
〜23に出力される電源電圧を所定電圧(11V)に調
整できることになる。
【0072】また、パワートランジスタTr0とコイル
L1との間の給電経路には、アノードが接地されたダイ
オードD0のカソードが接続されているが、これは、パ
ワートランジスタTr0のオン時にコイルL1に蓄積さ
れたエネルギによって、パワートランジスタTr0がタ
ーンオフした際に、パワートランジスタTr0のエミッ
タ電圧がグランドラインよりも低い負電圧に急激に低下
し、パワートランジスタTr0が劣化若しくは破壊して
しまうのを防止するためである。
【0073】以上説明したように、本実施例の共同受信
システムでは、受信信号を増幅するのに使用されるVU
・CSブースタ20において、端末側から供給される受
信信号切換・電源供給用の直流電圧(11V又は15
V)を用いて増幅部駆動用の電源電圧を生成する際に、
スイッチング電源からなる電源回路30を用いるように
されている。
【0074】このため、本実施例の共同受信システムに
よれば、VU・CSブースタ20内で、端末側から供給
された直流電圧を用いて、所望の電源電圧を効率よく生
成できることになり、端末側より供給された直流電圧よ
りも低い電源電圧を生成する際に生じる電力損失、延い
ては発熱量を抑えて、VU・CSブースタ20の小型化
を図ることができる。
【0075】また、特に、本実施例では、VU・CSブ
ースタ20内で電源電圧を生成する電源回路30を、D
C−DCコンバータ32と、スイッチ34、36と、電
圧検出回路38とにより構成していることから、この電
源回路30内では、電源電圧を生成するために、一般的
なスイッチングレギュレータのような電圧フィードバッ
クを行う必要がなく、その回路構成を簡単にできる。
【0076】また更に、電源回路30内で電源電圧の平
滑化に用いられるコンデンサC1、C2には、一般的な
アルミ電解コンデンサではなく、有機半導体固体電解コ
ンデンサが使用されている。このため、VU・CSブー
スタ20が上記各アンテナと一緒に屋上に接地されたと
しても、電源回路30から各増幅部21〜23には、周
囲の温度変化に影響されることなく常時安定した電源電
圧を供給できることになり、共同受信システムでの受信
信号の伝送特性を安定化させることができる。
【0077】つまり、図3に示すように、電圧平滑化用
のコンデンサとして一般に利用されているアルミ電解コ
ンデンサは、電解液を封入したものであるため、低温時
の容量変化率が負側に大きく低下し、低温時には、パワ
ートランジスタTr0のスイッチング動作に伴う電源電
圧の脈動を充分吸収することができなくなるが、有機半
導体固体電解コンデンサでは、安定した温度特性が得ら
れることから、こうした問題が生じることはなく、電源
電圧の脈動を抑えて、各増幅部21〜23を安定して動
作させることができるようになるのである。
【0078】尚、有機半導体固体電解コンデンサと同様
の温度特性は、図に示すタンタル電解コンデンサ等、他
の固体電解コンデンサでも得られることから、電源回路
30内で電源電圧の平滑化に用いるコンデンサC1、C
2には、タンタル電解コンデンサ等の他の固体電解コン
デンサを用いるようにしてもよい。
【0079】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例で
は、電源回路30に設ける電圧平滑用のフィルタ手段と
して、コイルL1、L2とコンデンサC1、C2とから
なる2段のローパスフィルタを用いるものとして説明し
たが、例えば、図4に示すように、パワートランジスタ
Tr0側に配置される初段のフィルタ手段には、上記実
施例と同様、コイルL1とコンデンサC1とからなるロ
ーパスフィルタを用い、増幅部21〜23側に配置され
る出力段のフィルタ手段には、ダーリントン接続された
2つのNPNトランジスタTr11、Tr12と、これ
らトランジスタTr11、Tr12に対して給電経路か
らバイアス電圧を供給する抵抗R11と、この抵抗R1
1からバイアス電圧を直接受けるトランジスタTr12
のベースとグランドラインとの間に設けられたコンデン
サC10とからなる、周知のアクティブリップルフィル
タを用いるようにしてもよい。
【0080】そして、このアクティブリップルフィルタ
によれば、電圧平滑化用のコンデンサとして、コンデン
サC10の容量をトランジスタTr11、Tr12のh
FE倍したコンデンサを用いた場合と同等の効果が得られ
ることから、コンデンサC10に温度特性が悪いアルミ
電解コンデンサを使用しても、上記実施例と同様、常時
安定した電源電圧を各増幅部21〜23に供給できるよ
うになる。
【0081】また次に、上記実施例では、スイッチング
電源を構成する電源回路30と電源分離フィルタ25と
からなる本発明に係る電源装置を、増幅装置であるVU
・CSブースタ20に設けた場合について説明したが、
上記実施例の電源回路30と電源分離フィルタ25とか
らなる電源装置を、VU・CSブースタ20等の増幅装
置とは別体で構成し、この電源装置からVU・CSブー
スタ20等の増幅装置に直接電源供給を行うようにして
もよい。
【0082】また、本発明は、上述したCSアンテナ2
とVHFアンテナ4とUHFアンテナ6に加えて、放送
衛星(BS)からの放送電波を受信するBSアンテナを
備えた共同受信システムであっても、また、CSアンテ
ナとして、CSから送信された直交2偏波の電波を夫々
受信し、その受信した各受信信号を夫々ダウンコンバー
トして同時に出力するように構成されたCSアンテナを
備えた共同受信システムであっても、適用できる。
【0083】そして、例えば、2種類の受信信号を同時
に出力するように構成されたCSアンテナを備えたシス
テムであれば、その2種類の受信信号の内の一方を、端
末側からの直流電圧に応じて選択して出力する受信信号
切換装置が使用されることから、上記実施例の電源回路
30と電源分離フィルタ25とからなる電源装置を、こ
の受信信号切換装置に内蔵するようにしてもよい。
【0084】そこで、以下に、本発明の第2実施例とし
て、このような受信信号切換装置を備えた共同受信シス
テムについて説明する。図5は、この第2実施例の共同
受信システムの構成並びに受信信号切換装置の構成を表
す説明図である。
【0085】図5に示すように、本実施例の共同受信シ
ステムは、受信アンテナとして、上記2種類の受信信号
を同時に出力するCSアンテナ60を備えると共に、V
HFアンテナ4及びUHFアンテナ6を備え、更に、端
末側から供給される直流電圧(11V)により動作して
放送衛星(BS)からの放送電波を受信し、所定周波数
帯(例えば1.0〜1.3GHz)の受信信号に変換し
て出力する受信部66aを備えたBSアンテナ66を備
える。尚、CSアンテナ60の受信部60cには一対の
ダウンコンバータが設けられ、垂直・水平の各偏波信号
を、BSアンテナ66からの受信信号よりも高い周波数
帯(例えば1.38〜1.88GHz)の受信信号に変
換して出力する。
【0086】そして、VHFアンテナ4、UHFアンテ
ナ6及びBSアンテナ66からの受信信号(VU・BS
受信信号)は、伝送線(同軸ケーブル)を介して増幅装
置68に入力され、この増幅装置68において夫々増幅
・混合されて、端末側に出力される。
【0087】また、この増幅装置68の出力端子は、伝
送線(同軸ケーブル)を介して受信信号切換装置70の
VU・BS受信信号専用の入力端子70iに接続され、
CSアンテナ60の受信部60cを構成する一対のダウ
ンコンバータの出力端子は、夫々、受信信号切換装置7
0の垂直・水平偏波の受信信号専用の入力端子70v,
70hに接続されている。
【0088】受信信号切換装置70は、入力端子70i
に入力されたVU・BS受信信号を入力端子70v及び
70hに入力された各偏波面の受信信号(CS受信信
号)と混合して、その混合信号(以下、垂直受信信号,
水平受信信号という)を夫々専用の分配回路72v,7
2hにて4分配し、その4分配した垂直受信信号及び水
平受信信号のいずれかを4個の分配出力端子70a〜7
0dから端末側に出力する。
【0089】そして、各分配出力端子70a〜70d
は、伝送線(同軸ケーブル)を介して、当該共同受信シ
ステムが設置される施設の各部屋のテレビ端子(図示せ
ず)に夫々接続されている。尚、本実施例では、分配出
力端子70dから対応する部屋のCSチューナ14に至
る伝送線(同軸ケーブル)上に、上記実施例と同様の電
源装置18が設けられ、この電源装置18にて、CSチ
ューナ14から出力された受信信号切換信号に対応した
直流電圧を生成し、この生成した直流電圧にて、受信信
号切換装置70の内部回路、増幅装置68、BSアンテ
ナ66の受信部66a、及び、CSアンテナ60の受信
部60c(詳しくは一対のダウンコンバータ)に電源供
給を行うようにされている。
【0090】また、図に示すように、電源装置18から
CSチューナ14に至る伝送線(同軸ケーブル)には、
VU・BS受信信号とCSアンテナ60からの受信信号
(CS受信信号)とを分離し、CS受信信号のみをCS
チューナ14に伝送する分波器SP1が設けられてお
り、更にこの分波器SP1にて分離されたVU・BS受
信信号は、VU・BS受信信号をVU受信信号とBS受
信信号とに分離してテレビ受像機12に入力する分波器
SP2に入力される。
【0091】次に、受信信号切換装置70内では、入力
端子70iに入力されたVU・BS受信信号が分配回路
72iにて2分配される。そして、この2分配されたV
U・BS受信信号は、夫々、VU・BS受信信号通過・
CS受信信号遮断用のローパスフィルタ(LPF)74
a,74b、及び、直流カット・高周波成分通過用のコ
ンデンサC11,C12を介して上記各分配回路72v,7
2hに入力される。
【0092】また、入力端子70v,70hに夫々入力
された垂直・水平偏波のCS受信信号は、夫々、直流カ
ット・高周波成分通過用のコンデンサC13,C14を介し
て、各信号増幅用の増幅回路76v,76hに入力さ
れ、これら各増幅回路76v,76hにて増幅された
後、CS受信信号通過・VU・BS受信信号遮断用のハ
イパスフィルタ(HPF)78v,78h及び上記各コ
ンデンサC11,C12を介して、上記各分配回路72v,
72hに入力される。
【0093】この結果、分配回路72v,72hには、
VU・BS受信信号と垂直・水平各偏波のCS受信信号
とを混合した垂直受信信号,水平受信信号が夫々入力さ
れることになる。尚、本実施例では、増幅回路76v,
76hが、請求項6に記載の一対の第1増幅手段に相当
し、分配回路72i、LPF74a,74b、HPF7
8v,78h、及びコンデンサC11,C12が、請求項7
に記載の分配・混合手段に相当し、分配回路72v,7
2hが、請求項8に記載の一対の分配手段に相当する。
【0094】一方、上記各分配出力端子70a〜70d
には、夫々、受信信号切換回路80a〜80dが接続さ
れている。この受信信号切換回路80a〜80dは、上
記各分配回路72v,72hにて4分配された垂直受信
信号及び水平受信信号を夫々受けて、端末側より分配出
力端子70a〜70dに供給された直流電圧に対応した
受信信号を選択し、これを対応する分配出力端子70a
〜70dから端末側に出力するためのものである。
【0095】即ち、受信信号切換回路80a〜80d
は、各分配回路72v,72hから分配・出力された垂
直受信信号及び水平受信信号の一方を選択し、直流カッ
ト・高周波成分通過用のコンデンサCa〜Cdを介して
対応する分配出力端子70a〜70dに出力する、信号
切換手段としての切換スイッチ82a〜82dと、分配
出力端子70a〜70dに端末側より入力された直流電
圧(換言すれば受信信号切換信号)を、高周波成分カッ
ト用のチョークコイルLa〜Ldを介して取り込み、そ
の取り込んだ直流電圧の電圧レベルから、垂直受信信号
及び水平受信信号の内のいずれを選択するかを判定し、
その判定結果に従い切換スイッチ82a〜82dを駆動
する、切換制御手段としての判定・駆動回路84a〜8
4dとから構成されている。
【0096】この結果、本実施例の受信信号切換装置7
0においては、分配出力端子70a〜70dに接続され
たCSチューナ14等の端末装置に対して、その端末装
置が希望する偏波面のCS受信信号とVU・BS受信信
号とを出力することができる。
【0097】また次に、上記4個の分配出力端子70a
〜70dの内、電源装置18が接続された分配出力端子
70dには、チョークコイルLdを介して、電源回路9
0が接続されている。この電源回路90は、端末側から
供給される直流電圧(11V又は15V)を受けて、直
流11Vの電源電圧を生成する第1電源回路92と、同
じく、端末側から供給される直流電圧(11V又は15
V)を受けて、直流15Vの電源電圧を生成する第2電
源回路94とから構成されている。
【0098】そして、第1電源回路92で生成された電
源電圧(直流11V)は、各増幅回路76v,76hに
直接供給されると共に、チョークコイルL11、入力端子
70v及び伝送線(同軸ケーブル)を介して、CSアン
テナ60の受信部60cに設けられた垂直偏波受信用の
ダウンコンバータに供給される。
【0099】また、この電源電圧(直流11V)は、チ
ョークコイルL13、入力端子70i及び伝送線(同軸ケ
ーブル)を介して、BSアンテナ66から入力端子70
iに至る伝送線(同軸ケーブル)に設けられた増幅装置
68にも供給され、更に、この増幅装置68を介して、
BSアンテナ66の受信部66aにも供給される。
【0100】一方、第2電源回路94で生成された電源
電圧(直流15V)は、チョークコイルL12、入力端子
70h及び伝送線(同軸ケーブル)を介して、CSアン
テナ60の受信部60cに設けられた水平偏波受信用の
ダウンコンバータに供給される。
【0101】従って、本実施例の共同受信システムにお
いては、端末側の電源装置18から供給される受信信号
切換用の直流電圧(11V又は15V)を利用して、C
Sアンテナ60及びCS受信信号増幅用の増幅回路76
v,76hをはじめとするシステム全体に電源供給を行
うことができ、しかも、受信信号切換装置70の各分配
出力端子70a〜70dに伝送線(同軸ケーブル)を介
して接続された各端末側にて、所望の偏波面のCS受信
信号を受信できることになる。
【0102】そして、本実施例の共同受信システムにお
いて、受信信号切換装置70に設けられる電源回路90
の内、端末側から供給される直流電圧(11V又は15
V)から直流11Vの電源電圧を生成する第1電源回路
92を、従来のような3端子レギュレータではなく、図
2又は図4に示した第1実施例の電源回路30と同様に
構成すれば、第1電源回路92が高電圧の直流電圧(1
5V)から電源電圧(11V)を生成する際に生じる電
力消費量(換言すれば発熱量)を抑えることが可能とな
り、延いては、受信信号切換装置70の小型化を図るこ
とができることになる。
【0103】尚、受信信号切換装置70に設けられる電
源回路90の内、端末側から供給される直流電圧(11
V又は15V)から直流15Vの電源電圧を生成する第
2電源回路94については、図2(a)に示した電源回
路30において、DC−DCコンバータ32を、直流1
1Vを直流15Vに昇圧する昇圧用のDC−DCコンバ
ータに変更し、電圧検出回路38を、端末側から低電圧
(11V)の直流電圧が供給された際にスイッチ34を
オフ状態、スイッチ36をオン状態に設定し、端末側か
ら高電圧(15V)の直流電圧が供給された際にスイッ
チ34をオン状態、スイッチ36をオフ状態に設定する
ように構成したものを使用するようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の共同受信システムの構成を表わ
す構成図である。
【図2】 第1実施例の増幅装置に内蔵された電源回路
の構成を表わす構成図である。
【図3】 アルミ電解コンデンサ、有機半導体固体電解
コンデンサ、及びタンタル電解コンデンサの温度特性を
表す説明図である。
【図4】 図2に示した電源回路内のDC−DCコンバ
ータの変形例を説明する説明図である。
【図5】 第2実施例の共同受信システムの構成を表わ
す構成図である。
【符号の説明】
2…CSアンテナ、2c…受信部、4…VHFアンテ
ナ、6…UHFアンテナ、10…分配器、12…テレビ
受像機、14…CSチューナ、16…分波器、18…電
源装置、20…VU・CSブースタ、21…CS増幅
部、22…VHF増幅部、23…UHF増幅部、24…
ミキサ、25…電源分離フィルタ、26…電源重畳部、
30…電源回路、32…DC−DCコンバータ、32a
…CMOS発振器、32b…内部電源、32c…電圧発
生回路、L1,L2…コイル、C1,C2…コンデンサ
(有機半導体固体電解コンデンサ)、Tr0…パワート
ランジスタ、NAND1〜NAND4…ナンドゲート、
34,36…スイッチ、38…電圧検出回路、60…C
Sアンテナ、60c…受信部、66…BSアンテナ、6
6a…受信部、68…増幅装置、70…受信信号切換装
置、72i,72v,72h…分配回路、76v,76
h…増幅回路、80a〜80d…受信信号切換回路、8
2a〜82d…切換スイッチ、84a〜84d…判定・
駆動回路、90…電源回路、92…第1電源回路、94
…第2電源回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 重富 一郎 愛知県日進市浅田町上納80番地 マスプロ 電工株式会社内 Fターム(参考) 5C064 DA07 DA08 5K062 AA09 AB10 AD01 AD03 AE01 AE04 AE05 BA06 BD02 BE08 BF01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信衛星から送信された偏波面の異なる
    2種類の電波を夫々受信すると共に、該受信した2種類
    の受信信号の中から、伝送線を介して端末側より供給さ
    れる直流電圧の電圧レベルに対応する受信信号を選択
    し、該選択した受信信号を、前記端末側の伝送線に出力
    する第1受信アンテナと、前記伝送線に流れる伝送信号
    を増幅する増幅装置とを備えた共同受信システムにおい
    て、前記増幅装置に電源供給を行うために使用される電
    源装置であって、 前記伝送線から前記直流電圧を取り込む電源分離フィル
    タと、 前記増幅装置への給電経路上に設けられ、前記電源分離
    フィルタを介して取り込んだ直流電圧を該給電経路に印
    加するか否かを切り換えるスイッチング素子と、 該スイッチング素子よりも前記増幅装置側の給電経路上
    に設けられた電圧平滑化用のフィルタ手段と、 前記スイッチング素子を所定周期でデューティ駆動する
    ことにより、前記増幅装置への供給電圧を設定電圧に制
    御する駆動手段と、 を備えたことを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング素子と、前記フィルタ
    手段と、前記駆動手段とにより構成されるスイッチング
    電源に加えて、 前記増幅装置に対して、前記電源分離フィルタを介して
    取り込んだ直流電圧をそのまま供給するか前記スイッチ
    ング電源からの出力を供給するかを切り換える電源出力
    切換手段と、 前記直流電圧が高電圧か低電圧かを判定し、前記直流電
    圧が高電圧であるとき、前記電源出力切換手段を、前記
    スイッチング電源からの出力を前記増幅装置に出力する
    側に切り換え、前記直流電圧が低電圧であるとき、前記
    電源出力切換手段を、前記直流電圧をそのまま前記増幅
    装置に出力する側に切り換える電圧判定手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ手段は、電圧平滑化用のコ
    ンデンサとして、固体電解コンデンサを備えたことを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 通信衛星から送信された偏波面の異なる
    2種類の電波を夫々受信すると共に、該受信した2種類
    の受信信号の中から、伝送線を介して端末側より供給さ
    れる直流電圧の電圧レベルに対応する受信信号を選択
    し、該選択した受信信号を前記端末側の伝送線に出力す
    る第1受信アンテナ、を備えた共同受信システムにおい
    て、前記伝送線に流れる伝送信号を増幅するのに使用さ
    れる増幅装置であって、 前記第1受信アンテナから出力された受信信号を増幅す
    る第1増幅手段を備えると共に、 該第1増幅手段に電源供給を行う電源供給手段として、
    請求項1〜請求項3何れか記載の電源装置を内蔵したこ
    とを特徴とする増幅装置。
  5. 【請求項5】 地上局若しくは放送衛星からの放送電波
    を受信する第2受信アンテナからの受信信号を増幅する
    第2増幅手段と、 該第2増幅手段にて増幅された受信信号と前記第1増幅
    手段にて増幅された受信信号とを混合して前記端末側の
    伝送線上に送出する混合手段と、 を備え、前記電源供給手段は、前記第1増幅手段に加え
    て、前記第2増幅手段にも電源供給を行うことを特徴と
    する請求項4記載の増幅装置。
  6. 【請求項6】 通信衛星から送信された偏波面の異なる
    2種類の電波を夫々受信し、該受信した2種類の受信信
    号を夫々出力する第1受信アンテナを備えた共同受信シ
    ステムにおいて、前記第1受信アンテナから出力される
    2種類の受信信号の中から、伝送線を介して端末側より
    供給される直流電圧の電圧レベルに対応する受信信号を
    選択して、前記端末側の伝送線に出力するのに使用され
    る受信信号切換装置であって、 前記第1受信アンテナから出力された2種類の受信信号
    を夫々増幅する一対の第1増幅手段と、 該各第1増幅手段にて増幅された2種類の受信信号の内
    の一方を前記端末側の伝送線に選択的に出力する信号切
    換手段と、 前記伝送線を介して端末側から伝送されてきた直流電圧
    の電圧レベルに応じて、前記信号切換手段が前記端末側
    の伝送線に出力する受信信号を切り換える切換制御手段
    と、 を備えると共に、前記第1増幅手段に電源供給を行う電
    源供給手段として、請求項1〜請求項3何れか記載の電
    源装置を内蔵したことを特徴とする受信信号切換装置。
  7. 【請求項7】 地上局若しくは放送衛星からの放送電波
    を受信する第2受信アンテナからの受信信号を2系統に
    分配して前記各第1増幅手段にて増幅された2種類の受
    信信号と夫々混合する分配・混合手段を備え、 前記信号切換手段は、該分配・混合手段から出力される
    2種類の受信信号の内の一方を前記端末側の伝送線に選
    択的に出力することを特徴とする請求項6記載の受信信
    号切換装置。
  8. 【請求項8】 前記分配・混合手段から出力される2種
    類の受信信号を、夫々、複数に分配する一対の分配手段
    を備え、 前記信号切換手段及び前記切換制御手段は、前記各分配
    手段により複数に分配される2種の受信信号毎に複数設
    けられたことを特徴とする請求項7記載の受信信号切換
    装置。
  9. 【請求項9】 前記電源供給手段は、前記第2受信アン
    テナから前記分配・混合手段に至る受信信号の入力経路
    に電源電圧を印加することにより、前記一対の第1増幅
    手段に加えて、前記第2受信アンテナから当該受信信号
    切換装置に至る伝送線上に設けられた増幅装置にも電源
    供給を行うことを特徴とする請求項7又は請求項8記載
    の受信信号切換装置。
  10. 【請求項10】 通信衛星から送信された偏波面の異な
    る2種類の電波を夫々受信すると共に、該受信した2種
    類の受信信号の中から、伝送線を介して端末側より供給
    される直流電圧の電圧レベルに対応する受信信号を選択
    し、該選択した受信信号を、前記端末側の伝送線に出力
    する第1受信アンテナと、 前記伝送線に流れる伝送信号を増幅する増幅装置と、 を備えた共同受信システムであって、 前記増幅装置に電源供給を行う電源装置として、請求項
    1〜請求項3何れか記載の電源装置を備えたことを特徴
    とする共同受信システム。
  11. 【請求項11】 通信衛星から送信された偏波面の異な
    る2種類の電波を夫々受信すると共に、該受信した2種
    類の受信信号の中から、伝送線を介して端末側より供給
    される直流電圧の電圧レベルに対応する受信信号を選択
    し、該選択した受信信号を前記端末側の伝送線に出力す
    る第1受信アンテナを備えた共同受信システムであっ
    て、 前記伝送線に流れる伝送信号を増幅する増幅装置とし
    て、請求項4又は請求項5記載の増幅装置を備えたこと
    を特徴とする共同受信システム。
  12. 【請求項12】 通信衛星から送信された偏波面の異な
    る2種類の電波を夫々受信し、該受信した2種類の受信
    信号を夫々出力する第1受信アンテナを備えた共同受信
    システムであって、 前記第1受信アンテナから出力される2種類の受信信号
    の中から、伝送線を介して端末側より供給される直流電
    圧の電圧レベルに対応する受信信号を選択して、端末側
    の伝送線に出力する受信信号切換装置として、請求項6
    〜請求項9何れか記載の受信信号切換装置を備えたこと
    を特徴とする共同受信システム。
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