JP2004147236A - デジタル放送用受信装置 - Google Patents

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Satoshi Adachi
安達 聡
Masaki Noda
野田 正樹
Katsumasa Yokouchi
横内 克政
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Abstract

【課題】デジタル放送では多チャネル化が可能であり、デジタル放送用受信装置には視聴者が同時に2番組を受信復調可能とする機能が必要とされ、複数の周波数チャネルを同時に受信する必要がある。
【解決手段】高周波信号入力端子とチューナ回路を2系統備えたデジタル放送用受信装置においてチューナ回路前段に信号切り替え回路を設け、視聴する番組構成に応じて信号切替回路の信号の伝達経路を切り替えることによって、受信信号の内容によらずに好適な受信特性を維持する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタル放送用受信装置に係り、特にBPSK(Binary Phase ShiftKeying)変調、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調、8PSK(8 Phase Shift Keying)変調などのデジタル変調された放送信号を受信するデジタル衛星放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
国内の衛星によるデジタル放送としては2000年12月から12GHz帯で放送衛星によるBSPK変調、QPSK変調、8PSK変調方式を用いたBSデジタル放送が開始されている。さらに放送衛星と同じ東経110度の位置に通信衛星が打ち上げられ、この東経110度の通信衛星からも同じく12GHz帯でのデジタル放送が開始されている。この東経110度の通信衛星からのデジタル放送は、画像や音声の圧縮方式や変調方式などが放送衛星によるデジタル放送と同様の方式が使用されるためデジタル放送用受信機の復調回路や復号回路などは放送衛星によるデジタル放送を受信するための復調回路や復号回路と同様のものを使用可能である。また、偏波方式には右旋円偏波と左旋円偏波の使用が考えられており、右旋円偏波で送信される場合は放送衛星と同じ偏波方式であり、かつ両衛星が同じ経度にあるため、放送衛星からのデジタル放送と通信衛星からのデジタル放送を同時に一つの受信アンテナで受信することが可能である。アンテナで受信された12GHz帯の信号は通常アンテナの近傍に設置される周波数コンバータで1〜2GHz帯の高周波信号に周波数変換される。この周波数コンバータとデジタル放送用受信装置はケーブルで接続されており、この1〜2GHz帯の高周波信号がケーブルを介してデジタル放送用受信装置に供給される。このようなデジタル放送システムでは、映像信号や音声信号などをMPEG2などの符号化圧縮処理を施しデジタル信号に変換し、さらに上述の8PSK変調などの伝送路符号化を施した信号として伝送する。
【0003】
なお、伝送路上等で雑音などの原因により符号誤りが発生する可能性があるためこれを訂正するための誤り訂正用の信号も同時に多重されて伝送されている。従来のアナログ放送と同様に伝送路は周波数によって分割されているが、アナログ放送では基本的に1つの周波数チャネルに1つの番組が伝送されるが、デジタル放送では上述の符号化処理などのデジタル圧縮技術により1つの周波数チャネルに複数の番組を多重して伝送することが可能である。受信機では高周波信号を受信し、視聴を所望する番組が含まれる周波数チャネルを選局した上で、デジタル復調を行ない視聴を所望する番組を選択する。
【0004】
従来用いられているデジタル衛星放送受信機は複数の番組を同時に復調する機能は設けられていない(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−304276号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
デジタル衛星放送用受信機の主要部を図6に示す。1は高周波信号入力端子、3はチューナ部、32はRF回路、33は直交検波回路、34は局部発振回路、35はベースバンド回路、4は復調部、42はアナログデジタル変換手段、43はデジタル復調手段、44は誤り訂正手段、50はチューナユニット、8はデジタル放送用受信装置である。
【0007】
以下、図6に示した受信機の動作について説明する。通信衛星あるいは放送衛星から伝送される放送電波は12GHz帯であり、受信した電波はアンテナと周波数コンバータ等から構成される屋外ユニット(図示せず)において1〜2GHz帯の信号に周波数変換されてデジタル放送用受信装置8に出力される。屋外ユニットから供給される1〜2GHz帯のデジタル変調された高周波信号は高周波信号入力端子1からチューナユニット50に入力される。RF回路32はハイパスフィルタ、低雑音増幅器、可変利得回路などから構成され、RF回路32に入力された高周波信号に対して不要波除去と利得調整を行ない、直交検波回路33に出力する。直交検波回路33ではRF回路32から供給される高周波信号に局部発振回路34から供給される局部発振信号とを掛け合わせ、ダイレクトコンバージョン方式による直交検波を行なう。
【0008】
局部発振信号は位相が互いに90度異なる2つの信号からなり、直交検波回路33からは互いに位相が90度異なるI(In−phase)信号とQ(Quadrature−phase)信号の2つのベースバンド信号が出力される。局部発振回路34の発振周波数は受信を所望する周波数チャネルに合うように、図示していないPLL回路によって制御される。PLL回路には選局信号がデジタル放送用受信装置8のマイコン(図示せず)から供給され、この選局信号を元に局部発振回路34の発振周波数を制御している。ベースバンド回路35はフィルタ回路と可変利得回路などから構成される。直交検波回路33から出力されるI信号とQ信号からなるベースバンド信号はベースバンド回路35において不要波除去と利得調整が行われ、一定の振幅に保たれて復調回路4に供給される。I信号とQ信号はアナログデジタル変換手段42でそれぞれデジタル信号に変換され、デジタル復調回路43においてBPSK変調、QPSK変調、8PSK変調などのデジタル変調されていた信号がデジタル復調される。デジタル復調された信号は誤り訂正手段44に供給され誤り復号、デインターリーブなどの処理によって誤り訂正されトランスポートストリーム信号として出力される。
【0009】
良好な復調特性を実現するためには直交検波回路33に入力される信号電力を一定の電力に保つことと、復調部4に入力されるI信号とQ信号の振幅を一定に保つことが必要である。図には示していないが、復調部4の内部でI信号とQ信号の振幅を検知することによって振幅制御情報を生成し、RF回路32とベースバンド回路35の可変利得回路にこの振幅制御情報をもとに生成される振幅制御信号を帰還し、可変利得回路の利得の帰還制御を行なう。
【0010】
復調部4から出力されたトランスポートストリーム信号は図示しない信号処理回路においてMPEG2などの圧縮処理が伸張され、映像信号あるいは音声信号としてモニタ、スピーカなどに出力され視聴される。あるいはテープ、ディスクなどの記録メディアに蓄積される。
【0011】
デジタル放送の進展に伴い、チャンネル数が増加し、デジタル放送視聴の要求は今後さらに高まると考えられる。既に述べたように放送衛星と同経度に打ち上げられた通信衛星からデジタル放送サービスを開始する計画があり、1台の受信アンテナで放送衛星と通信衛星の電波を同時に受信することが可能となる。デジタル放送用受信装置としても1台で多数の番組を同時に視聴できる機能を有することが望まれ、例えばテレビ画面中に子画面を表示し2番組を同時に視聴する、あるいは、一つの番組を視聴しつつ同時に放送されている別の番組をテープやディスクなどの記録メディアに記録する裏番組録画を行なう、などの機能が重要となってくる。この機能のためには、2番組を同時に受信し、復調する必要がある。デジタル放送においては一つの周波数チャネルに複数の番組を多重して伝送することが可能であるため、このように2番組を同時に受信復調する状態として、2本の周波数チャネルから各々1番組ずつ受信復調する場合と、1周波数チャネルに配置された複数番組から2番組を受信復調する場合があると考えられる。
【0012】
衛星からの12GHz帯の電波を受信するアンテナと12GHz帯の受信信号を1〜2GHz帯の信号に周波数変換するコンバータは通常は屋外に設置され、1〜2GHz帯の信号はケーブルを用いて屋内のデジタル放送用受信装置へ供給される。放送衛星から送信される12GHz帯の信号と通信衛星から送信される12GHz帯の信号はそれぞれ異なる周波数が用いられ、互いに混信することはなく、コンバータで1〜2GHz帯の信号に周波数変換されてもそれぞれ異なる周波数に変換されるため、やはり互いに混信することはない。一方で、通信衛星から送信される12GHz帯の信号において右旋円偏波による信号と左旋円偏波による信号は使用される周波数が互いに重なるが、偏波方式が異なるため互いに混信することはない。
【0013】
しかし、コンバータで1〜2GHz帯の信号に周波数変換され、ケーブルを用いて信号を伝送する場合には偏波により混信を防ぐことができず、別の手段を講じる必要がある。一つの手段として通信衛星から送信される12GHz帯の信号をコンバータで周波数変換する場合に右旋円偏波の信号と左旋円偏波の信号とが異なる周波数になるように、例えば、右旋円偏波の信号を周波数変換した信号より高い周波数に左旋円偏波の信号を周波数変換する手法が考えられる。しかし、この場合は1本のケーブルに放送衛星からの信号と通信衛星から右旋円偏波により送信された信号と通信衛星から左旋円偏波により送信された信号とがそれぞれ1〜2GHz帯における異なる周波数で配置されることになり、伝送するために必要な周波数帯域が広くなる。この結果、デジタル放送用受信装置に入力される1〜2GHz帯の高周波信号の最高周波数が高くなってしまうが、ケーブルやデジタル放送用受信装置における高周波用の部品は信号の周波数が高いほど信号が減衰しやすいため、最高周波数が高い信号に対しては安定な受信特性が満たされない場合がある。
【0014】
デジタル放送受信装置に入力される高周波信号の最高周波数が高くならない手段として、通信衛星から右旋円偏波により送信された信号は、同じく右旋円偏波で送信される放送衛星からの信号と合わせて一本のケーブルで伝送し、通信衛星から左旋円偏波により送信された信号は別のケーブルで伝送する手段がある。この手段によれば、デジタル放送用受信装置に入力される高周波信号の最高周波数が高くなることはないが、コンバータからデジタル放送用受信装置に高周波信号を伝送するためのケーブルが2本必要になる。
【0015】
本発明の目的は、2本のケーブルにより伝送される高周波デジタル放送信号の受信、および様々な形態で伝送される複数の番組の受信復調を行ないつつ、小型化と消費電力の低減を実現するデジタル放送受信装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つの特徴は、チューナ部と、復調部とを備えたデジタル放送受信装置において、2つの異なる番組を同時に受信し復調するため、第一のチューナ部と第二のチューナ部により構成される2系統のチューナ部と、第一の復調部と第二の復調部により構成される2系統の復調部を備えるとともに、2本のケーブルによって伝送される2周波数チャネルを同時に入力するために第一の高周波信号入力端子と第二の高周波信号入力端子とを備え、入力された高周波信号を切替回路を介して2系統のチューナ部に供給する構成としたことにある。さらにこれらを一体化して一つの筐体に収めたことで扱いやすく、デジタル放送用受信装置としても従来のチューナユニットを2台搭載することに比較して受信装置の小型化を実現できる効果がある。
【0017】
本発明の他の特徴は、切替回路の状態を入力される信号の内容に応じて切り替える構成とし、デジタル放送用受信装置12に搭載されるマイコンなどの制御機能が出力する制御信号によって、この切替回路の信号の伝達経路を切り替える構成としたことにある。2つの番組を同時に視聴するために2番組を同時に受信復調することを視聴者が所望する時、この2つの番組が第一乃至第二の高周波信号入力端子から入力される高周波信号の一方に含まれる場合は、切替回路は第一乃至第二の高周波信号入力端子に入力された高周波信号を2系統のチューナ部に分配して出力し、受信を所望する2つの番組が第一及び第二の高周波信号入力端子から入力される高周波信号の各々に含まれる場合は、第一の高周波信号入力端子に入力される高周波信号は切替回路を介して第一のチューナ部に供給され、第二の高周波信号入力端子に入力される高周波信号は切替回路を介して第二のチューナ部に供給されるようにこの切替回路は動作し、また、切替回路におけるこの動作は制御機能の出力する制御信号によって制御される。この結果、屋外のアンテナ及びコンバータから2本のケーブルで伝送される高周波信号を好適に受信復調するデジタル放送用受信装置を提供できる。
【0018】
本発明の他の特徴は、2系統のチューナ部の出力する信号を受けて2系統の復調部に出力する第二の切替回路を備え、デジタル放送用受信装置12に搭載されるマイコンなどの制御機能が出力する制御信号によって、この第二の切替回路の信号の伝達経路を切替える構成としたことにある。2つの番組を同時に受信復調することを視聴者が所望する時、この2つの番組が第一のチューナ部の出力する信号に含まれる場合は、第一のチューナ部が出力する信号を第二の切替回路は第一、第二の復調部に分配して出力し、視聴者が受信復調を所望する2つの番組が第一、第二のチューナ部の出力する信号の各々に含まれる場合は、第二の切替回路は第一、第二のチューナ部の出力する信号をそれぞれ第一、第二の復調部に供給するように、第二の切替回路における信号の伝達経路が制御される。この結果、同一の周波数チャネルに含まれる2番組を受信する場合、第一のチューナ部のみを用い、第二のチューナ部の動作を止めることが可能となる。一方のチューナ部の動作を止めることで、局部発振信号の干渉を防ぐことができ、受信復調特性の劣化を防ぎ、また第二のチューナ部の消費電力分を低減することも可能となる。さらに2系統のチューナ部に供給していた高周波信号電力を第一のチューナに集中的に供給することが可能となり、デジタル放送用受信機12に入力される高周波信号の電力が弱い場合でも受信復調特性の劣化を低減することが可能となる。
【0019】
そして具体的には、デジタル変調信号(8PSK変調信号、QPSK変調信号、BPSK変調信号等)を受信する第一、第二の高周波信号入力端子と、制御信号によって信号の伝達経路を制御可能な切替回路と、第一、第二の2系統のチューナ部と、第一、第二の2系統の復調部とを備える。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
図1は、本発明になるデジタル放送用受信装置の第1の実施例を示すブロック図である。10は第一の高周波信号入力端子、11は第二の高周波信号入力端子、2は切替回路、30は第一のチューナ部、31は第二のチューナ部、40は第一の復調部、41は第二の復調部、6は信号処理回路、7は制御機能、8はデジタル放送用受信装置、をそれぞれ示している。
【0021】
以下、図1に示す実施例の動作について詳細に説明する。
アンテナとコンバータ等から構成される屋外ユニット(図示せず)が供給する1〜2GHz帯のデジタル変調された高周波信号(例えばBPSK方式、QPSK方式、8PSK方式でデジタル変調されたデジタル放送波の受信信号)は2本のケーブルを用いてデジタル放送用受信装置8に供給され、第一の高周波信号入力端子10と第二の高周波信号入力端子11に入力される。
【0022】
ここでデジタル放送用受信機12は、発明が解決しようとする課題で示したように、2番組を同時に受信復調することを可能とするためにチューナ部と復調部を各々2系統備えている。
【0023】
デジタル放送用受信装置8に入力された高周波信号は切替回路2を経由して第一のチューナ部30と第二のチューナ部31に供給される。切替回路2は第一、第二の高周波信号入力端子10、11に入力された信号を受ける2つの入力端子と、高周波信号を第一、第二のチューナ部30、31に出力する2つの出力端子を備えており、入力から出力までの信号の伝達経路は制御機能7が出力する制御信号によって制御される。制御機能7は例えばマイコンなどにより構成される。制御機能7による切替回路2の制御については後で詳細に述べる。デジタル放送用受信装置8に入力される高周波信号は複数の周波数チャネルから構成されており、第一のチューナ回路30において受信復調を所望する周波数チャネルがそれぞれ選局され、ベースバンド信号に変換されて第一の復調部40に供給される。選局動作の詳細は図6に示した受信機と同様のため省略するが、図示していないマイコンによって第一のチューナ部30の内部の局部発振回路の発振周波数が制御される。発振周波数は受信復調を所望する周波数チャネルによって異なるため、この結果、受信復調を所望する周波数チャネルのみが選択され第一のチューナ部30からベースバンド信号として出力される。
【0024】
第一のチューナ部30で選局され出力されたベースバンド信号は復調部40に入力される。復調部40における復調動作の詳細は図6に示した受信機と同様のため省略するが、デジタル復調および誤り訂正処理を施され、トランスポートストリーム信号として信号処理回路6に出力される。
【0025】
切替回路2の出力する高周波信号は第二のチューナ部31にも供給される。第二のチューナ部31においても第一のチューナ部30と同様の処理がなされ、受信復調を所望される周波数チャネルが選局されてベースバンド信号に変換され第二の復調部41に供給される。第二の復調部41においても第一の復調部40と同様の処理がなされ、入力されたベースバンド信号をデジタル復調した後に誤り訂正を施し、視聴が所望される番組が含まれるトランスポートストリーム信号として信号処理回路6に出力する。
【0026】
以上説明したように本実施例におけるデジタル放送用受信装置8は2系統のチューナ部と2系統の復調部を備えることで2系統のトランスポートストリーム信号を同時に出力することが可能であり、MPEG2などで圧縮処理されているトランスポートストリーム信号は信号処理回路11において伸張処理され映像信号や音声信号などが出力され、同時に2つの番組を出力可能である。
【0027】
本実施例の構成をとることで、同時に異なる2番組を視聴すること、あるいは1つの番組を視聴しつつ同時に放送されているほかの番組をテープ、ディスクなどの記録メディアに蓄積する裏番組録画が実現される。
【0028】
ここで、本発明の特徴である切替回路2と制御機能7による切替回路2の制御動作について詳細に説明する。放送衛星による衛星デジタル放送システムでは偏波方式として右旋円偏波のみが使用されるが、通信衛星を用いた衛星デジタル放送システムでは右旋円偏波と左旋円偏波の両方の偏波方式を用いることが可能である。したがって、国内では放送衛星による放送サービスと通信衛星の右旋円偏波を用いた放送サービスと通信衛星の左旋円偏波を用いた放送サービスとが視聴可能となるが、屋外に設置されるアンテナ及びコンバータから出力される1〜2GHz帯の高周波信号をデジタル放送用受信装置8に伝送するためのケーブルを1本で行なった場合、この高周波信号の最高周波数が高くなりチューナ回路30、31での安定な受信が難しくなることが考えられる。このため、右旋円偏波で送信された信号と左旋円偏波で送信された信号をそれぞれ別のケーブルを用いてデジタル放送用受信装置8に高周波信号を供給する場合は各ケーブルの最高周波数を低く抑えることができるため2本のケーブルを用いてデジタル放送用受信装置8に高周波信号を供給することが考えられている。
【0029】
2本のケーブルを用いて供給される高周波信号は第一、第二の高周波信号入力端子10、11に入力される。まず、視聴を所望する2番組のうち1番組が第一の高周波信号入力端子10に入力される高周波信号に含まれ、他方の1番組が第二の高周波信号入力端子11に入力される高周波信号に含まれる場合について説明する。このとき制御機能7が切替回路2に対して出力する制御信号は、第一の高周波信号入力端子10に入力された高周波信号が第一のチューナ部30に供給され、第二の高周波信号入力端子11に入力された高周波信号が第二のチューナ部31に供給されるように切替回路2内の信号の伝達状態を制御する。この結果、第一のチューナ部30では第一の高周波信号入力端子10に入力された高周波信号から所望の周波数チャネルが選局されてベースバンド信号に変換されて第一の復調部40において所望の番組が復調されてトランスポートストリーム信号として信号処理回路6に出力され、一方で第二のチューナ部31では第二の高周波信号入力端子11に入力された高周波信号からもう一つの所望の周波数チャネルが選局されてベースバンド信号に変換されて第二の復調部41においてもう一つの所望の番組が復調されてトランスポートストリーム信号として信号処理回路6に出力される。信号処理回路6ではこれら2つのトランスポート信号を処理して2番組の同時視聴を可能とする。
【0030】
次に視聴を所望する2番組が両方とも第一の高周波信号入力端子10に入力される高周波信号に含まれる場合について説明する。このとき制御機能7が切替回路2に対して出力する制御信号は、第一の高周波信号入力端子10に入力された高周波信号が切替回路2において第一のチューナ部30と第二のチューナ部31に分配されて供給されるように切替回路2内の信号の伝達状態を制御する。この結果、第一の高周波信号入力端子10に入力された高周波信号は第一のチューナ部30と第二のチューナ部31に供給されることになる。視聴を所望される番組の一方は第一のチューナ部30においてその周波数チャネルが選局されてベースバンド信号に変換されて第一の復調部40において所望の番組が復調されてトランスポート信号として信号処理回路6に出力され、一方で第二のチューナ部31では視聴を所望される番組のもう一方の周波数チャネルが選局されてベースバンド信号に変換されて第二の復調部41においてもう一つの所望の番組が復調されてトランスポートストリーム信号として信号処理回路6に出力される。信号処理回路6ではこれら2つのトランスポート信号を処理して2番組の同時視聴を可能とする。
【0031】
次に視聴を所望する2番組が両方とも第二の高周波信号入力端子11に入力される高周波信号に含まれる場合について説明する。このとき制御機能7が切替回路2に対して出力する制御信号は、第二の高周波信号入力端子11に入力された高周波信号が切替回路2において第一のチューナ部30と第二のチューナ部31に分配されて供給されるように切替回路2内の信号の伝達状態を制御する。この結果、第二の高周波信号入力端子11に入力された高周波信号は第一のチューナ部30と第二のチューナ部31に供給されることになる。以降の処理については上述の場合と同様なので省略する。
【0032】
信号の伝達経路を図2を用いてさらに詳細に説明する。図2において2は切替回路であり、図1における切替回路2と同一機能を有する。図1に示している切替回路2以外の機能ブロックは省略している。切替回路2における入力から出力までの信号の伝達経路は3種類の状態を取ることができ、何れの状態をとるかは図1に示された制御機能7が出力する制御信号によって決定される。制御機能7は、視聴者が視聴を所望する2番組が第一の高周波信号入力端子10に入力される高周波信号と第二の高周波信号入力端子11に入力される高周波信号の双方に1番組ずつ含まれる場合と、視聴者が視聴を所望する2番組が第一の高周波信号入力端子10に入力される高周波信号のみに含まれる場合と、視聴者が視聴を所望する2番組が第二の高周波信号入力端子11に入力される高周波信号のみに含まれる場合と、の3状態のいずれかによって異なる制御信号を出力して切替回路2内における信号伝達経路を切り替える。すなわち、まず、制御機能7はデジタル放送用受信装置8を使用する視聴者の操作を基に視聴が所望される2番組がこれら3状態のいずれの状態かを判定する。判定した結果に応じて、切替回路2内の信号伝達状態を最適の状態とするための制御信号を切替回路2に出力し、切替回路2はこの制御信号を受けて、最適の状態に制御される。
【0033】
以下に図2を用いて各状態における信号伝達状態を説明する。状態1として視聴者が視聴を所望する2番組が第一の高周波信号入力端子10に入力される高周波信号と第二の高周波信号入力端子11に入力される高周波信号の双方に1番組ずつ含まれる場合の切替回路2内の信号伝達状態を図2aに示す。状態1では第一の高周波信号入力端子10に入力された高周波信号が第一のチューナ部30に供給され、かつ、第二の高周波信号入力端子11に入力された高周波信号が第二のチューナ部31に供給されるように切替回路2内の信号伝達状態が決定される。状態2として視聴者が視聴を所望する2番組が第一の高周波信号入力端子10に入力される高周波信号にのみ含まれる場合の切替回路2内の信号伝達状態を図2bに示す。状態2では第一の高周波信号入力端子10に入力された高周波信号が、第一のチューナ部30と第二のチューナ部31に分配されて供給されるように切替回路2内の信号伝達状態が決定される。この場合は第二の高周波信号入力端子11に入力された高周波信号は第一、第二のチューナ部30、31には供給されない。状態3として視聴者が視聴を所望する2番組が第二の高周波信号入力端子11に入力される高周波信号にのみ含まれる場合の切替回路2内の信号伝達状態を図2cに示す。状態3では第二の高周波信号入力端子11に入力された高周波信号が、第一のチューナ部30と第二のチューナ部31に分配されて供給されるように切替回路2内の信号伝達状態が決定される。この場合は第一の高周波信号入力端子10に入力された高周波信号は第一、第二のチューナ部30、31には供給されない。
【0034】
以上、説明したように制御機能7が視聴者が2番組の視聴を所望した場合における2番組の含まれる高周波信号を判定し、判定した結果に応じた制御信号を切替回路2に出力して切替回路2の信号伝達経路を制御する構成とすることで、第一、第二の高周波信号入力端子10、11に入力された2系統の高周波信号をそれぞれ第一、第二のチューナ部30、31に供給する、あるいは第一の高周波信号入力端子10に入力された高周波信号を第一、第二のチューナ部30、31に分配して供給する、あるいは第二の高周波信号入力端子11に入力された高周波信号を第一、第二のチューナ部30、31に供給することが可能となる。この結果、視聴者が視聴を所望する2番組が同時に受信復調され信号処理回路7に供給されることが実現される。
【0035】
なお、切替回路2が取りうる状態として状態1と状態2のみとした場合、視聴者が視聴を所望する2番組が第二の高周波信号入力端子11に入力される高周波信号にのみ含まれる状態3の場合に対応できないが、状態1と状態2には対応することが可能である。この場合、切替回路の構成としては状態3に対応する必要がないため、構成の簡略化が可能となり、簡易な構成の切替回路2を提供できる。
【0036】
図3は本発明の第2の実施例を示すブロック図である。図1と同様な機能ブロックについては同一の符号を記し、動作の説明は省略する。50は第一のチューナ部30と第一の復調部40を含む第一のチューナユニットであり、51は第二のチューナ部31と第二の復調部41を含む第二のチューナユニットである。
【0037】
本実施例では、図1に示した実施例における構成と異なり、2系統のチューナ部と復調部をそれぞれ個別のチューナユニット50と51に納めた構成である。制御機能7が切替回路2の信号伝達経路を制御する動作に関しては図1および図2で説明した動作と同一であり、切替回路2が出力する高周波信号の供給先であるチューナ部30と31が別個のチューナユニット50、51であること、トランスポートストリーム信号が第一、第二のチューナユニット50、51の出力信号として信号処理回路6に出力されることが図1に示した実施例との相違点である。
【0038】
図3に示す構成をとることにより、第一、第二のチューナユニット50と51には図6に示した受信機で使用されるチューナユニット50をそのまま流用することができる。さらに図1に示した実施例と同様に、視聴者が視聴を所望する2番組が第一の高周波信号入力端子10に入力される高周波信号と第二の高周波信号入力端子11に入力される高周波信号との双方に含まれる場合は各高周波信号が第一、第二のチューナユニット50、51に供給され、視聴者が視聴を所望する2番組が第一の高周波信号入力端子10に入力される高周波信号にのみ含まれる場合は第一の高周波信号入力端子10に入力される高周波信号が第一、第二のチューナユニット50、51に分配されて供給され、視聴者が視聴を所望する2番組が第二の高周波信号入力端子11に入力される高周波信号にのみ含まれる場合は第二の高周波信号入力端子11に入力される高周波信号が第一、第二のチューナユニット50、51に分配されて供給されることによって図1および図2に示した実施例で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
【0039】
図4は本発明の第3の実施例を示すブロック図である。図1と同様な機能ブロックについては同一の符号を記し、動作の説明は省略する。5は第一のチューナ部30と第一の復調部40と第二のチューナ部31と第二の復調部41とを含むチューナユニットである。
【0040】
本実施例では、図1に示した実施例における構成と異なり、2系統のチューナ部と復調部をすべてチューナユニット5に納めた構成である。制御機能7が切替回路2の信号伝達経路を制御する動作に関しては図1および図2で説明した動作と同一であり、切替回路2が出力する高周波信号の供給先である第一、第二のチューナ部30、31の双方が一体化チューナユニット5内に納められていることが図1に示した実施例との相違点である。
【0041】
図4に示す構成をとることにより、2系統のチューナ部と復調部とを一体として扱うことができデジタル放送用受信装置8の構成をかににすることができる効果が得られる。さらに図1に示した実施例と同様に、視聴者が視聴を所望する2番組が第一の高周波信号入力端子10に入力される高周波信号と第二の高周波信号入力端子11に入力される高周波信号との双方に含まれる場合は各高周波信号が第一、第二のチューナ部30、31に供給され、視聴者が視聴を所望する2番組が第一の高周波信号入力端子10に入力される高周波信号にのみ含まれる場合は第一の高周波信号入力端子10に入力される高周波信号が第一、第二のチューナ部30、31に分配されて供給され、視聴者が視聴を所望する2番組が第二の高周波信号入力端子11に入力される高周波信号にのみ含まれる場合は第二の高周波信号入力端子11に入力される高周波信号が第一、第二のチューナ部30、31に分配されて供給されることによって図1および図2に示した実施例で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
【0042】
さらに、図示しないが、切替回路2をもチューナユニット5に含む構成が考えられる。この場合は、切替回路2と第一、第二のチューナ部30、31は互いに近傍に設置することが可能となり、切替回路2から出力され第一、第二のチューナ部30、31に供給される高周波信号の径路上の損失を低減する効果が得られる。また、切替回路2をチューナユニット5に含めたため、デジタル放送用受信器8の構成をさらに簡易にすることができる効果が得られる。
【0043】
図5は本発明の第4の実施例を示すブロック図である。図1と同様な機能ブロックについては同一の符号を記し、動作の説明は省略する。21は第二の切替回路である。
【0044】
本実施例では、図1に示した実施例における構成と異なり、第一、第二のチューナ部30、31と第一、第二の復調部40、41の段間に第二の切替回路を備えた構成である。
【0045】
ここで、本発明の特徴である切替回路20と第二の切替回路21の各々の動作と制御機能7による切替回路20と第二の切替回路21の制御動作について詳細に説明する。アナログ放送システムでは周波数分割されたチャネルに関して1つの周波数チャネルで1番組を伝送しているが、デジタル放送システムにおいては周波数分割されたチャネルに関して1つの周波数チャネルに複数の番組を多重して伝送することが可能である。したがって、デジタル放送受信装置8を使用するユーザが2つの番組を同時視聴する場合、この2つの番組が異なる周波数チャネルに含まれる場合と、同一の周波数チャネルに含まれる場合の2通りが考えられる。
【0046】
まず、図5に示した実施例において、異なる周波数チャネルに含まれる2番組を視聴する場合について説明する。切替回路20は内部の信号伝達経路が制御機能7の出力する制御信号によって制御され、図1に示した例において説明したように第一の高周波信号入力端子10と第二の高周波信号入力端子11の一方あるいは双方から入力された高周波信号を第一、第二のチューナ部30、31に供給する。視聴所望されている異なる2つの周波数チャネルは第一、第二のチューナ部30、31において各々選局されベースバンド信号に変換されて第二の切替回路21に出力される。第二の切替回路21は制御機能7の出力する制御信号によって、第一のチューナ部30が出力したベースバンド信号を第一の復調部40に供給し、第二のチューナ部31が出力したベースバンド信号を第二の復調部41に供給するように内部の信号伝達経路が制御される。視聴所望されている異なる2つの周波数チャネルに含まれる2番組は第一、第二の復調部40、41でそれぞれ復調、誤り訂正を施されてトランスポートストリーム信号として信号処理回路6に出力される。信号処理回路6ではこうして第一、第二の復調部40、41から供給された2番組のトランスポートストリーム信号から番組を復号する。
【0047】
次に図5に示した実施例において、同一の周波数チャネルに含まれる2つの番組を視聴する場合について説明する。切替回路20は第一の高周波信号入力端子10乃至第二の高周波信号入力端子11から入力された高周波信号を分配することなく第一のチューナ部30に供給するように動作し、このような切替回路20の2通りの動作状態は制御機能7が出力する制御信号によって制御される。視聴所望される2番組を含む周波数チャネルは第一のチューナ部30において選局されてベースバンド信号に変換されて第二の切替回路21に出力される。第二の切替回路21は制御機能7の出力する制御信号によって第一のチューナ部30が出力したベースバンド信号を第一、第二の復調部40、41に分配して供給するように内部の信号伝達経路が制御される。視聴所望されている同一周波数チャネルに含まれる2番組は第一、第二の復調部40、41でそれぞれ復調、誤り訂正を施されてトランスポートストリーム信号として信号処理回路6に出力される。信号処理回路6ではこうして第一、第二の復調部40、41から供給された2番組のトランスポートストリーム信号から番組を復号する。
【0048】
すなわち、まず、制御機能7は、デジタル放送用受信装置8を使用する視聴者の操作をもとに視聴を所望する2番組が異なる周波数チャネルに含まれるか、同一の周波数チャネルに含まれるかを判定する。判定した結果、視聴者が視聴を所望する2番組が異なる周波数チャネルに含まれる場合は、第一の高周波信号入力端子10と第二の高周波信号入力端子11の一方あるいは双方から入力される高周波信号を第一、第二のチューナ部30、31の双方に切替回路2で分配して供給するように制御機能7は制御信号を出力して切替回路20の信号伝達経路を制御するとともに、第一、第二のチューナ部30、31が出力するベースバンド信号がそれぞれ第一、第二の復調部40、41に供給されるように第二の切替回路21の信号伝達経路を制御する。また、判定した結果、視聴者が視聴を所望する2番組が同一の周波数チャネルに含まれる場合は、第一の高周波信号入力端子10乃至第二の高周波信号入力端子11から入力される高周波信号を第一のチューナ部30にのみ出力するように制御機能7は制御信号を出力して切替回路20の信号伝達経路を制御するとともに、第一のチューナ部30が出力するベースバンド信号を第一、第二の復調部40、41に分配されて供給されるように第二の切替回路の信号伝達経路を制御する。
【0049】
この結果、異なる周波数チャネルに含まれる2番組を同時に受信する場合は図1に示した例とほぼ同一の動作であるが、同一の周波数チャネルに含まれる番組を受信する場合、チューナ部は第一のチューナ部30のみを用い、第二のチューナ部31の動作を止めることが可能となる。図5に示した例において2つのチューナ部で同一の周波数チャネルを選局する場合はチューナ部内部の局部発振信号の発振周波数が同じ値になってしまうため、干渉等の問題を誘発し、受信復調特性を劣化させる可能性があるが、第二のチューナ部31の動作を止めることで、この局部発振信号の干渉を防ぐことができ、受信復調特性の劣化を防ぎ、また第二のチューナ部31の分の消費電力を低減する効果が得られる。
【0050】
ここで説明した例では、受信復調を所望する2番組が同一の周波数チャネルに含まれた場合に切替回路2は第一のチューナ部30のみに高周波信号を供給し、第二のチューナ回路31には高周波信号を供給しない構成で説明したが、逆に第二のチューナ部30にのみ供給して第一のチューナ回路31には高周波信号を供給しない構成としても、第二の切替回路21の信号伝達経路を最適化することで同様の結果を得られることができる。
【0051】
以上、説明したように切替回路20と第二の切替回路21の内部における信号伝達経路を制御機能7による制御信号によって切り替える構成とすることで、受信復調を所望する2番組が同一の周波数チャネルに含まれる場合に、第一、第二のチューナ部30、31の双方に高周波信号を供給するのではなく、第一のチューナ部30のみに高周波信号を供給し、第一のチューナ部30の出力するベースバンド信号を第一、第二の復調部40、41に供給することを可能とする。この結果、同一の周波数チャネルに含まれる2番組を受信復調する場合は第一のチューナ部30と第一、第二の復調部40、41を使用して第二のチューナ部31の動作を停止させ、消費電力の低減を図ることができる。また互いのチューナ部が同じ局部発振周波数で動作することもなくなるため受信復調特性の向上を図ることができる。
【0052】
図1から図5に示した第1から第4の実施例における構成全てについて以下のことが挙げられる。デジタル放送を受信して視聴するためのテレビジョンには、デジタル放送用受信装置が内蔵されることになる。特にテレビジョンのモニタ上に2つの番組を同時に表示する必要がある場合、あるいはテレビジョン内部または外部で番組を記録するために視聴中の番組とは別の番組を同時に必要とする場合、などの同時に2番組を必要とする用途においてはチューナ部および復調部が2系統必要になる。このようなテレビジョンに対して、本発明によるデジタル放送受信装置をデジタル放送の視聴のために用いることでデジタル放送を受信して視聴するためのテレビジョンの小型化と低消費電力化と安定な受信復調特性を提供することができる。本発明によるデジタル放送用受信装置はデジタル放送視聴用のテレビジョンを小型化、低消費電力化し、受信復調特性を安定化することができる効果が得られる。
【0053】
デジタル放送を受信して録画し再生するためのビデオ録画再生装置には、デジタル放送用受信装置が内蔵されることになる。特に2番組を同時に録画する必要がある場合、あるいは視聴するための番組を別途モニタに出力しつつ別の番組を同時に裏で録画する必要がある場合、などの同時に2番組を必要とする用途においてはチューナ部および復調部が2系統必要になる。このようなビデオ録画再生装置に対して、本発明によるデジタル放送受信装置をデジタル放送の録画と再生のために用いることでデジタル放送を受信して録画し再生するためのビデオ録画再生装置の小型化と低消費電力化と安定な受信復調特性を提供することができる。本発明によるデジタル放送用受信装置はデジタル放送録画再生用のビデオ録画再生装置を小型化、低消費電力化し、受信復調特性を安定化することができる効果が得られる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、デジタル衛星放送用受信装置において、チューナ部を2系統備えることで2つの異なる周波数チャネルを選局して受信し復調部に供給することが可能であり、復調部を2系統備えることで2つの異なる番組を復調してトランスポートストリーム信号として後段の信号処理回路に出力することが可能となる。さらに高周波信号入力端子を2系統備えることで2本のケーブルを用いて供給される高周波信号をデジタル放送用受信装置に好適に取り込むことが可能である。
【0055】
さらにチューナ部の前段に切替回路を備え、2つの高周波信号入力端子に入力された高周波信号を切替回路を介してチューナ部に供給する構成とし、切替回路の信号の伝達経路はデジタル放送用受信装置に組み込まれる制御機能が出力する制御信号によって制御される構成とすることで、視聴者が2つの異なる番組の視聴を所望する場合、2つの異なる番組が2つの高周波信号入力端子の各々に入力されている場合は各高周波信号入力端子に入力された高周波信号がそれぞれ各チューナ部に供給され、2つの異なる番組が一方の高周波信号入力端子のみに入力されている場合はその高周波信号入力端子に入力された高周波信号が分配されて2つのチューナ部に供給されるように高周波信号を切り替えることが可能となる。
また、図5に示した実施例の結果、同一の周波数チャネルに含まれる番組を受信する場合、チューナ部は1系統のみを用い、他方のチューナ部の動作を止めることが可能となる効果が得られる。一方のチューナ部の動作を止めることで、局部発振信号の干渉を防ぐことができ、受信復調特性の劣化を防ぎ、またチューナ部1系統分の消費電力を低減することができる効果が得られる。
【0056】
また、これらを一体化して一つの筐体に収めることによって2系統のチューナ部と2系統の復調部の扱いやすさを高め、デジタル放送用受信装置の小型化にも貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるデジタル放送受信装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の切替回路の動作を説明する図である。
【図3】本発明になるデジタル放送受信装置の一実施例を示すブロック図である。
【図4】本発明になるデジタル放送受信装置の一実施例を示すブロック図である。
【図5】本発明になるデジタル放送受信装置の一実施例を示すブロック図である。
【図6】デジタル放送受信装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1・・・高周波信号入力端子、10・・・第一の高周波信号入力端子、11・・・第二の高周波信号入力端子、2・・・切替回路、20・・・第一の切替回路、21・・・第二の切替回路、3・・・チューナ部、30・・・第一のチューナ部、31・・・第二のチューナ部、32・・・RF回路、33・・・直交検波回路、34・・・局部発信回路、35・・・ベースバンド回路、4・・・復調部、40・・・第一の復調部、41・・・第二の復調部、42・・・アナログデジタル変換手段、43・・・デジタル復調手段、44・・・誤り訂正手段、5・・・チューナユニット、50・・・第一のチューナユニット、51・・・第二のチューナユニット、6・・・信号処理回路、7・・・制御機能、8・・・デジタル放送用受信装置

Claims (12)

  1. 第1および第2の高周波信号入力端子と、
    前記第1および第2の高周波信号入力端子からの信号が入力され、該高周波信号の出力を切替える信号切替回路と、
    前記信号切替回路からの出力信号から所望の周波数チャネルを選局する第1および第2のチューナ部と、
    前記チューナ部の出力する信号をデジタル復調および誤り訂正を行なう第1および第2の復調部と、
    前記信号切替回路における入力から出力までの信号の伝達経路を制御する制御手段と、
    を備えてなることを特徴とするデジタル放送用受信装置。
  2. 請求項1に記載のデジタル放送用受信装置において、
    前記信号切替回路における入力から出力までの信号の伝達経路は第1の状態と第2の状態の少なくとも2通りの状態をとることができ、何れの状態をとるかは前記制御手段によって制御され、該第1の状態では、前記第1の高周波信号入力端子に入力された高周波信号が前記第1のチューナ部に供給されるとともに前記第2の高周波信号入力端子に入力された高周波信号が前記第2のチューナ部に供給され、該第2の状態では前記第1の高周波信号入力端子に入力された高周波信号が分配されて前記第1および第2のチューナ部に供給されることを特徴とするデジタル放送用受信装置。
  3. 請求項1に記載のデジタル放送用受信装置において、
    前記信号切替回路における入力から出力までの信号の伝達経路は第1の状態と第2の状態と第3の状態の少なくとも3通りの状態をとることができ、何れの状態をとるかは前記制御手段によって制御され、該第1の状態では前記第1の高周波信号入力端子に入力された高周波信号が前記第1のチューナ部に供給されるとともに前記第2の高周波信号入力端子に入力された高周波信号が前記第2のチューナ部に供給され、該第2の状態では前記第1の高周波信号入力端子に入力された高周波信号が分配されて前記第1および第2のチューナ部に供給され、該第3の状態では前記第2の高周波信号入力端子に入力された高周波信号が分配されて前記第1および第2のチューナ部に入力されることを特徴とするデジタル放送用受信装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のデジタル放送用受信装置において、
    前記第1のチューナ部と前記第2の復調部を一体化して一つの筐体に納めた第1のチューナユニットとし、前記第2のチューナ部と前記第2の復調部を一体化して一つの筐体に納めた第2のチューナユニットとしたことを特徴とするデジタル放送用受信装置。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のデジタル放送用受信装置において、
    前記第1および第2のチューナ部と前記第1および第2の復調部とを一体化して一つの筐体に納めたチューナユニットとしたことを特徴とするデジタル放送用受信装置。
  6. 第1および第2の高周波信号入力端子と、
    前記第1および第2の高周波信号入力端子からの信号が入力され、該高周波信号の出力を切替える第1の信号切替回路と、
    前記信号切替回路からの出力信号から所望の周波数チャネルを選局する第1および第2のチューナ部と、
    前記第1および第2のチューナ部からの信号が入力され、該信号の出力を切替える第2の信号切替回路と、
    前記チューナ部の出力する信号をデジタル復調および誤り訂正を行なう第1および第2の復調部と、
    前記第1の信号切替回路および前記第2の信号切替回路における入力から出力までの信号の伝達経路を制御する制御手段と、
    を備えてなることを特徴とするデジタル放送用受信装置。
  7. 請求項6に記載のデジタル放送用受信装置において、
    前記第1の信号切替回路における入力から出力までの信号の伝達経路は第1の状態と第2の状態と第3の状態の少なくとも3通りの状態をとることができ、何れの状態をとるかは前記制御手段により制御され、該第1の状態では前記第1の高周波信号入力端子に入力された高周波信号が前記第1のチューナ部に供給されるとともに前記第2の高周波信号入力端子に入力された高周波信号が前記第2のチューナ部に供給され、該第2の状態では前記第1の高周波信号入力端子に入力された高周波信号が分配されて前記第1および第2のチューナ部に供給され、該第3の状態では前記第2の高周波信号入力端子に入力された高周波信号が分配されて前記第1および第2のチューナ部に入力されることを特徴とするデジタル放送用受信装置。
  8. 請求項7に記載のデジタル放送用受信装置において、
    前記第2の信号切替回路における入力から出力までの信号の伝達経路は第1の状態と第2の状態の少なくとも2通りの状態をとることができ、何れの状態をとるかは前記制御手段によって制御され、該第1の状態では前記第1のチューナ部の出力する信号が前記第1の復調部に供給されるとともに前記第2のチューナ部の出力する信号が前記第2の復調部に供給され、該第2の状態では前記第1のチューナ部の出力する信号が分配されて前記第1および第2の復調部に供給されることを特徴とするデジタル放送用受信装置。
  9. 請求項6ないし請求項8のいずれかに記載のデジタル放送用受信装置において、
    前記第1および第2のチューナ部と前記第1および第2の復調部と、前記第1および第2の信号切替回路を一体化して一つの筐体に納めたチューナユニットとしたことを特徴とするデジタル放送用受信装置。
  10. 高周波のデジタル変調信号が入力されビデオ信号と音声信号を出力するデジタル放送用受信装置において、
    請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のデジタル放送用受信装置と、暗号解読手段と、デマルチプレクス手段と、デジタル伸長手段と、映像処理手段と、音声処理手段とを備えてなることを特徴とするデジタル放送受信装置。
  11. 高周波のデジタル変調信号が入力され、映像および音声を出力するテレビジョン受信装置において、
    請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のデジタル放送用受信装置と、暗号解読手段と、デマルチプレクス手段と、デジタル伸長手段と、映像処理手段と、音声処理手段と、画像表示手段と、スピーカとを備えてなるテレビジョン受信装置。
  12. 高周波のデジタル変調信号が入力され、映像および音声を録画再生するビデオ録画再生装置において、
    請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のデジタル放送用受信装置と、暗号解読手段と、デマルチプレクス手段と、デジタル伸長手段と、映像処理手段と、音声処理手段と、ビデオ録画再生手段とを備えてなるビデオ録画再生装置。
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