JPH10200886A - Catvシステム及び受信端末装置 - Google Patents

Catvシステム及び受信端末装置

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JPH10200886A
JPH10200886A JP9004042A JP404297A JPH10200886A JP H10200886 A JPH10200886 A JP H10200886A JP 9004042 A JP9004042 A JP 9004042A JP 404297 A JP404297 A JP 404297A JP H10200886 A JPH10200886 A JP H10200886A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人工衛星からトランスポンダ毎に送信されて
くるデジタル放送信号を受信して端末側に伝送するCA
TVシステムにおいて、端末側に伝送可能なデジタル放
送信号の数を増加し、且つ受信端末装置を直接受信用と
共用化する。 【解決手段】 ヘッドエンドに、アンテナからの受信信
号の中から所定トランスポンダからのQPSK信号を選
局して、64QAM変調された伝送用受信信号に変換す
るQPSK−QAM変換回路2を、端末側に伝送すべき
デジタル放送信号を送信してくるトランスポンダの数に
対応して複数設ける。この結果、1トランスポンダ当た
りの伝送信号の周波数帯域を狭くし、伝送可能なデジタ
ル放送信号の数を増加できる。また受信端末装置は、Q
PSK変調及び64QAM変調された受信信号からデー
タを復元可能に構成する。この場合、QPSK復調用の
回路と64QAM復調用の回路とを共用化できるため、
QPSK及び64QAMの変調信号を共に受信できるに
もかかわらず、受信端末装置を安価に実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工衛星から送信
されてくるデジタル放送信号を受信して端末側に伝送す
るCATVシステム、及び該システムの端末側にて所望
の受信信号を選局してデータを復元するのに好適な受信
端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CATVシステムの一つとし
て、人工衛星から送信されてくるデジタル放送信号を受
信し、この受信信号を端末側に伝送するようにしたCA
TVシステムが知られている。
【0003】また、上記人工衛星において、デジタル放
送信号を送信する各トランスポンダは、人工衛星に割り
当てられた送信電波の周波数を有効に利用するために、
送信周波数が重複した垂直偏波又は水平偏波の電波,或
いは送信周波数が重複した右旋回偏波又は左旋回偏波の
電波で、デジタル放送信号を送信するように構成されて
いる。
【0004】このため、上記従来のCATVシステムで
は、端末側に伝送する各トランスポンダ毎の受信信号の
伝送周波数が重なることのないよう、アンテナで受信し
た人工衛星からのデジタル放送信号を、各トランスポン
ダ毎に、所定周波数帯の受信信号に並べ直して、端末側
に伝送するようにされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、人工
衛星を使ったデジタル放送では、放送チャンネルの多チ
ャンネル化が進み、上記従来のCATVシステムでは、
1本のケーブルで所望のデジタル放送信号を端末側に伝
送することができず、ケーブルを2本又はそれ以上に多
重化しなければならないことがあった。
【0006】つまり、人工衛星からのデジタル放送信号
は、各トランスポンダ毎にデータをQPSK変調(Quad
rature Phase Shift Keying;4相位相偏移変調)するこ
とにより生成されるが、このようなQPSK変調で生成
されるデジタル放送信号の帯域幅は、1トランスポンダ
当り27〜32MHzとなる。一方、人工衛星からのデ
ジタル放送信号受信用のCATVシステムにおいては、
受信信号の伝送周波数が、例えば950〜1895MH
zというように、受信信号の伝送に使用可能な周波数が
限られている。
【0007】このため、人工衛星が、1トランスポンダ
当りに複数の放送チャンネル分のデータを時分割で送信
するように構成されていたとしても、従来のCATVシ
ステムにおいて1本のケーブルで伝送可能な放送チャン
ネル数は百数十チャンネルが限界であり、複数の人工衛
星の各トランスポンダから送信されてきた多数のデジタ
ル放送信号を1本のケーブルで端末側に伝送することは
不可能であった。
【0008】尚、人工衛星を使ったデジタル放送では、
映像及び音声データを情報圧縮規格の一つであるMPE
G2を用いて圧縮することにより、1トランスポンダ当
りに、4〜8個の放送チャンネル分のデータを時分割送
信することが可能であり、既に、こうしたMPEG2を
利用した放送データの多チャンネル送信を行なう人工衛
星が実用化されている。
【0009】本発明は、上記問題に鑑みなされたもので
あり、人工衛星から送信されてくるQPSK変調された
デジタル放送信号を受信して端末側に伝送するCATV
システムにおいて、受信したデジタル放送信号を各トラ
ンスポンダ毎に狭帯域の伝送信号に変換することによ
り、端末側に伝送可能なデジタル放送信号の数を増加す
ることを第1の目的とする。
【0010】また、この第1の目的を達成するために構
成されたCATVシステムにおいて、端末側で所望トラ
ンスポンダのデータを復元可能で、しかも、人工衛星か
らのデジタル放送信号を受信するアンテナからの受信信
号からも所望トランスポンダのデータを復元可能な受信
端末装置を提供することを第2の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1に記載のCATVシステムにおいて
は、人工衛星からのデジタル放送信号を受信するアンテ
ナからの受信信号を受けて所定トランスポンダからの受
信信号を選局し、その選局した受信信号を伝送用の所定
周波数帯の受信信号に変換する複数の受信信号変換手段
が、夫々、QPSK復調手段と、データ変換手段と、第
1のQAM変調手段と、第1の周波数変換手段とを備え
る。
【0012】そして、各受信信号変換手段では、まずQ
PSK復調手段が、上記選局した所定トランスポンダか
らの受信信号(QPSK変調信号)を、位相が90度異
なるI成分及びQ成分の信号に分離し、その分離した各
信号から、所定トランスポンダから送信されたデータを
復元する。また、このようにデータが復元されると、デ
ータ変換手段が、その復元されたI成分及びQ成分のデ
ータを順次所定ビット数のパラレルデータに変換し、更
に、第1のQAM変調手段が、その変換されたI成分及
びQ成分のパラレルデータから、所定トランスポンダか
ら送信されたデータをQAM変調したQAM変調信号を
生成する。そして最後に、第1の周波数変換手段が、第
1のQAM変調手段にて生成されたQAM変調信号を、
伝送用の所定周波数帯の受信信号に変換する。
【0013】従って、本発明のCATVシステムにおい
ては、人工衛星からのデジタル放送信号を受信するアン
テナが設置されたヘッドエンド側にて、人工衛星の各ト
ランスポンダからのデジタル放送信号が伝送用の受信信
号に周波数変換されるだけではなく、その受信信号がQ
PSK変調信号からQAM変調信号に変換されて、端末
側に伝送されることになる。
【0014】そして、QAM(Quadrature Amplitude M
odulation ;直交振幅変調)は、QPSKに比べて、1
シンボルで送信可能な情報量が多く、単位時間当たりに
送信すべき情報量が同じであれば、データ伝送に必要な
信号の周波数帯域を狭くすることができる。つまり、Q
PSKは、1シンボルで2ビット(4値)の情報を送信
するものであるが、QAMは、1シンボルで4ビット
(16値;16QAMの場合),6ビット(64値;6
4QAM),8ビット(256値;256QAMの場
合)というように、1シンボルで送信可能な情報量が多
く、例えば、64QAMを利用すれば、1トランスポン
ダ当たりに27〜32MHzの帯域幅で送信されてくる
デジタル放送信号(QPSK)のデータを、6〜8MH
zの帯域幅で伝送できる。
【0015】このため、本発明のCATVシステムによ
れば、人工衛星からの各トランスポンダ毎のデジタル放
送信号をそのまま伝送用の受信信号に周波数変換して端
末側に伝送する従来のCATVシステムに比べて、端末
側に伝送する受信信号の1トランスポンダ当たりの周波
数帯域幅を狭くすることができる。従って、本発明によ
れば、従来のCATVシステムの数倍のデジタル放送信
号を端末側に伝送することが可能になり、CATVシス
テムにおける周波数利用効率を向上することができる。
【0016】また、本発明のCATVシステムにおいて
は、人工衛星の各トランスポンダから送信されてきたデ
ジタル放送信号(QPSK)を復調して、各トランスポ
ンダが送信したデータを復元し、その復元したデータの
内容を変更することなく、そのままQAM変調して、伝
送用の受信信号に周波数変換する。
【0017】従って、端末側には、ヘッドエンド側から
伝送されてきた受信信号をQAM復調することのできる
受信端末装置を設ける必要はあるものの、QAM復調し
て得られるデータの内容は、人工衛星の各トランスポン
ダが送信してきたデータと全く同じであるため、その受
信端末装置において、QAM復調後のデータを処理する
ためのデータ処理回路は、アンテナからの受信信号を復
調して放送を楽しむための一般的な受信端末装置と全く
同様にすることができる。
【0018】つまり、人工衛星によるデジタル放送を楽
しむための受信端末装置には、受信信号の中から所望ト
ランスポンダからの受信信号を選局・復調してデータを
復元した後、その復元したデータの中から所望の放送チ
ャンネルのパケットデータを選択して、そのパケットデ
ータから映像や音声データを復元するためのデータ処理
回路が設けられるが、本発明のCATVシステムによれ
ば、受信したデータ内容を変更することなく端末側に伝
送するため、受信端末装置に、CATVシステム固有の
データ処理回路を設ける必要はない。このため、当該C
ATVシステムに加入するために、専用のデータ処理回
路を内蔵した高価な端末装置を購入する必要がなく、シ
ステムへの加入が容易なCATVシステムを構築でき
る。
【0019】また、CATVシステムには、周波数の利
用効率を向上したり、放送内容を充実するために、端末
側に伝送するデータをシステム固有のデータに変換し
て、端末側に伝送するようにしたデジタル放送用のCA
TVシステムが知られている。そして、この種のCAT
Vシステムにおいては、データをQAM変調して端末側
に伝送することも考えられているが、このようなCAT
Vシステムを構築するには、端末側に伝送するデータ内
容を変更したり、放送内容を調整するためのオペレータ
が必要となり、オペレータを配置可能な大規模なシステ
ムでは実現可能であるが、ビル用或いは小規模なCAT
Vシステムである、SMATV(Satellite Master Ant
enna Television )システムでは実現できない。
【0020】しかし、本発明のCATVシステムでは、
受信したデジタル放送信号の変調方式を各トランスポン
ダ毎に変換するだけであり、データ内容は変更しないの
で、ヘッドエンド側にオペレータを配置する必要はな
く、SMATVシステムにも容易に適用することができ
る。
【0021】次に、上記第2の目的を達成するために、
請求項2に記載の受信端末装置においては、人工衛星か
らのデジタル放送信号を受信するアンテナからの受信信
号、及び、請求項1に記載のCATVシステムにおいて
端末側に伝送される受信信号のいずれかを選択的に入力
可能に構成されている。そして、その入力された受信信
号がアンテナからの受信信号であるかCATVシステム
において端末側に伝送される受信信号であるかを表わす
信号種別、及び、データを復元すべき受信信号を送信し
てくる人工衛星のトランスポンダを、夫々、外部から指
定するための入力手段が設けられると共に、アンテナか
ら受ける受信信号の周波数とトランスポンダとの対応関
係を表す選局データ、及び、CATVシステムにおいて
端末側に伝送される受信信号の周波数とトランスポンダ
との対応関係を表わす選局データが夫々記憶された第1
の選局データ記憶手段が設けられている。
【0022】そして、入力手段を介して信号種別及びト
ランスポンダが指定されると、第2の周波数変換手段
が、その指定された信号種別及びトランスポンダに対応
した受信信号の周波数を第1の選局データ記憶手段から
読み出し、その読み出した周波数の受信信号が所定の中
間周波数となるように、受信信号を周波数変換する。
【0023】また、第2の周波数変換手段にて周波数変
換された受信信号は、中間周波数に対応した所定帯域幅
の中間周波信号を通過させるフィルタ手段に入力される
が、フィルタ手段が通過させる中間周波信号の帯域幅
は、帯域幅設定手段にて、入力手段を介して指定された
信号種別に対応した1トランスポンダ分の受信信号の帯
域幅に設定される。
【0024】つまり、アンテナから入力される受信信号
(QPSK変調信号)は、1トランスポンダ当たりに2
7〜32MHzの周波数帯域幅を有する。これに対し
て、請求項1に記載のCATVシステムにおいて端末側
に伝送される受信信号(QAM変調信号)の各トランス
ポンダ毎の周波数帯域幅は、アンテナからの受信信号に
比べて狭く、例えば64QAMで変調されている場合に
は6〜8MHzとなる。そこで本発明の受信端末装置に
おいては、アンテナ又は上記CATVシステムのヘッド
エンド側より入力される受信信号の種別に応じて、フィ
ルタ手段の帯域幅を切り換えることにより、フィルタ手
段から所望トランスポンダからの信号成分(中間周波信
号)のみが出力されるようにしているのである。
【0025】そして、このようにフィルタ手段から出力
される、所望トランスポンダの受信信号を周波数変換し
た中間周波信号は、QPSK/QAM復調手段におい
て、位相が90度異なるI成分及びQ成分の信号に分離
され、その分離した各信号からデータが復元される。
【0026】尚、QPSK/QAM復調手段において、
中間周波信号をI成分及びQ成分の信号に分離するの
は、QPSK変調信号及びQAM変調信号が、夫々、位
相が90度異なるI成分の信号とQ成分の信号とを合成
したものであるためであり、QPSK/QAM復調手段
では、当該受信端末装置がアンテナからの受信信号(Q
PSK変調信号)を受ける場合であっても、上記CAT
Vシステムの端末側で受信信号(QAM変調信号)を受
ける場合であっても、同一の回路を使って、中間周波信
号をデータ復元用のI成分及びQ成分の信号に分離する
ことができる。
【0027】また、QPSK/QAM復調手段におい
て、I成分及びQ成分に分離した信号からデータを復元
する際には、I成分及びQ成分に分離した各信号がQP
SK変調の場合とQAM変調信号の場合とで異なること
から、データの復元動作を受信信号の種別に応じて切り
換える必要がある。つまり、データを復元すべき中間周
波信号がQPSK変調信号である場合には、I成分及び
Q成分に分離した各信号が位相変調されており、データ
を復元すべき中間周波信号がQAM変調信号である場合
には、I成分及びQ成分に分離した各信号が位相振幅変
調されているので、QPSK/QAM復調手段において
中間周波信号をI成分及びQ成分に分離した各信号から
データを復元する際の復元動作は、受信信号の種別(Q
PSK/QAM)に応じて切り換える必要がある。
【0028】そこで、本発明では、データ復元動作切換
手段により、QPSK/QAM復調手段におけるデータ
の復元動作を、入力手段を介して指定された信号種別に
応じて、QPSK又はQAM用に切り換えるようにされ
ている。この結果、本発明の受信端末装置によれば、請
求項1に記載のCATVシステム用の端末装置として
も、またアンテナからの受信信号を直接受ける衛星直接
受信方式の受信装置としても使用できる。従って、例え
ば、請求項1に記載のCATVシステムが導入されたマ
ンション等からCATVシステムがない地域に引っ越し
た場合、或いは人工衛星からのデジタル放送を直接受信
していた者が請求項1に記載のCATVシステムが導入
されたマンション等に引っ越した場合に、受信端末装置
を買い換える必要はなく、今まで使用していた受信端末
装置をそのまま利用することが可能になる。
【0029】また、特に、本発明の受信端末装置におい
ては、当該装置に入力される受信信号から所望トランス
ポンダの受信信号を選局してデータを復調するのに必要
な、第2の周波数変換手段と、フィルタ手段及びQPS
K/QAM変調手段の一部を、QPSK変調信号復調時
とQAM変調信号復調時とで共用化することができ、各
変調信号復調のために専用の回路を個々に設ける必要は
ないため、これら各変調方式の受信信号から所望トラン
スポンダの受信信号を選局してデータを復調できるにも
かかわらず、その回路構成を簡素化して、安価に実現で
きる。
【0030】次に、請求項3に記載のCATVシステム
は、請求項1に記載のCATVシステムにおいて、各受
信信号変換手段が端末側に出力する受信信号の周波数と
トランスポンダとの対応関係を表す選局データを、選局
データ送信手段から端末側に伝送できるようにしたもの
である。
【0031】即ち、請求項3に記載のCATVシステム
においては、選局データ送信手段が、まず第2のQAM
変調手段により、第2の選局データ記憶手段に記憶され
た選局データを読み出し、これを、端末側に伝送する受
信信号と同様にQAM変調し、次に、そのQAM変調信
号を、第3の周波数変換手段により、選局データ伝送用
として予め設定された所定周波数帯の伝送信号に変換
し、その周波数変換した伝送信号(選局データ)を、各
受信信号変換手段からの受信信号と共に端末側に伝送す
る。
【0032】この結果、本発明のCATVシステムによ
れば、人工衛星からのデジタル放送信号をQAM変調し
て端末側に伝送することにより、周波数の利用効率を向
上できるだけでなく、各トランスポンダ毎の受信信号の
周波数割り当てを端末側に報知することができる。従っ
て、端末側では、上記選局データ送信手段によりヘッド
エンド側より送信されてきた伝送信号をQAM復調し
て、選局データを復元することにより、当該CATVシ
ステムにおける伝送周波数とトランスポンダとの関係
(トランスポンダ配列)を知ることができ、所望トラン
スポンダのデジタル放送信号を容易に選局・復調するこ
とができる。
【0033】また、受信信号変換手段が端末側に出力す
る受信信号の周波数を変更したり、特定のトランスポン
ダの受信信号の伝送を中止しても、端末側では、その旨
を速やかに知ることができるため、本発明のCATVシ
ステムにおいては、伝送周波数に対するトランスポンダ
配列を容易に設定・変更することが可能となり、CAT
Vシステムを運用する際の自由度を高めることができ
る。
【0034】尚、請求項3に記載のCATVシステムに
おいて、第2の選局データ記憶手段に格納される選局デ
ータは、システム管理者が、各受信信号変換手段が端末
側に出力する受信信号の周波数とトランスポンダとの対
応関係を手動入力することにより設定するようにしても
よいが、例えば、各受信信号変換手段が端末側に出力す
る受信信号の周波数とトランスポンダとの対応関係を自
動で検出する選局データ検出手段を設け、この検出手段
からの出力データに従い、第2の選局データ記憶手段に
選局データを自動で書き込むようにしてもよい。そし
て、このようにすれば、当該CATVシステムの設計変
更等を極めて容易に行うことが可能になる。
【0035】一方、請求項4に記載の受信端末装置は、
請求項2に記載の受信端末装置を、請求項3に記載のC
ATVシステムにおいて使用できるようにしたものであ
り、選局データ復元・格納手段を備える。そして、この
選局データ復元・格納手段は、入力手段を介して受信信
号がCATVシステムにおいて端末側に伝送される受信
信号である旨が指定されると、CATVシステムの選局
データ送信手段が出力した伝送信号を、第2の周波数変
換手段,フィルタ手段,帯域幅設定手段,及びQPSK
/QAM復調手段を介して選局・復調して、CATVシ
ステムの各受信信号変換手段が出力する受信信号の周波
数とトランスポンダとの対応関係を表わす選局データを
復元し、その復元した選局データを第1の選局データ記
憶手段に格納する。
【0036】従って、本発明の受信端末装置によれば、
請求項3に記載のCATVシステムの端末装置として使
用する際には、ヘッドエンド側からQAM変調されて伝
送されてくる選局データが第1の選局データ記憶手段に
自動で格納され、その後、データを復元したいトランス
ポンダを入力手段を介して指定すれば、その指定したト
ランスポンダからのデータが復元されることになる。
【0037】このため、請求項3に記載のCATVシス
テムにおいて、本発明の受信端末装置を用いれば、使用
者は、CATVシステムにおける伝送周波数に対するト
ランスポンダ配列を知ることなく、所望トランスポンダ
からのデジタル放送を楽しむことができ、極めて使い勝
手のよい受信端末装置となり得る。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。まず図1は、本発明が適用されたSMAT
Vシステムのヘッドエンド側の構成を表す。
【0039】本実施例のSMATVシステムは、地上か
らのデジタル放送用の電波を中継する多数のトランスポ
ンダからなるデジタル放送用の人工衛星(所謂通信衛星
であり、以下、単にCSともいう)から送信されてくる
デジタル放送信号を受信する、1又は複数のパラボラア
ンテナ(以下、単にアンテナという)を備える。
【0040】そして、このアンテナにて受信したデジタ
ル放送信号を端末に伝送するために、当該SMATVシ
ステムのヘッドエンドには、図1に示す如く、アンテナ
からの受信信号を、CSの各トランスポンダからのデジ
タル放送信号(QPSK変調信号)を、夫々、予め設定
された所定周波数帯の受信信号(QAM変調信号)に変
換する複数のQPSK−QAM変換回路2と、各QPS
K−QAM変換回路2から出力される受信信号(QAM
変調信号)を混合して端末側に出力する出力混合回路4
とが備えられている。
【0041】このようにヘッドエンドに設けられた複数
のQPSK−QAM変換回路2は、本発明の受信信号変
換手段に相当し、CSの各トランスポンダから送信され
てくるQPSK変調されたデジタル放送信号(帯域幅2
7〜32MHz)を、当該SMATVシステムの伝送周
波数として予め設定された950〜1895MHz内の
所定周波数帯(帯域幅6〜8MHz)のQAM変調信号
に変換する。
【0042】即ち、QPSK−QAM変換回路2は、図
1に示すように、アンテナから入力される受信信号の中
から、予め設定された所定トランスポンダからのデジタ
ル放送信号(QPSK変調信号)を選局すると共に、そ
の選局した受信信号を位相が90度異なるI成分及びQ
成分の信号(変調波)に分離して出力するチューナユニ
ット12と、チューナユニット12から出力されるI・
Q各成分の信号を、夫々、データを復元可能な所定のサ
ンプリング周期でデジタルデータに変換するA/D変換
部14と、A/D変換部14を介して入力されるデジタ
ルデータの変化から、I・Q各成分の信号(変調波)の
位相変化を検出して、CSのトランスポンダから送信さ
れてきた1シンボル2ビット(I・Q各1ビット)のデ
ータを順次復元するデータ復元部16と、データ復元部
16から出力されるI・Q各成分のシリアルデータを、
順次、I・Q各3ビットのパラレルデータに変換するデ
ータ変換部18と、データ変換部18から出力されるI
・Q各3ビットのデータを、夫々、値0〜7の8値に変
換する3ビット8値変換部20と、3ビット8値変換部
20から順次出力されるI・Q各成分の数値(8値)を
アナログ電圧信号に変換するD/A変換部22と、D/
A変換部22から出力されるI・Q各成分のアナログ電
圧信号にて、位相が90度異なるQAM変調信号生成用
の搬送波を夫々位相・振幅変調して合成することにより
QAM変調信号(本実施例では、各搬送波を夫々3ビッ
ト(8値)の電圧信号で変調するため64QAM変調信
号となる)を生成する変調波生成部24と、変調波生成
部24から出力される64QAM変調信号を所定周波数
帯の伝送用受信信号に変換するアップコンバータ26
と、から構成されている。
【0043】ここで、チューナユニット12は、図2に
示す如く、アンテナからの受信信号を、変換対象となる
所定トランスポンダからの受信信号の中心周波数が所定
の中間周波数(例えば400MHz)となるように周波
数変換する周波数変換部30と、周波数変換部30によ
る周波数変換後の受信信号を増幅するIFアンプ32
と、IFアンプ32により増幅した受信信号の内、中間
周波数を中心とする1トランスポンダ分の帯域幅(27
〜32MHz)の信号成分を通過させるバンドパスフィ
ルタ(以下、BPFという)34と、BPF34を通過
した中間周波信号を更に増幅するIFアンプ36と、I
Fアンプ36にて増幅された中間周波信号をI成分及び
Q成分の信号(変調波)に分離する変調波分離回路38
とから構成されている。
【0044】また、変調波分離回路38は、CS側でQ
PSK変調信号を生成するのに用いられる搬送波の周波
数に対応した信号を発生する電圧制御発振回路(以下、
単にVCOという)38aと、VCO38aからの出力
信号の位相を90度移相させる移相器38bと、VCO
38aからの出力信号及びこの信号を移相器38bにて
90度移相させた信号と、IFアンプ36からの中間周
波信号とを夫々混合して、I成分及びQ成分の信号を夫
々抽出するミキサ回路38c及び38dとから構成され
ている。
【0045】従って、チューナユニット12において
は、周波数変換部30,IFアンプ32,BPF34,
IFアンプ36の動作によって、アンテナから入力され
る受信信号の中からCSの所定トランスポンダにおいて
QPSK変調されたデジタル放送信号が選局され、変調
波分離回路38によって、その選局した所定トランスポ
ンダからのデジタル放送信号がI成分及びQ成分の信号
(変調波)に分離されることになる。
【0046】そして、本実施例では、このようにI・Q
各成分に分離された信号がA/D変換部14にてデジタ
ルデータに変換されて、データ復元部16にてトランス
ポンダから送信されたデータが復元されることから、変
調波分離回路38と、A/D変換部14と、データ復元
部16とが、本発明のQPSK復調手段として機能する
ことになる。
【0047】次に、データ変換部18は、本発明のデー
タ変換手段に相当するものであり、例えば、図3(a)
に示す如く構成され、図3(b)に示す如く動作する。
即ち、データ変換部18は、データ復元部16がI・Q
各成分の信号レベルを表すデジタルデータから1シンボ
ル2ビット(I・Q各1ビット)のデータを順次復元す
る際のクロック信号CLK1を受けて、その復元された
データを順次ラッチするレジスタ40と、データ復元部
16側のクロック信号CLK1を3分周して、このクロ
ック信号CLK1の3倍の周期のクロック信号CLK3
を生成する分周器42と、クロック信号CLK1を受け
てレジスタ40にラッチされたデータを順次取り込み、
蓄積すると共に、クロック信号CLK3を受けてその蓄
積したデータをパラレルデータとして出力するシリアル
−パラレル変換部44とから構成されている。
【0048】この結果、データ変換部18においては、
図3(b)に示すように、シリアル−パラレル変換部4
4に、データ復元部16から所定周期で順次出力される
I・Q各成分のデータが3ビット分ずつ蓄積されて、こ
の3ビット分のデータがパラレルデータとして同時に出
力されることになる。
【0049】そして、このデータ変換部18にて生成さ
れたクロック信号CLK3は、次段の3ビット8値変換
部20に出力され、3ビット8値変換部20は、このク
ロック信号CLK3に同期して、データ変換部18から
のI・Q各成分の出力データ(3ビットパラレルデー
タ)を取り込み、これを値0〜7の8値に変換する。
【0050】また次に、変調波生成部24は、図4に示
す如く、64QAM変調信号生成用の搬送波を発生する
VCO24aと、VCO24aからの出力信号(搬送
波)の位相を90度移相させる移相器24bと、VCO
24aからの出力信号及びこの信号を移相器24bにて
90度移相させた信号と、D/A変換部22から出力さ
れるI・Q各成分のアナログ電圧信号とを、夫々合成す
ることによりI・Q各成分の位相振幅変調信号を生成す
るミキサ回路24c及び24dとを備え、これら各ミキ
サ回路24c,24dからの出力を混合して出力するよ
うに構成されている。
【0051】この結果、変調波生成部24からは、VC
O24aからの64QAM変調信号生成用の搬送波を、
データ変換部18にてI・Q各3ビットのパラレルデー
タに変換された合計6ビットのデータ(64値)にてQ
AM変調した64QAM変調信号が出力されることにな
る。
【0052】なお、本実施例では、データ復元部16に
て復元したI・Q各成分の復元データを夫々3ビットの
パラレルデータに変換するデータ変換部18からの出力
に基づき64QAM変調信号を生成する、3ビット8値
変換部20,D/A変換部22,及び搬送波生成部24
が、本発明の第1のQAM変調手段として機能し、変調
波生成部24から出力される64QAM変調信号を所定
周波数帯の伝送用の受信信号に周波数変換するアップコ
ンバータ26が第1の周波数変換手段として機能する。
【0053】そして、上記のように構成された複数のQ
PSK−QAM変換回路2は、夫々、アンテナにて受信
した各トランスポンダ毎のデジタル放送信号を、CSか
らの送信電波の各トランスポンダの周波数配列(トラン
スポンダ配列)に沿った周波数配列(トランスポンダ配
列)となるように、夫々、所定周波数帯の伝送用受信信
号に変換して出力する。
【0054】即ち、例えば、CSから送信されてくる各
トランスポンダ毎の電波の偏波面が、奇数チャンネル
1,3,…13のトランスポンダからのデジタル放送信
号と、偶数チャンネル2,4,…14のトランスポンダ
からのデジタル放送信号とで互いに異なっている場合、
このCSからの送信電波を受信するアンテナは、これら
各偏波面の受信信号を、夫々、所定の1GHz帯のCS
−IF信号に変換して、2系統の伝送路を介して受信機
側に送信する。
【0055】そしてこの場合、アンテナからの受信信号
(衛星受信信号)の周波数配列(トランスポンダ配列)
は、図5(a)に示す如くなり、奇数チャンネル1〜1
3のトランスポンダからの受信信号と、偶数チャンネル
2〜14のトランスポンダからの受信信号とは、重複し
た周波数領域となってしまう。
【0056】そこで、本実施例のSMATVシステムに
おいては、上記CSからデジタル放送信号を受信して端
末側に伝送する場合には、このCSの全トランスポンダ
からの受信信号を1本のケーブルで端末側に伝送できる
ようにするために、ヘッドエンドに、上記CSの各チャ
ンネル1〜14のトランスポンダに対応した14個のQ
PSK−QAM変換回路2が備えられ、これら14個の
QPSK−QAM変換回路2において、図5(b)に示
す如く、奇数チャンネルのトランスポンダからの受信信
号を、夫々、CSからのトランスポンダ配列(チャンネ
ル1,3,…13)に沿った周波数帯の64QAM変調
信号に変換すると共に、偶数チャンネルのトランスポン
ダからの受信信号を、夫々、奇数チャンネルの受信信号
よりも高い周波数領域で、CSからのトランスポンダ配
列(チャンネル2,4,…14)に沿った周波数帯の6
4QAM変調信号に変換するようにされている。
【0057】この結果、ヘッドエンドからは、CSを構
成する各トランスポンダからのデジタル放送信号が、そ
の周波数配列(トランスポンダ配列)に従って、互いに
異なる周波数帯の伝送受信信号(64QAM変調信号)
に変換されて送信されることになり、端末側では、CS
の全トランスポンダからのデジタル放送信号を受信でき
ることになる。
【0058】そして、本実施例では、CSの各トランス
ポンダから送信されてくるデジタル放送信号を、そのま
ま、伝送用の受信信号に変換して、端末側に伝送するの
ではなく、そのデジタル放送信号をQPSK復調してデ
ータを復元した後、この復元データから64QAM変調
した所定周波数帯の受信信号を生成して、端末側に伝送
するようにされているため、1トランスポンダ当たりの
受信信号の周波数帯域幅を、CSが各トランスポンダ毎
に送信してくる27〜32MHzの帯域幅から、6〜8
MHzの帯域幅へと狭くすることができ、従来装置に比
べて、端末側に伝送可能なトランスポンダのチャンネル
数を増加することができる。従って、本実施例によれ
ば、複数のCSのトランスポンダから送信されてくる多
数のデジタル放送信号を1本のケーブルで端末側に伝送
できることになる。
【0059】つまり、CSの各トランスポンダから送信
されてきたデジタル放送信号を、QPSK変調信号のま
ま端末側に伝送するようにした場合、例えば、CSか
ら、図5(a)に示すトランスポンダ配列で各トランス
ポンダからのデジタル放送信号が送信されてくるとする
と、アンテナからの受信信号の内、チャンネル1(中心
周波数1380MHz)からチャンネル13(中心周波
数1560MHz)までの奇数チャンネルのトランスポ
ンダからの受信信号については、そのままの周波数帯域
で端末側に伝送することができるものの、チャンネル2
(中心周波数1395MHz)からチャンネル14(中
心周波数1575MHz)までの偶数チャンネルのトラ
ンスポンダからの受信信号については、奇数チャンネル
1〜13の受信信号とは異なる周波数帯域で伝送する必
要があるため、これら偶数チャンネル2〜14のトラン
スポンダからの受信信号の周波数帯域を、夫々、奇数チ
ャンネル1〜13の伝送周波数領域から外れるようにシ
フトしなければならない。この結果、一つのCSからの
デジタル放送信号を全て端末側に伝送するには、950
〜1895MHzの伝送周波数領域の内、極めて広い周
波数領域を占有することになり、端末側に伝送可能なト
ランスポンダのチャンネル数が少なくなる。
【0060】これに対して、本実施例では、1トランス
ポンダ当たり27〜32MHzの帯域幅を有するQPS
K変調された受信信号を、6〜8MHzの帯域幅を有す
る64QAM変調信号に変換することから、図5(b)
に示す如く、上記14チャンネル分のトランスポンダか
らのデジタル放送信号を端末側に伝送する際には、チャ
ンネル1のトランスポンダからの受信信号の中心周波数
をアンテナからの受信信号と同じ1380MHzにした
としても、周波数が最も高くなるチャンネル14の受信
信号の中心周波数を1484MHzにすることができ
る。この結果、一つのCSからのデジタル放送信号を全
て端末側に伝送するようにしても、その伝送に必要な周
波数領域を上記従来の3分の1から4分の1程度に狭め
ることができ、端末側に伝送可能なトランスポンダのチ
ャンネル数を増加して、複数のCSのトランスポンダか
らのデジタル放送信号を1本のケーブルで端末側に伝送
できるようになるのである。
【0061】またこのように、本実施例のSMATVシ
ステムによれば、1本のケーブルを使って従来の3〜4
倍のデジタル放送信号を端末側に伝送できるので、ビル
等に設置された既存のCATVシステム用のケーブルを
使って、多チャンネルのデジタル放送信号受信用システ
ムを構築することも、極めて容易にできる。
【0062】上記説明において、各トランスポンダ毎の
チャンネル数(チャンネル1〜14)は、各トランスポ
ンダを特定するためのものであり、デジタル放送信号の
放送内容を特定する放送チャンネルではない。つまり、
デジタル放送用の各トランスポンダは、1トランスポン
ダ毎に4〜8チャンネル分の放送データを夫々パケット
データとして時分割で送信してくるが、この放送チャン
ネルを特定するチャンネルではない。
【0063】以上説明した本実施例のSMATVシステ
ムにおいては、ヘッドエンド側の出力混合回路4にて混
合された各トランスポンダからの受信信号(64QAM
変調信号)は、夫々、伝送用のケーブル及びそのケーブ
ルに設けられた増幅器等を介して、端末側に伝送される
ことになるが、次に、本実施例のSMATVにおいて、
端末側で受信信号を復調するのに好適な受信端末装置に
ついて、図6〜図9を用いて説明する。
【0064】まず図6は、本実施例の受信端末装置(所
謂デジタル放送用受信機であり、以下、単にIRD(In
tegrated Receiver Decoder )という)50の構成を表
すブロック図である。本実施例のIRD50は、上記S
MATVシステムにおいてヘッドエンド側より端末側に
伝送されてくる受信信号(64QAM変調信号)、及び
CSデジタル放送受信用のアンテナからの受信信号(Q
PSK変調信号)を、選択的に入力可能であり、図6に
示す如く、その入力された受信信号の中から、後述のマ
イクロコンピュータ(以下、MCUという)64から指
令された周波数帯の受信信号(つまり所定トランスポン
ダからのデジタル放送信号)を選局すると共に、その選
局した受信信号を位相が90度異なるI成分及びQ成分
の信号(変調波)に分離して出力するチューナユニット
52と、チューナユニット52から出力されるI・Q各
成分の信号を、夫々、データを復元可能な所定のサンプ
リング周期でデジタルデータに変換するA/D変換部5
4と、後述のMCU64からの指令に従い、A/D変換
部54を介して入力されるデジタルデータの変化から、
I・Q各成分の信号の位相・振幅変化(受信信号が64
QAM変調信号の場合)又は位相変化(受信信号がQP
SK変調信号の場合)を検出して、CSのトランスポン
ダから送信されてきたI・Q各成分のデータを順次復元
するQPSK/QAM用のデータ復元部56とが備えら
れている。
【0065】ここで、チューナユニット52は、図7に
示す如く、アンテナからの受信信号を、MCU64から
の周波数制御信号により指令された周波数の受信信号が
中間周波数となるように周波数変換する周波数変換部7
2と、周波数変換部72による周波数変換後の受信信号
を増幅するIFアンプ74と、IFアンプ74により増
幅した受信信号の内、中間周波数を中心とする帯域幅6
〜8MHzの信号成分(受信信号が64QAM変調信号
の場合の1トランスポンダ分の信号成分)と、中間周波
数を中心とする帯域幅27〜32MHzの信号成分(受
信信号がQPSK変調信号の場合の1トランスポンダ分
の信号成分)とを、を夫々通過させる2出力型のBPF
76と、MCU64からの帯域幅切換信号に応じてBP
F76を通過した2種類の中間周波信号の内の一方を選
択して通過させるRFスイッチ78と、RFスイッチ7
8を通過した中間周波信号を更に増幅するIFアンプ8
0と、IFアンプ80にて増幅された中間周波信号(Q
PSK変調信号又は64QAM変調信号)をI成分及び
Q成分の信号(変調波)に分離する変調波分離回路82
とから構成されている。
【0066】なお、、変調波分離回路82は、前述の変
調波分離回路38と同様、VCO82aと、移相器82
bと、ミキサ回路82c及び82dとから構成されてい
る。従って、チューナユニット52においては、周波数
変換部72,IFアンプ74,BPF76,RFスイッ
チ78,及びIFアンプ78の動作により、MCU64
からの周波数制御信号及び帯域幅切換信号に応じて、S
MATVシステムのヘッドエンド又はアンテナから入力
される受信信号の中から、CSの所定トランスポンダか
らのデジタル放送信号(QPSK変調信号又は64QA
M変調信号)が選局され、変調波分離回路82によっ
て、その選局した所定トランスポンダからのデジタル放
送信号がI成分及びQ成分の信号(変調波)に分離され
ることになる。
【0067】そして、本実施例では、周波数変換部72
にて周波数変換された受信信号の中から、帯域幅6〜8
MHzの信号成分及び帯域幅27〜32MHzの信号成
分のいずれかを中間周波信号として通過させるBPF7
6及びRFスイッチ78が、本発明のフィルタ手段とし
て機能する。また、変調波分離回路82にて分離された
I・Q各成分の信号は、A/D変換部54にてデジタル
データに変換され、データ復元部56にてトランスポン
ダから送信されたデータに復元されることから、本実施
例では、変調波分離回路82と、A/D変換部54と、
データ復元部56とが、本発明のQPSK/QAM復調
手段として機能することになる。
【0068】なお、図示しないが、データ復元部56に
は、受信信号が64QAM変調信号である場合にA/D
変換部54を介して入力されたI・Q各成分の信号の位
相・振幅変化からデータを復元するQAM用のデータ復
元回路と、受信信号がQPSK変調信号である場合にA
/D変換部54を介して入力されたI・Q各成分の信号
の位相変化からデータを復元するQPSK用のデータ復
元回路と、が備えられており、MCU64からの復元動
作切換信号によって、これら2つのデータ復元回路のい
ずれかが動作する。
【0069】また次に、IRD50には、上記SMAT
Vシステムのヘッドエンド又はアンテナから入力される
受信信号を受けて、所望トランスポンダからのデータを
復元するだけでなく、その復元データの中から、所望放
送チャンネルの放送データを選択して、映像・音声デー
タを復元するために、データ復元部56から出力される
I・Q各成分の復元データを受けて、その中から誤り訂
正用のデータ(ブロック符号,畳み込み符号等)を抽出
し、復元データの誤り訂正(FEC:ForwardError Cor
rection)等を行う信号処理部58と、信号処理部58
にて信号処理された復元データの中から、MCU64か
らの指令に従い所定放送チャンネルの放送データが含ま
れるパケットデータを抽出し、このパケットデータ中の
MPEG2にて圧縮された放送データ(映像及び音声デ
ータ)を出力するトランスポートストリームデコーダ6
0と、トランスポートストリームデコーダ60からの放
送データを伸張し、図示しない受像器側にて再生可能な
映像及び音声データを復元するMPEGデコーダ62を
備える。
【0070】またIRD50には、上記各部を制御する
ためのMCU64が備えられる。MCU64は、当該I
RD50が、上記SMATVシステムの端末側で64Q
AM変調信号から所望放送チャンネルのデータを復元す
べき状態(以下、間接受信モードという)にあるか、ア
ンテナから入力されるQPSK変調信号から所望放送チ
ャンネルのデータを復元すべき状態(以下、直接受信モ
ードという)にあるかを切り換えるための受信モード切
換スイッチや、映像及び音声データを復元すべき放送チ
ャンネル(以下、受信チャンネルともいう)を入力する
ための選局スイッチ等が設けられた、入力手段としての
リモコン装置からのキー入力信号を受けて、上記各部を
制御する。
【0071】そして、IRD50においては、間接受信
モードでは、SMATVシステムのヘッドエンドを介し
て、例えば図5(b)に示したトランスポンダ配列の伝
送受信信号が入力され、直接受信モードでは、例えば図
5(a)に示したトランスポンダ配列の衛星受信信号が
入力されることから、MCU64は、これら各受信モー
ドに応じて、各受信信号のトランスポンダ配列に対応し
た周波数制御信号を、チューナユニット52の周波数変
換部72に出力する必要がある。
【0072】このため、MCU64には、こうした周波
数制御信号生成用の選局データをはじめとする制御用の
各種データが格納された、第1の選局データ記憶手段と
してのメモリ66が接続されており、MCU64は、こ
のメモリ66に格納されたデータとリモコン装置からの
キー入力信号とに基づき、上記各部を制御する。
【0073】なお、メモリ66には、上記周波数制御信
号生成用の選局データとして、図8(a)に示す如く、
当該IRD50が直接受信モードにあるときに中間周波
数に変換すべき受信信号の周波数(以下、選局周波数と
いう)が各トランスポンダ毎に記憶された直接受信用の
選局データと、図8(b)に示す如く、当該IRD50
が間接受信モードにあるときに中間周波数に変換すべき
受信信号の選局周波数が各トランスポンダ毎に記憶され
た間接受信用の選局データとの、2種類の選局データが
格納されている。但し、図8(a)の選局データは、Q
PSK変調信号(衛星受信信号)のトランスポンダ配列
が図5(a)に示したトランスポンダ配列となっている
場合の選局データを表し、図8(b)の選局データは、
64QAM変調信号(SMATVシステムにおける伝送
受信信号)のトランスポンダ配列が図5(b)に示した
トランスポンダ配列となっている場合の選局データを表
す。
【0074】次に、MCU64の制御動作を、図9に示
すフローチャートに沿って説明する。図9に示す如く、
MCU64は、まずS100(Sはステップを表す)に
て、リモコン装置からのキー入力によって現在設定され
ている受信モードを読み込み、続くS110にて、リモ
コン装置からのキー入力によって指定された受信チャン
ネル(受信すべき放送チャンネル)を読み込む。
【0075】そして、続くS120では、S100にて
読み込んだ受信モードから、当該IRD50は、現在、
アンテナからの受信信号を受ける直接受信モードにある
か否かを判断し、直接受信モードにある場合には、S1
30に移行して、メモリ66に格納された直接受信用の
選局データの中から、受信チャンネルに対応したトラン
スポンダの選局周波数を読み込み、続くS140にて、
この読み込んだ選局周波数の受信信号を中間周波数に変
換させるべく、チューナユニット52に、この選局周波
数に対応した周波数制御信号を出力すると共に、帯域幅
切換信号として広帯域切換信号を出力する。
【0076】また続くS150では、データ復元部56
のデータ復元動作をQPSK用に設定するための復元動
作切換信号を出力することにより、データ復元部56内
のQPSK用のデータ復元回路を動作させる。この結
果、チューナユニット52の周波数変換部72では、リ
モコン装置を介して外部から指定された受信チャンネル
の放送データを送信してくる所望トランスポンダからの
デジタル放送信号(QPSK変調信号)が所定の中間周
波数に変換され、RFスイッチ78からは、BPF76
からの2種類の出力信号の内、その中間周波数を中心と
する帯域幅27〜32MHzの信号成分(所望トランス
ポンダからのQPSK変調信号)が選択されて出力され
ることになる。また、データ復元部56は、このQPS
K変調信号からデータを復元する復元動作を実行するこ
とになる。
【0077】次に、続くS160では、トランスポート
ストリームデコーダ60に、リモコン装置から指定され
た受信チャンネルを指令することにより、トランスポー
トストリームデコーダ60を、信号処理部58を介して
入力される所望トランスポンダからのデータの中から受
信チャンネルの映像及び音声データを抽出してMPEG
デコーダ62に出力するよう動作させ、更に、続くS1
70にて、A/D変換部54及び信号処理部58を動作
させ、当該処理を一旦終了する。
【0078】一方、S120にて、現在設定されている
受信モードが、SMATVシステムの端末側でヘッドエ
ンドからの受信信号を受ける間接受信モードにあると判
断された場合には、S180に移行して、メモリ66に
格納された間接受信用の選局データの中から、受信チャ
ンネルに対応したトランスポンダの選局周波数を読み込
む。そして、続くS190では、その読み込んだ選局周
波数の受信信号を中間周波数に変換させるべく、チュー
ナユニット52に、この選局周波数に対応した周波数制
御信号を出力すると共に、帯域幅切換信号として狭帯域
切換信号を出力する。また続くS200では、データ復
元部56のデータ復元動作をQAM用に設定するための
復元動作切換信号を出力することにより、データ復元部
56内のQAM用のデータ復元回路を動作させる。
【0079】この結果、チューナユニット52の周波数
変換部72では、リモコン装置を介して外部から指定さ
れた受信チャンネルの放送データを送信してくる所望ト
ランスポンダからのデジタル放送信号(QAM変調信
号)が所定の中間周波数に変換され、RFスイッチ78
からは、BPF76からの2種類の出力信号の内、その
中間周波数を中心とする帯域幅6〜8MHzの信号成分
(ヘッドエンドを介して入力される所望トランスポンダ
からの64QAM変調信号)が選択されて出力されるこ
とになる。また、データ復元部56は、この64QAM
変調信号からデータを復元する復元動作を実行すること
になる。
【0080】そして、S200の処理実行後は、S16
0及びS170の処理を実行し、当該処理を一端終了す
る。なお、この処理終了後、MCU64は、リモコン装
置から受信チャンネルの変更指令が入力されるのを待つ
待機モードとなり、受信チャンネルの変更指令が入力さ
れると、上記処理が再度実行される。
【0081】このように、MCU64は、リモコン装置
を介して外部から受信モード及び受信チャンネル(又は
受信チャンネルのみ)が指令されると、その指令された
受信モード及び受信チャンネルに従い、チューナユニッ
ト52,データ復元部56,トランスポートストリーム
デコーダ60を制御し、A/D変換部54及び信号処理
部58を作動させる。この結果、本実施例のIRD50
では、アンテナ又は上記SMATVシステムのヘッドエ
ンドから入力される受信信号の中から所望トランスポン
ダから送信されてきた受信信号が選局されると共に、そ
の選局された受信信号からデータが復元され、更に、そ
の復元データの中から所望放送チャンネルの映像及び音
声データが復元されて、外部に出力されることになる。
【0082】そして、本実施例のIRD50は、アンテ
ナを用いてCSからのデジタル放送信号を直接受信する
場合であっても、上記SMATVシステムの端末側でC
Sからのデジタル放送信号を間接的に受信する場合であ
っても、所望放送チャンネルの映像及び音声データを復
元することができることから、極めて汎用性の高いIR
Dとなる。
【0083】また、本実施例のIRD50において、直
接受信用と間接受信用とで全く異なる回路を使用するの
は、データ復元部56のみであり、他の部分は、共通の
回路を利用しているので、回路構成も簡単になり、安価
に実現することができる。なお、本実施例のIRD50
においては、S140及びS190の処理において、S
130又はS180にて読み込んだ選局周波数に対応し
た周波数制御信号を出力する処理動作と、この周波数制
御信号を受けて受信信号を周波数変換する周波数変換部
72とにより、本発明の第2の周波数変換手段が実現さ
れ、S140及びS190の処理において、受信モード
に応じて広帯域又は狭帯域の帯域幅切換信号を出力する
処理動作により、本発明の帯域幅設定手段が実現され、
S150及びS200において、受信モードに応じてデ
ータ復元部の動作をQPSK用又はQAM用に切り換え
る処理動作により、本発明のデータ復元動作切換手段が
実現される。
【0084】ここで、上記実施例では、SMATVシス
テムにおいては、予め設定されたトランスポート配列に
従って、各トランスポートからのデジタル放送信号を伝
送用の受信信号(64QAM変調信号)に変換し、IR
D50においては、この伝送用のトランスポート配列に
従って予め設定された選局データ(図8(b))がメモ
リ66に格納されているものとして説明したが、例え
ば、SMATVシステムにおいて、ヘッドエンド側から
端末側に、受信信号のトランスポンダ配列(図10
(a)参照)を表すトランスポンダ配列データ(図10
(b)参照)を伝送するようにし、端末側に配置される
IRDにおいては、このトランスポンダ配列データを選
局データとしてメモリ66に格納するようにしてもよ
い。
【0085】以下このように構成されたSMATVシス
テム及びIRDについて、本発明の第2実施例として簡
単に説明する。まず、SMATVシステムのヘッドエン
ドには、上記実施例と同様、受信信号を伝送すべきトラ
ンスポンダに対応した複数のQPSK−QAM変換回路
2と、出力混合回路4とが設けられると共に、トランス
ポンダ配列データ送信用のデータ送信回路90が設けら
れる。
【0086】このデータ送信回路90は、本発明の選局
データ送信手段に相当するものであり、例えば、図11
に示す如く、図10(b)に示した端末側への伝送受信
信号のトランスポンダ配列データが格納された、第2の
選局データ記憶手段としてのメモリ91と、メモリ91
からトランスポンダ配列データを読み出し、これを先頭
データから1ビットずつ2系統のデータに分離すると共
に、その分離した2系統のデータを順次3ビットのパラ
レルデータに変換することにより、64QAM変調信号
生成用のI・Q各3ビットのパラレルデータを順次出力
するMCU92と、MCU92から出力されるI・Q各
3ビットのデータを、夫々、値0〜7の8値に変換する
3ビット8値変換部93と、3ビット8値変換部93か
ら順次出力されるI・Q各成分の数値(8値)をアナロ
グ電圧信号に変換するD/A変換部94と、D/A変換
部94から出力されるI・Q各成分のアナログ電圧信号
にて、位相が90度異なるQAM変調信号生成用の搬送
波を夫々位相・振幅変調して合成することにより64Q
AM変調信号を生成する変調波生成部95と、変調波生
成部95から出力される64QAM変調信号を中心周波
数「F」MHzの信号(図10(a)参照)に変換して
出力する、第3の周波数変換手段としてのアップコンバ
ータ96とから構成すればよい。
【0087】そして、このデータ送信回路90から出力
される所定周波数帯の64QAMについても、他のQP
SK−QAM変換回路2からの出力と同様、出力混合回
路4にて混合して、端末側に送信するようにすれば、ト
ランスポンダ配列データを、他の受信信号と同じ64Q
AM変調信号にて端末側に伝送でき、端末側では、この
データを復元するために、専用の回路を必要としない。
【0088】なお、データ送信回路90において、3ビ
ット8値変換部93、D/A変換部94、変調波生成部
95、及びアップコンバータ96は、QPSK−QAM
変換回路2内の3ビット8値変換部20、D/A変換部
22、変調波生成部24、及びアップコンバータ26と
同様に構成すればよい。そして、データ送信回路90に
おけるMCU92、3ビット8値変換部93、D/A変
換部94、及び変調波生成部95は、本発明の第2のQ
AM変調手段として機能する。
【0089】一方、このようにヘッドエンド側にデータ
送信回路90を設けた場合に端末側で使用するIRDと
しては、図6及び図7に示した前述のIRD50と全く
同様の構成にし、MCU64において、リモコン装置を
介して、SMATVシステムの端末側で64QAM変調
信号から所望放送チャンネルのデータを復元すべき間接
受信モードが指定されたときに、図12に示す選局デー
タ格納処理を実行するようにすればよい。なお、この処
理は、本発明の選局データ復元・格納手段として機能す
る。
【0090】図12に示す如く、この選局データ格納処
理では、まずS210にて、選局周波数として、上記デ
ータ送信回路90からの送信信号の中心周波数「F」M
Hzを設定し、続くS220にて、チューナユニット5
2に対して、この選局周波数「F」に対応した周波数制
御信号を出力すると共に、帯域幅切換信号として狭帯域
切換信号を出力する。また続くS230では、データ復
元部56のデータ復元動作をQAM用に設定することに
より、データ復元部56内のQAM用のデータ復元回路
を動作させる。
【0091】この結果、チューナユニット52からはデ
ータ送信回路90からの送信信号64QAM変調信号を
中間周波数信号に変換して、I・Q各成分に分離した信
号が出力され、データ復元部56において、この信号か
らトランスポンダ配列データが復元されることになる。
【0092】そこで、続くS250では、データ復元部
56にて復元されたトランスポンダ配列データを読み込
み、続くS260にて、このトランスポンダ配列データ
を、当該SMATVシステム用の選局データとして、メ
モリ66に格納し、処理を終了する。
【0093】この結果、IRDには、SMATVシステ
ムにおける選局データを予め登録しておく必要はなく、
トランスポンダ配列データを端末側に伝送するようにし
たSMATVシステムであれば、どのようなトランスポ
ンダ配列のSMATVシステムであっても利用すること
ができる。また、SMATVシステムでは、トランスポ
ンダ配列を任意に設定することができると共に、トラン
スポンダ配列を変更することができる。
【0094】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の態様をとることができる。例えば、上記実施例で
は、SMATVシステムのヘッドエンド側に設けられる
QPSK−QAM変換回路2は、夫々、CSの各トラン
スポンダから送信されてきたデジタル放送信号を64Q
AM変調信号に変換するものとして説明したが、この伝
送用の受信信号は、16QAM変調信号にしてもよく、
また256QAM変調信号にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のSMATVシステムのヘッドエンド
側の構成を表すブロック図である。
【図2】 図1に示したチューナユニット12の構成を
表すブロック図である。
【図3】 図1に示したデータ変換部18の構成及びそ
の動作を説明する説明図である。
【図4】 図1に示した変調波生成部24の構成を表す
ブロック図である。
【図5】 アンテナからの受信信号のトランスポンダ配
列とヘッドエンドからの受信信号のトランスポンダ配列
との関係を説明する説明図である。
【図6】 実施例のSMATVシステムに用いられるI
RDの構成を表すブロック図である。
【図7】 図6に示したチューナユニット52の構成を
表すブロック図である。
【図8】 図6に示したメモリ66に格納される選局デ
ータの一例を表す説明図である。
【図9】 図6に示したMCU64にてデジタル放送受
信のために実行される制御処理を表すフローチャートで
ある。
【図10】 第2実施例のSMATVシステムにおける
受信信号のトランスポンダ配列及びトランスポンダ配列
データを表す説明図である。
【図11】 第2実施例のSMATVシステムのヘッド
エンド側に設けられるデータ送信回路90の構成を表す
ブロック図である。
【図12】 第2実施例のSMATVシステムに用いら
れるIRDにおいて実行される選局データ格納処理を表
すフローチャートである。
【符号の説明】
2…QPSK−QAM変換回路 4…出力混合回路 12,52…チューナユニット 14,54…A/D
変換部 16,56…データ復元部 18…データ変換部 20,93…3ビット8値変換部 22,94…D/
A変換部 24,95…変調波生成部 26,96…アップコン
バータ 30,72…周波数変換部 32,36,74,80
…IFアンプ 34,76…BPF 38,82…変調波分離回路
40…レジスタ 42…分周器 44…シリアル−パラレル変換部
24a…VCO 24b…移相器 24c,24d…ミキサ回路 5
0…IRD 58…信号処理部 60…トランスポートストリーム
デコーダ 62…MPEGデコーダ 64,82…MCU 6
6,91…メモリ 78…RFスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人工衛星から各トランスポンダ毎にQP
    SK変調されて送信されてくるデジタル放送信号を受信
    するアンテナからの受信信号を受けて、所定トランスポ
    ンダからの受信信号を選局し、該選局した受信信号を所
    定周波数帯の受信信号に変換して出力する複数の受信信
    号変換手段を備え、該複数の受信信号変換手段から出力
    される各トランスポンダ毎の受信信号を端末側に伝送す
    るCATVシステムにおいて、 前記受信信号変換手段は、 前記選局した所定トランスポンダからの受信信号を、位
    相が90度異なるI成分及びQ成分の信号に分離し、各
    信号からデータを復元するQPSK復調手段と、 該QPSK復調手段にて復元されたI成分及びQ成分の
    データを順次所定ビット数のパラレルデータに変換する
    データ変換手段と、 該データ変換手段にて変換されたI成分及びQ成分のパ
    ラレルデータから、前記復元したデータをQAM変調し
    たQAM変調信号を生成する第1のQAM変調手段と、 該第1のQAM変調手段にて生成されたQAM変調信号
    を前記所定周波数帯の受信信号に変換する第1の周波数
    変換手段と、 を備え、該第1の周波数変換手段にて周波数変換した受
    信信号を出力することを特徴とするCATVシステム。
  2. 【請求項2】 人工衛星から各トランスポンダ毎にQP
    SK変調されて送信されてくるデジタル放送信号を受信
    するアンテナからの受信信号、及び、請求項1に記載の
    CATVシステムにおいて端末側に伝送されるQAM変
    調された受信信号のいずれかを選択的に入力可能で、該
    入力された受信信号の中から所望トランスポンダからの
    受信信号を選局してデータを復元する受信端末装置であ
    って、 前記入力された受信信号が前記アンテナからの受信信号
    であるか前記CATVシステムにおいて端末側に伝送さ
    れる受信信号であるかを表わす信号種別、及び、前記デ
    ータを復元すべき受信信号を送信してくるトランスポン
    ダを、夫々、外部から指定するための入力手段と、 前記アンテナから受ける受信信号の周波数とトランスポ
    ンダとの対応関係を表す選局データ、及び、前記CAT
    Vシステムにおいて端末側に伝送される受信信号の周波
    数とトランスポンダとの対応関係を表わす選局データが
    夫々記憶された第1の選局データ記憶手段と、 前記入力手段を介して指定された信号種別及びトランス
    ポンダに対応した受信信号の周波数を前記第1の選局デ
    ータ記憶手段から読み出し、該読み出した周波数の受信
    信号が所定の中間周波数となるように、前記受信信号を
    周波数変換する第2の周波数変換手段と、 該第2の周波数変換手段にて周波数変換された受信信号
    の内、前記中間周波数に対応した所定帯域幅の中間周波
    信号を通過させるフィルタ手段と、 該フィルタ手段が通過させる中間周波信号の帯域幅を、
    前記入力手段を介して指定された信号種別に対応した1
    トランスポンダ分の受信信号の帯域幅に設定する帯域幅
    設定手段と、 前記フィルタ手段を通過した中間周波信号を、位相が9
    0度異なるI成分及びQ成分の信号に分離し、該分離し
    た各信号からデータを復元するQPSK/QAM復調手
    段と、 該QPSK/QAM復調手段における前記各信号からの
    データの復元動作を、前記入力手段を介して指定された
    信号種別に応じて、QPSK又はQAM用に切り換える
    データ復元動作切換手段と、 を備えたことを特徴とする受信端末装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のCATVシステムにお
    いて、更に、 前記各受信信号変換手段が出力する受信信号の周波数と
    トランスポンダとの対応関係を表わす選局データを記憶
    する第2の選局データ記憶手段と、 該第2の選局データ記憶手段から選局データを読み出
    し、該選局データをQAM変調して出力する第2のQA
    M変調手段と、 該第2のQAM変調手段からのQAM変調信号を、選局
    データ伝送用として予め設定された所定周波数帯の伝送
    信号に変換する第3の周波数変換手段と、 からなり、該第3の周波数変換手段にて生成した伝送信
    号を出力する選局データ送信手段を設け、 該選局データ送信手段からの伝送信号を前記各受信信号
    変換手段からの受信信号と共に端末側に伝送するように
    構成したことを特徴とするCATVシステム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のCATVシステムにお
    いて使用可能な受信端末装置であって、 請求項2に記載の受信端末装置に、更に、 前記入力手段を介して、前記受信信号が前記CATVシ
    ステムにおいて端末側に伝送される受信信号である旨が
    指定されると、前記CATVシステムの選局データ送信
    手段が出力した伝送信号を、前記第2の周波数変換手
    段,フィルタ手段,帯域幅設定手段,及びQPSK/Q
    AM復調手段を介して選局・復調して、前記CATVシ
    ステムの各受信信号変換手段が出力する受信信号の周波
    数とトランスポンダとの対応関係を表わす選局データを
    復元し、該復元した選局データを前記第1の選局データ
    記憶手段に格納する選局データ復元・格納手段、 を設けたことを特徴とする受信端末装置。
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