JP2000059746A - Catvシステム及びその端末装置 - Google Patents

Catvシステム及びその端末装置

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JP2000059746A
JP2000059746A JP10224171A JP22417198A JP2000059746A JP 2000059746 A JP2000059746 A JP 2000059746A JP 10224171 A JP10224171 A JP 10224171A JP 22417198 A JP22417198 A JP 22417198A JP 2000059746 A JP2000059746 A JP 2000059746A
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signal
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analog
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JP10224171A
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Inventor
Hiroyuki Mizukami
博之 水上
Yutaka Igarashi
豊 五十嵐
Tsutomu Noda
勉 野田
Takatoshi Shirosugi
孝敏 城杉
Ikuo Murata
育男 村田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CATV局の設備の増大、経済的負担の増加を
抑える。 【解決手段】CATV局は、アナログ及びディジタルC
ATV信号と伝送帯域幅の等しいディジタル地上放送を
CATV局から再送信する場合、ディジタル地上放送を
CATV局が再送信を希望するチャネルに周波数変換す
るだけで送出する。また、その端末装置は端末装置内の
制御手段によって加入者の希望するチャネルのアナログ
復調方式、又はディジタル変調方式に応じた復調方式に
受信構成を切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブルテレビ
(CATV)システム及びその端末装置に関し、特に、
異なる種類のディジタル変調された信号が同一ケーブル
で周波数多重されて伝送されるケーブルテレビサービス
及びその端末装置に応用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地上放送とCATV伝送路を使用
したケーブルテレビは共にNTSC(National
Television System Commit
tee)方式の複合映像信号を残留側波帯振幅変調して
送信していたため、同一の復調手段で受信でき、地上放
送をCATVで再送信する場合でもCATV専用の受信
端末で受信できた。一方、地上放送の受信を主としたテ
レビ受信機でも、CATVの使用周波数域まで選局でき
るチューナを搭載したCATV対応テレビ受信機が製品
化され視聴制限のないCATV番組を受信できた。
【0003】ケーブルテレビと呼ばれるテレビジョン放
送、関連する地上放送及び衛星放送については、コロナ
社より発行された(社)電子機械工業会ケーブルテレビ
技術委員会編「ケーブルテレビ技術入門」に記載されて
いる。
【0004】一方、最近のディジタル伝送技術などの発
展に伴い、アナログ信号であるNTSC映像の伝送チャ
ネル1チャネル分の周波数帯域で複数のディジタル化さ
れた映像が伝送され始めた。ケーブルテレビのディジタ
ル伝送については、1995年9月21日に発表された
テレビジョン学会技術報告(vol.19.No.42)19頁から2
4頁の「電気通信技術審議会暫定方式ディジタル有線テ
レビジョン放送伝送実験」に記載されている。この報告
によれば、データ列はMPEG2(Moving Pi
cture Experts Group Phase
2)と呼ばれるディジタル画像圧縮技術によって圧縮
された画像などのディジタルデータが多重されたトラン
スポートストリームと呼ばれる形式の物であり、これに
リードソロモン誤り訂正などの信号処理をされ、64Q
AM(Quadrature Amplitude M
odulation:64値直交振幅変調)と呼ばれる
ディジタル変調技術によって変調されてCATV伝送路
で伝送されている。衛星によるディジタル伝送について
も、1995年9月21日に発表されたテレビジョン学
会技術報告(vol.19.No.42)25頁から30頁の「CSデ
ジタル放送方式の概要」や、日経エレクトロニクス19
96年9月2日号149頁の論文「70近くの多チャネ
ルを実現する日本初のディジタル衛星放送」に記載され
ている。
【0005】これらの報告や論文によると、各伝送方式
は、画像圧縮技術などトランスポートストリームと呼ば
れる形式のデータ列で構成されるまでは共通であるが、
変調方式はCATVでは64QAMが、衛星ではQPS
K(QuadraturePhase Shift K
eying:4相位相変調)が採用されており、また、
誤り訂正方式も異なっていることが示されている。この
背景には、日本の郵政省の電気通信技術審議会や欧州の
DVB(Digital Video Broadca
sting:ディジタル映像放送)などの標準化機関で
の検討結果に示されているように、ディジタル画像圧縮
技術などの情報源符号化や多重化方式などをなるべく共
通化できる部分は、CATV、地上波、衛星の各放送と
も同一とするというメディア横断の思想がある。CAT
V、地上波、衛星の各放送では、伝送路が異なることに
よって生じる特有な部分である変調方式などの伝送路符
号化は別方式としている。その思想で、地上放送のディ
ジタル化の検討も進んでおり、地上波の変調方式の一つ
にOFDM(Orthogonal Frequenc
y Division Multiplex:直交周波
数多重)方式がある。OFDM方式の地上放送への適用
に関しては、例えば「エス・エム・ピー・ティー・イー・ジ
ャーナル」1995年5月号、258頁から265頁
(SMPTEJournal、May 1995 25
8頁〜265頁)に掲載されている論文「Perfom
ance Simulation of COFDM
for TV Broadcast Applicat
ion」や、平成9年(1997年)5月30日に発表さ
れた日本放送協会放送技術研究所発行「平成9年技研公
開講演・研究発表予稿集」13頁から33頁掲載の「デ
ジタル放送のさらなる発展をめざして」等に記載されて
いる。この地上放送とケーブルテレビは伝送路が地上波
とCATVの違いはあるが、国内の場合共に伝送帯域幅
は6MHzと同一である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の技術において、
ディジタルCATV放送では64QAM変調方式を用い
ており、例えば伝送帯域幅の異なるディジタル衛星放送
をCATVで再送信するには、CATV局でディジタル
衛星放送のQPSK変調された信号を復調し、再度CA
TV伝送路の変調方式である64QAM変調を行って送
出する。この際、再送信するチャネル数だけ64QAM
変調器が必要になる。また、ディジタル地上放送をCA
TVで再送信する場合にも、同様にCATV局でOFD
M変調信号を復調し、再度64QAM変調して送出する
ことになるため、再送信するチャネル数分の64QAM
変調器が更に必要になり、CATV局の設備の増大、経
済的負担の増加が考えられる。本発明の目的は、ディジ
タル地上放送をCATV伝送路に再送信する場合に、C
ATV局の負担を軽減するシステムと、そのための端末
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、本発明によるCATV局は2種類以上のディジ
タル変調方式の放送信号を送出する手段を有している。
このCATV局において、さらにアナログ変調方式の放
送信号を送出する手段が設けられる。このCATV局に
おいて、前記2種類以上のディジタル変調方式の放送信
号を周波数多重して送出する手段が設けられる。本発明
によるCATVシステムは2種類以上のディジタル変調
方式による放送信号を送出する手段を有するCATV局
と、端末装置と、前記CATV局と前記端末装置との間
で信号の授受を行うための伝送路とから構成される。
【0008】また、本発明によるCATVシステムはア
ナログ変調方式による放送信号及び2種類以上のディジ
タル変調方式による放送信号を送出する手段を有するC
ATV局と、端末装置と、前記CATV局と前記端末装
置との間で信号の授受を行うための伝送路とから構成さ
れる。
【0009】本発明によるCATV局の端末装置は2種
類のディジタル変調方式を受信することができる第1、
第2の復調部と、視聴希望チャネルの信号の変調方式に
応じて前記第1、第2の復調部のいずれか一方を選択す
る手段とを設けている。また、本発明による端末装置
は、アナログ変調方式の放送信号を復調することができ
るアナログ復調部と、2種類のディジタル変調方式の放
送信号を受信することができる第1、第2のディジタル
復調部と、視聴希望チャネルの信号の変調方式に応じて
前記アナログ復調部、第1、第2のディジタル復調部の
いずれか一方の復調部を選択する手段とを備えている。
本発明によるCATVシステムは2種類以上のディジタ
ル変調方式による放送信号を送出する手段を有するCA
TV局と、前記2種類以上のディジタル変調方式の放送
信号を受信することができる第1、第2のディジタル復
調部、視聴希望チャネルの信号の変調方式に応じて第
1、第2のディジタル復調部のいずれか一方の復調部を
選択する手段を有する端末装置と、前記CATV局と前
記端末装置との間で信号の授受を行うための伝送路とを
備えている。
【0010】本発明による端末装置は、アナログ変調方
式による放送信号及び2種類のディジタル変調方式によ
る放送信号を送出する手段を有するCATV局と、アナ
ログ変調方式の放送信号を復調することができるアナロ
グ復調部、2種類のディジタル変調方式の放送信号を受
信することができる第1、第2のディジタル復調部、視
聴希望チャネルの信号の変調方式に応じて前記アナログ
復調部、前記第1、前記第2のディジタル復調部のいず
れか一方の復調部を選択する手段を有する端末装置と、
前記CATV局と前記端末装置との間で信号の授受を行
うための伝送路とから構成される。
【0011】また、本発明による端末装置は、CATV
局から伝送路を通して送出される2種類のディジタル変
調方式に対応した放送信号を受信するために、チューナ
と、2種類のディジタル変調方式に対応した第1、第2
の復調部と、受信チャネルの変調方式に応じて前記第
1、前記第2の復調部の復調部の一方を選択する選局制
御部とを備えている。この端末装置においては、AGC
電圧設定回路を設け、前記選択された復調部の出力を前
記AGC電圧設定回路に供給している。この端末装置に
おいて、AGC電圧設定回路と、前記チューナを前記2
種類のディジタル変調方式に対応した第1、第2のチュ
ーナで構成する手段と、前記選局制御部によって、前記
受信チャネルの変調方式に応じて前記第1、前記第2の
チューナの一方を選択する手段と、前記選択された復調
部の出力を前記AGC電圧設定回路に帰還してAGC電
圧を発生させる手段と、前記AGC電圧を前記選択され
たチューナに供給する手段とを備えている。この端末装
置においては、切替回路を設け、前記切替回路によって
前記第1、前記第2の復調部からの帰還信号を選択して
前記AGC電圧設定回路に供給している。
【0012】本発明による端末装置は、CATV局から
伝送路を通して送出される2種類のディジタル変調方式
に対応した放送信号を受信するために、チューナと、2
種類のディジタル変調方式に対応した第1、第2の復調
部と、受信チャネルに応じて前記第1、前記第2の復調
部を切替える選局制御部と、前記切替られた復調部の出
力から視聴希望チャネルのデータだけを分離する多重分
離回路と、前記分離されたデータから映像情報を復号す
る映像デコーダと、前記分離されたデータから音声情報
を復号する音声デコーダとを備えている。
【0013】また、本発明による端末装置は、CATV
局から伝送路を通して送出されるアナログ変調方式に対
応した放送信号と2種類のディジタル変調方式に対応し
た放送信号を受信するために、チューナと、アナログ変
調方式に対応したアナログ復調部と、2種類のディジタ
ル変調方式に対応した第1、第2のディジタル復調部
と、受信チャネルの信号に応じて前記アナログ復調部、
前記第1、前記第2の復調部のいずれか一つを選択する
選局制御部とを備えている。この端末装置において、A
GC電圧設定回路を設け、前記選択された前記第1、前
記第2のディジタル復調部の出力を前記AGC電圧設定
回路に供給している。この端末装置において、AGC電
圧設定回路と、前記チューナを前記アナログ変調方式に
対応した第1のチューナと前記ディジタル変調方式に対
応した第2のチューナで構成する手段と、前記選局制御
部によって、前記受信チャネルの信号がアナログ変調方
式かディジタル変調方式かに応じて前記第1及び第2の
チューナの一方を選択する手段と、前記ディジタル変調
方式が選択された場合には前記選局制御部によって前記
第1及び前記第2のデジタル復調部の一方を選択する手
段と、前記選択されたディジタル復調部の出力を前記A
GC電圧設定回路に帰還してAGC電圧を発生させる手
段と、前記AGC電圧を前記第2のチューナに供給する
手段とを備えている。この端末装置において、前記チュ
ーナはアナログ変調方式に対応したアナログ対応チュー
ナと、前記2種類のディジタル変調方式に対応した第
1、第2のディジタル対応チューナとから構成される。
【0014】本発明による端末装置は、CATV局から
伝送路を通して送出されるアナログ変調方式に対応した
放送信号と2種類のディジタル変調方式に対応した放送
信号を受信するために、チューナと、アナログ変調方式
に対応したアナログ復調部と、2種類のディジタル変調
方式に対応した第1、第2のディジタル復調部と、受信
チャネルの信号に応じて前記アナログ復調部、前記第1
及び前記第2の復調部のいずれか一つを選択する選局制
御部と、前記ディジタル変調方式に対応したディジタル
復調部の出力から視聴希望チャネルのデータだけを分離
する多重分離回路と、前記分離されたデータから映像情
報を復号する映像デコーダと、前記分離されたデータか
ら音声情報を復号する音声デコーダとを備えている。
【0015】また、本発明による端末装置は、CATV
局から伝送路を通して送出される2種類のディジタル変
調方式の放送信号を受信するために、2種類のディジタ
ル変調方式に対応する第1、第2の復調部と、前記2種
類のディジタル変調方式の信号の受信に共用されるチュ
ーナ部と、視聴希望チャネル信号の変調方式に応じて前
記第1、前記第2の復調部のいずれか一方を選択する手
段とを備えている。
【0016】さらに、本発明による端末装置は、CAT
V局から伝送されるアナログ変調方式の放送信号と2種
類のディジタル変調方式の放送信号を受信するために、
アナログ変調方式に対応するアナログ復調部と、2種類
のディジタル変調方式に対応する第1、第2のディジタ
ル復調部と、前記アナログ変調方式の信号及び前記2種
類のディジタル変調方式の信号を選局することができる
チューナ部と、視聴希望チャネル信号の変調方式に応じ
て前記アナログ復調部、前記第1、前記第2のディジタ
ル復調部のいずれか一方の復調部を選択する手段とを備
えている。
【0017】このCATV局において、前記2種類の変
調方式が64QAM変調とOFDM変調である。このC
ATVシステムにおいて、2種類のディジタル変調方式
が、64QAM変調とOFDM変調である。この端末装
置において、2種類のディジタル変調方式が、64QA
M変調とOFDM変調である。
【0018】また、本発明によるCATV局は、ディジ
タルCATV信号と伝送帯域幅の等しいディジタル地上
放送を受信し、所定のチャネルに周波数変換して送出す
る。
【0019】さらに、上記課題を解決するために、本発
明のCATVシステムにおいて、CATV局はディジタルC
ATV信号と伝送帯域幅の等しいディジタル地上放送を
CATV局から再送信する場合に、ディジタル地上放送
を復調して64QAM変調することはせずに、CATV
局で受信したディジタル地上放送をCATV局が再送信
を希望するチャネルに周波数変換するだけで送出する。
また、その端末装置には、トランスポートストリーム形
式のディジタルデータから希望の映像信号データや音声
信号データなどを分離する多重分離手段と、該多重分離
手段の出力である希望の映像信号データから映像表示す
るための信号形式に信号変換する映像信号形式変換手段
と、前記多重分離手段の出力である希望の音声信号デー
タから音声出力するためのアナログ信号形式に変換する
音声信号形式変換手段と、希望のディジタル変調信号を
選局復調してトランスポートストリーム形式のディジタ
ルデータを出力するために、少なくとも2種類の復調方
式に対応した復調部と、加入者の選択したチャネルの信
号の変調方式に合致した復調方式を選択する手段と、そ
れに適した受信構成に切り替え制御する制御手段とが設
けられる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるCATVシス
テム及びその端末装置の実施の形態について、幾つかの
実施例を用いて説明する。図1は本発明によるCATV
システムの一実施例を示すブロック図である。同図にお
いて、1はCATV伝送路、2は加入者端子、3は放送
受信及びデータ通信端末装置、4はテレビジョン受像機
(TV)等の表示機器、5は衛星放送用受信アンテナ、
6はディジタル地上放送用受信アンテナ、16はアナロ
グ地上放送用受信アンテナ、7はディジタル衛星放送用
受信器,8はCATV局で独自に制作する番組(例え
ば、CATV局内のスタジオからの番組や、映画等のテ
ープやディスクで供給される番組など)の送出源、9は
視聴管理用コントローラであり、例えばパソコン、1
0、15は周波数変換器、11、12は64QAM変調
器、13はデータ用変復調器、14は合成器である。
【0021】CATV局では、CATV放送として、C
ATV局で独自に制作した番組を送出源8から送出し、
この送出された信号を64QAM変調器12で変調した
信号と、ディジタル衛星放送を受信アンテナ5で受信
し、ディジタル衛星放送用受信器7で復調した信号を6
4QAM変調器11で変調した信号と、ディジタル地上
放送用受信アンテナ6で受信し、周波数変換器10で任
意のチャネルに周波数変換した信号と、アナログ地上放
送用受信アンテナ16で受信し、周波数変換器15で任
意のチャネルに周波数変換した信号とを合成器14を通
して周波数多重してCATV伝送路1を通して伝送す
る。
【0022】この場合、ディジタル地上放送及びディジ
タルCATV放送の1チャネルの伝送帯域幅は、アナロ
グ地上放送やそれを再送信するアナログCATV放送の
1チャネルの伝送帯域幅とは異なるが、この帯域幅をア
ナログ地上放送の1チャネルの伝送帯域幅と等しく(国
内では6MHz)する。また、ディジタル地上放送やデ
ィジタルCATV放送のチャネルをアナログ地上放送の
再送信やアナログ自主放送からなるアナログCATV放
送の空きチャネルに当てると共に、アナログCATV放
送のチャネルと置換する。これらのことは従来の技術で
容易に行うことができる。また、視聴管理用コントロー
ラ(例えば、パソコン)9からのデータをデータ用変復
調器13で変調した信号を合成器14を通して上記CA
TV放送信号と周波数多重して伝送する。CATV伝送
路1には、下り方向(ここではケーブルテレビ局から加
入者宅への方向をいう。)に上記CATV放送の信号及
びデータ信号(以下、下りデータ信号という。)が多重
されて伝送される。CATV伝送路1と加入者宅は加入
者端子2により接続され、この加入者端子2から加入者
宅の宅内配線を通して放送受信及びデータ通信端末装置
3(以下、単に端末装置とう。)に接続される。端末装
置3は、下りデータ信号を受信し、復調、復号、制御を
行う制御用マイクロコンピュータへデータを入力する。
制御用マイクロコンピュータはこのデータと加入者の選
局情報とを照合し、CATV放送の信号を受信する場合
の、選局、復調、テレビジョン受像機等の表示機器4へ
出力するための信号処理等を制御する。特に、制御用マ
イクロコンピュータは、復調部に従来のNTSC方式の
復調部の他に、64QAM方式とOFDM方式に対応し
た2つの復調部を設けた場合、選局チャネルの変調方式
に応じて復調部を切り替えて受信するように制御を行
う。この端末装置3と表示機器4との間はAVコードや
同軸ケーブルで接続される。双方向CATVシステムに
おいては、端末装置3はCATV局側へ視聴情報や契約
情報等のデータ信号(以下、上りデータ信号という。)
を送信し、CATV局では変復調器13で復調しコント
ローラ9へ入力する。
【0023】このように構成することによって、本発明
のCATVシステムにおいては、アナログCATV信号
及びディジタルCATV信号と伝送帯域幅の等しいディ
ジタル地上放送をCATV局から再送信する場合に、C
ATV局で受信したディジタル地上放送をCATV局が
再送信を希望するチャネルに周波数変換するだけで送出
することができる。従って、ディジタル地上放送を復調
して64QAM変調することなくディジタル地上放送の
再送信が可能になるので、CATV局の負担を軽減する
ことができる。また、端末装置内の制御手段によって加
入者の希望するチャネルのアナログ変調又はディジタル
変調方式に応じた復調方式とそれに適した受信構成に切
り替えることができるので、異なった変調方式のアナロ
グ及びディジタル放送を同一の端末装置で受信可能とな
る。
【0024】次に端末装置3の実施例について図2を用
いて説明する。図2は本発明による端末装置の一実施例
を示すブロック図である。同図において、図1と同一の
部分は同じ番号を付し説明を省略する。20は入出力端
子、21は下りデータ信号帯域を通過させるフィルタ、
22は下りデータ信号の復調部、23は上りデータ信号
帯域を通過させるフィルタ、24は上りデータ信号の変
調部、25a、25bはチューナ、26a、26bはチ
ューナ25a、25bの出力信号を通過させるフィル
タ、27a、27bはダウンコンバータ、28は64Q
AM復調部、29はOFDM復調部、30はスクランブ
ル解除部、31は多重分離回路、32は映像デコーダ、
33は音声デコーダ、34はNTSCエンコーダ、35
は音声出力回路、37a、37bはAGC電圧設定回
路、40は選局、復調、デコーダ制御を行うと共に、双
方向通信を行う制御用マイクロコンピュータ(CP
U)、41は映像出力端子、42は音声出力端子であ
る。
【0025】本実施例では2つのディジタル放送の信号
を受信することができる構成となっていいる。ディジタ
ル放送の信号は64QAM変調信号(以下単に64QA
M信号と言う。)とOFDM変調信号(以下単にOFD
M信号と言う。)である。加入者端子2から宅内配線を
通して端末装置3aの入出力端子20に64QAM信
号、OFDM信号、下りデータ信号が周波数多重されて
入力される。下りデータ信号については、フィルタ21
で選択され、復調部22で復調されて制御用マイクロコ
ンピュータ40へ入力される。下りデータ信号にはチャ
ネルテーブル(CATV局が放送するチャネルに付与す
る番号と端末装置3aで実際に受信するチャネル番号の
対応表)や加入者の契約状況に基づく視聴許可等の情報
がある。本実施例ではさらに、放送するチャネル毎に6
4QAM変調かOFDM変調かの判別情報を含ませる。
これらの情報をもとに制御用マイクロコンピュータ40
から加入者の選局状態に応じた受信構成になるよう制御
を行う。
【0026】図1で述べたように双方向CATVシステ
ムにおいては、端末装置3aはCATV局側へ視聴情報
や契約情報等の上りデータ信号を、制御用マイクロコン
ピュータ40から上りデータ信号の変調部24、上りデ
ータ信号帯域を通過させるフィルタ23を経由して送信
し、CATV局へ伝送する。加入者からの選局情報は制
御用マイクロコンピュータ40に入力され、それに応じ
て64QAM信号を受信する場合はチューナ25aに、
OFDM信号を受信する場合にはチューナ25bに受信
チャネルの情報が与えられる。チューナ25a、25b
は受信希望チャネルを中間周波信号に変換し出力する。
中間周波信号のみを通過させるフィルタ26a、26b
により不要な帯域外信号成分を抑圧し、以降での妨害発
生を抑圧する。フィルタ26a、26bの出力はダウン
コンバータ27a、27bで64QAM信号やOFDM
信号の復調に適した低い周波数に変換される。低い周波
数に変換することによって、後段の復調部に設けられて
いるアナログ・ディジタル変換回路に対して要求される
動作速度を遅くできるので、回路構成や素子選択の自由
度が増す効果がある。
【0027】受信希望チャネルの変調方式により、制御
用マイクロコンピュータ40から64QAM復調部28
またはOFDM復調部29のいづれかを選択し、選択さ
れた復調部からダウンコンバータ27a、27bやチュ
ーナ25a、25bにAGC(Automatic G
ain Control)信号を供給することができる
ように制御する。64QAM復調部28、OFDM復調
部29は各々、アナログ・ディジタル変換回路を備えて
おりこの変換回路で入力した信号をディジタル信号に変
換し、波形等化を含めて各変調方式に応じた復調を行う
と共に、ディジタル被変調波のデータ信号処理方式に応
じて、誤り訂正符号に応じた誤り訂正およびインターリ
ーブ処理やエネルギー拡散処理などの送信側で施したデ
ータ信号処理の復号処理を行なう。選択された復調部に
応じたAGC信号をフィードバックさせることによっ
て、各変調信号に対して最適の信号レベルになるように
制御を行うことができる。この復調部から出力した信号
は、トランスポートストリーム形式のディジタルデータ
であり、加入者の選局情報に基づいた制御用マイクロコ
ンピュータ40からの制御により、番組にスクランブル
をかけて視聴制限をしている場合には視聴許可を受けて
いる受信機ではスクランブル解除部30によりスクラン
ブルを解除し、多重分離回路31で所望の圧縮映像デー
タと圧縮音声データを分離し、映像デコーダ32と音声
デコーダ33に入力する。圧縮映像データは映像デコー
ダ32によって映像データに変換され、NTSCエンコ
ーダ34によってNTSC映像信号に変換される。圧縮
音声データは音声デコーダ33によってアナログ音声信
号に変換され、音声出力回路35により例えばサラウン
ド等の信号処理が行なわれる。NTSC映像信号は出力
端子41から、アナログ音声信号は出力端子42から出
力され、図1に示したTV等の表示機器4に入力され
て、加入者によって選ばれた放送サービスの映像と音声
などが表示される。
【0028】本実施例では、端末装置内の制御手段によ
って加入者の希望するチャネルのディジタル変調方式に
応じた復調方式とそれに適した受信構成に切り替えるこ
とができるので、異なった変調方式のディジタル放送を
同一の端末装置3aで受信可能となる。
【0029】また、本実施例に示した端末装置3aを用
いることによって、ディジタルCATV信号と伝送帯域
幅の等しいディジタル地上放送をCATV局から再送信
する場合に、CATV局はディジタル地上放送を復調し
て64QAM変調する必要はなく、CATV局で受信し
たディジタル地上放送をCATV局が再送信を希望する
チャネルに周波数変換するだけでディジタル地上放送の
再送信が可能になるため、CATV局の負担を軽減する
ことができる。
【0030】また、本実施例では、受信チャネルのディ
ジタル変調方式が予め情報として制御用マイクロコンピ
ュータ40に与えられていたが、一方の復調部で復調を
始め、復調が可能であれば継続し、復調が不可能であれ
ば他方の復調部に切替えるといった自動判別も可能であ
る。この場合、予めチャネル毎のディジタル変調方式の
情報を供給する必要がないので、下りデータのデータ量
を低減できる。さらに本実施例では、2つのディジタル
変調信号に対しスクランブル解除部30以降のスクラン
ブル解除部30、多重分離回路31、映像デコーダ3
2、音声デコーダ33、NTSCエンコーダ34、音声
出力回路35を共通に使用しているが、それぞれ別々に
設ける場合には、2つのディジタル変調信号を同時に受
信できる効果がある。また、2つのディジタル信号に対
して別々のスクランブル方式を適用する場合には、スク
ランブル解除部30や多重分離回路31を別々にするこ
とで受信が可能になる。
【0031】また、チューナ、ダウンコンバータ、復調
部等の電源を必要とする回路ブロックの電源にスイッチ
を設け、一方のディジタル放送信号を受信している場合
には他方のディジタル放送信号を受信するために設けら
れているそれらの回路ブロックの電源を切断しておくこ
とにより、消費電力の低減が図れる。
【0032】次に本発明による端末装置の他の実施例を
図3を用いて説明する。図3は本発明による端末装置の
他の実施例を示すブロック図である。図3において、図
1、図2と同一の機能を有する部分については同じ番号
を付して説明を省略する。図の端末装置3bにおいて
は、チューナ25、フィルタ26及びダウンコンバータ
27はQAM信号、OFDM信号に共通に使用すること
ができる構成となっている。36はAGC切替回路であ
る。本実施例においては図2で述べたものと同様に2つ
のディジタル放送の信号、すなわち64QAM信号とO
FDM信号を受信することができる構成となっている
が、チューナ25、フィルタ26及びダウンコンバータ
27を2つの変調方式の信号で共用しているため、AG
C切替回路36が必要となる。
【0033】図2に示した端末装置3aと同様に、加入
者端子2から宅内配線を通して端末装置3bの入出力端
子20に64QAM信号、OFDM信号、下りデータ信
号が周波数多重されて入力される。下りデータ信号はフ
ィルタ21で選択され、復調部22で復調された後制御
用マイクロコンピュータ40へ入力される。下りデータ
信号にはチャネルテーブルや加入者の契約状況に基づく
視聴許可等の情報が含まれており、本実施例では放送す
るチャネル毎に64QAM変調かOFDM変調かの判別
情報が挿入されている。これらの情報をもとに制御用マ
イクロコンピュータ40は加入者の選局状態に応じて端
末装置3bの各部を制御する。
【0034】図1で述べたように双方向CATVシステ
ムにおいては、端末装置3はCATV局側へ視聴情報や
契約情報等の上りデータ信号を、制御用マイクロコンピ
ュータ40から上りデータ信号の変調部24、上りデー
タ信号帯域を通過させるフィルタ23を経由してCAT
V局へ伝送する。加入者からの選局情報は制御用マイク
ロコンピュータ40に入力され、それに応じてチューナ
25に受信チャネルの情報が与えられる。チューナ25
は受信希望チャネルを中間周波信号に変換して出力す
る。この中間周波信号のみを通過させるフィルタ26に
より、不要な帯域外信号成分が抑圧され、以降での妨害
発生を抑圧する。フィルタ26の出力はダウンコンバー
タ27で64QAM信号やOFDM信号の復調に適した
低い周波数に変換される。低い周波数に変換すること
で、後段の復調部28,29にあるアナログ・ディジタ
ル変換回路に対して要求される動作速度を遅くできるの
で、回路構成や素子選択の自由度が増す効果がある。
【0035】受信希望チャネルの変調方式に応じて、制
御用マイクロコンピュータ40から制御信号が出力さ
れ、これによって、64QAM復調部28またはOFD
M復調部29のいづれかが選択されると共に、切替回路
36が切替えられる。従って、選択された復調部からダ
ウンコンバータ27やチューナ25aにAGC信号を供
給することができる。64QAM復調部28、OFDM
復調部29は各々、アナログ・ディジタル変換回路を含
んでおり、入力された信号をディジタル信号に変換す
る。更に、波形等化を含めて各変調方式に応じた復調を
行うと共に、ディジタル被変調波のデータ信号処理方式
に応じて、誤り訂正符号に応じた誤り訂正およびインタ
ーリーブ処理やエネルギー拡散処理などの送信側で施し
たデータ信号処理の復号処理を行なう。選択された復調
部に応じてAGC信号を切替えているので、各変調信号
に最適の信号レベル制御を行うことができる。
【0036】選択された復調部から出力した信号は、ト
ランスポートストリーム形式のディジタルデータであ
り、加入者の選局情報を取り込んだ制御用マイクロコン
ピュータ40からの制御により、番組にスクランブルを
かけて視聴制限をしている場合には視聴許可を受けてい
る受信機のみがスクランブル解除部30によりスクラン
ブルが解除され、更に多重分離回路31で所望の圧縮映
像データと圧縮音声データに分離され、映像デコーダ3
2と音声デコーダ33に入力される。圧縮映像データは
映像デコーダ32によって映像データに変換され、NT
SCエンコーダ34によってNTSC映像信号に変換さ
れる。圧縮音声データは音声デコーダ33によってアナ
ログ音声信号に変換され、音声出力回路35により、例
えば、サラウンド等の信号処理が行なわれ、NTSC映
像信号は出力端子41から、アナログ音声信号は出力端
子42から出力され、図1に示したTV等の表示機器4
に入力される。よって、加入者によって選ばれた放送サ
ービスの映像と音声などは表示機器4に表示される。
【0037】本実施例では、端末装置内の制御手段によ
って加入者の希望するチャネルのディジタル変調方式に
応じた復調方式とそれに適した受信構成に切り替えるこ
とができるので、異なった変調方式のディジタル放送を
同一の端末装置3bで受信可能となる。また、本実施例
に示した端末装置3bを用いるCATVシステムにおい
ては、ディジタルCATV信号と伝送帯域幅の等しいデ
ィジタル地上放送信号をCATV局から再送信する場合
に、ディジタル地上放送信号を復調し、更にこの信号を
64QAM変調する必要はない。すなわち本実施例にお
いては、CATV局で受信したディジタル地上放送信号
をCATV局が再送信を希望するチャネルに周波数変換
するだけで送出できるため、CATV局の負担を軽減し
てディジタル地上放送の再送信が可能になる。さらに図
2で述べた実施例に比べ、チューナ25、フィルタ2
6、ダウンコンバータ27を共用できるため、より簡単
で回路規模の小さい端末装置3bで、2つのディジタル
変調信号を受信することができる。
【0038】本実施例では、アナログ・ディジタル変換
回路が各復調部28,29の中に含まれているが、アナ
ログ・ディジタル変換回路を独立に設け、両ディジタル
変調信号に対し共通に利用することも可能である。その
場合にはアナログ・ディジタル変換回路が一つになるの
で、回路規模の低減が図れる。また、本実施例では、受
信チャネルのディジタル変調方式が予め情報として制御
用マイクロコンピュータ40に与えられていたが、一方
の復調部で復調を始め、復調が可能であれば復調を継続
し、復調が不可能であれば他方の復調部に切替えるとい
った自動判別も可能である。この場合、予めチャネル毎
のディジタル変調方式の情報を供給する必要がないの
で、下りデータのデータ量を低減できる。また、2つの
ディジタル信号に対して別々のスクランブル方式を適用
する場合には、スクランブル解除部30や多重分離回路
31を別々にすることで受信が可能になる。また、復調
部28,29等の電源を必要とする回路ブロックの電源
にスイッチを設け、一方のディジタル放送信号を受信す
る場合には、他方のディジタル放送信号を受信するため
に設けられている復調部等の回路ブロックの電源を切断
しておくことにより、消費電力の低減が図れる。
【0039】次に本発明による端末装置3の更に他の実
施例について図4を用いて説明する。図4は本発明によ
るCATVシステムの端末装置の更に他の実施例を示す
ブロック図である。図において、図1、2と同一の部分
は同じ番号を付し説明を省略する。44はアナログCA
TV信号、すなわちNTSC信号を受信するためのチュ
ーナ、41はチューナ44の出力信号を通過させるフィ
ルタ、42はNTSC復調部、43は映像音声信号処理
部である。本実施例は図2で述べた実施例、すなわち6
4QAM信号とOFDM信号を受信することができる構
成に、アナログCATV信号すなわちNTSC信号を受
信することができる機能を付加したものである。
【0040】加入者端子2から宅内配線を通して端末装
置3cの入出力端子20に、NTSC信号、64QAM
信号、OFDM信号、下りデータ信号が周波数多重され
て入力される。下りデータ信号、上りデータ信号につい
ては、図2と同様である。加入者からの選局情報は制御
用マイクロコンピュータ40に入力され、それに応じて
NTSC信号を受信する場合にはチューナ44に、64
QAM信号を受信する場合はチューナ25aに、OFD
M信号を受信する場合にはチューナ25bに受信チャネ
ルの情報が与えられる。
【0041】チューナ44、25a、25bは受信希望
チャネルを中間周波信号に変換し出力する。この中間周
波信号のみを通過させるフィルタ41、26a、26b
により不要な帯域外信号成分を抑圧し、以降での妨害発
生を抑圧する。フィルタ41は中間周波数となったNT
SC信号の映像信号及び音声信号を通過させるフィルタ
であるが、後段の映像検波器、増幅回路で映像信号、音
声信号によるビート妨害を発生させないように音声信号
搬送波の信号レベルを減衰させる周波数特性を持ってい
る。通常映像信号帯域の4MHz程度に通過帯域幅を合
わせている。一方、ディジタル変調信号用フィルタ26
a、26bは、ディジタル変調信号の占有帯域幅が5M
Hz以上であるため、NTSC信号用のフィルタ41に
比べて広い通過帯域幅を有している。フィルタ41の出
力はNTSC復調部42に入力される。 NTSC復調
部42は映像中間周波信号増幅器、映像検波器、音声検
波器等から構成されており、映像信号、音声信号を復調
する。また、番組にスクランブルをかけて視聴制限をす
る場合には、例えば、NTSC信号の同期信号部分のレ
ベルを抑圧して受信側で同期を捕捉できないように加工
する。この同期圧縮方式のスクランブル方式において
も、視聴許可を受けている受信端末3cでは、このNT
SC復調42内にスクランブルを解除する機能を有して
いる。NTSC復調部42から出力される映像、音声信
号を、音声多重の復調やOSD(オン・スクリーン・ディ
スプレイ)との混合等を行う映像音声信号処理部43を
通して出力する。NTSC復調部42内の増幅器と、チ
ューナにAGC信号をフィードバックさせることによっ
て、最適の信号レベルに制御することができる。なお、
NTSC復調部内の増幅器とチューナのAGCの開始点
は違えており、そのAGC電圧設定回路は本実施例では
NTSC復調部42に含めて構成されている。ディジタ
ル放送信号については、フィルタ26a、26bの出力
はダウンコンバータ27a、27bで64QAM信号や
OFDM信号の復調に適した低い周波数に変換する。低
い周波数に変換することで、後段の復調部にあるアナロ
グ・ディジタル変換回路に要求される動作速度を遅くで
きるので、回路構成や素子の選択に自由度が増す効果が
ある。
【0042】受信希望チャネルの変調方式により、制御
用マイクロコンピュータ40から制御信号が発生され、
64QAM復調部28またはOFDM復調部29のいづ
れかが選択され、この選択された復調部からダウンコン
バータ27a、27bやチューナ25a、25bにAG
C信号を加えることができるように制御される。64Q
AM復調部28、OFDM復調部29は各々、アナログ
・ディジタル変換回路を有しており、この回路で入力さ
れた信号をディジタル信号に変換し、更に波形等化を含
めて各変調方式に応じた復調を行うと共に、ディジタル
被変調波のデータ信号処理方式に応じて、誤り訂正符号
に応じた誤り訂正およびインターリーブ処理やエネルギ
ー拡散処理などの送信側で施したデータ信号処理の復号
処理を行なう。選択された復調部に応じたAGC信号を
AGC電圧設定回路37a、又は37bからフィードバ
ックさせることによって、各変調信号を最適の信号レベ
ルに制御することができる。
【0043】復調部28,29から出力した信号は、ト
ランスポートストリーム形式のディジタルデータであ
り、加入者の選局情報に基づいた制御用マイクロコンピ
ュータ40からの指令により、番組にスクランブルをか
けて視聴制限をしている場合には視聴許可を受けている
受信機ではスクランブル解除部30によりスクランブル
を解除し、多重分離回路31で所望の圧縮映像データと
圧縮音声データを分離してから、映像デコーダ32と音
声デコーダ33に入力するよう制御される。
【0044】圧縮映像データは映像デコーダ32によっ
て映像データに変換され、NTSCエンコーダ34によ
ってNTSC映像信号に変換される。圧縮音声データは
音声デコーダ33によってアナログ音声信号に変換さ
れ、音声出力回路35により例えばサラウンド等の信号
処理が行なわれる。NTSC映像信号は出力端子41か
ら、アナログ音声信号は出力端子42から出力され、図
1に示したTV等の表示機器4に入力される。これによ
って、加入者に選ばれた放送サービスの映像と音声など
が表示される。
【0045】本実施例では、端末装置内の制御手段によ
って加入者の希望するチャネルのアナログ変調方式及び
ディジタル変調方式に応じた復調方式とそれに適した受
信構成に切り替えることができるので、異なった変調方
式のアナログ放送及びディジタル放送を同一の端末装置
3cで受信可能となる。また、本実施例に示した端末装
置3cを用いたCATVシステムにおいては、アナログ
及びディジタルCATV信号と伝送帯域幅の等しいディ
ジタル地上放送をCATV局から再送信する場合にはC
ATV局で受信したディジタル地上放送をCATV局が
再送信を希望するチャネルに周波数変換するだけで送出
できる。すなわち、本実施例においては、ディジタル地
上放送を復調して64QAM変調する必要はないので、
CATV局の負担を軽減してディジタル地上放送を再送
信することが可能である。
【0046】また、本実施例では、受信チャネルの変調
方式が予め情報として制御用マイクロコンピュータ40
に与えられていたが、一つの復調部で復調を始め、復調
が可能であればこれを継続し、復調が不可能であれば他
の復調部に切替えるといった自動判別も可能である。こ
の場合、予めチャネル毎の変調方式の情報を供給する必
要がないので、下りデータのデータ量を低減できる。さ
らに本実施例では、2つのディジタル変調信号に対しス
クランブル解除部30以降の回路、すなわち、スクラン
ブル解除部30、多重分離回路31、映像デコーダ3
2、音声デコーダ33、NTSCエンコーダ34、音声
出力回路35を共通に使用しているが、それぞれ別々に
設けてもよい。この場合には、2つのディジタル変調信
号を同時に受信できる効果がある。
【0047】また、2つのディジタル信号に対して別々
のスクランブル方式を適用する場合には、スクランブル
解除部や多重分離回路を別々に設けることによって、受
信が可能になる。さらに、アナログ放送受信用のチュー
ナ44、フィルタ41、復調部42、映像、音声信号処
理部43を同時に動作させることにより、アナログ放送
と、いずれか一方または両方のディジタル放送が受信可
能となる。また、チューナ、ダウンコンバータ、復調部
等の電源を必要とする回路ブロックの電源にスイッチを
設け、アナログ放送信号またはディジタル放送信号の一
つを受信している場合には、他の放送信号を受信するた
めに設けられている回路ブロックの電源を切断しておく
ことにより、消費電力の低減が図れる。
【0048】次に本発明による端末装置の更に他の実施
例を図5を用いて説明する。図5本発明によるCATV
システムの端末装置の更に他の実施例を示すブロック図
である。図において、図3、4と同一の部分は同じ番号
を付し説明を省略する。本実施例の端末装置3dは、図
3で述べた実施例、すなわち64QAM信号とOFDM
信号をチューナ25、フィルタ26、ダウンコンバータ
27を共用して受信する構成に、アナログCATV信
号、すなわちNTSC信号の受信機能を付加したもので
ある。
【0049】加入者端子2から宅内配線を通して端末装
置3dの入出力端子20に、NTSC信号、64QAM
信号、OFDM信号、下りデータ信号が周波数多重され
て入力される。下りデータ信号、上りデータ信号につい
ては、図2の実施例と同様である。加入者からの選局情
報は制御用マイクロコンピュータ40に入力され、それ
に応じてNTSC信号を受信する場合にはチューナ44
に、64QAM信号またはOFDM信号を受信する場合
にはチューナ25に受信チャネルの情報が与えられる。
チューナ44、25は受信希望チャネルを中間周波信号
に変換して出力する。この中間周波信号のみを通過させ
るフィルタ41、26により不要な帯域外信号成分を抑
圧し、以降での妨害発生を抑圧する。
【0050】フィルタ41は中間周波数となったNTS
C信号の映像信号及び音声信号を通過させるフィルタで
あるが、後段の映像検波器、増幅回路で映像信号、音声
信号によるビート妨害を発生させないように音声信号搬
送波の信号レベルを減衰させる周波数特性を有してい
る。通常映像信号帯域の4MHz程度に通過帯域幅を合
わせている。一方、ディジタル変調信号用フィルタ26
は、ディジタル変調信号の占有帯域幅が5MHz以上で
あるため、NTSC信号用のフィルタ41に比べて広い
通過帯域幅を持っている。フィルタ41の出力はNTS
C復調部42に入力される。NTSC復調部42では映
像中間周波信号増幅器、映像検波器、音声検波器等から
構成されており、映像信号、音声信号を復調する。ま
た、番組にスクランブルをかけて視聴制限をしている場
合、視聴許可を受けている受信端末では、このNTSC
復調42内にスクランブルを解除する機能を持ってい
る。NTSC信号にスクランブルをかける例としては、
例えばNTSC信号の同期信号部分のレベルを抑圧して
受信側で同期を捕捉できないように加工するいわゆる同
期圧縮方式のスクランブル方式がある。
【0051】NTSC復調部42から出力される映像、
音声信号は、音声多重の復調やOSD(オン・スクリー
ン・ディスプレイ)との混合等を行う映像音声信号処理
部43を通して出力される。NTSC復調部内の増幅器
(図示せず)と、チューナ44にAGC信号をフィード
バックさせることによって、入力信号を最適の信号レベ
ルに制御することができる。なお、NTSC復調部内の
増幅器とチューナ44のAGC開始点は異なっており、
本実施例ではAGC電圧設定回路はNTSC復調部42
に含めて設けられている。ディジタル放送信号のフィル
タ26の出力はダウンコンバータ27で64QAM信号
やOFDM信号の復調に適した低い周波数に変換され
る。低い周波数に変換することによって、後段の復調部
にあるアナログ・ディジタル変換回路に要求される動作
速度を遅くできるので、回路構成や素子選択の自由度が
増す効果がある。
【0052】受信希望チャネルの変調方式により、制御
用マイクロコンピュータ40から指令が発生され、64
QAM復調部28またはOFDM復調部29のいづれか
が選択され、同時に切替回路36が切替えられる。従っ
て、選択された復調部からAGC電圧設定回路37から
ダウンコンバータ27やチューナ25にAGC信号を供
給することができる。64QAM復調部28、OFDM
復調部29はそれぞれアナログ・ディジタル変換回路を
有しており、この回路でアナログ信号はディジタル信号
に変換され、波形等化を含めて各変調方式に応じた復調
が行なわれると共に、ディジタル被変調波のデータ信号
処理方式に応じて、誤り訂正符号に応じた誤り訂正およ
びインターリーブ処理やエネルギー拡散処理などの送信
側で施したデータ信号処理の復号処理が行なわれる。選
択された復調部に応じてAGC信号を切替えることによ
って、各変調信号に対して最適な信号レベルに制御され
る。
【0053】復調部から出力された信号は、トランスポ
ートストリーム形式のディジタルデータである。番組に
スクランブルをかけて視聴制限をしている場合、加入者
の選局情報に基づく制御用マイクロコンピュータ40か
らの指令により、視聴許可を受けている受信機はスクラ
ンブル解除部30によりスクランブルが解除されるよう
に制御され、更に、多重分離回路31で所望の圧縮映像
データと圧縮音声データに分離されるように制御された
後、映像デコーダ32と音声デコーダ33に入力され
る。圧縮映像データは映像デコーダ32によって映像デ
ータに変換され、NTSCエンコーダ34によってNT
SC映像信号に変換される。圧縮音声データは音声デコ
ーダ33によってアナログ音声信号に変換され、音声出
力回路35により、例えばサラウンド等の信号処理が行
なわれる。NTSC映像信号は出力端子41から、アナ
ログ音声信号は出力端子42から出力され、図1に示す
TV等の表示機器4に入力されて、加入者によって選ば
れた放送サービスの映像と音声などが表示される。
【0054】本実施例では、端末装置内の制御手段、制
御用マイクロコンピュータ40によって加入者の希望す
るチャネルのアナログ変調方式及びディジタル変調方式
に応じた復調方式とそれに適した受信構成に切り替える
ことができるので、異なった変調方式のアナログ放送及
びディジタル放送を同一の端末装置3dで受信可能とな
る。また、本実施例に示した端末装置3dを用いたCA
TVシステムにおいては、アナログ及びディジタルCA
TV信号と伝送帯域幅の等しいディジタル地上放送をC
ATV局から再送信する場合に、周波数変換するだけで
CATV局で受信したディジタル地上放送をCATV局
が再送信を希望するチャネルに送出できるため、ディジ
タル地上放送を復調して64QAM変調する必要はな
い。従って、CATV局に大きな負担を掛けることなく
ディジタル地上放送の再送信が可能になる。さらに本実
施例は図4で述べた実施例に比べ、ディジタル放送受信
用のチューナ25、フィルタ26、ダウンコンバータ2
7を共用できるため、より簡単で、かつ回路規模の小さ
い端末装置3dでアナログ変調信号と2つのディジタル
変調信号を受信することができる。
【0055】また、本実施例では、受信チャネルの変調
方式が予め情報として制御用マイクロコンピュータ40
に与えられていたが、一つの復調部で復調を始め、復調
が可能であれば復調を継続し、復調が不可能であれば他
の復調部に切替えるといった自動判別も可能である。こ
の場合、予めチャネル毎の変調方式の情報を供給する必
要がないので、下りデータのデータ量を低減できる。さ
らに本実施例においては、2つのディジタル信号に対し
て別々のスクランブル方式を適用する場合には、スクラ
ンブル解除部や多重分離回路を別々に設けることで受信
が可能になる。さらに、アナログ放送受信用のチューナ
44、フィルタ41、復調部42、映像、音声信号処理
部43を同時に動作させることにより、アナログ放送
と、いずれか一方のディジタル放送の受信が可能とな
る。また、チューナ、ダウンコンバータ、復調部等の電
源を必要とする回路ブロックの電源にスイッチを設け、
アナログ放送信号またはディジタル放送信号の一方を受
信している場合に、他方のディジタル放送信号を受信す
るために設けられているそれらの回路ブロックの電源を
切断しておくことにより、消費電力の低減が図れる。さ
らにディジタル放送信号の一方を受信している場合に、
他方の復調部の電源を切断しておくことにより、消費電
力の低減が図れる。
【0056】次に本発明によるCATVシステムの放送
受信及びデータ通信端末装置3eの更に他の実施例を図
6を用いて説明する。図6は本発明による端末装置の更
に他の実施例を示すブロック図である。図6において、
図3、図4と同一の部分は同じ番号を付し説明を省略す
る。図において、25cはアナログ信号とディジタル信
号のチャンネルを選局することができるチューナであ
り、38はAGC切替回路である。図3で述べた実施例
においてはチューナ25、フィルタ26、ダウンコンバ
ータ27を共用して64QAM信号とOFDM信号とを
受信していたが、本実施例のチューナ25cはアナログ
CATV信号すなわちNTSC信号、64QAM信号及
びOFDM信号を受信することができるように構成され
ている。
【0057】加入者端子2から宅内配線を通して端末装
置3dの入出力端子20に、NTSC信号、64QAM
信号、OFDM信号、下りデータ信号が周波数多重され
て入力される。下りデータ信号、上りデータ信号につい
ては、図2に示す実施例と同様である。加入者からの選
局情報は制御用マイクロコンピュータ40に入力され、
それに応じてチューナ25に受信チャネルの情報が与え
られる。
【0058】チューナ25は受信希望チャネルを中間周
波信号に変換し出力する。この中間周波信号のみを通過
させるフィルタ41、26により不要な帯域外信号成分
を抑圧し、以降での妨害発生を抑圧する。フィルタ41
は中間周波数となったNTSC信号の映像信号及び音声
信号を通過させるフィルタであるが、後段の映像検波
器、増幅回路で映像信号、音声信号によるビート妨害を
発生させないように音声信号搬送波の信号レベルを減衰
させる周波数特性を有している。通常映像信号帯域の4
MHz程度に通過帯域幅を合わせている。 一方、ディ
ジタル変調信号用フィルタ26は、ディジタル変調信号
の占有帯域幅が5MHz以上であるため、NTSC信号
用のフィルタに比べ広い通過帯域幅を有する。フィルタ
41の出力はNTSC復調部42に入力される。 NT
SC復調部42は映像中間周波信号増幅器、映像検波
器、音声検波器(図示せず)等から構成され、映像信
号、音声信号を復調する。また、番組にスクランブルを
かけて視聴制限をする場合、視聴許可を受けている受信
端末では、このNTSC復調42内にスクランブルを解
除する機能を設けている。NTSC信号のスクランブル
方式としては、例えば、同期信号部分のレベルを抑圧し
て受信側で同期を捕捉できないように加工するいわゆる
同期圧縮方式のスクランブル方式がある。NTSC復調
部42から出力された映像、音声信号は、音声多重の復
調やOSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)との混合
等を行う映像音声信号処理部43を通して出力される。
NTSC復調部内の増幅器と、チューナ25cにAGC
信号をフィードバックさせることによって、入力信号を
最適の信号レベルに制御することができる。
【0059】なお、NTSC復調部内の増幅器とチュー
ナ25cのAGC開始点は異なっており、そのAGC電
圧設定回路はNTSC復調部42に設けられる。チュー
ナ25cへのAGC信号はAGC切替回路38に入力さ
れ、NTSC信号を受信している場合には、このAGC
信号はチューナ25cに印加されるように切替回路38
が切替られるため、NTSC信号のAGC信号は切替回
路38を通してチューな25cに出力させる。一方、デ
ィジタル放送信号のフィルタ26の出力はダウンコンバ
ータ27で64QAM信号やOFDM信号の復調に適し
た低い周波数に変換される。低い周波数に変換すること
で、後段の復調部にあるアナログ・ディジタル変換回路
に要求される動作速度を遅くできるので、回路構成や素
子の選択に自由度が増す効果がある。受信希望チャネル
の変調方式により、制御用マイクロコンピュータ40か
らの指令によって、64QAM復調部28またはOFD
M復調部29のいづれかが選択される。同時に切替回路
36も切替えられるため、この回路36で選択されたA
GC信号が復調部からダウンコンバータ27に印加され
ると共に、このAGC信号はAGC開始点を変えるAG
C電圧設定回路37を通してAGC切替回路38に入力
される。AGC切替回路38はディジタル放送信号を受
信している場合には、このAGC信号をチューナ25に
印加するように切替回路38から出力される。
【0060】64QAM復調部28及びOFDM復調部
29には各々、アナログ・ディジタル変換回路(図示せ
ず)が設けられており、ここでディジタル信号に変換さ
れた後、波形等化を含めて各変調方式に応じた復調が行
なわれると共に、ディジタル被変調波のデータ信号処理
方式に応じて、誤り訂正符号に応じた誤り訂正およびイ
ンターリーブ処理やエネルギー拡散処理などの送信側で
施されたデータ信号処理の復号処理が行なわれる。選択
された復調部に応じたAGC信号を切替回路36、38
で切替えて選択することによって、各変調信号を最適な
信号レベルに制御することができる。このディジタルの
復調部から出力された信号は、トランスポートストリー
ム形式のディジタルデータである。この信号は加入者の
選局情報に基づいた制御用マイクロコンピュータ40か
らの制御により、番組にスクランブルをかけて視聴制限
をしている場合には視聴許可を受けている受信機ではス
クランブル解除部30によりスクランブルを解除し、多
重分離回路31で所望の圧縮映像データと圧縮音声デー
タに分離された後、映像デコーダ32と音声デコーダ3
3に入力される。圧縮映像データは映像デコーダ32に
よって映像データに変換され、NTSCエンコーダ34
によってNTSC映像信号に変換される。圧縮音声デー
タは音声デコーダ33によってアナログ音声信号に変換
され、音声出力回路35により例えばサラウンド等の信
号処理が行なわれる。NTSC映像信号は出力端子41
から、アナログ音声信号は出力端子42から出力され、
図1に示したTV等の表示機器4に入力される。これに
よって、加入者に選ばれた放送サービスの映像と音声な
どが表示される。
【0061】本実施例では、端末装置3e内の制御手段
によって加入者の希望するチャネルのアナログ変調方式
又はディジタル変調方式に応じた復調部が選択され、そ
れに適した受信構成に切り替えることができるので、異
なった変調方式のアナログ放送及びディジタル放送を同
一の端末装置3eで受信することができる。また、本実
施例に示した端末装置3eを用いるCATVシステムに
おいて、アナログ及びディジタルCATV信号と伝送帯
域幅の等しいディジタル地上放送をCATV局から再送
信する場合に、CATV局で受信したディジタル地上放
送をCATV局が再送信を希望するチャネルに周波数変
換するだけで送出している。すなわち、ディジタル地上
放送を復調して64QAM変調することはしていないた
め、CATV局の負担を軽減してディジタル地上放送の
再送信が可能になる。
【0062】さらに、ディジタル放送受信用のフィルタ
26、ダウンコンバータ27を64QAM信号及びOF
DM信号とで共用しており、かつ、アナログ放送とディ
ジタル放送受信用にチューナを共用しているため、図
4、図5で述べた実施例に比べて、より簡単で回路規模
の小さい端末装置3eで、アナログ変調信号と2つのデ
ィジタル変調信号を受信することができる。また、本実
施例では、受信チャネルの変調方式が情報として予め制
御用マイクロコンピュータ40に与えられていたが、一
つの復調部で復調を始め、復調が可能であればその復調
を継続し、復調が不可能であれば他の復調部に切替える
といった自動判別も可能である。この場合、予めチャネ
ル毎の変調方式の情報を供給する必要がないので、下り
データのデータ量を低減できる。
【0063】さらに本実施例において、2つのディジタ
ル信号に対して別々のスクランブル方式を適用する場合
には、スクランブル解除部や多重分離回路を別々に設け
ることによって受信が可能になる。また、チューナ、ダ
ウンコンバータ、復調部等の電源を必要とする回路ブロ
ックの電源にスイッチを設け、アナログ放送信号または
ディジタル放送信号の一方を受信している場合に、他方
のディジタル放送信号を受信するために設けられている
それらの回路ブロックの電源を切断しておくことによ
り、消費電力の低減が図れる。
【0064】さらにディジタル放送信号の一方を受信し
ている場合に、他方の復調部の電源を切断しておくこと
により、消費電力の低減が図れる。図4、図5、図6で
述べた実施例では、アナログ放送信号も受信できる機能
を備えているので、CATV局でディジタル地上放送や
ディジタル衛星放送を受信し、これを復調した後、アナ
ログCATV信号へ変換して送出した場合でも、このア
ナログCATV信号を端末装置で受信することができ
る。次に、放送受信及びデータ通信端末装置、すなわち
本発明による端末装置3内のチューナ25からダウンコ
ンバータ27までの実施例について図7、図8を用いて説
明する。
【0065】図7は本発明による端末装置に使用される
チューナ、フィルタ及びダウンコンバータの一実施例を
示すブロック図である。図7はチューナ25にいわゆる
シングルスーパー方式を用いた場合である。同図におい
て、50は入力端子、51は入力同調フィルタ、52、
58は可変利得増幅器、37はAGC電圧設定回路、5
3は段間同調フィルタ、54、59は周波数変換器、5
5、60は局部発振器、56、62は増幅器、26は帯
域通過フィルタ、61は低域通過フィルタ、63は出力
端子、64はPLL(Phase Locked Loo
p)回路である。入力端子50に入力された信号のうち
受信希望チャネルを、入力同調フィルタ51で選択的に
通過させ、可変利得増幅器52で以降の信号処理に適し
た信号レベルとしている。段間同調フィルタ53で再度
帯域制限が行われ、周波数変換器54へ入力される。周
波数変換器54では局部発振器55からの信号と混合さ
れて中間周波数に変換される。
【0066】日本国内で一般的に用いられる中間周波数
は57MHzである。この中間周波信号(以下、第1の
中間周波信号という。)を増幅器56で増幅する。ディ
ジタル信号を受信する場合、この中間周波数では以降の
アナログ・デジタル変換器の処理速度が高速になる等回
路構成上の難易度が増すため、さらに低い第2の中間周
波信号に変換する必要がある。そこで、帯域通過フィル
タ26で1チャネル分の帯域を通過させ可変利得増幅器
58で信号レベルを調整し、周波数変換器59で局部発
振器60からの信号と混合し、さらに周波数の低い第2
の中間周波信号に変換する。低域通過フィルタ61で第
2の中間周波信号を通過させ、局部発振器60からの信
号を抑圧し、増幅器62で第2の中間周波信号を増幅し
て出力する。
【0067】帯域通過フィルタ26には急峻な帯域外抑
圧度特性が必要で弾性表面波フィルタを用いる。可変利
得増幅器52、58は復調部からのAGC信号に応じて
利得が制御されるが、出力CN比の劣化を少なくするた
め、利得を下げる場合には後段の可変利得増幅器58か
ら利得を下げ、その後可変利得増幅器52の利得を下げ
る。利得を上げる場合には逆に可変利得増幅器52の利
得を上げ、その後可変利得増幅器58の利得を上げる。
この両者の利得配分を設定するのがAGC電圧設定回路
37である。例えば、両可変利得増幅器52、58が、
印加するAGC電圧が高いと利得が大きく、AGC電圧
が低いと利得が小さいと仮定した場合、AGC電圧を最
大値から低下させ利得を減少させる場合に、可変利得増
幅器58が或るAGC電圧から利得を低下させ、可変利
得増幅器52が遅れて、より低いAGC電圧から利得を
低下させるように、可変利得増幅器52へのAGC電圧
のしきい値を設定する。OFDM変調信号と64QAM
変調信号にとって、この利得配分の設定が異なる場合に
は、図2に示した制御用マイクロコンピュータ40から
のデータで設定を変更できる構成にすればしきい値の変
更が可能になる。
【0068】局部発振器55の周波数制御は、図2に示
した制御用マイクロコンピュータ40からの選局データ
(周波数の分周比等の情報)をPLL回路64に与え、
PLL回路64ではそのデータに応じて局部発振器55
の発振周波数が所望の周波数になるように同調電圧を出
力する。この同調電圧で同時に入力同調フィルタ51及
び段間同調フィルタ53の通過帯域を希望チャネルに同
調させ、希望チャネルを周波数変換器54に入力する。
ディジタル地上放送のOFDM変調信号とディジタルC
ATVの64QAM変調信号の伝送帯域幅が等しい場合
には、フィルタ51、53、26の通過帯域幅も共通で
あるので、本実施例のチューナ及びダウンコンバータは
両変調信号に共用できる。
【0069】以上述べたように、本実施例では、放送受
信及びデータ通信端末装置3内のチューナ及びダウンコ
ンバータ部において、アナログ放送の受信で通常用いら
れている中間周波信号より低い周波数の第2の中間周波
信号に変換しているため、デジタル信号の復調部の信号
処理、特にアナログ・デジタル変換部の処理速度が低速
になる。このため、回路構成が容易になり、変換の精度
が増す効果がある。また、この実施例のチューナ、フィ
ルタ及びダウンコンバータは伝送帯域幅の等しいOFD
M変調信号と64QAM変調信号の受信に共用できるの
で、放送受信及びデータ通信端末装置3の構成が簡略化
され、回路規模が低減できる。図8は本発明による端末
装置に使用されるチューナ、フィルタ及びダウンコンバ
ータの他の実施例を示すブロック図である。
【0070】図8はチューナ25にいわゆるダブルスー
パー方式を用いた場合の例である。同図において、図7
と同一の部分には同じ番号を付し説明を略する。71は
入力フィルタ、72は可変利得増幅器、73、77は周
波数変換器、74、78は局部発振器、76、80は増
幅器、75、79は帯域通過フィルタ、81、82はP
LL回路である。
【0071】入力端子50に入力された信号から受信希
望チャネルを含む信号帯域を入力フィルタ71で選択的
に通過させ、可変利得増幅器72で以降の信号処理に適
した信号レベルとし、周波数変換器73へ入力する。周
波数変換器73では受信希望チャネルの信号を局部発振
器74からの信号と混合して、入力端子50に入力され
るこの受信希望チャネルの信号の信号帯域より高い周波
数の中間周波信号に変換する。これにより入力信号同士
の干渉によって発生する妨害を低減し、周波数変換器7
3に対するイメージ妨害を排除することができる。ま
た、局部発振信号も、入力端子50へ入力される信号帯
域より高い周波数になるため、局部発振信号が入力端子
50から漏洩して他の端末装置に入力しても、他の端末
装置で妨害になることはない。中間周波信号は帯域通過
フィルタ75で選択され、希望信号帯域がこのフィルタ
75を通過される。そして、増幅器76で増幅された
後、周波数変換器77へ入力され、局部発振器78から
の信号と混合されて図7で示した第1の中間周波数に変
換される。この第1の中間周波信号は帯域通過フィルタ
79を選択的に通過し、増幅器80で増幅される。
【0072】局部発振器74、78の周波数制御は、図
2に示した制御用マイクロコンピュータ40からの選局
データ(周波数の分周比等の情報)をPLL回路81、
82にそれぞれ与え、PLL回路81、82ではそのデ
ータに応じて局部発振器74、78の発振周波数が所望
の周波数になるように同調電圧を出力する。図7の場合
と異なり、この同調電圧を用いて同調フィルタの通過帯
域を変化させることはなく、どの受信チャネルも帯域通
過フィルタ75で決まる均質な周波数特性を有し、受信
チャネル間で復調特性に差がない良好なディジタル復調
が可能である。帯域通過フィルタ26以降のブロックは
図7での説明と同様に、中間周波数の信号をさらに低い
周波数の第2の中間周波信号に変換する。可変利得増幅
器72、58は復調部からのAGC信号に応じて利得制
御を行うが、図7での説明と同様にAGC電圧設定回路
37で、両可変利得増幅器58、72の利得配分を設定
する。
【0073】ディジタル地上放送のOFDM変調信号と
ディジタルCATVの64QAM変調信号の伝送帯域幅
が等しい場合には、フィルタ75、79、26の通過帯
域幅も共通であるので、本実施例のチューナ及びダウン
コンバータは両変調信号に共用できる。本実施例では、
放送受信及びデータ通信端末装置3内のチューナ25に
ダブルスーパー方式を採用し、さらにこのチューナ25
にフィルタ26及びダウンコンバータ27を接続してい
るため、入力信号同士の干渉によって発生する妨害を低
減し、且つ、周波数変換器73に対するイメージ妨害を
排除することができる。また、どの受信チャネルも帯域
通過フィルタ75で決まる均質な周波数特性を有してい
るため、受信チャネル間で復調特性に差がない良好なデ
ィジタル復調が可能となる。さらに、局部発振信号も、
入力端子50へ入力される信号帯域より高い周波数にす
ることができるため、この局部発振信号が入力端子50
から漏洩して他の受信装置に入力しても、他の受信装置
で妨害になることはない。また、図7の場合と同様、第
2の中間周波信号は、アナログ放送の受信で通常用いら
れている中間周波信号より低い周波数の中間周波信号に
変換されるため、デジタル信号の復調部の信号処理、特
にアナログ・デジタル変換部の処理速度が低速になる。
このため、回路構成が簡単になり、変換の精度が増す効
果がある。さらに、伝送帯域幅の等しいOFDM変調信
号と64QAM変調信号の受信に共用できるので、放送
受信及びデータ通信端末装置3の構成が簡略化され、回
路規模が低減できる。
【0074】以上図7、図8で述べた実施例は、図3に
示す端末装置3内のチューナ25からダウンコンバータ
27に応用した場合の構成、効果について示したが、図
2、図4に示した実施例のチューナ25a、25bから
ダウンコンバータ27a、27bについても同様に構成
して、同様な効果を得ることができる。また、図7、図
8のダウンコンバータ部を除いた部分、すなわち図7の
入力同調フィルタ51、可変利得増幅器52、段間同調
フィルタ53、周波数変換器54、局部発振器55、増
幅器56で構成される回路、図8の入力フィルタ71、
可変利得増幅器72、周波数変換器73、局部発振器7
4、帯域通過フィルタ75、増幅器76、周波数変換器
77、局部発振器78、帯域通過フィルタ79、増幅器
80、PLL回路81、PLL回路82で構成される回
路は、図4、図5の実施例のチューナ44に用いること
ができる。
【0075】本発明のCATVシステムにおいては、C
ATV局は、アナログ及びディジタルCATV信号と伝
送帯域幅の等しいディジタル地上放送をCATV局から
再送信する場合に、ディジタル地上放送を復調して64
QAM変調することはせずに、CATV局で受信したデ
ィジタル地上放送をCATV局が再送信を希望するチャ
ネルに周波数変換するだけで送出している。また、その
端末装置として、トランスポートストリーム形式のディ
ジタルデータから希望の映像信号データや音声信号デー
タなどを分離する多重分離手段と、この多重分離手段の
出力である希望の映像信号データから映像表示するため
の信号形式に信号変換する映像信号形式変換手段と、こ
の多重分離手段の出力である希望の音声信号データから
音声出力するためのアナログ信号形式に変換する音声信
号形式変換手段と、希望のディジタル変調信号を選局復
調してトランスポートストリーム形式のディジタルデー
タを出力するために、2種類の復調方式に対応した復調
部と、加入者の選択したチャネルの信号の変調方式に合
致した復調方式を選択するとともに、それに適した受信
構成に切り替え制御する制御手段とを設けている。
【0076】また、この端末装置にはアナログCATV
信号用のチューナ、復調部等の受信機能も設けられる。
本発明においては、アナログ放送及び異なった変調方式
のディジタル放送を同一の端末装置で受信することがで
きる。
【0077】
【発明の効果】本発明のCATVシステムによれば、C
ATV局の負担を軽減して、ディジタル地上放送の再送
信が可能になる。また、端末装置内の制御手段によって
加入者の希望するチャネルの変調方式に応じた復調方式
とそれに適した受信構成に切り替えることができるの
で、異なった変調方式の放送信号を同一の端末装置で受
信可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるCATVシステムの一実施例を示
すブロック図である。
【図2】本発明による端末装置の一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明による端末装置の他の実施例を示すブロ
ック図である。
【図4】本発明による端末装置のさらに他の実施例を示
すブロック図である。
【図5】本発明による端末装置のさらに他の実施例を示
すブロック図である。
【図6】本発明による端末装置のさらに他の実施例を示
すブロック図である。
【図7】本発明による端末装置に使用されるチューナ、
フィルタ及びダウンコンバータの一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図8】本発明による端末装置に使用されるチューナ、
フィルタ及びダウンコンバータの他の実施例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1…CATV伝送路、2…加入者端子、3…放送受信及
びデータ通信用端末装置、4…テレビジョン受像機等の
表示機器、5…衛星放送用受信アンテナ、6、16…地
上放送用受信アンテナ、7…ディジタル衛星放送用受信
器、8…番組の送出源、9…視聴管理用コントローラ、
10、15…周波数変換器、11、12…64QAM変
調器、13…データ用変復調器、14…合成器、21、
23…フィルタ、22…下りデータ信号の復調部、24
…上りデータ信号の変調部、25、25a、25b、4
4…チューナ、26、26a、26b、41…フィル
タ、27、27a、27b…ダウンコンバータ、28…
64QAM復調部、29…OFDM復調部、30…スク
ランブル解除部、31…多重分離回路、32…映像デコ
ーダ、33…音声デコーダ、34…NTSCエンコー
ダ、35…音声出力回路、36…切替回路、37…AG
C電圧設定回路、40…制御用マイクロコンピュータ、
42…NTSC復調部、43…映像音声信号処理部、5
1…入力同調フィルタ、52、58…可変利得増幅器、
37…AGC電圧設定回路、53…段間同調フィルタ、
54、59…周波数変換器、55、60…局部発振器、
56、62…増幅器、61…フィルタ、63…出力端
子、64…PLL回路、71…入力フィルタ、72…可
変利得増幅器、73、77…周波数変換器、74、78
…局部発振器、76、80…増幅器、75、79…帯域
通過フィルタ、81、82…PLL回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 27/34 H04L 27/00 E (72)発明者 野田 勉 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 城杉 孝敏 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 村田 育男 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所AV事業部内 Fターム(参考) 5C064 BA01 BB05 BC10 BC16 BC20 BD08 5K004 AA08 JG01 JH03 5K022 AA23 AA29 DD01

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2種類以上のディジタル変調方式の放送信
    号を送出する手段を有することを特徴とするCATV
    局。
  2. 【請求項2】請求項1記載のCATV局において、さら
    にアナログ変調方式の放送信号を送出する手段を備える
    ことを特徴とするCATV局。
  3. 【請求項3】請求項1記載のCATV局において、前記
    2種類以上のディジタル変調方式の放送信号を周波数多
    重して送出する手段を設けることを特徴とするCATV
    局。
  4. 【請求項4】2種類以上のディジタル変調方式による放
    送信号を送出する手段を有するCATV局と、端末装置
    と、前記CATV局と前記端末装置との間で信号の授受
    を行うための伝送路とから構成されることを特徴とする
    CATVシステム。
  5. 【請求項5】アナログ変調方式による放送信号及び2種
    類以上のディジタル変調方式による放送信号を送出する
    手段を有するCATV局と、端末装置と、前記CATV
    局と前記端末装置との間で信号の授受を行うための伝送
    路とから構成されることを特徴とするCATVシステ
    ム。
  6. 【請求項6】2種類のディジタル変調方式を受信するこ
    とができる第1、第2の復調部と、視聴希望チャネルの
    信号の変調方式に応じて前記第1、第2の復調部のいず
    れか一方を選択する手段とを設けることを特徴とする端
    末装置。
  7. 【請求項7】アナログ変調方式の放送信号を復調するこ
    とができるアナログ復調部と、2種類のディジタル変調
    方式の放送信号を受信することができる第1、第2のデ
    ィジタル復調部と、視聴希望チャネルの信号の変調方式
    に応じて前記アナログ復調部、第1、第2のディジタル
    復調部のいずれか一方の復調部を選択する手段とを備え
    ることを特徴とする端末装置。
  8. 【請求項8】2種類以上のディジタル変調方式による放
    送信号を送出する手段を有するCATV局と、 前記2種類以上のディジタル変調方式の放送信号を受信
    することができる第1、第2のディジタル復調部、視聴
    希望チャネルの信号の変調方式に応じて第1、第2のデ
    ィジタル復調部のいずれか一方の復調部を選択する手段
    を有する端末装置と、前記CATV局と前記端末装置と
    の間で信号の授受を行うための伝送路と、を備えること
    を特徴とするCATVシステム。
  9. 【請求項9】アナログ変調方式による放送信号及び2種
    類のディジタル変調方式による放送信号を送出する手段
    を有するCATV局と、 アナログ変調方式の放送信号を復調することができるア
    ナログ復調部、2種類のディジタル変調方式の放送信号
    を受信することができる第1、第2のディジタル復調
    部、視聴希望チャネルの信号の変調方式に応じて前記ア
    ナログ復調部、前記第1、前記第2のディジタル復調部
    のいずれか一方の復調部を選択する手段を有する端末装
    置と、 前記CATV局と前記端末装置との間で信号の授受を行
    うための伝送路と、 から構成されることを特徴とするCATVシステム。
  10. 【請求項10】CATV局から伝送路を通して送出され
    る2種類のディジタル変調方式に対応した放送信号を受
    信するために、チューナと、2種類のディジタル変調方
    式に対応した第1、第2の復調部と、受信チャネルの変
    調方式に応じて前記第1、前記第2の復調部の復調部の
    一方を選択する選局制御部とを備えることを特徴とする
    端末装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の端末装置において、A
    GC電圧設定回路を設け、前記選択された復調部の出力
    を前記AGC電圧設定回路に供給することを特徴とする
    端末装置。
  12. 【請求項12】請求項10記載の端末装置において、A
    GC電圧設定回路と、前記チューナを前記2種類のディ
    ジタル変調方式に対応した第1、第2のチューナで構成
    する手段と、前記選局制御部によって、前記受信チャネ
    ルの変調方式に応じて前記第1、前記第2のチューナの
    一方を選択する手段と、前記選択された復調部の出力を
    前記AGC電圧設定回路に帰還してAGC電圧を発生さ
    せる手段と、前記AGC電圧を前記選択されたチューナ
    に供給する手段とを備えることを特徴とする端末装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載の端末装置において、切
    替回路を設け、前記切替回路によって前記第1、前記第
    2の復調部からの帰還信号を選択して前記AGC電圧設
    定回路に供給することを特徴とする端末装置。
  14. 【請求項14】CATV局から伝送路を通して送出され
    る2種類のディジタル変調方式に対応した放送信号を受
    信するために、チューナと、2種類のディジタル変調方
    式に対応した第1、第2の復調部と、受信チャネルに応
    じて前記第1、前記第2の復調部を切替える選局制御部
    と、前記切替られた復調部の出力から視聴希望チャネル
    のデータだけを分離する多重分離回路と、前記分離され
    たデータから映像情報を復号する映像デコーダと、前記
    分離されたデータから音声情報を復号する音声デコーダ
    とを備えることを特徴とする端末装置。
  15. 【請求項15】CATV局から伝送路を通して送出され
    るアナログ変調方式に対応した放送信号と2種類のディ
    ジタル変調方式に対応した放送信号を受信するために、
    チューナと、アナログ変調方式に対応したアナログ復調
    部と、2種類のディジタル変調方式に対応した第1、第
    2のディジタル復調部と、受信チャネルの信号に応じて
    前記アナログ復調部、前記第1、前記第2の復調部のい
    ずれか一つを選択する選局制御部とを備えることを特徴
    とする端末装置。
  16. 【請求項16】請求項15記載の端末装置において、A
    GC電圧設定回路を設け、前記選択された前記第1、前
    記第2のディジタル復調部の出力を前記AGC電圧設定
    回路に供給することを特徴とする端末装置。
  17. 【請求項17】請求項15記載の端末装置において、A
    GC電圧設定回路と、前記チューナを前記アナログ変調
    方式に対応した第1のチューナと前記ディジタル変調方
    式に対応した第2のチューナで構成する手段と、前記選
    局制御部によって、前記受信チャネルの信号がアナログ
    変調方式かディジタル変調方式かに応じて前記第1及び
    第2のチューナの一方を選択する手段と、前記ディジタ
    ル変調方式が選択された場合には前記選局制御部によっ
    て前記第1及び前記第2のデジタル復調部の一方を選択
    する手段と、前記選択されたディジタル復調部の出力を
    前記AGC電圧設定回路に帰還してAGC電圧を発生さ
    せる手段と、前記AGC電圧を前記第2のチューナに供
    給する手段とを備えることを特徴とする端末装置。
  18. 【請求項18】請求項15記載の端末装置において、前
    記チューナはアナログ変調方式に対応したアナログ対応
    チューナと、前記2種類のディジタル変調方式に対応し
    た第1、第2のディジタル対応チューナとから構成され
    ることを特徴とする端末装置。
  19. 【請求項19】CATV局から伝送路を通して送出され
    るアナログ変調方式に対応した放送信号と2種類のディ
    ジタル変調方式に対応した放送信号を受信するために、
    チューナと、アナログ変調方式に対応したアナログ復調
    部と、2種類のディジタル変調方式に対応した第1、第
    2のディジタル復調部と、受信チャネルの信号に応じて
    前記アナログ復調部、前記第1及び前記第2の復調部の
    いずれか一つを選択する選局制御部と、前記ディジタル
    変調方式に対応したディジタル復調部の出力から視聴希
    望チャネルのデータだけを分離する多重分離回路と、前
    記分離されたデータから映像情報を復号する映像デコー
    ダと、前記分離されたデータから音声情報を復号する音
    声デコーダとを備えることを特徴とする端末装置。
  20. 【請求項20】CATV局から伝送路を通して送出され
    る2種類のディジタル変調方式の放送信号を受信するた
    めに、2種類のディジタル変調方式に対応する第1、第
    2の復調部と、前記2種類のディジタル変調方式の信号
    の受信に共用されるチューナ部と、視聴希望チャネル信
    号の変調方式に応じて前記第1、前記第2の復調部のい
    ずれか一方を選択する手段とを備えることを特徴とする
    端末装置。
  21. 【請求項21】CATV局から伝送されるアナログ変調
    方式の放送信号と2種類のディジタル変調方式の放送信
    号を受信するために、アナログ変調方式に対応するアナ
    ログ復調部と、2種類のディジタル変調方式に対応する
    第1、第2のディジタル復調部と、前記アナログ変調方
    式の信号及び前記2種類のディジタル変調方式の信号を
    選局することができるチューナ部と、視聴希望チャネル
    信号の変調方式に応じて前記アナログ復調部、前記第
    1、前記第2のディジタル復調部のいずれか一方の復調
    部を選択する手段とを備えることを特徴とする端末装
    置。
  22. 【請求項22】請求項1記載のCATV局において、前
    記2種類の変調方式が64QAM変調とOFDM変調で
    あることを特徴とするCATV局。
  23. 【請求項23】請求項4、5、8又は9記載のCATV
    システムにおいて、2種類のディジタル変調方式が、6
    4QAM変調とOFDM変調であることを特徴とするC
    ATVシステム。
  24. 【請求項24】請求項6、7、10、14、15、1
    9、20又は21記載の端末装置において、2種類のデ
    ィジタル変調方式が、64QAM変調とOFDM変調で
    あることを特徴とする端末装置。
  25. 【請求項25】ディジタルCATV信号と伝送帯域幅の
    等しいディジタル地上放送を受信し、所定のチャネルに
    周波数変換して送出することを特徴とするCATV局。
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