JP3844829B2 - 受信端末装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人工衛星から各トランスポンダ毎にQPSK変調されて送信されてくるデジタル放送信号を受信し、その受信信号から各トランスポンダのデジタル放送信号を選局/復調してQAM変調することによりQAM変調信号を生成し、そのQAM変調信号を伝送用の受信信号に周波数変換して端末側に伝送するCATVシステムにおいて、端末側で所望の受信信号を選局してデータを復元するのに好適な受信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、CATVシステムの一つとして、人工衛星から送信されてくるデジタル放送信号を受信し、この受信信号を端末側に伝送するようにしたCATVシステムが知られている。
【0003】
また、上記人工衛星において、デジタル放送信号を送信する各トランスポンダは、人工衛星に割り当てられた送信電波の周波数を有効に利用するために、送信周波数が重複した垂直偏波又は水平偏波の電波,或いは送信周波数が重複した右旋回偏波又は左旋回偏波の電波で、デジタル放送信号を送信するように構成されている。
【0004】
このため、上記従来のCATVシステムでは、端末側に伝送する各トランスポンダ毎の受信信号の伝送周波数が重なることのないよう、アンテナで受信した人工衛星からのデジタル放送信号を、各トランスポンダ毎に、所定周波数帯の受信信号に並べ直して、端末側に伝送するようにされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、人工衛星を使ったデジタル放送では、放送チャンネルの多チャンネル化が進み、上記従来のCATVシステムでは、1本のケーブルで所望のデジタル放送信号を端末側に伝送することができず、ケーブルを2本又はそれ以上に多重化しなければならないことがあった。
【0006】
つまり、人工衛星からのデジタル放送信号は、各トランスポンダ毎にデータをQPSK変調(Quadrature Phase Shift Keying;4相位相偏移変調)することにより生成されるが、このようなQPSK変調で生成されるデジタル放送信号の帯域幅は、1トランスポンダ当り27〜32MHzとなる。一方、人工衛星からのデジタル放送信号受信用のCATVシステムにおいては、受信信号の伝送周波数が、例えば950〜1895MHzというように、受信信号の伝送に使用可能な周波数が限られている。
【0007】
このため、人工衛星が、1トランスポンダ当りに複数の放送チャンネル分のデータを時分割で送信するように構成されていたとしても、従来のCATVシステムにおいて1本のケーブルで伝送可能な放送チャンネル数は百数十チャンネルが限界であり、複数の人工衛星の各トランスポンダから送信されてきた多数のデジタル放送信号を1本のケーブルで端末側に伝送することは不可能であった。
【0008】
尚、人工衛星を使ったデジタル放送では、映像及び音声データを情報圧縮規格の一つであるMPEG2を用いて圧縮することにより、1トランスポンダ当りに、4〜8個の放送チャンネル分のデータを時分割送信することが可能であり、既に、こうしたMPEG2を利用した放送データの多チャンネル送信を行なう人工衛星が実用化されている。
【0009】
そこで、本願発明者らは、人工衛星から送信されてくるQPSK変調されたデジタル放送信号を受信して端末側に伝送するCATVシステムにおいて、受信したデジタル放送信号を各トランスポンダ毎に狭帯域の伝送信号に変換することにより、端末側に伝送可能なデジタル放送信号の数を増加することを考えた。
つまり、QPSK変調に比べて、QAM変調( Quadrature Amplitude Modulation ;直交振幅変調)は、1シンボルで送信可能な情報量が多く、単位時間当たりに送信すべき情報量が同じであれば、データ伝送に必要な信号の周波数帯域を狭くすることができることから、CATVシステムにおいて、受信した各トランスポンダ毎のデジタル放送信号をQAM変調した受信信号に変換することにより、端末側に伝送可能なデジタル放送信号の数を増加させるのである。
しかしながら、このようにCATVシステムを構成した場合、端末側で人工衛星からのデジタル放送信号を受信する受信端末装置には、CATVシステム専用のものを使用する必要があり、例えば、上述のCATVシステムが導入されたマンション等からCATVシステムがない地域に引っ越した場合、或いは人工衛星からのデジタル放送を直接受信していた者が請求項1に記載のCATVシステムが導入されたマンション等に引っ越した場合には、受信端末装置を買い換える必要がある。
【0010】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、上記のように構成されたCATVシステムにおいて、端末側で所望トランスポンダのデータを復元可能で、しかも、人工衛星からのデジタル放送信号を受信するアンテナからの受信信号からも所望トランスポンダのデータを復元可能な受信端末装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために、請求項1に記載のCATVシステムにおいては、人工衛星からのデジタル放送信号を受信するアンテナからの受信信号を受けて所定トランスポンダからの受信信号を選局し、その選局した受信信号を伝送用の所定周波数帯の受信信号に変換する複数の受信信号変換手段が、夫々、QPSK復調手段と、データ変換手段と、第1のQAM変調手段と、第1の周波数変換手段とを備える。
【0012】
そして、各受信信号変換手段では、まずQPSK復調手段が、上記選局した所定トランスポンダからの受信信号(QPSK変調信号)を、位相が90度異なるI成分及びQ成分の信号に分離し、その分離した各信号から、所定トランスポンダから送信されたデータを復元する。また、このようにデータが復元されると、データ変換手段が、その復元されたI成分及びQ成分のデータを順次所定ビット数のパラレルデータに変換し、更に、第1のQAM変調手段が、その変換されたI成分及びQ成分のパラレルデータから、所定トランスポンダから送信されたデータをQAM変調したQAM変調信号を生成する。そして最後に、第1の周波数変換手段が、第1のQAM変調手段にて生成されたQAM変調信号を、伝送用の所定周波数帯の受信信号に変換する。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の受信端末装置においては、人工衛星から各トランスポンダ毎にQPSK変調されて送信されてくるデジタル放送信号を受信するアンテナからの受信信号と、このアンテナからの受信信号を各トランスポンダ毎に選局/復調してQAM変調することによりQAM変調信号を生成し、その生成したQAM変調信号をそれぞれ伝送用の受信信号に周波数変換して端末側に伝送するCATVシステムにおいて、端末側に伝送されるQAM変調された受信信号と、のいずれかを選択的に入力可能に構成されている。そして、その入力された受信信号がアンテナからの受信信号であるかCATVシステムにおいて端末側に伝送される受信信号であるかを表わす信号種別、及び、データを復元すべき受信信号を送信してくる人工衛星のトランスポンダを、夫々、外部から指定するための入力手段が設けられると共に、アンテナから受ける受信信号の周波数とトランスポンダとの対応関係を表す選局データ、及び、CATVシステムにおいて端末側に伝送される受信信号の周波数とトランスポンダとの対応関係を表わす選局データが夫々記憶された選局データ記憶手段が設けられている。
【0022】
そして、入力手段を介して信号種別及びトランスポンダが指定されると、周波数変換手段が、その指定された信号種別及びトランスポンダに対応した受信信号の周波数を選局データ記憶手段から読み出し、その読み出した周波数の受信信号が中間周波数となるように、受信信号を周波数変換する。
【0023】
また、この周波数変換手段にて周波数変換された受信信号は、中間周波数を中心とする設定帯域幅の中間周波信号を通過させるフィルタ手段に入力されるが、フィルタ手段が通過させる中間周波信号の帯域幅は、帯域幅設定手段にて、入力手段を介して指定された信号種別に対応した1トランスポンダ分の受信信号の帯域幅に設定される。
【0024】
つまり、アンテナから入力される受信信号(QPSK変調信号)は、1トランスポンダ当たりに27〜32MHzの周波数帯域幅を有する。これに対して、上述したCATVシステムにおいて端末側に伝送される受信信号(QAM変調信号)の各トランスポンダ毎の周波数帯域幅は、アンテナからの受信信号に比べて狭く、例えば64QAMで変調されている場合には6〜8MHzとなる。そこで本発明の受信端末装置においては、アンテナ又は上記CATVシステムのヘッドエンド側より入力される受信信号の種別に応じて、フィルタ手段の帯域幅を切り換えることにより、フィルタ手段から所望トランスポンダからの信号成分(中間周波信号)のみが出力されるようにしているのである。
【0025】
そして、このようにフィルタ手段から出力される、所望トランスポンダの受信信号を周波数変換した中間周波信号は、変調波分離手段において、位相が90度異なるI成分及びQ成分の信号に分離される。
【0026】
尚、変調波分離手段において中間周波信号をI成分及びQ成分の信号に分離するのは、QPSK変調信号及びQAM変調信号が、夫々、位相が90度異なるI成分の信号とQ成分の信号とを合成したものであるためであり、変調波分離手段では、当該受信端末装置がアンテナからの受信信号(QPSK変調信号)を受ける場合であっても、上記CATVシステムの端末側で受信信号(QAM変調信号)を受ける場合であっても、同一の回路を使って、中間周波信号をデータ復元用のI成分及びQ成分の信号に分離することができる。
【0027】
また、変調波分離手段にてI成分及びQ成分に分離された信号からデータを復元する際には、I成分及びQ成分に分離した各信号がQPSK変調の場合とQAM変調信号の場合とで異なることから、データの復元動作を受信信号の種別に応じて切り換える必要がある。つまり、データを復元すべき中間周波信号がQPSK変調信号である場合には、I成分及びQ成分に分離した各信号が位相変調されており、データを復元すべき中間周波信号がQAM変調信号である場合には、I成分及びQ成分に分離した各信号が位相振幅変調されているので、中間周波信号をI成分及びQ成分に分離した各信号からデータを復元する際の復元動作は、受信信号の種別(QPSK/QAM)に応じて切り換える必要がある。
【0028】
そこで、本発明では、変調波分離手段にて分離したI成分及びQ成分の各信号を、各信号の位相・振幅変化からデータを復元するQAM用のデータ復元手段と、各信号の位相変化からデータを復元するQPSK用のデータ復元手段とに入力し、データ復元動作切換手段が、入力手段を介して指定された信号種別に応じて、QAM用及びQPSK用のデータ復元手段の何れか一方を動作させるようにされている。
この結果、本発明の受信端末装置によれば、請求項1に記載のCATVシステム用の端末装置としても、またアンテナからの受信信号を直接受ける衛星直接受信方式の受信装置としても使用できる。従って、例えば、請求項1に記載のCATVシステムが導入されたマンション等からCATVシステムがない地域に引っ越した場合、或いは人工衛星からのデジタル放送を直接受信していた者が請求項1に記載のCATVシステムが導入されたマンション等に引っ越した場合に、受信端末装置を買い換える必要はなく、今まで使用していた受信端末装置をそのまま利用することが可能になる。
【0029】
また、特に、本発明の受信端末装置においては、当該装置に入力される受信信号から所望トランスポンダの受信信号を選局してデータを復調するのに必要な、周波数変換手段、フィルタ手段、及び変調波分離手段を、QPSK変調信号復調時とQAM変調信号復調時とで共用化することができることから、これら各変調方式の受信信号から所望トランスポンダの受信信号を選局してデータを復調できるにもかかわらず、その回路構成を簡素化して、安価に実現できる。
【0035】
次に、請求項2に記載の受信端末装置は、端末側に伝送する受信信号の周波数とトランスポンダとの対応関係を表わす選局データをQAM変調し、更にそのQAM変調信号を伝送信号に変換して端末側に伝送するように構成されたCATVシステムにおいて使用できるようにしたものであり、選局データ復元・格納手段を備える。そして、この選局データ復元・格納手段は、入力手段を介して受信信号がCATVシステムにおいて端末側に伝送される受信信号である旨が指定されると、上記伝送信号を、周波数変換手段,フィルタ手段,帯域幅設定手段,変調波分離手段,及びQAM用のデータ復元手段を介して選局・復調して、CATVシステムにて伝送される受信信号の周波数とトランスポンダとの対応関係を表わす選局データを復元し、その復元した選局データを選局データ記憶手段に格納する。
【0036】
従って、本発明の受信端末装置によれば、選局データをQAM変調して端末側に伝送するCATVシステムの端末装置として使用する際には、ヘッドエンド側からQAM変調されて伝送されてくる選局データが選局データ記憶手段に自動で格納され、その後、データを復元したいトランスポンダを入力手段を介して指定すれば、その指定したトランスポンダからのデータが復元されることになる。
【0037】
このため、選局データをQAM変調して端末側に伝送するCATVシステムにおいて、本発明の受信端末装置を用いれば、使用者は、CATVシステムにおける伝送周波数に対するトランスポンダ配列を知ることなく、所望トランスポンダからのデジタル放送を楽しむことができ、極めて使い勝手のよい受信端末装置となり得る。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。
まず図1は、本発明が適用されたSMATV(Satellite Master Antenna Television システムのヘッドエンド側の構成を表す。なお、SMATVシステムは、ビル用或いは小規模なCATVシステムである。
【0039】
本実施例のSMATVシステムは、地上からのデジタル放送用の電波を中継する多数のトランスポンダからなるデジタル放送用の人工衛星(所謂通信衛星であり、以下、単にCSともいう)から送信されてくるデジタル放送信号を受信する、1又は複数のパラボラアンテナ(以下、単にアンテナという)を備える。
【0040】
そして、このアンテナにて受信したデジタル放送信号を端末に伝送するために、当該SMATVシステムのヘッドエンドには、図1に示す如く、アンテナからの受信信号を、CSの各トランスポンダからのデジタル放送信号(QPSK変調信号)を、夫々、予め設定された所定周波数帯の受信信号(QAM変調信号)に変換する複数のQPSK−QAM変換回路2と、各QPSK−QAM変換回路2から出力される受信信号(QAM変調信号)を混合して端末側に出力する出力混合回路4とが備えられている。
【0041】
このようにヘッドエンドに設けられた複数のQPSK−QAM変換回路2は、CSの各トランスポンダから送信されてくるQPSK変調されたデジタル放送信号(帯域幅27〜32MHz)を、当該SMATVシステムの伝送周波数として予め設定された950〜1895MHz内の所定周波数帯(帯域幅6〜8MHz)のQAM変調信号に変換する。
【0042】
即ち、QPSK−QAM変換回路2は、図1に示すように、アンテナから入力される受信信号の中から、予め設定された所定トランスポンダからのデジタル放送信号(QPSK変調信号)を選局すると共に、その選局した受信信号を位相が90度異なるI成分及びQ成分の信号(変調波)に分離して出力するチューナユニット12と、チューナユニット12から出力されるI・Q各成分の信号を、夫々、データを復元可能な所定のサンプリング周期でデジタルデータに変換するA/D変換部14と、A/D変換部14を介して入力されるデジタルデータの変化から、I・Q各成分の信号(変調波)の位相変化を検出して、CSのトランスポンダから送信されてきた1シンボル2ビット(I・Q各1ビット)のデータを順次復元するデータ復元部16と、データ復元部16から出力されるI・Q各成分のシリアルデータを、順次、I・Q各3ビットのパラレルデータに変換するデータ変換部18と、データ変換部18から出力されるI・Q各3ビットのデータを、夫々、値0〜7の8値に変換する3ビット8値変換部20と、3ビット8値変換部20から順次出力されるI・Q各成分の数値(8値)をアナログ電圧信号に変換するD/A変換部22と、D/A変換部22から出力されるI・Q各成分のアナログ電圧信号にて、位相が90度異なるQAM変調信号生成用の搬送波を夫々位相・振幅変調して合成することによりQAM変調信号(本実施例では、各搬送波を夫々3ビット(8値)の電圧信号で変調するため64QAM変調信号となる)を生成する変調波生成部24と、変調波生成部24から出力される64QAM変調信号を所定周波数帯の伝送用受信信号に変換するアップコンバータ26と、から構成されている。
【0043】
ここで、チューナユニット12は、図2に示す如く、アンテナからの受信信号を、変換対象となる所定トランスポンダからの受信信号の中心周波数が所定の中間周波数(例えば400MHz)となるように周波数変換する周波数変換部30と、周波数変換部30による周波数変換後の受信信号を増幅するIFアンプ32と、IFアンプ32により増幅した受信信号の内、中間周波数を中心とする1トランスポンダ分の帯域幅(27〜32MHz)の信号成分を通過させるバンドパスフィルタ(以下、BPFという)34と、BPF34を通過した中間周波信号を更に増幅するIFアンプ36と、IFアンプ36にて増幅された中間周波信号をI成分及びQ成分の信号(変調波)に分離する変調波分離回路38とから構成されている。
【0044】
また、変調波分離回路38は、CS側でQPSK変調信号を生成するのに用いられる搬送波の周波数に対応した信号を発生する電圧制御発振回路(以下、単にVCOという)38aと、VCO38aからの出力信号の位相を90度移相させる移相器38bと、VCO38aからの出力信号及びこの信号を移相器38bにて90度移相させた信号と、IFアンプ36からの中間周波信号とを夫々混合して、I成分及びQ成分の信号を夫々抽出するミキサ回路38c及び38dとから構成されている。
【0045】
従って、チューナユニット12においては、周波数変換部30,IFアンプ32,BPF34,IFアンプ36の動作によって、アンテナから入力される受信信号の中からCSの所定トランスポンダにおいてQPSK変調されたデジタル放送信号が選局され、変調波分離回路38によって、その選局した所定トランスポンダからのデジタル放送信号がI成分及びQ成分の信号(変調波)に分離されることになる。
【0047】
次に、データ変換部18は、例えば、図3(a)に示す如く構成され、図3(b)に示す如く動作する。
即ち、データ変換部18は、データ復元部16がI・Q各成分の信号レベルを表すデジタルデータから1シンボル2ビット(I・Q各1ビット)のデータを順次復元する際のクロック信号CLK1を受けて、その復元されたデータを順次ラッチするレジスタ40と、データ復元部16側のクロック信号CLK1を3分周して、このクロック信号CLK1の3倍の周期のクロック信号CLK3を生成する分周器42と、クロック信号CLK1を受けてレジスタ40にラッチされたデータを順次取り込み、蓄積すると共に、クロック信号CLK3を受けてその蓄積したデータをパラレルデータとして出力するシリアル−パラレル変換部44とから構成されている。
【0048】
この結果、データ変換部18においては、図3(b)に示すように、シリアル−パラレル変換部44に、データ復元部16から所定周期で順次出力されるI・Q各成分のデータが3ビット分ずつ蓄積されて、この3ビット分のデータがパラレルデータとして同時に出力されることになる。
【0049】
そして、このデータ変換部18にて生成されたクロック信号CLK3は、次段の3ビット8値変換部20に出力され、3ビット8値変換部20は、このクロック信号CLK3に同期して、データ変換部18からのI・Q各成分の出力データ(3ビットパラレルデータ)を取り込み、これを値0〜7の8値に変換する。
【0050】
また次に、変調波生成部24は、図4に示す如く、64QAM変調信号生成用の搬送波を発生するVCO24aと、VCO24aからの出力信号(搬送波)の位相を90度移相させる移相器24bと、VCO24aからの出力信号及びこの信号を移相器24bにて90度移相させた信号と、D/A変換部22から出力されるI・Q各成分のアナログ電圧信号とを、夫々合成することによりI・Q各成分の位相振幅変調信号を生成するミキサ回路24c及び24dとを備え、これら各ミキサ回路24c,24dからの出力を混合して出力するように構成されている。
【0051】
この結果、変調波生成部24からは、VCO24aからの64QAM変調信号生成用の搬送波を、データ変換部18にてI・Q各3ビットのパラレルデータに変換された合計6ビットのデータ(64値)にてQAM変調した64QAM変調信号が出力されることになる。
【0053】
そして、上記のように構成された複数のQPSK−QAM変換回路2は、夫々、アンテナにて受信した各トランスポンダ毎のデジタル放送信号を、CSからの送信電波の各トランスポンダの周波数配列(トランスポンダ配列)に沿った周波数配列(トランスポンダ配列)となるように、夫々、所定周波数帯の伝送用受信信号に変換して出力する。
【0054】
即ち、例えば、CSから送信されてくる各トランスポンダ毎の電波の偏波面が、奇数チャンネル1,3,…13のトランスポンダからのデジタル放送信号と、偶数チャンネル2,4,…14のトランスポンダからのデジタル放送信号とで互いに異なっている場合、このCSからの送信電波を受信するアンテナは、これら各偏波面の受信信号を、夫々、所定の1GHz帯のCS−IF信号に変換して、2系統の伝送路を介して受信機側に送信する。
【0055】
そしてこの場合、アンテナからの受信信号(衛星受信信号)の周波数配列(トランスポンダ配列)は、図5(a)に示す如くなり、奇数チャンネル1〜13のトランスポンダからの受信信号と、偶数チャンネル2〜14のトランスポンダからの受信信号とは、重複した周波数領域となってしまう。
【0056】
そこで、本実施例のSMATVシステムにおいては、上記CSからデジタル放送信号を受信して端末側に伝送する場合には、このCSの全トランスポンダからの受信信号を1本のケーブルで端末側に伝送できるようにするために、ヘッドエンドに、上記CSの各チャンネル1〜14のトランスポンダに対応した14個のQPSK−QAM変換回路2が備えられ、これら14個のQPSK−QAM変換回路2において、図5(b)に示す如く、奇数チャンネルのトランスポンダからの受信信号を、夫々、CSからのトランスポンダ配列(チャンネル1,3,…13)に沿った周波数帯の64QAM変調信号に変換すると共に、偶数チャンネルのトランスポンダからの受信信号を、夫々、奇数チャンネルの受信信号よりも高い周波数領域で、CSからのトランスポンダ配列(チャンネル2,4,…14)に沿った周波数帯の64QAM変調信号に変換するようにされている。
【0057】
この結果、ヘッドエンドからは、CSを構成する各トランスポンダからのデジタル放送信号が、その周波数配列(トランスポンダ配列)に従って、互いに異なる周波数帯の伝送受信信号(64QAM変調信号)に変換されて送信されることになり、端末側では、CSの全トランスポンダからのデジタル放送信号を受信できることになる。
【0058】
そして、本実施例では、CSの各トランスポンダから送信されてくるデジタル放送信号を、そのまま、伝送用の受信信号に変換して、端末側に伝送するのではなく、そのデジタル放送信号をQPSK復調してデータを復元した後、この復元データから64QAM変調した所定周波数帯の受信信号を生成して、端末側に伝送するようにされているため、1トランスポンダ当たりの受信信号の周波数帯域幅を、CSが各トランスポンダ毎に送信してくる27〜32MHzの帯域幅から、6〜8MHzの帯域幅へと狭くすることができ、従来装置に比べて、端末側に伝送可能なトランスポンダのチャンネル数を増加することができる。従って、本実施例によれば、複数のCSのトランスポンダから送信されてくる多数のデジタル放送信号を1本のケーブルで端末側に伝送できることになる。
【0059】
つまり、CSの各トランスポンダから送信されてきたデジタル放送信号を、QPSK変調信号のまま端末側に伝送するようにした場合、例えば、CSから、図5(a)に示すトランスポンダ配列で各トランスポンダからのデジタル放送信号が送信されてくるとすると、アンテナからの受信信号の内、チャンネル1(中心周波数1380MHz)からチャンネル13(中心周波数1560MHz)までの奇数チャンネルのトランスポンダからの受信信号については、そのままの周波数帯域で端末側に伝送することができるものの、チャンネル2(中心周波数1395MHz)からチャンネル14(中心周波数1575MHz)までの偶数チャンネルのトランスポンダからの受信信号については、奇数チャンネル1〜13の受信信号とは異なる周波数帯域で伝送する必要があるため、これら偶数チャンネル2〜14のトランスポンダからの受信信号の周波数帯域を、夫々、奇数チャンネル1〜13の伝送周波数領域から外れるようにシフトしなければならない。この結果、一つのCSからのデジタル放送信号を全て端末側に伝送するには、950〜1895MHzの伝送周波数領域の内、極めて広い周波数領域を占有することになり、端末側に伝送可能なトランスポンダのチャンネル数が少なくなる。
【0060】
これに対して、本実施例では、1トランスポンダ当たり27〜32MHzの帯域幅を有するQPSK変調された受信信号を、6〜8MHzの帯域幅を有する64QAM変調信号に変換することから、図5(b)に示す如く、上記14チャンネル分のトランスポンダからのデジタル放送信号を端末側に伝送する際には、チャンネル1のトランスポンダからの受信信号の中心周波数をアンテナからの受信信号と同じ1380MHzにしたとしても、周波数が最も高くなるチャンネル14の受信信号の中心周波数を1484MHzにすることができる。この結果、一つのCSからのデジタル放送信号を全て端末側に伝送するようにしても、その伝送に必要な周波数領域を上記従来の3分の1から4分の1程度に狭めることができ、端末側に伝送可能なトランスポンダのチャンネル数を増加して、複数のCSのトランスポンダからのデジタル放送信号を1本のケーブルで端末側に伝送できるようになるのである。
【0061】
またこのように、本実施例のSMATVシステムによれば、1本のケーブルを使って従来の3〜4倍のデジタル放送信号を端末側に伝送できるので、ビル等に設置された既存のCATVシステム用のケーブルを使って、多チャンネルのデジタル放送信号受信用システムを構築することも、極めて容易にできる。
【0062】
上記説明において、各トランスポンダ毎のチャンネル数(チャンネル1〜14)は、各トランスポンダを特定するためのものであり、デジタル放送信号の放送内容を特定する放送チャンネルではない。つまり、デジタル放送用の各トランスポンダは、1トランスポンダ毎に4〜8チャンネル分の放送データを夫々パケットデータとして時分割で送信してくるが、この放送チャンネルを特定するチャンネルではない。
【0063】
以上説明した本実施例のSMATVシステムにおいては、ヘッドエンド側の出力混合回路4にて混合された各トランスポンダからの受信信号(64QAM変調信号)は、夫々、伝送用のケーブル及びそのケーブルに設けられた増幅器等を介して、端末側に伝送されることになるが、次に、本実施例のSMATVにおいて、端末側で受信信号を復調するのに好適な受信端末装置について、図6〜図9を用いて説明する。
【0064】
まず図6は、本実施例の受信端末装置(所謂デジタル放送用受信機であり、以下、単にIRD(Integrated Receiver Decoder )という)50の構成を表すブロック図である。
本実施例のIRD50は、上記SMATVシステムにおいてヘッドエンド側より端末側に伝送されてくる受信信号(64QAM変調信号)、及びCSデジタル放送受信用のアンテナからの受信信号(QPSK変調信号)を、選択的に入力可能であり、図6に示す如く、その入力された受信信号の中から、後述のマイクロコンピュータ(以下、MCUという)64から指令された周波数帯の受信信号(つまり所定トランスポンダからのデジタル放送信号)を選局すると共に、その選局した受信信号を位相が90度異なるI成分及びQ成分の信号(変調波)に分離して出力するチューナユニット52と、チューナユニット52から出力されるI・Q各成分の信号を、夫々、データを復元可能な所定のサンプリング周期でデジタルデータに変換するA/D変換部54と、後述のMCU64からの指令に従い、A/D変換部54を介して入力されるデジタルデータの変化から、I・Q各成分の信号の位相・振幅変化(受信信号が64QAM変調信号の場合)又は位相変化(受信信号がQPSK変調信号の場合)を検出して、CSのトランスポンダから送信されてきたI・Q各成分のデータを順次復元するQPSK/QAM用のデータ復元部56とが備えられている。
【0065】
ここで、チューナユニット52は、図7に示す如く、アンテナからの受信信号を、MCU64からの周波数制御信号により指令された周波数の受信信号が中間周波数となるように周波数変換する周波数変換部72と、周波数変換部72による周波数変換後の受信信号を増幅するIFアンプ74と、IFアンプ74により増幅した受信信号の内、中間周波数を中心とする帯域幅6〜8MHzの信号成分(受信信号が64QAM変調信号の場合の1トランスポンダ分の信号成分)と、中間周波数を中心とする帯域幅27〜32MHzの信号成分(受信信号がQPSK変調信号の場合の1トランスポンダ分の信号成分)とを、を夫々通過させる2出力型のBPF76と、MCU64からの帯域幅切換信号に応じてBPF76を通過した2種類の中間周波信号の内の一方を選択して通過させるRFスイッチ78と、RFスイッチ78を通過した中間周波信号を更に増幅するIFアンプ80と、IFアンプ80にて増幅された中間周波信号(QPSK変調信号又は64QAM変調信号)をI成分及びQ成分の信号(変調波)に分離する変調波分離回路82とから構成されている。
【0066】
なお、、変調波分離回路82は、前述の変調波分離回路38と同様、VCO82aと、移相器82bと、ミキサ回路82c及び82dとから構成されている。従って、チューナユニット52においては、周波数変換部72,IFアンプ74,BPF76,RFスイッチ78,及びIFアンプ78の動作により、MCU64からの周波数制御信号及び帯域幅切換信号に応じて、SMATVシステムのヘッドエンド又はアンテナから入力される受信信号の中から、CSの所定トランスポンダからのデジタル放送信号(QPSK変調信号又は64QAM変調信号)が選局され、変調波分離回路82によって、その選局した所定トランスポンダからのデジタル放送信号がI成分及びQ成分の信号(変調波)に分離されることになる。
【0067】
そして、本実施例では、周波数変換部72にて周波数変換された受信信号の中から、帯域幅6〜8MHzの信号成分及び帯域幅27〜32MHzの信号成分のいずれかを中間周波信号として通過させるBPF76及びRFスイッチ78が、本発明のフィルタ手段として機能する。また、変調波分離回路82にて分離されたI・Q各成分の信号は、A/D変換部54にてデジタルデータに変換され、データ復元部56にてトランスポンダから送信されたデータに復元されることから、本実施例では、変調波分離回路82が本発明の変調波分離手段として機能し、データ復元部56が本発明のデータ復元手段として機能することになる。
【0068】
なお、図示しないが、データ復元部56には、受信信号が64QAM変調信号である場合にA/D変換部54を介して入力されたI・Q各成分の信号の位相・振幅変化からデータを復元するQAM用のデータ復元回路(QAM用のデータ復元手段)と、受信信号がQPSK変調信号である場合にA/D変換部54を介して入力されたI・Q各成分の信号の位相変化からデータを復元するQPSK用のデータ復元回路(QPSK用のデータ復元手段)とが備えられており、MCU64からの復元動作切換信号によって、これら2つのデータ復元回路のいずれかが動作する。
【0069】
また次に、IRD50には、上記SMATVシステムのヘッドエンド又はアンテナから入力される受信信号を受けて、所望トランスポンダからのデータを復元するだけでなく、その復元データの中から、所望放送チャンネルの放送データを選択して、映像・音声データを復元するために、データ復元部56から出力されるI・Q各成分の復元データを受けて、その中から誤り訂正用のデータ(ブロック符号,畳み込み符号等)を抽出し、復元データの誤り訂正(FEC:Forward Error Correction)等を行う信号処理部58と、信号処理部58にて信号処理された復元データの中から、MCU64からの指令に従い所定放送チャンネルの放送データが含まれるパケットデータを抽出し、このパケットデータ中のMPEG2にて圧縮された放送データ(映像及び音声データ)を出力するトランスポートストリームデコーダ60と、トランスポートストリームデコーダ60からの放送データを伸張し、図示しない受像器側にて再生可能な映像及び音声データを復元するMPEGデコーダ62を備える。
【0070】
またIRD50には、上記各部を制御するためのMCU64が備えられる。MCU64は、当該IRD50が、上記SMATVシステムの端末側で64QAM変調信号から所望放送チャンネルのデータを復元すべき状態(以下、間接受信モードという)にあるか、アンテナから入力されるQPSK変調信号から所望放送チャンネルのデータを復元すべき状態(以下、直接受信モードという)にあるかを切り換えるための受信モード切換スイッチや、映像及び音声データを復元すべき放送チャンネル(以下、受信チャンネルともいう)を入力するための選局スイッチ等が設けられた、入力手段としてのリモコン装置からのキー入力信号を受けて、上記各部を制御する。
【0071】
そして、IRD50においては、間接受信モードでは、SMATVシステムのヘッドエンドを介して、例えば図5(b)に示したトランスポンダ配列の伝送受信信号が入力され、直接受信モードでは、例えば図5(a)に示したトランスポンダ配列の衛星受信信号が入力されることから、MCU64は、これら各受信モードに応じて、各受信信号のトランスポンダ配列に対応した周波数制御信号を、チューナユニット52の周波数変換部72に出力する必要がある。
【0072】
このため、MCU64には、こうした周波数制御信号生成用の選局データをはじめとする制御用の各種データが格納された、選局データ記憶手段としてのメモリ66が接続されており、MCU64は、このメモリ66に格納されたデータとリモコン装置からのキー入力信号とに基づき、上記各部を制御する。
【0073】
なお、メモリ66には、上記周波数制御信号生成用の選局データとして、図8(a)に示す如く、当該IRD50が直接受信モードにあるときに中間周波数に変換すべき受信信号の周波数(以下、選局周波数という)が各トランスポンダ毎に記憶された直接受信用の選局データと、図8(b)に示す如く、当該IRD50が間接受信モードにあるときに中間周波数に変換すべき受信信号の選局周波数が各トランスポンダ毎に記憶された間接受信用の選局データとの、2種類の選局データが格納されている。但し、図8(a)の選局データは、QPSK変調信号(衛星受信信号)のトランスポンダ配列が図5(a)に示したトランスポンダ配列となっている場合の選局データを表し、図8(b)の選局データは、64QAM変調信号(SMATVシステムにおける伝送受信信号)のトランスポンダ配列が図5(b)に示したトランスポンダ配列となっている場合の選局データを表す。
【0074】
次に、MCU64の制御動作を、図9に示すフローチャートに沿って説明する。
図9に示す如く、MCU64は、まずS100(Sはステップを表す)にて、リモコン装置からのキー入力によって現在設定されている受信モードを読み込み、続くS110にて、リモコン装置からのキー入力によって指定された受信チャンネル(受信すべき放送チャンネル)を読み込む。
【0075】
そして、続くS120では、S100にて読み込んだ受信モードから、当該IRD50は、現在、アンテナからの受信信号を受ける直接受信モードにあるか否かを判断し、直接受信モードにある場合には、S130に移行して、メモリ66に格納された直接受信用の選局データの中から、受信チャンネルに対応したトランスポンダの選局周波数を読み込み、続くS140にて、この読み込んだ選局周波数の受信信号を中間周波数に変換させるべく、チューナユニット52に、この選局周波数に対応した周波数制御信号を出力すると共に、帯域幅切換信号として広帯域切換信号を出力する。
【0076】
また続くS150では、データ復元部56のデータ復元動作をQPSK用に設定するための復元動作切換信号を出力することにより、データ復元部56内のQPSK用のデータ復元回路を動作させる。
この結果、チューナユニット52の周波数変換部72では、リモコン装置を介して外部から指定された受信チャンネルの放送データを送信してくる所望トランスポンダからのデジタル放送信号(QPSK変調信号)が所定の中間周波数に変換され、RFスイッチ78からは、BPF76からの2種類の出力信号の内、その中間周波数を中心とする帯域幅27〜32MHzの信号成分(所望トランスポンダからのQPSK変調信号)が選択されて出力されることになる。また、データ復元部56は、このQPSK変調信号からデータを復元する復元動作を実行することになる。
【0077】
次に、続くS160では、トランスポートストリームデコーダ60に、リモコン装置から指定された受信チャンネルを指令することにより、トランスポートストリームデコーダ60を、信号処理部58を介して入力される所望トランスポンダからのデータの中から受信チャンネルの映像及び音声データを抽出してMPEGデコーダ62に出力するよう動作させ、更に、続くS170にて、A/D変換部54及び信号処理部58を動作させ、当該処理を一旦終了する。
【0078】
一方、S120にて、現在設定されている受信モードが、SMATVシステムの端末側でヘッドエンドからの受信信号を受ける間接受信モードにあると判断された場合には、S180に移行して、メモリ66に格納された間接受信用の選局データの中から、受信チャンネルに対応したトランスポンダの選局周波数を読み込む。そして、続くS190では、その読み込んだ選局周波数の受信信号を中間周波数に変換させるべく、チューナユニット52に、この選局周波数に対応した周波数制御信号を出力すると共に、帯域幅切換信号として狭帯域切換信号を出力する。また続くS200では、データ復元部56のデータ復元動作をQAM用に設定するための復元動作切換信号を出力することにより、データ復元部56内のQAM用のデータ復元回路を動作させる。
【0079】
この結果、チューナユニット52の周波数変換部72では、リモコン装置を介して外部から指定された受信チャンネルの放送データを送信してくる所望トランスポンダからのデジタル放送信号(QAM変調信号)が所定の中間周波数に変換され、RFスイッチ78からは、BPF76からの2種類の出力信号の内、その中間周波数を中心とする帯域幅6〜8MHzの信号成分(ヘッドエンドを介して入力される所望トランスポンダからの64QAM変調信号)が選択されて出力されることになる。また、データ復元部56は、この64QAM変調信号からデータを復元する復元動作を実行することになる。
【0080】
そして、S200の処理実行後は、S160及びS170の処理を実行し、当該処理を一端終了する。なお、この処理終了後、MCU64は、リモコン装置から受信チャンネルの変更指令が入力されるのを待つ待機モードとなり、受信チャンネルの変更指令が入力されると、上記処理が再度実行される。
【0081】
このように、MCU64は、リモコン装置を介して外部から受信モード及び受信チャンネル(又は受信チャンネルのみ)が指令されると、その指令された受信モード及び受信チャンネルに従い、チューナユニット52,データ復元部56,トランスポートストリームデコーダ60を制御し、A/D変換部54及び信号処理部58を作動させる。この結果、本実施例のIRD50では、アンテナ又は上記SMATVシステムのヘッドエンドから入力される受信信号の中から所望トランスポンダから送信されてきた受信信号が選局されると共に、その選局された受信信号からデータが復元され、更に、その復元データの中から所望放送チャンネルの映像及び音声データが復元されて、外部に出力されることになる。
【0082】
そして、本実施例のIRD50は、アンテナを用いてCSからのデジタル放送信号を直接受信する場合であっても、上記SMATVシステムの端末側でCSからのデジタル放送信号を間接的に受信する場合であっても、所望放送チャンネルの映像及び音声データを復元することができることから、極めて汎用性の高いIRDとなる。
【0083】
また、本実施例のIRD50において、直接受信用と間接受信用とで全く異なる回路を使用するのは、データ復元部56のみであり、他の部分は、共通の回路を利用しているので、回路構成も簡単になり、安価に実現することができる。
なお、本実施例のIRD50においては、S140及びS190の処理において、S130又はS180にて読み込んだ選局周波数に対応した周波数制御信号を出力する処理動作と、この周波数制御信号を受けて受信信号を周波数変換する周波数変換部72とにより、本発明の周波数変換手段が実現され、S140及びS190の処理において、受信モードに応じて広帯域又は狭帯域の帯域幅切換信号を出力する処理動作により、本発明の帯域幅設定手段が実現され、S150及びS200において、受信モードに応じてデータ復元部の動作をQPSK用又はQAM用に切り換える処理動作により、本発明のデータ復元動作切換手段が実現される。
【0084】
ここで、上記実施例では、SMATVシステムにおいては、予め設定されたトランスポート配列に従って、各トランスポートからのデジタル放送信号を伝送用の受信信号(64QAM変調信号)に変換し、IRD50においては、この伝送用のトランスポート配列に従って予め設定された選局データ(図8(b))がメモリ66に格納されているものとして説明したが、例えば、SMATVシステムにおいて、ヘッドエンド側から端末側に、受信信号のトランスポンダ配列(図10(a)参照)を表すトランスポンダ配列データ(図10(b)参照)を伝送するようにし、端末側に配置されるIRDにおいては、このトランスポンダ配列データを選局データとしてメモリ66に格納するようにしてもよい。
【0085】
以下このように構成されたSMATVシステム及びIRDについて、本発明の第2実施例として簡単に説明する。
まず、SMATVシステムのヘッドエンドには、上記実施例と同様、受信信号を伝送すべきトランスポンダに対応した複数のQPSK−QAM変換回路2と、出力混合回路4とが設けられると共に、トランスポンダ配列データ送信用のデータ送信回路90が設けられる。
【0086】
このデータ送信回路90は、例えば、図11に示す如く、図10(b)に示した端末側への伝送受信信号のトランスポンダ配列データが格納されたメモリ91と、メモリ91からトランスポンダ配列データを読み出し、これを先頭データから1ビットずつ2系統のデータに分離すると共に、その分離した2系統のデータを順次3ビットのパラレルデータに変換することにより、64QAM変調信号生成用のI・Q各3ビットのパラレルデータを順次出力するMCU92と、MCU92から出力されるI・Q各3ビットのデータを、夫々、値0〜7の8値に変換する3ビット8値変換部93と、3ビット8値変換部93から順次出力されるI・Q各成分の数値(8値)をアナログ電圧信号に変換するD/A変換部94と、D/A変換部94から出力されるI・Q各成分のアナログ電圧信号にて、位相が90度異なるQAM変調信号生成用の搬送波を夫々位相・振幅変調して合成することにより64QAM変調信号を生成する変調波生成部95と、変調波生成部95から出力される64QAM変調信号を中心周波数「F」MHzの信号(図10(a)参照)に変換して出力するアップコンバータ96とから構成すればよい。
【0087】
そして、このデータ送信回路90から出力される所定周波数帯の64QAMについても、他のQPSK−QAM変換回路2からの出力と同様、出力混合回路4にて混合して、端末側に送信するようにすれば、トランスポンダ配列データを、他の受信信号と同じ64QAM変調信号にて端末側に伝送でき、端末側では、このデータを復元するために、専用の回路を必要としない。
【0088】
なお、データ送信回路90において、3ビット8値変換部93、D/A変換部94、変調波生成部95、及びアップコンバータ96は、QPSK−QAM変換回路2内の3ビット8値変換部20、D/A変換部22、変調波生成部24、及びアップコンバータ26と同様に構成すればよい。
【0089】
一方、このようにヘッドエンド側にデータ送信回路90を設けた場合に端末側で使用するIRDとしては、図6及び図7に示した前述のIRD50と全く同様の構成にし、MCU64において、リモコン装置を介して、SMATVシステムの端末側で64QAM変調信号から所望放送チャンネルのデータを復元すべき間接受信モードが指定されたときに、図12に示す選局データ格納処理を実行するようにすればよい。なお、この処理は、本発明の選局データ復元・格納手段として機能する。
【0090】
図12に示す如く、この選局データ格納処理では、まずS210にて、選局周波数として、上記データ送信回路90からの送信信号の中心周波数「F」MHzを設定し、続くS220にて、チューナユニット52に対して、この選局周波数「F」に対応した周波数制御信号を出力すると共に、帯域幅切換信号として狭帯域切換信号を出力する。また続くS230では、データ復元部56のデータ復元動作をQAM用に設定することにより、データ復元部56内のQAM用のデータ復元回路を動作させる。
【0091】
この結果、チューナユニット52からはデータ送信回路90からの送信信号64QAM変調信号を中間周波数信号に変換して、I・Q各成分に分離した信号が出力され、データ復元部56において、この信号からトランスポンダ配列データが復元されることになる。
【0092】
そこで、続くS250では、データ復元部56にて復元されたトランスポンダ配列データを読み込み、続くS260にて、このトランスポンダ配列データを、当該SMATVシステム用の選局データとして、メモリ66に格納し、処理を終了する。
【0093】
この結果、IRDには、SMATVシステムにおける選局データを予め登録しておく必要はなく、トランスポンダ配列データを端末側に伝送するようにしたSMATVシステムであれば、どのようなトランスポンダ配列のSMATVシステムであっても利用することができる。また、SMATVシステムでは、トランスポンダ配列を任意に設定することができると共に、トランスポンダ配列を変更することができる。
【0094】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様をとることができる。
例えば、上記実施例では、SMATVシステムのヘッドエンド側に設けられるQPSK−QAM変換回路2は、夫々、CSの各トランスポンダから送信されてきたデジタル放送信号を64QAM変調信号に変換するものとして説明したが、この伝送用の受信信号は、16QAM変調信号にしてもよく、また256QAM変調信号にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のSMATVシステムのヘッドエンド側の構成を表すブロック図である。
【図2】 図1に示したチューナユニット12の構成を表すブロック図である。
【図3】 図1に示したデータ変換部18の構成及びその動作を説明する説明図である。
【図4】 図1に示した変調波生成部24の構成を表すブロック図である。
【図5】 アンテナからの受信信号のトランスポンダ配列とヘッドエンドからの受信信号のトランスポンダ配列との関係を説明する説明図である。
【図6】 実施例のSMATVシステムに用いられるIRDの構成を表すブロック図である。
【図7】 図6に示したチューナユニット52の構成を表すブロック図である。
【図8】 図6に示したメモリ66に格納される選局データの一例を表す説明図である。
【図9】 図6に示したMCU64にてデジタル放送受信のために実行される制御処理を表すフローチャートである。
【図10】 第2実施例のSMATVシステムにおける受信信号のトランスポンダ配列及びトランスポンダ配列データを表す説明図である。
【図11】 第2実施例のSMATVシステムのヘッドエンド側に設けられるデータ送信回路90の構成を表すブロック図である。
【図12】 第2実施例のSMATVシステムに用いられるIRDにおいて実行される選局データ格納処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
2…QPSK−QAM変換回路 4…出力混合回路
12,52…チューナユニット 14,54…A/D変換部
16,56…データ復元部 18…データ変換部
20,93…3ビット8値変換部 22,94…D/A変換部
24,95…変調波生成部 26,96…アップコンバータ
30,72…周波数変換部 32,36,74,80…IFアンプ
34,76…BPF 38,82…変調波分離回路 40…レジスタ
42…分周器 44…シリアル−パラレル変換部 24a…VCO
24b…移相器 24c,24d…ミキサ回路 50…IRD
58…信号処理部 60…トランスポートストリームデコーダ
62…MPEGデコーダ 64,82…MCU 66,91…メモリ
78…RFスイッチ

Claims (2)

  1. 人工衛星から各トランスポンダ毎にQPSK変調されて送信されてくるデジタル放送信号を受信するアンテナからの受信信号と、
    前記アンテナからの受信信号を各トランスポンダ毎に選局/復調してQAM変調することによりQAM変調信号を生成し、該QAM変調信号をそれぞれ伝送用の受信信号に周波数変換して端末側に伝送するCATVシステムにおいて、端末側に伝送されるQAM変調された受信信号と、
    いずれかを選択的に入力可能で、該入力された受信信号の中から、外部から指定されたトランスポンダからの受信信号を選局してデータを復元する受信端末装置であって、
    前記入力された受信信号が前記アンテナからの受信信号であるか前記CATVシステムにおいて端末側に伝送される受信信号であるかを表わす信号種別、及び、前記データを復元すべき受信信号を送信してくるトランスポンダを、夫々、外部から指定するための入力手段と、
    前記アンテナから受ける受信信号の周波数とトランスポンダとの対応関係を表す選局データ、及び、前記CATVシステムにおいて端末側に伝送される受信信号の周波数とトランスポンダとの対応関係を表わす選局データが夫々記憶された選局データ記憶手段と、
    前記入力手段を介して指定された信号種別及びトランスポンダに対応した受信信号の周波数を前記選局データ記憶手段から読み出し、該読み出した周波数の受信信号が中間周波数となるように、前記受信信号を周波数変換する周波数変換手段と、
    該周波数変換手段にて周波数変換された受信信号の内、前記中間周波数を中心とする設定帯域幅の中間周波信号を通過させるフィルタ手段と、
    該フィルタ手段が通過させる中間周波信号の帯域幅を、前記入力手段を介して指定された信号種別に対応した1トランスポンダ分の受信信号の帯域幅に設定する帯域幅設定手段と、
    前記フィルタ手段を通過した中間周波信号を、位相が90度異なるI成分及びQ成分の信号に分離する変調波分離手段と、
    前記受信信号がQAM変調信号である場合に前記分離手段にて分離されたI成分及びQ成分の各信号の位相・振幅変化からデータを復元するQAM用のデータ復元手段と、
    前記受信信号がQPSK変調信号である場合に前記分離手段にて分離されたI成分及びQ成分の各信号の位相変化からデータを復元するQPSK用のデータ復元手段と、
    前記QAM用及びQPSK用の各データ復元手段の何れか一方を、前記入力手段を介して指定された信号種別に応じて動作させるデータ復元動作切換手段と、
    を備えたことを特徴とする受信端末装置。
  2. 前記CATVシステムは、端末側に伝送する受信信号の周波数とトランスポンダとの対応関係を表わす選局データをQAM変調し、更にそのQAM変調信号を伝送信号に変換して端末側に伝送するように構成されており、
    当該受信端末装置には、更に、
    前記入力手段を介して、前記受信信号が前記CATVシステムにおいて端末側に伝送される受信信号である旨が指定されると、前記伝送信号を、前記周波数変換手段,フィルタ手段,帯域幅設定手段,変調波分離手段,及びQAM用のデータ復元手段を介して選局・復調して、前記CATVシステムにて伝送される受信信号の周波数とトランスポンダとの対応関係を表わす選局データを復元し、該復元した選局データを前記選局データ記憶手段に格納する選局データ復元・格納手段、
    が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の受信端末装置。
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