JP2003318761A - 受信制御方法、受信制御装置、受信装置 - Google Patents

受信制御方法、受信制御装置、受信装置

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JP2003318761A
JP2003318761A JP2002118938A JP2002118938A JP2003318761A JP 2003318761 A JP2003318761 A JP 2003318761A JP 2002118938 A JP2002118938 A JP 2002118938A JP 2002118938 A JP2002118938 A JP 2002118938A JP 2003318761 A JP2003318761 A JP 2003318761A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル放送波の受信システムにおいて、妨
害波の影響を軽減できるようにする。 【解決手段】 復調信号のビットエラーレートをFEC
回路76で検出し、マイコン90にフィードバックす
る。マイコン90は、ビットエラーレートを監視しなが
ら、所定値より良好となるように、PLLIC31内の
可変分周器34,36の分周比1/A,1/Nを制御
し、局部発振回路46から発せられる局部発振信号の周
波数を調整する。局部発振周波数が変われば、混合回路
51から出力される受信波についての中間周波数信号の
中心周波数が変わり、これがSAWフィルタ62に入力
される。SAWフィルタ62の特性との兼ね合いで、復
調回路に入力される受信波と妨害波の入力レベルや位相
特性が変わる。よって、ビットエラーレートが所定値よ
り良好となるように調整すれば、妨害特性を改善でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信制御方法、受
信制御装置、および受信装置に関する。より詳細には、
デジタルテレビジョン放送などのデジタル放送波を受信
する場合における、妨害波による受信性能劣化の改善に
関する。
【0002】
【従来の技術】各種の通信装置や受信機などでは、たと
えば周波数シンセサイザやチューナなどの同調装置(同
調回路)が用いられる。また、チューナ内の復調部とし
て、IF(Intermediate Frequency)変換方式を採用す
るものがある。IF変換方式としては、たとえば1段構
成にて所望の中間周波数を得るシングルコンバーション
(シングルヘテロダイン)方式のものと、複数段(たと
えば2段)構成にて所望の中間周波数を得るマルチコン
バーション方式のものとがある。2段構成の場合、ダブ
ルコンバーション(ダブルヘテロダイン)方式という。
【0003】一方、今日では、従来からのアナログ方式
(NTSC方式やPAL方式など)の放送システムに加
え、デジタル方式の放送システムの確立が進められてい
る。このデジタル方式の放送システムにおいて、受信装
置は、これまでのアナログテレビジョン放送の受信装置
と同様に、受信高周波信号をダウンコンバートして中間
周波数信号を得るシングルコンバーション方式の受信装
置や、入力高周波信号を、一旦、入力高周波信号の帯域
よりも充分高域側にアップコンバートし、イメージ周波
数を高周波信号帯域から追い出し、これをSAWフィル
タなどの中間周波フィルタで除去した後、ダウンコンバ
ートするようにしたダブルコンバージョン方式の受信装
置などがある。
【0004】図6は、ダブルコンバージョン方式を用い
たデジタルテレビジョン放送の受信システムの従来例を
示すブロック図である。この図6に示す受信システム3
は、高周波信号受信回路10、同調装置の一例であるチ
ューナIC20、復調回路の一例であるデジタル信号復
調IC70、およびこれらを制御するマイコン90から
構成されている。また、チューナIC20は、ダブルコ
ンバージョン方式に加えて、位相同期(PLL:Phase L
ocked Loop) 回路が2つ組み込まれた、ツインPLL制
御ダブルコンバージョン方式のチューナ回路となってい
る。
【0005】この受信システム3において、高周波信号
受信回路10のRF入力端子11に入力されたRF信号
(受信高周波信号)は先ず、所定の帯域成分のみを通過
させるBPF(帯域通過フィルタ)12により受信全周
波数帯域成分が抽出された後、フィードバックループに
よって自動的に利得が制御される高周波ゲイン制御回路
(RFAGC)14によって所定レベルに増幅され、さ
らに受信帯域のみを通過させるBPF16を通過してか
ら、周波数変換回路の一例である1段目の混合回路(1
stMix)51に入力される。
【0006】混合回路51には、基準発振器32からの
安定した一定周波数の基準信号に基づいて、PLLIC
31によって発振周波数が所望とする周波数に安定的に
制御される1段目の局部発振回路(1stOSC)46か
らの第1の局部発振信号が入力されている。この第1の
局部発振信号の周波数fLO1 としては、第1の中間周波
数信号の中心周波数よりも高い周波数が使用され、RF
信号の周波数fRF、受信すべき所定周波数帯域の第1の
中間周波数(1stIF)信号の周波数fIF1 との間で、
fLO1 =fRF+fIF1 となるように、選局すべき放送周
波数に対応して変化される。そして混合回路51では、
RF信号が1段目の局部発振回路(1stOSC)46か
ら入力された第1の局発信号と混合されることで、アッ
プコンバートされた一定の周波数fIF1 の第1の中間周
波数信号が出力される。
【0007】混合回路51にてアップコンバートされた
第1の中間周波数信号は、1段目の中間周波増幅回路
(1stIFAmp)52にて所定レベルに増幅された
後、選局チャネルの信号成分をフィルタリング処理する
1段目のSAWフィルタ(1stIFSAW/SAW;弾
性表面波フィルタ)62を通過し、さらに2段目の混合
回路(2ndMix)54に入力される。このSAWフィ
ルタ62の通過帯域は、第1の中間周波数信号の周波数
帯域に応じて設定されるもので、たとえば1200〜1
250MHz程度とされる。
【0008】混合回路54には、基準発振器32からの
安定した一定周波数の基準信号に基づいて、PLLIC
31によって発振周波数が所望とする周波数に安定的に
制御される2段目の局部発振回路(2ndOSC)48か
らの第2の局部発振信号が入力されている。この第2の
局部発振信号の周波数fLO2 は、第1の中間周波数(1
stIF)信号の周波数fIF1 、第2の中間周波数(2nd
IF)信号の周波数fIF2 との間で、fIF2 =fIF1 −
fLO2 となるように設定される。つまり、この第2の混
合回路54に供給される第2の局部発振信号としては、
第2の混合回路54から所定周波数帯の第2の中間周波
数信号を出力させる場合に、第1の中間周波数信号の中
心周波数から、その出力させたい周波数の中心周波数を
差し引いた周波数が使用される。
【0009】そして、混合回路54では、第1の中間周
波数(1stIF)信号が2段目の局部発振回路(1stO
SC)48から入力された第2の局発信号と混合される
ことで、ダウンコンバートされた一定の周波数fIF2 の
第2の中間周波数(2ndIF)信号が出力される。ここ
で、この第2の中間周波数信号は、通常のテレビジョン
受信機に使用されたシングルコンバーション方式のチュ
ーナから出力される中間周波数信号の中心周波数と同等
程度の周波数帯域(たとえば36〜57MHz程度)に
選定される。
【0010】混合回路54にてダウンコンバートされた
第2の中間周波数信号は、2段目の中間周波増幅回路
(2ndIFAmp)56にて所定レベルに増幅された
後、選局チャネルの信号成分をフィルタリング処理する
2段目のSAWフィルタ(2ndIFSAW)64を通過
する。このSAWフィルタ64の通過帯域は、第2の中
間周波数信号の周波数帯域に応じて設定されるもので、
たとえば36〜57MHz程度とされる。
【0011】SAWフィルタ64を通過した第2の中間
周波数信号は、フィードバックループによって自動的に
利得が制御される中間周波ゲイン制御回路(IFAG
C)58によって所定レベルに増幅された後に、デジタ
ル信号復調IC70に入力される。
【0012】デジタル信号復調IC70では、先ず、ア
ナログ信号である第2の中間周波数信号が、A/D変換
器72によりデジタル信号に変換された後に、復調回路
(デモジュレータ)74にて復調される。その後FEC
(Forward Error Collection)回路76にて誤り訂正さ
れ、MPEG−TS(トランスポートストリーム)信号
として出力される。
【0013】また図7は、シングルコンバージョン方式
を用いたデジタルテレビジョン放送の受信システムの従
来例を示すブロック図である。この図7に示す受信シス
テム3は、図6に示したダブルコンバージョン方式の2
段目の周波数変換部(混合回路54および中間周波増幅
回路56)を基本的に使用し、それに応じて、フィルタ
構成を若干変えている。たとえば、中間周波フィルタ
を、前段側のBPF53と後段側のBPF57のように
2段に分割することによって、少ない挿入損失で、急峻
なフィルタ特性を得るようにしている。アップコンバー
ト部分を有していないが、ダブルコンバーション方式の
2段目以降に対応する処理については、何ら変わりがな
い。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デジタル地
上波やデジタルCATV用のダブルコンバージョン方式
のチューナでは、アップコンバートされた第1の中間周
波数(1stIF)として1000MHz〜1800MH
z程度の周波数が使われ、1段目の混合回路51の後段
に接続される1段目のSAWフィルタ62は、その中心
周波数が高いため、通過帯域をあまり狭くできず、たと
えば30〜50MHz程度の帯域を有している。
【0015】この30〜50MHz程度の通過帯域とい
うのは、希望するチャンネルの周波数占有帯域(たとえ
ば6〜8MHz程度)に対して広すぎ、たとえば隣接チ
ャンネルに妨害信号があった場合、希望チャンネル成分
と妨害信号成分とがほぼ同一レベルで第2の混合回路5
4に入力されることになり、妨害信号成分を十分に除去
することができず、隣接チャンネルによる混変調妨害な
どの受信性能劣化を引き起こす原因となる。
【0016】一方、シングルコンバージョン方式のチュ
ーナでは、SAWフィルタ64の通過帯域は、ダブルコ
ンバージョン方式における1段目のSAWフィルタ62
に比べ、その通過帯域幅を狭く設定できる。しかしなが
ら、SAWフィルタの肩特性や通過帯域である平坦部の
微妙なうねりなどにより、混変調妨害の抑制度合いが装
置によって異なることも生じ得るので、妨害特性の問題
は依然として残る。
【0017】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、妨害信号成分の影響をより少なくすることがで
きる受信制御方法、受信制御装置、および受信装置を提
供すること目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
受信制御方法は、デジタル放送波を担持する高周波信号
を周波数変換回路により予め定められている周波数の中
間周波数信号に変換し、この中間周波数信号を所定の通
過帯域幅を有する中間周波数フィルタを介して復調回路
に入力する受信装置における受信制御方法であって、復
調回路により得られた復調信号のビットエラーレート
(BER;Bit Error Rate)を監視しながら、ビットエ
ラーレートが予め定められた値より良好となるように、
周波数変換回路に入力される局部発振信号の周波数を調
整することで、周波数変換回路から出力され中間周波数
フィルタに入力される中間周波数信号の中心周波数を調
整することとした。
【0019】そして、受信装置が、高周波信号および中
間周波数信号のうちの少なくとも一方についての出力信
号レベルを変化させる利得制御回路を備えたものである
場合には、先ず、周波数変換回路に入力される局部発振
信号の周波数を中間周波数フィルタの通過帯域内におけ
る所定の値に設定するとともに、利得制御回路を所定の
制御信号の元で一定の利得で動作するオープンループ動
作モードに設定して、ビットエラーレートが予め定めら
れた値より良好となるように、制御電圧を設定する。そ
して、この後、オープンループ動作モードの状態を維持
したままで、ビットエラーレートを監視しながら、ビッ
トエラーレートが予め定められた値より良好となるよう
に、局部発振信号の周波数を調整する。
【0020】また、この調整に後には、利得制御回路を
一定の出力レベルを維持するように動作するフィードバ
ックループ動作モードに設定して、ビットエラーレート
を監視する。そして、ビットエラーレートが予め定めら
れた値より悪化したことを条件として、利得制御回路を
オープンループ動作モードに設定し、さらにビットエラ
ーレートがより改善されるように制御電圧を調整設定す
る。
【0021】そして、ビットエラーレートがより改善さ
れる制御電圧を設定できないことを条件として、つま
り、この制御電圧の調整設定の際に、ビットエラーレー
トを改善させる制御電圧を設定できない場合には、利得
制御回路をフィードバックループ動作モードに戻す。
【0022】本発明に係る受信制御装置(集積回路化さ
れた受信制御回路でもよい)は、前記本発明に係る受信
制御方法を実施する装置であって、復調回路により得ら
れた復調信号についてのビットエラーレートを取得する
ビットエラーレート情報取得部と、ビットエラーレート
情報取得部が取得したビットエラーレートに関する情報
に基づいて、ビットエラーレートが予め定められた値よ
り良好となるように、周波数変換回路に入力される局部
発振信号の周波数を設定する周波数制御部とを備えた。
【0023】高周波信号および中間周波数信号のうちの
少なくとも一方についての出力信号レベルを変化させる
利得制御回路を備えた受信装置に使用される受信制御装
置とする場合には、周波数制御部を、周波数変換回路に
入力される局部発振信号の周波数を中間周波数フィルタ
の通過帯域内における所定の値に設定するとともに、利
得制御回路を所定の制御信号の元で一定の利得で動作す
るオープンループ動作モードに設定した状態で、ビット
エラーレートが予め定められた値より良好となるように
制御電圧を設定する。その後、オープンループ動作モー
ドの状態を維持したままで、ビットエラーレート情報取
得部が取得したビットエラーレートに関する情報に基づ
いて、ビットエラーレートが予め定められた値より良好
となるように局部発振信号の周波数を設定する。
【0024】またこの場合、周波数制御部を、ビットエ
ラーレートが予め定められた値より良好となるように局
部発振信号の周波数を設定するとともに、利得制御回路
を一定の出力レベルを維持するように動作するフィード
バックループ動作モードに設定し、ビットエラーレート
情報取得部が取得したビットエラーレートに関する情報
に基づいて、ビットエラーレートが予め定められた値よ
り悪化したことを条件として、利得制御回路をオープン
ループ動作モードに設定し、且つビットエラーレートが
より改善されるように制御電圧を設定するものとするこ
とが望ましい。
【0025】また、周波数制御部は、ビットエラーレー
トがより改善される制御電圧を設定できないことを条件
として、利得制御回路をフィードバックループ動作モー
ドに戻すものであることが望ましい。
【0026】本発明に係る受信制御装置は、前記本発明
に係る受信制御装置を備えた装置であって、デジタル放
送波を担持する高周波信号を受信する高周波信号受信回
路と、入力された制御信号に対応する所定の周波数の局
部発信信号を発する発振回路と、高周波信号受信回路か
ら入力された高周波信号と発振回路から入力された局部
発信信号とに基づき高周波信号および局部発信信号の各
周波数によって定まる所定周波数の中間周波数信号に変
換する周波数変換回路とを備えた。
【0027】また受信制御装置は、周波数変換回路によ
り変換された中間周波数信号を所定の通過帯域幅内で通
過させる中間周波数フィルタと、中間周波数フィルタを
通過した中間周波数信号に基づいて復調処理をする復調
回路と、復調回路により得られた復調信号についてのビ
ットエラーレートを取得するビットエラーレート情報取
得部と、ビットエラーレート情報取得部が取得したビッ
トエラーレートに関する情報に基づいてビットエラーレ
ートが予め定められた値より良好となるように発振回路
に入力される制御信号を制御することで局部発振信号の
周波数を設定する周波数制御部とを備えた。
【0028】また、発振回路、周波数変換回路、および
中間周波数フィルタからなる回路ブロックを複数段備え
たものである場合には、周波数制御部は、デジタル放送
波の1チャネル分の周波数占有帯域に対しての中間周波
数フィルタの通過帯域幅がより広い方について、局部発
振信号の周波数を設定する制御を実行することが望まし
い。
【0029】
【作用】上記構成においては、復調信号のビットエラー
レートを監視しながら、ビットエラーレートが予め定め
られた値(所定値)より良好となるように、局部発振信
号の周波数を調整することで、中間周波数フィルタに入
力される中間周波数信号の中心周波数を調整する。受信
波についての中間周波数信号の中心周波数が調整される
と、中間周波数フィルタに対する受信波や妨害波の周波
数軸上の通過位置が変わり、中間周波数フィルタの特性
(振幅特性や位相特性)との兼ね合いで、結果的には、
復調回路に入力される受信波と妨害波の入力レベルや位
相特性を調整することができる。
【0030】ここで、混変調妨害などの受信性能劣化を
引き起こすと、ビットエラーレートが劣化する。よっ
て、ビットエラーレートが所定値より良好となるように
局部発振信号の周波数を調整すれば、復調回路に入力さ
れる受信波と妨害波の入力レベルや位相特性を調整する
ことができるので、妨害特性を調整することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0032】図1は、本発明に係る受信制御装置を備え
た受信システムの一例であるテレビジョン信号受信シス
テムの第1実施形態の構成を示すブロック図である。こ
の図に示すテレビジョン信号受信システム(以下単に受
信システムという)3は、高周波信号受信回路(前置回
路)10およびチューナIC20を有するダブルコンバ
ージョン構成のチューナユニットと、チューナユニット
の出力データを復号するデジタル信号復調IC70と、
これらを制御する受信制御装置の一例であるマイコン9
0とから構成されており、デジタルテレビジョン放送波
を受信して、画像信号や音声信号を出力するようにした
ものである。
【0033】高周波信号受信回路10は、図6に示した
従来構成と同様に、RF入力端子11に入力されたRF
信号のうちの受信帯域のみを通過させるBPF(帯域通
過フィルタ)12と、制御信号VC1に基づいてBPF
12を通過した信号レベルを所定レベルに制御する(利
得を制御する)高周波ゲイン制御回路(RFAGC)1
4と、高周波ゲイン制御回路14により利得が制御され
た信号のうちの受信帯域のみを通過させるBPF14と
を備える。
【0034】マイコン90は、シリアルインターフェー
スの一例であるアイ・スクウェア・シー(Inter Integr
ated Circuit:I2C) バスにより、チューナIC20
やデジタル信号復調IC70との間で所望の情報を伝達
するようになっている。このため、マイコン90とチュ
ーナIC20やデジタル信号復調IC70との間は、S
CL(Serial CLock)とSDA(Sirial DAta )といっ
た2本の信号線で接続されている。
【0035】チューナIC20は、位相比較回路30と
周波数変換回路の一例である混合回路を2段備えた周波
数変換部50とから構成されている。ここで、位相比較
回路30は、PLL集積回路(PLLIC)31と、V
CO(Voltage Controled oscillator;電圧制御発振
器)で構成された2つの局部発振回路46,48を備え
る。PLLIC31は、基準周波数の電圧信号を発生す
る基準発振器32、プログラマブルカウンタなどの可変
分周器34,36、および位相比較器38を有し、これ
らがワンチップに集積回路化されたものである。なお、
図では、可変分周器34,36および位相比較器38を
1系統分示しているが、実際には、局部発振回路46用
と局部発振回路48用の2系統が設けられている。
【0036】可変分周器34,36の分周比1/A,1
/Nは、アイ・スクウェア・シー・バスを介して、マイ
コン90により指示される。そして、可変分周器34
は、基準発振器32から出力された電圧信号を1/Aに
分周し、その分周出力信号を位相比較器38の一方の端
子に入力する。また、可変分周器46は、局部発振回路
46,局部発振回路46から出力された電圧信号を1/
Nに分周し、その分周出力信号を位相比較器38の他方
の端子に入力する。位相比較器38は、2つの電圧信号
の位相を比較し、比較結果である位相差を示す誤差信号
を図示しないループフィルタ回路に入力し、その結果
(平滑化信号)を制御信号として局部発振回路46,4
8に入力する。
【0037】これを受けて、たとえば第1段目の局部発
振回路(1stOSC)46は、PLLIC31における
位相比較結果である制御信号に対応した周波数の電圧信
号を発生し、出力端子から第1の局部発振周波数信号
(第1局発信号)を出力する。このとき、先に述べたよ
うに、対応した信号(第1局発信号そのものでもよい)
が、PLLIC31の可変分周器36に入力される。同
様に、第2段目の局部発振回路(2ndOSC)48は、
PLLIC31における位相比較結果である制御信号に
対応した周波数の電圧信号を発生し、出力端子から第2
の局部発振周波数信号(局発信号)を出力する。このと
き、対応した信号(第2局発信号そのものでもよい)
が、PLLIC31の可変分周器36に入力される。そ
して、このようなフィードバック構成により、マイコン
90により設定された分周比1/A,1/Nに応じて、
局部発振回路46,48の発振周波数が制御される。
【0038】チューナIC20内の周波数変換部50
は、高周波信号受信回路10から入力された高周波信号
と1段目の局部発振回路46から入力された第1局発信
号とを混合して、たとえば周波数が1200〜1250
MHz程度である第1の中間周波数(1stIF)信号に
変換する1段目の混合回路(1stMix)51と、この
中間周波数(1stIF)信号を所定レベルに増幅する1
段目の中間周波増幅回路(1stIFAmp)52とを有
する。中間周波増幅回路52によって増幅された中間周
波数(1stIF)信号は、チューナIC20の外部に設
けられたSAWフィルタ62を介して、チューナIC2
0に再度入力される。SAWフィルタ62の通過帯域
は、中間周波数(1stIF)信号に対応するように、本
例では1200〜1250MHz程度に設定される。
【0039】周波数変換部50は、さらに、SAWフィ
ルタ62から入力された中間周波数(1stIF)と2段
目の局部発振回路48から入力された第2局発信号とを
混合して、たとえば周波数が36〜57MHz程度であ
る第2の中間周波数(2ndIF)信号に変換する2段目
の混合回路(2ndMix)54と、中間周波数(2ndI
F)信号を所定レベルに増幅する2段目の中間周波増幅
回路(2ndIFAmp)56とを有する。中間周波増幅
回路56によって増幅された中間周波数(2ndIF)信
号は、チューナIC20の外部に設けられたSAWフィ
ルタ64を介して、チューナIC20に再度入力され
る。SAWフィルタ64の通過帯域は、中間周波数(2
ndIF)信号に対応するように、本例では36〜57M
Hz程度に設定される。
【0040】また周波数変換部50は、SAWフィルタ
64を介して入力された中間周波数(2ndIF)信号
を、制御信号VC2に基づいて所定レベルに制御する
(利得を制御する)中間周波ゲイン制御回路(IFAG
C)58を有する。中間周波ゲイン制御回路により、信
号レベルが一定レベルに制御された中間周波数(2ndI
F)信号は、デジタル信号復調IC70に入力される。
【0041】デジタル信号復調IC70は、アナログ信
号である第2中間周波数信号をデジタル信号に変換する
A/D変換器72と、A/D変換器72により変換され
たデジタル信号をデジタル復調する復調回路(デモジュ
レータ)74と、復調されたデジタルデータを誤り訂正
するFEC回路76とを有する。FEC回路76は、ビ
タビデコーダ、デインタリーバ、リードソロモンデコー
ダ、エネルギー拡散除去回路で構成されており、誤り訂
正復号化したデジタルデータを、MPEG−TS(トラ
ンスポートストリーム)信号として出力する。
【0042】また、デジタル信号復調IC70は、高周
波ゲイン制御回路14に対して制御信号VC1を設定す
るRFAGCゲイン設定部78と、中間周波ゲイン制御
回路に対して制御信号VC2を設定するIFAGCゲイ
ン設定部80とを備える。また、デジタル信号復調IC
70は、2つのゲイン制御回路14,58に対して固定
の制御信号VC1,VC2を設定するための構成とし
て、マイコン90から入力されたデジタルデータをアナ
ログ信号に変換するD/A変換器82と、復調回路74
からの制御信号系統とD/A変換器82からの信号系統
とを選択的に切り替えて、対応するAGCゲイン設定部
78,80に入力する切替回路(SW)84,86を有
する。
【0043】切替回路84,86の切替制御は、マイコ
ン90によってなされる。そして、通常のAGCループ
を形成するときには、たとえばRF信号系であれば、復
調回路74からの制御信号が切替回路84により選択さ
れ、RFAGCゲイン設定部78を介して高周波ゲイン
制御回路14に入力されることで、フィードバックルー
プ動作モードが形成される。またIF信号系であれば、
復調回路74からの制御信号が切替回路86により選択
され、IFAGCゲイン設定部80を介して中間周波ゲ
イン制御回路58に入力されることで、フィードバック
ループ動作モードが形成される。
【0044】一方、D/A変換器82からの系統に切り
替えると、実質的にはフィードバックループが形成され
ず、各ゲイン制御回路14,58は、マイコン90によ
って指定された所定の制御電圧の元で、ゲインを制御す
ることになるオープンループ動作モードが形成される。
【0045】FEC回路76は、本発明に係るビットエ
ラーレート検出部として機能するものであり、このFE
C回路76にて誤り訂正する際に検出できるビットエラ
ー信号(BER出力)は、従来技術の構成とは異なり、
そのまま他の回路や装置に出力するのではなく、アイ・
スクウェア・シー(I2C)バスインターフェース部
(I2CバスI/F部)88に入力され、このI2Cバス
I/F部88を経由して、マイコン90にフィードバッ
クされる。
【0046】マイコン90は、本発明に係るビットエラ
ーレート情報取得部92と、周波数制御部94の各機能
部分をソフトウェアとして備える。すなわち、後述する
中間周波数の設定制御やゲイン制御の各機能を実現する
ソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体
(たとえば図示しないRAMなど)から、装置のコンピ
ュータ(またはCPUやMPU)がプログラムコードを
読出し実行することによって、後述する実施形態で述べ
る効果が達成される。この場合、記憶媒体から読み出さ
れたプログラムコード自体が後述する実施形態の機能を
実現することになる。
【0047】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することで各機能が実現されるだけでな
く、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュー
タ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)
などが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理
によって各機能が実現される場合であってもよい。さら
に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コ
ンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータ
に接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込
まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、機能
拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実
際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって
後述する実施形態の各機能が実現される場合であっても
よい。
【0048】マイコン90は、ソフトウェア機能として
備えるビットエラーレート情報取得部92によりFEC
回路76からのビットエラー信号(ビットエラーレート
に関する情報を表す信号)をI2CバスI/F部88を
介して取得し、このビットエラー(BER)信号を監視
しながら、切替回路84,86を切り替えることで、ゲ
イン制御回路14,58のゲイン制御を、フィードバッ
クループによる制御(フィードバックループ動作モー
ド)にするか、D/A変換器82を介した固定値による
制御(オープンループ動作モード)にするかを、コント
ロールする。
【0049】また、マイコン90は、ソフトウェア機能
として備える周波数制御部94により、ゲイン制御回路
14,58のゲイン制御を所定の動作モードに設定しつ
つ、ビットエラーレートが予め定められた値より良好と
なるように、PLLIC31内の可変分周器34,36
の分周比1/A,1/Nを制御して、混合回路51,5
4に入力される局部発振信号の各周波数を設定する。
【0050】以下、局部発信周波数や中間周波数信号の
中心周波数の制御、ゲイン制御回路14,58に対する
ゲイン制御、並びにビットエラーレートの関わりについ
て、詳細に説明する。
【0051】図2は、図1に示したダブルコンバーショ
ン構成において、初段の中間周波数を制御する手法の処
理手順の一例を示したフローチャートである。また、図
3は、ダブルコンバージョン構成における中間周波数の
制御とビットエラーレートとの関わりを説明する図であ
る。
【0052】電源ON時やチャンネル切替え時、または
ある一定の周期ごとに、マイコン90は、先ず、ゲイン
制御回路14,58(どちらか一方だけでもよい)のゲ
イン制御を、D/A変換器82を介した固定値による制
御に設定する(S100)。次にマイコン90は、アイ
・スクウェア・シー・バスを介して可変分周器34,3
6の分周比1/A,1/N(どちらか一方のみでもよ
い)を変え、SAWフィルタ62の設計上の通過帯域に
おけるほぼ中心に、第1の中間周波数信号の中心周波数
(1stIF周波数)を設定する(S102)。そしてこ
の状態で、D/A変換器82に対する設定値を変化させ
ることでゲイン制御値を変化させ、高周波ゲイン制御回
路14および中間周波ゲイン制御回路58のうちの少な
くとも一方の利得を変化させて、ビットエラーレートの
変化特性を取る(S106)。
【0053】たとえば、D/A変換器82に設定した値
と、そのときにFEC回路76により得られたビットエ
ラーレートの値とを対応付けて、図示しないメモリに記
憶させる。この処理を、D/A変換器82に対する設定
値のそれぞれについて記憶させ、その中から、ビットエ
ラーレートが所定値よりも良好となる(好ましくは一番
よくなる)D/A変換器82に設定した値をD/A変換
器82に設定する。ここで、「所定値」は、SAWフィ
ルタ62の後段に接続される処理回路、たとえばデジタ
ル信号復調IC70において、不都合なく所定の処理が
できる程度であればよい。
【0054】次に、アイ・スクウェア・シー・バスを介
して可変分周器34,36の分周比1/A,1/N(ど
ちらか一方のみでもよい)を変え、SAWフィルタ62
の通過帯域内もしくはそれよりも少し広目の範囲内で数
10ポイント、局部発振回路46の発振周波数を変化さ
せて、第1の中間周波数信号の中心周波数(1stIF周
波数)を変化させる(S112)。たとえば、本例のよ
うに、SAWフィルタ62の通過帯域幅が50MHz程
度である場合には、1MHzステップ/50ポイント程
度で、第1の中間周波数信号の中心周波数を変化させ
る。
【0055】またこの際、1stIF周波数をシフトさせ
た分は、可変分周器34,36の分周比1/A,1/N
(どちらか一方のみでもよい)を変えて2段目の局部発
振回路48の発振周波数(2nd Local周波数)もシフト
させ、デジタル信号復調IC70に入力される第2の中
間周波数信号の中心周波数(2ndIF周波数)が一定に
なるようにする(S114)。
【0056】そして、その際のビットエラーレートを監
視(フィードバック)しながら、ビットエラーレートが
所定値よりも良好な(好ましくは一番よい)周波数に1
stIF周波数を設定するとともに(S116)、各ゲイ
ン制御回路14,58の制御をフィードバックループに
よるゲイン制御(自動利得制御)に設定する(S11
8)。
【0057】たとえば、PLLIC31に設定した分周
比1/A,1/Nと、そのときにFEC回路76により
得られたビットエラーレートの値とを対応付けて、図示
しないメモリに記憶させる。この処理を、PLLIC3
1に設定した分周比1/A,1/Nのそれぞれについて
記憶させ、その中から、ビットエラーレートが所定値よ
りも良好となる(好ましくは一番よくなる)分周比1/
A,1/Nを探索する。これにより、通常の1stIF周
波数で何らかの妨害信号の影響を受けていたとしても、
その影響がデジタル信号復調IC70での復号結果に現
れることを回避または低減することができる。
【0058】ここで、1stIF周波数をシフトさせる際
には、隣接チャンネル波などの妨害波UD(UnDesire)
がSAWフィルタ62の少し帯域外に位置するように1
stIF周波数を変化させることが望ましい。たとえば、
図3(A)に示すように、希望波D(Desire)と妨害波
UDとが、SAWフィルタの通過帯域のほぼ中心となる
ように1stIF周波数を設定すると、希望波Dと不要波
UDとがほぼ同レベル(通過帯域内が平担持には)で混
合回路54に入力される。このため、通過帯域のほぼ中
心に1stIF周波数を設定すると、妨害波UDのレベル
が比較的強く、ビットエラーレートが悪い状態となる。
【0059】一方、隣接チャンネルによる混変調などの
妨害が起きていたとしても、図3(B)に示すように、
SAWフィルタ62の通過帯域内でフィルタ特性の肩の
近傍に希望波Dの1stIF周波数を設定した場合、隣接
チャンネル(ch)にある妨害波UDはSAWフィルタ
62である程度減衰され、希望波Dに比べ妨害波UDの
レベルが下がった状態で混合回路54に入力されるの
で、隣接妨害を改善することができる。
【0060】このときに、仮に図3(C)に示すよう
に、SAWフィルタ62の帯域外まで希望波Dの1stI
F周波数を変化させた場合、希望波Dに比べ妨害波UD
のレベルが下がっているが希望波Dの利得も下がるた
め、この利得低下に伴うNF劣化を起こすことが生じ得
る。しかしながら、この場合、このことに伴ってビット
エラーレートも劣化するので、結果的には、NF劣化を
起こすような周波数に設定することを回避でき、帯域外
で受信することもなく安定して受信することができる。
【0061】なお、図3(D)に示すように、SAWフ
ィルタ62の通過帯域内でフィルタ特性の肩のあたりに
妨害波UDの1stIF周波数が存在し、且つSAWフィ
ルタ62の帯域外となるまで希望波Dの1stIF周波数
を変化させた場合、希望波Dに比べ妨害波UDのレベル
が大きい状態で混合回路54に入力される。この場合に
は、妨害波UDのレベルが非常に強く、ビットエラーレ
ートが非常に悪い状態となるから、結果的には、このよ
うな関係に1stIF周波数を設定することを回避でき
る。
【0062】また、1stIF周波数を可変し適正点(た
とえばビットエラーレートの最良点)に設定した後で
も、電波環境条件によっては、ビットエラーレートが悪
くなる場合も生じ得る。たとえば、ビットエラーレート
の劣化が歪みによって生じる場合などである。このよう
な場合に備えて、マイコン90は、ビットエラーレート
が所定値よりも悪くならないか否かを監視する(S12
0)。そして、悪化した場合には、切替回路84,86
をコントロールして、ゲイン制御回路14,58(どち
らか一方だけでもよい)のゲイン制御を、D/A変換器
82を介した固定値による制御に切り替える(S122
−NO,S124)。つまり、D/A変換器82を介し
て強制的にAGC電圧を制御する。
【0063】ゲイン制御回路14,58のゲイン制御を
フィードバックループによる制御に設定しておくと(S
110)、AGC電圧は希望受信信号のレベルに応じて
自動で制御され、妨害信号が強いレベルで入力されても
AGC電圧を制御することができず歪みを引き起こすこ
とがある。しかしながら、固定値によるゲイン制御に切
り替えることで(S124)、このような場合に生じ得
る歪みを回避することができる。
【0064】たとえば、ビットエラーレートを監視しな
がら、理由に関係なくビットエラーレートが所定値より
も悪い場合には、マイコン90は、D/A変換器82を
介して、先ず、ゲイン制御回路14,58(どちらか一
方だけでもよい)の利得を下げて、ビットエラーレート
が改善しないか否かを確認する(S130)。そして、
ビットエラーレートが改善した場合は、希望信号のレベ
ルに関係なく強制的に利得を下げ、ビットエラーレート
が所定値よりも良好となるAGC電圧に設定する(S1
30−YES,S134)。一方、ゲイン利得を下げて
も、ビットエラーレートが改善しない場合には、フィー
ドバックループによるゲイン制御に戻す(S130−N
O,S136)。
【0065】これにより、歪みが低減する方向にゲイン
値を制御することができる。また、AGC電圧を下げす
ぎて利得が不足し、安定して受信できなくなってきた場
合には、ビットエラーレートが悪くなるので、結果的に
は、AGC電圧を下げすぎることもなく、ビットエラー
レートが所定値以上(好ましくは最適)のポイントに、
1stIF周波数およびAGC電圧を設定することができ
る。
【0066】以上説明したように、ダブルコンバージョ
ン構成の場合、初段のSAWフィルタの通過帯域は、受
信波の通過帯域に比べて広くなってしまい、単純に、S
AWフィルタの帯域のほぼ中心となるように希望波の1
stIF周波数を設定すると、たとえば隣接ch波のため
にビットエラーレートが劣化してしまうが、ビットエラ
ーレートがより改善するように、希望波の1stIF周波
数を設定することで、妨害波をSAWフィルタの通過帯
域外に排除することができ、妨害波の影響を軽減もしく
は排除することができる。
【0067】勿論、隣接ch波妨害に限らず、たとえば
自己スプリアス、あるいは他の妨害信号による混変調妨
害、さらには相互変調妨害によるビート症状などの不具
合に対しても、上記と同様にビットエラーレートがより
改善されるように局部発振周波数を調整することで中間
周波数信号の中心周波数を調整すれば、これらの発生が
なく、安定した良好な受信ができる。
【0068】なお前例では、図3(B)のように、フィ
ルタ特性の肩の近傍に希望波Dの1stIF周波数を設定
することが望ましい形態であるとしたが、これに限ら
ず、たとえばSAWフィルタの通過帯域の中心側で、ビ
ットエラーレートが所定値よりも良好となる周波数に設
定してもかまわない。
【0069】また前例によれば、フィルタ特性の肩の近
傍に希望波Dの1stIF周波数を直接に設定することで
ビットエラーレートが所定値よりも良好となるようにす
ることも可能と見えるが、実際には、SAWフィルタ6
2の特性にはバラ付きがあり、さらに放送波の周波数設
定にもバラ付きがあるので、図2で示したように、ビッ
トエラーレートが良好となるポイントをサーチする手法
が有効である。勿論、他の方法で、ビットエラーレート
が良好となるポイントをサーチしてもよいし、バラ付き
が問題とならなければ、設計上で決まる良好なポイント
に直接設定してもかまわない。
【0070】図4は、テレビジョン信号受信システムの
第2実施形態の構成を示すブロック図である。この図に
示す受信システム3は、チューナユニットがシングルコ
ンバージョン構成である点が第1実施形態と異なる。た
とえば、先ず、第1実施形態の構成における2段目のI
Fパートの部材をチューナIC20内に備えている。具
体的には、チューナIC20は、高周波ゲイン制御回路
14により利得が制御された信号のうちの受信帯域のみ
を通過させるBPF53を混合回路54の前段に備え、
また中間周波増幅回路(IFAmp)56により増幅さ
れた中間周波数信号のうちの受信帯域のみを通過させる
BPF57を中間周波増幅回路56の後段に備える。
【0071】また、受信システム3は、BPF57を通
過した中間周波数信号を所定レベルに増幅する前置増幅
回路(IFPREAGC)63を有する。BPF57を
通過した中間周波数信号は、前置増幅回路およびSAW
フィルタ64を介して、デジタル信号復調IC70に入
力される。
【0072】図5は、シングルコンバージョン構成にお
ける中間周波数の制御とビットエラーレートとの関わり
を説明する図である。このシングルコンバーション構成
において、中間周波数を制御する手法は、図2に示した
処理手順と同様である。なお、シングルコンバージョン
構成における制御方法は、ダブルコンバージョン構成に
おいて、1段目については第1実施形態のような制御を
せずに、2段目について中間周波数の制御を実行する場
合の制御手法として適用することができる。
【0073】シングルコンバージョン構成の場合、SA
Wフィルタ64は、元々1ch分程度しか通過帯域がな
く、中間周波数を大幅にずらすことはできないが、SA
Wフィルタ64の肩のスロープを利用して隣接chのレ
ベルを落とすことで、ビットエラーレートを改善するこ
とができる。
【0074】たとえば、図5(A)に示すように、通常
時に、受信波の中間周波数をSAWフィルタ64の通過
帯域の中心に設定すると、上側chと下側chのSAW
フィルタを通過する成分は同等レベルでデジタル信号復
調IC70に入力される。これに対して、上側chの妨
害を受けているときには、図5(B)に示すように、受
信波の中間周波数を図中の少し左側に設定することで、
上側chの帯域を通過する成分を相対的に落とすことが
でき、その分だけ上側chに起因するビットエラーレー
ト劣化を改善することができる。また、下側chの妨害
を受けているときには、図5(C)に示すように、受信
波の中間周波数を図中の少し右側に設定することで、下
側chの帯域を通過する成分を相対的に落とすことがで
き、その分だけ下側chに起因するビットエラーレート
劣化を改善することができる。
【0075】ただし、図5(B)や図5(C)のよう
に、受信波の中間周波数をずらすと、逆側chの帯域を
通過する成分が相対的に大きくなり、今度は、こちらの
方の妨害の影響を受けるようになり得る。このような観
点では、中間周波数をずらすことでビットエラーレート
劣化を改善するという効果は、ダブルコンバーション構
成のものほどは期待できない。つまり、キャリアがch
(チャネル)のセンターにしかない方式の場合には、中
間周波数をずらすことの効果が小さいといえる。
【0076】このことは、ダブルコンバーション方式に
おいて、1段目については第1実施形態のような制御を
せずに、2段目について中間周波数の制御を実行する場
合でも同様である。換言すれば、発振回路、周波数変換
回路、および中間周波数フィルタからなる回路ブロック
を複数段備えた構成の場合、デジタル放送波の1チャネ
ル分の周波数占有帯域に対しての中間周波数フィルタの
通過帯域幅がより広い方(通常は前段側)について、局
部発振信号の周波数を設定する制御を実行して中間周波
数信号の中心周波数を調整することが望ましいというこ
とである。
【0077】なお、シングルコンバーション構成のもの
であっても、第1実施形態のステップS120〜S13
4(図2参照)のように、AGC電圧をコントロールす
ることでビットエラーレート劣化を改善することは、有
効である。
【0078】また、シングルコンバーション構成であっ
ても、たとえば、我国や欧州の地上波デジタル放送の伝
送技術として採用が決まっているOFDM(Orthogonal
Frequency Division Multiplex ;直交周波数分割多
重)方式のように、伝送帯域内にキャリアが複数あるマ
ルチキャリア方式の場合は、中間周波数をずらすことで
ビットエラーレート劣化を改善するという効果を十分に
享受することができる。
【0079】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲
には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更また
は改良を加えることができ、そのような変更または改良
を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、
上記の実施形態は、クレームにかかる発明を限定するも
のではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の
組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らな
い。
【0080】たとえば上記実施形態では、位相同期回路
を用いたPLL周波数シンセサイザ方式の同調機構(選
局機構)を具備したテレビジョンシステムを例に説明し
たが、テレビジョンシステムに限らず、ビットエラーレ
ートを検出できる同調装置、あるいはこの同調装置を備
えた通信システムであれば有効であり、たとえば、衛星
放送用チューナを含め、今後開発される、あらゆるデジ
タル放送用機器に応用することができる。
【0081】また、上記実施形態では、中間周波数フィ
ルタとしてSAWフィルタを使用した場合について説明
したが、これに限らず、たとえば、インダクタとコンデ
ンサとから構成される中間周波数用のバンドパスフィル
タあるいはセラミックなどの誘電体を利用した誘電体フ
ィルタを中間周波数フィルタとして使用する場合であっ
ても、前述と同様の効果を享受することができる。
【0082】また、上記実施形態では、調整後の中間周
波数と中間周波数フィルタ(前例ではSAWフィルタ)
の振幅特性との関わりにおける中間周波数フィルタから
出力される受信波と妨害波の振幅レベル、並びにこの受
信波と妨害波の振幅レベル比とビットエラーレートとの
関わりについて説明したが、受信波と妨害波の振幅特性
の差に限らず、受信波と妨害波の位相特性の差も、ビッ
トエラーレートに影響を与える。したがって、ビットエ
ラーレートを監視しながら、ビットエラーレートが所定
値より良好となるように局部発振信号の周波数を調整す
るという上記の制御方法は、振幅特性や位相特性を峻別
する必要がなく、両者を加味して、より適正な中間周波
数を設定できるという点で、メリットがある。
【0083】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ビット
エラーレートを監視しながら、このビットエラーレート
がより改善されるように局部発振信号の周波数を調整す
ることで中間周波数信号の中心周波数を調整するように
した。これにより、たとえば、隣接チャンネルや自己ス
プリアス、あるいは他の妨害信号による混変調妨害、さ
らには相互変調妨害によるビート症状などの不具合の発
生がなく、安定した良好な受信ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る受信制御装置を備えた受信システ
ムの一例であるテレビジョン信号受信システムの第1実
施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したダブルコンバーション構成におい
て、初段の中間周波数を制御する手法の処理手順の一例
を示したフローチャートである。
【図3】ダブルコンバージョン構成における中間周波数
の制御とビットエラーレートとの関わりを説明する図で
ある。
【図4】テレビジョン信号受信システムの第2実施形態
の構成を示すブロック図である。
【図5】シングルコンバージョン構成における中間周波
数の制御とビットエラーレートとの関わりを説明する図
である。
【図6】ダブルコンバージョン方式を用いたデジタルテ
レビジョン放送の受信システムの従来例を示すブロック
図である。
【図7】シングルコンバージョン方式を用いたデジタル
テレビジョン放送の受信システムの従来例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
3…受信システム、10…高周波信号受信回路、12,
16,53,57…帯域通過フィルタ(BPF)、14
…高周波ゲイン制御回路、20…チューナIC、30…
位相比較回路、31…PLLIC、32…基準発振器、
34,36…可変分周器、38…位相比較器、46,4
8…局部発振回路、51,54…混合回路(周波数変換
回路)、52,56…中間周波増幅回路、58…中間周
波ゲイン制御回路、62,64…SAWフィルタ、70
…デジタル信号復調IC、72…A/D変換器、74…
復調回路(デモジュレータ)、76…FEC回路、78
…RFAGCゲイン設定部、80…IFAGCゲイン設
定部、82…D/A変換器、84,86…切替回路、9
0…マイコン、92…ビットエラーレート情報取得部、
94…周波数制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C025 AA14 AA15 AA17 AA20 AA26 AA27 AA30 5K020 AA02 CC04 DD01 EE03 EE04 FF05 GG09 GG25 HH13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル放送波を担持する高周波信号を
    周波数変換回路により予め定められている周波数の中間
    周波数信号に変換し、この中間周波数信号を所定の通過
    帯域幅を有する中間周波数フィルタを介して復調回路に
    入力する受信装置における受信制御方法であって、 前記復調回路により得られた復調信号のビットエラーレ
    ートを監視しながら、ビットエラーレートが予め定めら
    れた値より良好となるように、前記周波数変換回路に入
    力される局部発振信号の周波数を調整することで、前記
    周波数変換回路から出力され前記中間周波数フィルタに
    入力される中間周波数信号の中心周波数を調整すること
    を特徴とする受信制御方法。
  2. 【請求項2】 前記受信装置が、前記高周波信号および
    前記中間周波数信号のうちの少なくとも一方についての
    出力信号レベルを変化させる利得制御回路を備えたもの
    である場合における受信制御方法であって、 前記周波数変換回路に入力される局部発振信号の周波数
    を前記中間周波数フィルタの通過帯域内における所定の
    値に設定するとともに、前記利得制御回路を所定の制御
    信号の元で一定の利得で動作するオープンループ動作モ
    ードに設定し、 前記ビットエラーレートが予め定められた値より良好と
    なるように、前記制御電圧を設定し、 その後、前記オープンループ動作モードの状態を維持し
    たままで、前記ビットエラーレートを監視しながら、前
    記ビットエラーレートが予め定められた値より良好とな
    るように、前記局部発振信号の周波数を調整することを
    特徴とする請求項1に記載の受信制御方法。
  3. 【請求項3】 前記ビットエラーレートが予め定められ
    た値より良好となるように前記局部発振信号の周波数を
    調整するとともに、前記利得制御回路を一定の出力レベ
    ルを維持するように動作するフィードバックループ動作
    モードに設定して、前記ビットエラーレートを監視し、 前記ビットエラーレートが予め定められた値より悪化し
    たことを条件として、前記利得制御回路を前記オープン
    ループ動作モードに設定し、且つ前記ビットエラーレー
    トがより改善されるように前記制御電圧を調整設定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の受信制御方法。
  4. 【請求項4】 前記制御電圧の調整設定の際に前記ビッ
    トエラーレートがより改善される前記制御電圧を設定で
    きないことを条件として、前記利得制御回路を前記フィ
    ードバックループ動作モードに戻すことを特徴とする請
    求項3に記載の受信制御方法。
  5. 【請求項5】 デジタル放送波を担持する高周波信号を
    周波数変換回路により予め定められている周波数の中間
    周波数信号に変換し、この中間周波数信号を所定の通過
    帯域幅を有する中間周波数フィルタを介して復調回路に
    入力する受信装置に使用される受信制御装置であって、 前記復調回路により得られた復調信号についてのビット
    エラーレートに関する情報を取得するビットエラーレー
    ト情報取得部と、 前記ビットエラーレート情報取得部が取得した前記ビッ
    トエラーレートに関する情報に基づいて、ビットエラー
    レートが予め定められた値より良好となるように、前記
    周波数変換回路に入力される局部発振信号の周波数を設
    定する周波数制御部とを備えたことを特徴とする受信制
    御装置。
  6. 【請求項6】 前記高周波信号および前記中間周波数信
    号のうちの少なくとも一方についての出力信号レベルを
    変化させる利得制御回路を備えた前記受信装置に使用さ
    れる受信制御装置であって、 前記周波数制御部は、 前記周波数変換回路に入力される局部発振信号の周波数
    を前記中間周波数フィルタの通過帯域内における所定の
    値に設定するとともに、前記利得制御回路を所定の制御
    信号の元で一定の利得で動作するオープンループ動作モ
    ードに設定した状態で、前記ビットエラーレートが予め
    定められた値より良好となるように、前記制御電圧を設
    定し、 その後、前記オープンループ動作モードの状態を維持し
    たままで、前記ビットエラーレート情報取得部が取得し
    た前記ビットエラーレートに関する情報に基づいて、前
    記ビットエラーレートが予め定められた値より良好とな
    るように、前記局部発振信号の周波数を設定することを
    特徴とする請求項5に記載の受信制御装置。
  7. 【請求項7】 前記周波数制御部は、 前記ビットエラーレートが予め定められた値より良好と
    なるように前記局部発振信号の周波数を設定するととも
    に、前記利得制御回路を一定の出力レベルを維持するよ
    うに動作するフィードバックループ動作モードに設定
    し、 前記ビットエラーレート情報取得部が取得した前記ビッ
    トエラーレートに関する情報に基づいて、前記ビットエ
    ラーレートが予め定められた値より悪化したことを条件
    として、前記利得制御回路を前記オープンループ動作モ
    ードに設定し、且つ前記ビットエラーレートがより改善
    されるように前記制御電圧を設定することを特徴とする
    請求項6に記載の受信制御装置。
  8. 【請求項8】 前記周波数制御部は、前記ビットエラー
    レートがより改善される前記制御電圧を設定できないこ
    とを条件として、前記利得制御回路を前記フィードバッ
    クループ動作モードに戻すことを特徴とする請求項7に
    記載の受信制御装置。
  9. 【請求項9】 デジタル放送波を担持する高周波信号を
    受信する高周波信号受信回路と、 入力された制御信号に対応する所定の周波数の局部発信
    信号を発する発振回路と、 前記高周波信号受信回路から入力された前記高周波信号
    と前記発振回路から入力された前記局部発信信号とに基
    づき、前記高周波信号および前記局部発信信号の各周波
    数によって定まる所定周波数の中間周波数信号に変換す
    る周波数変換回路と、 前記周波数変換回路により変換された前記中間周波数信
    号を所定の通過帯域幅内で通過させる中間周波数フィル
    タと、 前記中間周波数フィルタを通過した前記中間周波数信号
    に基づいて復調処理をする復調回路と、 前記復調回路により得られた復調信号についてのビット
    エラーレートを検出するビットエラーレート検出部と、 ビットエラーレート検出部が検出したビットエラーレー
    トに関する情報を取得するビットエラーレート情報取得
    部と、 前記ビットエラーレート情報取得部が取得した前記ビッ
    トエラーレートに関する情報に基づいて、ビットエラー
    レートが予め定められた値より良好となるように、前記
    発振回路に入力される制御信号を制御することで、前記
    局部発振信号の周波数を設定する周波数制御部とを備え
    たことを特徴とする受信装置。
  10. 【請求項10】 前記発振回路、前記周波数変換回路、
    および前記中間周波数フィルタからなる回路ブロックを
    複数段備え、 前記周波数制御部は、前記複数段の回路ブロックのうち
    の、前記デジタル放送波の1チャネル分の周波数占有帯
    域に対しての前記中間周波数フィルタの通過帯域幅がよ
    り広い方について、前記局部発振信号の周波数を設定す
    る制御を実行することを特徴とする受信装置。
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