JP5747884B2 - バスドラム - Google Patents

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Description

本発明は、バスドラムの音質改善に関する。
バスドラムは、タムタムやスネアドラムと共にドラムセットとして用いられて演奏される。バスドラムの打撃音には、力強い低音感とビータによるアタック音の両方が必要とされる。力強い低音感を得るために、より大型のバスドラムを用いたり、ドラムヘッドにジェルやスポンジリングを貼り付けたりして低音を強調することが行われている。このようなバスドラムの中に、ヘッド部材に振動吸収材を貼り付けることによって、打撃音を変化させたバスドラムもある(例えば、特許文献1参照)。このドラムでは、ドラム胴の一方の開口にドラムフープを介してドラムヘッドが取り付けられている。そして、打撃面側のドラムヘッドの裏側には、薄いシート状のゴムまたはプラスチックからなる振動吸収材が貼り付けられている。
実用新案登録第3004768号公報
しかしながら、前述した振動吸収材を用いたドラムでは、振動吸収材をドラムヘッドの全面に貼り付けて固定しているため、ドラムヘッドの可動損失が増大して、打撃音がこもった音になる。このドラムにおいては、振動吸収材としてゴムシートを用いることも考慮されているが、このようなゴムシートからなる振動吸収材の全面をドラムヘッドに固定した場合には、バスドラムの低音感は得られるものの、ドラムヘッドの損失は非常に高いものとなり、アタック音が目立つ打撃音を発音させることができなくなる。このように、バスドラムの打撃音にアタック音が欠如すると拍がとれず正確なリズムが刻めなくなるため、他の楽器の演奏者も含め、演奏性の悪化を招く。
本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、低音感がありながら、アタック音が目立つ打撃音を発生するバスドラムを提供することである。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
前述した目的を達成するため、本発明に係るバスドラムの構成上の特徴は、円筒状のシェル(11,21,61)と、シェルの一方の開口に取り付けられて打面を構成するドラムヘッド(92)とを備えたバスドラム(90)において、ドラムヘッドの裏面の有効可動部全面に、弾性を備えたシートからなる打面側質量付与部材(93)を設置して、打面側質量付与部材の外周側部分領域のみを固定領域としてドラムヘッドに固定し、ドラムヘッドと、打面側質量付与部材との固定部(95)が、周方向に一定間隔を保った複数の部分で構成されていることにある。
本発明に係るバスドラムでは、ドラムヘッドの裏面に、打面側質量付与部材を設置して、打面側質量付与部材の一部をドラムヘッドに固定している。このように、本発明に係るバスドラムでは、打面側質量付与部材を用いてドラムヘッドを重くすることで、打撃音の周波数を効率よく低くすることができ、これによって、低音を効率よく増強することができる。すなわち、本発明によると、音量感が低音域にシフトすることで、重みや低音感のある打撃音を発生することができる。
また、打面側質量付与部材の一部だけがドラムヘッドに固定されているため、打撃された際に、ドラムヘッドと打面側質量付与部材とは全体的には一体として振動するが、局部的、瞬間的には別々の挙動を生じるようになり、この挙動によって、低音感の増強を実現しながら、アタック音が目立つ打撃音を発生することができる。打撃時の時間波形を計測する実験によると、ビータでドラムヘッドを打撃したときのビータとドラムヘッドとの相互作用による打撃音の周期が長くなり、初期波形の部分には、ビータとドラムヘッドとの衝突挙動と思われるアタック音や高周波音が発生するときの波形が認められた。これから、ドラムヘッドに打面側質量付与部材の貼り付け固定部を部分的にすることにより、低音感やアタック音が際立った打撃音を発生できるとともに、高周波音による音の明るさも実現できることがわかる。
また、打面側質量付与部材がドラムヘッドの裏面に貼り付けられているため、ビータが直接打面側質量付与部材に接触することがなく、ビータの打撃によって打面側質量付与部材の耐久性が低下することはない。なお、打面側質量付与部材の少なくとも外周側部分を含む一部としては、外周側部分全体、外周側部分で周方向に間隔を保った複数部分、広範囲にわたって散在する複数部分等とすることができるが、ビータで打撃される中央部分を除くことが好ましい。これによると、打面側質量付与部材が打撃音に悪影響を及ぼすことがなくなる。この結果、打撃音の音質や打感は、従来のバスドラムと同様になるため、打面側質量付与部材を設けたことで演奏性が阻害されることもない。
なお、打面側質量付与部材は、天然ゴム、シリコンゴム、ウレタンゴム等の各種のゴムや、エラストマー等で構成することができる。また、打面側質量付与部材を構成する材料としては、ドラムヘッドを構成する材料よりも剛性が低く比重が大きな材料を用いることが好ましい。また、本発明において、有効可動部とは、ドラムヘッドにおける打面を形成する部分であり、フープ等によって表面から隠れた部分は除いた範囲になる。
また、打面側質量付与部材が貼り付けられたドラムヘッドは、交換可能にシェルに組み付けるようにしてもよいし、打面側質量付与部材は、交換可能にドラムヘッドに組み付けるようにしてもよい。打面側質量付与部材が貼り付けられたドラムヘッドを交換可能にする場合は、ドラムヘッドに対する打面側質量付与部材の固定部分が異なる複数の組付体を準備して、使用に応じて、適宜任意の組付体を選択する。また、打面側質量付与部材を交換可能にする場合には、ドラムヘッドに固定される部分に、粘着剤や接着剤を取り付けた打面側質量付与部材を複数準備して、使用に応じて、適宜任意の打面側質量付与部材を選択してドラムヘッドに固定する。また、本発明において、ドラムヘッドと打面側質量付与部材との固定は、粘着、接着の他、リベットや固定用の針等の固定部材を用いた固定であってもよい。また、本発明に係るバスドラムの他の構成上の特徴は、円筒状のシェル(11,21,61)と、シェルの一方の開口に取り付けられて打面を構成するドラムヘッド(102)とを備えたバスドラム(100)において、ドラムヘッドの裏面の有効可動部全面に、弾性を備えたシートからなる打面側質量付与部材(103)を設置して、打面側質量付与部材の外周側部分領域のみを固定領域としてドラムヘッドに固定し、ドラムヘッドと、打面側質量付与部材との固定部(105)が、周方向に一定間隔を保った複数の部分と、その内部に位置する複数の部分とで構成されていることにある。さらに、本発明に係るバスドラムのさらに他の構成上の特徴は、円筒状のシェル(11,21,61)と、シェルの一方の開口に取り付けられて打面を構成するドラムヘッド(112)とを備えたバスドラム(110)において、ドラムヘッドの裏面の有効可動部全面に、弾性を備えたシートからなる打面側質量付与部材を設置して、打面側質量付与部材の外周側部分領域のみを固定領域としてドラムヘッドに固定し、ドラムヘッドと、打面側質量付与部材との固定部(115)が、ランダムに配置された複数の部分で構成されていることにある。また、本発明に係るバスドラムは、打面側質量付与部材が複数枚重ねて用いられていることがより好ましい。
本発明に係るバスドラムの他の構成上の特徴は、シェル(21,61)の他方の開口にフロントヘッド(26,36,46,56)を取り付けたことにある。本発明によると、フロントヘッドを設けることによって、低音感を増強することができる。
本発明に係るバスドラムのさらに他の構成上の特徴は、フロントヘッド(36)に空気抜き穴(36b)を設けたことにある。本発明によると、フロントヘッドに空気抜き穴を設けたことによって打撃音の減衰が早くなる。このため、打撃音がよりタイト(しまったよう)になる。
本発明に係るバスドラムのさらに他の構成上の特徴は、フロントヘッド(46,56)の表面および裏面の少なくとも一方の有効可動部全面に、弾性を備えたシートからなるフロント側質量付与部材(43,53)を設置して、フロント側質量付与部材の少なくとも一部をフロントヘッドに固定したことにある。
本発明によると、低音感の増強の効果をさらに大きくすることができる。なお、フロントヘッドは、ビータで、直接打撃される面ではないため、フロント側質量付与部材は、フロントヘッドの裏面に限らず表面に設けてもよい。また、フロントヘッドには、ビータとの相互作用は存在しないため、フロント側質量付与部材の全面をフロントヘッドに固定してもよいし、フロント側質量付与部材の一部だけをフロントヘッドに固定してもよい。
本発明に係るバスドラムのさらに他の構成上の特徴は、フロントヘッド(56)およびフロント側質量付与部材(53)に空気抜き穴(56b)を設けたことにある。本発明によると、フロント側質量付与部材が貼り付けられたフロントヘッドにおいても、空気抜き穴を設けたことによって打撃音の減衰が早くなる。このため、打撃音がよりタイト(しまったよう)になる。
本発明に係るバスドラムのさらに他の構成上の特徴は、シェル(61)の内周面の一部に吸音部材(69)を配置したことにある。
本発明によると、シェルの内部で生じる内部共鳴音を低減することができる。この場合、シェルの内周面に吸音部材を配置することにより、ドラムヘッドの振動を損失させることなく、シェルの内部共鳴音だけを低減することができる。なお、本発明は、特に、小型のバスドラムの場合に大きな効果を発揮する。小型のバスドラムの場合、シェルの容積が小さいため、シェルの内部共鳴音がより高い周波数で共鳴するが、本発明によると、この内部共鳴音を効率よく低減させることができる。この吸音部材としては、スポンジやウレタンフォーム等を用いることができる。
本発明の第1実施形態に係るバスドラムを示しており、(a)は背面図、(b)は断面図である。 ドラムヘッドと打面側質量付与部材との固定部の断面を示した一部切り欠き斜視図である。 ドラムヘッドと打面側質量付与部材とを両面テープで固定した固定部を示した一部切り欠き斜視図である。 打撃からの時間経過に対する打撃音の大きさを示したグラフであり、(a)は大型バスドラム、(b)は小型バスドラム、(c)は第1実施形態のバスドラムの波形をそれぞれ示している。 大型バスドラム、小型バスドラム、第1実施形態のバスドラムのそれぞれの基本周波数を比較したグラフである。 大型バスドラムと小型バスドラムとを打撃したときの打撃音の周波数に対する音圧の大きさを比較したグラフである。 大型バスドラムと第1実施形態のバスドラムとを打撃したときの打撃音の周波数に対する音圧の大きさを比較したグラフである。 打撃からの時間経過に対する音圧の大きさを示したグラフであり、(a)は比較例のバスドラム、(b)第1実施形態のバスドラムの波形をそれぞれ示している。 比較例のバスドラムと第1実施形態のバスドラムとを打撃したときの打撃音の周波数に対する音圧の大きさを比較したグラフである。 本発明の第2実施形態に係るバスドラムを示しており、(a)は背面の要部を示した背面図、(b)は断面図、(c)は正面の要部を示した正面図である。 本発明の第3実施形態に係るバスドラムを示しており、(a)は背面の要部を示した背面図、(b)は断面図、(c)は正面の要部を示した正面図である。 本発明の第4実施形態に係るバスドラムを示しており、(a)は背面の要部を示した背面図、(b)は断面図、(c)は正面の要部を示した正面図である。 本発明の第5実施形態に係るバスドラムを示しており、(a)は背面の要部を示した背面図、(b)は断面図、(c)は正面の要部を示した正面図である。 本発明の第6実施形態に係るバスドラムを示しており、(a)は背面の要部を示した背面図、(b)は断面図、(c)は正面の要部を示した正面図である。 打撃からの時間経過に対する音圧の大きさを示したグラフであり、(a)は大型バスドラム、(b)は第1実施形態のバスドラム、(c)は第6実施形態のバスドラムの波形をそれぞれ示している。 大型バスドラム、第1実施形態のバスドラム、第6実施形態のバスドラムのそれぞれの基本周波数を比較したグラフである。 第1変形例に係るバスドラムのドラムヘッドに対する打面側質量付与部材の固定部を示した説明図である。 第2変形例に係るバスドラムのドラムヘッドに対する打面側質量付与部材の固定部を示した説明図である。 第3変形例に係るバスドラムのドラムヘッドに対する打面側質量付与部材の固定部を示した説明図である。 第4変形例に係るバスドラムのドラムヘッドに対する打面側質量付与部材の固定部を示した説明図である。 第5変形例に係るバスドラムのドラムヘッドに対する打面側質量付与部材の固定部を示した説明図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係るバスドラムを図面を用いて説明する。図1(a),(b)は、同実施形態に係るバスドラム10を示している。以下の説明においては、バスドラム10における観客側に向かう面を正面(前方)とし、演奏者側に向かう面を背面(後方)とする。このバスドラム10は、口径が12インチで奥行が11インチに設定されており、胴部を構成する円筒状のシェル11と、シェル11の後部開口に取り付けられた円形のドラムヘッド12とを備えている。そして、ドラムヘッド12の裏面(内面)には打面側質量付与部材13が貼り付けられている。
シェル11は、木材(バーチ材)で構成されており振動が発生したときに、内部の空気を効率よく前方に伝えたり、振動を内部で反響させたりする機能を備えている。ドラムヘッド12は、PET(ポリエチレンテレフタレート)のフィルムからなる円形のヘッド部12aと、金属製のリングからなるフレッシュフープ12bとで構成されており、図2に示したように、ヘッド部12aは、外周縁部がフレッシュフープ12bに連結されることにより円形に保持されている。このヘッド部12aは、厚みが250μmに設定され、直径がシェル11の後部開口の直径よりも少し長く設定されている。
また、打面側質量付与部材13は、厚みが1mm、直径が290mmで、ショア硬度が50度のニトリルゴムからなるシートで構成されている。そして、打面側質量付与部材13は、図3に示したように、ヘッド部12aの裏面に配置され、外周部分が全周にわたってアクリル系粘着剤と不織布とからなる両面テープ13aによってヘッド部12aに固定されている。この固定部分の幅(両面テープ13aの幅)は10mmに設定されている。この打面側質量付与部材13は、ヘッド部12aの裏面における後述する有効可動部の全面を覆っている。
打面側質量付与部材13が貼り付けられたドラムヘッド12は、ラグ14と張設部15とによってシェル11の後部開口に着脱可能に取り付けられ、ヘッド部12aと打面側質量付与部材13とが重なった部分によって打面が構成される。なお、フレッシュフープ12bの内径は、シェル11の外径よりも僅かに大きく設定されており、フレッシュフープ12bの内部側にシェル11の後部を入れたときに、ヘッド部12aの外周側部分と、打面側質量付与部材13の外周縁部とはシェル11の後部開口の周縁部に押し付けられる。打面側質量付与部材13は、シェル11の後部開口に対応する部分に位置しており、ヘッド部12aにおけるシェル11の後部開口に対応する部分が本発明に係る有効可動部となる。
ラグ14は、平面状に形成された後面から前部側に行くほど徐々に先細りになった部材で構成されており、後面から内部前部側に向かってシェル11の外周面に平行して延びるねじ穴が形成されている。また、ラグ14の内面はシェル11の外周面に沿える曲面に形成されており、ラグ14は、シェル11の外周面における前後方向の中央よりもやや後方に、シェル11の外周面に沿って固定されている。このラグ14は、シェル11の周方向に一定間隔を保って6個設けられている。
張設部15は、フープ15aと、チューニングピン15bとで構成されている。フープ15aは、後部よりも前部の方が直径が長くなった段違いのリング状に形成されており、前部側部分はフレッシュフープ12bの外周面と後面とを覆うことのできる大きさに形成され、後部側部分の内径はフレッシュフープ12bの内径と略同じに設定されている。また、フープ15aの大径になった前部側部分の外周後部には、ピン挿通穴を備えた係合突起15cが、ラグ14と同じ数だけ周方向に一定間隔を保って形成されている。チューニングピン15bは、係合突起15cのピン挿通穴に挿通できるとともに、ラグ14のねじ穴に螺合できるねじ部と、直径が係合突起15cのピン挿通穴の直径よりも長くなって係合突起15cのピン挿通穴を挿通できない頭部とからなっておりラグ14と同じ数だけ備わっている。
このため、シェル11の後部開口に、打面側質量付与部材13が貼り付けられたドラムヘッド12を組み付けて、係合突起15cとラグ14とをそれぞれ対向させた状態で、フレッシュフープ12bの後部にフープ15aを合わせ、各チューニングピン15bのねじ部を、順次係合突起15cのピン挿通穴に通してラグ14のねじ穴に螺合させることにより、ドラムヘッド12をシェル11に固定できる。そのときのチューニングピン15bの締め具合を変更することにより、ドラムヘッド12および打面側質量付与部材13のテンションを調節できる。この場合、フープ15aの後部は、ドラムヘッド12よりも後方に突出している。また、図示は省略しているが、ドラムヘッド12の後方には、ビータを備えたフッドペダルが設置されており、演奏者が足でフッドペダルを操作することによりビータがドラムヘッド12を打撃する。
以上のように構成されたバスドラム10のドラムヘッド12をビータで打撃すると、ドラムヘッド12は打面側質量付与部材13とともに変位する。この場合、ドラムヘッド12と打面側質量付与部材13とは、全体としては一体として振動するが、ドラムヘッド12と打面側質量付与部材13には、個々に張力がかかっており、これらは局部的、瞬間的には別々に挙動する。そして、ドラムヘッド12と打面側質量付与部材13との変位によって、シェル11内の空気は圧縮されて前方に移動していく。その後、ドラムヘッド12と打面側質量付与部材13の変形が繰り返されて振動となり、その振動から生まれる空気の振動が打撃音となって響くようになる。
この際、バスドラム10は、打面側質量付与部材13を設けたことにより、従来のバスドラムとは異なる周期や周波数を備えた打撃音を発生するようになる。また、このバスドラム10は、従来のバスドラムとは異なる周期や周波数を備えた打撃音を発生するようになる。このバスドラム10の打撃音と、従来の大型バスドラムおよび小型バスドラムの打撃音とを測定して比較する実験を行った。その測定の結果を、図4(a)〜(c)に示している。図4(a)〜(c)には、それぞれの打撃音の時間の経過に対する打撃音の大きさの変化を表す波形を示しており、図4(a)は大型バスドラム、図4(b)は小型バスドラム、図4(c)はバスドラム10の打撃音の波形をそれぞれ示している。
大型バスドラムとしては、口径が22インチで奥行が21インチに設定された22インチバスドラムを用いた。この大型バスドラムとしては、バーチ材からなるシェルの後部開口に、厚みが175μmのPETフィルムを2枚重ねて構成されるドラムヘッドを取り付けるとともに、シェルの前部開口に、厚みが250μmの1枚のPETフィルムで構成されるフロントヘッドを取り付けたもので構成した。そして、フロントヘッドの中心から125mmずれた位置に直径が160mmのエアホールを設けた。また、シェルの内部に毛布を挿入して、この毛布が、ドラムヘッドおよびフロントヘッドにかかり打撃音がミュートされるようにした。
また、小型バスドラムとしては、バスドラム10から打面側質量付与部材13を除いたものを用いた。すなわち、小型バスドラムは、打面側質量付与部材13が備わっていないこと以外は、バスドラム10と同一の構成をしたものである。また、打撃方法は、同じ演奏者が各バスドラムに対して同じフッドペダルを用いて打撃操作することにより行い、そのときの打撃は、やや強く(メゾフォルテ)なるようにした。そして、演奏者の耳の位置近傍に測定用マイクを設置して、打撃音を収音し、時間波形と周波数波形との分析結果をそれぞれ比較した。
これによると、まず、図4(a)に時間波形を示したように、大型ドラムでは、打撃音は、周期が長く、かつ初期波形の部分にはアタック音、高周波音が発生していることが認められる。これは、波形の最初の山の上り傾斜の部分の下部と上部にそれぞれ上下に小さく往復するぎざぎざの部分が存在することやピークの位置等から判断される。このアタック音や高周波音の発生は、ビータとドラムヘッドとの相互作用によるものと考えられる。また、この場合の大型バスドラムの打撃音は、バスドラムの打撃音としては理想的な打撃音に近いものであると考えられる。
これに対して、図4(b)に示した小型バスドラムの打撃音の波形は、大型バスドラムの打撃音の波形と比較して、周期が短く、余分な高調波(全体としてぎざぎざとした形状)が長い時間持続していることが認められる。これが、低音感の欠如と、耳障りな高調波の原因となる。これによって、小型バスドラムの打撃音は、びしゃびしゃとした音になり、バスドラムの打撃音としては、あまり芳しいものではない。
一方、図4(c)に示したように、バスドラム10の打撃音の波形は、大型バスドラムの打撃音の波形と近似しており、これを、小型バスドラムの打撃音の波形と比較すると、周期が長く、かつ初期波形の部分にはアタック音、高周波音が発生していることが認められる。また、余分な高調波の発生もない。この結果から、小型バスドラムに、打面側質量付与部材13を設けることによって、フロントヘッドにエアホールを設けるとともに毛布を用いて理想的な打撃音を発生する大型バスドラムと同様の打撃音を発生させることができることがわかる。
また、図5に、前述した大型バスドラム、小型バスドラムおよびバスドラム10の打撃音におけるドラムヘッドとビータとの相互作用による振動周波数を比較した結果を示している。なお、この振動周波数は、ドラムヘッドの純粋な自由振動の共振周波数とは異なり、演奏者の足の操作によるビータの慣性モーメントやトルクとドラムヘッドの有効可動部の質量や張力から決定される相互的な振動周波数の基本周波数である。図5に示したように、大型バスドラムの基本周波数は120.3Hz、小型バスドラムの基本周波数は196.1Hz、バスドラム10の基本周波数は171.2Hzであった。
また、前述した大型バスドラム、小型バスドラムおよびバスドラム10の打撃音を周波数領域で観察した結果を、図6および図7に示している。図6は、大型バスドラムと小型バスドラムとの打撃音を周波数分析した結果を示しており、図6における破線aは大型バスドラムの打撃音を示し、実線bは小型バスドラムの打撃音を示している。なお、破線aにおいて、最初に現れるピークは、図5に示した大型バスドラムの基本周波数である120.3Hzに対応し、実線bにおいて、最初に現れるピークは、図5に示した小型バスドラムの基本周波数である196.1Hzに対応する。
図6の破線aと実線bとを比較すると、実線bには、破線aよりも高い周波数の成分が、1000Hz〜7000Hzの略全帯域にわたって発生している。このことからも、小型バスドラムの打撃音は、大型バスドラムの打撃音と比較して、低音感が足らず、高調波が耳につく成分が多いことがうかがえる。
また、図7は、大型バスドラムとバスドラム10との打撃音を周波数分析した結果を示しており、図7における破線aは大型バスドラムの打撃音を示し、実線cはバスドラム10の打撃音を示している。図6に示した破線aと図7に示した破線aとは同一のものである。また、実線cにおいて、最初に現れるピークは、図5に示したバスドラム10の基本周波数である171.2Hzに対応する。図7の破線aと実線cを比較すると、実線cにおける低域のピークの盛り上がりは、破線aと同様に表れ余分な高調波も発生していないことがわかる。このことからも、バスドラム10の打撃音は、大型バスドラムの打撃音に近似していることがうかがえる。
さらに、前述した実験と同じ実験を、バスドラム10の打撃音と比較例に係るバスドラムとに対しても行った。比較例に係るバスドラムとしては、前述した従来の小型バスドラムと同一のバスドラムのドラムヘッドの裏面に、打面側質量付与部材13と同一のゴムシートを、両面テープ13aと同一のアクリル系粘着剤層を用いて全面を固定したものを用いた。すなわち、比較例に係るバスドラムは、バスドラム10において、打面側質量付与部材13の全面をドラムヘッド12に固定したものと同一のものであり、背景技術として記載したドラムに対応するものである。
その測定の結果を、図8(a),(b)に示している。図8(a),(b)には、それぞれの打撃音の時間の経過に対する打撃音の大きさの変化を表す波形を示しており、図8(a)は比較例に係るバスドラム、図8(b)はバスドラム10の打撃音の波形をそれぞれ示している。なお、図8(b)に示した波形は、図4(c)に示した波形と同じものである。
これによると、図8(a)に示した比較例のバスドラムでは、ゴムシートを全面固定した効果で、打撃音の周波数が低くなり、低域にエネルギーをシフトすることができるが、ゴムシートの全面をドラムヘッドに固定したことによりドラムヘッドの材料損失が急激に増加するため、アタック音が発生せず、高調波も発生しないことが認められる。なお、周期は小型バスドラムよりも長くなっている。このように、アタック音や、高調波が発生しないことは、波形の最初の山の上り傾斜の部分に上下に小さく往復するぎざぎざ部分が殆どないことから判断される。この比較例のバスドラムでは、こもった打撃音が発生されるようになる。
これに対して、図8(b)に示したバスドラム10の打撃音の波形によると、前述したように、バスドラム10は、アタック音、高周波音のある打撃音を発生できることが認められる。これは、バスドラム10においては、ドラムヘッド12と打面側質量付与部材13とが中央部分で分離しているため、ビータとドラムヘッド12との初期衝突挙動が、大型バスドラムのドラムヘッドと似たものになるためである。これによると、ビータとドラムヘッド12との衝突音が発生して、この衝突音がアタック感のある打撃音を再現する。
また、高調波のような高い周波数での挙動においても、ドラムヘッド12と打面側質量付与部材13とは、ある程度別体として挙動するため、大型バスドラムのドラムヘッドが発生するような高調波が全て失われることなく、明るさを保った打撃音を発生することができる。また、副次的な作用として、打面側質量付与部材13が外周部だけで固定されていると、ドラムヘッド12と打面側質量付与部材13との衝突現象も発生する。ビータとドラムヘッド12との衝突現象と、ドラムヘッド12と打面側質量付与部材13との衝突現象との二つの効果によって、バスドラム10は、低音感を発生させながらアタック感のある打撃音を発生することができる。
また、比較例のバスドラムと、バスドラム10の打撃音を周波数領域で観察した結果を、図9に示している。図9は、比較例のバスドラムとバスドラム10との打撃音を周波数分析した結果を示しており、図9における破線dは比較例のバスドラムの打撃音を示し、実線cはバスドラム10の打撃音を示している。なお、図9の実線cと、図7の実線cとは同一の波形を示している。図7の破線dと実線cを比較すると、周波数が5000Hzを超えたところで破線dは、実線cよりも高調波成分が急激に減少している。このことから、比較例のバスドラムの打撃音には、バスドラム10の打撃音と比較して、アタック音が含まれないことがうかがえる。
このように、本実施形態に係るバスドラム10では、ドラムヘッド12の裏面に、打面側質量付与部材13を設置して、打面側質量付与部材13の外周部を両面テープ13aでドラムヘッド12に固定している。このように、バスドラム10では、打面側質量付与部材13を用いてドラムヘッド12を重くすることで、打撃音の周波数を効率よく低くすることができ、これによって、低音を効率よく増強することができる。
また、打面側質量付与部材13の外周部だけがドラムヘッド12に固定されているため、打撃された際に、ドラムヘッド12と打面側質量付与部材13とは全体的には一体として振動するが、局部的、瞬間的には別々の挙動を生じるようになり、この挙動によって、バスドラム特有の低音感がありアタック音が目立つ打撃音を維持することができる。また、打面側質量付与部材13がドラムヘッド12の裏面に貼り付けられているため、ビータが直接に打面側質量付与部材13に接触することがなく、ビータの打撃によって打面側質量付与部材13の耐久性が低下することはない。
(第2実施形態)
図10(a)〜(c)は、本発明の第2実施形態に係るバスドラム20を示している。このバスドラム20は、胴部を構成する円筒状のシェル21と、シェル21の後部開口に取り付けられた円形のドラムヘッド22と、シェル21の前部開口に取り付けられた円形のフロントヘッド26とを備えている。ドラムヘッド22は、ヘッド部22aとフレッシュフープ22bとで構成されており、ヘッド部22aの裏面には打面側質量付与部材23が両面テープ23aによって貼り付けられている。そして、ドラムヘッド22は、シェル21の外周面に設けられた6個のラグ24と、係合突起25cを含むフープ25aとチューニングピン25bとからなる張設部25とによってシェル21の後部開口に取り付けられている。
前述した各部材のうちの、シェル21、ドラムヘッド22、打面側質量付与部材23、両面テープ23a、ラグ24および張設部25は、前述した第1実施形態におけるシェル11、ドラムヘッド12、打面側質量付与部材13、両面テープ13a、ラグ14および張設部15とそれぞれ同一の部材で構成されている。すなわち、前述したバスドラム20の構成からフロントヘッド26を除くと、バスドラム10と同一のものになる。そして、フロントヘッド26は、ヘッド部22aと同じPETのフィルムからなる円形のヘッド部26aと、フレッシュフープ22bと同じ金属製のリングからなるフレッシュフープ26bとで構成されている。
このフロントヘッド26は、6個のラグ27と張設部28とを介して、ドラムヘッド22と前後の方向を変えて同様の方法により、シェル21の前部開口に着脱可能に取り付けられる。この場合も、張設部28に備わっているチューニングピン28bのねじ部を、フープ28aに形成された係合突起28cのピン挿通穴に通してラグ27のねじ穴に螺合させることが行われ、その際に、チューニングピン28bの締め具合を変更することにより、フロントヘッド26のテンションを調節できる。なお、図10(a),(c)は、ラグ24,27および張設部25,28を除いた状態を示している。
このように構成されたバスドラム20の打面をビータで打撃すると、ドラムヘッド22は打面側質量付与部材23とともに変位する。この場合、ドラムヘッド22および打面側質量付与部材23は、前述したドラムヘッド12および打面側質量付与部材13と同様に振動する。そして、ドラムヘッド22および打面側質量付与部材23の変位によって、シェル21内の空気は圧縮され、圧縮された空気はフロントヘッド26を前方に押して変形させる。その後、ドラムヘッド22と打面側質量付与部材23およびフロントヘッド26の変形が繰り返されて振動となり、その振動から生まれる空気の振動が打撃音となって響くようになる。その際、発生する打撃音は、前述したバスドラム10の打撃音よりも低音感が増強されたものとなる。このバスドラム20のそれ以外の作用効果については、前述した第1実施形態のバスドラム10と同様である。
(第3実施形態)
図11(a)〜(c)は、本発明の第3実施形態に係るバスドラム30を示している。このバスドラム30では、フロントヘッド36のヘッド部36aに、本発明に係る空気抜き穴を構成するエアホール36bが形成されている。このエアホール36bは、ヘッド部36aの中心から56mmずれたところに設けられ、直径が100mmに設定されている。このバスドラム30のそれ以外の部分の構成については、前述したバスドラム20と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このバスドラム30によると、ヘッド部36aにエアホール36bを形成したことにより、内部の空気が外部に抜け出るようになり、打撃音の減衰が早くなる。これによって、打撃音が、前述したバスドラム20の打撃音と比較するとよりタイトな音になる。このバスドラム30のそれ以外の作用効果については、前述した第2実施形態のバスドラム20と同様である。
(第4実施形態)
図12(a)〜(c)は、本発明の第4実施形態に係るバスドラム40を示している。このバスドラム40では、フロントヘッド46におけるヘッド部46aの裏面(内面)にフロント側質量付与部材43が貼り付けられている。このフロント側質量付与部材43は、前述した打面側質量付与部材13と同一のもので構成されており、その全面が両面テープによってフロントヘッド46に固定されている。このバスドラム40のそれ以外の部分の構成については、前述したバスドラム20と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このバスドラム40によると、低音感の増強の効果を前述したバスドラム20よりもさらに大きくすることができる。このバスドラム40のそれ以外の作用効果については、前述した第2実施形態のバスドラム20と同様である。なお、フロントヘッド46は、ビータで、直接打撃される面ではないため、フロント側質量付与部材43は、フロントヘッド46の裏面でなく表面に設けてもよい。また、フロントヘッド46には、ビータとの相互作用は存在しないため、バスドラム40のように、フロント側質量付与部43の全面をフロントヘッド46に固定してもよい。また、フロント側質量付与部43は、打面側質量付与部材23のように、外周部のみを固定してもよいし、一部をランダムに固定してもよい。
(第5実施形態)
図13(a)〜(c)は、本発明の第5実施形態に係るバスドラム50を示している。このバスドラム50では、フロントヘッド56におけるヘッド部56aの裏面にフロント側質量付与部材53が貼り付けられており、そのヘッド部56aとフロント側質量付与部材53とに前後に貫通するエアホール56bが形成されている。このエアホール56bは、ヘッド部56aおよびフロント側質量付与部材53の中心から56mmずれたところに設けられ、直径が100mmに設定されている。このバスドラム50のそれ以外の部分の構成については、前述したバスドラム40と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このバスドラム50によると、ヘッド部56aおよびフロント側質量付与部材53にエアホール56bを形成したことにより、内部の空気が外部に抜け出るようになり、打撃音の減衰が早くなる。これによって、打撃音が、バスドラム40の打撃音と比較してよりタイトな音になる。このバスドラム50のそれ以外の作用効果については、前述した第4実施形態のバスドラム40と同様である。なお、この場合も、フロント側質量付与部材53は、フロントヘッド56の裏面でなく表面に設けてもよいし、フロント側質量付与部材53の一部をフロントヘッド56に固定してもよい。
(第6実施形態)
図14(a)〜(c)は、本発明の第6実施形態に係るバスドラム60を示している。このバスドラム60では、シェル61の内周面の一方(下部)に吸音部材69が取り付けられている。この吸音部材69は、厚みが40mm、前後方向の長さが150mm、シェル61の内周面の周方向に沿った長さが200mmで、密度が20kg/m3の発泡ウレタンフォームで構成されており、シェル61の内周面における前後方向の中央に接着剤により貼り付けられている。このバスドラム60のそれ以外の部分の構成については、前述したバスドラム50と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このバスドラム60によると、シェル61の内部で生じる内部共鳴音を除去することができる。これによって、バスドラム60は、心地の良い打撃音を発生することができる。このバスドラム60のそれ以外の作用効果については、前述した第5実施形態のバスドラム50と同様である。なお、この場合も、フロント側質量付与部材53は、フロントヘッド56の裏面でなく表面に設けてもよいし、フロント側質量付与部材53の一部をフロントヘッド56に固定してもよい。
また、バスドラム60の打撃音を、前述した大型バスドラムおよび第1実施形態に係るバスドラム10の打撃音とを比較するテストを行った。その結果を、図15(a)〜(c)に示している。図15(a)〜(c)には、それぞれの打撃音の時間の経過に対する打撃音の大きさの変化を表す波形を示しており、図15(a)は大型バスドラム、図15(b)はバスドラム10、図15(c)はバスドラム60の打撃音の波形をそれぞれ示している。なお、図15(a)に示した波形は、図4(a)に示した波形と同じものであり、図15(b)に示した波形は、図4(c)および図8(b)に示した波形と同じものであるが、比較しやすくするために、再度、図15に記載したものである。
これによると、図15(c)に示したバスドラム60の波形は、図15(b)に示したバスドラム10の波形と比較して、大幅にビータとドラムヘッド22との相互作用周波数が低くなっており、これによって、バスドラム60はバスドラム10よりも低音感のある打撃音が得られることが分かる。ビータとドラムヘッド22との相互作用に加えてフロントヘッド56にフロント側質量付与部材53を貼り付けていることもこの効果を増大させている。
また、バスドラム60においても初期のアタック音、高調波音は強調して発生される。これは、バスドラム10と同様、ドラムヘッド22のヘッド部22aに打面側質量付与部材23が部分的(外周部のみ)に固定されていることに起因している。また、バスドラム60は、大型バスドラムおよびバスドラム10と比較して、打撃音の減衰が早く、0.06秒程度で打撃音の持続音がなくなっている。これによって、バスドラム60は、バスドラムで一般に求められるタイトな音を発生できることが分かる。このタイトな音の発生は、ヘッド部56aとフロント側質量付与部材53とにエアホール56bが形成されていることと、シェル61に吸音部材69が取り付けられていることによる。
また、図16に、大型バスドラム、バスドラム10およびバスドラム60の打撃音におけるドラムヘッドとビータとの相互作用による振動周波数を比較した結果を示している。図16に示したように、大型バスドラムの基本周波数は120.3Hz、バスドラム10の基本周波数は171.2Hz、バスドラム60の基本周波数は139.7Hzであった。なお、図16には、図5と重複する部分があるが、各組合せで比較しやすくするために、記載している。
図17は、前述した第1実施形態の第1変形例に係るバスドラム70の要部を示している。このバスドラム70では、ドラムヘッド72におけるヘッド部72aと打面側質量付与部材73との固定部75の幅が5mmに設定されている。バスドラム70も12インチのバスドラムであり、この大きさのバスドラムでは、固定部75の幅を最小で5mmとする。この値は、張力や打撃によって、打面側質量付与部材73がヘッド部72aから剥がれない最小限の値であり、これによると、最小の固定強度で最大の効果を得ることができる。
また、図18は、前述した第1実施形態の第2変形例に係るバスドラム80の要部を示している。このバスドラム80では、ドラムヘッド82におけるヘッド部82aと打面側質量付与部材83との固定部85の幅がヘッド部82aの半径の50%に設定されている。バスドラム80も12インチのバスドラムであり、この大きさのバスドラムでは、固定部85の幅を最大でヘッド部82aの半径の50%とする。これによると、固定部85の面積を最大にして、打面側質量付与部材73がヘッド部72aから剥がれることを確実に防止しながら、低音感、アタック音を得ることができる。
すなわち、12インチのバスドラムにおいては、固定部の幅を5mmからヘッド部の半径の50%までの範囲で適宜設定することが好ましい。また、この固定部の幅の範囲は、第2実施形態〜第6実施形態のバスドラム20〜60にも適用できる。また、バスドラムの大きさが異なる場合には、その大きさに応じて固定部の幅も変更する。この場合、バスドラムの直径と固定部の幅とが略比例するように変更する。これによって、他の大きさのバスドラムに適用することができる。
図19は、前述した第1実施形態の第3変形例に係るバスドラム90の要部を示している。このバスドラム90では、ドラムヘッド92におけるヘッド部92aと打面側質量付与部材93との固定部95が、外周部の全周でなく一定間隔を保った複数の部分で構成されている。この固定部95は、全周の50%の部分に設けられ、幅は10mmに設定されている。バスドラム90も12インチのバスドラムであり、この大きさのバスドラムでは、前述した固定部95で充分な効果を得ることができる。この固定部95も第2実施形態〜第6実施形態のバスドラム20〜60に適用できる。
図20は、前述した第1実施形態の第4変形例に係るバスドラム100の要部を示している。このバスドラム100では、ドラムヘッド102におけるヘッド部102aと打面側質量付与部材103との固定部105が、外周部で一定間隔を保った複数の部分と、その内部に位置する複数の部分とで構成されている。この固定部105は、前述した固定部95と同じに構成された部分と、内部に位置する部分とで構成されており、各部分を構成する小さな領域はそれぞれ同じ大きさに形成されている。また、固定部105の内部側に位置する部分は、ドラムヘッド102におけるビータで打撃される中央部分は避けてやや外周側に配置されている。バスドラム100も12インチのバスドラムであり、この大きさのバスドラムでは、前述した固定部105で充分な効果を得ることができる。この固定部105も第2実施形態〜第6実施形態のバスドラム20〜60に適用できる。
図21は、前述した第1実施形態の第5変形例に係るバスドラム110の要部を示している。このバスドラム110では、ドラムヘッド112におけるヘッド部112aと打面側質量付与部材113との固定部115が、外周部側部分でランダムに配置された複数の部分で構成されている。これによっても充分な効果を得ることができる。この固定部115も第2実施形態〜第6実施形態のバスドラム20〜60に適用できる。さらに、他の変形例として、吸音部材69を第1実施形態〜第5実施形態のバスドラム10〜50および各変形例において用いてもよい。
また、本発明に係るバスドラムは、前述した各実施形態や各変形例に限定するものでなく、さらに変更して実施できるものである。例えば、打面側質量付与部材13,23等やフロント側質量付与部材43,53は、一枚のものでなく複数枚のものを重ねて使用してもよい。また、打面側質量付与部材13,23等やフロント側質量付与部材43,53を構成する材料は、ニトリルゴムに限らず、他のゴムやエラストマー等で構成することができる。要は、弾性や可撓性を備えたシート材料であって、ヘッド部12a,13a等の振動を阻害することなく質量を増加できるものであればよい。
また、打面側質量付与部材13,23等やフロント側質量付与部材43,53のヘッド部13aやヘッド部46aへの固定方法は、両面テープ13a等を用いた粘着に限らず、接着剤を用いて固定してもよいし、リベットやステープラーの針等の固定部材を用いて固定してもよい。さらに、ヘッド部12a,13a等を構成する材料としては、PETフィルムに限らず、PETフィルムと同様の性質を持つ他の高分子フィルムを用いてもよい。また、吸音部材69としては、発泡ウレタンフォームの他、グラスウール等繊維系の材料やスポンジ等を用いることができる。
さらに、打面側質量付与部材13が貼り付けられたドラムヘッド12等は、予め、バスドラムに組み込まれたものでなく、別途組み込みが可能にして用いることができる。この場合、複数種類のドラムヘッドを準備して、任意のものを使用に応じて用いることが好ましい。また、打面側質量付与部材13等についても、ドラムヘッドに固定される部分に、粘着剤や接着剤を取り付けた打面側質量付与部材を複数準備して、使用に応じて、任意の打面側質量付与部材を選択してドラムヘッドに固定することができる。
これらの方法を用いると、使用の態様が大幅に広がり使い勝手のよいものになる。さらに、前述した各実施形態や変形例では、12インチの小型バスドラムを中心に説明したが、本発明に係るバスドラムは、サイズに拘わらず小型のバスドラムから大型のバスドラムまで適用できることは言うまでもない。また、バスドラム10等のそれ以外の部分の構成についても、本発明の技術的範囲内で、適宜、変更して実施することが可能である。
10,20,30,40,50,60,70,80,90,100,110…バスドラム、11,21,61…シェル、12,22,72,82,92,102,112…ドラムヘッド、13,23,73,83,93,103,113…打面側質量付与部材、26,36,46,56…フロントヘッド、36b,56b…エアホール、43,53…フロント側質量付与部材、69…吸音部材。

Claims (9)

  1. 円筒状のシェルと、
    前記シェルの一方の開口に取り付けられて打面を構成するドラムヘッドと
    を備えたバスドラムにおいて、
    前記ドラムヘッドの裏面の有効可動部全面に、弾性を備えたシートからなる打面側質量付与部材を設置して、前記打面側質量付与部材の外周側部分領域のみを固定領域として前記ドラムヘッドに固定し、
    前記ドラムヘッドと、前記打面側質量付与部材との固定部が、周方向に一定間隔を保った複数の部分で構成されていることを特徴とするバスドラム。
  2. 円筒状のシェルと、
    前記シェルの一方の開口に取り付けられて打面を構成するドラムヘッドと
    を備えたバスドラムにおいて、
    前記ドラムヘッドの裏面の有効可動部全面に、弾性を備えたシートからなる打面側質量付与部材を設置して、前記打面側質量付与部材の外周側部分領域のみを固定領域として前記ドラムヘッドに固定し、
    前記ドラムヘッドと、前記打面側質量付与部材との固定部が、周方向に一定間隔を保った複数の部分と、その内部に位置する複数の部分とで構成されていることを特徴とするバスドラム。
  3. 円筒状のシェルと、
    前記シェルの一方の開口に取り付けられて打面を構成するドラムヘッドと
    を備えたバスドラムにおいて、
    前記ドラムヘッドの裏面の有効可動部全面に、弾性を備えたシートからなる打面側質量付与部材を設置して、前記打面側質量付与部材の外周側部分領域のみを固定領域として前記ドラムヘッドに固定し、
    前記ドラムヘッドと、前記打面側質量付与部材との固定部が、ランダムに配置された複数の部分で構成されていることを特徴とするバスドラム。
  4. 前記打面側質量付与部材が複数枚重ねて用いられている請求項1ないし3のうちのいずれか一つに記載のバスドラム。
  5. 前記シェルの他方の開口にフロントヘッドを取り付けたことを特徴とする請求項1ないし4のうちのいずれか一つに記載のバスドラム。
  6. 前記フロントヘッドに空気抜き穴を設けたことを特徴とする請求項5に記載のバスドラム。
  7. 前記フロントヘッドの表面および裏面の少なくとも一方の有効可動部全面に、弾性を備えたシートからなるフロント側質量付与部材を設置して、前記フロント側質量付与部材の少なくとも一部を前記フロントヘッドに固定したことを特徴とする請求項5に記載のバスドラム。
  8. 前記フロントヘッドおよび前記フロント側質量付与部材に空気抜き穴を設けたことを特徴とする請求項7に記載のバスドラム。
  9. 前記シェルの内周面の一部に吸音部材を配置したことを特徴とする請求項1ないし8のうちのいずれか一つに記載のバスドラム。
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