JPS5855422Y2 - ドラムヨウヘツド - Google Patents

ドラムヨウヘツド

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Publication number
JPS5855422Y2
JPS5855422Y2 JP1975167965U JP16796575U JPS5855422Y2 JP S5855422 Y2 JPS5855422 Y2 JP S5855422Y2 JP 1975167965 U JP1975167965 U JP 1975167965U JP 16796575 U JP16796575 U JP 16796575U JP S5855422 Y2 JPS5855422 Y2 JP S5855422Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
resin
drum
film
drum head
Prior art date
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Expired
Application number
JP1975167965U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5280637U (ja
Inventor
雄二 斉藤
久芳 内山
Original Assignee
ヤマハ株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by ヤマハ株式会社 filed Critical ヤマハ株式会社
Priority to JP1975167965U priority Critical patent/JPS5855422Y2/ja
Publication of JPS5280637U publication Critical patent/JPS5280637U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案はドラム用ヘッドに関する。
多種の楽器を用いて演奏を行う場合において、ノズムセ
クションを担当するもののうち主なるものとしてドラム
がある。
このドラムは円筒状胴体の両端面に膜(ヘッド)を張設
したもので、前記ヘッドは音質に最も重大な影響を与え
るものである。
従来、このヘッドには鹿、牛、山羊、馬などの獣皮が用
いられたが、機械を用いて大量生産することができない
ため、近年これに変わるものとしてポリエステル樹脂、
ポリカーボネート樹脂等のフィルムから成る合成樹脂が
用いられるようになってきている。
これは温湿度による影響をはとんど受けないことから、
気候条件、周囲条件によって音の高さや音色が変わる心
配のないものである。
ところでこのようなドラムをたとえばスティック等で打
撃した場合、ヘッドは複雑に振動することが知られてい
る。
たとえばヘッド面における一本あるいはそれ以上の直径
が節線(振動しない線)となり、これにより分割された
各膜面が交互に上下振動したりする。
そしてさらにはヘッド周辺部と同心円をも節線となって
複雑な倍音が発生するのである。
そこで、このような不規則な倍音の発生を弱め基音およ
び規則的な倍音を強調させるために、ヘッド表面の中央
部にたとえばポリエステルのようなシール材を貼って、
ここの部分の質量を増加させているものもある。
つまりこのようにすれば、ヘッド周辺部が節となって中
央部が最大変位となるようにヘッド全体が1つとなって
振動することから基音が強調されるのである。
しかしながら、前記シール材はある厚さをもっており、
しかもヘッド表面に接着剤で貼らさ゛るをえないので、
その端部面とヘッド面において生じる段差部にスティッ
クがあたる可能性が往々にしである。
するとドラム本来の音がでない場合もあり、また演奏者
のリズムの調子をくるわせることにもなるという欠点を
有する。
さらに前記段差部は外観上はっきりと視覚できるもので
あることから、美観を損なうという欠点をも有する。
したがってこの考案はこのような欠点を除いたものであ
り、ヘッド面上に段差を生じさせることなく基音を強調
させるドラム用ヘッドを提供するものである。
このような目的を達成するためにこの考案は樹脂フィル
ムからなるヘッドの裏面に接着性のよい物質を塗装ある
いは印刷し、ヘッドの周辺部と中央部との質量が異なる
ようにしたものである。
以下実施例を用いて詳細に説明する。
第1図はこの考案に係るドラム用ヘッドの一実施例を示
す説明図で゛ある。
同図はたとえば゛ドラムセットの1つであるパスドラム
の分解斜視図であり、たとえば木材製の円筒状胴体1が
あり、この周側面には複数個のネジ受はラグ2が設けら
れている。
そして前記円筒状胴体1の両端面に張設されるべきヘッ
ド3がある。
このヘッド3はたとえばポリエステル樹脂あるいはポリ
カーボネート樹脂等からなる透明フィルムからなってい
る。
このヘッド3の裏面には例えば、ポリブタジェンボイル
変成樹脂(以下GQ樹脂という)とポリブタジェンウレ
タン変成樹脂(以下TP樹脂という)との混合樹脂から
なる皮膜4が塗装あるいは印刷により形成されている。
前記GQ樹脂はブタジェンをリビング重合させた粘調な
液状プレポリマに独持の方法により一〇H基、−COO
H基等の官能基を導入した変性樹脂で前記プレポリマの
乾燥性と相容性を改善したものである。
また前記TP樹脂は前記プレポリマにウレタン変性させ
たポリイソシアネート樹脂でプレポリマの常乾性および
物性を改善したものである。
この樹脂はウレタン結合と2重結合の架橋によって優れ
たウレタン塗料をつくることができる。
GQ樹脂とTP樹脂との混合樹脂からなる皮膜4をヘッ
ド3裏面に形成するにはそれぞれの樹脂の1種類である
GQ樹脂、TP樹脂とそれからウレタン結合ナとをそれ
だれ適当な割り合いで配合したものをたとえばスプレー
塗装あるいは印刷し、その後熱処理をして乾燥させる。
前記円筒状胴体1の外径よりやや大きな内径を有する押
枠5があり、この押枠5は前記ヘッド5の周端部を介し
て円筒状胴体1の端面に嵌着されるようになっている。
そしてこの押枠5には枠止め金具6が引掛られており、
これに通された丁字形のバンドル7のロッド8の先端部
に設けられたネジ部9が前述したネジ受はラグ2にネジ
着されることによって前記押枠5が円筒状胴体1の端面
に嵌着され、これによりヘッド3は大きな張力を保持し
たまま張設される。
このようにヘッド中央部にGQ樹脂とTP樹脂との混合
樹脂からなる皮膜を塗装しておけば、ヘッドの中央部の
質量が大きくなり、これにより中央部が最大変位となる
ようにヘッド全体が1つとなって振動し、基音が強調さ
れる。
そして前記皮膜はヘッドの裏面に形成されているため、
打撃を行なうヘッド表面は平面形状を保つことができる
したがって従来のように、ヘッド面とシール材の端部面
において生ずる段差部にスティック等があたることはな
く、これによりドラム本来の音がでないといったことや
、演奏者のリズム調子をくずすといったこともなくなる
また前記段差部はヘッド裏面に形成されているため、こ
の段差部は外観からははっきりと認識できることはない
そのため美観を損なうことはなくなる。
さらにこの実施例に述べるように皮膜材としてGQ樹脂
とTP樹脂との混合樹脂を用いれば、この混合樹脂はた
とえばポリエステル樹脂等からなるヘッドに強固に接着
する性質を有することから、ヘッドを打撃している際に
剥れを生ずるといったことはない。
さらに前記混合樹脂からなる皮膜は透明度の高いもので
、かつ接着剤を用いず塗装等によって形成することがで
きるので、ヘッドもやはり透明度の高い材質であった場
合、2層により透明度が損なわれるといったことはなく
なる。
この実施例ではヘッドの材料としてポリエステル樹脂あ
るいはポリカーボネート樹脂を用いているものであるが
、この材料に限らず他の樹脂フィルムであってもよい。
またこの実施例では皮膜材としてGQ樹脂およびTP樹
脂との混合樹脂を用いているが、必ずしもこの材料に限
らず、塗装あるいは印刷によりかつヘッドと接着性の強
固な物質であればよい。
さらにこの実施例ではヘッドに皮膜を形成する場合は普
通第2図で示すようにヘッド3と皮膜4のそれぞれの面
境界に段差を生じるものであるが、塗装あるいは印刷の
工夫により第3図で示すように皮膜4の表面をなだらか
に形成して段差を生じないようにしてもよい。
また皮膜4はヘッド中央部のみに形成しているものであ
るか゛、第4図に示すように裏面全面に形成しかつ中央
部は盛り上がらせた形状であってもよい。
また第5図で示すようにヘッド3周辺に皮膜4を形成し
ても音質的に変った効果を出すことができる。
また第6図で示すように印刷で同心円状に複数の皮膜4
を形成してもよい。
要はヘッドの中央部と周辺部との質量が異なるようにで
きればよい。
以上述べたようにこの考案によるドラム用ヘッドによれ
ばヘッド面上に段差を生じさせることなく基音および規
則的な倍音を強調させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案によるドラム用ヘッドの一実施例を示
す説明図、第2図乃至第6図はヘッド面に皮膜を形成す
る種々の形態を示す断面図である。 1・・・・・・円筒状胴体、2・・・・・・ネジ受はラ
グ、3・・・・・・ヘッド、4・・・・・・皮膜、5・
・・・・・押枠、6・・・・・・枠止め金具、7・・・
・・・バンドル、8・・・・・・ロッド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 樹脂フィルムからなるヘッドの裏面にヘッドの肩辺部と
    ヘッドの中央部との質量が異なるように接着性のよい物
    質を塗着したことを特徴とするドラム用ヘッド。
JP1975167965U 1975-12-15 1975-12-15 ドラムヨウヘツド Expired JPS5855422Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1975167965U JPS5855422Y2 (ja) 1975-12-15 1975-12-15 ドラムヨウヘツド

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JP1975167965U JPS5855422Y2 (ja) 1975-12-15 1975-12-15 ドラムヨウヘツド

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Publication Number Publication Date
JPS5280637U JPS5280637U (ja) 1977-06-16
JPS5855422Y2 true JPS5855422Y2 (ja) 1983-12-19

Family

ID=28646572

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1975167965U Expired JPS5855422Y2 (ja) 1975-12-15 1975-12-15 ドラムヨウヘツド

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5747884B2 (ja) * 2012-09-13 2015-07-15 ヤマハ株式会社 バスドラム
JP5751229B2 (ja) * 2012-09-13 2015-07-22 ヤマハ株式会社 アコースティックドラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS48112320U (ja) * 1972-03-30 1973-12-22

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JPS5280637U (ja) 1977-06-16

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