JP3615043B2 - ドラムヘッド及びこのドラムヘッドを用いた消音ドラム、消音スネアドラム - Google Patents
ドラムヘッド及びこのドラムヘッドを用いた消音ドラム、消音スネアドラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP3615043B2 JP3615043B2 JP02351298A JP2351298A JP3615043B2 JP 3615043 B2 JP3615043 B2 JP 3615043B2 JP 02351298 A JP02351298 A JP 02351298A JP 2351298 A JP2351298 A JP 2351298A JP 3615043 B2 JP3615043 B2 JP 3615043B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drum
- head
- head member
- sound
- snappy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、練習用に適したドラムヘッド及びこのドラムヘッドを用いた消音ドラム及び消音スネアドラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に用いられているアコースチックドラム、スネアドラムは叩く強さの違いによる音量のダイナミックレンジが大きく(音量の変化幅が大きく)、また単に音量が変化するだけでなく叩く強さによって音色も変化する。弱く叩いた場合はソフトな耳障りの良い音色であるが、強く叩くにしたがって音の高域成分が増えてエッジのきいた衝撃音となる。
【0003】
また、打面(ドラムヘッド)の叩く場所の違いによっても音量と音色が変化する。中央部を叩いた場合は比較的大きな音量と音の低域成分が多い太い音色であるが、端の方に行くにしたがって音量が下がり、音色も低域成分が減って高域成分が増えた硬い音色になっていく。
また、叩くスティックの種類の違いによって音色が以下のように変化する。最も多く使われる棒状の木製スティックは、打面に当たる先端部分が硬く、音も比較的硬い音色となる。マレットと呼ばれる、先端部分にゴム、毛糸、フェルトなどの柔らかい材質を用いたスティックで叩くとアタック感の少ない丸みのある音色が得られる。またブラシと呼ばれる、先端が鋼線やナイロンの材質によるブラシ状になったスティックで叩くと、アタックにノイズ成分が含まれたソフトな音色で、音量も比較的小さなものになる。
【0004】
演奏者はリズムを刻むのと同時にこれらの音量と音色変化を利用して演奏表現を行う。
以上説明したように、ドラム、スネアドラムを演奏するには叩くタイミングから叩く位置、楽音に適したスティックを選択しそれにふさわしい叩き方をする等、習得すべき項目が多く、これらを習得するには練習に頼らなければならない。
【0005】
従来よりドラムの練習を行うための道具として、練習パッドと練習用ミュートカバーがある。練習パッドのひとつの例として、ゴムまたはウレタンスポンジなどで作られた打面を持ち、それらの素材による反発を利用して実際のドラムのドラムスティックの跳ね返り具合(叩き心地)に近い感触を得ているような練習パッドがある。また別の例として、実際のドラムヘッドをドラムと同じように張り、ヘッドの裏面(ドラム胴の内部)にウレタンスポンジ等の詰め物をしてヘッドの振動を裏面からミュートして音が出ないようにした構造の練習パッドがある。どちらの例も音量はアコースチックドラムに比べて小さくなり、叩いた際のスティックの跳ね返りもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこれらの練習パッドの音色は、ドラムとは似ても似つかないもので、文字どおりゴムやスポンジを叩くような「トコトコ」「ポソポソ」という音でありサステーン(音の余韻)も無く、叩き方の違いや叩く場所による音色変化や、スティックの種類の違いによる音色の差も無いため、演奏表現力を上達させるような練習は出来ないので本当の意味でのドラムの練習にはならない。また叩いた際のスティックの跳ね返り(叩き心地)が、打面の素材であるゴムやスポンジの反発の感触であり、実際のドラムを叩いた際に感じる、張力によって張られている膜状のヘッドで生じる跳ねるような反発の感触とは異なり、この点でも使用に違和感がある。ドラムヘッドを張ったタイプの練習パッドにおいてもヘッドの振動と反発はその下のウレタンスポンジ等の詰め物によってミュートされているため、スティックの跳ね返りの感触としてはヘッドの下のスポンジの反発の感触となってしまう。
【0007】
練習用ミュートカバーは、アコースチックドラムのヘッド表面にラバーもしくは布状のカバーを取り付けて消音するもので、ヘッドの振動を表面からミュートすることで音量を落とす方法である。ドラムに練習用ミュートカバーを取り付けると、音量は小さくなるが同時にサステーンと音色を奪い、もはやドラムの音色とは言えない音になってしまう。演奏表現力という点でも、叩く強さや場所による音色変化がなくなり、また叩く表面をカバーが覆うのでスティックの種類の違いによる音色変化もほとんど無く、叩いた際のスティックの跳ね返り(叩き心地)の感触も違うものになってしまう。したがってこの場合も本当の意味でのドラムの練習にはならない。
【0008】
従って本来の練習を行なうにはアコースチックドラム及びアコースチックスネアドラムを使って練習するのが上達の近道であるが、アコースチックドラム及びアコースチックスネアドラムは音量が大きく、一般家庭で練習することができない不都合がある。従って練習場所の確保がドラム奏者の悩みの種になっている。
この発明の目的は、ドラム及びスネアドラムとしての機能(音色、サステーン、叩き心地、叩く強さや場所やスティックの違いによる音色変化、等の楽器としての機能)を持ち、しかも一般家庭でも練習を行うことができる消音機能を持つドラムヘッド及びこのドラムヘッドを用いた消音ドラム、消音スネアドラムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明ではドラムヘッドとして金網または硬度が硬い材質の線材で編んだ網状体を用いて、自体は発音性を持たない網状のドラムヘッドをドラムの胴に張る構造とした。網状ドラムヘッドの材料となる線材は、質量と剛性を持っている硬質な材質が望ましく、銅線や真鍮線のように軟質で伸びやすい性質のものはふさわしくない。主に金網が考えられ、金網の中でも剛性が高い例えばステンレス鋼線、ピアノ線、ニッケル線等を用いることができる。また上記の特性を持っている材質であれば、金属以外でも例えばカーボン繊維のように剛性の高い材質の線材で編んだ網状体でもよい。
【0010】
網状ドラムヘッドは叩かれて振動しても、空気を透過させるのでヘッド自体はほとんど発音しないが、ヘッドの材料である線材は材料自体が質量と剛性を持っているため材料内部を伝わる振動の損失が比較的小さく、叩かれた振動は素早くヘッド全体に伝わりドラムの胴を振動させる。このため消音ドラム全体としてはアコースチックのドラムと同じような音の立ち上がりを持ちつつ、アコースチックドラムよりも小さな音量で響く。
【0011】
また線材が網状体に編まれていることによってヘッド全体の振動形態はアコースチックのドラムヘッドと同じように膜状の振動形態で振動する。
消音効果を測定したところ、アコースチックドラムと比較して−23dBの音量差であった。(50cm離れたところで測定。アコースチックドラム=108dBに対して発明の消音ドラムは85dB)これは音量レベルで14分の1、音のエネルギーで約200分の1の消音効果である。
【0012】
従って、この発明の消音ドラムによれば発音する音量はアコースチックドラムに比べて非常に小さいにもかかわらず、スティックによってヘッドを叩く強さや叩く場所を変えるとこれに伴って音色が変化し、またスティックの種類を変えるとそれに伴い音色も変化するので、あたかもアコースチックドラムを叩いているのと間違える程アコースチックドラムに近い演奏表現力を得ることができる。
【0013】
また、網状ドラムヘッドはアコースチックドラムと同じように張力を与えて張られていることで、スティックで叩いた際の跳ね返り(手が受ける感触)は膜状の振動形態から生じる跳ねるような反発の感触であり、これによりアコースチックドラムと同じ演奏感(叩き心地)を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1にこの発明によるドラムヘッドの一例を示す。図中10はこの発明によるドラムヘッドの全体を指す。この発明によるドラムヘッド10の特徴はヘッド部材11を網状体によって構成した点である。網状を構成する線材としては例えばステンレス鋼線、ピアノ線、ニッケル線等のように適度の質量と剛性を合せ持つ金属線とすることができ、いわゆる金網を用いることができる。
【0015】
金網から成るヘッド部材11を円形に切り取った後にプレス等によって周縁を折曲げて皿状に形成し、更にその周縁にリング12を取付ける。このリング12によってドラムヘッド10をドラムに装着した場合に、このリング12を架張手段に係合させ、ヘッド部材11に張力が与えられる。
リング12は例えば図2に示すような断面形状を持つアルミの押出型材をリング形状に加工し、ヘッド部材11の周縁をリング12に形成された凹溝12Aに挿入し、凹溝12Aの開口部分を加締ることによりヘッド部材11を挟み込み、ヘッド部材11とリング12とを一体化してドラムヘッド10を構成する。
【0016】
図3及び図4に図1に示したドラムヘッド10を胴に装着して消音ドラム20を構成した実施例を示す。この発明による消音ドラム20は円筒状の胴21と、この胴21の一方の開口面に張り渡され網状体によってヘッド部材11を構成したドラムヘッド10と、このドラムヘッド10を構成するヘッド部材11に張力を与える架張手段30とによって構成される。
【0017】
架張手段30はリング状のフープ31と、このフープ31の周縁に突出して形成した係合突起31Aと、胴21の周面に装着したラグ32と、係合突起31Aに形成した貫通孔を貫通しラグ32に形成したネジ孔に螺合させてフープ31に胴21の軸芯方向に偏倚力を与えるテンションボルト33とによって構成される。胴21及び架張手段30は従来から用いられているアコースチックドラムのそれをそのまま用いることができる。従って従来から用いられているアコースチックドラムのドラムヘッドを図1に示したドラムヘッド10に交換するだけで消音ドラムを構成することができる。
【0018】
架張手段30を構成するテンションボルト33をラグ32にネジ込み、フープ31を胴21の軸芯に沿って下方に移動させると、ドラムヘッド10を構成するリング12も下向に移動され、この移動によってドラムヘッド10を構成するヘッド部材11に張力が与えられ、その張力を高めるとヘッド部材11の固有振動の周波数は漸次高い周波数に移動する。胴21の下方の開口面はこの例では開放状態とした場合を示す。
【0019】
以上説明したこの発明による消音ドラム20によればドラムヘッド10を構成する網状のヘッド部材11を叩くと、ヘッド部材11は網目であるため空気を自由に透過させるからヘッド部材11自体が音を発生することはなく、実際にはヘッド部材11の振動が胴21に伝わり、胴21が振動してわずかにドラムの音を生成させることができる。このドラムの音は通常のドラムの音と比較して充分小さく、近隣に迷惑を掛ける程の音量ではない。
【0020】
然もこの発明による消音ドラムによればテンションボルト33を調整し、ドラムヘッド10の張り具合を調整することにより、ドラムヘッド10の固有振動周波数を通常用いられているドラムと同様に任意の周波数に設定することができる。
更に、スティックで叩く場合に、叩く位置によって例えばドラムヘッド10の中心部と周縁部とで音の周波数が変化する。従って通常のドラムを演奏する奏法と同じ奏法で練習を行なうことができる。
【0021】
ここでドラムヘッド10を構成するヘッド部材11の材質、網目の大きさ等を変えることにより音質を変えることができる。
実験▲1▼;直径が10インチの胴に0.22mmφのステンレス鋼線のメッシュ#30(1インチ内に存在する目の数)を用いた金網ヘッドを張ったところ、低域から高域まで含んだ自然なドラムらしい音色が得られた。また張力を変化させた場合、音程もバスドラムからハイピッチのタムの音まで幅広い音域が得られた。
【0022】
実験(2);細かい網目0.14mmφのステンレス鋼線のメッシュ#50を用いた金網ヘッドを張ったところ、特定の高域倍音が多く低域が少ない薄い材質のドラムヘッドを張った例えばタンバリンの音に近い音色が得られた。
実験(3);荒い網目の0.29mmφのステンレス鋼線のメッシュ#16を用いた金網ヘッドを張ったところ、金属質な倍音を多く含んだメタル・パーカッションのような音色が得られた。
【0023】
実験▲4▼;網状ヘッドの材質を各種変えて実験したところ、硬質な材質を選択する程、叩いて出る音の立ち上がりが速く音色も硬い音になった。
また軟質樹脂を被服した金属線を用いた場合には、金属質な倍音が低減した音色が得られた。また、金属線を金網にした後で、樹脂をコーティングしても同じ効果が得られた。
【0024】
実験▲5▼;胴21の材質を各種変えて実験したところ、音色が変わることが解った。例えば金属の胴を用いたところ、高域が強調された音の立上りがシャープな硬めの音色が得られた。本製の胴を用いたところ、太くて丸みのある音色が得られた。
図5及び図6はこの発明による消音スネアドラムの一実施例を示す。図5及び図6に示す40はこの発明による消音スネアドラム内全体を指す。図5及び図6に示した消音スネアドラム40は図3及び図4に示した消音ドラム20にスナッピー41を装着して消音スネアドラム40を構成した場合を示す。このためこの実施例では網状のヘッド部材11によって構成したドラムヘッド10の裏側に近接させてスナッピー41を配置する。
【0025】
スナッピー41をドラムヘッド10に近接させて配置するために胴21の上部開口部分を取囲む周縁に切溝22,23を形成し、この切溝22と23に帯状のスナッピー支持体42,43を挿入し、切溝22と23によってスナッピー支持体42と43が切溝22と23の内部で自由に摺動できるように構成する。従って切溝22と23の上にドラムヘッド10を装着しても支持体42と43はドラムヘッド10に邪魔されずに摺動し、スナッピー41を張った状態と緩めた状態に設定することができる。44はスナッピー41を張った状態(スナッピーオン)と緩めた状態(スナッピーオフ)に操作するストレイナーを示す。このストレイナー44はレバー45を下向に回動させると支持体43に張力が与えられ、スナッピーオンの状態に設定され、図6に示すように網状のヘッド部材11に接触した状態に設定される。またレバー45を図5に示す状態から上向に回動させると、スナッピーオフの状態に設定されスナッピー41を図7に示す状態に設定することができる。
【0026】
図6に示したスナッピーオンの状態でヘッド部材11を叩くと、網状のヘッド部材11が振動し、その振動によって胴21をも振動させてドラムの音を発生させる。これと共にスナッピー41も振動し、「ジャラジャラ」と言うスナッピー音を発生させる。この場合、スナッピー41は単に網状のヘッド部材11に当るだけであるからスナッピー音も小さく、耳障りに聴えることはない。
【0027】
図8及び図9はこの発明による消音スネアドラム40の他の実施例を示す。この実施例では胴21の裏側にも網状のヘッド部材11Bを装着し、このヘッド部材11Bに近接してスナッピー41を装着した構造とした場合を示す。図8は表側から見た図、図9は裏側から見た図を示す。図9に示すように裏側のフープ31に互に180°対向させて切欠31Bを形成し、この切欠31Bを通じてスナッピー41を支持する支持体42と43を胴21の外側に導出し、一方の支持体42は胴21の外周に固定具(特に図示しない)で固定すると共に、他方はストレイナー44に装着し、張った状態と緩めた状態に設定できるように構成することができる。
【0028】
このように構成した場合も表側のヘッド部材11Aを叩くことにより、胴21が振動し、弱いドラムの音が発生すると共に、胴21の振動が裏側のヘッド部材11Bに伝達され、ヘッド部材11Bが振動する。この振動によりスナッピー41も振動し、ヘッド部材11Bに振動的に接触するからスナッピー音が発生する。この場合に発生するスナッピー音も網状のヘッド部材11Bに接触して発生するものであるから、スナッピー41自体と網状のヘッド部材11Bから発生する音だけであるから音は充分小さい。尚、裏側のヘッド部材11Bは表側のヘッド部材11Aと網目の大きさ、材質等を異ならせスナッピー音の音質を調整することも考えられる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によるドラムヘッド及び消音ドラム、消音スネアドラムによれば、硬度が硬い材質の線材で編んだドラムヘッド10を胴21に張る構造としたから、叩く強さや叩く場所で変化する音色を小さな音量で発生させることができる。また、スティックの種類を変えればそのスティックに対応した音色の音を発生する。つまり演奏技術によってドラムヘッド10の振動を自在に制御することができ、その振動の変化を音の変化として発現することができる。
【0030】
また、消音スネアドラムでは演奏者はアコースチックスネアドラムで行うのと同じ感覚でスナッピー41の当たり具合を調整して好みの音色を作ったり、スナッピー41をオフしたりすることができる。
これらの結果、この発明による消音ドラム及び消音スネアドラムによればアコースチックドラム及びアコースチックスネアドラムの奏法と何等変わることなく演奏することができるので演奏表現力を上達させる練習が可能である。しかも音量が小さいから気兼ね無く叩けるので上達も速く、特に練習場所が防音設備のない一般住宅でも近所に迷惑をかけることなく充分に練習することができる。
【0031】
更に、網状ドラムヘッドは空気による制動作用を受けることなく振動することができるので、余韻の長い振動(長いサスティーン)を得ることができる。また、ドラムヘッド10は材料それ自体に剛性があるので加張手段30による張力が低くても余韻の長い振動を得ることができる。つまり、口径の小さい胴21に低い張力で張られたドラムヘッド10でも、音程が低くサスティーンが長いドラム音を得ることができる。
【0032】
よって小口径のドラムでありながら、大口径のドラム音を発生させることができる利点が得られる。
また、この発明によるドラムヘッド10によれば通常用いられているアコースチックドラム或はアコースチックスネアドラムのドラムヘッドと同様の構造としたからドラムヘッドを交換するだけで消音ドラム或は消音スネアドラムを構成することができる。この結果、練習時だけドラムヘッドを交換すればよく、ドラムの大部分を練習用と演奏用に兼用することができるため、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるドラムヘッドの構造を説明するための斜視図。
【図2】図1に示したドラムヘッドの細部の構造を説明するための断面図。
【図3】図1に示したドラムヘッドを用いたこの発明の消音ドラムを説明するための斜視図。
【図4】図3の断面図。
【図5】この発明による消音スネアドラムの構造を説明するための分解斜視図。
【図6】図5に示した消音スネアドラムの要部の構造を説明するための断面図。
【図7】図5に示した消音スネアドラムの要部の構造を説明するための断面図。
【図8】この発明による消音スネアドラムの変形実施例を説明するための斜視図。
【図9】図8の裏側の構造を説明するための斜視図。
【符号の説明】
10 ドラムヘッド
11 ヘッド部材
12 リング
20 消音ドラム
21 胴
30 架張手段
31 フープ
32 ラグ
33 テンションボルト
40 消音スネアドラム
41 スナッピー
42,43 支持体
44 ストレイナー
45 レバー
Claims (5)
- 円筒状の胴の外径より大きい内径を持つリングと、このリングによって周縁が支持されたヘッド部材とを具備して構成され、上記ヘッド部材が上記胴の一方の開口面に張り渡され、上記リングに上記胴の軸芯方向に向う偏倚力が与えられて上記ヘッド部材に張力を与えて用いられるドラムヘッドにおいて、
上記ヘッド部材を1インチ内に存在する目の数が16〜50の鋼線で編んだ網状体によって構成したことを特徴とするドラムヘッド。 - 請求項1記載のドラムヘッドを構成するヘッド部材を円筒状の胴の一方の開口面に、張り渡した構造としたことを特徴とする消音ドラム。
- 請求項2記載の消音ドラムにおいて、上記ヘッド部材を張り渡した開口面の裏側の開口面にも上記ヘッド部材と同等のヘッド部材を張り渡した構造としたことを特徴とする消音ドラム。
- 請求項2記載の消音ドラムにおいて、上記網状のヘッド部材の裏側にスナッピーを配置した構造としたことを特徴とする消音スネアドラム。
- 請求項3記載の消音ドラムにおいて、上記裏側の開口面に張渡したヘッド部材に近接してスナッピーを配置した構造としたことを特徴とする消音スネアドラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02351298A JP3615043B2 (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | ドラムヘッド及びこのドラムヘッドを用いた消音ドラム、消音スネアドラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02351298A JP3615043B2 (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | ドラムヘッド及びこのドラムヘッドを用いた消音ドラム、消音スネアドラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11219168A JPH11219168A (ja) | 1999-08-10 |
JP3615043B2 true JP3615043B2 (ja) | 2005-01-26 |
Family
ID=12112513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02351298A Expired - Fee Related JP3615043B2 (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | ドラムヘッド及びこのドラムヘッドを用いた消音ドラム、消音スネアドラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3615043B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2006210508A1 (en) * | 2005-02-04 | 2006-08-10 | Robert Lerner | Drum structures having turn-on drumhead tuning and spherical acoustic chambers |
US7642439B2 (en) | 2005-09-08 | 2010-01-05 | Yamaha Corporation | Electronic drum and its drum head |
JP5630618B2 (ja) * | 2012-07-27 | 2014-11-26 | ヤマハ株式会社 | スネアドラム |
CN110517652A (zh) * | 2019-07-25 | 2019-11-29 | 天津优尼柯乐器有限公司 | 一种带消音装置的耐用型架子鼓 |
CN110580891B (zh) * | 2019-07-25 | 2022-12-02 | 天津优尼柯乐器有限公司 | 一种便于消音的练习用架子鼓底鼓 |
JP7279946B2 (ja) * | 2020-10-09 | 2023-05-23 | 星野楽器株式会社 | スネアドラム用練習パッド |
-
1998
- 1998-02-04 JP JP02351298A patent/JP3615043B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11219168A (ja) | 1999-08-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7968780B2 (en) | Method and apparatus for optimizing sound output characteristics of a drum | |
EP2709099B1 (en) | Bass drum | |
US7488887B2 (en) | Percussion-instrument pickup and electric percussion instrument | |
US7582820B2 (en) | Method and apparatus for optimizing sound output characteristics of a bass drum | |
US5492047A (en) | Sound muffling, tone maintaining drum practice apparatus | |
JP3639103B2 (ja) | 消音シンバル、電気シンバル及び消音ハイハットシンバル | |
US20040025663A1 (en) | Electronic percussion system and electronic percussion instrument incorporated therein | |
US8916759B2 (en) | Acoustic drum | |
JP6515863B2 (ja) | 楽器 | |
US7528312B1 (en) | Drum for striking upwardly and method therefor | |
US6720491B1 (en) | Foot actuated cymbal damping apparatus and method | |
US5986197A (en) | Pedal actuated percussion damper | |
US20080264233A1 (en) | Bass drum mute | |
JP3749788B2 (ja) | 電気スネアドラム及び電気スネアドラム用拡声装置 | |
JP3615043B2 (ja) | ドラムヘッド及びこのドラムヘッドを用いた消音ドラム、消音スネアドラム | |
US5986196A (en) | Impact pad for a drum head | |
US10217447B2 (en) | Hand drum and methods of use | |
WO2016005729A2 (en) | Electronic percussion instruments and triggers | |
US20100005945A1 (en) | Percussion instrument with helical coil and resonant chamber | |
US11183158B2 (en) | Systems, devices, and/or methods for snare drums | |
KR20010093782A (ko) | 핸드차임 악기 | |
US7598445B1 (en) | Detonator with cushioned mallet | |
JP7084070B1 (ja) | 管楽器用リガチャーカバー | |
KR100863563B1 (ko) | 베이스드럼 뮤터 | |
US20240203382A1 (en) | Percussion sound attenuation system |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040630 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040706 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040906 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041005 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041028 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |