JP3639103B2 - 消音シンバル、電気シンバル及び消音ハイハットシンバル - Google Patents

消音シンバル、電気シンバル及び消音ハイハットシンバル Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は練習用、演奏会用の何れにも用いることができる消音シンバル及びこれを用いた電気シンバル、消音ハイハットシンバルに関する。
【0002】
【従来の技術】
図12に従来の一般的に用いられているシンバルの構造を示す。シンバルは一般に真鍮、或いは燐青銅等の金属の多角形を含む円形状の金属板によって構成される。以下この明細書では円形のシンバルを形状の一例として説明する。円形の金属板の中央に打ち出により円形の突き出11が形成され、更にその中心に支持用孔12が形成され、この支持用孔12を用いてスタンド等に支持されてドラムセット等と共に演奏に供せられる。
【0003】
中央の円形状の突き出11を一般にカップと称し、このカップ11を叩くと「カーン」という音程感をともなった高域成分に富んだ音色が出る。この音を一般に「カップ音」又は「ベル音」と称している。
一方、カップ11の外側、最外周を除く部分13をボウと称す。このボウ13の部分を叩くと「チーン」という音色が得られる。演奏においてリズムを刻むのに良く用いられ、「レガート音」或いは「ライド音」等と呼ばれている。
【0004】
更に、円盤の最外周の部分14はエッジと呼ばれ、このエッジ14を叩くと「ジャーン」というノイズ成分の多い音色が出る。演奏においてアクセントを付ける際に良く用いられ「クラッシュ音」と呼ばれている。
このように、シンバルには各部に名称が付され、各名称が付された部分毎に音色が異なる音が出るため、その音色の違いを演奏表現に利用している。
【0005】
一方、シンバルの音の音色を変える方法としては叩くスティックの種類の違いによっても音色を変化させることができる。最も多く使われている木製の棒状スティックはシンバルに当たる先端部分が硬く、音も比較的硬い音色となる。
マレットと呼ばれるスティックは先端部分にゴム、毛糸、フェルト等の柔らかい材質を用いているため叩くとアタック感の少ない丸みのある音色が得られる。
【0006】
またブラシと呼ばれる、先端が鋼線、ナイロンの材質によるブラシ状のスティックで叩くとアタック(音の立上り)にノイズ成分が含まれたソフトな音色で音量も比較的小さくなる。
シンバルは叩く強さによる音量変化だけではなく同時に音の周波数成分が変化し、その結果音色も変化する。また奏法によっても音色を変化させる感情表現が可能であるが、例えば「ミュート」や「シンバルチョーク」と呼ばれるシンバルを叩いて鳴らした後で手で押さえて音を止める奏法や、「シンバルロール」と呼ばれるシンバルを叩き続けて徐々に音量を盛り上げるような(エネルギーが溜まっていくような感じで音量と音色が変化していく)奏法などがある。
【0007】
以上説明したように、シンバルには単にシンバルとはいっても叩くタイミングから叩く位置等習得すべき事項が多く、これらを習得するには練習に頼らなければならないが、練習するにはシンバルの音は大き過ぎるため、一般家庭では不向である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来よりシンバルの練習を行なうための各種の道具が考えられている。その一つに練習シンバルパッドが挙げられる。練習用シンバルパッドとはプラスチックで作られたシンバルの形状をしたパッドでシンバルと同じ形状をしているというだけで、音はシンバルとは似ても非なるもので、プラスチックのお皿を叩くような「カチカチ」という音であり、サスティーン(余韻)も無いに等しい。
【0009】
演奏表現力という点でも、叩く場所の違いによる音色変化に乏しく、カップ、クラッシュ、レガート音の叩き分けは出来ず、またスティックの違いによる音色変化もほとんど無い。「シンバルチョーク」や「シンバルロール」などの奏法も不可能である。つまりシンバルとしての特性を何一つ持たず、そのパッドがシンバルの形をしているのは見た目の雰囲気を出す為にすぎない。したがって、せいぜい曲の中のどこでシンバルを叩くかのタイミングの練習にしかならず、演奏表現力を上達させる練習は出来ないので、本当の意味でのシンバルの練習にはならない。また叩いた際のスティックの「返り」(叩き心地)がプラスチックを叩いた感触(金属よりも軟らかい叩き心地)であり、実際のシンバルを叩いた感触とは異なり、この点でも使用に違和感がある。
【0010】
シンバルを消音する方法としてはシンバル表面にラバーもしくは布状のカバーを取り付けるというものがある。シンバルの鳴りをミュートすることで音量を落とす方法であるが、これは同時にサスティーンと音色を奪い、もはやシンバルの音色とは言えない音になってしまう。演奏表現力という点でも、音色変化に乏しくなりカップ、クラッシュ、レガート音の叩く場所の違いによる叩き分けは出来ず、また叩く表面をカバーが覆うのでスティックの種類の違いによる音色変化もほんど無く、叩いた際のスティックの「返り(叩き心地)の感触も違うものになってしまう。サスティーンがなくなるので「シンバルチョーク」や「シンバルロール」などの奏法も不可能となる。したがってこの場合もシンバルの練習にはならない欠点がある。
【0011】
この発明の第1の目的はシンバルとしての機能(叩き分け、スティックの違いによる音色の変化等の機能)を持ち然も一般家庭でも練習を行なうことができる消音シンバルを提供することにある。
この発明の第2の目的は消音シンバルであっても必要に応じてステージ等で演奏に用いることができる消音シンバルを提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明ではシンバルを構成する少なくともボウかエッジの何れか一方又は双方に均一に小孔を形成する。望ましくはベル、ボウ、エッジの全てに均一に小孔を形成し、この小孔によって打撃エネルギーを吸収する消音シンバルを提案するものである。
【0013】
この発明では更に、小孔を形成することにより打撃エネルギーを吸収する構造とした消音シンバルに振動ピックアップを装着し、この振動ピックアップからシンバル音に対応した電気信号を得る構造とした電気シンバルを提案するものである。
この発明による消音シンバルによればシンバル自体に消音性を付与し演奏音を小さくすることができる。従って一般家庭で練習しても大きな障害にならない利点が得られる。
【0014】
またシンバルの叩く位置に対応して各種の音色の音を得ることができる。従ってシンバル本来の演奏技術を練習することができる。更にこの発明では消音シンバルに振動ピックアップを装着し、この振動ピックアップにより消音シンバルから電気的手段を介して電気シンバルに対応した音色を持つ電気信号を得ることができる。
【0015】
従って、この発明による電気シンバルによれば消音シンバルとはいっても拡声装置に組合せることにより、大きなシンバル音を発生させることができる。よって演奏会等にも実用することができる利点も得られる。また特に演奏会用として用いた場合、マイクを用いずにシンバルの音を拡声することができるから、ハウリングの発生がない音響システムを構築することができる利点も得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1にこの発明による消音シンバルの最も望ましい実施例を示す。図1において10はこの発明による消音シンバルの全体を指す。この発明による最も望ましい消音シンバル10はカップ11、ボウ13、エッジ14の各部に多数の小孔15を形成して構造としたものである。小孔15の直径は大きいもので4mmφ程度、小さいもので2.5mmφ程度に選定される。図1に示した例ではエッジ14とボウ13の一部とカップ11の外側に4mmφの大きい形状の小孔15Aを形成し、ボウ13の内側とカップ11の内側に小さい形状の小孔15Bを形成した場合を示す。
【0017】
小孔15の直径は小さ過ぎると消音効果が損なわれ、大き過ぎるとスティック(叩く棒)の先が入り込み易くなり、演奏の障害となる。従って大きくても4mmφ程度が適当である。小孔15の周方向のピッチは孔15の直径以上の距離を採るのが望ましいが、あまり距離を大きく採り過ぎると消音効果が小さくなるのでaは小孔15Aの直径の3倍以下が望ましい。
【0018】
一方小孔15が同芯円上に配列された孔15Aの直径方向の間隔bは間隔bを大きく採ると形成できる孔15の数が少なくなってしまうから可及的に狭い方がよい。然し乍ら、あまり狭いと強度が弱くなってしまうので孔の位置を互い違いに並べると強度を弱めることなしに間隔bを小さくすることができる。
また、エッジ14の外周近くまで小孔15Aを形成すると、エッジ14を叩いたときのクラッシュ音が小さくなり過ぎてしまうため、望ましくはエッジ14の外周に8〜10mm程度小孔15Aが存在しない領域d(図1参照)を設けるとよい。更に小孔15Aが形成する同芯円において、外周の同芯円に向かうに従って小孔15Aの配列ピッチを図1に示すように広く採るように形成するとよい。このように構成すると叩く場所に対応して通常のシンバルと同様に自然な音色変化を得ることができた。
【0019】
カップ11とボウ13との間には突き出し部分の節目Jが存在する。節目Jの存在によってカップ11を叩くことにより「カーン」と言う高域成分を含む澄んだ音色の音が得られる。従ってこの節目Jの部分及びその前後には小孔を形成しない方がよい。図1に示す例では孔15を形成しない間隔として5〜10mm程度に選定した場合を示す。小孔15の形状としては図2に示す角形、図3に示す十字形等が考えられる。
【0020】
図1に示した消音シンバル10の構造によれば小孔15が多数形成されることにより、各小孔の部分で打撃エネルギーが吸収され、シンバルが共鳴することはない。この結果、打撃音の発生は抑えられ小さな音となる。但し、音は小さくても、カップ11、ボウ13、エッジ14の各部を叩けば各部特有の音色を持つ音が発生し、更にスティックの種類に対応した音を発生するから練習用として好都合である。また消音効果に加えて振動が伝達していく過程において、小孔15の部分で振動の反射が繰返されることになり、振動の周波数成分が分散し、振動エネルギーが減衰するのと同時に周波数倍音成分が増加することが確認された。
【0021】
このように周波数倍音成分が増加することにより音色が良くなる利点が得られる。つまり、小さな音でありながら、音色のよいシンバル音を得ることができた。
図2乃至図5はこの発明による消音シンバルの変形実施例を示す。図2は小孔15の形状を角形とした場合の実施例、図3は小孔15を十字状とした場合を示す。図4はボウ13の部分だけ小孔15を形成した実施例を示す。
【0022】
図4に示すようにボウ13だけに小孔15を形成しても従来のシンバルと比較すれば音量を下げることができる。これと共に、図4に示したように、ボウ13に小孔15を多数形成することにより、音の周波数成分を低い周波数域に下げることができた。聴感からすると、従来の構造のシンバルで言えば直径の大きいシンバルの音に聴こえる。つまり、直径の小さいシンバルに小孔15をボウ13又はエッジ14の部分に均一に形成することにより発生する音の周波数を低下させることができる。このことから図4に示した構造によれば小さい直径のシンバルにより、大きい直径のシンバルの音を発生させることができることになり、少ない材料で大形のシンバル音のようなシンバルを作ることができる利点も得られる。図4ではボウ13に小孔15を形成した例を示したが、小孔15をエッジ14の部分に形成しても同様の作用効果が得られることは容易に理解できよう。
【0023】
図5は上述した消音シンバル10を使って構成した電気シンバルの実施例を示す。この発明による電気シンバルは上述した消音シンバル10に振動ピックアップ21を装着し、振動ピックアップ21により消音シンバル10の振動を電気信号に変換し、その電気信号をリード線22を通じて出力端子23から出力する構造としたものである。
【0024】
出力端子23は拡声装置30に接続し、拡声装置30において、増幅器31で振動ピックアップ21で検出した電気シンバル信号を増幅することにより、スピーカ32からシンバル音を放音させることができる。
振動ピックアップ21はこの例ではリング状に形成した圧電変換素子を消音シンバル10の支持孔の周縁に接着して装着し、ピックアップカバー25と振動ピックアップ21の間にクッション材24を挟持する構造とした場合を示す。ピックアップカバー25は強化プラスチック或いは金属によって形成され円筒状ボス25Aを有し、この円筒形ボス25Aの先端にネジ25Bが形成され、ネジ25Bが形成された側に反対側にはフランジ25Cが形成されて構成される。
【0025】
円筒状ボス25のネジ部25Bが消音シンバル10の支持用孔12を貫通してシンバルのカップの上面に突出し、この突出したネジ部25Bにナット25Dを螺合させ、フランジ25Cとナット25Dとの間に消音シンバル10を挾持する。図6にその状態を示す。
振動ピックアップ21はリング状に形成した圧電変換素子の表と裏にリング状の電極を装着して構成され、圧電変換素子に装着した共通電位側の電極をシンバルに接触させることにより振動ピックアップ21をシンバル10によって電気的にシールドすることができる利点が得られる。さらにピックアップカバー25の材質を金属によって構成した場合、シンバル10と接触することでフランジ25Cが振動ピックアップ21をシールドすることができ有効である。尚、上述の実施例では振動ピックアップ21を小孔15Aを形成した消音シンバル10に装着した例を説明したが、小孔15Aを形成していない通常のシンバルに振動ピックアップ21を装着することも考えられる。この場合も拡声装置によって大きな音で演奏できる利点が得られる。
【0026】
図7はこの発明による電気シンバルをシンバルスタンド軸40に支持させた場合を示す。シンバルスタンド軸40には上端側にネジ41が形成され、このネジ41に蝶ナット42を螺合させる。蝶ナット42と対向して金属ワッシャ43が配置され、この金属ワッシャ43と蝶ナット42の間にフェルトワッシャ44と45を挾み込み、これらフェルトワッシャ44と45の間に消音シンバル10を挾持する。46はシンバルスタンド軸40に被せたビニールパイプを示す。このビニールパイプ46によりシンバルの特にピックアップカバー25の円筒状ボス25Aが直接、シンバルスタンド軸40に接触しない構造とし、シンバルが叩かれた際に円筒状ボス25Aとシンバルスタンド軸40がぶつかって衝撃振動が発生しないようにすると共に、ピックアップカバー25の円筒状ボス25Aが摩耗することを阻止する構造としている。
【0027】
図8はこの発明による電気シンバルに用いる拡声装置の他の例を示す。図8に示す例では増幅器31の前段に音色改善回路33を設けた場合を示す。音声改善回路33は倍音発生回路で構成することができる。音色改善回路33で生成した倍音成分を加算器34で元の信号に加え合せ音色が改善された信号を得る。倍音発生回路としては例えば全波整流回路、或いは半波整流回路、或いは飽和増幅器等で構成することができ、要は振動ピックアップ21で検出された電気信号に含まれる高調波成分(倍音成分)を増加させる回路であればよい。このように倍音成分を増加させることにより、消音シンバル10を叩いた場合の音の立上りが急峻となり、より良いアタック音が得られる。また、倍音成分を加え合せることによりサスティーンも長く感じられるように改善される。
【0028】
図9は拡声装置の更に他の例を示す。図9に示す例では全波整流回路33と加算器34の構成に加えて、白色ノイズ発生器35と、フィルタ36、乗算器37、フィルタ38及び積分器39とを付加した構成とした場合を示す。
つまり、この例ではシンバル音の信号が存在する状態で白色ノイズを加算器34に加え、加算器34ではシンバル音の源信号に、全波整流波形と白色ノイズWNSを加えて放音させる構成とした場合を示す。このように白色ノイズWNSを加えることにより、高周波成分が多い音となり、澄んだ音色が得られる。
【0029】
積分器39は全波整流回路33から出力される全波整流波形を積分しシンバルの音のエンベロープEBを検出する。このエンベローブEBを乗算器37に入力し、エンベロープEBを白色ノイズと乗算することにより、エンベロープEBの波形に従って変化する白色ノイズWNSを得ることができる。この白色ノイズWNSをフィルタ38を通じて例えば白色ノイズの高域成分を取り出し、この白色ノイズWNSを加算器34に入力すればシンバル音に高域成分の白色ノイズが加えられる。
【0030】
10及び図11にこの発明をハイハットシンバルに応用した実施例を示す。ハイハットシンバルは図10に示すようにハイハットスタンド50にボトムシンバル51とトップシンバル52が上下に重ね合わされて支持され、ペダル53を踏み込むと上側のトップシンバル52が下方に移動しボトムシンバル51と撃合してジャッという音を発生し、ペダル53を離すとトップシンバル52がハイハットスタンド50の(内部に設置された)バネによって再び上方に移動し隙間が保たれる。
【0031】
このようにペダル操作でハイハットシンバルの隙間を閉じたり開いたりして音を出す奏法をフット奏法という。
この発明をハイハットシンバルに応用する場合に注意すべきは図11に示すように、トップシンバル52とボトムシンバル51に形成する小孔15Aの数と配置の形態を異ならせた点である。つまり、この実施例ではボトムシンバル51にはエッジの周縁近くまで小孔15Aを形成し、全体の小孔15Aの数もトップシンバル52に形成する小孔15Aの数より多く持っている。
【0032】
トップシンバル52では図1で説明したと同様に、中心部から同芯円状に小孔15Aを形成し、同芯円の外側に向う程小孔15Aの配列ピッチを大きく採るように構成した場合を示す。
このように、ボトムシンバル51とトップシンバル52を異なる構造にすることによりトップシンバル52をボトムシンバル51に向かって落下させた場合にジャッという自然な音が発生した。換言すれば小孔15Aを多数形成した同一構造のシンバルをハイハットスタンド50にセットしてフット演奏したところ、ジャッという音が発生しなかった。一方、従来のハイハットシンバルではボトムシンバルの板厚をトップシンバルの板厚より大きく採ることにより自然なジャッという音を発生させている。
【0033】
この点から見てこの発明ではボトムシンバル51に形成する小孔15Aの数とトップシンバル52に形成する小孔15Aの数を異ならせたところ板厚が同じでも自然なジャッという音を発生させることができた。
小孔15Aの数を異ならせる場合、トップシンバル52はスティックで叩いて演奏も行うことから、叩く位置に応じて異なる音色を得たいことから、図1に示したと同様の小孔15Aの配置にし、ボトムシンバル51はスティックによって叩くことはないから、エッジの周縁まで小孔15Aを形成し、トップシンバル52に形成する小孔15Aの数より多く形成した。
【0034】
このような構造により、自然な音色を持つ消音式のハイハットシンバルを得ることができた。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明による消音シンバル10及び消音式のハイハットシンバルによれば、カップ、ボウ、エッジのどの部分を叩いても各部分で特有の音を小さな音で発生させることができる。また、スティックの種類を変えればそのスティックに対応した音色の音を発生する。この結果、シンバルの演奏技術を練習することに適し、特に練習場所が防音設備のない一般住宅でも近所に迷惑を掛けることなく充分に練習することができる。
【0036】
尚、従来ハイハットシンバルにおいてボトムシンバルに孔を設けた例が見られる。ボトムシンバルに設けた孔はハイハットシンバルをペダル操作で閉じたり開いたりするとき空気を逃がして素早く動かす目的のために設けたものであり、消音を目的としていない。そのことは孔の直径がこのハイハットシンバルの場合10〜15mm程度に得られ、又設ける孔の数も3箇所程度であることから明らかである。
【0037】
また、この発明による電気シンバルは振動ピックアップ21によってシンバル音を電気信号に変換しているから拡声装置30の拡声音に影響されず、つまりハウリングが起きることなく拡声音を放音させることができ、消音性能を持ちながら演奏会にも実用できる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による消音シンバルの最も望ましい実施例を示す平面図。
【図2】この発明による消音シンバルの他の実施例を示す平面図。
【図3】この発明による消音シンバルの更に他の実施例を示す平面図。
【図4】この発明による消音シンバルの更に他の実施例を示す斜視図。
【図5】この発明による電気シンバルの一実施例を説明するための分解斜視図。
【図6】この発明による電気シンバルの組立られた状態を説明するための断面図。
【図7】図6に示した電気シンバルをシンバルスタンドに支持させた状態を示す断面図。
【図8】この発明による電気シンバルに用いて好適な拡声装置の一例を説明するためのブロック図。
【図9】この発明による電気シンバルに用いて好適な拡声装置の更に他の例を説明するためのブロック図。
【図10】この発明によるハイハットシンバルの実施例を示す斜視図。
【図11】図10に示したハイハットシンバルに用いるボトムシンバルとトップシンバルの構造を説明するための平面図。
【図12】従来の技術を説明するための斜視図。
【符号の説明】
10 消音シンバル
11 カップ
12 支持用孔
13 ボウ
14 エッジ
15 孔
21 振動ピックアップ
30 拡声装置

Claims (6)

  1. シンバルを構成する金属板にこの金属板の中心を中心とする互いに径が異なる複数の円にそれぞれ沿って複数の孔が配列形成され、
    上記孔の直径は2.5mmから4.0mmとされ、上記孔の周方向の配列ピッチは上記孔の3倍以下である構造としたことを特徴とする消音シンバル。
  2. 請求項 1 記載のシンバルにおいて、
    シンバルを構成する金属板のボウの部分に多数の小孔を形成したことを特徴とする消音シンバル。
  3. 請求項 1 記載のシンバルにおいて、
    シンバルを構成する金属板のエッジの部分に多数の小孔を形成したことを特徴とする消音シンバル。
  4. 請求項 1 記載のシンバルにおいて、
    シンバルを構成する金属板のカップ、ボウ、エッジの各部に多数の小孔を形成したことを特徴とする消音シンバル。
  5. 請求項 1 乃至4記載のいずれかのシンバルにおいて、
    シンバルを構成する金属板の中心部に振動ピックアップが装着され、この振動ピックアップによりシンバル音に対応した電気信号に変換する構造としたことを特徴とする電気シンバル。
  6. トップシンバルとボトムシンバルに異なる数の小孔を形成したことを特徴とする消音ハイハットシンバル。
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