JPH11212566A - 打面装置および電子打楽器 - Google Patents
打面装置および電子打楽器Info
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- JPH11212566A JPH11212566A JP10015674A JP1567498A JPH11212566A JP H11212566 A JPH11212566 A JP H11212566A JP 10015674 A JP10015674 A JP 10015674A JP 1567498 A JP1567498 A JP 1567498A JP H11212566 A JPH11212566 A JP H11212566A
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Abstract
打面装置(パッド)などに関し、練習用打楽器あるいは
電子打楽器の打面装置として、小さな打撃音でアコース
ティック打楽器に近いテンション感を実現する、小型の
構成でツインペダル奏法を実現する、あるいはミュート
奏法(オープン/クローズ奏法)を実現することを目的
とする。 【解決手段】打撃面が網状素材により構成されるヘッド
と、該ヘッドに接触する緩衝材と、該緩衝材を該ヘッド
に接触した状態に固定支持する支持手段と、該ヘッドに
接触して該ヘッドの振動を検出するセンサと、該センサ
を該ヘッドに接触した状態に固定支持するセンサ支持手
段とを備える。
Description
いは電子打楽器に利用できる打面装置(パッド)とこの
打面装置を用いた電子打楽器に関するものである。
実開昭60−159500号公報に記載されたものがあ
る。このパッドは、板状の本体の中央部分に、振動感知
素子(打撃センサ)を裏面に取り付けた振動板を埋設
し、その振動板の表面を薄い緩衝板で覆うようにし、こ
の緩衝板部分をビーターで打撃することで、打撃センサ
から打撃の検出信号を取り出す構造となっている。そし
て、この緩衝板の材質を例えばゴム、スポンジ、ゲル状
物質などに変えたり、板の厚さを変えるなどして、打撃
感がアコースティック打楽器に近づくよう調整してい
る。
では、アコースティックな打楽器例えばバスドラムに近
い打撃感を得ることはなかなか難しかった。これは、ア
コースティック打楽器のヘッドの張力によるテンション
感が、緩衝板の弾性力によるものとは異なっているた
め、このテンション感を模擬できないためである。具体
的には、緩衝板を打撃した際の反発感が強く、感触のよ
い打撃感とならなかった。また、パッドを打撃した際の
パッド部分自体で発生する打撃音が大きく、電子打楽器
ではその打撃音が、音源で発生する打楽器音による演奏
の邪魔になるおそれがあった。
には、二つのビーターで打撃を行って演奏するツインペ
ダル形のものがあるが、電子打楽器で振動板方式を用い
てこのツインペダル用キックパッドを実現しようとした
場合には次の問題がある。すなわち、上述の振動板方式
だと、有効打面(ここで有効打面とは、弱打の打撃も検
出できる打面の範囲をいう)が狭く、この有効打面から
外れた位置での弱打を検出することが難しくなる。振動
板を用いたツインペダル用キックパッドでは、二つのビ
ーターの打撃にそれぞれに対して打撃センサから同じ大
きさの信号出力を得る必要がある。このため、二つのビ
ーターの打撃位置に合った大きなサイズの打撃センサを
設ける、あるいは二つのビーターの各打撃位置に合わせ
て都合2つのセンサを設けるなどの対策が必要となる。
あるいは、ある程度の弱打は検出できないものとして無
視することを余技なくされている。
はオープン奏法とクローズ奏法がある。オープン奏法は
ビーターで打撃した後、打面からビーターを直ちに離し
て打撃の振動を長く持続させる奏法、クローズ奏法はビ
ーターを打撃後も打面に押しつけて打撃の振動を短く終
わらせる奏法である。この奏法を上述の振動板式のパッ
ドを用いて電子打楽器においても実現しようとしても、
振動板式のパッドは、打撃による振動板の振動が直ぐに
減衰するので、奏者がオープン奏法とクローズ奏法を行
っても、その違いを検出することができなかった。
ション感を得る、ツインペダル奏法を実現する、あるい
はミュート奏法(オープン/クローズ奏法)を実現する
などのために、パッドの構造をアコースティック打楽器
と同じ構造にすることも考えられるが、かかる構造では
生の打撃音が大きくなり、電子打楽器音での演奏の邪魔
になるし、また、例えばバスドラムなどの打撃感を模擬
するためには、ヘッドの径を大きくしなければならない
ため、ドラムパッドの全体寸法が大きくなってしまい、
またコストアップにもつながるという問題がある。
打楽器の練習をする場合、打楽器は一般に大きな音を発
生するため、これが近隣に対する騒音となるという問題
がある。よって、打楽器の打面装置として、練習用に、
アコースティック打楽器に近いテンション感を持ち、か
つ打撃音が小さいものが必要とされている。
のであり、練習用打楽器あるいは電子打楽器の打面装置
として、小さな打撃音でアコースティック打楽器に近い
テンション感を実現する、小型の構成でツインペダル奏
法を実現する、あるいはミュート奏法(オープン/クロ
ーズ奏法)を実現することを目的とする。
解決するために、本発明に係る打面装置は、第1の形態
として、打撃面が網状素材により構成されるヘッドと、
該ヘッドに接触する緩衝材と、該緩衝材を該ヘッドに接
触した状態に固定支持する支持手段とを備える。この打
面装置によれば、打撃をしてもヘッドが網状であるた
め、大きな打撃音がしないので、近隣に迷惑をかける虞
がある例えば夜間の練習用などに適している。また、網
状素材により適度なテンション感を実現するとともに、
緩衝材により打撃に対する過度な反発や振動を抑制でき
るので、音の小さな小型の練習用打面装置でありなが
ら、アコースティック打楽器に近い打撃感を模擬するこ
とができる。
態として、打撃面が網状素材により構成されるヘッド
と、該ヘッドに接触する緩衝材と、該緩衝材を該ヘッド
に接触した状態に固定支持する支持手段と、該ヘッドに
接触して該ヘッドの振動を検出するセンサと、該センサ
を該ヘッドに接触した状態に固定支持するセンサ支持手
段とを備える。この打面装置によれば、打撃をしてもヘ
ッドが網状であるため、大きな打撃音がしないので、電
子打楽器の本来の演奏を邪魔することがない。また、網
状素材により適度なテンション感を実現するとともに、
緩衝材により打撃に対する過度な反発や振動を抑制でき
るので、よりアコースティック打楽器に近い打撃感を模
擬することができる。
形態として、上記第2の形態の打面装置を用い、該セン
サからの検出信号に基づき、打撃による該ヘッドの振動
開始を検出すると楽音の発音を開始させ、振動終了を検
出すると楽音の消音を開始させるよう制御する制御手段
とを備える。本発明の打面装置を用いてオープン奏法し
たときには、ヘッドが網状素材であるから振動の持続時
間が長くなるためヘッドの振動開始から終了までの時間
が長い検出信号が得られ、一方、クローズ奏法したとき
にはヘッドを押さえつけることができるため振動開始か
ら終了までの時間が短い検出信号が得られるので、電子
打楽器側でこの二つの奏法の検出信号を区別することが
でき、よって電子打楽器においても、オープン奏法とク
ローズ奏法を実現できる。
形態として、上記第2の形態の打面装置を用い、該セン
サからの検出信号に基づき、該ヘッドの少なくとも2箇
所の打撃点での打撃を区別して検出する打撃検出手段
と、該打撃検出手段によって検出された異なる打撃それ
ぞれに対応した楽音を発生されるよう制御する制御手段
とを備える。本発明の打面装置を用いると、有効打面を
広くとれるので、それぞれ異なる打撃点での打撃を、例
えばセンサの配置位置を工夫する、あるいはセンサとし
て2以上の検出素子を異なる打面位置に配置するなどに
より、センサで区別して拾うことができ、ツインペダル
奏法が可能となる。
施形態を説明する。図2は本発明の一実施例としての打
面装置の正面図、図3はこの打面装置の正面図において
打面装置の要所部分の断面構造を示すための断面線を記
入した図、図1は図3のA−A断面線に沿う打面装置の
側断面図、図4は図3のB−B断面線に沿う打撃センサ
部分の断面図、図5は図3のC−C断面線に沿う緩衝材
部分の断面図である。
の概要的な構成を説明すると、円筒状の胴体としてのシ
ェル1の背面(奏者に向く側の面)側の開口部には、打
面としてのヘッド3がリム9を用いて取り付けてあり、
打面装置のヘッド3側にはヘッド3をビーター61で打
撃するためのフットペダル装置6が取り付けられる。こ
のフットペダル装置6は二つのビーターをそれぞれ独立
に動かすことができるツインペダル形のものである。
より床面から持ち上げられた位置に支持される。シェル
1の内側には、断面コの字形をした板状のフレーム2が
垂直方向にシェル内壁にその頂部から底部にかけ渡して
固定される。このフレーム2に打撃センサ4と緩衝材5
が取り付けられ、これら打撃センサ4と緩衝材5の先端
側はヘッド3に接触している。
フレーム2の打撃センサ4取付け位置においてフレーム
2の縁部から内側に突き出た係止部21a、21bに取
り付けられる。打撃センサ4は取付け板40にクッショ
ン性両面接着テープなどで固定されており、この取付け
板40はネジ22a、22bにより係止部21a、21
bにネジ止めされる。すなわち、係止部21aには、外
周にネジ山を設けた高さ調整ネジ22aと貫通するため
の貫通孔が設けられ、取付け板40の対応する位置にも
貫通孔が設けられ、この貫通孔にはゴムなどで形成され
た弾性部材によりナットを被覆した防振ナット23が嵌
め込んであり、このナットに高さ調整ネジ22aが螺合
される。一方、係止部21bには、外周にネジ山を設け
たネジ22bとネジ結合するネジ孔が設けられ、取付け
板40の対応する位置にも貫通孔が設けられ、この貫通
孔にはネジ22bが貫通する孔を持つワッシャをゴムな
どで形成された弾性部材で被覆した防振ダンパー24が
嵌め込まれ、さらに防振ダンパー24と係止部21bの
間にはスペーサ26が介装される。この取付け構造によ
り、打撃センサ4はその先端側がヘッド3に適度に接触
するように調整してフレーム2に固定される。
打撃センサ4は、出力信号線43を備えた円板状の圧電
素子41を振動の検出素子としており、この圧電素子4
1の下面にクッション性両面接着テープ44が貼られ、
圧電素子41はこのクッション性両面接着テープ44に
より取付け板40に接着される。このクッション性両面
接着テープ44の径は圧電素子41のノード径と一致す
るようにしてある。また、圧電素子41の上面にはゴム
やスポンジなどの弾性体により形成された円錐台形状の
クッション部材42が接着されており、このクッション
部材42は圧電素子41の径よりも大径に形成された底
面を持つとともに、先端に向かうに従って先細りとなる
形をしており、この先端がヘッド3に接触するよう取り
付けられる。これにより、打撃センサ4は、ヘッド3が
打撃された時に、打撃によるヘッド振動膜の振動をクッ
ション部材42を介して圧電素子41で検出でき、その
検出信号でドラム音源を鳴らすことができる。
2の中央付近(したがってヘッド3の中心付近)におい
て、このフレーム2の断面コの字形の溝の底部に強力な
接着材にて固定されている。緩衝材5は二つのビーター
61に対応してそれらの打撃点が含まれる広さの長方形
の面を持ち、その基端部側がフレーム2に接着され、先
端部側がヘッド3に接触される。この緩衝材5は、3層
の積層構造となっており、基端部側が高弾性材料からな
る高弾性層53、先端側が耐磨耗性材料からなる耐磨耗
層51、その中間が低弾性材料からなる低弾性層52か
らなる。
るように低弾性材料からなるもので、ビーター61によ
る打撃の跳ね返りと振動膜の過度な振動を抑え、打撃の
感触を良くするものであり、ポリウレタン・スポンジな
どからなる。高弾性層53は低弾性層52が長期にわた
る打撃によって圧縮変形しても緩衝材5の先端部がヘッ
ド3に接触した状態を保つために介装された層である。
耐磨耗層51は、低弾性層52がヘッド3を介してビー
ター61で直接に打撃されると短期間に磨耗してしまう
ので、これを防ぐための層であり、耐磨耗性があり、且
つある程度空気を通すことでビーター61で打撃されて
も音が出にくい材質のものが適しており、例えば不織布
などが利用される。
として縦横の繊維が直交する平織りにより織られた網3
1と網32とを、互いの織り目方向が45°に斜交する
ように積層して円環状の枠33に接着して形成される。
網31と網32の織り目が45°に斜交するとは、図8
に示すように、縦横の繊維が互いに直交している網31
と網32を重ね合わせた際に、その重ね合わせた網31
と網32の繊維が角度45°で交差することをいう。
目を斜交して積層してあると、網状素材の全面にわたっ
て張力が均一化され、打撃位置による打撃感のばらつき
が少なくなる。また、網状素材の弾性のために、アコー
スティック・ドラムのヘッドを打撃した際の打撃感に近
い感触を得ることができる。また、網状素材からなるの
で、空気が容易に通り抜けるものであり、よってヘッド
3を打撃した際にもその振動で大きな音が生じることを
抑えることができる。なお、電子打楽器を使用せずにこ
のドラムパッドだけで練習するなどの用途のために打撃
時にある程度の音を出したい場合には、このヘッド3の
例えば縁側にテープ状の部材を貼って網目を被うなどの
手法が可能である。
のに限られるものではなく、1枚でもよいし、3枚以上
重ねてもよい。網の織り方も平織に限られず、例えば1
枚の網でヘッド3を作る場合には、打撃した際に、織り
繊維の縦横方向ばかりでなく斜め方向においても張力が
バランスするよう3軸織りの網を用いるとよい。
あり且つアコースティック打楽器と同等な打撃感(テン
ション感)があり、また打撃に対して打撃音ができるだ
け生じないように、その材質、網の太さ、網目のピッチ
が選ばれる。材質は特に限定されないが、ポリエステル
などの合成樹脂が利用可能である。
ることにより形成され、外周部の60°間隔の6箇所
(なお8箇所、10箇所等でもよい)に、調整ネジ70
を通す孔が開けられた突起部91が設けらている。
にヘッド3を被せ、次いでそのヘッド3の上にリム9を
嵌め込み、取付け調整部7の調整ネジ70で固定するこ
とで、シェル1に取り付けられる。
の取付け調整部7はシェル1の外周部に60°間隔で6
箇所設けられており、突起部71をネジ72でシェル1
に固定する構造となっている。調整ネジ70は先端にネ
ジ山が形成され、他端に係止用のフランジが形成されて
いる。突起部71にはこの調整ネジ70と螺合するネジ
孔が設けられる。図6に示すように、ヘッド3をシェル
1とリム9の間に挟み、突起部91の孔に調整ネジ70
を通し、その調整ネジ70の先端を突起部71のネジ孔
にねじ込むことで、ヘッド3とリム9を固定するこがで
き、調整ネジ70のねじ込み量を調整することで、ヘッ
ド3の張力を調整することができる。これにより、打撃
に対するテンション感を調整することができ、また緩衝
材5に対する接触具合も任意に設定できる。
の前脚81、背面側に左右2本の後脚82からなる4本
脚で打面装置の打面を垂直に立てた状態に支えている。
左右の前脚81と後脚82は支持棹83の部分を支点と
して開閉動作が可能に連結されており、開いた状態のと
きに打面装置を使用状態に立て、打面装置をかたずける
ときには閉じた状態とする。支持棹83はシェル1の左
右の内壁の位置に設けられた取付け部11に、取付け部
材84を用いてネジ止めされ、これにより脚構造体8と
シェル1とが固定される。左右の後脚82は、床面近く
で、床面から一定の隙間分だけ浮いた状態にある連結棹
86により連結される。
1を独立に操作できるツインペダル形のものである。ビ
ーター61はシャフト62の先端に取り付けられ、この
シャフト62はビーターの揺動支点となる揺動部66に
揺動可能に取り付けられる。揺動部66は垂直の支持棹
64の先端に取り付けられる。支持棹64は左右のビー
ター用に2本あり、この2本の支持棹64は下端側にお
いて水平方向に延びる連結部で互いに連結され、この連
結部に取付け部材69が取り付けられる。この支持棹6
4はこの取付け部材69を用いて、前述の連結棹86に
着脱可能に取り付けられる。この場合、支持棹64の下
端部分は床面から浮いた状態となる。
68で回動可能に取り付けられており、このペダル支持
部材65の前端(奏者側の端部)には、奏者の踏込み操
作によりペダル60がその基端側において支点67を中
心にして揺動可能なように取り付けられる。このペダル
支持部材65は、その前端部分が床面に接地している
が、それ以外の部分は床から浮いた状態となっている。
取り付けられており、この金属チェーン63は揺動部6
6に連結され、ペダル踏込み時にこの揺動部66により
シャフト62をヘッド3方向に揺動できるようになって
いる。これにより、ペダル60を踏み込んでいない状態
(図中に破線で示す)では、ビーター61が打撃装置の
ヘッド3から離れた状態となり、踏み込んだ状態では
(図中に実線で示す)では、ビーター61が揺動してヘ
ッド3を打撃するようになる。
先端およびビーター61の揺動支点66は、後脚82の
床接地点よりも、前脚81側に位置するようになってい
る。
な電子バスドラムに、網状素材により構成されるヘッド
3を振動膜として設け、さらに振動膜に接するように緩
衝材5(例えば特定の硬さのスポンジ)を配置し、振動
膜の振動を検出するセンサによって打撃を検出するよう
にし、この振動膜のテンションや緩衝材と振動膜の接触
具合は任意に設定できるようにしている。
によって、アコースティック・ドラムのヘッドを打撃し
たかのような打撃感を得ながらも、網状ヘッドであるた
め打撃音がほとんど発生しない上に、緩衝材5によって
過度な振動や跳ね返り感を抑えることができ、打撃感を
より向上させることができる。
法とクローズ奏法も行えるようにした電子打楽器の実施
形態について説明する。図10にはこの電子打楽器の概
略的な構成が示される。打面装置たるドラムパッドDP
の打撃センサ4からの出力信号は、演奏情報発生部PG
に入力される。演奏情報発生部PGはトリガ信号検出部
PG1とノートオン/オフ検出部PG2を含み構成され
る。演奏情報発生部PGからの検出信号(ノートオン/
オフ信号)は音源部SGに入力される。音源部SGは図
15に示すように、エンベロープ制御部SG1、楽音波
形再生器SG2、乗算器SG3などを含み構成され、演
奏情報発生部PGからのノートオン/オフ信号はエンベ
ロープ制御部SG1、楽音波形再生器SG2に並列に入
力され、乗算器SG3からの出力が音源出力となる。
に詳細を示すように、半波整流回路PG11、平滑回路
PG12、A/D変換器PG13を含み構成される。こ
のトリガ信号検出部PG1では、図14にその波形図を
示すように、打撃センサ4からの検出信号Aが入力され
ると、その検出信号Aを半波整流回路PG1で半波整流
して半波整流信号Bとし、この半波整流信号Bを平滑回
路PG12で平滑してそのエンベロープに相応した平滑
信号Cとし、この平滑信号CをA/D変換器PG13で
A/D変換処理してディジタル信号Dに変換する。
12を参照しつつ説明する。ここで、図11はドラムパ
ッドDPをオープン奏法した場合の各部信号の波形図、
図12はクローズ奏法した場合の各部信号の波形図であ
る。
ると、図11(1)に示すように、打撃センサ4から打
撃検出信号が入力される。オープン奏法では、打撃後
にヘッド3からビーター61を直ちに離すので、ヘッド
3の振動膜の振動が長時間持続し、よって、図示のよう
に波形振幅が緩やかに減衰していくものとなる。この打
撃検出信号をトリガ信号検出部PG1に入力すると、
図11(2)に示すように、その打撃検出信号のエン
ベロープに相応するトリガ検出信号が得られる。
トリガ検出信号に基づき、このトリガ検出信号が所
定の振幅レベルL1になってから一定時間を経過したと
ころでノートオン信号を出力する。打撃検出信号のエ
ンベロープがピーク値(すなわちアタックのピーク値)
となるのは、通常、ある振幅レベルを超えてから、セン
サの特性で決まる一定時間を経過した時点であるから、
上述のノートオン信号は打撃検出信号のピーク値付近
で発生されることになる(この実施例ではピークの直前
になっている)。なお、このノートオン信号の発生タイ
ミングはヘッド3の振動開始に相応したタイミングとし
て扱われる。
ルL2を下回ったところでノートオフ信号を出力する。
なお、このノートオフ信号の発生タイミングはヘッド3
の振動終了に相応したタイミングとして扱われる。
ノートオフまでの継続時間は長くなり、打撃が弱ければ
継続時間は短くなる。なお、ノートオン信号の発生され
た時点での打撃検出信号の振幅値は後述する音源SG
で発生する打楽器音の振幅制御に供される。
は、このノートオン信号とノートオフ信号に応じて、図
11(3)に示すように、ノートオンで直ちに振幅1に
立ち上がり、ノートオフの時点からある時間をかけて0
まで減衰するエンベロープ制御信号を生成して出力す
る。
のノートオン信号に応じて上述のエンベロープ制御部S
G1がエンベロープ制御信号を生成する他に、図15
に示すように、このノートオン信号に応じて楽音波形再
生器SG2が起動されて打楽器の楽音波形を再生してこ
れを乗算器SG3に入力する。この結果、乗算器SG3
では、打楽器楽音波形にエンベロープ制御信号を乗算
するので、よって打楽器楽音波形はノートオフ後にはエ
ンベロープ制御信号の急速減衰により同じく急速に減
衰することになる。オープン奏法では、このエンベロー
プ制御信号がノートオフとなるまでには長時間がかか
るので、電子打楽器において、オープン奏法による打楽
器の楽音を実現することができる。
ると、図12(1)に示すように、打撃センサ4から打
撃検出信号が入力される。クローズ奏法では、打撃後
もピーター61をヘッド3に押しつけるように操作する
ので、ヘッド3の振動膜の振動が抑えられて、図示のよ
うに波形振幅が短時間で減衰していくものとなる。この
打撃検出信号をトリガ信号検出部PG1に入力して、
図12(2)に示すように、その打撃検出信号のエン
ベロープに相応するトリガ検出信号を得る。。
トリガ検出信号に基づき、前述と同様にしてノートオ
ン信号とノートオフ信号を生成する。当然ながら、クロ
ーズ奏法ではこのノートオンとノートオフの間隔はオー
プン奏法のときよりも短くなる。音源部SGのエンベロ
ープ制御部SG1は、このノートオン信号とノートオフ
信号に応じて、図12(3)に示すようなエンベロープ
制御信号を生成して出力する。音源部SGでは、前述
同様、楽音波形再生器SG2の楽音波形出力とエンベロ
ープ制御信号とを乗じて打楽器の楽音信号を生成する
が、ノートオンとノートオフの間隔は短いので、打楽器
の楽音信号は短い時間で減衰するものとなり、電子打楽
器において、クローズ奏法による打楽器の楽音を実現す
ることができる。
ン奏法とクローズ奏法に応じて持続時間が異なる打撃検
出信号を発生することができるから、この打面装置を用
いた本発明の電子打楽器では、この打撃検出信号に応じ
てオープン奏法とクローズ奏法の打楽器音を発生するこ
とができる。
あり、本発明のような網ヘッド方式だと弱打まで検出で
きる有効打面が広くなり、よってツインペダル奏法のよ
うな二つのビーターを並べたときにも、一つのセンサで
何れ側のビーターの打撃に対しても同じトリガー信号出
力を得ることができる。なおここでいう有効打面とは、
弱打を検出し、水平方向に並んだ二つのビーターでほぼ
同じ大きさのセンサ出力値を得ることができる打面のエ
リアのことである。網ヘッドでは振動の伝搬性も優れて
いるため、弱打も検出可能である。このとき、センサは
打面中央からずらしておくことにより、それぞれのセン
サで検出される打撃の振幅が異なる二つの打撃を個別に
検出することができ、何れ側のビーターの打撃であるか
に応じて、それぞれに異なる楽音を発生させることもで
きる。
センサに代えて、図16に示すように、二つのビーター
61にそれぞれ対応させて都合二つのセンサ4を設ける
ようにしてもよい。
置によれば、練習用打楽器あるいは電子打楽器の打面装
置として、小さな打撃音でアコースティック打楽器に近
いテンション感を実現することができる。また、この打
面装置を用いることで、電子打楽器において、小型の構
成でツインペダル奏法を実現することができ、あるいは
ミュート奏法(オープン/クローズ奏法)を実現するこ
とができる。
である。
ある。
要所部分の断面構造を示すための断面線を記入した図で
ある。
面図である。
である。
る。
する図である。
である。
構成を示す図である。
作を説明する図である。
作を説明する図である。
出部の構成例を示す図である。
検出部の動作を説明するための波形図である。
動作を説明する図である。
法用の他の変形例を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】打撃面が網状素材により構成されるヘッド
と、 該ヘッドに接触する緩衝材と、 該緩衝材を該ヘッドに接触した状態に固定支持する支持
手段とを備えた打面装置。 - 【請求項2】打撃面が網状素材により構成されるヘッド
と、 該ヘッドに接触する緩衝材と、 該緩衝材を該ヘッドに接触した状態に固定支持する支持
手段と、 該ヘッドに接触して該ヘッドの振動を検出するセンサ
と、 該センサを該ヘッドに接触した状態に固定支持するセン
サ支持手段とを備えた打面装置。 - 【請求項3】請求項2記載の打面装置を用い、 該センサからの検出信号に基づき、打撃による該ヘッド
の振動開始を検出すると楽音の発音を開始させ、振動終
了を検出すると楽音の消音を開始させるよう制御する制
御手段とを備えた電子打楽器。 - 【請求項4】請求項2記載の打面装置を用い、 該センサからの検出信号に基づき、該ヘッドの少なくと
も2箇所の打撃点での打撃を区別して検出する打撃検出
手段と、 該打撃検出手段によって検出された異なる打撃それぞれ
に対応した楽音を発生されるよう制御する制御手段とを
備えた電子打楽器。
Priority Applications (1)
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