JP3749788B2 - 電気スネアドラム及び電気スネアドラム用拡声装置 - Google Patents

電気スネアドラム及び電気スネアドラム用拡声装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は電気信号によってスネアドラムの音を拡声装置から放音させる電気スネアドラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
スネアドラムとはドラムの裏側のドラムヘッド(皮)に響き線(スナッピー)を接触させて配置し、表側のドラムヘッドを叩くことにより、裏側のヘッドが共鳴し、ドラムの音に加えて響き線のザー、ザーという音を発生させる構造のドラムを指す。
【0003】
通常のスネアドラム(以下アコースチックスネアドラムと称す)の音を多くの聴衆に聴かせるには音をマイクロホンで集音し、この音声信号を拡声装置によって拡声する方式がある。この場合スネアドラムの音だけでなく周りの雑音も集音してしまい、またドラムセット内の他のドラムやシンバルの音も拾ってしまい、それらの雑音も拡声して聞こえてしまう不都合がある。また拡声音の音量を上げると拡声音がマイクロホンに拾われハウリングを起こし易くなる不都合もある。
【0004】
このため、従来からゴムなどの軟質高分子材料や繊維を用いたドラムヘッドを有し、これを叩いて発生した振動を打撃検出センサーによりトリガー及びレベルの電気信号として検出する打撃検出装置(打撃パッド)と、この検出信号を音源回路に与え、選択した音源回路(この場合はスネアドラムの音の波形を発生する音源回路)を起動させ、目的とするスネアドラムの音を拡声装置から発生させる形式の電子スネアドラムが考えられている。
【0005】
この形式の電子スネアドラムはパッド自体からは楽器の音は発生せずに、楽器音を発生するのは音源回路であるので、雑音を含まない目的のスネアドラムの音だけを拡声音として聴かせることができるから聴感は良好である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電子スネアドラムは打撃パッドの衝撃振動の開始(トリガー)とそのレベルのピーク値を検出して、これに基づいて音源回路を起動させるものであるから、演奏者がドラムの叩き具合によって音の音色・表現等を変えることはできない。
【0007】
つまり、音源回路を使った電子スネアドラムでは音の表現は選択した音源回路によって画一的に決められてしまうため、アコースチックスネアドラムと比較して表現力に欠け、叩き具合(演奏技術)によって音色や音の響き等の表現を変化させることができない欠点がある。
例えば、アコースチックスネアドラムは叩くスティックの種類の違いによって音色が以下のように変化する。最も多く使われる棒状の木でできたスティックは、打面に当たる先端部分が硬く、音も比較的硬い音色となる。マレットと呼ばれる先端部分にゴム、毛糸、フェルトなどの柔らかい材質を用いたスティックで叩くとアタック感の少ない丸みのある音色が得られる。ブラシと呼ばれる先端が鋼線やナイロンの材質によるブラシ状になったスティックで叩くと、アタックにノイズ成分が含まれたソフトな音色で、音量も比較的小さなものになる。
【0008】
アコースチックスネアドラムは叩く強さによる音量変化だけではなく同時に音の周波数成分が変化し、その結果音色も変化する。また奏法によっても音色を変化させる感情表現が可能であるが、例えば「ミュート」と呼ばれるドラムヘッドを叩いて鳴らした後でドラムヘッドの振動を手やスティックで押さえて音を止めたりサスティーンを短くする奏法がある。また「リムショット」と呼ばれる金属や木製であるフープのへり(リム)をスティックで叩いて「コン」という音の立ち上がりが速く硬質な音色を得る奏法や、「オープンリムショット」と呼ばれるドラムヘッドとリムを同時に叩いてアタックを強調した音色を得る奏法(アクセントを強調するために行う)などがある。演奏者はリズムを刻むのと同時に、これらの音色変化を利用して演奏表現を行う。
【0009】
電子スネアドラムにおいては、これらの音の表現が音源回路で選択した音色によって画一的に決められてしまう。例えば、ブラシで叩いた音色を出すには音源回路でブラシの音の波形を選択することでブラシの音色を出すが、これはスティックの先端の材質とは関係なくブラシの音色となるので、演奏者が木のスティックで叩いてもマレットで叩いてもブラシの音色となってしまい、スティックの種類の違いで音色をコントロールすることはできない。
【0010】
また、音のサスティーン(音の余韻)は音源回路の設定で決まるので打面を押さえて音のサスティーンを短くする「ミュート」奏法はできない。
また「リムショット」や「オープンリムショット」の音色を出すには、リムの部分に設置した打撃検出センサーで取り出した検出信号をドラムヘッドと別の音源回路に与え、リムショットの音の波形を発生するよう音色を選択することでその音色を出す従来例があるが、ドラムヘッドとリムの音色が別々の音源回路で、お互い関連性を持たずに鳴るので2つの音が分離して聞こえ不自然である。実際のアコースチックスネアドラムにおいてはリムショット奏法を行うと、スネアドラム全体が響くのでドラムヘッドやスナッピーが共振して一緒に鳴り、叩く場所や叩き方でそれらの共鳴が変わり音色が変化する。
【0011】
つまり、電子スネアドラムの音色は音源回路が決定するので、演奏者は叩き具合や奏法やスティックの種類を変えることで音色をコントロールすることができない。
この発明の目的は、アコースチックスネアドラムと同等の音色、サステーン、表現力(叩く強さや場所やスティックの違いによる音色変化等)を持ち、演奏においてもアコースチックスネアドラムと同等の奏法や音色コントロールが可能で、またスナッピーの当たり具合を調整してスナッピー音の音質調整が可能な電気スネアドラムを提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1で提案する電気スネアドラムでは、円筒状の胴の一方の開口端面に金網または硬度が硬い材質の線材で形成した網状体を加張し、この網状体を第1網状ドラムヘッドとして利用すると共に、胴に第1振動ピックアップを装着し、この第1振動ピックアップによって第1網状ドラムヘッドの振動を電気信号に変換し、電気ドラム信号として電気コネクタを通じて出力する構成とすると共に、胴の内部に共鳴板と、この共鳴板に一端が支持され、他端が第1網状ドラムヘッドの裏面に弾性的に圧接されて配置される響き線と、共鳴板に設置した圧電変換素子とによって構成したスナッピー音発生手段を設け、このスナッピー音発生手段によりスナッピー信号を発生させ、このスナッピー信号を電気ドラム信号に加えることにより、スネアドラムの音を得るように構成したものである。
【0013】
この発明の請求項3で提案する電気スネアドラム用拡声装置では、拡声装置側に白色ノイズ発生器と、この白色ノイズ発生器で発生する白色ノイズと電気ドラム信号とを乗算し、その乗算結果としてスナッピー信号を発生させるスナッピー音発生手段を設け、このスナッピー音発生手段で発生したスナッピー信号を電気ドラム信号に加え、スネアドラム音を得るように構成することができる。
【0014】
この発明の請求項4で提案する電気スネアドラムでは胴の一方の開口面に第1網状ドラムヘッドを架設し、この第1網状ドラムヘッドの裏側に胴の直径方向に差し渡して互いに平行に配置した複数本の響き線によって構成したスナッピーを配置し、胴に第1振動ピックアップを配置した構成を提案する。
この構成によれば、第1網状ドラムヘッドを叩けばスナッピーも振動し、スナッピーによりスナッピー信号を生成することができる。
【0015】
従って、第1網状ドラムヘッドの振動と、スナッピーの振動の双方が第1振動ピックアップによって電気信号に変換されるから、スナッピー信号を含むスネアドラム信号を得ることができる。
この発明の請求項5で提案する電気スネアドラムでは胴の一方の面と他方の面に第1網状ドラムヘッドと第2網状ドラムヘッドを装着すると共に、裏側に装着した第2網状ドラムヘッドの外面に複数本の響き線を平行に架張して構成したスナッピーを接触させて配置すると共に、第2網状ドラムヘッドとスナッピーの振動を検出する第2振動ピックアップを設ける。
【0016】
この場合には、表側の第1網状ドラムヘッドをを叩くことにより、胴を通じて裏側の第2網状ドラムヘッドに振動が伝わり、裏側の第2網状ドラムヘッドも振動する。この結果、第2網状ドラムヘッドが振動することにより、これに接触して配置したスナッピーも振動し、この振動が第2振動ピックアップによって検出されてスナッピー信号を含むスネアドラム信号を得ることができる。
【0017】
この発明の請求項6で提案する電気スネアドラムによれば、加張手段に第3振動ピックアップを装着したから、第1振動ピックアップ及び第2振動ピックアップから得られる電気スネアドラム信号に加えて、第3振動ピックアップから加張手段を構成するリムを叩くことにより発生するリムショット信号も得ることができる。
【0018】
以上説明したこの発明の構成によれば、網状ドラムヘッドの振動に対応してスナッピー信号を発生させ、このスナッピー信号を電気ドラム信号に付加してスネアドラ音を得る構成としたから、網状ドラムヘッドの叩き具合(演奏技術)による音量変化や音色変化に追従したスネアドラム音の音色変化と減衰振動(サスティーン)が得られ、アコースチックスネアドラムと同等の演奏感を得ることができる。
【0019】
従ってこの点で、この発明によればアコースチックスネアドラムと同等のスネアドラムの音色を得ることができる利点が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1にこの発明による請求項1で提案したスネアドラムの一実施例を示す。図1において100は請求項1で提案した電気スネアドラム、200は増幅器201とスピーカ202とによって構成される拡声装置を示す。この発明による電気スネアドラム100は円筒状の胴101と、この胴101の一方の開口端面に張られた第1網状ドラムヘッド102Aと、この第1網状ドラムヘッド102Aに張力を与える加張手段103と、網状ドラムヘッド102Aの振動を電気信号に変換し、電気ドラム信号DSを発生する振動ピックアップ104Aと、スナッピー音発生手段120と、このスナッピー音発生手段120が出力するスナッピー信号SNPを電気ドラム信号DSに加えるミキサ装置130と、ミキサ装置130で加え合わせた信号を電気スネアドラム100から取り出す電気コネクタ140とによって構成される。
【0021】
胴101は例えば木製或いはアルミダイキャスト等の金属、強化プラスチック等で構成することができ、アコースチックドラムの胴をそのまま用いることもできる。請求項1で提案する電気スネアドラムの特徴とする構成は第1ドラムヘッドを網状とした点と、この第1網状ドラムヘッドの振動を第1振動ピックアップ104Aによって電気的に取り出す点と、スナッピー音発生手段120により第1網状ドラムヘッド102Aの振動に対応したスナッピー信号を発生させる構造とした点である。
【0022】
スネアドラムの特徴とするスナッピー音発生手段120の構成を説明する前に、この発明の特徴の一つである第1網状ドラムヘッド102Aを用いた電気ドラムの構成及びその特質について予め説明することにする。
第1網状ドラムヘッド102Aの材質としては、硬度が硬い材質の線状で構成した網が望ましい。材質としては主に金網が考えられる。金網の中でも鋼性の高い、例えばステンレス鋼線、ニッケル線、ピアノ線等を用いることができる。また金網以外でも例えばカーボン繊維のように硬度が硬い材質の線材で編んだ網状体でもよい。
【0023】
第1網状ドラムヘッド102Aに張力を与える加張手段103はアコースチックドラムの場合と同様に胴101の上端側と下端側に配置したフープ103Aとフレーム103B及びこれら間を締め付けるテンションボルト103Cとによって構成され、この加張手段103によって胴101の一方の開口端面に適当な張力が与えられて張られる。なお、フープ103Aの上部側をリムと呼んでいる。以下リムに符号103Dを付して説明する。
【0024】
第1振動ピックアップ104Aは、例えば圧電素子或いは電磁変換素子等の振動ピックアップを用いることができ、圧電素子の場合は胴101の内壁或いは第1網状ドラムヘッド102Aと胴101との接合面の部分等に直接装着して第1網状ドラムヘッド102Aの振動を検出する。
図2に示す実施例では電気ドラムの第1振動ピックアップ104Aを圧電素子とした場合を示す。この実施例では胴101の上端側、つまり第1網状ドラムヘッド102Aと接触する面に切欠105を形成し、この切欠105内に第1振動ピックアップ104Aを格納し、その上に図3に示すように振動受駒106を被せて第1振動ピックアップ104Aを保護すると共に、第1網状ドラムヘッド102Aの振動をこの振動受駒106を通じて第1振動ピックアップ104Aに伝達させるように構成することができる。振動受駒106は金属或いは木製乃至は強化プラスチック等で構成することができる。振動受駒106を金属とした場合は高音が強調された音色が得られる。また木製或いは強化プラスチックによって構成した場合は、低音乃至中、低音域が強調された音色が得られる。また振動受駒106を金属とした場合には圧電素子AZに被着形成した一方の電極AWを共通電位(アース電位)とすることにより、この共通電位に振動受駒106を接触させることにより、圧電素子AZをシールドすることができ、電気的なノイズの混入を阻止することができる利点が得られる。
【0025】
このように構成した電気スネアドラム100をステック(特に図示しない)で叩くことにより第1網状ドラムヘッド102Aが振動し、その振動が図2及び図3に示す実施例では振動受駒106を介して第1振動ピックアップ104Aに伝わり、第1振動ピックアップ104Aはその振動を電気ドラム信号DSに変換し、その電気ドラム信号DSをコネクタ140から出力し、拡声装置200で音として放音させる。
【0026】
この構成において直径が10インチの胴に、線径が0.22mmφのステンレス鋼線によりメッシュ#30(1インチ内にある目の数)で構成される金網を第1網状ドラムヘッド102Aとして用いたところ、低域から高域まで含んだ自然な(ドラムらしい)音色が得られた。
一方、線径が0.14mmφのステンレス鋼線によりメッシュ#50で構成される金網を第1網状ドラムヘッド102Aとして用いたところ、特定の高域倍音が多く低域が少ない。アコースチックドラムで言えば薄いドラムヘッドを張ったドラム、いわゆるタンバリン系の音色が得られた。
【0027】
次に、線径が0.29mmφのステンレス鋼線によりメッシュ#16で構成される金網を第1網状ドラムヘッド102Aとして用いたところ、金属質の倍音を多く含んだメタル・パーカッションのような音色が得られた。
網の材質として、例えば軟質樹脂を被膜した金属線を用いた場合は、金属質な倍音が低減した音色が得られる。また金網に樹脂をコーティングしても同様の効果が得られた。
【0028】
上述したように、第1網状ドラムヘッド102Aの材質及び網に表面加工を施したり、網を構成する線材の直径、網のメッシュ#を変えることによって音色を変えることができる。
以上により、この発明の特徴の一つとする電気ドラムの基本構成が理解できよう。
【0029】
次に、請求項1によるスネアドラムの要部となるスナッピー音発生手段120の構成を詳細に説明する。スナッピー音発生手段120は図2に示すように、フレーム103Bと一体に形成した平板部121に支持することができる。平板部121には軸承122を板面から突出して設けられ、この軸承122にくの字に折曲形成した回動支持片123を回動自在に支持する。回動支持片123の一方の突片に長孔を形成し、この長孔に平板部121から突出させた調整ネジ124を貫通させ、この調整ネジ124によって回動支持片123の回動姿勢を任意の角度位置に設定できるように構成する。このためには、図4及び図5に示すように平板部121と回動支持片123との間にスプリング125を装着し、このスプリング125によって回動支持片123に一方向の回転偏倚力を与える構成としている。
【0030】
回動支持片123の他端側には共鳴板126を装着する。この共鳴板126は薄板で構成され、材質は比較的硬質で剛性のある(腰が強い)合成樹脂フイルム或いはバネ性(弾性)のある薄い金属板を用いることができる。具体的には合成樹脂フイルムであれば厚みが例えば100〜300μm 程度のポリエチレンテレフタレート、金属板であれば厚みが0.1mm程度のステンレス鋼を用いることができる。
【0031】
共鳴板126の表側には響き線127が響き線保持金具127Aと取付ネジ127Bによって共鳴板126に抑え付けられて装着される。響き線127は複数本の鋼線またはステンレス鋼線、真鍮線等の金属線或いはポリプロピレン、ナイロン等の樹脂材料等によって構成することができる。複数本の響き線127は一端側(取付側)が響き線保持金具127Aに溶接等で固定されて一体化され、他端側(第1網状ドラムヘッド102Aに接触する側)は自由端とされる。各響き線127は波形に形成され、この波形によって共鳴板126に対して多点状に接触させ、響き線127が振動することにより、共鳴板126を多点で叩く構造としている。共鳴板126の裏側には圧電変換器128を貼着し、共鳴板126の振動を電気信号に変換させ、スナッピー信号を発生させる。このスナッピー信号は図1及び図2に示すミキサ装置130で第1振動ピックアップ104Aで得られる電気ドラム信号DSと加算し、拡声装置200に送られる。
【0032】
図4は響き線127の遊端が第1網状ドラムヘッド102Aの裏面に弾接している状態を示すが、調整ネジ124を調整することにより図5に示すように響き線127の遊端を第1網状ドラムヘッド102Aから離し、スナッピーオフの状態に設定することができる構造としている。
図4に示す状態において、第1網状ドラムヘッド102Aが叩かれると、響き線127が第1網状ドラムヘッド102Aを介して励振され、響き線127が振動する。響き線127が振動することにより、響き線127によって共鳴板126が多点で叩かれ「ザー、ザー」と言うスナッピー信号SNPを発生する。このスナッピー信号SNPが電気ドラム信号に加算されて拡声装置200に送られるから、拡声装置200はドラム音に「ザー、ザー」と言うスナッピー信号を付加したスネアドラム音を放音する。スナッピー音は第1網状ドラムヘッド102Aが振動している間接続して付加され、アコースチックスネアドラムと同等の音色変化と減衰振動(サスティーン)が得られる。
【0033】
ここで、請求項1で提案した電気スネアドラムがアコースチックスネアドラムと同等の音色変化とサスティーンが得られる理由について説明する。この発明では響き線127は第1網状ドラムヘッド102Aに弾性的に圧接しているので、第1網状ドラムヘッド102Aの振動の大きさの変化に伴って響き線127の振動も変化する。すなわち、第1網状ドラムヘッド102Aが強く叩かれて大きく振動すると響き線127も大きく振動し、共鳴板126を強く叩き、また多点状に接触している共鳴板126を叩く点数も増えて、スナッピー音は比較的大きな音量になり音色も荒々しい肌理(きめ)のあらい音となる。一方、第1網状ドラムヘッド102Aが弱く叩かれた場合は響き線127は小さく振動し共鳴板126を弱く叩き、また多点状に接触している共鳴板126を叩く点数が減って、スナッピー音は比較的小さな音量になり音色も優しい肌理の細かい音となる。次に、響き線127はその極一部、つまり遊端を第1網状ドラムヘッド102Aの裏側に弾接させ、第1網状ドラムヘッド102Aに対して粗の状態で結合させたから、第1網状ドラムヘッド102Aが振動する状態の負荷としては軽い状態で結合していると見ることができる。
【0034】
従って、第1網状ドラムヘッド102Aの振動で発生する電気ドラム信号DSのサスティーンも充分得られ、更にその第1網状ドラムヘッド102Aの振動の状態に追従してスナッピー音が付加されるから、アコースチックのスネアドラムに近い音が得られることになる。
また、図4が示す状態において、調整ネジ124を調整することで、回転支持片123の角度が変化し、それに伴って第1網状ドラムヘッド102Aに対する響き線127の接触の仕方(接触の強さ)が変化し音色とサスティーンをコントロールすることができる。例えば、響き線127を第1網状ドラムヘッド102Aに強く圧接させるほど、それだけ第1網状ドラムヘッド102Aに対する振動の負荷が増えてミュートする度合いが大きくなり電気ドラム信号DSのサスティーンが短くなって、また響き線127と共鳴板126の接触の強さが増すので中低域が強調されたスナッピー音となり、結果としてアタックの効いた短めのスネアドラム音を得ることができる。
【0035】
以上説明した実施例では、スナッピー信号SNPを機械式のスナッピー音発生手段120によって発生させる構造の実施例を説明したが、スナッピー信号SNPを電子回路によって発生させることもできる。図6以下に電子スナッピー音発生手段を内蔵した電子スネアドラム用拡声装置の実施例を示す。
図6以下に示す210は電子回路によって構成した電子スナッピー音発生手段を示す。図6に示す拡声装置200の入力端子201には、図1及び図2に示した電気スネアドラム100からスナッピー音発生手段120を除去した構造の電気ドラム、つまり第1振動ピックアップ104Aが出力する電気ドラム信号DSを入力するものとする。
【0036】
電気ドラム信号DSは入力端子201から加算器202を通じて増幅器203に入力され、増幅器203で増幅されてスピーカ204からドラム音として放音される。220は電気ドラム信号DSに倍音成分を付加してスピーカ204から放音されるドラム音の音色をアコースチックドラムの音色に近づけるための音色改善回路を示す。
【0037】
つまり、この音色改善回路220はこの例では増幅器221と、倍音生成回路222と、フィルタ223とによって構成した場合を示す。増幅器221は入力端子201に入力される電気ドラム信号DSを所定レベルまで増幅し、その増幅出力を倍音生成回路222に入力する。倍音生成回路222は例えば両波整流回路、単波整流回路或いは飽和増幅器等の非線形電子回路で構成することができ、主に偶数倍の高周波成分を生成させ、この高周波成分をフィルタ(例えばバンドパスフィルタ)により可聴周波数帯の高周波成分を取り出し、この高周波成分を加算器202で電気ドラム信号DSに加算し、この高周波成分を加算した電気ドラム信号を増幅器203で増幅し、スピーカ204から放音させることにより、そのドラム音は倍音成分に富み、より一層アコースチックドラムに近い音色となる。
【0038】
電子スナッピー音発生手段210は、例えば白色ノイズ発生器211と、フィルタ212と、乗算器213と、フィルタ214とによって構成することができる。乗算器213では白色ノイズ発生器211で発生した白色ノイズに倍音生成回路222で発生した倍音成分を積分器215を通じて取り出して乗算し、その乗算出力に電気ドラム信号DSのエンベロープの変化に追従して変化する白色ノイズ成分を得る。フィルタ214はその白色ノイズ成分からスナッピー信号SNPに適した周波数のノイズ成分を抽出し加算器202に送り込む。
【0039】
従って、加算器202の出力側には電気ドラム信号DSに倍音成分とスナッピー信号SNPとが加算されたスネアドラム信号SNDが得られ、このスネアドラム信号SNDを増幅器203で増幅し、スピーカ204を駆動することによりスピーカ204からスネアドラム音を放音させることができる。
図7に倍音生成回路222と積分器215の具体的な実施例を示す。図7に示す実施例では、倍音生成回路222を全波整流回路で構成し、その全波整流回路で電気ドラム信号DSを全波整流し、その全波整流した整流出力信号DDSを倍音成分としてフィルタ223に供給すると共に、その一部を積分器215に分岐し、積分器215を通じて電気ドラム信号DSのエンベロープ信号を抽出する。積分器215としては、最も簡素な例としてダイオードDとコンデンサCとによって構成される急速充電回路と、抵抗器Rとによって構成する遅速放電回路とによって構成することができ、その出力には整流出力信号DDSを平滑したエンベロープ検出信号EOとなる。このエンベロープ検出信号EOを乗算器213に与えることにより、このエンベロープ検出信号EOのレベルに対応したレベルを持つ白色ノイズを抽出することができる。なお、フィルタ214の出力側等にスイッチ216を設け、必要に応じてスナッピー信号SNPを遮断することができる構成としておくことにより、スナッピーオフの状態を設定できるように構成することができる。また、図1乃至図5に示した機械式のスナッピー音発生手段120と、電子スナッピー音発生手段210とを併用することにより、スナッピーのよく利いたスネアドラム音を得ることができることは容易に理解できよう。
【0040】
図8はこの発明の請求項4で提案する電気スネアドラムの実施例を示す。請求項4で提案する電気スネアドラムは胴101の一方の開口面にスナッピー音発生手段120を差し渡って配置すると共に、このスナッピー音発生手段120の上面に第1網状ドラムヘッド102Aを被せ、胴101の他端の開口面は開放状態のままとした構成とした電気スネアドラムを提案するものである。
【0041】
ここで、この請求項4で提案する電気スネアドラムに用いるスナッピー音発生手段120は通常のアコースティックスネアドラムに用いられているスナッピーと同様のスナッピーを用いる。つまり、通常のアコースティックスネアドラムに用いられているスナッピーは図8に示すように複数本の響き線(スプリング状に巻回されたバネ線)を平行に架設し、ストレイナと呼ばれている切替手段150によってベルト152を介して張った状態と緩めた状態に切り替えられる。151はこの切替えを行う操作レバーを示す。胴101にはベルト152を通過させる切欠101Aを形成し、この切欠にベルト152を通すことによって第1網状ドラムヘッド102Aに張力が与えられても、スナッピー音発生手段120を独立して切替え操作することができるように構成した場合を示す。
【0042】
請求項4で提案する電気スネアドラムは上述した構成であるが、請求項6で提案する電気スネアドラムは請求項4で提案した電気スネアドラムの構成に加えて加張手段103に第3振動ピックアップ104Cを装着した構成を提案するものである。
図8に示す実施例では加張手段103を構成するラグ103Eに第3振動ピックアップ104Cを装着した場合を示す。ラグ103Eは胴101の周面に突出して設けられ、上面側にネジ孔103Fを有し、このネジ孔103Fにテンションボルト103Cを螺合させてフープ103Aをこのラグ103Eに向かって引き寄せ、ラグ103Eに向かって引き寄せる力によって第1網状ドラムヘッド102Aに張力を与える。
【0043】
ラグ103Eに第3振動ピックアップ104Cを装着することによりリム103Dを叩くと、その衝撃がテンションボルト103Cを通じてラグ103Eに伝達され、第3振動ピックアップ104Cで電気信号に変換される。
このように第3振動ピックアップ104Cを設けたことにより、第1網状ドラムヘッド102Aを叩くことによって発生するスネアドラム信号に加えて第3振動ピックアップ104Cによりリム103Dを叩いて発生する、いわゆるリムショット信号を発生させることができる。これらのスネアドラム信号とリムショット信号をミキサ装置130により混合して電気コネクタ140から取り出し、その合成信号を図6または図7に示した拡声装置200に入力することにより、拡声装置200からスネアドラム音に加えてリムショット音を発音させることができる。
【0044】
図9乃至図11に図8に示した電気スネアドラムの各部の詳細構造を示す。図9ではラグ103Eの取付構造と、第1振動ピックアップ104Aと第3振動ピックアップ104Cの取付構造の詳細を示す。なお、この図9ではスナッピー音発生手段120は省略して示している。
図10にスナッピー音発生手段120の架張状況と切替手段150の取付構造を示す。この図10ではスナッピー音発生手段120に張力を与え、第1網状ドラムヘッド102Aにスナッピー音発生手段120を接触させている状況を示す。つまり、スナッピーオンの状態を示している。図11はスナッピー音発生手段120を緩め、スナッピーオフの状態を示す。
【0045】
図12はこの発明の請求項5で提案する電気スネアドラムの構成と、請求項6で提案する電気スネアドラムの実施例を示す。請求項5で提案する電気スネアドラムは胴101の一方と他方の開口に第1網状ドラムヘッド102Aと第2網状ドラムヘッド102Bを装着すると共に、裏側(打面とは反対側の面)に配置した第2網状ドラムヘッド102Bの外側の面にスナッピー音発生手段120を装着した構成としたものである。
【0046】
このように、打面とは反対側の面に装着した第2網状ドラムヘッド102Bにスナッピー音発生手段120を接触させて設けても、第2網状ドラムヘッド102Bは表側の第1網状ドラムヘッド102Aが叩かれて振動すると、その振動が胴101を通じて第2網状ドラムヘッド102Bに伝達され、第2網状ドラムヘッド102Bも振動する。この結果、スナッピー音発生手段120を励振し、スナッピー音に相当する振動を発生する。図12に示す例では図13に示すように胴101の下側の開口端に第2振動ピックアップ104Bを設け、この第2振動ピックアップ104Bによってスナッピー音発生手段120の振動を電気信号に変換し、ミキサ装置130で第1振動ピックアップ104Aと第3振動ピックアップ104Cの各検出信号と共に加え合わせる構成とした場合を示す。
【0047】
第2振動ピックアップ104Bは第1振動ピックアップ104Aと同様の構造とすることができる。第3振動ピックアップ104Cは図13に示す例ではラグ103Eを胴101に固定するネジによって振動受金具103Fを胴101の内周面に固定し、この振動受金具103Fに第3振動ピックアップ104Cと装着して支持した場合を示す。つまり、図13に示す例では、振動受金具103Fをくの字状に折曲形成し、第2振動ピックアップ104Bを支持した部分を胴101の内周面から離れて支持し、その間隙部分に防振材103Gを挟み込んだ構造とした場合を示す。この防振構造により第3振動ピックアップ104Cにはリムショットに伴う衝撃だけが伝わり、第1及び第2網状ドラムヘッド102A,102Bの各振動(ドラム音に相当する振動)は防振され、ドラム音とリムショット音の分離を確実に行うように構成した場合を示す。このようにドラム音とリムショット音の分離を確実にすることにより、ミキサ装置130における混合比を自由に設定できることになる。
【0048】
図13はスナッピーオンの状態、図14はスナッピーオフの状態を示す。図15は図12で説明した請求項5と6で提案した電気スネアドラムを裏側から見た図を示している。
【0049】
【発明の効果】
この発明による電気スネアドラムによれば、ドラムヘッドを叩く強さや叩く場所で変化する音色を得ることができて、更にスティックの種類を変えれば、そのスティックに対応した音色が得られる。また、ドラムヘッドを叩いて鳴らした後でドラムヘッドの振動を手やスティックで押さえて音のサスティーンを短くする「ミュート」と呼ばれる奏法や、リムを叩いて硬質な音色を得る「リムショット」や「オープンリムショット」と呼ばれる奏法が可能である。つまり、演奏技術によってドラムヘッドの振動を自在に変化させたり、リムを叩いて振動を与えることで、それらの振動の変化を音の変化として表現することができる。この結果アコースティックスネアドラムの奏法と何等変わることなく演奏することができる。
【0050】
更に、この発明の電気スネアドラムでは、演奏者はアコースティックスネアドラムで行うのと同じ感覚でスナッピーの当たり具合を調整して好みの音色を作ったり、スナッピーをオフしたりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の請求項1で提案する電気スネアドラムの一実施例を説明するための配置図。
【図2】図1で説明した電気スネアドラムの構成を説明するための分解斜視図。
【図3】図1で説明した電気スネアドラムの基本となる電気ドラムの要部の構造を説明するための断面図。
【図4】請求項1で提案した電気スネアドラムに用いる機械式スナッピー音発生手段の一例を説明するための断面図。
【図5】図4に示した電気スネアドラムのスナッピーオフに設定した状態を説明するための図。
【図6】この発明の請求項3で提案した電子スネアドラム用拡声装置の一例を説明するためのブロック図。
【図7】図6に示した構成の一部を具体的に示した接続図。
【図8】この発明の請求項4で提案した電子スネアドラムの一実施例を説明するための分解斜視図。
【図9】図8に示した電気スネアドラムの一部の構造を詳細に示す断面図。
【図10】図8に示した電気スネアドラムのスナッピーオンの状態を示す断面図。
【図11】図8に示した電気スネアドラムのスナッピーオフの状態を示す断面図。
【図12】この発明の請求項5で提案した電気スネアドラムの実施例を示す分解斜視図。
【図13】図12に示した電気スネアドラムの要部の構造とスナッピーオンの状態を説明するための断面図。
【図14】図12に示した電気スネアドラムのスナッピーオフの状態を説明するための断面図。
【図15】図12に示した電気スネアドラムを裏側から見た斜視図。
【符号の説明】
100 電気スネアドラム
101 胴
102A 第1網状ドラムヘッド
102B 第2網状ドラムヘッド
103 加張手段
104A 第1振動ピックアップ
104B 第2振動ピックアップ
104C 第3振動ピックアップ
105 切欠
106 振動受駒
120 スナッピー音発生手段
121 平板部
122 軸承
123 回動支持片
124 調整ネジ
125 スプリング
126 共鳴板
127 響き線
200 拡声装置
201 入力端子
202 加算器
203 増幅器
204 スピーカ
210 電子スナッピー音発生手段
211 白色ノイズ発生器
220 音色改善回路

Claims (6)

  1. A.円筒状の胴と、
    B.この胴の一方の開口端に張られ、硬度の高い材質の線材によって形成された第1網状ドラムヘッドと、
    C.この第1網状ドラムヘッドに張力を与える加張手段と、
    D.上記胴に装着され上記第1網状ドラムヘッドの振動を電気信号に変換する第1振動ピックアップと、
    E.上記第1網状ドラムヘッドの振動に対応してスナッピー信号を生成するスナッピー音発生手段と、
    F.このスナッピー音発生手段で発生したスナッピー信号を上記第1振動ピックアップから出力される電気ドラム信号に加えるミキサ装置と、
    G.このミキサ装置で加算された電気信号を上記胴の外部に導出する電気コネクタと、
    によって構成したことを特徴とする電気スネアドラム。
  2. 請求項1記載の電気スネアドラムにおいて、上記スナッピー音発生手段を上記胴に装着した共鳴板と、一端側がこの共鳴板に保持され、他端側が上記網状ドラムヘッドの裏面に弾性的に圧接され弾性材で形成された響き線と、上記共鳴板に装着した圧電変換素子とによって構成し、この圧電変換素子に発生したスナッピー信号を上記振動ピックアップに発生する電気ドラム信号とミキサ装置で加算し、上記電気コネクタから取り出す構成としたことを特徴とする電気スネアドラム。
  3. A.入力端子に電気ドラム信号が入力され、この電気ドラム信号を増幅してスピーカから網状ドラムヘッドの振動を音として放音する拡声装置と、
    B.この拡声装置に付設された白色ノイズ発生器と、この白色ノイズ発生器が出力する白色ノイズと上記電気ドラム信号とを乗算する乗算器とによって構成したスナッピー音発生手段と、
    C.このスナッピー音発生手段で発生したスナッピー信号を上記電気ドラム信号に加算する加算手段と、
    D.この加算手段で加算した信号をスネアドラム音として放音させる拡声手段と、
    によって構成したことを特徴とする電気スネアドラム用拡声装置。
  4. A.円筒状の胴と、
    B.この胴の一方の開口に差し渡されて配置された複数本の響き線によって構成されたスナッピーと、
    C.このスナッピーの上面に被せられ、硬度の高い材質の線材によって形成された第1網状ドラムヘッドと、
    D.上記スナッピーに張力を加えた状態と、緩めた状態に切り替える切替手段と、
    E.上記第1網状ドラムヘッドに張力を与える加張手段と、
    F.上記胴に装着され、上記第1網状ドラムヘッドの振動と、上記スナッピーの振動を電気信号に変換する第1振動ピックアップと、
    G.この第1振動ピックアップから出力される電気信号を上記胴の外部に導出する電気コネクタと、
    によって構成したことを特徴とする電気スネアドラム。
  5. A.円筒状の胴と、
    B.この胴の一方の開口端に張られ、硬度の高い材質の線材によって形成された第1網状ドラムヘッドと、
    C.上記円筒状の胴の他方の開口端に張られて配置され、上記第1網状ドラムヘッドとほぼ同等の構造の第2網状ドラムヘッドと、
    D.この第2網状ドラムヘッドの外面に沿って配置され、複数本の響き線によって構成したスナッピーと、
    E.上記スナッピーに張力を加えた状態と、緩めた状態に切り替える切替手段と、
    F.上記第1及び第2網状ドラムヘッドに張力を与える加張手段と、
    G.上記胴に装着され、上記第1網状ドラムヘッドの振動を電気信号に変換する第1振動ピックアップと、
    H.上記胴に取り付けられ、上記第2網状ドラムヘッドと、上記スナッピーの振動を電気信号に変換する第2振動ピックアップと、
    I.これら第1及び第2振動ピックアップから出力される電気信号を加算して上記胴の外部に導出する電気コネクタと、
    によって構成したことを特徴とする電気スネアドラム。
  6. 請求項1,4,5の何れかの電気スネアドラムにおいて、上記加張手段の何れかの部分に第3振動ピックアップを装着し、この第3振動ピックアップにより上記加張手段を構成するリムに与えられる打撃を電気信号に変換し、この電気信号を上記第1及び第2振動ピックアップが出力する信号に加算して、上記電気コネクタから出力する構成としたことを特徴とする電気スネアドラム。
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