JP4422672B2 - 打楽器用ピックアップ、電気打楽器 - Google Patents

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Description

この発明はドラム或いはシンバルなどの各種の打楽器に適用して好適な打楽器用ピックアップ及びこの打楽器用ピックアップを適用して構成した電気打楽器に関する。
本出願人は特許文献1に開示するように金網をドラムヘッドとした電気スネアドラム及び電気スネアドラム用拡声装置を提案した。
この先に提案した電気スネアドラムは金網をドラムヘッドとして利用し、現実にドラムヘッドを叩いても音が出ない構造としたものである。このために練習用として好適である。つまり音が出ない代わりに、振動ピックアップを備え、振動ピックアップで拾った電気信号をヘッドホンで聴くことにより周辺に迷惑をかけることなくドラム音を聴くことができるため練習用として好適である。また、拡声装置で音として放音すればステージ用のドラムとして利用することもできる。
また、本出願人は特許文献2に開示するようにシンバルを構成する金属板に多数の小孔を形成し、この小孔によって打撃エネルギを吸収し、消音効果を得る構造とした消音シンバルと、この消音シンバルに振動ピックアップを装着し、振動ピックアップからシンバル音を再生するための電気信号を得るようにした電気シンバルを提案した。
先に提案した消音シンバルによれば叩く位置、叩く強さ、及びスティックの種類等に応じて音色が変化し、この点でアコースティックシンバルと同等の性能を持ち、然も消音効果を持つことから練習用として最適な特性を有している。
特開平11−237877号公報 特開平11−184459号公報
先に提案した電気スネアドラムではドラムを構成する胴に振動ピックアップを装着し、胴の振動を電気信号に変換してドラム音信号を得る構造としている。このドラム音信号を音として再生すると、その音色は胴の共振波形に大きく影響され、アコースティックなドラム音とはわずかに異なる感触となる。
また、先に提案した電気シンバルでは振動ピックアップをシンバルのほぼ中心部に位置するカップの背面に直接装着し、カップの振動を電気信号に変換する構造としている。
このため、再生される音の音質はカップ部分の振動音成分が多く、シンバル全体の音を検出してはいない欠点がある。つまり、シンバルはその直径の大小により高い周波数成分を多く含む音を発生するシンバル、低い周波数成分を多く含む音を発生するシンバルとして作り分けられたものであるが、カップの振動を振動ピックアップで検出する構造とした場合は、その検出信号で再生される音の音質はシンバルの直径の大小に係わりなく、カップ部分特有のかたよりのある音となってしまう。
更に、特許文献1で提案した電気ドラムはドラムヘッドに金網を用いたため打面を強く叩くと金網が凹んだ状態に変形してしまう欠点が生じた。また、金網は線材が直交する方向に織り込まれているため、線材の軸線方向に対する張力に対しては強い強度を持つが斜め方向に対しては張力強度は低い。このために、打点と振動ピックアップの装着位置の関係で、発生するドラム音信号に強弱或いは音色に変化が発生する欠点もある。
この発明の目的は限りなくアコースティックドラムに近いドラム音を再現することを可能とし、更にアコースティックシンバルに近いシンバル音を再現することを可能とする打楽器用ピックアップと、これを用いた電気打楽器を提供しようとするものである。
更に、この発明の他の目的は強く叩かれてもドラムヘッドに変形が発生することがなく、然も打点位置によってドラム音信号に強弱或いは音色に変化が発生することがない電気打楽器(電気ドラム)を提供しようとするものである。
この発明では被装着打楽器の打撃面の面積より小さい面積を持ち、少なくとも銅を含む金属板で形成される共振板と、この共振板の周縁の一部に装着した錘りと、この錘の装着位置から所定距離離れた位置に設けられた取付部と、この取付部と上記錘りとの間の上記共振板の板面に装着した複数の振動ピックアップとを備えたことを特徴とする打楽器用ピックアップを提案する。
この発明では更に共振板は被装着打楽器の打撃面の直径より長辺の長さが短いほぼ長方形状とされ、長方形の一方の短辺に錘りが装着され、他方の短辺に取付部を有し、取付部と錘り装着部との間の上記共振板の板面に複数の振動ピックアップを実装した構造の打楽器用ピックアップを提案する。
この発明では更に上記打楽器用ピックアップの何れかにおいて、共振板に共振板の縁から内向に切り込んで形成した切込を形成し、この切込の形成によって共振板に複数の共振部を形成し、これら複数の共振部のそれぞれに振動ピックアップを実装する構造とした打楽器用ピックアップを提案する。
この発明では更にL字状に折曲げられて形成され、一方の折曲半部が取付部とされ、この取付部が取付面に平行な姿勢で取付けられ、他方の折曲半部が取付面から突出して支持されるL字状支持部と、少なくとも銅を含む金属板によって構成され、L字状支持部の取付面から突出した突出端に一方の端部が連結され、他方の端部が取付面の延長部分に圧接され、この圧接点において上記取付面延長部分に伝わる振動によって励振される共振板と、この共振板の板面に装着された複数の振動ピックアップとによって構成した打楽器用ピックアップを提案する。
この発明では更に円筒状の胴の開口端にドラムヘッドを装着し、ドラムヘッドを叩くことによりドラム音を発生する打楽器において、胴の内周壁に上記打楽器用ピックアップを構成する共振板を取付部によって片持梁構造で装着し、片持梁構造で支持された共振板を胴の振動で励振し、共振板に実装した振動ピックアップから共振板の共振で得られるドラム音信号を得る構造とした電気打楽器を提案する。
この発明では更に上記の電気打楽器において、打楽器用ピックアップを構成する共振板の一部は少なくともドラムヘッドの胴との接合部分の近傍に接触させ、共振板には胴とドラムヘッドの双方から励振エネルギが与えられる構造とした電気打楽器を提案する。
この発明では更に上記の何れかの電気打楽器において、上記ドラムヘッドは開口率が20〜45%程度の密度で細孔が形成された孔明き高分子樹脂フィルムによって構成されることを特徴とする電気打楽器を提案する。
この発明では更に上記の電気打楽器において、ドラムヘッドに形成される細孔は60°千鳥パターンに配置されていることを特徴とする電気打楽器を提案する。
この発明では更に円盤状の金属板によって構成され、中央にカップ形状の突き出しによって形成されたカップと、カップの外周に形成されたボウと、ボウの外周にエッジを有する打楽器の上記カップの背面に上記何れかに記載の打楽器用ピックアップを構成する共振板の取付部を装着し、カップの振動により打楽器用ピックアップの共振板を励振し、振動ピックアップからシンバル音に対応する波形を備えた電気信号を得る構造とした電気打楽器を提案する。
この発明では更に上記の電気打楽器において、打楽器を構成するボウ及びエッジの領域に多数の細孔が形成されていることを特徴とする電気打楽器を提案する。
この発明による打楽器用ピックアップによれば共振板の共振周波数を共振板の長さ等の形状及び錘りの重量の選択等によって自由に設定することができる。この結果、被装着打楽器自身の音質に大きく影響されずに主に共振板の共振周波数と共振振動波形に従って音質が決定される。共振板を銅乃至は銅を含む金属板で構成することにより、銅独特の深みのある音色を持つ打楽器音を再現することができる。
更に、共振板に切込を形成し、この切込によって共振板に複数の共振部を形成し、これら複数の共振部のそれぞれに振動ピックアップを装着することにより、各共振部で得られる共振振動を加え合わせた振動波形を得ることができる。これにより周波数スペクトルが広い周波数範囲に分布する打撃音信号を得ることができ、倍音成分を多く含む音色のよい打楽器音を得ることができる。
本発明による打楽器用ピックアップを装着する打楽器としては各種のアコースティックドラム或いはアコースティックシンバル等の各種の打楽器を対象とすることができる。アコースティックドラムに装着することによりマイクロホンを用いることなく、ドラム音を拡声装置から放音することができる。またアコースティックシンバルに適用することによりシンバル音を拡声装置から放音させることができる。これらの各種のアコースティック打楽器に本発明による打楽器用ピックアップを適用することにより拡声装置から再現される打撃音は、限りなくそれぞれの本来の打楽器音に近い打撃音を得ることができる。
また、特許文献1及び特許文献2で提案した消音ドラム或いは減音シンバルにこの発明による打楽器用ピックアップを適用した場合でも拡声装置から限りなくアコースティックドラム或いはアコースティックシンバルの音に近い音を再現することができる効果が得られる。
長方形状の金属板を用意する。この金属板は真鍮或いは黄銅のように少なくとも銅を含む金属板であり、この金属板を共振板として利用する。長方形の長辺方向の寸法は被装着打楽器がドラムである場合にはドラムヘッドの直径より小さい寸法の長辺を持つ長方形とされ、被装着打楽器がシンバルである場合はシンバルの直径より短い寸法の長辺を持つ長方形とされる。
長方形の一方の短辺の近傍に被装着打楽器への取付部を形成し、他方の短辺の近傍に錘りを装着する。長方形の一方の短辺側に形成した取付部を用いて共振板を打楽器に装着することにより、共振板は片持梁構造で支持され、取付部に伝わる振動によって励振され共振する。錘りは共振板と同一の材料で形成するのが望ましい。
錘りと取付部との間の共振板の板面に複数の振動ピックアップを被着し、これら複数の振動ピックアップから、共振板上の各部の共振振動を電気信号に変換した信号を得、これらの電気信号をミキシングして打撃音信号として出力する。
共振板の他の構造としては共振板の縁から内向に例えば複数の切込を形成し、この複数の切込の形成によって共振板の各部を独立した共振部として作用させる。独立した共振部にそれぞれ振動ピックアップを装着することにより、更に多様の周波数スペクトルを含む電気信号を得ることができ、打楽器としての音色を向上させることができる。
図1にこの発明による打楽器用ピックアップの一実施例を示す。この実施例に示す打楽器用ピックアップ10はドラム用ピックアップの例を示す。ここに示す打楽器用ピックアップ10は長方形状の共振板11と、この共振板11の一方の短辺の近傍に装着した錘り12と、他方の短辺側に設けた取付部13と、錘り装着位置と取付部13との間の共振板11の板面に被着した振動ピックアップ14とによって構成した場合を示す。
共振板11は既に説明しているように真鍮或いは黄銅のように少なくとも銅を含む金属板によって構成する。共振板11の長辺方向の寸法は被装着打楽器、ここではドラムのドラムヘッドの直径より小さい寸法に選定する。共振板11の厚みは1.0〜2.0mm程度とする。錘り12は望ましくは共振板11と同一材料の金属ブロックで構成する。この構成により共振板11の共振振動は、共振板11を構成する銅を含む金属板との相乗効果により音質のよい打撃音信号を得ることができる。
振動ピックアップ14は例えば圧電素子のようなピックアップを用いることができ、錘12と取付部13との間の共振板11の板面上に複数の振動ピックアップ14を位置を異ならせて被着する。これら複数の振動ピックアップ14は並列又は直列接続し、各振動ピックアップ14の検出信号をミキシングして取り出す。取付部13はここでは補強材を共振板11の一端側に装着し、この補強材に形成したビス孔13Aによって共振板11の端部をドラムの胴に固定する。
図2に図1に示した打楽器用ピックアップ10をドラムに実装した例を示す。ドラムは一般によく知られているように円筒状の胴20の開口端面に皮或いは高分子樹脂シートのようなドラムヘッド21を加張支持して構成される。図2で示す例では胴20の一方の開口端のみにドラムヘッド21を加張支持した場合を示す。
ドラムヘッド21は周縁にリング22を有し、このリング22で張られた状態に維持される。つまり、リム30がリング22を下向に押し付け、その押圧力によってドラムヘッド21に張力を発生させる。尚、図2ではリム30を下向に押し付けるためのテンションボルト等の機構は省略して示している。
胴20の開口端面の一部に切欠を設け、この切欠に取付部13を収納し、ビス孔13A(図1)を通じて木ネジ等により取付部13を胴20の開口端面に装着して打楽器用ピックアップ10をドラムの胴20に装着する。
この装着状態によれば打楽器用ピックアップ10を構成する共振板11は片持梁構造で支持され、ドラムヘッド21が叩かれることにより共振板11にドラムヘッド21から直接音圧が与えられ、更に胴20を通じて共振板11に振動が与えられ、共振板11は共振板11の長さ、厚み、錘り12の重量等によって定められる共振周波数で振動する。この振動により振動ピックアップ14から打撃音信号を得ることができる。この打撃音信号は共振板11の共振周波数を適度に設定することによりアコースティックなドラム音を再現することができる。
尚、図1に示した実施例では共振板11を長方形とした例を示したが、この発明では必ずしも長方形に限るものでなく、楕円形或いは縁の一部に取付部13を突出した円形等とすることができる。共振板11の形状を各種形状に選定することと、錘り12の重量を適当に選ぶことにより、各種の音色を得ることができる。
図3にこの発明による打楽器用ピックアップ10の第2の実施例を示す。この実施例では共振板11に共振板11の縁から切込を形成し、この切込の形成によって共振板11に複数の共振部を構成し、各共振部に振動ピックアップ14を装着して各共振部の共振振動を電気信号に変換するように構成した場合を示す。
図3に示す実施例では共振板11の長辺と平行する向に切込んだ切込11Aと、短辺と平行する向に切込んだ切込11Bとを形成し、これらの切込によって複数の共振部A、B、C、Dを形成し、各共振部A〜Dのそれぞれに振動ピックアップ14を装着した場合を示す。
切込11Aで2分割された共振板半片のそれぞれの遊端に重量が異なる錘り12を装着し、それぞれの共振板半片の共振周波数を異なる周波数に設定する。更に切込11Bの切込長及びその形状位置を適宜に異ならせることにより、各共振部A〜Dの共振周波数を可及的に異ならせる。これにより各共振部A〜Dに装着した振動ピックアップ14から得られる電気信号は多彩な周波数スペクトルを含む電気信号となり、アコースティックドラム音を再現することができる。
図3に示す打楽器用ピックアップ10は共振板11が取付部13の近くで折曲られ、取付部13を壁面に取付けることにより共振板11を片持梁構造で反持することができる構造とした場合を示す。
図4に図3に示した打楽器用ピックアップ10の装着例を示す。図4に示す例では共振板11を取付部13と振動ピックアップ14の装着位置との間の位置で鋭角に折曲げ、取付部13をドラムの胴20の内壁面に装着し、折曲部の湾曲面をドラムヘッド21の背面に接触させ、その接触位置から胴20の中心に向かうに従って共振板11をドラムヘッド21の背面から漸次遠ざける配置とした場合を示す。
図4に示すように装着することにより、共振板11はドラムヘッド21が大きく振動する部分に接触せず、ドラムヘッド21の振動の節となる部分の近傍に接触するから、共振板11の接触によりドラムヘッド21の振動に影響を与えることがなく、然も振動エネルギの高い節の近傍に接触することから高い励振エネルギで共振板11を励振させることができる。また共振板11は胴20からも励振エネルギを得ることができる。
図5にこの発明による打楽器用ピックアップ10の第3の実施例を示す。この実施例ではL字状に折曲げられ、一方の折曲半部が取付部13とされ、この取付部13が取付面に平行な姿勢で取付けられ、他方の折曲半部11Cが取付面から突出して取付面(ドラムの胴の内面)から突出して支持されるL字状支持部11Dと、このL字状支持部11Dの突出端に一方の端部が連結され、他方の端部が取付面の延長部分に圧接され、この圧接点において取付面の延長部分に伝わる振動によって励振される共振板11と、この共振板11の板面に装着した複数の振動ピックアップ14とによって打楽器用ピックアップを構成した例を示す。
図5に示す実施例では振動板11とL字状支持部11Dは一体構造とした場合を示しているが、この発明では少なくとも共振板11は真鍮或いは黄銅のように少なくとも胴を含む金属板で構成すればよく、L字状支持部11Dはその他の材料の金属板で構成してもよい。
図6に図5に示した打楽器用ピックアップ10の装着例を示す。L字状支持部11Dを構成する取付部13がドラムの胴20の内周面に取付けられる。L字状支持部11Dの他方の折曲半部11Cがドラムの胴20の内周面から突出して支持される。折曲半部11Cの突出面から、例えば約45°の角度で共振板11を折返し、共振板11の先端を取付面に圧接させる。図6に示す実施例では取付面となる胴20の開口端面の内周部分に形成したテーパ面とドラムヘッド21とによって形成される凹部に共振板11の端部を圧入した場合を示す。この圧入によって共振板11の先端はドラムヘッド21背面と胴20の開口端との接合部分の角に圧接され、ドラムヘッド21と胴20の双方に接触する。この結果、共振板11はドラムヘッド21と胴20の双方から励振され、共振板11に装着した振動ピックアップ14からドラム音信号を得ることができる。
図6に示した実施構造によればアタックタイム(音の立上がりに要する時間)が短かく、歯切れのよいドラム音信号が得られる特徴がある。
以上は本発明による打楽器用ピックアップをアコースティックドラムに装着した実施例を説明したが、以下では音の発生を極力抑制し、練習用として好適な減音ドラムに適用した実施例を説明する。
図7及び図8に減音ドラムを構成するための減音ドラムヘッド25の実施例を示す。この減音ドラムヘッド25は孔明き高分子樹脂フィルム23と、この孔明き高分子樹脂フィルム23の周縁を支持するリング22とによって構成される。
孔明き高分子樹脂フィルム23としては例えば厚みが200μm〜500μm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)或いはポリプロピレン等の高分子樹脂フィルムを用いることができる。高分子樹脂フィルムに形成する細孔24としては例えば直径が0.5〜2mm程度とされ、その開口率は20〜45%程度の密度とされる。
細孔24の配列パターンはここでは60°千鳥パターンを採用する。60°千鳥パターンとは例えば図9に示すように、各孔の周縁に60°間隔で細孔が存在する配列パターンを意味する。この細孔24の形成方法としては例えば図9に示すX1線上とX2線上の2列に相当する配列で細孔24を形成するための刃を用意し、この刃を帯状の高分子樹脂フィルムの長手方向に順次ずらしながら刃を降ろし、細孔24を形成するか、或いは帯状の高分子樹脂シートを順次一定間隔移動させる毎に刃を降ろすことにより連続して形成することができる。
この60°千鳥パターンによれば360°どの方向に対しても均一な張力強度を得ることができる。従って、ドラムを構成する胴の一方の開口面にこの孔明き高分子樹脂フィルム23を張り付けた状態では360°どの方向に対しても均一な張力で張ることができる。この結果、叩感はアコースティックドラムのそれに限りなく近くなる。更に細孔24の直径は0.5〜2.0mmφ程度とすることにより、スティックの先が細孔24に入り込む事故が発生することはない。また、細孔24の開口率を20〜45%程度とすることにより充分な減音効果を得ることができる。
図10に孔明き高分子樹脂フィルム23をドラムヘッド部材として胴に張り付けた減音ドラムの一例を示す。図10に示す20は円筒状の胴、26はこの胴20の外周面に装着したラグ、30は孔明き高分子樹脂フィルム23に張力を与えた状態で胴20の一方の開口面に圧接させるためのリム、31はリム30にその圧接力を与えるためのテンションボルトをそれぞれ示す。
テンションボルト31をラグ26にネジ込むことにより、リム30は下向に押し付けられ、リム30の移動に伴ってリング22も下向に移動するからリング22の移動に伴って孔明き高分子樹脂フィルム23は胴20の一方の開口端面に押し付けられ、開口端面の内側では孔明き高分子樹脂フィルム23は360°全方向に張力が与えられた状態となる。孔明き高分子樹脂フィルム23は均一に外周に向かって張力が与えられる。この状態で細孔24の配列パターンが60°千鳥パターンとすることにより孔明き高分子樹脂フィルム23は全方向にわたって均一な張力で張られる。
全方向にわたって均一な張力が得られる細孔24の配列パターンとしては60°千鳥パターンの他に、胴20の軸芯位置を中心にこの中心位置から同心円状に細孔24形成する方法も考えられる。然し乍ら、同心円状に細孔を形成するには、径の異なる円筒に、この各円筒の端面に細孔24を形成するための刃を配列して形成した治具を用意し、この治具によって、同心円状に細孔24を形成しなければならないため、治具の製造にコストが掛かる欠点がある。このような理由から、この発明では60°千鳥パターンを採用するものである。
図10に示した減音ドラムは胴20の他方の開口端面は開放されており、減音ドラムヘッド22の打面を叩けばスティックがドラムヘッドに当たった小さな打撃音がするだけで周囲に迷惑を掛けることなくドラムの練習を行なうことができる。然もその打感はアコースティックドラムのそれに限りなく近いため、ドラムの練習用としては最適である。更に、図10に示した減音ドラムヘッド25を装着した減音ドラムに図1、図3、図5の何れかに示した打楽器用ピックアップを実装することにより、減音ドラムからドラム音信号を得ることができる。このドラム音信号によれば減音ドラムでありながら、限りなくアコースティックドラムの音に近いドラム音を再現することができる。
図11乃至図13にこの発明の第6の実施例を示す。この第6の実施例では図10に示した減音ドラムにスナッピーを付設し、減音ドラムをスナッピー付のスネアドラムとして作用させる実施例を示す。尚、図11ではこの実施例の説明に必要としないリムなどの部分の構造は省略して示している。
図11及び図12に示す40はスナッピーを示す。このスナッピー40は図12Aに示すように、減音ドラムヘッド25を構成する孔明き高分子樹脂フィルム23と同等の構造の孔明き高分子樹脂フィルム23を細条に切断した細条孔明き高分子樹脂フィルム23’と、この細条孔明き高分子樹脂フィルム23’を複数本互に平行した姿勢で支持する支持部材41とによって構成することができる。
細条孔明き高分子樹脂フィルム23’は必ずしも細条に分離する必要はなく、帯状の孔明き高分子樹脂フィルム23の両端に図11に示すように支持部材41を装着し、支持部材41の間において、切目Sを互に平行して形成し、この切目Sによって互に平行した姿勢にある細条孔明き高分子樹脂フィルム23’を形成するようにしてもよい。スナッピー40の幅W1は装着対象となる減音ドラムの径に対応して決定されるが、大凡50〜100mm程度とされる。細条孔明き高分子樹脂フィルム23’の幅W2は2〜4mm程度とされる。
スナッピー40は支持部材41を介して張力調整手段50に装着される。この張力調整手段50によってスナッピー40を構成する細条孔明き高分子樹脂フィルム23’が減音ドラムヘッド25を構成する孔明き高分子樹脂フィルム23の背面に近接して配置される。
図13に張力調整手段50の一例を示す。ここに示す張力調整手段50は枠状の可動台51と、この可動台51のスナッピー取付部51Aを減音ドラムヘッド25の裏面と平行する向に揺動自在に支持する支持部材52と、胴20に螺合し、胴20の内壁からの突出量を調整し、この突出量によって可動台51の回動位置を調整する張力調整ネジ53とによって構成した場合を示す。この構成により張力調整ネジ53を回動操作すれば、スナッピー40を構成する各細条孔明き高分子樹脂フィルム23’に掛かる張力を調整することができる。細条孔明き高分子樹脂フィルム23’に掛かる張力を調整することにより、細条孔明き高分子樹脂フィルム23’の共振周波数を変化させることができ、スナッピー音の音質を調整することができる。
図11及び図12に示したスナッピー40によれば減音ドラムヘッド25を構成する孔明き高分子樹脂フィルム23と同じ構造の高分子樹脂フィルムを細条に形成した細条孔明き高分子樹脂フィルム23’を用いたから、充分に減音されたスナッピー音を得ることができた。また音質は細条孔明き高分子樹脂フィルム23’で構成したスナッピーによれば、アコースティックドラムにおけるスナッピー音によく似たスナッピー音を得ることができた。また、このスナッピー40を付設した減音スネアドラムに図1、図3、図5の何れかに示した打楽器用ピックアップを装着することにより、限りなくアコースティックスネアドラムに近い音を再現できるスネアドラム信号を得ることができる。
図14にこの発明による打楽器用ピックアップ10を他の打楽器に適用した実施例を示す。図14に示す実施例はシンバルに適用した実施例を示す。図中60はシンバルを示す。シンバル60はよく知られているように真鍮或いは黄銅のように少なくとも胴を含む円盤状の金属板によって構成される。円板の中心部分に半球面状のカップ61が形成され、カップ61の外側にボウ62が配置され、ボウ62の外側にエッジ63が配置される。カップ61とボウ62との間の境界部分を節目Jと呼んでいる。
図15及び図16にシンバル60に適用する打楽器用ピックアップ10を示す。シンバル60に適用する打楽器用ピックアップ10は錘り12の装着状況及び振動ピックアップ14の装着状況は図1に示した打楽器用ピックアップと同じであるが、取付部13の構造がわずかに異なる。
この実施例でも図1に示した実施例と同様に共振板11は長方形状とされる。長方形の一端側にカップ61の背面の曲面に一致する曲面を持つ取付部13を設ける。取付部13にはビス孔13Aが設けられ、このビス孔13Aを使ってビス又はリベット等により取付部13をカップ61の背面に装着する。尚、取付部13をカップ61の背面への取付ける方法としては溶接によってもよく、その方法は各種考えられる。
取付部13から他端に向かってカップ61とボウ62との間の節目Jに接触することを避けるために湾曲部15(図16)を形成し、取付部13以外はシンバル60に非接触の状態で片持梁構造で支持させる。
共振板11はシンバルと同質の例えば真鍮或いは黄銅のように少なくとも銅を含む金属板で形成する。更に、錘り12も同様の材質で形成することが望ましい。このように錘り12及び共振板11を共に銅に含む金属板によって形成することにより、錘り12と取付部13との間の共振板11の板面に貼着した振動ピックアップ14から出力される共振振動検出信号は銅独特の深みのある音色のシンバル音を再現することができる。
図14に示したシンバル60はアコースティックシンバルである。従って叩けばシンバル固有の大きな音のシンバル音を発生するが、この実施例では更に打楽器用ピックアップ10から電気信号を発生させ、この電気信号により拡声装置から更に拡声されたシンバル音を再現することができる。この特性は大ホール等で活用して好適である。
図17にこの発明による打楽器用ピックアップを適用可能な打楽器の更に他の実施例を示す。この実施例ではアコースティックシンバルに多数の小孔64A、64Bを形成し、これら多数の小孔64A、64Bによって消音効果を得るようにした消音シンバル70を例示する。
小孔64A、64Bの直径は大きいもので4mmφ程度、小さいもので2.5mmφ程
度に選定される。図17に示した例ではエッジ63とボウ62の一部とカップ61の外側に4mmφの大きい形状の小孔64Aを形成し、ボウ62の内側とカップ61の内側に小さい形状の小孔64Bを形成した場合を示す。
小孔64A、64Bの直径は小さ過ぎると消音効果が損なわれ、大き過ぎるとスティックの先が入り込み易くなり、演奏の障害となる。従って大きくても4mmφ程度が適当である。小孔64A、64Bの周方向のピッチaは小孔64A、64Bの直径以上の距離を採るのが望ましいが、あまり距離aを大きく採り過ぎると消音効果が小さくなるのでaは小孔64A、64Bの3倍以下が望ましい。
一方小孔64A、64Bが同芯円上に配列された小孔64A、64Bの直径方向の間隔bは間隔bを大きく採ると形成できる小孔64A、64Bの数が少なくなってしまうから可及的に狭い方がよい。然し乍ら、あまり狭いと強度が弱くなってしまうので孔の位置を互い違いに並べると強度を弱めることなしに間隔bを小さくすることができる。また、エッジ63の外周近くまで小孔64A、64Bを形成すると、エッジ63を叩いたときのクラッシュ音が小さくなり過ぎてしまうため、望ましくはエッジ63の外周に8〜10mm程度小孔が存在しない領域d(図17参照)を設けるとよい。更に小孔64A、64Bが形成する同芯円において、外周の同芯円に向かうに従って小孔64A、64Bの配列ピッチを図17に示すように広く採るように形成するとよい。このように構成すると叩く場所に対応して通常のシンバルと同様に自然な音色変化を得ることができた。
カップ61とボウ62との間には突き出し部分の節目Jが存在する。節目Jの存在によってカップ61を叩くことにより「カーン」という高域成分を含む澄んだ音色の音が得られる。従ってこの節目Jの部分及び前後には小孔を形成しない方がよい。図17に示す例では小孔64A、64Bを形成しない間隔cとして5〜10mm程度に選定した場合を示す。小孔64A、64Bの形状としては角形、或いは十字形等が考えられる。
図17に示した消音シンバル70の構造によれば小孔64A、64Bが多数形成されることにより、各小孔の部分で打撃エネルギが吸収され、シンバルが共鳴することはない。この結果、打撃音の発生は抑えられ小さな音となる。但し、音は小さくても、カップ61、ボウ62、エッジ63の各部を叩けば各部特有の音色を持つ音が発生し、更にスティックの種類に対応した音を発生するから練習用として好都合である。また消音効果に加えて振動が伝達していく過程において、小孔64A、64Bの部分で振動の反射が繰り返されることになり、振動の周波数成分が分散し、振動エネルギが減衰するのと同時に周波数倍音成分が増加することが確認された。
このように周波数倍音成分が増加することによりシンバルの音としての音色が良くなる利点が得られる。つまり、小さな音でありながら、音色のよいシンバル音を得ることができた。
図17に示した消音シンバル70に図15、図16に示した打楽器用ピックアップ10を装着することにより、この発明による打楽器用ピックアップ10は共振板11に錘り12を装着しているため、共振板11の共振周波数は適度な周波数に設定される。この結果として、共振板11の取付部13が消音シンバル70のカップ部分に取付けられたとしても、共振板11は錘り12の重量と、取付部13と錘り12との間の距離、及び共振板11の厚み(弾性係数)等から決定される共振周波数で共振するから、この共振周波数を適宜に選定することにより振動ピックアップ14から得られる電気振動の周波数成分はカップ61が発生する音域の周波数成分に限らず、アコースティックシンバルの音の成分に近づけることができる。
従って、錘り12の重量及び共振板11の形状の違い等によって各種の共振周波数を持つ共振板11を用意すれば高い音の周波数成分を含むシンバル音信号或いは低い音の周波数成分を持つシンバル音信号を発生する電気シンバルを得ることができる。つまり、同一直径の消音シンバルに共振周波数が異なる共振板11を装着すれば、多数の音色を持つシンバル音信号を発生する電気シンバルを作ることができる。
更に、カップ61に装着した共振板11は自己の共振周波数で共振し、その共振エネルギは共振板11に蓄えられる。この蓄えられた共振エネルギが消音シンバル70の振動減衰時に消音シンバル70のカップ61を励振するから、消音シンバルの残響時間がわずかではあるが延長される現象が見られた。この現象は小孔64A、64Bの形状によって残響時間が短くなってしまった消音シンバル70にとっては有用な作用効果である。
尚、上述では単にシンバル乃至は消音シンバルとして説明したがシンバルを上下に2枚重ね足踏ペダルにより上側のシンバルを移動させて鳴らす、いわゆるハイハットシンバルもこの発明による打楽器用ピックアップを実装することができる。この場合、上下双方のシンバルに打楽器用ピックアップを装着する構成が望ましい。
図18及び図19に共振板11の変形実施例を示す。この実施例では共振板11を共振部分を幅広とし、取付部13を幅狭形状とした場合を示す。この形状の場合は錘り12の重量を大きくしなくとも、共振板13の幅広部分の共振周波数を低くできる。また全体の長さも短くできることから低い共振周波数の共振板11の形状を小型化することができる。またこの図18と図19に示した共振板11に図3に示したように切込を形成することにより、見掛け上共振板11の長さを長くしたようになり、また複雑な形状になることにより多様な共振スペクトラムを得ることができるとする効果が得られる。
アコースティックドラム或いはアコースティックシンバルと同等のドラム音或いはシンバル音を拡声装置から出力させることができるため、演奏会用として広く活用される。
この発明による打楽器用ピックアップの一例を説明するための斜視図。 図1に示した打楽器用ピックアップをドラムに実装し、電気ドラムを構成した実施例を説明するための断面図。 この発明による打楽器用ピックアップの他の実施例を説明するための斜視図。 図3に示した打楽器用ピックアップをドラムに実装し、電気ドラムを構成した実施例を説明するための断面図。 この発明による打楽器用ピックアップの更に他の例を説明するための斜視図。 図5に示した打楽器用ピックアップをドラムに実装し、電気ドラムを構成した実施例を説明するための断面図。 この発明による電気打楽器の一例となる減音ドラムに用いる減音ドラムヘッドの構造を説明するための平面図。 図7に示したA−A線上の断面図。 図7に示した減音ドラムヘッドに用いる孔明き高分子フィルムに形成した小孔の配置を説明するための拡大平面図。 図7乃至図9に示した減音ドラムヘッドを胴に実装し、減音ドラムとした実施例を説明するための断面図。 図10に示した減音ドラムにスナッピーを実装し、減音スネアドラムを構成した実施例を説明するための断面図。 図11に示したスナッピーの詳細を説明するためのAは平面図、Bは側面図。 図11に示したスナッピーに用いる張力調整手段の構造を説明するための斜視図。 この発明による打楽器用ピックアップを適用した他の電気打楽器を説明するための断面図。 図14に示した打楽器に適用する打楽器用ピックアップの実施例を説明するための平面図。 図15を側面から見た側面図。 この発明による打楽器用ピックアップを適用した他の電気打楽器を説明するための一部を拡大して示す拡大平面図。 図15及び図16に示した打楽器用ピックアップの他の実施例を説明するための平面図。 図18を側面から見た側面図。
符号の説明
10 打楽器用ピックアップ 20 胴
11 共振板 21 ドラムヘッド
11A、11B 切込 22 リング
A〜D 共振部 23 孔明き高分子樹脂フィルム
12 錘り 24 細孔
13 取付部 25 音ドラムヘッド
14 振動ピックアップ

Claims (10)

  1. 被装着打楽器の打撃面の面積より小さい面積を持ち、少なくとも銅を含む金属板で形成される共振板と、
    この共振板の周縁の一部に装着した錘りと、
    この錘の装着位置から所定距離離れた位置に設けられた取付部と、
    この取付部と上記錘りとの間の上記共振板の板面に装着した複数の振動ピックアップと、
    を備えたことを特徴とする打楽器用ピックアップ。
  2. 請求項1記載の共振板は被装着打楽器の打撃面の直径より長辺の長さが短いほぼ長方形状とされ、長方形の一方の短辺に錘りが装着され、他方の短辺に取付部を有し、取付部と錘り装着部との間の上記共振板の板面に複数の振動ピックアップを実装した構造の打楽器用ピックアップ。
  3. 請求項1又は2の何れかに記載の打楽器用ピックアップにおいて、上記共振板に共振板の縁から内向に切り込んで形成した切込を形成し、この切込の形成によって上記共振板に複数の共振部を形成し、これら複数の共振部のそれぞれに振動ピックアップを実装することを特徴とする打楽器用ピックアップ。
  4. L字状に折曲げられて形成され、一方の折曲半部が取付部とされ、この取付部が取付面に平行な姿勢で取付けられ、他方の折曲半部が取付面から突出して支持されるL字状支持部と、
    少なくとも銅を含む金属板によって構成され、上記L字状支持部の上記取付面から突出した突出端に一方の端部が連結され、他方の端部が上記取付面の延長部分に圧接され、この圧接点において上記取付面延長部分に伝わる振動によって励振される共振板と、
    この共振板の板面に装着された複数の振動ピックアップと、
    によって構成される打楽器用ピックアップ。
  5. 円筒状の胴の開口端にドラムヘッドを装着し、ドラムヘッドを叩くことによりドラム音を発生する打楽器において、上記胴の内周壁に上記請求項1乃至4のいずれかに記載の打楽器用ピックアップを構成する共振板を上記取付部によって片持梁構造で装着し、片持梁構造で支持された共振板を胴の振動で励振し、共振板に実装した振動ピックアップから共振板の共振で得られるドラム音信号を得る構造としたことを特徴とする電気打楽器。
  6. 請求項5記載の電気打楽器において、上記打楽器用ピックアップを構成する共振板の一部は少なくともドラムヘッドの胴との接合部分の近傍に接触させ、共振板には胴とドラムヘッドの双方から励振エネルギが与えられる構造としたことを特徴とする電気打楽器。
  7. 請求項4乃至6の何れかに記載の電気打楽器において、上記ドラムヘッドは開口率が20〜45%程度の密度で細孔が形成された孔明き高分子樹脂フィルムによって構成されることを特徴とする電気打楽器。
  8. 請求項7記載の電気打楽器において、上記ドラムヘッドに形成される細孔は60°千鳥パターンに配置されていることを特徴とする電気打楽器。
  9. 円盤状の金属板によって構成され、中央にカップ形状の突き出しによって形成されたカップと、カップの外周に形成されたボウと、ボウの外周にエッジを有する打楽器の上記カップの背面に請求項1乃至3の何れかに記載の打楽器用ピックアップを構成する共振板の取付部を装着し、上記カップの振動により上記打楽器用ピックアップの共振板を励振し、上記振動ピックアップからシンバル音に対応する波形を備えた電気信号を得る構造とした電気打楽器。
  10. 請求項9記載の電気打楽器において、上記打楽器を構成するボウ及びエッジの領域に多数の細孔が形成されていることを特徴とする電気打楽器。
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