JP2016021026A - ドラムヘッドおよびドラム - Google Patents
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Abstract
【課題】打撃音を消音させるとともに、打撃直後に発生する耳障りな衝撃音の発生を抑制し、アコースティックドラムのような音程感のある打撃音を放音することができるドラムヘッドを提供する。【解決手段】ドラム1は、複数の貫通孔16が設けられたドラムヘッド12を有する。ドラムヘッド12の裏面には、空気透過率の低い空気抵抗部材10がスプレー式接着剤を用いて貼り付けられ、全ての貫通孔16が空気抵抗部材10により塞がれている。【選択図】図1
Description
本発明は、ドラムヘッドの音質改善に関する。
一般に、ドラムから放音される打撃音は大きいため、自宅等でドラムの練習を行う際には、消音対策が不可欠である。そこで、従来から、消音機能を備えたドラムヘッドが用いられている。
特許文献1に第1実施形態として開示されたドラムは、円筒状の胴部と、この胴部の上部に張設されたシート状のヘッド部材とを備えている。ここで、ヘッド部材としては、径がコンマ数mm〜数mm程度の開口孔が多数形成されたシート、いわゆるパンチングシートが用いられている。このような構成において、演奏者がヘッド部材の表面をスティック等で打撃すると、ヘッド部材が振動を開始する。この際、ヘッド部材に多数形成された開口孔によって、ヘッド部材の振動の空気への伝搬が減少し、発音量を減少させることができる。
また、特許文献1に第3実施形態として開示されたドラムは、上記第1実施形態の構成に加えて、胴部内に振動吸収部材を有している。この振動吸収部材は、ヘッド部材との対向面上に多数の凸部を有しており、これらの凸部をヘッド部材の裏面に接触させた状態で胴部内に支持されている。この構成においても、ヘッド部材の打撃により、ヘッド部材が振動を開始したとき、ヘッド部材に多数形成された開口孔によって、ヘッド部材の振動の空気への伝搬が減少し、発音量を減少させることができる。ここで、パンチングシートは、通常のシート状のヘッド部材と比較すると、若干の跳ね返りがある。しかしながら、このドラムでは、ヘッド部材の裏面に振動吸収部材が接触するように配置されており、これによりヘッド部材の跳ね返りを吸収し、通常のヘッド部材により近い打感を得ることができる。また、このドラムでは、ヘッド部材と振動吸収部材とを固着せずに接触させているため、ヘッド部材の振動量を減少させることを可能とするとともに、その振動特性の大きな変化を抑制することができる。また、このドラムでは、ヘッド部材との接触面に多数の凸部が形成された振動吸収部材を用いているので、鞭打ち音を低減することができる。また、振動吸収部材の弾性力によるヘッド部材の跳ね返りを低減することができる。
特許文献2に開示されたドラムは、合成樹脂製の単繊維を編んで構成した網からなるドラムヘッドを有する。このドラムヘッドは、シェルの一方の開口端に張設されている。シェル内の中空部は、ドラムヘッドと同程度の大きさを有する円形状の第1閉塞板により閉塞されている。この第1閉塞板におけるドラムヘッドとの対向面には、吸音材が装着されている。そして、シェルの他方の開口端は、第2閉塞板により閉塞されている。このような構成において、ドラムヘッドが打撃されと、ドラムヘッドに発生した振動がドラムヘッドと第1閉塞板との間の空間を往復する。その際に、ドラムヘッドと第1閉塞板との間の空間を伝搬する空気振動が吸音材によって吸収されるため、打撃音が小さくなる。この場合の打撃音の減衰量は、ドラムヘッドと吸音材との距離を調整することにより変えることができる。さらに、ドラムヘッドの網の単位面積当たりの単繊維の本数を減らすと、ドラムヘッドを介してシェル内とドラム外部との間で出入りする空気の量が増加するため、打撃音が一層小さくなる。
しかしながら、特許文献1に開示されたドラムでは、シェル内部で振動する空気がドラムヘッドの開口孔を通じてドラム外部へ素通りするため、効率的に音波が発生しない。従って、アコースティックドラムのような音程感のある「ポーン」という打撃音が発生しにくくなる。
また、特許文献2に開示されたドラムでは、ドラムヘッドの振動がシェル内の中空部を閉塞している第1閉塞板によって反射される。また、このドラムにおいて、第1閉塞板の吸音材をドラムヘッドの裏面から離間させた場合、ドラムヘッドと第1閉塞板との間で振動する空気が、ドラムヘッドの網の隙間を通じてドラム外部へ素通りする。このため、特許文献2に開示されたドラムでは、アコースティックドラムのような音程感のある打撃音が得られない
一方、特許文献2に開示されたドラムにおいて、ドラムヘッドと第1閉塞板との間隔を詰め、吸音材をドラムヘッドに接触させると、吸音材がドラムヘッドの振動を急激に減衰させる。従って、ドラムヘッドの振動が持続せず、アコースティックドラムのような音程感のある打撃音が発生しない。
さらに、ドラムヘッドの網の単位面積当たりの単繊維の本数を減らすと、ドラムヘッドの強度が低下する。このため、強打時にドラムヘッドが破損する虞がある。
さらに、特許文献1および特許文献2において、ドラムヘッドとして、打感がアコースティックドラムに近い樹脂フィルム製穴あきドラムヘッドを使用した場合、強打時にフィルム上を振動が伝わる際に「ベチ」という衝撃音が発生する。この衝撃音を緩和するために、樹脂フィルム製穴あきドラムヘッドの開口率を大きくすることも考えられる。しかし、衝撃音を十分に緩和できるように開口率を大きくしようとすると、樹脂フィルム製穴あきドラムヘッドの強度が低下し、実用に耐えなくなる。
この発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、打撃音を消音させるとともに、打撃直後における耳障りな衝撃音の発生を抑制し、アコースティックドラムのような音程感のある打撃音を放音することができるドラムを提供することにある。
この発明は、複数の貫通孔が設けられたドラムヘッドにおいて、シート状の空気抵抗部材が、前記貫通孔を塞いで前記ドラムヘッドの裏面に固定されていることを特徴とするドラムヘッドを提供する。
かかるドラムヘッドによれば、シート状の空気抵抗部材によりドラムヘッドの貫通孔が塞がれているため、貫通孔を介してドラム内外で出入りする空気の量を低減することができる。このため、ドラムヘッドの打撃時に打撃音の消音を行いつつ、アコースティックドラムのような音程感のある打撃音を発生することができる。また、空気抵抗部材は、ドラムヘッドに固定されており、ドラムヘッドと一体となって振動するため、打撃直後にドラムヘッド上を局所的に伝播する高周波振動を、打撃後すぐに減衰させる。このため、打撃直後における「ベチ」という耳障りな衝撃音の発生を防止することができる。
<第1実施形態>
図1(a)および(b)は、この発明の第1実施形態であるドラム1の構成を示す図である。ここで、図1(b)は、図1(a)のI−I’線断面図であり、図1(a)は図1(b)におけるドラム1を矢印A方向から見た平面図である。図1(a)および(b)に示すように、ドラム1は、シェル11、ドラムヘッド12、リム13、ラグ14、テンションボルト15により構成される。
図1(a)および(b)は、この発明の第1実施形態であるドラム1の構成を示す図である。ここで、図1(b)は、図1(a)のI−I’線断面図であり、図1(a)は図1(b)におけるドラム1を矢印A方向から見た平面図である。図1(a)および(b)に示すように、ドラム1は、シェル11、ドラムヘッド12、リム13、ラグ14、テンションボルト15により構成される。
シェル11は、円筒形状を有し、ドラム1の胴部を構成する。シェル11の2つの開口端のうち、一方の開口端にドラムヘッド12が取り付けられ、打撃面を構成する。ドラムヘッド12は、ヘッド部12aおよび支持部12bを有する。ヘッド部12aは、厚さが250μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)のフィルムからなり、全面に直径が1.5mmの円形の貫通孔16が千鳥抜きされている。各々の貫通孔16は4.5mm間隔で設けられ、ヘッド部12aの打撃面の面積に対する開口率は10%である。なお、開口率はこの値に限らず適宜調整してよい。例えば、ドラムヘッド12の強度を上げる場合、開口率は小さい方が望ましい。また、打撃音の減衰量を上げたい場合、開口率は大きい方が望ましい。
ヘッド部12aにおける打撃面と反対側の面(以下、裏面という)には、空気抵抗部材10が貼り付けられている。空気抵抗部材10は、空気透過率の低いシート状の部材であり、厚さが5mm、密度が150kg/m3、セル数が250個/25mmからなるフィルタスポンジにより構成される。ここで、セル数は長さ25mmの任意方向の直線と交差する空孔の平均個数である。また、フィルタスポンジは、連続気泡体で形成された空気透過性を有するスポンジである。本実施形態では、空気透過率の低いフィルタスポンジを用いる。空気抵抗部材10は、図1(a)の点線部で示すように、円形の形状を有する。そして、空気抵抗部材10は、ヘッド部12aに設けられた全ての貫通孔16を塞ぐように、ヘッド部12aの裏面全体に貼り付けられている。本実施形態では、空気抵抗部材10をヘッド部12aに貼り付けるにあたり、スプレー式接着剤を使用する。ここで、接着剤を過度に塗布すると、ヘッド部12aの貫通孔16が接着剤で塞がれる。このため、接着剤の塗布量は、貫通孔16が塞がれない程度にする。空気抵抗部材10をヘッド部12aに適切に貼り付けると、ヘッド部12aの貫通孔16および空気抵抗部材10の空孔を通じて、ドラム1内部と外部との間で空気が流通する。
支持部12bは環状の形状を有し、ヘッド部12aの外周縁部を囲っている。リム13は、円筒形状を有し、シェル11の外周縁部を取り巻くように設置される。リム13は、支持部12bを固定するための固定部および後述するテンションボルト15を差し込むための挿通穴を有する。
ラグ14は、シェル11の外周面上に固定され、シェル11の外周面に平行な雌ねじ穴を有する。図1(a)に示す例では、シェル11の外周面には6個のラグ14が固定されている。テンションボルト15は、リム13の挿通穴に差し込まれ、ラグ14の雌ねじ穴に嵌められている。
ここで、テンションボルト15を締めると、このテンションボルト15によりリム13がラグ14側に引き寄せられる。この結果、シェル11の開口端に支持されたヘッド部12aの周縁部がリム13によって下方に引っ張られ、ヘッド部12aに張力が与えられる。この場合、ヘッド部12aのテンションは、テンションボルト15の締め具合を調整することにより調節することができる。
以上のように構成されたドラム1のドラムヘッド12をビータで打撃すると、ドラムヘッド12が振動する。その際、ドラムヘッド12の貫通孔16を介してドラム1の内外で空気が出入りする。しかしながら、本実施形態において、ドラムヘッド12の貫通孔16は、空気透過率の低い空気抵抗部材10により塞がれている。このため、貫通孔16を介してドラム1の内外で出入りする空気の量を低減することができる。従って、ドラム1内部および外部で空気振動が持続し、アコースティックドラムのような音程感のある「ポーン」という打撃音が発生する。
また、本実施形態では、ドラムヘッド12のヘッド部12aに空気抵抗部材10が固着されており、ヘッド部12aと空気抵抗部材10は一体となって振動する。ここで、空気抵抗部材10の弾性率は、ヘッド部12aの弾性率と異なっている。従って、ドラムヘッド12の打撃時に発生する高周波振動は空気抵抗部材10によって急激に減衰される。このため、打撃直後に「ベチ」という耳障りな衝撃音が発生するのを防止することができる。
また、本実施形態におけるドラム1によると、ヘッド部12aの材質として樹脂製フィルムを使用しているため、打感がアコースティックドラムに近いものとなる。
また、本実施形態では、ドラムヘッド12にかけるテンションや、ドラムヘッド12または空気抵抗部材10の重量を変えることにより、打撃音の音程が変化する。従って、本実施形態におけるドラム1によると、上記パラメータを適宜調整することにより、打撃音の音程のバリエーションを増やすことができる。
また、本実施形態では、空気抵抗部材10として、空気透過率の低いフィルタスポンジを用いた場合、ドラム1外部へ素通りする空気の量は減少する。一方、空気透過率の高いフィルタスポンジを用いた場合、ドラム1外部へ素通りする空気の量は増加する。従って、本実施形態におけるドラム1によると、フィルタスポンジの材質を適宜変更することにより、打撃音の音量を調整することができる。
<第2実施形態>
図2(a)および(b)は、この発明の第2実施形態であるドラム2の構成を示す図である。ここで、図2(b)は、図2(a)のI−I’線断面図であり、図2(a)は図2(b)におけるドラム2を矢印A方向から見た平面図である。図2(a)に示すように、空気抵抗部材20は円形の形状を有し、ドラムヘッド12の裏面に貼り付けられている。本実施形態で用いる空気抵抗部材20は、ドラムヘッド12の中心を含む一部の領域の貫通孔16のみ塞いでいる。ドラム2のそれ以外の部分の構成については、第1実施形態に示すドラム1と同一である。従って、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
図2(a)および(b)は、この発明の第2実施形態であるドラム2の構成を示す図である。ここで、図2(b)は、図2(a)のI−I’線断面図であり、図2(a)は図2(b)におけるドラム2を矢印A方向から見た平面図である。図2(a)に示すように、空気抵抗部材20は円形の形状を有し、ドラムヘッド12の裏面に貼り付けられている。本実施形態で用いる空気抵抗部材20は、ドラムヘッド12の中心を含む一部の領域の貫通孔16のみ塞いでいる。ドラム2のそれ以外の部分の構成については、第1実施形態に示すドラム1と同一である。従って、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。ここで、本実施形態では、空気抵抗部材20がドラムヘッド12の全面に貼り付けられていないにも関わらず、ドラム1と同様の効果が得られる。この理由を以下に示す。ドラムヘッドは、通常、中心付近が打撃されるため、ドラム内部では中央付近の空気が最も激しく振動する。すなわち、ドラム内部で振動する空気の大部分は、ドラムの中央付近に集中する。従って、ドラムヘッド12の中心付近にのみ空気抵抗部材20を貼り付ければ、ドラムヘッド12の全面に空気抵抗部材20を貼り付けたのと同じ効果が得られるのである。
また、ドラム2から放音される打撃音の伸びは、第1実施形態におけるドラム1から放音される打撃音よりも持続する。これは、空気抵抗部材をドラムヘッドに貼り付ける場合、第1実施形態で示したようにドラムヘッドの全面に貼り付けるよりも、本実施形態で示すように中心付近にのみ貼り付ける方が、ドラムヘッドの振動が持続しやすくなるためである。
<第3実施形態>
図3(a)および(b)は、この発明の第3実施形態であるドラム3の構成を示す図である。ここで、図3(b)は、図3(a)のI−I’線断面図であり、図3(a)は図3(b)におけるドラム3を矢印A方向から見た平面図である。図3(a)に示すように、空気抵抗部材30は円形の形状を有し、ドラムヘッド12の裏面に貼り付けられている。本実施形態で用いる空気抵抗部材30は、図3(b)に示すように、中心付近で厚みを有する。ドラム3のそれ以外の部分の構成については、第1実施形態に示すドラム1と同一である。従って、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
図3(a)および(b)は、この発明の第3実施形態であるドラム3の構成を示す図である。ここで、図3(b)は、図3(a)のI−I’線断面図であり、図3(a)は図3(b)におけるドラム3を矢印A方向から見た平面図である。図3(a)に示すように、空気抵抗部材30は円形の形状を有し、ドラムヘッド12の裏面に貼り付けられている。本実施形態で用いる空気抵抗部材30は、図3(b)に示すように、中心付近で厚みを有する。ドラム3のそれ以外の部分の構成については、第1実施形態に示すドラム1と同一である。従って、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
本実施形態によると、空気抵抗部材30の中心付近の空気透過率を、空気抵抗部材10よりも一層小さくすることができる。このため、空気抵抗部材30は、ドラム3の中央付近において、貫通孔16を通じてドラム3の内外で出入りする空気の量を上記第1実施形態よりもさらに低減することができる。このため、より音程感のある打撃音を発生させることができる。
<他の実施形態>
以上、この発明の各種の実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
以上、この発明の各種の実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)上記実施形態では、空気抵抗部材の密度を150kg/m3としたが、密度はこの値に限定されない。空気抵抗部材の密度を大きくした場合、空気透過率が低下する。このため、打撃音が大きくなるとともに、アコースティックドラムのような音程感のある打撃音が発生する。一方、空気抵抗部材の密度を小さくした場合、空気透過率が増加する。このため、打撃音が小さくなるとともに、アコースティックドラムのような音程感のある打撃音が発生しにくくなる。従って、所望の音量と音程を得るために、適切な密度を有する空気抵抗部材を用いることが好ましい。また、空気抵抗部材の中心付近のみ密度を大きくした場合、第3実施形態におけるドラム3と同様に、ドラムの中央付近において貫通孔を介して出入りする空気の量を一層低減することができる。
(2)上記実施形態では、セル数を250個/25mmとしたが、セル数はこの値に限定されない。一般に、密度が大きい空気抵抗部材のセル数は小さく、密度が小さい空気抵抗部材のセル数は大きい。従って、セル数の小さな空気抵抗部材を用いた場合は、密度の大きい空気抵抗部材を用いた場合と同様の効果が得られる。一方、セル数の大きな空気抵抗部材を用いた場合は、密度の小さな空気抵抗部材を用いた場合と同様の効果が得られる。
(3)上記実施形態では、空気抵抗部材としてフィルタスポンジを用いたが、空気抵抗部材の材料はこれに限定されない。ただし、空気抵抗部材の材料は、適度な空気透過率を有するものでなければならない。このような材料として、布やフェルトがある。布やフェルトを用いる場合、目の細かさや厚さの異なるものを用いたり、複数の布やフェルトを重ね合わせたりすることにより、空気透過率を調整することができるため、上記実施形態と同様の効果が得られる。
(4)上記実施形態において、空気抵抗部材に水分を含ませることにより、空気抵抗部材の重量を変更してもよい。これにより、ドラムヘッドの振動の持続のしやすさが変化するため、打撃音の伸びが変化する。
(5)上記実施形態では、樹脂フィルムで形成されたドラムヘッドを用いたが、網状素材で構成されたドラムヘッドを用いてもよい。網状素材で構成されたドラムヘッドに空気抵抗部材を貼り付けた場合も、上記実施形態と同様の効果が得られる。
(6)上記実施形態では、シェルの開口端に1枚のドラムヘッドを取り付けたが、取り付けるドラムヘッドの枚数はこれに限定されない。複数枚のドラムヘッドを重ね合わせて取り付け、最下部のドラムヘッドの裏面に空気抵抗部材を貼り付けてもよい。この場合も、ドラムヘッドを1枚用いた場合と同様の効果が得られる。また、ドラムヘッドを1枚用いた場合よりも強度が上がるため、強打時にドラムヘッドが破損する虞がない。さらに、各々のドラムヘッドの間を両面テープで貼り合わせることにより、ドラムヘッドの強度が一層得られる。
(7)上記実施形態では、スプレー式接着剤を用いて空気抵抗部材をドラムヘッドの裏面に貼り付けたが、空気抵抗部材の固定方法はこれに限らない。例えば、磁石やマジックテープ(登録商標)等を用いて固定してもよい。この場合、空気抵抗部材の着脱が容易になるため、音程や音量の調整をするための空気抵抗部材の交換が容易になる。
(8)上記(2)〜(7)で示した空気抵抗部材は、ドラムヘッドの中心付近のみに貼り付けてもよい。この場合も、ドラムヘッドの全面に貼り付けた場合と同様の効果が得られる。
1,2,3…ドラム、10,20,30…空気抵抗部材、11…シェル、12…ドラムヘッド、12a…ヘッド部、12b…支持部、13…リム、14…ラグ、15…テンションボルト、16…貫通孔。
Claims (5)
- 複数の貫通孔が設けられたドラムヘッドにおいて、
シート状の空気抵抗部材が、前記貫通孔を塞いで前記ドラムヘッドの裏面に固定されていることを特徴とするドラムヘッド。 - 前記空気抵抗部材は、前記ドラムヘッドの全面のうち中心を含む一部の領域に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のドラムヘッド。
- 前記空気抵抗部材は、前記ドラムヘッドの中心部に近い程、厚さが厚くなることを特徴とする請求項1または2に記載のドラムヘッド。
- 前記空気抵抗部材は、前記ドラムヘッドの中心部に近い程、空気透過率が低くなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載のドラムヘッド。
- 円筒状のシェルと、
前記シェルの一方の開口に取り付けられて打面を構成する請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載のドラムヘッドとを有するドラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2014145459A JP2016021026A (ja) | 2014-07-15 | 2014-07-15 | ドラムヘッドおよびドラム |
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JP (1) | JP2016021026A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018045174A (ja) * | 2016-09-16 | 2018-03-22 | ヤマハ株式会社 | ドラムヘッド |
WO2019180807A1 (ja) * | 2018-03-20 | 2019-09-26 | ヤマハ株式会社 | 弱音装置、弱音方法および振動検出装置 |
-
2014
- 2014-07-15 JP JP2014145459A patent/JP2016021026A/ja active Pending
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JP2018045174A (ja) * | 2016-09-16 | 2018-03-22 | ヤマハ株式会社 | ドラムヘッド |
WO2019180807A1 (ja) * | 2018-03-20 | 2019-09-26 | ヤマハ株式会社 | 弱音装置、弱音方法および振動検出装置 |
JPWO2019180807A1 (ja) * | 2018-03-20 | 2020-10-22 | ヤマハ株式会社 | 弱音装置、弱音方法および振動検出装置 |
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